JP3880652B2 - 静電容量型アナログスイッチおよび操作装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、押下量に応じて静電容量が変化する静電容量型アナログスイッチ、および例えばコンピュータやその他の機器に対し操作量を入力する静電容量型アナログスイッチを備えた操作装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、静電容量型スイッチが提案されており(実公平3−17376号公報参照)、その静電容量型スイッチを、コンピュータへの情報入力用キーボードに使用することが提案されている。
図10は、上記従来の静電容量型アナログスイッチの概略構成図である。
【0003】
基板1上に、この例では2つの固定電極、すなわちドライブ側固定電極2aとセンス側固定電極2bが形成されている。これらの固定電極2a,2bの上には誘電膜3が配置され、さらにその上には、渦巻状のコイルバネからなる可動電極4が配置されている。
ここで、この可動電極4が図10の上から押下されると、固定電極2a,2bと可動電極4との間の静電容量が変化する。
【0004】
図11は、静電容量型スイッチの押下のストロークに対する静電容量の変化例を示すグラフである。
図11に示すように押下ストロークに応じて静電容量が変化することから、この静電容量を検出することにより可動電極4の押下の程度、すなわちこの静電容量型スイッチのストローク位置を知ることができる。
【0005】
この静電容量型スイッチの静電容量を測定するには、ドライブ側固定極2aに所定の交流電圧信号を入力し、そのドライブ側固定電極2aと可動電極4との間の容量、およびその容量と等価的に直列に接続された容量である、可動電極4とセンス側固定電極2bとの間の容量を経由してセンス側固定電極2bにあらわれる信号を検出することによりその静電容量型スイッチの静電容量を検出することができる。
【0006】
図12は、図10に示す構造の静電容量型スイッチの静電容量の測定回路を示す回路図である。
ドライバ31は、所定の周波数の信号を発生し、アナログマルチプレクサ32に入力する。このアナログマルチプレクサ32は、マイクロコンピュータ36の指令を受けて、ドライバ31から入力された信号が、一時には複数の静電容量型スイッチ33のうちのいずれか1つの静電容量型スイッチに入力されるように、切り換わり、これにより、複数の静電容量型スイッチ33が順次走査される。信号が入力された静電容量型スイッチ33を経由した信号は、増幅器34で適切に増幅され、A/D変換器35でディジタル信号に変換されてマイクロコンピュータ36に入力される。マイクロコンピュータ36は、入力されたディジタル信号の大きさが例えば図11に示すしきい値Thより大きいか小さいかを判断してオン/オフに二値化することによりその静電容量型スイッチが操作されたか否かの二値信号を生成してホストコンピュータに送る。
【0007】
例えばこのようにして、静電容量型スイッチの操作が検出される。
図10に示す静電容量型スイッチは、2つの固定電極2a,2bを備えていることから、多数の静電容量型スイッチを配置する場合は、それら多数の静電容量型スイッチを縦横に二次元的に配列し、例えば縦方向については、縦方向に並ぶ複数の静電容量型スイッチのドライブ側固定電極2aどうしを接続し、横方向については、横方向に並ぶ複数の静電容量型スイッチのセンス側固定電極2bどうしを接続し、ドライブ側の線とセンス側の線を選択することにより静電容量型スイッチを特定してその特定した静電容量型スイッチの容量を測定してもよい。ただし、原理上は、固定電極は1つであってその固定電極と可動電極との間を通過する信号を検出してそれらの電極のうちの静電容量を検出してもよい。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
