JPH092189A - エアバッグカバーの製造方法 - Google Patents

エアバッグカバーの製造方法

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JPH092189A
JPH092189A JP7154911A JP15491195A JPH092189A JP H092189 A JPH092189 A JP H092189A JP 7154911 A JP7154911 A JP 7154911A JP 15491195 A JP15491195 A JP 15491195A JP H092189 A JPH092189 A JP H092189A
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airbag
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千春 戸谷
Akiyoshi Nagano
昭義 永野
Tetsuya Fujii
哲也 藤井
Katsuhiro Katagiri
勝広 片桐
Yoshio Yamazaki
喜夫 山崎
Tatsuhiro Ueno
樹広 上野
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 芯材表面に配置された三層構造の装飾シート
の薄い外皮層に、破断予定部の薄肉部を形成することと
なっても、歩留りと外観の低下を抑えて、容易に製造す
ることができるエアバッグカバーの製造方法を提供する
こと。 【構成】 エアバッグカバー10は、加熱軟化させて真
空成形により所定形状に賦形される三層構造の装飾シー
ト12と、装飾シート12をインサートとして射出成形
で形成される芯材11と、から構成される。装飾シート
12の外皮層13には、エアバッグの膨張時に破断する
破断予定部としての薄肉部16eが形成される。薄肉部
16eは、装飾シート12の真空成形時、真空成形型2
1の型面21aに設けた凸部21bを利用し、外皮層1
3の破断予定部の部位に沿って、表面側から裏面側に湾
曲する断面略V字状の湾曲部16dを形成し、湾曲部1
6の押し伸ばされた中央に、形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、エアバッグ装置の折り
畳まれたエアバッグを覆う自動車のインストルメントパ
ネル、ドアトリム、シートバック、ステアリングホイー
ルのパッド等のエアバッグカバーの製造方法に関し、特
に、膨張時のエアバッグを突出させるために破断する破
断予定部を配置させて、芯材の表面側に三層構造の装飾
シートを配置させた合成樹脂製のエアバッグカバーの製
造方法に関する。
【0002】
【従来の技術とその課題】従来、この種のエアバッグカ
バーとしては、合成樹脂製の芯材と、周辺部位の内装部
材との意匠性を考慮して芯材表面に配設される装飾シー
トと、から構成されていた(実開昭63−22262号
公報等参照)。
【0003】そして、エアバッグの膨張時に破断してエ
アバッグを突出させるために、エアバッグカバーには、
破断予定部としての薄肉部が形成されていた。この破断
予定部としての薄肉部は、高周波・熱・超音波を利用し
た加工治具により、エアバッグカバーを削るように溶融
させて、エアバッグカバーに凹部を設けて形成していた
(特開平2−248238号公報、特開平4−1513
45号公報、特開平6−218811号公報等参照)。
【0004】そして、薄肉部は、円滑にエアバッグカバ
ーを破断させるために、装飾シートにも設ける必要が生
ずる。
【0005】この場合、装飾シートとして、装飾シート
の表面側に配置される軟質塩化ビニル等からなる外皮
層、外皮層の裏面側に配置されて感触を良好にする発泡
ポリプロピレン等からなる発泡層、発泡層の裏面側に配
置されて、芯材の射出成形時の熱や射出圧から外皮層や
発泡層を保護するポリプロピレン等からなるバリア層、
が積層されて一体化したシート材を使用する場合には、
バリア層を切除して外皮層の裏面をも削るように凹部を
設けて、薄肉部を形成することとなっていた。
【0006】しかしながら、外皮層が、通常の1mm前後
の厚さでなく、さらに薄い0.5mm程度の厚さの場合に
は、削るように溶融させて薄肉部を形成する際の肉厚管
理が容易でなく、外皮層が破れたり、あるいは、エアバ
ッグの膨張時に破断できる肉厚を確保することが困難と
なって、不良品の発生が多く、歩留りの低下を招いてい
た。特に、エアバッグカバーは、意匠形状の要求から曲
面となる場合が多く、その曲面の外皮層に、加工治具を
