JPH09210015A - ガス圧作動アクチュエータ - Google Patents

ガス圧作動アクチュエータ

Info

Publication number
JPH09210015A
JPH09210015A JP4076796A JP4076796A JPH09210015A JP H09210015 A JPH09210015 A JP H09210015A JP 4076796 A JP4076796 A JP 4076796A JP 4076796 A JP4076796 A JP 4076796A JP H09210015 A JPH09210015 A JP H09210015A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
partition
piston
actuator
actuator body
gas pressure
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP4076796A
Other languages
English (en)
Inventor
Yasunari Hirata
耕也 平田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hirata Corp
Original Assignee
Hirata Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hirata Corp filed Critical Hirata Corp
Priority to JP4076796A priority Critical patent/JPH09210015A/ja
Publication of JPH09210015A publication Critical patent/JPH09210015A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Actuator (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 アクチュエータ本体の作動部(ピストン)を
精密に位置決め停止させることができる、簡単な構成の
ガス圧作動アクチュエータを提供する。 【解決手段】 アクチュエータ本体2においては、シリ
ンダ4内のピストン5は空気出入口8から開放され、あ
るいは供給される空気圧によって駆動される。ロック装
置3は、流体容器15内にパーティション16を摺動自
在に納入し、パーティション16両側の液状流体を充填
した流体室18間をバイパス管19によって接続し、バ
イパス管19に開閉バルブ20を設けている。アクチュ
エータ本体2のピストン5とロック装置3のパーティシ
ョン16とは連結用ロッド17を介して連結され、互い
に連動するようになっている。しかして、開閉バルブ2
0を開くと、空気圧によってピストン5とパーティショ
ン16が連動して動き、開閉バルブ20を閉じるとピス
トン5及びパーティション16が瞬時に停止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はガス圧作動アクチュ
エータに関する。特に、空気等のガス圧で作動し、任意
の位置でロック状態に固定することができるガス圧作動
アクチュエータに関する。
【0002】
【従来の技術とその問題点】従来の空気圧作動アクチュ
エータは、例えばピストンを隔てた、シリンダ内の一方
の空気室内を大気に開放したり、他方の空気室内に圧縮
空気を導入したりすることにより、ピストンを作動さ
せ、あるいはピストンを元の方向へ復帰させるようにし
ている。
【0003】しかしながら、シリンダ内に導入される空
気は圧縮性流体であるため、ピストンの停止時において
も、ピストン軸などを介してピストンに大きな負荷荷重
や外力が加わると、空気室内部の空気が圧縮されてピス
トンが移動する。このため負荷荷重や外力の大きさが変
動するとピストンが動き、任意の位置でピストンを強い
支持力でもって停止させることができなかった。
【0004】従って、ピストンを確実に固定する必要が
ある場合には、ピストン軸などを機械的に圧締して動か
ないようにするためのロック装置を設ける必要がある。
しかし、従来のロック装置は、チャック部などでピスト
ン軸などを機械的に掴んで摩擦力によりロックしたり、
ピストン軸を離して開放したりしているので、その機械
的構造が複雑かつ精密となり、コストが高くついてい
た。
【0005】また、空気圧作動アクチュエータでは、移
動しているピストンを瞬時に停止させることが困難であ
ったので、駆動したピストンを精密な位置で停止させる
ことができなかった。機械的なロック装置を用いても、
移動中のピストンを精密に位置決め停止させることは困
難であった。
【0006】このため、所望位置で精密にピストンを停
止させる必要がある場合には、シリンダ内の両端位置で
ピストンを停止(当て止め)させるしかなく、ピストン
