JPH09204116A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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Publication number
JPH09204116A
JPH09204116A JP8011305A JP1130596A JPH09204116A JP H09204116 A JPH09204116 A JP H09204116A JP 8011305 A JP8011305 A JP 8011305A JP 1130596 A JP1130596 A JP 1130596A JP H09204116 A JPH09204116 A JP H09204116A
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JP
Japan
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image forming
recording medium
image
recording
unit
Prior art date
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Application number
JP8011305A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Sugiyama
浩 杉山
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Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
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Publication date
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  • Combination Of More Than One Step In Electrophotography (AREA)
  • Control Or Security For Electrophotography (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 2つの画像形成手段によって記録紙に複数の
画像を形成する際に、画像ずれをなくし、インクジェッ
ト方式の画像形成手段を記録媒体担持方向の上流側に配
置しても画像形成になんら支承のないようにする。 【解決手段】 記録紙6は、ベルト状搬送部材4によっ
て吸着されて搬送され、2つの画像形成手段により複数
の画像が形成される。その際に、まず上流側のインクジ
ェット画像形成部3において画像形成を行い、下流側の
電子写真画像形成部2とベルト状搬送部材4との間で
は、ベルト状搬送部材4の中央に回転軸55aを有する
支持アーム55のベルト状搬送部材4より外側先端をソ
レノイド56によって移動させて、両者を離間させるよ
うにし、再度ベルト状搬送部材4によって記録材6が電
子写真画像形成部2に搬送されたときに画像形成を行う
ようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像形成方式の異
なる複数の画像形成手段を有する画像形成装置に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】オフィスなどで使用される画像形成装
置、特に複写機やプリンタなどにおいては、小型化、高
速度化、高画質化が求められており、さらに、近時で
は、カラー化の要望が高まっている。
【0003】画像形成装置の画像形成方式としてよく知
られているものに、電子写真方式とインクジェット方式
とがある。前者の電子写真方式の画像形成装置は、例え
ば、感光体ドラムの周囲に順に配設した帯電手段、露光
手段および現像手段によって感光体ドラム上にトナー画
像を形成し、このトナー画像を転写手段である転写器に
よって記録媒体(以下「記録材」という)に転写した
後、定着手段によって定着するものであり、高画質の画
像を高速度で形成することができるとともに、単色機で
は小型のデスクトップ型に構成することができる。ここ
で、帯電手段は感光体ドラムを帯電するものである。そ
して、前記帯電手段によって帯電が行われた感光体ドラ
ムに前記露光手段によって画像情報に応じた露光が行わ
れて、画像情報に応じた潜像が形成される。次いで、前
記現像手段によって現像が行われて感光体ドラム上にト
ナー画像が形成される。
【0004】一方、後者のインクジェット方式の画像形
成装置は、記録ヘッドからのインクの吐出により、記録
材上に直接インクを付着させてインク画像を形成するよ
うにしたものであり、画像形成装置全体のコンパクト化
が可能である。
【0005】そして、上述の電子写真方式およびインク
ジェット方式を組合せてそれぞれの長所を生かすように
した画像形成装置が、例えば特開平4−294379号
公報、特開平5−6127号公報、特開平5−1348
24号公報などに提案されている。これらの画像形成装
置においては、一般的なオフィスなどでの使用頻度の高
い、文字画像を主体とする白黒画像は電子写真方式によ
って、また使用頻度の低いカラー画像は、インクジェッ
ト方式によってそれぞれ形成するというように、各画像
形成方式を適宜に使い分けている。この使い分けによ
り、オフィスなどに最適な画像形成装置を構成すること
が可能となる。
【0006】すなわち、上述の2つの画像形成装置を組
み合わせた画像形成装置は、1台の画像形成装置で、装
置全体の大型化は最小限にとどめ、白黒画像は速くきれ
いに形成し、しかも必要に応じてカラー画像の形成も行
うことができるようにしたものである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、前述の従来
技術をさらに発展させるものである。そこで、本発明
は、複数の画像形成手段によって記録媒体上に複数の画
像を形成する際、画像のずれをなくし、さらにインクジ
ェット方式の画像形成手段の配置を手前側、すなわち記
録媒体搬送方向の上流側に配置しても、画像形成になん
ら支障のない画像形成装置を提供することを目的とす
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項1記載に係る画像形成装置の発明は、1枚
の記録媒体に対して少なくとも2つの画像を形成するよ
うにした画像形成方法の異なる複数の画像形成手段と、
該複数の画像形成手段のそれぞれに対して、前記記録媒
体を供給する共通の記録媒体担持手段とを有するもので
あって、前記記録媒体が前記記録媒体担持手段の上流側
の画像形成手段によって画像形成された直後であるか否
かを判断し、画像形成の直後である場合は、前記記録媒
体が前記記録媒体担持手段の下流側の画像形成手段に到
達する前に、該下流側の画像形成手段と前記記録媒体担
持手段との相対位置を離間させる指令を発する制御手段
と、該制御手段よりの指令に基づいて前記下流側の画像
形成手段と前記記録媒体担持手段との相対位置を離間さ
せる位置変更手段とを備えたことを特徴とする。
【0009】請求項2記載の発明は、前記複数の画像形
成手段が、前記記録媒体担持手段の上流側から順に間欠
送りの第1の画像形成手段と、連続送りの第2の画像形
成手段とを備えたものである。
【0010】請求項3記載の発明は、前記位置変更手段
が、前記記録媒体担持手段に設けられ、該記録媒体担持
手段を前記第2の画像形成手段から離間させるようにし
た。
【0011】請求項4記載の発明は、前記記録媒体担持
手段が、前記記録媒体を吸着搬送させる無端環状のベル
ト状搬送部材であり、前記第2の画像形成手段に対向す
る側の前記ベルト状搬送部材に前記位置変更手段が設け
られている。
