JPH09224223A - 映像信号処理回路 - Google Patents

映像信号処理回路

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JPH09224223A
JPH09224223A JP8054087A JP5408796A JPH09224223A JP H09224223 A JPH09224223 A JP H09224223A JP 8054087 A JP8054087 A JP 8054087A JP 5408796 A JP5408796 A JP 5408796A JP H09224223 A JPH09224223 A JP H09224223A
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Masaki Tokoi
雅樹 床井
Keiichi Kuzumoto
恵一 葛本
Tsutomu Muraji
努 連
Satoshi Hirotsune
聡 広常
Atsushi Ishizu
厚 石津
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 飛び越し走査を順次走査の映像信号に変換す
るとき、動き検出回路による動き適応処理を行うことな
く静止画/動画共に良好な画質を得ること。 【解決手段】 2つのフィールドメモリ12、13を直
列に設け、これより隣接する3フィールドの映像信号を
得る。中央フィールドの信号を補間回路14に与え、フ
ィールド内の画素値を用いて補間走査線を生成する。こ
の補間走査線と前後フィールドの走査線とを中間値選択
回路15に与え、中間の画素値をとるフィールドを判別
し、フィールド内補間走査線かフィールド間補間走査線
かを選択する。補間走査線の信号を倍速変換メモリ16
に入力し、フィールドメモリ12の出力を倍速変換メモ
リ17に入力する。そして選択回路18が倍速変換メモ
リ16、17を交互に倍速で読み出し、順次走査の映像
信号を生成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は飛び越し走査の映像
信号を順次走査の映像信号に変換する映像信号処理回路
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】飛び越し走査(インターレース走査)の
映像信号を順次走査の映像信号に変換する走査線変換技
術としては、従来EDTV受信機などに採用されている
動き適応走査線補間処理などが存在する。この手法にお
いては、映像信号に含まれる被写体の動きを検出し、被
写体が静止している場合には前フィールドの信号を用い
てフィールド間補間を行い、被写体が動いている場合に
は同一フィールド内の信号を用いてフィールド内補間処
理を行い、補間走査線を作成する。
【0003】従来の映像信号処理回路としては、例えば
特公平4−3151号公報などに示されているものがあ
る。図11は従来の映像信号処理回路の一例を示したブ
ロック図である。この映像信号処理回路は被写体の動き
に基づいて飛び越し走査の映像信号を順次走査の映像信
号へ変換する回路である。
【0004】図11において入力端子101は飛び越し
走査の映像信号の入力端子である。フィールドメモリ1
02、103は夫々映像信号を1フィールド期間遅延す
るフィールドメモリであり、入力端子101における映
像信号とフィールドメモリ103の出力端における映像
信号は1フレーム分異なる。ラインメモリ104はフィ
ールドメモリ102から出力される映像信号を1ライン
期間遅延するラインメモリであり、その出力は加算器1
05に与えられる。加算器105はラインメモリ104
の入力信号と出力信号とを加算する回路である。係数器
106は加算器105の出力に係数1/2を乗算する回
路であり、その出力は乗算器108に与えられる。
【0005】動き検出回路107は入力端子101の映
像信号とフィールドメモリ103の映像信号とを入力
し、画像の動きを検出する検出回路であり、画像の動き
に応じて1〜0の値を持つ係数mを発生する。乗算器1
08は係数器106の出力信号に対して係数mを乗算す
る回路である。乗算器109はフィールドメモリ103
の出力信号に対して係数(1−m)を乗算する回路であ
る。加算器110は乗算器108の出力と乗算器109
の出力とを加算する回路であり、加算結果を倍速変換メ
モリ111に出力する。
【0006】倍速変換メモリ111は加算器110の出
力する映像信号を記憶し、その水平走査期間を1/2に
圧縮して倍レートで出力するメモリである。同様に倍速
変換メモリ112はフィールドメモリ102の出力する
映像信号を記憶し、その水平走査期間を1/2に圧縮し
て倍レートで出力するメモリである。選択回路113は
倍速変換メモリ111、112の映像信号を1ライン周
期で交互に読み出して順次走査の映像信号に変換する回
路であり、その映像信号は出力端子114を介して出力
される。
【0007】以上のように構成された従来の映像信号処
理回路の動作を説明する。図11において入力端子10
1には飛び越し走査の映像信号が入力されると、フィー
ルドメモリ102、103によって夫々1フィールド期
間遅延され、フィールドメモリ103から2フィールド
即ち1フレーム期間遅延された映像信号が得られる。フ
ィールドメモリ102の出力はラインメモリ104でさ
らに1ライン期間遅延され、この1ライン遅延信号と1
ライン遅延されない信号とが加算器105で加算され
る。そしてこの加算信号は係数器106で振幅が1/2
倍される。この信号処理によって同一フィールド内の上
下ラインの平均値から補間走査線が生成され、乗算器1
08に入力される。
【0008】一方、フィールドメモリ103の出力はフ
ィールド間補間のための補間走査線として乗算器109
に入力される。動き検出回路107は入力映像信号とフ
ィールドメモリ103の出力である1フレーム遅延信号
との差分値を得て、それを基に画像の動きを検出する。
そして動き検出回路107は映像の動きの程度に応じて
係数m(0≦m≦1)を発生する。この係数mは被写体
の動きがある場合1に近づき、静止している場合は0に
近づく。
