JPH09218762A - 印刷処理システム - Google Patents

印刷処理システム

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JPH09218762A
JPH09218762A JP8023855A JP2385596A JPH09218762A JP H09218762 A JPH09218762 A JP H09218762A JP 8023855 A JP8023855 A JP 8023855A JP 2385596 A JP2385596 A JP 2385596A JP H09218762 A JPH09218762 A JP H09218762A
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JP8023855A
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Koji Adachi
康二 足立
Hiroshi Ishikawa
宏 石川
Hiroshi Kawamoto
浩史 川本
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Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ネットワーク上の複数の演算処理装置でラス
タライズ処理された印刷画素情報を効率的に回収してシ
ステム全体の処理速度を改善する。 【解決手段】 資源情報を基に印刷ジョブ分割手段4に
て印刷ジョブフラグメントを生成する際に、印刷ジョブ
フラグメントの管理情報を記述したフラグメントタグお
よび分割・スケジューリング時の印刷ジョブの管理情報
を記述したタグテーブルを生成する。印刷ジョブフラグ
メントは各演算処理装置1b,・・・にてラスタライズ
処理手段7でラスタライズ処理され、圧縮処理手段8で
圧縮処理される。これらの部分圧縮画素情報は印刷装置
2の印刷ジョブ回収手段2aでタグテーブルに基づき対
応するフラグメントタグとともに回収され、合成処理手
段2bでタグテーブルおよびフラグメントタグに基づき
ページ単位に合成される。そして、印刷ジョブ復元手段
2cでページ単位の圧縮画素情報を復元するようにし
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は印刷処理システムに
関し、特にページ記述言語等で記述された印刷ジョブを
ネットワーク上の複数の演算処理装置により分担して処
理することにより印刷を高速に実行する印刷処理システ
ムに関する。
【0002】
【従来の技術】電子写真方式、インクジェット方式など
の高速デジタル印刷に適した印刷装置の開発に伴い、従
来の文字情報中心の印刷から脱皮した、画像、図形、文
字などを同様に取り扱い、文字図形等の拡大、回転、変
形などが自由に制御できる「ページ記述言語」を用いる
印刷制御方式が一般に普及してきた。1980年代に様
々なページ記述言語が開発され、その代表例がPost
Script(ポストスクリプト、Adobe Sys
tems社商標)と、Interpress(インター
プレス、Xerox社商標)であるが、様々なプリンタ
に多くのページ記述言語が用いられている。
【0003】従来のページ記述言語処理印刷装置では、
印刷装置の中央処理装置(CPU)で逐次的に解釈を行
い、印刷装置のプリンタ装置で印字動作を実行すること
が行われていた。その一例として、特開平1−1883
74号公報にはコンピュータから送られてくる印字のた
めのプログラム(以下印刷ジョブという)を受け付け、
記憶する記憶装置と、その印刷ジョブを逐次的に解釈す
る演算処理装置と、この解釈された印刷ジョブに従い印
字動作をする印刷装置とを設け、コンピュータから印刷
装置へ印刷ジョブが一旦伝送された後は、印刷装置側で
印刷ジョブを翻訳し印字動作を行うことによりコンピュ
ータの負荷を減らし、システム全体の処理速度を向上さ
せることが記載されている。しかしながら、ページ記述
言語から印刷画素への変換(以下、ラスタライズ処理と
呼ぶ。)をソフトウェアで実現する場合、多大な処理時
間がかかることが知られている。さらに、近年の高画質
化、カラー化の要求に対して、演算処理装置に今後ます
ます多くの負荷がかかることが懸念されている。
【0004】そこで印刷ジョブを高速に処理するために
いくつかの技術が提案されており、本発明に関連する従
来例として、たとえばPCT/JP91/00456
号、特開平6−168087号公報等が公知である。こ
れらの公報には、複数の演算処理装置をネットワークに
より疎結合し、並列的に印刷ジョブの解釈実行を行うネ
ットワーク分散による印刷処理システムが記載されてい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、PCT/JP
91/00456号公報に記載されている印刷処理シス
テムでは、複数の演算処理装置に対して印刷ジョブを分
割し並列的なラスタライズ処理を指示するクライアント
プロセス、または複数の演算処理装置に対して印刷ジョ
ブの分割および並列的なラスタライズ処理の同期を管理
するプリントコンフィグレーションサーバが、印刷画素
を回収し半導体メモリ(RAM)で構成されるイメージ
メモリ上で合成した後、印字動作を実行する印刷装置に
転送するよう構成されている。すなわち、上記印刷処理
システムでは、ラスタライズ処理された大量の印刷画素
情報がネットワークを介して少なくとも2回転送される
ことになる。したがって、ネットワークトラフィックが
増大するとともに、印刷出力までの時間がかかり、複数
の演算処理装置で並列的にラスタライズ処理した効果が
十分に得られていない。また、分散処理された印刷画素
を回収しイメージメモリ上で合成した後、印字動作を実
行する印刷装置に転送するよう構成されているため、ジ
ョブが複数ページで構成される場合、ジョブの全てのペ
ージに対応する巨大な半導体メモリが存在しない場合、
印刷装置から複数ページからなるジョブ全体を連続して
出力することができず、システム全体の効率が低下す
る。さらに、巨大な半導体メモリを備える場合は大きな
コストアップとなるという問題点があった。
【0006】一方、特開平6−168087号公報に記
載されている印刷処理システムでは、複数の演算処理装
置に対して並列的なラスタライズ処理の管理を行う管理
オブジェクト(または管理プログラム)が、各演算処理
装置にあるプリントオブジェクトに対して各CPUを使
っての印刷を指示し、プリントオブジェクトはプリント
メッセージを受け取ると印刷装置を制御してラスタライ
ズ処理された印刷画素情報を印刷装置に送るよう構成さ
れている。さらに、分割・ラスタライズ処理・回収され
る印刷ジョブは、ページ内の分割は考慮されておらず、
ページ単位であることを前提としている。したがって、
分散処理の効果は与えられた印刷ジョブのページ数に大
きく依存することになり、印刷ジョブのページ数が少な
い場合、分散処理の効果が十分に得られないことは明ら
かである。
【0007】本発明はこのような点に鑑みてなされたも
のであり、複数の演算処理装置をネットワークにより疎
結合した印刷処理システムにおいて、複数の演算処理装
置でラスタライズ処理された印刷画素情報の回収を効率
的に行い、システム全体の処理速度を改善するととも
に、従来ページ単位で印刷画素を回収しイメージメモリ
上で合成した後、ページ毎に印刷装置で出力していたも
のを、大きなコストアップをともなうことなく複数ペー
ジで構成されるジョブを連続して出力できる印刷処理シ
ステムを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】図1は本発明による印刷
処理システムの原理構成図である。同図において、本発
明による印刷処理システムは、ネットワーク上の複数の
演算処理装置1a,1b,・・・および少なくとも1つ
の印刷装置2を含む構成の下に構成されるもので、資源
情報管理手段3a,3b,・・・と、印刷ジョブ分割手
段4と、印刷ジョブ転送手段5と、印刷ジョブ管理手段
6と、ラスタライズ処理手段7と、圧縮処理手段8と、
印刷ジョブ回収手段2aと、合成処理手段2bと、印刷
ジョブ復元手段2cとから構成される。
【0009】資源情報管理手段3a,3b,・・・に
は、自および他の演算処理装置1a,1b,・・・にお
いてラスタライズ処理を行うのに必要なラスタライズ処
理資源情報を収集して保存している。印刷ジョブ分割手
段4は印刷ジョブを受け、資源情報管理手段3aのラス
タライズ処理資源情報に基づいて、印刷ジョブを分割・
スケジューリングした複数の印刷ジョブフラグメント
と、分割・スケジューリング時に印刷ジョブの管理情報
が記述されたタグテーブルと、各印刷ジョブフラグメン
トの管理情報が記述されたフラグメントタグとを生成す
る。印刷ジョブ分割手段4で生成された印刷ジョブフラ
グメント、タグテーブルおよびフラグメントタグは印刷
ジョブ転送手段5によって印刷ジョブ管理手段6に転送
される。また、印刷ジョブフラグメントはこれに対応す
るフラグメントタグととともに印刷ジョブ転送手段5に
よって複数の演算処理装置に転送され、タグテーブルは
指定された印刷装置2に印刷ジョブ転送手段5によって
転送される。印刷ジョブ管理手段6では転送された印刷
ジョブフラグメント、タグテーブルおよびフラグメント
タグを一時記憶し、印刷ジョブの許可・終了と各印刷ジ
ョブフラグメントの終了とを管理する。
【0010】印刷ジョブ転送手段5によって転送された
印刷ジョブフラグメントはラスタライズ処理手段7にて
ラスタライズ処理される。印刷ジョブフラグメント毎に
ラスタライズ処理された画素情報は圧縮処理手段8にて
圧縮処理され、対応するフラグメントタグとともに印刷
装置2に転送される。転送された画素情報はタグテーブ
ルに基づき印刷装置2の印刷ジョブ回収手段2aによっ
て回収される。印刷ジョブ回収手段2aで回収された部
分的な圧縮画像情報は合成処理手段2bにおいてタグテ
ーブルとフラグメントタグとに基づきページ単位の圧縮
画素情報に合成される。合成処理されたページ単位の圧
縮画像情報は印刷ジョブ復元手段2cにて復元されて1
ページ分の全体的な画素情報が得られ、印刷装置2にて
出力される。
【0011】尚、ここで印刷ジョブフラグメントは、ラ
スタライズ処理をする上で他の印刷ジョブフラグメント
のラスタライズ処理と空間的干渉の生じない一連の描画
コマンド群のことである。
【0012】このように、印刷ジョブ分割手段4では、
印刷ジョブフラグメントを生成する際に、印刷ジョブフ