【0012】請求項5記載の発明は、前記ベルト状搬送
部材が、その両端に設けられ、ベルト状搬送部材を張設
するローラと、該ローラ間に設けられ、前記第1の画像
形成手段と対向する前記ベルト状搬送部材の部分と第1
の画像形成手段との相対距離を一定に保持するベルト保
持部材とによって支持されている。
【0013】請求項6記載の発明は、前記位置変更手段
が、前記第2の画像形成手段に設けられ、該第2の画像
形成手段を前記記録媒体担持手段から離間させる。
【0014】請求項7記載の発明は、前記記録媒体担持
手段が、前記記録媒体を吸着させる吸着手段を備えたも
のである。
【0015】請求項8記載の発明は、前記第2の画像形
成手段が、カートリッジ容器に内蔵されている。
【0016】請求項9記載の発明は、前記記録媒体担持
手段が、前記記録媒体を吸着搬送させる転写ドラムであ
り、該転写ドラムに対向する側の第2の画像形成手段に
位置変更手段が設けられている。
【0017】請求項10記載の発明は、前記第1の画像
形成手段が、記録手段よりインクを吐出して記録を行う
インクジェット方式である。
【0018】請求項11記載の発明は、前記記録手段
が、インク吐出用の熱エネルギを発生するための電気熱
変換体を備えている。
【0019】請求項12記載の発明は、前記記録手段
が、前記電気熱変換体によって印加される熱エネルギに
より、インクに生ずる膜沸騰を利用して吐出口からイン
クを吐出させる。
【0020】請求項13記載の発明は、第1の画像形成
手段が、熱転写式である。
【0021】請求項14記載の発明は、前記第2の画像
形成手段が、電子写真方式である。
【0022】請求項15記載の発明は、前記画像形成方
法の異なる複数の画像形成手段に対して、それぞれの画
像形成手段によって画像形成される記録媒体が、共通の
記録媒体担持手段によって搬送されるとともに、画像形
成後に定着手段によって、記録媒体上の未定着状態の画
像を定着させる。
【0023】[作用]以上の構成に基づき、記録媒体
は、記録媒体担持手段によって吸着されて搬送され、複
数の画像形成手段により少なくとも2つの画像が形成さ
れる。その際、まず上流側の画像形成手段によって画像
形成を行い、下流側の画像形成手段と記録媒体担持手段
との間では、位置変更手段によって両者の相対距離を離
間させて画像形成させずに通過させ、再度記録媒体担持
手段によって記録媒体が下流側の画像形成手段へ搬送し
た際に、画像形成を行うようにする。
【0024】この場合、下流側の画像形成手段と記録媒
体との距離の離間を記録媒体担持手段を位置変更手段に
よって移動させて離間させるかあるいは第2の画像形成
手段を移動させて離間するかする。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて詳細に説明する。 〈第1の実施の形態〉図1および図2は、本発明に係る
第1の実施の形態である画像形成装置を示す全体構成図
である。なお、本実施の形態の画像形成装置は、同一の
記録媒体に対し、インクジェット画像形成と電子写真画
像形成との両方の画像形成、すなわち「合成」あるいは
「多重」画像形成が可能である。ここでは、同一の記録
媒体面上でインクジェット画像形成のインク画像域と電
子写真画像形成のトナー画像域とが重なり合わない記録
を「合成」、重なり合う記録を「多重」という。
【0026】同図において、画像形成装置1は、画像形
成方式がそれぞれ異なる少なくとも2つの画像形成手段
2,3を有し、これら画像形成手段2,3の一連の画像
形成工程によって、記録媒体としての記録紙6上に画像
を形成するもので、不図示のコンピュータや原稿読取り
スキャナなどのカラー画像データ、もしくは白黒画像デ
ータを不図示のコントローラによって、カラー画像と文
字などの白黒画像とに分解した状態で画像形成される。
【0027】画像形成装置1は、その装置本体内に記録
紙6を収容する紙カセット5が設けられており、記録紙
6の搬送方向下流側に記録媒体担持手段としての無端環
状のベルト状搬送部材(以下、単に「ベルト」という)
4が設けられている。このベルト4の上面には、上流側
にフルカラーの画像形成を行う第1の画像形成手段とし
てのインクジェット画像形成部3とその下流側に白黒の
画像形成を行う第2の画像形成手段としての電子写真画
像形成部2とが設けられている。そして、上記電子写真
画像形成部2の下流側には、定着器39が配置されてい
る。
【0028】また、紙カセット5の底部には、記録紙6
を分離爪12に当接させる加圧板7が設けられ、かつ加
圧板7を加圧バネ10によって上方に付勢している。上
記加圧板7は軸受部8によって、記録紙6の積載量に応
じて回動するようになっている。上記加圧バネ10は加
圧板7の下面に突設している突起9に嵌合して位置決め
されている。
【0029】上記紙カセット5の上部には、ほぼ半月形
状の給紙ローラ11が配設されており、この給紙ローラ
11が不図示の駆動手段によって図示矢印R11方向に
回転されると、記録紙6が給紙され、分離爪12によっ
て1枚に分離されて記録紙6が取り出される。その後、
記録紙6は、ゴム製のレジストローラ13aと、金属製
のレジストローラ13bによって搬送され、さらにコロ
14および搬送ガイド15によって、コロ16とベルト
4との間に導かれる。
【0030】一方、ベルト4は、電子写真画像形成部2
とインクジェット画像形成部3とに記録紙6を共通に供
給するもので、図示矢印R36,R37方向に回転する
ローラ36,37の間に張設されている。そして、ロー
ラ36は、不図示の駆動手段によって駆動され、またロ
ーラ37およびベルト保持部材となるローラ37aは、
ベルト4の周回によって従動回転され、これら2つのロ
ーラ37,37aによってベルト4とインクジェット画
像形成部3との間隔を最適に保持している。ローラ36
は、表面に、ベルト4に適切な駆動力を伝達するための
摩擦係数を有するゴム層36aが形成され、内部に、金
属などの導電体の芯材36bが設けられている。そし
て、このゴム層36aは、対向する分離コロナ放電器3
4bが良好なコロナ放電を行うために体積抵抗値を中抵
抗とする。また、ローラ37には、ローラ36が駆動さ
れることによってベルト4の張力が適切な大きさになる
ように、不図示のテンショナーが設けられている。
【0031】上記ローラ36の軸両端には、一対の位置
変更手段としての支持アーム55の中間部が枢着してい
る。この支持アーム55は、その一端側がローラ36と
ローラ37とのほぼ中間に配置された回動軸55aを中
心に回動可能に設けられ、他端側がローラ36より外方
に延出している。また、支持アーム55は、ローラ36
を所定の位置に保持するために受け部59に設けたバネ
57により当接部58に押し当てられている。なお、当
接部58および受け部59は装置本体にそれぞれ形成さ
れている。
【0032】また、支持アーム55の他端には、ソレノ
イド56のプランジャ56aの上端に設けられたピン5
6bが係合し、制御手段としてのコントローラ65から
の指令に基づいてソレノイド56が付勢されると、バネ
57のバネ力に抗して支持アーム55が所定位置まで下
げられる。この場合のソレノイド56への通電は、イン
クジェット画像形成部3によって記録紙6にインク画像
が形成された直後であるか否かをコントローラ65が判
断して行うことになっている。すなわち、コントローラ
65は、インクジェット画像形成部3によるインク画像
形成直後の記録紙6の先端の通過を、例えば不図示の検
知手段によって検知し、この検知信号によって動作する
もので、インクジェット画像形成部3によって記録紙6
が画像形成された直後である場合は、支持アーム55を
バネ57に抗して下げるようにソレノイド56のプラン
ジャ56aを短縮し、インクジェット画像形成部3によ
って記録紙6が画像形成された後、記録紙6がベルト4
によって1周させられた後である場合は、ソレノイド5
6のプランジャ56aを伸長するように制御している。
