JPH09205624A

JPH09205624A - 送信装置、受信装置、送受信システム

Info

Publication number: JPH09205624A
Application number: JP8033181A
Authority: JP
Inventors: Yoshie Nagano; 佳恵永野
Original assignee: Sony Corp
Current assignee: Sony Corp
Priority date: 1996-01-29
Filing date: 1996-01-29
Publication date: 1997-08-05

Abstract

(57)【要約】【課題】放送内容の変更をできるだけ迅速に送信側よ
り受信側に対して送信可能として、受信側で行う電子番
組ガイド表示に番組変更内容を早期に反映させると共
に、受信側において放送内容の変更に追従した録画予約
が自動的に行われるようにする。【解決手段】映像信号の垂直ブランキング期間内のＬ
ｉｎｅ１０により通常の電子番組ガイドデータを挿入
し、Ｌｉｎｅ１１により変更情報データのみを送信する
ようにする。そして、受信装置側においては予約録画開
始の所定時間前にＬｉｎｅ１１をサーチして変更情報を
得て保持している電子番組ガイドデータの書き換えを行
い、以降の録画動作は新たに書き換えられた電子番組ガ
イドデータに基づいて変更された録画予約設定データに
基づいて実行するように構成する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、映像信号に番組ガ
イド情報を挿入して送信する送信装置と、この送信装置
から送信された映像信号を受信し、映像信号から抽出し
た番組ガイド情報に基づいて予約録画に関する制御動作
を行うことのできる受信装置と、例えばこれら送信装置
及び受信装置からなる送受信システムに関する。

【０００２】

【従来の技術】テレビジョン放送等の番組は空間を介し
て伝送されたり、ケーブルを介するケーブルテレビジョ
ン（ＣＡＴＶ）によりユーザに伝送されている。ユーザ
は、伝送されてきたチャンネルの番組の内、好みのチャ
ンネルの番組を選択してテレビジョンにより視聴した
り、録画装置に記録することを行っている。この時、番
組の選択は印刷された番組表を見ながら行うことが一般
に行われている。しかしながら、ケーブルテレビ放送シ
ステムにみられるように、伝送されるチャンネル数が多
い場合は１５０チャンネルにもなり、例えば１５０チャ
ンネルの番組が掲載された番組表から好みの番組をサー
チすることは容易ではない。

【０００３】そこで、容易に所望の番組のサーチを行え
るように、各チャンネルの番組表のデータを番組のテレ
ビジョン信号に支障がないように、特定のチャンネルの
ビデオ信号の垂直ブランキング期間に挿入して伝送する
ようにし、ユーザは伝送されてきた番組表データをテレ
ビジョンに画面表示させることにより、チャンネルのサ
ーチを行って所望のチャンネルの番組を選択するように
することが行われている。この番組表データは電子番組
ガイドと称され、電子番組ガイドはスポーツ，ニュー
ス，映画等の種類毎の番組に分けて画面表示することも
でき、この電子番組ガイドの表示画面から番組を選択し
て受信したり、その番組の録画予約を行うことができる
ようにされている。

【０００４】このような電子番組ガイド情報の送信形態
の一例を図１３に示す。例えば、電子番組ガイド情報
は、上記した特定のチャンネルのビデオ信号の垂直ブラ
ンキング期間におけるライン１０に挿入されて継続的に
伝送されており、例えば期間として１週間（７日）分の
データが日替わりで供給されているものとされる。具体
的には現在の日付が１月１日であれば、この図のように
１月１日〜７日の１週間分の電子番組ガイド情報のデー
タを１サイクルとして、繰り返し継続的に供給されるこ
とになる。そして、このような１サイクル分のデータの
伝送に要する時間は、実際のチャンネル数にもよるが比
較的長時間を要し、例えばこの場合には２時間程度とさ
れている。

【０００５】また、受信された電子番組ガイド情報に基
づいて受信装置側で形成され、テレビジョンなどにより
表示される電子番組ガイドの番組ガイド画面の一例を図
１４に示すが、その１段目の欄は番組ガイド画面のタイ
トルであり、Program Guideと表示されており、２段目
の欄は月日および時間を示す欄であり、JAN 1 （１月１
日）の月日と、8 ：00 pm と 9：00 pm の時間を示すグ
リッドが２つ示されている。３段目以降の欄は左端にチ
ャンネルが示されており、その右にこのチャンネルに対
応して、２段目に表示された月日およびグリッドの示す
時間で放送される番組名が表示されている。例えば、チ
ャンネルCSP2においては8 ：00 pm から１時間NEWS1 が
放送され、 9：00 pm からNEWS2 が放送されることが示
されている。また、チャンネル２６では 8：00 pm から
２時間Famous American の番組が放送されることが分か
る。

【０００６】このような番組ガイド画面を表示して録画
予約を行うことができるが、その方法の一例を図１５に
より簡単に説明すると、ユーザは図１５（ａ）に示すよ
うな番組ガイド画面を表示して、録画予約したい番組が
表示されるまで画面をスクロールすることができる。そ
して、録画予約したい番組が表示されたら、カーソル移
動キーを操作して録画予約したい番組の欄にカーソルを
移動させる。これにより、例えばカーソルの移動した欄
の表示が変化する。この変化は該当欄の背景カラーの変
化や、白ぬき等の表示態様の変更により行われればよ
い。この状態において、図示しない操作部やリモートコ
ントローラ等によって録画予約キー（Reckey ）を操作
すると、例えば図１５（ｂ）に示すようにユーザの操作
に従った録画予約が確定された旨の表示が行われる。こ
のようにして指定された番組の録画の予約が行われるよ
うにされている。そして、受信機器（録画装置）側では
上述のようにして設定された番組録画予約の情報に基づ
いて、番組の予約録画を実行するようにされており、例
えば図１４に示したチャンネル２６のFamous American
について録画予約がされていたとすれば、受信装置は１
月７日の 8：00pmから10:00 pmまでの２時間に渡り、Fa
mous American の番組の予約録画を自動的に行うように
動作する。

【０００７】

【発明が解決しようとする課題】ところで、現状として
は特別番組の挿入やスポーツ番組等の延長放送等、放送
局側の都合等によって放送番組のスケジュールが変更さ
れる場合は数多く見られる。このようにして、放送番組
のスケジュールが変更された場合には、送信側では番組
変更内容に応じた新規な内容の電子番組ガイドを送信す
ることが行われる。

【０００８】このような放送番組のスケジュールの変更
に関する情報（以下単に変更情報ということにする）
は、できるだけ早く新たな電子番組ガイド情報として得
られて、例えば番組ガイド画面の新たな表示内容として
反映されることが好ましい。ところが、電子番組ガイド
情報は前述のように特定チャンネルにより伝送されるた
め、受信機側がこのチャンネル以外を選局しているよう
な状態では、この間変更情報を得ることはできない。ま
た、前述のように１サイクル分の電子番組ガイド情報
は、多数チャンネルの数日分に対応するデータ量に相当
するが、これだけのデータを所定の水平ラインを利用し
て伝送することから、１サイクル分の電子番組ガイドの
データ伝送には数時間を要する。（図１３では２時間）
このため、例え受信機が電子番組ガイドの伝送チャンネ
ルを選局していたとしても変更情報が即時に得られると
は限らず、最悪の場合にはほぼ１サイクル分の電子番組
ガイド情報の伝送時間を待たなければ、変更情報が得ら
れらないことになる。