操作して薄肉部を形成することとなるため、上記課題が
助長されてしまう。
【0007】さらに、外皮層の裏面側から、削るように
溶融させて凹部を形成して、薄肉部を形成する場合に
は、薄肉部の部位のみが部分的に加熱されることから、
外皮層の表面側では、薄肉部の部位が周囲の部位とつや
やシボ模様等を相違させることとなり、エアバッグカバ
ーの外観を低下させる場合もあった。
【0008】本発明は、上述の課題を解決するものであ
り、芯材表面に配置された三層構造の装飾シートの薄い
外皮層に、破断予定部の薄肉部を形成することとなって
も、歩留りと外観の低下を抑えて、容易に製造すること
ができるエアバッグカバーの製造方法を提供することを
目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明に係る製造方法
は、加熱軟化させて真空成形により所定形状に賦形され
る装飾シートと、該装飾シートをインサートとして射出
成形で形成される芯材と、から構成され、前記装飾シー
トが、表面側の外皮層と、該外皮層の裏面側に配置され
る発泡層と、該発泡層の裏面側に配置されて前記芯材の
射出成形時における前記外皮層・発泡層の保護用のバリ
ア層と、を備えて構成され、前記装飾シートの外皮層
に、エアバッグの膨張時に破断する破断予定部としての
薄肉部が形成されているエアバッグカバーの製造方法で
あって、前記装飾シートの真空成形時、真空成形型の型
面に設けた凸部を利用し、前記外皮層の破断予定部の部
位に沿って、表面側から裏面側に湾曲する断面略V字状
の湾曲部を形成し、該湾曲部の押し伸ばされた中央に、
前記薄肉部を形成することを特徴とする。
【0010】
【発明の作用・効果】本発明に係るエアバッグカバーの
製造方法では、装飾シートの真空成形時、真空成形型の
型面に設けた凸部を利用し、外皮層の破断予定部の部位
に、表面側から裏面側に湾曲する断面略V字状の湾曲部
を形成し、装飾シートの外皮層に設ける破断予定部とし
ての薄肉部を、その湾曲部の押し伸ばされた中央に、設
けるものである。
【0011】すなわち、真空引きされて断面略V字状の
湾曲部が形成される際には、既に加熱されて外皮層を含
めた装飾シートが軟化しており、破れることなく、外皮
層が表面側から裏面側に押し伸ばされて、湾曲部が形成
される。そして、湾曲部が押し伸ばされて形成されるこ
とから、その中央には、外皮層が薄くとも、容易に、薄
肉部が形成されることとなる。
【0012】さらに、外皮層に設ける破断予定部として
の薄肉部が、エアバッグカバーの曲面に形成される場合
であっても、装飾シートを曲面状に賦形する際に、真空
成形型の型面に沿って一定の高さの凸部を設けておくだ
けで、曲面に対応させて湾曲部を形成して、容易に、薄
肉部を形成することができる。
【0013】また、押し伸ばされる湾曲部が、表面側か
ら凹む態様となるため、湾曲部の表面側のつややシボ模
様等が他の部位と変化しても、表面側から見難く、外観
低下を抑えることができる。
【0014】したがって、本発明に係るエアバッグカバ
ーの製造方法では、芯材表面に配置された三層構造の装
飾シートの薄い外皮層に、破断予定部の薄肉部を形成す
ることとなっても、歩留りと外観の低下を抑えて、容易
に製造することができる。
【0015】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説
明する。
【0016】実施例で製造するエアバッグカバー10
は、図1〜3に示すように、自動車のインストルメント
パネル(以下、インパネと略す)8の一部として形成さ
れ、インパネ8は、インパネ本体9とエアバッグカバー
10とで構成されている。
【0017】インパネ本体9は、フィラー入りのポリプ
ロピレン等の硬質合成樹脂から形成される基材9aと、
後述する装飾シート12が延設されて基材9aを覆うよ
うに配置される装飾シート9bと、から構成されてい
る。
【0018】エアバッグカバー10は、エアバッグ装置
1の折り畳まれたエアバッグ2の上方を覆う位置に配置
され、芯材11と、芯材11の表面側に配置される装飾
シート12と、から構成されている。
【0019】なお、エアバッグ装置1について説明する
と、エアバッグ装置1は、折り畳まれて収納される袋状
のエアバッグ2と、エアバッグ2に膨張用のガスを供給
するシリンダタイプのインフレーター3と、インフレー
ター3からのガスを拡散させてエアバッグ2内に流入さ
せる筒状のディフューザー4と、エアバッグ2・インフ
レーター3・ディフューザー4の周囲を覆う箱形状のケ
ース5と、を備えて構成されている。
