JPH09214837A - 固体撮像装置の駆動方法 - Google Patents

固体撮像装置の駆動方法

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JPH09214837A
JPH09214837A JP8020825A JP2082596A JPH09214837A JP H09214837 A JPH09214837 A JP H09214837A JP 8020825 A JP8020825 A JP 8020825A JP 2082596 A JP2082596 A JP 2082596A JP H09214837 A JPH09214837 A JP H09214837A
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signal
transfer
vertical
signal charge
charge
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JP8020825A
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English (en)
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Koichi Harada
耕一 原田
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 垂直ブランキング期間の全体もしくは大部分
を利用して大光量時用の信号電荷の蓄積を行っていたの
で、広ダイナミックレンジ読み出し方式をFIT方式の
固体撮像装置には適用できなかった。 【解決手段】 先ず垂直転送レジスタ3-k内のスミア信
号を1ラインおきに1画素分だけ転送し(t=t1)、
続いて垂直ブランキング期間中に各受光部2から通常光
量時用の信号電荷○を読み出しかつ垂直方向で隣り合う
2画素分を混合し(t=t2)、しかる後垂直転送レジ
スタ3-kを1画素分だけシフトする(t=t3)。ま
た、垂直ブランキング期間内において設定された所定の
露光期間だけ光電変換された大光量時用の信号電荷×を
各受光部2から読み出しかつ垂直方向で隣り合う2画素
分を混合し(t=t4)、しかる後高速フレーム転送に
てストレージ部に転送する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、固体撮像装置の駆
動方法に関し、特にフレームインターライン転送(FI
T)方式CCD固体撮像装置の駆動方法に関する。
【0002】
【従来の技術】現在、水平画素数の多画素化および小型
化により高性能のCCD固体撮像装置が開発されてい
る。ところが、垂直解像度は、NTSC放送方式に対応
したフィールド蓄積読み出し方式で350TV本、機械
式シャッタを使用しない静止画で240TV本しか得ら
れない。これは、262.5本の走査線からなる2つの
フィールドを2:1インターレースさせて1つのフレー
ムを作るNTSC放送方式に対応する必要があり、かつ
垂直解像度よりも被写体の動きが滑らかに見えることを
重視したためである。
【0003】すなわち、図12(A)に示すように、垂
直方向で隣り合った2ラインの各受光部(画素)101
の信号電荷Q1,Q2を、垂直転送レジスタ102に2
画素に対して1つずつ設けられたパケット103に読み
出すことによって混合し、次のフィールドでは異なる2
ラインの組合せにて信号電荷Q2,Q1を混合し、1フ
ィールドあたり、即ち1回の露光で262.5本分の信
号を出力するように設計されているからである。図12
(B)に、フィールド読み出し方式の場合の受光部10
1内の電荷量の変化の様子を示す。
【0004】しかし、ノンインターレース方式や静止画
の分野に用いるには、水平解像度に比べて垂直解像度が
不十分である。これらの分野においては、水平解像度並
みの垂直解像度が1回の露光で得られることが必要であ
る。その解決策として、図13(A)に示すように、垂
直転送レジスタ102に各画素(受光部101)に対し
て1:1の関係でパケット104を設けることにより、
各画素から読み出した信号電荷を垂直転送レジスタ10