上記の構造の静電容量型アナログスイッチは、渦巻状のコイルバネに問題の原因が内在しており、この渦巻状コイルバネの組み付け作業に時間がかかりコストアップの原因となる。また、この渦巻状のコイルバネに不具合があったときにこの渦巻状コイルバネを交換するのも非常に困難である。この渦巻状コイルバネは金属製であるために固く、固定電極上の誘電膜の摩耗を防ぐためにその材料や膜の製法に考慮を払う必要があってこの点もコスト上不利である。さらに、この静電容量型アナログスイッチを、例えばいわゆるジョイスティック型の操作子に適用した場合、渦巻状のコルバネが斜めに押下されるおそれがあり、斜めに押下されると押下のストローク量に対する静電容量の変化量が大幅に異なってしまうという問題が発生するため、斜めに押下されるのを防止するための、例えばガイドやステム等を必要とし、この静電容量型アナログスイッチ単体のみならず、この静電容量型アナログスイッチを採用した装置等についてもコストアップとなる。また、このような斜め押し防止対策としてガイドやステム等を備える必要があるため、その分スイッチの高さが高くなり、操作装置全体が大型化ないし厚みが増してしまうという問題もある。
【0009】
さらに、渦巻状コイルバネの製造ばらつき、組み付けのばらつきにより、ストローク量と静電容量の変化量が一定せず、アナログスイッチとして使用するには調整等が必要でありこの点もコストアップ要因となっていた。
本発明は、上記事情に鑑み、従来よりも量産性に富み、かつ信頼性の高い静電容量型アナログスイッチ、およびその静電容量型アナログスイッチを用いストローク量を高精度に検出することのできる操作装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成する本発明の静電容量型アナログスイッチは、固定電極と、その固定電極を覆う誘電膜と、少なくとも一部に先端部分が半球状の凸形状部分を有しその凸形状部分の先端が上記誘電膜を挟んで固定電極と対向するように配置され、押圧の程度に応じて誘電膜への接触面積が変化しその接触面積に応じて固定電極との間の静電容量が定まるゴム状弾性体とを備えたことを特徴とする。
【0011】
ここで、「ゴム状弾性体」とは、その材料自身が伸縮自在な弾性体をいい、ゴムに限らず、伸縮自在な樹脂、エラストマ、スポンジ等を含む概念である。
上記本発明の静電容量型アナログスイッチにおいて、上記固定電極が所定の基板上に固定されたものであって、上記ゴム状弾性体が、上記凸形状部分と基板との間に延在してその基板に対し凸形状部分を支えるとともに押圧時に押圧の程度に応じて変形する支持部分を有することが好ましい。
【0012】
上記本発明の静電容量型アナログスイッチは、前述した従来例における渦巻状コイルバネに代え、上記のゴム状弾性体を備えたため、以下の作用効果を有する。
(1)非押下時に凸形状部分の先端が誘電膜から離れて位置するよう配置することにより、非押下時の静電容量値を0にすることができ、したがって押下時の静電容量値の差を大きくとることができ、ストロークに対する静電容量値の変化量(傾き)を向上させることができる。
(2)組み付け誤差が少なく、また簡単に組み付けができる。また、交換も容易である。
(3)ゴム状弾性体であるため、固定電極上の誘電膜の摩耗は皆無に近く、誘電膜材料の選定の幅が大きく広がり安価なかつ安定性の高い材料を採用することができる。
(4)斜めからの押下でも、安定した静電容量特性を得ることができ、操作装置側に斜め押下防止用の部材が不要となる。
(5)このためストローク量を必要以上に大きくする必要がなく、厚さの薄い静電容量型アナログスイッチを用い厚さの薄い操作装置、例えばゲーム機用コントローラが製造可能となる。
【0013】
図1は、本発明の第1の操作装置の基本ブロック図である。本発明の第1の操作装置は、
(1)固定電極と、その固定電極を覆う誘電膜と、少なくとも一部に先端部分が半球状の凸形状部分を有しその凸形状部分の先端が誘電膜を挟んで固定電極と対向するように配置され、押圧の程度に応じて誘電膜への接触面積が変化しその接触面積に応じて固定電極との間の静電容量が定まるゴム状弾性体とを備えた静電容量型アナログスイッチ50
(2)静電容量型アナログスイッチ50の容量を検出する検出手段51
(3)静電容量型アナログスイッチ50が押下されていないときと押下されたときの容量値を記憶し、検出手段51により検出された静電容量型アナログスイッチ50の容量値と記憶された容量値とに基づいて、静電容量型アナログスイッチ50の現在のストローク位置を求める補正手段52
