JPH09223328A - 光学へッド - Google Patents

光学へッド

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JPH09223328A
JPH09223328A JP8090316A JP9031696A JPH09223328A JP H09223328 A JPH09223328 A JP H09223328A JP 8090316 A JP8090316 A JP 8090316A JP 9031696 A JP9031696 A JP 9031696A JP H09223328 A JPH09223328 A JP H09223328A
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JP
Japan
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light
optical
optical path
objective lens
signal
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Application number
JP8090316A
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English (en)
Inventor
Hideaki Takehara
英章 竹原
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Victor Company of Japan Ltd
Original Assignee
Victor Company of Japan Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 透明基板の厚さが異なる2種類の光ディスク
に対する情報の記録と再生を行なう光学ヘッドを提供す
る。 【解決手段】 特定な位置に設けた1個の半導体レーザ
1から放射された発散状態の光Aを、ビームスプリッタ
2によって2つの光束B,Cに分割し、ビームスプリッ
タ2で分割された2つの光束B,Cの光路長を、光路長
調整用光路や、光路長調整用レンズ10を使用して調整
し、また、光路長調整用光路の光路長を変化させてオー
トフォーカスさせることにより、前記の2つの光束B,
Cが入射される1個の対物レンズ6からの出射光を、光
軸上の予め定められた2つの異なる位置にそれぞれ結像
させ、前記した2つの光束の個別の通路部分に設けた光
変調器で変調した光で光ディスクに記録したり、光ディ
スクからの記録情報の再生を行なったりする。また、光
路中に設けられる対物レンズの球面収差補正用部材9に
よって球面収差が生じないようにできる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光学ヘッド、特に、透
明基板の表面から信号面までの距離が異なるようなもの
として構成されている2種類の光ディスク、あるいは透
明基板の表面から信号面までの距離を異している2つの
信号面が設けられている2層構造の光ディスクからの記
録情報の読出しに用いられる光ピックアップ、及び前記
した光ディスクに情報を光学的に記録し再生できる記録
再生用の光学的記録再生素子等の光学ヘッドに関する。
【0002】
【従来の技術】各種の情報信号を高い記録密度で記録し
たいという要望の高まりにつれて、近年来、色々な構成
原理や動作原理に基づいて作られた情報記録媒体によっ
て、情報信号の高密度記録再生が行なわれるようになっ
た。例えば、情報記録媒体における強磁性体の記録層に
情報信号に応じた磁気記録を行なったり、もしくは光磁
気記録媒体を用いて記録再生を行なったり、あるいは例
えば情報記録媒体の信号面に、情報信号に応じた凹凸を
形成させて情報信号の記録を行ない、前記の記録された
情報信号を光学的な手段によって再生することが既に実
用されている。
【0003】そして、安定な動作を行なう半導体レーザ
が容易に得られるようになったのに伴い、レーザ光を用
いて高密度記録再生を行なうようにした各種の光学的記
録媒体(以下、光ディスクと記載されることもある)
が、非接触状態での記録再生が可能なことから、傷や塵
埃に強く、また、高密度記録により大きな記憶容量が得
られる等の利点を有するために、既に実用化されたり、
あるいは実用化のための研究開発が行なわれている現状
にあることは周知のとおりであって、幾何学的な凹部あ
るいは凸部として形成されているピットにより情報信号
が記録された原盤から大量に複製された記録済み光ディ
スク(再生専用の光ディスク)として、例えばコンパクト
・ディスクが普及している他、書換え可能な光ディスク
としても、例えば光磁気ディスクその他の光ディスク
が、例えばオフィス用ファイルメモリ、その他の用途で
実用化されている。
【0004】ところで、前記した光ディスクから情報信
号を光学的に読出す場合に使用される光学ヘッド(光ピ
ックアップ)は、周知のように記録情報の光信号を扱う
構成部分と、自動フォーカス制御系、自動トラッキング
制御系、自動チルト制御系等の自動制御のための構成部
分とを含んで構成されている。すなわち、光学ヘッド
は、例えば半導体レーザから放射された再生光を、アフ
ォーカル光学系を介し、あるいはアフォーカル光学系を
介さずに対物レンズに入射させて、光ディスクにおける
透明基板の表面から、予め定められて距離の位置に設け
られている信号面に、前記した対物レンズによって集束
された再生光の微小な光点を結像させ、前記した信号面
上に形成された再生光の微小な光点からの反射光を、少
なくとも対物レンズを含んで構成されている光学系を介
して、例えば、所謂、4分割光検出器に与えて、前記の
4分割光検出器に接続された加算器、減算器等からなる
演算回路から、記録情報信号、フォーカス誤差信号、ト
ラッキング誤差信号等が出力できるように構成されてい
る。
【0005】そして、前記した光学ヘッドは、それで再
生の対象にしている光ディスクの構造の相違と対応し
て、光学系の構成を異にしているものが必要とされる。
すなわち、従来、光ディスクの1つとして広く普及して
いるCD(コンパクトディスク)は、透明基板の表面か
ら1.2mmの位置に信号面が設置されていたから、前
記したCD再生用の光学ヘッドは、透明基板の表面から
1.2mmの位置に信号面が設置されている光ディスク
からの情報信号の読取り動作を良好に行なうことができ
る。ところが、最近になりCDよりも高密度記録が行な
えるようにした光ディスクとして、透明基板の表面から
0.6mmの位置に信号面が設置されているような光デ
ィスクや、例えば透明基板の表面から0.6mmの位置
に信号面が設置されている他に、透明基板の表面から
1.2mmの位置にも信号面が設置されているような積
層構造の光ディスクも出現して来た。
【0006】既述のように、光学ヘッドはそれで再生の
対象にしている光ディスクの構造の相違と対応して、光
学系の構成を異にしているものが必要とされるから、前
記のように、透明基板の表面から1.2mmの位置に信
号面が設置されているような構成を備えているCD(コ
ンパクトディスク)の再生のための光学ヘッドを用いた
のでは、透明基板の表面から0.6mmの位置に信号面
が設置されているような構成を備えている光ディスクか
らの情報信号の読出しを正確に行なうことはできない。
前記の問題を解決するために、従来、例えば特開平6ー
259804号に開示されているように、2個の半導体
レーザを使用して、前記した2個の半導体レーザの内の
一方のものから放射されたレーザ光を用いて、透明基板
の表面から1.2mmの位置に信号面が設置されている
ような構成を備えているCD(コンパクトディスク)か
らの情報信号の読出しが行なわれるように、また、前記
した2個の半導体レーザの内の他方のものから放射され
たレーザ光を用いて、透明基板の表面から0.6mmの
位置に信号面が設置されているような構成を備えている
光ディスクからの情報信号の読出しが行なわれるように
構成させた光学ヘッドが提案された。
【0007】また、前記の問題を解決できる他の提案と
しては、例えば1994年の秋の応用物理学会学術講演
報告の19p−S−4「二焦点光ヘッド(I)」におい
て、1個の半導体レーザから放射されたレーザ光を、光
路長調整用レンズによって平行光にした後に、ホログラ
ム素子を介して対物レンズに入射させるようにすること
により、対物レンズにより透明基板の表面から1.2m
mの位置に設置される信号面と、透明基板の表面から
0.6mmの位置に設置される信号面との双方に再生光
による微小な光のスポットを生じさせるように構成させ
た光学ヘッドが開示されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記し
た2つの既提案の内で前者の解決策では、光ディスクの
透明基板の表面からの距離を異にする2つの位置に個別
に設けられる信号面における特定な一方のものからの情
報信号の読出しに用いられる再生光の光源として、それ
ぞれ専用の半導体レーザが必要とされるという問題があ
り、また、前記した2つの既提案の内で後者の解決策で
は、光ディスクの透明基板の表面からの距離を異にする
2つの位置に個別に設けられる信号面からの情報信号の
読出しに用いられる再生光の光源としては1個しか備え
てはいないが、対物レンズまでのアフォーカル光学系中
にホログラム素子を設けているために、レーザ光源の安
定度等が高度に維持されないと、所定の再生動作が行な
われ得ないという点で問題になり、それらの問題のない
光学ヘッドの出現が求められた。
【0009】また、これまでに記述して来た光学ヘッド
は、記録済みの光学的記録媒体(光ディスク)からの記
録情報の読出しに使用される光ピックアップであった
が、例えば透明基板の表面から0.6mmの位置と、透
明基板の表面から1.2mmの位置との一方の位置また
は双方の位置に設置される信号面に、光学的記録層を構
成させてある光ディスクを用いて、前記した光ディスク
の光学的記録層に記録の対象にされる情報信号を光学的
に記録させたり、光学的記録層に情報信号が記録された
光ディスクから情報信号を読出すことができる、記録再
生機能を備えた光学ヘッドの出現も待望された。
【0010】さらに、前記のように透明基板の表面から
0.6mmの位置と、透明基板の表面から1.2mmの位
置との双方の位置に信号面を備えている光ディスクは、
それの信号面の全面にわたって2つの信号面の間隔を正
確に一定なものとして製作することはできないから、記
録再生の対象にされる光ディスクにおける2つの信号面
の間隔にばらつきがあっても、前記した光ディスクの光
学的記録層に記録の対象にされる情報信号を良好に光学
的に記録させたり、情報信号が記録されている信号面か
ら情報信号を良好に読出すことができるようにすること
が必要とされるのであり、そのようにするための優れた
解決手段が求められた。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の光学ヘッドは、
特定な位置に設けられた1個の光源(例えば1個の半導
体レーザ)から放射された発散状態の光を、ビームスプ
リッタによって2つの光束に2分割し、前記の2つの光
束の内の一方の光束は、第1の光路と第2の光路とを通
過させて対物レンズに入射させ、前記の対物レンズから
射出した光による微小な光点が、光ディスクの透明基板
の表面から第1の距離に設置される信号面の位置に結像
されるようにし、また、前記のビームスプリッタで分割
された2つの光束の内の他方の光束は、光路長調整用光
路を通過させた後に、第2の光路を介して対物レンズに
入射させて、前記の対物レンズから射出される光を、光
ディスクの透明基板の表面から前記した第1の距離より
も小さな第2の距離に設置される信号面の位置に、第2
の微小な光点として結像させるようにし、さらに、前記
した第1の微小な光点からの反射光束と、第2の微小な
光点からの反射光束との2種類の反射光束を対物レンズ
に入射させ、前記の対物レンズから射出された集束され
つつある状態の反射光束をビームスプリッタによって2
分割して、前記の2分割された反射光束の内の一方は、
前記した第1の微小な光点からの反射光束が結像する位
置付近に設けた第1の光検出器に入射させ、また、前記
の2分割された反射光束の内の他方は、前記した第2の
