JPH09226138A - インクジェット記録装置 - Google Patents

インクジェット記録装置

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JPH09226138A
JPH09226138A JP8062094A JP6209496A JPH09226138A JP H09226138 A JPH09226138 A JP H09226138A JP 8062094 A JP8062094 A JP 8062094A JP 6209496 A JP6209496 A JP 6209496A JP H09226138 A JPH09226138 A JP H09226138A
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JP
Japan
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ink jet
ink
lower contact
contact portion
wiping
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Application number
JP8062094A
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English (en)
Inventor
Motohito Muraki
基人 村木
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Brother Industries Ltd
Original Assignee
Brother Industries Ltd
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Publication date
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Priority to US08/804,111 priority patent/US6033052A/en
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Pending legal-status Critical Current

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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J2/00Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed
    • B41J2/005Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by bringing liquid or particles selectively into contact with a printing material
    • B41J2/01Ink jet
    • B41J2/135Nozzles
    • B41J2/165Prevention or detection of nozzle clogging, e.g. cleaning, capping or moistening for nozzles
    • B41J2/16517Cleaning of print head nozzles
    • B41J2/16535Cleaning of print head nozzles using wiping constructions
    • B41J2/16544Constructions for the positioning of wipers

Landscapes

  • Ink Jet (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 余剰インクが溜まりやすい箇所である下面前
部がワイピングされるインクジェットヘッドを提供する
こと。 【解決手段】 ワイパ15には、ノズル面を拭き払う本
体部16の他に、下面前部に接触する下接部17を設
け、この下接部17には拭き取ったインクをワイパホル
ダ30側に導く溝を設けた。そして、下接部17にねじ
れ角を与えてワイピング開始時に下面前部がまず下接部
17の上面に接するようにするとともに、下面前部の側
端を、丸めるかまたは面取りした形状にして下接部が下
面前部の下側に導かれるようにした。さらに、下接部1
7の仰角を、先端ほど高位置となる角度として、拭き取
ったインクが残らないようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インクの吐出状態
を回復させるためのワイパ部材を備えたインクジェット
記録装置に関し、さらに詳細には、インクジェットヘッ
ドの下面端部に溜るインクを除去する機能をワイパ部材