【0033】なお、電子写真画像形成部2とインクジェ
ット画像形成部3との間隔は、画像形成対象となる最大
の記録紙6の搬送方向長さよりも小さく形成され、かつ
画像形成対象となる最小の記録紙、すなわち封筒やはが
きなどの小さいサイズの記録紙の搬送方向長さよりも大
きな間隔に形成されている。
【0034】次に、インクジェット画像形成部3につい
て説明する。
【0035】上記インクジェット画像形成部3は、キャ
リッジ29内に記録手段としての記録ヘッド32および
インクタンク33を搭載した構成になっており、上記キ
ャリッジ29は、2本のレール30,31によって、記
録紙6の搬送方向と直角をなす方向に移動可能に支持さ
れている。
【0036】上記インクタンク33は、シアン、マゼン
タ、イエロー、ブラックの計4色のインクタンク部を搭
載しており、各色単独でインクタンク部の交換が行える
ようになっている。
【0037】したがって、上記記録ヘッド32は上述の
4色に対応した4個の記録ヘッド部に分割されており、
ベルト4によって搬送される記録紙6に対し非接触で画
像形成を行う構成になっている。なお、記録ヘッド32
については詳細を後述する。
【0038】次に、電子写真画像形成部2について説明
する。
【0039】電子写真画像形成部2は、感光体ドラム1
8、一次帯電ローラ19および現像スリーブ17を備
え、さらに不図示のトナーとその攪拌機構、感光体ドラ
ム18のクリーニングブレードおよび廃トナー容器によ
って構成されている。そして、これら感光体ドラム1
8、一次帯電ローラ19および現像スリーブ17などは
カートリッジ容器62に内蔵されている。コロ16はベ
ルト従動ローラ37に対向するベルト4に接触するよう
に一部がカートリッジ容器62の開口部より露出して配
設されている。このカートリッジ容器62より突出した
突出部分には、上記感光体ドラム18に対してベルト4
を挟んだ対向位置に当接するバネ21によって付勢され
た転写ローラ20が配設している。上記転写ローラ20
およびバネ21は、ホルダ22に配置され、ユニットと
して構成されている。なお、支持アーム55は転写ロー
ラ20、バネ21およびホルダ22を所定の位置に保持
している。
【0040】上記感光体ドラム18への画像情報に応じ
た露光は、スキャナ26によって行われる。スキャナ2
6には不図示のモータにて回転駆動されるポリゴンミラ
ー28が設けられ、不図示の半導体レーザを内蔵したレ
ーザユニットから発せられたレーザ光23を、上記ポリ
ゴンミラー28によって感光体ドラム18へスキャンニ
ングを行えるようになっている。このレーザ光23はf
θレンズ27によって光路長が一定になるように補正さ
れ、ホルダ25に固定されているミラー24によって感
光体ドラム18へ照射されるようになっている。
【0041】また、上記インクジェット画像形成部3の
記録ヘッド32の上流側近傍には、記録紙6をベルト4
に吸着するための、吸着手段としての吸着コロナ帯電器
34aが設けられ、電子写真画像形成部2の下流側に
は、記録紙6をベルト4から分離させるための分離コロ
ナ放電器34bが設けられ、この分離コロナ放電器34
bのさらに下流側にはベルト4に対して進退する分離爪
35が設けられている。そして、この分離爪35にて分
離された記録紙6は、定着前ガイド38によって導かれ
て定着器39へ搬送されるようになっている。
【0042】上記定着器39は、ヒータを内蔵した熱ロ
ーラ40と加圧ローラ41とを備え、この2本のローラ
40,41のニップ部において、記録紙6上に画像形成
されているインクおよびトナーを同時に熱定着するよう
になっている。上記加圧ローラ41は不図示のバネによ
って熱ローラ40に加圧当接している。
【0043】上記定着器39は、上記熱ローラ40と加
圧ローラ41との間のニップ部より下流側にガイド4
2,43が設けられ、さらにガイド42,43よりも下
流側に排出ローラ44と排出コロ45とが設けられ、こ
れらによって記録紙6は下流側に排出される。
【0044】また、排出ローラ44と排出コロ45との
下流側には、フラッパ46と搬送ガイド47a,47b
が設けられ、さらにこれらの下流側には、カール取りロ
ーラ49とカール取りコロ50,51とが設けられてい
る。上記カール取りコロ50,51はホルダ54に装着
されていて、このホルダ54はバネ54aによってカー
ル取りローラ49に加圧され、カール取りが行えるよう
になっている。
【0045】上記カール取りローラ49とカール取りコ
ロ50,51とによって排出された記録紙6は、装置本
体の外装部に形成されたスタッカ52上にフェイスダウ
ン排出される構成になっている。
【0046】また、同図において、1aはインクタンク
33などを交換するための画像形成装置前面に設けた扉
である。また、53は、カセット給紙が困難な厚紙や薄
紙などの記録紙に画像形成を行う場合の手差し給紙口で
ある。このような厚紙の定着後は、搬送ガイド47a,
47bからの搬送が困難なことがあるので、そのような
場合には、上記フラッパ46を、軸受部46aを中心に
回動させてフェスアップ排出口48へ排出させることも
できる。
【0047】次に、第1の実施の形態の動作を図2によ
り説明する。
【0048】コントローラ65より画像形成の指令が出
されると、給紙ローラ11が図中矢印R11方向に駆動
され、記録紙6が1枚だけ分離給送され、レジストロー
ラ対13a,13bのニップ部に突入して一旦停止す
る。この間に、ローラ36を駆動させ、ベルト4の駆動
を行う。この時、吸着コロナ帯電器34aに電荷を与え
て、ベルト4が帯電できるようにし、その帯電した部分
が、吸着コロナ帯電器34aの位置から駆動ローラ36
を経てコロ14に到達するまで駆動させる。そして、帯
電部分の到達に同期させてレジストローラ対13a,1
3bを駆動させ、記録紙6の搬送を再開させると、記録
紙6は、コロ14とベルト4とのニップ部付近から吸着
されることになる。
【0049】ベルト4による吸着によって搬送される記
録紙6は、コロ16を経てインクジェット画像形成部3
の記録ヘッド32の直下へと導かれる。その後、所定タ
イミングでキャリッジ29が、記録紙搬送方向と直角を
なす方向に往復駆動され、1ライン分の主走査記録を行
い、それが終了すると、ベルト4を間欠送りで駆動し、
記録紙6を搬送方向に1ステップ搬送させる。
【0050】記録紙6には、ベルト4の間欠送り(副走
査)およびキャリッジ29の一往復(主走査)毎に記録
ヘッド32によって、順次記録が行われることになり、
カラー画像の記録が行われる。このカラー画像の記録
は、記録紙6の後端がインクジェット画像形成部2を通
過するまで継続するが、記録紙6の先端が間欠搬送され
て、電子写真画像形成部2へと導かれると、ソレノイド
56にはコントローラ65からの指令に基づいて所定の
通電が与えられ、プランジャ56aによって支持アーム
55は転写ローラ20、バネ21およびホルダ22とと
もに、ローラ36およびベルト4を所定位置まで下げ
る。
【0051】したがって、記録紙6と感光体ドラム18
とは接触することなく、インクジェット記録により記録
紙6上に未乾燥状態のインクがあっても、感光体ドラム
18にインクが付着したり、あるいは記録紙6上の画像
を乱すことはない。この場合、ローラ37aによりベル
ト4の上流側を支えているため、インクジェット画像形
成部3近傍のベルト4の形状変化は阻止され、ベルト4
とインクジェット画像形成部3との相対距離は変わらな
いので、インクジェット記録に支障が生じることはな
い。図2はこの状態を示している。
【0052】このようにして、記録紙6はベルト4上に
静電吸着された状態を維持しながら、インクジェット記
録を行いつつ間欠搬送される。記録紙6の後端が記録ヘ
ッド32を通過してインクジェット画像形成部3による
画像形成を終了すると、ベルト4はローラ36によって
再び連続的に駆動される。記録紙6の後端が感光体ドラ
ム18を通過した時、コントローラ65は、ソレノイド
56への通電を停止する。その結果、プランジャ56a
