JPH0922156A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JPH0922156A
JPH0922156A JP17095895A JP17095895A JPH0922156A JP H0922156 A JPH0922156 A JP H0922156A JP 17095895 A JP17095895 A JP 17095895A JP 17095895 A JP17095895 A JP 17095895A JP H0922156 A JPH0922156 A JP H0922156A
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toner
carrier
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image
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JP17095895A
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Shigeru Matsuzaki
茂 松崎
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 現像器内のトナーとキャリアの比を検知して
トナーが補給される現像器と、基準トナー像の濃度を検
知してトナーが補給される現像器と、を有する装置で、
環境変動があってもお互いの現像器同士で安定した濃度
バランスを得る。 【解決手段】 トナー像の濃度を検知してトナーが補給
されるキャリアの体積抵抗値を、器内のトナーとキャリ
アの比を検知してトナーが補給される現像器のキャリア
の体積抵抗値よりも低くする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複写機、プリンタ
等の画像形成装置に関し、特に、複数の現像器を有する
画像形成装置に関する。
【0002】
【従来技術】図5に本発明が見出される背景となるフル
カラー画像形成装置を示す。
【0003】Y、M、C、Kの各ステーションは夫々、
イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックのトナー像を転
写材に転写する。
【0004】Y、M、C、Kの各々のステーションで
は、像担持体である感光ドラム104を回転自在に設
け、該感光ドラム104を一次帯電器121で一様に帯
電し、次に例えばレーザのような発光素子122によっ
て情報信号を露光して静電潜像を形成し、現像装置10
9で可視像化する。次に該可視像を転写帯電器123に
より転写紙搬送シート127により搬送された転写紙1
24に転写する。
【0005】また、感光ドラム104上の転写残トナー
はクリーニング装置126により除去する。
【0006】転写材124にはイエロートナー像、マゼ
ンタトナー像、シアントナー像、ブラックトナー像が順
次重ねて転写され、これらの転写を受けた転写材は定着
装置125で混色定着されフルカラー像が形成される。
【0007】次に、この装置に用いられる現像剤につい
て説明する。
【0008】各現像器には非磁性トナーと磁性キャリア
を含む2成分現像剤が収容されている。トナーはポリエ
ステル、スチレンアクリルなどのバインダーに、イエロ
ー、マゼンタ、シアン、ブラックの顔料を混合したもの
である。ブラックの顔料としてはイエロー、マゼンタ、
シアンの3色の顔料を混合し全可視光帯域を均等に吸収
させるようにしたものや、カーボンブラックのような顔
料を単独で用いたものがあるが、生産コスト等の問題か
らは、安価なカーボンブラックを利用するのが有利であ
る。キャリアは鉄粉、フェライト等の磁性材料をコア材
としコート樹脂によってコートしたものである。コート
樹脂の種類としては、トナーの帯電特性によって、アク
リル系の樹脂やシリコン系の樹脂をベース樹脂とし、こ
れにアミノシラン等の帯電制御剤を適宜混合したものが
用いられる。
【0009】トナーはキャリアと摺擦されることで摩擦
帯電し所定の極性のトリボを有する。
【0010】トナーは現像剤としてキャリアと混合さ
れ、現像室113と撹拌室114で第1及び第2撹拌ス
クリュー111、112によっての撹拌と、現像剤溜り
部105でカット極S2によって拘束され摺擦を受ける
ことで摩擦帯電する。このときのトナーの飽和帯電量は
現像剤の電気的な抵抗値、キャリアのコート樹脂に含ま