微小な光点からの反射光束が結像する位置付近に設けた
第2の光検出器に入射させて、光ディスクの2つの信号
面から個別に信号を再生できるようにする。前記の再生
動作に際して、前記した第1の光検出器からの検出々力
に基づいて得たフォーカス誤差信号が与えられる対物レ
ンズの自動焦点制御系のアクチュエータによって対物レ
ンズを光軸上で変位させて、第1の微小な光点が光ディ
スクの透明基板の表面から第1の距離に設置される信号
面の位置に常に結像された状態にさせ、また、前記した
第2の光検出器からの検出々力に基づいて得たフォーカ
ス誤差信号が与えられる光路長調整用光路の光路長制御
系のアクチュエータによって光路長調整用光路の光路長
を変化させて、第2の微小な光点が光ディスクの透明基
板の表面から第2の距離に設置される信号面の位置に常
に結像された状態にさせる。また、前記のように同一の
対物レンズによって、光ディスクの透明基板の表面から
の距離を異にしている2つの信号面の位置において、そ
れぞれ結像させることに基づいて前記した各信号面に実
用上で無視できない球面収差が生じるような場合には、
レーザ光源から放射された発散状態の光をビームスプリ
ッタによって2分割して得た2つの光束を個別に通過さ
せる2個の光路の内の所定の一方の光路中に対物レンズ
の球面収差補正用部材を設けて良好に補正できるように
する。前記した特定な位置に設けられた1個の光源(例
えば1個の半導体レーザ)から放射された発散状態の光
を、ビームスプリッタによって2つの光束に2分割し、
前記の2つの光束の内の一方の光束は、光変調器を備え
ている第1の光路と、第2の光路とを通過させて対物レ
ンズに入射させ、前記の対物レンズから射出した光によ
る微小な光点が、光ディスクの透明基板の表面から第1
の距離に設置される光学的記録層に結像させ、また、前
記のビームスプリッタで分割された2つの光束の内の他
方の光束は、光変調器を備えている光路長調整用光路を
通過させた後に、第2の光路を介して対物レンズに入射
させて、前記の対物レンズから射出される光を、光ディ
スクの透明基板の表面から第2の距離に設置される光学
的記録層に結像させることにより、光ディスクに設けら
れた光記録層に情報信号を記録することもできる。ま
た、前記のように特定な位置に設けた1個の半導体レー
ザから放射された発散状態の光を、ビームスプリッタに
よって2つの光束に分割して得た2つの光束の内の一方
の光束を、光路長調整用レンズ(例えばコリメートレン
ズ)を用いた光路長調整用光路を通過させるようにして
光学ヘッドを構成することもできる。前記のように、本
発明の光学ヘッドでは、光ピックアップの特定な位置に
設けた1個の半導体レーザから放射された発散状態の再
生光を、2分割して得た2つの光束の光路長を、光路長
調整用光路や、光路長調整用レンズを使用して調整する
ことにより、前記の2つの光束が入射される1個の対物
レンズからの出射光を、光軸上の予め定められた2つの
異なる位置に、それぞれ結像させることができ、また、
対物レンズを含む光学系は、光軸上の予め定められた2
つの異なる位置の内の一方の位置について球面収差を生
じさせない特性を示すものとして作られているから、前
記した光軸上の予め定められた2つの異なる位置の内の
他方の位置については、球面収差を生じることになる
が、前記の他方の位置についても、光路中に設けられる
対物レンズの球面収差補正用部材の作用によって球面収
差が生じないようにできる。なお、前記した光軸上の予
め定められた2つの異なる位置が近接している場合に
は、前記した対物レンズの球面収差補正用部材を使用し
なくても、問題になる球面収差を生じないようにできる
ことは勿論である。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して本発明
の光学ヘッドの具体的な内容を詳細に説明する。図1乃
至図8は本発明の光学ヘッドが光学的記録再生素子とし
て実施された場合の概略構成を示すブロック図であり、
また図9乃至図12は本発明の光学ヘッドが光ピックア
ップとして実施された場合の概略構成を示すブロック図
であり、さらに図13は光ディスクの構成例を示す断面
図、図14は光変調器の説明のための図である。図1乃
至図12において1は光源として用いられる1個の半導
体レーザである。そして、前記した図1乃至図8に示し
てある光学ヘッド中の光源1は、記録用の光源と再生用
の光源とに切換えて用いられる1個の半導体レーザであ
り、また図9乃至図12に示してある光学ヘッド中の光
源1は、再生用として用いられる1個の半導体レーザで
ある。
【0013】また、各図において2〜5はビームスプリ
ッタ(ハーフプリズム、ハーフミラー)であり、6は対
物レンズ、7,8は全反射鏡、9は対物レンズの球面収
差補正部材、10は光路長調整用レンズ、11,12は
光検出器、13は集束レンズ、Dは光ディスクであり、
図1乃至図8中の17,18は光変調器である。なお、
図1乃至図12に例示してある本発明の光学ヘッドで
は、光路調整用光路内、あるいは第1の光路内に、対物
レンズの球面収差補正部材9を備えている構成例を示し
てあるが、後述のように、光学ヘッドで再生の対象にさ
れる光ディスクDにおける異なる位置の信号面までの透
明基板14の表面から信号面までの距離L1,L2の差が
小さい場合には、前記した対物レンズの球面収差補正部
材9を使用しなくてもよいことは勿論である。
【0014】まず、図13に例示してある光ディスクD
において、14は透明基板、15,16は信号面であ
る。光ディスクD(記録済み光学的記録媒体)の信号面
15,16には、記録再生の対象にされているデータ語
を所定の変調方式に従って変換して得たチャンネルビッ
トで形成される順次のチャンネル語にマーク記録法を適
用して、マーク(ピット)、非マーク(ランド)の形態
で記録情報が記録されており、また、信号面には再生光
の反射面が形成されている。図13において14aは透
明基板14の表面であり、対物レンズ6から射出した再
生光は、前記の透明基板14の表面14aから光ディス
クDに入射される。図13の(a)は透明基板14の表
面14aからL1の距離(第1の距離)の位置に信号面1
5が設けられている光ディスクDの構成例を示してい
る。
【0015】また、図13の(b)は透明基板14の表
面14aからL2(ただし、L2<L1)の距離(第2の距
離)の位置に信号面16が設けられている光ディスクD
の構成例を示しており、さらに図13の(c)は透明基
板14の表面14aからL1の距離の位置の信号面15
と、透明基板14の表面14aからL2(ただし、L2<
L1)の距離の位置に信号面16とが設けられている光デ
ィスクD、すなわち、2つの信号面15,16が積層さ
れている構成形態の光ディスクの構成例を示している。
例えば、コンパクトディスク(CD)では、信号面が透
明基板14の表面14aから1.2mmの距離の位置に
構成されており、また、前記したCDよりも高密度記録
を行なう例えばデジタル・ビデオ・ディスク(DVD)
では、信号面が透明基板14の表面14aから0.6m
mの距離の位置、あるいは信号面が透明基板14の表面
14aから0.6mm、1.2mmの距離の位置に構成さ
れている。再生専用ではなく、記録も可能にした光ディ
スクでは、前記した信号面の位置に光学的記録層が設け
られる。
【0016】ところで光学ヘッド(光学的記録再生素
子,光ピックアップ)の構成部材として使用される対物
レンズ6は、その光学ヘッドによって、本来、再生対象
の光ディスクDとして予定している構成態様の光ディス
クDの再生動作が行なわれた際に、球面収差が良好に補
正できるような構成のものとされているから、再生対象
の光ディスクDとして予定している構成態様の光ディス
ククDが、例えば透明基板14の表面14aからL1の
位置に信号面15が設けられているような構成態様のも
のであったとすれば、その光学ヘッドによって透明基板
14の表面14aからL2の位置に信号面16が設けら
れているような構成態様の光ディスクDを再生対象の光
ディスクとして再生動作を行なった場合には、透明基板
14の厚さの違いに基づいて信号面上の微小な光点は球
面収差を有しているものになる。
【0017】それで、光学ヘッドの特定な位置に設けた
1個の光源1(半導体レーザ1)から放射された発散状
態の再生光Aを、ビームスプリッタ2で2分割して得た
2つの再生光束B,Cに対して個別に設定されている2
つの光路の光路長を、光路長調整用光路や、光路長調整
用レンズ10を使用することによって、それぞれ所定の
異なる光路長を有するものとなるように調整し、前記し
た2つの再生光束B,Cの光束が入射される1個の対物
レンズ6からの出射光を、光軸上の予め定められた2つ
の異なる位置の結像点に、それぞれ結像させるようにす
ると、前記した2つの再生光束B,Cの内の予め定めら
れた1方の再生光束B(またはC)によって、前記した
光軸上の予め定められた2つの異なる位置の内の一方の
位置の結像点において球面収差を生じさせない特性を示
すものとして作られている対物レンズ6が用いられた場
合に、前記した2つの再生光束B,Cの内の前記した予
め定められた1方の再生光束B(またはC)以外の再生
光束C(またはB)によって、前記した光軸上の予め定
められた2つの異なる位置の内の他方の位置の結像点で
は球面収差が生じることになる。
【0018】そこで本発明の光学ヘッドでは、前記した
他方の位置の結像点においても球面収差が生じないよう
にするために、予め定められた光路中に対物レンズの球
面収差補正用部材9を設けて、その対物レンズの球面収
差補正用部材9の作用によって球面収差が生じないよう
にしている。前記した対物レンズの球面収差補正用部材
9としては、例えば適当な屈折率を有する所定の厚さの
透明板を使用でき、また、その対物レンズの球面収差補
正用部材9としては、光路長調整用の光学素子としても
兼用できるような構成のものとされてもよい。前記した
光軸上に設定される予め定められた2つの異なる位置の
結像点が近接している場合には、前記の近接した2つの
結像点間の距離の中間の位置に対物レンズによる結像点
を生じさせた状態のときに、球面収差が良好に補正され
るように設計された対物レンズを使用すれば、前記した
対物レンズの球面収差補正用部材9を特に使用しなくて
も、問題になる球面収差を生じないようにできることは
いうまでもない。
【0019】前記のように、光学ヘッドの特定な位置に
設けた1個の光源1から放射された発散状態の再生光A
をビームスプリッタ2で2分割し、ビームスプリッタ2
から出射された2つの再生光束B,Cを、個別に設定し
た光路を通過させた後に共通の対物レンズ6に入射さ
せ、対物レンズ6によって結像される再生光束Bによる
結像点の位置と、対物レンズ6によって結像される再生
光束Cによる結像点の位置とを、光軸上で予め定められ
た距離だけ離隔している特定な2つの位置とするために
は、前記した再生光束Bの光路の光路長と、前記した再
生光束Cの光路の光路長とは、それぞれ互いに異なる特
定な光路長に設定されることが必要とされる。
【0020】それで本発明の光学ヘッドでは、前記した
再生光束Bの光路の光路長と、前記した再生光束Cの光
路の光路長とを、それぞれ所定の光路長とするために、
光路長の調整を行なっているのであり、前記した光路長
の調整手段としては、光路長調整用光路や、光路長調整
用レンズ10等の光路長調整手段を使用して、前記した
再生光束Bの光路の光路長と、再生光束Cの光路の光路
長とを、それぞれ所定の光路長に設定させている。
【0021】まず、図1乃至図8に示されている本発明
の光学ヘッド、すなわち、記録再生兼用の光学的記録再
生素子として使用される光学ヘッドについて説明する。
図1乃至図8に示されている本発明の光学ヘッドは、ビ
ームスプリッタ2とビームスプリッタ3との間に構成さ
れている第1の光路に対して側路(迂回路)形式の光
路、すなわち、ビームスプリッタ2→全反射鏡7→全反
射鏡8→ビームスプリッタ3で示されているような構成
の光路長調整用光路を設けるとともに、前記した第1の
光路中には光変調器18を、また、前記した光路長調整
用光路中には光変調器17を、それぞれ設けて構成され
ている。
【0022】そして、前記した光変調器17(18)と
しては、音響光学的光変調素子を用いて構成した光変調
器、電気光学的光変調素子を用いて構成した光変調器、
磁気光学的光変調素子を用いて構成した光変調器等の各
種の光変調器の内から所望の特性を有するものを選択使
