JPH0610376A - 油圧作業機の油圧回路 - Google Patents

油圧作業機の油圧回路

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JPH0610376A
JPH0610376A JP16954192A JP16954192A JPH0610376A JP H0610376 A JPH0610376 A JP H0610376A JP 16954192 A JP16954192 A JP 16954192A JP 16954192 A JP16954192 A JP 16954192A JP H0610376 A JPH0610376 A JP H0610376A
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pressure
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Genroku Sugiyama
玄六 杉山
Toichi Hirata
東一 平田
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 回路の圧力損失の低減とアクチュエータの複
合操作性の向上を実現できる油圧作業機の油圧回路の提
供。 【構成】 油圧源2に旋回モータ50を制御する旋回用
方向切換弁21を接続し、この方向切換弁21の下流に
逆止弁fを介してアームシリンダ40を制御するアーム
用方向切換弁23を接続し、油圧源2と旋回用方向切換
弁23とをパラレル管路zを介して接続し、このパラレ
ル管路zに可変絞り弁300を設け、旋回用方向切換弁
21の操作量を検出するシャトル弁405と可変絞り弁
300の駆動部との間にパイロット選択弁500を配置
し、このパイロット選択弁500の一方の駆動部と、ア
ームクラウド時にパイロット管路410aの圧を検出す
る検出管路411aとを接続し、他方の駆動部とアーム
ダンプ時にパイロット管路410bの圧を検出する検出
管路411bを接続した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複数のアクチュエータ
を備え、これらのアクチュエータの複合駆動が可能な油
圧ショベル等の油圧作業機の油圧回路に関する。
【0002】
【従来の技術】図8、図9は、この種の従来技術の第1
の例を示す説明図で、図8は第1の例の構成を示す回路
図、図9は図8に示す第1の例に備えられる流量制御手
段、第2の方向切換弁部分を示す断面図である。これら
の従来技術の第1の例は、特公昭62−25827号公
報に記載される技術に相応するものである。
【0003】図8に示す従来技術の第1の例は、油圧源
2の吐出管路bに接続される複数の方向切換弁のうちの
第1の方向切換弁、例えば旋回用方向切換弁21と、こ
の旋回用方向切換弁21によって駆動を制御される第1
のアクチュエータ、すなわち旋回モータ50と、第2の
方向切換弁、例えばアーム用方向切換弁23と、このア
ーム用方向切換弁23によって駆動を制御される第2の
アクチュエータ、すなわちアームシリンダ40とを備え
ている。
【0004】旋回用方向切換弁21は、中立時に油圧源
2をタンクポート100に接続するとともに該旋回用方
向切換弁21の操作量に応じて開口面積が小さくなるよ
うに変化するセンタバイパス通路110を有し、同様に
アーム用方向切換弁23も、中立時に油圧源2をタンク
ポート100に接続するとともに該アーム用方向切換弁
23の操作量に応じて開口面積が小さくなるように変化
するセンタバイパス通路120を有する。
【0005】上述のアーム用方向切換弁23は、旋回用
方向切換弁21のセンタバイパス通路110の下流部分
rに接続してあり、旋回用方向切換弁21の入力ポート
111とパラレル管路zを介して並列に油圧源2と接続
する第1の入力ポート121と、旋回用方向切換弁21
のセンタバイパス通路110の下流部分rから第1の逆
止弁fを介して油圧源2と接続する第2の入力ポート1
22とを備えている。上述したパラレル管路zと第2の
入力ポート122とは、第2の逆止弁123と流量制御
手段である固定絞りGを介して接続してある。
【0006】また、第2の入力ポート122は、アーム
用方向切換弁23が位置23aに切り換えられたとき、
メータインの第2の出力ポート130aによってアーム
シリンダ40のボトム側に圧油を供給する管路tに接続
され、第1の入力ポート121は、アーム用方向切換弁
23が位置23bに切り換えられたとき、メータインの
第1の出力ポート130bによってアームシリンダ40
のロツド側に圧油を供給する管路sに接続される。
【0007】なお、403は旋回用方向切換弁21を操
作する旋回用パイロットバルブ、404はアーム用方向
切換弁23を操作するアーム用パイロットバルブ、40
1は旋回用パイロットバルブ403、アーム用パイロッ
トバルブ404に圧油を供給するパイロット油圧源、4
02はパイロット油圧源401から吐出される圧油の圧
力を規定するパイロットリリーフ弁、410aはアーム
用パイロットバルブ404で発生させたパイロット圧を
アーム用方向切換弁23の位置23aへの切り換えのた
めに導くパイロット管路、410bはアーム用パイロッ
トバルブ404で発生させたパイロット圧をアーム用方
向切換弁23の位置23bへの切り換えのために導くパ
イロット管路である。
【0008】上述した固定絞りG、アーム用方向切換弁
23部分は、例えば図9に示されるような弁構造に形成
される。
【0009】この図9において、2は油圧源、100は
タンクポート、rは旋回用方向切換弁21の下流部分、
zはパラレル管路、fは第1の逆止弁、123は第2の
逆止弁、Gは固定絞り、121、122はアーム用方向
切換弁23の第1の入力ポート、第2の入力ポート、1
24a、124bはそれぞれアーム用方向切換弁23の
切換位置23a、23bに内蔵される通路、130a、
130bはアーム用方向切換弁23の第2の出力ポー
ト、第1の出力ポートで、これらのものは前述した図8
に示すものと同等である。
【0010】このうち、旋回用方向切換弁21の下流部
分r、パラレル管路z、第1の逆止弁f、第2の逆止弁
123、第1の入力ポート121、第2の入力ポート1
22、通路124a、124b、第1の出力ポート13
0b、第2の出力ポート130aはケーシング本体20
0に設けてあり、特に、第1の逆止弁f、第2の逆止弁
123は摺動可能に形成してあり、第1の逆止弁fのシ
ート面の下流側には、この第1の逆止弁fに内蔵させて
第1のチェック通路151を設けてあり、第2の逆止弁
123のシート面の下流側には、この第2の逆止弁12
3に内蔵させて第2のチェック通路152を設けてあ
る。
【0011】また、ボルト201によってケーシング本
体200に一体にプレート150を設けてあり、このプ
レート150内に上述した第1のチェック通路151及
び第2のチェック通路152に連通する管路153を形
成してあり、この管路153に上述した固定絞りGを設
けてある。
【0012】このように構成した従来技術の第1の例に
おける動作は以下のとおりである。
【0013】(1)アーム単独操作 (a)アーム用方向切換弁23を位置23a側に操作し
たとき 図8に示すアーム用パイロットバルブ404を操作して
パイロット管路410aに圧を立て、アーム用方向切換
弁23を位置23aに切り換わるように作動させると、
油圧源2の圧油は吐出管路bを通り分流し、その圧油の
一部はセンタバイパス通路110、下流部分rを通り第
1の逆止弁fを開いて第2の入力ポート122に至る。
上述の分流による残りの圧油は、パラレル管路zを通り
第2の逆止弁123を開き、固定絞りGを通り第2の入
力ポート122に至る。このようにして第2の入力ポー
ト122で合流された圧油が通路124a、管路tを通