【０００９】このため、ユーザは既に放送番組の時間帯
が変更されているのにも関わらず、変更前の電子番組ガ
イド情報に基づく番組ガイド画面により予約設定を行っ
てしまうことが考えられる。また、例えば前の番組が延
長されてユーザが予約録画していた番組の開始時間が遅
れたような場合、例え電子番組ガイド情報が更新されて
いたとしても、この更新情報を番組開始時間までに得る
ことができず、最初に設定した予約録画時間に従って録
画動作が行われてしまうというような不都合が起こるこ
とは充分に考えられる。

【００１０】

【課題を解決するための手段】そこで本発明は上記した
問題点を解決するため、放送番組のガイドとなる番組ガ
イド情報のデータを映像信号の所定の水平ラインに挿入
して送信すると共に、上記番組ガイド情報のデータが挿
入される水平ラインとは異なる水平ラインに対して、上
記番組ガイド情報の変更内容を示す変更情報のデータを
挿入して送信することのできる送信部を備えて送信装置
を構成することとした。また、特定の期間内にわたって
放送されるべき放送番組のガイドとなる番組ガイド情報
のデータを所定期間単位で分割して、分割された期間ご
との番組ガイド情報のデータを、それぞれ映像信号の異
なる水平ラインにより送信する送信部を備えて送信装置
を構成することとした。また、特定の期間内にわたって
放送されるべき放送番組のガイドとなる番組ガイド情報
のデータを映像信号の複数の水平ラインに挿入して送信
すると共に、各ラインごとに番組ガイド情報のデータの
送信タイミングが異なるようにして送信する送信部を備
えて送信装置を構成することとした。また、放送番組の
ガイドとなる番組ガイド情報のデータを映像信号の所定
の水平ラインに挿入して送信すると共に、番組ガイド情
報の内容に変更があった場合には、その変更情報のデー
タを割り込ませて送信する送信部を備えて送信装置を構
成することとした。また、映像信号の所定ラインに挿入
される放送番組のガイドとなる番組ガイド情報のデータ
を抽出し、この抽出された番組ガイド情報のデータに基
づいて、少なくとも予約録画に関する設定を行うことの
できる受信装置として、番組ガイド情報において内容の
変更を示す変更情報のデータが存在すると判別された場
合には、変更情報のデータに基づいて予約録画に関する
所要の処理を実行するように構成された制御部を備える
こととした。更に、放送番組のガイドとなる番組ガイド
情報のデータと上記番組ガイド情報の変更内容を示す変
更情報のデータを、それぞれ映像信号の所定の異なる水
平ライン若しくは同一水平ラインに挿入して送信する送
信装置と、この送信装置より送信された映像信号から抽
出した番組ガイド情報のデータに基づいて予約録画に関
する制御が可能とされると共に、変更情報のデータに基
づいて予約録画設定された番組の予約録画時間の設定変
更が実行可能とされる制御手段を備えた受信装置とを備
えて送受信システムを構成することとした。

【００１１】そして上記構成によれば、送信側において
は変更情報を通常の電子番組ガイド情報を挿入する映像
信号ラインとは別のラインに挿入して伝送する、又は現
在時点に近いとされる電子番組ガイド情報とその後の電
子番組ガイド情報をそれぞれ別ラインで伝送する、又
は、同一の電子番組ガイド情報を複数ラインによってそ
れぞれ異なるタイミングで送信する、更には、特に緊急
を要する変更情報は、変更によって放送時間帯が影響さ
れるとされる番組の開始の所定時間前から高頻度で通常
の電子番組ガイド情報に割り込むようにして挿入するこ
とで、変更情報をできるだけ迅速に受信側に提供する体
制が整うようにされる。そして受信側は、上述のように
して供給される電子番組ガイド情報から変更情報の有無
を判別して、変更情報が得られた場合にはこの変更情報
に基づいて、予約録画に関する設定を変更可能ように構
成することで、放送時間帯の変更に追従して適正に所望
の録画予約された番組を録画することが可能となる。

【００１２】

【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図１〜図１２を参照しながら、次の順序で説明を行
う。（１）．送信信号のフォーマット（２）．送信装置の構成（３）．受信装置の構成（４）．実施の形態ａ第１の実施の形態ｂ第２の実施の形態ｃ第３の実施の形態ｄ第４の実施の形態

【００１３】（１）．送信信号のフォーマット先ず、本発明の実施の形態を説明するにあたり、本実施
の形態の送受信システムにおいて電子番組ガイドのデー
タが挿入される映像信号のフォーマットについて、図１
２を参照して説明する。本実施の形態に適用される電子
番組ガイドのデータは、映像信号の垂直ブランキング期
間の所定の水平ラインに挿入されるものとされ、いわゆ
るクローズド・キャプション・フォーマット（Closed C
aption Format)に準ずるものとされる。そして図１２に
は電子番組ガイドデータが挿入される１Ｈ分の映像信号
波形が示されており、この波形の最初の期間Ａは、水平
同期信号（Ｈｓｙｎｃ）に続くカラーバースト信号の
期間とされ、続く期間Ｂには電子番組ガイドデータの挿
入レートに対応する周期のＣｌｏｃｋＲｕｎｎ−Ｉｎ
信号が挿入される。次の期間Ｃ、ＤにおいてはＤａｔａ
Ｓｔａｒｔを示すＦｒａｍｅＣｏｄｅが挿入され
る。そして、次の期間Ｘにおいては図のようにＤａｔａ
Ｂｙｔｅ１及びＤａｔａＢｙｔｅ２よりなる２バイ
トのデータ信号が挿入され、このデータ信号が電子番組
ガイド情報とされる。

【００１４】（２）．送信装置の構成次に、本発明の実施の形態の送信装置として、上記図１
２に示した電子番組ガイド情報を映像信号に挿入するた
めの信号処理回路系の構成について図１を参照して説明
する。具体的には、電子番組ガイド情報を提供するチャ
ンネルの放送局の送信システムに対して、この図に示す
信号処理回路系が備えられるものとされる。図１に示す
送信装置においては、送信出力されるべき映像信号が映
像信号入力端子Ｔ１より入力された後、分岐して同期分
離回路２１及び挿入回路３１に供給される。この場合、
同期分離回路２１では入力された映像信号から少なくと
も水平同期信号を分離して抽出し、垂直ブランキング期
間検出回路２２及びラインカウンタ２３に出力する。垂
直ブランキング期間検出回路２２においては入力された
同期信号から元の映像信号の垂直ブランキング期間を検
出することが可能とされており、ここで垂直ブランキン
グ期間が検出された場合には、垂直ブランキング期間の
開始を示す垂直ブランキング期間スタート信号ＶＢＩ．
Ｓｔをラインカウンタ２３に出力する。ラインカウンタ
２３は、同期分離回路２１から供給される水平同期信号
に基づいて、１Ｈごとのラインナンバをカウントする。

