JPH09207426A - インクジェット記録用シート - Google Patents

インクジェット記録用シート

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JPH09207426A
JPH09207426A JP8015366A JP1536696A JPH09207426A JP H09207426 A JPH09207426 A JP H09207426A JP 8015366 A JP8015366 A JP 8015366A JP 1536696 A JP1536696 A JP 1536696A JP H09207426 A JPH09207426 A JP H09207426A
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JP
Japan
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polyvinyl alcohol
ink jet
jet recording
recording sheet
ink
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Pending
Application number
JP8015366A
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English (en)
Inventor
Shiyunichirou Mukouyoshi
俊一郎 向吉
Koichi Yasui
広一 保井
Takaaki Kouro
孝明 紅露
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New Oji Paper Co Ltd
Original Assignee
Oji Paper Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】オーバーヘッドプロジェクター(OHP)用等
の光透過性記録媒体に適したインクジェット記録用シー
トを提供する。 【解決手段】支持体上に、部分鹸化ポリビニルアルコー
ルと一般式(1)で表されるポリエーテルカチオン系界
面活性剤を含有する水性塗布組成物を塗布、乾燥して記
録層を設けてなるインクジェット記録用シート。 【化1】 ここに、n=10〜60、RはHまたはCH3 のいずれ
かを示す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はインクジェット記録
用シートに関し、特にオーバーヘッドプロジェクター
(OHP)用等の光透過性記録媒体に適したインクジェ
ット記録用シートに関するものである。
【0002】
【従来の技術】インクジェット記録方式は、インクの微
小液滴を飛翔させて記録媒体に付着させ、記録を行うも
のであり、記録パターンの融通性が大きく、多色化が容
易であることから、ハードコピー装置として急速に普及
してきている。このインクジェット記録方式では、通
常、染料、溶媒、バインダー、添加剤等を水に溶解した
水性インクが使用されるために、記録用シートは適度の
吸水性を備える必要があり、一般に水溶性高分子や吸水
性顔料を主成分とする記録層を設けた記録用紙等が用い
られている。
【0003】一方、光透過性記録媒体は、OHP用とし
て会議、学会、説明会、講演会等の席上で広く利用され
ている。その他に、看板、ショウウィンドー用等の記録
媒体としての需要も増えている。また、従来の光透過性
記録媒体は、主に電子複写方式(PPC)で作成されて
いるが、カラー化の要請が増えるにつれて、最近では記
録画像の鮮明さに優れたインクジェット記録方式が注目
されている。
【0004】ところで、従来からOHP用等に用いられ
る透明記録媒体としては、一般にポリエチレンテレフタ
レート等のプラスチックフィルムが使用されており、こ
れらのフィルムは十分な吸水性を備えていないために、
インクジェット記録用の水性インクを吸収せず、インク
が流れて画像が不鮮明になったり、インクの乾燥が悪い
ために、擦れや重ね合わせで記録画像が汚れたり、貼り
付いたりする欠点が付随していた。
【0005】プラスチックフィルムに適度のインク吸収
性を持たせるために、例えば特開昭59−174381
号公報、特開昭60−132785号公報、特開昭60
−145879号公報、特開昭60−224578号公
報、特開昭61−32788号公報には、フィルム上に
