JPH09221783A - 油圧ショベルの作動油の合流規制装置 - Google Patents

油圧ショベルの作動油の合流規制装置

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JPH09221783A
JPH09221783A JP8027993A JP2799396A JPH09221783A JP H09221783 A JPH09221783 A JP H09221783A JP 8027993 A JP8027993 A JP 8027993A JP 2799396 A JP2799396 A JP 2799396A JP H09221783 A JPH09221783 A JP H09221783A
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JP
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hydraulic
switching valve
valve
pilot
direction switching
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JP8027993A
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Tomohiko Yasuda
知彦 安田
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Hitachi Construction Machinery Co Ltd
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Hitachi Construction Machinery Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 製造単価が安く、アクチュエーター動作優先
モードをも選択することができる油圧ショベルの作動油
の合流規制装置を提供する。 【解決手段】 ブーム上げと旋回の複合動作を行う際
に、旋回用操作桿26の操作により高圧選択弁28を介
して流出したパイロット油を電磁切替弁22に導き、駆
動信号がオン状態になった時は、電磁切替弁22が開
き、そこを通過したパイロット油は移動量規制器21を
付勢し、ブーム用操作桿27の操作によりパイロット弁
から流出したパイロット油による第2ブーム用方向切替
弁9のスプールの左側への移動を規制して右切替え位置
への切替えを阻止することにより、第1油圧ポンプ1の
吐出油を第1ブーム用方向切替弁5を介してブームシリ
ンダー15のボトム側に流出させると共に、第2油圧ポ
ンプ2の吐出油を第2ブーム用方向切替弁9を介してブ
ームシリンダー15のボトム側に合流させるのを阻止す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はそれぞれの油圧ポン
プからの吐出油が供給される2つの方向切替弁群の双方
に属する方向切替弁から流出した作動油が合流してアク
チュエーターに流入するのを規制する油圧ショベルの作
動油の合流規制装置の技術分野に属する。
【0002】
【従来の技術】油圧ショベルの作業機は多関節の屈折回
動機構を有しており、かかる屈折回動機構を円滑に作動
させるため、あるいは、旋回や走行等の本体の動作との
複合動作を行う場合の動作を円滑に行えるようにするた
めに、2つの油圧ポンプから流出した圧油を2系統のタ
ンデム接続された油圧回路に供給する2ポンプ駆動方式
が多用されている。この方式では、速い動作や多量の圧
油を消費する動作が必要になるアクチュエーター、例え
ば、ブームシリンダーには両系統の油圧回路からの圧油
が供給されるように構成されている。
【0003】ところで、油圧ショベルでは様々な作業が
行われるが、1つの典型的な作業としてバケットで土砂
を掘削し、掘り起こした土砂をダンプトラックに積み込
む掘削積込作業がある。この掘削積込作業においては、
バケットで土砂を掻き挙げて車体をダンプトラックの駐
車位置まで旋回させて放土する作業が繰り返される。こ
の場合にブーム上げと旋回の複合動作を行うことによ
り、作業を効率的に行うことができるが、車体に対する
掘削位置とダンプトラックの駐車位置との関係で、操作
者はブーム上げを優先した複合操作を行いたい時と、旋
回操作を優先した複合操作を行いたい時とがある。
【0004】一般に旋回体は慣性モーメントが大きいた
