JPH09225689A - 圧縮脱水装置のシート位置決め方法及び機構 - Google Patents

圧縮脱水装置のシート位置決め方法及び機構

Info

Publication number
JPH09225689A
JPH09225689A JP3629796A JP3629796A JPH09225689A JP H09225689 A JPH09225689 A JP H09225689A JP 3629796 A JP3629796 A JP 3629796A JP 3629796 A JP3629796 A JP 3629796A JP H09225689 A JPH09225689 A JP H09225689A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sheet
belt
roll
dehydrated
roller
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP3629796A
Other languages
English (en)
Inventor
Shizuka Miyazaki
静 宮崎
Kazuyuki Watanabe
和志 渡辺
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
HAAMOSU KK
Kawaguchi Seiki Co Ltd
Original Assignee
HAAMOSU KK
Kawaguchi Seiki Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by HAAMOSU KK, Kawaguchi Seiki Co Ltd filed Critical HAAMOSU KK
Priority to JP3629796A priority Critical patent/JPH09225689A/ja
Publication of JPH09225689A publication Critical patent/JPH09225689A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Filtration Of Liquid (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 被脱水物積層ロール形成用のシートの反復使
用が可能であるように、シートが所定位置に位置決めさ
れ巻取り及び巻戻しされる方法及び機構を提供する。 【解決手段】 圧縮脱水装置のシート位置決め方法にお
いて、シートの両縁部に取り付けたベルト18、18の
向い合う内方側面18t、18tが、相互に所定寸法L
だけ離間され、供給ローラ13上を通過するとき、第1
のベルト案内手段15aに係合されることにより供給ロ
ーラの軸方向の所定位置に維持され、支持ローラ14上
を通過するとき、第2のベルト案内手段15bに係合さ
れて支持ローラの軸方向の所定位置に維持される。積層
ロールからシートが引出される工程の初期において、脱
水後の積層ロールと支持ベルトの間のベルトの後端部分
に、弛み部分を形成し、ベルトの後端部分をベルト規制
手段により案内する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、水分及び固形分を
含み流動性の小さい被脱水物をシート及び被脱水物が交
互に重なるように巻付けて円筒形の被脱水物積層ロール
を形成しこの被脱水物積層ロールを耐圧ドラム内におい
て圧縮手段により押圧し圧縮脱水する脱水装置のシート
位置決め方法及び機構に関する。
【0002】
【従来の技術】水分及び固形分を含み流動性の小さい物
質を圧縮し水分を分離する脱水装置は、醸造かすを扱う
食品工業や活性汚泥を処理する化学工業等の多くの産業
分野において利用されている。特開平6−238491
号公報に開示された脱水方法及び装置は、表面に微小凹
凸を有するシートを用意し、シートと被脱水物の薄層を
交互に多数重ねて巻取り円筒形の被脱水物積層ロールを
形成し、シート表面に対してほぼ垂直方向に被脱水物積
層ロールを押圧し、水分をシート表面に沿って流出させ
ることにより、水分が濾布を通過せずに分離されるもの