の精密なストロークを実現するには、ストロークの設計
値に応じて、シリンダの長さを決定し、その都度最適な
長さのシリンダを製作する必要があった。
【0007】油圧作動アクチュエータは、非圧縮性流体
であるオイルを使用しているので、シリンダ内の両端以
外の任意の位置でも、ピストンを停止させるとピストン
に外力や負荷が加わってもピストンが動かず、確実にピ
ストンを停止させることができる。
【0008】しかしながら、油圧作動アクチュエータで
は、使用にあたっては、高圧ポンプや配管等の設備が必
要となり、設備コストが高くつくので、簡易な用途には
向いていなかった。さらに、空気圧作動アクチュエータ
のように、ピストン軸等の動作にクッション性を持たせ
ることができないので、壊れ易いワークなどにも用いる
ことができなかった。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明は叙上の従来例
の欠点に鑑みてなされたものであり、その目的とすると
ころは、簡単な構造により任意の停止位置でピストン等
の作動部を確実かつ精密に停止させることができるガス
圧作動アクチュエータを提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載のガス圧
作動アクチュエータは、ガス容器内に納められた作動部
をガス圧によって作動させるアクチュエータ本体と、当
該アクチュエータ本体の作動部をロックするためのロッ
ク装置とを有するガス圧作動アクチュエータであって、
前記ロック装置は、前記アクチュエータ本体のガス容器
と一体又は別体に形成された流体容器と、当該流体容器
内に摺動自在に納められたパーティションと、当該パー
ティションと前記アクチュエータ本体の作動部とを連動
させるための機構と、液状流体を充填され、当該パーテ
ィションで仕切られた当該流体容器内の2室間において
液状流体の通過を可能にするバイパス部と、当該バイパ
ス部を開閉する手段と、からなることを特徴としてい
る。
【0011】請求項2に記載のガス圧作動アクチュエー
タは、ガス容器内に納められた作動部をガス圧によって
作動させるアクチュエータ本体と、当該アクチュエータ
本体の作動部をロックするためのロック装置とを有する
ガス圧作動アクチュエータであって、前記ロック装置
は、前記アクチュエータ本体のガス容器と一体又は別体
に形成された流体容器と、当該流体容器内に回転自在に
納められたパーティションと、当該パーティションと前
記アクチュエータ本体の作動部とを連動させるための機
構と、液状流体を充填され、当該パーティションで仕切
られた当該流体容器内の2室間において液状流体の通過
を可能にするバイパス部と、当該バイパス部を開閉する
手段と、からなることを特徴としている。
【0012】請求項3に記載の実施態様は、請求項1又
は2記載ガス圧作動アクチュエータにおいて、前記ガス
容器内における前記作動部の位置を検出する手段と、当
該位置検出手段からの検出信号に応じて前記バイパス部
の開閉手段を作動させる制御手段を備えたことを特徴と
している。
【0013】請求項4に記載の実施態様は、請求項1又
は2記載のガス圧作動アクチュエータにおいて、前記流
体容器内における前記パーティションの位置を検出する
手段と、当該位置検出手段からの検出信号に応じて前記
バイパス部の開閉手段を作動させる制御手段を備えたこ
とを特徴としている。
【0014】
【作用】本発明のガス圧作動アクチュエータに用いられ
ているロック装置にあっては、パーティションで仕切ら
れた流体容器内の2室間に、液状流体の通過を可能にす
るバイパス部が設けられているので、バイパス部の開閉
手段が開いている場合には、パーティションを動かそう
とする力が加わると、流体容器内の液状流体がバイパス
部を通ってパーティションの一方の室と他方の室との間
で流通し、パーティションは流体容器内で摺動(請求項
1の場合)もしくは回転(請求項2の場合)する。従っ
て、アクチュエータ本体に作動部を動かすためのガス圧
が加わると、連動機構を介して連結されたパーティショ
ンと共に作動部が作動する。
【0015】これに対し、バイパス部の開閉手段を閉じ
た場合には、バイパス部を通って液状流体がパーティシ
ョンの一方の室から他方の室へ流通できず、しかも液状
流体は非圧縮性であるため、パーティションが強い支持
力でロック状態に固定される。従って、連動機構を介し
てパーティションと連結されているアクチュエータ本体
の作動部も確実にロックされる。
【0016】また、請求項3又は4に記載のガス圧作動
アクチュエータにあっては、作動部もしくはパーティシ
ョンの位置を検出する位置検出手段を備えているので、
位置検出手段が作動部もしくはパーティションが所定位
置に達したことを検出した時、バイパス部の開閉手段を
作動させることにより、作動部又はパーティションを精
密に停止させてロックすることができる。
【0017】
【発明の実施の形態】本発明のガス圧作動アクチュエー
タに用いるガス種としては特に限定されるものではない