用することができる。図14は光変調器17,18とし
て、音響光学的光変調素子を用いて構成した光変調器の
一例の概略構成を示す図であり、図14において、20
は音響光学効果を有する材料で構成された音響光学部材
であり、19は電気ー音響変換素子(例えば圧電振動素
子)、21は吸音材層、17a(18a)は変調用の高
周波電気信号の入力端子である。前記した音響光学効果
を有する材料としては、例えばTeO2,PbMoO4,
テルルガラス,重フリントガラス等が用いられる。
【0023】前記した光変調器17(18)は、図示さ
れていない変調信号発生部から、光変調器17(18)
の入力端子17a(18a)には、変調用の高周波電気
信号が供給される。光変調器17(18)の入力端子1
7a(18a)に対して変調用の高周波電気信号を供給
する変調信号発生部は、例えば、所定の高周波数の搬送
波を、前記の搬送波の周波数の数分の1以下の周波数値
の変調信号によって周波数変調して得た周波数変調波信
号が出力できるようなものとして構成されている。そし
て、前記した光変調器17(18)の入力端子17a
(18a)を介して供給された変調用の高周波電気信号
によって駆動された圧電振動子19で発生した超音波振
動が、進行波として音響光学部材20内を進行して行く
ことにより、前記の音響光学部材の屈折率が周期的に変
化されて、音響光学部材20はそれに入射した光Liに
対して回折格子として機能する。
【0024】それで、音響光学部材20内を進行して行
く超音波の進行波の波面に対して特定の角度(ブラッグ
角)で入射した光は、前記した回折格子により前記の特
定の角度で入射方向とは反対の方向に回折されて音響光
学部材20から射出されることになる。(図14のL
1)。前記のように圧電振動子19で発生して進行波とし
て音響光学部材20内を伝播する超音波は、音響光学部
材20における圧電振動子19が設けられている端面と
対向する端面に、無反射終端として機能するように設け
られている吸音材層21により熱エネルギに変換して反
射波が生じないようにされる。
【0025】図14に例示した光変調器17(18)に
おいて、それの入射光Liは、光源1(半導体レーザ)
から放射された記録用レーザ光、または再生用レーザ光
が、ビームスプリッタ2によって1/2に分割された状
態の光強度を有するレーザ光である。そして、前記した
レーザ光源1から放射させるべきレーザ光は、図1乃至
図8に例示してある光学的記録再生素子を備えて構成さ
れている光学ヘッドが光ディスクの光学的記録層に情報
信号の記録動作を行なうような動作モードとされた場合
には、光ディスクDの光学的記録層に対する情報信号の
記録が良好に行なわれ得るような光強度を有するものと
され、また、図1乃至図8に例示してある光学ヘッドが
光ディスクの信号面に記録されている情報信号の読取り
動作を行なうのに必要にして充分な小さな光強度を有す
るものとされるように、光学ヘッドが記録動作を行なう
場合と、光学ヘッドが再生動作を行なう場合とにおい
て、光源1から放射されるレーザ光の光強度が切換えら
れる。
【0026】光学的記録再生素子を備えて構成されてい
る光学ヘッドによって、情報信号の記録再生が行なわれ
る光学的記録層を備えている光ディスクDとしては、そ
れの光学的記録層が、所謂、相変化型の光記録材料、光
磁気記録材料、バブル型の光学的記録材料、その他の各
種の光学的記録材料であるような光ディスクDを使用す
ることができる。そして、記録再生の対象にされている
光ディスクDが、それの光学的記録層の種類を異にして
いるのに応じて、前記した光学ヘッドの光源1から放射
させるべきレーザ光の光強度が適当に設定されるのであ
る。
【0027】図1乃至図8に示してある記録再生兼用の
光学的記録再生素子として使用される光学ヘッドにおけ
るビームスプリッタ2とビームスプリッタ3との間に構
成されている第1の光路中と、前記の第1の光路に対し
て側路(迂回路)形式の光路長調整用光路中とに、それ
ぞれ個別に設けてある光変調器18,光変調器17等
は、光学ヘッドが光ディスクDからの情報信号の読出し
動作に用いられる場合には、光ディスクからの情報信号
の読出しに必要な小さな光強度の一定の読出し光を出力
し、また、光学ヘッドが光ディスクDに対する情報信号
の書込み動作のために用いられる場合には、光ディスク
に対する情報信号に応じて光強度が変化する書込み光を
出力する。
【0028】図1乃至図8に示してある光学ヘッドにお
ける第1の光路中と、光路長調整用光路中とに、それぞ
れ個別に設けられている光変調器17(18)として、
例えば、図14を参照して既述した音響光学的光変調素
子を用いて構成した光変調器が使用されている場合に
は、図14中に図面符号Loによって示してある0次回
折光Loを、書込み光、及び読出し光として用いるよう
にする。そのために、図14中に図面符号L1によって
示してある1次回折光L1が第2の光路に入ることがな
いようにする。前記した1次回折光L1が、第2の光路
に進行することが無いようにするためには、例えば、光
変調器17(18)における1次回折光L1の射出部に
光吸収膜を設ければよい。
【0029】まず、図1に示されている記録再生機能を
有する光学ヘッドにおいて、前記したビームスプリッタ
2によって2分割されて得られる2つの光束B,C(光
学ヘッドが記録動作時には、2つの記録光束B,C、光
学ヘッドが再生動作時には、2つの光束B,C)の内の
一方の光束Bは、ビームスプリッタ2とビームスプリッ
タ3との間に構成されている光変調器18を備えている
第1の光路を通過してビームスプリッタ3に入射し、前
記のビームスプリッタ3を通過した光束Bは、ビームス
プリッタ3と対物レンズ6との間に構成されている第2
の光路中のビームスプリッタ4で反射して対物レンズ6
に入射する。対物レンズ6に入射した前記の光束Bは、
光ディスクDにおける透明基板14の表面14aから距
離L1の位置に設けられている信号面15に微小な径の
光スポットを生じさせる。
【0030】また、前記したビームスプリッタ2によっ
て2分割されることによって得られる2つの光束B,C
の内の他方の光束Cは、光変調器17と球面収差補正用
部材9と全反射鏡7,8などを備えて構成されている光
路長調整用光路を通過してからビームスプリッタ3に入
射する。球面収差補正用部材9は、ビームスプリッタ2
とビームスプリッタ3との間に構成されている光路長調
整用光路中のどの部分に設置されてもよい。前記の光路
長調整用光路を通過した後にビームスプリッタ3に入射
し、ビームスプリッタ3で反射した光束C’は、前記し
た第2の光路中のビームスプリッタ4で反射して対物レ
ンズ6に入射する。そして、対物レンズ6に入射した前
記の光束C’は、光ディスクDにおける透明基板14の
表面14aから距離L2の位置に設けられている信号面
16に微小な径の光スポットを生じさせる。
【0031】光学ヘッドが光ディスクDの光記録層に情
報信号を記録させるような記録動作を行なっている場合
には、前記した信号面15,16にそれぞれ結像された
微小な光点は、第1の光路中、及び光路長調整用光路中
に、それぞれ設けられている光変調器18,17による
変調光によって強度変調された状態になっているから、
光ディスクDの光記録層には情報信号の記録が行なわれ
ることになる。また、光学ヘッドが光ディスクDから情
報信号を読出すような再生動作を行なっている場合に
は、光ディスクDにおける信号面15に結像された光束
Bによる微小な光スポットからの反射光束B’と、光デ
ィスクDにおける信号面16に結像された光束Cによる
微小な光スポットからの反射光束C’とは、共通の1個
の対物レンズ6によって集束された状態で対物レンズ6
から射出する。前記した対物レンズ6から集束しつつあ
る状態で出射された前記の2つの反射光束B’,C’の
内で、ビームスプリッタ4を透過した反射光束B',C'
は、ビームスプリッタ5によって2分割される。
【0032】前記のビームスプリッタ5を透過した反射
光束B’,C’と、ビームスプリッタ5で反射した反射
光束B’,C’とは、その双方ともに前記した光ディス
クDにおける信号面15に結像された光束Bによる微小
な光スポットからの反射光束B’と、光ディスクDにお
ける信号面16に結像された光束Cによる微小な光スポ
ットからの反射光束C’とからなるものである。前記し
たビームスプリッタ5を透過した前記した反射光束
B’,C’の内の一方の反射光束B’は、前記の反射光
束B’の結像位置付近に設けられている光検出器12に
よって電気信号に変換され、また、前記のビームスプリ
ッタ5で反射した前記した反射光束B’,C’の内の他
方の反射光束C’は、前記の反射光束C’の結像位置付
近に設けられている光検出器11によって電気信号に変
換される。なお、前記した光検出器11,12によって
光電変換の対象にされるべき反射光が、前記の説明の場
合とは逆にされてもよい。
【0033】既述のように、光学ヘッドの構成部材とし
て使用される対物レンズ6は、その光学ヘッドによっ
て、本来、記録再生対象の光ディスクDとして予定して
いる構成態様の光ディスクDの再生動作が行なわれた際
に、球面収差が良好に補正できるような構成のものとさ
れている。そして、図1に示す記録再生機能を有する光
学ヘッドは、再生対象の光ディスクDとして予定してい
る構成態様の光ディスクDが、透明基板14の表面14
aからL1の距離(第1の距離)の位置に信号面15が
設けられたような構成態様のものであった場合に、球面
収差が生じないように作られている対物レンズ6が使用
されている場合の実施例であった。しかし、図2に示す
記録再生機能を有する光学ヘッドは、記録再生対象の光
ディスクDとして予定している構成態様の光ディスクD
が、透明基板14の表面14aからL2の距離(第2の
距離)の位置に信号面16が設けられているような構成
態様のものであった場合に、球面収差が生じないように
作られている対物レンズ6が使用される場合の実施例を
示している。
【0034】この図2に示す記録再生機能を有する光学
ヘッドにおいて、既述した図1に示す記録再生機能を有
する光学ヘッドとの間の構成上の差異は、対物レンズ6
にもともと施されている球面収差の補正が、再生対象の
光ディスクDとして予定している構成態様の光ディスク
Dが、透明基板14の表面14aからL2の距離(第2
の距離)の位置に信号面16が設けられているような構
成態様のものであった場合に適合するものとされている
ような対物レンズ6が使用されていることと、それに伴
ない、前記した光ディスクDの透明基板14の表面14
aからL1の距離(第1の距離)の位置に設けられてい
る信号面15に結像される光束Bだけの光路(第1の光
路)中に対物レンズの球面収差補正部材9が設けられて
いる点とであり、その他の構成については図1について
説明した記録再生機能を有する光学ヘッドとの間に差が
なく、また、記録再生動作についても前記した構成上の
差異点と対応する動作だけが異なるだけであるから、そ
の具体的な詳細な説明は省略する。
【0035】次に、図3に示されている記録再生機能を
有する光学ヘッドにおいて、光源1から放射された発散
光の状態の光束Aは、ビームスプリッタ2で2分割され
て2つの光束B,Cとされる。前記したビームスプリッ
タ2で2分割して得た2つの光束B,Cの内の一方の光
束Bは、ビームスプリッタ2とビームスプリッタ3との
間に構成されていて、光路長調整用レンズ10と光変調
器18とを備えている第1の光路を通過してビームスプ
リッタ3に入射する。以下の説明においては、前記した
第1の光路中に設けられる光路長調整用レンズ10が、
コリメートレンズであるとされており、前記した第1の
光路からビームスプリッタ3に入射する光束Bは平行光
束である。なお、本発明の実施に当っては前記した光路
長調整用レンズ10がコリメートレンズに限られること
はなく、必要な光路長調整を行なうことができる特性を
備えている正(または負)レンズが使用されてもよい。
【0036】前記のビームスプリッタ3を通過した光束
Bは、ビームスプリッタ3と対物レンズ6との間に構成
されている第2の光路中のビームスプリッタ4で反射し
て対物レンズ6に入射する。対物レンズ6に入射した前
記の光束Bは、光ディスクDにおける透明基板14の表
面14aから距離L2の距離の位置に設けられている信
号面16に微小な径の光スポットを生じさせる。前記し
た光ディスクDにおける透明基板14の表面14aから
