JPH09219138A - ヒューズ - Google Patents

ヒューズ

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JPH09219138A
JPH09219138A JP2535496A JP2535496A JPH09219138A JP H09219138 A JPH09219138 A JP H09219138A JP 2535496 A JP2535496 A JP 2535496A JP 2535496 A JP2535496 A JP 2535496A JP H09219138 A JPH09219138 A JP H09219138A
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高生 遠藤
Yasushi Mizuguchi
康 水口
Michitaka Kinoshita
道隆 木下
Makoto Katsumata
信 勝亦
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 許容値をわずかに超える低電流の場合、ある
いはスライスショート等によるパルス電流が流れた場合
にも、敏速に溶断して回路を保護することのできるヒュ
ーズを提供する。 【解決手段】 細径導線を薄肉絶縁外皮で被覆してなる
素線12を複数本密に集束することで溶断部14を構成
し、溶断部14の両端に端子部15を設け、素線の束の
中心部に配設する素線として、細径導線と薄肉絶縁外皮
との間に細径導線よりも低融点の低融点金属層を形成し
てなる2層構造の素線12Bを用いた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、溶断特性を改良し
たヒューズに関する。
【0002】
【従来の技術】ヒューズは、規定以上の電流が流れたと
き、金属製の溶断部がジュール発熱で溶断することによ
り、電流を遮断して電気回路を保護するものである。
【0003】図6に従来のヒューズ(ヒュージブルリン
ク)の一例の斜視図を示し、図7にその展開図を示す。
このヒューズ1は、一枚の金属板を曲げ加工したもの
で、細幅に形成した可溶部2の一部の断面積を更に削っ
て線状体化させ、その部分を溶断部3としている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来のヒュ
ーズ1では、溶断部3が1本の線状体により構成されて
いるので、放熱性が良過ぎてしまい、許容値よりわずか
に大きな電流(低電流)による発熱の場合に、溶断部3
が溶融温度まで達する時間が長くなり、敏速な回路保護
機能を発揮できない可能性があった。また、スライスシ
ョート等によりパルス電流が流れたときには、ON時の
発熱量とOFF時の放熱量の差が小さいため、溶断部の
温度上昇が遅くなり、溶断までの時間が延びて、敏速な
回路保護機能を発揮できない可能性があった。
【0005】本発明は、上記事情を考慮し、許容値をわ
ずかに超える低電流の場合、あるいはスライスショート
等によるパルス電流が流れた場合にも、敏速に溶断して
回路を保護することのできるヒューズを提供することを
目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明のヒュー
ズは、細径導線を薄肉絶縁外皮で被覆してなる素線を複
数本密に集束することで溶断部を構成し、該溶断部の両
端に端子部を設けたことを特徴とする。
【0007】このヒューズは、溶断部が相互に絶縁され
た素線の束よりなるので、低電流、パルス電流によって
溶断部の素線が発熱したとき、中心部の素線が周囲の素
線の放熱の影響を受ける。このため、外周部の素線の温
度が下がっても、中心部は温度上昇を続け、束の中心部
から素線が溶断し始める。そして、中心部の素線の溶断
により、外周部の素線を流れる電流値が増加して、最終
的には全ての素線が溶断して、電流を遮断する。
【0008】請求項2の発明のヒューズは、請求項1記
載のヒューズであって、前記素線の束の中心部に配設す
る素線として、前記細径導線と薄肉絶縁外皮との間に細
径導線よりも低融点の低融点金属層を形成してなる2層
構造の素線を用いたことを特徴とする。
【0009】2層構造の素線では、発熱時に外側の低融
点金属層が先に溶解し、溶解した金属が細径導線内部に
拡散することで、細径導線自体の融点降下作用をもたら
す。従って、溶断部を構成している束の中心部の素線は
低い温度で確実に早期に溶断する。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。
【0011】図1はヒューズ10の全体構成を示す斜視
図である。このヒューズ10は、多数の素線12を密に
集束することで溶断部14を構成したものであり、素線
12の束の両端に端子部15、15を設け、これら端子
部15、15に各素線12を導通させたものである。素
線12は、図3(a)、(b)に示すように、数十μm
の細径導線21を、エナメル等の樹脂からなる数μm厚
の薄肉絶縁外皮22で被覆してなるものであり、溶断部
14において各素線12は、それぞれ薄肉絶縁外皮22
により相互に絶縁されている。
【0012】この場合、素線12の束の中心部に配設す
る素線としては、図3(b)に示すような、細径導線2
1と薄肉絶縁外皮22との間に、細径導線21よりも低
融点の錫や鉛からなる低融点金属層23を形成してなる