ってアームシリンダ40のポトム側に流入し、アームシ
リンダ40を伸長させ、図示しないアームをクラウドす
る。アームシリンダ40のロッド側の圧油は管路sを通
ってタンクに戻される。油圧源2の圧油のうち固定絞り
Gを通る流量は少ないので、ここでの圧損は少ない。
【0014】(b)アーム用方向切換弁23を位置23
b側に操作したとき 図8に示すアーム用パイロットバルブ404の操作によ
りパイロット管路410bに圧を立て、アーム用方向切
換弁23を位置23bに切り換わるように作動させる
と、油圧源2の圧油は吐出管路b、パラレル管路z、第
2の逆止弁123を経て第1の入力ポート121に至
り、アーム用方向切換弁23の通路124b、管路sを
経てアームシリンダ40のロッド側に入り、アームシリ
ンダ40を収縮させ、図示しないアームをダンプする。
アームシリンダ40のボトム側の圧油は、管路tを通っ
てタンクに戻される。このとき、圧油は絞りを全く通ら
ないので回路の圧損が少ない。
【0015】(2)アームと旋回の複合操作 (a)アーム用方向切換弁23を位置23aに切り換
え、同時に旋回用パイロットバルブ403を操作して旋
回用方向切換弁21を図8の上下いずれかの切換位置に
切り換えると、油圧源2の圧油は吐出管路bを通り、そ
の一部が入力ポート111、旋回用方向切換弁21を経
て旋回モータ50に供給される。残りの圧油がパラレル
管路z、第2の逆止弁123、固定絞りG、アーム用方
向切換弁23の通路124a、管路tを経てアームシリ
ンダ40のボトム側に供給される。このとき、固定絞り
Gの働きにより図示しないアームの負荷が低くてもパラ
レル管路zの圧力を旋回モータ50を回転させるのに十
分高く確保することができるので、旋回モータ50は所
定の速度で回転し、図示しない旋回体の旋回を実現させ
ることができ、同時に図示しないアームのクラウドを実
現させることができる。 (b)アーム用方向切換弁2
3を位置23b側に切り換え、同時に旋回用パイロット
バルブ403を操作して旋回用方向切換弁21を図8の
上下いずれかの切換位置に切り換えると、油圧源2の圧
油は吐出管路bを通り、その一部が入力ポート111、
旋回用方向切換弁21を経て、旋回モータ50に供給さ
れる。残りの圧油がパラレル管路z、第2の逆止弁12
3、第1の入力ポート121、アーム用方向切換弁23
の通路124b、管路sを経てアームシリンダ40のロ
ッド側に供給される。これにより、図示しないアームは
ダンプするが、このときの負荷は一般には十分に大きな
ものでありパラレル管路zの圧力は高く、旋回モータ5
0は所定速度で回転する。この場合、圧油は絞りを全く
通らないので回路の圧損は少ない。
【0016】このように、図8、9に示す従来技術の第
1の例にあっては、図示しないアームのクラウドと図示
しない旋回体の旋回を同時に行なう以外の操作時には、
回路の圧損を少なくすることができるので、回路の温度
上昇、及び油圧源2を駆動する図示しない原動機の燃料
消費率の悪化が防止される。
【0017】しかしながら、この従来技術の第1の例に
あっては、プレート部材150に内蔵された固定絞りG
の特性が一定、すなわち一義的に設定されるため、例え
ば図示しないアームを介して行なわれる作業の範囲を拡
大させることを意図して、それまで備えられていた標準
的な長さのアームに代えて、長さの長いロングアームに
交換した場合などに、アームシリンダ40で駆動される
重量物の荷重が大きくなり、アームシリンダ40が伸長
するように作動するアームクラウド動作における管路t
の供給圧が減少する。このため、旋回モータ50と、ア
ームクラウド時のアームシリンダ40との同時操作にお
ける油圧源2の供給圧力が減少し、これに伴って上述の
ように標準的なアームで設定された固定絞りGの特性の
ままではロングアーム装着時の旋回モータ50に供給さ
れる供給圧力が減少し、所望の図示しない旋回体の加速
性が得られない。このように、装着するアタッチメント
がそれまでのものと代えられた場合などに、最適な絞り
特性が得られなくなることがあった。
【0018】また、油圧ショベルで普通に行なわれてい
る、アームクラウド動作を介して行なわれる掘削作業と
同時に、旋回用方向切換弁21をそのセンタバイパス通
路110がしゃ断されるまで操作量を増大させて旋回体
を旋回させる旋回押し付け掘削動作においては、旋回体
の旋回力は固定絞りGの特性で決定される。この固定絞
りGの開口面積をより小さく設定すれば、旋回押し付け
掘削時の旋回力は増大する。しかしながら、固定絞りG
の開口面積を小さくするにつれて複合時のアーム速度が
より低下し、これに伴って作業効率が低下する事態を招
く。このように、上記従来技術の第1の例では、旋回、
アーム複合操作時において、油圧ショベルが作業する条
件や方向切換弁を操作するレバー操作量に応じた望まし
い絞り特性を得ることが困難であった。
【0019】さらに、この従来技術の第1の例にあって
は、旋回動作とアームダンプ動作の複合操作に際し、自
由降下方向にアームダンプを行なう状況にあるときに
は、アームシリンダ40の負荷圧が低くなるため旋回モ
ータ50に十分な圧油を供給できず、旋回動作の望まし
い加速が得られなくなる問題があった。
【0020】また従来、上述した図8、9に示す第1の
例における諸問題のうちの一部を解決することができる
技術として、以下に述べる第2の例が提案されている。
この第2の例は、実公平3−52272号公報に記載さ
れる技術に相応するものである。
【0021】図10は、上記従来技術の第2の例の構成
を示す回路図である。この第2の例において、前述した
図8、9に示す第1の例と構成が異なる点は、第1の例
における第1の逆止弁f、固定絞りGを備えていない点
と、パラレル管路zの第2の逆止弁123の上流の位置
に、絞り特性を調整可能な流量制御手段として旋回優先
弁48を設けてあることと、この旋回優先弁48の絞り
特性を調整する調整手段として備えられ、旋回用パイロ
ットバルブ403の操作量に応じたパイロット圧を取り
出し、旋回優先弁48に駆動信号として与える操作量検
出手段、すなわちシャトル弁405を設けてある点であ
る。
【0022】この従来技術の第2の例にあっては、旋回
用パイロットバルブ403の操作に伴ってシャトル弁4
05から取り出されるパイロット圧に応じて旋回優先弁
48の開口面積が小さくなるように制御されることか
ら、旋回とアームとの複合操作時にあっては、旋回優先
弁48により旋回用方向切換弁21の操作量に応じた絞
り特性が得られ、上述した図8、9に示す第1の例にお
ける問題の一部は解決することができる。
【0023】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この図
10に示す第2の例にあっては、旋回、アーム複合操作
に際し、第2のアクチュエータであるアームシリンダ4
0の負荷圧が低くなるアームクラウド時の旋回優先弁4
8の開口面積と、アームシリンダ40の負荷圧が比較的
高いアームダンプ時の旋回優先弁48の開口面積とが等
しくなるため、例えば、アームシリンダ40の負荷圧が
低いアームクラウド複合時に旋回の加速性が良好となる
ように、第1のアクチュエータである旋回モータ50に
所望の圧油を供給することを考慮して旋回優先弁48の
開口面積を設定すると、アームシリンダ40の負荷圧の
高いアームダンプ複合時にも上記設定によって開口面積
が小さくなり、このアームダンプ複合時のダンプスピー
ドが低下するという別の問題がある。
【0024】なお、この第2の例にあっては、常に可変
絞りを構成する旋回優先弁48を介して、第2のアクチ
ュエータであるアームシリンダ40の駆動を制御するア
ーム用方向切換弁23に油圧源2からの圧油を供給する
ようになっているので、アーム単独操作、特に負荷圧の
高いアームダンプ時に、旋回優先弁48を通過する際に
生じる圧力損失に起因する油圧源2の吐出圧力の上昇に