【００１５】ここで、キー入力回路２８は各種所要の操
作キーが設けられており、このキー入力回路２８の操作
によって、電子番組ガイドのデータを挿入すべきライン
ナンバを指定することが可能とされている。キー入力回
路２８によるラインナンバの指定情報はＣＰＵ２９に供
給され、ＣＰＵ２９は指定されたラインナンバを示す指
示信号をラインカウンタ２３に出力するようにされてい
る。

【００１６】ラインカウンタ２３は、上述のようにライ
ンナンバをカウントしていいるが、ここでＣＰＵ２９に
より指定されたナンバのラインが来るタイミングとされ
ると、クロックジェネレータ２４及び挿入ディレイタイ
マ２５を起動させるための起動信号を出力するようにさ
れている。このようにして、クロックジェネレータ２４
及び挿入ディレイタイマ２５が起動される時点では、元
の映像信号は電子番組ガイド情報を挿入するべく指定さ
れたナンバのラインの開始時点とされている。そして、
クロックジェネレータ２４、挿入ディレイタイマ２５が
起動された時の動作としては、先ず、挿入ディレイタイ
マ２５が図１１にて説明した期間Ａに対応する遅延時間
をもって、期間ＢのＣｌｏｃｋＲｕｎｎ−Ｉｎ信号が
挿入されるべきタイミングとされると、クロックジェネ
レータ２４に対して、挿入スタート信号Ｉｎｓｔ．Ｓｔ
を出力する。クロックジェネレータ２４は、挿入スター
ト信号Ｉｎｓｔ．Ｓｔが入力されると、映像信号に挿入
する電子番組ガイドデータの送信レートに対応する周期
のクロック信号をＤ／Ａ変換器２６及びデータレジスタ
２７に出力する。Ｄ／Ａ変換器２６ではクロックジェネ
レータ２４から供給されるクロック信号をアナログ信号
に変換して挿入回路３１に供給する。

【００１７】挿入回路３１においては、映像信号入力端
子Ｔ１から供給されてくる映像信号に対して、上記Ｄ／
Ａ変換器２６から供給される信号を挿入するように構成
されており、上述のタイミングによってＤ／Ａ変換器２
６から挿入回路３１にアナログ信号に変換されたクロッ
ク信号が入力されて元の映像信号に対して挿入される。
これにより、キー入力回路２８により指定したナンバの
ラインに対して図１１の期間Ｂに示すＣｌｏｃｋＲｕ
ｎｎ−Ｉｎ信号が挿入されることになる。

【００１８】ここで、データベース部３０には少なくと
も電子番組ガイドのデータが保持されている。また、後
述するように放送内容に変更があった場合には、後述す
る変更情報や変更内容に基づいて新規に作成した電子番
組ガイドのデータを保持するようにされる。なお、デー
タベース部３０に保持されるべきこれらのデータ内容
は、例えばキー入力回路２８の操作によって、作成、書
き換え等を行うことが可能とされている。

【００１９】ＣＰＵ２９は、所定タイミングでデータベ
ース部３２から所要の電子番組ガイドのデータについて
順次読み出し処理を実行して、データレジスタ２７に供
給する。データレジスタ２７では、ＣＰＵ２９から供給
されてくるデータを一時保持すると共に、クロックジェ
ネレータ２４から出力されるクロックのタイミングに同
期するようにして、保持しているデータを逐次Ｄ／Ａ変
換器２６に出力する。Ｄ／Ａ変換器２６によりアナログ
変換された上記データ信号は、挿入回路３１に供給され
る。挿入回路３１では元の映像信号に対してＤ／Ａ変換
器２６から供給されたアナログデータ信号を挿入する
が、これにより、図１１の期間Ｘに示す２バイトの電子
番組ガイドのデータ信号が挿入される。

【００２０】このようにして、元の映像信号の指定ライ
ンに対してＣｌｏｃｋＲｕｎｎ−Ｉｎ信号及び電子番
組ガイドのデータ信号を挿入することによって、図１２
にて説明したフォーマットにより、映像信号の垂直ブラ
ンキング期間の所定ラインに対して電子番組ガイドデー
タを挿入することが可能となる。そして、この動作が継
続的に行われることによって、１サイクル分の電子番組
ガイドのデータを連続的に繰り返しながら送信すること
が可能となる。

【００２１】そして、このような映像信号が映像信号出
力端子Ｔ２を会して、例えば図示しない送信出力のため
の装置あるいは機能回路部に供給され、最終的に送信信
号として伝送されることになる。なお、送信信号の伝送
形態としては、電波等による空間伝送であっても、ＣＡ
ＴＶ（ケーブルテレビジョン）などの有線によるもので
あっても構わない。

【００２２】（３）．受信装置の構成図２は、本発明の実施の形態としての受信装置の要部の
構成を示すブロック図とされ、この場合には電波として
伝送されてくる映像信号を受信して表示出力することが
可能とされていると共に、映像信号についての記録／再
生が可能な記録再生装置を備えた構成とされている。

【００２３】この図に示す受信装置において、アンテナ
１から入力された送信信号はチューナー回路２に入力さ
れ、ここで受信チャンネルの選局を行い映像信号として
出力する。この場合、チューナー回路２から出力された
映像信号出力は、録画回路３、システムコントローラ５
内のスライス／デコード回路５ａ、及び切換えスイッチ
９の端子Ｔ１１に対して供給される。

【００２４】録画回路３は、例えばビデオテープなどを
記録媒体として、入力された映像信号について記録を行
うことが可能なように構成されており、その記録動作は
システムコントローラ５から供給される制御信号によっ
て制御される。再生回路４は、上記録画回路３と同様に
ビデオテープなどの記録媒体について再生動作を行って
映像信号として出力可能に構成されており、その再生動
作はシステムコントローラ５からの制御信号によって制
御される。再生回路４の映像信号出力は切換えスイッチ
９の端子Ｔ１２に供給される。なお、録画回路３及び再
生回路４は、例えば実際にはヘリカルスキャンヘッドや
メカデッキ部等の機構回路部が共通とされるが、ここで
は便宜上、それぞれ異なる機能ブロックとして示してい
る。

【００２５】スイッチ９は、端子Ｔ１３が端子Ｔ１１及
び端子Ｔ１２に対して択一的に切換わるものとされ、シ
ステムコントローラ５からの切換え制御信号によって切
換えが行われる。この場合、端子Ｔ１３が端子Ｔ１１に
対して接続されている場合には、チューナー回路２の出
力信号、つまり現在選択されている放送チャンネルの映
像信号がスイッチ９を介して表示回路１０に供給され、
端子Ｔ１３が端子Ｔ１２に接続されている場合には、再
生回路４で再生された映像信号が表示回路１０に供給さ
れることになる。