に持たせたインクジェット記録装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来から、インクジェット記録装置にお
いては、インクジェットヘッドのノズル面を拭き払って
ワイピングするワイパ機構を備えることが行われてい
る。インクジェットヘッドでは、ノズルからインクの吐
出を繰り返すとノズル面に余剰インクが堆積して吐出状
態を悪化させることがあるので、この余剰インクを除去
して良好な吐出状態に回復させるためである。このた
め、インクジェットヘッドを搭載するキャリッジの待機
位置と記録範囲との間に、可撓性のワイパ部材を、ノズ
ルの移動面に対して突出または退避可能に設けている。
そして、キャリッジが待機位置から記録範囲に向けて移
動する際にワイパ部材を突出させてワイピングを行い、
良好な吐出状態で記録がなされるようにしている。
【0003】また、インクジェットヘッドの内部でも、
気泡の発生や粘度の変化あるいは固形分の発生のような
インクの劣化が起こりうるので、この劣化インクを吸引
除去するパージ機構を、ワイパ機構とは別に備えること
が普通である。このパージ機構は、概略、インクジェッ
トヘッドのノズル面をキャップで覆い、ヘッド内のイン
クをポンプで吸引するものである。このパージ動作を行
うと、ヘッド内から吸引されたインクの一部がノズル面
に残留して余剰インクとなるので、パージ動作後記録動
作を再開する前にはワイピングを行うことが不可欠であ
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来のインクジェット記録装置におけるワイパ部材で拭き
払われるのは、インクジェットヘッドのノズル面のみで
あるところ、余剰インクが堆積しうるのは、ノズル面の
みとは限らないのである。すなわち、インクジェット記
録装置によっては、記録位置における記録用紙に対して
インクジェットヘッドが斜め上方に位置するものがあ
る。その場合には、インクジェットヘッドのうち下面前
部(ここで前部とは、記録用紙に近い側をいう)が最も
低い位置となるので、余剰インクが重力作用でここに移
動してしまうのである。そしてこの場所はワイピングさ
れないので余剰インクが付着したままとなり、そのまま
記録動作が行われてしまう。特に、パージ動作を何度も
行うと、その場所に付着した余剰インクの量も相当のも
のとなり、記録動作中に垂れ落ちる等、記録用紙や装置
各部の汚染原因となることも多分にある。
【0005】本発明は前記従来の問題点を解消するため
になされたものであり、インクジェットヘッドのうち、
余剰インクが溜りやすい下面前部がワイパ部材でワイピ
ングされるようにして、この部分の余剰インクによる汚
染のおそれを排除したインクジェット記録装置を提供す
ることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
請求項1の発明は、ノズルからインクを被記録体に吐出
して記録を行うインクジェットヘッドと、このインクジ
ェットヘッドを拭き払ってワイピングするワイパ部材と
を備えたインクジェット記録装置であって、前記ワイパ
部材に、前記インクジェットヘッドのノズル面を拭き払
う本体部と、前記インクジェットヘッドの下面前部に接
触する下接部とを設けたことを特徴とする。
【0007】このインクジェット記録装置によれば、ワ
イパ部材に、インクジェットヘッドのノズル面を拭き払
う本体部ばかりでなく、インクジェットヘッドの下面前
部に接触する下接部が設けられているので、ワイピング
の際に、ノズル面に堆積している余剰インクはもちろ
ん、下面前部に溜っている余剰インクも取り除かれる。
従ってインクジェットヘッドの外面全体が余剰インクの
ない清浄な状態で記録が行われるので、被記録体などが
余剰インクにより汚染されることがなく、高品質な記録
結果が得られるものである。
【0008】また、請求項2の発明は、請求項1に記載
のインクジェット記録装置であって、前記下接部に、イ
ンクを前記ワイパ部材の取付側に導く溝が設けられてい
ることを特徴とする。
【0009】このインクジェット記録装置によれば、ワ
イパ部材の下接部に溝が設けられているので、ワイピン
グによりインクジェットヘッドの下面前部から下接部に
移ったインクは、この溝を伝わってワイパ部材の取付側
に導かれる。従って、下接部にインクが付着したままに
なることがなく、次回のワイピングが清浄なワイパ部材
により行われるので、ワイピングの効果が毎回確実であ
る。なお、ワイパ部材の取付側には通例、インク吸収体
が備えられており、拭き取ったインクを吸蔵するように
なっている。
【0010】また、請求項3の発明は、請求項1または
請求項2に記載のインクジェット記録装置であって、前
記下接部の断面形状は、左右方向の寸法が上下方向の寸
法より長いことを特徴とする。
【0011】このインクジェット記録装置によれば、下
接部が、左右方向の寸法が上下方向の寸法より長い断面
形状を有するので、ワイピングのためにインクジェット
ヘッドの下面前部に接する際に上下に撓むことができ
る。従って下接部が、インクジェットヘッドやそれを搭
載するキャリッジ等に負担を掛けずにある程度の圧着力