ラグメントをラスタライズ処理した部分画素情報を印刷
装置2の合成処理手段2bで組み立てるための情報、す
なわち、フラグメントタグおよびタグテーブルを同時に
生成し、合成処理手段2bにおいて回収した部分圧縮情
報から全体的な圧縮画像情報を得るときに、そのフラグ
メントタグおよびタグテーブルを参照するようにしたの
で、ラスタライズ処理された画素情報のネットワーク転
送は1回で済み、ネットワークトラフィックを増大させ
ることがなくなり、しかも、印刷出力までの時間を短縮
することができる。また、合成処理手段2bではページ
単位で圧縮処理をし、ページ単位で印刷ジョブ復元手段
2cに渡すようにしたので、印刷ジョブ復元手段2cで
は連続的に復元することができ、複数ページから構成さ
れるジョブを効率的に出力することができる。さらに、
1ページ内を複数の印刷ジョブフラグメントに分割でき
るため、効率的なラスタライズ処理が可能である。
【0013】
【発明の実施の形態】まず、本発明の概略について図面
を参照して説明する。図1は本発明による印刷処理シス
テムの原理構成を示す図である。
【0014】本発明の印刷処理システムは、ネットワー
クを介して疎結合された複数の演算処理装置1a,1
b,・・・および少なくとも1つの印刷装置2を含む構
成の下に構成される。印刷処理システムは、複数の演算
処理装置1a,1b,・・・のラスタライズ処理資源情
報を管理する資源情報管理手段3a,3b,・・・と、
印刷ジョブを分割・スケジューリングした複数の印刷ジ
ョブフラグメントを生成するとともに、分割・スケジュ
ーリング時に印刷ジョブの管理情報が記述されたタグテ
ーブルと各印刷ジョブフラグメントの管理情報が記述さ
れたフラグメントタグとを生成する印刷ジョブ分割手段
4と、印刷ジョブフラグメントとこれに対応するフラグ
メントタグとを複数の演算処理装置1a,1b,・・・
に、タグテーブルを指定された印刷装置2に転送する印
刷ジョブ転送手段5と、印刷ジョブフラグメントとタグ
テーブルとフラグメントタグとを受けて一時記憶すると
ともに、印刷ジョブの許可・終了と、各印刷ジョブフラ
グメントの終了を管理し、各印刷ジョブフラグメントの
終了を指定された印刷装置に通知する印刷ジョブ管理手
段6と、印刷ジョブフラグメントをラスタライズ処理す
る複数のラスタライズ処理手段7と、ラスタライズ処理
された印刷ジョブフラグメントの画素情報を圧縮する圧
縮処理手段8と、印刷装置2内にて複数の演算処理装置
1a,1b,・・・の圧縮処理手段8で圧縮処理された
部分的な圧縮画素情報とこれに添付されたフラグメント
タグとをタグテーブルに基づき回収する印刷ジョブ回収
手段2aと、回収された部分的な圧縮画素情報をフラグ
メントタグとタグテーブルとに基づきページ単位の圧縮
画素情報に合成する合成処理手段2bと、合成処理手段
2bで圧縮処理されたページ単位の圧縮画素情報を復元
し全体的な画素情報を得る印刷ジョブ復元手段2cとか
ら構成される。
【0015】ここで、資源情報管理手段3a,3b,・
・・、印刷ジョブ分割手段4および印刷ジョブ転送手段
5は、複数の演算処理装置1a,1b,・・・にソフト
ウェアとして実装されるものであり、複数の演算処理装
置1a,1b,・・・のそれぞれが、印刷ジョブを生成
するクライアント装置となった時、動作するものであ
る。
【0016】尚、ここで印刷ジョブフラグメントは、ラ
スタライズ処理をする上で他の印刷ジョブフラグメント
のラスタライズ処理と空間的干渉の生じない一連の描画
コマンド群のことである。
【0017】上記構成の印刷処理システムによれば、ネ
ットワークを介して接続された複数の演算処理装置1
a,1b,・・・の一つがクライアント装置となり、文
書作成プログラム等により印刷ジョブを生成する。ま
た、同時にクライアント装置はソフトウェアとして実装
されている資源情報管理手段3a,3b,・・・、印刷
ジョブ分割手段4および印刷ジョブ転送手段5を起動す
る。
【0018】資源情報管理手段3a,3b,・・・およ
び印刷ジョブ分割手段4によって生成された複数の印刷
ジョブフラグメント、各印刷ジョブフラグメントの管理
情報が記述されたフラグメントタグおよび各印刷ジョブ
フラグメントの管理情報が記述されたタグテーブルは印
刷ジョブ転送手段5により印刷ジョブ管理手段6に転送
されるとともに、複数の印刷ジョブフラグメントおよび
各フラグメントタグが印刷ジョブ転送手段5により複数
の演算処理装置1b,・・・に転送され、印刷ジョブの
管理情報が記述されたタグテーブルが印刷ジョブ転送手
段5により指定された印刷装置2に転送される。
【0019】各演算処理装置では、ラスタライズ処理手
段7を使って印刷ジョブフラグメント毎にラスタライズ
処理し、画素情報に変換する。続いて、画素情報は、圧
縮処理手段8により圧縮処理され、圧縮画素情報として
一時記憶される。続いて、圧縮処理手段8は印刷ジョブ
管理手段6に各印刷ジョブフラグメントの圧縮処理の終
了を通知し、さらに印刷ジョブ管理手段6は印刷装置2
内の印刷ジョブ回収手段2aに各印刷ジョブフラグメン
トの圧縮処理終了を通知する。
【0020】印刷装置2内の印刷ジョブ回収手段2a
は、各印刷ジョブフラグメントの圧縮処理終了通知と、
タグテーブルのジョブスケジューリング情報とに基づ
き、複数の演算処理装置1b,・・・から圧縮画素情報
およびフラグメントタグを回収する。回収された部分的
な圧縮画素情報は、合成処理手段2bによって、圧縮状
態のまま、タグテーブルとフラグメントタグとに基づき
ページ単位の圧縮画素情報に合成される。最後に、印刷
ジョブ復元手段2cによって、合成処理手段2bで圧縮
処理されたページ単位の圧縮画素情報を連続的に復元
し、印字動作を実行するプリンタ装置に転送し、出力す
る。
【0021】従って、本発明の印刷処理システムでは、
ラスタライズ処理された印刷画素情報のネットワーク転
送は1回となり、従来技術(PCT/JP91/004
56号公報)と比較して、ネットワークトラフィックを
増大させることが無く、且つ印刷出力までの時間を短縮
することが可能となる。また、合成処理手段2bでペー
ジ単位で圧縮処理し、印刷ジョブ復元手段2cにて出力
時に連続的に復元することができるため、複数ページか
ら構成されるジョブを効率的に出力することができる。
【0022】さらに、特開平6−168087号公報に
記載されている印刷処理システムでは印刷ジョブの分割
はページ単位に制限されていたが、本発明の印刷処理シ
ステムでは、1ページ内を複数の印刷ジョブフラグメン
トに分割できるため、効率的なラスタライズ処理が可能
である。
【0023】以下、図面に基づき本発明に係わる印刷処
理システムの実施の形態について説明する。 [第1の実施の形態]ここでは、請求項1、請求項2、
請求項3、請求項5および請求項6記載の発明に係わる
印刷処理システムについて説明する。
【0024】図2は本発明の印刷処理システムの第1の
実施の形態を示すブロック図である。この図において、
印刷処理システムは、複数の演算処理装置10,20,
30・・・と、ネットワーク40を介して接続された印
刷装置50とから構成されている。
【0025】演算処理装置10,20,30・・・は、
パーソナルコンピュータやワークステーション等からな
るものであり、これらの演算処理装置10,20,30
・・・の内、少なくとも1台は文書作成プログラムを備
えたものである。以下、文書作成プログラムを備えて印
刷ジョブを作成する機能を備えた演算処理装置、ここで
は演算処理装置10について、特に、その機能を備えて
いることを意識して説明する場合には、演算処理装置
(クライアント装置)と記す。また、他の演算処理装置
20,30・・・は代表して演算処理装置20,30と
記す。本例の印刷ジョブは、例えばポストスクリプトで
記述されたものであるが、インタープレス等の他のペー
ジ記述言語、あるいはGDI(Graphics De
viceInterface、米国、マイクロソフト社
商標)、Quick Draw(米国、アップル社商
標)等のグラフィックコマンドであってもよい。
【0026】演算処理装置(クライアント装置)10
は、図2に示すように、印刷ジョブ12を作成する文書
作成プログラム11と、資源情報管理部13と、印刷ジ
ョブ分割部14と、印刷ジョブ転送部15と、ラスタラ
イズ処理部16と、送受信部17と、圧縮処理部18と
から構成されている。他の演算処理装置20,30は、
文書作成プログラムで作成された印刷ジョブの処理に関
して、少なくとも資源情報管理部23,33と、ラスタ
ライズ処理部26,36と、送受信部27,37と、圧
縮処理部28,38とを備えている。ここで、資源情報
管理部13、印刷ジョブ分割部14、印刷ジョブ転送部
15、ラスタライズ処理部16は、いずれもソフトウェ
アとして実装され、演算処理装置(クライアント装置)
10のCPUを使って実行される。また、印刷ジョブ管
理部はどの演算処理装置にあっても良いが、図2の例で
は、演算処理装置20内に印刷ジョブ管理手段29が備
えられている。この印刷ジョブ管理手段29は、同じく
ソフトウェアとして実装されているものである。
【0027】演算処理装置(クライアント装置)10に
おいて、その資源情報管理部13は、ネットワーク分散
によりラスタライズ処理を行う演算処理装置10,2
0,30の資源情報データベースを管理するものであ
る。資源情報データベースは、例えば、演算処理装置を
特定する情報、使用可否、ラスタライズ処理可能内容、
ラスタライズ処理資源、処理の制限事項、ラスタライズ
処理等が記録されている。また、他の演算処理装置2
0,30にも資源情報管理部23,33が備えられ、演
算処理装置(クライアント装置)10の要求に応じて、
自装置の資源情報を転送するため自装置の資源情報を管
理している。演算処理装置(クライアント装置)10の
資源情報管理部13は、送受信部17を介して、他の演
算処理装置20,30の資源情報を収集し、随時資源情
報データベースを更新する。
【0028】印刷ジョブ分割部14は、印刷ジョブ12
の文書構造解析、資源従属性解析、および画像の空間的
干渉性解析等により、印刷ジョブ12を複数の印刷ジョ
ブフラグメントに分割する。印刷ジョブ分割部14は、
さらに、資源情報管理部13の資源情報データベースに
基づき、ラスタライズ処理を行う複数の演算処理装置1
0,20,30に対して、各印刷ジョブフラグメントの
処理配分およびスケジューリングを行うものである。ま
た、印刷ジョブ分割部14では、印刷ジョブフラグメン
トの配分と同時に、印刷ジョブの管理情報が記述された
タグテーブルと各印刷ジョブフラグメントの管理情報が
記述されたフラグメントタグとが生成される。一般的に