【００２６】この場合、表示回路１０には上記切換えス
イッチ９から供給される映像信号と、次に説明するよう
にしてシステムコントローラ５内のスライス／デコード
回路５ａによって映像信号から抽出した電子番組ガイド
のデータ信号が入力される。表示回路１０はこれら入力
された信号について所要の信号処理を実行し、最終的に
モニタ画面に出力可能な映像信号として映像出力端子Ｔ
１４に出力する。

【００２７】本実施の形態の受信装置の場合、チューナ
ー回路２により電子番組ガイドのデータが挿入されたチ
ャンネルが選局されている場合には、そのチャンネルの
映像信号をシステムコントローラ５内のスライス／デコ
ード回路５ａに入力し、ここで映像信号の垂直ブランキ
ング期間に挿入された電子番組ガイドのデータ（図１２
参照）について波形整形を行った後デコード処理を行っ
て、電子番組ガイドのデータを得るようにされる。デコ
ードされたデータはシステムコントローラ５の処理によ
ってＳＲＡＭ６に蓄積されていき、これによって１サイ
クル分の電子番組ガイドのデータをＳＲＡＭ６に保持す
ることができる。そして、必要とされた場合には、ＳＲ
ＡＭ６に保持された電子番組ガイドのデータを読み出し
て表示回路１０に供給することで、例えば先に図１４に
示したような表示形態によって電子番組ガイドを表示す
ることが可能となる。

【００２８】リモートコントローラ／キー入力回路７
（以下リモコン／キー入力回路７という）は、リモート
コントローラ８から送信される操作信号を受信して、コ
マンド情報としてシステムコントローラ５に供給する。
またリモコン／キー入力回路７に対しても各種キー操作
部が設けられているものとされ、このキー操作部の入力
情報も、同様にコマンド情報としてシステムコントロー
ラ５に出力する。本実施の形態においては、これらコマ
ンド情報に基づいてステムコントローラ５が、チューナ
ー回路２の選局、記録再生動作、電子番組ガイド表示出
力、録画予約の設定などの制御動作を実行するようにさ
れている。なお、本実施の形態における電子番組ガイド
表示を利用した予約録画の設定は、先に図１５により説
明したと同様の表示形態と、これに伴う操作手順により
行うことが可能なものとされる。また、録画予約設定の
データは、例えばＳＲＡＭ６に対して保持される。

【００２９】また、このような受信装置において、通
常、電子番組ガイド情報を取り込むのにあたっては、例
えばユーザーが一般的に放送番組を視聴していないと想
定される、深夜などにおいて所定の時間枠を設定し、こ
の設定時間内においてシステムコントローラ５の処理に
より自動的に電子番組ガイドデータが挿入されたチャン
ネルを選局して受信し、電子番組ガイドデータを得るよ
うにされている。これにより、基本的には日替わりに新
規の電子番組ガイド情報を受信側で得ることができる。
また、電子番組ガイドデータが挿入されたチャンネルに
より通常の放送が行われているような場合であれば、こ
のチャンネルがユーザのリモコン／キー入力回路７の操
作等によって選択されている時にも、電子番組ガイドデ
ータを取り込んで、ＳＲＡＭ６に対して電子番組ガイド
データの上書きを行う等の処理を実行するものとされ
る。

【００３０】ところで、上記のような通常時の電子番組
ガイド情報の取り込み動作のみでは、先に述べたよう
に、迅速に電子番組ガイドに関する変更情報が得られな
い。特に、例えば緊急の特別番組や、スポーツ番組の延
長等によって、後の番組が繰り下げられたような場合、
この繰り下げられた番組についてユーザが放送時間の変
更以前に録画予約を設定していたような場合には、ユー
ザ自身の操作によりこの変更に対応して録画予約の設定
をし直さない限り、放送時間の変更に対応した適切な予
約録画動作ができない。また、録画予約が設定されてい
なくとも、できるだけ迅速に放送時間等を初めとする放
送内容の変更に対応し、その変更情報がいちはやく電子
番組ガイド表示として提供されてユーザが認識できるよ
うにすることも必要となる。そこで以降、これまで説明
してきた送信装置及び受信装置に基づいて構成される送
受信システムとして、上記のような放送内容の変更情報
ができるだけ迅速に視聴者側に対して提供できるように
すると共に、この変更情報に基づいて自動的に適正な予
約録画設定の変更が可能とされるように構成された実施
の形態について説明することとする。

【００３１】（４）．実施の形態ａ第１の実施の形態以下、図３〜図７を参照して本発明の第１の実施の形態
について説明する。この第１の実施の形態においては、
先ず送信側により図３に示すようにして電子番組ガイド
情報が送信される。この場合の通常の電子番組ガイド情
報の伝送形態は図３の上段に示される。つまり、通常の
電子番組ガイド情報は、先に従来例において図１２によ
り説明したようにして送信されているものとされ、１月
１日〜１月７日までにおいて視聴可能とされる全チャン
ネルの電子番組ガイドのデータを１サイクル分（ここで
は２時間を要するものとする）として、この１サイクル
のデータを繰り返し継続的に送信される。そして、この
通常の電子番組ガイド情報は、特定チャンネルの垂直ブ
ランキング期間におけるＬｉｎｅ１０（ラインナンバ１
０の水平ライン）に挿入されているものとされる。そし
て、放送内容に変更が生じた場合、送信側は、通常の電
子番組ガイド情報については放送内容の変更に応じた新
規内容のデータに置き換えて送信するようにされるが、
本実施の形態では更に通常の電子番組ガイドデータと同
一チャンネルの垂直ブランキング期間におけるＬｉｎｅ
１１に対して、図３の下段に示すように、放送変更内容
のみに対応する「変更情報」のデータを挿入して送信を
行うようにされる。この変更情報のデータ量は、放送の
変更内容のみとされることから、１サイクル分の伝送に
要する時間としては通常の電子番組ガイドに比較して非
常に短期間とされる。そして、Ｌｉｎｅ１１においては
このような変更情報のデータが、図のように１サイクル
ごとに継続的に送信されてくることになる。

【００３２】そして、受信装置側においては、システム
コントローラ５の制御によって、予め設定された条件下
や所定のタイミングによって電子番組ガイドデータの挿
入されたチャンネルを受信して、Ｌｉｎｅ１１に変更情
報のデータが挿入されているかどうかを監視し、変更情
報が存在する場合にはこの変更情報のデータを取り込ん
で、ＳＲＡＭ１１に対して書き換えを行うようにされ
る。