である。特開平6−238491号公報の圧縮脱水装置
を図8、図9及び図10を参照して説明する。
【0003】図8に示すように、シートロール3から繰
出されたシート17上にホッパー6から被脱水物Qの薄
層7が供給され、シート17及び被脱水物の薄層7がリ
ールの芯体42に巻取られ、シート17と被脱水物の薄
層7が多数積層された円筒形の被脱水物積層ロール10
が形成される。積層ロール10は、次に耐圧ドラム20
内に位置される。
【0004】図9Aは、積層ロール10の圧縮脱水(加
圧)前の状態を耐圧ドラム20の軸線に垂直の断面で示
し、図9Bは、積層ロール10の圧縮脱水(加圧)後の
状態を同様の断面により示す。図10は、耐圧ドラム2
0内の積層ロールの軸線を含む断面であり、図10の上
半分は、圧縮脱水前の状態(図9Aに対応)を示し、下
半分は、圧縮脱水後の状態(図9Bに対応)を示す。図
10において、リールは、全体的に符号40で指示さ
れ、その芯体42の両端に円板44が固着され、円板4
4は、円板を貫通する多数の排水孔46を具備する。耐
圧ドラム20は、内周面21を備えるドラム殻体22及
び内周面の両端に配置される端板26を備え、一体に形
成される。端板26は、積層ロールを通過させるための
円形開口28を備える。
【0005】図9A及び図10上半分の加圧前の状態か
ら、加圧室30内へポート32を介し加圧流体Fが供給
され、加圧室30が膨張し、膨張する加圧室のゴム膜3
4により積層ロール10が圧縮され、図9B及び図10
下半分の状態となる。積層ロール10は、外周面から加
圧流体により圧力を加えられて半径方向の寸法が減少さ
れ、その間に積層ロールから押出される水分は、排水孔
46を通って排出される。
【0006】また、発明者等は、圧縮脱水装置のシート
の短所を改良するため、平成6年10月に特願平6−2
65387号(先願)の圧縮脱水装置を提案した。改良
されたシート17は、図11及び図12に示すように、
その両縁部に強度の大きなベルト18を具備し、シート
及び両ベルト18により搬送帯16が形成される。図1
1において、搬送帯16は、シートロール3から引出さ
れ、供給ローラ13及び支持ローラ14を経て移動され
る間に、ホッパー6から被脱水物の薄層が供給され、搬
送帯と被脱水物がリール40の芯体40上に巻取られ、
搬送帯と被脱水物が半径方向に交互に重なる積層ロール
が形成される。
【0007】ベルト18は、シート17の前端及び末端
からそれぞれ所定長さ突出したベルト前端部分及びベル
ト後端部分を具備し、ベルト前端部分及びベルト後端部
分がリール及びシートロールにそれぞれ固着された状態
で脱水工程を行うことが可能にされている。図11及び
図12において、図8〜図10と同様の部材には、同様
の符号が付され、重複した説明が省略される。
【0008】図12に示すように、積層ロールが耐圧ド
ラム内に位置される間は、ベルト後端部分が、リールの
円板の外周と耐圧ドラムの端板の円形開口の内周面の間
に設けられる間隙を通って伸長し、ベルト後端部分の一
部がシートロールに固着された状態にされる。強度の大
きなベルトがシートに固着されたことにより、積層ロー
ルの形成、脱水、シートの回収の各工程においてシート
の損傷が防止され、ベルト前端部分及びベルト後端部分
が、それぞれリール及びシートロールに固着された状態
で、脱水工程が行われ、ベルト及びシートの回収再使用
が容易となっている。
【0009】
【解決しようとする課題】特願平6−265387号
(先願)の圧縮脱水装置において、シート及びその両縁
部に取付けたベルトから成る搬送帯を繰り返し使用する
運転は、搬送帯がシートロールから引出されて供給ロー
ラ及び支持ローラを経て移動され、供給ローラと支持ロ
ーラの間において搬送帯上に被脱水物の薄層が載置さ
れ、搬送帯及び被脱水物の薄層が一緒にリールの芯体上
に巻付けられ、シート及び被脱水物の薄層が交互に重な
るように巻取られて円筒形の被脱水物積層ロールが形成
され、被脱水物積層ロールが耐圧ドラム内へ配置され圧
縮手段により押圧され脱水され、脱水後に被脱水物積層
ロールから搬送帯及び被脱水物が引出され搬送帯と脱水
ケーキが分離され搬送帯がシートロール上へ巻戻され回
収される工程を繰り返すことによりなされ、搬送帯が定
