JPH09222779A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JPH09222779A
JPH09222779A JP5411196A JP5411196A JPH09222779A JP H09222779 A JPH09222779 A JP H09222779A JP 5411196 A JP5411196 A JP 5411196A JP 5411196 A JP5411196 A JP 5411196A JP H09222779 A JPH09222779 A JP H09222779A
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JP
Japan
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photoconductor
photoreceptor
light
potential
image forming
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Application number
JP5411196A
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English (en)
Inventor
Satoshi Tsuda
諭 津田
Yoshikazu Takahashi
良和 高橋
Kumiko Ichikawa
久美子 市川
Shinichi Takano
晋一 高野
Tetsuya Kato
哲也 加藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Business Innovation Corp
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
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  • Discharging, Photosensitive Material Shape In Electrophotography (AREA)
  • Photoreceptors In Electrophotography (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 High−γ特性を持つ感光体を電子写真プ
ロセスに適用するときの、繰り返しの帯電特性の安定性
及び残留電位の安定性を確保する。 【解決手段】 一様帯電された表面電位VPがある露光
量A0を境として急激に減衰する電位減衰特性の感光体
1を用い、電子写真方式にて画像を形成する画像形成装
置において、画像形成前に前記感光体1に対して感光体
1と同極性の電場作用下で同時に光照射する前処理手段
2を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、電子写真方式を
用いて感光体上に画像を形成する複写機、静電記録装
置、ファクシミリ、伝送装置、レーザプリンタ等の画像
形成装置に係り、特に、所謂High−γ特性の感光体
を用いたタイプの画像形成装置の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】電子写真技術は、画像形成速度の迅速
性、乾式現像であること、記録密度が高いこと等の特徴
を生かし、現在普通紙複写機、レーザプリンタ、ファク
シミリ等の画像形成装置として実用化されている。電子
写真プロセスは、帯電、露光、現像、転写、定着、クリ
ーニングの基本過程により構成されるが、感光体はこの
中で帯電、露光による潜像形成を担う重要な部品であ
る。
【0003】電子写真用感光体に求められる特性には帯
電性、光導電性等が求められ、これらは電子写真プロセ
スにおける潜像形成の支配的要因である。電子写真にお
ける像形成は、均一に帯電し感光体表面の電荷を、光照
射により選択的に消失させることにより達成される。
【0004】現在まで実用化された代表的な電子写真用
感光体は大きく分けてアモルファスセレン及びその合
金を含むアモルファスカルコゲナイド系材料、酸化亜
鉛、硫化カドミウムなどのII−IV属無機化合物系材
料、高分子ならびに低分子有機化合物の樹脂分散系等
の有機光導電体(OPC:Organic Photoconductor)、
アモルファスシリコン系材料が挙げられる。1970
年代までは感光体は無機系で独占されていたが、197
0年前半からのOPCの出現により電子写真用感光体は
大きな転換点を迎え、従来の無機系感光体の殆どがOP
Cに置き換わる方向に進み始めた。このOPCの特徴的
な性格としては分光感度設計が容易である点が挙げられ
るため、レーザプリンタの出現により一層注目されると
ころとなった。すなわち、記録光源の主流が半導体レー
ザであるため、感光体が780mm単色光感度に優れる
ことが挙げられる。
【0005】この因子がなぜ重要であるかを説明する。
従来、電子写真技術はアナログ光学系を光源に用いた普
通紙複写機としてのみ実用化されていた。しかし、19
80年代に入るとコンピュータの出力機器としてこの技
術が盛んに応用され始めた。これに加えて普通紙のデジ
タル化、カラー化が急速に進展するところとなった。こ
れらのシステムでは、デジタル光学系を使用するので、
このシステムに使用される光源に対応した十分な感度を
持つことが感光体に要求される。つまり特定な波長の単
色光に対して十分な感度を有することが重要となる。特
に、デジタル用光源としては半導体レーザが多く用いら
れており、その多くは安価で量産性に優れた700〜9
00nmの間にピークを持つ単色光に大きな感度を持つ
感光体が開発されてきた。この結果デジタル光学系を用
いた電子写真システム用の感光体としてOPCが多く占
められるようになった。
【0006】現在主流となっているOPCは電荷輸送材
を高濃度で樹脂中に溶解した電荷輸送層と電荷発生顔料
を高濃度で樹脂中に分散した電荷発生層とからなる、積
層型OPCである。この型のOPCは、感光体の光導電
性の基本機能を分割独立させたもので、材料の選択に余
裕が広がり、結果として感光体性能の飛躍的向上を達成
した。特にに無金属フタロシアニン、銅フタロシアニ
ン、チタニルフタロシアニン、マグネシュウムフタロシ
アニン、バナジルフタロシアニンなどのフタロシアニン
顔料を用いた有機感光体はデジタル用に適するものとし
て知られている。
【0007】しかし、この積層型のOPCの大きな問題
点は帯電特性が負帯電であることにある。負帯電型OP
Cは利用するシステムからの大量なオゾン発生という問
題点を抱える。このため、正帯電型のOPCも例えば
「T.NakagaWa et al, JapanHardcopy′88 l.Ozawa
et al,Japan Hardcopy′88等」のように研究され始め、
1980年代後半に普通複写機用OPCとして実用化さ
れた。
【0008】また、正帯電単層型OPCの研究もなさ
れ、新たな特性を持つものが例えば「S.Johnson et a
l.,IS&T′s Seventh International congress on Adva
nces in Non-impact Printing Technologies ,'91 S.
