JPH09223302A - 磁気ヘッドの製造方法 - Google Patents

磁気ヘッドの製造方法

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JPH09223302A
JPH09223302A JP2795996A JP2795996A JPH09223302A JP H09223302 A JPH09223302 A JP H09223302A JP 2795996 A JP2795996 A JP 2795996A JP 2795996 A JP2795996 A JP 2795996A JP H09223302 A JPH09223302 A JP H09223302A
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slicing
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Hiroshi Domon
大志 土門
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 アジマス角があっても接合基板に対して垂直
にスライシングすることを課題とする。 【解決手段】 本発明の磁気ヘッドの製造方法は、金属
磁性膜20が成膜された成膜基板21にアジマス角θを
設けて複数枚積層して接合一体化して接合基板23を形
成する工程と、接合基板23のスライシング面23a,
23bにアジマス角θに対応した傾斜面30aとアジマ
ス角θを解消する垂直面30bが形成された仮止めブロ
ック30,30を配して、後工程で接合される磁気コア
半体ブロック24,25をスライシングする工程とを備
える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばビデオテー
プレコーダー(VTR)やデジタルオーディオテープレ
コーダー(R−DAT)等の高密度記録可能な磁気記録
再生装置に搭載して好適な磁気ヘッド及びその製造方法
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えば、ビデオテープレコーダーやデジ
タルオーディオテープレコーダー等の磁気記録再生装置
においては、高画質化等を目的として情報信号の短波長
記録化が進められており、これに対応して磁性粉に強磁
性金属粉末を用いた、いわゆるメタルテープや、ベース
フィルム上に強磁性金属材料を直接被着した蒸着テープ
等の高抗磁力磁気記録媒体が使用されるようになってき
ている。
【0003】一方、これに対処すべく磁気ヘッドの分野
においても研究が進められており、高抗磁力磁気記録媒
体を可能ならしめるため、コア材料に金属磁性材料を用
いるとともに狭トラック化を図った磁気ヘッドが開発さ
れている。
【0004】このような磁気ヘッドの代表的なものとし
て、非磁性材料よりなる基板で高透磁率かつ高飽和磁束
密度を有する金属磁性膜を挟み込んでなる磁気コア半体
を、突き合わせガラス融着により接合一体化した、いわ
ゆるラミネートタイプの磁気ヘッドが知られている。
【0005】このようなラミネートタイプの磁気ヘッド
は、金属磁性膜の膜厚が、すなわち磁気ギャップのトラ
ック幅となるものであるから、当該金属磁性膜を制御す
ることで簡単に狭トラック化が図れること、及び構造的
に擬似ギャップが発生しないこと、さらに製造工程が簡
単であることなど、種々の利点を有する。
【0006】そして、このようなラミネートタイプの磁
気ヘッドの製造方法を概説すると、先ず、非磁性基板の
金属磁性膜形成面に金属磁性膜をスパッタリング法等に
よる真空薄膜形成法により所定の厚さに成膜した成膜基
板を作る。
【0007】次に、金属磁性膜が形成された短冊状の成
膜基板を所定のアジマス角を設けて複数枚積層して接合
一体化して接合基板を形成する。
【0008】そして、このアジマス角が設けられて作製
された接合基板に対して、そのスライシング面から平行
になるように磁気コア半体ブロックを砥石によりスライ
シングする。
【0009】次いで、少なくとも一方の磁気コア半体ブ
ロックにコイルを巻装するための巻線溝を形成して、磁
気コア半体ブロック同士を突き合わせる。そして、この
磁気コア半体ブロック同士を突き合わせた磁気コアブロ
ックを所定の大きさの磁気ヘッドチップに切断すること