よる、馬力制御域でのスピード低下等の無視しえないエ
ネルギロスを生じる問題もある。この点に関しては、前
述した第1の例にあっては、アームダンプ時には絞りを
通ることなくアームシリンダ40に圧油が供給されるの
で、これに伴う圧力損失は小さく抑えられるようになっ
ている。
【0025】本発明は、上記した従来技術における実情
に鑑みてなされたもので、その目的は、油圧源に接続さ
れるセンタバイパス通路を有し、第1のアクチュエータ
の駆動を制御する第1の方向切換弁の下流に、第2のア
クチュエータの駆動を制御する第2の方向切換弁を配置
し、この第2の方向切換弁の入力ポートと油圧源とを接
続するパラレル管路に絞り特性を調整可能な流量制御手
段を設けた油圧作業機の油圧回路にあって、第2のアク
チュエータの単独操作に際し、回路に発生する圧力損失
を少なくすることができるとともに、第1のアクチュエ
ータと第2のアクチュエータの複合操作に際し、第2の
アクチュエータの駆動方向に応じた流量制御手段の絞り
特性を得ることができる油圧作業機の油圧回路を提供す
ることにある。
【0026】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、本発明は、油圧源と、この油圧源に接続される複数
の方向切換弁と、これらの方向切換弁のうちの第1の方
向切換弁によって駆動を制御される第1のアクチュエー
タと、上記複数の方向切換弁のうちの第2の方向切換弁
によって駆動を制御され、所定の第1の方向、及びこの
第1の方向と逆方向である第2の方向のいずれかの方向
に駆動可能な第2のアクチュエータとを備え、少なくと
も上記第1の方向切換弁は、中立時に上記油圧源をタン
クポートに接続するとともに該第1の方向切換弁を操作
する操作量に応じてタンクに接続する通路の開口面積を
小さくなるように変化させるセンタバイパス通路を有
し、上記油圧源に対し上記第2の方向切換弁を上記第1
の方向切換弁のセンタバイパス通路の下流に接続し、上
記第2の方向切換弁は、上記第2のアクチュエータに接
続する第1の出力ポート、及び第2の出力ポートと、該
第2の方向切換弁の所定の一方向の操作時に上記第1の
方向切換弁のセンタバイパス通路の下流から逆止弁を介
して上記第1の出力ポートを上記油圧源に接続する第1
の入力ポートと、該第2の方向切換弁の所定の他方向の
操作時に上記第2の出力ポートを上記油圧源に接続する
第2の入力ポートを備えるとともに、上記油圧源に接続
させたパラレル管路に設けられ、絞り特性を調整可能な
流量制御手段と、上記第1の方向切換弁の操作に伴って
上記流量制御手段の絞り特性を調整する調整手段とを備
え、上記流量制御手段を介して上記逆止弁の下流に位置
する部分に上記油圧源の圧油を供給可能な油圧作業機の
油圧回路において、上記調整手段が、上記第2のアクチ
ュエータの駆動方向が上記第1の方向及び第2の方向の
いずれであるかを検出する操作方向検出手段と、この操
作方向検出手段で検出された操作方向に応じて上記流量
制御手段の上記絞り特性を制御する制御手段とを含む構
成にしてある。
【0027】
【作用】本発明は上記の構成にしてあることから、第2
のアクチュエータの単独操作に際しては、油圧源からの
圧油を、第1の方向切換弁のセンタバイパス通路の下流
から特別な絞り手段を介在させることなく逆止弁を介し
て第2の方向切換弁に供給でき、したがって、上述のよ
うな特別な絞り手段を介在させることに伴う圧力損失の
発生を防ぐことができ、回路全体の圧力損失を少なくす
ることができる。
【0028】また、第1のアクチュエータと第2のアク
チュエータの複合駆動時には、第1の方向切換弁が操作
されることにより、そのセンタバイパス通路を流れる圧
油は減少し、場合によっては流れなくなるものの、油圧
源の圧油の一部はパラレル管路、流量制御手段を介して
第2の方向切換弁に供給される。この際、第2のアクチ
ュエータの駆動方向が第1の方向であるか、第2の方向
であるか、操作方向検出手段によって検出され、この操
作方向検出手段で検出された操作方向に応じて制御手段
は、流量制御手段の絞り特性を制御する。すなわち、こ
のような第1のアクチュエータと第2のアクチュエータ
の複合駆動時に、第2のアクチュエータの駆動方向に相
応した流量制御手段の絞り特性を得ることができる。
【0029】
【実施例】以下、本発明の油圧作業機の油圧回路の実施
例を図に基づいて説明する。図1〜図3は本発明の第1
の実施例を示す説明図で、図1は本発明の第1の実施例
の構成を示す回路図、図2は図1に示す第1の実施例に
備えられる可変絞り弁の特性を示す説明図、図3は図1
に示す第1の実施例に備えられる可変絞り弁とアーム用
方向切換弁部分の構造を示す断面図である。
【0030】図1に示す油圧回路は、前述した従来技術
の第1の例、第2の例を示す図8、図10に対応して描
いてあり、図3は前述した従来技術の第1の例を示す図
9に対応して描いてある。
【0031】すなわち、この第1の実施例を示す図1に
示す油圧回路にあっても、油圧源2と、この油圧源2の
吐出管路bに接続される第1の方向切換弁、例えば旋回
用方向切換弁21と、この旋回用方向切換弁21によっ
て駆動を制御される第1のアクチュエータ、すなわち旋
回モータ50と、第2の方向切換弁、例えばアーム用方
向切換弁23と、このアーム用方向切換弁23によって
駆動を制御される第2のアクチュエータ、すなわちアー
ムシリンダ40とを備えている。
【0032】上記した旋回用方向切換弁21は、中立時
に油圧源2をタンクポート100に接続するとともにこ
の旋回用方向切換弁21の操作量に応じて開口面積が小
さくなるように変化するセンタバイパス通路110を有
し、アーム用方向切換弁23も同様のセンタバイパス通
路120を有している。
【0033】アーム用方向切換弁23は、第1の入力ポ
ート121及び第2の入力ポート122と、第1の出力
ポート130b及び第2の出力ポート130aを有して
いる。これらのポートのうち、入力ポート121、12
2は、旋回用方向切換弁21の入力ポート111とパラ
レル管路zを介して並列に油圧源2と接続されるととも
に、旋回用方向切換弁21のセンタバイパス通路110
の下流部分rを介して油圧源2と接続される。また、入
力ポート122は、アーム用方向切換弁23が位置23
aに切り換えられたとき、通路124a、メータインの
第2の出力ポート130aによってアームシリンダ40
のボトム側に圧油を供給する管路tに接続され、入力ポ
ート121は、アーム用方向切換弁23が位置23bに
切り換えられたとき、通路124b、メータインの第1
の出力ポート130bによってアームシリンダ40のロ
ッド側に圧油を供給する管路sに接続される。
【0034】旋回用方向切換弁21のセンタバイパス通
路110の下流部分rと、上記したアーム用方向切換弁
23の第1の入力ポート121及び第2の入力ポート1
22との間には、入力ポート121、122方向への圧
油の流れを許容し、センタバイパス通路110の下流部
分r方向への圧油の逆流を防止する第1の逆止弁fを設
けてある。また、パラレル管路zには、入力ポート12
1、122方向への圧油の流れを許容し、油圧源2方向
への圧油の逆流を防止する第2の逆止弁123を設けて
ある。
【0035】また、旋回用方向切換弁21を操作する旋
回用パイロットバルブ403、アーム用方向切換弁23
を操作するアーム用パイロットバルブ404、これらの
パイロットバルブ403、404に圧油を供給するパイ
ロット油圧源401、このパイロット油圧源401から
吐出されるパイロット圧の大きさを規定するパイロット
リリーフ弁402、及び、パイロットバルブ404で発
生させたパイロット圧をアーム用方向切換弁23の位置
23aへの切り換え用として導くパイロット管路410
a、同じくパイロットバルブ404で発生させたパイロ
ット圧をアーム用方向切換弁23の位置23bへの切り