距離L2の距離の位置に設けられている信号面16は、
対物レンズ6の後側焦点の位置である。
【0037】また、前記したビームスプリッタ2によっ
て2分割されることによって得られる2つの光束B,C
の内の他方の光束Cは、光変調器17と球面収差補正用
部材9と全反射鏡7,8を備えて構成されている光路長
調整用光路を通過してからビームスプリッタ3に入射す
る。球面収差補正用部材9は、ビームスプリッタ2とビ
ームスプリッタ3との間に構成されている光路長調整用
光路中のどの部分に設置されてもよい。前記の光路長調
整用光路を通過した後にビームスプリッタ3に入射し、
ビームスプリッタ3で反射した光束C’は、前記した第
2の光路中のビームスプリッタ4で反射して対物レンズ
6に入射する。そして、対物レンズ6に入射した前記の
光束C’は、光ディスクDにおける透明基板14の表面
14aから距離L1の位置に設けられている信号面15
に微小な径の光スポットを生じさせる。
【0038】光学ヘッドが光ディスクDの光記録層に情
報信号を記録させるような記録動作を行なっている場合
には、前記した信号面15,16にそれぞれ結像された
微小な光点は、第1の光路中、及び光路長調整用光路中
に、それぞれ設けられている光変調器18,17による
変調光によって強度変調された状態になっているから、
光ディスクDの光記録層には情報信号の記録が行なわれ
ることになる。また、光学ヘッドが光ディスクDから情
報信号を読出すような再生動作を行なっている場合に
は、光ディスクDにおける信号面16に結像された光束
Bによる微小な光スポットからの反射光束B’と、光デ
ィスクDにおける信号面15に結像された光束Cによる
微小な光スポットからの反射光束C’とは、共通の1個
の対物レンズ6に入射される。そして、前記した光ディ
スクDにおける信号面16に結像された光束Bによる微
小な光スポットからの反射光束B’は対物レンズ6から
平行光束の光束B’として出射し、また前記した光ディ
スクDにおける信号面15に結像された光束Cによる微
小な光スポットからの反射光束C’は、対物レンズ6か
ら集束されつつある反射光束C’として出射する。
【0039】前記のように対物レンズ6から出射された
平行光束の状態の反射光束B’と、集束しつつある状態
の反射光束C’との2つの反射光束B’,C’の内で、
ビームスプリッタ4を透過した反射光束B',C'は、ビ
ームスプリッタ5によって2分割される。前記のビーム
スプリッタ5を透過した反射光束B’,C’と、ビーム
スプリッタ5で反射した反射光束B’,C’とは、その
双方ともに前記した光ディスクDにおける信号面16に
結像された光束Bによる微小な光スポットからの反射光
束B’と、光ディスクDにおける信号面15に結像され
た光束Cによる微小な光スポットからの反射光束C’と
からなるものである。前記したビームスプリッタ5で反
射した前記した反射光束B’,C’の内の一方の反射光
束B’は、集束レンズ13によって集束されて、前記し
た集束レンズ13の後側焦点位置付近に設けられている
光検出器12によって電気信号に変換され、また、前記
のビームスプリッタ5を透過した前記した反射光束
B’,C’の内の他方の反射光束C’は、前記の反射光
束C’の結像位置付近に設けられている光検出器11に
よって電気信号に変換される。なお、前記した光検出器
11,12によって光電変換の対象にされるべき反射光
が、前記の説明の場合とは逆にされてもよいことは勿論
であるが、反射光束B’の光電変換に用いられる光検出
器には、集束レンズが前置されるべきことは当然であ
る。
【0040】前記のように、それぞれの光検出器11,
12に反射光束B’,C’の混合光を与えても、前記し
た光検出器11,12の設置されている位置が、前記し
た混合光を構成している2つの反射光束B’,C’の内
の一方の反射光束B’またはC’の結像位置とされてい
るからであり、前記した光検出器11,12に入射した
2つの反射光束の内で、光検出器11,12の位置で結
像しない状態の反射光束は、その反射光束中に含まれて
いる情報が光検出器11,12によっては読取れないよ
うなぼけた状態になっていて、前記した光検出器11,
12では、検出の対象にされている反射光に含まれてい
る情報を良好に検出できるのである。なお、図3に示す
記録再生機能を有する光学ヘッドは、本来、再生対象の
光ディスクDとして予定している構成態様の光ディスク
クDが、透明基板14の表面14aからL2の距離(第
2の距離)の位置に信号面16が設けられているような
構成態様のものであった場合に、球面収差が生じないよ
うに作られている対物レンズ6が使用される場合の実施
例である。
【0041】また、本来、記録再生対象の光ディスクD
として予定している構成態様の光ディスククDが、透明
基板14の表面14aからL1の距離(第1の距離)の
位置に信号面15が設けられているような構成態様のも
のであった場合に、球面収差が生じないように作られて
いる対物レンズ6を使用して、図3に示されているよう
に第1の光路中に光路長調整用レンズ10と光変調器1
8を設けた構成態様の記録再生機能を有する光学ヘッド
を構成させる場合には、図3中の光路調整用光路中に設
けられている球面収差補正用部材9を、ビームスプリッ
タ2とビームスプリッタ3との間に構成されている第1
の光路中に設けられている光路調整用レンズ10の入射
光側の光路中に設けるように構成を変更すればよい。
【0042】次に図4は、記録再生対象の光ディスクD
として予定している構成態様の光ディスククDが、透明
基板14の表面14aからL1の距離(第1の距離)の
位置に信号面15が設けられているような構成態様のも
のであった場合に、球面収差が生じないように作られて
いる対物レンズ6を使用し、また、光路長調整用光路中
の全反射鏡7と全反射鏡8との間に、光変調器17と対
物レンズの球面収差補正用部材9と光路調整用レンズ1
0とを設けるとともに、第1の光路と光路長調整用光路
とに、それぞれ個別の光変調器を設けて構成した記録再
生機能を有する光学ヘッドの実施例を示している。この
図4に示す記録再生機能を有する光学ヘッドにおいて、
光源1から放射された発散光の状態の光束Aは、ビーム
スプリッタ2により2分割されて、2つの光束B,Cと
される。前記したビームスプリッタ2によって2分割さ
れて得られる2つの光束B,Cの内の一方の光束Bは、
ビームスプリッタ2とビームスプリッタ3との間に構成
されている光変調器18を備えている第1の光路を通過
してビームスプリッタ3に入射する。
【0043】前記のビームスプリッタ3を通過した光束
Bは、ビームスプリッタ3と対物レンズ6との間に構成
されている第2の光路中のビームスプリッタ4で反射し
て対物レンズ6に入射する。対物レンズ6に入射した前
記の光束Bは、光ディスクDにおける透明基板14の表
面14aから距離L1の位置に設けられている信号面1
5に微小な径の光スポットを生じさせる。また、前記し
たビームスプリッタ2によって2分割されることによっ
て得られる2つの光束B,Cの内の他方の光束Cは、全
反射鏡7,8と、光変調器17と、球面収差補正用部材
9と光路調整用レンズ10とを備えて構成されている光
路長調整用光路を通過してからビームスプリッタ3に入
射する。以下の説明においては、前記した光路長調整用
光路中に設けられる光路長調整用レンズ10が、コリメ
ートレンズであるとされており、前記した光路長調整用
光路からビームスプリッタ3に入射する光束Cは平行光
束である。
【0044】本発明の実施に当って使用される前記した
光路長調整用レンズ10は、コリメートレンズに限られ
ることはなく、必要な光路長調整を行なうことができる
特性を備えている正(または負)レンズが使用されても
よい。さて、前記のビームスプリッタ3を通過した光束
Cは、ビームスプリッタ3と対物レンズ6との間に構成
されている第2の光路中のビームスプリッタ4で反射し
て対物レンズ6に入射する。対物レンズ6に入射した前
記の光束Cは、光ディスクDにおける透明基板14の表
面14aから距離L2の距離の位置に設けられている信
号面16に微小な径の光スポットを生じさせる。前記し
た光ディスクDにおける透明基板14の表面14aから
距離L2の距離の位置に設けられている信号面16は、
対物レンズ6の後側焦点の位置である。
【0045】図4中に示されている光ディスクDは、光
ディスクDにおける透明基板14の表面14aから距離
L1の位置に設けられている信号面15と、前記の透明
基板14の表面14aから距離L2の位置に設けられて
いる信号面16とが積層されているような構成態様のも
の{図13の(c)参照}とされているが、記録再生機
能を有する光学ヘッドによって再生の対象にされる光デ
ィスクDとして、光ディスクDにおける透明基板14の
表面14aから距離L1の位置にだけ信号面15が設け
られている図13の(a)に例示されているような構成
態様のもの、あるいは光ディスクDにおける前記の透明
基板14の表面14aから距離L2の位置だけに信号面
16が設けられている図13の(b)に例示されている
ような構成態様のものが使用されてもようことは勿論で
ある。
【0046】光学ヘッドが光ディスクDの光記録層に情
報信号を記録させるような記録動作を行なっている場合
には、前記した信号面15,16にそれぞれ結像された
微小な光点は、第1の光路中、及び光路長調整用光路中
に、それぞれ設けられている光変調器18,17による
変調光によって強度変調された状態になっているから、
光ディスクDの光記録層には情報信号の記録が行なわれ
ることになる。また、光学ヘッドが光ディスクDから情
報信号を読出すような再生動作を行なっている場合に
は、光ディスクDにおける信号面16に結像された光束
Cによる微小な光スポットからの反射光束C’と、光デ
ィスクDにおける信号面15に結像された光束Bによる
微小な光スポットからの反射光束B’とは、共通の1個
の対物レンズ6に入射される。そして、前記した光ディ
スクDにおける信号面16に結像された光束Cによる微
小な光スポットからの反射光束C’は対物レンズ6から
平行光束の光束C’として出射し、また前記した光ディ
スクDにおける信号面15に結像された光束Bによる微
小な光スポットからの反射光束B’は、対物レンズ6か
ら集束されつつある反射光束B’として出射する。
【0047】前記のように対物レンズ6から出射された
平行光束の状態の反射光束C’と、集束しつつある状態
の反射光束B’との2つの反射光束C’,B’の内で、
ビームスプリッタ4を透過した反射光束C',B'は、ビ
ームスプリッタ5によって2分割される。前記のビーム
スプリッタ5を透過した反射光束C’,B’と、ビーム
スプリッタ5で反射した反射光束C’,B’とは、その
双方ともに前記した光ディスクDにおける信号面15に
結像された光束Cによる微小な光スポットからの反射光
束C’と、光ディスクDにおける信号面16に結像され
た光束Bによる微小な光スポットからの反射光束B’と
からなるものである。
【0048】そして前記したビームスプリッタ5で反射
した前記した反射光束C’,B’の内の一方の反射光束
C’は、集束レンズ13によって集束されて、前記した
集束レンズ13の後側焦点位置付近に設けられている光
検出器11によって電気信号に変換され、また前記のビ
ームスプリッタ5を透過した前記した反射光束C’,
B’の内の他方の反射光束B’は、前記の反射光束B’
の結像位置付近に設けられている光検出器12によって
電気信号に変換される。なお、前記した光検出器11,
12によって光電変換の対象にされるべき反射光が、前
記の説明の場合とは逆にされてもよいことは勿論である
が、反射光束C’の光電変換に用いられる光検出器まで
の光路中には集束レンズを前置すべきことは当然であ
る。
【0049】前記のように、それぞれの光検出器11,
12に反射光束C’,B’の混合光を与えても、前記し
た光検出器11,12の設置されている位置が、前記し
た混合光を構成している2つの反射光束C’,B’の内
の一方の反射光束C’またはB’の結像位置とされてい
るからであり、前記した光検出器11,12に入射した
2つの反射光束の内で、光検出器11,12の位置で結
像しない状態の反射光束は、その反射光束中に含まれて
いる情報が光検出器11,12によっては読取れないよ
うなぼけた状態になっていて、前記した光検出器11,
12では、検出の対象にされている反射光に含まれてい
る情報を良好に検出できるのである。
【0050】また、本来、再生対象の光ディスクDとし