【0009】係数器106より出力されるフィールド内
補間走査線は乗算器108においてm倍され、フィール
ドメモリ103より出力されるフィールド間補間走査線
は乗算器109において(1−m)倍される。そして乗
算器108、109の各出力は加算器110において加
算される。従って画像に動きがある場合は加算器110
からはフィールド内補間走査線が出力され、画像が静止
している場合はフィールド間補間走査線が出力され、映
像の動きに適応した補間走査線を得ることができる。
【0010】以上のようにして得られた補間走査線は倍
速変換メモリ111に入力され、フィールドメモリ10
2の出力である実走査線は倍速変換メモリ112に入力
される。各倍速変換メモリ111、112では通常の速
度で書き込まれた走査線の画素データがその2倍の速度
で読み出される。選択回路113は倍速変換メモリ11
1と112の出力を1ライン周期で交互に切り換えて映
像信号を順次走査化し、出力端子114より出力する。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら前記のよ
うな構成では、まず第1に動き検出回路に相当な回路規
模を必要とする。第2に静止画領域はフィールド間処理
が行われるため、ほぼ完全な補間が行えるが、動画領域
では垂直方向の解像度が低下する。特に斜め線エッジの
滑らかさが損なわれた映像となる。第3に動き検出の誤
動作によって特に静止画を動画と判定した場合に、顕著
な画質劣化を生じてしまうなどの課題を有していた。
【0012】本発明は、このような従来の問題点に鑑み
てなされたものであって、請求項1記載の発明は、動き
検出回路を用いずにフィールド内補間とフィールド間補
間を切り替えて良好な映像を得ることができる映像信号
処理回路を提供することを目的とする。
【0013】また請求項3記載の発明は、前記目的に加
え、動画領域の斜めエッジに対しても有効な走査線補間
を行うことができる映像信号処理回路を提供することを
目的とする。
【0014】更に請求項4記載の発明は、前記目的に加
え、映像の動画領域においてフィールド間補間処理がな
された場合でも、映像が破綻することなく走査線補間を
行うことができる映像信号処理回路を提供することを目
的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】これらの課題を解決する
ため、本願の請求項1記載の発明は、飛び越し走査の映
像信号から順次走査の映像信号に必要な補間走査線を生
成する映像信号処理回路であって、連続する(n−
1)、n、(n+1)フィールドの飛び越し走査の映像
信号が入力されたとき、n、(n−1)フィールドの映
像信号を夫々記憶する第1、第2のフィールドメモリ
と、前記第1のフィードメモリの出力として得られるn
フィールドの映像信号から、順次走査におけるnフィー
ルドの補間走査線を生成する補間手段と、前記補間手段
の出力、前記第1のフィールドメモリの入力、前記第2
のフィールドメモリの出力のうち、 画素周期毎に中間の
画素値を有するものを選択し、これを補間画素として補
間走査線を生成する中間値選択手段と、を具備すること
を特徴とするものである。
【0016】また請求項2記載の発明では、前記補間手
段は、同一フィールドの垂直方向に位置する画素値より
補間画素値を算出し、補間走査線を生成することを特徴
とするものである。
【0017】このような構成により、隣接した3フィー
ルドの映像信号を得て、中央フィールド(現フィール
ド)のフィールド内補間走査線と前後フィールドの走査
線の中間値を求めて補間走査線を生成する。こうすると
動き検出回路を用いずにフィールド内とフィールド間の
走査線補間処理を行うことができる。
【0018】また請求項3記載の発明では、前記補間手
段は、補間対象画素を中心として同一フィールドの上下
ラインの点対称関係に位置する画素値より補間画素値を
算出し、補間走査線を生成することを特徴とするもので
ある。
【0019】このような構成により、請求項1、2記載
の発明の作用に加えて、フィールド内補間を補間画素を
中心とする点対称関係に位置する画素を用いて行うこと
で、斜め線等の劣化のない走査線補間処理を行うことが
できる。
【0020】また請求項4記載記載のの発明は、飛び越
し走査の映像信号から順次走査の映像信号に必要な補間
走査線を生成する映像信号処理回路であって、連続する
(n−1)、n、(n+1)フィールドの飛び越し走査
の映像信号が入力されたとき、n、(n−1)フィール
ドの映像信号を夫々記憶する第1、第2のフィールドメ
モリと、前記第1のフィードメモリの出力として得られ
るnフィールドの映像信号から、順次走査の補間位置に
おける画素値を生成する第1の補間手段と、前記第1の
フィードメモリの出力として得られるnフィールドの映
像信号から、順次走査の補間画素値を算出し、補間走査
線を生成する第2の補間手段と、前記第1の補間手段の
出力、前記第1のフィールドメモリの入力、前記第2の
フィールドメモリの出力のうち、 画素周期毎に中間の画
素値を有するものを判定する中間値判定手段と、前記第
1のフィールドメモリに入力される映像信号の垂直高域
成分を抽出する第1のフィルター手段と、前記第2のフ
ィールドメモリから出力される映像信号の垂直高域成分
を抽出する第2のフィルター手段と、前記第1の補間手
段と前記第1のフィルター手段との加算値、前記第2の
補間手段の出力値、前記第1の補間手段と前記第2のフ
ィルター手段との加算値のいずれかを、前記中間値判定
手段の判定結果に応じて選択して順次走査の補間走査線
を生成する選択手段と、を具備することを特徴とするも
のである。
【0021】また請求項5記載の発明では、前記選択手
段は、前記中間値判定手段によって、前記第2のフィー
ルドメモリの出力値が中間値をとると判定されたとき
は、前記第1の補間手段と前記第2のフィルター手段と
の加算値を選択し、前記第1の補間手段の出力値が中間
値をとると判定されたときは、前記第2の補間手段の出
力値を選択し、前記第1のフィールドメモリの入力値が
中間値をとると判定されたときは、前記第1の補間手段
と前記第1のフィルター手段との加算値を選択すること
を特徴とするものである。