各演算処理装置に対しては、複数の印刷ジョブフラグメ
ントが割当てられる。また、印刷ジョブフラグメントか
ら印刷ジョブを再現する際のスケジュール情報は印刷ジ
ョブフラグメント間の空間的干渉関係であり、タグテー
ブルによって管理されている。
【0029】印刷ジョブ転送部15は、送受信部17を
介して、印刷ジョブ12を分割した複数の印刷ジョブフ
ラグメントと、各印刷ジョブフラグメントの管理情報が
記述されたフラグメントタグと、印刷ジョブの管理情報
が記述されたタグテーブルとを、印刷ジョブ管理部29
に転送する。さらに、複数の印刷ジョブフラグメントと
各フラグメントタグとを複数の演算処理装置10,2
0,30(クライアント装置を含む)へ、タグテーブル
を印刷装置50へ転送する。尚、印刷装置が複数あっ
て、演算処理装置(クライアント装置)10によって指
定された印刷装置が複数である場合には、印刷ジョブ分
割部14で印刷装置に対応した複数のタグテーブルが生
成され、印刷ジョブ転送部15により対応した印刷装置
に転送される。
【0030】印刷ジョブ管理部29は、印刷ジョブ転送
部15により転送された印刷ジョブフラグメントとタグ
テーブルとフラグメントタグとを一時記憶するととも
に、印刷ジョブの許可・終了と各印刷ジョブフラグメン
トの終了とを管理するものである。さらに、本例では印
刷ジョブ分割部14のジョブ分割に先だってジョブ毎に
割当てられるジョブ識別子の生成など、印刷処理システ
ム全体の管理も行うよう構成されている。
【0031】ラスタライズ処理部16は、印刷ジョブ転
送部15よって転送された印刷ジョブフラグメントを、
対応したフラグメントタグに基づきラスタライズ処理を
行うものである。そのラスタライズ処理は演算処理装置
(クライアント装置)10によって指定された印刷装置
50の性能(解像度、色再現特性、階調度、記録サイズ
等)に対応して行われる。ラスタライズ処理された画素
情報は、圧縮処理部18で圧縮処理されて一時記憶され
るとともに、印刷ジョブ管理部29に印刷ジョブフラグ
メントの圧縮処理終了を通知する。また、印刷ジョブフ
ラグメントは印刷ジョブ転送部15によって他の演算処
理装置20,30にも転送され、それぞれのラスタライ
ズ処理部36,36でラスタライズ処理され、圧縮処理
部28,38で圧縮処理される。
【0032】送受信部17,27,37,57は、演算
処理装置10,20,30および印刷装置50をネット
ワーク40を介して接続するための、ネットワークアダ
プタおよびネットワークドライバソフトウェアより構成
されている。例えば、ネットワーク40を介して大量の
印刷画素情報を転送するため、ネットワーク40に高速
のFDDI(Fiber Distributed D
ata Interface)ネットワークを使用した
場合、送受信部17,27,37,57はFDDIネッ
トワークに対応したものとなる。尚、各演算装置間およ
び印刷装置間の通信には、TCP/IPプロトコルが使
用される。
【0033】さらに、図2において印刷装置50は、送
受信部57と、回収・合成処理部51と、復元処理部5
2と、プリンタ装置53とから構成されている。回収・
合成処理部51は、印刷ジョブ管理部29から圧縮処理
終了信号を受信し、転送されていたタグテーブルに基づ
き各演算処理装置10,20,30から圧縮処理手段1
8,28,38による部分的な圧縮画素情報を回収す
る。続いて回収・合成処理部51では、部分的な圧縮画
素情報を合成してページ単位の圧縮画素情報を生成し、
半導体メモリ(RAM)に保存する。保存されたページ
単位の圧縮画素情報は、プリンタ装置53の出力動作に
応じて復元処理部52より読み出され、出力される。
【0034】プリンタ装置53は、例えばCMYK(シ
アン、マゼンタ、イエロー、黒)カラーの1色毎に露
光、現像、転写を繰り返すことによりフルカラー画像を
出力することができるレーザ走査式の電子写真方式を用
いたカラーページプリンタである。その性能は、例えば
記録サイズA3、解像度400dpi(dot per
inch)、階調各色8ビットである。
【0035】以上、印刷処理システムの構成要素の概略
について記述した。次に、この印刷処理システムの主要
部の詳細について説明する。まず、資源情報管理部1
3,23,33について説明するが、これらは同じ構成
を有しているので、ここでは、演算処理装置10の資源
情報管理部13の構成を例示する。
【0036】図3は資源情報管理部の構成例を示すブロ
ック図である。資源情報管理部13は、自装置資源情報
管理部131と、分散資源情報管理部132と、資源情
報データベース133とから構成される。
【0037】自装置資源情報管理部131は、自装置の
ラスタライズ処理資源情報を動的に管理し、自装置ある
いは他の演算処理装置の分散資源情報管理部からの資源
情報取得要求に対して、現在の自装置のラスタライズ処
理資源情報を自装置あるいは他の演算処理装置の分散資
源情報管理部に通知するものである。
【0038】分散資源情報管理部132は、資源情報デ
ータベース133を管理するものであり、印刷ジョブの
分割に先だって印刷ジョブ分割部14のラスタライズ処
理資源情報更新要求に対して、印刷ジョブ分割直前の各
演算処理装置のラスタライズ処理資源情報および各印刷
装置の印刷資源情報を収集し、資源情報データベース1
33を更新するものである。また、自装置が印刷ジョブ
を分割処理する演算処理装置でない場合は、分散資源情
報管理部132は実行されず、資源情報データベース1
33も更新されない。
【0039】資源情報データベース133は、演算処理
装置のラスタライズ処理資源情報テーブルと、印刷装置
の印刷資源情報テーブルとから構成されている。これら
のラスタライズ処理資源情報テーブルおよび印刷資源情
報テーブルの具体例を以下に示す。
【0040】図4は資源情報データベースのラスタライ
ズ処理資源情報テーブルの一例を示す図である。資源情
報データベース133におけるラスタライズ資源情報テ
ーブル133aは、演算処理装置アドレス、メモリサイ
ズ、CPU速度、転送速度、アクセスクラス、アクセラ
レータ、フォント、ロード状態、サービス状態の欄から
構成されている。演算処理装置アドレスの欄には演算処
理装置のインターネットアドレスが登録されている。メ
モリサイズの欄にはメモリサイズを登載RAMメモリ量
/RAM空き領域/磁気ディスク空き容量について登録
されている。CPU速度の欄にはラスタ/グラフィク/
フォントでの標準プロセッサへの相対値が登録されてい
る。転送速度の欄にはネットワークデータ転送速度(M
bit/sec)のピーク値が登録されている。アクセ
スクラスの欄はラスタライズ処理アクセスクラスを登録
するもので、値として、0/常時最優先可,k/プロセ
ス優先度<kにて可,−1/ユーザプロセス時禁止が入
る。アクセラレータの欄はアクセラレータの有無を登録
するもので、その値は、0/なし、1/color t
ranslate、2/JPEG compressを
表している。フォントの欄には登載フォントのファイル
名が登録されている。ロード状態の欄には0/nota
live,1/alive(no job),2/al
ive(on job),3/alive(予約)が登
録されている。そして、サービス状態の欄には0/sl
eep,1/interwait,2/runが登録さ
れている。この内、磁気ディスク空き容量、ロード状
態、サービス状態は、動的に変化するものであり、自装
置資源情報管理部131を介して動的に管理されてい
る。
【0041】図5は資源情報データベースの印刷資源情
報テーブルの一例を示す図である。資源情報データベー
ス133における印刷資源情報テーブル133bは、印
刷装置アドレス、解像度、データ形式、色空間、片面・
両面、出力可能用紙サイズ/種類、後処理、サポート処
理、サービス状態の欄によって構成されている。印刷装
置アドレスの欄には印刷装置のインターネットアドレス
が登録されている。解像度の欄にはデータの解像度がd
piで、データ形式の欄にはデータの深さビット数が、
色空間の欄にはプリンタ装置に渡す色空間が登録されて
いる。片面・両面の欄には、0/両面,1/片面で登録
され、出力可能用紙サイズ/種類の欄には、サイズに関
しては0/A6,1/A5,2/A4,3/A3,4/
A2,5/B6,6/B5,7/B4,8/B3,9/
B2で、種類に関しては0/普通紙,1/OHPで登録
されている。後処理の欄には、0/なし,1/丁合,2
/ステプラー止め,3/製本,4/袋詰め,−1/故障
中のパラメータが登録され、サポート処理の欄には、0
/なし,1/JPEGで登録され、サービス状態の欄に
は、0/電源切り,1/動作待機中,2/出力処理中,
−1/故障中のパラメータが登録されている。この内、
出力可能用紙サイズ/種類、サービス状態は、動的に変
化するものである。
【0042】図6は演算処理装置の印刷ジョブ分割部の
構成例を示すブロック図である。演算処理装置10の印
刷ジョブ分割部14は、印刷ジョブ12を受ける字句解
析部141と、構文解析部142と、文書構造解析部1
43と、資源従属性解析部144と、空間干渉性解析部
145と、印刷ジョブフラグメント生成部146とから
構成されている。
【0043】字句解析部141は、印刷ジョブ12を予
め定められたページ記述言語(本例ではポストスクリプ
ト)のオペレーションコマンド、およびそのコマンドの
実行に必要なオペランドの値として認識し、トークン列
として内部表現するものである。この字句解析の処理技
法については、例えば、Aho,A.,Sethi,
R.,and Ullman,J.D.,Compil
ers−Principles,Technique
s,and Tools,Addison−Wesle
y,1986に、有限状態機械を用いた解析技法が紹介
されている。
【0044】構文解析部142は、字句解析部141に
おいて形成された各トークンを文法にかなったトークン
の並びとして構文木(シンタックスツリー)に構成する
ものである。一般に、ポストスクリプトのようなインタ
ープリタ型ページ記述言語はスタックマシンにより逐
次、解釈実行なされるため、構文木の表現を別個に保持
していることはないが、本発明においては、印刷ジョブ
12を逐次実行せず、印刷処理情報全体を考慮した最適
化およびコマンド分割を行うため、印刷処理情報の基本
として構文木を表現しておく必要がある。以下、この構
文解析部142において解析された構文木形式の印刷ジ
ョブを特にコマンドシーケンスと呼ぶことにする。印刷
ジョブのコマンドシーケンスには、印刷ジョブをラスタ
ライズ処理する際の状態情報や資源情報を示す環境コマ
