JPH09204846A - 操作装置 - Google Patents

操作装置

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JPH09204846A
JPH09204846A JP5180296A JP5180296A JPH09204846A JP H09204846 A JPH09204846 A JP H09204846A JP 5180296 A JP5180296 A JP 5180296A JP 5180296 A JP5180296 A JP 5180296A JP H09204846 A JPH09204846 A JP H09204846A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は、静電容量型スイッチを備えた操作装
置に関し、静電容量型スイッチを用い、しかも微妙な調
整が不要で高い信頼性をもって操作量を検出することの
できる操作装置を提供する。 【解決手段】静電容量型アナログスイッチが押下されて
いないときと押下されたときの容量値を記憶し、検出手
段により検出された静電容量型アナログスイッチの容量
値と記憶された容量値とに基づいて、静電容量型アナロ
グスイッチの現在のストローク位置を求める補正手段を
備えた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばコンピュー
タやその他の機器に対し操作量を入力する操作装置に関
し、詳細には、静電容量型スイッチを備えた操作装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、静電容量型スイッチが提案さ
れており(実公平3−17376号公報参照)、その静
電容量型スイッチを、コンピュータへの情報入力用キー
ボードに使用することが提案されている。図1は、上記
従来の静電容量型スイッチの概略構成図である。
【0003】基板1上に、この例では2つの固定電極、
すなわちドライブ側固定電極2aとセンス側固定電極2
bが形成されている。これらの固定電極2a,2bの上
には誘電膜3が配置され、さらにその上には、渦巻状の
コイルバネからなる可動電極4が配置されている。ここ
で、この可動電極4が図1の上から押下されると、固定
電極2a,2bと可動電極4との間の静電容量が変化す
る。
【0004】図2は、静電容量型スイッチの押下のスト
ロークに対する静電容量の変化例を示すグラフである。
図2に示すように押下ストロークに応じて静電容量が変
化することから、この静電容量を検出することにより可
動電極4の押下の程度、すなわちこの静電容量型スイッ
チのストローク位置を知ることができる。
【0005】この静電容量型スイッチの静電容量を測定
するには、ドライブ側固定極2aに所定の交流電圧信号
を入力し、そのドライブ側固定電極2aと可動電極4と
の間の容量、およびその容量と等価的に直列に接続され
た容量である、可動電極4とセンス側固定電極2bとの
間の容量を経由してセンス側固定電極2bにあらわれる
信号を検出することによりその静電容量型スイッチの静
電容量を検出することができる。
【0006】図3は、図1に示す構造の静電容量型スイ
ッチの静電容量の測定回路を示す回路図である。ドライ
バ31は、所定の周波数の信号を発生し、アナログマル
チプレクサ32に入力する。このアナログマルチプレク
サ32は、マイクロコンピュータ36の指令を受けて、
ドライバ31から入力された信号が、一時には複数の静
電容量型スイッチ33のうちのいずれか1つの静電容量
型スイッチに入力されるように、切り換わり、これによ
り、複数の静電容量型スイッチ33が順次走査される。
信号が入力された静電容量型スイッチ33を経由した信
号は、増幅器34で適切に増幅され、A/D変換器35
でディジタル信号に変換されてマイクロコンピュータ3
6に入力される。マイクロコンピュータ36は、入力さ
れたディジタル信号の大きさが例えば図2に示すしきい
値Thより大きいか小さいかを判断してオン/オフに二