換え用として導くパイロット管路410bを備えてい
る。
【0036】上述した各種のものは、前述した図8〜図
10に示したものと同等である。
【0037】この第1の実施例では、油圧源2に接続さ
せたパラレル管路zに設けられ、絞り特性を調整可能な
流量制御手段として、中立位置で最大の開口面積を有
し、中立位置から左位置に向かって、あるいは中立位置
から右位置に向かって切り換えられるに伴って開口面積
が次第に減少する可変絞り弁300を備えている。
【0038】また、第1の方向切換弁である旋回用方向
切換弁21の操作量を検出する第1の操作量検出手段と
して、前述した図10に示すものと同様に、旋回用パイ
ロットバルブ403の操作に伴って発生するパイロット
圧を取り出すシャトル弁405を設けてあり、このシャ
トル弁405に接続してパイロット選択弁500を設け
てあり、このパイロット選択弁500は管路420a、
420bを介して前述した可変絞り弁300のそれぞれ
の駆動部に接続してある。
【0039】また、パイロット選択弁500の一方の駆
動部には、第2の方向切換弁であるアーム用方向切換弁
23の第1の入力ポート121から第2のアクチュエー
タであるアームシリンダ40のロッド側に圧油を供給す
るとき(アームダンプ時)の操作量を検出する第2の操
作量検出手段、すなわち、アーム用パイロットバルブ4
04の操作に伴ってパイロット管路410b側に発生す
るパイロット圧を検出する検出管路411bを接続して
あり、パイロット選択弁500の他方の駆動部には、ア
ーム用方向切換弁23の第2の入力ポート122からア
ームシリンダ40のボトム側に圧油を供給するとき(ア
ームクラウド時)の操作量を検出する第3の操作量検出
手段、すなわち、パイロット管路410a側に発生する
パイロット圧を検出する検出管路411aを接続してあ
る。
【0040】パイロット選択弁500は、パイロット管
路410bにパイロット圧が発生したことが検出管路4
11bで検出されたとき、シャトル弁405と管路42
0bとを接続し、シャトル弁405と管路420aとを
しゃ断するように切り換えられ、パイロット管路410
aにパイロット圧が発生したことが検出管路411aで
検出されたとき、シャトル弁405と管路420aとを
接続し、シャトル弁405と管路420bとを遮断する
ように切り換えられるようにその切換位置を設定してあ
る。
【0041】上記した可変絞り弁300は、例えば図2
に示すようにその絞り特性をあらかじめ設定してある。
すなわち、中立位置では前述したように最大の開口面積
を有し、検出管路411bによりアームシリンダ40を
収縮させるアームダンプ動作を実施するときのパイロッ
ト圧が検出された際、旋回用方向切換弁21の操作量、
つまり旋回用パイロットバルブ403の操作量の増加に
伴って管路420bに伝えられるパイロット圧が増加す
るにしたがって、その開口面積が次第に小さくなり、ま
た、検出管路411aによりアームシリンダ40を伸長
させるアームクラウド動作を実施するときのパイロット
圧が検出された際、旋回用パイロットバルブ403の操
作量の増加に伴って管路420aに伝えられるパイロッ
ト圧が増加するにしたがって、その開口面積が次第に小
さくなるとともに、管路420aにパイロット圧が立つ
アームクラウド時の開口面積の減少の程度を、管路42
0bにパイロット圧が立つアームダンプ時の減少の程度
に比べて大きくなるように設定してある。
【0042】なお、上述した検出管路411b、411
aは、アームシリンダ40の駆動方向が第1の方向すな
わち収縮する方向か、この第1の方向と逆方向である第
2の方向すなわち伸長する方向かを検出する操作方向検
出手段を構成している。
【0043】また、上述したパイロット選択弁500
と、シャトル弁405とは、上述した操作方向検出手段
で検出された操作方向に応じて可変絞り弁300の絞り
特性を制御する制御手段を構成している。
【0044】さらに、上述した操作方向検出手段と上述
した制御手段は、旋回用方向切換弁21の操作に伴って
可変絞り弁300の絞り特性を調整する調整手段を構成
している。
【0045】図3は可変絞り弁300とアーム用方向切
換弁23部分の構造の一例を示すものであるが、可変絞
り弁300部分を除く構成は、前述した図9に示す従来
技術の第1の例と例えば同等にしてある。
【0046】すなわち、この図3に示す構造にあって
も、旋回用方向切換弁21の下流部分r、パラレル管路
z、第1の逆止弁f、第2の逆止弁123、第1の入力
ポート121、第2の入力ポート122、通路124
a、124b、第1の出力ポート130b、第2の出力
ポート130aはケーシング本体200に設けてあり、
特に、第1の逆止弁f、第2の逆止弁123は摺動可能
に形成してあり、第1の逆止弁fのシート面の下流側に
は、この第1の逆止弁fに内蔵させて第1のチェック通
路151を設けてあり、第2の逆止弁123のシート面
の下流側には、この第2の逆止弁123に内蔵させて第
2のチェック通路152を設けてある。また、ボルト2
01によってケーシング本体200に一体にプレート1
50を設けてあり、このプレート150内に上述した第
1のチェック通路151及び第2のチェック通路152
に連通する管路153を形成してある。
【0047】そして特に、この第1の実施例にあって
は、上述した可変絞り弁300をプレート150内に配
置してある。なお、同図3中、420a、420bは図
1に示した可変絞り弁300のそれぞれの駆動部に連絡
される管路である。
【0048】このように構成した第1の実施例における
動作は次のとおりである。
【0049】(1)アーム単独操作 このアーム単独操作時には、旋回用パイロットバルブ4
03が操作されないので、シャトル弁405からパイロ
ット圧が取り出されず、管路420a、420bに圧が
立たないので可変絞り弁300は最大開口面積となる中
立位置に保たれ、この可変絞り弁300は作動しないの
で、前述した図8、9に示す従来技術の第1の例におけ
る動作と比較的似たような動作が行なわれる。すなわ
ち、 (a)アーム用方向切換弁23を位置23a側に操作し
たとき 図1に示すアーム用パイロットバルブ404を操作して
パイロット管路410aに圧を立て、アーム用方向切換
弁23を位置23aに切り換わるように作動させると、
油圧源2の圧油は吐出管路bを通り分流し、その圧油の
一部はセンタバイパス通路110、下流部分rを通り第
1の逆止弁fを開いて第2の入力ポート122に至る。
上述の分流による残りの圧油は、パラレル管路zを通
り、可変絞り弁300を経て第2の逆止弁123を開
き、第2の入力ポート122に至る。このようにして第
2の入力ポート122で合流された圧油が通路124
a、管路tを通ってアームシリンダ40のポトム側に流
入し、アームシリンダ40を伸長させ、図示しないアー
ムをクラウドする。アームシリンダ40のロッド側の圧
油は管路sを通ってタンクに戻される。
【0050】(b)アーム用方向切換弁23を位置23
b側に操作したとき 図1に示すアーム用パイロットバルブ404の操作によ
りパイロット管路410bに圧を立て、アーム用方向切
換弁23を位置23bに切り換わるように作動させる
と、油圧源2の圧油は吐出管路bを通り分流し、その圧
油の一部はセンタバイパス通路110、下流部分rを通
り第1の逆止弁fを開いて第1の入力ポート121に至
る。上述の分流による残りの圧油は、パラレル管路zを
通り、可変絞り弁300を経て第2の逆止弁123を開
き、第1の入力ポート121に至る。このようにして第
1の入力ポート121で合流された圧油がアーム用方向
切換弁23の通路124b、管路sを経てアームシリン
ダ40のロッド側に入り、アームシリンダ40を収縮さ
せ、図示しないアームをダンプする。アームシリンダ4
0のボトム側の圧油は、管路tを通ってタンクに戻され
る。
