JP4179089B2 - 動画像補間用動き推定方法及び動画像補間用動き推定装置 - Google Patents

動画像補間用動き推定方法及び動画像補間用動き推定装置 Download PDF

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本発明は動画像補間用動き推定方法及び動画像補間用動き推定装置に係り、特に動画像を自然な動きで高画質に表示する場合、入来動画像信号の画像レートと異なった画像レートの動画像信号や、インターレース走査画像から順次走査画像を得るために、元の動画像信号に存在しないフレーム・フィールド・走査線を、入来動画像信号から補間して形成し、動画像の実効フレーム(フィールド)レートや走査線構造を変更する動画像補間用動き推定方法及び動画像補間用動き推定装置に関する。
まず、動画像の時間軸補間と走査線構造変換について説明する。動画像信号である通常のNTSC方式のテレビ信号は、インターレース走査で毎秒60フィールドなので、動画像の動きのスムーズさにおいてあまり問題はない。これに対し、映画など毎秒24駒ないし30駒のフィルム映像や、毎秒30フレームの順次走査で作られたコンピュータグラフィックス画像などは、動きの不自然さ(ジャダー、ジャーギネス)がある。
一方、PAL方式やSECAM方式のテレビ信号は、インターレース走査で毎秒50フィールドなので、NTSC方式のテレビで放送や表示するためには、毎秒60フィールドに変換する必要がある。また、PAL方式やSECAM方式は、フィールド周波数が低いので、画面全体でのフリッカが問題となり、表示においては50フィールドではなく、100フィールドに変換することが望まれる。
このように、入来動画像信号を異なった画像レートの動画像信号に変換する場合、画像の動きが自然であることが望まれる。そのため、動き補償補間して時間的に存在しないフレームやフィールドを形成し、スムーズな動きで実効画像レートを変化させる動き補償を行う動画像レート変換方法(動画像補間用動き推定方法)は、従来より知られている(例えば、特許文献1参照)。
すなわち、特許文献1には、画像信号に基づいてブロック単位動きベクトルを探索し、ブロック単位動きベクトルに基づいて画素単位動きベクトルを生成し、画素単位動きベクトルに基づいて生成した画像信号の内挿フレーム又は画像信号のフレームの信号で生成した画像信号の内挿フレームを用いて画像信号のフレーム数を変換する方法が開示されている。
また、画像を液晶やプラズマディスプレイで表示したり、動画像フォーマットを変換したり、高能率符号化で高い効率を得るため、インターレース走査画像を順次(プログレッシブ)走査画像に変換する。この場合は、インターレース走査で間引かれている走査線を、時間的に前後するフィールドの走査線や上下の走査線から補間して、順次走査の画像信号を形成する。
次に、従来の動画像補間用動き推定について説明する。図9は従来の動画像補間用動き推定装置の一例のブロック図を示す。同図において、画像入力端子1より入来する画像信号は、動き補償器2に供給されると同時に、フレーム遅延器3により略1フレーム分遅延された後動き補償器4に供給される。
動き補償器2は、入力された画像信号を仮動きベクトル(MV)設定器5からの仮MVに従って空間的に移動させる。動き補償器4は、フレーム遅延器3の出力である略1フレーム遅延した画像信号を、仮MV設定器5からの仮MVに従って空間的に移動させる。ここで、両方の動き補償器2及び4に供給される仮MVは共通であるが、移動させる方向は動き補償器2と動き補償器4で逆となる。仮MV設定器5は、予め設定された仮MVの情報を動き補償器2及び4とMV判定器8に与える。
動き補償器2で動き補償された入力画像信号と、動き補償器4で逆向きに動き補償された1フレーム遅延画像信号は減算器6で減算され、差分信号となる。この差分信号は、マッチング検出器7で絶対値化された後に、所定ブロック単位で加算され、当該仮MVでのブロックのマッチング値となる。ここでブロックは8×8画素などであるが、より細かなブロックの場合や、方形でない場合もある。
マッチング検出器7から出力されたブロックマッチング値は、仮MV毎に仮MV設定器5から出力された予め設定された仮MVと共に、MV判定器8に入力され、当該ブロックにおける仮MV毎のマッチング値が比較され、最も小さな値となる仮MVが最終的にMVとして判定される。
特開平11−112939号公報