Tsuchiya et al.,ibit,'91」のように提案されてきた。
これらは共に感光層中に電荷輸送剤を含まない、顔料を
樹脂中に分散した感光体である。したがって、従来の積
層型に比べて層形成の点で低価格になる。また、これら
は正帯電型であることを最大の特徴としている。更に、
これらの感光体のもう一つの大きな特徴にHigh−γ
特性を挙げることができる。このHigh−γ特性と
は、感光体の電位減衰曲線中の直線的電位減衰部分の傾
きが大きいことを表しており、この特性がデジタル方式
による画像形成に特に有利であると提案されている。
【0009】従来ドット露光を行うスポット光の光エネ
ルギ分布は裾長のガウス分布となる。この裾長のエネル
ギ分布を有するドット露光を入射光量に応じて電位減衰
が開始される感光体上に照射して像形成を行えば、裾長
のドット露光がそのまま再現され、ドット周辺にぼけを
生じ、解像力の悪いドット画像が形成される。そこで、
例えば特開平1−169454号公報には弱露光時には
殆ど電位減衰が現れず、光量を増やしある光量になると
急峻な電位減衰特性を示す所謂High−γ感光体が提
案されている。前記公報ではドット露光が裾長のガウス
分布であってもシャープなドット状の潜像が形成される
ことが記載されている。
【0010】また、単層型OPCにHigh−γ特性が
出現する現象は以前よりインダクション効果として知ら
れている。このインダクション効果とは、図19に示す
ように、感光体への光照射後、電位減衰までに時間遅れ
を生じる現象であり、樹脂分散型感光体固有の特性であ
る。この現象は、露光初期において、発生したキャリア
がトラップに捕獲されるため電位減衰にあまり寄与しな
いが、その後発生キャリア数が多くなるに従ってトラッ
プが埋めつくされ、キャリアの輸送が急激に起こり大き
な電位減衰が生じるためと推察される。この結果、高い
ガンマ値を示すことになる。従来にあっては、前記イン
ダクション効果はリニアな感光特性を得ようとする場合
には不適と考えられていたため、インダクション効果を
低減化するという開発がなされていたが、最近、前述し
たように、インダクション効果(感光体を帯電、露光し
た時の表面電位の減衰過程が露光量増加に対して始めは
緩やかに減衰するが次第に露光量を増加させていくと急
激な電位減衰を示すという点)を積極的に利用し、デジ
タル方式(二値化)による画像形成を行なおうとする動
きが出てきた。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな単層型感光体は、従来の積層型感光体に比べて、繰
り返しの帯電特性の安定性及び残留電位の安定性に劣る
という技術的課題が見い出された。この要因は、単層型
感光体のHigh−γ特性の挙動をもたらす感光層内に
大量に存在するトラップに起因していると考えられてい
る。すなわち、このトラップは前工程の画像の有無/用
紙有無による転写電界の影響等によって変化し、また、
刻々と熱励起によって変化するため、前の像形成の履歴
が次の画像形成時に影響を与えてしまうものと推察され
る。
【0012】そこで、従来の像形成履歴解消技術(感光
体において安定性確保の為に所望の帯電を得る前に、例
えば光除電(イレーズ)や前帯電及びその組み合わせの
補助工程を設ける技術)を適用してみたところ、Hig
h−γ特性の単層型感光体については十分な像形成履歴
解消効果が得られなかった。
【0013】例えば光除電方式として、像形成プロセス
が繰り返される毎に感光体の表面電位が順次増大するの
を防止するため、450nm以下の光で前露光し、感光
体表面の電荷を消失させるような制御を行い、感光層内
のホールトラップを再結合させて表面層近傍を中性若し
くは負極性にすることを行っているものが提案されてい
る(例えば特開昭57−129456号公報参照)。し
かしながら、本先行技術は積層型感光体が用いられた画
像形成装置を対象とするものであり、単層型感光体が用
いられた画像形成装置についてそのまま適用したとして
も前記した像形成履歴を解消することは実質的に不可能
であった。
【0014】また、前帯電方式として、画像形成前に、
前帯電用のコロトロンなどで一度感光体を帯電した後に
光で除電し、感光体の表面電位を均一に除電するように
した技術も提案されている(例えば特開昭62−150
377号、特開昭62−240978号、特開平2−2
97575号、特開平7−28287号公報参照)。し
かしながら、この方式をHigh−γ特性の単層型感光
体に適用する場合には、High−γ特性の単層型感光
体は露光後に電位減衰するまでに時間的な遅れを持って
いるために、除電から画像形成時の主帯電までの時間を
十分に確保しなければならず、その分、装置が大型化し
てしまう点で好ましくない。
【0015】この発明は、以上の技術的課題を解決する
ためになされたものであって、High−γ特性を持つ
感光体を電子写真プロセスに適用するときの、繰り返し
の帯電特性の安定性及び残留電位の安定性を確保するこ
とができる画像形成装置を提供することを目的としてい
る。
【0016】
【課題を解決するための手段】すなわち、この発明は、
図1に示すように、一様帯電された表面電位VPがある
露光量A0を境として急激に減衰する電位減衰特性の感
光体1を用い、電子写真方式にて画像を形成する画像形