を備えたことを特徴とする。
【0014】
本発明の第1の操作装置は、上記補正手段52を備えているため、ストロークに対する容量にばらつきが存在していても、微妙な調整は不要であって、かつ高精度でそのストロークを検出することができる。
また、本発明の第1の操作装置は上記補正手段52を備えているため、ストローク位置を正確に求めることができ、したがって、本発明の第1の操作装置を、その静電容量型スイッチ50が強く押されたか弱く押されたかという、いわゆるタッチレスポンスに応用することができる。
【0015】
この場合、本発明の第1の操作装置において、静電容量型アナログスイッチ50が操作されたときの、その静電容量型アナログスイッチ50が所定の第1のストローク位置を通過した時刻から所定の第2のストローク位置を通過する時刻までの時間を計測する計時手段53が備えられる。
この計時手段53で上記の時間を計測することにより、強く押されたか弱く押されたかという操作の強さが検知される。
【0016】
また、本発明の第2の操作装置は、固定電極と、その固定電極を覆う誘電膜と、少なくとも一部に先端部分が半球状の凸形状部分を有しその凸形状部分の先端が誘電膜を挟んで固定電極と対向するように配置され、押圧の程度に応じて該誘電膜への接触面積が変化しその接触面積に応じて固定電極との間の静電容量が定まるゴム状弾性体とを備えた静電容量型アナログスイッチが少なくとも3個円状に配置されるとともに、これらの静電容量型アナログスイッチを覆い、これらの静電容量型アナログスイッチが配列された円の中心を軸としていずれの方向にも傾斜してこれらの静電容量型アナログスイッチのうちの一部の静電容量型アナログスイッチを押下する操作板とを備えたことを特徴とする。
【0017】
この第2の操作装置は、従来のマウス、ジョイスティック、トラックボール等と同様な二次元的な操作量を入力することができる。この第2の操作装置は、その用途が限定されるものではないが、特に、ゲーム機用コントローラに好適に組み込むことができる。さらに、本発明の第3の操作装置は、一端側が基体に軸支されその基体に接離する方向に回動自在な鍵、その鍵を基体から離間させる方向に付勢するバネ部材、および鍵の押下により押下される、固定電極と、その固定電極を覆う誘電膜と、少なくとも一部に先端部分が半球状の凸形状部分を有しその凸形状部分の先端が誘電膜を挟んで固定電極と対向するように配置され、押圧の程度に応じて誘電膜への接触面積が変化しその接触面積に応じて固定電極との間の静電容量が定まるゴム状弾性体とを有する静電容量型アナログスイッチを備えたことを特徴とする。
【0018】
電子楽器などに組み込まれ、ないし電子楽器などに接続される鍵盤装置には、鍵の押下の速度を検出するスイッチが備えられている。本発明の第3の操作装置によれば、静電容量型スイッチを用いてその鍵の押下位置、押下速度を検出することができる。
尚、上記第2の操作装置、第3の操作装置は、機構的な構造を規定したものであるが、それら第2の操作装置、第3の操作装置は、それらの機構的な構造に加え、
上記静電容量型アナログスイッチの容量を検出する検出手段、および上記静電容量型アナログスイッチが押下されていないときと押下されたときの容量値を記憶し、上記検出手段により検出された上記静電容量型アナログスイッチの容量値と記憶された容量値とに基づいて、上記静電容量型アナログスイッチの現在のストローク位置を求める補正手段を備えたものであってもよい。
【0019】
本発明の第2ないし第3の操作装置において上記補正手段を備えた場合、本発明の第1の操作装置と同様、ストローク位置を正確に求めることができるため、本発明の第2ないし第3の操作装置を、その静電容量型スイッチが強く押されたか弱く押されたかという、いわゆるタッチレスポンスに応用することができる。この場合、本発明の第1の操作装置と同様、本発明の第2ないし第3の操作装置において、静電容量型アナログスイッチが操作されたときの、その静電容量型アナログスイッチが所定の第1のストローク位置を通過した時刻から所定の第2のストローク位置を通過する時刻までの時間を計測する計時手段が備えられる。
【0020】