て予定している構成態様の光ディスククDが、透明基板
14の表面14aからL2の距離(第2の距離)の位置
に信号面16が設けられているような構成態様のもので
あった場合に、球面収差が生じないように作られている
対物レンズ6を使用して、図4に示されているように光
路調整用光路中に光路長調整用レンズ10を設けた構成
態様の記録再生機能を有する光学ヘッドを構成させる場
合には、図4中の光路調整用光路中に設けられている球
面収差補正用部材9を、ビームスプリッタ2とビームス
プリッタ3との間に構成されている第1の光路中に設け
るように構成態様を変更すればよい。
【0051】次に、図5乃至図8に示してある記録再生
機能を有する光学ヘッドは、図1乃至図4を参照して既
述した光学ヘッドの光学系の一部を構成している光路調
整用光路の一部を、自動制御系の動作により変位させて
光路調整用光路の光路長を変化させることにより、図1
3の(c)に例示してあるような構成態様の光ディスク
D、すなわち2つの信号面を備えている光ディスクにお
ける、前記した2つの信号面15,16の間隔がばらつ
いているようなことがあっても、前記した2つの信号面
に対する記録再生動作が良好に行なわれるようにしたも
のである。
【0052】図5乃至図8に示す記録再生機能を有する
光学ヘッドにおいて、24は光路調整用光路の一部の取
付部材であり、この取付部材24はアクチュエータ22
の駆動軸23に連結固着されていて、アクチュエータ2
2の動作によって図中の矢印Yの方向に駆動変位され
る。前記した取付部材24に取付けられるべき光路調整
用光路の構成部材として、光路調整用光路の光学系を構
成している光学部材の内で、全反射鏡7,8、光路長調
整用レンズ10等のように、常に互いの光軸を一致させ
ておくことが不可欠な光学部材だけにした場合には、前
記したアクチュエータによる可動部の質量を小さくでき
る点で有利であるが、本発明の実施に当っては、前記し
た取付部材24に対して光変調器17や球面収差補正用
部材9も取付けるようにしてもよいことは勿論である。
【0053】図5乃至図8に示す記録再生機能を有する
光学ヘッドにおいて(図9乃至図12を参照して後述さ
れている再生専用の光学ヘッドについても同じ)、11
A,12Aは、光電変換の対象にされるべき光ディスク
Dからの反射光を受光して、光ディスクDの記録情報と
対応する再生信号を出力させたり、フォーカス誤差信号
を発生させたり、トラッキング誤差信号を発生させたり
することができるような機能を備えている構成態様の光
検出部である。そして、前記した光検出部11A,12
Aとしては、集光レンズと、シリンドリカルレンズと、
4分割光検出器と、減算器及び加算器とを備えていて、
フォカス誤差信号の検出に、所謂、非点収差方式の検出
手段が適用されている周知構成のものが使用できる。
【0054】また、図5乃至図8に示す記録再生機能を
有する光学ヘッドにおいて(図9乃至図12を参照して
後述されている再生専用の光学ヘッドについても同
じ)、19は、対物レンズ6を光軸方向と光軸方向に直
交する方向に変位させることができるように構成されて
いるアクチュエータである。前記のアクチュエータ19
は、前記した光検出部12Aで発生されたフォーカス誤
差信号とトラッキング誤差信号が供給されている制御回
路20で発生されたフォーカス制御信号とトラッキング
制御信号とによって対物レンズ6を駆動制御して、対物
レンズ6に入射した既述の光束Bによって光ディスクD
の信号面の所定の位置に、常に良好な微小な径の光スポ
ットを生じさせる。前記のアクチュエータ19として
は、周知構成の動電型のものを使用できる。
【0055】次に、前記した光検出部11Aで発生され
たフォーカス誤差信号に基づいて制御回路21で発生さ
れたフォーカス制御信号が供給されるアクチュエータ2
2は、アクチュエータ22の駆動軸23に連結固着され
ている取付部材24を図中の矢印Yの方向に駆動変位し
て、光路調整用光路の光学系を通過して対物レンズ6に
入射した既述の光束Cによって光ディスクDの信号面
に、常に良好な微小な径の光スポットを生じさせる。前
記のアクチュエータ22としては、動電型の構成態様の
ものが良好に使用できる。
【0056】前記のように、図5乃至図8に示す記録再
生機能を有する光学ヘッドでは、光路調整用光路の光学
系を通過して対物レンズ6に入射する光束Cによって、
光ディスクDの信号面に生じさせた微小な径の光スポッ
トからの反射光が与えられる光検出部11Aで発生させ
たフォーカス誤差信号に基づいて制御回路21で発生さ
せたフォーカス制御信号をアクチュエータ22に供給
し、前記のアクチュエータ22の駆動軸23に連結固着
されている取付部材24を図中の矢印Yの方向に駆動変
位させることにより、光路調整用光路の光学系を通過し
て対物レンズ6に入射した既述の光束により、光ディス
クDの信号面に生じる光スポットが、既述した自動制御
系の動作によって常に良好な微小な径の光スポットとさ
れるので、既述したように光ディスクDの製作時に2つ
の信号面の間隔にばらつきが生じていたとしても、その
ために記録再生動作に不具合いが生じるようなことは起
こらない。
【0057】なお、既述した光路長調整用光路の構成態
様としては、図1乃至図8中に例示されているような構
成態様に限られるものではなく、例えば前記したビーム
スプリッタ2→全反射鏡7→全反射鏡8→ビームスプリ
ッタ3の光路中に、適当な屈折率を有する透明平行板、
適当な屈折率を有する媒質で作られた適当な曲率の正レ
ンズ(または負レンズ)を挿入して、それにより必要と
される光路長が得られるようにされてもよい。この点は
後述されている図9乃至図12中に例示されている光学
ヘッドについても同様である。
【0058】また、記録再生兼用の光学的記録再生素子
として使用される図1乃至図8に示されている光学ヘッ
ドでは、ビームスプリッタ2とビームスプリッタ3との
間に構成されている第1の光路に対して側路(迂回路)
形式の光路、すなわち、ビームスプリッタ2→全反射鏡
7→全反射鏡8→ビームスプリッタ3で示されているよ
うな構成の光路を構成させ、それで光路長調整用光路と
して機能するようにしてあるとともに、前記した第1の
光路中に光変調器18を設け、また、前記した光路長調
整用光路中にも光変調器17を設けてある。したがっ
て、図1乃至図8に例示してある記録再生素子としての
光学ヘッドにおいては、前記した各光路中に挿入して使
用されている光変調器の光学的な特性も含めて、各光路
が設定されることになる。
【0059】次に、再生専用の光ピックアップとして使
用される図9乃至図12に示されている光学ヘッド(光
ピックアップ)について説明する。図9〜図12にそれ
ぞれ例示してある本発明の光学ヘッドの構成例におい
て、光ディスクDは、図示していない回転駆動機構によ
って、所定の回転数で駆動回転されている。まず図9に
示されている光学ヘッド(光ピックアップ)において、
前記したビームスプリッタ2によって2分割されて得ら
れる2つの再生光束B,Cの内の一方の再生光束Bは、
ビームスプリッタ2とビームスプリッタ3との間に構成
されている第1の光路を通過してビームスプリッタ3に
入射し、前記のビームスプリッタ3を通過した再生光束
Bは、ビームスプリッタ3と対物レンズ6との間に構成
されている第2の光路中のビームスプリッタ4で反射し
て対物レンズ6に入射する。対物レンズ6に入射した前
記の再生光束Bは、光ディスクDにおける透明基板14
の表面14aから距離L1の位置に設けられている信号
面15に微小な径の光スポットを生じさせる。
【0060】また、前記したビームスプリッタ2によっ
て2分割されることによって得られる2つの再生光束
B,Cの内の他方の再生光束Cは、全反射鏡7,8を備
えて構成されている光路長調整用光路を通過してからビ
ームスプリッタ3に入射する。球面収差補正用部材9
は、ビームスプリッタ2とビームスプリッタ3との間に
構成されている光路長調整用光路中のどの部分に設置さ
れてもよい。前記の光路長調整用光路を通過した後にビ
ームスプリッタ3に入射し、ビームスプリッタ3で反射
した再生光束C’は、前記した第2の光路中のビームス
プリッタ4で反射して対物レンズ6に入射する。そし
て、対物レンズ6に入射した前記の再生光束C’は、光
ディスクDにおける透明基板14の表面14aから距離
L2の位置に設けられている信号面16に微小な径の光
スポットを生じさせる。
【0061】図9中に示されている光ディスクDは、光
ディスクDにおける透明基板14の表面14aから距離
L1の位置に設けられている信号面15と、前記の透明
基板14の表面14aから距離L2の位置に設けられて
いる信号面16とが積層されているような構成態様のも
の{図13の(c)参照}とされているが、光学ヘッド
によって再生の対象にされる光ディスクDとして、光デ
ィスクDにおける透明基板14の表面14aから距離L
1の位置にだけ信号面15が設けられている図13の
(a)に例示されているような構成態様のもの、あるい
は光ディスクDにおける前記の透明基板14の表面14
aから距離L2の位置だけに信号面16が設けられてい
る図13の(b)に例示されているような構成態様のも
のが使用されてもよいことは勿論である。
【0062】さて前記のように、光ディスクDにおける
信号面15に結像された再生光束Bによる微小な光スポ
ットからの反射光束B’と、光ディスクDにおける信号
面16に結像された再生光束Cによる微小な光スポット
からの反射光束C’とは、共通の1個の対物レンズ6に
よって集束された状態で対物レンズ6から出射する。前
記した対物レンズ6から集束しつつある状態で出射され
た前記の2つの反射光束B’,C’の内で、ビームスプ
リッタ4を透過した反射光束B',C'は、ビームスプリ
ッタ5によって2分割される。
【0063】前記のビームスプリッタ5を透過した反射
光束B’,C’と、ビームスプリッタ5で反射した反射
光束B’,C’とは、その双方ともに前記した光ディス
クDにおける信号面15に結像された再生光束Bによる
微小な光スポットからの反射光束B’と、光ディスクD
における信号面16に結像された再生光束Cによる微小
な光スポットからの反射光束C’とからなるものであ
る。前記したビームスプリッタ5を透過した前記した反
射光束B’,C’の内の一方の反射光束B’は、前記の
反射光束B’の結像位置付近に設けられている光検出部
12Aによって電気信号に変換され、また、前記のビー
ムスプリッタ5で反射した前記した反射光束B’,C’
の内の他方の反射光束C’は、前記の反射光束C’の結
像位置付近に設けられている光検出部11Aによって電
気信号に変換される。
【0064】前記した光検出部11A,12Aは、既述
のように例えば集光レンズと、シリンドリカルレンズ
と、4分割光検出器と、減算器及び加算器とを備えた周
知構成のものが使用されており、光電変換の対象にされ
るべき光ディスクDからの反射光を受光して、光ディス
クDの記録情報と対応する再生信号を出力させたり、フ
ォーカス誤差信号を発生させたり、トラッキング誤差信
号を発生させたりする。それで、対物レンズ6を光軸方
向と光軸方向に直交する方向に変位させることができる
ように構成されているアクチュエータ19は、前記した
光検出部12Aで発生されたフォーカス誤差信号とトラ
ッキング誤差信号が供給されている制御回路20で発生
されたフォーカス制御信号とトラッキング制御信号とに
よって対物レンズ6を駆動制御して、対物レンズ6に入
射した既述の光束Bによって光ディスクDの信号面の所
定の位置に、常に良好な微小な径の光スポットを生じさ
せる。
【0065】また、前記した光検出部11Aでは再生信
号を出力するとともに、光検出部11Aで発生されたフ
ォーカス誤差信号が供給された制御回路21では、前記
のフォーカス誤差信号に基づいて発生したフォーカス制
御信号をアクチュエータ22に供給する。それにより、
アクチュエータ22はそれの駆動軸23に連結固着され
ている取付部材24を図中の矢印Yの方向に駆動変位し
て、光路調整用光路の光学系を通過して対物レンズ6に
入射した既述の光束Cによって光ディスクDの信号面
に、常に良好な微小な径の光スポットを生じさせる。
【0066】前記のように、図9に示す光学ヘッド(光
ピックアップ)では、光路調整用光路の光学系を通過し
て対物レンズ6に入射する光束Cによって、光ディスク
Dの信号面に生じさせた微小な径の光スポットからの反
