JPH09216911A - 抗菌・抗黴ポリマー粒子とその製造方法 - Google Patents

抗菌・抗黴ポリマー粒子とその製造方法

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JPH09216911A
JPH09216911A JP4823496A JP4823496A JPH09216911A JP H09216911 A JPH09216911 A JP H09216911A JP 4823496 A JP4823496 A JP 4823496A JP 4823496 A JP4823496 A JP 4823496A JP H09216911 A JPH09216911 A JP H09216911A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 抗菌・抗黴性を有する金属をイオン状、ある
いは金属または該金属化合物の超微粒子状で、かつ高濃
度に含有することにより、金属がもっている抗菌性、抗
黴性を効率よく、かつ持続的に発現できる抗菌・抗黴ポ
リマー粒子とその製造方法を提供するものである。 【構成】 イオン交換またはイオン配位可能な極性基を
有し、かつ架橋構造を有するポリマー粒子中に、銀、
銅、亜鉛でなる群から選ばれた少なくとも1種の金属を
0.1重量%以上含有してなることを特徴とする抗菌・
抗黴ポリマー粒子とその製造方法よりなる。 【効果】 ポリマー中に抗菌・抗黴性を有する金属を
イオン状、金属または該金属化合物の超微粒子状で、か
つ高濃度に含有することにより、金属がもっている抗菌
性、防黴性を効率よく、かつ持続的に発現できる抗菌・
抗黴ポリマー粒子であり、これらの機能を活用できる繊
維、繊維加工品、不織布、フィルム、バインダー、塗
料、接着剤、センサー、樹脂、電気、電子などの各種分
野に用いることが可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ポリマー中に抗菌
・抗黴性を有する金属をイオン状、あるいは金属または
該金属錯体化合物の超微粒子状で、かつ高濃度に含有す
ることにより、金属がもっている抗菌性、抗黴性を効率
よく、かつ持続的に発現できる抗菌・抗黴ポリマー粒子
とその製造方法に関するものであり、これらの機能を活
用できる繊維、繊維加工品、不織布、フィルム、バイン
ダー、塗料、接着剤、センサー、樹脂、電気、電子など
の各種分野に用いることが可能となる。
【0002】
【従来の技術】抗菌・抗黴剤は、主として細菌、黴など
の成長抑制または殺滅を行う物質であり、たとえば繊維
の原糸やそれを紡糸した繊維製品の抗菌防臭剤、あるい
は紙製品、不織布などの抗菌,抗黴剤、抗菌用または抗
黴用塗料、繊維カバー,便座などのトイレタリー製品の
抗菌,抗黴剤、タイル,床板,壁紙などのプラスチック
製品の抗菌,抗黴剤などに、それぞれの用途に適した抗
菌・抗黴剤を選択して使用されている。
【0003】こうした抗菌剤のうちアパタイト、リン酸
ジルコニウムあるいはゼオライト等の無機系の微粒子
に、抗菌性の金属を担持させたものが良く知られている
が、これらの抗菌剤はいずれも、耐酸性が低く、pH4
程度の希酸性水溶液中でさえ容易に骨格構造が破壊さ
れ、抗菌性金属を溶出してしまうことから、抗菌効果を
長時間持続させることが困難である。また安全上の問題
もある他、各種高分子と混合すると、その後の保存時ま
たは使用時に変色し、樹脂の劣化を引き起こすという問
題がある。さらに特に有機系の成形体に練り込んだ場
合、分散が難しく凝集が起こり、成型時に問題となるこ
とが多い、特に繊維等への練り込みの際には、これに加
え金属の担体である硬度の高い無機材料による、装置の
磨耗等の問題も発生している。
【0004】一方有機系の微粒子としては、活性炭等へ
抗菌性金属を担持させたものが報告されているが、こう
した抗菌剤は、抗菌剤自体が黒色であるため、各種高分
子と混合して得られる抗菌性樹脂組成物は着色してしま
うという外観上の問題があり、また液体と接触させると
抗菌成分が容易に溶出してしまい、抗菌効果を長時間持
続させることが出来ないという問題があった。
【0005】最近有機系の抗菌性架橋粒子に関して、特
開平6ー172684号公報に報告されている。しかし
この方法では、親水性のカルボン酸を含むモノマーを用
いて懸濁重合を行っているため、重合系の安定性の点よ
り、共重合できるカルボン酸系モノマーの量に限りがあ
り、それ故、添加できる抗菌性を有する有機酸銅、ある
いは有機酸銀の量が低く限定されてしまう。そのため、
十分な抗菌性を得ようとする場合、この抗菌性架橋粒子
を多量に添加する必要が生じ、コスト的にも、また、添
加されるもの自体の性能に悪影響をおよぼすといった問
題がある。また、懸濁重合法によるものであることよ
り、懸濁重合の一般的な粒子径である10μm〜100
μm程度のものは容易に得られるが、添加剤として好適
な10μm未満の粒子径を得るためには高度な技術が要
求され、コストも高いものになると言う問題がある。
【0006】また、特開昭56ー148965号公報に
おいては、金属銀を繊維表層部に含有してなる銀微粒子
含有繊維が記載されているが、この場合にも次のような
問題点を有している。1.まず第一の大きな問題点とし
ては、繊維状であるため樹脂等への添加の際、まりも状
の塊となるなどして均一に分散することが困難であり、
添加剤としては用いることができない。2.繊維物性低
下を防ぐためできるだけ繊維表層部の小さな部分にカル
ボン酸を局在化させており、このため金属を担持できる
極性基の量が少なくなり、それに伴い含有できる金属超
微粒子の量に限界がある。3.一般に工業的に得られる
繊維では、その繊維径が10μ程度以上であり、このた
め単位重量あたりの表面積が小さく、金属超微粒子の機
能を発現させようとするばあい機能発現効率が悪い。こ
れら2および3のような問題があるため、金属の機能を
利用しようとする場合、例えば抗黴など多量の金属が必
要となる場合には、金属超微粒子含有繊維素材自体の添
加量を極度に高める必要があり、このためコストの高い
ものとなる。またさらには、金属自体の量が十分でない
ため、目的とする機能が発現できない場合もある。4.