ンドシーケンスと、直接ラスタライズ処理の対象となる
描画コマンドシーケンスとが含まれている。尚、ポスト
スクリプトに関するコマンドシーケンスの具体的な記述
は『PostScriptリファレンスマニュアル第2
版』(Adobe Systems著,株式会社アスキ
ー発行,1991)に詳細に記載されている。
【0045】印刷ジョブのコマンドシーケンスとして
は、ページ数あるいは記録サイズ等の文書構成情報、解
像度あるいは両面出力等のプリンタに関連する情報、フ
ォントあるいはOPI(Open Prepress
Interface)サーバなどのラスタライズ処理の
ための資源情報、およびラスタライズ処理に直接関連す
る描画情報がある。ここでは、文書構成情報、プリンタ
に関連する情報、および資源情報に関するコマンドシー
ケンスを環境コマンドシーケンスと定義し、描画情報に
関するコマンドシーケンスを描画コマンドシーケンスと
定義している。さらに、ラスタライズ処理をする上で必
要な一連の環境コマンドシーケンス群を環境コンテンツ
と定義し、同一の環境コンテンツ条件で、且つ同一タイ
プのラスタライズ処理が行われる一連の描画コマンドシ
ーケンス群を描画コンテンツと定義している。
【0046】文書構造解析部143は、印刷ジョブのコ
マンドシーケンスから、環境コンテンツおよび描画コン
テンツを抽出するものである。文書構造解析部143よ
り抽出された文書構造の概念図を以下に示す。
【0047】図7は文書構造解析部より抽出された文書
構造の概念を示す図である。同図において、文書構造解
析部143では、印刷ジョブのコマンドシーケンスか
ら、環境コンテンツ(1)E1、環境コンテンツ(2)
E2、環境コンテンツ(6)E6、描画コンテンツ
(1)D1、環境コンテンツ(3)E3、環境コンテン
ツ(4)E4、描画コンテンツ(3)D3、環境コンテ
ンツ(7)E7、描画コンテンツ(2)D2、環境コン
テンツ(5)E5、および描画コンテンツ(4)D4が
抽出されたとする。ここで、環境コンテンツ(1)E1
は、例えば文書全体の文書構成情報、すなわち、全体ペ
ージ数,記録サイズ,出力解像度等であり、環境コンテ
ンツ(2)E2は、例えば第1ページ目を示す環境情報
であり、環境コンテンツ(6)E6は、例えば描画コン
テンツ(1)D1の描画のための環境情報、すなわち、
描画コンテンツ(1)D1が写真データ等のイメージデ
ータ描画であれば、入力解像度,入力色信号等の環境情
報であり、環境コンテンツ(3)E3は、例えば第2ペ
ージ目を示す環境情報である。このようにして、印刷ジ
ョブのコマンドシーケンスから抽出された環境コンテン
ツおよび描画コンテンツは資源従属性解析部144に入
力され、ページ毎の環境パラメータと描画コマンドシー
ケンスの従属性とが解析される。この資源従属性解析部
144における解析例を以下に示す。
【0048】図8は資源従属性解析部により解析された
従属性を表した図である。資源従属性解析部144によ
り、文書構造解析部143で抽出されたページ毎の環境
パラメータと描画コマンドシーケンスの従属性を解析す
ることにより、各描画コンテンツ毎にラスタライズ処理
に必要な環境コンテンツの従属性が図示のように表現さ
れるようになる。尚、環境コンテンツ(5)E5下の環
境コンテンツ(7)E7が図8の右図に記載されている
が、これは環境コンテンツ(4)E4の下の環境コンテ
ンツ(7)E7から継承されたものである。
【0049】資源従属性解析部144による解析が終了
すると、次に、空間干渉性解析部145により、同一ペ
ージ内の空間的に独立な画像グループの抽出および画像
グループ内の重なり関係の解析が行われる。ここで、同
一ページ内に空間的に独立な画像グループがあり、しか
も画像グループ内に重なり関係があるような文書の例を
以下に示す。
【0050】図9は独立な画像グループおよび画像グル
ープ内の重なり関係のある文書の例を示す図である。図
示の例によれば、描画コンテンツはラスタライズ処理の
タイプが異なる3つのグループに分けて表示されてい
る。すなわち、テキスト画像を示す描画コンテンツt、
図形画像を示す描画コンテンツg、写真等のイメージ画
像を示す描画コンテンツimである。また、各描画コン
テンツグループには、理解を容易にするためグループ毎
に連続番号が添付されているが、コンテンツタイプによ
らない連続ナンバーでも良い。
【0051】この図において、1ページ内には描画コン
テンツg1、描画コンテンツim1および描画コンテン
ツim2があり、描画コンテンツg1の上に描画コンテ
ンツt1、描画コンテンツt4、描画コンテンツt6が
重ねられ、描画コンテンツg1および描画コンテンツi
m1の上に描画コンテンツt2、描画コンテンツt3、
描画コンテンツt5が重ねられ、そして描画コンテンツ
im2の上に描画コンテンツg2が重ねられている。こ
こで、描画コンテンツim2および描画コンテンツg2
は1つの画像グループを構成し、この画像グループとは
空間的に独立している他の全ての描画コンテンツで別の
画像グループを構成している。
【0052】図9に示したような描画コンテンツの重な
り関係を持った文書において、そのような描画コンテン
ツの重なり関係は以下のように表現することができる。
図10は独立な画像グループおよび画像グループ内の重
なり関係を示す図である。
【0053】この図10において、全体が1ページ分で
あり、矢印の開始点のある描画コンテンツによって形成
される画像の上に、矢印の先にある描画コンテンツによ
って形成される画像が上書きされることを示している。
【0054】空間干渉性解析部145によるこのような
空間干渉性解析の後、複数の演算処理装置でラスタライ
ズ処理されるよう描画コンテンツ列は、印刷ジョブフラ
グメント生成部146に入力される。この印刷ジョブフ
ラグメント生成部146の詳細な構成例を以下に示す。
【0055】図11は印刷ジョブフラグメント生成部の
構成を示すブロック図である。同図において、印刷ジョ
ブフラグメント生成部146は、空間干渉性解析部14
5にて空間干渉性が解析された描画コンテンツを受けて
描画コンテンツタイプを判別する描画コンテンツ判別部
1461と、判別された描画コンテンツタイプがイメー
ジの場合の負荷の予測を行うイメージ負荷予測部146
2と、描画コンテンツタイプが図形の場合の負荷の予測
を行う図形負荷予測部1463と、描画コンテンツタイ
プがテキストの場合の負荷の予測を行うテキスト負荷予
測部1464と、負荷予測に基づいてジョブフラグメン
トおよびフラグメントタグを生成するジョブ分割/フラ
グメントタグ生成部1465と、処理スケジューリング
/タグテーブル生成部1466とで構成されている。こ
こで、イメージ負荷予測部1462、図形負荷予測部1
463およびテキスト負荷予測部1464の詳細を以下
に示す。
【0056】図12は負荷予測部のより詳細な構成例を
示すブロック図である。同図において、イメージ負荷予
測部1462では、描画コンテンツおよび資源従属性情
報に基づき、対応する環境コンテンツからラスタライズ
処理する画素数、入力色信号、ラスタライズ処理する画
像がOPIで他のファイルサーバを参照するかどうか、
等のパラメータが抽出されて、負荷予測のための標準処
理時間テーブルを参照し、標準処理時間が予測される。
同様に、テキスト負荷予測部1464は、ラスタライズ
処理するフォントサイズ、フォント数等のフォントパラ
メータを抽出して、負荷予測のための標準処理時間を参
照し、標準処理時間を予測する。また、図形負荷予測部
1463は、各図形オペレータの図形パラメータを抽出
して、図形オペレータ毎の処理時間評価ライブラリを参
照し、標準処理時間を予測する。
【0057】ここで、負荷予測に用いた標準処理時間テ
ーブル、処理時間評価ライブラリは、標準プロセッサに
対するものであり、実際の演算処理装置における処理時
間とは異なる。実際の演算処理装置における処理時間
は、処理スケジューリング/タグテーブル生成部146
6において、各演算処理装置のCPU速度性能、アクセ
ラレータの有無によって決定される。また、負荷予測部
1462,1463,1464では、処理時間予測と同
時にパラメータ解析により、描画コンテンツ毎のラスタ
ライズ処理に必要な処理記憶量が予測される。
【0058】次に、ジョブ分割/フラグメントタグ生成
部1465では、空間干渉性解析部145による空間干
渉性解析および負荷予測部1462,1463,146
4による各描画コンテンツ毎の処理予測時間に基づき、
描画コンテンツ群のジョブフラグメントへの分割および
各ジョブフラグメントに付属するフラグメントタグの生
成が行われる。このフラグメントタグの構成例を以下に
示す。
【0059】図13はフラグメントタグの構成例を示す
図である。同図において、フラグメントタグ147は、
識別子、テーブル識別子、ジョブ発行装置、割り付け
先、印刷装置、用紙種類識別子、用紙サイズ識別子、標
準処理時間予測値、必要記憶量予測値、同期先フラグメ
ント識別子、ジョブタイプ、配置、および頁ナンバーか
ら構成されている。識別子はこのフラグメントタグ14
7を識別する識別子であり、テーブル識別子はタグテー
ブルの識別子である。ジョブ発行装置にはジョブ発行装
置アドレスが、割り付け先にはジョブフラグメント割り
付け先アドレスが、印刷装置には印刷装置アドレスが記
述される。用紙種類識別子としては、0/普通紙,1/
OHPが記述され、用紙サイズ識別子としては、0/A
6,1/A5,2/A4,3/A3,4/A2,5/B
6,6/B5,7/B4,8/B3,9/B2のパラメ
ータが記述される。標準処理時間予測値および必要記憶
量予測値は負荷予測部1462,1463,1464で
の予測時間および予測記憶量が記述される。同期先フラ
グメント識別子はフラグメントを実行するに当たって完
了を待つべき他のフラグメントの識別子が記述されるも
ので、そのような待つべきフラグメントが存在しない場
合は「−1」が記述される。ジョブタイプはフラグメン
トの処理種別を示すもので、1:ラスタオペレーショ
ン,2:グラフィクス,3:フォント,−1:ラスタオ
ペレーション(テストラン),−2:グラフィクス(テ
ストラン),−3:フォント(テストラン)のパラメー
タが記述される。配置はフラグメント実施により生成さ
れる画像オブジェクトの外接矩形の座標点(左下点およ
び右上点)を表す情報が、頁ナンバーはフラグメントの
存在する頁番号が記述される。この内、テーブル識別
子、割り付け先、印刷装置の値は、処理スケジューリン
グ/タグテーブル生成部1466で決定され、付加され
る。また、配置の情報についても各演算装置のラスタラ
イズ処理後に付加される。
