JPH09219325A - 変圧器用コイルボビン - Google Patents

変圧器用コイルボビン

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JPH09219325A
JPH09219325A JP2233496A JP2233496A JPH09219325A JP H09219325 A JPH09219325 A JP H09219325A JP 2233496 A JP2233496 A JP 2233496A JP 2233496 A JP2233496 A JP 2233496A JP H09219325 A JPH09219325 A JP H09219325A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
bobbin
side coil
coil
voltage side
recessed part
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP2233496A
Other languages
English (en)
Inventor
Kiyoaki Sakuramoto
清昭 櫻本
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Sanyo Electric Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Electric Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Sanyo Electric Co Ltd filed Critical Sanyo Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 変圧器における高圧側コイルの巻線の乱れを
防止する。 【解決手段】 変圧器用コイルボビン1の中央部に、低
圧側コイル2の巻線幅aと略同じ或いはそれより稍広い
幅、及び、導線20の直径と略同じ或いはそれより稍大き
い深さの凹部7が形成される。さらに、ボビン1の端部
に形成される低圧側コイル用掛止め片8から凹部7ま
で、導線20の直径と略同じ或いはそれより稍大きい幅及
び深さの溝70が形成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液晶プロジェクタ
等の電子機器に使用される高圧用変圧器のコイルボビン
に関する。
【0002】
【従来の技術】変圧器は、鉄芯を用いた磁気回路と、こ
れに鎖交する2個以上のコイルからなる。高圧用の変圧
器では、鉄芯の周りに絶縁用のコイルボビン(1)を配備
し、該ボビン(1)の外面に低圧側コイル(2)を形成し、
次に高圧側コイル(3)を形成する。低圧側コイル(2)を
形成するには、従来は、図4のように、ボビン(1)の端
部に設けた掛止め片(8a)に、導線(20)を掛けて90度曲
げ、ボビン(1)の軸方向に向ける。ボビン(1)の中心付
近にて、絶縁テープ(6)を用いて導線(20)をボビン(1)
に固定した後、導線(20)をボビン(1)の周方向に曲げ
る。導線(20)を数ターン巻いてから、ボビン(1)の軸方
向に曲げ、絶縁テープ(6)でボビン(1)に固定した後、
導線(20)をボビン(1)の他端部に設けた掛止め片(8b)に
掛ける。次に、高圧側コイル(3)を形成するには、ボビ
ン(1)の周面全体に絶縁フィルム(4)を巻いた後、高圧
側の導線(30)を、低圧側コイル(2)と同じ要領で、掛止
め片(90)に掛け、絶縁テープ(6)でボビン(1)に固定し
てから、低圧側コイル(2)よりも多く巻く。そして、巻
線の上に、絶縁フィルム(4)を挟みながら、さらに導線
(30)を巻いて積層し、これを数回繰り返す。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】変圧器を使って高圧を
得るには、高圧側コイル(3)の巻数は、低圧側コイル
(2)の巻数よりもはるかに多くする必要がある。従っ
て、高圧側コイル(3)の巻線幅bは、低圧側コイル(2)
の巻線幅aよりも広く、その結果、図5のように、高圧
側コイル(3)用の導線(30)は、ボビン(1)の外面の中央
部が膨らんだ状態で巻くことになり、巻線の乱れが生じ
やすい。そのため、変圧器の特性が不安定となる。ま
た、導線(30)を慎重に巻く必要が有り、作業が効率的で
ない。
【0004】
【発明の目的】本発明の目的は、高圧側コイル(3)に巻
線乱れを生ぜしめることなく、迅速にコイル巻きができ
るボビン(1)の構造を提供することにある。
【0005】
【課題を解決する為の手段】コイルボビンの中央部に、
低圧側コイルの巻線幅aと略同じ或いはそれより稍広い
幅、及び、導線の直径と略同じ或いはそれより稍大きい
深さの凹部を形成する。さらに、低圧側コイル用掛止め
片から前記凹部まで、導線の直径と略同じ或いはそれよ
り稍大きい幅及び深さの溝を形成する。
【0006】
【作用及び効果】前記凹部により低圧側コイルを収納で
きるので、高圧側コイルの導線を、ボビンの中央部で膨
らむこと無く巻くことができ、高圧側コイルの巻線乱れ
を防止できる。また、効率よく作業を行なうことができ
る。さらに、低圧側コイル用掛止め片から凹部までに形
成された溝により、低圧側コイル用の導線を収納できる
ので、導線を絶縁テープで固定する必要がなくなり、作
業工程を減らすことができる。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を、図面
に沿って詳述する。図1は、本発明のコイルボビン(1)
の一実施例を示したものであり、該ボビン(1)は、プラ
スチック等で一体成形され、液晶プロジェクタにおいて