が、一般に空気圧が用いられているので、以下において
は空気圧作動アクチュエータの場合について説明する。
【0018】図1は本発明の一実施形態による直動型の
空気圧作動アクチュエータ1の構造を示す断面図であ
る。この空気圧作動アクチュエータ1は、直動型のアク
チュエータ本体2と直動型のロック装置3とを直列に設
置したものである。
【0019】アクチュエータ本体2においては、シリン
ダ(ガス容器)4内にピストン5が摺動自在に納められ
ており、ピストン5の外周面はシリンダ4の内面に密着
して接している。ピストン軸6の一端はロッド連結具7
によってピストン5に固定されており、他端はシリンダ
4の上面を摺動自在に貫通して外部に突出している。ピ
ストン軸6の、シリンダ4から突出している部分は出力
軸となっており、負荷を駆動したり、支持したりするた
めの部材に接続される。
【0020】シリンダ4の上面及び下面にはそれぞれ空
気出入口8,8が設けられており、各空気出入口8,8
はホースやチューブを介してエア回路(図示せず)に接
続されている。シリンダ4内には2つの空気出入口8,
8を通して圧縮空気が満たされており、ピストン5の上
側及び下側の空気室9,9が一定の空気圧に保たれてい
る場合には、これらの空気圧とピストン5に軸方向に加
えられる負荷荷重が釣り合ってピストン5が静止する。
一方、空気出入口8,8と接続されている電磁バルブス
イッチ10の動作により、いずれかの空気室9が大気圧
に開放されると、ピストン5は大気圧側の空気室9へ移
動する。また、電磁バルブスイッチ10の動作により、
大気圧に開放された空気室9が再び圧縮空気に満たされ
て一定の空気圧となり、負荷荷重と釣り合えばピストン
5が停止する。このとき、動いているピストン5の慣性
力と空気の圧縮性流体としての性質のため、電磁バルブ
スイッチ10が動作してから、ピストン5に加わる力が
バランスするまでの応答には多少の時間が掛かる。
【0021】シリンダ4の外面には軸方向と平行にガイ
ドレール11が配設されており、ガイドレール11の上
端部及び下端部はシリンダ4の外周面上部及び下部に固
定されている。ガイドレール11には、ピストン5の位
置を検出するための位置検出手段が取り付けられてい
る。この実施形態においては、位置検出手段は、ガイド
レール11に取り付けられた複数個の磁気センサ12に
よって構成されており、ピストン5の外周面のガイドレ
ール11と対向する箇所にはマグネット13が埋め込ま
れている。各磁気センサ12はガイドレール11に固定
されていてもよいが、ガイドレール11に沿った任意の
位置へ移動させてそこで固定できるようにし、ピストン
検出位置を変更できるようにしてあってもよい。しかし
て、ピストン5がいずれかの磁気センサ12と対向する
位置に達すると、磁気センサ12がマグネット13の磁
気を検知することによってピストン5が当該位置にある
ことを検出する。各磁気センサ12の検知信号はケーブ
ル14を通して制御部22へ送信される。
【0022】ロック装置3においては、円筒状をした流
体容器15内に円板状をしたパーティション16が摺動
自在に納められており、パーティション16の外周面は
流体容器15の内面に密着して接している。パーティシ
ョン16は、流体容器15の上面及び下面を摺動自在に
貫通している連結用ロッド17に固定されており、連結
用ロッド17はアクチュエータ本体2のシリンダ4下面
を貫通してロッド連結具7によりピストン5と連結され
ている。このようにしてパーティション16は連結用ロ
ッド17を介してピストン5と連結されているため、ア
クチュエータ本体2のピストン5とロック装置3のパー
ティション16は共に連動してシリンダ4及び流体容器
15内をそれぞれ摺動自在となっている。
【0023】流体容器15内はパーティション16によ
って2つの流体室18,18に仕切られており、各流体
室18,18内にはオイルのような非圧縮性の液状流体
が満たされている。両流体室18,18どうしは、流体
容器15の外部に配管されたバイパス管19を通じて互
いに連通しており、液状流体はバイパス管19を通じて
両流体室18,18間を双方向に流通可能となってい
る。さらに、バイパス管19には、電磁開閉弁等からな
る開閉バルブ20が設けられており、開閉バルブ20は
ケーブル21によって制御部22と接続されており、制
御部22によって開閉制御されるようになっている。
【0024】流体容器15内の液状流体は、バイパス管
19を通じてのみ両流体室18,18間を流通すること
ができるので、開閉バルブ20を開閉制御することによ
り流体の移動を許可し、あるいは禁止することができ
る。開閉バルブ20が開かれている場合には、パーティ
ション16が上下方向に移動すると、その移動量に応じ
て上下の流体室18,18間で液状流体の移動が生じる
ので、パーティション16の移動は妨げられない。これ
に対し、開閉バルブ20を閉じると、液状流体が両流体
室18,18間での移動を阻止されるので、液状流体の
非圧縮性によりパーティション16は移動することが不