められた場所を正確に保持しながら移動を繰り返すこと
が、運転続行の必要条件である。
【0010】このような搬送帯を再使用する運転におい
ては、搬送帯が巻取り及び巻戻し(この明細書では、搬
送帯又はシートについて、シートロールから引出されて
リール上に巻付けられる動作を『巻取り』と呼び、逆に
積層ロールから引出されシートロール上へ戻される動作
を『巻戻し』と呼ぶ。)の間に所定の位置からずれてし
まうと、被脱水物がシート上にうまく乗らないとか、加
圧ドラム内で均一に加圧できず、脱水後の積層ロールの
含水率にムラができるとか、加圧時にゴム膜の伸びが極
端に不均一になる場所ができて、ゴム膜の破損の原因と
なる等の多くの問題が生じる。本発明の目的は、このよ
うな問題を解決し、巻取り巻戻しの各工程において、シ
ート及びベルトを所定の位置に維持する方法及び機構を
提供することを目的とする。
【0011】搬送帯を再使用する運転において搬送帯の
位置が所定位置からずれる不都合は、脱水後の積層ロー
ルからシート及び被脱水物を引出しシートをシートロー
ル上へ巻戻し回収する工程の初期に最も頻繁に生じる。
それ故、本発明の付加的な目的は、脱水後の積層ロール
から搬送帯を引出す工程の初期においてベルトを確実に
所定位置へ案内し、その後の運転においてシート及びベ
ルトを所定の位置に維持する方法及び機構を提供するこ
とにある。本発明のその他の目的及び利点は、以下の説
明において明らかにされる。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明の圧縮脱水装置の
シート位置決め方法においては、シートがその両縁部に
取付けたベルトと一緒にシートロールから引出されて供
給ローラ及び支持ローラを経て移動され、供給ローラと
支持ローラの間においてシート上に被脱水物の薄層が載
置され、シート及び被脱水物の薄層が一緒にリールの芯
体に巻付けられ、シート及び被脱水物の薄層が交互に重
なるように巻取られて円筒形の被脱水物積層ロールが形
成される。被脱水物積層ロールは、耐圧ドラム内へ配置
され圧縮手段により押圧され脱水される。
【0013】脱水後に被脱水物積層ロールからベルト、
シート及び被脱水物が引出されシートと脱水ケーキが分
離されベルト及びシートがシートロールへ巻戻され回収
される。シートの両縁部に取り付けられたベルトの向い
合う内方側面が相互に所定寸法Lだけ離間される。供給
ローラ上を通過するベルトの内方側面は、第1のベルト
案内手段に係合されることにより供給ローラの軸方向の
所定位置に維持される。支持ローラ上を通過するベルト
の内方側面は、第2のベルト案内手段に係合されて支持
ローラの軸方向の所定位置に維持される。
【0014】好ましくは、シートの両縁部に取り付けら
れた各ベルトが、シートの末端を越えて突出するベルト
後端部分を具備する。ベルト後端部分がシートロールに
連結された状態において積層ロールが耐圧ドラム内に位
置されて脱水されることが可能である。シート及びベル
トが支持ローラを経てシートロールへ巻戻される工程の
初期において、脱水後の積層ロールと支持ローラの間の
ベルト(ベルト後端部分)に弛み部分が形成され、ま
た、ベルト後端部分が支持ローラを通過するときベルト
規制手段が支持ローラの積層ロール側に隣接して位置さ
れ、ベルト後端部分を支持ローラの軸方向の所定位置に
維持する。
【0015】本発明のシート位置決め機構は、リールの
芯体にシート及び被脱水物の薄層が交互に重なるように
巻付けて形成される円筒形の被脱水物積層ロールを、耐
圧ドラム内へ配置し圧縮手段により押圧し脱水する圧縮
脱水装置においてシートを位置決めするものである。耐
圧ドラムは、内周面及び内周面の両端に位置する端板を
備えたものであり、耐圧ドラムの端板の少なくとも一方
は、被脱水物積層ロールを通過させるための円形開口を
備えるものである。リールの円板は、円板を貫通する多
数の排水孔を具備するものであり、圧縮手段は、耐圧ド
ラムの内周面に沿って配置される伸縮可能な膜部材を備
え、膜部材を介し加圧流体を作用させて被脱水物積層ロ
ールを押圧するものである。
【0016】シートの両縁部に取付けられたベルトの向
い合う内方側面が相互に所定寸法Lだけ離間される。供
給ローラ上を通過するベルトの内方側面が、第1の段付