め、他の被駆動体に較べて負荷圧が高い。このため、ブ
ーム上げと旋回の複合動作を行う場合には相対的に負荷
圧が低いブーム上げ動作が優先されたものになる。従っ
て、旋回動作が主体となる複合動作における操作性が劣
ってしまう。そこで、このようなブーム上げと旋回の複
合動作における操作性の改善を図ったものとして、実開
平2−148054号公報開示の考案がある。
【0005】図7は同公報開示の油圧回路と同等の油圧
ショベルの駆動油圧回路図である。同図に示す油圧回路
において、操作者がブーム上げ操作を意図して、ブーム
用操作桿27を左方向に操作すると、ブーム用操作桿2
7に連結されたパイロット弁から流出したパイロット油
は第1切替弁群Iに属する第1ブーム用方向切替弁5の
右パイロット室および切替弁29に流入する。第1ブー
ム用方向切替弁5の右パイロット室に流入したパイロッ
ト油は第1ブーム用方向切替弁5を右切替位置に切り替
えるから、容量可変型の第1油圧ポンプ1からの吐出油
は迂回バイパス油路を介して第1ブーム用方向切替弁5
に流入した後、ブームシリンダー15のボトム側に流入
する。
【0006】一方、切替弁29に流入したパイロット油
は切替弁29が図示の切替位置にある時は切替弁29を
通って第2切替弁群IIに属する第2ブーム用方向切替弁
9の右パイロット室に流入し、この方向切替弁9を右切
替位置に切り替えるから、容量可変型の第2油圧ポンプ
2からの吐出油は中央バイパス油路を介して第2ブーム
用方向切替弁9に流入した後、ブームシリンダー15の
ボトム側に流入する。これにより、第1油圧ポンプ1か
らの吐出油と第2油圧ポンプ2からの吐出油は合流して
ブームシリンダー15のボトム側に流入し、ブームシリ
ンダー15を速やかに伸長させる。
【0007】この時、旋回用操作桿26も同時に操作さ
れた時は、旋回用操作桿26に連結されたパイロット弁
から流出したパイロット油は第2切替弁群IIに属する旋
回用方向切替弁7の一方のパイロット室に流入して、こ
の旋回用方向切替弁7を左右何れかの切替位置に切り替
えると共に、高圧選択弁28を介して電磁切替弁30に
流入する。電磁切替弁30の切替制御部は図示しないス
イッチを介して電源回路に接続されていて、このスイッ
チの開閉によって電磁切替弁30は下側の閉位置と上側
の開位置とに切り替えられるようになっている。
【0008】スイッチが開かれて電磁切替弁30が図示
の閉位置に切り替わっている時は、高圧選択弁28を介
して流入したパイロット油は電磁切替弁30を通過でき
ず、従って、切替弁29は図示の開位置となるから、前
述のように第2ブーム用方向切替弁9を右切替位置に切
り替えて、第2油圧ポンプ2からの吐出油を第1ブーム
用方向切替弁5から流出した第1油圧ポンプ1からの吐
出油と合流させて、ブームシリンダー15のボトム側に
流入させる。旋回モーター16は第2油圧ポンプ2から
吐出した残りの圧油により旋回用方向切替弁7の切替位
置に応じた向きに旋回する。
【0009】一方、前記スイッチが閉じられた時は、電
磁切替弁30は上側の開位置に切り替えられ、高圧選択
弁28を介して流入したパイロット油が電磁切替弁30
を通って切替弁29のパイロット室に流入して、この切
替弁29を右側の閉位置に切り替えるから、切替弁29
はブーム用操作桿27に連結されたパイロット弁から流
出したパイロット油の第2ブーム用方向切替弁9の右パ
イロット室への流入を阻止する。
【0010】従って、この場合には第2ブーム用方向切
替弁9は中立位置に保持されるから、第2油圧ポンプ2
からの吐出油はブームシリンダー15のボトム側には流
入せず、ブームシリンダー15は第1油圧ポンプ1から
の吐出油のみにより駆動される一方、第2油圧ポンプ2
からの吐出油は全て旋回モーター16に流入するので、
旋回動作が優先され、旋回体の速やかな旋回動作が可能
になる。このように図6の油圧回路では、電源回路に接
続されたスイッチの開閉によって、油圧ショベルの掘削
積込作業における掘削位置と積込位置とにより決まる作
業形態に応じて、ブーム上げ動作優先の操作を行うか旋
回動作優先の操作を行うかを適宜選択することができ、
作業効率と操作性の向上を図ることができる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】上述の従来技術によっ
て、例えば、油圧ショベルとダンプトラックが同程度の
高さに位置している時はブーム上げ動作優先の操作を選
択し、油圧ショベルがダンプトラックよりある程度高い
所に位置している時は旋回動作優先の操作を選択して掘
削積込作業を行うことができる。ところが、掘削積込作