この計時手段で上記の時間を計測することにより、強く押されたか弱く押されたかという操作の強さが検知され、例えばこの操作装置を電子楽器の鍵盤装置に用いた場合に発音する楽音の音量を制御することができ、あるいは、この操作装置をゲーム機に用いた場合に画面上のアニメーションの動きの速さ等を制御することができる。強く押されたか弱く押されたかという二値のみでよい場合は、上記の計測された時間を二値化処理すればよい。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態について説明する。
図2,図3は、本発明の静電容量型アナログスイッチの一実施形態のそれぞれ押下前、押下後の状態を表す概略模式図である。図10に示す従来の静電容量型アナログスイッチの構成部品と同じ構成部品には、多少の形状等の相違があっても同一の符号を付して示し、相違点について説明する。
【0022】
ここには、固定電極2a,2bと、固定電極の2a,2bを覆う誘電膜3と、ゴム弾性体41が示されている。このゴム状弾性体41は、図10に示す従来例における渦巻状コイルバネに代わるものであり、凸形状部分41aと支持部分41bとからなる。凸形状部分41aは、その凸形状の先端が誘電膜3を挟んで固定電極2a,2bと対向するように配置されるとともに、非押下時の静電容量を0にするために、その先端は、誘電膜3から僅かに離れた位置に配置されている。このゴム弾性体41は、少なくともその凸形状部分41aの先端の部分が導電性をもつように、導電性ゴムで形成され、あるいは、その少なくとも先端の部分に導電性材料のものが塗布されている。
【0023】
また、支持部分41bは、凸形状部分41aと基板1との間に延在し、基板1に対しその凸形状部分41aを上記の所定位置に支持する役割りをなすとともに、押下時には図3に示すように変形してその凸形状部分がその押下ストロークと比例する量だけ誘電膜3と接するように適度な弾力を有している。
この凸形状部分41aはその先端の部分が半球形であり、多少斜めに押下されても押下のストロークに対する、誘電膜3への接触面積はほぼ一定に保たれ、したがって斜め押下による誤差は極めて小さい。また支持部材41bの高さをあらかじめ調整された高さにしておくことにより、非押下時に凸形状部分41aの先端を誘電膜3から僅かに離れた位置に配置することができ、非押下時の静電容量を0にすることができる。
【0024】
また、この高さの低いゴム状弾性体も容易に製作可能であり、ストロークを大きくとる必要のない用途の場合、高さの低い静電容量型アナログスイッチが構成される。
さらにこのゴム状弾性体41は単にその位置に配置すればよく、微妙な調整は不要であり、組立性、交換性に優れている。
【0025】
次に本発明の操作装置の実施形態について説明する。尚、以下の実施形態の説明では、再度、前述した図12を参照して説明する。
図2,図3に示す静電容量型スイッチにおいて、押下に伴って形成される、ゴム状弾性体41と固定電極2a,2bとの間の静電容量は、その静電容量型スイッチ毎に押下のストロークに対する、形成される静電容量の値が異なっている。また、押下前の段階における、ゴム状弾性体41と誘電膜3との間隔もその静電容量型スイッチ毎に僅かに異なっている。
【0026】
この静電容量型スイッチの静電容量は、図12を参照して説明したように、複数の静電容量型スイッチ33にわたって順次、循環的にセンスされマイクロコンピュータにそのデータが取り込まれる(以下、これを「静電容量型スイッチを繰り返しスキャニングする」と称する)。
静電容量型スイッチには、上記のようなばらつきが存在するため、マイクロコンピュータ36では以下のようにしてそのデータの補正を行う。
【0027】
(最小容量の決定)
マイクロコンピュータ36の内部には、各静電容量型スイッチ33のそれぞれに対応してその静電容量型スイッチ33の最小容量、すなわちその静電容量型スイッチが押される前の容量を記憶しておくバッファ(バッファAと名づける)が用意されており、図12に示す回路への電源投入時に動作するプログラムにより、そのバッファAに所定の最大容量を表す値が格納される。その後、静電容量型スイッチのスキャニングが開始されるが、一回のスキャニング毎に現在センスした値とバッファAに格納されている値とを比較し、現在センスした値の方が小さかった場合バッファAの値を‘1’だけ減算する(静電容量の値の低下を表わす)。こうすることにより、電源投入後使用開始前の、人間の感覚にとってはほぼ瞬時の間に多数回繰り返すスキャニングにより、バッファAに格納された値は各静電容量型スイッチ毎の押下前の各静電容量を示すものとなる。
