JPH09228018A - ろう付け性に優れたアルミめっき鋼板及びその製造方法 - Google Patents

ろう付け性に優れたアルミめっき鋼板及びその製造方法

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JPH09228018A
JPH09228018A JP4837296A JP4837296A JPH09228018A JP H09228018 A JPH09228018 A JP H09228018A JP 4837296 A JP4837296 A JP 4837296A JP 4837296 A JP4837296 A JP 4837296A JP H09228018 A JPH09228018 A JP H09228018A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 アルミめっき鋼板のろう付け性を改善する。 【解決手段】 このアルミめっき鋼板は、0.0020
〜0.0200%以上のNを含む鋼板を素地とし、その
表面にSi:5〜15%を含み膜厚7μm以上のアルミ
めっき層が鋼板表面に形成されており、鋼板とアルミめ
っき層との界面にN:3.0原子%以上のN濃縮層が形
成されている。N濃縮層は、0.0020%以上のNを
含む鋼板を素地とし、Si:5〜15%を含み膜厚7μ
m以上のアルミめっき層を鋼板表面に形成した後、下限
温度T(℃)が下限温度が0.002%≦N%<0.0
05%ではT=−3848×N1/2 +672−35 log
(t/50),0.005%≦N%≦0.020%では
T=−1414×N1/2 +500−35 log(t/5
0)[ただし、tは加熱時間(時)]で規制される温度
T〜570℃×0.5〜50時間の熱処理を施すことに
より形成される。 【作用】 合金層の成長がN濃縮層により抑制され、ア
ルミめっき層の銀白色表面を損なうことなく健全なろう
付け継手が得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ろう付け性に優れたア
ルミめっき鋼板及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】アルミめっき鋼板は、アルミめっき層の
優れた耐食性,耐熱性,耐酸化性,表面性状等を活用し
て配管,車両用部品,建材等の各種分野で使用されてい
る。特に高温酸化性雰囲気に曝される環境では、他の表
面処理鋼板では得られない耐高温酸化性及び耐久性が発
揮される。アルミめっき鋼板を構造部材等として使用す
るに際しては、他の部材との接合が必要になる。通常
は、ボルト,リベット等の機械的な固着によってアルミ
めっき鋼板製部材を他の異種部材に接合しているが、機
械的固着では工数が多く、また必要とする接合強度も得
られ難い。そこで、たとえば特開昭62−238066
号公報では、ろう付けによってアルミめっき鋼材をアル
ミ材に接合している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】アルミめっき鋼板をろ
う付けするとき、ろう付け温度は、通常のAlの融点よ
り若干低い温度、具体的には580〜630℃の温度範
囲に設定される。しかし、ろう付け時の加熱によってア
ルミめっき層と素地鋼との間でAlとFeの相互拡散反
応が進み、アルミめっき層本来の優れた特性がろう付け
後に失われる場合がある。たとえば、素地からFeがア
ルミめっき層に拡散し、めっき層表面まで達すると、ア
ルミめっき層特有の銀白色から灰黒色に変色する。灰黒
色化しためっき層は、外観を著しく損なうばかりでな
く、耐食性及び耐熱性も劣化する。また、アルミめっき
層とろう材の間で接合反応が生じず、ろう付けできない
こともある。ろう付けされても、Al−Fe系の金属間
化合物層が厚く成長し、用途から要求される接合強度を
持った継手が得られないことが多い。この点に付いて詳
細に検討した結果、厚く成長したAl−Fe系金属間化
合物層は、加熱初期段階で成長したAl5 FeSi金属
間化合物層とその下層に新たに晶出したAl5 Fe2
属間化合物層の2層から形成されていることが判明し
た。Al−Feの相互拡散反応の進行に伴い、Al5
eSi金属間化合物層と素地鋼との間に晶出するAl5
Fe2 金属間化合物層は、著しく硬く脆いため、ろう付
け接合部の強度を低下させる原因となる。本発明は、こ
のような問題を解消すべく案出されたものであり、アル
ミめっき鋼板がろう付け性に劣る原因としてアルミめっ
き層と素地鋼の間の拡散反応にあることに着目し、拡散
反応を抑制するN濃縮層をアルミめっき層と素地鋼との
界面に形成することにより、アルミめっき鋼板のろう付
け性を改善することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明のアルミめっき鋼
板は、その目的を達成するため、0.0020〜0.0
