JPH09203403A - 止め具 - Google Patents

止め具

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JPH09203403A
JPH09203403A JP1332196A JP1332196A JPH09203403A JP H09203403 A JPH09203403 A JP H09203403A JP 1332196 A JP1332196 A JP 1332196A JP 1332196 A JP1332196 A JP 1332196A JP H09203403 A JPH09203403 A JP H09203403A
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JP
Japan
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plate
crimping
hole
state
stopper
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JP1332196A
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English (en)
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Masakatsu Kato
昌克 加藤
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Nifco Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 取付孔に歪みやズレがあっても挿入でき、上
下方向及び左右方向にガタつきなく強固に板体を固定で
き、固定状態の解除が容易で、かつ小さな金型で成形加
工できる止め具を得る。 【解決手段】 ヒンジ板24によって接離可能に連結さ
れた上圧着板20と下圧着板22とは、蓋体44の回動
により傾斜壁52がヒンジ板24に当たり、次に、内壁
58が上圧着板20に当たって離反し、取付孔の孔壁に
圧着する。裏フランジ34、36が外側に広がり、表フ
ランジ60、62とで板体を挟持する。裏フランジ34
の上端から裏フランジ36の下端までは取付孔の高さよ
りも短いので容易に取付孔にはめ込める。ヒンジ板24
を折り畳んだ状態で成型すれば、金型を小さくできる。
係合爪68が係合孔70に係合して蓋体44が上圧着板
20に固定され、操作レバー62によって係合解除でき
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、板体を重ね合わせ
て固定する止め具に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば段ボール箱の上箱と下箱と
を固定する止め具として、図9〜図11に示すものがあ
る(特公平1−16743号参照)。
【0003】この止め具100は、可撓性樹脂で成形さ
れており、上箱102の取付孔104と、下箱106の
取付孔108とを一致させて、これら取付孔104、1
08に、止め具100のベース体101の筒状部110
が挿入される。筒状部110には、断面L字状のフック
112が、ヒンジ114を介して回動可能に連結されて
いる。また、ベース体101の鍔部116には、連結片
105によってキー体118が回動可能に連結されてい
る。キー体118を回動させて、キー体118の筒状部
126を筒状部110に挿入すると、図11に示すよう
にキー体118はフック112を押して回動させ、取付
孔108の孔縁に引っ掛かって、フック112及び鍔部
116で上箱102及び下箱106を裏側及び表側から
挟む。また、この状態で、キー体118の係止突起12
0が筒状部110の係止部122に掛止されキー体11
8が固定される。この状態は、つまみ片124を引っ張
って解除できる。
【0004】しかし、この止め具100では、フック1
12が上下方向にのみ回動して取付孔108の孔縁に引
っ掛かかるため上下方向にはある程度の係合力が得られ
るが、左右方向(矢印ハに示す方向)には取付孔108
の孔縁に引っ掛かからないため十分な係合力が得られ
ず、止め具100がガタつき、さらには上箱と下箱とが