値化することによりその静電容量型スイッチが操作され
たか否かの二値信号を生成してホストコンピュータに送
る。
【0007】例えばこのようにして、静電容量型スイッ
チの操作が検出される。図1に示す静電容量型スイッチ
は、2つの固定電極2a,2bを備えていることから、
多数の静電容量型スイッチを配置する場合は、それら多
数の静電容量型スイッチを縦横に二次元的に配列し、例
えば縦方向については、縦方向に並ぶ複数の静電容量型
スイッチのドライブ側固定電極2aどうしを接続し、横
方向については、横方向に並ぶ複数の静電容量型スイッ
チのセンス側固定電極2bどうしを接続し、ドライブ側
の線とセンス側の線を選択することにより静電容量型ス
イッチを特定してその特定した静電容量型スイッチの容
量を測定してもよい。ただし、原理上は、固定電極は1
つであってその固定電極と可動電極との間を通過する信
号を検出してそれらの電極のうちの静電容量を検出して
もよい。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上記に例示した構造の
静電容量型スイッチは、本質的には操作量に応じた連続
的な値を検出することのできるアナログスイッチである
にも拘らず、コンピュータのキーボードのようにオン/
オフの検出に用いられているにとどまっている。この原
因の1つは、通常のキーボードスイッチのようにオン/
オフのみの検出のときは、機構的、電気的なばらつきは
さほど問題とはならないが、このスイッチを操作量を連
続的に検知するアナログスイッチとして用いるには操作
のストロークに対する静電容量のばらつきが大きく、調
整等に時間がかかったり、その後の信頼性にも問題が生
じるおそれがあることにある。
【0009】本発明は、上記事情に鑑み、上記の静電容
量型スイッチの特徴を生かした新規な操作装置を提供す
ることを目的とする。また、本発明は、上記の静電容量
型スイッチを用い、しかも微妙な調整が不要で高い信頼
性をもって操作量を検出することのできる操作装置を提
供することも目的の1つとする。
【0010】
【課題を解決するための手段】図4は、本発明の第1の
操作装置の基本ブロック図である。本発明の第1の操作
装置は、 (1)固定電極と、その固定電極に対向して配置され圧
縮されたときに各線素がその固定電極に近接する方向に
移動しその固定電極との間の静電容量が移動量に応じて
変化する、圧縮方向に巻径が変化したコイルばねからな
る可動電極とを有する静電容量型アナログスイッチ50 (2)上記静電容量型アナログスイッチ50の容量を検
出する検出手段 (3)上記静電容量型アナログスイッチ50が押下され
ていないときと押下されたときの容量値を記憶し、上記
検出手段51により検出された静電容量型アナログスイ
ッチ50の容量値と記憶された容量値とに基づいて、静
電容量型アナログスイッチ50の現在のストローク位置
を求める補正手段52を備えたことを特徴とする。
【0011】本発明の第1の操作装置は、上記補正手段
52を備えているため、ストロークに対する容量に大き
なばらつきが存在していても、微妙な調整は不要であっ
て、かつ高精度でそのストロークを検出することができ
る。また、本発明の第1の操作装置は上記補正手段52
を備えているため、ストローク位置を正確に求めること
ができ、したがって、本発明の第1の操作装置を、その
静電容量型スイッチ50が強く押されたか弱く押された
かという、いわゆるタッチレスポンスに応用することが
できる。
【0012】この場合、本発明の第1の操作装置におい
て、静電容量型アナログスイッチ50が操作されたとき
の、その静電容量型アナログスイッチ50が所定の第1
のストローク位置を通過した時刻から所定の第2のスト
ローク位置を通過する時刻までの時間を計測する計時手
段53が備えられる。この計時手段53で上記の時間を
計測することにより、強く押されたか弱く押されたかと
いう操作の強さが検知される。
【0013】また、本発明の第2の操作装置は、固定電
極と、その固定電極に対向して配置され圧縮されたとき
に各線素がその固定電極に近接する方向に移動しその固