成装置において、画像形成前に前記感光体1に対して感
光体1と同極性の電場作用下で同時に光照射する前処理
手段2を設けたことを特徴とする。
【0017】このような技術的手段において、感光体1
としては、ある露光量A0を境として急激に電位減衰す
る電位減衰特性を備えたものであれば全て適用対象であ
り、例えばX型無金属フタロシアニンとバインダ樹脂か
らなる単層型有機感光体などが挙げられる。また、感光
体1の形態についてもドラム状、ベルト状を問わない。
また、電子写真方式とは、少なくとも帯電、露光、現
像、転写、定着、クリーニングの各工程を備えたもので
あればよく、各工程毎に専用のデバイスを設けてもよい
が、例えば転写定着を一つのデバイスで行なったり、ク
リーニング手段を設けないで現像手段で残留トナーを回
収するように構成する等一部共用するようにしてもよ
い。更に、感光体1上のトナー像を記録媒体に直接転写
するものであってもよいし、あるいは、感光体1上のト
ナー像を中間転写体に一次転写した後に、記録媒体に二
次転写するものをも包含する。
【0018】また、前処理手段2は少なくとも感光体1
に対して光照射する光照射手段を具備する。この光照射
手段の光照射の波長範囲は500〜800nmであれば
よく、感光層への光の侵入深さの点からして、望ましく
は像露光と近似したピーク波長を有していることであ
る。
【0019】更に、前処理手段2の態様は大きくは非接
触方式と接触方式とに分けられる。非接触方式として
は、感光体1に対して光照射する光照射手段と、この光
照射手段と感光体1との間で感光体1に近接して非接触
配置される透過性の導電性部材と、この導電性部材に電
圧を印加する電圧印加手段とを備えた態様のものが挙げ
られ、感光体を痛めないという利点を有する。
【0020】ここで、前記導電性部材としては、透過性
を有して光照射手段からの光を透過するものであれば適
宜選定して差し支えなく、例えば非接触方式において
は、板材にメッシュ状の開口が設けられたスクリーン
(グリッドに相当)を用いたり、あるいは、ガラスやフ
ィルム等の透明材に透明導電膜を設けるなど適宜選定し
て差し支えない。また、前記導電性部材としては通常専
用の部材を用いるようにすればよいが、例えば帯電デバ
イスとしてグリッドが用いられた帯電装置を使用したよ
うな場合には、グリッドの一部を延長して前記導電性部
材を兼用するようにしても差し支えない。
【0021】また、非接触方式において、導電性部材と
感光体1との間の離間距離については可能な限り近接さ
せることが好ましく、0.5mm〜1.5mm程度であ
る。更に、電圧印加手段としては、感光体1と同極性で
且つ感光体1の耐圧範囲内の直流電圧を印加するもので
あれば適宜選定して差し支えない。例えば非接触方式に
おいては、導電性部材と感光体1との離間距離をd、導
電性部材に印加する電圧をVA、導電性部材と感光体1
との間の電界をEとし、感光体1の耐圧を考慮すれば、
3(kV/mm)≧E=VA/dである。
【0022】一方、接触方式としては、感光体1に対し
て光照射する光照射手段と、この光照射手段と感光体1
との間で感光体1に接触配置される透過性の導電性部材
と、この導電性部材に電圧を印加する電圧印加手段とを
備えた態様や、あるいは、感光体1に接触配置される導
電性ロールと、この導電性ロールに電圧を印加する電圧
印加手段と、導電性ロールの感光体1接触部近傍に光照
射される光照射手段とを備えた態様が挙げられ、電場の
作用を容易に実現できるという利点を有する。
【0023】ここで、接触方式における導電性部材とし
ては、透過性を有して光照射手段からの光を透過するも
のであれば適宜選定して差し支えないが、感光体1を傷
つけない構成(可撓性フィルム、リング状の導電性円筒
部材など)のものを選定することが必要である。また、
前記導電性ロールとしては通常専用の部品を用いるよう
にすればよいが、例えば帯電デバイスとして帯電ロール
を使用するタイプにあっては、この帯電ロールを導電性
ロールとして兼用するようにしても差し支えない。更
に、電圧印加手段としては、感光体1と同極性で且つ感
光体1の耐圧範囲内の直流電圧を印加するものであれば
適宜選定して差し支えない。
【0024】また、光除電手段に電圧印加手段を付加す
る先行技術としてはいくつか見られるが、いずれも本発
明の前処理手段2とは無関係であり、この点について念
のため補足説明しておく。特開平6−161337号公
報には、感光体ドラム表面に対向した開口部を有するケ
ース内に除電ランプを設け、このケースの開口部を導電
性のメッシュ部材で覆うと共に、メッシュ部材にはトナ
ーと同極性のバイアス電圧を印加したものが提案されて
いる。しかしながら、前記「バイアス電圧が印加された
メッシュ部材」は、光通路を確保しながら、トナーが除
電ランプに付着する事態を回避する機能部材であり、感
光体1に電場を作用させる機能手段とは言えないため、
本発明の「前処理手段2」には相当しない。
【0025】また、特開昭63−144382号公報に
は、光背面記録方式の感光体ベルトの光導電層側に光除
電手段を設けると共に、感光体ベルトを挟んで前記光除
電手段に対向する部位には感光体ベルトの極性と逆極性
のバイアス電圧が印加された導電ローラを設けたものが
提案されている。しかしながら、本先行技術は光背面記
録方式を採用した特殊な画像形成装置を対象とするもの