200重量%のNを含む鋼板を素地とし、Si:5〜1
5重量%を含み膜厚7μm以上のアルミめっき層が鋼板
表面に形成されており、鋼板とアルミめっき層との界面
にN:3.0原子%以上のN濃縮層が形成されているこ
とを特徴とする。N濃縮層は、0.0020〜0.02
00重量%のNを含む鋼板を素地とし、Si:5〜15
重量%を含み膜厚7μm以上のアルミめっき層を鋼板表
面に形成した後、下限温度が0.002重量%≦N重量
%<0.005重量%ではT=−3848×N1/2 +6
72−35 log(t/50),0.005重量%≦N重
量%≦0.020重量%ではT=−1414×N1/2
500−35 log(t/50)[ただし、tは加熱時間
(時)]で規制される温度T(℃)〜570℃の温度範
囲に0.5〜50時間加熱する熱処理を施すことにより
形成される。
【0005】本発明で使用するめっき原板は、溶融アル
ミめっき後の熱処理でアルミめっき層と素地鋼との界面
にN濃縮層を形成させるため、0.0020重量%以上
のNを含むことが必要である。N含有量が0.0020
重量%未満では、熱処理によっても十分なN濃縮層が生
成されず、ろう付け時の加熱でアルミめっき層と素地鋼
との間に拡散反応が生じ易くなる。しかし、N含有量が
0.0200重量%を超えると、鋼板自体が硬質化し、
ろう付け前に施される成形加工が困難になる。なお、N
含有量が0.0020重量%以上である限り、使用可能
な鋼種に制約を受けるものではなく、普通鋼,低合金
鋼,高合金鋼,ステンレス鋼等の各種鋼板をめっき原板
として使用できる。ただし、鋼中に存在するAlは、鋼
材の熱履歴によってNと反応してAlNとして鋼中に析
出し、N濃縮層の形成を阻害する元素であることから、
Al含有量0.030重量%以下の鋼材が好ましい。
【0006】鋼板表面に形成されるアルミめっき層は、
ろう材との親和性を改善し、ろう付け温度が高くなるこ
とを抑制する作用を呈する。すなわち、アルミのろう付
けに通常使用されているろう材には数%のSiが含まれ
ており、このSi含有によってろう付け温度を低くして
いる。このようなろう材を使用してアルミめっき鋼板を
ろう付けするとき、アルミめっき層がSiを含んでいな
いものでは、ろう材からアルミめっき層にSiが拡散
し、ろう材が軟化溶融する温度を高くせざるを得ない。
その結果、被ろう付け材の熱変形が大きくなると共に、
素地からのFe拡散に起因してアルミめっき層の灰黒色
化が進行する。更に、Siを含んでいないアルミめっき
層は、溶融アルミめっき時にAl−Fe系金属間化合物
層が厚く成長するため、ろう付け接合前に成形加工する
とめっき層に大きな割れを生じ、ろう付け困難となる。
【0007】この点、本発明では、アルミめっき層のS
i含有量を5重量%以上とすることにより、ろう材から
アルミめっき層へのSi拡散を抑え、ろう付け温度を低
温化している。そのため、ろう付け後も、アルミめっき
特有の銀白色を呈する表面が維持される。しかも、溶融
めっき時にAl−Fe系金属間化合物層が厚く成長しな
いため、良好な加工性も備えている。しかし、15重量
%を超えるSi含有量では、アルミめっき層からろう材
へSiが拡散し、ろう材中のSi濃度が上昇するため、
ろう材自体が機械的性質,特に強度を低下させる。な
お、このような特性を損なわない限り、他の特性を向上
させるためにMg,Zn,Cr,Mn,Sr,Sb,S
n,Ti等をめっき層に含ませてもよい。
【0008】アルミめっき層は、ろう材の一部としても
働き、比較的少ないろう材消費量でのろう付けを可能に
する。アルミめっき層は、膜厚が7μm以上でろう材に
対する良好な濡れ性を示す。そのため、良好なろう付け
を可能にするためには、7μm以上の厚みでアルミめっ
き層を形成することが必要である。他方、膜厚の上限
は、特に規定されるものではない。アルミめっき層と素
地鋼との界面には、3.0原子%以上のN濃縮層が形成
されている。N濃縮層は、素地鋼からアルミめっき層に
拡散しようとするFeに対するバリアーとして働き、ア
ルミめっき層と素地鋼との間に生じるAl−Feの相互
拡散反応を抑制する。その結果、アルミめっき層を通常
のアルミ材と同様にろう付けすることが可能となる。N
濃縮層がろう付け性の向上に及ぼす影響は、本発明者等
によって見出されたものであり、3.0原子%以上の濃
度でN濃縮層の作用が顕著になる。
【0009】N濃縮層をバリアーとして有効に作用させ
るためには、3.0原子%以上の濃度をもったN濃縮層
が50Å以上の厚みでアルミめっき層と素地鋼との界面
に存在することが好ましい。N濃縮層の厚みが50Å未
満になると、Feが素地鋼からアルミめっき層に拡散す
ることを抑える作用が弱くなる。N濃縮層は、加熱時間
をt(時)とするとき、溶融アルミめっき後の鋼板を下
限温度T(℃)が0.002重量%≦N重量%<0.0
05重量%ではT=−3848×N1/2 +672−35
log(t/50),0.005重量%≦N重量%≦0.