れる帯電付与剤の量、現像剤溜り部105での摺擦の強
さ等のパラメータにより決定される。また、現像剤の抵
抗値は、トナー、キャリア自体の抵抗値と、その混合
比、更には空気中の水分量と、トナー、キャリアの樹脂
がどの程度空気中の水分を吸収しているかによって決定
される。
【0011】次に現像剤のトナー補給制御について説明
する。
【0012】イエロー、マゼンタ、シアンのトナーにつ
いては、キャリアとの吸光特性の差を利用して光学的に
現像剤の濃度を検知し、この信号をもとにして消費され
た分のトナーをトナー補給槽(図示しない)から補給し
てトナー濃度を一定に保つことが可能である。またこれ
らのトナーを混合したブラックトナーの場合も、同様な
検知が可能となり、光学的に現像剤中のトナー濃度を検
知してトナー濃度を一定に保つように現像器内にトナー
を補給して制御することができる。ところが顔料にカー
ボンブラックを用いたトナーでは、キャリアのコア剤で
ある鉄粉やフェライトなどと吸光特性の差を利用するこ
とは難しいため、感光ドラム104上に基準となる静電
潜像を形成し、それを実際に現像しそのトナー像の反射
濃度を測定し、この測定結果に基づき現像器内にトナー
を補給する。
【0013】このため図5に示した装置では、Y、M、
Cステーションでは現像器内のトナーとキャリアの比を
光学的に検知してトナー補給を行ない、Kステーション
では、感光ドラム上に基準トナー像を作成し、この基準
トナー像の濃度を検知して現像器にトナーを補給してい
る。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】トナーの消費量が少な
いような画像を連続して形成した場合、同じトナーが現
像装置内で循環し、何度もくりかえして撹拌、摺擦を受
けることになる。このような場合、トナーの帯電量は短
期的に見れば飽和しているが、長期的に見るとその飽和
値自体が上昇していってしまう。
【0015】この帯電量の上昇は低湿であるほど大きく
なる。
【0016】Y、M、Cステーションの現像器は現像器
内のトナーとキャリアの比を検知しているためトナー量
は一定に保たれるため問題はないのに対し、Kステーシ
ョンはトナーの帯電量の上昇により、基準トナー像の濃
度が大きく低下してしまい、現像器内に過剰にトナーを
補給してしまう。
【0017】この結果現像剤全体の体積が増え、現像容
器から現像剤がもれ出したり、現像剤の流動性が急激に
変わることで現像スリーブ上に現像剤が一様に搬送され
なくなり、画像にキャリアが付着したり、画像の均一性
が失われたりといった弊害が生じる。
【0018】
【課題を解決する手段】上記課題を解決する本発明は、
トナーとキャリアを有する現像剤を収容する第1及び第
2の現像器と、第1の現像器によって現像された基準ト
ナー像の濃度を検知する像濃度検知手段と、この像濃度
検知手段の検知出力に基づき第1の現像器にトナーを補
給する第1のトナー補給手段と、第2の現像器内のトナ
ーとキャリアの比を検知する非検知手段と、この比検知
手段の検知出力に基づき第2の現像器にトナーを補給す
る第2のトナー補給手段と、を有する画像形成装置にお
いて、第1の現像器のキャリアの体積抵抗値を第2の現
像器のキャリアの体積抵抗値よりも低くしたことを特徴
とするものである。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て説明する。
【0020】図1は本発明を実施した画像形成装置であ
る電子写真方式のフルカラー機の概略構成図である。
【0021】図1において、YMCKの各ステーション
は、フルカラー画像のそれぞれイエロー、マゼンタ、シ
アン、ブラックの画像を形成する。以下の説明におい
て、例えば一次帯電器21とあれば、YMCK各ステー
ションにおける一次帯電器21Y、21M、21C、2
1Kを指すものとする。
【0022】それぞれのステーションにおいて、画像形
成は次のように行われる。
【0023】まず、像担持体である感光ドラム4を回転
自在に設け、該感光ドラム4を一次帯電器21で一様に
帯電し、次に例えばレーザのような発光素子22によっ
て情報信号を露光して静電潜像を形成し、現像装置9で
可視像化する。次に該可視像を転写帯電器23により転
写紙搬送シート27により搬送された転写紙24に転写
される。
【0024】転写紙24は各ステーションでイエロート
ナー像、マゼンタトナー像、シアントナー像、ブラック
トナー像が順に重ね転写される。
【0025】この4色の各トナー像が積層された転写紙
24は定着装置25で熱と圧力とにより混色及び定着さ