で、本発明(High−γ特性の感光体を用いた電子写
真方式の画像形成装置)と全く対象が異なるため、本発
明に対して前記先行技術をそのまま適用できるものでは
ない。更に、前記「バイアス電圧が印加された導電ロー
ラ」は、残留トナーの電荷によって拘束されている潜像
電荷に対し感光体表面から導電層側へ向かう力を与える
という機能部材であり、バイアス電圧が感光体の極性と
逆極性である点で、感光体と同極性の電場を作用させる
機能手段として言えないため、本発明の「前処理手段
2」には相当しない。
【0026】上述したような技術的手段によれば、ある
露光量A0を境として急激に電位減衰する電位減衰特性
の感光体1にあっては、感光体1を帯電して光照射する
と、光励起したイオンペアが発生し、帯電電位を打ち消
す電荷の移動がある。一方、感光体1を帯電しないで光
照射すると、光励起したイオンペアはすぐさま結合安定
してしまうため、電荷の移動は発生しない。本発明に係
る前処理手段2は、画像形成前において感光体1と同極
性の電場を作用させるので、前記電場が外部電界として
感光体1に作用し、感光体1が帯電状態に相当する状態
になる。この状態において、前処理手段2は同時に光照
射をするので、光励起したイオンペアが多く発生し、感
光体1内部のトラップが開放される量的な機会が増加
し、トラップの開放若しくは均一化が図られる。このた
め、帯電電位を打ち消すような電荷の移動現象が起こ
り、感光体1の残留電位が効果的に除去される。このよ
うに、光照射と外部電界とが効果的に働き、帯電露光と
同様な作用を奏し、感光体1を除電するのである。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、添付図面に示す実施の形態
に基づいてこの発明を詳細に説明する。 ◎実施の形態1 図2はこの発明が適用された画像形成装置の実施の形態
1を示す。同図において、符号11はある露光量を境と
して急激に電位減衰する電位減衰特性(High−γ特
性)を持つ単層型有機感光体、12は感光体11を帯電
する帯電装置、13は帯電された感光体11上に光照射
して静電潜像(本実施の形態では画像部露光のネガ潜
像)を形成する光書き込み装置であり、例えば半導体レ
ーザとポリゴンミラーを内蔵するレーザ光発生器が用い
られる。また、符号14は感光体11上に形成された静
電潜像を感光体11の帯電極性と同じ極性電荷を持つト
ナーで可視像化する現像装置、15は感光体11上のト
ナー像を記録紙16に転写させるコロトロンなどの転写
装置、17は感光体11に静電吸着した記録紙16を剥
離するコロトロンなどの用紙剥離装置、18は記録紙1
6上の未定着トナー像を定着する定着装置、19は感光
体11上の残留トナーなどの残留物を除去するクリー
ナ、20は感光体11上の残留電荷を除去する除電装置
である。
【0028】本実施の形態において、感光体11として
は、X型無金属フタロシアニンをバインダ樹脂に分散さ
せた単層型有機感光体が用いられている。具体的にはX
型無金属フタロシアニン(大日本インキ(株)製)、フ
ァーストゲンブルー(Fastgen Blue)を感材とした正帯
電単層型感光体を試作した。上記感光体の詳細に関して
は既に特開平3−287171号公報に開示されてい
る。また、本実施の形態において、感光体形状はアルミ
ニウム製のドラム本体を用い、ドラム状に製作した。こ
のように構成された単層型感光体11では、電荷移動の
主体はホールなので表面を正帯電して使用する。
【0029】この樹脂分散単層型感光体11の電位減衰
特性を図3(a)(b)に示す。図3(a)の実線は樹
脂分散単層型感光体11の明減衰特性を示すもので、帯
電した後、光照射した際、表面電位の露光量による光減
衰過程が初めは徐々に緩やかな減衰を示し、さらに光量
を増加すると緩やかな減衰間に続いて急激に表面電位が
減衰するというカーブになっている。一方、図3(b)
の実線は樹脂分散単層型感光体11の暗減衰特性を示す
もので、所定電位に帯電した後の経時的変化が初めは緩
やかな減衰を示し、続いて時間経過に従って急激な減衰
を示し表面電位が降下していくというカーブになってい
る。
【0030】ここで、従来の積層型感光体の明暗減衰特
性(図3(a)(b)で点線で示す)と本実施の形態に
用いた樹脂分散単層型感光体11の明暗減衰特性と比較
する。なお、積層型感光体は表面電位が負帯電に帯電さ
れ、樹脂分散単層型感光体11は正帯電に帯電される
為、図3の積層型感光体においては絶対値としての電位
を用いた。図3から分かるように、従来の積層型感光体
の感度特性は照射光に対して感度領域が比較的全領域反
応するのに対し、本実施の形態に係る単層型感光体で
は、ある照射光量までは露光しても表面電位が緩やかに
減衰し、ある照射光量を境にして光量が増加すると表面
電位が急激に減衰する状態になっていることが理解され
る。
【0031】前記のような明減衰特性及び暗減衰特性が
S字カーブ状に変曲点を持ってオンオフ的に変化する感
度特性である感光体としては、酸化亜鉛を樹脂分散させ
た単層型感光体やフタロシアニンを樹脂分散させた有機
感光体でも報告されているが、露光時の感光体表面電位
が減衰を始める緩和時間が長いことや、帯電に必要な電
荷が多く必要で有ったり、繰り返し使用時の電位保持性
能や感度の変化が大きく、実用に適さないものであっ