利用される投射用放電灯を点灯するための高圧用変圧器
に使用される。
【0008】従来のボビン(1)は、円筒状に形成され、
両端は、フェライトコアが嵌合するように形成されてい
る。ボビン(1)に積層される高圧側コイル(3)用の導線
(30)及び絶縁フィルム(4)を保持するために、ボビン
(1)の両端部には、複数の突出片(10)が突出している。
本実施例では、ボビン(1)は、直径が約10mm、高さが約
20mmであり、一方の端部には、4個の突出片(10)が、周
方向に90度ずつ離れて外向きに約5mm突出し、他方の端
部にも周方向の同じ位置に同様の突出片(10)が突出して
いる。同じくボビン(1)の端部に、低圧側コイル用掛止
め片(8)及び高圧側コイル用掛止め片(9)が形成され
る。前記掛止め片(8)(9)は、それぞれ、ボビン(1)端
部から外向き放射状に突出する板片(80)(90)と、該板片
(80)(90)の先端から軸方向外向きに突出する小片(81)(9
1)とを具え、該小片(81)(91)の基端部近傍にて、板片(8
0)(90)の側面にスリット(82)(92)が形成される。低圧側
コイル用及び高圧側コイル用掛止め片(8)(9)は、電子
機器(本実施例では、液晶プロジェクタ)の構成及び配
線に都合のよい位置に形成される。例えば、図1のよう
に、各掛止め片(8)(9)が、それぞれ、両端に1個ずつ
形成され、また、図の上側の掛止め片(9)と突出片(10
a)が一体となって形成される。
【0009】ボビン(1)の外面の中央部に、低圧側コイ
ル(2)を収納する凹部(7)が周方向に帯状に形成され
る。本実施例では、低圧側コイル(2)は、直径が約0.5m
mである導線(20)を約5回程度巻くことにより形成され
ることから、前記凹部(7)の寸法は、幅が約3.0mm、深
さが約0.7mmである。さらに、低圧側コイル用掛止め片
(8)(8)から凹部(7)まで、ボビン(1)の軸方向に溝(7
0)(70)が形成される。本実施例では、該溝(70)の寸法
は、幅及び深さが約0.7mmである。
【0010】次に、コイルボビン(1)に導線を巻いてコ
イル(2)(3)を形成する手順を説明する。低圧側コイル
(2)を形成するには、図2のように、導線(20)を、低圧
側コイル用掛止め片(8a)の小片(81)に外側から巻き、該
掛止め片(8a)のスリット(82)に通し、ボビン(1)の軸方
向に曲げて溝(70)に収納する。溝(70)と凹部(7)の結合
部にて、導線(20)を、ボビン(1)の周方向に曲げ、凹部
(7)にて5回程度巻いてから、別の溝(70)と凹部(7)の
結合部にて、ボビン(1)の軸方向に曲げて、該溝(70)に
収納する。そして、導線(20)を、別の掛止め片(8b)のス
リット(82)に通して該掛止め片(8b)の小片(81)に巻く。
高圧側コイル(3)は、従来通りに形成する。すなわち、
ボビン(1)の周面全体にポリエステルフィルム等の絶縁
フィルム(4)を巻いてから、導線(30)を、低圧側コイル
(2)と同じ要領で、掛止め片(9)に掛け、ボビン(1)の
軸方向に曲げる。導線(30)を、絶縁テープ(6)を用いて
ボビン(1)に固定してから、周面の略全体に巻いて、一
層の巻線を形成する。そして、巻線の上に、絶縁フィル
ム(4)を巻き、さらに導線(30)を巻いて積層し、これを
数回繰り返す。以上のようにしてコイル(2)(3)が形成
されたコイルボビン(1)を貫通し、且つボビン(1)の外
側で結合するようなフェライトコア(5)が配備されるこ
とにより、図6のような、高圧用変圧器が完成する。
【0011】従って、ボビン(1)の凹部(7)及び溝(70)
に、低圧側コイル(2)の導線(20)を収納できるので、高
圧側コイル(3)の導線(30)及び絶縁フィルム(4)を、図
3及び図6のように、ボビン(1)の中央部で膨らむこと
無く巻くことができ、高圧側コイル(3)の巻線乱れを防
止できる。巻線乱れを防止できるから、効率よく作業を
行なうことができ、また、変圧器の特性において、ばら
つきが小さくなり、所定の特性を有する変圧器を安定し
て供給できる。さらに、ボビン(1)に形成された溝(70)
により、低圧側コイル(2)の導線(20)をボビン
(1)に巻き付ける際に、導線(20)を絶縁テープ(6)で
固定する必要がなくなり、その結果、作業工程を減らす
ことができる。
【0012】なお、上記実施例のように、ボビン(1)の
凹部(7)及び溝(70)における幅及び深さは、低圧側コイ
ル(2)の導線(20)が丁度収納できる程度であることが望
ましい。しかしながら、ボビン(1)の形状が許す限り、
それよりも大きくしても、同じように巻線の膨らみを防
止できることから、上記効果を実現できる。
【0013】上記実施形態の説明は、本発明を説明する
ためのものであって、特許請求の範囲に記載の発明を限
定し、或は範囲を減縮する様に解すべきではない。又、
本発明の各部構成は上記実施形態に限らず、特許請求の
範囲に記載の技術的範囲内で種々の変形が可能であるこ
とは勿論である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のコイルボビンを示す斜視図である。
【図2】図1の正面図であって、低圧側コイルを巻いた
ものである。
【図3】図2のA−A断面図であって、さらに高圧側コ
イルを巻いたものである。
【図4】従来のコイルボビンを示す正面図であって、低
圧側コイルを巻いたものである。
【図5】図4のB−B断面図であって、さらに高圧側コ
イルを巻いたものある。
【図6】本発明のコイルボビンを利用した変圧器を示す
斜視図である。
【符号の説明】
(1) コイルボビン (2) 低圧側コイル (3) 高圧側コイル (4) 絶縁フィルム (7) 凹部 (8) 低圧側コイル用掛止め片 (9) 高圧側コイル用掛止め片 (70) 溝