ガタつくことがあった。また、フック112が、大きな
荷重のかかる筒状部110のコーナーに張り出していな
いので、取付強度が落ちる。
【0005】また、筒状部110の大きさは取付孔10
4及び取付孔108と同じであるため、取付孔104又
は取付孔108が歪んでいたり、取付孔104と取付孔
108との間に少しでもズレがあったりする場合には、
筒状部110を取付孔104及び取付孔108に挿入で
きなかった。
【0006】また、筒状部110は取付孔104、10
8と同じ大きさであるため、止め具100を成形する際
の金型も取付孔104、108の大きさに合わせて大き
くしなければならない。すなわち、金型のスペースが大
きくなり、成形加工の作業性がよくなかった。
【0007】さらに、つまみ片124を引っ張ってキー
体118の固定を解除する際は、素材の持つ特性によっ
て係止突起120が弾性変形するのみであり、積極的に
係止突起120が変形するわけではないので、固定解除
しにくいことがあった。
【0008】一方、止め具の別の従来技術として、図1
2〜図13に示すものがある(特公昭56−18453
号参照)。
【0009】この止め具130では、上箱132の取付
孔134と下箱136の取付孔138とを一致させ、胴
部140が挿入されるようになっている。胴部140の
先端には、上下方向に回動可能な一対の爪部142が設
けられている。爪部142には保持片144が一体成形
されており、つまみ部146を矢印A方向に回転させて
保持片144を回動させ、図13に示すように爪部14
2と鍔148との間で、上箱132と下箱136とを挟
持するようになっている。この状態は、爪部142に設
けられた凸部150が、保持片144に設けられた凹部
152に係止して維持されるようになっている。
【0010】しかし、この止め具130においても、爪
部142は上下方向にのみ回動するため、左右方向の係
合力が不十分で、上箱132及び下箱136がガタつく
ことがあった。特にこの止め具130では、左右方向に
も回動するフックは、爪部142や保持片144が邪魔
になって設けることができない。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記事実を考
慮し、取付孔に歪みやズレがあっても挿入でき、上下方
向及び左右方向にガタつきなく強固に板体を固定でき、
固定状態の解除が容易で、かつ小さな金型で成形加工で
きる止め具を得ることを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】請求項1の止め具では、
板体に形成された取付孔にはめ込まれて板体を重ね合わ
せた状態で固定する止め具であって、前記取付孔より小
さく折り込まれ取付孔にはまり込んで取付孔の孔壁に向
かって広がり可能な外枠と、前記外枠の内側にはめ込ま
れ折り込まれた外枠を押し広げる内枠と、前記外枠及び
前記内枠から立設され外枠が広がった状態で重ね合わせ
状態の前記板体を裏側及び表側から挟む一対のフランジ
と、前記内枠を前記外枠の内側にはめ込み状態で固定す
る固定手段と、を有することを特徴とする。
【0013】板体を固定するには、まず、板体を重ね合
わせ、外枠を取付孔にはめ込む。外枠は取付孔より小さ
く折り込まれているので、容易に取付孔にはめ込むこと
ができ、取付孔に歪みやズレがあっても取付孔にはめ込
むことができる。
【0014】次に、外枠の内側に内枠をはめ込むと、内
枠が外枠を押し広げる。これにより、外枠から立設され
たフランジが外側へ広がり、重ね合わせ状態の板体を内
枠から立設されたフランジとの間に挟み、板体を強固に
固定する。また、内枠によって押し広げられた外枠は取
付孔の孔壁に圧着される。これによって止め具が取付孔
に強固に取り付けられ、板体がガタつくことがない。さ
らに、固定手段によって、内枠が外枠の内側にはめ込ま
れた状態で固定されるため、外枠が取付孔の孔壁に向か
って広がった状態が維持され、離脱してしまうことがな
い。
【0015】また、外枠は折り畳まれた状態で成形され
るので、成形加工時に小さな金型で成形でき、余分なス
ペースを必要としない。
【0016】請求項2の止め具では、板体に形成された
取付孔にはめ込まれて板体を重ね合わせた状態で固定す
る止め具であって、前記取付孔の孔壁間にはまり込み平
行に配置された一対の圧着板と、前記圧着板の平行状態