2中で混合することなく、全画素独立に読み出すように
した全画素読み出し方式CCD固体撮像装置がある。
【0005】ところが、この全画素読み出し方式CCD
固体撮像装置では、各受光部101において光電変換さ
れかつ蓄積された信号電荷が受光部101から溢れた後
は、この信号電荷に基づく信号出力が一定となるため、
受光部101の飽和レベル以上の入射光量に対応する信
号出力が得られなく、したがって光入力に対するダイナ
ミックレンジが狭いという問題があった。このことは、
図12に示したフィールド蓄積読み出し方式CCD固体
撮像装置の場合にも言える。図13(B)に、全画素読
み出し方式の場合の受光部101内の電荷量の変化の様
子を示す。
【0006】これに対し、以下に説明するいわゆる広ダ
イナミックレンジ読み出し方式のCCD固体撮像装置が
知られている。すなわち、垂直転送レジスタに各画素と
1:1の関係でパケットを設けることにより、全画素読
み出しを可能とした構成のCCD固体撮像装置におい
て、垂直方向の有効期間の信号電荷を垂直ブランキング
期間中に一度読み出し、その後垂直ブランキング期間を
利用してもう一度短い露光時間を設定して光電変換し、
この信号電荷を再度読み出す。そして、露光時間の長い
方の信号電荷、即ち通常光量時用の信号電荷と、露光時
間の短い方の信号電荷、即ち大光量時用の信号電荷とを
独立に転送し、これら信号電荷に基づく各信号出力を信
号処理系で加算処理することにより、光入力に対するダ
イナミックレンジの拡大を図ったものである。
【0007】この広ダイナミックレンジ読み出し方式C
CD固体撮像装置においては、図14(A)に示すよう
に、先ず、奇数ラインの画素(受光部101)の通常
光量時用の信号電荷Q1を読み出しかつその直後に垂直
転送レジスタ102を1画素分だけシフトし、次に奇数
ラインの画素に再び短い露光期間にて大光量時用の信号
電荷Q1′を蓄積した後、偶数ラインの画素の通常光
量時用の信号電荷Q2を大光量時用の信号電荷Q1′と
同時に読み出す。これにより、通常光量時用の信号電荷
Q2は通常光量時用の信号電荷Q1と混合され、大光量
時用の信号電荷Q1′は空のパケット104に読み出さ
れる。
【0008】次に、垂直転送レジスタ102を1画素分
(1ライン分)だけシフトし、続いて偶数ラインの画素
に再び短い露光期間にて大光量時用の信号電荷Q2′を
蓄積した後、この大光量時用の信号電荷Q2′を読み
出す。これにより、大光量時用の信号電荷Q2′は大光
量時用の信号電荷Q1′と混合される。図14(B)
に、広ダイナミックレンジ読み出し方式の場合の受光部
101内の電荷量の変化の様子を示す。
【0009】このように、広ダイナミックレンジ読み出
し方式のCCD固体撮像装置では、フィールド蓄積読み
出し方式のCCD固体撮像装置の場合と同様に、信号電
荷を垂直転送レジスタ中で混合するが、露光時間の長い
方の通常光量時用の信号電荷Q1,Q2と短い方の大光
量時用の信号電荷Q1′,Q2′とで垂直転送レジスタ
102を半々に使用することになる。そして、(Q1+
Q2)の通常光量時用の信号電荷に基づく信号出力と
(Q1′+Q2′)の大光量時用の信号電荷に基づく信
号出力とが信号処理系で加算される。その結果、受光部
で信号電荷が溢れた後も入射光量に対する信号出力を得
ることができるため、光入力に対するダイナミックレン
ジを広げることができる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ところで、CCD固体
撮像装置は、イメージ部の構成の仕方で2つの方式に分
類される。すなわち、イメージ部と転送部とを交互に設
けるインターライン転送(IT)方式と、イメージ部と
は別にストレージ部を独立に設けるフレームインターラ
イン転送(FIT)方式である。フレームインターライ
ン転送方式は、イメージ部において高速な電荷転送が可
能であることから、インターライン転送方式に比べてス
ミアを低減できるという優れた特長を持っており、一般
的に業務用CCD固体撮像装置に採用されている。
【0011】このフレームインターライン転送方式CC
D固体撮像装置の場合、垂直ブランキング期間において
各画素から信号電荷を読み出し、この1フィールド分の
信号電荷を垂直ブランキング期間内にイメージ部からス