【0022】また請求項6記載記載の発明では、前記第
1の補間手段は、同一フィールドにおける垂直方向に位
置する画素値より補間画素値を算出することを特徴とす
るものである。
【0023】また請求項7記載の発明では、前記第2の
補間手段は、補間対象画素を中心として点対称関係に位
置する同一フィールドの上下ラインの画素値より補間画
素値を算出し、補間走査線を生成することを特徴とする
ものである。
【0024】また請求項8記載の発明は、飛び越し走査
の映像信号から順次走査の映像信号に必要な補間走査線
を生成する映像信号処理回路であって、連続する(n−
1)、n、(n+1)フィールドの飛び越し走査の映像
信号が入力されたとき、n、(n−1)フィールドの映
像信号を夫々記憶する第1、第2のフィールドメモリ
と、前記第1のフィードメモリの出力として得られるn
フィールドの映像信号から、順次走査におけるnフィー
ルドの補間走査線を生成する補間手段と、前記補間手段
の出力、前記第1のフィールドメモリの入力、前記第2
のフィールドメモリの出力のうち、 画素周期毎に中間の
画素値を有するものを判定する中間値判定手段と、前記
第1のフィールドメモリに入力される映像信号の垂直高
域成分を抽出する第1のフィルター手段と、前記第2の
フィールドメモリから出力される映像信号の垂直高域成
分を抽出する第2のフィルター手段と、前記第1のフィ
ルター手段の出力、前記第2のフィルター手段の出力、
零値のいずれかを前記中間値判定手段の判定結果に応じ
て選択する選択手段と、前記選択手段の出力に前記補間
手段の出力を加算して順次走査の補間走査線を生成する
加算手段と、を具備することを特徴とするものである。
【0025】また請求項9記載の発明では、前記選択手
段は、前記中間値判定手段によって、前記第2のフィー
ルドメモリの出力値が中間値をとると判定されたとき
は、前記第2のフィルター手段の出力を選択し、前記補
間手段の出力値が中間値をとると判定されたときは、零
値を選択し、前記第1のフィールドメモリの入力値が中
間値をとると判定されたときは、前記第1のフィルター
手段の出力を選択することを特徴とするものである。
【0026】更に請求項10記載の発明では、前記補間
手段は、補間対象画素を中心として同一フィールドの上
下ラインの点対称関係に位置する画素値より補間画素値
を算出し、補間走査線を生成することを特徴とするもの
である。
【0027】このような構成により、請求項1〜3記載
の発明の作用に加えて、垂直方向の高域成分の加算でフ
ィールド間補間を行うことにより、動画領域でフィール
ド間補間を行った場合でも視覚的に映像の破綻が生じな
い走査線補間処理を行うことができる。
【0028】
【発明の実施の形態】
(実施の形態1)本発明の第1実施形態(請求項1記
載)における映像信号処理回路について図1のブロック
図を用いて説明する。図1において入力端子11は飛び
越し走査の映像信号を入力する入力端子である。第1の
フィールドメモリ12及び第2のフィールドメモリ13
は飛び越し走査の映像信号を1フィールド期間遅延する
FIFOタイプのフィールドメモリであり、直列に接続
される。補間回路14はフィールドメモリ12の出力す
る映像信号を用いて、同一フィールド内の画素より補間
走査線を生成する補間回路である。
【0029】フィールドメモリ13の出力する映像信号
の画素をAとし、補間回路14の出力する映像信号の画
素をBとし、入力端子11の映像信号の画素をCとする
と、中間値選択回路15は各画素A、B、Cのレベルを
比較し、中間レベルの画素を画素周期毎に選択する回路
である。倍速変換メモリ16、17は入力された映像信
号を記憶し、読み出し時に映像信号の水平走査期間を1
/2に圧縮して倍レート記憶内容を出力するメモリであ
る。倍速変換メモリ16は中間値選択回路15の出力
を、倍速変換メモリ17はフィールドメモリ12の出力
を速度変換する。選択回路18は倍速変換メモリ16、
17の出力を1ライン周期毎に切り替え、出力端子19
を介して順次走査の映像信号を生成する回路である。
【0030】このように構成された本実施形態の映像信
号処理回路の動作を説明する。図1において入力端子1
1には飛び越し走査の映像信号が入力されると、フィー
ルドメモリ12、13によって夫々1フィールド期間遅
延される。そしてフィールドメモリ13から2フィール
ド即ち1フレーム期間遅延された映像信号が出力され
る。フィールドメモリ12の出力は補間回路14に入力
され、ここで同一フィールド内の画素より補間処理が行
われ、補間走査線が生成される。
【0031】補間回路14で生成されたフィールド内補
間走査線と、フィールド間補間のためのフィールドメモ
リ13の出力と、入力端子11の映像信号は中間値選択
回路15に入力される。中間値選択回路15では入力さ
れる3画素A、B、Cのうち、中間レベルの画素値を持
つものを選択し、これを補間走査線の画素として出力す
る。
【0032】このようにして中間値選択回路15で得ら
れた補間走査線と、フィールドメモリ12の出力である
実走査線は夫々倍速変換メモリ16と17に入力され
る。倍速変換メモリ16、17では通常の速度で書き込
まれた走査線の画素データが2倍の速度で読み出され
る。選択回路18は倍速変換メモリ16と17の出力を
1ライン周期で交互に切り換え、順次走査化した映像信
号を出力端子19より出力する。
【0033】フィールド内補間走査線を生成する補間回
路14の構成は、例えば図2に示すようなものとする。
本図において補間回路14Aは、入力端子21、ライン
メモリ22、加算器23、係数器24、出力端子25に
より構成される。ラインメモリ22は映像信号を1ライ
ン期間遅延するメモリである。
【0034】このような構成の補間回路14Aにおい
て、入力端子21にはフィールドメモリ12の出力する
飛び越し走査の映像信号が入力される。この映像信号は
加算器23においてラインメモリ22で1ライン期間遅
延された映像信号と加算され、係数器24で振幅が1/
2倍される。したがって出力端子25からは同一フィー
ルド内の上下ラインの平均値を有する補間走査線が出力
される。
【0035】次に中間値選択回路15の構成は、例えば
図3(a)に示すようなものとする。即ち中間値選択回