業は油圧ショベルとダンプトラックの相対位置に応じて
作業形態が多様であり、しかも、同じ動作が繰り返して
行われるので、掘削積込作業の作業性の善し悪しは油圧
ショベルの操作性の良否に大きく影響する。一般には掘
削積込作業を行う場合に上記2つの動作モードの中、選
択した1つの動作モードが最適とは限らず、従って、こ
のような場合には選択した動作モードによる掘削積込作
業の動作が操作者の期待通りにならないため、結局は操
作者が操作桿を細かく操作して掘削積込作業を実行せざ
るを得なかった。
【0012】また、上述の従来技術では2つの切替弁を
使用するため、回路構成が複雑化し、組立作業の作業効
率が悪く、製造コストが高くつくという欠点もあった。
本発明は従来技術におけるかかる状況に鑑みて為された
ものであり、第1切替弁群と第2切替弁群の双方の切替
弁群に属する方向切替弁から供給された作動油を合流さ
せてアクチュエーターに供給する当該アクチュエーター
動作優先モードを選択することができる油圧ショベルの
回路構成を比較的簡単なものにすることにより製造単価
を安く、望ましくは、中間的な当該アクチュエーター動
作優先モードをも選択することができる油圧ショベルの
作動油の合流規制装置を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
するために、双方の切替弁群に属する所定の方向切替弁
の中の一方の方向切替弁のスプールが所定の方向へ所定
の距離だけ移動した時、移動規制手段に突き当たること
により前記スプールの移動が規制され、これにより所定
の方向切替弁の中の一方の方向切替弁からの作動油の流
出が規制されるようにしたものであり、より具体的に
は、移動規制手段はパイロット油により押圧されて、所
定の方向切替弁のスプールが所定の方向へ移動する側の
パイロット室内に前記スプールの端縁に対向して突出す
る規制ロッドとしたものである。
【0014】また、別な手段としては、一方の方向切替
弁を所定の方向へ切替え動作させるパイロット油が一方
の方向切替弁のパイロット室に導かれる管路中に電磁比
例減圧弁を設け、該電磁比例減圧弁により前記パイロッ
ト室に流入するパイロット油の圧力を規制することによ
り、一方の方向切替弁の所定の方向への切替え動作を規
制したものである。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明は多くの油圧ショベルの油
圧回路と同様に、複数のアクチュエーターの複合動作を
円滑ならしめるために、第1油圧ポンプに接続される複
数の方向切替弁から成る第1切替弁群と、第2油圧ポン
プに接続される複数の方向切替弁から成る第2切替弁群
とで構成される油圧回路を有した油圧ショベルに適用さ
れる。通常は第1切替弁群と第2切替弁群に属する複数
の方向切替弁はそれぞれタンデム接続される。油圧ショ
ベルのアクチュエーターの中で多量の作動油を消費する
幾つかのアクチュエーターは第1切替弁群と第2切替弁
群の双方の切替弁群に属する両方の方向切替弁から作動
油の供給を受ける。
【0016】多くの場合はこれらのアクチュエーターと
してブームシリンダーとアームシリンダーが採用され
る。これにより、例えば、ブーム上げ動作が優先され、
バケットの素早い上昇が可能になる。本発明では双方の
切替弁群に属する方向切替弁の一方の方向切替弁のスプ
ールの一方向の移動が移動規制手段に突き当たったり、
方向切替弁のパイロット室に導かれる管路中に設けられ
た電磁比例減圧弁によりパイロット室に流入するパイロ
ット油の圧力を規制することにより、一方の方向切替弁
の所定の方向への切替え動作を規制するようになってい
る。
【0017】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を詳細
に説明する。図1は本発明の第1の実施例に係る油圧シ
ョベルの油圧回路図である。同図において、3は左走行
用方向切替弁、4は補助方向切替弁、6は第1アーム用
方向切替弁、8は第2アーム用方向切替弁、10はバケ
ット用方向切替弁、11は右走行用方向切替弁、12,
13はそれぞれが設けられた油路の最大油圧を規定する
放圧弁、14は左走行モーター、17はアームシリンダ
ー、18はバケットシリンダー、19は右走行モータ
ー、20は作動油タンク、21は操作者によるブーム上
げと旋回の複合操作時の第2ブーム用方向切替弁9のス
プールの移動量を規制する移動量規制器、22は図示し
ないコントローラーからの切替え信号により移動量規制
器21へのパイロット油の流入の開閉を行う電磁切替弁