【0051】(2)アームと旋回の複合操作 (a)アーム用パイロットバルブ404を操作してアー
ム用方向切換弁23を位置23aに切り換え、同時に旋
回用パイロットバルブ403を操作して旋回用方向切換
弁21を図1の上下いずれかの切換位置に切り換える
と、油圧源2の圧油は吐出管路bを通り、その一部が入
力ポート111、旋回用方向切換弁21を経て旋回モー
タ50に供給される。残りの圧油がパラレル管路z、可
変絞り弁300、第2の逆止弁123、第2の入力ポー
ト122、アーム用方向切換弁23の通路124a、管
路tを経てアームシリンダ40のボトム側に供給され
る。
【0052】このとき、アーム用パイロットバルブ40
4の操作に伴って発生したパイロット管路410aのパ
イロット圧が検出管路411aで検出され、この検出管
路411aで検出されたパイロット圧によってパイロッ
ト選択弁500が同図1の左位置に切り換えられ、これ
によりシャトル弁405と管路420aとが接続し、シ
ャトル弁405と管路420bとがしゃ断される。
【0053】したがって、旋回用方向切換弁21の操作
に伴って発生するパイロット圧がシヤトル弁405によ
って取り出され、パイロット選択弁500、管路420
aを経て可変絞り弁300の同図1の左側駆動部に導か
れ、その左位置に切り換えられる。このときの可変絞り
弁300の絞り特性は、前述したように図2の左側部分
で示される特性であり、旋回用方向切換弁21の操作量
の増加に伴う管路420aのパイロット圧の増加に応じ
てこの可変絞り弁300の開口面積は急激に減少し、図
示しないアームの負荷が低くてもパラレル管路zの圧力
を旋回モータ50を回転させるのに十分高く確保するこ
とができる。
【0054】これにより、旋回モータ50は所定の速度
で回転し、図示しない旋回体の旋回を実現させることが
でき、同時に負荷圧が低くなりやすいアームシリンダ4
0を伸長させるアームクラウド動作を実現させることが
できる。
【0055】(b)アーム用パイロットバルブ404を
操作してアーム用方向切換弁23を位置23bに切り換
え、同時に旋回用パイロットバルブ403を操作して旋
回用方向切換弁21を図1の上下いずれかの切換位置に
切り換えると、油圧源2の圧油は吐出管路bを通り、そ
の一部が入力ポート111、旋回用方向切換弁21を経
て旋回モータ50に供給される。残りの圧油がパラレル
管路z、可変絞り弁300、第2の逆止弁123、第1
の入力ポート121、アーム用方向切換弁23の通路1
24b、管路sを経てアームシリンダ40のロッド側に
供給される。
【0056】このとき、アーム用パイロットバルブ40
4の操作に伴って発生したパイロット管路410bのパ
イロット圧が検出管路411bで検出され、この検出管
路411bで検出されたパイロット圧によってパイロッ
ト選択弁500が同図1の右位置に切り換えられ、これ
によりシャトル弁405と管路420bとが接続し、シ
ャトル弁405と管路420aとがしゃ断される。
【0057】したがって、旋回用方向切換弁21の操作
に伴って発生するパイロット圧がシヤトル弁405によ
って取り出され、パイロット選択弁500、管路420
bを経て可変絞り弁300の同図1の右側駆動部に導か
れ、その右位置に切り換えられる。このときの可変絞り
弁300の絞り特性は、前述したように図2の右側部分
で示される特性であり、旋回用方向切換弁21の操作量
の増加に伴う管路420bのパイロット圧の増加に応じ
てこの可変絞り弁300の開口面積は比較的緩やかに減
少する。この場合のアームシリンダ40の負荷圧は一般
には大きいので、可変絞り300の開口面積が比較的大
きめでも、パラレル管路zの圧力を旋回モータ50を回
転させるのに十分高く確保することができる。
【0058】これにより、上記と同様に旋回モータ50
は所定の速度で回転し、図示しない旋回体の旋回を実現
させることができ、同時にアームシリンダ40を収縮さ
せるアームダンプ動作を実現させることができる。
【0059】このように構成した第1の実施例にあって
は、アーム単独操作に際しては、アームクラウド動作を
実施する場合、アームダンプ動作を実施する場合のいず
れも油圧源2から供給される圧油の一部を特別な絞り弁
等を介さず第1の逆止弁fを経てアームシリンダ40に
供給でき、また、油圧源2から供給される圧油の残りを
可変絞り弁300、第2の逆止弁123を経てアームシ
リンダ40に供給するものの、このとき、可変絞り弁3
00は中立状態で開口面積が最大の状態にあり、すなわ
ち絞り弁としては機能しない状態にあり、これらのこと
から回路に発生する圧力損失を少なくすることができ、
エネルギロスを抑制することができる。
【0060】また、アームと旋回の複合操作に際して
は、アームクラウド複合時の可変絞り弁300の絞り量
を大きく、アームダンプ複合時の可変絞り弁300の絞
り量を比較的小さくすることができ、すなわち、アーム
シリンダ40の駆動方向の違いに応じてそれぞれ最適な
可変絞り弁300の絞り量を得ることができ、良好なア
ームクラウドと旋回の複合操作と、速度の低下を抑制し
たアームダンプと旋回の複合操作の双方を共に実現で
き、優れた作業性が得られる。
【0061】なお、前述した図8、9に示す従来技術の
第1の例における問題点のうち、それまで備えられてい
た標準的な長さのアームに代えて、長さの長いロングア
ームに交換した場合などに生じるアームクラウド動作に
伴う管路tの供給圧の減少、旋回モータ50への供給圧
の減少による図示しない旋回体の加速性の劣化の点につ
いては、上述した第1の実施例にあっては、旋回用方向
切換弁21の操作量をそれまでに比べて増加させればよ
く、これにより可変絞り弁300は図1の右方向に移動
するように切り換えられ、すなわち、図2の左方向にそ
の開口面積の特性が移動して当該開口面積が減少し、こ
れにより旋回モータ50への供給圧が上昇し、図示しな
い旋回体の良好な加速性が得られる。
【0062】また、前述した図8、9に示す従来技術の
第1の例における問題点のうち、アームクラウド動作と
ともに旋回体を旋回させて行なわれる旋回押し付け掘削
動作時の旋回力とアーム速度との双方の良好な関係が得
られにくい点については、上述した第1の実施例にあっ
ては、旋回用方向切換弁21の操作量、すなわち旋回用
パイロットバルブ403のレバー操作量に応じて、比較
的望ましい旋回力とアーム速度が得られる開口面積とな
るように可変絞り弁300を調整することができる。
【0063】また、前述した図8、9に示す従来技術の
第1の例における問題点のうち、旋回動作とアームダン
プ動作の複合動作に際し、自由降下方向にアームダンプ
を行なう状況にあるとき、アームシリンダ40の負荷圧
が低くなるため旋回モータ50に十分な圧油を供給でき
ず、旋回体の加速性が得られなくなる点については、旋
回用方向切換弁21の操作量を増加させればよく、これ
により可変絞り弁300は図1の左方向に移動するよう
に切り換えられ、すなわち、図2の右方向にその開口面
積の特性が移動して当該開口面積が減少し、これにより
旋回モータ50への供給圧が上昇し、図示しない旋回体
の良好な加速性が得られる。
【0064】図4は本発明の第2の実施例の構成を示す
回路図である。この第2の実施例にあっては、パラレル
管路zに設けられる流量制御手段として、中立位置で最
大開口面積を有し、右位置に切り換えられることにより
開口面積が減少する可変絞り弁300aを備えていると
ともに、旋回用方向切換弁21を操作する旋回用パイロ
ットバルブ403で発生させたパイロット圧を取り出す
シャトル弁405に接続して、シャトル弁405で取り
出されたパイロット圧を電気信号として出力する圧力検
出器601と、アーム用方向切換弁23を操作するアー
ム用パイロットバルブ404で発生させるパイロット圧
のうちの、アームダンプに際して管路410bに発生す
るパイロット圧を電気信号として出力する圧力検出器6