路15は、入力端子31〜33、比較器34a〜34c
と論理回路34dとを含む中間値判定回路34、選択回
路35、出力端子36を含んで構成される。入力端子3
1、32、32に入力される画素値を夫々A、B、Cと
するとき、比較器34aはA、Bの大小を比較し、A>
Bの場合1を出力、A>Bでなければ0を出力する。同
様に比較器34bはA、Cの大小を比較し、比較器34
cはB、Cの大小を比較し、比較結果として1又は0を
出力する。論理回路34dは比較器34a〜34cでの
比較結果を入力し、図3(b)に示す真理値表に基づい
てA、B、Cの選択制御信号を発生する。
【0036】さて入力端子31,32,33に入力され
た隣接3フィールドの映像信号は比較器34a、34
b、34cで大小関係が比較され、論理回路34aで中
間値が判別される。選択回路35では中間値判定回路3
4の判別結果にしたがって、入力される3つの画素のう
ち中間の画素値を持つものを選択し、出力端子36より
中間値を出力する。
【0037】図4は中間値選択回路15の出力を補間走
査線として用いる原理を示す信号波形図である。図4の
(a)、(b)、(c)はいずれも入力された映像信号
に動きがある場合の画素値の変化を示している。図4
(a)は特に動き始めの状態であり、(a1)は画素値
がフィールド(n−1)、n、(n+1)にかけて減少
し始める場合を、(a2)は画素値がフィールド(n−
1)、n、(n+1)にかけて増加し始める場合を示し
ている。図4(b)は特に動き終わりの状態であり、
(b1)は画素値がフィールド(n−1)、n、(n+
1)にかけて増加しなくなる場合を、(b2)は画素値
がフィールド(n−1)、n、(n+1)にかけて減少
しなくなる場合を示している。また図4(c)は特に動
きの最中を示す状態で、(c1)は画素値がフィールド
(n−1)、n、(n+1)にかけて単調増加する場合
を、(c2)は画素値がフィールド(n−1)、n、
(n+1)にかけて単調減少する場合を示している。
【0038】図4(a)のような画素値の変化パターン
に対しては、補間走査線として(n−1)フィールドの
画素(●で示したフィールド)を選択することによっ
て、現在のnフィールドの実走査線と齟齬をきたさない
補間走査線が得られる。図4(b)のようなパターンに
対しては、補間走査線として(n+1)フィールドの画
素を選択する。更に図4(c)のようなパターンに対し
ては、nフィールド自身の画素を選択することによって
フィールド内の画素より補間走査線を生成する。こうし
てフィールド内補間処理を行う。
【0039】一方、入力映像信号が静止画像である場合
は、(n−1)フィールドと(n+1)フィールドの画
素値は等しくなるので、中間値選択回路15は(n+
1)フィールド又は(n−1)フィールドの画素を補間
走査線として選択し、フィールド間補間処理を行う。
【0040】以上のように本実施形態によれば、隣接す
る3フィールドの中間値をとって補間走査線を生成する
ことで、動き検出を用いずに動画/静止画に関わらず良
好な画質の走査線補間処理を行うことができる。
【0041】なおこの実施形態では、フィールド内補間
走査線を生成する補間回路14が上下2ラインの平均値
によって補間処理を行う構成を示したが、補間画素に対
して垂直方向に位置する画素より補間処理を行うもので
あれば、用いるライン数や係数はこの実施形態のものに
限定されるものではないことは言うまでもない。
【0042】(実施の形態2)次に本発明の第2実施形
態(請求項3記載)における映像信号処理回路について
図5のブロック図を用いて説明する。本実施形態の映像
信号処理回路は、図1の補間回路14を図5に示すよう
なブロック構成としたことが特徴である。この補間回路
14Bはフィールド内補間走査線を生成する回路である
が、他の回路構成は図1に示した第1実施形態のものと
同様とする。
【0043】図5において入力端子21は飛び越し走査
の映像信号の入力端子であり、その信号はラインメモリ
22、Dフリップフロップ(DFF)41、減算器4
8、加算器51に与えられる。DFF41、42は入力
信号を1画素周期だけ遅延させる遅延器であり、互いに
直列に接続されている。またDFF43はラインメモリ
22の映像信号を1画素周期だけ遅延させる遅延器であ
り、DFF44と直列に接続されている。
【0044】DFF41の画素信号が時刻tで出力さ
れ、この時刻の画素を中心に考える。飛び越し走査のラ
イン周期をTとすると、減算器48は入力端子21から
出力される時刻(t+1)の画素値と、DFF44から
出力される時刻(t−1−T)の画素値とを入力し、そ
の差分値を生成する減算器である。また減算器49はD
FF41から出力される時刻tの画素値と、DFF43
から出力される時刻(t−T)の画素値とを入力し、そ
の差分値を生成する減算器である。同様に減算器50は
DFF42から出力される時刻(t−1)の画素値と、
ラインメモリ22から出力される時刻(t+1−T)の
画素値とを入力し、その差分値を生成する減算器であ
る。
【0045】絶対値回路(|X|)45は減算器48の
出力を絶対値に変換する回路である。絶対値回路46は
減算器49の出力を絶対値に変換する回路である。同様
に絶対値回路47は減算器50の出力を絶対値に変換す
る回路である。加算器51は入力端子21から出力され
る時刻(t+1)の画素値と、DFF44から出力され
る時刻(t−1−T)の画素値とを入力し、その加算値
を生成する回路である。また加算器23はDFF41か
ら出力される時刻tの画素値と、DFF43から出力さ
れる時刻(t−T)の画素値とを入力し、その加算値を
生成する回路である。同様に加算器52はDFF42か
ら出力される時刻(t−1)の画素値と、ラインメモリ
22から出力される時刻(t+1−T)の画素値とを入
力し、その加算値を生成する回路である。
【0046】係数器53は加算器51の出力を係数1/
2で乗算する回路である。係数器24は加算器23の出
力を係数1/2で乗算する回路である。同様に係数器5
4は加算器52の出力を係数1/2で乗算する回路であ
る。最小値判定回路55は絶対値回路45、46、47
の出力を夫々入力して最小値を判定し、判定結果を選択