【0028】
ただし、静電容量型スイッチの押下前の静電容量が電源変動やノイズ等により実際の値よりも低めに検出されてしまいその低めの値がバッファAに格納されたままにとどまるのを避けるために、スキャニングの時間と比べかなり長い周期でバッファAの値が‘+1’される。この‘+1’された後のスキャニングで、バッファAに格納されている値よりも現在センスした値の方が小さかった場合、バッファAの値が再度、‘−1’される。
【0029】
このようにして電源が切られる迄の間、ダイナミックに各静電容量型スイッチ毎の最小容量が定められる。
(最大容量の決定)
マイクロコンピュータ36の内部には、上述したバッファAに加え、各静電容量型スイッチ33のそれぞれに対応して、その静電容量型スイッチ33の最大容量、すなわちその静電容量型スイッチの最大押下時の静電容量を記憶しておくバッファ(バッファBと名づける)も用意されており、電源投入時には、静電容量型スイッチがばらついても最大押下時には、必ずその静電容量値までは確保されるという値が格納される。その最大押下時において静電容量がその静電容量値まで上昇しない静電容量型スイッチは、例えば出荷検査時に不良品と見なされる。
【0030】
この最大容量は、使用前には補正することはできないが、スキャニングの際にバッファBの値よりも大きな値がセンスされる都度、その大きな値がバッファBの内容が更新される。
このとき、信頼性を高めるため、複数回のスキャニングで大きな値がセンスされたことをもってバッファBの内容を更新するようにしてもよい。
【0031】
上記のようにして最小容量、最大容量がダイナミックに更新される。
実際の使用時には、現在センスされたある静電容量型センサの容量値を、バッファA,バッファBに格納された、その静電容量型スイッチの最小容量、最大容量に基づいて補正をして、正しい値、すなわちその静電容量型スイッチの現在の押下のストロークが求められる。このようにして求められたストロークデータを、二値化せずにホストコンピュータに送り、ホストコンピュータ側で処理することにより、種々の応用が可能となる。
【0032】
図4は、その応用の1つであるタッチレスポンスの説明図である。
上記のようにして、最小容量、最大容量をそれぞれバッファA,バッファBに格納し、それらのバッファA,Bに格納された最小容量,最大容量を用いてその静電容量型スイッチの正確なストロークが求められ、その静電容量型スイッチを押したときの実際のストロークと求められたストロークが高精度に一致することになる。
【0033】
そこで、ストロークのしきい値を2つ、すなわちストロークAとストロークBを設定しておき、その静電容量型スイッチを押したときの、ストロークAを通過した時刻に計時を開始し、ストロークBに達する迄の時間を計測する計時手段を備える。このようにして計測された時間は、直接的にはその静電容量型スイッチを押す速さを測定していることになるが、人間の感覚上は、その静電容量型スイッチを押す強さ(いわゆるタッチレスポンス)に対応している。このようにして計測された時間は、この静電容量型スイッチの用途に応じて、この静電容量型スイッチを、例えば電子楽器の鍵盤装置に用いたときは、鍵を押す強さ(速さ)を、発音する楽音の音量に反映させたり、あるいは、この静電容量型スイッチを、例えばゲーム機用コントローラに用いたときは、その静電容量型スイッチを押す強さ(速さ)を、例えばテレビ画面上のアニメーションの動きの速さに反映させたりすることができる。この計時手段は、ホストコンピュータ側に備えていてもよく、あるいは、図12に示す、この静電容量型スイッチ側に組み込まれたマイクロコンピュータ36に備えて(すなわちそのマイクロコンピュータ36で動作するプログラムで計時して)、その計時結果をホストコンピュータ側に送ってもよい。
【0034】