トレージ部へ高速転送するようになっている。ところ
が、先述した従来の広ダイナミックレンジ読み出し方式
CCD固体撮像装置では、図14(B)から明らかなよ
うに、垂直ブランキング期間の全体もしくは大部分を利
用して大光量時用の信号電荷Q1′,Q2′の蓄積を行
っているので、垂直ブランキング期間内に高速フレーム
転送を行う必要があるフレームインターライン転送方式
には適用できないという問題があった。
【0012】また、大光量時用の信号電荷Q1′の蓄積
期間が経過した後に通常光量時用の信号電荷Q2を読み
出し、その後に大光量時用の信号電荷Q2′の蓄積を行
うようにしていることから、大光量時用の信号電荷Q
1′,Q2′の各読み出しタイミングに大幅な時間ずれ
が生じる。大光量時用の信号電荷Q1′,Q2′の露光
時間は通常光量時用の信号電荷Q1,Q2の露光時間に
比べて極めて短いことから、各読み出しタイミングに大
幅な時間ずれがあると、特に高速で動いている被写体の
撮像時に、大光量時用の信号電荷Q1′,Q2′はそれ
ぞれ違う像に関する情報となるため、大光量時用の信号
電荷(Q1′+Q2′)に基づく再生画は不自然なもの
になるという問題もあった。
【0013】本発明は、上記課題に鑑みてなされたもの
であり、その目的とするところは、広ダイナミックレン
ジ読み出しをフレームインターライン転送方式にも適用
可能とした固体撮像装置の駆動方法を提供することにあ
る。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明による固体撮像装
置の駆動方法では、フレームインターライン転送方式固
体撮像装置において、イメージ部の各受光部から信号電
荷を読み出す前に、垂直転送レジスタ内のスミア信号を
高速にて掃き捨てるか又は1ラインおきに1画素分だけ
転送し、続いて垂直ブランキング期間中に各受光部から
第1の信号電荷(以下、通常光量時用の信号電荷と称す
る)を読み出しかつ垂直方向で隣り合う2画素分ずつ混
合した後垂直転送レジスタを1画素分だけシフトする一
方、通常光量時用の信号電荷を読み出した直後から垂直
ブランキング期間内において所定の露光期間が経過した
時点で各受光部から第2の信号電荷(以下、大光量時用
の信号電荷と称する)を読み出しかつ垂直方向で隣り合
う2画素分ずつ混合し、しかる後イメージ部の垂直転送
レジスタ内の各信号電荷を高速フレーム転送にてストレ
ージ部に転送する。
【0015】フレームインターライン転送方式固体撮像
装置において、垂直転送レジスタ内のスミア信号を高速
にて掃き捨てた場合には、垂直転送レジスタ内にはスミ
ア信号が存在しなくなる。一方、スミア信号を1ライン
おきに1画素分だけ転送した場合には、垂直方向で隣り
合う2ライン分ずつスミア信号が混合され、混合された
スミア信号は垂直転送レジスタ内に1ラインおきに蓄積
される。ここに、スミア信号とは、垂直転送レジスタに
直接光が混入したり、半導体基板内部で発生した信号電
荷が拡散によって広がって垂直転送レジスタに混入する
ことによって発生する偽信号である。
【0016】高速掃き捨て又は1ラインおきの1画素分
の転送が終わったら、引き続き信号電荷の読み出し動作
およびシフト動作が行われるが、以下、スミア信号につ
いて考慮する必要がある後者の場合を中心に説明する。
スミア信号を1ラインおきに1画素分だけ転送した後、
垂直ブランキング期間中に各受光部から信号電荷を読み
出しかつ垂直方向で隣り合う2画素分を混合する。この
2画素分の信号電荷は通常光量時用の信号電荷として、
スミア信号が蓄積されたラインと異なるラインに蓄積さ
れる。その後、垂直転送レジスタを1画素分だけシフト
する。また、通常光量時用の信号電荷を読み出した直後
から垂直ブランキング期間内において設定した短い露光
期間だけ各受光部で光電変換を行う。
【0017】そして、この短い露光期間が経過したら、
各受光部から信号電荷を読み出しかつ垂直方向で隣り合
う2画素分を混合する。このとき、スミア信号とも混合
される。しかしながら、この2画素分の信号電荷は大光
量時用の信号電荷となり、後段の信号処理系で大信号レ
ベルのものとして扱われることから、スミア信号を含ん
でいてもそれは無視できる程度のものに過ぎない。その
後、イメージ部の垂直転送レジスタ内にライン単位で交