しかるに、従来の動画像補間用動き推定は、動き推定探索範囲の拡大に伴いマッチングを求める画像が変わることになるので、マッチングを求める対象が平坦な画像となる動きベクトルでは、マッチング値が小さくなりがちで、逆に空間的に変化の激しい画像となる動きベクトルでは、マッチング値が大きくなりがちとなり、適正な動き推定が行い難い。特に、平坦な画像の前に小さいか細いオブジェクトがあると、オブジェクトより平坦な背景間の方がマッチング良好となり、背景で補間画像が形成されてしまうといった問題がある。
なお、画像符号化などでは、被符号化フレームのブロックは仮MVによらず同じなので、この様な問題は起こらないが、補間ではマッチングをとる両方の画像が仮MVによって変化するのでこのような問題を生じる。
本発明は以上の点に鑑みなされたもので、動き推定の各仮動きベクトルで補間参照画像の当該部分の空間活性度を求め、画像間のマッチングを活性度で正規化した後に比較することで、背景が平坦な画像などでも適正な動きベクトルが求められる動画像補間用動き推定方法及び動画像補間用動き推定装置を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するため、本発明の動画像補間用動き推定方法は、入来する動画像に対して、所定領域毎に動き補償を行って時間軸補間画像を形成するための動きベクトルを生成する動画像補間用推定方法において、各所定領域において探索範囲の複数の仮動きベクトルを設定する第1のステップと、複数の仮動きベクトルのそれぞれにおいて、動き補償補間に用いる複数の参照画像間における所定領域間のマッチング値を算出する第2のステップと、複数の仮動きベクトルのそれぞれにおいて、動き補償補間に用いる各前記参照画像における動き補償を行う所定領域の空間活性度を算出する第3のステップと、マッチング値を所定領域の空間活性度に基づき正規化して正規化済みマッチング値を得る第4のステップと、所定領域において各仮動きベクトル毎に、正規化済みマッチング値を比較して、最小値を与える仮動きベクトルを所定領域における動きベクトルとする第5のステップとを含むことを特徴とする。
また、上記の目的を達成するため、本発明の動画像補間用推定装置は、入来する動画像に対して、所定領域毎に動き補償を行って時間軸補間画像を形成するための動きベクトルを生成する動画像補間用推定装置において、各所定領域において探索範囲の複数の仮動きベクトルを設定する仮動きベクトル設定手段と、複数の仮動きベクトルのそれぞれにおいて、動き補償補間に用いる複数の参照画像間における所定領域間のマッチング値を算出するマッチング値算出手段と、複数の仮動きベクトルのそれぞれにおいて、動き補償補間に用いる各前記参照画像における動き補償を行う所定領域の空間活性度を算出する空間活性度算出手段と、マッチング値を所定領域の空間活性度に基づき正規化して正規化済みマッチング値を得る正規化済みマッチング値算出手段と、所定領域において各仮動きベクトル毎に、正規化済みマッチング値を比較して、最小値を与える仮動きベクトルを所定領域における動きベクトルとして出力する動きベクトル判定手段とを有する構成としたものである。
本発明の動画像補間用推定方法及び装置では、動画像の動き補償補間において動き推定の各仮動きベクトルで補間参照画像の所定領域の空間活性度を求め、参照画像間における所定領域間のマッチング値を空間活性度で正規化した後に各仮動きベクトル毎に比較して、最小値を与える仮動きベクトルを所定領域における動きベクトルとして出力するようにしたため、空間活性度は小さく、正規化済みマッチング値が大きな補間参照画像の所定領域の平坦部分を動きベクトルとして選択しにくくでき、一方、空間活性度は大きく、正規化済みマッチング値が小さな、補間参照画像の所定領域の空間変化が大きい部分を動きベクトルとして選択し易くできる。
本発明によれば、仮動きベクトルによって補間参照画像が平坦部分となる場合は、空間活性度は小さいので、正規化済みマッチング値が大きくなり、参照部分の空間変化が大きい場合は、空間活性度は大きいので、正規化済みマッチング値が小さくなり、正規化済みマッチング値は画像の動きによるマッチングの違いを適切に表現でき、各仮動きベクトル毎に、正規化済みマッチング値を比較して、最小値を与える仮動きベクトルを所定領域における動きベクトルとして出力するようにしたため、より適切な動き推定が可能になる。