である。なお、従来例と同一または同一と見做せる箇所
には同一の符号を付し、その重複する説明を省略する。
以下の説明においても同様である。
【0018】同図に示すように、左走行用方向切替弁
3、補助方向切替弁4、第1ブーム用方向切替弁5およ
び第1アーム用方向切替弁6は第1切替弁群Iに属し、
旋回用方向切替弁7、第2アーム用方向切替弁8、第2
ブーム用方向切替弁9、バケット用方向切替弁10およ
び右走行用方向切替弁11は第2切替弁群IIに属してお
り、それぞれタンデム接続されている。また、ブームシ
リンダー15およびアームシリンダー17にはそれぞれ
第1ブーム用方向切替弁5、第2ブーム用方向切替弁9
および第1アーム用方向切替弁6、第2アーム用方向切
替弁8を介して第1油圧ポンプ1および第2油圧ポンプ
2からの吐出油が合流して流入できるように構成されて
いる。旋回用操作桿26に連結されたパイロット弁から
流出したパイロット油は旋回用方向切替弁7の一方のパ
イロット室に流入すると共に、高圧選択弁28を介して
電磁切替弁22にも流入するようになっている。旋回用
方向切替弁7および第2ブーム用方向切替弁9を切替え
動作させるパイロット油の油圧回路以外のパイロット油
圧回路は公知のものと変わらないので、図示および説明
を省略する。
【0019】図2は移動量規制器21が付設された第2
ブーム用方向切替弁9の左端部のスプール軸に沿った断
面図、図5は他の方向切替弁3〜8,10,11の左端
部のスプール軸に沿った断面図である。図2の(a)は
電磁切替弁22が付勢されていない時、(b)は電磁切
替弁22が付勢された時のものである。同図において、
90は第2ブーム用方向切替弁9の弁ブロック、91は
弁ブロック90の一端に気密固定されたパイロットキャ
ップ、92は弁ブロック90の内空筒部を左右に摺動し
て作動油の流出方向と流量を切り替え可能なスプール、
93はブーム用操作桿27に連結されたパイロット弁か
ら流出したパイロット油が流入する流入口、94はその
流入口93から流入したパイロット油が滞留するパイロ
ット室、210は旋回用操作桿26に連結されたパイロ
ット弁から流出したパイロット油が電磁切替弁22を介
して流入する流入口、211は一端に大径部を有し、パ
イロット油により押圧されてパイロット室94内のスプ
ール92の一端側に突出してスプール92の移動量を規
制する規制ロッドである。
【0020】これらの図を参照して実施例の動作を説明
する。操作者がブーム上げを意図してブーム用操作桿2
7をブーム上げ側(左側)に操作すると、ブーム用操作
桿27に連結されたパイロット弁から流出したパイロッ
ト油は第1ブーム用方向切替弁5の右パイロット室およ
び第2ブーム用方向切替弁9の右パイロット室に流入す
る。この時、旋回用操作桿26が同時に操作された場合
には、旋回用操作桿26に連結されたパイロット弁から
流出したパイロット油は旋回用方向切替弁7の一方のパ
イロット室に流入すると共に、高圧選択弁28を介して
電磁切替弁22に流入する。
【0021】ブーム動作優先モードが選択されていた時
は、電磁切替弁22にコントローラーから駆動信号が出
力されないから、電磁切替弁22は閉状態となり、パイ
ロット油は移動量規制器21側には流出せず、移動量規
制器21は作動油タンク20に接続される。従って、図
2(a)に示すように、パイロット油タンクに接続され
た移動量規制器21の規制ロッド211はパイロット室
94内には突出せず、従来例と同様にスプール92の移
動量規制器21側(左側)への最大変移を許容する。こ
れに対して、旋回動作優先モードが選択されていた時
は、電磁切替弁22にコントローラーから駆動信号が出
力されて電磁切替弁22は開状態となり、パイロット油
は移動量規制器21側に流出し、図2(b)に示すよう
に規制ロッド211はパイロット室94内のスプール9
2の一端側に突出してスプール92の左側への移動を規
制する。この場合にはスプール92の左側への変移が阻
止されることにより、第2ブーム用方向切替弁9は右切
替位置、即ち、ブームシリンダー15のボトム側に作動
油を供給する切替位置に切り替わることができない。
【0022】このように、本実施例ではコントローラー
からの駆動信号のオン、オフにより電磁切替弁22を切
り替えて、パイロット油によるパイロット室94内のス
プール92の一端側への規制ロッド211の突出、非突
出を制御できるので、比較的簡単な構成でブーム動作優
先モードと旋回動作優先モードを選択して掘削積込作業
を行うことができる。また、パイロットキャップ91に
比較的簡単な加工を施すだけで移動量規制器21を作り