た。そこで、本実施の形態では、これらの諸問題を克服
し、実用レベルでの感度特性を有するものとして、X型
無金属フタロシアニンを樹脂に分散させた単層型感光体
を使用することにした。
【0032】また、本実施の形態において、帯電装置1
2は、図2及び図4に示すように、グリッドを用いたス
コロトロン構成になっており、コロトロンワイヤ21に
は5.0kVの直流電圧を印加し、シールド22及びグ
リッド23には300から700Vのバイアス電圧を印
加し、感光体11の表面電位を300から700Vに帯
電するようにした。
【0033】更に、本実施の形態において、除電装置2
0は、光による除電ランプ31と、感光体11との間に
設けられた導電性部材としてのスクリーン32とから構
成されている。前記除電ランプ31はタングテンランプ
で構成され、500nm〜800nmの波長にフィルタ
を通して絞られ、かつ、感光体11の表面電位を残留電
位まで降下させる5〜10倍程度の光量からなる光を照
射するものである。また、スクリーン32は0.1mm
の厚さのステンレス製の板材を80〜90%開口率でメ
ッシュ状に製作したもので、感光体11から1mm離し
て設置されている。そして、このスクリーン32にはバ
イアス電源33が接続されており、本実施の形態では、
感光体11と同極性のバイアス電圧が500〜2000
V範囲内で印加されている。
【0034】次に、本実施の形態に係る画像形成装置の
作像プロセスについて説明する。本実施の形態におい
て、ドラム状感光体11が回転を開始すると、帯電装置
12及び除電装置20が同時に動作する。そして、先
ず、ドラム状感光体11は、スコロトロンからなる帯電
装置12で正極性に帯電される。続いて、光書き込み装
置13が画像信号に応じたレーザ光を照射し、感光体1
1上に静電潜像を形成する。次に、現像装置14は感光
体11上の静電潜像(レーザ光照射部の電位の井戸部
分)を帯電極性と同じ極性電荷のトナーにて反転現像す
る。得られたトナー像は転写装置15により記録紙16
に転写された後、剥離装置17にて感光体11から剥離
され、剥離された記録紙16上の非定着トナー像は定着
装置18にて定着され所定のコピー画像が得られる。
【0035】この後、剥離装置17を通過した感光体1
1はクリーナ19により残留トナーを清掃され除電装置
20に進入する。この時点で、感光体11は潜像が形成
された所と形成されなかった所とが混在し、かつ、転写
装置15通過時に受ける逆極性の電荷を受け、不安定に
なっている。この状態において、除電装置20はバイア
ス電圧が印加されたスクリーン32と感光体11との間
に電場を作用させると同時に除電ランプ31からの光を
感光体11に照射する。すると、感光体11は電場の作
用で電界がかかった状態で光照射を受けることになり、
残留電荷及び感光体11内層に発生している電荷(光励
起されているイオンペア)がトラップ束縛から解放され
て帯電電位を打ち消すように移動し、感光体11内層は
電荷的に均質化する。このため、感光体11の表面電位
が効果的に除電されることになり、次の作像プロセスに
備えて初期化される。
【0036】また、本実施の形態において、導電性部材
であるスクリーン32と感光体11との離間距離と外部
電場との関係を調べたところ、表1の結果が得られた。
【0037】
【表1】
【0038】同表において、感光体層(P/R)の厚み
が0.025mm、感光体11の帯電電位が300Vで
あると仮定すると、導電性部材であるスクリーン32と
感光体11との離間距離が1mmの場合には、導電性部
材印加電圧1000V、2000Vに対して、外部電場
は24.4V、48.8V程度作用することが理解され
る。ここで、外部電場は(導電性部材印加電圧/1.0
25)×0.025で求めたものである。なお、離間距
離を例えば1.5mm程度離すと、導電性部材印加電圧
1000V、2000Vに対して、外部電場は16.4
V、32.8V程度まで低減することが理解される。
【0039】更に、本実施の形態における感光体の電位
変化状態の模式図を図5に示す。同図において、サイク
ル1-2は感光体11が回転し始めて1回転目の帯電表面
電位と2回転目の帯電表面電位との差を示している。ま
た、ハーフトーン(HT)電位は感光体11を帯電して
画像面積率75%に渡り光書き込み装置(デジタル露光
系)にて露光を照射した時の電位を示し、HT部電位差
は感光体11の1回転目のハーフトーン(HT)電位と
2回転目のハーフトーン(HT)電位との差を示す。
【0040】図6は導電性部材(スクリーン32)印加
電圧とサイクル1-2との関係をグリッド電位(VGrid)
を300V、500V、700Vと変化させて調べたも
のである。また、図7は導電性部材(スクリーン32)
印加電圧とHT部電位差との関係をグリッド電位(VGr
id)を300V、500V、700Vと変化させて調べ
たものである。図6によれば、サイクル1-2は導電性部
材の印加電圧を大きくしてもそれほど改善されないが、
図7によれば、HT部電位差において印加する電圧が大
きくなるに従って電位差が縮小してくることがわかる。
以上の結果から所望の電位に帯電する前に導電性部材に
スコロトロンからなる帯電装置12のグリッド23に印
加しているバイアスよりも大きいバイアスを印加して画
像出力を行った所、濃度の安定した画像が得られること