02と、アームクラウドに際して管路410aに発生す
るパイロット圧を電気信号として出力する圧力検出器6
03と、これらの圧力検出器601、602、603が
接続されるコントローラ700と、パイロット油圧源4
01と可変絞り弁300aの駆動部とを連絡する管路に
配置され、コントローラ700から出力される駆動信号
に応じて管路420に与えるパイロット圧を変化させる
電磁比例弁606とを備えている。
【0065】上述したコントローラ700は、圧力検出
器601、602、603から出力される信号を入力す
る入力部700aと、データ部700bと、演算部70
0cと、駆動信号を電磁比例弁606の駆動部に出力す
る出力部700dとを備えている。
【0066】上記したデータ部700bには、圧力検出
器601と、圧力検出器602または圧力検出器603
とから出力される値(操作量)と、可変絞り弁300a
の目標絞り特性(開口面積)との関係があらかじめ設定
される。例えば前述した図2に示す縦軸の「絞りの開口
面積」の代りに「目標絞り特性(開口面積)」を設定
し、同図2の横軸の「管路420aのパイロット圧力」
の代りに「圧力検出器601から出力される値に、圧力
検出器603から出力される値を乗じたものに相当する
第1の目標値」を設定し、同図2の横軸の「管路420
bのパイロット圧力」の代りに「圧力検出器601から
出力される値に、圧力検出器602から出力される値を
乗じたものに相当する第2の目標値」を設定する。
【0067】上記した演算部700cは、圧力検出器6
01と圧力検出器603の双方から信号が出力されたと
きには、データ部700bに記憶された上記の第1の目
標値を選択し、圧力検出器601の出力値と圧力検出器
603の出力値とを乗じて第1の目標値中の該当する値
を求める演算を行ない、さらに上記演算値に対応する目
標絞り特性(開口面積)を求める演算を行なう。また、
圧力検出器601と圧力検出器602の双方から信号が
出力されたときには、データ部700bに記憶された上
記の第2の目標値を選択し、圧力検出器601と圧力検
出器602の出力値とを乗じて第2の目標値の該当する
値を求める演算を行ない、さらにその演算値に対応する
目標絞り特性(開口面積)を求める演算を行なう。
【0068】上記した出力部700dは、演算部700
cで求めた演算値に相応する駆動信号を電磁比例弁60
6の駆動部に出力する。
【0069】その他のものは、前述した図1に示すもの
と同等である。
【0070】上述したシャトル弁405と圧力検出器6
01とは、旋回用方向切換弁21の操作量を検出する第
1の操作量検出手段を構成し、上述した圧力検出器60
2はアーム用方向切換弁23の第1の入力ポート121
からアームシリンダ40に圧油を供給するときの操作量
を検出する第2の操作量検出手段を構成し、上述した圧
力検出器603はアーム用方向切換弁23の第2の入力
ポート122からアームシリンダ40に圧油を供給する
ときの操作量を検出する第3の操作量検出手段を構成
し、また、上述した第2の操作量検出手段と第3の操作
量検出手段とはアームシリンダ40の駆動方向を検出す
る操作方向検出手段を構成している。
【0071】また上述したコントローラ700と、電磁
比例弁606は、上述した操作方向検出手段で検出され
た操作方向に応じて可変絞り弁300aの作動、すなわ
ち、絞り特性を制御する制御手段を構成している。
【0072】図5は、上述した図4に示す第2の実施例
に備えられる可変絞り弁300aとアーム用方向切換弁
23部分の構造の一例を示す断面図である。この図5に
示すように可変絞り弁300aは、第1の実施例と同様
にプレート150の内部に設けてある。なお、同図5
中、420は電磁比例弁606と可変絞り弁300aの
駆動部とを連絡する管路である。その他の構造は第1の
実施例と同等である。
【0073】このように構成した第2の実施例における
動作は以下のとおりである。
【0074】(1)アーム単独操作 このアーム単独操作時には、旋回用パイロットバルブ4
03が操作されないので、シャトル弁405からパイロ
ット圧が取り出されず、したがって圧力検出器601か
らパイロット圧が検出されず、これによりコントローラ
700の演算部700cで第1の目標値、第2の目標値
のいずれも求められず、出力部700dから電磁比例弁
606の駆動部に駆動信号が出力されない。このため、
電磁比例弁606は中立位置に保たれ、すなわち開口面
積が最大に保たれる。この状態は、前述した第1の実施
例におけるアーム単独操作とほぼ同等である。
【0075】したがって、アーム用方向切換弁23を位
置23aに切り換えてアームクラウドを実施するとき
も、アーム用方向切換弁23を位置23bに切り換えて
アームダンプを実施するときも、いずれも油圧源2の圧
油は吐出管路bを通り分流し、その一部はセンタバイパ
ス通路110、下流部分rを通り第1の逆止弁fを開い
てアーム用方向切換弁23に導かれ、分流による残りの
圧油は、パラレル管路zを通り、可変絞り弁300aを
経て第2の逆止弁123を開き、アーム用方向切換弁2
3に導かれ、その合流された圧油がアームシリンダ40
に導かれる。
【0076】(2)アームと旋回の複合操作 (a)アーム用パイロットバルブ404を操作してアー
ム用方向切換弁23を位置23aに切り換え、同時に旋
回用パイロットバルブ403を操作して旋回用方向切換
弁21を図4の上下いずれかの切換位置に切り換える
と、油圧源2の圧油は吐出管路bを通り、その一部が入
力ポート111、旋回用方向切換弁21を経て旋回モー
タ50に供給される。残りの圧油がパラレル管路z、可
変絞り弁300a、第2の逆止弁123、第2の入力ポ
ート122、アーム用方向切換弁23の通路124a、
管路tを経てアームシリンダ40のボトム側に供給され
る。
【0077】このとき、シヤトル弁405、圧力検出器
601を介して旋回用方向切換弁21の操作量が検出さ
れ、圧力検出器603を介してアーム用方向切換弁23
の操作量が検出される。これらの圧力検出器601、6
03で検出された操作量に相当する信号がコントローラ
700の入力部700aを介して演算部700cに読み
込まれる。演算部700cでは、データ部700bに記
憶されている目標絞り特性(開口面積)と第1の目標
値、第2の目標値の関係を読み出し、今は圧力検出器6
03からの信号を入力していることから第1の目標値を
選択する。すなわち、圧力検出器601から出力される
値に圧力検出器603から出力される値を乗じる演算を
行ない、第1の目標値に該当する演算値を求める。そし
て、その演算値に対応する目標絞り特性(開口面積)を
求める演算を行なう。このようにして演算部700cで
得られた開口面積に相当する駆動信号が駆動部700d
から電磁比例弁606の駆動部に出力され、当該電磁比
例弁606から出力されるパイロット圧の大きさがコン
トローラ700の演算部700cで求められた開口面積
に対応するようにこの電磁比例弁606が駆動する。こ
れにより、パイロット油圧源401から出力されるパイ
ロット圧が電磁比例弁606で制御され、このように制
御されたパイロット圧に応じて可変絞り弁300aが駆
動する。したがって、可変絞り弁300aは、その開口
面積がコントローラ700の演算部700cで求めた前
述の図2の左側部分に例示するような絞り特性が急激に
変化する開口面積となるように制御される。
【0078】(b)アーム用パイロットバルブ404を
操作してアーム用方向切換弁23を位置23bに切り換
え、同時に旋回用パイロットバルブ403を操作して旋
回用方向切換弁21を図4の上下いずれかの切換位置に
切り換えると、油圧源2の圧油は吐出管路bを通り、そ
の一部が入力ポート111、旋回用方向切換弁21を経
て旋回モータ50に供給される。残りの圧油がパラレル
管路z、可変絞り弁300a、第2の逆止弁123、第
2の入力ポート122、アーム用方向切換弁23の通路