きローラに係合されることによりベルト供給ローラの軸
方向の所定位置に維持される。支持ローラ上を通過する
ベルトの内方側面は、第2のベルト案内手段に係合され
ることにより支持ローラの軸方向の所定位置に維持され
る。
【0017】好ましくは、第1及び第2段付きローラ
は、それぞれ弾性力により供給ローラ及び支持ローラに
押し付けられる。シート及びベルトが支持ローラを経て
シートロール上へ巻戻される工程の初期において、ベル
トの後端部分が支持ローラを通過するときベルト規制手
段が支持ローラの積層ロール側に隣接して位置され、ベ
ルトの後端部分を支持ローラの軸方向の所定位置に維持
する。
【0018】
【実施例】図面を参照し、本発明の実施例を説明する。
前述の図8〜図12に示されるものと同じ部材には、同
じ符号を付し、重複する説明を省略する。図1及び図2
は、本発明の脱水装置において、シート17及びベルト
18から成る搬送帯16及び被脱水物の薄層7が、リー
ル40の芯体42上に巻取られ、被脱水物積層ロールが
形成される工程を図解的に示す図であり、図1Aは、側
面図であり、図1Bは、平面図であり、図2Aは、支持
ローラ14の軸線に垂直の断面の拡大図、図2Bは、図
2Aの線B−B断面を示す断面図である。
【0019】図1及び図2を参照すると、シート17及
びその両縁部に取り付けたベルト18、18から成る搬
送帯16がシートロール3から引出されて供給ローラ1
3及び支持ローラ14上を移動され、供給ローラ13と
支持ローラ14の間においてシート17上に被脱水物の
薄層7が載置され、シート及び被脱水物の薄層が一緒に
リール40の芯体42上に巻付けられ、シート及び被脱
水物の薄層が交互に重なるように巻取られて円筒形の被
脱水物積層ロールが形成される。
【0020】シート17の両縁部に取付けられたベルト
18、18は、その向い合う内方側面18t、18tが
相互に所定寸法Lだけ離間され、供給ローラ上を通過す
るベルト18の内方側面18tは、第1の段付きローラ
15aの段部15tに係合されることにより供給ローラ
13の軸方向の所定位置に維持される。また、ベルト1
8の内方側面18tは、支持ローラ14上を通過すると
き、第2の段付きローラ15bに係合されることにより
支持ローラ14の軸方向の所定位置に維持される。第1
及び第2の段付きローラ15a、15bは、スプリング
等の力でそれぞれ供給ローラ及び支持ローラに押付けら
れ、ベルトの動きに伴って回転される。第1及び第2の
段付きローラは、合計で3カ所に配置すれば、ほぼ十分
である。
【0021】図2Bに示すように、第1の段付きローラ
15aは、異なる半径の2つの円筒端部を同軸上で突合
わせて生じる環状平面、即ち、段部15tを有するもの
である。この段部15tの段差(半径寸法差)は、ベル
ト18の内方側面18tの幅、即ちベルト18の厚さに
ほぼ等しい。また、第2の段付きローラ15bの段部1
5tも、ベルト18の内方側面に係合するためのもので
あることから、同様の段差寸法を具備する。第1及び第
2の段付きローラにおいて大径ローラは、それぞれ軸方
向に短い寸法を有し鍔状に形成されてシート上の被脱水
物の薄層を乱さないようにされる。
【0022】ベルト18、18は、シート17の前端を
越えて突出するベルト前端部分18a及びシートの後端
を越えて突出するベルト後端部分18bを具備する(図
1A及び図1B)。図1Aに示すように、ベルト前端部
分18aは、被脱水物積層ロールを形成する工程の初期
に芯体42上に巻取られる。ベルト後端部分18b、1
8bは、被脱水物積層ロールを形成する工程の終期に積
層ロールの外周部分とシートロール3の間に横たわるよ
うにされる。積層ロールの形成後、ベルト後端部分がシ
ートロール3に連結された状態において積層ロールが耐
圧ドラム内に位置され加圧脱水される。
【0023】脱水後の積層ロールから、搬送帯16及び
脱水後の被脱水物(脱水ケーキ)が引出され、搬送帯
は、脱水ケーキから分離されシートロール3上へ巻戻さ
れる。搬送帯をシートロール上へ巻戻し回収する工程に
おいては、その工程の初期に後端部分18b、18bが
シートロール3上へ巻付けられ、その工程の終期に先端
部分18aが芯体42とシートロール3の間に横たわる
ようにされる。
【0024】図3乃至図7は、本発明によるシート位置