従って、本発明によれば、平坦な画像の前に小さいが細いオブジェクトがあると、オブジェクトより平坦な背景間の方がマッチング値は正規化でマッチング値が大きくなるので、選択され難くなり、背景で補間画像が形成されてしまうといった問題は回避される。このように、本発明によれば、実際の画像の動きに即した動きベクトルが求められるので、適切な補間画像や補間走査線が形成される。
次に、本発明の実施の形態について図面と共に説明する。図1は本発明になる動画像補間用動き推定装置の第1の実施の形態のブロック図を示す。同図中、図9と同一構成部分には同一符号を付してある。図1の第1の実施の形態は、図9に示した従来装置に比べて、活性度検出器11及び12と、マッチング正規化器13が追加されている。
本実施の形態の動作について、毎秒30フレーム(30fps)の順次(プログレッシブ)走査画像信号を毎秒60フレーム(60fps)の順次走査画像信号に変換する場合を例にとって説明する。図1において、画像入力端子1より入来する30fpsの順次走査画像信号は、動き補償器2に供給されると同時に、フレーム遅延器3により略1フレーム分遅延された後動き補償器4に供給される。
動き補償器2は、入力された画像信号を仮動きベクトル(MV)設定器5からの仮MVに従って空間的に移動させる。動き補償器4は、フレーム遅延器3の出力である略1フレーム遅延した画像信号を、仮MV設定器5からの仮MVに従って空間的に移動させる。ここで、両方の動き補償器2及び4に供給される仮MVは共通であるが、移動させる方向は動き補償器2と動き補償器4で逆となる。仮MV設定器5は、各ブロックの動き推定において、予め設定されたサーチレンジ内の仮MVを動き補償器2、4とMV判定器8に与える。
動き補償器2で動き補償された入力画像信号と、動き補償器4で逆向きに動き補償された1フレーム遅延画像信号は減算器6で減算され、差分信号となる。この差分信号は、マッチング検出器7で絶対値化された後に、所定ブロック単位で加算され、当該仮MVでのブロックのマッチング値となる。それぞれのマッチング値は、マッチング正規化器13に与えられる。
一方、動き補償器2及び4においてそれぞれ動き補償されたそれぞれの画像信号は、活性度検出器11、12にも供給される。活性度検出器11、12は、動き補償器2、4において動き補償されたブロック内画素の空間活性度(アクティビティ)を求める。この活性度はブロック内画素値の標準値差や近隣差分の絶対値である。
近隣差分の取り方としては、図2(a)のような隣接画素間の差分(1画素差分)、図2(b)のような一つ離れた画素間の差分(2画素差分)などが考えられる。また、この処理は仮MV毎に求めなければならないので、処理量軽減のために簡略化して、図2(c)のような間引きでもよい。
さらに、単純な差分でなく、HPF(高域通過フィルタ)で高い周波数成分を抽出してもよい。いずれの差分値や高い周波数成分の信号も絶対値化され、ブロック内で加算され、当該仮MVでの活性度となる。
マッチング正規化器13は、(1)式に示すように、活性度検出器11から与えられる入力画像の活性度Abと、活性度検出器12から与えられる1フレーム遅延画像の活性度Afとを加算し、当該仮MVの空間活性度A’を得る。
A’=Af+Ab (1)
ここで、正規化の分母となる空間活性度Aは、仮MVの空間活性度A’が下限値ALより大きいときにはA’の値とされるが、仮MVの空間活性度A’が下限値AL以下であるときには下限値ALで制限される。又は下限値ALを仮MVの空間活性度A’に加算して空間活性度Aを得てもよい。これは活性度が低く、仮MVの空間活性度A’の値がノイズ成分程度の場合に、正規化処理が不安定になるのを避けるためである。以上のことを式で表すと、次のようになる。
A=AL (AL≧A’のとき)
A=A’ (AL<A’のとき)
または、
A=A’+AL
続いて、マッチング正規化器13は、空間活性度Aでマッチング値Cを正規化し、正規化後マッチング値NCを次式により得る。
NC=C/A (2)
この正規化後マッチング値NCは、仮MV毎にMV判定器8に入力され、当該ブロックにおける仮MV毎のマッチング値が比較され、最も小さな値となる仮MVが最終的にMVとして判定される。
次に、本発明の第1の実施の形態である動画像補間用の動き推定を用いたフレーム補間について説明する。その構成例を図3に示す。ここで、フレーム補間は毎秒30フレームの順次走査画像信号を毎秒60フレームの順次走査画像信号に変換するものである。