互に蓄積された通常光量時用の信号電荷および大光量時
用の信号電荷を、高速フレーム転送にてストレージ部に
転送する。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態について
図面を参照しつつ詳細に説明する。図1は、本発明が適
用されるフレームインターライン転送(FIT)方式C
CD固体撮像装置の一例を示す概略構成図である。
【0019】図1において、イメージ部1は、マトリク
ス状に2次元配置されて入射光を光電変換し、その光量
に応じた信号電荷を蓄積する複数個の受光部2と、これ
ら受光部2の垂直列ごとに配されて各受光部2から読み
出しゲート(図示せず)を介して読み出された信号電荷
を垂直転送するn本の垂直転送レジスタ3-1〜3-nとに
よって構成されている。一方、ストレージ部4は、イメ
ージ部1の垂直転送レジスタ3-1〜3-nに各列ごとに連
続したn本の垂直転送レジスタ5-1〜5-nによって構成
されている。なお、ストレージ部4は、その全面が例え
ばアルミニウムの遮光層によって覆われている。
【0020】イメージ部1において、各受光部2で光電
変換された信号電荷は、垂直転送レジスタ3-1〜3-nに
読み出されかつ当該レジスタ3-1〜3-nによってストレ
ージ部4に高速転送される。図2に垂直転送レジスタ3
-1〜3-nの平面パターンを、図3にはそのX‐X′線断
面をそれぞれ示す。図2および図3において、転送チャ
ネル21に沿ってチャネルストップ領域22が形成され
ている。また、転送チャネル21の上方には、ゲート絶
縁膜 (SiO2)23を介して第1層,第2層,第3層の
ポリシリコン(1Poly,2Poly,3Poly) からなる転送電極2
4,25,26が、転送電極24→転送電極26→転送
電極25の順で転送方向に繰り返して配置されている。
【0021】上記構成の垂直転送レジスタ3-1〜3-n
は、例えば6相の垂直転送クロックφVI1〜φVI6
によって駆動される。この6相の垂直転送クロックφV
I1〜φVI6は、1個の受光部2に対応して設けられ
た3個の転送電極24,26,25について、垂直転送
方向において隣り合う2ライン(2画素)分を対とし、
この6個の転送電極を1単位として与えられる。
【0022】すなわち、例えば奇数ラインの第1層の転
送電極24には1相目の垂直転送クロックφVI1が、
第3層の転送電極26には2相目の垂直転送クロックφ
VI2が、第2層の転送電極25には3相目の垂直転送
クロックφVI3がそれぞれ印加され、偶数ラインの第
1層の転送電極24には4相目の垂直転送クロックφV
I4が、第3層の転送電極26には5相目の垂直転送ク
ロックφVI5が、第2層の転送電極25には6相目の
垂直転送クロックφVI6がそれぞれ印加される。
【0023】この垂直転送クロックφVI1〜φVI6
のうちの、垂直転送クロックφVI3,φVI4は、低
レベル(以下、“L”レベルと記す)、中間レベル(以
下、“M”レベルと記す)および高レベル(以下、
“H”レベルと記す)の3値をとり、それ以外は“L”
レベルおよび“M”レベルの2値をとる。これにより、
垂直転送クロックφVI3が印加される奇数ラインの第
2層の転送電極25および垂直転送クロックφVI4が
印加される偶数ラインの第1層の転送電極24は、垂直
転送クロックφVI3,φVI4が“H”レベルのとき
受光部2から信号電荷を読み出すための読み出しゲート
を兼ねている。
【0024】イメージ部1からストレージ部4に転送さ
れた信号電荷は、水平ブランキング期間の一部におい
て、垂直転送レジスタ5-1〜5-nが例えば6相の垂直転
送クロックφVS1〜φVS6によって駆動されること
により1ラインに相当する部分ずつ順にシフトされ、2
本の水平転送レジスタ6,7に交互に転送される。2本
の水平転送レジスタ6,7は、2相の水平転送クロック
φH1,φH2によって駆動され、ストレージ部4から
転送される2ライン分の信号電荷を1ライン分ずつ別々
に受け、水平ブランキング期間の後の水平走査期間にお
いて順次水平方向に転送する。
【0025】2本の水平転送レジスタ6,7に対する信
号電荷の振り分けは、両水平転送レジスタ6,7間に配
された振り分け転送ゲート8によって行われる。すなわ