を維持しつつ接離可能に連結する連結手段と、前記圧着
板の一方に回動可能に支持された蓋体と、前記蓋体から
立設され蓋体の回動によって前記圧着板又は前記連結手
段に当接して圧着板の間隔を押し広げる壁体と、前記圧
着板から張り出し圧着板の間隔が広がった状態で重ね合
わせ状態の前記板体の裏側に当接する裏フランジと、前
記蓋体から張り出し前記圧着板の間隔が広がった状態で
重ね合わせ状態の前記板体の表側に当接して前記裏フラ
ンジとの間で板体を挟む表フランジと、前記蓋体と前記
圧着板との当接部に設けられ前記壁体が前記圧着板の間
隔を広げた状態で前記蓋体を前記圧着板に対して固定す
る固定部材と、を有することを特徴とする。
【0017】圧着板は連結手段によって接離可能に連結
されているので、圧着板の間隔を狭くして取付孔へ装着
すれば、作業が容易になる。また、圧着板の間隔を狭く
して成型すれば、金型を小さくできる。
【0018】板体を固定するには、圧着板を取付孔の孔
壁と平行になるように取付孔にはめ込む。次に蓋体を回
動させると、蓋体から立設された壁体が圧着板又は連結
手段に当接し、圧着板の間隔を押し広げる。圧着板の間
隔が十分に押し広げられると、圧着板は取付孔の孔壁に
圧着する。このとき、裏フランジは、重ね合わされた状
態の板体の裏面に当接し、また、表フランジが、重ね合
わされた状態の板体の表面に当接する。このため、板体
は表フランジと裏フランジとによって挟まれて強固に固
定され、ズレたり、ガタついたりすることがない。
【0019】また、この状態で固定手段によって、蓋体
が圧着板に固定される。請求項3の止め具では、前記連
結手段が、中間部及び両端部が屈曲可能に薄肉状とされ
この中間部及び両端部で内側に屈曲するヒンジ板である
ことを特徴とする 蓋体の回動により、壁体はまずヒンジ板に当接して、ヒ
ンジ板の中間部を外側に押し出し、圧着板の間隔を広げ
る。次いで壁体は圧着板に当接し、直接圧着板の間隔を
押し広げる。このように、2段階に分けて圧着板の間隔
が広げられるので、スムーズに圧着板の間隔を広げるこ
とができる。また、ヒンジ板が広がって取付孔の孔壁に
圧着する。
【0020】請求項4の止め具では、前記裏フランジの
先端が、前記圧着板から離れる方向に曲げられているこ
とを特徴とする。
【0021】このため、裏フランジの先端が取付孔の孔
縁に当たって広がらないといったことがない。すなわ
ち、圧着板の間隔が広がるとき、裏フランジは重ね合わ
された状態の板体の裏面に沿ってスムーズに案内され
る。
【0022】請求項5の止め具では、前記固定部材が、
前記圧着板に形成された係合孔と、前記壁体の自由端側
に設けられた片持状の切欠片と、前記切欠片の自由端側
に設けられた解除レバーと、前記切欠片から突設され前
記係合孔に係合する係合爪と、で構成されていることを
特徴とする。
【0023】蓋体を回動させると、板体が裏フランジと
表フランジとの間に挟持されて係合爪が係合孔に係合
し、蓋体が圧着板に確実に固定される。係合爪の係合孔
への係合状態を解除するには、解除レバーによって切欠
片の自由端側を撓ませるだけでよいので、止め具の取り
外しが容易になる。
【0024】
【発明の実施の形態】本発明の第1の実施の形態に係る
止め具10は、図1に示すように、ダンボール製の上箱
12と下箱14との連結に使用される。
【0025】上箱12と下箱14とには、止め具10が
はめ込まれる取付孔16、18が形成されている。
【0026】止め具10は、図2に示すように、平行に
配置された上圧着板20及び下圧着板22とを有してい
る。これらの圧着板20、22の奥行きは、上箱12と
下箱14のダンボール厚D(図3参照)よりも僅かだけ
短く、また、圧着板20、22の幅は、取付孔16、1
8の幅L(図2参照)よりも若干短く成形されている。
【0027】上圧着板20と下圧着板22とは、一体成
形されたヒンジ板24によって連結されている。このヒ
ンジ板24は、中間の薄肉部26で屈曲され、また、ヒ
ンジ板24の上端及び下端の薄肉部28、30で屈曲さ
れるようになっている。これによって、ヒンジ板24は
薄肉部26、28、30で折れ曲がって内側に折り込ま
れ、上圧着板20と下圧着板22とを接近させる。ま
た、ヒンジ板24が真っ直ぐに延びると、上圧着板20
と下圧着板22とは平行のまま離反する。このとき、上
圧着板20と下圧着板22とが、それぞれ取付孔16、