射光が与えられる光検出部11Aで発生させたフォーカ
ス誤差信号に基づいて制御回路21で発生させたフォー
カス制御信号をアクチュエータ22に供給し、前記のア
クチュエータ22の駆動軸23に連結固着されている取
付部材24を図中の矢印Yの方向に駆動変位させること
により、光路調整用光路の光学系を通過して対物レンズ
6に入射した既述の光束により、光ディスクDの信号面
に生じる光スポットが、既述した自動制御系の動作によ
って常に良好な微小な径の光スポットとされるので、既
述したように光ディスクDの製作時に2つの信号面の間
隔にばらつきが生じていたとしても、そのために再生動
作に不具合いが生じるようなことは起こらない。この点
は図10乃至図12を参照して後述される光学ヘッド
(光ピックアップ)についても同様である。
【0067】既述のように、光学ヘッドの構成部材とし
て使用される対物レンズ6は、その光学ヘッドによっ
て、本来、再生対象の光ディスクDとして予定している
構成態様の光ディスクDの再生動作が行なわれた際に、
球面収差が良好に補正できるような構成のものとされて
いるが、図9に示す光学ヘッド(光ピックアップ)は、
再生対象の光ディスクDとして予定している構成態様の
光ディスクDが、透明基板14の表面14aからL1の
距離(第1の距離)の位置に信号面15が設けられたよ
うな構成態様のものであった場合に、球面収差が生じな
いように作られている対物レンズ6が使用されている場
合の実施例であったが、図10に示す光学ヘッド(光ピ
ックアップ)は、再生対象の光ディスクDとして予定し
ている構成態様の光ディスクDが、透明基板14の表面
14aからL2の距離(第2の距離)の位置に信号面1
6が設けられているような構成態様のものであった場合
に、球面収差が生じないように作られている対物レンズ
6が使用される場合の実施例である。
【0068】この図10に示す光学ヘッド(光ピックア
ップ)において、既述した図9に示す光学ヘッド(光ピ
ックアップ)との間の構成上の差異は、対物レンズ6に
もともと施されている球面収差の補正が、再生対象の光
ディスクDとして予定している構成態様の光ディスクD
が、透明基板14の表面14aからL2の距離(第2の
距離)の位置に信号面16が設けられているような構成
態様のものであった場合に適合するものとされているよ
うな対物レンズ6が使用されていることと、それに伴な
い、前記した光ディスクDの透明基板14の表面14a
からL1の距離(第1の距離)の位置に設けられている
信号面15に結像される再生光束Bだけの光路(第1の
光路)中に対物レンズの球面収差補正部材9が設けられ
ている点とであり、その他の構成については図9につい
て説明した光学ヘッド(光ピックアップ)との間に差が
なく、また動作についても前記した構成上の差異点と対
応する動作だけが異なるだけであるから、その具体的な
詳細な説明は省略する。
【0069】次に、図11に示されている光学ヘッド
(光ピックアップ)において、再生光の光源1から放射
された発散光の状態の再生光の光束Aは、ビームスプリ
ッタ2で2分割されて2つの再生光束B,Cとされる。
前記したビームスプリッタ2で2分割して得た2つの再
生光束B,Cの内の一方の再生光束Bは、ビームスプリ
ッタ2とビームスプリッタ3との間に構成されていて、
光路長調整用レンズ10を備えている第1の光路を通過
してビームスプリッタ3に入射する。以下の説明におい
ては、前記した第1の光路中に設けられる光路長調整用
レンズ10が、コリメートレンズであるとされており、
前記した第1の光路からビームスプリッタ3に入射する
再生光束Bは平行光束である。なお、本発明の実施に当
っては前記した光路長調整用レンズ10がコリメートレ
ンズに限られることはなく、必要な光路長調整を行なう
ことができる特性を備えている正(または負)レンズが
使用されてもよい。
【0070】前記のビームスプリッタ3を通過した再生
光束Bは、ビームスプリッタ3と対物レンズ6との間に
構成されている第2の光路中のビームスプリッタ4で反
射して対物レンズ6に入射する。対物レンズ6に入射し
た前記の再生光束Bは、光ディスクDにおける透明基板
14の表面14aから距離L2の距離の位置に設けられ
ている信号面16に微小な径の光スポットを生じさせ
る。前記した光ディスクDにおける透明基板14の表面
14aから距離L2の距離の位置に設けられている信号
面16は、対物レンズ6の後側焦点の位置である。
【0071】また、前記したビームスプリッタ2によっ
て2分割されることによって得られる2つの再生光束
B,Cの内の他方の再生光束Cは、全反射鏡7,8を備
えて構成されている光路長調整用光路を通過してからビ
ームスプリッタ3に入射する。球面収差補正用部材9
は、ビームスプリッタ2とビームスプリッタ3との間に
構成されている光路長調整用光路中のどの部分に設置さ
れてもよい。前記の光路長調整用光路を通過した後にビ
ームスプリッタ3に入射し、ビームスプリッタ3で反射
した再生光束C’は、前記した第2の光路中のビームス
プリッタ4で反射して対物レンズ6に入射する。そし
て、対物レンズ6に入射した前記の再生光束C’は、光
ディスクDにおける透明基板14の表面14aから距離
L1の位置に設けられている信号面15に微小な径の光
スポットを生じさせる。
【0072】図11中に示されている光ディスクDは、
光ディスクDにおける透明基板14の表面14aから距
離L1の位置に設けられている信号面15と、前記の透
明基板14の表面14aから距離L2の位置に設けられ
ている信号面16とが積層されているような構成態様の
もの{図13の(c)参照}とされているが、光学ヘッ
ド(光ピックアップ)によって再生の対象にされる光デ
ィスクDとして、光ディスクDにおける透明基板14の
表面14aから距離L1の位置にだけ信号面15が設け
られている図13の(a)に例示されているような構成
態様のもの、あるいは光ディスクDにおける前記の透明
基板14の表面14aから距離L2の位置だけに信号面
16が設けられている図13の(b)に例示されている
ような構成態様のものが使用されてもようことは勿論で
ある。
【0073】さて前記のように、光ディスクDにおける
信号面16に結像された再生光束Bによる微小な光スポ
ットからの反射光束B’と、光ディスクDにおける信号
面15に結像された再生光束Cによる微小な光スポット
からの反射光束C’とは、共通の1個の対物レンズ6に
入射される。そして、前記した光ディスクDにおける信
号面16に結像された再生光束Bによる微小な光スポッ
トからの反射光束B’は対物レンズ6から平行光束の再
生光束B’として出射し、また前記した光ディスクDに
おける信号面15に結像された再生光束Cによる微小な
光スポットからの反射光束C’は、対物レンズ6から集
束されつつある反射光束C’として出射する。
【0074】前記のように対物レンズ6から出射された
平行光束の状態の反射光束B’と、集束しつつある状態
の反射光束C’との2つの反射光束B’,C’の内で、
ビームスプリッタ4を透過した反射光束B',C'は、ビ
ームスプリッタ5によって2分割される。前記のビーム
スプリッタ5を透過した反射光束B’,C’と、ビーム
スプリッタ5で反射した反射光束B’,C’とは、その
双方ともに前記した光ディスクDにおける信号面16に
結像された再生光束Bによる微小な光スポットからの反
射光束B’と、光ディスクDにおける信号面15に結像
された再生光束Cによる微小な光スポットからの反射光
束C’とからなるものである。前記したビームスプリッ
タ5で反射した前記した反射光束B’,C’の内の一方
の反射光束B’は、集束レンズ13によって集束され
て、前記した集束レンズ13の後側焦点位置付近に設け
られている光検出部11Aによって電気信号に変換さ
れ、また、前記のビームスプリッタ5を透過した前記し
た反射光束B’,C’の内の他方の反射光束C’は、前
記の反射光束C’の結像位置付近に設けられている光検
出部12Aによって電気信号に変換される。なお、図1
1に示す光学ヘッド(光ピックアップ)は、本来、再生
対象の光ディスクDとして予定している構成態様の光デ
ィスククDが、透明基板14の表面14aからL2の距
離(第2の距離)の位置に信号面16が設けられている
ような構成態様のものであった場合に、球面収差が生じ
ないように作られている対物レンズ6が使用される場合
の実施例である。
【0075】また、本来、再生対象の光ディスクDとし
て予定している構成態様の光ディスククDが、透明基板
14の表面14aからL1の距離(第1の距離)の位置
に信号面15が設けられているような構成態様のもので
あった場合に、球面収差が生じないように作られている
対物レンズ6を使用して、図11に示されているように
第1の光路中に光路長調整用レンズ10を設けた構成態
様の光学ヘッド(光ピックアップ)を構成させる場合に
は、図11中の光路調整用光路中に設けられている球面
収差補正用部材9を、ビームスプリッタ2とビームスプ
リッタ3との間に構成されている第1の光路中に設けら
れている光路調整用レンズ10の入射光側の光路中に設
けるように構成を変更すればよい。
【0076】次に図12は、再生対象の光ディスクDと
して予定している構成態様の光ディスククDが、透明基
板14の表面14aからL1の距離(第1の距離)の位
置に信号面15が設けられているような構成態様のもの
であった場合に、球面収差が生じないように作られてい
る対物レンズ6を使用し、また、光路長調整用光路中の
全反射鏡7と全反射鏡8との間に対物レンズの球面収差
補正用部材9と光路調整用レンズ10とを設けて構成し
た光学ヘッド(光ピックアップ)の実施例を示してい
る。この図12に示す光学ヘッド(光ピックアップ)に
おいて、再生光の光源1から放射された発散光の状態の
再生光の光束Aは、ビームスプリッタ2により2分割さ
れて、2つの再生光束B,Cとされる。前記したビーム
スプリッタ2によって2分割されて得られる2つの再生
光束B,Cの内の一方の再生光束Bは、ビームスプリッ
タ2とビームスプリッタ3との間に構成されている第1
の光路を通過してビームスプリッタ3に入射する。
【0077】前記のビームスプリッタ3を通過した再生
光束Bは、ビームスプリッタ3と対物レンズ6との間に
構成されている第2の光路中のビームスプリッタ4で反
射して対物レンズ6に入射する。対物レンズ6に入射し
た前記の再生光束Bは、光ディスクDにおける透明基板
14の表面14aから距離L1の位置に設けられている
信号面15に微小な径の光スポットを生じさせる。ま
た、前記したビームスプリッタ2によって2分割される
ことによって得られる2つの再生光束B,Cの内の他方
の再生光束Cは、全反射鏡7,8と球面収差補正用部材
9と光路調整用レンズ10とを備えて構成されている光
路長調整用光路を通過してからビームスプリッタ3に入
射する。以下の説明においては、前記した光路長調整用
光路中に設けられる光路長調整用レンズ10が、コリメ
ートレンズであるとされており、前記した光路長調整用
光路からビームスプリッタ3に入射する再生光束Cは平
行光束である。なお、前記の光路長調整用レンズ10は
正レンズ、負レンズであってもよい。
【0078】さて、前記のビームスプリッタ3を通過し
た再生光束Cは、ビームスプリッタ3と対物レンズ6と
の間に構成されている第2の光路中のビームスプリッタ
4で反射して対物レンズ6に入射する。対物レンズ6に
入射した前記の再生光束Cは、光ディスクDにおける透
明基板14の表面14aから距離L2の距離の位置に設
けられている信号面16に微小な径の光スポットを生じ
させる。前記した光ディスクDにおける透明基板14の
表面14aから距離L2の距離の位置に設けられている
信号面16は、対物レンズ6の後側焦点の位置である。
【0079】図12中に示されている光ディスクDは、
光ディスクDにおける透明基板14の表面14aから距
離L1の位置に設けられている信号面15と、前記の透
明基板14の表面14aから距離L2の位置に設けられ
ている信号面16とが積層されているような構成態様の
もの{図13の(c)参照}とされているが、光学ヘッ
ド(光ピックアップ)によって再生の対象にされる光デ
ィスクDとして、光ディスクDにおける透明基板14の
表面14aから距離L1の位置にだけ信号面15が設け
られている図13の(a)に例示されているような構成
態様のもの、あるいは光ディスクDにおける前記の透明
基板14の表面14aから距離L2の位置だけに信号面