図5は、図2,図3に示す静電容量型スイッチを組み込んだ操作装置の一実施形態を示す模式断面図、図6は、図2,図3に示す静電容量型スイッチとは異なる実施形態としての静電容量型スイッチを組み込んだ操作装置の実施形態を示す模式断面図である。
図5に示す操作装置は、図2,図3に示す、凸形状部分41aと支持部分41bを有するゴム状弾性体41を備えた静電容量型スイッチが操作板60の下に組み込まれた構造を有しており、操作板60の押下量に応じて静電容量型スイッチの静電容量が変化する。
【0035】
図6に示す操作装置を構成する静電容量型スイッチのゴム状弾性体42には、図5に示す静電容量型スイッチのゴム状弾性体41の支持部分41bに相当する部分は存在せず、図5に示すゴム状弾性体41の凸形状部分41aのみに相当し、そのゴム状弾性体42が、操作板60の下面に、例えば接着、成形等により固着されている。このように、本発明の静電容量型スイッチのゴム状弾性体には支持部分は必ずしも必要ではない。
【0036】
図6に示す操作装置において、操作板60の押下量に応じて静電容量型スイッチの静電容量が変化する点は、図5に示す操作装置と同様である。
図7は、静電容量型スイッチを備えたゲーム機用コントローラの模式図、図8は、その一部分の説明図である。
図に示すゲーム機用コントローラ10には、それぞれ単独の操作が可能な4つの静電容量型スイッチ11a,11b,11c,11dと、円板上の操作板12が備えられている。この操作板12は、その中心点0から周辺側に離れたところを押すことによって、その中心点0を中心としてその押した側に傾くように構成されている。
【0037】
この操作板12の下には、図8に示すように、ここに示す例では、4つの静電容量型スイッチ13a,13b,13c,13dが円状に並ぶように配列されており、操作板12が押されると、その押された方向に応じて、それら4つの静電容量型スイッチ13a,13b,13c,13dのうちの押された側に配置された1つもしくは2つの静電容量型スイッチが押し下げられる。どの1つの静電容量型スイッチが押されるか、あるいはどの2つの静電容量型スイッチがそれぞれどの程度押されるかをセンスすることによって操作板12がどの方向に傾けられたか、およびどの程度傾けられたかを知ることができる。
【0038】
従来の汎用のゲーム機用コントローラは、上述した各静電容量型スイッチ11a,11b,11c,11d;13a,13b,13c,13dに代わり単にそのスイッチが押されたか否かを二値的に検出するオン/オフのスイッチが備えられているが、これと比べ図7に示すゲーム機用コントローラ10の場合、上述した押下のストロークを正しく検知する補正手段と組み合わせることにより、ゲーム用ソフトに応じ、以下に例示するような複雑な動作をさせることができる。従来では二値的なオン/オフの操作のみであったため、例えば、自動車レースのゲームにおいて、自動車を加速させるかさせないかという二値的な操作しかできなかったのに対し、図7に示すゲーム機用コントローラ10では、ゆっくりと加速する、速く加速するといった加速の程度を操作者の思い通りに変えることができる。また、操作板12側については、従来では、ある1つのスイッチがオンされるかあるいは円周方向に隣接した2つのスイッチがオンされるかにより45°ずつの角度分解能であったが、図7に示す操作板12の場合、そのデータのとり方により例えば1°ずつ等極めて細かい角度分解能を得ることができ、その指示の方向を極めて精密にコントロールすることができ、さらにその操作板12の操作量に応じ、その方向についての‘操作の強さ’も入力することができる。
【0039】
従来、静電容量型スイッチではなく通常のオン/オフ接点のスイッチを備えた、図7に示す形状と同様の形状を有するゲーム機用コントローラで対応できないゲームの場合、そのゲーム機用コントローラとは別にそのゲームソフトに適合したコントローラが必要であったが、図7に示すゲーム機用コントローラ10によれば、従来よりも極めて広範なゲームに適合し、このゲーム機用コントローラ10以外のコントローラを別途用意する必要性はほとんど皆無となる。
【0040】