2層構造の特殊タイプの素線12Bが用いられている。
また、素線12の束の外周部の素線としては、図3
(a)に示すような、細径導線21を直接薄肉絶縁外皮
22で被覆した通常タイプの素線12Aが用いられてい
る。
【0013】次に作用を説明する。
【0014】このヒューズ10は、溶断部14が、相互
に絶縁された素線12の束により構成されているので、
許容値に近い低電流によって溶断部14の素線12が発
熱したとき、中心部の素線12が、外周部の素線12の
放熱の影響を受ける。このため、外周部の素線12の温
度が下がっても中心部の素線12は温度上昇を続け、束
の中心部から素線12が溶断し始める。そして、中心部
の素線12の溶断により、外周部の素線12を流れる電
流値が増加して、最終的には全ての素線12が溶断し
て、電流を遮断する。
【0015】この場合、特に束の中心部の素線は、図3
(b)に示した2層構造の素線12Bであるため、発熱
時に外側の低融点金属層23が先に溶解し、溶解した金
属が細径導線21の内部に拡散することで、細径導線2
1自体の融点降下作用をもたらす。従って、中心部の素
線12Bは低い温度で確実に早期に溶断し、その結果溶
断部14全体が速やかに溶断することになる。
【0016】また、スライスショート等によりパルス電
流が流れる場合は、図5(b)に示すような電流波形と
なる。従って、図5(a)に示すように、従来のヒュー
ズでは、パルス波電流のON時の発熱、OFF時の放熱
で収支の均衡が図られてしまうため、温度上昇が遅い
が、本発明のヒューズでは、パルス波電流のOFF時で
も束の中央部の素線12は外周部の素線12の放熱の影
響を受けて温度上昇するため、大きな熱損失を受けず
に、確実に温度上昇し溶断する。
【0017】図4は、あるサンプルにて実験して得た溶
断特性の結果を示す。この図は、本発明のヒューズに定
常波電流を流した場合、本発明のヒューズにパルス波電
流を流した場合、従来のヒューズに定常波電流を流した
場合の各場合毎の通電電流と溶断までの時間の関係を示
している。
【0018】この図から、本発明のヒューズは、従来の
ヒューズよりも低い通電電流値で確実に溶断し、同じ溶
断電流での溶断までの時間を比較して見ると、従来より
も本発明のヒューズの方が時間が短いことが分かる。特
に、パルス波電流の場合、従来ヒューズでは溶断しにく
いケースがあるが、本発明のヒューズの場合、定常波電
流の場合によく近似し、低い電流値でも確実に短い時間
で溶断することが分かる。
【0019】以上の結果、本発明のヒューズによれば、
許容値に近い低電流の場合も、パルス電流の場合も、確
実且つ敏速に溶断して、回路保護を行うことができる。
【0020】なお、上記実施形態では、素線束の中心部
に、二重構造の素線12Bを用いているが、必ずしもそ
うする必要はなく、中心部と外周部に同じ素線12Aを
配設してもよい。
【0021】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明に
よれば、溶断部が複数本の素線の束よりなるので、スラ
イスショート時や許容電流に近い低電流値のショートで
も、従来のヒューズより敏速且つ確実な電流の遮断を行
うことができる。また、溶断部の素線の太さや本数を変
えることで、幅広い範囲の許容電流値を簡単に実現する
ことができる。
【0022】請求項2の発明によれば、請求項1の発明
の効果に加え、束の中心部の素線が早期に確実に溶断す
るので、全体の溶断速度が早くなり、より一層敏速な回
路保護機能を果たすことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態としてのヒューズの斜視図で
ある。
【図2】図1のヒューズを溶断部で切断した状態を示す
斜視図である。
【図3】図1のヒューズの溶断部に用いる素線の構造を
示し、(a)は束の外周部に配設する素線12Aの構造
を示す部分斜視図、(b)は束の中心部に配設する素線
12Bの構造を示す部分斜視図である。
【図4】本発明のヒューズと従来のヒューズの溶断特性
を比較して示す図である。
【図5】(a)は本発明のヒューズと従来のヒューズの
パルス電流時の溶断部温度上昇特性を比較して示す図、
(b)はスライスショート等によるパルス電流波形を示
す図である。
【図6】従来のヒューズの一例を示す斜視図である。
【図7】図6のヒューズの展開図である。
【符号の説明】
10 ヒューズ 12 素線 12A 束の外周部の素線 12B 束の中心部の素線 14 溶断部 21 細径導線 22 薄肉絶縁外皮 23 低融点金属層
フロントページの続き (72)発明者 勝亦 信 静岡県御殿場市川島田252 矢崎部品株式 会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 細径導線を薄肉絶縁外皮で被覆してなる
    素線を複数本密に集束することで溶断部を構成し、該溶
    断部の両端に端子部を設けたことを特徴とするヒュー
    ズ。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のヒューズであって、 前記素線の束の中心部に配設する素線として、前記細径
    導線と薄肉絶縁外皮との間に細径導線よりも低融点の低
    融点金属層を形成してなる2層構造の素線を用いたこと
    を特徴とするヒューズ。
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