をもって下面前部に接することができ、ワイピングの効
果が確実である。
【0012】また、請求項4の発明は、請求項3に記載
のインクジェット記録装置であって、前記下接部は、前
記インクジェットヘッドに対してねじれ角をもって設け
られ、ワイピング開始の際に前記下接部の上面が前記イ
ンクジェットヘッドの下面前部の左端もしくは右端に接
触するようにしたことを特徴とする。
【0013】このインクジェット記録装置によれば、下
接部が、ワイピング開始の際にその上面がインクジェッ
トヘッドの下面前部の左端もしくは右端に接触するよう
に、インクジェットヘッドに対してねじれ角をもって設
けられているので、ワイピングの際に下接部がスムーズ
に撓んで、その上面が下面前部に接触し、ワイピングの
効果が確実に得られる。
【0014】また、請求項5の発明は、請求項1ないし
請求項4のいずれかに記載のインクジェット記録装置で
あって、前記インクジェットヘッドの下面前部の左端も
しくは右端が、ワイピング開始の際に前記下接部を前記
インクジェットヘッドの下面に導く形状とされているこ
とを特徴とする。
【0015】このインクジェット記録装置によれば、イ
ンクジェットヘッドの下面前部の、ワイピング開始の際
に下接部に最初に接する箇所である左端もしくは右端
が、下接部をインクジェットヘッドの下面に導く形状と
されているので、ワイピングの際に下接部がスムーズに
撓んで、その上面が下面前部に接触し、ワイピングの効
果が確実に得られる。ここで、「導く形状」としては、
例えば、コーナーを面取りして斜面を設けた形状や、コ
ーナーを丸めて曲面状にした形状が考えられる。
【0016】また、請求項6の発明は、請求項1ないし
請求項5のいずれかに記載のインクジェット記録装置で
あって、前記下接部は、前記インクジェットヘッドに接
していない状態では先端ほど高位置となる仰角で配置さ
れていることを特徴とする。
【0017】このインクジェット記録装置によれば、下
接部の仰角が、インクジェットヘッドに接していない状
態では先端ほど高位置となる角度とされているので、ワ
イピングによりインクジェットヘッドの下面前部から下
接部に移ったインクは、ワイピングが終了して下接部が
インクジェットヘッドから離れると、重力作用により自
然に下接部に沿って流れてワイパ部材の取付側に導かれ
る。従って、下接部にインクが付着したままになること
がなく、次回のワイピングが清浄なワイパ部材により行
われるので、ワイピングの効果が毎回確実である。な
お、ワイパ部材の取付側には通例、インク吸収体が備え
られており、拭き取ったインクを吸蔵するようになって
いる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係るインクジェッ
ト記録装置を、図面に示す実施の形態に基づいて詳細に
説明する。
【0019】図1の概略斜視図において、インクジェッ
ト記録装置のケーシング60内には記録用紙Sを搬送す
るための円筒状のプラテンローラ62が軸まわりに回転
可能に設けられている。そしてプラテンローラ62と平
行にガイドロッド64及びガイドレール66が配置さ
れ、これらに支持されつつキャリッジ9がプラテンロー
ラ62と平行に移動できるように設けられている。キャ
リッジ9には、インクジェットヘッド10が搭載されて
いる。インクジェットヘッド10は、プラテンローラ6
2に対向する面に多数のノズルを有しており、このノズ
ルからプラテンローラ62上の記録用紙Sにインクを吐
出して印刷記録を行うものである。このノズルは、後述
するように色ごとにグループ分けされている。キャリッ
ジ9は、ケーシング60内の下部に設けられたCRモー
タ68によりベルト70を介して駆動されるようになっ
ている。
【0020】またケーシング60内には、インクジェッ
トヘッド10のインク吐出状態が悪化したときにこれを
回復させるための機構として、ワイパ15と、パージポ
ンプ44及びパージキャップ46とが設けられている。
さらに、パージキャップ46と並んで、待機状態にある
ときにインクジェットヘッド10のノズル面を保護する
ための保護キャップ48が、ノズルのグループ数に合わ
せて設けられている。
【0021】ワイパ15について図2に基づいてさらに
説明する。ワイパ15は、インクジェットヘッド10の
ノズル面をワイピングする本体部16と、下面前部をワ
イピングする下接部17とを有している。ただし本体部
16と下接部17とは、連続的に一体成形されてワイパ
15をなしている。ワイパ15はワイパホルダ30に保
持されており、ワイパホルダ30の後端には係合ピン3
1が設けられている。そしてワイパホルダ30の後部に
は、カム溝33が形成されたカム32が設けられ、係合
ピン31がカム溝33に係合している。
【0022】このワイパホルダ30は、図2には示して
いないが、パージキャップ46を保持するキャップケー
ス47に嵌合されて前後方向に摺動可能とされている。
従って、カム32が回転することにより、ワイパ15が
ワイパホルダ30ごと前後に移動可能である。ワイパ1
5が後退した状態ではインクジェットヘッド10に触れ
ることはないが、前進した状態ではインクジェットヘッ
