JPH09217248A - 織機における緯糸選択装置 - Google Patents

織機における緯糸選択装置

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JPH09217248A
JPH09217248A JP2284396A JP2284396A JPH09217248A JP H09217248 A JPH09217248 A JP H09217248A JP 2284396 A JP2284396 A JP 2284396A JP 2284396 A JP2284396 A JP 2284396A JP H09217248 A JPH09217248 A JP H09217248A
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JP
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weft
selection
timing
loom
detecting means
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JP2284396A
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Masami Niihara
正己 新原
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Toyota Industries Corp
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Toyoda Automatic Loom Works Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】待機位置と緯入れ位置との間で緯糸を切換配置
する選択体を設定されたタイミングに対応する位置に精
度良く配置する。 【解決手段】ロータリソレノイド20によって駆動され
る選択バー12は鎖線で示す待機位置と実線で示す緯入
れ位置とに切り換え配置される。ロータリソレノイド2
1〜23によって駆動される選択バー13〜15は実線
で示す待機位置と鎖線で示す緯入れ位置とに切り換え配
置される。緯入れ位置に配置された各選択バー12〜1
5の先端の位置は、直線L1上に揃うようにしてある。
この直線L1上には投光器28と受光器29とが対向し
て配設されている。投光器28から投射される光は直線
L1上を走り、緯入れ位置に配置された選択バー12〜
15の先端が直線L1で示す光路と交差する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、緯糸を待機位置か
ら緯入れ位置へ選択して配置する選択体を備えた織機に
おける緯糸選択装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種の緯糸選択装置が特開平6−19
2944号公報に開示されている。この従来装置では、
緯糸を給糸位置と待機位置とに切換配置するための針が
ステッピングモータによって切換駆動されるようになっ
ている。ステッピングモータは制御装置に接続されてお
り、制御装置は所定のパルス列をステッピングモータに
供給してステッピングモータの回転量、即ち針の移動量
を制御する。制御装置はパルス列のパルス周波数を変更
可能であり、制御装置はステッピングモータの回転角度
を検出する角度検出器から得られる角度検出情報に基づ
いてパルス周波数を可変制御する。このような可変制御
により針を所定のタイミングで所定の位置に到達させる
ことが可能である旨の記載がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ステッピングモータの
駆動力を針に伝達する伝達系にはクランク機構が用いら
れている。そのため、ステッピングモータの回転角度を
角度検出器で正確に検出しているにもかかわらず、クラ
ンク機構の組み付け精度、クランク機構における摩耗等
のために針が検出された回転角度に対応する本来の位置
に配置されていないというおそれがある。待機位置と緯
入れ位置との間で緯糸を切換配置するタイミングの許容
範囲は、緯糸を緯入れするグリッパが経糸開口内へ入り
込んでいる期間が長いこと、及び使用される複数の緯糸
の間の接触あるいは針同士の接触を回避することのため
に非常に狭い範囲に限られる。そのため、検出された回
転角度に対応する本来の位置に針が配置されていない事
態は、グリッパによる緯糸キャッチのミス、糸切れ発
生、針の損傷といった問題をもたらす。