決め方法及び機構を使用する各脱水工程を図解的平面図
及び側面図で示すものである。図3Aは、搬送帯のリー
ル上への巻取りが終わり、シートが積層ロール10に巻
込まれてベルト後端部分18bだけがリールとシートロ
ール(図示しない)を連結する状態を示す。図3Bは、
図3Aの状態の側面図であり、耐圧ドラムをかぶせるた
めベルト後端部分18bに弛み18cを持たせた状態を
示す。図4A及び図4Bは、耐圧ドラム20を積層ロー
ル10にかぶせた状態を図解的に示す平面図及び側面図
である。この状態においては、2本のベルト後端部分1
8bは、耐圧ドラムの円形開口28の内周面とリールの
円板の外周面との隙間を通り点線で示すように耐圧ドラ
ム外へ出る。
【0025】図5A及び図5Bは、圧縮脱水(加圧)
後、耐圧ドラムを積層ロール10から横へずらせた状態
をそれぞれ示す図解的平面図及び側面図である。加圧が
終り、耐圧ドラムを横にずらせて搬送帯を積層ロールか
ら引出しシートロール上へ巻戻すとき、ベルトが図4の
位置のままベルト後端部分18bを引っ張ると、図5A
に示すように、ベルト後端部分18bが支持ローラ14
の軸方向中間位置にずれたまま引っ張られる形となっ
て、ベルト後端部分18bは、矢印のように、中間位置
へ引っ張られる力を受け、所望の位置からずれる不都合
が生じる。
【0026】図6A及び図6Bは、上記の不都合を除く
ため、ベルト規制手段12を支持ローラ14の付近に設
け、ベルト後端部分18bを所定位置へ案内する状態を
示す。図7は、ベルト規制手段12の具体的事例を示す
斜視図である。積層ロールからシート及び脱水ケーキを
引出す工程の初期にベルト後端部分18bが支持ローラ
の軸方向の中間位置に置かれたまま引っ張られることを
避けるため、積層ロール10はシートロールと同時に逆
転され、ベルト後端部分をゆるませ、ベルト後端部分
が、ベルト規制手段12に案内され、正規の位置へ戻っ
てから、積層ロールの逆転を止め、ベルト後端部分に張
力をかけるようにする。このようにすることにより、後
端部分18bは、支持ローラの軸方向の所定位置を通
り、シートロール上へ巻戻され、その後のベルト及びシ
ートの正常な巻戻しを可能にし、次の脱水工程での使用
を可能にする。ベルト規制手段12は、各ベルト後端部
分18bを通過させ案内する案内部分(12a、12
a)、及び弾性支持手段を有し、シートが通過するとき
は、シートに押されて倒伏するように弾性的支持され
る。
【0027】
【発明の効果】本発明の圧縮脱水装置のシート位置決め
方法は、シートの両縁部に取り付けたベルトの向い合う
内方側面が、相互に所定寸法だけ離間され、供給ローラ
上を通過するとき、第1のベルト案内手段に係合される
ことにより供給ローラの軸方向の所定位置に維持され、
支持ローラ上を通過するとき、第2のベルト案内手段に
係合されて支持ローラの軸方向の所定位置に維持され
る。それ故、被脱水物積層ロールの形成を適切に行うこ
とができ、被脱水物の薄層がシートから外れたり、積層
ロールの加圧が不均一となって圧縮工程においてゴム膜
が破損したりすることを避けることができる。
【0028】本発明のシート位置決め方法においては、
積層ローラからシートが引出される工程においても、ベ
ルト及びベルトに固着されたシートが、第1及び第2の
ベルト案内手段により供給ローラ及び支持ローラの軸方
向の所定位置に維持されるから、シートは、シートロー
ル上へしわ等を生じることなく巻戻され、次の積層ロー
ルの形成を的確に行うことができる。
【0029】本発明のシート位置決め方法においては、
シートが積層ローラから引出される工程の初期におい
て、脱水後の積層ロールと支持ローラの間にベルト後端
部分の弛み部分を形成し、ベルトがベルト規制手段によ
り案内されるから、積層ロールを耐圧ドラム内に配置し
たとき、一方のベルト後端部分が他方のベルト後端部分
に重なるように偏向されるにかかわらず、積層ロールか
ら引出されるベルト及びシートは、確実に支持ローラの
所定位置上へ案内される。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1A及び図1Bは、搬送帯及び被脱水物の薄
層がリールの芯体上に巻取られ、被脱水物積層ロールが
形成される工程を示す図解的側面図及び平面図。