回路56に与える回路である。選択回路56は最小値判
定回路55での判定結果に基づき、係数器53、24、
54のいずれかの出力を補間画素として選択する回路で
ある。
【0047】このように構成された本実施形態の補間回
路14Bの動作について、図6を用いて説明する。図6
は図5の補間回路14Bの動作を説明するための画素配
置図である。図5において入力端子21に飛び越し走査
の映像信号が入力されると、DFF41の入力端と出力
端、及びDFF42の出力端から水平3画素のデータが
得られる(図6のd,e,f)。入力映像信号はライン
メモリ22で1ライン期間(時間T)遅延される。この
ためDFF43、44で1ライン遅れの水平3画素のデ
ータが得られる(図6のa,b,c)。
【0048】加算器52と係数器54では補間画素位置
(図6の◎)に対して右上−左下方向の2画素(図6の
c,d)の平均値を算出し、選択回路56に出力する。
同様に加算器23と係数器24では垂直方向の2画素
(図6のb,e)の平均値を算出し、選択回路56に出
力する。更に加算器51と係数器53では左上−右下方
向の2画素(図6のa,f)の平均値を算出し、選択回
路56に出力する。
【0049】一方、減算器50と絶対値回路47では右
上−左下方向2画素の差分絶対値を、減算器49と絶対
値回路46では垂直方向2画素の差分絶対値を、減算器
48と絶対値回路45では左上−右下方向2画素の差分
絶対値を夫々算出し、最小値判定回路55に与える。最
小値判定回路55では、入力される3方向の画素対の差
分絶対値より最小のものを判定し、選択回路56を切り
替える。選択回路56では、最小値判定回路55におい
て差分絶対値が最小と判定された方向の画素対について
その平均値を選択し、出力端子25から出力する。
【0050】第1実施形態では、フィールド内補間走査
線を生成するのに、図2に示すような補間回路14Aを
用いて補間画素に対して垂直方向のみの画素を用いて補
間していた。これに対し、第2実施形態では図5に示す
ような補間回路14Bを用いて補間画素に対して点対称
関係に位置する画素を用いて補間する。補間方向の決定
は差分絶対値が最小である方向、即ち画素相関が最も高
い画素対の方向を検出する。このことにより、フィール
ド内補間における斜めエッジなどもきれいに補間するこ
とができ、フィールド内補間画像の画質が向上する。
【0051】また、特に本実施形態の構成ではフィール
ド内補間の画素方向決定の際、方向を誤ったために補間
走査線として不適当な内挿処理がなされた場合でも、大
きく逸脱した画素値は3フィールド中間値選択機能によ
って補正される。したがって、この補間回路と3フィー
ルド中間値選択機能を用いることによって、相互効果で
さらに良好な画質の走査線補間処理を行うことができ
る。
【0052】なおこの実施形態では、補間回路14Bが
補間画素に対して点対称関係にある上下2ラインの画素
値の平均値より補間処理を行うとしたが、用いるライン
数や係数はこの実施形態に限定されるものではないこと
は言うまでもない。さらにこの実施形態では補間に用い
る点対称関係の画素対候補が上下6画素3方向の場合を
示したが、方向の精度を上げるために更に細かく多くと
っても良いこと言うまでもない。
【0053】(実施の形態3)本発明の第3実施形態
(請求項4記載)における映像信号処理回路について図
7のブロック図を用いて説明する。図7において第1、
第2実施形態と同一部分は同一の符号を付けて詳細な説
明を省略する。本図に示す映像信号処理回路には、入力
端子11、第1のフィールドメモリ12、第2のフィー
ルドメモリ13、倍速変換メモリ16、17、選択回路
18、出力端子19が設けられていることは図1の第1
実施形態と同様である。
【0054】第1の補間回路61及び第2の補間回路6
2はフィールドメモリ12の映像信号を入力し、同一フ
ィールド内の画素より補間処理を行う補間回路である。
第1のフィルタ回路(V−HPF)63は入力端子11
の映像信号を入力し、垂直高域成分を抽出するハイパス
フィルタである。第2のフィルタ回路64はフィールド
メモリ13の出力する映像信号を入力し、垂直高域成分
を抽出するハイパスフィルタである。加算器65はフィ
ルタ回路63の出力と補間回路61の出力を加算する回
路である。加算器66はフィルタ回路64の出力と補間
回路61の出力を加算する回路である。加算器65、6
6の各出力、及び補間回路62の出力は選択回路68に
与えられる。
【0055】中間値判定回路67は、フィールドメモリ
13の出力、補間回路61の出力、入力端子11の信号
を夫々入力し、それらの画素値のうち中間値を判別して
切り替え制御信号を生成する回路である。選択回路68
は中間値判定回路67の切り替え制御信号に基づき、
(n−1)フィールドの垂直高域成分を含む画素値、n
フィールドの画素値、(n+1)フィールドの垂直高域
成分を含む画素値を選択する回路である。
【0056】このように構成された第3実施形態の映像
信号処理回路の動作を説明する。図7において入力端子
11には飛び越し走査の映像信号が入力されると、フィ
ールドメモリ12、13によってそれぞれ1フィールド
期間遅延され、フィールドメモリ13から2フィールド
即ち1フレーム期間遅延した映像信号が出力される。フ
ィールドメモリ12の出力は補間回路61に入力され、
同一フィールド内の画素より補間処理が行わる。フィー
ルドメモリ12の出力は更に補間回路62にも入力さ
れ、同一フィールド内の画素より補間処理が行われ、補
間走査線が生成される。
【0057】フィールドメモリ12の入力映像信号がフ
ィルタ回路63に入力されると、(n+1)フィールド
の画像の垂直高域成分が抽出され、加算器65で補間回
路61の出力するnフィールドの画像に加算される。同
様にフィールドメモリ13の出力映像信号はフィルタ回
路64に入力されると、(n−1)フィールドの画像の
垂直高域成分が抽出され、加算器66で補間回路61の
出力するnフィールドの画像に加算される。補間回路6
1の出力信号、入力端子の映像信号、フィールドメモリ
13の出力信号は、中間値判定回路67に夫々入力され
る。中間値判定回路67では入力される3信号のうち、