が元の状態に戻り、支持アーム55が当接部58に突き
当たるまで、バネ57によって押し上げられ、転写ロー
ラ20、バネ21およびホルダ22とともに、ローラ3
6およびベルト4が当初の位置まで戻ることになる。な
お、記録紙6の後端が感光体ドラム18を通過したこと
の検出は、センサなどの検知手段によって行ったり、プ
ロセススピードを計測したりして行う。
【0053】その後も記録紙6は、静電吸着によってロ
ーラ36の外径部に沿って搬送され、インクジェット画
像形成部3と電子写真画像形成部2とが位置するベルト
4と反対側の緩み側ベルト部4aに搬送され、さらにロ
ーラ37の外径部を経てインクジェット画像形成部3を
通過して電子写真画像形成部2へ再び搬送される。
【0054】そして、記録紙6が感光体ドラム18にま
で搬送された時に電子写真画像形成部2によって画像形
成が行われ、トナーが記録紙6上に転写されることで白
黒画像が形成されることになる。すなわち、感光体ドラ
ム18は、一次帯電ローラ19によって帯電された後、
レーザ光23のオン・オフに応じた(画像情報に応じ
た)露光を受け、表面に静電潜像が形成される。その
後、静電潜像が形成された感光体ドラム18に現像スリ
ーブ17によってトナーが付着され、トナー画像が形成
される。次いで、感光体ドラム18に形成されたトナー
画像を転写ローラ20によって記録紙6上に転写させ
る。そして、この記録紙6上の未定着トナーは、前述の
インクジェット画像形成部3によって形成されたインク
画像と共に、定着器39によって定着される。
【0055】このような搬送経路を経てインクジェット
画像および電子写真画像形成が形成された記録紙6の先
端が分離コロナ放電器34bに到達すると、分離コロナ
放電器34bは記録紙6に対して分離バイアス電荷を発
生させているので、記録紙6がローラ36の外径部によ
る曲率と分離爪35とによってベルト4から分離される
ことになる。そして、記録紙6は定着前ガイド38を介
して定着器39へ搬送され、熱ローラ40と加圧ローラ
41とによって、トナーの定着と同時にインクの乾燥が
行われる。
【0056】定着が行われた記録紙6は、排出ローラ4
4、排出コロ45を通過し、フラッパ46によって搬送
ガイド47a,47bへ搬送され、カール取りローラ4
9とカール取りコロ50,51とによって、記録紙6の
カールを取り除かれてスタッカ52へと搬送される。こ
のようにして電子写真方式による白黒画像とインクジェ
ット方式によるカラー画像との合成画像または多重画像
が形成された記録紙6が排出される。
【0057】なお、上述の第1の実施の形態において、
インクジェット画像形成部3と電子写真画像形成部2と
によって複合画像が形成される記録紙6は、共有のベル
ト4によって搬送されるように構成されているが、共有
ができる搬送手段であれば、ベルトに限定されるもので
ない。また、ベルト4の外周長は、使用する記録紙6の
搬送方向長さよりも大きくなるようにしている。そし
て、ベルト4を用いて、インクジェット画像形成部3お
よび電子写真画像形成部2によって画像形成を行った後
に、同時に定着を行うことで定着時の熱による記録紙6
の収縮が原因となる相対的な画像のずれをなくすことが
できるため、インクジェット画像形成部3と電子写真画
像形成部2との間の画像ずれを非常に小さくすることが
できる。
【0058】また、第1の画像形成手段にインクジェッ
ト方式の画像形成部3を用い、第2の画像形成手段にカ
ートリッジ容器62に内蔵された電子写真方式の画像形
成部2を用いて、電子写真画像形成部2の平均のプロセ
ススピードを、インクジェット画像形成部3のプロセス
スピードよりも速く設定している。これは一般のプリン
タユーザーのプリントボリュームにおいて、カラー原稿
を用いて画像記録を行う割合は、白黒原稿を用いて画像
記録を行う割合よりも小さいので、白黒の画像形成手段
である電子写真画像形成部2のプロセススピードを速め
に設定することで、トータルでの画像形成時間の増大を
最小限にすることができる。
【0059】また、2つの画像形成手段を上流側からイ
ンクジェット方式、電子写真方式の順で配置し、インク
ジェット画像形成部3が画像形成中には、電子写真画像
形成部2と記録紙6とを離間することで、インクジェッ
ト画像形成部3と電子写真画像形成部2との間隔を小さ
く設定することができ、装置全体を小型化することがで
きる。また、インクジェット画像形成部3のインクタン
ク33を画像形成装置本体の手前側(上流側)に配置す
ることで、インクタンク33の交換を容易に行うことが
できる。
【0060】次に、インクジェット画像形成部3の記録
ヘッド32についてさらに説明を加える。
【0061】本発明は、特にインクジェット記録方式の
中でも熱エネルギーを利用して飛翔的液滴を形成し、記
録を行うインクジェット方式の記録ヘッドを用いた画像
形成装置において優れた効果をもたらすものである。
【0062】その代表的な構成や原理については、例え
ば、米国特許第4723129号明細書、同第4740
796号明細書に開示されている基本的な原理を用いて
行うものが好ましい。この方式はいわゆるオンデマンド
型、コンティニュアス型のいずれにも適用可能である
が、特に、オンデマンド型の場合には、液体(インク)
が保持されているシートや液路に対応して配置されてい
る電気熱変換体に、記録情報に対応していて膜沸騰を超
える急速な温度上昇を与える少なくとも一つの駆動信号
を印加することによって、電気熱変換体に熱エネルギー
を発生せしめ、記録ヘッドの熱作用面に膜沸騰を生じさ
せて、結果的にこの駆動信号に一対一で対応した液体
(インク)内の気泡を形成できるので有効である。この
気泡の成長、収縮により吐出用開口を介して液体(イン
ク)を吐出させて、少なくとも一つの滴を形成する。こ
の駆動信号をパルス形状とすると、即時適切に気泡の成
長収縮が行われるので、特に応答性に優れた液体(イン
ク)の吐出が達成でき、より好ましい。このパルス形状
の駆動信号としては、米国特許第4463359号明細
書、同第4345262号明細書に記載されているよう
なものが適している。なお、上記熱作用面の温度上昇率
に関する発明の米国特許第4313124号明細書に記
載されている条件を採用すると、さらに優れた記録を行
うことができる。
【0063】記録ヘッドの構成としては、上述の各明細
書に開示されているような吐出口、液路、電気熱変換体
の組合せ構成(直線状液流路または直角液流路)の他に
熱作用部が屈曲する領域に配置されている構成を開示す
る米国特許第4558333号明細書、同第44596
00号明細書を用いた構成も本発明に含まれるものであ
る。加えて、複数の電気熱変換体に対して、共通するス
リットを電気熱変換体の吐出部とする構成を開示する特
開昭59−123670号公報や熱エネルギーの圧力波
を吸収する開孔を吐出部に対応させる構成を開示する特
開昭59−138461号公報に基づいた構成としても
本発明の効果は有効である。すなわち、記録ヘッドの形
態がどのようなものであっても、本発明によれば記録を
確実に効率よく行うことができるようになるからであ
る。
【0064】さらに、画像形成装置が記録できる記録媒
体の最大幅に対応した長さを有するフルラインタイプの
記録ヘッドに対しても本発明は有効に適用できる。その
ような記録ヘッドとしては、複数記録ヘッドの組合せに
よってその長さを満たす構成や、一体的に形成された1
個の記録ヘッドとしての構成のいずれでもよい。
【0065】加えて、上例のようなシリアルタイプのも
のでも、装置本体に固定された記録ヘッド、あるいは装
置本体に装着されることで装置本体との電気的な接続や
装置本体からのインクの供給が可能になる交換自在のチ
ップタイプの記録ヘッド、あるいは記録ヘッド自体に一
体的にインクタンクが設けられたカートリッジタイプの
記録ヘッドを用いた場合にも本発明は有効である。
【0066】また、本発明の画像形成装置の構成とし
て、記録ヘッドの吐出回復手段、予備的な補助手段等を