澱粉、水溶性セルロース誘導体、ポリビニルアルコー
ル、ポリビニルピロリドン等の水溶性高分子による記録
層を設けることが提案されているが、いずれもインクの
吸収性(乾燥性)や、画質(記録部の鮮明さや均一性)
および記録層の耐水性の点で、現状まだ不十分なもので
ある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記のような
欠点を伴うことなく、記録画質、インク吸収性、耐水性
に優れ、しかも記録層自体が透明性に優れるために、特
にOHP用等の光透過性記録媒体として好適なインクジ
ェット記録用シートを提供するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、支持体上に、
部分鹸化ポリビニルアルコールと一般式(1)で表され
るポリエーテルカチオン系界面活性剤を含有する水性塗
布組成物を塗布、乾燥して記録層を設けたことを特徴と
するインクジェット記録用シートである。
【0008】
【化2】 ここに、n=10〜60、RはHまたはCH3 のいずれ
かを示す。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明者等は、インクジェット記
録層用材料として、一般に公知の各種水溶性高分子、あ
るいは親水性高分子について再評価を行った。その結
果、部分鹸化ポリビニルアルコールが、インクジェット
プリンターで記録した際の水性インクの発色性、および
インクの乾燥性の点で比較的優れていることが確認され
た。しかしながら、一方で印字部の滲みが見られるこ
と、さらにはベタ印字部における均一性の面で不十分で
あることが分かった。しかも、記録層を設けるための塗
液を調製するときに泡立ちがひどく、そのまま使用する
と泡に起因するブツ状の塗被層面となり、平坦できれい
な記録層面を得るのが困難である。
【0010】そこで、本発明者等は、この部分鹸化ポリ
ビニルアルコールのもつ優れたインクの発色性およびイ
ンク乾燥性に着目して、その利点を維持しながら、該ポ
リビニルアルコールを効果的に利用する方法について鋭
意研究を重ねた。その結果、泡対策として、下記の一般
式(1)で表されるポリエーテルカチオン系界面活性剤
を部分鹸化ポリビニルアルコールと併用することによ
り、部分鹸化ポリビニルアルコールの単独使用した場合
に発生した泡が、殆ど発生することなく、塗工適性に優
れ、しかもこの両者を併用した水性塗布組成物(以後、
単に塗料と称す)を塗被、乾燥して設けた記録層はベタ
印字部の発色の均一性に優れ、画像の滲みが改善され、
かつ鮮明な画像が得られるようになることが分かり、本
発明を完成するに至った。
【0011】
【化3】 ここに、n=10〜60、RはHまたはCH3 のいずれ
かを示す。
【0012】即ち、抑泡効果だけを得たい場合には、ポ
リエーテルカチオン系界面活性剤以外の一般に公知のア
ニオン系やノニオン系の界面活性剤等を添加し、泡を抑
えて塗工適性を改善したり、あるいは塗被層のレベリン
グを改良することも可能ではあるが、いずれのものも画
質(ベタ印字部の均一性)を低下させるものであった。
なお、本発明で使用する特定のポリエーテルカチオン系
界面活性剤と一般に公知のアニオン系やノニオン系の界
面活性剤等を併用することについては、特に問題はな
く、中には相乗効果の発揮される場合もあった。
【0013】本発明で使用される部分鹸化ポリビニルア
ルコールとしては、一般に市販されているものが使用で
き、特に限定されるものではない。しかしながら、イン
クジェット記録適性の点で、鹸化度が50〜90%、よ
り好ましくは65〜85%のものが望ましい。因みに、
50%未満では、水への溶解性が低下しアルコール類の
添加が必要となり、安全性や取扱易さの点で不利となり
易く、インク乾燥性や画質も低下する虞れがある。一
方、90%を越えるものについては、同様にインク乾燥
性や画質が低下する虞れがあり、さらには経時的にポリ
ビニルアルコールの結晶化が進み易く、インク乾燥性や
画質がより一層低下する虞れがある。
【0014】また、部分鹸化ポリビニルアルコールの重
合度についても特に限定されるものではないが、インク
乾燥性や画質等の印字品質や記録層の耐水性の点で、重
合度の高いものの方が良い傾向にある。一方、重合度が
高くなるほど塗液の粘度が高くなり、塗工適性が悪化す
る傾向がある。また、重合度が小さすぎると、記録用シ
ートに仕上げたときに記録層の耐水性が劣ったり、ある
いはインク乾燥性が低下する虞れがある。以上の如き理