ド10が移動する際に本体部16がノズル面に接触し、
下接部17が下面前部に接触するようになっている。こ
の様子を図8、図9に示す。すなわち、図8はワイパ1
5が後退した状態であり、図9はワイパ15が前進した
状態である。なお、図8、9に見るように、キャップケ
ース47内にはスポンジ等の多孔質で形成されたインク
吸収体49が備えられている。
【0023】ワイパ15の材質は、可撓性と耐インク性
のあるものであれば特に制限はないが、癖のつきにくさ
や撥インク性、加工性、価格等を総合的に考慮すると、
エチレン・プロピレンゴム(EPMまたはEPDM)等
が最も適している。
【0024】ワイパ15についてさらに詳しく説明す
る。ワイパ15の下接部17は、本体部16の下方に位
置し、略四角形断面の形状を有しており、図3に示すよ
うに、長さ方向に先端から基部にわたって溝18が形成
されている。溝18は、インクジェットヘッド10から
拭き取ったインクをインク吸収体49に導いて吸い取ら
せる経路として設けられたものである。また、下接部1
7の先端には、屈折部17Aが設けられており、インク
ジェットヘッド10の下面前部に適切な角度で接触する
ようになっている。この屈折部17Aは、図8に見るよ
うにインクジェットヘッド10に接していない状態では
先端ほど高位置となる仰角で取り付けられている。な
お、下接部17のうち屈折部17A以外の部分の仰角
も、先端に近づくほど高位置となる角度とされている。
【0025】また、図4に示すように下接部17の断面
形状は、厚さtよりも幅wの方が大きい形状とされてい
る。インクジェットヘッド10の下面前部に接触する際
に撓みやすいようにするためである。さらに図5に示す
ように、ワイパ15において下接部17はねじれ角を持
っており、本体部16に対して下接部17の屈折部17
Aが傾斜するようにされている。インクジェットヘッド
10の下面前部に接触する際に下面前部の端が屈折部1
7Aの上面に当たって屈折部17Aが自然にインクジェ
ットヘッド10の下面に滑り込むようにするためであ
る。
【0026】続いてワイパ15に接触するインクジェッ
トヘッド10の前面(ノズル面)について、図6により
説明する。図6に示すのはインクジェットヘッド10を
プラテンローラ62側から見た正面図であり、色ごとに
ノズル面11A、11B、11C、11Dが設けられて
いる。各ノズル面11A、11B、11C、11Dに
は、それぞれの色のインクを吐出するノズル群が設けら
れている。これらのノズル面は、同一高さとされてお
り、ワイパ15で拭き取られる場合には皆拭き取られ
る。また、インクジェットヘッド10の下面前部14の
側端12は、角が取られて丸みを与えられた形状となっ
ている。ワイパ15の下接部17に接触する際に下接部
17の先端の屈折部17Aの上面に当たって屈折部17
Aを自然に下面前部14の下側に滑り込ませるようにす
るためである。あるいは、角を丸める代わりに図7のよ
うに角を面取りして斜面を設けた形状の側端13として
もよい。
【0027】次に、インクジェット記録装置の動作を説
明する。インクジェット記録装置の基本的な動作は、C
Rモータ68によりベルト70を介してキャリッジ9を
移動させつつ、記録データに従いインクジェットヘッド
10の各ノズルからインクを吐出してプラテンローラ6
2上の記録用紙Sに印刷記録を行なうことである。
【0028】記録データを待つ待機中などは、インクジ
ェットヘッド10の各ノズル面11A、11B、11
C、11Dがそれぞれ保護キャップ48に覆われる位置
までキャリッジ9を移動させ、各ノズル面を覆ってイン
クの増粘等を防止する。また、インクジェットヘッド1
0の内部で気泡や固形分の発生等、インクの劣化が生じ
るので定期的にあるいは随時、各ノズル面11A、11
B、11C、11Dを順次パージキャップ46で覆い、
パージポンプ44によるパージングを行い、インクの吐
出状態を回復させる。
【0029】このパージング直後は、パージングをした
ノズル面に余剰インクが残っているので、余剰インクに
より記録用紙Sが汚染されるのを防ぐため、ワイパ15
によるワイピングを行って余剰インクを除去する。この
余剰インクは、基本的にはノズル孔の近傍、すなわちノ
ズル面11A〜D上に位置するが、一部はインクジェッ
トヘッド10の下面前部14に移動して溜っている。図
8から明らかなようにこの付近で最も位置的に低い箇所
がここだからである。パージング直後以外でも、インク
吐出により余剰インクが溜った場合には随時ワイピング
を行う。パージング直後以外の時にワイピングを行う場
合には、一旦キャリッジ9を駆動してインクジェットヘ
ッド10が保護キャップ48に対面する位置まで移動さ
せる。
【0030】ワイピングを行う時には、まずカム32を
回転させてワイパ15を前進状態(図9)とする。そし
てキャリッジ9を駆動して、インクジェットヘッド10
を、保護キャップ48に対面する位置からプラテンロー
ラ62に対面する位置へ向けて移動させる。すると、ワ
イパ15が前進位置にあるため、インクジェットヘッド
10のノズル面11A、11B、11C、11Dはワイ
