JPH092028A - 多数のリッジによる装飾体を備えた空気入りタイヤ - Google Patents
多数のリッジによる装飾体を備えた空気入りタイヤInfo
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Abstract
を置いて設けられた多数の小さなリッジよりなる環状装
飾体を備えた空気入りタイヤにおいて、文字、数字、記
号又は図形などよりなる標章の視認性が優れているタイ
ヤを提供する。 【解決手段】 タイヤの子午線に対して0乃至80度程
度の傾斜角度で同じ方向に直線状に延びる、高さが0.
2乃至2.5mmのリッジを、周方向に0.4乃至5m
mの間隔にて多数配列し、かつリッジ上に、文字、数
字、記号又は図形などの標章を、その表面がリッジ表面
よりタイヤの外側に少なくとも0.1mm突出させて配
置してなり、さらに装飾体は、多数のリッジを隣接相互
間でほぼ平行にかつ等間隔に配列した第一領域Aと、多
数のリッジを、第一領域のリッジ密度と異なるリッジ密
度で配列した第二領域Bとの、それぞれ単数または複数
の組み合わせであり、第二領域Bの周方向長さが第一領
域Aの周方向長さに比べて短くする。
Description
するもので、特に、サイドウォールの表面に、周方向に
小さな間隔を置いて設けられた多数の小さなリッジより
なる環状の装飾体を備えた空気入りタイヤに関するもの
である。
れた多数のリッジよりなる環状の装飾体をサイドウォー
ルの表面に備えた空気入りタイヤでは、リッジの間隔が
周上等間隔であった。
ドウォールの表面には、文字、数字、記号又は図形など
よりなるトレードマークやトレードドレスなどの標章の
他に、規格に基づき多くの文字やマーキングを備えるこ
とが義務づけられている。そこで、限られたスペースの
中に多くの文字、数字、記号又は図形などをレイアウト
しても、これらの文字などの視認性が高いことが要請さ
れている。
周方向に小さな間隔を置いて設けられた多数の小さなリ
ッジよりなる環状装飾体を備えた空気入りタイヤにおい
て、この環状装飾体の上に設けられた、文字、数字、記
号又は図形などよりなるトレードマークやトレードドレ
スなどの標章の視認性が優れているタイヤを提供するこ
とである。
ドウォールの表面に、環状の装飾体を備えた空気入りタ
イヤにおいて、該装飾体は、タイヤの子午線に対して0
乃至80度程度の傾斜角度で同じ方向に直線状に延び
る、高さが0.2乃至2.5mmのリッジを、周方向に
0.4乃至5mmの間隔にて多数配列し、かつリッジ上
に、文字、数字、記号又は図形などの標章を、その表面
がリッジ表面よりタイヤの外側に少なくとも0.1mm
突出させて配置してなり、さらに装飾体は、多数のリッ
ジを隣接相互間でほぼ平行にかつ等間隔に配列した第一
領域と、多数のリッジを、第一領域のリッジ密度と異な
るリッジ密度で配列した第二領域との、それぞれ単数ま
たは複数の組み合わせであり、第二領域の周方向長さが
第一領域の周方向長さに比べて短いことを特徴とする多
数のリッジによる装飾体を備えた空気入りタイヤであ
る。
に対する傾斜角度とは、装飾体のラジアル方向内側端部
における、タイヤ子午線に対するリッジの傾斜角度であ
る。換言すれば、ラジアル方向内側から外側に向かって
直線状に延びているリッジのラジアル方向内側端部にお
ける、リッジとタイヤの子午線との角度である。
た多数のリッジのすべてが、タイヤの子午線に対し一定
の方向に直線状に延びているので、厳密に言えばリッジ
は隣接するリッジと平行に延びているとは言えない。け
だし、リッジは隣接するリッジと「ほぼ平行に」直線状
に延びると表現されて所以である。
による空気入りタイヤでは、(1) 第二領域のリッジ密度
が第一領域のリッジ密度より低いこと、(2) 第二領域の
リッジが不等間隔配列であること、(3) 第二領域の周方
向長さは、装飾体の全周長さの1乃至25%であるこ
と、(4) 装飾体は1乃至6個、とりわけ2乃至4個の第