が確認された。
【0041】◎実施の形態2 図8及び図9はこの発明が適用された画像形成装置の実
施の形態2を示す。同図において、画像形成装置の基本
的構成は実施の形態1と略同様であるが、実施の形態1
と異なり、除電装置20は、除電ランプ31と、この除
電ランプ31と感光体11との間に設けられる導電性部
材としての導電性ガラス板34とで構成されている。本
実施の形態において、導電性ガラス板34としては、例
えば透過性の1mm厚さのガラス板の例えば除電ランプ
31側に透明導電膜を焼き付けた所謂ネサガラスと称さ
れるものが用いられており、感光体11から1mm程度
離間配置されている。そして、導電性ガラス板34には
バイアス電源33が接続され、500〜2000V程度
の直流バイアスが印加されている。また、前記除電ラン
プ31としてはタングテンランプを用い、フィルタを用
いて500nm〜800nmの波長のみを透過するよう
にした。
【0042】従って、実施の形態1の場合には、導電性
部材であるスクリーン32が除電ランプ31からの除電
光の光路を遮るため、除電ランプ31の光量をある程度
大きくする必要があったが、本実施の形態によれば、前
記導電性ガラス板34は除電ランプ31からの除電光の
光路を遮られないため、感光体11の表面電位を残留電
位まで降下させる2〜5倍程度の光量の光を照射するだ
けで、実施の形態1と略同様に、感光体11の除電効果
を得ることができ、濃度の安定した画像が得られること
が確認された。
【0043】◎実施の形態3 図10は本実施の形態に係る画像形成装置で用いられる
除電装置20及び帯電装置12を示す。同図において、
除電装置20は、実施の形態1,2と異なり、除電ラン
プ31の発光管35に導電性を具備させ、この発光管3
5を感光体11に0.5mm〜1.5mm程度近接さ
せ、かつ、発光管35にはバイアス電源33を接続し、
感光体11と同極性の電圧(500〜2000V程度)
を印加するようにしたものである。本実施の形態によれ
ば、導電性部材として専用の部材を用いなくて済む分、
装置構成が簡略化される。
【0044】◎実施の形態4 図11は本実施の形態に係る画像形成装置で用いられる
除電装置20及び帯電装置12を示す。同図において、
除電装置20は、実施の形態1と同様に、除電ランプ3
1と感光体11との間にスクリーン36を備えたもので
あるが、実施の形態1と異なり、前記スクリーン36は
スコロトロンからなる帯電装置12のグリッド23を除
電ランプ31側へ延長し、グリッド23と一体的に構成
されたものである。そして、このスクリーン36にはグ
リッド電源を兼用するバイアス電源37が接続されてい
る。本実施の形態にあっては、前記スクリーン36を感
光体11に近接配置しなければならないため、必然的
に、帯電装置12のグリッド23も前記各実施の形態に
比べて、感光体11に近接配置することが必要である。
従って、本実施の形態によれば、帯電装置12と除電装
置20とをグリッド23を兼用することで一体化するこ
とが可能になるため、その分、装置構成が簡略化され
る。
【0045】◎実施の形態5 図12及び図13はこの発明が適用された画像形成装置
の実施の形態5を示す。同図において、画像形成装置の
基本的構成は実施の形態1と略同様であるが、実施の形
態1と異なり、除電装置20は、除電ランプ31と、こ
の除電ランプ31と感光体11との間に設けられる導電
性部材としての導電性フィルム38とで構成されてい
る。なお、実施の形態1と同様な構成要素については実
施の形態1と同様の符号を付してここではその詳細な説
明を省略する。本実施の形態において、導電性フィルム
38は、透明導電膜が焼き付けられた透明なフィルム部
材を感光体11に向かって凸状に湾曲させ、感光体11
に接触させて設置したものであり、この導電性フィルム
38には500〜2000V程度のバイアス電圧印加用
のバイアス電源33が接続されている。
【0046】従って、本実施の形態においては、除電装
置20は導電性フィルム38を介して感光体11に直接
電場を作用させると同時に除電ランプ31からの光を感
光体11に照射する。このとき、本実施の形態における
接触型の除電装置20は、非接触型の除電装置に比べ
て、感光体11と導電性部材である導電性フィルム38
との距離が極端に小さくなるため、外部電界も飛躍的に
大きくなり、残留電荷及び感光体11内層に発生してい
る電荷がトラップ束縛から解放され易く且つ移動して除
電され易くなり、電荷的に均質化しやすい。よって、本
実施の形態においては、感光体11の除電効果は非接触
型の除電装置よりも大きい。なお、接触型の場合、導電
性部材である導電性フィルム38がトナー等で汚れてし
まい維持性の点で非接触型に比べて若干劣る。
【0047】本実施の形態における導電性部材(導電性
フィルム38)印加電圧とサイクル1-2(感光体11が
回転し始めて1回転目の帯電表面電位と2回転目の帯電
表面電位との差)との関係をグリッド電位(VGrid)を
300V、500V、700Vと変化させて調べた結果
を図14に、導電性部材(導電性フィルム38)印加電
圧とHT部電位差(感光体11の1回転目のハーフトー
ン(HT)電位と2回転目のハーフトーン(HT)電位
との差)との関係をグリッド電位(VGrid)を300
V、500V、700Vと変化させて調べた結果を図1