パ15の本体部16に、下面前部14は下接部17(さ
らに詳しくは屈折部17A)に、それぞれ接触する。そ
してワイパ15が可撓性であるために撓んで、余剰イン
クを拭き取るワイピングが行われる。
【0031】このワイピングに際して、インクジェット
ヘッド10の下面前部14がワイパ15(下接部17)
の屈折部17Aに接触するときには、屈折部17Aが図
5に示すようにねじれ角を持って斜めになっているの
で、下面前部14の側端12(または13)はまず屈折
部17Aの上面に当接する。そしてインクジェットヘッ
ド10の動きにより下面前部14の側端12(または1
3)が屈折部17Aを下方に押し付けて下接部17全体
を撓ませるので、屈折部17Aは自然に下面前部14の
下側に滑り込んでそこを拭き取ることとなる。ここで、
側端12(または13)が図6(または図7)に示すよ
うに角を丸めた(または面取りした)形状とされている
ことも、屈折部17Aをスムーズに下面前部14の下側
に滑り込ませることに貢献している。またこのとき、下
接部17(屈折部17Aを含む)が図4に示すように厚
さtよりも幅wの方が大きい断面形状とされていること
も、スムーズな撓みに貢献している。
【0032】また、このときワイパ15の本体部16も
インクジェットヘッド10のノズル面11A〜Dに接触
する。すなわち図9に示す状態である。従って、ともに
余剰インクが溜りやすい場所であるノズル面11A〜D
と下面前部14とがそれぞれワイピングされ、余剰イン
クが拭き取られて除去される。
【0033】このワイピングにより、インクジェットヘ
ッド10の下面前部14に付着していた余剰インクは、
屈折部17Aに移る。そして、ワイパ15の下接部17
(屈折部17Aもその一部である)には図3に示すよう
に溝18が形成されているので、移ったインクは溝18
に沿って流れ、キャップケース47内に備えられたイン
ク吸収体49に吸収される。特に、インクジェットヘッ
ド10の動きにより下面前部14と屈折部17Aとの接
触が終了すると、屈折部17Aは撓みが戻って自然状態
となり、その仰角より先端ほど高位置であるため、イン
クはすべて溝18に沿って流れ、屈折部17Aに残留し
ない。このため清浄な屈折部17Aにより次回のワイピ
ングが行われることになる。
【0034】ワイピングが終了すると、キャリッジ9が
さらに移動してインクジェットヘッド10がプラテンロ
ーラ62に対面する位置となり、印刷記録が可能な状態
となる。このときノズル面11A〜Dと下面前部14と
のいずれも余剰インクが除去されているので、余剰イン
クにより記録用紙Sが汚染されることのない高品質な記
録がなされる。なお、ワイピングの終了とともにカム3
2が回転させられてワイパ15が後退状態(図8参照)
とされる。キャリッジ9が待機のために保護キャップ4
8に対面する位置に移動するとき等にいちいちインクジ
ェットヘッド10がワイパ15に接触しないようにする
ためである。
【0035】以上詳細に説明したように、本実施の形態
に係るインクジェット記録装置によれば、インクジェッ
トヘッド10をワイピングするワイパ15に、ノズル面
11A〜Dを拭き払う本体部16と、下面前部14を拭
き払う下接部17(屈折部17A)とを設けたので、余
剰インクが発生する部位であるノズル面11A〜Dばか
りでなく、余剰インクが移動して溜る部位である下面前
部14もワイピングされる。従って、余剰インクが完全
に除去された清浄な状態のインクジェットヘッド10で
印刷記録が行われるので、余剰インクによる記録用紙S
の汚染が生じない。
【0036】そして下接部17には、屈折部17Aを含
めて全長にわたり溝18が設けられているので、ワイピ
ングによりインクジェットヘッド10の下面前部14か
ら下接部17に移った余剰インクは、溝18を伝ってキ
ャップケース47に移動してインク吸収体49に吸収さ
れる。特に、ワイピングが終了して下接部17からイン
クジェットヘッド10が離れると、屈折部17Aを含め
た下接部17全体が、先端ほど高位置となる仰角となる
ので、余剰インクは重力作用により残らずキャップケー
ス47に移動し、下接部17に残らない。従って、次回
のワイピングが必ず清浄な下接部17によってなされる
ので、ワイピングの効果が確実に得られる。
【0037】また、下接部17が厚さtよりも幅wの方
が大きい断面形状を有しているので、下接部17がスム
ーズに撓んでワイピングが行われる。さらに、下接部1
7がねじれ角を持っており屈折部17Aが斜めとなって
いることによりワイピング開始時に下面前部14の側端
12が屈折部17Aの上面に接触し、また、下面前部1
4の側端12が角を丸めた(または面取りした)形状と
されていることにより、屈折部17Aがスムーズに下面
前部14の下側に滑り込み、ワイピングが円滑に行われ
る。
【0038】なお、本発明は前記実施の形態に限定され
るものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種
々の改良、変形が可能であることはもちろんである。例
えば前記実施の形態中に示した、各部の具体的形状やワ
イパの材質等は、単なる例示にすぎない。