により、磁気ヘッドが完成する。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】このように、従来の磁
気ヘッドの製造方法においては、所定のアジマス角が設
けられて作製された接合基板から磁気コア半体ブロック
を平行にスライシングする工程がある。
【0011】かかるスライシング工程は、切り出された
磁気コア半体ブロックの平行度が低下すると、この平行
度は最終的にトラック精度に影響して、製造された磁気
ヘッドはトラックのずれが生じる原因となるために、高
精度が要求される工程である。
【0012】しかしながら、従来の磁気ヘッドの製造方
法では、接合基板のスライシング面も上記アジマス角に
よる傾斜面とされているために、この接合基板から磁気
コア半体ブロックを平行にスライシングしようとして
も、スライシングに使用される砥石がその切り込み時に
振れてしまい、砥石が接合基板に対して垂直にスライシ
ングすることができないという問題を有していた。
【0013】そこで、本発明は、このような実情に鑑み
て提案されたものであって、アジマス角があっても接合
基板に対して垂直にスライシングすることができるよう
にして、磁気コア半体ブロックの平行度が高められた磁
気ヘッドの製造方法を提供することを課題とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明の磁気ヘッドの製
造方法は、上記課題を解決するために、金属磁性膜を一
対の非磁性基板により挟み込んでなる一対の磁気コア半
体を上記金属磁性膜の端面が対向するように突合わせて
接合一体化しその突き合わせ面間に磁気ギャップを形成
してなる磁気ヘッドの製造方法において、金属磁性膜が
成膜された成膜基板にアジマス角を設けて複数枚積層し
て接合一体化して接合基板を形成する工程と、接合基板
のスライシング面にアジマス角に対応した傾斜面とアジ
マス角を解消する垂直面が形成された仮止めブロックを
配して、後工程で接合される磁気コア半体ブロックをス
ライシングする工程とを備えたことを特徴とする。
【0015】また、金属磁性膜が成膜された成膜基板に
アジマス角を設けて複数枚積層して接合一体化して接合
基板を形成する際に、この接合基板のスライシング面と
なる両側に各々仮止めブロックを一体に取り付けること
を特徴とする。
【0016】また、仮止めブロックが一対の非磁性基板
の材質と同じ材質であることを特徴とする。
【0017】本発明の磁気ヘッドの製造方法は、接合基
板のスライシング面にアジマス角に対応した傾斜面とア
ジマス角を解消する垂直面が形成された仮止めブロック
を配することにより、スライシングに使用される砥石が
接合基板に対して垂直にスライシングすることができる
ようになり、従来方法のようなスライング時の砥石の振
れが防止される。
【0018】そして、接合基板のスライシング面となる
両側に各々仮止めブロックを一体に取り付けることによ
り、スライシング時の仮止めブロックのずれが防止され
る。
【0019】さらに、仮止めブロックが一対の非磁性基
板の材質と同じ材質であることにより、材質の違いによ
る加工状態の変化を最小限に抑制することができる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明を適用した具体的な
発明の実施の形態について図面を参照しながら詳細に説
明する。
【0021】まず、本実施の形態の磁気ヘッドの構成に
ついて説明する。
【0022】本発明が適用される磁気ヘッドは、いわゆ
るラミネートタイプの磁気ヘッドである。この磁気ヘッ
ドは、図1に示すように、金属磁性膜3が膜厚方向より
一対の非磁性基板11,12により挟み込まれてなる磁
気コア半体1と、同様に金属磁性膜4が膜厚方向より一
対の非磁性基板13,14により挟み込まれてなる磁気
コア半体2が、上記金属磁性膜3,4を突き合わせるよ
うにして接合一体化されたものである。そして、上記金
属磁性膜3,4の突き合わせ面間には、磁気ギャップg
が形成され、該金属磁性膜3,4により閉磁路が構成さ
れている。
【0023】このような磁気ヘッドは、金属磁性膜3,
4の膜厚が、すなわち磁気ギャップgのトラック幅Tw
となるものであるから、当該金属磁性膜3,4を制御す
ることで簡単に狭トラック化が図れること、及び構造的
に擬似ギャップが発生しないこと、さらに後述する製造
工程が簡単であることなど、種々の利点を有するもので