18の孔壁の上面及び下面(図5参照)に圧着するよう
に、ヒンジ板24の長さが決められている。
【0028】また、成型時には、ヒンジ板24が折れ曲
がった状態、すなわち上圧着板20と下圧着板22とが
接近した状態で成型することで、成型加工用の金型が小
さくてすむ。
【0029】上圧着板20の中央からは上方に向けて裏
フランジ34が立設されており、同様に、下圧着板22
からも下方に向けて、裏フランジ36が立設されてい
る。ヒンジ板24が折り畳まれたとき、裏フランジ34
の上端から裏フランジ36の下端までの距離は、取付孔
16、18の高さよりも短くなっており、容易に取付孔
16、18にはめ込むことができるようになっている。
【0030】上圧着板20と下圧着板22とが離反する
と、裏フランジ34、36は上箱12のダンボールの裏
面に面接触するようになっている(図3〜図5参照)。
裏フランジ34、36の先端は、上箱12のダンボール
の裏面から離れる方向に屈曲されており、裏フランジ3
4、36が下箱14のダンボールの裏面に面接触する際
に、傾斜された面がダンボールに当たってダンボールの
裏面にスムーズに案内されるようになっている。
【0031】上圧着板20は、上方に向けて立設されさ
らに側方に向けて屈曲された一対の略L字状の保持片3
8を有しており、一方の保持片38の先端から他方の保
持片38の先端までの距離は、取付孔16、18の幅よ
りも長くなっている。このため、保持片38を把持して
取付孔16、18に上圧着板20及び下圧着板22をは
め込んだとき、下箱14のダンボールの表面に保持片3
8が当接するので、それ以上は上圧着板20及び下圧着
板22が奥へ入らない。また、ヒンジ板24が延びる
と、裏フランジ34が外側に広がり、保持片38との間
に下箱14と上箱12とを保持するようになっている。
【0032】下圧着板22は、下方に向けて延設された
保持片40を有しており、ヒンジ板24が延びると上箱
12のダンボールの表面に当接して、裏フランジ36が
外側へ広がり、保持片40との間に下箱14と上箱12
とを保持するようになっている。
【0033】保持片40には、薄肉部42を介して、回
動可能に蓋体44の連設板45が一体成形されている。
【0034】蓋体44の中央には、壁体46を構成する
枠壁48が立設されている。枠壁48は、図2下方から
上方に向かうにつれて蓋体44からの高さが低くなる一
対の外壁50と、この外壁50に連なり、蓋体44から
の高さが一定で蓋体44の中央へと傾いた傾斜壁52と
を有し、さらに、外壁50の図2下端側に立設された下
壁54と、傾斜壁52の図2上端側に立設された上壁5
6とによって構成され、略台形の枠状になっている。ま
た、枠壁48の内側には下壁54と上壁56との間に掛
け渡すようにして、互いに平行な一対の内壁58が立設
されている。
【0035】蓋体44を薄肉部42を中心にして矢印イ
方向(図3参照)に回動させると、傾斜壁52がヒンジ
板24に形成された面取り部24Aに当たってヒンジ板
24を押圧し、ヒンジ板24の中央を外側へ押し出す。
これによって、ヒンジ板24が延び、上圧着板20と下
圧着板22とが離反する。次に、図4に示すように、内
壁58が上圧着板20に当り、上圧着板20を上方向へ
押す。これによって、上圧着板20と下圧着板22とが
さらに離反し、図5に示すように、枠壁48が上圧着板
20と下圧着板22との間にはまり込むようになってい
る。また、このとき、上圧着板20及び下圧着板22
は、それぞれ取付孔16、18の孔壁に圧着するように
なっている。
【0036】枠壁48の側方及び上方へは、表フランジ
60が張り出し、同様に、下壁54の下方へは、表フラ
ンジ62が張り出している。これらの表フランジ60、
62が、蓋体44の回動により上箱12のダンボールの
表面に面接触するようになっている。また、表フランジ
60と連結板45との間には、保持片40の両側に突設
された突部41を収容するスリット61が形成されてい
る。
【0037】従って、蓋体44を矢印イ方向に回動させ
て枠壁48が上圧着板20と下圧着板22との間にはま
り込むと、突部41がスリット61に収容されて、蓋体
44が左右方向にガタ付かないようになっている。
【0038】また、図2に示すように、内壁58の間に
は、片持状で撓み可能な撓み片64が掛け渡されてお