【0060】図14はタグテーブルの構成例を示す図で
ある。同図において、タグテーブル148は、識別子
と、ジョブ識別子と、ジョブ発行装置と、印刷装置と、
片面・両面識別子と、用紙種類識別子と、用紙サイズ識
別子と、後処理識別子と、総頁数と、それにジョブフラ
グメントに対応した、同期先フラグメント識別子、処理
状態、演算処理装置、標準予測時間、演算装置予測時
間、予測記憶量、およびジョブタイプとから構成されて
いる。識別子はこのタグテーブル148を識別するため
のものであり、ジョブ識別子はジョブフラグメントが含
まれるジョブの識別子である。ジョブ発行装置にはジョ
ブ発行装置アドレスが、印刷装置には印刷装置アドレス
が記述される。片面・両面識別子には、0/両面,1/
片面が記述され、用紙種類識別子および用紙サイズ識別
子はフラグメントタグ147で定義した値が記述され
る。後処理識別子としては、0/なし,1/丁合,2/
ステプラー止め,3/製本,4/袋詰め,−1/故障中
のパラメータが記述される。処理状態はフラグメントの
処理進捗状況を示したもので、0:未受信,1:受信完
了(処理中),2:処理完了,3:回収済のパラメータ
が記述される。演算処理装置にはそのアドレスが記述さ
れる。図11に戻って、処理スケジューリング/タグテ
ーブル生成部1466では、各ジョブフラグメントの演
算処理装置への配分、出力する印刷装置の指定、および
それらの結果に基づくタグテーブルの生成、フラグメン
トタグへの付加データの記載を行う。各ジョブフラグメ
ントの演算処理装置への配分については、資源情報デー
タベース133のラスタライズ処理資源情報テーブルに
おける各演算処理装置のロード状態、サービス状態に基
づき処理配分する演算処理装置が決定された後、各演算
処理装置のCPU速度、アクセラレータの有無、ネット
ワーク転送速度、使用可能メモリサイズと、各ジョブフ
ラグメントのタイプ、標準処理予測時間、予測必要記憶
量により、各ジョブフラグメントを配分する演算処理装
置が決定される。また、資源情報データベース133の
印刷資源情報テーブルに基づき、クライアントのユーザ
が予め指定した印刷装置が出力可能であるかどうかを判
定し、出力する印刷装置が決定される。
【0061】ここで、図9に示したような重なり関係を
有する文書に対してジョブフラグメントへの分割を実施
した場合の例、およびタグテーブルにおける同期関係を
以下に示す。
【0062】図15は図9の文書に関するジョブのジョ
ブフラグメントへの分割例を示す図である。同図に示す
ように、各ジョブフラグメントF1〜F6は、空間的な
干渉関係が無く、且つ同一タイプの描画コンテンツおよ
び描画コンテンツに付属した環境コンテンツの集合であ
る。すなわち、ジョブフラグメントF1〜F4はそれぞ
れ空間的な干渉関係のない描画コンテンツg1,im
1,im2,g4およびそれらの環境コンテンツの組で
あり、ジョブフラグメントF5およびF6は描画コンテ
ンツg1に、および描画コンテンツg1およびim1に
干渉したもの同士の描画コンテンツt1,t4,t6と
それらの環境コンテンツの集合、および描画コンテンツ
t2,t3,t5とそれらの環境コンテンツの集合であ
る。このようにして、印刷ジョブ分割部14で分割され
たジョブフラグメントは、次段の印刷ジョブ転送部15
からは、フラグメントタグがそれぞれヘッダとして付加
され、一組のジョブフラグメントとしてラスタライズ処
理部16,26,36へ転送される。
【0063】図16は分割されたジョブフラグメントの
タグテーブルを示す図である。図15に示したジョブフ
ラグメントF1〜F6についてのタグテーブルTによれ
ば、各ジョブフラグメントF1〜F6に対応してフラグ
メント識別子が登録され、それぞれに同期先フラグメン
ト識別子が記述されている。すなわち、ジョブフラグメ
ントF1,F2,F3については、これらを実行するに
当たって完了を待つべき他のジョブフラグメントがない
ので、同期先フラグメント識別子として「−1」が記述
されている。ジョブフラグメントF4については、ジョ
ブフラグメントF3の完了を待つ必要があるので、その
フラグメント識別子が記述されている。ジョブフラグメ
ントF5はジョブフラグメントF1の完了を待ち、ジョ
ブフラグメントF6はジョブフラグメントF1およびF
2の完了を待つ必要があるので、それぞれのフラグメン
ト識別子が記述される。
【0064】次に、印刷ジョブ転送部15によって転送
されたジョブフラグメントを実行するラスタライズ処理
部16,26,36の構成例について説明する。これら
のラスタライズ処理部16,26,36の構成は同じで
あるとして、ここでは、演算処理装置10のラスタライ
ズ処理部16を例にして説明する。
【0065】図17はラスタライズ処理部の構成例を示
すブロック図である。同図において、ラスタライズ処理
部16は、ジョブフラグメント一時記憶部161と、フ
ラグメントタグ解析部162と、ポストスクリプトイン
タプリタ部163と、イメージャ部164と、色変換ハ
ードウェアアクセラレータ165とから構成されてい
る。ジョブフラグメント一時記憶部161は、演算処理
装置(クライアント装置)10の印刷ジョブ転送部15
から転送されたジョブフラグメントを一時保存するため
の記憶部である。フラグメントタグ解析部162は、ジ
ョブフラグメントに付属したフラグメントタグから解像
度、色信号、記録サイズなどのラスタライズ処理に必要
な情報を解析し、ポストスクリプトインタプリタ部16
3に提供する。また、フラグメントタグ解析部162
は、イメージャ部164でラスタライズ処理されたジョ
ブフラグメントのページ内の配置情報を受信し、フラグ
メントタグに記録する。イメージャ部164でのラスタ
ライズ処理の後、フラグメントタグは次段の圧縮処理部
18にラスタライズ処理情報とともに出力される。
【0066】ポストスクリプトインタプリタ部163
は、ジョブフラグメントの環境コンテンツと描画コンテ
ンツとを解釈し、次段のイメージャ部164で解釈可能
なコードデータに変換する。イメージャ部164は、ラ
スタライズ処理の中心となるブロックであり、上記コー
ドデータから指定された印刷装置に対応したラスタ画像
データに変換する。また、色変換ハードウェアアクセラ
レータ165は、イメージャ部163で処理時間のかか
る画素毎の色変換を高速に処理するための回路である。
次に、イメージャ部164にて生成されたラスタライズ
処理情報を圧縮処理する圧縮処理部18について説明す
る。
【0067】図18は圧縮処理部の構成例を示すブロッ
ク図である。同図において、圧縮処理部18はカラーデ
ータ判定部181と、コンスタントカラーランレングス
圧縮処理部182と、サンプルカラー固定長ブロック圧
縮処理部183と、圧縮画素情報生成部184と、圧縮
画素情報・タグ連結部185と、圧縮画素情報一時記憶
部(磁気ディスク)186と、圧縮画素情報送信制御部
187とから構成されている。カラーデータ判定部18
1は、ラスタライズ処理されたジョブフラグメントに対
応するフラグメントタグのジョブタイプを検出し、ジョ
ブタイプがテキスト画像および図形画像である場合はコ
ンスタントカラーランレングス圧縮処理部182で、ジ
ョブタイプがイメージ画像である場合はサンプルカラー
固定長ブロック圧縮処理部183でラスタライズ処理さ
れた画像データが圧縮処理されるようにするものであ
る。ここで、コンスタントカラー(Constant
Color)データはテキストや図形のような同一値が
連続するカラーデータ、サンプルカラー(Sample
Color)データは写真のような隣接画素間でデー
タ値が異なるカラーデータを示している。詳細について
は、例えば『Interpress』(Steven
J. Harrington andRobert
R. Buckley著,A Brady BooK
(USA),1988)に記載されている。
【0068】コンスタントカラーランレングス圧縮処理
部182は副走査ライン毎にランレングス圧縮を行うも
のであり、サンプルカラー固定長ブロック圧縮処理部1
83は副走査方向のブロックサイズに対応する副走査ラ
イン毎に固定長ブロック圧縮を行うものである。本実施
例で使用した固定長ブロック圧縮処理技術は、GBTC
(Generalized Block Trunca
tion Coding)型符号化方式と呼ばれるもの
である。詳細については、例えば1990年電子情報通
信学会秋季全国大会,D−254(1990)に記載さ
れている。同技術の特徴は、画像をある大きさのブロッ
クに分割して、画像データをブロックの平均レベル、ブ
ロック内の階調幅指標、画素毎の量子化レベルの3成分
について符号化するものである。3成分を固定とするこ
とにより、圧縮状態での画像合成が可能である固定長ブ
ロック圧縮処理技術となる。本実施例では、1ブロック
を4×4画素、圧縮率(固定)を3/8とした専用ハー
ドウェアを使用している。従って、本実施例では副走査
4ライン毎に固定長ブロック圧縮を行っている。
【0069】圧縮画素情報生成部184は、コンスタン
トカラーランレングス圧縮処理部182およびサンプル
カラー固定長ブロック圧縮処理部183から出力された
副走査ライン単位の圧縮画像データを、コンパクトで且
つ、印刷装置50の回収・合成処理部51でページ単位
の画素情報に変換しやすい圧縮画素情報を生成するもの
である。圧縮画素情報生成部184で生成される圧縮画
素情報の形式は、コンスタントカラーとサンプルカラー
とで異なり、以下、その詳細を説明する。
【0070】図19はコンスタントカラーの圧縮画素情
報を示す図である。コンスタントカラーの圧縮画素情報
は、副走査ライン番号と、カラータイプと、色信号と、
主走査min(開始画素)と、主走査max(終了画
素)と、高さと、コンスタントカラーデータとから構成
される。ここで、カラータイプには、0/コンスタント
カラー,1/サンプルカラーのパラメータが入り、色信
号には、0/RGB,1/Lab,2/YMCKのパラ
メータが入る。主走査minには、主走査方向の図形開
始画素の位置情報が入り、主走査maxには、主走査方
向の図形終了画素の位置情報が入り、高さには、図形の
副走査方向のライン数が入る。高さのパラメータは、コ
ンスタントカラーの副走査ライン単位の圧縮画像データ
が副走査方向に連続する場合、副走査方向についても圧
縮されることを示している。次に、コンスタントカラー
の圧縮画素情報と画像データとの対応関係の例を示す。
【0071】図20はコンスタントカラーの圧縮データ
形式と画像データとの対応関係を示す説明図である。画
像データの例として、2つの均一で且つ重なりのある矩
形の図形61、62を示している。これらの図形61、