020重量%ではT=−1414×N1/2 +500−3
5 log(t/50)で規制される温度T(℃)〜570
℃×0.5〜50時間の熱処理を施すことにより形成さ
れる。下限温度は、N含有量の増加に従ってN濃縮層が
生成し易くなるため、N含有量に応じて低温側に移行す
る。しかし、熱処理温度が下限温度を下回ると、Al−
Feの相互拡散反応を抑制するN濃縮層の形成に50時
間を超える長時間の加熱が必要になるため、工業的規模
での生産を考慮すると著しいコスト上昇を招く。これに
対し、下限温度以上の温度で熱処理すると、50時間以
内の加熱でAl−Feの拡散反応抑制に有効な3.0原
子%以上のN濃縮層が形成される。
【0010】また、熱処理温度がAl−Siの共晶温度
577℃を超えると、めっき層自体が部分的に溶融し始
め、熱処理時にコイル密着,めっき層膜厚の不均一化,
加熱設備とアルミめっき鋼板との局部的な密着等、様々
なトラブルが発生し易くなる。そのため、本発明では熱
処理温度の上限を570℃に設定した。なお、熱処理時
間は、加熱温度が下限温度〜570℃の範囲であれば、
アルミめっき層と素地鋼との界面に3.0原子%以上の
N濃縮層を形成させることから、0.5〜50時間の範
囲で設定される。熱処理雰囲気は、特に制約されるもの
でなく、前述した熱処理条件で加熱するとき、H2 ,N
2 ,Ar,真空等の雰囲気に関係なく、目的とする作用
をもったN濃縮層が形成される。このようにしてN濃縮
層が形成されたアルミめっき鋼板は、通常のアルミ材と
同様にろう付けすることができ、ろう付け後の表面も当
初の銀白色の光沢をもち、アルミめっき本来の耐食性,
耐熱性,耐酸化性等が維持されている。
【0011】
【実施例】組成を表1に示す鋼材A〜Cをめっき原板と
して使用し、露点−40℃の50%H2 −N2 雰囲気で
720℃×30秒間の均熱処理を施した。その後、同じ
雰囲気下に保持されたSi:9.2重量%及びFe:
1.7重量%を含む浴温650℃のアルミめっき浴に2
秒浸漬し、鋼板表面にSi含有量9.0重量%,膜厚2
0μmのアルミめっき層を形成した。
【0012】
【0013】溶融アルミめっきした鋼板は、25mm×
100mmのサイズに調整し、昇温速度100℃/時で
加熱し、520℃に6時間保持する熱処理を施した。熱
処理後のアルミめっき鋼板についてろう付け加熱時の合
金層の成長状態を調査するため、10℃/秒で昇温し、
570〜610℃に5分間保持した。加熱温度が合金層
の成長に及ぼす影響を調査したところ、図1に示すよう
に加熱温度の上昇に伴って比較鋼Aでは合金層が厚く成
長したのに対して、本発明に従った鋼B,Cでは合金層
の厚みは4〜5μmの間でほぼ一定していた。比較鋼A
と本発明に従った鋼Cについて、600℃での保持時間
を2,5,20分と変化させ、めっき層断面を観察し、
合金層の成長過程を調査した。図2の調査結果にみられ
るように、比較鋼Aでは短時間でAl−Fe系金属間化
合物層が厚く成長するのに対し、本発明に従った鋼Cで
は20分間の加熱においてもAl−Fe系金属間化合物
層の成長を抑制していることが判る。
【0014】本発明者等は、合金層の成長にこのような
差が現れる原因を素地鋼の表面状態にあるものと推察し
た。そこで、本発明例のめっき原板表面からアルミめっ
き層を除去した後、オージェ分光分析により鋼表面から
深さ方向に関する各種元素の濃度分布を求めた。鋼Bで
は、図3の分析結果にみられるように、表層にNが濃縮
していることが判った。他方、比較鋼Aを同様に元素分
析したものでは、Nの濃縮が検出されなかった。また、
鋼Bであっても、前述した520℃×6時間の熱処理を
施さないと、N濃縮層が検出されなかった。このことか
ら、N濃縮層によってアルミめっき層の合金化反応が抑
制されることが確認された。なお、図3において、スパ
ッタリング時間10分は、Fe換算で500Åの厚みに
相当する。また、熱処理がN濃縮層の生成に及ぼす影響
を調査するため、鋼Bをめっき原板としたアルミめっき
鋼板をろう付けを想定して、400〜560℃で6時間
の熱処理を施した後、570〜600℃で5分間の耐熱
試験を実施した。このとき生成した合金層の厚みを、熱
処理温度で整理し図4に示す。図4から明らかなよう
に、500〜560℃で6時間の熱処理をしたもので
は、570〜600℃で耐熱試験しても金属間化合物層
の成長が抑制されている。
【0015】表1に示した鋼A〜Hを同様な条件でアル
ミめっきし、めっき層の厚み,めっき浴中のSi濃度を
変化させたアルミめっき層を形成した。また、アルミめ
っき後の熱処理条件も変化させた。その後、アルミめっ
き鋼板のろう付け性を調査するため、アルミめっき鋼板