可能となり、ロック状態になる。このとき開閉バルブ2
0が閉じられてからパーティション16が停止するまで
の応答時間は、アクチュエータ本体2のピストン停止時
の応答時間に較べて短い。
【0025】しかして、この空気圧作動アクチュエータ
にあっては、アクチュエータ本体2のピストン5とロッ
ク装置3のパーティション16とは、連結用ロッド17
を介して連結されており、相互に力学的に作用し合いな
がら、それぞれシリンダ4又は流体容器15内を連動し
て動くことになる。よって、アクチュエータ本体2のピ
ストン5が静止した状態で、ロック装置3の開閉バルブ
20を閉じている場合には、パーティション16が固定
されてロック状態となっているので、パーティション1
6と連動するピストン5もロック状態に保たれ、確実か
つ強固に固定される。つまり、ピストン軸6を通して大
きな負荷荷重や外力がピストン5に加わったり、負荷荷
重や外力が変動したりしても、ピストン5は大きな力で
支持されてその静止位置に固定される。ピストン5及び
パーティション16を通して開閉バルブ20に加わる力
が、開閉バルブ20の強度の許容範囲にある限り、ピス
トン5のロック状態は損われることはない。
【0026】また、ロック装置3の開閉バルブ20が開
かれていてパーティション16がロックされていない状
態で、アクチュエータ本体2内の一方の空気室9を大気
開放し、ピストン5を大気開放側へ動かすと、連動して
ロック装置3のパーティション16も流体容器15内を
移動する。その移動中においてロック装置3の開閉バル
ブ20を閉じると、非圧縮性の液状流体がバイパス管1
9内を通過できなくなるので、ロック装置3のパーティ
ション16が瞬時にロックされ、ピストン5も瞬時に停
止する。従って、アクチュエータ本体2の空気出入口
8,8に接続された電磁バルブスイッチ10の操作によ
りピストン5を停止させるよりも早く、瞬間的にピスト
ン5を停止させることができる。すなわち、ロック装置
3は、静止したピストン5をロック状態に保持する機能
だけでなく、アクチュエータ本体2のピストン5を瞬間
的に応答よく停止させるための高速応答性のブレーキと
しての機能も果たし、開閉バルブ20はそのためのスイ
ッチとしての役目を果たす。
【0027】さらに、この空気圧作動アクチュエータ1
においては、磁気センサ12によって設定されているピ
ストン検出位置で精密にピストン5を停止させることが
できる。すなわち、開閉バルブ20が開いている状態
で、空気圧によってピストン5が駆動されているとき、
ピストン5が所定の検出位置に達して磁気センサ12が
ピストン5を検出すると、磁気センサ12は制御部22
へ検出信号を送信する。検出信号を受信した制御部22
は応答して直ちに開閉バルブ20を閉じ、パーティショ
ン16及びピストン5を瞬時に停止させる。従って、磁
気センサ12によって設定されているピストン検出位置
にピストン5を瞬時に停止させることができるので、ピ
ストン5を所定位置(例えば、ストロークの両端位置)
に精密に停止させることができる。また、ピストン5を
停止させた後は、制御部22が開閉バルブ20を開くた
めの信号を送信しない限り、開閉バルブ20は閉じたま
まに保持され、ピストン5はその位置に確実にロックさ
れる。
【0028】なお、図1ではアクチュエータ本体2のシ
リンダ4とロック装置3の流体容器15とは別体に形成
されているが、一体に形成されていても差し支えない。
【0029】図2は本発明の別な実施形態による直動型
の空気圧作動アクチュエータ23の構造を示す断面図で
ある。直動型のアクチュエータ本体2と直動型のロック
装置3とは、いずれも図1の実施形態において説明した
ものと同様な構造を有している。
【0030】この空気圧作動アクチュエータ23では、
アクチュエータ本体2とロック装置3が、ピストン5の
移動方向とパーティション16の移動方向が平行となる
ように並列に設置されており、アクチュエータ本体2の
ピストン軸6とロック装置3の連結用ロッド17とが、
板状や棒状などの適宜形状をしたロッド連結具24によ
って一体に剛結合して連結されている。従って、アクチ
ュエータ本体2のピストン5とロック装置3のパーティ
ション16とが剛結合されていて互いに連動するように
なっている。
【0031】この空気圧作動アクチュエータ23の動作
は図1の空気圧作動アクチュエータ1と同じであるか
ら、その説明は省略する。
【0032】図3は本発明のさらに別な実施形態による
回転出力型の空気圧作動アクチュエータ25の構造を示
す断面図である。この空気圧作動アクチュエータ25で
も、直動型のアクチュエータ本体2と直動型のロック装
置3が、ピストン5の移動方向とパーティション16の
移動方向とが平行となるように並列に設置されている
が、ピストン5とパーティション16とを連動させるた
めの機構が図1又は図2の空気圧作動アクチュエータ
1,23とは異なっている。
【0033】アクチュエータ本体2のピストン5の外周
面の一部には、その移動方向に沿ってラック26が埋め
込まれており、ロック装置3のパーティション16の外