れ、フルカラー像として装置外に排出される。
【0026】また、感光ドラム4上の転写残トナーはク
リーニング装置26により除去する。
【0027】図2に現像器9を詳細に示す。
【0028】同図にて、感光ドラム4と対向して配置さ
れた現像装置9は、現像容器8、現像剤搬送手段として
の現像スリーブ3、現像剤の溜まり部5を規制する現像
剤返し部材1、及び現像剤の穂高規制部材のとしてのブ
レード2を有している。現像装置9の内部は垂直方向に
延在する隔壁6によって現像室(第1室)13と撹拌室
(第2室)14とに区画され、隔壁6の上方部は開放さ
れている。現像室13及び撹拌室14には、非磁性トナ
ーと磁性キャリアを含む2成分現像剤が収容されてお
り、現像室13で余分となった現像剤は撹拌室14側に
回収される。
【0029】現像室13及び撹拌室14には、それぞれ
第1及び第2撹拌スクリュー11、12が配置されてい
る。
【0030】現像装置9の現像室13は、感光ドラム4
に対面した現像域に相当する位置が開口しており、この
開口部に一部露出するようにして現像スリーブ3が回転
可能に配置されている。現像スリーブ3は非磁性材料で
構成され、現像動作時には図示矢印方向に回転し、その
内部には磁界発生手段である磁石(マグネットローラ)
10が固定されている。現像スリーブ3はブレード2に
よって層厚規制にされた2成分現像剤の層を担持搬送
し、感光ドラム4と対向する現像域で現像剤を感光ドラ
ム4に供給して潜像を現像する。現像効率を向上させる
ために、現像スリーブ3には電源15から、例えば直流
電圧に交流電圧が重畳された現像バイアス電圧が印加さ
れる。
【0031】現像装置9は、上記構成により、撹拌スク
リュー11、12によって現像スリーブ3の表面に供給
された現像剤を、マグネットローラ10の磁力にて磁気
ブラシの状態で保持し、これを現像スリーブ3の回転に
基づいて感光ドラム4との対向部(現像域)に搬送する
と共に、現像剤返し部材1及びブレード2で、磁気ブラ
シを穂切りして現像域に搬送される現像剤量を適正に維
持する。
【0032】更に説明すると、このような従来の現像装
置のマグネットローラ10は、5極構成からなり、現像
室撹拌スクリュー11で撹拌された現像剤は、汲み上げ
のための搬送用磁極(汲み上げ極)N2の磁力で拘束さ
れ、現像スリーブ3の回転により現像剤溜り部5へ搬送
される。現像剤量は現像剤返し部材1で規制され、安定
した現像剤を拘束するために、ある一定以上の磁束密度
を有する搬送用磁極(カット極)S2で十分に拘束し、
そして磁気ブラシを形成しつつ搬送される。次いで、ブ
レード、即ち、穂高規制部材2で磁気ブラシを穂切りし
て現像剤量を適正にし、搬送用磁極N1で搬送される。
更に、現像極S1で画像形成装置本体側に設けられたバ
イアス電源15を介して現像スリーブ3に直流及び/ま
たは交互電界の重畳されたバイアス電圧が印加され、現
像スリーブ3上のトナーが感光ドラム4の静電潜像側に
移動され、該静電潜像は、トナー像として顕像化され
る。
【0033】各ステーションの感光ドラム及び、バイア
ス電源は部品として共通化することで部品点数は削減し
ている。
【0034】次に現像剤について詳しく説明する。
【0035】現像室13及び撹拌室14には、非磁性ト
ナーと磁性キャリアを含む2成分現像剤が収容されてい
る。トナーはポリエステル樹脂をバインダーとして、イ
エロー、マゼンタ、シアン、ブラックのそれぞれの顔料
によって着色され、各ステーションの現像容器9に収容
されている。ブラックトナーの顔料はカーボンブラック
であり、トナー中に重量比で3%の割合で存在する。キ
ャリアの磁性体としてのコア剤はフェライトであり、こ
れを帯電制御剤を混合したシリコン樹脂で表面コートし
てある。
【0036】現像剤中のトナー濃度は、全色とも重量比
にして5%となるように制御されている。以下でその制
御の方法を説明する。
【0037】図2及び図3によって、イエロー、マゼン
タ、シアンステーションにおけるトナー濃度制御につい
て説明する。トナーとキャリアの比を検知するトナー濃
度検知手段16は970μmの中心の波長の光を発光す
る発光ダイオード164と、発光ダイオードからの光が
現像剤に反射して返ってきた光量を検知する受光素子1
6bとが組みこまれている。受光素子16bからの信号
はA/D変換された後CPU16cで検知される。
【0038】CPU16cは現像剤のトナーとキャリア
の比が初期の状態であった時の受光素子16bからの信
号を記憶しておき、現像剤からの反射光量が初期の状態