【0004】本発明は、待機位置と緯入れ位置との間で
緯糸を切換配置する選択体を設定されたタイミングに対
応する位置に精度良く配置して緯糸キャッチミス、糸切
れ、選択体の損傷等の問題を解決することを目的とす
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】そのために請求項1の発
明では、選択体又は緯糸のいずれかの動作制御対象の移
動経路上の少なくとも1か所で前記動作制御対象の有無
を検出する位置検出手段を備えた緯糸選択装置を構成し
た。
【0006】請求項1の発明によれば、選択体又は緯糸
という動作制御対象の実際の移動経路上の少なくとも1
つの位置における動作制御対象の有無が位置検出手段に
よって検出される。動作制御対象の実際の位置を検出す
ることにより、以後の動作制御対象の精度の高い動作制
御が可能となる。又、選択体を駆動するアクチュエータ
あるいはこのアクチュエータから選択体に至る駆動伝達
系の異常把握も行なうことができる。
【0007】請求項2の発明では、前記選択体を駆動す
る駆動手段の駆動力あるいは駆動タイミングを調整する
調整手段を備え、前記位置検出手段による動作制御対象
の検出結果に基づいて前記調整手段の前記調整を行なう
ようにした。
【0008】前記調整手段は、前記検出結果に基づいて
駆動手段の駆動力あるいは駆動タイミングの調整を行な
う。このような調整を行なうことにより動作制御対象の
精度の高い動作制御が可能となる。
【0009】請求項3の発明では、緯入れ位置における
前記動作制御対象の有無を前記位置検出手段によって検
出するようにした。緯入れ位置における動作制御対象の
実際の有無を検出すれば、以後の動作制御対象の緯入れ
位置への配置を設定された緯糸キャッチタイミングに応
じて精度良く行える。
【0010】請求項4の発明では、待機位置における前
記動作制御対象の有無を前記位置検出手段によって検出
するようにした。待機位置における動作制御対象の実際
の有無を検出すれば、以後の動作制御対象の待機位置へ
の配置を設定された緯糸キャッチタイミングに応じて精
度良く行える。
【0011】請求項5の発明では、請求項3の位置検出
手段と請求項4の位置検出手段とを備えた緯糸選択装置
を構成した。緯入れ位置及び待機位置に配置された動作
制御対象の実際の位置を検出すれば、以後の動作制御対
象の緯入れ位置及び待機位置への配置を設定された緯糸
キャッチタイミングに応じて精度良く行える。
【0012】請求項6の発明では、検出領域を直線上に
持つ位置検出手段を用いて緯入れ位置における複数の動
作制御対象の有無を検出するようにした。請求項6の発
明によれば、緯入れ位置に配置された複数の選択体の有
無のいずれもが単一の位置検出手段によって検出するこ
とができる。
【0013】請求項7の発明では、検出領域を直線上に
持つ位置検出手段を用いて待機位置における複数の動作
制御対象の有無を検出するようにした。請求項7の発明
によれば、待機位置に配置された複数の選択体の有無の
いずれもが単一の位置検出手段によって検出することが
できる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明を具体化した第1の
実施の形態を図1〜図4の基づいて説明する。
【0015】11は経糸開口内へ挿入される緯入れ用レ
ピアヘッドであり、緯糸Y1,Y2,Y3,Y4が緯入
れ用レピアヘッド11の経糸開口内への挿入によって緯
入れされる。図1に示すように緯糸Y1は選択バー12
の先端のガイド孔121に通されており、緯糸Y2は選
択バー13の先端のガイド孔131に通されている。緯
糸Y3は選択バー14の先端のガイド孔141に通され
ており、緯糸Y4は選択バー15の先端のガイド孔15
1に通されている。緯糸Y1〜Y4はテンサ49,5
0,51,52を経由してガイド孔121〜151に案
内される。
【0016】緯糸を待機位置と緯入れ位置とで切り換え
配置する選択体となる選択バー12〜15は、いずれも
筒状のガイド16,17,18,19によって上下に移
動可能に案内される。各選択バー12〜15の上方には
ロータリソレノイド20,21,22,23が配設され
ている。ロータリソレノイド20〜23の出力軸にはク
ランクレバー201,211,221,231が止着さ
れている。ロータリソレノイド20〜23は往復作動
し、クランクレバー201〜231の往復回動がコネク
ティングバー24,25,26,27を介して選択バー
12〜15の上下動に変換される。
【0017】図1及び図2に示すように、選択バー12
は鎖線で示す待機位置と実線で示す緯入れ位置とに切り