【0020】なお、4aは、インフレーター3からのガ
スをエアバッグ2内へ拡散させて流入させるガス流通孔
であり、4bは、ディフューザー4から複数突設される
ボルトであり、これらのボルト4bは、ナット6止めす
ることにより、ケース5、エアバッグ2、ディフューザ
ー4を一体化するとともに、車両のフレームから突設さ
れるブラケット7にエアバッグ装置1を取付固定するも
のである。
【0021】また、ケース5は、側壁部位が、インナー
パネル5aとアウターパネル5bとの二重構造として構
成され、アウターパネル5bには、切り起こされてイン
ナーパネル5a側に延びる所定数の爪5cが形成されて
いる。これらの爪5cは、後述するブラケット11aを
係止するものである。
【0022】エアバッグカバー10は、上方から見て
「H」字形状に破断予定部16を配置させて、エアバッ
グ2の膨張時に、2つの扉部17・18を開かせるよう
に構成されている。なお、破断予定部16の「H」字の
上下端の間の位置が、扉部17・18が開く際の回転中
心部位としてのヒンジ部19となる。
【0023】そして、芯材11は、ヒンジ部19の破断
せずに曲がる性質を確保し、かつ、基材9aとの接合力
を確保するため、基材9aと相溶性を有した熱可塑性エ
ラストマーから形成されている。なお、実施例の場合に
は、基材9aが、フィラー入りのポリプロピレンから形
成されており、ポリプロピレンと相溶性を有する熱可塑
性エラストマーとしては、オレフィン系熱可塑性エラス
トマー若しくはスチレン系熱可塑性エラストマーが例示
でき、実施例の場合には、芯材11がオレフィン系熱可
塑性エラストマーから形成されている。
【0024】また、芯材11には、外周縁の裏面側に、
四角筒形状のブラケット11aが突設され、ブラケット
11aには、エアバッグ装置1のケース5の爪5cを挿
入係止させる取付孔11bが形成されている。このブラ
ケット11aは、破断予定部16や扉部17・18を、
折り畳まれたエアバッグ2の上方位置に、精度良く配置
させるように、エアバッグカバー10の部位をエアバッ
グ装置1のケース5と連結させるために形成されてい
る。
【0025】装飾シート12は、表面側の外皮層13
と、外皮層13の裏面側に配置される発泡層14と、発
泡層14の裏面側に配置されて芯材11の射出成形時に
おける外皮層13・発泡層14を保護するためのバリア
層15と、を備えて構成されている。
【0026】実施例の場合、外皮層13は、軟質塩化ビ
ニルから形成され、発泡層14は、発泡ポリプロピレン
から形成され、バリア層15は、芯材11と同じオレフ
ィン系熱可塑性エラストマーから形成されている。ま
た、外皮層13の肉厚は、0.5mm、発泡層14の肉厚
は、3.0mm、バリア層15の肉厚は、0.7mmとして
いる。
【0027】そして、破断予定部16の部位には、芯材
11に凹部16aが形成され、バリア層15に切除部1
6bが形成され、外皮層13には、表面側から裏面側に
押し伸ばされて中央に薄肉部16eを配置させた断面略
V字状の湾曲部16dが形成されている。なお、切除部
16bは、芯材11の凹部16aが発泡層14の部位ま
で延設された凹部16cの一部として形成されている。
【0028】なお、湾曲部16dは、破断予定部16の
「H」字に沿って、連続的に形成され、凹部16a・1
6cは、破断予定部16の「H」字に沿って、連続的に
形成しても良いし、断続的に形成しても良い。
【0029】また、湾曲部16dにおける最小肉厚の薄
肉部16eの肉厚は、実施例の場合、0.3mmとしてい
る。
【0030】このエアバッグカバー10及びインパネ8
の実施例の製造について述べると、まず、装飾シート9
bの部位も含めたシート状の装飾シート12を、図4の
Aに示すように、加熱ヒータ20で加熱軟化させた後、
図4のBに示すように、真空成形型21に当てて真空成
形して、インパネ8に埋設させる所定形状に賦形させ
る。その際、真空形成型21の型面21aに形成されて
いる凸部21bにより、外皮層13が押し伸ばされて、
外皮層13に、破断予定部としての薄肉部16eを有し
た湾曲部16dが形成されることとなる。
【0031】そして、インパネ本体9の基材9aを射出
成形する成形型に、所定形状に賦形させた装飾シート1
2・9をセットして、基材9aを形成する。
【0032】その後、エアバッグカバー10の芯材11
の射出成形型にセットして、図4のCに示すように、芯
材11を形成する。
【0033】そして、離型後、図4のDに示すように、
超音波ウエルダの加工ホーン22を利用して、凹部16
a・16cを形成し、さらに、芯材11のブラケット1