中間の画素値を持つものを判定し、選択回路68に切り
替え制御信号を発生する。選択回路68では中間値判定
回路67に入力される3入力のうち、フィールドメモリ
13の出力が中間値の場合は加算器66の出力を、補間
回路61の出力が中間値の場合は補間回路62の出力
を、フィールドメモリ12の入力映像信号が中間値の場
合は加算器65の出力を選択し、これを補間走査線とし
て出力する。
【0058】このようにして得られた補間走査線は倍速
変換メモリ16に入力され、フィールドメモリ12の出
力である実走査線は倍速変換メモリ17に入力される。
倍速変換メモリ16、17では通常の速度で書き込まれ
た走査線データがその2倍の速度で読み出される。選択
回路18は倍速変換メモリ16と17の出力を1ライン
周期内で交互に切り換えて映像信号を順次走査化し、出
力端子19より出力する。
【0059】なお、補間回路61は隣接した3フィール
ドで同一重心の走査線を得るための補間回路であり、そ
の構成としては例えば図2に示したものと同様である。
またフィルタ回路63,64の構成は例えば図8に示す
ようなものとなる。図8においてフィルタ回路(V−H
PF)は、入力端子71、ラインメモリ72、73、加
算器74、係数器75、76、減算器77、出力端子7
8を含んで構成される。
【0060】図8の入力端子71に図7のフィールドメ
モリ12の入力信号、又はフィールドメモリ13の出力
信号が飛び越し走査の映像信号として入力される。この
入力信号はラインメモリ72と73とで2ライン期間遅
延された信号となり、この遅延信号と原信号とが加算器
74で加算される。この加算信号は係数器75で振幅が
1/2倍される。またラインメモリ72の出力は減算器
77において係数器75の出力により減算され、更に係
数器76に入力されて振幅が1/4倍される。こうして
垂直方向の広域成分が出力端子78より出力される。
【0061】従ってこの構成例の場合、垂直方向3ライ
ンの係数が(−1/8,1/4,−1/8)となる垂直
高域フィルタが形成される。ちなみに補間回路61は垂
直方向2ラインの係数が(1/2,1/2)となる垂直
低域フィルタとなる。フィールド内補間走査線を生成す
る第2の補間回路62は例えば図5と同様の構成となっ
ており、斜めエッジに対しても有効に補間処理がなされ
る。また中間値判定回路67は例えば図3の中間値判定
回路34と同様の構成であり、入力3信号の大小を比較
器で比較することによって中間値を判別している。
【0062】図9は1フレーム期間で被写体が重なって
しまう映像の動きパターンを示した波形図である。通
常、動き検出を用いた走査線補間回路は、フィールド内
補間とフィールド間補間の切り替えをフレーム差分信号
をもとに行っている。しかしながら図9に示した動きの
パターンでは図中のα,β,γに示した領域に原理的に
フレーム差分が検出できず、走査線補間処理として本来
フィールド内補間を行うべきところをフィールド間補間
することによる画質劣化が生じてしまうことがある。こ
の領域は図4に示した3フィールド中間値選択機能によ
っても正しい補間走査線を得ることが困難である。
【0063】この実施形態では、第1及び第2実施形態
のようにフィールド間補間する場合の補間走査線として
前フィールド(n−1フィールド)又は後フィールド
(n+1フィールド)の走査線そのものをもってくるの
ではなく、前フィールド又は後フィールドの走査線の垂
直高域成分のみフィールド間補間を行う構成となってい
る。このことによって、本来フィールド内補間を行うべ
きところでフィールド間補間された場合においても、2
重像の残像として残る映像が垂直高域成分のみ限定され
ているために、視覚上認知されにくく画像の齟齬として
認識されることがない。
【0064】以上のように本実施形態によれば、フィー
ルド間補間を行う信号成分を映像の垂直高域成分に限定
することによって、原理的に動きが検出できないような
映像の動きパターンに対しても出力映像に齟齬を来すこ
となく、良好な画質の走査線補間処理を行うことができ
る。
【0065】なお本実施形態では、補間回路61や補間
回路62が上下2ライン中の画素値を用いて補間処理を
行う構成を示したが、ライン数や係数はこの実施形態に
限定されるものではないことは言うまでもない。さらに
フィルタ回路63及び64は垂直3ラインのフィルタ構
成を示したが、同様にライン数や係数はこの実施形態に
限定されるものではないことも言うまでもない。
【0066】(実施の形態4)本発明の第4実施形態
(請求項8記載)における映像信号処理回路について図
10のブロック図を用いて説明する。図10では、図7
の第3実施形態と同一部分は同一の符号を付けて詳細な
説明を省略する。本実施形態が第3実施形態と異なる部
分は、加算回路65、66がなく、第1のフィルタ回路
63及び第2のフィルタ回路64の出力が直接選択回路
68に入力され、補間回路62の出力に代えて固定値零
が選択回路68に入力されていることである。更に選択
回路68の出力部に加算器69を設け、選択回路68の
出力に補間回路61の出力を加算したものを補間走査線
の映像信号として倍速変換メモリ16に与えるようにし
ている。
【0067】このように構成された本実施形態の映像信
号処理回路の動作を説明する。図10において入力端子
11には飛び越し走査の映像信号が入力されると、フィ
ールドメモリ12、13によって夫々1フィールド期間
遅延され、フィールドメモリ13から2フィールド即ち
1フレーム期間遅延された映像信号が得られる。フィー
ルドメモリ12の出力は補間回路61によって同一フィ
ールド内の画素より補間処理が行われ、補間走査線が生
成される。フィールドメモリ12の入力、フィールドメ
モリ13の出力は夫々フィルタ回路63、64で垂直高
域成分が抽出される。
【0068】補間回路61の出力信号は、フィールドメ
モリ12の入力信号やフィールドメモリ13の出力信号
と共に中間値判定回路67に入力される。中間値判定回
路67は入力された3信号のうち中間の値を持つものを
判定し、選択回路68に対して切り替え制御信号を発生
する。選択回路68では中間値判定回路67に入力され
る3入力のうち、フィールドメモリ13の出力が中間値
の場合はフィルタ回路64の出力を、補間回路61の出