【００３３】例えば具体的に、放送内容として当初は図
４（ａ）に示すようにチャンネル２６のＰＭ８：００〜
ＰＭ９：００までは「ＴｗｉｌｉｇｈｔＺｏｎｅ」，
ＰＭ９：００〜ＰＭ１：００までは「Ｐｒｉｍｅｔｉｍ
ｅ」と予定されていたものについて変更が生じ、結果的
には図４（ｂ）に示すように放送内容に変更が生じたと
する。図４（ｂ）においては、ＰＭ８：００〜ＰＭ８：
３０に番組「ＮＥＷＳ」を組み込むことが予定され、こ
れにより「ＴｗｉｌｉｇｈｔＺｏｎｅ」はＰＭ８：３
０〜ＰＭ９：３０に放送時間帯が繰り下げられ、「Ｐｒ
ｉｍｅｔｉｍｅ」はＰＭ９：３０〜ＰＭ１０：００にお
いて時間短縮されて放送されるように変更されている。

【００３４】これに応じて、送信側ではＬｉｎｅ１０に
よる通常の電子番組ガイド情報の送信に加えて、図５に
示す内容に対応する変更情報のデータを、Ｌｉｎｅ１１
に対して挿入して送信するようにされる。この場合の変
更情報のデータ内容としては、図５に示すように上記３
番組の各番組ＩＤ、番組タイトル、放送開始／終了時間
（日付情報を含む）とされ、これだけのデータ内容を１
サイクル分のデータとして送信する。なお、送信側にお
けるＬｉｎｅ１１への変更情報データの挿入、及び変更
情報にともなうＬｉｎｅ１０の通常の電子番組ガイド情
報の内容の更新は、図１により説明したようにして行わ
れるものとされる。

【００３５】そして、図２に示した受信装置側において
は、送信される映像信号のＬｉｎｅ１１を監視して上記
図５に示す内容の変更情報データの存在を判別すると、
このデータを取り込んで、ＳＲＡＭ６に対して電子番組
ガイドデータの内容の書き換えを実行するようにされる
が、これ以降、例えば受信装置において電子番組ガイド
を表示させた場合には、図４（ａ）に示すような表示形
態から図４（ｂ）に示す表示形態に変更されることとな
る。そして、例えば放送内容の変更前にユーザが「Ｔｗ
ｉｌｉｇｈｔＺｏｎｅ」を録画予約していた場合に
は、例えばシステムコントローラ５は番組ＩＤ等によっ
て録画予約設定された番組を識別することができるため
に、「ＴｗｉｌｉｇｈｔＺｏｎｅ」に関する録画予約
設定のデータ内容を書き換えるようにされる。これによ
り、本実施の形態の受信装置では「Ｔｗｉｌｉｇｈｔ
Ｚｏｎｅ」について、変更された放送時間（ＰＭ８：３
０〜ＰＭ９：３０）どうりに予約録画の開始／終了動作
を実行するように録画回路３を制御することが可能とな
る。

【００３６】このように、本実施の形態では送信装置側
で通常の電子番組ガイドとは異なる映像信号の水平ライ
ン（垂直ブランキング期間内）により変更情報のみを高
頻度で送信するようしている。そして、これに対応して
受信装置側で変更情報のデータの挿入されたラインから
変更情報のみを取り出して、保持している電子番組ガイ
ドのデータ内容を書き換えるようにされる。これにより
受信装置側においては、通常の電子番組ガイド情報のみ
をスキャンして変更情報を得るよりも、迅速に変更情報
を得ることが確実となり、この変更情報に基づいて予約
録画時間等の変更に対応することが可能となる。

【００３７】ここで、本実施の形態においてＬｉｎｅ１
１の変更情報のデータをできるだけ早期に得て、特に録
画予約設定の変更に対応するための受信装置の具体的な
監視方法であるが、その形態としては各種考えられる。
例えば、チューナー回路２の映像信号出力を利用した表
示及び録画が行われていないとされる状態の下では、シ
ステムコントローラ５により、比較的短期間の所定時間
ごとにチューナー回路２により電子番組ガイドの挿入チ
ャンネルを受信して、Ｌｉｎｅ１１の変更情報のデータ
の有無を判別することが考えられる。また、最先の予約
録画番組の当初の開始時間の所定時間前に至った場合
に、電子番組ガイドデータの挿入チャンネルのＬｉｎｅ
１１をサーチして変更情報が得られれば、上述のように
電子番組ガイド情報の書き換えを行うようにすることが
考えられる。例えば、この監視方法によると、予約録画
番組の時間等の変更があったとしても、ほぼ確実に変更
時間通りに録画予約を行うことが可能となる。また、場
合によっては、上記監視方法によってもＬｉｎｅ１１の
変更情報の取り込みが完了せずに、変更前の録画予約設
定に基づいて予約録画が実行されることが考えられる。
このため、現在行われている予約録画が終了した時点
で、強制的に電子番組ガイドデータの挿入チャンネルの
Ｌｉｎｅ１１をサーチして、変更情報の有無及び内容を
参照し、録画終了された番組について放送時間繰り下げ
などの内容の変更情報があれば、再び新たな録画終了時
間まで録画動作を再開させるようにすることも可能とさ
れる。この場合、記録媒体に録画された番組は一時中断
されることになるが、記録媒体に余裕があるかぎり放送
時間の終了までの番組内容を録画することが可能とな
る。このように、上記のような各種変更情報の監視方法
を単独で、若しくは組み合わせて採用することで、受信
側において迅速に放送内容の変更情報を得ることができ
る。

【００３８】ここで、図６は監視方法として上記の２番
目に述べた、最先の予約録画番組の当初の開始時間の所
定時間前に電子番組ガイド情報の挿入チャンネルのライ
ンをサーチする監視方法を採用した場合の、本実施の形
態の受信装置におけるシステムコントローラ５の処理動
作を示すフローチャートとされる。このルーチンにおい
ては、ステップF101において、例えばＳＲＡＭ６に予約
録画設定データが存在するかどうかを判別しており、こ
こで予約録画設定データが存在しなければ元のルーチン
に戻るようにされるが、予約録画設定データが存在する
場合にはステップF102に進む。

【００３９】ステップF102においては予約録画設定デー
タから最先の予約録画の開始時間を参照し、現在時間が
この録画の開始時間のＴ分前に至るまで待機する。そし
て、録画の開始時間のＴ分前に至るとステップF103に進
み、ここでチューナー回路２を制御することによって電
子番組ガイド情報の送信チャンネルを受信して、変更情
報データが挿入されたＬｉｎｅ１１をスキャンする。そ
して、次のステップF104においてＬｉｎｅ１１に変更情
報が挿入されているかどうかが判別され、変更情報が挿
入されていない場合にはステップF106に進むが、変更情
報が挿入されているのであれば、ステップF105に進ん
で、この変更情報を映像信号より抽出して、図２にて説
明したようにしてＳＲＡＭ６に対して電子番組ガイドの
データの書き換えを行う処理を実行する。また、ステッ
プF105では書き換えられた電子番組ガイドのデータに基
づいて、録画予約の設定データに変更が必要な場合に
は、その変更処理を実行するようにされ、この後、ステ
ップF106に進むようにされる。