表層に金属超微粒子が局在化しているため、比較的マイ
ルドな条件のときは問題ないが、後加工におけるような
機械的な摩擦等をうけた場合表面がこすれ、金属超微粒
子が脱落して著しく機能低下を起こす。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、塗
料、繊維、フィルム、樹脂等の各種用途に少量添加する
だけで優れた抗菌・抗黴性を付与でき、かつその抗菌・
抗黴性能が長期間持続するという特徴を有し、しかもコ
スト的にも、製造的にも有利で上述のようなこれまでの
技術にみられた問題点を有しない抗菌・抗黴ポリマー粒
子とその製造方法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者は、抗菌・抗黴
ポリマー粒子とその製造方法について、鋭意研究を続け
てきた。その結果、イオン交換またはイオン配位可能な
極性基を含有する架橋ポリマー粒子中に、抗菌・抗黴性
を有する金属を高濃度に含有せしめることにより上記の
課題を解決できることを見いだし、本発明を完成するに
至った。即ち本発明は、イオン交換またはイオン配位可
能な極性基を有し、かつ架橋構造を有するポリマー粒子
中に、銀、銅、亜鉛でなる群から選ばれた少なくとも1
種の金属を0.1重量%以上含有してなることを特徴と
する抗菌・抗黴ポリマー粒子である。
【0009】さらに、本発明の抗菌・抗黴ポリマー粒子
は次の5つの製造方法により達成される。即ち、 1.イオン交換またはイオン配位可能な極性基を含有す
る架橋ポリマー粒子中の極性基に、銀、銅、亜鉛でなる
群から選ばれた少なくとも1種の金属イオンをイオン交
換またはイオン配位せしめ、次いで該金属イオンを金属
錯体化合物として析出沈殿させることのできる配位子化
合物で処理することにより、粒子径が100nm以下の
金属錯体超微粒子をポリマー粒子中に析出・担持させる
方法、 2.イオン交換またはイオン配位可能な極性基を含有す
る架橋ポリマー粒子中の極性基に、銀、銅、亜鉛でなる
群から選ばれた少なくとも1種の金属イオンをイオン交
換またはイオン配位せしめた後、還元反応により、架橋
ポリマー粒子中に粒子径100nm以下の金属超微粒子
を析出・担持させる方法、 3.イオン交換またはイオン配位可能な極性基を含有す
る架橋ポリマー粒子中の極性基に、銀、銅、亜鉛でなる
群から選ばれた少なくとも1種の金属イオンをイオン交
換またはイオン配位せしめ、次いで該金属イオンを金属
錯体化合物として析出沈殿させることのできる配位子化
合物で処理して、金属錯体化合物をポリマー粒子中に析
出させた後、還元反応により、ポリマー粒子中に粒子径
が100nm以下の金属超微粒子を含有せしめる方法、 4.イオン交換またはイオン配位可能な極性基が、アニ
オン交換能を有する極性基である架橋ポリマー粒子中の
該極性基に、後述の金属イオンを金属錯体化合物として
析出沈殿させることのできる配位子イオンをイオン交換
又はイオン配位せしめ、次いでかくして極性基に固定化
された配位子イオン部分に、銀、銅、亜鉛でなる群から
選ばれた少なくとも1種の金属イオンを配位させること
により、粒子径が100nm以下の金属錯体化合物の超
微粒子をポリマー粒子中に析出・担持させる方法、 5.イオン交換またはイオン配位可能な極性基が、アニ
オン交換能を有する極性基である架橋ポリマー粒子中の
該極性基に、後述の金属イオンを金属錯体化合物として
析出沈殿させることのできる配位子イオンをイオン交換
又はイオン配位せしめ、次いでかくして極性基に固定化
された配位子イオン部分に、銀、銅、亜鉛でなる群から
選ばれた少なくとも1種の金属イオンを配位させ金属錯
体化合物をポリマー粒子中に析出せしめた後、還元反応
により、ポリマー粒子中に粒子径が100nm以下の金
属超微粒子を含有せしめる方法、である。
【0010】
【発明の実施の形態】以下本発明を詳細に説明する。本
発明に用いる架橋ポリマー粒子に含有される極性基とし
ては、アニオンあるいはカチオンのイオンをイオン交換
またはイオン配位することが可能な極性基であれば特に
限定はなく例えば、カルボニル基、1級アミノ基、2級
アミノ基、3級アミノ基、4級アミノ基、リン酸基、リ
ン酸エステル基、水酸基、メルカプト基、カルボキシル
基、エーテル基、エステル基、スルホン酸基、スルホニ
ル基、硫酸エステル基、シアノ基などがあげられる。中
でもカルボキシル基、スルホン酸基、1級アミノ基、2
級アミノ基、3級アミノ基、4級アミノ基、リン酸基、
シアノ基を用いた場合良好な結果が得られ、特に金属イ
オンと錯体あるいは塩を形成し易いスルホン酸基、カル
ボキシル基を用いた場合良好な結果が得られる。また、
1級アミノ基、2級アミノ基、3級アミノ基、4級アミ
ノ基を極性基として用いた場合、該極性基自体が抗菌・
抗黴性を助長し、相乗的な効果を発現するという意味で
優れている。
【0011】なお含有される極性基の量としては、含有
させるべき金属の量に応じて適宜選択することができる
が、骨格を形成するポリマー部分を差し引いた量となる
ため、32mmol/g以下となる。一方抗菌・抗黴とい
った金属の機能を十分に発現する必要があることから、
出来るだけ極性基の量を増やす必要があり、実際には少
なくとも0.1mmol/g以上の極性基を含むことが
好ましい。またポリマー粒子中への極性基の導入方法に
おいても特に制限はなく、極性基を有したモノマーを、
骨格ポリマーの重合段階で使用することによる導入、あ
るいは骨格ポリマー粒子形成後化学的、物理的な変性に
よる極性基の導入などの方法を用いることができる。た
だ、極性基を出来るだけ多量に含む必要がある点から、
重合段階で極性基を有する単量体を多量に添加すると、
重合の安定性が低下するため問題がある。従って、重合
によりポリマー粒子とした後に化学的、物理的な反応を
行い極性基を導入するほうが良好な結果が得られる。
【0012】なお、本発明の架橋ポリマー粒子のポリマ
ーマトリックスが有しているイオン交換あるいはイオン
配位可能な極性基の、カウンターイオンあるいは配位イ