124a、管路tを経てアームシリンダ40のロッド側
に供給される。
【0079】このとき、シヤトル弁405、圧力検出器
601を介して旋回用方向切換弁21の操作量が検出さ
れ、圧力検出器602を介してアーム用方向切換弁23
の操作量が検出される。これらの圧力検出器601、6
02で検出された操作量に相当する信号がコントローラ
700の入力部700aを介して演算部700cに読み
込まれる。演算部700cでは、データ部700bに記
憶されている目標絞り特性(開口面積)と第1の目標
値、第2の目標値の関係を読み出し、今は圧力検出器6
02からの信号を入力していることから第2の目標値を
選択する。すなわち、圧力検出器601から出力される
値に圧力検出器602から出力される値を乗じる演算を
行ない、第2の目標値に該当する演算値を求める。そし
て、その演算値に対応する目標絞り特性(開口面積)を
求める演算を行なう。このようにして演算部700cで
得られた開口面積に相当する駆動信号が駆動部700d
から電磁比例弁606の駆動部に出力され、当該電磁比
例弁606から出力されるパイロット圧の大きさがコン
トローラ700の演算部700cで求められた開口面積
に対応するようにこの電磁比例弁606が駆動する。こ
れにより、パイロット油圧源401から出力されるパイ
ロット圧が電磁比例弁606で制御され、このように制
御されたパイロット圧に応じて可変絞り弁300aが駆
動する。したがって、可変絞り弁300aは、その開口
面積がコントローラ700の演算部700cで求めた前
述の図2の右側部分に例示するような絞り特性が緩やか
に変化する開口面積となるように制御される。
【0080】このように構成した第2の実施例にあって
は、アームシリンダ40の駆動方向を電気的に検出する
ものの、前述した第1の実施例とほぼ同様の作用効果を
奏する。
【0081】図6は本発明の第3の実施例の構成を示す
回路図である。この第3の実施例にあっては、旋回優
先、アーム優先のいずれかを選択してコントローラ70
0の入力部700aに信号を出力する選択手段701を
設けてあるとともに、コントローラ700のデータ部7
00bに前述した第2の実施例における目標絞り特性
(開口面積)と第1の目標値、第2の目標値の関係を設
定してある。このコントローラ700の演算部700c
は、選択手段701によって旋回優先が選択されたとき
には、前述した第2の実施例における演算で求められる
第1の目標値、第2の目標値に該当する値より若干大き
い値を、1より大きい所定の係数を乗じることにより求
め、その大きい値に相当する駆動信号をコントローラ7
00の出力部700dから電磁比例弁606の駆動部に
出力し、アーム優先が選択されたときには、前述した第
2の実施例における演算で求められる第1の目標値、第
2の目標値に該当する値より若干小さい値を、1より小
さい所定の係数を乗じることにより求め、その小さい値
に相当する駆動信号をコントローラ700の出力部70
0dから電磁比例弁606の駆動部に出力するようにな
っている。
【0082】その他の構成は前述した第2の実施例と同
等である。
【0083】このように構成した第3の実施例では、旋
回とアームの複合操作に際し、例えば旋回動作を優先さ
せた方が作業効率の向上が見込まれる場合には、選択手
段701によって旋回優先が選択される。これにより、
コントローラ700では上述した第1の目標値、第2の
目標値に該当する値より若干大きい値が求められ、その
若干大きい値に相当する駆動信号が電磁比例弁606の
駆動部に出力される。これにより比較的大きめのパイロ
ット圧が管路420に供給されるように電磁比例弁60
6が駆動し、これに伴って可変絞り弁300aは右位置
に大きく移動し、その開口面積が上述の若干大きい第1
の目標値、第2の目標値に相応する比較的小さな開口面
積となり、パラレル管路zからアーム用方向切換弁23
を介してアームシリンダ40に流入する流量が制限さ
れ、旋回モータ50に供給される圧力が上昇し、良好な
旋回体の加速性が得られ、作業効率を向上させることが
できる。
【0084】また、旋回とアームの複合操作に際し、ア
ームの動作を優先させた方が作業効率の向上が見込まれ
る場合には、選択手段701によってアーム優先が選択
される。これにより、コントローラ700では上述した
第1の目標値、第2の目標値に該当する値より若干小さ
い値が求められ、その若干小さい値に相当する駆動信号
が電磁比例弁606の駆動部に出力される。これにより
比較的小さめのパイロット圧が管路420に供給される
ように電磁比例弁606が駆動し、これに伴って可変絞
り弁300aは右位置に移動するものの、その移動量は
抑えられ、その開口面積が上述の若干小さい第1の目標
値、第2の目標値に相応する比較的大きな開口面積とな
り、旋回モータ50に供給される圧力が抑えられ、パラ
レル管路zからアームシリンダ40に流入する流量が多
くなり、アームの速度を速くすることができ、作業効率
を向上させることができる。
【0085】この第3の実施例では、選択手段701を
オペレータ室の内部等に設置すれば、作業現場の状況に
応じて適宜いずれかを選択することにより、煩雑な調整
作業を要することなく、良好な車体特性が得られる。
【0086】図7は本発明の第4の実施例の構成を示す
回路図である。この第4の実施例は、図6に示す第3の
実施例の構成に加えて、油圧源2の圧力を検出するポン
プ吐出圧検出器702や、図示しないブームシリンダを
駆動するブーム用方向切換弁の操作量を検出するブーム
用パイロット圧検出器703を設けた構成にしてある。
【0087】この第4の実施例では、圧力検出器702
や703の検出信号に応じて前述した第3の実施例にお
ける目標絞り特性(開口面積)と第1の目標値、第2の
目標値の関係を補正するようになっている。
【0088】一般に、ブーム下げ、アームクラウド、旋
回の3動作の複合操作を行なう場合、アームクラウド、
旋回の2動作だけの複合操作を行なう場合に比べて旋回
に供給される流量が減少し、旋回加速性が悪化するが、
上述のように構成した第4の実施例にあっては、例えば
ブーム用パイロット圧検出器703から出力される信号
に応じて第1の目標値、第2の目標値に該当する値を、
1より大きい所定の係数を乗じて補正し、すなわち、大
きめの値となるように補正し、電磁比例弁606から管
路420に大きなパイロット圧を発生させるようにする
ことができる。これにより可変絞り弁300aの開口面
積が小さくなり、旋回モータ50に比較的多くの流量を
供給でき、このようなブーム下げ、アームクラウド、旋
回の複合操作にあっても、良好な旋回性能を確保するこ
とができる。
【0089】
【発明の効果】本発明は以上のように構成してあること
から、第2のアクチュエータの単独操作に際しては、油
圧源から供給される圧油の一部を分流して第1の方向切
換弁のセンタバイパスの下流から逆止弁を介して第2の
方向切換弁に供給し、分流の残りの圧油をパラレル管路
から中立状態で開口面積が最大の流量制御手段を介して
第2の方向切換弁に供給でき、これにより回路の圧力損
失を少なくすることができ、エネルギロスを抑制するこ
とができる効果がある。
【0090】また、第1のアクチュエータと第2のアク
チュエータとの複合操作時には、操作方向検出手段で検
出された第2のアクチュエータの駆動方向に応じて制御
手段は流量制御手段の絞り特性を制御するので、第1の
アクチュエータ、第2のアクチュエータ双方の良好な駆
動を実現でき、従来に比べて優れた作業性が得られる効
果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の油圧作業機の油圧回路の第1の実施例
の構成を示す回路図である。
【図2】図1に示す第1の実施例に備えられる可変絞り
弁の特性を示す説明図である。
【図3】図1に示す第1の実施例に備えられる可変絞り