このフレーム補間の様子を図4に示す。図4で一つの円は1画素であり、縦の連続は、走査線の一部または垂直方向の画素列を示す。また、実線で示された画素は毎秒30フレームの入来動画像信号であり、破線で示された画素は補間された画像信号である。矢印が動き補償補間である。
図3において、画像入力端子1より入来した毎秒30フレーム(30fps)順次走査の動画像信号は、動き推定器31及び動き補償器32に直接に供給される一方、フレーム遅延器3で略1フレーム分遅延された後、動き推定器31及び動き補償器33に供給される。動き推定器31は、図1に示した構成により動きベクトルMVを推定する。
動き補償器32は入力画像信号を動き推定器31からのMVに従って空間的に移動させる。動き補償器33は1フレーム遅延画像信号を動き推定器31からのMVに従って空間的に移動させる。動き補償器32で動き補償された画像信号と、動き補償器33で逆向きに動き補償された画像信号は加算器34で加算された後、2で除算されて補間画像信号となり、フレームバッファ36に与えられる。
フレームバッファ36は加算器34から出力された1フレーム分の画像信号を蓄え、蓄えられた画像信号は2倍の速度で読み出される。同様に入来動画像信号もフレームバファ35に蓄えられ、2倍の速度で読み出される。入来動画像信号の1フレームの時間で、フレームバッファ35に保持されている入来動画像信号と、フレームバッファ36に保持されている補間画像信号の両方が交互に読み出され、2倍の画像レートである60fpsの動画像信号として出力される。
実施の形態におけるフレーム補間の様子を図5に示す。図5は図4と同様であるが、各円の濃淡は画素値であり、画像は時間と共に穏やかに動いている。図5(a)は、正しい動きベクトルによるフレーム補間の場合で動きに適合しているが、図5(b)は誤った動きベクトルによるフレーム補間の場合で動きに適合していない。従来手法では単純にマッチングのみにより判断するので、図5(a)は正しい動きであっても、微小な移動量のずれや折り返し歪み成分により多少の誤差を生じる。
一方、図5(b)は、いずれも全くの平坦部なので、マッチング誤差は少ない。このような場合、マッチング誤差で判断する従来手法では図5(b)が最終的なMVとして選択される。これに対し、前述した空間活性度は図5(a)の方が遥かに大きいので、本実施の形態のように空間活性度で正規化されたマッチング値は、図5(a)の方が少なくなり、本実施の形態によれば、図5(a)の正しいMVが選択される。
なお、上記実施の形態は30fpsから60fpsへの変換なので、補間画像の時間が入来画像の中央となり、加算画像は均等加算で得ている。しかし、例えば50fpsから60fpsへの変換などでは、補間画像は必ずしも時間的に中央で無いので、加算は時間距離に応じて線形内挿などにしてもよい。なお、その場合は動きベクトルの移動量の関係も、時間関係に応じて異なったものとなる。
次に、本発明の第2の実施の形態の動画像補間用動き推定について説明する。図6は本発明になる動画像補間用動き推定装置の第2の実施の形態のブロック図を示す。同図中、図1と同一構成部分には同一符号を付してある。図6の第2の実施の形態は、図1の第1の実施の形態に対して、活性度メモリ23及び24が追加されており、活性度検出器21及び22の入力画像と動作速度が異なる。
図6の第2の実施の形態は、図1の第1の実施の形態と同様に、毎秒30フレーム(30fps)の順次(プログレッシブ)走査画像信号を毎秒60フレーム(60fps)の順次走査画像信号に変換する場合である。第1実施の形態では、動き補償されたブロックに対して仮MV毎に活性度を求めていたが、この第2実施の形態は、入来画像と1フレーム遅延画像に対してあらかじめ活性度を求めておき、仮MVに応じて活性度メモリ23、24から動き補償ブロックに相当する活性度を読み出す。
図6において、画像入力端子1より入来する30fpsの順次走査信号は、動き補償器2と活性度検出器21にそれぞれ供給されると同時に、フレーム遅延器3により略1フレーム分遅延された後動き補償器4と活性度検出器22にそれぞれ供給される。動き補償器2及び4、減算器6、マッチング検出器7の動作は図1と同様で、各仮MVでマッチング値を得る。
一方、活性度検出器21、22の動作は、基本的には図1の活性度検出器11、12と同様であるが、仮MV毎に活性度を求めるのではなく、入力画像に対して1画素単位でブロックを移動させながら、全画素に対して活性度を求めていく。求められた活性度は画素毎の情報として活性度メモリ23、24に与えられる。