オンとしては、特に限定はなく、その用途に応じて適宜
選択できる。そして、そのカウンターイオンあるいは配
位イオンにも機能を持たせることもでき、少なくとも
0.1mmol/gに、抗菌・抗黴性を有するカチオン
性基を有した化合物をイオン交換またはイオン配位させ
ることにより、抗菌・抗黴性を増長、あるいは付与さ
せ、さらに広い抗菌・抗黴スペクトルとすることが可能
となり、本発明をより有益なものとすることができる。
【0013】なお、本発明の抗菌・抗黴性を有するカチ
オン性基を有した化合物については、その必要とされる
用途に応じて適宜選択でき特に限定はない。例えば、3
−(トリメトキシシリル)プロピルジメチルオクタデシ
ルアンモニウム塩、ベンザルコニウム塩、Nーポリオキ
シエチレンーN、Nートリメチルアンモニウム塩、セチ
ルトリメチルアンモニウム塩、ジデシルジメチルアンモ
ニウム塩、オクタデシルジメチルアンモニウム塩、テト
ラデシルジメチルベンジルアンモニウム塩等の第4級ア
ンモニウム塩系;NーニトロソーNーシクロヘキシルヒ
ドロキシルアミンアルミニウム、 NーニトロソーNー
シクロヘキシルヒドロキシルアミンカリウム等のヒドロ
キシルアミン系;2ー(4ーチアゾリル)ベンツイミダ
ゾール、2ーベンツイミダゾールカルバミン酸メチル、
2ー(メトキシカルボミルアミノ)ベンツイミダゾー
ル、2ー(ベンツイミダゾール)カルバミン酸メチル、
1ー(ブチルカルバモイル)ー2ーベンツイミダゾール
カルバミン酸メチル等のイミダゾール系;2ーピリジン
チオールー1ーオキシド、2,3,5,6−テトラクロ
ロー4ー(メチルスルホニル)ピリジン等のピリジン
系;ヘキサヒドロー1、3、5ートリス(2ーヒドロキ
シエチル)ーS−トリアジン、ヘキサヒドロー1、3、
5ートリエチルーS−トリアジン等のトリアジン系;1
ー(3ークロルアリル)ー3、5、7ートリアザー1ー
アゾニアアダマンタン等のその他のアミノ化合物等をあ
げることができる。
【0014】本発明のマトリックスとなるポリマー粒子
の基本骨格としては、架橋構造を有している限りにおい
ては特に限定は無く、天然ポリマー、半合成ポリマー及
び合成ポリマーのいずれであってもよい。具体的なポリ
マーとしては、例えばポリエチレン、ポリプロピレン、
塩化ビニル、ABS樹脂、ナイロン、ポリエステル、ポ
リ塩化ビニリデン、ポリアミド、ポリスチレン、ポリア
セタール、ポリカーボネイト、アクリル樹脂、フッ素樹
脂、ポリウレタンエラストマー、ポリエステルエラスト
マー、メラミン樹脂、ユリア樹脂、4フッ化エチレン樹
脂、不飽和ポリエステル樹脂、エポキシ樹脂、ウレタン
樹脂及びフェノール樹脂等のプラスチック系ポリマー;
ナイロン、ポリエチレン、レーヨン、アセテート、アク
リル、ポリビニルアルコール、ポリプロピレン、キュプ
ラ、トリアセテート、ビニリデン等の一般の繊維形成性
のポリマー;天然ゴム及びシリコーンゴム、SBR(ス
チレン・ブタジエン・ゴム)、CR(クロロプレンゴ
ム)、EPM(エチレン・プロピレンゴム)FPM(フ
ッ素ゴム)、NBR(ニトリルゴム)、CSM(クロル
スルホン化ポリエチレンゴム)、BR(ブタジエンゴ
ム)、IR(合成天然ゴム)、IIR(ブチルゴム)、
ウレタンゴム及びアクリルゴム等の合成ゴム系のポリマ
ー等があげられる。
【0015】中でも金属のイオン交換、あるいは金属超
微粒子化合物を合成する際に伴う物理的、化学的変化に
耐えることができる様な特性、即ち耐熱性、耐薬品性の
点より炭素ー炭素結合に基づく基本骨格を有したポリマ
ー、例えばビニル系ポリマーが好ましく、かつイオン交
換またはイオン配位可能な極性基を容易に導入すること
のできるポリマー、具体的には、ポリスチレン系、ポリ
アクリロニトリル系、ポリアクリルエステル系、ポリメ
タアクリルエステル系の重合体を用いることにより良好
な結果を得ることができる。
【0016】基本骨格ポリマーにおける架橋の構造とし
ては、金属のイオン交換、あるいは金属超微粒子化合物
を合成する工程において該ポリマーが物理的、化学的に
変性をうけない限りにおいては特に限定はなく、共有結
合による架橋、イオン架橋、ポリマー分子間相互作用ま
たは結晶構造による架橋等いずれの構造のものでもよ
い。また、架橋を導入する方法においても、特に限定は
なく、骨格ポリマーの重合段階での架橋剤による架橋、
ポリマー化後での後架橋、物理的なエネルギーによる架
橋構造の導入など一般に用いられる方法によることがで
きる。
【0017】なお、ポリマーマトリックス骨格を熱的に
また化学的に安定に保つ点からポリアクリロニトリル系
ポリマーの場合、窒素含有量の増加が1.0〜15.0
重量%であるヒドラジン架橋による方法が、また、ポリ
スチレン系ポリマーの場合、ジビニルベンゼンを用いて
導入された架橋構造を有するものの場合良好な結果を与
える。
【0018】ポリマーマトリックスが、ヒドラジン架橋
を行ったポリアクリロニトリル系ポリマーの場合、残存
ニトリル基を金属イオンを配位せしめる配位子として用
いることもできるが、残存ニトリル基の0.1重量%以
上をカルボキシル基に変換されてなる誘導体の場合、金
属イオンをより効率的にポリマー粒子中に担持できるこ
とより、より良い結果を得ることが出来る。この場合、
最終的には残存ニトリル基が全く無いものも許容され
る。
【0019】また、ポリマーマトリックス骨格中の架橋
構造の割合である架橋度についても、ポリマーマトリッ
クス骨格の形状が金属超微粒子生成に伴う物理的、化学
的反応において保持できる限りにおいては特に制限はな
い。
【0020】本発明における抗菌・抗黴性を有する金属
としては、銀、銅、亜鉛でなる群から選ばれた少なくと
も1種である必要がある。なお、これらの金属のうち2
種類以上を同時に用いることは本発明の範囲をなんら逸
脱するものではない。なお含有される金属の量として
は、その機能が要求されるレベルにおいて任意に設定す
ることができ特に限定はないが、少量の抗菌・抗黴ポリ
マー粒子の添加で十分な抗菌・抗黴性を発現させる必要
があるため少なくとも1種の金属を0.1重量%以上含