より低下した場合、970μmの光を反射するトナーの
濃度が減り、970μmの光を吸収するキャリアの濃度
が相対的に増えたと判断し、検知されたトナーの濃度に
対しあらかじめ決められた量のトナーを補給するようト
ナー補給槽(図示せず)を駆動する命令を出す。トナー
補給槽はこの信号に従った量のトナーを現像剤に補給す
る。
【0039】次に図2および図4によって、ブラックス
テーションにおけるトナー濃度制御について説明する。
まず一次帯電器21によって一様に帯電された感光ドラ
ム4上に、所定の電位となるようにレーザー発光素子2
2によって基準静電像を形成する。次に所定の現像バイ
アスが電源15から現像スリーブ3に与えられ、基準静
電像が現像されてトナー像28が形成される。この時転
写帯電器23には転写電圧は印加されておらず、また転
写紙搬送シート27と転写帯電器23は共に下方に押し
下げられ、感光ドラム4と十分離れているので、トナー
像28は感光ドラム4の回転と共にドラム上のトナー像
の濃度を検知する像濃度検知手段17の対向部分に達す
る。図4に示したように、像濃度検知手段17は970
μm中心の波長の光を発する発光ダイオード17aと、
発光ダイオードからの光が感光ドラム4の表面または感
光ドラム4上に形成されたトナー像28に反射して返っ
てきた光量を検知する受光素子17bとが組みこまれて
いる。受光素子17bからの反射光量信号はA/D変換
された後CPU17cへと送られる。ここでCPU17
cは、CPU16と共通化してもよい。CPU17はc
は、ブラックステーションの現像剤のトナーとキャリア
の比が初期の状態であった時の受光素子17bからの感
光ドラム4表面の反射光量信号に対する、トナー像28
の反射光量信号の比を記憶している。この比が増加した
場合、トナー像28からの反射光量が増加した、即ち現
像剤中のトナー濃度が低くなったと判断し、他の3色の
場合と同様にして現像剤にトナーを補給する。ここで、
基準静電像の電位が現像スリーブ3に対して同一であっ
ても、前述したように空気中の水分量の差などによって
トナーの帯電量が変化するので、現像されるトナー像の
反射濃度は変化する。このため、あらかじめ空気中の水
分量と、現像されるトナー像の反射濃度との関係を測定
しておき湿度に基づいた補正を行なうことでトナーとキ
ャリアの比の安定度を増している。
【0040】次に各ステーションの現像器で用いられる
キャリアについて更に詳細に説明する。
【0041】各ステーションで用いるキャリアは夫々、
コア材上に表面樹脂層を被覆した構成とし、コア材、樹
脂、及び、樹脂中に含有される帯電制御剤は共通のもの
としている。
【0042】ブラックに使われているキャリアは、他の
色に使われているキャリアに対して、コート剤の量の割
合と、コート剤中の帯電制御剤の量を下げている。コー
ト剤はコア剤のフェライトに対し高抵抗なので、コート
剤の量をコア剤に対し減らすことによってキャリア全体
の抵抗値が下がる。
【0043】本例ではイエロー、マゼンタ、シアンのキ
ャリアの体積抵抗値は略同一とし、ブラックのキャリア
の体積抵抗値はこれら有彩色トナー用のキャリアの50
%としている。
【0044】このことによって、例えば周囲の湿度が低
い状態で、ブラックのトナーの消費量が少ないような画
像を連続して形成することで同じトナーが現像装置10
9内で何度もくりかえし撹拌、摺擦を受けても、トナー
の帯電量の飽和値が上昇し、トナーが過剰に帯電するの
を抑制することができる。そしてその結果形成される画
像の濃度や基準潜像に対して現像されるトナー像28の
濃度が下がるのを抑制でき、トナーの過剰な補給による
画像へのキャリア付着や、現像スリーブ3上に現像剤が
不均一に搬送されることによる画像濃度のムラを防止す
ることができ、Kステーションも現像器内のトナーとキ
ャリアの比を検知してトナーを補給するY、M、Cステ
ーションと同様トナーとキャリアの比の変動が抑制さ
れ、トナーがチャージアップした状態でもイエロー、シ
アン、マゼンタ、ブラック共に濃度バランスのとれたフ
ルカラー像を形成できる。
【0045】なお、電源15、感光ドラム4は各ステー
ション共通のものを用いるため、トナーの帯電量には適
正な画像を維持するための条件が必要であり、このため
ブラックと他の色のキャリアの抵抗値の比にも適正な条
件がある。
【0046】Y、M、Cのキャリアに対しKのキャリア
の体積抵抗値を80%以下とすることで高い飽和帯電量
の抑制効率が得られる。
【0047】また、他の色のキャリアに対してブラック