1aに取付孔11bを形成すれば、インパネ8を製造す
ることができる。
【0034】以上のように、実施例のエアバッグカバー
10の製造方法では、装飾シート12の真空成形時、真
空成形型21の型面21aに設けた凸部21bを利用
し、外皮層13の破断予定部の部位に、表面側から裏面
側に湾曲する断面略V字状の湾曲部16dを形成し、装
飾シート12の外皮層13に設ける破断予定部としての
薄肉部16eを、その湾曲部16dの押し伸ばされた中
央に、設けるものであり、真空引きされて断面略V字状
の湾曲部16dが形成される際には、既に加熱されて外
皮層13を含めた装飾シート12が軟化しており、破れ
ることなく、外皮層13が表面側から裏面側に押し伸ば
されて、湾曲部16dが形成されることとなる。そし
て、湾曲部16dが押し伸ばされて形成されることか
ら、その中央には、外皮層13が薄くとも、容易に、薄
肉部16eが形成される。
【0035】そして、外皮層13に設ける破断予定部と
しての薄肉部16eが、エアバッグカバー10の曲面に
形成される場合であっても、装飾シート12を曲面状に
賦形する際に、真空成形型21の型面21aに沿って一
定の高さの凸部21bを設けておくだけで、曲面に対応
させて湾曲部16dを形成して、容易に、薄肉部16e
を形成することができる。
【0036】また、押し伸ばされる湾曲部16dが、表
面側から凹む態様となるため、湾曲部16dの表面側の
つややシボ模様等が他の部位と変化しても、表面側から
見難く、外観低下を抑えることができ、既述の発明の作
用・効果の欄で述べたと同様な効果を得ることができ
る。
【0037】なお、基材9a、芯材11、及び、装飾シ
ート9・12のバリア層15は、相互に同種若しくは相
溶性を有しているため、別途、接着剤を使用しなくと
も、強固に接合されることとなる。
【0038】また、凹部16a・16cを形成する場合
には、超音波ウエルダを利用する他、加熱したカッタを
利用したり、高周波を利用したカッタで、凹部16a・
16cを形成しても良い。
【0039】ちなみに、インパネ8を製造したならば、
車両に装着した後、エアバッグ装置1と連結させる際に
は、各ボルト4bを利用して一体化したエアバッグ装置
1のケース5におけるインナーパネル5aとアウターパ
ネル5bとの間にブラケット11aを挿入して、各爪5
cを取付孔11bに挿入係止させ、インパネ8にエアバ
ッグ装置1を連結させるとともに、ブラケット7を各ボ
ルト4bにナット6止めし、ブラケット7の他端を図示
しないフレームに固定させれば、インパネ8と連結させ
てエアバッグ装置1を車両に装着することができる。な
お、インパネ8を、車両に装着する際、所定の計器等を
配設させることとなる。
【0040】そして、所定時、インフレーター3からの
ガスが吐出されれば、そのガスがディフューザー4のガ
ス流通孔4aを経てエアバッグ2内に流入され、エアバ
ッグ2は、エアバッグカバー10を押し上げることとな
る。その際、エアバッグカバー10は、引張荷重が作用
して、破断予定部16の芯材11の部位では、裏面側に
設けられた凹部16aの部位に応力集中が生じて、芯材
11が破断し、また、破断予定部16の装飾シート12
の部位では、バリア層15の切除部16bが切除されて
おり、かつ、外皮層13には、断面略V字状の湾曲部1
6dの中央に、薄肉部16eが形成されており、引張荷
重が作用すれば、外皮層13の断面形状を変化させてい
る湾曲部16dの薄肉部16eに応力集中が生じ易く、
その結果、薄肉部16eが破断し、芯材11と装飾シー
ト12との破断予定部16(16a・16b・16e)
がそれぞれ破断することとなる。そのため、エアバッグ
2は、エアバッグカバー10の破断予定部16を破断さ
せ、さらに、エアバッグカバー10のヒンジ部19を回
転中心として扉部17・18を開かせ、大きくインパネ
8から突出することとなる。
【0041】なお、実施例で製造したエアバッグカバー
10では、折り畳まれたエアバッグ2の上方に適確に破
断予定部16や扉部17・18を配置させるために、エ
アバッグ装置1のケース5と連結させるブラケット11
aを芯材11に設けた場合を示したが、精度良く、エア
バッグ2の上方にエアバッグカバー10が配置されれ
ば、図5に示すエアバッグカバー30のように、ケース
5に連結させるブラケットを設けなくとも良い。
【0042】また、実施例で製造したエアバッグカバー
10では、バリア層15に設ける切除部16bを、芯材
11を射出成形して装飾シート12と一体的にした後
に、芯材11の凹部16aを形成する際、加工治具22