有してなる必要がある。
【0021】本発明において、銀、銅、亜鉛でなる群か
ら選ばれた少なくとも1種である金属を含有する方法に
ついては、特に制限はなく使用される用途に応じて適宜
選択できる。例えば、含有される金属を金属イオンとし
て、ポリマー粒子の極性基にイオン交換またはイオン配
位せしめる方法。この方法は、耐熱、耐候性に難がある
ものの、製造が容易で、金属の利用効率が高く、また、
金属イオンがイオン状で含有されているため、抗菌・抗
黴性能の発現能に優れている。また別の方法としては、
含有される金属を、粒子径が100nm以下の金属錯体
超微粒子として、ポリマー粒子中に含有せしめる方法。
この方法は、前者よりも耐熱、耐候性が良く、また、非
常に小さな微粒子であることより、抗菌・抗黴性能の発
現能も良好で、特にその配位子を自由に選択することが
でき、このため金属イオンの解離速度を任意に設定でき
るという利点を有する。さらなる方法としては、含有さ
れる金属を、粒子径が100nm以下の金属超微粒子と
して、ポリマー粒子中に含有せしめる方法である。この
方法は、上記2法に比べて、耐熱、耐候性に優れ、ま
た、抗菌・抗黴性能の持続性が良好であるという特徴を
有する。
【0022】本発明における金属錯体超微粒子および金
属超微粒子の大きさは、利用される用途に応じて任意に
選択できるものであり特に限定はないが、抗菌・抗黴性
を効率よく発現させるためには、できるだけ小さな粒子
のほうが機能を発現できる表面積を大きくすることがで
きるという点で好ましく、1.0μm以下のサブミクロ
ンオーダー以下、特に100nm以下のものが好まし
い。
【0023】本発明における金属錯体超微粒子および金
属超微粒子の形状としては、特に限定はなく、球状、針
状、紡錘状、棒状、円柱状、多面体状、多針状等あらゆ
る形状をとることができる。また、架橋ポリマー粒子中
への分散の状態としても、特に限定はなく、利用される
用途に応じて任意に選択することができる。特に、本発
明は容易に完全な均一状態で金属錯体超微粒子または金
属超微粒子を分散担持することができることに特徴があ
る。ただ、表面と中心部に濃度差をもうける、あるいは
ドメイン構造とする等の方法もとることができ、この様
な方法も本発明をなんら逸脱するものではない。
【0024】本発明における抗菌・抗黴ポリマー粒子の
大きさとしては、利用される用途に応じて任意に選択さ
れるものであり特に制限はない。ただ、それ自体で、濾
過剤として用いる場合は、圧力損失を低下させる必要が
あるため、ある程度の大きさが必要となり、粒子径とし
ては50から1000μmの該粒子が好ましい。樹脂、
塗料、ゴム、不織布等へ添加する場合は、実際の取り扱
いの点から、また混合分散のし易さから、1から200
μmの粒子径のものが好ましい。一方、繊維、紙、ある
いは上記の用途においても特に、抗菌・抗黴ポリマー粒
子の表面積を大きくする必要がある場合は、10μm以
下、さらに好ましくは、1μm以下の粒子径のものが好
ましい。また、該ポリマー粒子の形状は、使用される用
途により適宜選択することができ特に限定はなく、球
状、針状、紡錘状、棒状、円柱状、多面体状、多針状、
あるいはこれらの形状をしたものの凝集体状等あらゆる
形状をとることができる。
【0025】ポリマー粒子を得る方法としては、利用さ
れる用途に応じて任意に選択されるものであり特に制限
はない。ただ、上記の1から1000μmの粒子径のポ
リマー粒子を得る方法としては、懸濁重合(パール重
合)または懸濁沈殿重合による方法を用いることが好ま
しく、また10μm以下、特に1μm以下のポリマー粒
子を得る方法としては、乳化重合による方法が好まし
い。なかでも、乳化重合が行い難いモノマー、例えばア
クリロニトリル等の場合は重合温度100℃以上の高温
高圧下での乳化重合を行うことにより良好な結果を得る
ことが出来る。
【0026】本発明の製造法において、極性基に金属イ
オンをイオン交換またはイオン配位せしめる方法につい
ては、特に限定はなく、金属イオンを含んだ化合物を極
性基を有するポリマーマトリックスに接触せしめること
によりなされる。また、金属イオンを含んだ該化合物
は、無機系でも有機系でもよいが、イオン交換あるいは
イオン配位のし易さから無機系の化合物を用いた場合良
好な結果が得られる。また、ポリマーマトリックスとの
接触の方法としても特に限定はなく、有機あるいは水等
の溶剤へ金属イオンを溶解させ、これをポリマーマトリ
ックスと接触させる方法によりなされる。また、抗菌・
抗黴性を有するカチオン性基を有した化合物をイオン交
換またはイオン配位せしめる方法についても同様であ
る。
【0027】本発明における金属イオンを配位させ金属
錯体化合物として系中に析出させることができる配位子
化合物、および該イオンとしては特に限定はなく、例え
ばピロ燐酸、ポリ燐酸、珪酸、アルミン酸、タングステ
ン酸、バナジン酸、モリブデン酸、アンチモン酸、臭
素、塩素、沃素、フッ素、アンモニア、アセチルアセト
ン、アデニン、アデノシン3リン酸、2ーアミノエタノ
ール、2ーアミノエタンチオール、イミダゾール、エチ
ルアミン、エチレンジアミン、カテコール、グリシルグ
リシン、グリシン、酢酸、ジベンゾー18ークラウンー
6、ヒスチジン、2、2‘ービピリジン、ピリジン、
1、10ーフェナントロリン、フェノール、o−ベンゼ
ンジカルボン酸、硫黄、塩素酸、臭素酸、沃素酸、硫
酸、亜硫酸、チオ硫酸、チオシアン酸、炭酸、修酸、安
息香酸、フタル酸、石炭酸、青酸等およびそれらより誘
導されるイオンを用いることができる。
【0028】また、該金属錯体化合物をポリマー粒子中
に析出・担持させる方法においては、イオン交換または
イオン配位可能な極性基を含有する架橋ポリマー粒子中
の極性基に、銀、銅、亜鉛でなる群から選ばれた少なく
とも1種の金属イオンをイオン交換またはイオン配位せ
しめ、次いで該金属イオンを金属錯体化合物として析出
沈殿させることのできる配位子化合物で処理することに
より、粒子径が100nm以下の金属錯体超微粒子をポ