弁とアーム用方向切換弁部分の構造の一例を示す断面図
である。
【図4】本発明の第2の実施例の構成を示す回路図であ
る。
【図5】図4に示す第2の実施例に備えられる可変絞り
弁とアーム用方向切換弁部分の構造の一例を示す断面図
である。
【図6】本発明の第3の実施例の構成を示す回路図であ
る。
【図7】本発明の第4の実施例の構成を示す回路図であ
る。
【図8】従来の油圧作業機の油圧回路の第1の例を示す
回路図である。
【図9】図8に示す従来の第1の例に備えられる絞りと
アーム用方向切換弁部分の構造を示す断面図である。
【図10】従来の第2の例を示す回路図である。
【符号の説明】
2 油圧源 21 旋回用方向切換弁(第1の方向切換弁) 23 アーム用方向切換弁(第2の方向切換弁) 23a 位置 23b 位置 40 アームシリンダ(第2のアクチュエータ) 50 旋回モータ(第1のアクチュエータ) 100 タンクポート 110 センタバイパス通路 111 入力ポート 120 センタバイパス通路 121 第1の入力ポート 122 第2の入力ポート 123 第2の逆止弁 124a 管路 124b 管路 130a 第2の出力ポート 130b 第1の出力ポート 150 プレート部材 151 第1のチェック通路 152 第2のチェック通路 153 管路 200 ケーシング本体 201 ボルト 300 可変絞り弁(流量制御手段) 401 パイロット油圧源 402 パイロットリリーフ弁 403 旋回用パイロットバルブ 404 アーム用パイロットバルブ 405 シャトル弁(第1の操作量検出手段) 410a パイロット管路 410b パイロット管路 411a 検出管路(第3の操作量検出手段) 411b 検出管路(第2の操作量検出手段) 420 管路 420a 管路 420b 管路 500 パイロット選択弁 601 旋回用パイロット圧力検出器(第1の操作量検
出手段) 602 アームダンプ用圧力検出器(第2の操作量検出
手段) 603 アームクラウド用圧力検出器(第3の操作量検
出手段) 606 電磁比例減圧弁 700 制御手段 700a 入力部 700b データ部 700c 演算部 700d 出力部 701 選択手段 702 ポンプ吐出圧検出器 703 ブーム用パイロット圧検出器 s 管路 t 管路 b 吐出管路 r 下流部分 f 第1の逆止弁 z パラレル管路

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 油圧源と、この油圧源に接続される複数
    の方向切換弁と、これらの方向切換弁のうちの第1の方
    向切換弁によって駆動を制御される第1のアクチュエー
    タと、上記複数の方向切換弁のうちの第2の方向切換弁
    によって駆動を制御され、所定の第1の方向、及びこの
    第1の方向と逆方向である第2の方向のいずれかの方向
    に駆動可能な第2のアクチュエータとを備え、 少なくとも上記第1の方向切換弁は、中立時に上記油圧
    源をタンクポートに接続するとともに該第1の方向切換
    弁を操作する操作量に応じてタンクに接続する通路の開
    口面積を小さくなるように変化させるセンタバイパス通
    路を有し、 上記油圧源に対し上記第2の方向切換弁を上記第1の方
    向切換弁のセンタバイパス通路の下流に接続し、 上記第2の方向切換弁は、上記第2のアクチュエータに
    接続する第1の出力ポート、及び第2の出力ポートと、
    該第2の方向切換弁の所定の一方向の操作時に上記第1
    の方向切換弁のセンタバイパス通路の下流から逆止弁を
    介して上記第1の出力ポートを上記油圧源に接続する第
    1の入力ポートと、該第2の方向切換弁の所定の他方向
    の操作時に上記第2の出力ポートを上記油圧源に接続す
    る第2の入力ポートを備えるとともに、 上記油圧源に接続させたパラレル管路に設けられ、絞り
    特性を調整可能な流量制御手段と、上記第1の方向切換
    弁の操作に伴って上記流量制御手段の絞り特性を調整す
    る調整手段とを備え、上記流量制御手段を介して上記逆
    止弁の下流に位置する部分に上記油圧源の圧油を供給可
    能な油圧作業機の油圧回路において、 上記調整手段が、上記第2のアクチュエータの駆動方向
    が上記第1の方向及び第2の方向のいずれであるかを検
    出する操作方向検出手段と、この操作方向検出手段で検
    出された操作方向に応じて上記流量制御手段の上記絞り
    特性を制御する制御手段とを含むことを特徴とする油圧
    作業機の油圧回路。
  2. 【請求項2】 第1の方向切換弁の操作量を検出する第
    1の操作量検出手段を備えるとともに、 操作方向検出手段が、第2の方向切換弁の第1の入力ポ
    ートから第2のアクチュエータに圧油を供給するときの
    操作量を検出する第2の操作量検出手段と、第2の方向
    切換弁の第2の入力ポートから第2のアクチュエータに
    圧油を供給するときの操作量を検出する第3の操作量検
    出手段とから成ることを特徴とする請求項1記載の油圧
    作業機の油圧回路。
  3. 【請求項3】 制御手段が、 第2の操作量検出手段または第3の操作量検出手段から
    出力される信号に応じて流量制御手段の絞り特性を制御
    するパイロット選択弁を含むことを特徴とする請求項2
    記載の油圧作業機の油圧回路。
  4. 【請求項4】 制御手段が、 第1の操作量検出手段と、第2の操作量検出手段または
    第3の操作量検出手段とから出力される操作量に応じた
    流量制御手段の目標絞り特性を求める演算を行なう演算
    部を有し、その求められた目標絞り特性に応じた駆動信
    号を出力するコントローラと、 このコントローラから出力される駆動信号に応じて、流
    量制御手段の作動を制御する制御信号を出力する電磁比
    例弁とを含むことを特徴とする請求項2記載の油圧作業
    機の油圧回路。
  5. 【請求項5】 制御手段が、 第1の操作量検出手段と、第2の操作量検出手段または
    第3の操作量検出手段とから出力される操作量と、流量
    制御手段の目標絞り特性との関係をあらかじめ設定する
    データ部を有するコントローラと、 このコントローラのデータ部で設定された関係を選択可
    能な選択手段と、 この選択手段によって選択された関係に基づいて上記コ
    ントローラから出力される駆動信号に応じて、流量制御
    手段の作動を制御する制御信号を出力する電磁比例弁と
    を含むことを特徴とする請求項2記載の油圧作業機の油
    圧回路。
  6. 【請求項6】 第2の方向切換弁の外郭を形成するハウ
    ジング本体内にセンタバイパス通路に設けられる第1の
    逆止弁を摺動可能に配置するとともに、 上記ハウジング本体内に、パラレル管路に設けられるの
    第2の逆止弁を摺動可能に配置し、 上記ハウジング本体と一体的にプレート部材を設け、こ
    のプレート部材に流量制御手段を配置し、 上記第1の逆止弁のシート面の下流側に第1のチェック
    通路を設け、上記の第2の逆止弁のシート面の下流側に
    第2のチェック通路を設け、 上記プレート部材の内部に上記第1のチェック通路と上
    記第2のチェック通路とを接続する管路を形成したこと
    を特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の油圧作業
    機の油圧回路。
  7. 【請求項7】 第1のチェック通路を第1の逆止弁の内
    部に形成し、第2のチェック通路を第2の逆止弁の内部
    に形成したことを特徴とする請求項6記載の油圧作業機
    の油圧回路。
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