相互を図5に示すように重ね合わせてろう付けした。ろ
う付けでは、合せ面にフッ化物系のフラックスを塗布
し、JIS A4045合金をろう材として使用し、図
6に示す加熱パターンに従って大気中で加熱した。ろう
付けした材料は、引張り試験によって接合強度を測定し
た。そして、引張り強さ10kgf/mm2 以上の良好
な接合強度が得られたものを○,引張り強さ10kgf
/mm2 未満のものを△,全く接合しなかったものを×
として3段階評価した。ろう付け性の調査結果を示す表
2にみられるように、本発明に従ったろう付け継手は、
引張り強さが10kgf/mm2 以上の良好な接合強度
をもつ健全な継手であった。また、合金層の成長も観察
されず、アルミめっき層は、当初の銀白色を呈してい
た。
【0016】
【0017】更に、N濃縮熱処理の温度に及ぼすN含有
量の影響を調査したところ、Al−Fe系金属間化合物
層の成長を抑制できる熱処理の温度領域は、上限は57
0℃の一定値であったが、図7に示すようにN含有量が
多くなるに従って下限温度が低温側に移行した。下限温
度T(℃)とN含有量(重量%)との関係を重回帰分析
によって求めたところ、加熱時間をt(時)とすると
き、0.002重量%≦N重量%<0.005重量%で
はT=−3848×N1/2 +672−35 log(t/5
0),0.005重量%≦N重量%≦0.020重量%
ではT=−1414×N1/2 +500−35 log(t/
50)の関係が得られた。そこで、めっき原板のN含有
量からN濃縮熱処理の下限温度を定め、この下限温度以
上で且つ570℃以下の温度で熱処理することにより、
ろう付け性の良好なアルミめっき鋼板が得られることが
確認された。
【0018】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明のアルミ
めっき鋼板は、アルミめっき層と素地鋼との界面にN濃
縮層を形成しているため、ろう付け性に優れ、アルミ材
と同等なろう付けをすることができる。また、アルミめ
っき層は、ろう付け時の加熱によっても当初の表面状態
を失うことなく、銀白色の美麗な光沢を維持している。
また、アルミめっき層へのFe拡散が抑えられるため、
ろう付け後においても優れた耐食性が維持される。この
ようにして、本発明のアルミめっき鋼板は、耐食性,耐
熱性,耐酸化性,意匠性等が要求される部分の構造材と
して、特に異種材料との接合に適した構造材として広範
な用途で使用される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 ろう付け時の加熱温度が合金層の成長に及ぼ
す影響を表したグラフ
【図2】 加熱時間の経過に従って合金層が成長する過
程を示すアルミめっき鋼板断面の金属組織を示した写真
【図3】 熱処理した後の鋼材表面を厚み方向に元素分
析したときのFe,Al及びNの濃度分布を示すグラフ
【図4】 ろう付け温度で成長する合金層の成長度に及
ぼす熱処理温度の影響を表したグラフ(各折れ線に付し
た数値は、耐熱試験温度を示す)
【図5】 実施例で採用したろう付け継手の斜視図
【図6】 実施例で採用したろう付け時の加熱パターン
を示すグラフ
【図7】 めっき原板のN含有量がN濃縮熱処理の温度
範囲に及ぼす影響

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 0.0020〜0.0200重量%のN
    を含む鋼板を素地とし、Si:5〜15重量%を含み膜
    厚7μm以上のアルミめっき層が鋼板表面に形成されて
    おり、鋼板とアルミめっき層との界面にN:3.0原子
    %以上のN濃縮層が形成されているろう付け性に優れた
    アルミめっき鋼板。
  2. 【請求項2】 0.0020〜0.0200重量%のN
    を含む鋼板を素地とし、Si:5〜15重量%を含み膜
    厚7μm以上のアルミめっき層を鋼板表面に形成した
    後、下限温度が0.0020重量%≦N重量%<0.0
    050重量%ではT=−3848×N1/2 +672−3
    5 log(t/50),0.0050重量%≦N重量%≦
    0.0200重量%ではT=−1414×N1/2 +50
    0−35log(t/50)[ただし、tは加熱時間
    (時)]で規制される温度T(℃)〜570℃の温度範
    囲に0.5〜50時間加熱するN濃縮熱処理を施すこと
    を特徴とするろう付け性に優れたアルミめっき鋼板の製
    造方法。
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