リマー粒子中に析出・担持させることができ、良好な抗
菌・抗黴性を発現することができる。
【0029】また、イオン交換またはイオン配位可能な
極性基が、アニオン交換能を有する極性基である架橋ポ
リマー粒子中の該極性基に、後述の金属イオンを金属錯
体化合物として析出沈殿させることのできる配位子イオ
ンをイオン交換又はイオン配位せしめ、次いでかくして
極性基に固定化された配位子イオン部分に、銀、銅、亜
鉛でなる群から選ばれた少なくとも1種の金属イオンを
配位させることにより、粒子径が100nm以下の金属
錯体化合物の超微粒子をポリマー粒子中に析出・担持さ
せるという方法によりさらに良好な結果を得ることがで
きる。この方法では、イオン解離平衡の関係より、金属
イオンが架橋ポリマー粒子の極性基から解離しにくいも
のである場合、アニオン交換能を有する極性基でなる架
橋ポリマー粒子とすることによりそのような問題を無く
す、さらには、架橋ポリマー粒子中のアニオン交換能を
有する極性基自身が抗菌・抗黴性を助長するといった、
相乗効果が得られる。
【0030】本発明の製造方法における還元法として
は、金属イオンをイオン交換あるいはイオン配位せしめ
た後に還元することによりに金属超微粒子を析出させる
方法であれば特に限定はないが、金属イオンをイオン交
換せしめることにより、架橋ポリマー中の極性基に金属
イオンが固定された状態で、直ちに還元反応を行うとい
う方法により、より良好な結果を得ることが出来る。一
般に、イオン交換した金属イオンを一度金属化合物とし
てポリマーマトリックス中へ析出させ、その後に還元反
応により金属超微粒子に変換せしめる方法もあるが、こ
の方法の場合、金属化合物としてポリマーマトリックス
中へ析出させる際に、金属化合物がポリマーマトリック
ス外で析出し易いこと、また還元反応時にも同様な傾向
が認められ、金属がポリマー粒子外へ出て行くためコス
ト的にも不利である。この現象は、反応に伴う析出化合
物の大きさが変化し、ポリマーマトリックスの微細孔か
らはずれてゆくために起こるのではないかと考えられ
る。このような点から、特に好ましくは、熱処理による
還元法を用いた場合であり、この場合イオン交換した金
属イオンの全量を金属超微粒子として完全に架橋ポリマ
ー粒子中に含有することができ、良好な結果を得ること
ができる。
【0031】また、アニオン交換能を有する極性基でな
る架橋ポリマー粒子の場合、該粒子中の極性基に、後述
の金属錯体化合物を析出沈殿させることのできる配位子
イオンをイオン交換し、次にこのイオン交換した配位子
イオン部分に、銀、銅、亜鉛でなる群から選ばれた少な
くとも1種の金属イオンを配位させ金属錯体化合物をポ
リマー粒子中に析出させた後、還元反応により、ポリマ
ー粒子中に金属超微粒子を含有せしめる方法により良好
な結果を得ることが出来る。カチオン交換能を有する極
性基でなる架橋ポリマー粒子の場合、イオン解離平衡の
関係より、金属イオンが架橋ポリマー粒子の極性基から
解離しにくくなるといった問題が生じる場合があるが、
アニオン交換能を有する極性基でなる架橋ポリマー粒子
を用いた方法では、解離平衡を変化させることができる
ためこのような問題をなくすことができる。さらには、
架橋ポリマー粒子中のアニオン交換能を有する極性基自
身が抗菌性を助長するといった、相乗効果が得られる。
【0032】本発明の製造法における還元に用いられる
反応剤としては、金属イオンを金属に還元できる方法で
あれば特に限定はない。例えば、金属イオンに電子を与
える化合物である、水素化ホウ素ナトリウム、ヒドラジ
ン、ホルマリン、アルデヒド基を含む化合物、硫酸ヒド
ラジン、青酸およびその塩、次亜硫酸およびその塩、チ
オ硫酸塩、過酸化水素、ロッシェル塩、ブドウ糖、アル
コール基を含む化合物、次亜リン酸とその塩等の還元剤
を用い溶液中で還元させる方法、また、水素、一酸化炭
素、硫化水素などの還元性雰囲気中での熱処理による方
法、光照射による方法、あるいはこれらを組み合わせた
方法などをあげることができる。
【0033】なお、溶液中での還元反応を行う際、 反
応系中へ水酸化ナトリウム、水酸化アンモニウム等の塩
基性化合物、無機酸、有機酸等のpH調整剤、クエン酸
ナトリウム、酢酸ナトリウム等のオキシカルボン酸系統
のものあるいはホウ素、炭酸等の無機酸、有機酸、無機
酸のアルカリ塩等の緩衝剤、硫化物、フッ化物等の促進
剤、塩化物、硫化物、硝化物等の安定剤、界面活性剤等
の改良剤等を加えることは本発明をなんら逸脱するもの
ではない。また還元性雰囲気中での熱処理による方法の
際、不活性ガスとして窒素、アルゴン、ヘリウム等を併
用することについても同様である。
【0034】
【実施例】以下実施例により本発明を具体的に説明する
が、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。
なお、実施例中の部及び百分率は、断りのない限り重量
規準で示す。なお実施例中での記号として、次のルール
に基づきサンプルに名称を付した。J;実施例、H;比
較例、A;原料ポリマー粒子、B;架橋処理を施したポ
リマー粒子、C;金属イオンをイオン交換担持したポリ
マー粒子、D;金属錯体超微粒子を担持したポリマー粒
子、E;金属超微粒子を担持したポリマー粒子、F;金
属錯体超微粒子または金属超微粒子を担持し、かつカチ
オン性有機抗菌剤をイオン交換担持したポリマー粒子
【0035】実施例 1 メタクリル酸/p−スチレンスルホン酸ソーダ=70/
30の水溶性重合体300部及びヒドロキシプロピルセ
ルロース60部ならびに硫酸ナトリウム30部を659
5部の水に溶解し、櫂型撹拌機付きの重合槽に仕込ん
だ。次にアクリロニトリル2100部及びメチルアクリ
レート900部に2,2‘−アゾビスー(2,4−ジメチ
ルバレロニトリル)15部を溶解して重合槽に仕込み、
400rpmの撹件条件下、60℃で2時問重合し、重
合率87%で平均粒子径52μmの重合体J−A1を得
た。
【0036】球状重合体J−A1の10%水分散液10