【0039】
【発明の効果】以上説明したことから明らかなように請
求項1の発明によれば、インクジェットヘッドのノズル
面がワイパ部材の本体部によって拭き払われるばかりで
なく、余剰インクが溜まりやすい箇所であるインクジェ
ットヘッドの下面前部にワイパ部材の下接部が接触して
インクを除去するので、インクジェットヘッドが清浄な
状態となり、余剰インクにより被記録体が汚染されるこ
とのないインクジェット記録装置が提供されている。ま
た、請求項2の発明によれば、拭き取ったインクが溝を
伝わってワイパ部材の取り付け側に導かれるので、イン
クが付着していない清浄な下接部により下面前部のワイ
ピングがなされるものである。
【0040】さらに、請求項3の発明によれば、下接部
が、左右方向より上下方向の寸法が長い断面形状を有す
るので撓みやすくワイピングがスムーズになされる。ま
た、請求項4の発明によれば、下接部のねじれ角によ
り、ワイピング開始時に下接部の上面に下面前部の左端
もしくは右端が接触するので、下接部が押し付けられて
スムーズに下面前部の下側に滑り込み、ワイピングがな
されるものである。そして、請求項5の発明によれば、
下面前部の左端もしくは右端が、角を丸めたあるいは面
取りしたような、下接部を下面前部の下側に導く形状を
しているので、ワイピングがさらにスムーズになされ
る。
【0041】また、請求項6の発明によれば、下接部の
仰角が、インクジェットヘッドに接していない状態では
先端ほど高位置となる角度であるので、拭き取ったイン
クが重力作用によりすべてワイパ部材の取り付け側に流
れ落ち、次回のワイピングが必ず清浄な下接部によって
なされるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態に係るインクジェット記録装置の概
略構成を示す図である。
【図2】インクジェットヘッドとワイパとを示す斜視図
である。
【図3】ワイパの下接部を示す図である。
【図4】下接部の断面形状を示す図である。
【図5】ワイパにおける本体部と下接部との角度関係を
説明する図である。
【図6】インクジェットヘッドの正面図である。
【図7】インクジェットヘッドの正面図である。
【図8】ワイパが後退している状態を説明する断面図で
ある。
【図9】ワイパが前進している状態を説明する断面図で
ある。
【符号の説明】
10 インクジェットヘッド 12 側端 14 インクジェットヘッドの下面前部 15 ワイパ 16 本体部 17 下接部 18 溝

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ノズルからインクを被記録体に吐出して
    記録を行うインクジェットヘッドと、このインクジェッ
    トヘッドを拭き払ってワイピングするワイパ部材とを備
    えたインクジェット記録装置において、 前記ワイパ部材に、 前記インクジェットヘッドのノズル面を拭き払う本体部
    と、 前記インクジェットヘッドの下面前部に接触する下接部
    とを設けたことを特徴とするインクジェット記録装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のインクジェット記録装
    置において、 前記下接部に、インクを前記ワイパ部材の取付側に導く
    溝が設けられていることを特徴とするインクジェット記
    録装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2に記載のインク
    ジェット記録装置において、 前記下接部の断面形状は、左右方向の寸法が上下方向の
    寸法より長いことを特徴とするインクジェット記録装
    置。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載のインクジェット記録装
    置において、 前記下接部は、前記インクジェットヘッドに対してねじ
    れ角をもって設けられ、ワイピング開始の際に前記下接
    部の上面が前記インクジェットヘッドの下面前部の左端
    もしくは右端に接触するようにしたことを特徴とするイ
    ンクジェット記録装置。
  5. 【請求項5】 請求項1ないし請求項4のいずれかに記
    載のインクジェット記録装置において、 前記インクジェットヘッドの下面前部の左端もしくは右
    端が、ワイピング開始の際に前記下接部を前記インクジ
    ェットヘッドの下面に導く形状とされていることを特徴
    とするインクジェット記録装置。
  6. 【請求項6】 請求項1ないし請求項5のいずれかに記
    載のインクジェット記録装置において、 前記下接部は、前記インクジェットヘッドに接していな
    い状態では先端ほど高位置となる仰角で配置されている
    ことを特徴とするインクジェット記録装置。
JP8062094A 1996-02-23 1996-02-23 インクジェット記録装置 Pending JPH09226138A (ja)

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