り、この撓み片64の自由端側からは表フランジ62の
張り出し方向と同方向に解除レバー66が突設されてい
る。
【0039】図6にも示すように、撓み片64には、固
定端側にテーパー面68Aが形成され、自由端側に係止
面68Bが形成された係止爪68が突設されている。
【0040】蓋体44を回動させると、テーパー面68
Aが上圧着板20に当たって押され、撓み片64は矢印
ロ方向(図6参照)に撓む。係止爪68が、上圧着板2
0に形成された係止孔70に至ると、撓み片64が弾性
復元し、係止孔70入り込んで係止面68Bが係止され
る。このため、薄肉部42の弾性力によって蓋体44が
不用意に矢印イと反対方向へ回動してしまうことがな
く、蓋体44が上圧着板20に固定される。
【0041】また、解除レバー66を矢印ロと反対方向
に回動させれば、係止爪68が係止孔70に入り込んだ
状態を解除できる。
【0042】なお、解除レバー66は先端に向かって次
第に先細りとなっており、係止爪68が係止孔70に入
り込んだ状態で上箱12のダンボールとの間に隙間が形
成される。これによって、解除レバーに指を掛けやすく
なっている。
【0043】次に、第1の実施の形態に係る止め具10
を用いて上箱12と下箱14とを連結する方法について
説明する。
【0044】図1に示すように、まず、上箱12を下箱
14に被せ、取付孔16と取付孔18とを一致させる。
【0045】次に、止め具10の上圧着板20及び下圧
着板22を取付孔16、18にはめ込む。この時、ヒン
ジ板24が薄肉部26で折り畳まれ、裏フランジ34の
上端から裏フランジ36の下端までの距離は取付孔1
6、18の高さよりも短くなっているのでそのままはめ
込むことができ、特に止め具10を斜めにしたり、治具
を用いてはめ込んだりする必要はない。また、取付孔1
6又は取付孔18が歪んでいたり、取付孔16と取付孔
18とにズレが生じていたりしても、上圧着板20及び
下圧着板22をはめ込むことができる。
【0046】止め具10を取付孔16、18にはめ込む
と、保持片38が下箱14の表面に当接して、それ以上
は奥に押し込めなくなる。このため、止め具10を箱内
に落としてしまうことがない。
【0047】次いで、蓋体44を矢印イ方向に回動させ
る。図3に示すように、傾斜壁52がヒンジ板24の面
取り部24Aに当たってヒンジ板24を外側へ押す。こ
のため、ヒンジ板24は、中間の薄肉部26で屈曲した
状態から若干まっすぐに近い状態になり、上圧着板20
と下圧着板22との間隔が広がる。
【0048】さらに蓋体44を回動させると、図4に示
すように、内壁58が上圧着板20に当り、上圧着板2
0を上方向へ押す。このため、さらに上圧着板20と下
圧着板22との間隔が広がってヒンジ板24が直線状と
なり、上圧着板20及び下圧着板22が取付孔16、1
8の孔壁に圧着するとともに、上圧着板20と下圧着板
22との間に壁体46が収容される。また、上圧着板2
0と下圧着板22との間隔が広がると、裏フランジ34
が外側に広がって、表フランジ60、62との間に上箱
12と下箱14とを挟持するため、上箱12と下箱14
とを強固に結合でき、振動等によって上箱12と下箱1
4とがガタついたり、外れたりすることもない。
【0049】なお、取付孔16と取付孔18とにズレが
生じていても、上圧着板20及び下圧着板22が取付孔
16、18の孔壁に圧着することによりこのズレが矯正
され、取付孔16と取付孔18とが一致する。
【0050】また、係止爪68が係止孔70に係止され
るので、蓋体44が上圧着板20から外れない。
【0051】止め具10を取付孔16、18から取り外
すには、解除レバー66に指を掛け、矢印ロ方向(図6
参照)に撓ませる。これによって、係止爪68が係止孔
70から外れ、蓋体44は矢印イと反対の方向に回動可
能となる。蓋体44を回動させれば、枠壁48が上圧着
板20と下圧着板22との間から抜け出るため、ヒンジ
板24が薄肉部26、28、30で弾性的に折れ曲がっ
て上圧着板20と下圧着板22とが接近し、止め具10
を取付孔16、18から取り外すことができる。すなわ
ち、解除レバー66を撓ませて、上箱12と下箱14と
の固定状態を容易かつ確実に解除できる。
【0052】なお、本実施の形態においては、上箱12
の取付孔16と下箱14の取付孔18とが略同形であれ
ば、止め具10を用いることができるが、図3〜図5に