付加することは本発明の効果を一層安定できるので、好
ましいものである。これらを具体的に挙げれば、記録ヘ
ッドに対してのキャッピング手段、クリーニング手段、
加圧あるいは吸引手段、電気熱変換体あるいはこれとは
別の加熱素子あるいはこれらの組合せを用いて加熱を行
う予備加熱手段、記録とは別の吐出を行う予備吐出手段
を挙げることができる。
【0067】また、搭載される記録ヘッドの種類ないし
個数についても、記録色や濃度を異にする複数のインク
に対応して2個以上の個数設けられるものであってもよ
い。すなわち、例えば画像形成装置の記録モードとして
は黒色等の主流色のみの記録モードだけでなく、記録ヘ
ッドを一体的に構成するか複数個の組合せによるかはい
ずれでもよいが、異なる色の複色カラー、または混色に
よるフルカラーの各記録モードの少なくとも一つを備え
た装置にも本発明は極めて有効である。
【0068】さらに加えて、以上説明した本発明実施例
においては、インクを液体として説明しているが、室温
やそれ以下で固化するインクであって、室温で軟化もし
くは液化するものを用いてもよく、あるいはインクジェ
ット方式ではインク自体を30℃以上70℃以下の範囲
内で温度調整を行ってインクの粘性を安定吐出範囲にあ
るように温度制御するものが一般的であるから、使用記
録信号付加時にインクが液状をなすものを用いてもよ
い。加えて、熱エネルギーによる昇温を、インクの固形
状態から液体状態への状態変化のエネルギーとして使用
せしめることで積極的に防止するため、またはインクの
蒸発を防止するため、放置状態で固化し加熱によって液
化するインクを用いてもよい。いずれにしても熱エネル
ギーの記録信号に応じた付与によってインクが液化し、
液状インクが吐出されるものや、記録媒体に到達する時
点ではすでに固化し始めるもの等のような、熱エネルギ
ーの付与によって初めて液化する性質のインクを使用す
る場合も本発明は適用可能である。このような場合のイ
ンクは、特開昭54−56847号公報あるいは特開昭
60−71260号公報に記載されるような、多孔質シ
ート凹部または貫通孔に液状または固形物として保持さ
れた状態で、電気熱変換体に対して対向するような形態
としてもよい。本発明においては、上述した各インクに
対して最も有効なものは、上述した膜沸騰方式を実行す
るものである。
【0069】さらに加えて、本発明のインクジェット画
像形成手段の形態としては、コンピュータ等の情報処理
機器の画像出力末端として用いられるものの他、リーダ
等と組み合わせた複写装置、さらには送受信機能を有す
るファクシミリ装置の形態を採るもの等であってもよ
い。 〈第2の実施の形態〉次に、図3および図4に示す第2
の実施の形態を説明する。
【0070】本実施の形態の画像形成装置67は、第1
の実施の形態に対し、ベルト4を別の位置変更手段で下
方へ移動させるように構成したものである。なお、図3
および図4において、図1および図2と同一または均等
な構成部分には同一符号を付して重複説明を省略する。
【0071】すなわち、位置変更手段としての支持アー
ム66は、一端が回動軸66aを中心に回動可能に支承
され、他端に拍車60が回動可能に軸支されている。こ
の拍車60は、ベルト4を下方に押し下げるように常時
接触しており、未乾燥状態のインクと接触しても画像を
乱さないために記録紙6との接触面積が小さくなるよう
に歯車状に形成されている。拍車60は、ローラ36の
軸に平行に設けられた支軸61に、滑らかに回転可能に
軸支されている。支持アーム66は、支軸61の両端を
支持するように一対設けられ、その中間にソレノイド5
6のプランジャ56aの上端に設けたピン56bが係合
している。
【0072】ソレノイド56は、制御手段としてのコン
トローラ65からの指令に基づいて付勢され、これによ
りバネ57のバネ力に抗して支持アーム66が所定位置
まで押し下げられる。この場合のソレノイド56への通
電は、インクジェット画像形成部3によって記録紙6に
インク画像が形成された直後であるか否かをコントロー
ラ65が判断して行うことになっている。すなわち、コ
ントローラ65は、インクジェット画像形成部3によっ
て記録紙6が画像形成された直後である場合は、支持ア
ーム66をバネ57に抗して下げるようにソレノイド5
6を付勢させ、インクジェット画像形成部3によって記
録紙6が画像形成された後、記録紙6がベルト4によっ
て1周させられた後である場合は、ソレノイド56を付
勢させないように制御している。
【0073】このように構成された第2の実施の形態の
動作について説明する。
【0074】第2の実施の形態の画像形成装置1はプリ
ンタとして構成されたもので、不図示のコンピュータや
原稿読み取りスキャナなどからのカラー画像データを、
コントローラ65によって、カラー画像と文字などの白
黒画像とに分離した状態で接続されている。これによ
り、白黒画像は電子写真画像形成部2によって画像形成
を行い、カラー画像はインクジェット画像形成部3によ
って画像形成を行うようになっている。
【0075】したがって、上記コントローラ65より画
像形成の指令が出されると、給紙ローラ11が図中矢印
R11方向に駆動され、記録紙6が1枚給紙され、レジ
ストローラ対13a,13bのニップ部に突入して一旦
停止する。この間に、ローラ36を駆動させ、ベルト4
の駆動も行う。この時、吸着コロナ帯電器34aに電荷
を与えて、ベルト4が帯電できるようにし、その帯電し
た部分が、吸着コロナ帯電器34aの位置から駆動ロー
ラ36を経てコロ14に到達するまで駆動しておく。そ
して、帯電部分の到達と同時にレジストローラ対13
a,13bの駆動をONにして搬送を再開させると、記
録紙6は、コロ14とベルト4とのニップ部付近から吸
着され、搬送が行われる。
【0076】ベルト4による吸着によって搬送される記
録紙6は、コロ16を経てインクジェット画像形成部3
の記録ヘッド32の直下へと導かれる。その後、所定タ
イミングでキャリッジ29が、記録紙搬送方向と直角を
なす方向に往復駆動され、1ライン分の主走査記録を行
い、それが終了すると、ベルト4を間欠送りで駆動し、
記録紙6を搬送方向に1ステップ搬送される。
【0077】記録紙6には、ベルト4の間欠送りおよび
キャリッジ29の一往復(主走査)毎に記録ヘッド32
によって、順次記録が行われ、カラー画像の記録が行わ
れる。このカラー画像の記録は、記録紙6の後端がイン
クジェット画像形成部2を通過するまで継続するが、記
録紙6がなおも間欠搬送されて、電子写真画像形成部2
へと導かれると、ソレノイド56にはコントローラ65
からの指令に基づいて所定の通電が与えられ、プランジ
ャ56aによって支持アーム66は転写ローラ20、バ
ネ21、ホルダ22とともに、所定位置まで下がること
になる。このため、支持アーム66の先端の拍車60が
ローラ36およびベルト4を所定位置まで下げる。
【0078】したがって、記録紙6と感光ドラム18は
接触することなく、インクジェット記録により記録紙6
上に未乾燥状態のインクがあっても、感光ドラム18に
インクが付着したり、あるいは記録紙6上の画像を乱す
ことはない。この場合、ローラ37aによりベルト4の
上流側を支えているため、インクジェット画像形成部3
近傍のベルト4の形状変化は阻止され、ベルト4とイン
クジェット画像形成部3との相対距離は変わらないの
で、インクジェット記録に支障が生じることはない。図
4はこの状態を示している。
【0079】このようにして、記録紙6はベルト4上に
静電吸着された状態を維持しながら、インクジェット記
録を行いつつ間欠搬送される。記録紙6の後端が記録ヘ
ッド32を通過してインクジェット画像形成部3による
画像形成を終了すると、ベルト4はローラ36によって
再び連続的に駆動される。記録紙6の後端が感光ドラム
18を通過した時、コントローラ65は、ソレノイド5
6への通電を停止する。その結果、プランジャ56aが
元の状態に戻り、支持アーム66は当接部58に突き当