定電極との間の静電容量が移動量に応じて変化する、圧
縮方向に巻径が変化したコイルばねからなる可動電極と
を有する静電容量型アナログスイッチが少なくとも3個
円状に配置されるとともに、これらの静電容量型アナロ
グスイッチを覆い、これらの静電容量型アナログスイッ
チが配列された円の中心を軸としていずれの方向にも傾
斜してこれらの静電容量型アナログスイッチのうちの一
部の静電容量型アナログスイッチを押下する操作板とを
備えたことを特徴とする。
【0014】この第2の操作装置は、従来のマウス、ジ
ョイスティック、トラックボール等と同様な二次元的な
操作量を入力することができる。この第2の操作装置
は、その用途が限定されるものではないが、特に、ゲー
ム機用コントローラに好適に組み込むことができる。さ
らに、本発明の第3の操作装置は、一端側が基体に軸支
されその基体に接離する方向に回動自在な鍵、その鍵を
基体から離間させる方向に付勢するバネ部材、および鍵
の押下により押下される、固定電極と、その固定電極に
対向して配置され圧縮されたときに各線素がその固定電
極に近接する方向に移動しその固定電極との間の静電容
量が移動量に応じて変化する、圧縮方向に巻径が変化し
たコイルばねからなる可動電極とを有する静電容量型ア
ナログスイッチを備えたことを特徴とする。
【0015】電子楽器などに組み込まれ、ないし電子楽
器などに接続される鍵盤装置には、鍵の押下の速度を検
出するスイッチが備えられている。本発明の第3の操作
装置によれば、静電容量型スイッチを用いてその鍵の押
下位置、押下速度を検出することができる。尚、上記第
2の操作装置、第3の操作装置は、機構的な構造を規定
したものであるが、それら第2の操作装置、第3の操作
装置は、それらの機構的な構造に加え、上記静電容量型
アナログスイッチの容量を検出する検出手段、および上
記静電容量型アナログスイッチが押下されていないとき
と押下されたときの容量値を記憶し、上記検出手段によ
り検出された上記静電容量型アナログスイッチの容量値
と記憶された容量値とに基づいて、上記静電容量型アナ
ログスイッチの現在のストローク位置を求める補正手段
を備えたものであってもよい。
【0016】本発明の第2ないし第3の操作装置におい
て上記補正手段を備えた場合、本発明の第1の操作装置
と同様、ストローク位置を正確に求めることができるた
め、本発明の第2〜第3の操作装置を、その静電容量型
スイッチが強く押されたか弱く押されたかという、いわ
ゆるタッチレスポンスに応用することができる。この場
合、本発明の第1の操作装置と同様、本発明の第2、な
いし第3の操作装置において、静電容量型アナログスイ
ッチが操作されたときの、その静電容量型アナログスイ
ッチが所定の第1のストローク位置を通過した時刻から
所定の第2のストローク位置を通過する時刻までの時間
を計測する計時手段が備えられる。
【0017】この計時手段で上記の時間を計測すること
により、強く押されたか弱く押されたかという操作の強
さが検知され、例えばこの操作装置を電子楽器の鍵盤装
置に用いた場合に発音する楽音の音量を制御することが
でき、あるいは、この操作装置をゲーム機に用いた場合
に画面上のアニメーションの動きの速さ等を制御するこ
とができる。強く押されたか弱く押されたかという二値
のみでよい場合は、上記の計測された時間を二値化処理
すればよい。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態について
説明する。尚、以下の実施形態の説明では、再度、前述
した各図1〜3を参照して説明する。図1に示す静電容
量型スイッチにおいて、ここでは、押し下げられていな
い場合であっても、可動電極4は、誘電膜3を介してド
ライブ側固定電極2aと接触しており、それら可動電極
4とドライブ側固定電極2aとの間では所定の静電容量
を形成しており、一方、可動電極4とセンス側固定電極
2bとの間では理想的には静電容量は形成されておら
ず、可動電極4の押下に伴ってそれら可動電極4とセン
ス側固定電極2bとの間に押下のストロークに応じた静