ち、図4に示すように、ストレージ部4の垂直転送レジ
スタ5-1〜5-nから一方の水平転送レジスタ6に転送さ
れた信号電荷は、振り分け転送ゲート8によって制御さ
れるチャネル領域31を通って他方の水平転送レジスタ
7に移される構造となっている。振り分け転送ゲート8
は、振り分けゲートパルスφHHGによって開閉制御さ
れる。なお、チャネル領域31の両側にはチャネルスト
ップ部32が形成され、それに対応する水平転送レジス
タ6から水平転送レジスタ7への電荷転送を阻止してい
る。
【0026】具体的には、図4において例えば、一方の
ラインの信号電荷を○印で示し、他方のラインの信号電
荷を●印で示した場合、奇数ラインの信号電荷○は垂直
転送レジスタ5-1〜5-nから水平転送レジスタ6に移さ
れると、そのまま水平転送レジスタ6において水平転送
される。一方、他方のラインの信号電荷●は垂直転送レ
ジスタ5-1〜5-nから水平転送レジスタ6に移される
と、さらに振り分け転送ゲート8によってチャネル領域
31を介して水平転送レジスタ7に移され、そのまま水
平転送レジスタ7において水平転送される。
【0027】水平転送レジスタ6,7の転送先の端部に
はそれぞれ、例えばフローティング・ディフュージョン
・アンプ構成の電荷検出部9,10が設けられている。
この電荷検出部9,10は、水平転送レジスタ6,7に
よって水平転送された信号電荷を検出して信号電圧に変
換し、信号出力OUT2,OUT1として外部の信号処
理回路11へ供給する。なお、6相の垂直転送クロック
φVI1〜φVI6、6相の垂直転送クロックφVS1
〜φVS6、2相の水平転送クロックφH1,φH2お
よび振り分けゲートパルスφHHGなどの各種のタイミ
ング信号は、タイミングジェネレータ12で生成され
る。
【0028】次に、上記構成のフレームインターライン
転送方式(FIT)CCD固体撮像装置において、各受
光部2に通常光量時用の信号電荷と大光量時用の信号電
荷とを蓄積し、これらの信号電荷をイメージ部1内のあ
る垂直転送レジスタ3-kに読み出しかつシフトする際の
駆動方法について、図5のタイミングチャートを参照
し、図6の動作説明図に基づいて説明する。
【0029】垂直ブランキング期間において、先ず、6
相の垂直転送クロックφVI1〜φVI6のうち、垂直
転送クロックφVI1〜φVI5が各々1相前のクロッ
クと一定のオーバーラップ期間をもって順に“M”レベ
ルになることで、垂直転送レジスタ3-k内のスミア信号
が1ラインおきに1画素分(1周期分)だけシフト(転
送)される。その後、6相目の垂直転送クロックφVI
6が3相目の垂直転送クロックφVI3と同期して
“M”レベルになりかつこの“M”レベルを維持した状
態において、5相目の垂直転送クロックφVI5が
“M”レベルから“L”レベルに遷移すると、6相目の
垂直転送クロックφVI6が印加される例えば偶数ライ
ンの第2層の転送電極25の下にスミア信号(図中、斜
線で示す)が蓄積される(t=t1)。
【0030】次に、3相目,4相目の垂直転送クロック
φVI3,φVI4が共に“H”レベルになることによ
り、それまで各受光部2で光電変換されかつ蓄積された
通常光量時用の信号電荷(図中、○印で示す)のうち、
奇数ラインの信号電荷が第2層の転送電極25の下に、
偶数ラインの信号電荷が第1層の転送電極24の下にそ
れぞれ読み出される(t=t2)。これにより、垂直方
向において隣り合う2画素間で信号電荷○が混合され
る。
【0031】その後、垂直転送クロックφVI3,φV
I4が共に“M”レベルになり、その直後に垂直転送ク
ロックφVI3が“L”レベルに遷移し、続いて垂直転
送クロックφVI4が“L”レベルに遷移する。また、
垂直転送クロックφVI4が“L”レベルに遷移する前
に垂直転送クロックφVI5が“M”レベルとなり、さ
らにこの垂直転送クロックφVI5が“L”レベルに遷
移する前に垂直転送クロックφVI6が“M”レベルと
なることにより、先に混合された信号電荷○がシフトさ
れる。
【0032】そして、垂直転送クロックφVI5が
“L”レベルに遷移した時点で偶数ラインの第2層の転
送電極25の下に信号電荷○が蓄積される(t=t
3)。このとき、垂直転送クロックφVI1〜φVI3