ある。
【0024】金属磁性膜3、4は、各種強磁性材料の他
に、例えば高飽和磁束密度を有し、かつ軟磁気特性に優
れた強磁性合金材料が使用されるが、かかる強磁性合材
料としては従来より公知の物がいずれも使用でき、結晶
質であるか、非晶質であるかを問わない。
【0025】例示するならば、Fe−Al−Si系合
金、Fe−Si−Co系合金、Fe−Ni系合金、Fe
−Al−Ge系合金、Fe−Ga−Ge系合金、Fe−
Si−Ge系合金、Fe−Si−Ga系合金、Fe−S
i−Ga−Ru系合金、Fe−−Co−Si−Al系合
金等が挙げられる。さらには、耐蝕性や耐摩耗性等の一
層の向上を図るために、Ti,Cr,Mn,Zr,N
b,Mo,Ta,W,Ru,Os,Rh,Ir,Re,
Ni,Pd,Pt,Hf,V等の少なくとも一種を添加
したものであってもよい。
【0026】また、強磁性非晶質金属合金、いわゆるア
モルファス合金(例えば、Fe,Ni,Coの1つ以上
の元素とP,C,B,Siの1つ以上の元素からなる合
金、またはこれらを主成分としてAl,Ge,Be,S
n,In,Mo,W,Ti,Mn,Cr,Zr,Hf,
Nb等を含んだ合金等のメタルーメタロイド系アモルフ
ァス合金、或いはCo,Hf,Zr等の遷移元素や希土
類元素等を主成分とするメタルーメタル系アモルファス
合金)等が挙げられる。
【0027】これら金属磁性膜3,4の成膜方法として
は、膜厚制御性に優れるスパッタリング法、真空蒸着
法、イオンプレーティング法、イオンビーム法等に代表
される真空薄膜形成技術が採用される。
【0028】なお、上記基板に成膜する金属磁性膜3,
4は、単層に限らず、高周波帯域での渦電流損失を回避
するために金属磁性膜と絶縁層を交互に何層にも積層し
た、いわゆる積層膜であってもよい。
【0029】また、上記非磁性基板11、12、13、
14は、一般的には非磁性フェライト、酸化ジルコニウ
ム系セラミック、結晶化ガラス、非磁性酸化鉄系セラミ
ック、チタン酸系セラミック等、或いは、その接合材が
用いられる。しかし、磁気記録媒体に対する耐摩耗性が
あるものならば特に材料を限定するものではない。
【0030】また、上記磁気ヘッドにおいては、一方の
磁気コア半体2の対向面に、その一端により磁気ギャッ
プgのデプス(深さ)Dpを規制するとともに、図示し
ないコイルを巻装するための巻線窓8が設けられてい
る。この巻線窓8は、磁気コア半体1の突き合わせ面の
中途部で矩形状の孔として磁気ヘッドの厚さ方向に貫通
して形成されている。
【0031】次に、上述の片窓タイプの磁気ヘッドの製
造方法について説明する。
【0032】一般に磁気ヘッドには、一対の磁気コア半
体のうちの片方の磁気コア半体にのみ巻線窓を設けた片
窓タイプの磁気ヘッドと、一対の磁気コア半体の両方の
磁気コア半体に巻線窓を設けた両窓タイプの磁気ヘッド
の2種類がある。本発明は、この2種類のどちらのタイ
プの磁気ヘッドでも製作することができるが、片窓タイ
プの磁気ヘッドの方が比較的簡単に製作することができ
る。以下、片窓タイプの磁気ヘッドの製造例について説
明する。
【0033】先ず、図2に示すように、非磁性基板20
に鏡面加工を行った後、この非磁性基板20の金属磁性
膜形成面に金属磁性膜21をスパッタリング法等による
真空薄膜形成法により所定の厚さに成膜した成膜基板2
2を作る。
【0034】次に、図3に示すように、上記金属磁性膜
21が形成された短冊状の成膜基板21にアジマス角θ
を設けて複数枚積層して接合一体化して、接合基板23
を形成する。
【0035】次いで、図4に示すように、接合基板23
のスラシシング面23a,23bに仮止めブロック3
0,30を配して、A−A、B−B、C−C、D−D、
E−E線に沿って平行にスライシングする。
【0036】上記仮止めブロック30,30は、上記ア
ジマス角θを設けて作製した接合基板23に対して砥石
が垂直に切り込むようにするためのもので、本実施の形
態では、接合基板23とは別個に設けられるものであ
る。
【0037】すなわち、この仮止めブロック30,30
は、図4に示すように、アジマス角θ1に対応した角度
θが形成されるとともに接合基板23のスラシシング面
23a,23bを完全に覆う傾斜面30aと、アジマス
角θを解消して砥石が接合基板23に対して垂直に切り
込むようにするための垂直面30bとが形成された台形
状を呈してなる。