周面の一部にも、その移動方向に沿ってラック27が埋
め込まれている。アクチュエータ本体2のシリンダ4と
ロック装置3の流体容器15には互いに対向させて窓2
8,29がそれぞれ開口されており、各窓28,29か
らはそれぞれのラック26,27の一部がのぞいてい
る。各窓28,29からのぞいているラック26,27
は、回転自在に支持された出力軸30に取り付けられた
ピニオンギア31に両側から噛み合っている。
【0034】しかして、アクチュエータ本体2のピスト
ン5とロック装置3のパーティション16とは、ラック
26,27及びピニオンギア31を介して互いに連動す
るように結合されており、空気圧によってピストン5が
移動すると、連動してパーティション16は逆方向へ移
動する。また、ピニオンギア31を取り付けられている
出力軸30は、空気圧によってピストン5が移動する
と、それに伴って回転し、空気圧作動アクチュエータ2
5の出力を回転出力として外部へ伝える。
【0035】この空気圧作動アクチュエータ25の動作
も、上記の出力が回転出力である点などを除いて図1の
空気圧作動アクチュエータ1とほぼ同じであるから、説
明を省略する。
【0036】図4は本発明のさらに別な実施形態による
回転出力型の空気圧作動アクチュエータ32の構造を示
す一部破断した斜視図であって、回転型のアクチュエー
タ本体33と回転型のロック装置34とを並列に設置し
たものである。この回転型のアクチュエータ本体33の
内部構造の平面図を図5(a)に示し、回転型のロック
装置34の内部構造を図5(b)に示す。
【0037】アクチュエータ本体33においては、円筒
状をしたガス容器35内を隔壁36によって扇形に仕切
ってベーン収納部37が形成されており、ベーン収納部
37内にはベーン(作動部)38が回転自在に納められ
ている。ベーン38は、その基部のシャフト部39を中
心として回転できるようになっており、ベーン38の先
端面とシャフト部39はベーン収納部37の内壁面に密
着して接している。ベーン38のシャフト部39に固定
された連結用シャフト40は、ガス容器35の下面を貫
通して外部に突出している。この連結用シャフト40
は、空気圧作動アクチュエータ32の回転出力を出力す
るための出力軸となっている。
【0038】隔壁36には、両側部にそれぞれ空気出入
口8,8が設けられており、各空気出入口8,8はホー
スやチューブを介してエア回路(図示せず)に接続され
ている。ベーン収納部37内においてベーン38で仕切
られた2つの空気室9,9内には、各空気出入口8,8
を通して圧縮空気が満たされている。しかして、空気出
入口8,8と接続されている電磁バルブスイッチ10の
動作により各空気室9,9の空気圧を制御することによ
りベーン38をいずれかの向きに回転させることがで
き、その回転出力は連結用シャフト40から出力され
る。
【0039】ガス容器35の周囲近傍にはガイドレール
41が配設されており、ガイドレール41には、ベーン
38の先端部に埋め込まれたマグネット13によってベ
ーン38の位置を検出するための磁気センサ(位置検出
手段)12が取り付けられている。しかして、磁気セン
サ12がマグネット13の磁気を検知することによって
ベーン38が当該検出位置に達したことを検出すると、
各磁気センサ12の検知信号はケーブル14を通して制
御部22へ送信される。
【0040】ロック装置34においては、円筒状をした
流体容器15内を隔壁42によって扇形に仕切ってパー
ティション収納部43が形成されており、パーティショ
ン収納部43内にはパーティション16が回転自在に納
められている。パーティション16も、その基部のシャ
フト部44を中心として回転できるようになっており、
パーティション16の先端面とシャフト部44はパーテ
ィション収納部43の内壁面に密着して接している。パ
ーティション16のシャフト部44に固定された連結用
シャフト45は、流体容器15の下面を貫通して外部に
突出している。アクチュエータ本体33の連結用シャフ
ト40とロック装置34の連結用シャフト45とは、各
連結用シャフト40,45に設けられたプーリー46と
プーリー47間に掛け回されたベルト48を介して連結
されている。しかして、パーティション16は連結用シ
ャフト40,45、プーリー46,47及びベルト48
を介してベーン38と連動するように構成されている。
【0041】流体容器15のパーティション収納部43
内はパーティション16によって2つの流体室18,1
8に仕切られており、各流体室18,18内にはオイル
のような非圧縮性の液状流体が満たされている。両流体
室18,18どうしは、隔壁42に接続されたバイパス
管19を通じて互いに連通しており、液状流体はバイパ
ス管19を通じて両流体室18,18間を双方向に流通
可能となっている。さらに、バイパス管19には、電磁
開閉弁等からなる開閉バルブ20が設けられており、開
閉バルブ20はケーブル21によって制御部22と接続
されており、制御部22によって開閉制御されるように