【００４０】ステップF106では、現在ＳＲＡＭ６に保持
されている録画予約の設定データにに基づいて、最先の
録画予約番組の録画開始時間に至るのを待機しており、
録画開始時間に至るとステップF107に進んで、最先の録
画予約番組の録画動作が行われるようにチューナー回路
２及び録画回路３等の制御を実行する。このような処理
が実行されることで、最先の録画予約番組に放送時間等
の放送内容の変更があった場合には、変更後の放送時間
通りに録画動作の開始／終了が実行されることになる。

【００４１】なお、放送の変更内容として予定されてい
た番組の放映が中止されること等も当然考えられるが、
録画予約されていた番組が放映中止となったような場合
には、例えば、ステップF105において放映中止となった
録画予約番組の設定データが削除されようにされて、変
更前の番組開始時間に至っても録画動作は実行されない
ようにされる。

【００４２】また、変更情報データの監視法として先に
最後に述べた、予約録画が終了した時点で再度、電子番
組ガイドデータの挿入チャンネルのＬｉｎｅ１１をサー
チする監視方法を採用した場合の、システムコントロー
ラ５の処理動作を図７のフローチャートに示す。このル
ーチンの最初の段階においては現在録画動作中とされて
おり、先ずステップF201において現在の予約録画番組の
終了時間を待機しており、終了時間に至るとステップF2
02において録画動作を停止させる。次に、システムコン
トローラ５はチューナー回路２により電子番組ガイド情
報が挿入されたチャンネルを選局してＬｉｎｅ１１をス
キャンし、次のステップF204で変更情報データの有無を
判別して変更情報がなければ元のルーチンに戻るように
される、つまり、このまま録画動作は終了となる。一
方、ステップF204で変更情報のデータが挿入されている
と判別された場合には、ステップF205に進んでこの変更
情報のデータに基づいてＳＲＡＭ６に対して電子番組ガ
イドデータ（及び録画予約設定データ）の書き換えをお
こないステップF206に進む。

【００４３】ステップF206では、上記ステップF205で書
き換えられた電子番組ガイドデータを参照して、先程終
了された録画番組について終了時間が繰り下げられてい
るかどうかについて判別を行い、繰り下げられていなけ
ればそのまま先の録画動作を終了したままこのルーチン
を抜けることとなるが、終了時間が繰り下げられている
ことが判別された場合には、ステップF207に進んで先の
録画番組の新たな録画終了時間まで録画動作を再開する
ように、チューナー回路２及び録画回路３等の制御を行
うようにされる。

【００４４】ｂ第２の実施の形態図８は、本発明の第２の実施の形態としての電子番組ガ
イドデータの送信形態を示す図とされる。本実施の形態
においては、送信側により、この図に示すように特定チ
ャンネルの映像信号の垂直ブランキング期間における、
Ｌｉｎｅ１０，ＬＩｎｅ１１，Ｌｉｎｅ１２の３つの水
平ラインを利用して電子番組ガイドのデータを送信する
ことが行われる。この場合、例えばＬｉｎｅ１０により
図のようにして、１月１日〜１月７日分の電子番組ガイ
ドのデータを１サイクルとして継続的に送信していると
すると、Ｌｉｎｅ１１においては同一内容の電子番組ガ
イドデータを、Ｌｉｎｅ１０のデータ伝送タイミングに
対して一定時間分だけ遅らせるようにしたタイミングに
よって伝送するようにされる。そして、Ｌｉｎｅ１２に
対しては、Ｌｉｎｅ１１の伝送タイミングから更に一定
期間分遅らせるようにされたタイミングによって、Ｌｉ
ｎｅ１０及びＬｉｎｅ１１と同一内容の電子番組ガイド
データを挿入して送信するようにされる。この場合に
は、１月１日〜１月７日の各日にちのデータ伝送時間が
ほぼ同等であるとした上で、Ｌｉｎｅ１１の電子番組ガ
イドデータはＬｉｎｅ１０に対してほぼ２日分遅れのタ
イミングとされ、Ｌｉｎｅ１２のデータはＬｉｎｅ１１
に対してほぼ２日分遅れのタイミングとなるようにされ
る。

【００４５】このようにして送信される電子番組ガイド
データに対応して、受信装置側では例えば図９のフロー
チャートに示すような処理動作をシステムコントローラ
５に実行させることで、従来のように１つのラインのみ
によって電子番組ガイドのデータが送信される場合より
も早期に電子番組ガイドの変更内容に対応することが可
能となる。

【００４６】図９に示すルーチンでは、ステップF301に
おいて、例えば１サイクル分の電子番組ガイドを形成す
るデータのうちから、第ｎ日目のデータの取り込み要求
を受けるようにされる。この場合、具体的には図８に示
したように１月１日〜１月７日までの７日間のデータに
より１サイクルを形成することから、例えば１月３日の
データの取り込みが要求された場合には、第３日目のデ
ータの取り込み要求がなされたものとされ、変数ｎとし
ては「３」が対応することになる。なお、ステップF301
における第ｎ日目のデータの取り込み要求が行われる条
件としては各種考えられるが、例えば、視聴者によるリ
モコン／キー入力回路７の操作に基づくものや、現在の
日付や時刻等の情報に基づいて、システムコントローラ
５自身が、所定タイミングにより第ｎ日目のデータの取
り込みを行うことを判断してこれを第ｎ日目のデータの
取り込み要求とするなどの形態が考えられる。

【００４７】そして、上述のステップF301で第ｎ日目の
データの取り込み要求を受けると、システムコントロー
ラ５はステップF302に進んで、電子番組ガイドが挿入さ
れたチャンネルを選局して、先ずＬｉｎｅ１０について
のサーチを行い、ステップF303に進む。このステップF3
03では、現在サーチしているＬｉｎｅ１０の電子番組ガ
イドが第何日目であるかについて識別を行い、これを第
ｍ日目のデータとしてとらえて、変数ｍについて特定す
る処理を行う。例えば、現在受信されているＬｉｎｅ１
０の電子番組ガイドデータが１月４日のもの、つまり第
４日目のものであった場合には、変数ｍは「４」と定義
される。

【００４８】次のステップF304においては、システムコ
ントローラ５は上記ステップF301、F303で得られている
変数ｎ，ｍに基づいてｎ−ｍ＝Ｓを算出し、次のステッ
プF305において上記算出結果Ｓの値について判別を行
い、この算出結果Ｓの値が１，２，３，−４，−５，−
６の何れかであった場合には、ステップF308に進んで、
Ｌｉｎｅ１０をスキャンした状態を継続しながらｎ日目
の電子番組ガイドのデータの受信されるのを待機するよ
うにされる。これに対して、ステップF305において算出
結果Ｓの値が−１，０，６の何れかであれば、ステップ
F306に進んでスキャンすべきラインをＬｉｎｅ１１に切
り換えた後にステップF308に進み、Ｌｉｎｅ１１により
ｎ日目の電子番組ガイドのデータが受信されるのを待機
する。また、算出結果Ｓの値が４，５，２，３の何れか
であった場合にはステップF307に進んでスキャンすべき
ラインをＬｉｎｅ１２に切り換えて上記ステップF308に
進むようにされる。そして、ステップF308においてステ
ップF301で要求された第ｎ日目の電子番組ガイドデータ
が得られると、システムコントローラ５はステップF309
に進んで、ＳＲＡＭに対して第ｎ日目の電子番組ガイド
データの書き換えを行い、このルーチンを抜けるように
される。