込むことができるので、製造単価を廉価に抑制できる。
この実施例では旋回動作優先モードが選択された時は移
動量規制器21は第2ブーム用方向切替弁9の右切替位
置への切替え動作を完全に阻止するように構成されてい
るが、右切替位置への切替え動作を若干許容して、第2
油圧ポンプ2からの吐出油をブームシリンダー15のボ
トム側に若干流出させるように構成することもできる。
【0023】図3はかかる構成を有した本発明の第2の
実施例に係る第2ブーム用方向切替弁9の左端部のスプ
ール軸に沿った断面図である。同図において、「′」は
これが付されていないものとほぼ同等であることを示し
ている。(a),(b)に示す状態は図2に示したもの
と同様である。この実施例では移動量規制器21′の規
制ロッド211′の長さは第1の実施例の規制ロッド2
11の長さより短く設定されている。従って、移動量規
制器21′が付勢され、規制ロッド211′がパイロッ
ト室94内のスプール92の一端側に最大限突出した時
には、図3(b)に示すように規制ロッド211′の先
端と中立位置にあるスプール92の対向端との間は距離
Aだけ離間している。
【0024】このように、本実施例ではコントローラー
から駆動信号により電磁切替弁22が切り替えられ、移
動量規制器21′が付勢された時に、第2ブーム用方向
切替弁9の右切替位置への切替え動作を若干許容するよ
うになっているので、旋回動作優先モードが選択され、
移動量規制器21′がスプール92の一端側への移動を
規制した場合でも、右切替位置への若干の切替え動作が
許容され、一部の作動油がブームシリンダー15のボト
ム側に流出するから、旋回優先の度合いを緩和した旋回
動作優先モードとすることができる。
【0025】図4は第2の実施例と同様の機能を発揮で
きるように構成された本発明の第3の実施例に係る第2
ブーム用方向切替弁9の左端部のスプール軸に沿った断
面図である。同図において、212は規制ロッド21
1″の摺動軸、213は摺動軸212の外部端縁近傍に
固着され、摺動軸212のパイロット室94側への摺動
を制限する環状の摺動制限環であり、「″」はこれが付
されていないものとほぼ同等であることを示している。
摺動制限環213は図示しない螺子で螺子止めされてお
り、この螺子を緩めることにより、摺動制限環213の
摺動軸212に対する取付け位置を調整できるようにな
っている。
【0026】このように、本実施例では摺動制限環21
3の摺動軸212に対する取付け位置を調整できるよう
にすることにより、規制ロッド211″の先端と中立位
置にあるスプール92の対向端との間の距離Aを任意に
設定できるから、旋回動作優先モードを選択した時の旋
回優先の緩和度合いを所望の値にできる移動量規制器2
1″を簡便かつ安価に製造することができる。本実施例
の動作は第2の実施例のものと変わらないので説明を省
略する。なお、摺動制限環213の摺動軸212に対す
る固定手段は螺子止めの外に、摺動軸212に沿って設
けた複数の止め穴に対するピン止めにより、規制距離の
段階的な調整が可能になるようにしても良い。
【0027】上述の実施例では第2ブーム用方向切替弁
9の右切替位置への切替え動作を機械的に規制するよう
になっているが、スプール92を左方向へ移動させて右
切替位置へ切替えさせるブーム用操作桿27からのパイ
ロット油の流れを規制することにより、右切替位置への
切替え動作を抑制することもできる。図6はかかる規制
動作が可能な本発明の第4の実施例に係る油圧ショベル
の油圧回路図である。同図において、23は電磁比例減
圧弁、24はコントローラー、25は第2ブーム用方向
切替弁9のスプール92の移動量を設定するための移動
量設定器である。
【0028】移動量設定器25にスプール92の移動量
の設定が為されると、その設定データはコントローラー
24に入力される。そして、コントローラー24は入力
された設定データの値に応じた電流値の駆動信号を電磁
比例減圧弁23に出力する。これにより、電磁比例減圧
弁23は駆動信号の電流値に比例した量だけ切り替えら
れるから、ブーム用操作桿27に連結されたパイロット
弁から流出したパイロット油は電磁比例減圧弁23によ
って移動量設定器25に設定された移動量の値に比例し
て減圧されて第2ブーム用方向切替弁9の右パイロット
室に流入する。右パイロット室に流入したパイロット油
は減圧されたパイロット圧でスプール92を左方向へ押
圧するが、スプール92は図示しない第2ブーム用方向
切替弁9の左端部に設けられたバネにより反力を受けて
いるので、スプール92はこのバネの反力と右パイロッ