なっている。
【0042】流体室18,18内の液状流体は、バイパ
ス管19を通じて流体室18,18間を流通することが
できるので、開閉バルブ20が開かれている場合には、
パーティション16が回転すると、その回転量に応じて
流体室18,18間に液状流体の移動が生じる。これに
対し、開閉バルブ20が閉じられると、液状流体が流体
室18,18間での移動を阻止されるので、液状流体の
非圧縮性によりパーティション16は移動することが不
可能となり、ロック状態になる。
【0043】しかして、この空気圧作動アクチュエータ
32にあっても、ベーン38が静止している状態で開閉
バルブ20が閉じられると、パーティション16及びベ
ーン38が回転不能にロックされる。また、ベーン38
の回転中に開閉バルブ20を閉じると、ベーン38がパ
ーティション16と共に瞬時に停止され、高速ブレーキ
が掛かる。さらに、磁気センサ12によってベーン38
を検出した瞬間に制御部22によって開閉バルブ20を
閉じるように制御することにより、ベーン38を瞬時に
して精密に位置決め停止させることができる。
【0044】図6は本発明のさらに別な実施形態による
回転出力型の空気圧作動アクチュエータ50の構造を示
す一部破断した斜視図である。この空気圧作動アクチュ
エータ50は、図5(a)に示したような回転型のアク
チュエータ本体33と図5(b)に示したような回転型
のロック装置34とを上下に重ねて直列に設置したもの
である。上下に設置されたアクチュエータ本体33のベ
ーン38のシャフト部39とロック装置34のパーティ
ション16のシャフト部44とは、両シャフト部39,
44間に挿入して両シャフト部39,44に固定された
スペーサ状のシャフト連結具51によって一体に連結さ
れており、シャフト連結具51を介してベーン38とパ
ーティション16とが連動するようにしている。
【0045】この空気圧作動アクチュエータ50も、図
4に示した空気圧作動アクチュエータ32と同様な動作
をするので、動作の説明は省略する。
【0046】なお、上記実施形態では、いずれも直動型
のアクチュエータ本体と直動型のロック装置とを組合わ
せ、回転型のアクチュエータ本体と回転型のロック装置
とを組合わせているが、直動型のアクチュエータ本体と
回転型のロック装置とを組合わせたり、回転型のアクチ
ュエータ本体と直動型のロック装置とを組合わせてもよ
い。その場合でも、例えばラック、ピニオンギア機構な
どを用いてアクチュエータ本体の作動部(ピストン、ベ
ーン)とロック装置のパーティションとを連動するよう
にできる。
【0047】また、図示例では、いずれも位置検出手段
によってアクチュエータ本体のピストン又はベーンの位
置を検出するようにしているが、位置検出手段をロック
装置側に設け、ロック装置のパーティションの位置を検
出するようにしてもよい(図示せず)。ロック装置のパ
ーティションとアクチュエータ本体のピストン又はベー
ンとは連動しているから、パーティションの位置を検出
することによってピストン又はベーンの位置を知ること
ができる。
【0048】
【発明の効果】本発明のガス圧作動アクチュエータにあ
っては、ロック装置の液状流体圧によってアクチュエー
タ本体の作動部を強い力で固定することができ、アクチ
ュエータ本体に大きな負荷荷重が加わったり、負荷荷重
が変動したりする場合にも任意の位置で作動部を停止さ
せて確実にロックすることができる。
【0049】また、アクチュエータ本体の、駆動された
作動部を停止させる場合にも、液状流体を用いたロック
装置を用いて作動部に制動を加えることにより、アクチ
ュエータ本体単独で作動部を停止させる場合に比較して
瞬間的に作動部を停止させることができる。従って、作
動部を停止させる際の停止位置誤差が小さくなり、作動
部を精密に位置決め停止させることができる。
【0050】また、作動部の位置を検出するための位置
検出手段を備えたガス圧作動アクチュエータにあって
は、作動部が目標位置に達したことを位置検出手段によ
り検出すると同時にロック装置により作動部を停止させ
ることができる。このとき本発明のガス圧作動アクチュ
エータでは、作動部を精密に停止させることができるの
で、目的とする位置に作動部を自動的に精密に位置決め
することができる。
【0051】しかも、本発明のアクチュエータ本体はガ
ス圧作動であるので、油圧作動に比べて構成が簡略にな
り、またロック装置も流体を利用しているので機械的な
ロック装置に比べて構成が簡略になる。従って、簡単か
つ安価な構成によって、精密位置決めの可能なガス圧作
動アクチュエータを製作することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態による直動型の空気圧作動
アクチュエータの構造を示す断面図である。
【図2】本発明の別な実施形態による直動型の空気圧作
動アクチュエータの構造を示す断面図である。
【図3】本発明のさらに別な実施形態による回転出力型
の空気圧作動アクチュエータの構造を示す断面図であ
る。