電容量が形成されるものとする。ただし非押下時におい
ても、この静電容量型スイッチの本質的な構造、組立て
誤差等により、押下前の段階においても、可動電極4と
センス側固定電極2bとの間には、その静電容量型スイ
ッチ毎に値の異なる静電容量が形成されている。
【0019】さらに、押下に伴って形成される、可動電
極4とセンス側固定電極2bとの間の静電容量も、その
静電容量型スイッチ毎に押下のストロークに対する、形
成される静電容量の値が異なっている。また、押下前の
段階における、可動電極4とドライブ側固定電極2aと
の間の静電容量もその静電容量型スイッチ毎に異なって
いる。
【0020】この静電容量型スイッチの静電容量は、図
3を参照して説明したように、複数の静電容量型スイッ
チ33にわたって順次、循環的にセンスされマイクロコ
ンピュータにそのデータが取り込まれる(以下、これを
「静電容量型スイッチを繰り返しスキャニングする」と
称する)。静電容量型スイッチには、上記のようなばら
つきが存在するため、マイクロコンピュータ36では以
下のようにしてそのデータの補正を行う。
【0021】(最小容量の決定)マイクロコンピュータ
36の内部には、各静電容量型スイッチ33のそれぞれ
に対応してその静電容量型スイッチ33の最小容量、す
なわちその静電容量型スイッチが押される前の容量を記
憶しておくバッファ(バッファAと名づける)が用意さ
れており、図3に示す回路への電源投入時に動作するプ
ログラムにより、そのバッファAに所定の最大容量を表
す値が格納される。その後、静電容量型スイッチのスキ
ャニングが開始されるが、一回のスキャニング毎に現在
センスした値とバッファAに格納されている値とを比較
し、現在センスした値の方が小さかった場合バッファA
の値を‘1’だけ減算(静電容量の値の低下を表わ
す)。こうすることにより、電源投入後使用開始前の、
人間の感覚にとってはほぼ瞬時の間に多数回繰り返すス
キャニングにより、バッファAに格納された値は各静電
容量型スイッチ毎の押下前の各静電容量を示すものとな
る。
【0022】ただし、静電容量型スイッチの押下前の静
電容量が電源変動やノイズ等により実際の値よりも低め
に検出されてしまいその低めの値がバッファAに格納さ
れたままにとどまるのを避けるために、スキャニングの
時間と比べかなり長い周期でバッファAの値が‘+1’
される。この‘+1’された後のスキャニングで、バッ
ファAに格納されている値よりも現在センスした値の方
が小さかった場合、バッファAの値が再度、‘−1’さ
れる。
【0023】このようにして電源が切られる迄の間、ダ
イナミックに各静電容量型スイッチ毎の最小容量が定め
られる。 (最大容量の決定)マイクロコンピュータ36の内部に
は、上述したバッファAに加え、各静電容量型スイッチ
33のそれぞれに対応して、その静電容量型スイッチ3
3の最大容量、すなわちその静電容量型スイッチの最大
押下時の静電容量を記憶しておくバッファ(バッファB
と名づける)も用意されており、電源投入時には、静電
容量型スイッチがばらついても最大押下時には、必ずそ
の静電容量値までは確保されるという値が格納される。
その最大押下時において静電容量がその静電容量値まで
上昇しない静電容量型スイッチは、例えば出荷検査時に
不良品と見なされる。
【0024】この最大容量は、使用前には補正すること
はできないが、スキャニングの際にバッファBの値より
も大きな値がセンスされる都度、その大きな値がバッフ
ァBの内容が更新される。このとき、信頼性を高めるた
め、複数回のスキャニングで大きな値がセンスされたこ
とをもってバッファBの内容を更新するようにしてもよ
い。
【0025】上記のようにして最小容量、最大容量がダ
イナミックに更新される。実際の使用時には、現在セン
スされたある静電容量型センサの容量値を、バッファ
A,バッファBに格納された、その静電容量型スイッチ
の最小容量、最大容量に基づいて補正をして、正しい
値、すなわちその静電容量型スイッチの現在の押下のス
トロークが求められる。このようにして求められたスト
ロークデータを、二値化せずにホストコンピュータに送