換え配置される。他の選択バー13〜15は実線で示す
待機位置と鎖線で示す緯入れ位置とに切り換え配置され
る。選択バー12〜15が待機位置にあるときには緯糸
Y1〜Y4が緯入れ用レピアヘッド11の移動経路から
離れた待機位置に配置される。選択バー12〜15が緯
入れ位置に配置された状態では緯糸Y1〜Y4が緯入れ
用レピアヘッド11の移動経路と交差する緯入れ位置に
配置される。緯入れ用レピアヘッド11は緯入れ位置に
配置された緯糸をキャッチして経糸開口内へ緯入れす
る。
【0018】緯入れ位置に配置された各選択バー12〜
15の先端の位置は、図1及び図2に示す直線L1上に
揃うようにしてある。この直線L1上には投光器28と
受光器29とが対向して配設されている。投光器28か
ら投射される光は直線L1上を走り、緯入れ位置に配置
された選択バー12〜15の先端が直線L1で示す光路
と交差する。投光器28及び受光器29から構成される
位置検出手段は検出領域を直線L1上に持つ。
【0019】投光器28と共に位置検出手段を構成する
受光器29は受け取った光を電気信号に変換して駆動制
御回路30に出力する。選択バー12〜15が緯入れ位
置にあるときには受光器29は電気信号を出力せず、選
択バー12〜15が緯入れ位置にないときには受光器2
9は電気信号を出力する。駆動制御回路30はロータリ
ソレノイド20の作動を制御する。他のロータリソレノ
イド21〜23は駆動制御回路30と同様の他の駆動制
御回路(図示略)の制御を受ける。
【0020】駆動制御回路30は、正電圧制御回路31
と負電圧制御回路32とからなる。正電圧制御回路31
は、駆動回路33と電圧調整回路34と励磁タイミング
回路35とからなる。負電圧制御回路32は、駆動回路
36と電圧調整回路37と励磁タイミング回路38とか
らなる。電圧調整回路34は正電源回路39から駆動回
路33に出力される電圧値を調整する。電圧調整回路3
7は負電源回路40から駆動回路36に出力される負電
圧値を調整する。受光器29から出力する電気信号は電
圧調整回路34に入力する。駆動回路33は励磁タイミ
ング回路35から入力する励磁信号に基づいてロータリ
ソレノイド20に正電圧を印加する。駆動回路36は励
磁タイミング回路38から入力する励磁信号に基づいて
負電圧をロータリソレノイド20に印加する。
【0021】織機全体の動作を制御する織機制御コンピ
ュータCには緯糸選択パターンが記憶されている。緯糸
選択パターンは緯糸Y1〜Y4の緯入れ順序を表す情報
である。織機制御コンピュータCは織機回転角度検出用
のロータリエンコーダ41からの回転角度情報に基づい
て励磁タイミング回路35,38に励磁指令を出す。励
磁タイミング回路35,38は、織機制御コンピュータ
Cからの励磁指令及びロータリエンコーダ41からの回
転角度情報に基づいて所定のタイミングで前記励磁信号
を出力する。
【0022】図4の波形Aは織機1回転にロータリエン
コーダ41から所定数出力されるパルス信号を表し、波
形Zは織機1回転に1回出力される原点信号である。原
点信号は筬打ち時に出力される。図4の波形C1は励磁
タイミング回路35から駆動回路33に出力される励磁
信号を表し、波形C2は励磁タイミング回路38から駆
動回路36に出力される励磁信号を表す。励磁タイミン
グ回路35は原点信号Zの入力時からパルス信号Aの所
定数の入力後に励磁信号C1を出力する。励磁タイミン
グ回路38は原点信号Zの入力時からパルス信号Aの所
定数の入力後に励磁信号C2を出力する。
【0023】図4の波形F1は励磁信号C1に基づいて
駆動回路33からロータリソレノイド20に印加される
電圧を表す。波形F2は励磁信号C2に基づいて駆動回
路36からロータリソレノイド20に印加される電圧を
表す。選択バー12はロータリソレノイド20に対する
正電圧印加によって実線で示す緯入れ位置まで回動配置
される。この回動配置により緯糸Y1が待機位置から緯
入れ位置へ選択配置される。前記緯入れ位置にある選択
バー12はロータリソレノイド20に対する負電圧印加
によって前記待機位置まで回動配置される。この回動配
置により緯糸Y1が緯入れ位置から待機位置へ選択配置
される。ロータリソレノイド20〜23は双安定型のソ
レノイドであり、選択バー12〜15の待機位置及び緯
入れ位置に対応するロータリソレノイド20〜23の回
転角度位置にロータリソレノイド20〜23を保持する
ための電圧印加は不要である。
【0024】正電源回路39における電圧は+Voであ
り、負電源回路40における電圧は−Voである。電圧
調整回路34は正電圧+Voを図4に波形F1で示すよ
うな電圧に変更設定するためのものである。電圧調整回