【図4】本発明のさらに別な実施形態による回転出力型
の空気圧作動アクチュエータの構造を示す一部破断した
斜視図である。
【図5】(a)は同上の実施形態におけるアクチュエー
タ本体を示す平面図、(b)はロック装置を示す平面図
である。
【図6】本発明のさらに別な実施形態による回転出力型
の空気圧作動アクチュエータの構造を示す一部破断した
斜視図である。
【符号の説明】
2 アクチュエータ本体(直動型) 3 ロック装置(直動型) 4 シリンダ 5 ピストン 6 ピストン軸 9 空気室 12 磁気センサ 13 マグネット 15 流体容器 16 パーティション 17 連結用ロッド 18 流体室 19 バイパス管 20 開閉バルブ 26,27 ラック 30 出力軸 31 ピニオンギア 33 アクチュエータ本体(回転型) 34 ロック装置(回転型) 35 ガス容器 38 ベーン 40,45 連結用シャフト 46,47 プーリー 48 ベルト

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ガス容器内に納められた作動部をガス圧
    によって作動させるアクチュエータ本体と、当該アクチ
    ュエータ本体の作動部をロックするためのロック装置と
    を有するガス圧作動アクチュエータであって、 前記ロック装置は、 前記アクチュエータ本体のガス容器と一体又は別体に形
    成された流体容器と、 当該流体容器内に摺動自在に納められたパーティション
    と、 当該パーティションと前記アクチュエータ本体の作動部
    とを連動させるための機構と、 液状流体を充填され、当該パーティションで仕切られた
    当該流体容器内の2室間において液状流体の通過を可能
    にするバイパス部と、 当該バイパス部を開閉する手段と、からなることを特徴
    とするガス圧作動アクチュエータ。
  2. 【請求項2】 ガス容器内に納められた作動部をガス圧
    によって作動させるアクチュエータ本体と、当該アクチ
    ュエータ本体の作動部をロックするためのロック装置と
    を有するガス圧作動アクチュエータであって、 前記ロック装置は、 前記アクチュエータ本体のガス容器と一体又は別体に形
    成された流体容器と、 当該流体容器内に回転自在に納められたパーティション
    と、 当該パーティションと前記アクチュエータ本体の作動部
    とを連動させるための機構と、 液状流体を充填され、当該パーティションで仕切られた
    当該流体容器内の2室間において液状流体の通過を可能
    にするバイパス部と、 当該バイパス部を開閉する手段と、からなることを特徴
    とするガス圧作動アクチュエータ。
  3. 【請求項3】 前記ガス容器内における前記作動部の位
    置を検出する手段と、当該位置検出手段からの検出信号
    に応じて前記バイパス部の開閉手段を作動させる制御手
    段を備えた、請求項1又は2に記載のガス圧作動アクチ
    ュエータ。
  4. 【請求項4】 前記流体容器内における前記パーティシ
    ョンの位置を検出する手段と、当該位置検出手段からの
    検出信号に応じて前記バイパス部の開閉手段を作動させ
    る制御手段を備えた、請求項1又は2に記載のガス圧作
    動アクチュエータ。
JP4076796A 1996-02-02 1996-02-02 ガス圧作動アクチュエータ Pending JPH09210015A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4076796A JPH09210015A (ja) 1996-02-02 1996-02-02 ガス圧作動アクチュエータ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4076796A JPH09210015A (ja) 1996-02-02 1996-02-02 ガス圧作動アクチュエータ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH09210015A true JPH09210015A (ja) 1997-08-12

Family

ID=12589787

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4076796A Pending JPH09210015A (ja) 1996-02-02 1996-02-02 ガス圧作動アクチュエータ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH09210015A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE102009056228A1 (de) * 2009-11-28 2011-06-01 Festo Ag & Co. Kg Fluidbetätigbarer Linearantrieb