【0038】この台形状の仮止めブロック30,30の
材質は、一対の非磁性基板11,12,13,14とな
る非磁性基板21の材質と同じ材質であることが好まし
い。すなわち、本実施の形態においては、非磁性フェラ
イト、酸化ジルコニウム系セラミック等が用いられる。
これは、材質の違いによる加工状態の変化を最小限に抑
制するためである。
【0039】本実施の形態においては、このように、接
合基板23のスライシング面23a,23bである砥石
の進入側面23aと砥石の出口側面23bに上記構成の
仮止めブロック30,30を配した後に、A−A、B−
B、C−C、D−D、E−E線に沿って砥石によりスラ
イシングするものであるから、砥石の振れが生じるよう
なことがなく、高い平行度をもつ磁気コア半体ブロック
24,25が切り出される。
【0040】本実施の形態では、図4中、A−A,B−
B線とC−C,D−D線に沿ってスライシングすると、
磁気コア半体ブロック24が切り出され、他方、図4
中、B−B,C−C線とD−D,E−E線に沿ってスラ
イシングすると、磁気コア半体ブロック25が切り出さ
れる。
【0041】そして、上記のようにしてスライシングし
た後は、スライシングにより残った部分の仮止めブロッ
ク30,30を除去する。
【0042】ここで、仮止めブロックとしては、上記構
成のもに限定されず、アジマス角θを解消する面が形成
されたものであれば良い。したがって、例えば、図9及
び図10に示すように、接合基板23のスライシング面
23a,23bとなる両側に各々仮止めブロック31,
31を一体に形成するようなものであっても良い。
【0043】この図9及び図10に示す接合基板33
は、金属磁性膜3,4が成膜された短冊状の成膜基板2
2にアジマス角θを設けて複数枚積層して接合一体化し
て接合基板23を形成する際に、この接合基板33を構
成する各成膜基板22と略々同じ大きさの仮止めブロッ
ク31,31が一体的に取り付けられるものである。
【0044】すなわち、上記各仮止めブロック31,3
1は、成膜基板22の両端部に配されて、アジマス角θ
に対応した角度が形成された傾斜面31aと、アジマス
角θを解消して砥石が接合基板23に対して垂直に切り
込むようにするための垂直面31bとが形成された台形
状を呈してなり、略々同じ大きさの成膜基板22と一体
となされている。
【0045】そして、この実施の形態では、このように
仮止めブロック31,31が接合基板33に一体に取り
付けられるものであるから、この仮止めブロック31,
31の材質は一対の非磁性基板11,12,13,14
となる非磁性基板21の材質と同じ材質であるようにさ
れている。
【0046】本実施の形態では、この仮止めブロック3
1,31が取り付けられた接合基板33の外形形状は、
略々正確な長方形となり、したがって、この長方形の接
合基板33から磁気コア半体ブロック24,25を図1
0中A−A、B−B、C−C、D−D、E−E線に沿っ
てそのまま砥石によりスライシングすると、接合基板3
3に仮止めブロック31,31が一体に取り付けられて
いるために、スライシングの際に仮止めブロック31,
31がずれるようなことがない。
【0047】よって、仮止めブロック31,31が一体
に取り付けられた接合基板33をスライシングする際
に、砥石の振れが生じるようなことがなく、高い平行度
をもつ磁気コア半体ブロック24,25が切り出され
る。
【0048】次いで、上記のようにして接合基板23か
らスライシングした磁気コア半体ブロック24,25一
方(24)に、図5に示すように、その磁気ギャップ形
成面となる面に、後工程においてコイルを巻装するため
の矩形状の巻線溝8を長手方向に形成する。
【0049】他方、上記磁気コアブロック24と対とな
る他方の磁気コアブロック25には、上記巻線窓8は形
成せず、他は同様に製作する。すなわち、図3を用いて
説明した磁気コア半体ブロック23の切断に際して、略
対称な一対の磁気コア半体ブロック25を用意してお
く。
【0050】次いで、この一対の磁気コア半体ブロック
24,25の突き合わ面を鏡面仕上げした後、図6に示
すように、これらの磁気コア半体ブロック24,25を
突き合わせる。この磁気コア半体ブロック24,25を
突き合わせる際には、それぞれの金属磁性膜3,4の位
置合わせを行い、磁気コア半体1,2を突き合わせ面に
ギャップ膜として機能するギャップスペーサを介在させ