たるまで、バネ57によって押し上げられ、転写ローラ
20、バネ21およびホルダ22とともに、ローラ36
およびベルト4が当初の位置まで戻ることになる。な
お、記録紙6の後端が感光ドラム18を通過したことの
検出は、センサなどの検知手段によって行ったり、プロ
セススピードを計測したりして行う。
【0080】その後も記録紙6は、静電吸着によってロ
ーラ36の外径部に沿って搬送され、インクジェット画
像形成部3と電子写真画像形成部2とが位置するベルト
4の反対側の緩み側ベルト部4aに搬送され、なおもロ
ーラ37の外径部を経てインクジェット画像形成部3を
通過して電子写真画像形成部2へ再び搬送される。
【0081】その後、記録紙6が感光ドラム18にまで
搬送された時に電子写真画像形成部2によって画像形成
が行われ、トナーが記録紙6上に転写されることで白黒
画像が形成されることになる。
【0082】このような搬送経路を経てインクジェット
記録および電子写真記録が形成された記録紙6の先端が
分離コロナ帯電器34bに到達すると、分離コロナ帯電
器34bが記録紙6に対して分離バイアス電荷を発生さ
せているので、記録紙6がローラ36の外径部による曲
率と分離爪35とによってベルト4から分離されること
になる。そして、記録紙6は定着前ガイド38を介して
定着器39へ搬送され、熱ローラ40と加圧ローラ41
とによって、トナーの定着と同時にインクの乾燥が行わ
れる。
【0083】定着が行われた記録紙6は、排出ローラ4
4、排出コロ45を通過し、フラッパ46によって搬送
ガイド47a,47bへ搬送され、カール取りローラ4
9とカール取りコロ50,51とによって、記録紙6の
カールを取り除いてスタッカ52へと排出される。この
ようにして、電子写真方式による白黒画像とインクジェ
ット方式によるカラー画像との複合画像が記録紙6に形
成される。
【0084】なお、上述の第2の実施の形態において、
インクジェット画像形成部3と電子写真画像形成部2と
によって複合画像が形成された記録紙6は、共有のベル
ト4によって搬送されるように構成されているが、共有
ができる搬送手段であれば、ベルト4に限定されるもの
ではない。
【0085】また、ベルト4の外周長は、使用する記録
紙6の搬送方向長さよりも大きくなるようにしている。
そして、ベルト4を用いてインクジェット画像形成部3
および電子写真画像形成部2によって画像形成を行った
後に、同時に定着を行うことで定着時の熱による記録紙
6の収縮が原因となる相対的な画像のずれをなくすこと
ができるため、インクジェット画像形成部3と電子写真
画像形成部2との間の画像ずれを非常に小さくすること
ができる。
【0086】また、第1の画像形成手段にインクジェッ
ト方式の画像形成部3を用い、第2の画像形成手段にカ
ートリッジ容器62に内蔵された電子写真方式の画像形
成部2を用いて、電子写真画像形成部2の平均のプロセ
ススピードを、インクジェット画像形成部3のプロセス
スピードよりも速く設定している。このようにすること
で、一般のプリンタユーザーのプリントボリュームにお
いて、カラー原稿を用いて画像記録を行う割合は、白黒
原稿を用いて画像記録を行う割合よりも小さいので、白
黒の画像形成手段である電子写真画像形成部2のプロセ
ススピードを速めに設定することで、トータルでの画像
形成時間の増大を最小限にすることができる。
【0087】また、2つの画像形成手段を上流側からイ
ンクジェット方式、電子写真方式の順で配置し、インク
ジェット画像形成部3が画像形成中には、電子写真画像
形成部2と記録紙6とを離間させるように構成すること
で、インクジェット画像形成部3と電子写真画像形成部
2との間隔を小さく設定することができ、装置全体を小
型化することができる。また、インクジェット画像形成
部3のインクタンク33を画像形成装置本体の手前側
(上流側)に配置することで、インクタンク33の交換
を容易に行うことができる。 〈第3の実施の形態〉次に、図5および図6に示す第3
の実施の形態を説明する。
【0088】本実施の形態の画像形成装置68は、イン
クジェット画像形成部3と電子写真画像形成部2とが共
有している記録媒体担持手段に、記録紙6を巻き付けて
搬送を行う転写ドラム104を用いたものである。な
お、図5および図6において、図1および図2と同一ま
たは均等な構成部分には、同一符号を付して重複説明を
省略する。
【0089】画像形成装置68は、転写ドラム104の
周囲に、図示矢印R4の回転方向に沿って、記録紙6を
転写ドラム104に搬送するレジストローラ対113
a,113bと、記録紙6を転写ドラム104に吸着さ
せるコロナ帯電器34aと、インクジェット方式の画像
形成部3を有するキャリッジ29と、電子写真方式の画
像形成部2を内蔵させたカートリッジ容器69と、分離
コロナ帯電器34bと、分離爪35と、クリーニング装
置135と、除電装置136とを配置した構成である。
クリーニング装置135と除電装置136とはフレーム
135aによって一体に構成されており、画像形成中に
おいては、転写ドラム104の表面から所定の距離だけ
離間した位置に退避するように移動可能に制御されてい
る。また、転写ドラム104は、表面を中抵抗の材質に
よって形成し、中心部に軸受部104aを設け、この軸
受部104aを不図示の駆動系に接続した構成である。
【0090】カートリッジ容器69は、感光ドラム18
が転写ドラム104に接離するように回動軸69aを中
心に回動可能に構成されたものである。すなわち、回動
軸69aから最も離れた位置に腕部69bを延設し、こ
の腕部69bと装置本体との間にバネ70を張設させ、
腕部69bの先端には、ソレノイド56のプランジャ5
6aがピン56bによって係合している。そして、ソレ
ノイド56を付勢することによってプランジャ56aを
バネ70のバネ力に抗して短縮させ、カートリッジ容器
69を回動させて感光ドラム18を転写ドラム104か
ら離間させる。この場合のソレノイド56の通電は、上
述の実施の形態と同様に記録紙6が電子写真画像形成部
2より上流側にあるインクジェット画像形成部3によっ
て画像形成された直後であるか否かをコントローラ65
によって判断して制御される。
【0091】次に、第3の実施の形態の動作について説
明する。
【0092】第3の実施の形態の画像形成装置68はプ
リンタとして構成されたもので、第1の実施の形態と同
様に、不図示のコンピュータや原稿読み取りスキャナな
どからのカラー画像データを、コントローラ65によっ
て、カラー画像と文字などの白黒画像とに分離した状態
で接続されている。これにより、カラー画像はインクジ
ェット画像形成部3によって画像形成を行い、白黒画像
は電子写真画像形成部2によって画像形成を行うように
なっている。
【0093】したがって、上記コントローラ65より画
像形成の指令が出されると、給紙ローラ11が図中矢印
R11方向に駆動され、記録紙6が1枚給紙され、レジ
ストローラ対13a,13bのニップ部に突入して一旦
停止する。
【0094】上記給紙に前後してカートリッジ容器69
内の感光ドラム18の図示矢印R18方向の前回転が行
われており、さらに、これに同期して転写ドラム104
の駆動も行われる。この転写ドラム104の駆動に同期
してコロナ帯電器34aに電荷を与えて、転写ドラム1
04を帯電させ、その帯電した部分が、コロナ帯電器3
4aの位置からほぼ1周するまで回転させておく。そし
て、帯電部分の到達と同時にレジストローラ対113
a,113bの駆動をONにして記録紙6の搬送を再開
させると、記録紙6の先端がちょうど搬送ガイド116
を過ぎたところから吸着され、転写ドラム104の回転
と共に搬送が行われる。
【0095】転写ドラム104による吸着によって搬送
される記録紙6は、インクジェット画像形成部3に到達
するまでの間に、不図示の紙センサによって先端位置が
検知され、記録ヘッド32の下の、記録紙6に対する画
像形成開始位置まで搬送され、一旦停止される。その