由より、重合度としては200〜5000程度、より好
ましくは300〜3000程度のものが望ましい。
【0015】部分鹸化ポリビニルアルコールと上記ポリ
エーテルカチオン系界面活性剤の配合割合は部分鹸化ポ
リビニルアルコール100重量部に対し、上記ポリエー
テルカチオン系界面活性剤を0.1〜10重量部で調整
するのが好ましい。因みに、0.1重量部未満の場合に
は、所望の効果が得られ難くなる傾向があり、一方、1
0重量部を越えるような使用比率では、塗工面にハジキ
(塗工ムラ現象)が生じ易くなる場合があり、さらにイ
ンク乾燥性、塗工膜強度、基材への密着性が低下し易
く、かつ白紙部や印字部のベタツキが発生し易くなる虞
れがある。
【0016】なお、本発明では記録層に耐水性を付与さ
せる目的で、一般に公知の耐水化剤を添加することがで
きる。このような耐水化剤としては、例えばアルデヒド
化合物、メラミン化合物、エポキシ化合物、尿素樹脂、
イソシアネート、ポリエチレンイミン化合物等が挙げら
れる。これらの中でもアルデヒド化合物が耐水化の効果
の点で特に好ましい。また、上記の耐水化剤とともにカ
チオンポリマーを併用すると、印字品質と耐水性のバラ
ンスが取り易くなり、特に好ましい態様である。ここ
で、カチオンポリマーとしては、キチン、キトサン、ア
クリルアミド系ポリマー等が特に好ましい。
【0017】本発明で使用される支持体としては、特に
限定されるものではないが、本発明に係る記録層が透明
であることより、透明な支持体を用いた場合にその特徴
が活かされる。例えばOHP用フィルム等の光透過性記
録媒体として好適な態様となり得るものである。この場
合の透明な支持体としては、例えばポリエチレンテレフ
タレート、ポリ塩化ビニル、ポリカーボネイト、ポリイ
ミド、ポリアセテート、ポリエチレン、ポリプロピレ
ン、ポリスチレン等のプラスチックフィルムが例示され
る。また、支持体として紙や合成紙、白色フィルム等の
不透明基材を用いた場合には、本発明に係る記録層が透
明であり、表面での光の乱反射も少ないことより、印字
濃度が高く、光沢に優れたインクジェット記録用シート
が得られる。ここで、紙としては上質紙、中質紙、コー
ト紙、アート紙、キャスト塗被紙等が例示される。支持
体の厚さについては特に限定されるものではないが、取
扱易さやコストの点から25〜500μm程度、より好
ましくは50〜300μm程度である。
【0018】本発明における、記録層を構成する塗布組
成物中には、上述した以外の水溶性高分子、例えば、完
全鹸化ポリビニルアルコール、各種変性ポリビニルアル
コール、ポリビニルピロリドン、カゼイン、デンプン、
デンプン誘導体、水溶性セルロース誘導体、ポリアクリ
ル酸、ポリアクリル酸ナトリウム、ポリアクリルアミ
ド、ポリエチレンオキサイド、ポリエチレングリコー
ル、ポリビニルメチルエーテル、ゼラチン等を添加する
ことができる。さらに、記録用シート表面のベタ付きや
ブロッキングを防止したり、インクのにじみを調整した
りする目的で、各種の無機や有機の顔料、例えばシリ
カ、クレー、タルク、炭酸カルシウム、ケイ酸アルミニ
ウム、合成ゼオライト、アルミナ、酸化亜鉛等、さらに
セルロースや澱粉等の微粉末を添加することもできる。
また、本発明で使用するポリエーテルカチオン系界面活
性剤以外の分散剤、消泡剤、潤滑剤、さらに染料、蛍光
染料、防腐剤、紫外線吸収剤等の各種添加剤を加えるこ
ともできる。
【0019】上記の如くして得られる記録層用塗布組成
物は、基材上に、公知の塗布手段、例えばバーコータ
ー、ブレードコーター、ロールコーター、エアーナイフ
コーター、グラビアコーター、ダイコーター、カーテン
コーター等を適宜使用して塗布される。塗布量は、乾燥
重量で1〜50g/m2 程度、より好ましくは3〜30
g/m2 程度である。因みに、1g/m2 より少ない
と、インクの吸収が不十分となり易く、一方50g/m
2 を越えると得られる効果が飽和し、かつコスト的にも
不利になったり、あるいはカール発生の虞れがある。
【0020】なお、カールの発生を抑制するため、基材
の記録面とは反対面にカール防止層を設けることもでき
る。ここに、カール防止層は、特に限定されないが、湿
度変化に伴う記録層の水分の吸放出によりカールが発生
するものと考えられるために記録層と類似した組成のも
のを用いると効果的である。
【0021】
【実施例】以下に実施例を挙げて、本発明を具体的に説
明するが、勿論、本発明はそれらに限定されるものでは
ない。なお、特に断らない限り、例中の部および%は、
それぞれ重量部および重量%を示す。