り、ホストコンピュータ側で処理することにより、種々
の応用が可能となる。
【0026】図5は、その応用の1つであるタッチレス
ポンスの説明図である。上記のようにして、最小容量、
最大容量をそれぞれバッファA,バッファBに格納し、
それらのバッファA,Bに格納された最小容量,最大容
量を用いてその静電容量型スイッチの正確なストローク
が求められ、その静電容量型スイッチを押したときの実
際のストロークと求められたストロークが高精度に一致
することになる。
【0027】そこで、ストロークのしきい値を2つ、す
なわちストロークAとストロークBを設定しておき、そ
の静電容量型スイッチを押したときの、ストロークAを
通過した時刻に計時を開始し、ストロークBに達する迄
の時間を計測する計時手段を備える。このようにして計
測された時間は、直接的にはその静電容量型スイッチを
押す速さを測定していることになるが、人間の感覚上
は、その静電容量型スイッチを押す強さ(いわゆるタッ
チレスポンス)に対応している。このようにして計測さ
れた時間は、この静電容量型スイッチの用途に応じて、
この静電容量型スイッチを、例えば電子楽器の鍵盤装置
に用いたときは、鍵を押す強さ(速さ)を、発音する楽
音の音量に反映させたり、あるいは、この静電容量型ス
イッチを、例えばゲーム機用コントローラに用いたとき
は、その静電容量型スイッチを押す強さ(速さ)を、例
えばテレビ画面上のアニメーションの動きの速さに反映
させたりすることができる。この計時手段は、ホストコ
ンピュータ側に備えていてもよく、あるいは、図3に示
す、この静電容量型スイッチ側に組み込まれたマイクロ
コンピュータ36に備えて(すなわちそのマイクロコン
ピュータ36で動作するプログラムで計時して)、その
計時結果をホストコンピュータ側に送ってもよい。
【0028】図6は、静電容量型スイッチを備えたゲー
ム機用コントローラの模式図、図6は、その一部分の説
明図である。図に示すゲーム機用コントローラ10に
は、それぞれ単独の操作が可能な4つの静電容量型スイ
ッチ11a,11b,11c,11dと、円板上の操作
板12が備えられている。この操作板12は、その中心
点0から周辺側に離れたところを押すことによって、そ
の中心点0を中心としてその押した側に傾くように構成
されている。
【0029】この操作板12の下には、図7に示すよう
に、ここに示す例では、4つの静電容量型スイッチ13
a,13b,13c,13dが円状に並ぶように配列さ
れており、操作板12が押されると、その押された方向
に応じて、それら4つの静電容量型スイッチ13a,1
3b,13c,13dのうちの押された側に配置された
1つもしくは2つの静電容量型スイッチが押し下げられ
る。どの1つの静電容量型スイッチが押されるか、ある
いはどの2つの静電容量型スイッチがそれぞれどの程度
押されるかをセンスすることによって操作板12がどの
方向に傾けられたか、およびどの程度傾けられたかを知
ることができる。
【0030】従来の汎用のゲーム機用コントローラは、
上述した各静電容量型スイッチ11a,11b,11
c,11d;13a,13b,13c,13dに代わり
単にそのスイッチが押されたか否かを二値的に検出する
オン/オフのスイッチが備えられているが、これと比べ
図6に示すゲーム機用コントローラ10の場合、上述し
た押下のストロークを正しく検知する補正手段と組み合
わせることにより、ゲーム用ソフトに応じ、以下に例示
するような複雑な動作をさせることができる。従来では
二値的なオン/オフの操作のみであったため、例えば、
自動車レースのゲームにおいて、自動車を加速させるか
させないかという二値的な操作しかできなかったのに対
し、図6に示すゲーム機用コントローラ10では、ゆっ
くりと加速する、速く加速するといった加速の程度を操
作者の思い通りに変えることができる。また、操作板1
2側については、従来では、ある1つのスイッチがオン
されるかあるいは円周方向に隣接した2つのスイッチが
オンされるかにより45°ずつの角度分解能であった