【図2】図2Aは、支持ローラ14の軸線に垂直の断面
の図解的拡大断面図、図2Bは、図2Aの線B−B断面
を示す図解的拡大断面図。
【図3】図3Aは、搬送帯をリール上への巻取りが終わ
り、シートが積層ロール中へ巻込まれてベルト後端部分
だけがリールとシートロール(図示しない)を連結して
いる状態を示す図解的平面図、図3Bは、図3Aの状態
の側面図であり、耐圧ドラムをかぶせるためベルト後端
部分に弛みを持たせた状態を示す図解的側面図。
【図4】図4A及び図4Bは、耐圧ドラム20を積層ロ
ール10にかぶせたた状態を図解的に示す平面図及び側
面図。
【図5】図5A及び図5Bは、加圧脱水後、耐圧ドラム
を積層ロール10から横へずらせた状態をそれぞれ示す
図解的平面図及び側面図。
【図6】図6A及び図6Bは、加圧脱水後、耐圧ドラム
を積層ロール10から横へずらせ、ベルト後端部分をベ
ルト規制手段により所定位置へ案内する状態を示す図解
的平面図及び側面図。
【図7】ベルト規制手段の事例を示す図解的斜視図。
【図8】従来技術の被脱水物積層ロールを形成する工程
を示す断面図。
【図9】図9A及び図9Bは、従来技術の圧縮脱水工程
の加圧前及び加圧後を示す耐圧ドラム軸線に垂直に取っ
た断面図。
【図10】従来技術の圧縮脱水工程を示す耐圧ドラム軸
線に沿う断面図である。
【図11】先願発明の被脱水物積層ロールを形成する工
程を示す図解的斜視図。
【図12】先願発明の圧縮脱水工程を示す耐圧ドラムの
軸線に沿う断面図である。
【符号の説明】
3:シートロール、6:ホッパー、7:被脱水物の薄
層、10:積層ロール、12:ベルト規制手段、12
a、12a:案内部分、13:供給ローラ、14:支持
ローラ、15a:第1の段付きローラ、15b:第2の
段付きローラ、15t:段部、16:搬送帯、17:シ
ート、18:ベルト、18a:先端部分、18b:後端
部分、18c:弛み部分、18t:内方側面、20:耐
圧ドラム、21:内周面、22:ドラム殻体、26:端
板、28:円形開口、30:加圧室(圧縮手段)、3
2:ポート、34:ゴム膜(膜部材)、40:リール、
42:芯体、44:円板、46:排水孔、F:加圧流
体、Q:被脱水物。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧縮脱水装置のシート位置決め方法であ
    って、シート(17)がその両縁部に取り付けたベルト
    (18、18)と一緒にシートロール(3)から引出さ
    れて供給ローラ(13)及び支持ローラ(14)を経て
    移動され、供給ローラと支持ローラの間でシート上に被
    脱水物の薄層(7)が載置され、シート及び被脱水物の
    薄層が一緒にリール(40)の芯体(42)に巻取ら
    れ、シート及び被脱水物の薄層が交互に重なる円筒形の
    被脱水物積層ロール(10)が形成され、被脱水物積層
    ロールが耐圧ドラム(20)内へ配置され圧縮手段によ
    り押圧され脱水され、脱水後に被脱水物積層ロールから
    ベルト、シート及び被脱水物が巻戻され、シート及びベ
    ルトが脱水ケーキから分離されシートロール上へ巻戻さ
    れる圧縮脱水装置において、 シートの両縁部に取付けたベルト(18、18)の向い
    合う内方側面(18t、18t)が相互に所定寸法
    (L)だけ離間され、ベルト(18)の内方側面(18
    t)は、供給ローラ(13)上を通過するとき、第1の
    ベルト案内手段(15a)に係合されることにより供給
    ローラの軸方向の所定位置に維持され、支持ローラ(1
    4)上を通過するとき、第2のベルト案内手段(15
    b)に係合されて支持ローラの軸方向の所定位置に維持
    されることを特徴とするシート位置決め方法。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のシート位置決め方法に
    おいて、シート(17)の両縁部に取り付けたベルト
    (18、18)が、シートの末端を越えて伸長するベル
    ト後端部分(18b、18b)を具備し、ベルト後端部
    分がシートロール(3)に連結された状態で積層ロール
    が耐圧ドラム内に位置され脱水されることが可能であ