62に対応するコンスタントカラーの圧縮画素情報は、
3つのデータD1、D2、D3で表現される。すなわ
ち、図形61はデータD1で表され、図形62について
は、重なり部分を除いた図形を2つの矩形図形の組みと
し、重なり部分の左側の矩形図形のデータD2と、重な
り部分の下側の矩形図形のデータD3とで表される。
【0072】図21はサンプルカラーの圧縮画素情報を
示す図である。サンプルカラーの圧縮画素情報は、副走
査ライン番号と、カラータイプと、色信号と、主走査m
in(開始画素)と、主走査max(終了画素)と、高
さと、データタイプと、カラーデータサイズと、固定長
ブロック圧縮サンプルカラーデータポインタとから構成
される。ここで、カラータイプには、0/コンスタント
カラー,1/サンプルカラーのパラメータが入り、色信
号には、0/RGB,1/Lab,2/YMCKのパラ
メータが入る。主走査minには、主走査方向の図形開
始画素の位置情報が入り、主走査maxには、主走査方
向の図形終了画素の位置情報が入り、高さには、図形の
副走査方向のライン数が入る。データタイプは圧縮の有
無を示すもので、0/圧縮無,1/圧縮有のパラメータ
が入る。このデータタイプは、回収・合成処理部51で
サンプルカラーの圧縮データ同志を圧縮画像のまま合成
するために、ブロックサイズに相当する4ライン毎の基
準ラインに満たない画像に関しては圧縮処理をしないこ
とを示すためのパラメータである。また、固定長ブロッ
ク圧縮サンプルカラーデータポインタは各画素情報毎の
サンプルカラーデータの先頭アドレスを示すものであ
り、本実施例では、各サンプルカラーデータはC,M,
Y,Kの面順次で格納されている。
【0073】図22はサンプルカラーの圧縮データ形式
と画像データとの対応関係を示す説明図である。図示の
例では、開始ラインおよび終了ラインとも4ライン毎の
基準ラインからはずれているイメージ画像に関するサン
プルカラーの画素情報列を示す。すなわち、副走査ライ
ン番号が7から17まで副走査方向に連続している矩形
のイメージ画像の場合、このイメージ画像は、4ライン
毎の基準ラインで区切られた副走査ライン番号が8から
16までのイメージ画像と、残りの副走査ライン番号が
7から8までのイメージ画像および副走査ライン番号が
16から17までのイメージ画像とに分割されて、それ
ぞれデータD12、D11、D13になる。副走査ライ
ンによって分割された領域のイメージ画像はそのデータ
D12のデータタイプのパラメータから固定長ブロック
圧縮され、それ以外の2つのイメージ画像についてはそ
れらのデータD11、D13から圧縮されていないこと
がわかる。
【0074】また、画素情報生成部184で生成される
画素情報列は、回収・合成処理部51でページ単位の画
素情報に変換しやすいよう、コンスタントカラー、サン
プルカラーとも開始副走査ライン番号順にリスト化され
て、次段の圧縮画素情報・タグ連結部185に出力され
る。
【0075】圧縮画素情報・タグ連結部185では、画
素情報生成部184で生成された画素情報列に、対応す
るフラグメントタグを連結して圧縮画素情報一時記憶部
186に出力し、連結された画素情報列およびフラグメ
ントタグは印刷装置50に転送されるまで一時保存され
る。
【0076】圧縮画素情報送信制御部187は、圧縮処
理が終了した後、フラグメントタグの印刷ジョブ管理装
置のアドレスを参照して、印刷ジョブ管理部29に圧縮
処理終了通知を出力する。さらに、圧縮画素情報送信制
御部187は、回収・合成処理部51の圧縮画素情報転
送要求に応じて、圧縮画素情報一時記憶部186に一時
保存されていた圧縮画素情報の転送をする。
【0077】次に、印刷装置50の回収・合成処理部の
詳細な構成について説明する。図23は回収・合成処理
部の構成を示すブロック図である。同図において、回収
・合成処理部51は圧縮画素情報回収制御部511と、
圧縮画素情報一時記憶部(磁気ディスク)512と、圧
縮画素情報合成部513と、ジョブ圧縮画素情報記憶部
(RAM)514とから構成されている。圧縮画素情報
回収制御部511は、印刷ジョブ管理部29から出力さ
れる各ジョブフラグメントの圧縮処理終了通知を受信
し、タグテーブルに基づき、複数の演算処理装置10,
20,30の圧縮処理部18、28、38の圧縮画素情
報送信制御部に圧縮画素情報転送要求を出力し、圧縮画
素情報一時記憶部から圧縮画素情報をフラグメントタグ
とともに順次回収する。回収された各ジョブフラグメン
トの圧縮画素情報は、圧縮画素情報一時記憶部512に
保存される。
【0078】圧縮画素情報合成部513は、各ジョブフ
ラグメントの圧縮画素情報をページ毎に副走査ライン順
に回収し、タグテーブルの同期先フラグメント識別子に
基づき、各ジョブフラグメントの圧縮画素情報をページ
毎に合成する。さらに、ページ毎に合成された圧縮画素
情報は次段の復元処理部52でプリンタ装置53の動作
に応じてリアルタイムで復元処理が可能なページ単位の
圧縮画素情報フォーマットに変換される。次に、コンス
タントカラー圧縮データおよびサンプルカラー圧縮デー
タの部分的な圧縮画素情報から全体的な圧縮画素情報へ
の合成処理について説明する。
【0079】図24は部分的な圧縮画素情報の合成処理
を説明するための図である。同図に示すように、圧縮画
素情報合成部513は左側の各圧縮画素情報データを副
走査ライン順に順次合成し、同図右側に示す様なカラー
制御データD21、サンプルカラー制御データD22、
マスクデータD23、さらにはコンスタントカラーデー
タD24、図示されていないサンプルカラーデータの対
応関係を抽出する。尚、図22のサンプルカラー圧縮デ
ータD11、D12、D13は、図20のコンスタント
カラー圧縮データD1、D2、D3よりも下層であると
仮定されている。また、次段の復元処理部52では、コ
ンスタントカラーデータおよびサンプルカラーデータは
それぞれ独立に復元処理されるため、コンスタントカラ
ーデータが重なっているサンプルカラーデータはそのま
ま保存されるが、サンプルカラーデータ同士が重なって
いる場合は、ブロック圧縮の境界を除いて削除される。
【0080】次に、圧縮画素情報合成部513において
出力され、ジョブ圧縮画素情報記憶部514に書き込ま
れるページ単位の圧縮画素情報フォーマットについて説
明する。
【0081】図25はページ単位の圧縮画素情報フォー
マットを示す図である。同図において、ジョブ圧縮画素
情報記憶部514に書き込まれるページ単位の圧縮画素
情報フォーマットは、各データの先頭アドレスを示すデ
ータポインタ部、各制御データ部、およびサンプルカラ
ーデータ部から構成されている。ここで、カラー制御デ
ータの範囲についてはカラータイプ:0/コンスタント
カラー,1/サンプルカラー,2/end of li
ne、バイト数:(byte)となる。サンプルカラー
制御データの範囲についてはサンプルカラーデータ:0
/有,1/endofline、データタイプ:0/圧
縮無,1/圧縮有、基準副走査ライン差:0/0,1/
1,3/3、主走査ライン数:数値1〜4、レイヤ:0
/lower,1/upper、データポインタ:
(c,m,y,k面順次毎のアドレス)となり、マスク
データの範囲についてはデータ:2値ビットマップラン
レングスデータとなり、コンスタントカラーデータの範
囲についてはデータ:1byteの色値データ(y,
m,c,k面順次毎)となる。
【0082】次に、ページ単位の圧縮画素情報フォーマ
ットの集合であるジョブ単位の圧縮画素情報フォーマッ
トについて説明する。図26はジョブ単位の圧縮画素情
報フォーマットを示す図である。
【0083】同図において、ジョブ単位の圧縮画素情報
フォーマットは、ジョブヘッダ部、複数のページ単位の
圧縮画素情報部から構成される。ジョブヘッダ部はペー
ジ数、主走査ライン数、副走査ライン数、色信号、各ペ
ージへのポインタから構成される。また、圧縮画素情報
部はカラー制御データポインタ、サンプルカラー制御デ
ータポインタ、マスクデータポインタおよびコンスタン
トカラーデータポインタから構成される各ページのデー
タポインタと、カラー制御データ、サンプルカラー制御
データ、マスクデータおよびコンスタントカラーデータ
から構成される各ページの制御データと、各ページのサ
ンプルカラーデータとから構成されている。
【0084】回収・合成処理部51のジョブ圧縮画素情
報記憶部514では、通常、1つのジョブ単位の圧縮画
素情報が書き込まれ、次段の復元処理部52から読み出
しが行われ、ジョブ単位でプリンタ装置53から出力さ
れる。また、ジョブサイズが大きくジョブ圧縮画素情報
記憶部514に書き込みできない場合は、複数のページ
単位の圧縮画素情報が分割されて書き込まれる。
【0085】次に、印刷装置50の復元処理部52の詳
細について説明する。図27は復元処理部の構成を示す
ブロック図である。同図において、復元処理部52は、
圧縮画素情報回収制御部521と、カラー制御データバ
ッファ522と、マスクデータバッファ523と、コン
スタントカラーデータバッファ524と、サンプルカラ
ー展開制御部525と、サンプルカラー固定長ブロック
復号処理部526と、サンプルカラーデータバッファ5
27と、画素情報復元制御部528とから構成されてい
る。
【0086】圧縮画素情報回収制御部521は、ジョブ
ヘッダおよび各ページの制御データポインタを読み込
み、カラー制御データ、サンプルカラー制御データ、マ
スクデータ、コンスタントカラーデータの各バッファへ
の読み込みを制御する。サンプルカラー展開制御部52
5は、サンプルカラー制御データを読み込み、サンプル
カラー固定長ブロック復号処理部526を制御してサン
プルカラー圧縮データを非圧縮データに変換し、サンプ
ルカラーデータバッファ527に書き込む。尚、サンプ
ルカラー固定長ブロック復号処理部526は、圧縮処理
部18のサンプルカラー固定長ブロック圧縮処理部18
3と同様のハードウェアで構成されるものであるが、上
記したサンプルカラー圧縮データ同士の重なりのため、
2回路が備えられている。例えば、サンプルカラー制御
データのレイヤ情報(図25参照)の下位レイヤは常に
第1固定長ブロック復号処理回路で、上位レイヤは第2
固定長ブロック復号処理回路で処理するよう構成されて
いる。画素情報復元制御部528は、カラー制御データ
バッファ522、マスクデータバッファ523、コンス
タントカラーデータバッファ524、サンプルカラーデ
ータバッファ527から各制御データおよび画像データ
を読み出し、副走査1ライン毎にラスタデータをプリン
タ装置53に出力するよう構成され、リアルタイムで圧