5に夫々示す。同図によれば、サイクル1-2及びHT部
電位差は非接触型の除電装置の場合(実施の形態1の図
6,7参照)に比べてより小さく抑えられ、繰り返し帯
電特性及び残留電位の安定性がより向上していることが
確認される。
【0048】◎実施の形態6 図16は本実施の形態に係る画像形成装置で用いられる
除電装置20及び帯電装置12を示す。同図において、
除電装置20は、光透過性の導電円筒部材39を感光体
11に接触配置すると共に、この導電円筒部材39には
バイアス電圧(500V〜2000V程度)印加用のバ
イアス電源33を接続し、前記導電円筒部材39内部に
除電ランプ31を設けたものである。従って、本実施の
形態においても、実施の形態5と略同様に、除電装置2
0は導電円筒部材39を介して感光体11に直接電場を
作用させると同時に除電ランプ31からの光を感光体1
1に照射し、感光体11を効果的に除電する。
【0049】◎実施の形態7 図17は本実施の形態に係る画像形成装置で用いられる
除電装置20及び帯電装置12を示す。同図において、
除電装置20は、導電性のバイアスロール40を感光体
11に接触配置すると共に、このバイアスロール40に
はバイアス電圧(500V〜2000V程度)印加用の
バイアス電源33を接続し、更に、バイアスロール40
の感光体11との接触部下流側近傍に光照射される除電
ランプ31を設けたものである。従って、本実施の形態
によれば、除電装置20は、バイアスロール40の感光
体11との接触部下流側近傍に電場を作用させると同時
に除電ランプ31からの光を照射し、感光体11を効果
的に除電する。
【0050】◎実施の形態8 図18は本実施の形態に係る画像形成装置で用いられる
除電装置20及び帯電装置12を示す。同図において、
帯電装置12は、実施の形態1〜7と異なり、導電性の
帯電ロール41を感光体11に接触配置し、この帯電ロ
ール41にはVP-P(ピークツウピーク電圧)が2.0
kVで直流電圧が300〜700Vのバイアス電源42
を接続したものである。一方、除電装置20は、前記バ
イアスが印加された帯電ロール41を利用し、この帯電
ロール41の感光体11との接触部上流側近傍に光照射
される除電ランプ31を設けたものである。従って、本
実施の形態によれば、除電装置20は、帯電ロール41
の感光体11との接触部上流側近傍に電場を作用させる
と同時に除電ランプ31からの光を照射し、感光体11
を効果的に除電する。なお、帯電装置12としての帯電
ロール41は感光体11との接触部下流側において感光
体11を帯電する。
【0051】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、High−γ特性の感光体を用いた画像形成装置に
おいて、画像形成前に、感光体と同極性の電場作用下で
同時に光照射するという前処理を行なうようにしたの
で、感光体の繰り返しの帯電特性の安定性及び残留電位
の安定性を確保することが可能になり、High−γ特
性の感光体を用いた画像形成装置の実用化の見通しが得
られた。
【0052】本発明において、High−γ特性の感光
体として、X型無金属フタロシアニンとバインダ樹脂か
らなるものを用いた場合には、High−γ特性の感光
体の繰り返しの帯電特性の安定性及び残留電位の安定性
を極めて確実に確保することができる。
【0053】更に、本発明において、前処理手段とし
て、光照射手段と感光体との間にバイアスが印加される
導電性部材を感光体に対して近接して非接触配置するよ
うにすれば、感光体を損傷させることなく、感光体の除
電効果を発揮させることができる。一方、本発明におい
て、前処理手段として、光照射手段及び感光体に接触配
置されてバイアスが印加された導電性部材を用いるよう
にすれば、感光体に対して電場を確実に作用させること
が可能になり、その分、感光体の除電効果をより確実に
促進させることができる。
【0054】更にまた、本発明において、前処理手段と
して、感光体に接触するバイアスが印加された導電性ロ
ール及びこの導電性ロールの感光体との接触部近傍に光
照射する光照射手段を用いるようにすれば、感光体に対
して電場を確実に作用させながら、光照射手段による光
を直接的に感光体へ照射させることが可能になり、その
分、感光体の除電効果をより確実に促進させることがで
きる。既存の導電性ロールとして帯電ロールを利用し、
この帯電ロールの感光体接触部上流側近傍に光照射され
る光照射手段を設けるようにすれば、前処理手段の構成
を極めて簡略化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この本発明に係る画像形成装置の構成を示す
説明図である。
【図2】 実施の形態1に係る画像形成装置の構成を示
す説明図である。
【図3】 (a)は実施の形態1で用いられる感光体の
明減衰特性、(b)はその暗減衰特性を示す説明図であ
る。
【図4】 実施の形態1で用いられる除電装置を示す説
明図である。
【図5】 実施の形態1における画像形成プロセスに対
応する感光体の電位状態変化を示す説明図である。
【図6】 実施の形態1における導電性部材印加電圧と
画像形成サイクル1回転目と2回転目との帯電電位差
(サイクル1-2)との関係を示すグラフ図である。
【図7】 実施の形態1における導電性部材印加電圧と