16が設けられている図13の(b)に例示されている
ような構成態様のものが使用されてもようことは勿論で
ある。
【0080】さて前記のように、光ディスクDにおける
信号面16に結像された再生光束Cによる微小な光スポ
ットからの反射光束C’と、光ディスクDにおける信号
面15に結像された再生光束Bによる微小な光スポット
からの反射光束B’とは、共通の1個の対物レンズ6に
入射される。そして、前記した光ディスクDにおける信
号面16に結像された再生光束Cによる微小な光スポッ
トからの反射光束C’は対物レンズ6から平行光束の再
生光束C’として出射し、また前記した光ディスクDに
おける信号面15に結像された再生光束Bによる微小な
光スポットからの反射光束B’は、対物レンズ6から集
束されつつある反射光束B’として出射する。
【0081】前記のように対物レンズ6から出射された
平行光束の状態の反射光束C’と、集束しつつある状態
の反射光束B’との2つの反射光束C’,B’の内で、
ビームスプリッタ4を透過した反射光束C',B'は、ビ
ームスプリッタ5によって2分割される。前記のビーム
スプリッタ5を透過した反射光束C’,B’と、ビーム
スプリッタ5で反射した反射光束C’,B’とは、その
双方ともに前記した光ディスクDにおける信号面15に
結像された再生光束Cによる微小な光スポットからの反
射光束C’と、光ディスクDにおける信号面16に結像
された再生光束Bによる微小な光スポットからの反射光
束B’とからなるものである。
【0082】そして前記したビームスプリッタ5で反射
した前記した反射光束C’,B’の内の一方の反射光束
C’は、集束レンズ13によって集束されて、前記した
集束レンズ13の後側焦点位置付近に設けられている光
検出部11Aによって電気信号に変換され、また前記の
ビームスプリッタ5を透過した前記した反射光束C’,
B’の内の他方の反射光束B’は、前記の反射光束B’
の結像位置付近に設けられている光検出部12Aによっ
て電気信号に変換される。
【0083】そして、光検出部11Aで発生させたフォ
ーカス誤差信号に基づいて制御回路21で発生させたフ
ォーカス制御信号がアクチュエータ22に供給される
と、前記のアクチュエータ22の駆動軸23に連結固着
されている取付部材24を図中の矢印Yの方向に駆動変
位させることにより、光路調整用光路の光学系を通過し
て対物レンズ6に入射した既述の光束により、光ディス
クDの信号面に生じる光スポットが、既述した自動制御
系の動作によって常に良好な微小な径の光スポットとさ
れるので、既述したように光ディスクDの製作時に2つ
の信号面の間隔にばらつきが生じていたとしても、その
ために再生動作に不具合いが生じるようなことは起こら
ない。
【0084】なお、本来、再生対象の光ディスクDとし
て予定している構成態様の光ディスククDが、透明基板
14の表面14aからL2の距離(第2の距離)の位置
に信号面16が設けられているような構成態様のもので
あった場合に、球面収差が生じないように作られている
対物レンズ6を使用して、図12に示されているように
光路調整用光路中に光路長調整用レンズ10を設けた構
成態様の光学ヘッド(光ピックアップ)を構成させる場
合には、図12中の光路調整用光路中に設けられている
球面収差補正用部材9を、ビームスプリッタ2とビーム
スプリッタ3との間に構成されている第1の光路中に設
けるように構成態様を変更すればよい。
【0085】
【発明の効果】以上、詳細に説明したところから明らか
なように、本発明の光学ヘッドは光源として、光学ヘッ
ドの特定な位置に設けた1個の半導体レーザから放射さ
れた発散状態の光を、ビームスプリッタによって2つの
光束に分割し、ビームスプリッタで分割された2つの光
束の光路長を、光路長調整用光路や、光路長調整用レン
ズを使用して調整することにより、前記の2つの光束が
入射される1個の対物レンズからの出射光を、光軸上の
予め定められた2つの異なる位置に、それぞれ結像させ
ることができ、また、光軸上の予め定められた2つの異
なる位置の内の一方の位置について球面収差を生じさせ
ない特性を示すものとして作られているから、前記した
光軸上の予め定められた2つの異なる位置の内の他方の
位置については、球面収差を生じることになるが、前記
の他方の位置についても、光路中に設けられる対物レン
ズの球面収差補正用部材の作用によって球面収差が生じ
ないようにでき、本発明の光学ヘッドでは既述した従来
例の光学ヘッドで問題になった点が良好に解消でき、厚
さの異なる透明基板を有する2種類の光ディスク、ある
いは信号面が2層構成となっている光ディスクに対する
情報信号の記録と、光ディスクからの情報信号の読取り
を良好に行なうことができる他、光路調整用光路の光学
系を通過して対物レンズに入射する光束によって、光デ
ィスクDの信号面に生じさせた微小な径の光スポットか
らの反射光が与えられる光検出部で発生させたフォーカ
ス誤差信号に基づいて制御回路で発生させたフォーカス
制御信号をアクチュエータに供給し、前記のアクチュエ
ータの駆動軸に連結固着されている取付部材を駆動変位
させることにより、光路調整用光路の光学系を通過して
対物レンズに入射した光束により、光ディスクの信号面
に生じる光スポットが、自動制御系の動作によって常に
良好な微小な径の光スポットとされるので、既述したよ
うに光ディスクDの製作時に2つの信号面の間隔にばら
つきが生じていたとしても、そのために記録再生動作に
不具合いが生じるようなことは起こらないのであり、本
発明によれば簡単構成で特性の良い光学ヘッドを提供で
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の光学ヘッドが光学的記録再生素子とし
て実施された場合の概略構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の光学ヘッドが光学的記録再生素子とし
て実施された場合の概略構成を示すブロック図である。
【図3】本発明の光学ヘッドが光学的記録再生素子とし
て実施された場合の概略構成を示すブロック図である。
【図4】本発明の光学ヘッドが光学的記録再生素子とし
て実施された場合の概略構成を示すブロック図である。
【図5】本発明の光学ヘッドが光学的記録再生素子とし
て実施された場合の概略構成を示すブロック図である。
【図6】本発明の光学ヘッドが光学的記録再生素子とし
て実施された場合の概略構成を示すブロック図である。
【図7】本発明の光学ヘッドが光学的記録再生素子とし
て実施された場合の概略構成を示すブロック図である。
【図8】本発明の光学ヘッドが光学的記録再生素子とし
て実施された場合の概略構成を示すブロック図である。
【図9】本発明の光学ヘッドが光ピックアップとして実
施された場合の概略構成を示すブロック図である。
【図10】本発明の光学ヘッドが光ピックアップとして
実施された場合の概略構成を示すブロック図である。
【図11】本発明の光学ヘッドが光ピックアップとして
実施された場合の概略構成を示すブロック図である。
【図12】本発明の光学ヘッドが光ピックアップとして
実施された場合の概略構成を示すブロック図である。
【図13】光ディスクの構成例を示す断面図である。
【図14】光変調器の説明のための断面図である。
【符号の説明】
1…再生光の光源(半導体レーザ)、2〜5…ビームス
プリッタ(ハーフプリズム、ハーフミラー)、6…対物
レンズ、7,8…全反射鏡、9…対物レンズの球面収差
補正部材、10…光路長調整用レンズ、11,12…光
検出器、11A,12A…光検出部、13…集束レン
ズ、14…透明基板、14a…透明基板14の表面、1
5,16…信号面、17,18…光変調器、19,22
…アクチュエータ、20,21…制御回路、23…アク
チュエータの駆動軸、24…取付部材、D…光ディス
ク、

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光ディスクの透明基板側から入射させた
    光による微小な光点を光ディスクの信号面に結像させて
    情報信号の記録を行なったり、前記の信号面からの反射
    光を光検出器に与えて再生信号を得るようにした光学ヘ
    ッドにおいて、予め定められた位置に固定的に設置され
    ている1個の光源と、前記の光源から放射させた発散光
    状態の光束を2分割する手段と、前記の2分割によって
    生じた2つの光束の内の一方の光束を、光変調器を備え
    て構成されている第1の光路を通過させた後に、第2の
    光路を介して対物レンズに入射させ、前記の対物レンズ
    により光ディスクの透明基板の表面から第1の距離に設
    置される信号面の位置に、前記した光源からの光の第1
    の微小な光点を結像させる手段と、前記の2分割によっ
    て生じた2つの光束の内の他方の光束を、光変調器を備
    えて構成されている光路長調整用光路を通過させた後
    に、第2の光路を介して対物レンズに入射させ、前記の
    対物レンズにより光ディスクの透明基板の表面から前記
    した第1の距離よりも小さな第2の距離に設置される信
    号面の位置に、前記した光源からの光の第2の微小な光
    点を結像させる手段と、前記した第1の微小な光点から
    の反射光の結像位置付近に設ける第1の光検出器と、前
    記した第2の微小な光点からの反射光の結像位置付近に
    設ける第2の光検出器とを備えてなる光学ヘッド。
  2. 【請求項2】 光ディスクの透明基板側から入射させた
    光による微小な光点を光ディスクの信号面に結像させて
    情報信号の記録を行なったり、前記の信号面からの反射
    光を光検出器に与えて再生信号を得るようにした光学ヘ
    ッドにおいて、予め定められた位置に固定的に設置され
    ている1個の光源と、前記の光源から放射させた発散光
    状態の光束を2分割する手段と、前記の2分割によって
    生じた2つの光束の内の一方の光束を、光路長調整用レ
    ンズと光変調器とを備えた第1の光路を通過させた後
    に、第2の光路を通過させて対物レンズに入射させ、前
    記の対物レンズにより光ディスクの透明基板の表面から
    第2の距離に設置される信号面の位置に、前記した光源
    からの光の第1の微小な光点を結像させる手段と、前記
    の2分割によって生じた2つの光束の内の他方の光束を
    光変調器を備えた光路長調整用光路を通過させた後に、
    第2の光路を通過させて対物レンズに入射させ、前記の
    対物レンズにより光ディスクの透明基板の表面から前記
    した第2の距離とは異なる第1の距離に設置される信号
    面の位置に、前記した光源からの光の第2の微小な光点
    を結像させる手段と、前記した第1の微小な光点からの
    反射光の結像位置付近に設ける第1の光検出器と、前記
    した第2の微小な光点からの反射光の結像位置付近に設
    ける第2の光検出器とを備えてなる光学ヘッド。
  3. 【請求項3】 光ディスクの透明基板側から入射させた
    光による微小な光点を光ディスクの信号面に結像させて
    情報信号の記録を行なったり、前記の信号面からの反射
    光を光検出器に与えて再生信号を得るようにした光学ヘ
    ッドにおいて、予め定められた位置に固定的に設置され
    ている1個の光源と、前記の光源から放射させた発散光
    状態の光束を2分割する手段と、前記の2分割によって
    生じた2つの光束の内の一方の光束を、光変調器を備え
    た第1の光路を通過させた後に、第2の光路を通過させ
    て対物レンズに入射させ、前記の対物レンズにより光デ
    ィスクの透明基板の表面から第1の距離に設置される信
    号面の位置に、前記した光源からの光の第1の微小な光
    点を結像させる手段と、前記の2分割によって生じた2
    つの光束の内の他方の光を、光変調器と光路長調整用レ
    ンズとを備えている光路長調整用光路を通過させた後
    に、第2の光路を通過させて対物レンズに入射させ、前
    記の対物レンズにより光ディスクの透明基板の表面から
    前記した第1の距離とは異なる第2の距離に設置される
    信号面の位置に、前記した光源からの光の第2の微小な
    光点を結像させる手段と、前記した第1の微小な光点か
    らの反射光の結像位置付近に設ける第1の光検出器と、