【0022】実施例1 支持体として、100μmの厚さの易接着処理したポリ
エチレンテレフタレートフィルム(商品名;A7300
/東洋紡製)を用い、この上に、下記組成よりなる水性
塗料(固形分濃度12.1%)を、バーコーターにより
乾燥重量が10g/m2 となるように塗布し、80℃で
3分間乾燥し、インクジェット記録用シートを得た。 1.部分鹸化ポリビニルアルコール(商品名:PVA505/クラレ製…鹸化度 73.5%、重合度500)の12%水溶液 833部 2.ポリエーテルカチオン系界面活性剤(商品名:アデカコールCC−9/旭電 化工業社製) 0.2部 3.濡れ剤(商品名:サーフィノール440/日信化学工業製) 0.1部 4.ブロッキング防止剤(商品名:エースA/王子コーンスターチ製) 1部
【0023】実施例2 支持体として、100μmの厚さの易接着処理したポリ
エチレンテレフタレートフィルム(商品名;A730
0、東洋紡製)を用い、この上に、下記組成よりなる水
性塗料(固形分濃度12.1%)を、バーコーターによ
り乾燥重量が10g/m2 となるように塗布し、80℃
で3分間乾燥し、インクジェット記録用シートを得た。 1.部分鹸化ポリビニルアルコール(商品名:PVA505/クラレ製…鹸化度 73.5%、重合度500)の12%水溶液 833部 2.ポリエーテルカチオン系界面活性剤(商品名:アデカコールCC−9/旭電 化工業社製) 0.2部 3.濡れ剤(商品名:サーフィノール440/日信化学工業製) 0.1部 4.ブロッキング防止剤(商品名:エースA/王子コーンスターチ製) 1部 5.キトサン有機酸塩(商品名:SA−50/高松油脂製)の10%水溶液 50部 6.グリオキザール 40%水溶液 1.75部
【0024】実施例3 実施例2において、部分鹸化ポリビニルアルコールPV
A505の代わりに、鹸化度81.5%、重合度500
の市販の部分鹸化ポリビニルアルコール(商品名:PV
A405/クラレ製)を使用した以外は、実施例2と同
様にしてインクジェット記録用シートを得た。
【0025】実施例4 実施例2において、部分鹸化ポリビニルアルコールとし
て、鹸化度79.5%、重合度2000(商品名:PV
A420/クラレ製)の10%水溶液1000部を使用
してなる水性塗料をダイコーターで塗布した以外は、実
施例2と同様にしてインクジェット記録用シートを得
た。
【0026】実施例5 下記組成よりなる水性塗料(固形分濃度12.5%)を
使用した以外は、実施例1と同様にして、インクジェッ
ト記録用シートを得た。 1.部分鹸化ポリビニルアルコール(商品名:PVA505/クラレ製…鹸化度 73.5%、重合度500)の12%水溶液 833部 2.ポリエーテルカチオン系界面活性剤(商品名:アデカコールCC−9/旭電 化工業社製) 0.2部 3.濡れ剤(商品名:サーフィノール440/日信化学工業製) 0.1部 4.ブロッキング防止剤(商品名:エースA/王子コーンスターチ製) 1部 5.カチオンポリマー(商品名:SR−1001/住友化学製)の30%水溶液 16.7部 6.グリオキザール40%水溶液 1.75部
【0027】比較例1 下記組成よりなる水性塗料(固形分濃度12.1%)を
用いた以外は、実施例1と同様にして、インクジェット
記録用シートを得た。 1.部分鹸化ポリビニルアルコール(商品名:PVA505/クラレ製…鹸化度 73.5%、重合度500)の12%水溶液 833部 2.濡れ剤(商品名:サーフィノール440/日信化学工業製) 0.1部 3.ブロッキング防止剤(商品名:エースA/王子コーンスターチ製) 1部
【0028】比較例2 下記組成よりなる水性塗料(固形分濃度12.1%)を
用いた以外は、実施例1と同様にして、インクジェット
記録用シートを得た。 1.部分鹸化ポリビニルアルコール(商品名:PVA505/クラレ製…鹸化度 73.5%、重合度500)の12%水溶液 833部 2.ブロッキング防止剤(商品名:エースA/王子コーンスターチ製) 1部
【0029】比較例3 下記組成よりなる水性塗料(固形分濃度12.1%)を
用いた以外は、実施例1と同様にして、インクジェット
記録用シートを得た。 1.完全鹸化ポリビニルアルコール(商品名:PVA105/クラレ製…鹸化度 98.5%、重合度500)の12%水溶液 833部 2.濡れ剤(商品名:サーフィノール440/日信化学工業製) 0.1部 3.ブロッキング防止剤(商品名:エースA/王子コーンスターチ製) 1部
【0030】比較例4 市販のPPC用OHPフィルム(商品名;CAT.No.