が、図6に示す操作板12の場合、そのデータのとり方
により例えば1°ずつ等極めて細かい角度分解能を得る
ことができ、その指示の方向を極めて精密にコントロー
ルすることができ、さらにその操作板12の操作量に応
じ、その方向についての‘操作の強さ’も入力すること
ができる。
【0031】従来、静電容量型スイッチではなく通常の
オン/オフ接点のスイッチを備えた、図6に示す形状と
同様の形状を有するゲーム機用コントローラで対応でき
ないゲームの場合、そのゲーム機用コントローラとは別
にそのゲームソフトに適合したコントローラが必要であ
ったが、図6に示すゲーム機用コントローラ10によれ
ば、従来よりも極めて広範なゲームに適合し、このゲー
ム機用コントローラ10以外のコントローラを別途用意
する必要性はほとんど皆無となる。
【0032】尚、操作板12および静電容量型スイッチ
13a,13b,13c,13dの構成は、ゲーム機用
コントローラに限らず、従来のマウス、トラックボー
ル、ジョイステック等、画面上の方向等を指示する操作
子に代わる操作子として構成してもよい。図8は、電子
楽器用の鍵盤を構成する一本の鍵の部分概略構成図であ
る。
【0033】鍵21の後端部21aがシャーシ22に軸
支されており、鍵21の前端部21bがシャーシ22に
近づく方向および遠ざかる方向に回動自在に構成されて
いる。また、この鍵21の後端部21aとシャーシ22
との間には引張ばね23が配置されており、鍵21は、
シャーシ22から離れる方向に付勢されている。鍵21
には、係止爪21cが形成されており、その係止爪21
cがシャーシ22に係合することにより、鍵21の、シ
ャーシ22から離れる方向への回動の上限が規制されて
いる。また、鍵21には突起部21dが形成されてお
り、鍵21がシャーシ22に近づく方向に押されると、
その突起部21dがシャーシ22に当接し、これによ
り、鍵21の回動の下限が規制されている。
【0034】また、シャーシ22上には静電容量型スイ
ッチ24が備えられ、鍵21の、その静電容量型スイッ
チ24に対向する位置には、その静電容量型スイッチ2
4を押す押下部21eが形成されている。鍵21が押下
されると、その押下のストロークに応じて、静電容量型
スイッチ24の静電容量が変化し、その静電容量をセン
スすることにより、鍵21の押下量を知ることができ
る。
【0035】この静電容量型スイッチ24と、前述した
押下のストロークを正しく求めるための補正手段とを組
み合わせると、鍵の押下位置が正確に検知され、さら
に、タッチレスポンスのための計時手段を備えると鍵の
押下速度が正確に検知され、演奏者の微妙なニュアンス
の表現力を向上させることができる。また、この静電容
量型スイッチは、ストロークも取れ軽いタッチで押下す
ることができるため、鍵の操作感を損うこともない。
【0036】また、本発明の操作装置をオン/オフ操作
用として使用した場合、例えばコンピュータ入力用のキ
ーボードとして使用した場合も、押下ストロークが高精
度に検知されることから、例えば押下したときにオンに
変化するストローク位置と、押下した状態から離したと
きのオフに変化するストローク位置との間にヒステリシ
スをもたせることによりチャッタリングのない信頼性の
高いキーボードが実現する。
【0037】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のによれ
ば、従来にない新規な操作装置が実現し、さらに、高信
頼性の操作装置を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】上記従来の静電容量型スイッチの概略構成図で
ある。
【図2】静電容量型スイッチの押下のストロークに対す
る静電容量の変化例を示すグラフである。
【図3】図1に示す構造の静電容量型スイッチの静電容
量の測定回路を示す回路図である。
【図4】本発明の第1の操作装置の基本ブロックであ
る。
【図5】タッチレスポンスの説明図である。
【図6】静電容量型スイッチを備えたゲーム機用コント
ローラの模式図である。
【図7】図5に示すゲーム機用コントローラの一部分の