縮画素情報を復元できるようハードウェアで実現されて
いる。
【0087】次に、以上説明した構成要素からなる印刷
処理システムの動作について整理する。演算処理装置
(クライアント装置)10のユーザは、文書作成プログ
ラム11を用いて印刷ジョブ12を作成し、印刷装置5
0への出力を指示する。印刷ジョブ12は、印刷ジョブ
分割部14において資源情報管理部13の資源情報デー
タベースに基づき複数の印刷ジョブフラグメントに分割
され、フラグメントタグおよびタグテーブルを作成す
る。また、印刷ジョブフラグメントの分割に先だって、
印刷ジョブ管理部29へジョブ識別子取得要求を出力
し、ジョブ識別子を得る。続いて、印刷ジョブ転送部1
5によって、上記印刷ジョブフラグメント、フラグメン
トタグおよびタグテーブルは印刷ジョブ管理部29へ転
送される。また、同時に、印刷ジョブフラグメントおよ
びフラグメントタグはクライアント装置を含む複数の演
算処理装置10,20,30に転送され、タグテーブル
は指定された印刷装置50の回収・合成処理部51の圧
縮画素情報回収制御部511へ転送される。
【0088】複数の演算処理装置に転送された印刷ジョ
ブフラグメントは、フラグメントタグ情報に基づきラス
タライズ処理部で順次ラスタライズ処理された後、圧縮
処理部で印刷ジョブフラグメント毎の圧縮画素情報が生
成され、圧縮画素情報一時記憶部186に一時保存され
る。続いて、圧縮画素情報送信制御部187から印刷ジ
ョブ管理部29へ圧縮処理終了通知が転送される。印刷
ジョブ管理部29では、タグテーブルの処理状態が変更
されるとともに、圧縮処理終了通知を回収・合成処理部
51の圧縮画素情報回収制御部511へ転送する。
【0089】圧縮処理終了通知を受信後、印刷装置50
では、回収・合成処理部51の圧縮画素情報回収制御部
511がタグテーブルに基づき圧縮画素情報を圧縮画素
情報一時記憶部512に順次回収する。1ページ毎また
はジョブ全体の圧縮画素情報の回収が終了した後、圧縮
画素情報合成部513では、タグテーブルの同期先フラ
グメント識別子に基づき、ページ単位に分割された圧縮
画素情報フォーマットでジョブ圧縮画素情報記憶部(R
AM)514に複数ページから構成されるジョブ全体の
圧縮画素情報が書き込まれる。最後に、復元処理部52
によってジョブ全体の圧縮画素情報をプリンタ装置53
の記録動作に応じて復元し、印刷ジョブ5の画素情報を
出力する。
【0090】以上説明したように、本発明によれば、複
数の演算処理装置をネットワークにより疎結合した印刷
処理システムにおいて、ラスタライズ処理された印刷画
素情報のネットワーク転送は1回となり、従来技術と比
較して、ネットワークトラフィックを増大させることが
無く、且つ印刷出力までの時間を短縮することが可能と
なる。また、回収・合成処理部はページ単位で合成処理
し、出力時に連続的に復元することができるため、複数
ページから構成されるジョブを効率的に出力することが
できる。さらに、本発明の印刷処理システムでは、1ペ
ージ内を複数の印刷ジョブフラグメントに分割できるた
め、少ないページのジョブに関しても、複数の演算処理
装置でラスタライズ処理を行うことができるため、シス
テム全体のラスタライズ処理資源を有効に利用すること
が可能である。
【0091】[第2の実施の形態]ここでは、請求項
1、請求項4および請求項7記載の発明に係わる印刷処
理システムについて説明する。
【0092】第2の実施の形態では、サンプルカラーの
圧縮処理に可変長ブロック圧縮処理を用いた点が第1の
実施の形態の印刷処理システムと異なる。可変長ブロッ
ク圧縮処理は、固定長ブロック圧縮に比べて高効率の圧
縮が可能である点が特徴であり、従って、回収・合成処
理部51のジョブ圧縮画素情報記憶部514にはより多
くページの圧縮画素情報を書き込むことができる。しか
し、固定長ブロック圧縮処理のように、圧縮画素情報を
圧縮状態のまま合成や分割ができない。ネットワークの
通信量を減らすために圧縮処理部で圧縮処理を施した場
合には、回収・合成処理部で、回収した圧縮画素情報を
一旦復元した後、合成し、それから記憶部の容量節約の
ために再圧縮するという構成が必要となる。さらに、複
数回圧縮復元処理を施すことにより画質の劣化が避けら
れない。従って、本実施の形態では、サンプルカラーデ
ータについて、圧縮処理部では圧縮処理を施さず、回収
・合成処理部で可変長ブロック圧縮処理を施すという構
成を取っている。尚、本実施例では可変長ブロック圧縮
処理として、国際標準であるJPEG圧縮を使用してい
る。JPEGは国際標準化機構(ISO)のJoint
Photographic Coding Expe
rts Groupの略であり、JPEG圧縮の符号化
方式はDCT(Discrete Cosine Tr
ansform)方式と呼ばれる可変長符号化方式であ
る。詳細については、例えば画像電子学会誌Vol.1
8,No.6,398〜407に記載されている。以
下、本実施の形態に特徴的な構成について記述する。
【0093】図28は圧縮処理部の構成を示すブロック
図である。図示の圧縮処理部18aによれば、図18に
示した圧縮処理部18と比較して、サンプルカラー固定
長ブロック圧縮処理部183が無いのが特徴である。す
なわち、圧縮処理部18aはカラーデータ判定部181
と、コンスタントカラーランレングス圧縮処理部182
と、圧縮画素情報生成部184と、圧縮画素情報・タグ
連結部185と、圧縮画素情報一時記憶部186と、圧
縮画素情報送信制御部187とから構成されている。カ
ラーデータ判定部181は、ラスタライズ処理されたジ
ョブフラグメントに対応するフラグメントタグのジョブ
タイプを検出し、ジョブタイプがテキスト画像および図
形画像である場合はコンスタントカラーランレングス圧
縮処理部182で圧縮処理し、ジョブタイプがイメージ
画像である場合は圧縮処理をしない。圧縮画素情報生成
部184は、コンスタントカラーランレングス圧縮処理
部182から出力された圧縮画像データに非圧縮のイメ
ージ画像データを添付した圧縮画素情報を生成する。こ
の圧縮画素情報は圧縮画素情報・タグ連結部185にて
対応するフラグメントタグが連結されて、圧縮画素情報
一時記憶部186に保存される。
【0094】図29はサンプルカラーの非圧縮画素情報
を示す図である。サンプルカラーの非圧縮画素情報は、
副走査ライン番号と、カラータイプと、色信号と、主走
査min(開始画素)と、主走査max(終了画素)
と、高さと、カラーデータサイズと、非圧縮サンプルカ
ラーデータポインタとから構成される。ここで、カラー
タイプには、0/コンスタントカラー,1/サンプルカ
ラーのパラメータが入り、色信号には、0/RGB,1
/Lab,2/YMCKのパラメータが入る。主走査m
inには、主走査方向の図形開始画素の位置情報が入
り、主走査maxには、主走査方向の図形終了画素の位
置情報が入り、高さには、図形の副走査方向のライン数
が入る。また、非圧縮サンプルカラーデータポインタは
C,M,Y,Kの面順次で格納されている各画素情報毎
のサンプルカラーデータの先頭アドレスを示している。
【0095】図30は非圧縮サンプルカラーのデータ形
式と画像データとの対応関係を示す説明図である。図示
の例では、幅が主走査方向の画素位置の11から36ま
であり、高さが副走査方向に10画素ある矩形のイメー
ジ画像の場合、その非圧縮画素情報として、データD3
1が得られる。イメージ画像には圧縮処理が施されてい
ないため、図21の同一の画像データに比較して、デー
タ量は2倍となっている。実際の画像では、圧縮される
画像量は大きくなるため、データ量の差は概ね8/3倍
となる。
【0096】図31は回収・合成処理部の構成を示すブ
ロック図である。図示の構成によれば、回収・合成処理
部51aは圧縮画素情報回収制御部511と、圧縮画素
情報一時記憶部(磁気ディスク)512と、圧縮画素情
報合成部513と、ジョブ圧縮画素情報記憶部(RA
M)514と、JPEG圧縮処理部515から構成され
ている。回収・合成処理部51aは、図23の回収・合
成処理部51と比較して、回収した非圧縮画素情報を圧
縮処理するJPEG圧縮処理部515が付加されている
点が特徴である。尚、JPEG処理には複雑な演算処理
が必要となるため、JPEG圧縮処理部515はハード
ウェアで構成されている。また、本実施例では、回収・
合成処理部51aの後に接続される復元処理部は、図2
7に示す復元処理部52のブロック図の中で、サンプル
カラー固定長ブロック復号処理部526がJPEG復号
処理ハードウェアに置き換えられることは当然である。
【0097】以上、本実施例の印刷処理システムでは、
第1の実施の形態での印刷処理システムに比較して、ネ
ットワークの通信量は増加するものの、ジョブ圧縮画素
情報記憶部(RAM)514により多くページの圧縮画
素情報を書き込むことができるため、高価なRAMを減
少させることが可能となる。
【0098】
【発明の効果】以上説明したように本発明では、複数の
演算処理装置をネットワークにより疎結合した印刷処理
システムにおいて、印刷ジョブを複数の印刷ジョブフラ
グメントに分割して複数の演算装置でラスタライズ処理
および圧縮処理を分散処理し、ラスタライズ処理された
印刷画素情報は印刷ジョブフラグメントの生成時に同時
に生成されたフラグメントタグおよびタグテーブルを基
にして印刷装置側で回収・復元されるように構成した。
このため、ラスタライズ処理された印刷画素情報のネッ
トワーク転送は1回となり、従来技術と比較して、ネッ
トワークトラフィックを増大させることが無く、且つ印
刷出力までの時間を短縮することが可能となる。また、
印刷装置の合成処理手段では、部分的な圧縮画素情報を
ページ単位に合成処理し、これを印刷ジョブ復元手段で
は連続的に復元することができるため、複数ページから
構成されるジョブを効率的に出力することができる。さ
らに、本発明の印刷処理システムでは、1ページ内を複
数の印刷ジョブフラグメントに分割できるため、少ない
ページのジョブに関しても、複数の演算処理装置でラス
タライズ処理を行うことができる。そのため、システム
全体のラスタライズ処理資源を有効に利用することが可
能である。また、サンプルカラーデータを非圧縮状態で
回収して可変長ブロック圧縮するようにした構成によれ
ば、圧縮画素情報を高効率に記憶させることができるた
め、高価なRAMを減少させることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による印刷処理システムの原理構成を示
す図である。
【図2】本発明の印刷処理システムの第1の実施の形態
を示すブロック図である。