を利用して、同時に加工して加工工数が少なくなる場合
を示したが、装飾シート12と芯材11とを一体的にす
る芯材11の射出成形前に、予め、装飾シート12のバ
リア層15に切除部16bを形成しておいても良い。そ
の場合には、装飾シート12を所定形状に真空成形した
後に、凹部16cを設け、その後に、芯材11を成形
し、芯材11に凹部16aを形成することから、図6に
示すエアバッグカバー40のように、破断予定部16
が、芯材11に設けられた凹部16aと、装飾シート1
2におけるバリア層15の切除部16bを含めて発泡層
14まで凹む凹部16cと、外皮層13の湾曲部16d
と、から構成されることとなる。ちなみに、バリア層1
5に切除部16bを設けた後に、芯材11を成形する場
合には、発泡層14や外皮層13が、芯材11の成形時
の熱や射出圧で、損傷するのではと考えられるが、切除
部16bが、その幅を狭くしているため(0.1〜0.
5mm)、装飾シート12の外表面まで影響を与える程、
発泡層14や外皮層13が損傷することはない。
【0043】さらに、各実施例では、製造するエアバッ
グカバー10・30・40として、インパネ8に利用さ
れるものを示したが、インパネ以外のエアバッグ装置の
エアバッグを覆うように配置されるドアトリム・シート
バック・ステアリングホイールのパッド等に本発明を利
用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例で製造するエアバッグカバー
の拡大断面図である。
【図2】同エアバッグカバーの斜視図である。
【図3】同エアバッグカバーの使用態様を示す断面図で
ある。
【図4】同実施例の製造工程を示す図である。
【図5】同実施例で製造するエアバッグカバーの変形例
の使用態様を示す断面図である。
【図6】他の実施例で製造したエアバッグカバーの拡大
断面図である。
【符号の説明】
1…エアバッグ装置、 2…エアバッグ、 10・30・40…エアバッグカバー、 11…芯材、 12…装飾シート、 13…外皮層、 14…発泡層、 15…バリア層、 16…破断予定部、 16a…凹部、 16b…切除部、 16d…湾曲部、 16e…薄肉部、 21…真空成形型、 21a…型面、 21b…凸部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 藤井 哲也 愛知県西春日井郡春日町大字落合字長畑1 番地 豊田合成株式会社内 (72)発明者 片桐 勝広 愛知県西春日井郡春日町大字落合字長畑1 番地 豊田合成株式会社内 (72)発明者 山崎 喜夫 愛知県西春日井郡春日町大字落合字長畑1 番地 豊田合成株式会社内 (72)発明者 上野 樹広 愛知県西春日井郡春日町大字落合字長畑1 番地 豊田合成株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 加熱軟化させて真空成形により所定形状
    に賦形される装飾シートと、該装飾シートをインサート
    として射出成形で形成される芯材と、から構成され、 前記装飾シートが、表面側の外皮層と、該外皮層の裏面
    側に配置される発泡層と、該発泡層の裏面側に配置され
    て前記芯材の射出成形時における前記外皮層・発泡層の
    保護用のバリア層と、を備えて構成され、 前記装飾シートの外皮層に、エアバッグの膨張時に破断
    する破断予定部としての薄肉部が形成されているエアバ
    ッグカバーの製造方法であって、 前記装飾シートの真空成形時、真空成形型の型面に設け
    た凸部を利用し、前記外皮層の破断予定部の部位に沿っ
    て、表面側から裏面側に湾曲する断面略V字状の湾曲部
    を形成し、該湾曲部の押し伸ばされた中央に、前記薄肉
    部を形成することを特徴とするエアバッグカバーの製造
    方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US6612607B1 (en) 1997-03-26 2003-09-02 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Interior member having an airbag door section for use in vehicles, and its molding method
KR20190090308A (ko) * 2018-01-24 2019-08-01 현대모비스 주식회사 조수석 에어백 도어
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