力が中間値の場合は零値を、フィールドメモリ12の入
力が中間値の場合はフィルタ回路63の出力を夫々選択
し、選択結果を加算器69に入力する。加算器69では
選択回路68において選択された前/後フィールドの垂
直高域成分又は零値と、補間回路61の出力信号が加算
され、その加算値が補間走査線として出力される。
【0069】このようにして得られた補間走査線と、フ
ィールドメモリ12の出力である実走査線とは、夫々倍
速変換メモリ16と17に入力される。倍速変換メモリ
16、17では、通常の速度で書き込まれた走査線デー
タがその2倍の速度で読み出される。選択回路18は倍
速変換メモリ16と17の出力を1ライン周期で交互に
切り換えて、順次走査化した映像信号を出力端子19よ
り出力する。
【0070】ここで補間回路61は、例えば図2に示し
たものと同様な構成とする。フィルタ回路63,64の
構成は、例えば図8に示したものと同様な構成とする。
中間値判定回路67は例えば図3の中間値判定回路34
と同様の構成とし、入力3信号の大小を比較器で比較す
ることによって中間値を判別している。
【0071】本実施形態では第3実施形態の映像信号処
理回路に対し、隣接する3フィールドで走査線の重心位
置を合わせるための補間回路と、フィールド内補間走査
線を生成する補間回路とを共用化して補間回路61とす
る。またフィールド間補間を行うための加算器69を選
択回路68の後に配置することによって回路規模の削減
を図っている。
【0072】このように本実施形態によれば、より少な
い回路規模で良好な画質の走査線補間処理を行うことが
できる。なお本実施形態では、補間回路61が上下2ラ
インの画素データを用いて補間処理を行うものとした
が、ライン数や係数はこの実施形態に限定されるもので
はないことは言うまでもない。さらにフィルタ回路63
及び64は垂直3ラインのフィルタ構成としたが、同様
にライン数や係数はこの実施形態に限定されるものでは
ないことも言うまでもない。
【0073】またいずれの実施例においても、2つの倍
速変換メモリと選択回路とを用いて補間走査線と実走査
線とを合成して順次走査の映像信号に変換したが、補間
走査線と実走査線との合成方法はこの回路に限定される
ものではない。また以上の映像信号処理回路は、飛び越
し走査の映像信号を、フレーム周期が同一で2倍の走査
線を有する順次走査の映像信号に変換するものとして説
明した。しかし粗い走査線からより高精細な画像を得る
手段として、この映像信号処理回路を利用することもで
きる。
【0074】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1〜3記載
の発明によれば、隣接した3フィールドの映像信号にお
ける画素値の中間値を選択して補間走査線を生成するこ
とによって、動き検出回路を用いることなくフィールド
内とフィールド間の走査線補間を行うことができる。ま
た動画/静止画に対応した良好な走査線補間処理を行う
ことができ、画質の改良効果は大きい。
【0075】また請求項3記載の発明によれば、請求項
1記載の発明の効果に加えて、映像のエッジ方向を検出
して補間処理を行うことによって、斜め線等の画質劣化
のない走査線補間処理を行うことができ、その実用的効
果は大きい。
【0076】また請求項4〜7記載の発明によれば、請
求項3記載の発明の効果に加えて、フィールド内補間と
フィールド間補間の判別が原理的に不可能な動きパター
ンにおいて、フィールド内補間をすべきところでフィー
ルド間補間を行った場合でも、画像が破綻しない走査線
補間処理を行うことができ、その実用的効果は大きい。
【0077】更に請求項8〜10記載の発明によれば、
請求項4〜7の発明の効果を1つの補間手段のみを用い
て実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態における映像信号処理回
路の構成を示すブロック図である。
【図2】第1実施形態の映像信号処理回路に用いられる
補間回路のブロック図である。
【図3】第1実施形態の映像信号処理回路に用いられる
中間値選択回路のブロック図である。
【図4】第1実施形態の映像信号処理回路において、中
間値選択による補間走査線の生成を行う原理図である。
【図5】本発明の第2実施形態の映像信号処理回路に用
いられる補間回路のブロック図である。
【図6】第2実施形態の補間回路の動作を説明するため
の画素配置図である。
【図7】本発明の第3実施形態における映像信号処理回
路の構成を示すブロック図である。
【図8】第3実施形態の映像信号処理回路に用いられる
フィルタ回路のブロック図である。
【図9】第3実施形態の映像信号処理回路の動作を示す
信号波形図である。
【図10】本発明の第4実施形態における映像信号処理
回路の構成を示すブロック図である。
【図11】従来の映像信号処理回路の構成例を示すブロ
ック図である。
【符号の説明】
11,21,31,32,33,71 入力端子 12,13 フィールドメモリ 14,61,62 補間回路 15,67 中間値選択回路 16,17 倍速変換メモリ 18,35,56,68 選択回路 19,25,36,78 出力端子 22,72,73 ラインメモリ 23,51,52,65,66,74,69 加算器 24,53,54,75,76 係数器 34,67 中間値判定回路 34a〜34c 比較器 34d 論理回路 41,42,43,44 Dフリップフロップ 45,46,47 絶対値回路 48,49,50,77 減算器 55 最小値判定回路 63,64 フィルタ回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 広常 聡 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 石津 厚 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 飛び越し走査の映像信号から順次走査の
    映像信号に必要な補間走査線を生成する映像信号処理回
    路であって、 連続する(n−1)、n、(n+1)フィールドの飛び
    越し走査の映像信号が入力されたとき、n、(n−1)