【図3】資源情報管理部の構成例を示すブロック図であ
る。
【図4】資源情報データベースのラスタライズ処理資源
情報テーブルの一例を示す図である。
【図5】資源情報データベースの印刷資源情報テーブル
の一例を示す図である。
【図6】演算処理装置の印刷ジョブ分割部の構成例を示
すブロック図である。
【図7】文書構造解析部より抽出された文書構造の概念
を示す図である。
【図8】資源従属性解析部により解析された従属性を表
した図である。
【図9】独立な画像グループおよび画像グループ内の重
なり関係のある文書の例を示す図である。
【図10】独立な画像グループおよび画像グループ内の
重なり関係を示す図である。
【図11】印刷ジョブフラグメント生成部の構成を示す
ブロック図である。
【図12】負荷予測部のより詳細な構成例を示すブロッ
ク図である。
【図13】フラグメントタグの構成例を示す図である。
【図14】タグテーブルの構成例を示す図である。
【図15】図9の文書に関するジョブのジョブフラグメ
ントへの分割例を示す図である。
【図16】分割されたジョブフラグメントのタグテーブ
ルを示す図である。
【図17】ラスタライズ処理部の構成例を示すブロック
図である。
【図18】圧縮処理部の構成例を示すブロック図であ
る。
【図19】コンスタントカラーの圧縮画素情報を示す図
である。
【図20】コンスタントカラーの圧縮データ形式と画像
データとの対応関係を示す説明図である。
【図21】サンプルカラーの圧縮画素情報を示す図であ
る。
【図22】サンプルカラーの圧縮データ形式と画像デー
タとの対応関係を示す説明図である。
【図23】回収・合成処理部の構成を示すブロック図で
ある。
【図24】部分的な圧縮画素情報の合成処理を説明する
ための図である。
【図25】ページ単位の圧縮画素情報フォーマットを示
す図である。
【図26】ジョブ単位の圧縮画素情報フォーマットを示
す図である。
【図27】復元処理部の構成を示すブロック図である。
【図28】圧縮処理部の構成を示すブロック図である。
【図29】サンプルカラーの非圧縮画素情報を示す図で
ある。
【図30】非圧縮サンプルカラーのデータ形式と画像デ
ータとの対応関係を示す説明図である。
【図31】回収・合成処理部の構成を示すブロック図で
ある。
【符号の説明】
1a,1b,・・・ 演算処理装置 2 印刷装置 2a 印刷ジョブ回収手段 2b 合成処理手段 2c 印刷ジョブ復元手段 3a,3b,・・・ 資源情報管理手段 4 印刷ジョブ分割手段 5 印刷ジョブ転送手段 6 印刷ジョブ管理手段 7 ラスタライズ処理手段 8 圧縮処理手段 10,20,30・・・ 演算処理装置 11 文書作成プログラム 12 印刷ジョブ 13,23,33 資源情報管理部 14 印刷ジョブ分割部 15 印刷ジョブ転送部 16,26,36 ラスタライズ処理部 17,27,37,57 送受信部 18,28,38 圧縮処理部 29 印刷ジョブ管理部 40 ネットワーク 50 印刷装置 51 回収・合成処理部 52 復元処理部 53 プリンタ装置

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ネットワークを介して疎結合された複数
    の演算処理装置におけるラスタライズ処理資源情報を管
    理する資源情報管理手段と、 前記ラスタライズ処理資源情報に基づき、印刷ジョブを
    分割・スケジューリングした複数の印刷ジョブフラグメ
    ントを生成するとともに、分割・スケジューリング時に
    印刷ジョブの管理情報が記述されたタグテーブルと各印
    刷ジョブフラグメントの管理情報が記述されたフラグメ
    ントタグとを生成する印刷ジョブ分割手段と、 前記印刷ジョブフラグメントとフラグメントタグとを複
    数の演算処理装置に転送するとともに、前記タグテーブ
    ルを指定された印刷装置に転送する印刷ジョブ転送手段
    と、 前記印刷ジョブ分割手段にて生成され前記印刷ジョブ転
    送手段を介して転送された印刷ジョブフラグメントとタ
    グテーブルとフラグメントタグとを一時記憶するととも
    に、印刷ジョブの許可・終了と各印刷ジョブフラグメン
    トの終了とを管理し、各印刷ジョブフラグメントの終了
    を指定された印刷装置に通知する印刷ジョブ管理手段
    と、 各演算処理装置に設けられ、転送された前記印刷ジョブ
    フラグメントを印刷のための画素情報を得るようにラス
    タライズ処理する複数のラスタライズ処理手段と、 各演算処理装置に設けられ、前記ラスタライズ処理手段
    にてラスタライズ処理された印刷ジョブフラグメントの
    画素情報を圧縮する圧縮処理手段と、 印刷装置に設けられ、複数の演算処理装置の前記圧縮処
    理手段で圧縮処理された部分的な圧縮画素情報とフラグ
    メントタグとを前記印刷ジョブ転送手段によって転送さ
    れたタグテーブルに基づき回収する印刷ジョブ回収手段
    と、 前記印刷装置に設けられ、回収された部分的な圧縮画素
    情報をタグテーブルとフラグメントタグとに基づきペー
    ジ単位の圧縮画素情報に合成する合成処理手段と、 前記印刷装置に設けられ、前記合成処理手段で圧縮処理
    されたページ単位の圧縮画素情報を復元し全体的な画素
    情報を得る印刷ジョブ復元手段と、 を備えたことを特徴とする印刷処理システム。
  2. 【請求項2】 前記圧縮処理手段は、ラスタライズ処理
    されたテキスト画像および図形画像の画素情報をランレ
    ングス圧縮するランレングス圧縮処理手段と、イメージ
    画像の画素情報を固定長ブロック圧縮する固定長ブロッ
    ク圧縮処理手段とを有することを特徴とする請求項1記
    載の印刷処理システム。
  3. 【請求項3】 前記固定長ブロック圧縮処理手段は、ブ
    ロックサイズで繰り返される基準副走査線から開始およ
    び終了する画素情報を固定長ブロック圧縮し、ブロック
    サイズで繰り返される基準副走査線から開始および終了
    しない画素情報は圧縮しないことを特徴とする請求項2
    記載の印刷処理システム。
  4. 【請求項4】 前記圧縮処理手段はラスタライズ処理さ
    れたテキスト画像および図形画像の画素情報をランレン
    グス圧縮するランレングス圧縮処理手段のみを有し、前
    記合成処理手段は圧縮処理されない状態で回収されたイ
    メージ画像の画素情報を可変長ブロック圧縮する可変長
    ブロック圧縮処理手段を有することを特徴とする請求項
    1記載の印刷処理システム。
  5. 【請求項5】 印刷ジョブをネットワーク上の複数の資
    源で分散処理して印刷を行う印刷処理方法において、 印刷ジョブを複数の印刷ジョブフラグメントに分割し、
    スケジューリングするとともに、前記印刷ジョブのジョ
    ブスケジューリング情報を記述したタグテーブルと各印
    刷ジョブフラグメントの管理情報を記述したフラグメン
    トタグとを生成し、 分割されたそれぞれの印刷ジョブフラグメントを前記タ
    グテーブルのジョブスケジューリング情報に基づき並行
    してラスタライズ処理し、 それぞれラスタライズ処理された部分的な画素情報を圧
    縮処理し、 前記部分的な圧縮画素情報およびそのフラグメントタグ
    を前記タグテーブルのジョブスケジューリング情報に基
    づいて回収し、 回収した部分圧縮画素情報を前記タグテーブルとフラグ
    メントタグとに基づきページ単位の圧縮画素情報に合成
    し、 ページ単位の前記圧縮画素情報を復元処理して印刷す
    る、 ことからなる印刷処理方法。
  6. 【請求項6】 前記圧縮処理ステップは、ラスタライズ
    処理されたテキスト画像および図形画像の画素情報につ
    いてはランレングス圧縮し、イメージ画像の画素情報に
    ついては固定長ブロック圧縮することを特徴とする請求
    項5記載の印刷処理方法。
  7. 【請求項7】 印刷ジョブをネットワーク上の複数の資
    源で分散処理して印刷を行う印刷処理方法において、 印刷ジョブを複数の印刷ジョブフラグメントに分割し、
    スケジューリングするとともに、前記印刷ジョブのジョ
    ブスケジューリング情報を記述したタグテーブルと各印
    刷ジョブフラグメントの管理情報を記述したフラグメン
    トタグとを生成し、 分割されたそれぞれの印刷ジョブフラグメントを前記タ
    グテーブルのジョブスケジューリング情報に基づき並行
    してラスタライズ処理し、 それぞれラスタライズ処理された画素情報の中でテキス
    ト画像および図形画像の画素情報についてはランレング
    ス圧縮し、 前記画素情報およびそのフラグメントタグを前記タグテ
    ーブルのジョブスケジューリング情報に基づいて回収
    し、 回収した画素情報のうちイメージ画像の画素情報につい
    ては可変長ブロック圧縮するとともにランレングス圧縮
    および可変長ブロック圧縮した圧縮画素情報を前記タグ
    テーブルとフラグメントタグとに基づきページ単位の圧
    縮画素情報に合成し、 ページ単位の前記圧縮画素情報を復元処理して印刷す
    る、 ことからなる印刷処理方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6671066B1 (en) 1998-07-28 2003-12-30 Minolta Co., Ltd. Computer program product intended for processing print data, and apparatus and method for processing print data
JP2021513163A (ja) * 2018-02-07 2021-05-20 ザ ニールセン カンパニー (ユー エス) エルエルシー モバイルデバイスからデータを収集するためのIoTコラボレーションエージェントの日和見ネットワークを作成するための方法及び装置

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JP2021513163A (ja) * 2018-02-07 2021-05-20 ザ ニールセン カンパニー (ユー エス) エルエルシー モバイルデバイスからデータを収集するためのIoTコラボレーションエージェントの日和見ネットワークを作成するための方法及び装置

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