のキャリアの体積抵抗値を40%より小さくすると、ブ
ラックのトナーに適正な帯電量を安定して与えることが
困難であり、この結果長期の画像形成時にトナーの飛
散、画像汚れが増加してしまうことがわかっている。
【0048】このため、ブラックのキャリアの体積抵抗
値は他の色のキャリアの体積抵抗値にくらべて40%〜
80%の範囲におさめることが好ましい。
【0049】次にキャリアの体積抵抗値の測定方法を図
6に示す。
【0050】図6に示すセルAにサンプルを充填し、該
充填サンプル227に接するように電極221及び22
2を配し、該電極間に正弦交流、直流で可、電圧を印加
し、その時流れる電流を交流用電流計14で測定するこ
とにより求めた。その測定条件は、充填サンプルのセル
との接触面積S=2cm2 、厚みd=3mm、上部電極
の荷重15kg重であり、その際のインピーダンスの値
は交流電圧振幅中÷電流値×S÷dより得られる。
【0051】また、コート樹脂中の帯電制御剤の重量比
率も画像濃度に影響を与える。
【0052】まずブラックの他色に対する帯電制御剤の
重量比率が80%以上の場合は、低湿度の環境下での画
像濃度を保証することが難しくなる場合が生じる。
【0053】またこの比が30%以下であると、逆に高
湿環境下でのトナーの帯電量が十分に付与できなくな
る。
【0054】以上のことからブラックの現像剤に用いら
れているキャリアのコート剤中の帯電制御剤の重量比率
は、30%〜80%とするのがよい。
【0055】このようにブラックのキャリアの体積抵抗
地を低下させることで、ブラックトナーの消費の少ない
像を連続して形成した場合にキャリアに対するトナー濃
度が高まってしまうことを防止できるが、通常時はY.
M.Cに比べてKのトリボは小さくなる。
【0056】バイアス電源をY.M.C.Kで共通化し
ているため、トリボの小さいブラックの濃度は他のY.
M.Cに比べて相対的に低くなる。
【0057】そこで本実施例の形態では更に、ブラック
の現像スリーブ3kの周速度を、他のステーションの現
像スリーブ3Y、3M、3Cの縦速度に対して120%
となるようにした。
【0058】本実施例による画像形成装置ではイエロ
ー、マゼンタ、シアンの現像スリーブ3Y、3M、3C
の周速度は、感光ドラム4の周速度に比べて1.5倍で
ある。ここでブラックの現像スリーブ3kの周速度を、
他の色の現像スリーブの周速に対して120%、即ち感
光ドラム4の周速度に比べて1.8倍にすることで、ブ
ラックステーションの感光ドラム4kと現像スリーブ3
kが対向する部分に単位時間あたりに供給されるトナー
の量を増やすことができ、トナー中のカーボンブラック
の重量比を上げることなく画像濃度を十分に高く保つこ
とができる。
【0059】更に現像スリーブ3kの周速度を増加させ
ることで、現像剤が長期にわたって画像形成に使用さ
れ、摺擦によってより低抵抗化した場合でも、現像され
たトナー像を乱して高濃度部に細かいムラを生じさせ、
画像濃度を下げてしまうのを防止することができる。尚
このように、長期にわたり使用した現像剤のトナー像の
乱れを防止するには、ブラックステーションの他色に対
する現像スリーブ周速度は110%ないし160%とす
るのがよい。110%以下であると他色のキャリアに比
べ低抵抗のブラックのキャリアが長期にわたって使用さ
れたとき、他色よりも早くトナー像の乱れが生じるのを
防止する効果が期待できないし、また160%以上にす
ると他色に比べて帯電量を下げたブラックのトナーが他
色に比べ飛散しやすくなってしまうからである。
【0060】
【発明の効果】以上説明した通り本発明によれば、現像
器内のトナーとキャリアの比を検知してトナーを補給す
る現像器と、現像した基準トナー像の濃度を検知してト
ナーを補給する現像器との濃度バランスが良く、環境変
動にも安定した画像を形成できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の画像形成装置の概略図。
【図2】現像器の詳細を示す断面図。
【図3】トナーとキャリアの比を検知する機構を示す
図。
【図4】像濃度を検知する機構を示す図。
【図5】画像形成装置の一例を示す図。
【図6】キャリアの体積抵抗値の測定方法を示す図。
【符号の説明】
3 現像スリーブ 4 感光ドラム 5 現像剤溜り部 9 現像装置 10 マグネット 11 現像室 12 撹拌室 13 第1撹拌スクリュー 14 第2撹拌スクリュー 15 電源 16 色トナー濃度検知手段 17 ドラム上トナー濃度検知手段