ト室に流入したパイロット油のパイロット圧とが釣り合
う位置まで移動して停止する。
【0029】このように、本実施例では移動量設定器2
5に所望の移動量を設定する簡単な設定操作だけで、ス
プール92の左方向への移動量を連続的、かつ、正確に
制御できるという利点を有する。また、移動量設定器2
5の設定を解消するだけで旋回動作優先モードを解除さ
せることができるから、油圧ショベルの取扱性を優れた
ものにすることができる。さらに、この油圧回路で用い
られる電磁弁は電磁比例減圧弁23の1個だけで済むの
で、製造コストの上昇を廉価に抑制することができる。
【0030】
【発明の効果】以上説明したように請求項1記載の発明
によれば、双方の切替弁群に属する所定の方向切替弁の
中の一方の方向切替弁のスプールが所定の方向へ所定の
距離だけ移動した時、移動規制手段に突き当たることに
より前記スプールの移動が規制され、これにより所定の
方向切替弁の中の一方の方向切替弁からの作動油の流出
が規制されるようにしたので、双方の切替弁群に属する
方向切替弁から供給された作動油を合流させて所定のア
クチュエーターに供給する当該アクチュエーター動作優
先モードを選択することができる油圧ショベルの油圧回
路が比較的簡単な回路構成で済むため製造単価を安く提
供することができる。請求項2記載の発明によれば、所
定の方向切替弁のスプールが所定の方向へ移動する側の
パイロット室内にスプールの端縁に対向して設けられ、
パイロット油により押圧されて突出する規制ロッドを移
動規制手段としたので、パイロットキャップに比較的簡
単な加工を施すだけで移動規制手段を設けることができ
る。請求項3記載の発明によれば、所定の方向切替弁を
ブームシリンダーに供給される作動油の方向と流量を切
替え制御するブーム用方向切替弁とし、移動規制手段を
押圧するパイロット油を旋回用操作桿に連結されたパイ
ロット弁から流出したパイロット油とし、途中管路中に
設けられ、管路の開閉を制御する開閉電磁弁を介してパ
イロット油が移動規制手段に導かれるようにしたので、
ブーム上げと旋回の複合動作における様々な作業形態で
の操作性の改善を図ることができる。請求項4記載の発
明によれば、規制ロッドのパイロット室内に突出する側
と反対側の端縁に同軸状に摺動軸を連結し、該摺動軸の
外周に摺動制限環を固定自在に取り付けることにより、
規制ロッドのパイロット室内への突出量を調整できるよ
うにしたので、中間的な当該アクチュエーター動作優先
モードを選択できる油圧ショベルを簡便かつ安価に製造
することができる。請求項5記載の発明によれば、双方
の切替弁群に属する一方の方向切替弁を所定の方向へ切
替え動作させるパイロット油が前記方向切替弁のパイロ
ット室に導かれる管路中に電磁比例減圧弁を設け、該電
磁比例減圧弁により前記パイロット室に流入するパイロ
ット油の圧力を規制することにより、前記方向切替弁の
所定の方向への切替え動作を規制したので、前記方向切
替弁のスプールの所定の方向への移動量を連続的、か
つ、正確に制御できると共に、油圧ショベルの取扱性を
優れたものにすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例に係る油圧ショベルの油
圧回路図
【図2】同じく、第2ブーム用方向切替弁の左端部のス
プール軸に沿った断面図
【図3】本発明の第2の実施例に係る第2ブーム用方向
切替弁の左端部のスプール軸に沿った断面図
【図4】本発明の第3の実施例に係る第2ブーム用方向
切替弁の左端部のスプール軸に沿った断面図
【図5】他の方向切替弁の左端部のスプール軸に沿った
断面図
【図6】本発明の第4の実施例に係る油圧ショベルの油
圧回路図
【図7】従来例に係る油圧ショベルの駆動油圧回路図
【符号の説明】
1,2 第1、第2油圧ポンプ 5 第1ブーム用方向切替弁 7 旋回用方向切替弁 9 第2ブーム用方向切替弁 15 ブームシリンダー 16 旋回モーター 21,21′,21″ 移動量規制器 22 電磁切替弁 23 電磁比例減圧弁 24 コントローラー 25 移動量設定器 26 旋回用操作桿 27 ブーム用操作桿 28 高圧選択弁 91 パイロットキャップ 92 スプール 94 パイロット室 211,211′,211″ 規制ロッド

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1油圧ポンプに接続され、それぞれア
    クチュエーターに供給される作動油の方向と流量を切替
    え制御する複数の方向切替弁から成る第1切替弁群と、
    第2油圧ポンプに接続され、それぞれアクチュエーター