尚、操作板12および静電容量型スイッチ13a,13b,13c,13dの構成は、ゲーム機用コントローラに限らず、従来のマウス、トラックボール、ジョイステック等、画面上の方向等を指示する操作子に代わる操作子として構成してもよい。
図9は、電子楽器用の鍵盤を構成する一本の鍵の部分概略構成図である。
【0041】
鍵21の後端部21aがシャーシ22に軸支されており、鍵21の前端部21bがシャーシ22に近づく方向および遠ざかる方向に回動自在に構成されている。また、この鍵21の後端部21aとシャーシ22との間には引張ばね23が配置されており、鍵21は、シャーシ22から離れる方向に付勢されている。鍵21には、係止爪21cが形成されており、その係止爪21cがシャーシ22に係合することにより、鍵21の、シャーシ22から離れる方向への回動の上限が規制されている。また、鍵21には突起部21dが形成されており、鍵21がシャーシ22に近づく方向に押されると、その突起部21dがシャーシ22に当接し、これにより、鍵21の回動の下限が規制されている。
【0042】
また、シャーシ22上には静電容量型スイッチ24が備えられ、鍵21の、その静電容量型スイッチ24に対向する位置には、その静電容量型スイッチ24を押す押下部21eが形成されている。鍵21が押下されると、その押下のストロークに応じて、静電容量型スイッチ24の静電容量が変化し、その静電容量をセンスすることにより、鍵21の押下量を知ることができる。
【0043】
この静電容量型スイッチ24と、前述した押下のストロークを正しく求めるための補正手段とを組み合わせると、鍵の押下位置が正確に検知され、さらに、タッチレスポンスのための計時手段を備えると鍵の押下速度が正確に検知され、演奏者の微妙なニュアンスの表現力を向上させることができる。また、この静電容量型スイッチは、ストロークも取れ軽いタッチで押下することができるため、鍵の操作感を損うこともない。
【0044】
また、本発明の操作装置をオン/オフ操作用として使用した場合、例えばコンピュータ入力用のキーボードとして使用した場合も、押下ストロークが高精度に検知されることから、例えば押下したときにオンに変化するストローク位置と、押下した状態から離したときのオフに変化するストローク位置との間にヒステリシスをもたせることによりチャッタリングのない信頼性の高いキーボードが実現する。
【0045】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の静電容量型アナログスイッチによれば、量産性に富み、かつ信頼性の高い静電容量型アナログスイッチを実現することができる。
また本発明の操作装置によれば、従来にない新規な操作装置が実現し、さらに、高信頼性の操作装置を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の操作装置の基本ブロック図である。
【図2】本発明の静電容量型アナログスイッチの一実施形態の、押下前の状態を表わす概略構成図である。
【図3】本発明の静電容量型アナログスイッチの一実施形態の、押下後の状態を表わす概略構成図である。
【図4】タッチレスポンスの説明図である。
【図5】図2,図3に示す静電容量型スイッチを組み込んだ操作装置の一実施形態を示す模式断面図である。
【図6】図2,図3に示す静電容量型スイッチとは異なる実施形態としての静電容量型スイッチを組み込んだ操作装置の実施形態を示す模式断面図である。
【図7】静電容量型スイッチを備えたゲーム機用コントローラの模式図である。
【図8】図7に示すゲーム機用コントローラの一部分の説明図である。
【図9】電子楽器用の鍵盤を構成する一本の鍵の部分概略構成図である。
【図10】従来の静電容量型スイッチの概略構成図である。
【図11】静電容量型スイッチの押下のストロークに対する静電容量の変化例を示すグラフである。
【図12】図10に示す構造の静電容量型スイッチの静電容量の測定回路を示す回路図である。
【符号の説明】
1 基板
2a ドライブ側固定電極
2b センス側固定電極
3 誘電膜
4 可動電極
10 ゲーム機用コントローラ
11a,11b,11c,11d,13a,13b,13c,13d,24,12 操作板
21 鍵
22 シャーシ
23 引張ばね
31 ドライバ