活性度メモリ23、24は供給された活性度情報を1画素毎に保持し、処理ブロック位置と仮MV設定器5からの仮MVとから、該当する動き補償ブロックの活性度を読み出し、マッチング正規化器13にそれぞれ供給する。マッチング正規化器13、MV判定器8の動作は図1の第1の実施の形態と同じである。
図6の第2実施の形態の場合、1フレームの補間において1フレームの画素数だけ、処理が必要となるが、第1の実施の形態のように仮MV毎に求めた場合、(ブロック数)×(仮MV数)の処理が必要になるので、1ブロック内の画素数が仮MV数より少なければ、第2の実施の形態の方が処理量は少なくなる。例えば、ブロックが8×8画素、仮MVがサーチレンジ15画素×15画素(水平±7画素×垂直±7画素)で1画素精度なら、処理量の比は、(第2実施の形態)/(第1実施の形態)が64/225となる。すなわち、この場合は、第2の実施の形態の方が第1の実施の形態よりも処理量が少ない。
次に、本発明の第3の実施の形態の動画像補間用動き推定について説明する。その構成図は図1に示した第1の実施の形態と同じであるので図示を省略する。本実施の形態が第1の実施の形態と異なるのは、対象画像信号と各部の具体的処理内容であり、第3の実施の形態は毎秒60フィールドの飛越し(インターレース)走査画像信号を毎秒60フレームの順次(プログレッシブ)走査画像信号に変換するためのものある。
この場合、補間対象は順次走査に対してインターレース走査で欠落している走査線であり、時間的には既存フィールドと同じ位置に前後のフィールドから補間する。従って、第3の実施の形態では、入来画像信号はインターレース走査画像信号であり、図1の動き補償器2及び4、活性度検出器11及び12、減算器6、マッチング検出器7で処理される信号は、インターレース走査の1フィールドにおけるものとなる。
一方、フレーム遅延器3は、2フィールド遅延させる必要があるので、そのままフレーム遅延を行う。マッチング正規化器13、MV判定器8の動作は図1の第1の実施の形態と同じである。
次に、第3の実施の形態である動画像補間用の動き推定を用いた走査線補間(順次走査への変換)について説明する。その構成例を図7に示す。毎秒60フィールドの飛越し(インターレース)走査画像信号を毎秒60フレームの順次(プログレッシブ)走査画像信号に変換するものであり、この走査線補間の様子を図8に示す。図8で一つの円は走査線であり、縦の連続はフィールドを示す。また、実線で示された画素は毎秒60フィールドの入来インターレース走査画像信号であり、破線で示された画素は補間された走査線である。矢印が動き補償補間である。
図7において、画像入力端子41より入来した毎秒60フィールドのインターレース走査画像信号は、動き推定器42及び動き補償器43にそれぞれ供給される一方、縦続接続されたフィールド遅延器44及び45により計略2フィールド分遅延されて動き推定器42及び動き補償器46にそれぞれ供給される。また、フィールド遅延器44で略1フィールド遅延された毎秒60フィールドのインターレース走査画像信号は、フィールド内補間器47とラインバッファ48にそれぞれ供給される。
動き推定器12は、前記第3の実施の形態の動画像補間用の動き推定により得られた動きベクトル(MV)を、動き補償器43及び46にそれぞれ供給する。動き補償器43は入力画像信号を上記のMVに従って空間的に移動させる。他方、動き補償器46は1フレーム(2フィールド)遅延画像信号を、上記のMVに従って空間的に移動させる。
両方の動き補償器43及び46に供給されるMVは共通であるが、画像信号を移動させる方向は動き補償器43と動き補償器46で逆となる。動き補償器43で動き補償された画像信号と、動き補償器46で逆向きに動き補償された画像信号は、加算器49で加算され、かつ、2で除算されて補間画像信号となり、乗算器50に供給される。
一方、フィールド内補間器47は、同一フィールドの画面上被補間走査線の上下位置にある走査線から補間画像信号を形成し、その補間信号を乗算器51に供給する。乗算器50で第1の乗算係数と乗算された被補間走査線の前後フィールドから補間された第1の補間画像信号と、乗算器51で第2の乗算係数と乗算された被補間走査線の上下走査線から補間された第2の補間画像信号とは、加算器52に供給されて加算され最終的な補間走査線の第3の補間画像信号としてラインバッファ53に供給される。なお、上記の第1の乗算係数と第2の乗算係数との和は1となるように設定されている。