00部に、60%水加ヒドラジン1400部を加えヒド
ラジン濃度を35%とし、102℃で3時間架橋処理を
行った。続いて浴中濃度が10%となるように水酸化ナ
トリウムを加え、95℃で5時間加水分解処理を行った
後、粒子を濾過脱水、洗浄しカルボン酸塩型架橋重合体
J−B1を得た。得られた粒子のカルボン酸含有量は
5.6mmol/gであった。
【0037】重合体J−B1の100部を10%硝酸銀
水溶液1000部に添加し、80℃で2時間イオン交換
処理を行い、脱水・洗浄・乾燥処理することにより銀イ
オンをイオン交換したポリマー粒子J−C1を得た。該
ポリマー粒子J−C1の10部を5%シュウ酸ナトリウ
ム水溶液200部中に添加し、80℃で2時間処理し、
脱水、洗浄、乾燥することによりシュウ酸銀錯体超微粒
子を含有したポリマー粒子J−D1を得た。次にこのポ
リマー粒子を170℃で2時間加熱処理を行った。その
結果、金属銀の超微粒子を含有したポリマー粒子J−E
1を得ることができた。得られたポリマー粒子は15%
の銀超微粒子を含有しており、金属銀超微粒子の粒子径
は約0.03μmであった。最後に、該ポリマー粒子J
−E1の10部を0.2%塩化ベンザルコニウム水溶液
500部に添加し、60℃で2時間イオン交換処理を行
い、処理後、脱水、水洗、乾燥することにより、金属銀
超微粒子を担持し、かつカチオン性で抗菌性を有する、
ベンザルコニウムイオンをイオン交換担持したポリマー
粒子J−F1を得ることができた。
【0038】一方、銀イオンをイオン交換したポリマー
粒子J−C1を170℃で1時間加熱処理を行った結
果、金属銀超微粒子を含有したポリマー粒子J−E1−
2を得ることができた。得られたポリマー粒子は18%
の金属銀超微粒子を含有しており、その粒子径は約0.
02μmであった。実施例1で得られたそれぞれのポリ
マー粒子の特性を表1にまとめる。
【0039】
【表1】
【0040】実施例2 アクリロニトリル440部、アクリル酸メチル50部、
P−スチレンスルホン酸ソーダ16部及び水1181部
をオートクレイブ内に仕込み、更に重合開始剤としてジ
tert-ブチルパーオキサイドを単量体全量に対して
0.5%添加した後、密閉し、次いで撹拌下において1
30℃の温度にて23分間重合せしめた。反応終了後、
撹拌を継続しながら約90℃まで冷却し、平均粒子径
0.2μm(光散乱光度計で測定)のポリマー微粒子J
−A2の水分散体を得た。
【0041】ポリマー微粒子J−A2の水分散体に、浴
中濃度が35%となるように60%水加ヒドラジンを加
え、102℃で25時間架橋処理を行った。続いて浴中
濃度が10%となるように水酸化ナトリウムを加え、1
02℃で5時間加水分解処理を行った後、セルロースチ
ューブに入れて流水中で 1週間透析・脱塩し、カルボン
酸塩型架橋ポリマー粒子J−B2の水分散体を得た。得
られた粒子のまたカルボン酸含有量は4.8mmol/
gであった。
【0042】ポリマー粒子J−B2の水分散体の10部
を10%硫酸銅水溶液100部に添加し、80℃で2時
間イオン交換処理を行い、銅イオンをイオン交換したポ
リマー粒子J−C2の水分散体を得た。次にこの分散体
をスプレードライヤーで乾燥粉末化し銅イオンをイオン
交換担持したポリマー粒子乾燥粉末を得た。また、該得
ポリマー粒子J−C2の水分散体の100部と5%ピロ
リン酸水溶液100部を混合し、80℃で1時間反応さ
せ、次にこの分散体をスプレードライヤーで乾燥粉末化
し銅錯体超微粒子を析出・担持したポリマー粒子乾燥粉
末J−D2を得た。さらに、J−D2を165℃で1時
間加熱処理を行った結果、金属超微粒子を含有したポリ
マー粒子J−E2を得ることができた。またこのJ−E
2の10部を0.5%のオクタデシルアンモニウムクロ
ライド水溶液300部に添加し、60℃30分間処理を
行い、金属超微粒子を含有し、かつカチオン性抗菌剤を
イオン交換したポリマー粒子J−F2を得、同様に、J
−D2を用いることにより、金属錯体超微粒子を含有
し、かつカチオン性抗菌剤をイオン交換したポリマー粒
子J−F2ー2を得ることができた。得られたポリマー
粒子のそれぞれの特性を表1にまとめる。
【0043】実施例 3 硫酸銅水溶液のかわりに、硝酸銀水溶液を用いた以外は
実施例2と同様な方法によりそれぞれに対応するポリマ
ー粒子J−C3、J−D3、J−E3、J−F3を得
た。それぞれの特性を表2にまとめる。
【0044】
【表2】
【0045】実施例 4 実施例3で得られたポリマー粒子J−B2の水分散体の
10部を10%塩化亜鉛水溶液200部に添加し、80
℃で2時間イオン交換処理を行い、亜鉛イオンをイオン
交換したポリマー粒子J−C4の水分散体を得た。次に
この分散体をスプレードライヤーで乾燥粉末化し亜鉛イ
オンをイオン交換担持したポリマー粒子乾燥粉末を得
た。さらに該粉末を165℃で1時間加熱処理を行った
結果、亜鉛超微粒子を含有したポリマー粒子J−E4を
得ることができた。次にこのポリマー粒子J−E4の1
0部を0.3%の2ーピリジンチオールー1ーオキシド
水溶液500部に添加し50℃で1時間反応させること
により、金属超微粒子を含有し、かつカチオン性抗菌剤
をイオン交換したポリマー粒子J−F4を得ることがで
きた。それぞれの特性を表2にまとめる。
【0046】実施例 5 実施例2で得られたポリマー微粒子J−A2の水分散体
に、浴中濃度が5%となるように60%水加ヒドラジン
を加え、120℃で5時間架橋処理を行ない、極性基と
してニトリル基を有する架橋アクリロニトリル系ポリマ
ー粒子分散液を得た。該ポリマー粒子分散液の100部
を10%硝酸銀水溶液100部に添加し、80℃で2時
間処理を行い、銀イオンをイオン配位したポリマー粒子
J−C5の水分散体を得た。該分散液は限外濾過による
脱塩後スプレードライヤーで乾燥粉末化した。そして該
粉末を165℃で1時間加熱処理を行った結果、金属超
微粒子を含有したポリマー粒子J−E5を得ることがで
きた。また、J−C5の水分散体100部を1%の2,
2‘ービピリジン水溶液300部と混合し、50℃で1