も各々1相前のクロックと一定のオーバーラップ期間を
もって順に“M”レベルになることにより、スミア信号
についても1画素分だけシフトされ、奇数ラインの第2
層の転送電極25の下に蓄積される。
【0033】続いて、3相目,4相目の垂直転送クロッ
クφVI3,φVI4が共に“H”レベルになること
で、垂直ブランキング期間内で設定された通常光量時用
の信号電荷○の読み出し後の短い露光期間において各受
光部2で光電変換されかつ蓄積された大光量時用の信号
電荷(図中、×印で示す)のうち、奇数ラインの信号電
荷が第2層の転送電極25の下に、偶数ラインの信号電
荷が第1層の転送電極24の下にそれぞれ読み出される
(t=t4)。このとき、奇数ラインの第2層の転送電
極25の下にはスミア信号が蓄積されているため、読み
出された信号電荷×はスミア信号と混合され、さらに垂
直方向において隣り合う2画素間で混合される。
【0034】以上の読み出し動作およびシフト動作によ
り、イメージ部1の垂直転送レジスタ3-kには1ライン
おきに通常光量時用の信号電荷○と、スミア信号を含む
大光量時用の信号電荷×とが交互に蓄積される。そし
て、フレームシフト期間に移行することにより、イメー
ジ部1の通常光量時用の信号電荷○および大光量時用の
信号電荷×がそのままストレージ部4に高速フレーム転
送され、ストレージ部4に一時的に蓄積される。
【0035】このように、各受光部2から信号電荷を読
み出す前に、スミア信号を1ラインおきに1画素分だけ
転送し、続いて垂直ブランキング期間中に各受光部2か
ら通常光量時用の信号電荷○を読み出しかつ垂直方向で
隣り合う2画素分ずつ混合した後垂直転送レジスタ3-k
を1画素分だけシフトする一方、垂直ブランキング期間
内において設定された所定の露光期間だけ光電変換され
た大光量時用の信号電荷×を各受光部2から読み出しか
つ垂直方向で隣り合う2画素分ずつ混合するようにした
ことにより、イメージ部1の各信号電荷をストレージ部
4に高速フレーム転送する時間を確保できるので、FI
T方式CCD固体撮像装置においても広ダイナミックレ
ンジ読み出しが実現できる。
【0036】しかも、奇数ラインの信号電荷と偶数ライ
ンの信号電荷の各読み出しタイミングのずれを無くすこ
とができる。すなわち、従来技術の場合には、大光量時
用の奇数ラインの信号電荷Q1′と偶数ラインの信号電
荷Q2′の各読み出しタイミングに、信号電荷Q2′の
露光時間(垂直ブランキング期間の半分)の時間ずれが
生じていたのに対し、本実施形態では、画素間に位置す
る第1層目,第2層目の転送電極24,25を用いて垂
直方向で隣り合う2画素の信号電荷を同時に読み出すの
で、図7に示すように、奇数ラインの信号電荷と偶数ラ
インの信号電荷の各読み出しタイミングのずれがなくな
る。
【0037】イメージ部1からストレージ部4に高速フ
レーム転送され、ライン単位で交互に蓄積された通常光
量時用の信号電荷○および大光量時用の信号電荷×のう
ち、大光量時用の信号電荷×は水平転送レジスタ6に移
されて水平転送される一方、通常光量時用の信号電荷○
は水平転送レジスタ6および振り分け転送ゲート8を介
して水平転送レジスタ7に移されて水平転送され、電荷
検出部9,10で信号電圧に変換されて信号出力OUT
1,OUT2として外部に出力される。
【0038】ここで、先述した信号電荷の読み出し動作
およびシフト動作から明らかなように、通常光量時用の
信号電荷○に基づく信号出力OUT2にはスミア成分が
含まれていないのに対し、大光量時用の信号電荷×に基
づく信号出力OUT1にはスミア成分が含まれている。
この信号出力OUT1,OUT2は、外部の信号処理回
路11において所定の信号処理が行われる。この信号処
理回路11の具体的な回路構成の一例を図8に示す。
【0039】図8において、信号出力OUT1はサンプ
ルホールド(S/H)回路41でサンプルホールドされ
た後、スライス回路42において所定のスライスレベル
E1でスライスされる。このスライス回路42の出力信
号は、ビデオアンプ43で増幅されて加算器44の一方
の入力となる。また、信号出力OUT2はサンプルホー
ルド回路45でサンプルホールドされ、クリップ回路4
6で所定のクリップレベルE2にクリップされた後、加
算器44の他方の入力となる。加算器44は両入力信号