ラインバッファ53は1ライン分の第3の補間画像信号を蓄え、蓄えられた第3の補間画像信号は2倍の速度で読み出される。同様に、フィールド遅延器44の出力である略1フィールド遅延した動画像信号もラインバッファ48に1ライン分蓄えられ、蓄えられた動画像信号が2倍の速度で読み出される。
略1フィールド遅延した動画像信号の1ライン時間で、ラインバッファ48に保持されている入来動画像信号と、ラインバッファ53に保持されている補間画像信号が交互に読み出され、スイッチ54により交互に選択されて走査線が2倍の密度のフレームの画像信号が形成される。この画像信号は、毎秒60フレームの順次走査画像信号として画像出力端子55から出力される。
なお、上記した装置の機能をプログラムによりコンピュータで実現できるようにしてもよい。このプログラムは、記録媒体から読みとられてコンピュータに取り込まれてもよいし、通信ネットワークを介して伝送されてコンピュータに取り込まれてもよい。
本発明の画像補間用動き推定装置の第1、第3の実施の形態のブロック図である。 本発明の実施の形態の空間活性度検出の様子を示す図である。 本発明の第1の実施の形態である動画像補間用の動き推定を用いたフレーム補間装置の構成図である。 本発明の実施の形態の動き補償フレーム補間の様子を示す図である。 本発明の実施の形態の動き補償フレーム補間の様子を示す図である。 本発明の画像補間用動き推定装置の第2の実施の形態のブロック図である。 本発明の第3の実施の形態である動画像補間用の動き推定を用いた走査線補間装置の構成図である。 本発明の第3の実施の形態の動き補償走査線補間の様子を示す図である。 従来の画像補間用動き推定装置の一例のブロック図である。
符号の説明
1、41 画像入力端子
2、4、32、33、43、46 動き補償器
3 フレーム遅延器
5 仮MV設定器
6 減算器
7 マッチング検出器
8 MV判定器
9 MV出力端子
11、12、21、22 活性度検出器
13 マッチング正規化器
23、24 活性度メモリ
31、42 動き推定器
38、55 画像出力端子
34、49、52 加算器
35、36 フレームバッファ
44、45 フィールド遅延器
47 フィールド内補間器
48、53ラインバッファ
50、51 乗算器
54 スイッチ


Claims (2)

  1. 入来する動画像に対して、所定領域毎に動き補償を行って時間軸補間画像を形成するための動きベクトルを生成する動画像補間用推定方法において、
    各所定領域において探索範囲の複数の仮動きベクトルを設定する第1のステップと、
    前記複数の仮動きベクトルのそれぞれにおいて、動き補償補間に用いる複数の参照画像間における所定領域間のマッチング値を算出する第2のステップと、
    前記複数の仮動きベクトルのそれぞれにおいて、動き補償補間に用いる各前記参照画像における動き補償を行う所定領域の空間活性度を算出する第3のステップと、
    前記マッチング値を前記所定領域の空間活性度に基づき正規化して正規化済みマッチング値を得る第4のステップと、
    前記所定領域において前記各仮動きベクトル毎に、前記正規化済みマッチング値を比較して、最小値を与える仮動きベクトルを該所定領域における前記動きベクトルとする第5のステップと
    を含むことを特徴とする動画像補間用推定方法。
  2. 入来する動画像に対して、所定領域毎に動き補償を行って時間軸補間画像を形成するための動きベクトルを生成する動画像補間用推定装置において、
    各所定領域において探索範囲の複数の仮動きベクトルを設定する仮動きベクトル設定手段と、
    前記複数の仮動きベクトルのそれぞれにおいて、動き補償補間に用いる複数の参照画像間における所定領域間のマッチング値を算出するマッチング値算出手段と、
    前記複数の仮動きベクトルのそれぞれにおいて、動き補償補間に用いる各前記参照画像における動き補償を行う所定領域の空間活性度を算出する空間活性度算出手段と、
    前記マッチング値を前記所定領域の空間活性度に基づき正規化して正規化済みマッチング値を得る正規化済みマッチング値算出手段と、
    前記所定領域において前記各仮動きベクトル毎に、前記正規化済みマッチング値を比較して、最小値を与える仮動きベクトルを該所定領域における前記動きベクトルとして出力する動きベクトル判定手段と
    を有することを特徴とする動画像補間用推定装置。


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