時間処理をおこない、限外濾過による脱塩後スプレード
ライヤーで乾燥粉末化し銀錯体超微粒子を析出・担持し
たポリマー粒子乾燥粉末J−D5を得た。それぞれの特
性を表2にまとめる。
【0047】実施例 6 アクリロニトリル2100部及びメチルアクリレート9
00部のかわりに、メチルアクリレート3000部を用
いた以外は実施例1と同様な方法により、それぞれに対
応するポリマー粒子J−C6、J−D6、J−E6、J
−F6を得た。それぞれの特性を表2にまとめる。
【0048】実施例 7 カルボン酸塩型架橋重合体J−B1のかわりに、スルホ
ン酸基を有したイオン交換樹脂、アンバーライトCG−
120−2を用いた以外は実施例1と同様な方法によ
り、それぞれに対応するポリマー粒子J−C7、J−D
7、J−E7、J−F7を得た。それぞれの特性を表3
にまとめる。
【0049】
【表3】
【0050】実施例 8 第4級アミノ基を有したイオン交換樹脂、アンバーライ
トCG−400−2の100部を5%シュウ酸水溶液1
000部に添加し、80℃で2時間イオン交換処理を行
い、脱水・洗浄・乾燥後シュウ酸イオンをイオン交換し
たポリマー粒子J−C8を得た。次に、得られたポリマ
ー粒子J−C8の10部を5%硝酸銀水溶液に添加し、
80℃で2時間反応させ、ポリマー中に銀の錯体超微粒
子を析出・担持した第4級アミノ基を有したポリマー粒
子J−D8を得た。さらにJ−D8は160℃で1時間
加熱処理を行った結果、銀超微粒子を含有したポリマー
粒子J−E8を得ることができた。それぞれの特性を表
3にまとめる
【0051】実施例 9 ポリマー粒子J−B2のかわりに、キレート樹脂、アン
バーライトIRC−718を用いた以外は実施例4と同
様な方法により、対応するポリマー粒子J−E9を得
た。特性を表3にまとめる。
【0052】比較例 1および2 ハイドロキシアパタイト:Ca10(PO4)6(O
H)2、およびA型ゼオライト、組成:0.94Na2
O・Al2O3・1.92SiO2・xH2Oを、硝酸
銀水溶液に添加し、室温で10時間撹拌した後、充分に
水洗し、110℃で乾燥することにより比較例1である
抗菌性ハイドロキシアパタイトH−1および比較例2で
ある抗菌性ゼオライトH−2を得た。それぞれの特性を
表4にまとめる。
【0053】比較例 3 1,4ーブタンジオールジメタクリレート30部、アク
リル酸12部、メチルメタクリレート50部、酢酸銅
(3水和物)8部を加え、50℃で溶解し、更に重合開
始剤として、ベンゾイルパーオキサイド0.8部を加え
た。次にこの溶液を、懸濁剤としてポリビニルアルコー
ル0.12%を均一に溶解した水溶液420部中に加
え、系内を窒素置換した後、600rpmで撹拌しなが
ら温度を50℃とし、26時間重合させた。得られた粒
子は、水洗、脱水し乾燥することにより平均粒子径40
μmの抗菌粒子H−3を得た。それぞれの特性を表4に
まとめる。
【0054】
【表4】
【0055】得られた抗菌・抗黴ポリマー粒子の抗菌、
抗黴特性は、日本化学療法学会標準法に準じて、培養後
発育が阻止された時点での抗菌・抗黴ポリマー粒子の添
加量を最小発育阻止濃度(以下、MICと略す)として
測定を行い、その抗菌・抗黴性能を評価した。なおこの
評価では、グラム陰性細菌であるP.aerugino
sa(緑膿菌)、グラム陽性細菌であるB.subti
lis(黄色ブドウ球菌)、かびとしてA.niger
(黒麹かび)そして藻類としてC.pyrenoido
sa(クロレラ)の4種を用いた。それぞれの評価結果
は表1、表2、表3および表4に示した。
【0056】本発明の抗菌・抗黴ポリマー粒子は、比較
例と比較して、その化学的構造より、より多くの金属
(銀)を系中に担持することが可能で、これにより少量
の該ポリマー粒子の添加で抗菌、抗黴、抗藻性能が発現
されていることが明らかであり、本発明の抗菌・抗黴ポ
リマー粒子の有用性が確認できる。また、本発明の該ポ
リマー粒子のなかでも、特に乳化重合により得られたサ
ブミクロンの粒子径を有した微粒子の場合、特に優れた
抗菌、抗黴、抗藻性が発現されている。これは、粒子径
が小さくなることで、表面積が大きくなり機能発現効率
が向上したものと考えられる。また、本発明の抗菌・抗
黴性を有するカチオン性基を有した化合物を、架橋ポリ
マー粒子のイオン交換基にイオン交換した抗菌・抗黴ポ
リマー粒子では、最も優れた抗菌、抗黴、抗藻性が発現
されており、本発明のポリマー粒子が優れていることを
示している。
【0057】
【発明の効果】本発明は、ポリマー中に抗菌・抗黴性を
有する金属をイオン状、金属または該金属化合物の超微
粒子状で、かつ高濃度に含有することにより、金属がも
っている抗菌性、防黴性を効率よく、かつ持続的に発現
できる抗菌・抗黴ポリマー粒子であり、これらの機能を
活用できる繊維、繊維加工品、不織布、フィルム、バイ
ンダー、塗料、接着剤、センサー、樹脂、電気、電子な
どの各種分野に用いることが可能となる。

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 イオン交換またはイオン配位可能な極性
    基を有し、かつ架橋構造を有するポリマー粒子中に、
    銀、銅、亜鉛でなる群から選ばれた少なくとも1種の金
    属を0.1重量%以上含有してなることを特徴とする抗
    菌・抗黴ポリマー粒子。
  2. 【請求項2】 含有される金属が、金属イオンとして、
    ポリマー粒子の極性基にイオン交換またはイオン配位さ
    れてなることを特徴とする請求項1記載の抗菌・抗黴ポ
    リマー粒子。
  3. 【請求項3】 含有される金属が、粒子径が100nm
    以下の金属錯体超微粒子として、ポリマー粒子中に含有
    されてなることを特徴とする請求項1記載の抗菌・抗黴
    ポリマー粒子。
  4. 【請求項4】 含有される金属が、粒子径が100nm
    以下の金属超微粒子として、ポリマー粒子中に含有して
    なることを特徴とする請求項1記載の抗菌・抗黴ポリマ