示したように、上箱12の取付孔16を下箱14の取付
孔18よりも若干小さく形成しておけば、上圧着板20
及び下圧着板22は、離反してまず上箱12の取付孔1
6を強く圧着するので、より確実に上箱12と下箱14
とを固定でき、ガタ付きが生じない。下箱14の取付孔
18を上箱12の取付孔16よりも若干小さく形成して
も同様である。
【0053】図7には、本発明の第2の実施の形態に係
る留め具80が示されている。この留め具80について
は、第1の実施の形態に係る留め具10と同様の構造と
なっているところは、同一の番号を付して説明を省略す
る。
【0054】この留め具80では、留め具10の裏フラ
ンジ34に代わって、上圧着板20の両側部から、裏フ
ランジ82が上方に向けて立設されている。また、ヒン
ジ板24の上部(薄肉部26と薄肉部28との間)から
は、略三角形の裏フランジ83が側方に向けて立設され
ている。さらに、留め具10の裏フランジ36に代わっ
て、下圧着板22の両側部から、裏フランジ84が下方
に向けて立設されている。また、ヒンジ板24の下部
(薄肉部26と薄肉部30との間)からは、略三角形状
の裏フランジ85が側方に向けて立設されている。
【0055】図8に示すように、ヒンジ板24が直線状
になると、上圧着板20と下圧着板22との間隔が広が
るに伴って裏フランジ82、84が上方及び下方にそれ
ぞれ広がる。また、これと共に、ヒンジ板24の動きに
伴って裏フランジ83、85が回動し側方に広がる。な
お、図8では説明の便宜上、枠壁48が上圧着板20と
下圧着板22との間にはまり込んでいない状態となって
いるが、実際に使用されるときには、枠壁48が上圧着
板20と下圧着板22との間にはまり込むことで、ヒン
ジ板24が直線状になり、上圧着板20と下圧着板22
とが離反する。
【0056】さらに、上圧着板20には、留め具10の
保持片38に代わって、上方に向けて保持片86が中央
部に立設されている。保持片86は、裏フランジ82よ
りも高さが高くなっており、取付孔16、18に上圧着
板20及び下圧着板22をはめ込んだときに、下箱14
のダンボールに当接して、それ以上、上圧着板20及び
下圧着板22が奥に入らないようになっている。
【0057】留め具80を用いて上箱12と下箱14と
を連結する方法は、留め具10の場合と同様であり、ま
ず、上圧着板20と下圧着板22とを取付孔16、18
にはめ込む。次に、蓋体44を回動させて、壁体46を
上圧着板20と下圧着板22との間にはめ込む。これに
よってヒンジ板24が直線状となる。また、上圧着板2
0と下圧着板22との間隔が広がり、取付孔16、18
の孔壁に圧着する。
【0058】上圧着板20と下圧着板22との間隔が広
がるに伴い、裏フランジ82、84が上方及び下方にそ
れぞれ広がる。また、ヒンジ板24が直線状となるに伴
い、裏フランジ83、85が回動し側方に広がる。すな
わち、裏フランジ82、83、84、85が全体として
四方へ広がる。このため、上箱12と下箱14とを強く
挟持できる。
【0059】また、上箱12と下箱14とは、取付孔1
6、18のコーナー部(角部)付近において表フランジ
60と裏フランジ82、83とによって、あるいは表フ
ランジ60と裏フランジ84、85とによって挟持さ
れ、固定される。従って、例えば下箱14に矢印ニ方向
(図7参照)の引っ張り力が作用したような場合でも、
上箱12と下箱14とを確実に固定でき、上箱12と下
箱14とが離れてしまうことがない。また、引っ張り力
によって、取付孔16、18のコーナー部の付近が破損
してしまうこともない。
【0060】
【発明の効果】本発明は上記構成としたので、取付孔に
歪みやズレがあっても挿入でき、上下方向及び左右方向
にガタつきなく強固に板体を固定でき、固定状態の解除
が容易で、かつ小さな金型で成形加工できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る止め具の使用
状態を示す斜視図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態に係る止め具の斜視
図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態に係る止め具を用い
て上箱と下箱とを固定する状態を示す断面図である。
【図4】本発明の第1の実施の形態に係る止め具を用い