WO2012163249A1 (zh) * 2011-05-27 2012-12-06 Wang Jun 货物存取锁定装置

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4220765Y1 (ja) * 1964-10-23 1967-12-02
JPS617525A (ja) * 1984-06-20 1986-01-14 株式会社日立製作所 スタ−タ用マグネチツクスイツチ
JPS6234284U (ja) * 1985-08-15 1987-02-28
JPH0536083U (ja) * 1991-10-04 1993-05-18 株式会社山田製作所 オイルポンプ用のオイルスクリーン
JPH0716086U (ja) * 1993-08-25 1995-03-17 岩井機械工業株式会社 漏洩検出装置付き弁

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4220765Y1 (ja) * 1964-10-23 1967-12-02
JPS617525A (ja) * 1984-06-20 1986-01-14 株式会社日立製作所 スタ−タ用マグネチツクスイツチ
JPS6234284U (ja) * 1985-08-15 1987-02-28
JPH0536083U (ja) * 1991-10-04 1993-05-18 株式会社山田製作所 オイルポンプ用のオイルスクリーン
JPH0716086U (ja) * 1993-08-25 1995-03-17 岩井機械工業株式会社 漏洩検出装置付き弁

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE102009056228A1 (de) * 2009-11-28 2011-06-01 Festo Ag & Co. Kg Fluidbetätigbarer Linearantrieb
WO2012163249A1 (zh) * 2011-05-27 2012-12-06 Wang Jun 货物存取锁定装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6155531A (en) Proportional control value
US4585207A (en) Expanding gate valve with pneumatic actuator
KR100287829B1 (ko) 잠금기구가 부착된 유체압 실린더
JP2004527711A (ja) 二流体アクチュエータ
EP1806506A2 (en) Compact hydraulic actuator system
JPH07217607A (ja) 負荷の位置決め装置
AU2007243953B2 (en) Fluid powered dual-piston actuator with efficient fluid porting and method of implementation
EP2317188A2 (en) Flow control valve
JPH07101699A (ja) バランサ
JP2006522295A (ja) 作動変位調整機能が備わったアクチュエータ
US4312432A (en) Multiple function actuator
BRPI0713261B1 (pt) equipamento para regulação contínua da vazão de compressores alternativos
US4418610A (en) Electrohydraulic control system
US6021925A (en) Apparatus for dispensing precise volumes of a liquid
JPS6318041B2 (ja)
JPH09210015A (ja) ガス圧作動アクチュエータ
JPH10110702A (ja) 回転式油圧アクチュエータ
JPH06159140A (ja) 終端位置ロック装置を有する空気圧式線型駆動装置
US3315768A (en) Hydraulic shaft positioning mechanism
JPH0445687B2 (ja)
US7603943B2 (en) Linear actuator for rotating shaft assemblies
FI77096B (fi) Hydrauliskt manoevreringsorgan foer reglering av ventiler.
JP4268431B2 (ja) 流体圧アクチュエータ
CA1105336A (en) Air actuated fail-safe actuator encapsulated within an accumulator tank
JP3132585B2 (ja) バルブ駆動装置

Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 19980407