32 アナログマルチプレクサ
33 静電容量型スイッチ
34 増幅器
35 A/D変換器
36 マイクロコンピュータ
41,42 ゴム状弾性体
41a 凸形状部分
41b 支持部分
50 静電容量型アナログスイッチ
51 検出手段
52 補正手段
53 計時手段
60 操作板

Claims (9)

  1. 固定電極と、該固定電極を覆う誘電膜と、少なくとも一部に先端部分が半球状の凸形状部分を有し該凸形状部分の先端が前記誘電膜を挟んで前記固定電極と対向するように配置され、押圧の程度に応じて該誘電膜への接触面積が変化し該接触面積に応じて前記固定電極との間の静電容量が定まるゴム状弾性体とを備えたことを特徴とする静電容量型アナログスイッチ。
  2. 前記固定電極が所定の基板上に固定されたものであって、前記ゴム状弾性体が、前記凸形状部分と前記基板との間に延在して該基板に対し該凸形状部分を支えるとともに押圧時に押圧の程度に応じて変形する支持部分を有することを特徴とする請求項1記載の静電容量型アナログスイッチ。
  3. 固定電極と、該固定電極を覆う誘電膜と、少なくとも一部に先端部分が半球状の凸形状部分を有し該凸形状部分の先端が前記誘電膜を挟んで前記固定電極と対向するように配置され、押圧の程度に応じて該誘電膜への接触面積が変化し該接触面積に応じて前記固定電極との間の静電容量が定まるゴム状弾性体とを備えた静電容量型アナログスイッチ、
    前記静電容量型アナログスイッチの容量を検出する検出手段、および
    前記静電容量型アナログスイッチが押下されていないときと押下されたときの容量値を記憶し、前記検出手段により検出された前記静電容量型アナログスイッチの容量値と記憶された容量値とに基づいて、前記静電容量型アナログスイッチの現在のストローク位置を求める補正手段を備えたことを特徴とする操作装置。
  4. 固定電極と、該固定電極を覆う誘電膜と、少なくとも一部に先端部分が半球状の凸形状部分を有し該凸形状部分の先端が前記誘電膜を挟んで前記固定電極と対向するように配置され、押圧の程度に応じて該誘電膜への接触面積が変化し該接触面積に応じて前記固定電極との間の静電容量が定まるゴム状弾性体とを備えた静電容量型アナログスイッチが少なくとも3個円状に配置されるとともに、
    これらの静電容量型アナログスイッチを覆い、これらの静電容量型アナログスイッチが配列された円の中心を軸としていずれの方向にも傾斜してこれらの静電容量型アナログスイッチのうちの一部の静電容量型アナログスイッチを押下する操作板とを備えたことを特徴とする操作装置。
  5. ゲーム機用コントローラに組み込まれてなることを特徴とする請求項4記載の操作装置。
  6. 一端側が基体に軸支され該基体に接離する方向に回動自在な鍵、該鍵を該基体から離間させる方向に付勢するバネ部材、および該鍵の押下により押下される固定電極と、該固定電極を覆う誘電膜と、少なくとも一部に先端部分が半球状の凸形状部分を有し該凸形状部分の先端が前記誘電膜を挟んで前記固定電極と対向するように配置され、押圧の程度に応じて該誘電膜への接触面積が変化し該接触面積に応じて前記固定電極との間の静電容量が定まるゴム状弾性体とを有する静電容量型アナログスイッチを備えたことを特徴とする操作装置。
  7. 電子楽器用鍵盤装置に組み込まれてなることを特徴とする請求項6記載の操作装置。
  8. 前記静電容量型アナログスイッチの容量を検出する検出手段、および前記静電容量型アナログスイッチが押下されていないときと押下されたときの容量値を記憶し、前記検出手段により検出された前記静電容量型アナログスイッチの容量値と記憶された容量値とに基づいて、前記静電容量型アナログスイッチの現在のストローク位置を求める補正手段を備えたことを特徴とする請求項4から7のうちいずれか1項記載の操作装置。
  9. 前記静電容量型アナログスイッチが操作されたときの、該静電容量型アナログスイッチが所定の第1のストローク位置を通過した時刻から所定の第2のストローク位置を通過する時刻までの時間を計測する計時手段を備えたことを特徴とする請求項3又は8記載の操作装置。
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