て接合一体化する。この結果、突き合わされた金属磁性
膜3,4間に磁気ギャップgが形成される。
【0051】次いで、図7に示すように、これら一対の
磁気コア半体ブロック24,25を接合してできた磁気
コアブロック26に対し、磁気記録媒体との当たりを確
保するために円筒研磨を施す。
【0052】最後に、図8に示すように、磁気コアブロ
ック26に当たり幅規制溝9を入れて、図8中矢印方向
から切断すると、図1に示す本実施例の磁気ヘッドが完
成する。
【0053】ここで、各部材の接合には、従来公知の接
合方法が使用可能であり、例示するならば低温熱拡散接
合(接合面にそれぞれ設けられた貴金属層同士の熱拡散
により接合する方法)、ガラス接合等による接合が挙げ
られる。
【0054】
【発明の効果】本発明に係る磁気ヘッドの製造方法は、
接合基板のスライシング面にアジマス角に対応した傾斜
面とアジマス角を解消する垂直面が形成された仮止めブ
ロックを配することにより、スライングに使用される砥
石が接合基板に対して垂直にスライシングすることがで
きるようになり、従来のような砥石の振れが防止され
る。
【0055】したがって、スライシングされた磁気コア
半体ブロックの平行度は高くなり、その結果、製造され
た磁気ヘッドは、安定且つ高精度にトラックを形成する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用して製造される磁気ヘッドの一例
を示す斜視図である。
【図2】本発明に適用した磁気ヘッドの実施の形態を製
造する方法を工程順に示すもので、非磁性基板に金属磁
性膜を成膜する工程を示す斜視図である。
【図3】上記成膜基板を接合して接合基板を作製する工
程を示す斜視図である。
【図4】接合基板のスライシング面に仮止めブロックを
配してスライシングする工程を示す側面図である。
【図5】磁気コア半体ブロックに巻線溝加工を施す工程
を示す斜視図である。
【図6】磁気コア半体ブロック同士を突き合わせる工程
を示す斜視図である。
【図7】磁気コアブロックの円筒研削工程を示す斜視図
である。
【図8】磁気コア半体ブロックに当たり幅規制溝を入
れ、磁気ヘッドチップに切断する工程を示す斜視図であ
る。
【図9】本発明が適用される他の実施の形態に係る仮止
めブロックが一体的に形成された接合基板を示す斜視図
である。
【図10】上記仮止めブロックが一体的に形成された接
合基板をスライシングする工程を示す側面図である。
【符号の説明】
1,2 磁気コア半体 3,4 金属磁性膜 8 巻線窓(巻線溝) 11,12,13,14,20 非磁性基板 23 接合基板 23a,23b 接合基板のスラシシング面 24,25 磁気コア半体ブロック 26 磁気コアブロック 30,31 仮止めブロック 30a,31a 仮止めブロックの傾斜面 30b,31b 仮止めブロックの垂直面 33 仮止めブロックが一体に取り付けられた接合基板 θ アジマス角 g 磁気ギャップ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金属磁性膜を一対の非磁性基板により挟
    み込んでなる一対の気コア半体を上記金属磁性膜の端面
    が対向するように突合わせて接合一体化しその突き合わ
    せ面間に磁気ギャップを形成してなる磁気ヘッドの製造
    方法において、 金属磁性膜が成膜された成膜基板にアジマス角を設けて
    複数枚積層して接合一体化して接合基板を形成する工程
    と、 接合基板のスライシング面にアジマス角に対応した傾斜
    面とアジマス角を解消する垂直面が形成された仮止めブ
    ロックを配して、後工程で接合される磁気コア半体ブロ
    ックをスライシングする工程とを備えたことを特徴とす
    る磁気ヘッドの製造方法。
  2. 【請求項2】 金属磁性膜が成膜された成膜基板をアジ
    マス角を設けて複数枚積層して接合一体化して接合基板
    を形成する際に、この接合基板のスライシング面となる
    両側に各々仮止めブロックを一体に取り付けることを特
    徴とする請求項1記載の磁気ヘッドの製造方法。
  3. 【請求項3】 仮止めブロックが一対の非磁性基板の材
    質と同じ材質であることを特徴とする請求項1記載の磁
    気ヘッドの製造方法。
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