    ー粒子。
  5. 【請求項5】 架橋構造を有するポリマー粒子が、ジビ
    ニルベンゼンによる架橋構造を有したポリスチレン系骨
    格よりなることを特徴とする、請求項1から4のいずれ
    かに記載の抗菌・抗黴ポリマー粒子。
  6. 【請求項6】 架橋構造を有するポリマー粒子が、架橋
    構造を有するアクリロニトリル系重合体または該重合体
    の残存ニトリル基の0.1重量%以上がカルボキシル基
    に変換されてなる誘導体よりなることを特徴とする、請
    求項1から4のいずれかに記載の抗菌・抗黴ポリマー粒
    子。
  7. 【請求項7】 架橋構造を有するポリマー粒子のイオン
    交換またはイオン配位可能な極性基のうち、少なくとも
    0.1mmol/gに、抗菌・抗黴性を有するカチオン
    性基を有した化合物をイオン交換またはイオン配位して
    なることを特徴とする、請求項1から6のいずれかに記
    載の抗菌・抗黴ポリマー粒子。
  8. 【請求項8】 架橋構造を有するポリマー粒子のイオン
    交換またはイオン配位可能な極性基が、アニオン交換能
    を有する極性基であることを特徴とする、請求項1から
    5のいずれかに記載の抗菌・抗黴ポリマー粒子。
  9. 【請求項9】 架橋構造を有するポリマー粒子の粒子径
    が、10μm以下であることを特徴とする請求項1から
    8のいずれかに記載の抗菌・抗黴ポリマー粒子。
  10. 【請求項10】 イオン交換またはイオン配位可能な極
    性基を含有する架橋ポリマー粒子中の極性基に、銀、
    銅、亜鉛でなる群から選ばれた少なくとも1種の金属イ
    オンをイオン交換またはイオン配位せしめ、次いで該金
    属イオンを金属錯体化合物として析出沈殿させることの
    できる配位子化合物で処理することにより、粒子径が1
    00nm以下の金属錯体超微粒子をポリマー粒子中に析
    出・担持させることを特徴とする抗菌・抗黴ポリマー粒
    子の製造方法。
  11. 【請求項11】 イオン交換またはイオン配位可能な極
    性基を含有する架橋ポリマー粒子中の極性基に、銀、
    銅、亜鉛でなる群から選ばれた少なくとも1種の金属イ
    オンをイオン交換またはイオン配位せしめた後、直ちに
    還元反応により、架橋ポリマー粒子中に粒子径100n
    m以下の金属超微粒子を析出・担持させることを特徴と
    する抗菌・抗黴ポリマー粒子の製造方法。
  12. 【請求項12】 イオン交換またはイオン配位可能な極
    性基を含有する架橋ポリマー粒子中の極性基に、銀、
    銅、亜鉛でなる群から選ばれた少なくとも1種の金属イ
    オンをイオン交換またはイオン配位せしめ、次いで該金
    属イオンを金属錯体化合物として析出沈殿させることの
    できる配位子化合物で処理し、金属錯体化合物をポリマ
    ー粒子中に析出させた後、還元反応により、ポリマー粒
    子中に粒子径が100nm以下の金属超微粒子を含有せ
    しめることを特徴とする抗菌・抗黴ポリマー粒子の製造
    方法。
  13. 【請求項13】 金属錯体超微粒子または金属超微粒子
    を析出・担持させたのち、架橋ポリマー粒子中のイオン
    交換またはイオン配位可能な極性基の内、少なくとも
    0.1mmol/gに、抗菌・抗黴性を有するカチオン
    性基を有した化合物をイオン交換またはイオン配位せし
    めることを特徴とする請求項10から12のいずれかに
    記載の抗菌・抗黴ポリマー粒子の製造方法。
  14. 【請求項14】 イオン交換またはイオン配位可能な極
    性基が、アニオン交換能を有する極性基である架橋ポリ
    マー粒子中の該極性基に、後述の金属イオンを金属錯体
    化合物として析出沈殿させることのできる配位子イオン
    をイオン交換又はイオン配位せしめ、次いでかくして極
    性基に固定化された配位子イオン部分に、銀、銅、亜鉛
    でなる群から選ばれた少なくとも1種の金属イオンを配
    位させることにより、粒子径が100nm以下の金属錯
    体化合物の微粒子をポリマー粒子中に析出・担持させる
    ことを特徴とする抗菌・抗黴ポリマー粒子の製造方法。
  15. 【請求項15】 イオン交換またはイオン配位可能な極
    性基が、アニオン交換能を有する極性基である架橋ポリ
    マー粒子中の該極性基に、後述の金属イオンを金属錯体
    化合物として析出沈殿させることのできる配位子イオン
    をイオン交換又はイオン配位せしめ、次いでかくして極
    性基に固定化された配位子イオン部分に、銀、銅、亜鉛
    でなる群から選ばれた少なくとも1種の金属イオンを配
    位させ金属錯体化合物をポリマー粒子中に析出せしめた
    後、還元反応により、ポリマー粒子中に粒子径が100
    nm以下の金属超微粒子を含有せしめることを特徴とす
    る抗菌・抗黴ポリマー粒子の製造方法。
  16. 【請求項16】 架橋ポリマー粒子が、架橋構造を有し
    たアクリロニトリル系重合体または、該重合体の残存ニ
    トリル基の0.1重量%以上がカルボキシル基に変換さ
    れてなる誘導体よりなることを特徴とする請求項10か
    ら13のいずれかに記載の抗菌・抗黴ポリマー粒子の製
    造方法。
  17. 【請求項17】 架橋ポリマー粒子が、ジビニルベンゼ
    ンによる架橋構造を有したポリスチレン系骨格を有して
    なることを特徴とする請求項10から15のいずれかに
    記載の抗菌・抗黴ポリマー粒子の製造方法。
  18. 【請求項18】 架橋ポリマー粒子の粒子径が、10μ
    m以下であることを特徴とする請求項10から17のい
    ずれかに記載の抗菌・抗黴ポリマー粒子の製造方法。
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