を加算してビデオ出力信号とする。
【0040】上記構成の信号処理回路11において、信
号出力OUT1,OUT2の感度比をα、信号出力OU
T1,OUT2の各処理系の増幅率をβ1,β2とした
場合に、信号出力OUT2がクリップレベルE2以下
(OUT2≦E2)の通常光量時は、ビデオ出力レベル
Voutはβ2・OUT2となる。また、信号出力OU
T2がクリップレベルE2を越える(OUT2>E2)
の大光量時は、ビデオ出力レベルVoutはβ2・E2
+β1・OUT1(1−α・E2)となる。このときの
入出力特性(信号出力‐入射光量の特性)を図9に示
す。
【0041】このように、通常光量時用の信号出力OU
T2がリニアな領域では通常光量時用の信号出力OUT
2を用い、通常光量時用の信号出力OUT2が飽和する
領域では大光量時用の信号出力OUT1と通常光量時用
の信号出力OUT2との線形演算を行うことにより、先
述した信号電荷の読み出し動作およびシフト動作によっ
て通常光量時用の信号出力OUT2にはスミア成分が含
まれないため、暗い所のスミアを低減できる。
【0042】また、図9において破線で示すように、大
光量時用の信号出力OUT1にはスミア成分が含まれて
いるものの、大光量時の信号出力レベルに対してスミア
レベルは極めて低く、無視できる程度のものであるた
め、実用上問題となることはない。ただし、図9の入出
力特性図から明らかなように、特性の切換えポイントで
スミア信号が非連続となってしまう。
【0043】そこで、図10に示すように、例えば加算
器44の後段に非線形演算回路47を設け、通常光量時
用の信号出力OUT2のリニアな領域において当該信号
出力OUT2に対して非線形演算を行うようにする。こ
こで、非線形演算回路47の非線形関数f(N) は、OU
T2=0の時f(N) =0、OUT2=E2の時f(N)=
1とし、その間では連続関数であるものとする。
【0044】すると、信号出力OUT2がクリップレベ
ルE2以下(OUT2≦E2)の通常光量時は、ビデオ
出力レベルVoutはβ2・OUT2+β1・OUT1
・f(N) (1−α・E2)となる。また、信号出力OU
T2がクリップレベルE2を越える(OUT2>E2)
の大光量時は、ビデオ出力レベルVoutはβ・E2+
β1・OUT1(1−α・E2)となる。このときの入
出力特性(信号出力‐入射光量の特性)を図11に示
す。
【0045】このように、通常光量時用の信号出力OU
T2のリニアな領域において当該信号出力OUT2に対
して非線形演算を行うようにすることにより、図11の
入出力特性図から明らかなように、特性の切換えポイン
トにおけるスミア信号の非連続性をなくすことができ
る。
【0046】なお、上記実施形態では、各受光部2から
信号電荷を読み出す前に、垂直転送レジスタ3-1〜3-n
内のスミア信号を1ラインおきに1画素分だけ転送し、
最終的に大光量時用の信号電荷と混合して転送する場合
について説明したが、垂直転送レジスタ3-1〜3-n内の
スミア信号を高速掃き捨て動作によって掃き捨てるよう
にすることも可能である。この場合には、スミア成分を
ほぼ完全になくすことができるが、より高速な電荷転送
を実現できることが前提となる。
【0047】これに対し、スミア信号を1ラインおきに
1画素分だけ転送する場合には、高速スミア掃き捨てに
要する時間を省略できるので、FIT時に垂直ブランキ
ング期間を有効に利用できる利点がある。一例として、
大光量時用の信号電荷を得るための露光時間を垂直ブラ
ンキング期間内で任意に、しかも比較的長く設定するこ
とができる。
【0048】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
イメージ部の各受光部から信号電荷を読み出す前に、垂
直転送レジスタ内のスミア信号を1ラインおきに1画素
分だけ転送し(又は高速にて掃き捨て)、続いて垂直ブ
ランキング期間中に各受光部から通常光量時用の信号電
荷を読み出しかつ垂直方向で隣り合う2画素分ずつ混合
した後垂直転送レジスタを1画素分だけシフトする一
方、垂直ブランキング期間内において設定した所定の露
光期間だけ光電変換された大光量時用の信号電荷を各受
光部から読み出しかつ垂直方向で隣り合う2画素分ずつ