【００４９】ここで、これまで説明してきた図９の処理
動作について、先に示した図８を参照して具体例を挙げ
て説明する。例えば、ここでステップF301において第７
日目、即ち図８の場合であれば１月７日の電子番組ガイ
ドデータの取り込み要求があったとされる（この場合、
変数ｎは７となる）。次に、ステップF302からステップ
F303の処理を経て、電子番組ガイド挿入チャンネルのＬ
ｉｎｅ１０で現在受信された電子番組ガイドのデータ内
容が第ｍ日目であることを識別することになるが、ここ
でＬｉｎｅ１０で現在受信された電子番組ガイドデータ
が１月４日、１月５日、１月６日の何れかである場合、
つまり変数ｍが４、５、６の何れかであるとされた場合
には、ステップF304からF305の処理によって得られるｎ
−ｍの算出結果Ｓは、１、２、３、の何れかとなること
から、Ｌｉｎｅ１０をサーチする状態を維持しながらス
テップF308にすすみ、１月７日の電子番組ガイドデータ
が受信されるのを待機することになる。

【００５０】これに対して、Ｌｉｎｅ１０で現在受信さ
れた電子番組ガイドデータが１月１日又は１月７日（変
数ｍ＝１又は７）である場合には、算出結果Ｓは０又は
６となって、結果的にステップF306に進むことにより、
Ｌｉｎｅ１１のサーチに切換えて１月７日の電子番組ガ
イドデータが受信されるのを待機することになる。この
処理を行うことの根拠として、Ｌｉｎｅ１０での受信時
に電子番組ガイドデータが１月１日とされた場合に、Ｌ
ｉｎｅ１０により１月７日の電子番組ガイドデータの取
り込みを行おうとすれば、その間１月２日〜１月６日分
のデータ伝送に費やされる相当の長時間待機する必要が
あり、また、Ｌｉｎｅ１０での現在の電子番組ガイドデ
ータが１月７日とされている場合には、次のサイクルの
１月７日のデータがくるまで待機しなければならないこ
とになる。そこで、本実施の形態ではＬｉｎｅ１１のサ
ーチに切換えるものであるが、このときＬｉｎｅ１１で
は図８から分かるように１月６日、１月５日あたりの電
子番組ガイドデータを受信することになるため、そのま
まＬｉｎｅ１０によりサーチを実行するよりも早期に１
月７日のデータを取り込むことができる。

【００５１】また、Ｌｉｎｅ１０で現在受信された電子
番組ガイドデータが１月２日又は１月３日である場合に
は、Ｌｉｎｅ１２のサーチに切換えて１月７日のデータ
を待機する（F307→F308）。このとき、Ｌｉｎｅ１２で
は図８から分かるように、１月５日、１月６日あたりの
データを受信することになって、早期に１月７日のデー
タを得ることができる。

【００５２】これまでの説明から理解されるように、本
実施の形態では電子番組ガイドデータを複数のラインに
対して、それぞれタイミングを異ならせるようにして伝
送し、受信装置側ではこれに対応するようにして、図９
に示したような処理を行わせることにより、所要の日付
の電子番組ガイドを早期に得ることが可能となり、これ
を電子番組ガイド表示や録画予約動作に反映させること
ができる。なお、この場合には３つの水平ラインにより
電子番組ガイドを伝送するシステムとされているが、利
用ライン数は実際の使用形態に応じて変更されて構わな
い。

【００５３】ｃ第３の実施の形態図１０に第３の実施の形態としての電子番組ガイドデー
タの伝送形態を示す。この図においては、特定チャンネ
ルの垂直ブランキング期間のＬｉｎｅ１０，１１を利用
して電子番組ガイドデータを伝送するものとされ、この
場合には、期間的には先の各実施の形態と同様に１月１
日から１月７日までのデータを伝送するものとされる。
そして、例えばＬｉｎｅ１０においては１月１日から１
月７日までのデータのうち、１月１日から１月３日のデ
ータを１サイクルとして伝送するようにして、Ｌｉｎｅ
１１では残りの１月４日から１月７日のデータを１サイ
クルとして伝送するようにしている。

【００５４】そして受信側においては、取り込み要求の
あった日にちの含まれる水平ラインを選択して、所要の
日付の電子番組ガイドデータを待機して受信し、データ
の書き換えを行うようにすることになるが、このように
しても、１つのラインのみによって電子番組ガイドデー
タを伝送する場合よりも、必要とされる日にちの電子番
組ガイドデータをより迅速に得ることが可能となる。な
お、本実施の形態において、例えば７日間分のデータの
Ｌｉｎｅへの割り当ては図１０に限定されるものではな
く、利用ラインも２本に限定されるものではない。

【００５５】ｄ第４の実施の形態図１１は、第４の実施の形態としての電子番組ガイドデ
ータの伝送形態例を示すものとされ、この場合には例え
ば特定チャンネルの垂直ブランキング期間のＬｉｎｅ１
０のみを用いるようにされている。ここで、例えば時刻
ｔ４〜ｔ６に渡って放送予定されていたある番組につい
て、その放送時刻を繰り下げる変更が生じたとすると、
送信側においては基本的には、時刻ｔ１〜ｔ２に於いて
送信される１サイクル分の電子番組ガイドデータに示す
ように、上記変更内容に対応する変更情報のデータを所
定タイミングで割り込ませるようにして挿入して送信す
るようにされる。そして、次の時刻ｔ２から同様にして
１サイクル分の電子番組ガイドデータを送信することに
なるが、この期間内においては、時刻ｔ４〜ｔ６におい
て放送予定されていた番組の所定時間（Ｔ分）前となっ
た時刻ｔ３から時刻ｔ４までの期間にわたり、上記変更
情報のデータについて送信頻度を上げて繰り返し送信す
るようにされる。

【００５６】そして受信装置側においては、上記のよう
にして送信される電子番組ガイドデータに対応して、例
えば、先の第１の実施の形態における図６のフローチャ
ートに準ずる処理を実行することで、上記図１１に示し
たような比較的緊急的な放送内容の変更に対応して録画
動作の実行制御などを行うようにすることが可能にな
る。つまり、本実施の形態であれば図６に示すルーチン
においてステップF103によりＬｉｎｅ１０をスキャンす
る処理を実行するように、システムコントローラ５を構
成する。これにより、例えば上記図１１の時刻ｔ４〜ｔ
６の期間に放送予定されているものとして、この番組を
先に録画予約していたような場合も、上述の処理が実行
されることで、時刻ｔ３〜ｔ４の期間のデータを取り込
むことが可能となる。これによって、自動的に当該番組
の録画予約設定を変更して、変更内容に従って番組録画
が行われるようにすることができる。