路37は負電圧−Voを波形F2で示すような負電圧に
変更設定するものである。
【0025】調整手段となる電圧調整回路34,37に
は回転速度検出回路42が接続されている。電圧調整回
路34,37は回転速度検出回路42から得られる織機
回転速度情報に基づいてロータリソレノイド20に対す
る基準印加電圧を調整する。回転速度検出回路42はロ
ータリエンコーダ41から得られる単位時間当たりのパ
ルス信号Zの入力数から織機の回転の速度を算出する。
単位時間当たりのパルス信号Zの入力数が多い程、織機
の回転速度は速い。各電圧調整回路34,37には回転
速度−印加電圧の対応関係を表すデータテーブルが記憶
されている。電圧調整回路34は織機の回転速度と前記
データテーブルとに基づいてロータリソレノイド20に
印加される基準正電圧を割り出す。電圧調整回路37は
織機の回転速度と前記データテーブルとに基づいてロー
タリソレノイド20に印加される基準負電圧を割り出
す。織機回転速度が速いほど基準正電圧及び基準負電圧
の絶対値は大きくなる。このような基準電圧の設定によ
り選択バー12の遅れのない切換配置が保障される。
【0026】図3の曲線Eは、待機位置と緯入れ位置と
の間で切り換え配置される選択バー12〜15の先端の
変位を表す。横軸θは織機回転角度を表す。織機回転角
度θ1は、緯入れ用レピアヘッド11が経糸Tの開口内
へ進入開始するタイミングを表す。織機回転角度θ1
は、緯入れ用レピアヘッド11が経糸Tの開口内から退
避するタイミングを表す。曲線Eの下り傾斜部分が選択
バー12〜15の待機位置から緯入れ位置への変移を表
し、曲線Eの上り傾斜部分が選択バー12〜15の緯入
れ位置から待機位置への変移を表す。図示のように、待
機位置と緯入れ位置との間で選択バー12〜15を切換
配置するタイミングの許容範囲は、緯糸を緯入れする緯
入れ用レピアヘッド11が経糸Tの開口内へ入り込んで
いる期間が長いこと、及び使用される複数の緯糸Y1〜
Y4の間の接触あるいは選択バー12〜15同士の接触
を回避することのために非常に狭い範囲に限られる。
【0027】電圧調整回路34は、ロータリエンコーダ
41から得られる織機回転角度情報に基づいて前記電気
信号の入力停止タイミング及び入力開始タイミングを把
握する。前記電気信号の入力停止タイミングは、選択バ
ー12〜15が緯入れ位置に到達したタイミングを表
す。又、前記電気信号の入力開始タイミングは、選択バ
ー12〜15が緯入れ位置から退避したタイミングを表
す。選択バー12を緯入れ位置に到達させるタイミング
θ3が電圧調整回路34に予め記憶されている。検出さ
れた入力停止タイミングが設定タイミングθ3よりも早
い場合、電圧調整回路34は、次回のロータリソレノイ
ド20に対する印加正電圧の値を小さくするように前記
基準正電圧に補正を加える。この補正により次回の選択
バー12の待機位置から緯入れ位置への移動速度が遅く
なり、選択バー12が設定されたタイミングに合うよう
に緯入れ位置に到達する。検出された入力停止タイミン
グが設定タイミングθ3よりも遅い場合、電圧調整回路
34は、次回のロータリソレノイド20に対する印加正
電圧の値を大きくするように前記基準正電圧に補正を加
える。この補正により次回の選択バー12の待機位置か
ら緯入れ位置への移動速度が速くなり、選択バー12が
設定されたタイミングに合うように緯入れ位置に到達す
る。
【0028】選択バー12〜15を上下動作させる駆動
力はコネクティングバー24〜27及びクランクレバー
201〜231を介してロータリソレノイド20〜23
から得られる。このような動力伝達系では組み付け精
度、摩耗等によりロータリソレノイド20〜23の回転
角度と選択バー12〜15の上下位置とが本来の対応関
係からずれるおそれがある。そのため、特開平6−19
2944号公報の従来装置のようにロータリソレノイド
20〜23の回転角度を検出して選択バー12〜15の
上下位置を把握したとしても、選択バー12〜15の実
際の上下位置を確認したことにはならない。
【0029】選択バー12の緯入れ位置への到達タイミ
ングが設定到達タイミングθ3から大きく掛け離れてい
る場合には、電圧調整回路34は警報装置43に警報作
動信号を出力する。警報装置43は警報作動信号の入力
によって警報を発する。選択バー12の緯入れ位置への
到達タイミングが設定到達タイミングθ3から大きく掛
け離れる原因としては、ロータリソレノイド20の異
常、あるいは前記した動力伝達系の低い組み付け精度、
摩耗等がある。
【0030】本実施の形態では以下のような効果が得ら
れる。 (1)電圧調整回路34は、位置検出手段を構成する受