混合し、しかる後高速フレーム転送にてストレージ部に
転送するようにしたことにより、FIT方式CCD固体
撮像装置においても広ダイナミックレンジ読み出しが実
現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】フレームインターライン転送(FIT)方式C
CD固体撮像装置の一例を示す概略構成図である。
【図2】垂直転送レジスタの一例を示す平面パターン図
である。
【図3】図2のX‐X′線断面図である。
【図4】振り分け転送ゲートの一例を示す概略構成図で
ある。
【図5】本発明の駆動方法に係るタイミングチャートで
ある。
【図6】本発明の駆動方法に係る動作説明図である。
【図7】各ラインの受光部内の電荷量の変化を示す図で
ある。
【図8】信号処理回路の一例を示すブロック図である。
【図9】本発明に係る一例の入出力特性図である。
【図10】信号処理回路の他の例を示すブロック図であ
る。
【図11】本発明に係る他の例の入出力特性図である。
【図12】フィールド読み出し方式の説明図である。
【図13】全画素読み出し方式の説明図である。
【図14】従来の広ダイナミックレンジ読み出し方式の
説明図である。
【符号の説明】
1 イメージ部 2 受光部 3-1〜3-n 垂直転
送レジスタ 4 ストレージ部 6,7 水平転送レジスタ 8
振り分け転送ゲート 9,10 電荷検出部 11 信号処理回路

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フレームインターライン転送方式固体撮
    像装置の駆動方法であって、 イメージ部の各受光部から信号電荷を読み出す前に、垂
    直転送レジスタ内のスミア信号を高速にて掃き捨てるか
    又は1ラインおきに1画素分だけ転送し、 続いて垂直ブランキング期間中に各受光部から第1の信
    号電荷を読み出しかつ垂直方向で隣り合う2画素分ずつ
    混合した後前記垂直転送レジスタを1画素分だけシフト
    する一方、 前記第1の信号電荷を読み出した直後から垂直ブランキ
    ング期間内において所定の露光期間が経過した時点で各
    受光部から第2の信号電荷を読み出しかつ垂直方向で隣
    り合う2画素分ずつ混合し、 しかる後イメージ部の垂直転送レジスタ内の各信号電荷
    を高速フレーム転送にてストレージ部に転送することを
    特徴とする固体撮像装置の駆動方法。
  2. 【請求項2】 ストレージ部にライン単位で蓄積された
    前記第1,第2の信号電荷を順に2本の水平転送レジス
    タで別々に水平転送するとともに、電気信号に変換して
    2つの信号出力として導出し、 前記第1の信号電荷についての入出力特性のリニアな領
    域では前記第1の信号電荷に基づく信号出力をビデオ信
    号として出力し、 前記入出力特性の飽和領域では前記2つの信号出力を演
    算してビデオ信号として出力することを特徴とする請求
    項1記載の固体撮像装置の駆動方法。
  3. 【請求項3】 前記入出力特性のリニアな領域では前記
    第1の信号電荷に基づく信号出力に対して非線形演算を
    行うことを特徴とする請求項2記載の固体撮像装置の駆
    動方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2009133799A1 (ja) * 2008-04-30 2009-11-05 浜松ホトニクス株式会社 固体撮像装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2009133799A1 (ja) * 2008-04-30 2009-11-05 浜松ホトニクス株式会社 固体撮像装置
US8446500B2 (en) 2008-04-30 2013-05-21 Hamamatsu Photonics K.K. Solid-state imaging device having photoelectric converting portions and first and second transfer portions

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