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 変圧器用コイルボビン(1)の中央部に、
    低圧側コイル(2)の巻線幅aと略同じ或いはそれより稍
    広い幅、及び、導線(20)の直径と略同じ或いはそれより
    稍大きい深さの凹部(7)が形成された変圧器用コイルボ
    ビン。
  2. 【請求項2】 ボビン(1)の端部に形成される低圧側コ
    イル用掛止め片(8)から凹部(7)まで、導線(20)の直径
    と略同じ或いはそれより稍大きい幅及び深さの溝(70)が
    形成された請求項1に記載の変圧器用コイルボビン。
JP2233496A 1996-02-08 1996-02-08 変圧器用コイルボビン Withdrawn JPH09219325A (ja)

Priority Applications (1)

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JP2233496A JPH09219325A (ja) 1996-02-08 1996-02-08 変圧器用コイルボビン

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JP2233496A JPH09219325A (ja) 1996-02-08 1996-02-08 変圧器用コイルボビン

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JPH09219325A true JPH09219325A (ja) 1997-08-19

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JP (1) JPH09219325A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004087659A (ja) * 2002-08-26 2004-03-18 Sumida Technologies Inc 高圧トランス
JP2011129776A (ja) * 2009-12-18 2011-06-30 Tdk Corp トランス

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JP2004087659A (ja) * 2002-08-26 2004-03-18 Sumida Technologies Inc 高圧トランス
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Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20030506