光器29から得られる電気信号及びロータリエンコーダ
41から得られる織機回転角度情報に基づいて前記基準
正電圧に補正を加える。選択バー12の所定の上下位置
を直接確認して基準電圧の補正を行なう構成は、動作制
御対象である選択バー12の以後の緯入れ位置への精度
の高い到達タイミング制御を可能とし、緯入れ用レピア
ヘッド11による緯糸キャッチミスを防止することがで
きる。 (2)選択バー12の緯入れ位置への実際の到達タイミ
ングと設定された到達タイミングとの大きな差異の検出
に基づいて警報装置43を作動させる構成は、ロータリ
ソレノイド20あるいは選択バー12に至る駆動伝達系
の異常の把握を可能にする。 (3)ロータリソレノイド20〜23の回転角度をそれ
ぞれ検出しようとすれば、ロータリソレノイドの個数だ
け角度検出器が必要となる。緯入れ位置における複数の
選択バー12〜15の先端の位置に合わせて投光器28
及び受光器29からなる位置検出手段の検出領域を設定
した構成では、緯入れ位置に配置された複数の選択バー
12〜15のいずれも単一の位置検出手段によって検出
できる。従って、緯糸選択装置が簡素になり、コストが
低減する。 (4)前記電気信号の入力開始タイミングの把握は、次
回の選択バー12の緯入れ位置への精度の高い到達タイ
ミング制御に寄与できる。
【0031】次に、図5の第2の実施の形態を説明す
る。第1の実施の形態と同じ構成部には同じ符号が付し
てある。この実施の形態では、待機位置に配置された各
選択バー12〜15の先端の位置は直線L2よりも僅か
に上で揃うようにしてある。この直線L2上には投光器
44と受光器45とが対向して配設されている。投光器
44から投射される光は直線L2上を走り、投光器44
及び受光器45から構成される位置検出手段は検出領域
を直線L2上に持つ。そして、待機位置に配置された動
作制御対象となる複数の選択バー12〜15の先端が直
線L2よりも僅かに上になるようにしてある。投光器4
4と共に位置検出手段を構成する受光器45は受け取っ
た光を電気信号に変換して正電圧制御回路46を構成す
る励磁タイミング回路47に出力する。選択バー12〜
15が待機位置にあるときには受光器45は電気信号を
出力し、選択バー12〜15が待機位置にないときには
受光器45は電気信号を出力しない。
【0032】励磁タイミング回路47は、ロータリエン
コーダ41から得られる織機回転角度情報に基づいて前
記電気信号の入力開始タイミング及び入力停止タイミン
グを把握する。前記電気信号の入力開始タイミングは、
選択バー12〜15が待機位置に到達したタイミングを
表す。又、前記電気信号の入力停止タイミングは、選択
バー12〜15が待機位置から緯入れ位置へ移動開始し
たタイミングを表す。選択バー12〜15を待機位置に
到達させるタイミングθ4及び正電圧印加タイミングθ
5が励磁タイミング回路47に予め記憶されている。検
出された入力開始タイミングが設定タイミングθ4より
も早い場合、励磁タイミング回路47は、次回のロータ
リソレノイド20に対する正電圧印加を設定されたタイ
ミングθ5で行なう。検出された入力開始タイミングが
設定タイミングθ4よりも遅い場合、励磁タイミング回
路47は、次回のロータリソレノイド20に対する正電
圧印加を設定されたタイミングθ5よりも遅らせる補正
を行なう。この補正により次回の選択バー12の待機位
置から緯入れ位置への移動開始タイミングが遅くなり、
選択バー同士あるいは緯糸同士の接触が回避される。
【0033】選択バー12の待機位置への到達タイミン
グが設定到達タイミングθ4から大きく掛け離れている
場合には、励磁タイミング回路47は警報装置43に警
報作動信号を出力する。
【0034】第2の実施の形態では以下のような効果が
得られる。 (1)第1の実施の形態と同じ効果が得られる。 (2)選択バー12の待機位置への実際の到達タイミン
グと設定された到達タイミングとの大きな差異の検出に
基づいて警報装置43を作動させる構成は、ロータリソ
レノイド20あるいは選択バー12に至る駆動伝達系の
異常の把握を可能にする。 (3)ロータリソレノイド20〜23の回転角度をそれ
ぞれ検出しようとすれば、ロータリソレノイドの個数だ
け角度検出器が必要となる。待機位置に配置された複数
の選択バー12〜15の先端の位置を投光器44及び受
光器45からなる位置検出手段によって検出する構成
は、待機位置に配置された複数の選択バー12〜15の
いずれも単一の位置検出手段によって検出できる。従っ
て、緯糸選択装置が簡素になり、コストが低減する。 (4)前記電気信号の入力停止タイミングの把握は、以
後の選択バー12の緯入れ位置への精度の高い到達タイ