135−0015/内田洋行社製)をそのまま用いた。
【0031】実施例6 実施例2において、支持体として用いたポリエチレンテ
レフタレートフィルム(商品名:A7300/東洋紡
製)の代わりに、厚さ100μmの白色ポリエチレンテ
レフタレートフィルム(商品名;クリスパー/東洋紡
製)にコロナ処理したものを用いた以外は、実施例2と
同様にしてインクジェット記録用シートを得た。
【0032】実施例7 実施例2において、支持体として用いたポリエチレンテ
レフタレートフィルム(商品名:A7300/東洋紡
製)の代わりに、市販のアート紙(商品名;SA金藤
128g/m2 /新王子製紙製)を用いた以外は、実施
例2と同様にしてインクジェット記録用シートを得た。
【0033】以上の様にして得られた11種類のインク
ジェット用記録シートについて、以下の項目について、
品質評価を行った。なお、印字はキャノン製インクジェ
ットプリンター(BJC600J)を使用し、ブラッ
ク、イエロー、シアン、マゼンタの4色のインクにより
記録画像を形成させた。得られた結果を表1にまとめて
示した。
【0034】〔ベタ均一性〕各色のベタ画像部における
均一性を目視により評価した。 ◎ :ムラがなく鮮明な画像である。 ○ :ムラが若干散見されるが、実用上は問題ないレベ
ルである。 △ :ムラがやや目立ち、実用上も問題となり易いレベ
ルである。 × :ムラが著しい。
【0035】〔画像の滲み(境界滲み)〕シアンとマゼ
ンタのベタ画像部を隣接させて記録し、境界部の滲みを
目視により評価した。 ○ :滲みがなく鮮明な画像である。 △ :滲みがやや目立ち、実用上問題となるレベルであ
る。 × :滲みが著しい。
【0036】〔インク乾燥性〕記録後、記録シートを室
温で放置し、記録部に指で触れてもインクが付着しなく
なるまでの時間(乾燥時間)を測定した。 ◎ :印字後2分以内で乾燥した。 ○ :印字後3〜5分で乾燥した。 △ :印字後10〜30分で乾燥した。 × :印字後1時間を経過しても乾燥しない。
【0037】〔塗工面外観〕 ○ :ハジキ、ブツがなく良好な面である。 △ :ハジキ、ブツがやや目立つ。 × :ハジキ、ブツがかなり目立つ。
【0038】
【表1】
【0039】
【発明の効果】表1の結果から明らかな様に、本発明の
実施例1〜実施例5により得られたインクジェット記録
用シートは、いずれも画質、インク乾燥性に優れ、更に
透明性に優れているため、OHP用シートとして優れた
適性を有していた。また、実施例6、7により得られた
インクジェット記録用シートは、通常の紙ベースのイン
クジェット記録用シートと比較し、優れた光沢を有して
おり、画質、インク乾燥性にも優れたものであった。ま
た、実施例2〜7により得られたインクジェット記録用
シートは、記録層の耐水性にも優れていた。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】支持体上に、部分鹸化ポリビニルアルコー
    ルと一般式(1)で表されるポリエーテルカチオン系界
    面活性剤を含有する水性塗布組成物を塗布、乾燥して記
    録層を設けたことを特徴とするインクジェット記録用シ
    ート。 【化1】 ここに、n=10〜60、RはHまたはCH3 のいずれ
    かを示す。
JP8015366A 1996-01-31 1996-01-31 インクジェット記録用シート Pending JPH09207426A (ja)

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