説明図である。
【図8】電子楽器用の鍵盤を構成する一本の鍵の部分概
略構成図である。
【符号の説明】
1 基板 2a ドライブ側固定電極 2b センス側固定電極 3 誘電膜 4 可動電極 10 ゲーム機用コントローラ 11a,11b,11c,11d,13a,13b,1
3c,13d,24,33 静電容量型スイッチ 12 操作板 21 鍵 22 シャーシ 23 引張ばね 31 ドライバ 32 アナログマルチプレクサ 34 増幅器 35 A/D変換器 36 マイクロコンピュータ 50 静電容量型アナログスイッチ 51 検出手段 52 補正手段 53 計時手段

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 固定電極と、該固定電極に対向して配置
    され圧縮されたときに各線素が該固定電極に近接する方
    向に移動し該固定電極との間の静電容量が該移動量に応
    じて変化する、圧縮方向に巻径が変化したコイルばねか
    らなる可動電極とを有する静電容量型アナログスイッ
    チ、 前記静電容量型アナログスイッチの容量を検出する検出
    手段、および前記静電容量型アナログスイッチが押下さ
    れていないときと押下されたときの容量値を記憶し、前
    記検出手段により検出された前記静電容量型アナログス
    イッチの容量値と記憶された容量値とに基づいて、前記
    静電容量型アナログスイッチの現在のストローク位置を
    求める補正手段を備えたことを特徴とする操作装置。
  2. 【請求項2】 固定電極と、該固定電極に対向して配置
    され圧縮されたときに各線素が該固定電極に近接する方
    向に移動し該固定電極との間の静電容量が該移動量に応
    じて変化する、圧縮方向に巻径が変化したコイルばねか
    らなる可動電極とを有する静電容量型アナログスイッチ
    が少なくとも3個円状に配置されるとともに、 これらの静電容量型アナログスイッチを覆い、これらの
    静電容量型アナログスイッチが配列された円の中心を軸
    としていずれの方向にも傾斜してこれらの静電容量型ア
    ナログスイッチのうちの一部の静電容量型アナログスイ
    ッチを押下する操作板とを備えたことを特徴とする操作
    装置。
  3. 【請求項3】 ゲーム機用コントローラに組み込まれて
    なることを特徴とする請求項2記載の操作装置。
  4. 【請求項4】 一端側が基体に軸支され該基体に接離す
    る方向に回動自在な鍵、該鍵を該基体から離間させる方
    向に付勢するバネ部材、および該鍵の押下により押下さ
    れる、固定電極と、該固定電極に対向して配置され圧縮
    されたときに各線素が該固定電極に近接する方向に移動
    し該固定電極との間の静電容量が該移動量に応じて変化
    する、圧縮方向に巻径が変化したコイルばねからなる可
    動電極とを有する静電容量型アナログスイッチを備えた
    ことを特徴とする操作装置。
  5. 【請求項5】 前記静電容量型アナログスイッチの容量
    を検出する検出手段、および前記静電容量型アナログス
    イッチが押下されていないときと押下されたときの容量
    値を記憶し、前記検出手段により検出された前記静電容
    量型アナログスイッチの容量値と記憶された容量値とに
    基づいて、前記静電容量型アナログスイッチの現在のス
    トローク位置を求める補正手段を備えたことを特徴とす
    る請求項2から4のうちいずれか1項記載の操作装置。
  6. 【請求項6】 前記静電容量型アナログスイッチが操作
    されたときの、該静電容量型アナログスイッチが所定の
    第1のストローク位置を通過した時刻から所定の第2の
    ストローク位置を通過する時刻までの時間を計測する計
    時手段を備えたことを特徴とする請求項1又は5記載の
    操作装置。
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