    り、シート及びベルトが支持ローラ(14)を経てシー
    トロール(13)へ巻戻される工程の初期において、脱
    水後の積層ロールと支持ローラの間のベルトに弛み部分
    (18c)を形成することを特徴とするシート位置決め
    方法。
  3. 【請求項3】 リール(40)の芯体(42)にシート
    (17)及び被脱水物の薄層(7)が交互に重なるよう
    に巻付けて形成される円筒形の被脱水物積層ロールを、
    耐圧ドラム内へ配置し圧縮手段により押圧し脱水する圧
    縮脱水装置におけるシート位置決め機構であって、 耐圧ドラムは、内周面及び内周面の両端に位置する端板
    を備えたものであり、耐圧ドラムの端板の少なくとも一
    方は、被脱水物積層ロールを通過させるための円形開口
    (28)を備えるものであり、リールの円板(44)
    は、円板を貫通する多数の排水孔(46)を具備するも
    のであり、圧縮手段は、耐圧ドラムの内周面(21)に
    沿って配置される伸縮可能な膜部材(34)を備え、膜
    部材を介し加圧流体を作用させて被脱水物積層ロールを
    押圧するものであり、 シート(17)及びその両縁部に取り付けたベルト(1
    8、18)がシートロール(3)から引出され、供給ロ
    ーラ(13)及び支持ローラ(14)を経てリールの芯
    体(42)に巻取られ、その際に供給ローラと支持ロー
    ラの間でシート上に被脱水物の薄層(7)が載置されて
    シート及び被脱水物の薄層が交互に重なる被脱水物積層
    ロールが形成され、 シートの両縁部に取付けたベルト(18、18)の向い
    合う内方側面(18t、18t)が相互に所定寸法
    (L)だけ離間され、供給ローラ(13)上を通過する
    ベルトの内方側面(18t)が、第1の段付きローラ
    (15a)の段部(15t)に係合されることによりベ
    ルト供給ローラの軸方向の所定位置に維持され、支持ロ
    ーラ(14)上を通過するベルトの内方側面(18t)
    が、第2の段付きローラ(15b)の段部(15t)に
    係合されることにより支持ローラの軸方向の所定位置に
    維持され、第1及び第2の段付きローラは、それぞれ弾
    性力により供給ローラ(13)及び支持ローラ(14)
    に押付けられるものであることを特徴とするシート位置
    決め機構。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載のシート位置決め機構に
    おいて、シート(17)の両縁部に取付けられたベルト
    (18、18)が、シートの末端を越えて伸長するベル
    ト後端部分(18b、18b)を具備し、ベルト後端部
    分がシートロール(3)に連結された状態で積層ロール
    が耐圧ドラム内に位置されて脱水されることが可能であ
    り、シート及びベルトが支持ローラ(14)を経てシー
    トロール(3)へ巻戻される工程の初期において、ベル
    ト規制手段(12)がベルト後端部分(18b、18
    b)に係合されてベルト後端部分を支持ローラ(14)
    の軸方向の所定位置に位置決めし、ベルト規制手段(1
    2)は、支持ローラ(14)に隣接して位置され、各ベ
    ルト後端部分を通過させ案内する案内部分(12a、1
    2a)を有するものであることを特徴とするシート位置
    決め機構。
JP3629796A 1996-02-23 1996-02-23 圧縮脱水装置のシート位置決め方法及び機構 Pending JPH09225689A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3629796A JPH09225689A (ja) 1996-02-23 1996-02-23 圧縮脱水装置のシート位置決め方法及び機構

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3629796A JPH09225689A (ja) 1996-02-23 1996-02-23 圧縮脱水装置のシート位置決め方法及び機構