て上箱と下箱とを固定する状態を示す断面図である。
【図5】本発明の第1の実施の形態に係る止め具を用い
て上箱と下箱とを固定した状態を示す断面図である。
【図6】本発明の第1の実施の形態に係る止め具の固定
部材の拡大断面図である。
【図7】本発明の第2の実施の形態に係る留め具の斜視
図である。
【図8】本発明の第2の実施の形態に係る留め具の斜視
図である。
【図9】従来の止め具の正面図である。
【図10】図9の止め具の平面図である。
【図11】図9の止め具を用いて上箱と下箱とを固定し
た状態の断面図である。
【図12】従来の止め具の別の例を示す断面図である。
【図13】図12の止め具を用いて上箱と下箱とを固定
した状態の断面図である。
【符号の説明】
10 止め具 20 上圧着板(外枠) 22 下圧着板(外枠) 24 ヒンジ板(連結手段、外枠) 34 裏フランジ(フランジ) 36 裏フランジ(フランジ) 44 蓋体 46 壁体(内枠) 60 表フランジ(フランジ) 62 表フランジ(フランジ) 64 撓み片(固定部材) 66 解除レバー(固定部材) 68 係止爪(固定部材) 70 係止孔(固定部材) 82 裏フランジ(フランジ) 83 裏フランジ(フランジ) 84 裏フランジ(フランジ) 85 裏フランジ(フランジ)

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 板体に形成された取付孔にはめ込まれて
    板体を重ね合わせた状態で固定する止め具であって、 前記取付孔より小さく折り込まれ取付孔にはまり込んで
    取付孔の孔壁に向かって広がり可能な外枠と、 前記外枠の内側にはめ込まれ折り込まれた外枠を押し広
    げる内枠と、 前記外枠及び前記内枠から立設され外枠が広がった状態
    で重ね合わせ状態の前記板体を裏側及び表側から挟む一
    対のフランジと、 前記内枠を前記外枠の内側にはめ込み状態で固定する固
    定手段と、 を有することを特徴とする止め具。
  2. 【請求項2】 板体に形成された取付孔にはめ込まれて
    板体を重ね合わせた状態で固定する止め具であって、 前記取付孔の孔壁間にはまり込み平行に配置された一対
    の圧着板と、 前記圧着板の平行状態を維持しつつ接離可能に連結する
    連結手段と、 前記圧着板の一方に回動可能に支持された蓋体と、 前記蓋体から立設され蓋体の回動によって前記圧着板又
    は前記連結手段に当接して圧着板の間隔を押し広げる壁
    体と、 前記圧着板から張り出し圧着板の間隔が広がった状態で
    重ね合わせ状態の前記板体の裏側に当接する裏フランジ
    と、 前記蓋体から張り出し前記圧着板の間隔が広がった状態
    で重ね合わせ状態の前記板体の表側に当接して前記裏フ
    ランジとの間で板体を挟む表フランジと、 前記蓋体と前記圧着板との当接部に設けられ前記壁体が
    前記圧着板の間隔を広げた状態で前記蓋体を前記圧着板
    に対して固定する固定部材と、 を有することを特徴とする止め具。
  3. 【請求項3】 前記連結手段が、 中間部及び両端部が屈曲可能に薄肉状とされこの中間部
    及び両端部で内側に屈曲するヒンジ板であることを特徴
    とする請求項2に記載の止め具。
  4. 【請求項4】 前記裏フランジの先端が、 前記圧着板から離れる方向に曲げられていることを特徴
    とする請求項2又は請求項3に記載の止め具。
  5. 【請求項5】 前記固定部材が、 前記圧着板に形成された係合孔と、 前記壁体の自由端側に設けられた片持状の切欠片と、 前記切欠片の自由端側に設けられた解除レバーと、 前記切欠片から突設され前記係合孔に係合する係合爪
    と、 で構成されていることを特徴とする請求項2〜請求項4
    のいずれかに記載の止め具。
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CN106628493A (zh) * 2016-11-29 2017-05-10 重庆优优新材料有限公司 一种便于拆合的带盖包装盒
CN107380621A (zh) * 2017-08-17 2017-11-24 广东美的暖通设备有限公司 包装箱

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