後、所定タイミングでキャリッジ29が、記録紙6の搬
送方向と直角をなす方向に往復駆動され、1ライン分の
主走査記録を行い、それが終了すると転写ドラム104
を間欠送りで駆動し、記録紙6を搬送方向に1ステップ
搬送させる。上記動作を繰り返すことにより、記録紙6
の先端が感光ドラム18に到達したときには、ソレノイ
ド56には所定の通電が与えられ、図6に示すようにプ
ランジャ56aがバネ62のバネ力に抗して回動軸69
aを中心にカートリッジ容器69を所定位置まで扛上さ
せる。これにより感光ドラム18と転写ドラム104と
を離間させ、その結果、記録紙6が感光ドラム18に接
触することなく搬送される。上記転写ドラム104の間
欠送り(副走査)と、キャリッジ29の往復送り(主走
査)とによって記録紙6には、インクジェット画像形成
部3によって順次記録が行われ、カラー画像の記録が行
われることになる。
【0096】このようにして記録紙6は転写ドラム10
4に静電吸着された状態を維持しながらインクジェット
記録を行いつつ間欠搬送される。記録紙6の後端が記録
ヘッド32を通過してインクジェット画像形成部3によ
る画像形成を終了し、記録紙6の後端が感光ドラム18
を通過した時、ソレノイド56への通電を停め、バネ7
0のバネ力により、回動軸69aを中心にカートリッジ
容器69を所定位置に回動復帰させる。これにより感光
ドラム18を転写ドラム104に接触させて電子写真画
像形成部2による記録を可能とする。なお、この間に記
録紙6の先端が分離コロナ帯電器34bの下を通過して
も、この時は分離コロナ帯電器34bから分離バイアス
電荷を発生させないようにしておくので、記録紙6が転
写ドラム104から分離されず、吸着されたまま搬送さ
れる。また、記録紙6の先端が分離爪35の位置に到達
しても、分離爪35は転写ドラム104の表面から最も
離間した位置に退避しているために、記録紙6の先端が
分離爪35の下を通過してクリーニング装置135の方
向に搬送される。同様に記録紙6の先端は、転写ドラム
104の表面から所定距離離間しているクリーニング装
置135と除電装置136とに接触することなく通過
し、転写ドラム104の回転に伴って搬送させられる。
【0097】このようにして記録紙6の後端がインクジ
ェット画像形成部3を通過すると、転写ドラム104は
連続して回転し、記録紙6を電子写真画像形成部2の感
光ドラム18と転写ドラム104との間のニップ部に搬
送する。そして、電子写真画像形成部2においてトナー
が記録紙6上に転写されることで白黒画像が形成され
る。
【0098】その後、カラー画像に白黒画像が複合して
形成された記録紙6が転写ドラム104の回転に伴って
搬送され、記録紙6の先端が分離コロナ帯電器34bに
到達すると、分離コロナ帯電器34bは記録紙6に対し
て分離バイアス電荷を発生させる。そして、軸受部35
aを中心に分離爪35を回動させて、その先端を転写ド
ラム104上に当接させる。これによって記録紙6は、
転写ドラム104上から分離し、定着前ガイド38を介
して定着器39へ搬送される。そして、定着器39の熱
ローラ40と加圧ローラ41とによって、記録紙6上の
トナーの定着と同時にインクの乾燥も行われる。
【0099】このようにしてトナーおよびインクが定着
された記録紙6は、排出ローラ対44,45、フラッパ
46、搬送ガイド47a,47b、カール取りローラ4
9、カール取りコロ50,51とによって、スタッカ5
2へと排出され、電子写真方式による白黒画像とインク
ジェット方式によるカラー画像との複合画像が排出され
る。
【0100】一方、記録紙6への画像形成が終了した後
には、クリーニング装置135および除電装置136は
退避位置から転写ドラム104の表面に接触する位置に
移動し、クリーニング装置135のブラシローラ135
bとその下流側の除電装置136とを駆動すると同時
に、転写ドラム104を駆動することによって転写ドラ
ム104のクリーニングおよび除電を行い、次に給紙さ
れる記録材6の汚染を防止する。
【0101】この第3の実施の形態において、インクジ
ェット画像形成部3と電子写真画像形成部2とが共有し
ている、記録媒体担持手段に転写ドラム104を用いて
いるが、共有が実現できるものであれば、他の手段のも
のでも良い。また、転写ドラム104の外周長は、使用
する記録紙6の搬送方向長さよりも大きくなるようにし
ている。記録媒体担持手段を用いて、インクジェット画
像形成部3と電子写真画像形成部2とによる画像形成を
行った後に同時に定着を行うようにしているので、定着
時の熱による記録紙6の収縮を原因とする相対的な画像
ずれをなくすることができ、よってインクジェット画像
形成部3と電子写真画像形成部2との間の画像ずれを非
常に小さくすることができる。
【0102】また、電子写真画像形成部2の平均のプロ
セススピードが、インクジェット画像形成部3のプロセ
ススピードよりも速くなるように設定されている。これ
は、一般のプリンタユーザーのプリントボリュームにお
いて、そのカラー原稿の占める割合は、白黒原稿のそれ
よりも小さいので、白黒の画像形成を行う電子写真画像
形成部2のプロセススピードを速めに設定することで、
トータルでの画像形成印字時間の増大を最小限に抑える
ことができる。
【0103】なお、上述した第1ないし第3の実施の形
態では、その記録順序をインクジェット方式でのカラー
画像記録を先に行い、次いで電子写真方式での白黒画像
記録を行う実施の形態を示したが、構成は第1ないし第
3の実施の形態と同様にしてその記録順序を変えるよう
にすることも可能である。すなわち、電子写真方式での
記録を先に行い、記録媒体担持手段で記録媒体を一周さ
せ、次に、インクジェット方式で記録を行い、さらに、
排紙ローラ対方向へ記録媒体を搬送する際に、電子写真
方式画像形成部と記録媒体担持手段とを離間させること
で記録媒体と電子写真方式画像形成部との接触を防ぐと
いう動作順序でも、画像形成手段を上流側からインクジ
ェット画像形成部3と電子写真画像形成部2との順で配
置し、インクジェット画像形成部3が記録中には電子写
真画像形成部2と記録媒体とを離間することで、比較的
交換が頻繁なインクジェット画像形成部3のインクタン
ク33を画像形成装置の手前側(上流側)に配置するこ
とで容易にでき、インクジェット画像形成部3と電子写
真画像形成部2との間隔を、小さく設定することがで
き、装置全体の小型化を実現することができる。
【0104】また、電子写真方式記録手段と記録媒体搬
送手段とを離間させる動力源としての位置変更手段に
は、本実施の形態で説明したソレノイド以外に、回転出
力軸を有するモータ、例えばいわゆるDCモータやパル
スモータなどを利用してもよい。
【0105】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、 (1)1枚の記録媒体に対して少なくとも2つの画像を
形成するようにした画像形成方法の異なる2つの画像形
成手段を、記録媒体を供給する共通の記録媒体担持手段
に対して配置し、上流側の画像形成手段によって画像形
成した直後の記録媒体には、下流側の画像形成手段によ
って画像形成を行わないように位置変更手段によって下
流側の画像形成手段と記録媒体担持手段との相対距離を
離間させるようにしたので、2つの画像形成手段の間隔
を記録媒体の搬送方向長さより小さくすることができ、
しかも記録媒体の画像の乱れや記録媒体上の画像が第2
の画像形成手段に付着してしまうようなことがなくすこ
とができる。
【0106】(2)記録媒体担持手段に記録媒体を吸着
させて搬送させるようにしたので、2つの画像形成手段
によって記録ずれをなくすことができる。
【0107】(3)2つの画像形成手段の上流側に間欠
送りの第1の画像形成手段を配置し、下流側に連続送り
の第2の画像形成手段を配置したので、第1の画像形成
手段にインクジェット画像形成部を用いた場合、装置本
体の扉が上流側に配置されているために、インクタンク