    フィールドの映像信号を夫々記憶する第1、第2のフィ
    ールドメモリと、 前記第1のフィードメモリの出力として得られるnフィ
    ールドの映像信号から、順次走査におけるnフィールド
    の補間走査線を生成する補間手段と、 前記補間手段の出力、前記第1のフィールドメモリの入
    力、前記第2のフィールドメモリの出力のうち、 画素周
    期毎に中間の画素値を有するものを選択し、これを補間
    画素として補間走査線を生成する中間値選択手段と、を
    具備することを特徴とする映像信号処理回路。
  2. 【請求項2】 前記補間手段は、 同一フィールドの垂直方向に位置する画素値より補間画
    素値を算出し、補間走査線を生成するものであることを
    特徴とする請求項1記載の映像信号処理回路。
  3. 【請求項3】 前記補間手段は、 補間対象画素を中心として同一フィールドの上下ライン
    の点対称関係に位置する画素値より補間画素値を算出
    し、補間走査線を生成するものであることを特徴とする
    請求項1記載の映像信号処理回路。
  4. 【請求項4】 飛び越し走査の映像信号から順次走査の
    映像信号に必要な補間走査線を生成する映像信号処理回
    路であって、 連続する(n−1)、n、(n+1)フィールドの飛び
    越し走査の映像信号が入力されたとき、n、(n−1)
    フィールドの映像信号を夫々記憶する第1、第2のフィ
    ールドメモリと、 前記第1のフィードメモリの出力として得られるnフィ
    ールドの映像信号から、順次走査の補間位置における画
    素値を生成する第1の補間手段と、 前記第1のフィードメモリの出力として得られるnフィ
    ールドの映像信号から、順次走査の補間画素値を算出
    し、補間走査線を生成する第2の補間手段と、 前記第1の補間手段の出力、前記第1のフィールドメモ
    リの入力、前記第2のフィールドメモリの出力のうち、
    画素周期毎に中間の画素値を有するものを判定する中間
    値判定手段と、 前記第1のフィールドメモリに入力される映像信号の垂
    直高域成分を抽出する第1のフィルター手段と、 前記第2のフィールドメモリから出力される映像信号の
    垂直高域成分を抽出する第2のフィルター手段と、 前記第1の補間手段と前記第1のフィルター手段との加
    算値、前記第2の補間手段の出力値、前記第1の補間手
    段と前記第2のフィルター手段との加算値のいずれか
    を、前記中間値判定手段の判定結果に応じて選択して順
    次走査の補間走査線を生成する選択手段と、を具備する
    ことを特徴とする映像信号処理回路。
  5. 【請求項5】 前記選択手段は、 前記中間値判定手段によって、前記第2のフィールドメ
    モリの出力値が中間値をとると判定されたときは、前記
    第1の補間手段と前記第2のフィルター手段との加算値
    を選択し、前記第1の補間手段の出力値が中間値をとる
    と判定されたときは、前記第2の補間手段の出力値を選
    択し、前記第1のフィールドメモリの入力値が中間値を
    とると判定されたときは、前記第1の補間手段と前記第
    1のフィルター手段との加算値を選択するものであるこ
    とを特徴とする請求項4記載の映像信号処理回路。
  6. 【請求項6】 前記第1の補間手段は、 同一フィールドにおける垂直方向に位置する画素値より
    補間画素値を算出するものであることを特徴とする請求
    項4記載の映像信号処理回路。
  7. 【請求項7】 前記第2の補間手段は、 補間対象画素を中心として点対称関係に位置する同一フ
    ィールドの上下ラインの画素値より補間画素値を算出
    し、補間走査線を生成することを特徴とする請求項4記
    載の映像信号処理回路。
  8. 【請求項8】 飛び越し走査の映像信号から順次走査の
    映像信号に必要な補間走査線を生成する映像信号処理回
    路であって、 連続する(n−1)、n、(n+1)フィールドの飛び
    越し走査の映像信号が入力されたとき、n、(n−1)
    フィールドの映像信号を夫々記憶する第1、第2のフィ
    ールドメモリと、 前記第1のフィードメモリの出力として得られるnフィ
    ールドの映像信号から、順次走査におけるnフィールド
    の補間走査線を生成する補間手段と、 前記補間手段の出力、前記第1のフィールドメモリの入
    力、前記第2のフィールドメモリの出力のうち、 画素周
    期毎に中間の画素値を有するものを判定する中間値判定
    手段と、 前記第1のフィールドメモリに入力される映像信号の垂
    直高域成分を抽出する第1のフィルター手段と、 前記第2のフィールドメモリから出力される映像信号の
    垂直高域成分を抽出する第2のフィルター手段と、 前記第1のフィルター手段の出力、前記第2のフィルタ
    ー手段の出力、零値のいずれかを前記中間値判定手段の
    判定結果に応じて選択する選択手段と、 前記選択手段の出力に前記補間手段の出力を加算して順
    次走査の補間走査線を生成する加算手段と、を具備する
    ことを特徴とする映像信号処理回路。
  9. 【請求項9】 前記選択手段は、 前記中間値判定手段によって、前記第2のフィールドメ
    モリの出力値が中間値をとると判定されたときは、前記
    第2のフィルター手段の出力を選択し、前記補間手段の
    出力値が中間値をとると判定されたときは、零値を選択
    し、前記第1のフィールドメモリの入力値が中間値をと
    ると判定されたときは、前記第1のフィルター手段の出
    力を選択するものであることを特徴とする請求項8記載
    の映像信号処理回路。
  10. 【請求項10】 前記補間手段は、 補間対象画素を中心として同一フィールドの上下ライン
    の点対称関係に位置する画素値より補間画素値を算出
    し、補間走査線を生成することを特徴とする請求項8記
    載の映像信号処理回路。
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