    に供給される作動油の方向と流量を切替え制御する複数
    の方向切替弁から成る第2切替弁群とで構成される油圧
    ショベルの油圧回路の双方の前記切替弁群に属する所定
    の前記方向切替弁から流出した作動油を合流させて前記
    アクチュエーターに供給することができるように構成さ
    れた前記油圧回路の所定の前記方向切替弁の中の一方の
    方向切替弁の所定の方向への切替え動作を規制すること
    により、該方向切替弁から流出した作動油が所定の前記
    方向切替弁の中の他方の方向切替弁から流出した作動油
    と合流して前記アクチュエーターに流入するのを規制す
    る油圧ショベルの作動油の合流規制装置において、所定
    の前記方向切替弁の中の一方の方向切替弁のスプールが
    所定の方向へ所定の距離だけ移動した時、移動規制手段
    に突き当たることにより前記スプールの移動が規制さ
    れ、これにより所定の前記方向切替弁の中の一方の方向
    切替弁からの作動油の流出が規制されるようにしたこと
    を特徴とする油圧ショベルの作動油の合流規制装置。
  2. 【請求項2】 移動規制手段は所定の方向切替弁のスプ
    ールが所定の方向へ移動する側のパイロット室内に前記
    スプールの端縁に対向して設けられ、パイロット油によ
    り押圧されて突出する規制ロッドであることを特徴とす
    る請求項1記載の油圧ショベルの作動油の合流規制装
    置。
  3. 【請求項3】 所定の方向切替弁はブームシリンダーに
    供給される作動油の方向と流量を切替え制御するブーム
    用方向切替弁であり、移動規制手段を押圧するパイロッ
    ト油は旋回体を旋回させるための旋回用操作桿に連結さ
    れたパイロット弁から流出したパイロット油であり、途
    中管路中に設けられ、管路の開閉を制御する開閉電磁弁
    を介して前記パイロット油が前記移動規制手段に導かれ
    るものであることを特徴とする請求項2記載の油圧ショ
    ベルの作動油の合流規制装置。
  4. 【請求項4】 規制ロッドのパイロット室内に突出する
    側と反対側の端縁に同軸状に摺動軸を連結し、該摺動軸
    の外周に摺動制限環を固定自在に取り付けることによ
    り、前記規制ロッドのパイロット室内への突出量を調整
    できるようにしたことを特徴とする請求項2記載の油圧
    ショベルの作動油の合流規制装置。
  5. 【請求項5】 第1油圧ポンプに接続され、それぞれア
    クチュエーターに供給される作動油の方向と流量を切替
    え制御する複数の方向切替弁から成る第1切替弁群と、
    第2油圧ポンプに接続され、それぞれアクチュエーター
    に供給される作動油の方向と流量を切替え制御する複数
    の方向切替弁から成る第2切替弁群とで構成される油圧
    ショベルの油圧回路の双方の前記切替弁群に属する所定
    の前記方向切替弁から流出した作動油を合流させて前記
    アクチュエーターに供給することができるように構成さ
    れた前記油圧回路の所定の前記方向切替弁の中の一方の
    方向切替弁の所定の方向への切替え動作を規制すること
    により、該方向切替弁から流出した作動油が所定の前記
    方向切替弁の中の他方の方向切替弁から流出した作動油
    と合流して前記アクチュエーターに流入するのを規制す
    る油圧ショベルの作動油の合流規制装置において、一方
    の前記方向切替弁を所定の方向へ切替え動作させるパイ
    ロット油が一方の前記方向切替弁のパイロット室に導か
    れる管路中に電磁比例減圧弁を設け、該電磁比例減圧弁
    により前記パイロット室に流入するパイロット油の圧力
    を規制することにより、一方の前記方向切替弁の所定の
    方向への切替え動作を規制したことを特徴とする油圧シ
    ョベルの作動油の合流規制装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019528415A (ja) * 2016-08-31 2019-10-10 斗山インフラコア株式会社Doosan Infracore Co.,Ltd. 建設機械の制御システム及び建設機械の制御方法
CN112639222A (zh) * 2019-02-22 2021-04-09 日立建机株式会社 作业机械

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