ミング制御に寄与できる。
【0035】次に、図6の第3の実施の形態を説明す
る。第1の実施の形態と同じ構成部には同じ符号が付し
てある。この実施の形態では動作制御対象となる緯糸Y
1〜Y4の緯入れ位置を規定する位置規定手段を兼ねる
リミットスイッチ48が用いられている。選択バー12
〜15が緯入れ位置に配置されると、緯糸Y1〜Y4が
リミットスイッチ48に接触する緯入れ位置に配置され
ると共に、リミットスイッチ48がONする。リミット
スイッチ48のONを表す電気信号は電圧調整回路34
に入力し、電圧調整回路34はこの電気信号の入力に基
づいて第1の実施の形態と同じ制御を行なう。
【0036】第3の実施の形態では以下の効果が得られ
る。 (1)第1の実施の形態と同じ効果が得られる。 (2)位置検出手段となる単一のリミットスイッチ48
によって全ての緯糸Y1〜Y4の緯入れ位置への到達あ
るいは緯入れ位置からの離脱を把握できる。従って、緯
糸選択装置が簡素になり、コストが低減する。
【0037】本発明では、選択体の位置を直接検出する
位置検出手段としては、圧力スイッチ、距離センサ、ポ
テンショメータ等を用いることもできる。又、ロータリ
ソレノイドに印加される電圧の調整、即ち駆動力の調整
に代えて、ロータリソレノイドの励消磁タイミングの調
整、即ち駆動タイミングを調整するようにしてもよい。
【0038】
【発明の効果】以上詳述したように本発明では、選択体
又は緯糸のいずれかの動作制御対象の移動経路上の少な
くとも1か所で動作制御対象の有無を検出する位置検出
手段を備えた緯糸選択装置を構成したので、待機位置と
緯入れ位置との間で緯糸を切換配置する選択体を設定さ
れたタイミングに対応する位置に精度良く配置して緯糸
キャッチミス、糸切れ、選択体の損傷等の問題を解決す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態を示す斜視図。
【図2】ロータリソレノイドの側断面図と制御ブロック
図との組み合わせ図。
【図3】待機位置と緯入れ位置との間での選択バーの切
り換えタイミングを示すグラフ。
【図4】ロータリソレノイドに対する電圧印加を示すタ
イミングチャート。
【図5】第2の実施の形態を示すロータリソレノイドの
側断面図と制御ブロック図との組み合わせ図。
【図6】第3の実施の形態を示すロータリソレノイドの
側断面図と制御ブロック図との組み合わせ図。
【符号の説明】
12〜15…選択体となる選択バー、28,44…位置
検出手段を構成する投光器、29,45…位置検出手段
を構成する受光器、34,37…調整手段となる電圧調
整回路、48…位置検出手段を構成するリミットスイッ
チ、Y1〜Y4…動作制御対象となる緯糸。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】緯糸を待機位置から緯入れ位置へ選択して
    配置する選択体を備えた織機における緯糸選択装置にお
    いて、 前記選択体又は緯糸のいずれかの動作制御対象の移動経
    路上の少なくとも1か所で動作制御対象を検出する位置
    検出手段を備えた織機における緯糸選択装置。
  2. 【請求項2】前記選択体を駆動する駆動手段の駆動力あ
    るいは駆動タイミングを調整する調整手段を備え、前記
    位置検出手段による動作制御対象の検出結果に基づいて
    前記調整手段の前記調整を行なう請求項1に記載の織機
    における緯糸選択装置。
  3. 【請求項3】前記位置検出手段は、緯入れ位置における
    前記動作制御対象の有無を検出する請求項1及び請求項
    2のいずれか1項に記載の織機における緯糸選択装置。
  4. 【請求項4】前記位置検出手段は、待機位置における前
    記動作制御対象の有無を検出する請求項1及び請求項2
    のいずれか1項に記載の織機における緯糸選択装置。
  5. 【請求項5】請求項3の位置検出手段と請求項4の位置
    検出手段とを備えた織機における緯糸選択装置。
  6. 【請求項6】検出領域を直線上に持つ位置検出手段を用
    いて緯入れ位置における複数の動作制御対象の有無を検
    出するようにした請求項3及び請求項5のいずれか1項
    に記載の織機における緯糸選択装置。
  7. 【請求項7】検出領域を直線上に持つ位置検出手段を用
    いて待機位置における複数の動作制御対象の有無を検出
    するようにした請求項4及び請求項5のいずれか1項に
    記載の織機における緯糸選択装置。
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