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 トナーとキャリアを有する現像剤を収容
    する第1及び第2の現像器と、第1の現像器によって現
    像された基準トナー像の濃度を検知する像濃度検知手段
    と、この像濃度検知手段の検知出力に基づき第1の現像
    器にトナーを補給する第1の補給手段と、第2の現像器
    内のトナーとキャリアの比を検知する比検知手段と、こ
    の比検知手段の検知出力に基づき第2の現像器にトナー
    を補給する第2のトナー補給手段と、を有する画像形成
    装置において、 第1の現像器のキャリアの体積抵抗値を第2の現像器の
    キャリアの体積抵抗値よりも低くしたことを特徴とする
    画像形成装置。
  2. 【請求項2】 上記第1の現像器のキャリアの体積抵抗
    値は第2の現像器のキャリアの体積抵抗値の40〜80
    %であることを特徴とする請求項1の画像形成装置。
  3. 【請求項3】 第1、第2の現像器のキャリアは共に共
    に磁性体とトナーの帯電量を制御するための帯電制御剤
    を含有する表面樹脂層を有し、表面樹脂層中の帯電制御
    剤の重量比率は第1の現像器のキャリアは第2の現像器
    のキャリアよりも低いことを特徴とする請求項1もしく
    は2の画像形成装置。
  4. 【請求項4】 第1の現像器のキャリアの表面樹脂中の
    帯電制御剤の重量比率は第2の現像器のキャリアの表面
    樹脂層中の帯電制御剤の重量比率の30〜80%である
    ことを特徴とする請求項3の画像形成装置。
  5. 【請求項5】 第1、第2の現像器は共に、像担持体と
    対向し現像剤を担持して回転する現像剤担持体を有し、
    第1の現像器の現像剤担持体の周速は第2の現像器の現
    像剤担持体の周速よりも大きいことを特徴とする請求項
    1から4の画像形成装置。
  6. 【請求項6】 第1の現像器の現像剤担持体の周速は第
    2の現像器の現像剤担持体の周速の110〜160%で
    あることを特徴とする請求項5の画像形成装置。
  7. 【請求項7】 第1の現像器のトナーはカーボンブラッ
    クを含有する黒トナー、第2の現像器のトナーは黒以外
    の有彩色トナーであることを特徴とする請求項1〜6の
    画像形成装置。
  8. 【請求項8】 更に、トナーとキャリアを有する現像剤
    を収容する第3及び第4の現像器と、第3の現像器内の
    トナーとキャリアの比を検知する第3比検知手段と、こ
    の第3比検知手段の検知出力に基づき第3の現像器にト
    ナーを補給する第3のトナー補給手段と、第4の現像器
    内のトナーとキャリアの比を検知する第4比検知手段
    と、この第4比検知手段の検知出力に基づき第4の現像
    器にトナーを補給する第4トナー補給手段と、を有し、
    第2、第3、及び第4の現像器のキャリアの体積抵抗値
    は略等しいことを特徴とする請求項1から7の画像形成
    装置。
  9. 【請求項9】 第2、第3、第4の現像器は夫々、像担
    持体と対向し現像剤を担持して回転する現像剤担持体を
    有し、これらの現像剤担持体の周速は略等しいことを特
    徴とする請求項8の画像形成装置。
  10. 【請求項10】 第2、第3、第4の現像器は夫々、イ
    エロートナー、マゼンタトナー、シアントナーを収容す
    ることを特徴とする請求項8もしくは9の画像形成装
    置。
  11. 【請求項11】 第1の現像器が対向する第1の像担持
    体及び第2の現像器が対向する第2の像担持体を有し、
    第1の像担持体上のトナー像と第2の像担持体上のトナ
    ー像が同一の転写材上に重ねて転写されることを特徴と
    する請求項1から10の画像形成装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2014095817A (ja) * 2012-11-09 2014-05-22 Konica Minolta Inc 画像形成装置
JP2016051149A (ja) * 2014-09-02 2016-04-11 富士ゼロックス株式会社 画像形成装置、画像形成方法、静電荷像現像用キャリアセット、静電荷像現像剤セット、及びプロセスカートリッジセット

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