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH09225689A true JPH09225689A (ja) 1997-09-02

Family

ID=12465888

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3629796A Pending JPH09225689A (ja) 1996-02-23 1996-02-23 圧縮脱水装置のシート位置決め方法及び機構

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH09225689A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2011142728A1 (en) * 2010-05-11 2011-11-17 PITOŇÁK, František Winding belt press

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2011142728A1 (en) * 2010-05-11 2011-11-17 PITOŇÁK, František Winding belt press

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3752520B2 (ja) テープロールライナ/タブ、添着装置および添着方法
JPH0333621B2 (ja)
GB2081230A (en) Stacking or de-stacking sheet material in an imbricated product stream
PL177074B1 (pl) Urządzenie do automatycznego wymieniania pierwszej szpuli
US5873464A (en) Film bubble wrap interleaf
JPS58125553A (ja) シ−ト状物質をロ−ルに巻き取るタ−レツト型巻取機および方法
JPS5874449A (ja) うろこ状に送られる印刷物の貯蔵装置
US4884385A (en) Interleaved spiral wrapping of foam product and stretch film for packaging carbonless paper rolls
US3824143A (en) Method of splicing of web material
JPH02193854A (ja) 整合装置
JPH09225689A (ja) 圧縮脱水装置のシート位置決め方法及び機構
KR19990022223A (ko) 무심 접착 테이프 권취 맨드럴 및 방법
US4936459A (en) Interleaved spiral wrapping of foam product and stretch film for packaging carbonless paper rolls
CA2052195A1 (en) Apparatus for the winding-up of printed products
KR102390178B1 (ko) 청소용 점착테이프롤 및 청소용 점착테이프롤 제조 장치
JP2547527B2 (ja) 圧縮脱水装置
US6719235B2 (en) Method and device for producing reels consisting of a large number of flat objects
JP2713381B2 (ja) プライ布材料及び該材料の製造に関する改良
JP3423089B2 (ja) 帯状材料の供給,貼付け方法
EP4166488B1 (en) Plastic film roll with convolute cardboard tube
JPH09278242A (ja) 帯状物の巻取装置
EP1089931B1 (en) Surface winding on an a-frame winder
JPH09234594A (ja) 圧縮脱水装置の被脱水物搬送シート
JP3028286U (ja) 圧縮脱水装置
JPS5957849A (ja) ウエブ巻取方法および装置