の交換を容易に行うことができる。
【0108】(4)前記記録媒体担持搬送手段を用い
て、第1の画像形成手段および第2の画像形成手段によ
る画像形成を行った後に、同時に定着を行うようにした
ので、定着時の熱による記録媒体の収縮を原因とする相
対的な画像ずれをなくすことができ、第1の画像形成手
段と第2の画像形成手段との間の画像ずれを小さくする
ことができる。
【0109】(5)無端環状のベルト状搬送部材を第2
の画像形成手段から離間させる際に、第1の画像形成手
段とベルト状搬送部材との相対距離を一定に保持するよ
うにベルト保持部材を設けたので、インクジェット画像
形成に支障が生じない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る画像形成装置
を示す模式構成図である。
【図2】図1の画像形成装置の動作を示す模式構成図で
ある。
【図3】本発明の第2の実施の形態に係る画像形成装置
を示す模式構成図である。
【図4】図3の画像形成装置の動作を示す模式構成図で
ある。
【図5】本発明の第3の実施の形態に係る画像形成装置
を示す模式構成図である。
【図6】図5の画像形成装置の動作を示す模式構成図で
ある。
【符号の説明】
1 画像形成装置 1a 扉 2 第2の画像形成手段(電子写真画像形成
部) 3 第1の画像形成手段(インクジェット画
像形成部) 4 記録媒体担持手段(ベルト状搬送部材) 6 記録媒体(記録紙) 33 インクタンク 34a 吸着手段(吸着コロナ帯電器) 36 記録媒体担持手段(ローラ) 37 記録媒体担持手段(ローラ) 37a ベルト保持部材(ローラ) 55 位置変更手段(支持アーム) 56 位置変更手段(ソレノイド) 62 カートリッジ容器 65 制御手段(コントローラ) 66 位置変更手段(支持アーム) 67 画像形成装置 68 画像形成装置 69 カートリッジ容器 104 記録媒体担持手段(転写ドラム)

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 1枚の記録媒体に対して少なくとも2つ
    の画像を形成するようにした画像形成方法の異なる複数
    の画像形成手段と、該複数の画像形成手段のそれぞれに
    対して、前記記録媒体を供給する共通の記録媒体担持手
    段とを有する画像形成装置において、 前記記録媒体が前記記録媒体担持手段の上流側の画像形
    成手段によって画像形成された直後であるか否かを判断
    し、画像形成の直後である場合は、前記記録媒体が前記
    記録媒体担持手段の下流側の画像形成手段に到達する前
    に、該下流側の画像形成手段と前記記録媒体担持手段と
    の相対位置を離間させる指令を発する制御手段と、 該制御手段よりの指令に基づいて前記下流側の画像形成
    手段と前記記録媒体担持手段との相対位置を離間させる
    位置変更手段とを備えた、 ことを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 前記複数の画像形成手段が、前記記録媒
    体担持手段の上流側から順に間欠送りの第1の画像形成
    手段と、連続送りの第2の画像形成手段とを備えた、 ことを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  3. 【請求項3】 前記位置変更手段が、前記記録媒体担持
    手段に設けられ、該記録媒体担持手段を前記第2の画像
    形成手段から離間させる、 ことを特徴とする請求項1または請求項2記載の画像形
    成装置。
  4. 【請求項4】 前記記録媒体担持手段が、前記記録媒体
    を吸着搬送させる無端環状のベルト状搬送部材であり、 前記第2の画像形成手段に対向する側の前記ベルト状搬
    送部材に前記位置変更手段が設けられている、 ことを特徴とする請求項3記載の画像形成装置。
  5. 【請求項5】 前記ベルト状搬送部材が、その両端に設
    けられ、ベルト状搬送部材を張設するローラと、該ロー
    ラ間に設けられ、前記第1の画像形成手段と対向する前
    記ベルト状搬送部材の部分と第1の画像形成手段との相
    対距離を一定に保持するベルト保持部材とによって支持
    されている、 ことを特徴とする請求項4記載の画像形成装置。
  6. 【請求項6】 前記位置変更手段が、前記第2の画像形
    成手段に設けられ、該第2の画像形成手段を前記記録媒
    体担持手段から離間させる、 ことを特徴とする請求項1または請求項2記載の画像形
    成装置。
  7. 【請求項7】 前記記録媒体担持手段が、前記記録媒体
    を吸着させる吸着手段を備えた、 ことを特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれか1
    記載の画像形成装置。
  8. 【請求項8】 前記第2の画像形成手段が、カートリッ
    ジ容器に内蔵されている、 ことを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか1
    記載の画像形成装置。
  9. 【請求項9】 前記記録媒体担持手段が、前記記録媒体
    を吸着搬送させる転写ドラムであり、 該転写ドラムに対向する側の第2の画像形成手段に位置
    変更手段が設けられている、 ことを特徴とする請求項1、請求項2または請求項7記
    載の画像形成装置。
  10. 【請求項10】 前記第1の画像形成手段が、記録手段
    よりインクを吐出して記録を行うインクジェット方式で
    ある、 ことを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか1
    記載の画像形成装置。
  11. 【請求項11】 前記記録手段が、インク吐出用の熱エ
    ネルギを発生するための電気熱変換体を備えている、 ことを特徴とする請求項10記載の画像形成装置。
  12. 【請求項12】 前記記録手段が、前記電気熱変換体に
    よって印加される熱エネルギにより、インクに生ずる膜
    沸騰を利用して吐出口からインクを吐出させる、 ことを特徴とする請求項11記載の画像形成装置。
  13. 【請求項13】 前記第1の画像形成手段が、熱転写式
    である、 ことを特徴とする請求項1ないし請求項7のいずれか1
    記載の画像形成装置。
  14. 【請求項14】 前記第2の画像形成手段が、電子写真
    方式である、 ことを特徴とする請求項1ないし請求項8のいずれか1
    記載の画像形成装置。
  15. 【請求項15】 前記画像形成方法の異なる複数の画像
    形成手段に対して、それぞれの画像形成手段によって画
    像形成される記録媒体が、共通の記録媒体担持手段によ
    って搬送されるとともに、画像形成後に定着手段によっ
    て、前記記録媒体上の未定着状態の画像を定着させる、 ことを特徴とする請求項1ないし請求項14のいずれか
    1記載の画像形成装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7393097B2 (en) 2003-09-26 2008-07-01 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Ink-jet recording apparatus
JP2015069118A (ja) * 2013-09-30 2015-04-13 ブラザー工業株式会社 記録装置
JP2015069117A (ja) * 2013-09-30 2015-04-13 ブラザー工業株式会社 記録装置
JP2015067439A (ja) * 2013-09-30 2015-04-13 ブラザー工業株式会社 記録装置

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