    前記した第2の微小な光点からの反射光束を集束レンズ
    を介して結像位置付近に設ける第2の光検出器とを備え
    てなる光学ヘッド。
  4. 【請求項4】 光ディスクの透明基板側から入射させた
    光による微小な光点を光ディスクの信号面に結像させて
    情報信号の記録を行なったり、前記の信号面からの反射
    光を光検出部に与えて再生信号を得るようにした光学ヘ
    ッドにおいて、予め定められた位置に固定的に設置され
    ている1個の光源と、前記の光源から放射させた発散光
    状態の光束を2分割する手段と、前記の2分割によって
    生じた2つの光束の内の一方の光束を、光変調器を備え
    て構成されている第1の光路を通過させた後に、第2の
    光路を介して対物レンズに入射させ、前記の対物レンズ
    により光ディスクの透明基板の表面から第1の距離に設
    置される信号面の位置に、前記した光源からの光の第1
    の微小な光点を結像させる手段と、前記の2分割によっ
    て生じた2つの光束の内の他方の光束を、光変調器を備
    えて構成されている光路長調整用光路を通過させた後
    に、第2の光路を介して対物レンズに入射させ、前記の
    対物レンズにより光ディスクの透明基板の表面から前記
    した第1の距離よりも小さな第2の距離に設置される信
    号面の位置に、前記した光源からの光の第2の微小な光
    点を結像させる手段と、前記した第1の微小な光点から
    の反射光の結像位置付近に設ける第1の光検出部と、前
    記した第2の微小な光点からの反射光の結像位置付近に
    設ける第2の光検出部と、前記した第1の光検出部から
    の検出々力に基づいて得たフォーカス誤差信号が与えら
    れる対物レンズの自動焦点制御系のアクチュエータと、
    前記した第2の光検出部からの検出々力に基づいて得た
    フォーカス誤差信号が与えられる光路長調整用光路の光
    路長制御系のアクチュエータとを備えてなる光学ヘッ
    ド。
  5. 【請求項5】 光ディスクの透明基板側から入射させた
    光による微小な光点を光ディスクの信号面に結像させて
    情報信号の記録を行なったり、前記の信号面からの反射
    光を光検出部に与えて再生信号を得るようにした光学ヘ
    ッドにおいて、予め定められた位置に固定的に設置され
    ている1個の光源と、前記の光源から放射させた発散光
    状態の光束を2分割する手段と、前記の2分割によって
    生じた2つの光束の内の一方の光束を、光路長調整用レ
    ンズと光変調器とを備えた第1の光路を通過させた後
    に、第2の光路を通過させて対物レンズに入射させ、前
    記の対物レンズにより光ディスクの透明基板の表面から
    第2の距離に設置される信号面の位置に、前記した光源
    からの光の第1の微小な光点を結像させる手段と、前記
    の2分割によって生じた2つの光束の内の他方の光束を
    光変調器を備えた光路長調整用光路を通過させた後に、
    第2の光路を通過させて対物レンズに入射させ、前記の
    対物レンズにより光ディスクの透明基板の表面から前記
    した第2の距離とは異なる第1の距離に設置される信号
    面の位置に、前記した光源からの光の第2の微小な光点
    を結像させる手段と、前記した第1の微小な光点からの
    反射光の結像位置付近に設ける第1の光検出部と、前記
    した第2の微小な光点からの反射光の結像位置付近に設
    ける第2の光検出部と、前記した第1の光検出部からの
    検出々力に基づいて得たフォーカス誤差信号が与えられ
    る対物レンズの自動焦点制御系のアクチュエータと、前
    記した第2の光検出部からの検出々力に基づいて得たフ
    ォーカス誤差信号が与えられる光路長調整用光路の光路
    長制御系のアクチュエータとを備えてなる光学ヘッド。
  6. 【請求項6】 光ディスクの透明基板側から入射させた
    光による微小な光点を光ディスクの信号面に結像させて
    情報信号の記録を行なったり、前記の信号面からの反射
    光を光検出部に与えて再生信号を得るようにした光学ヘ
    ッドにおいて、予め定められた位置に固定的に設置され
    ている1個の光源と、前記の光源から放射させた発散光
    状態の光束を2分割する手段と、前記の2分割によって
    生じた2つの光束の内の一方の光束を、光変調器を備え
    た第1の光路を通過させた後に、第2の光路を通過させ
    て対物レンズに入射させ、前記の対物レンズにより光デ
    ィスクの透明基板の表面から第1の距離に設置される信
    号面の位置に、前記した光源からの光の第1の微小な光
    点を結像させる手段と、前記の2分割によって生じた2
    つの光束の内の他方の光を、光変調器と光路長調整用レ
    ンズとを備えている光路長調整用光路を通過させた後
    に、第2の光路を通過させて対物レンズに入射させ、前
    記の対物レンズにより光ディスクの透明基板の表面から
    前記した第1の距離とは異なる第2の距離に設置される
    信号面の位置に、前記した光源からの光の第2の微小な
    光点を結像させる手段と、前記した第1の微小な光点か
    らの反射光の結像位置付近に設ける第1の光検出部と、
    前記した第2の微小な光点からの反射光束を集束レンズ
    を介して結像位置付近に設ける第2の光検出部と、前記
    した第1の光検出部からの検出々力に基づいて得たフォ
    ーカス誤差信号が与えられる対物レンズの自動焦点制御
    系のアクチュエータと、前記した第2の光検出部からの
    検出々力に基づいて得たフォーカス誤差信号が与えられ
    る光路長調整用光路の光路長制御系のアクチュエータと
    を備えてなる光学ヘッド。
  7. 【請求項7】 記録動作モード時と、再生動作モード時
    とにおいて光源の光出力を変化させる手段を設けた請求
    項1乃至請求項6の何れかの光学ヘッド。
  8. 【請求項8】 光ディスクの透明基板側から入射させた
    再生光による微小な光点を光ディスクの信号面に結像さ
    せ、前記の信号面からの反射光を光検出部に与えて再生
    信号を得るようにした光学ヘッドにおいて、予め定めら
    れた位置に固定的に設置されている1個の光源と、前記
    の光源から放射させた発散光状態の再生光束を2分割す
    る手段と、前記の2分割によって生じた2つの光束の内
    の一方の光束を、第1の光路と第2の光路とを通過させ
    て対物レンズに入射させ、前記の対物レンズにより光デ
    ィスクの透明基板の表面から第1の距離に設置される信
    号面の位置に、前記した再生光の第1の微小な光点を結
    像させる手段と、前記の2分割によって生じた2つの光
    束の内の他方の光束を光路長調整用光路を通過させた後
    に、第2の光路を介して対物レンズに入射させ、前記の
    対物レンズにより光ディスクの透明基板の表面から前記
    した第1の距離よりも小さな第2の距離に設置される信
    号面の位置に、再生光の第2の微小な光点を結像させる
    手段と、前記した第1の微小な光点からの反射光の結像
    位置付近に設ける第1の光検出部と、前記した第2の微
    小な光点からの反射光の結像位置付近に設ける第2の光
    検出部と、前記した第1の光検出部からの検出々力に基
    づいて得たフォーカス誤差信号が与えられる対物レンズ
    の自動焦点制御系のアクチュエータと、前記した第2の
    光検出部からの検出々力に基づいて得たフォーカス誤差
    信号が与えられる光路長調整用光路の光路長制御系のア
    クチュエータとを備えてなる光学ヘッド。
  9. 【請求項9】 光ディスクの透明基板側から入射させた
    再生光による微小な光点を光ディスクの信号面に結像さ
    せ、前記の信号面からの反射光を光検出部に与えて再生
    信号を得るようにした光学ヘッドにおいて、予め定めら
    れた位置に固定的に設置されている1個の光源と、前記
    の光源から放射させた発散光状態の再生光束を2分割す
    る手段と、前記の2分割によって生じた2つの光束の内
    の一方の光束を、光路長調整用レンズを備えた第1の光
    路を通過させた後に、第2の光路を通過させて対物レン
    ズに入射させ、前記の対物レンズにより光ディスクの透
    明基板の表面から第2の距離に設置される信号面の位置
    に、前記した再生光の第1の微小な光点を結像させる手
    段と、前記の2分割によって生じた2つの光束の内の他
    方の光束を光路長調整用光路を通過させた後に、第2の
    光路を通過させて対物レンズに入射させ、前記の対物レ
    ンズにより光ディスクの透明基板の表面から前記した第
    2の距離とは異なる第1の距離に設置される信号面の位
    置に、再生光の第2の微小な光点を結像させる手段と、
    前記した第1の微小な光点からの反射光の結像位置付近
    に設ける第1の光検出部と、前記した第2の微小な光点
    からの反射光の結像位置付近に設ける第2の光検出部
    と、前記した第1の光検出部からの検出々力に基づいて
    得たフォーカス誤差信号が与えられる対物レンズの自動
    焦点制御系のアクチュエータと、前記した第2の光検出
    部からの検出々力に基づいて得たフォーカス誤差信号が
    与えられる光路長調整用光路の光路長制御系のアクチュ
    エータとを備えてなる光学ヘッド。
  10. 【請求項10】 光ディスクの透明基板側から入射させ
    た再生光による微小な光点を光ディスクの信号面に結像
    させ、前記の信号面からの反射光を光検出部に与えて再
    生信号を得るようにした光学ヘッドにおいて、予め定め
    られた位置に固定的に設置されている1個の光源と、前
    記の光源から放射させた発散光状態の再生光束を2分割
    する手段と、前記の2分割によって生じた2つの光束の
    内の一方の光束を、第1の光路を通過させた後に、第2
    の光路を通過させて対物レンズに入射させ、前記の対物
    レンズにより光ディスクの透明基板の表面から第1の距
    離に設置される信号面の位置に、前記した再生光の第1
    の微小な光点を結像させる手段と、前記の2分割によっ
    て生じた2つの光束の内の他方の光束は、光路長調整用
    レンズを備えている光路長調整用光路を通過させた後
    に、第2の光路を通過させて対物レンズに入射させ、前
    記の対物レンズにより光ディスクの透明基板の表面から
    前記した第1の距離とは異なる第2の距離に設置される
    信号面の位置に、再生光の第2の微小な光点を結像させ
    る手段と、前記した第1の微小な光点からの反射光の結
    像位置付近に設ける第1の光検出部と、前記した第2の
    微小な光点からの反射光束を集束レンズを介して結像位
    置付近に設ける第2の光検出部と、前記した第1の光検
    出部からの検出々力に基づいて得たフォーカス誤差信号
    が与えられる対物レンズの自動焦点制御系のアクチュエ
    ータと、前記した第2の光検出部からの検出々力に基づ
    いて得たフォーカス誤差信号が与えられる光路長調整用
    光路の光路長制御系のアクチュエータとを備えてなる光
    学ヘッド。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003506810A (ja) * 1999-07-28 2003-02-18 コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ 光学走査装置
CN1324583C (zh) * 2003-05-21 2007-07-04 三星电机株式会社 光学拾取器及使用光学拾取器的光记录和再现装置
US7746748B2 (en) 2007-04-11 2010-06-29 Hitachi-Lg Data Storage, Inc. Optical disc device and reproduction method

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