【００５７】なお、本発明として適用される送信装置及
び受信装置は、図１及び図２に示したような構成のみに
限定されるものではなく、実際の使用条件等に応じて適
宜変更が可能とされる。また、上記各実施の形態とされ
る電子番組ガイドの伝送方法に対応する受信側の動作と
して、各図に示したフローチャートの処理も適宜変更が
可能とされる。そして、これまでの説明においては各実
施の形態とされる電子番組ガイド情報の伝送方法をそれ
ぞれ独立して採用することを前提として説明している
が、これらの電子番組ガイド情報の伝送方法を複数組み
合わせるようにして送信を行い、受信側もこのような伝
送形態に対応して、より迅速に新たな変更情報が得られ
るように動作するように構成することも考えられる。

【００５８】

【発明の効果】本発明は、以上のように構成されている
事から、放送内容の変更に迅速に対応することが可能と
なり、ユーザにいちはやく新たな電子番組ガイド表示を
提供することが可能とされる。また、録画予約設定に変
更を要するような放送内容の変更が生じても、この変更
情報を録画動作開始以前の段階で保持することが可能と
なるため、ユーザが特に注意を払わなくとも、自動的に
録画予約番組の放送時間の繰り下げなどの変更に追従し
て適正に録画動作を行うことができるため、ユーザに対
して有用な送受信システムを提供することが可能とな
る。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施の形態としての送信装置の構成例
を示すブロック図である。

【図２】本発明の実施の形態としての受信装置の構成例
を示すブロック図である。

【図３】第１の実施の形態による電子番組ガイドの伝送
方式を示す説明図である。

【図４】変更情報データに基づく電子番組ガイド表示の
表示変更形態例を示す説明図である。

【図５】変更情報データの内容の具体例を示す説明図で
ある。

【図６】第１の実施の形態の電子番組ガイド情報の伝送
方式に対応する、録画開始前の受信装置の処理動作を示
すフローチャートである。

【図７】第１の実施の形態の電子番組ガイド情報の伝送
方式に対応する、録画終了時の受信装置の処理動作を示
すフローチャートである。

【図８】第２の実施の形態による電子番組ガイド情報の
伝送方式を示す説明図である。

【図９】第２の実施の形態の電子番組ガイド情報の伝送
方式に対応する、電子番組ガイド取り込み時の受信装置
の処理動作を示すフローチャートである。

【図１０】第３の実施の形態による電子番組ガイド情報
の伝送方式を示す説明図である。

【図１１】第４の実施の形態による電子番組ガイド情報
の伝送方式を示す説明図である。

【図１２】本発明にて採用される電子番組ガイドデータ
伝送のための映像信号フォーマットを示す波形図であ
る。

【図１３】従来例としての電子番組ガイド情報の伝送方
式を示す説明図である。

【図１４】電子番組ガイド表示の表示形態例を示す説明
図である。

【図１５】録画予約設定操作を電子番組ガイド表示と共
に示す説明図である。

【符号の説明】

１アンテナ２チューナー回路３録画回路４再生回路５システムコントローラ５ａスライス／デコード回路６ＳＲＡＭ７リモコン／キー入力回路１０表示回路２１同期分離回路２２垂直ブランキング期間検出回路２３ラインカウンタ２４クロックジェネレータ２５挿入ディレイタイマ２７データレジスタ３０データベース部３１挿入回路

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.⁶ 識別記号庁内整理番号ＦＩ技術表示箇所Ｈ０４Ｎ 5/262 Ｈ０４Ｎ 7/087 5/44 7/083 7/087 7/088

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】放送番組のガイドとなる番組ガイド情報
のデータを映像信号の所定の水平ラインに挿入して送信
すると共に、上記番組ガイド情報のデータが挿入される
水平ラインとは異なる水平ラインに対して、上記番組ガ
イド情報の変更内容を示す変更情報のデータを挿入して
送信することのできる送信手段、を備えていることを特徴とする送信装置。
【請求項２】特定の期間内にわたって放送されるべき
放送番組のガイドとなる番組ガイド情報のデータを所定
期間単位で分割して、分割された期間ごとの上記番組ガ
イド情報のデータを、それぞれ映像信号の異なる水平ラ
インにより送信する送信手段、を備えていることを特徴とする送信装置。
【請求項３】特定の期間内にわたって放送されるべき
放送番組のガイドとなる番組ガイド情報のデータを映像
信号の複数の水平ラインに挿入して送信すると共に、各
ラインごとに番組ガイド情報のデータの送信タイミング
が異なるようにして送信する送信手段、を備えていることを特徴とする送信装置。
【請求項４】放送番組のガイドとなる番組ガイド情報
のデータを映像信号の所定の水平ラインに挿入して送信
すると共に、上記番組ガイド情報の内容に変更があった
場合には、その変更情報のデータを割り込ませて送信す
る送信手段、を備えていることを特徴とする送信装置。
【請求項５】上記送信手段は、上記変更情報のデータ
に対応する番組の放送時間の所定時間前に至った場合に
上記変更情報のデータの割り込み頻度を上げて送信する
ようにされていることを特徴とする請求項４に記載の送
信装置。
【請求項６】映像信号の所定ラインに挿入される放送
番組のガイドとなる番組ガイド情報のデータを抽出し、
この抽出された番組ガイド情報のデータに基づいて、少
なくとも予約録画に関する設定を行うことのできる受信
装置であって、上記番組ガイド情報において内容の変更を示す変更情報
のデータが存在すると判別された場合には、上記変更情
報のデータに基づいて予約録画に関する所要の処理を実
行するように構成された制御手段、を備えていることを特徴とする受信装置。
【請求項７】上記制御手段は、上記記憶手段に書き込
まれた上記変更情報のデータに基づいて、予約録画内容
の変更設定を実行可能とされていることを特徴とする請
求項６に記載の受信装置。
【請求項８】上記制御手段は、予約録画番組の放送時
間内の所定期間、若しくは録画動作終了後に変更情報の
データの有無を判別し、当該予約録画番組に関する変更
情報として録画終了時間が延長されている場合には、こ
の変更情報に基づいて録画動作終了時間を延長させるこ
とが可能なように構成されていることを特徴とする請求
項６に記載の受信装置。
【請求項９】上記制御手段は、上記番組ガイド情報及
び変更情報のデータに基づいて、予約録画設定のための
メニュー画像を表示出力可能とされていることを特徴と
する請求項６に記載の受信装置。
【請求項１０】放送番組のガイドとなる番組ガイド情
報のデータと上記番組ガイド情報の変更内容を示す変更
情報のデータを、それぞれ映像信号の所定の異なる水平
ライン若しくは同一水平ラインに挿入して送信する送信
手段と、上記送信手段より送信された映像信号から抽出した上記
番組ガイド情報のデータに基づいて予約録画に関する制
御が可能とされると共に、上記変更情報のデータに基づ
いて予約録画設定された番組の予約録画時間の設定変更
が実行可能とされる制御手段を備えた受信手段と、を備えて構成されていることを特徴とする送受信システ
ム。