画像形成サイクル1回転目と2回転目とのハーフトーン
電位差との関係を示すグラフ図である。
【図8】 実施の形態2に係る画像形成装置の構成を示
す説明図である。
【図9】 実施の形態2で用いられる除電装置を示す説
明図である。
【図10】 実施の形態3で用いられる除電装置を示す
説明図である。
【図11】 実施の形態4で用いられる除電装置を示す
説明図である。
【図12】 実施の形態5に係る画像形成装置の構成を
示す説明図である。
【図13】 実施の形態5で用いられる除電装置を示す
説明図である。
【図14】 実施の形態5における導電性部材印加電圧
と画像形成サイクル1回転目と2回転目との帯電電位差
(サイクル1-2)との関係を示すグラフ図である。
【図15】 実施の形態5における導電性部材印加電圧
と画像形成サイクル1回転目と2回転目とのハーフトー
ン電位差との関係を示すグラフ図である。
【図16】 実施の形態6で用いられる除電装置を示す
説明図である。
【図17】 実施の形態7で用いられる除電装置を示す
説明図である。
【図18】 実施の形態8で用いられる除電装置を示す
説明図である。
【図19】 単層型感光体のインダクション効果による
電位減衰特性を示すグラフ図である。
【符号の説明】
1,11…感光体,2…前処理手段,12…帯電装置,
23…グリッド,20…除電装置,31…除電ランプ,
32,36…スクリーン(導電性部材),33,37,
42…バイアス電源,34…導電性ガラス板(導電性部
材),35…発光管(導電性部材),38…導電性フィ
ルム(導電性部材),39…導電円筒部材(導電性部
材),40…バイアスロール(導電性ロール),帯電ロ
ール(導電性ロール)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 市川 久美子 神奈川県海老名市本郷2274番地 富士ゼロ ックス株式会社内 (72)発明者 高野 晋一 神奈川県川崎市多摩区東三田3丁目10番1 号 松下技研株式会社内 (72)発明者 加藤 哲也 神奈川県川崎市多摩区東三田3丁目10番1 号 松下技研株式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一様帯電された表面電位(VP)がある
    露光量(A0)を境として急激に減衰する電位減衰特性
    の感光体(1)を用い、電子写真方式にて画像を形成す
    る画像形成装置において、 画像形成前に前記感光体(1)に対して感光体(1)と
    同極性の電場作用下で同時に光照射する前処理手段
    (2)を設けたことを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のものにおいて、感光体
    (1)はX型無金属フタロシアニンとバインダ樹脂から
    なる単層型有機感光体であることを特徴とする画像形成
    装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載のものにおいて、前処理手
    段(2)は、感光体(1)に対して光照射する光照射手
    段と、この光照射手段と感光体(1)との間で感光体
    (1)に近接して非接触配置される透過性の導電性部材
    と、この導電性部材に電圧を印加する電圧印加手段とを
    備えたことを特徴とする画像形成装置。
  4. 【請求項4】 請求項1記載のものにおいて、前処理手
    段(2)は、感光体(1)に対して光照射する光照射手
    段と、この光照射手段と感光体(1)との間で感光体
    (1)に接触配置される透過性の導電性部材と、この導
    電性部材に電圧を印加する電圧印加手段とを備えたこと
    を特徴とする画像形成装置。
  5. 【請求項5】 請求項1記載のものにおいて、前処理手
    段(2)は、感光体(1)に接触配置される導電性ロー
    ルと、この導電性ロールに電圧を印加する電圧印加手段
    と、導電性ロールの感光体(1)接触部近傍に光照射さ
    れる光照射手段とを備えたことを特徴とする画像形成装
    置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1998044393A1 (fr) * 1997-03-31 1998-10-08 Kimoto Co., Ltd. Dispositif de formation d'images et procede de formation d'images utilisant l'electrophotographie
JP2009109811A (ja) * 2007-10-31 2009-05-21 Kyocera Mita Corp 画像形成装置及び画像形成方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1998044393A1 (fr) * 1997-03-31 1998-10-08 Kimoto Co., Ltd. Dispositif de formation d'images et procede de formation d'images utilisant l'electrophotographie
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