二領域を含むこと、(5) 第二領域の周方向長さの総和が
装飾体の全周長さの1乃至25%であること、(6) 第二
領域内のリッジ密度が周方向に順次変化すること、(7)
標章が装飾体と同心円状に設けられていること、(8) リ
ッジの表面がサイドウォールの表面(仮想面)よりタイ
ヤの内側に位置していること、(9) 標章の表面がサイド
ウォールの表面(仮想面)よりタイヤの外側に位置して
いること、そして(10)標章の表面がフラットであるこ
と、が好ましい。
上述のように、装飾体のリッジ密度が第一領域と第二領
域とで異なっているため、リッジの粗密によって光線の
反射が微妙に変化し、リッジ上に設けられた文字、数
字、記号又は図形などの標章が視覚上認識し易くなる。
(1) 第二領域のリッジ密度が第一領域のリッジ密度より
低いこと、(2) 第二領域のリッジが不等間隔配列である
こと、(3) 第二領域の周方向長さは、装飾体の全周長さ
の1乃至25%であること、(4) 装飾体は1乃至6個、
とりわけ2乃至4個の第二領域を含むこと、(5) 第二領
域の周方向長さの総和が装飾体の全周長さの1乃至25
%であること、(6) 第二領域内のリッジ密度が周方向に
順次変化すること、(7) 標章が装飾体と同心円状に設け
られていること、(8) リッジの表面がサイドウォールの
表面(仮想面)よりタイヤの内側に位置していること、
(9) 標章の表面がサイドウォールの表面(仮想面)より
タイヤの外側に位置していること、そして(10)標章の表
面がフラットであること、によって、標章が視覚上さら
に認識し易くなる。
及び従来例のタイヤについて図面を参照して説明する。
図1は、本発明による実施例1のタイヤの側面図であ
り、図2はその要部拡大図である。実施例1のタイヤ
は、サイドウォールの表面に、多数のリッジ2と標章3
とからなる、環状の装飾体1を備えている。装飾体1に
は、タイヤの子午線Mに対して55度の傾斜角度で直線
状に延びる、高さが0.3mmの多数のリッジ2が周方
向に間隔をおいて設けられている。
図形などの、表面がフラットな標章3を同心円状に備
え、標章3の表面がリッジ2の表面よりタイヤの外側に
1.2mm突出している。また、リッジ2の表面が、サ
イドウォールの表面(仮想面)よりタイヤの内側に位置
している。
状に延びる多数のリッジ2を周方向に1.3mmの等間
隔で設けた、第一領域と、多数のリッジ2をリッジ密度
が第一領域のリッジ密度より低くなるように、不等間隔
に設けた第二領域Bとが、それぞれ2領域、周方向にA
−B−A−Bと交互配置されている。
央部で高くおよび両端部で低くなるように、換言すれ
ば、リッジ密度が低−高−低と周方向に順次変化するよ
うに不等間隔に設けられている。
も、装飾体1の全周長の6.7%であって、第1領域A
の周方向長さは、いずれも、装飾体1の全周長さの4
3.3%である。従って、第二領域Bの周方向長さはい
ずれの第一領域Aの周方向長さと比べて短い。装飾体を
形成する第二領域Bの周方向長さの和は、装飾体の全周
長さの13.4%である。
mmであって、第一領域Aのリッジ密度(7.7本/1
0mm)より低く、そのおよそ4割程度の密度である。
側面図である。実施例2のタイヤは、リッジ2がタイヤ
の子午線に対して60度の方向に直線状に延びているこ
と、第一領域Aのリッジ2が1.49mmの間隔をおい
て設けられていること、第二領域Bの周方向長さは、い
ずれも、装飾体1の全周長さの7.8%で、第二領域B
の周方向長さの和が装飾体の全周長さの15.6%であ
ること以外は、ほぼ実施例1のタイヤと同じである。
面図である。実施例3のタイヤは、第二領域Bの周方向
長さは、いずれも、装飾体1の全周長さの3.5%で、
第二領域Bの周方向長さの和が装飾体1の全周長さの7
%であること、および第二領域Bのリッジ密度が高−低
−高と周方向に順次変化するように不等間隔に設けられ
ていること以外は、ほぼ実施例2のタイヤと同じであ
る。
側面図である。実施例4のタイヤは、リッジ2がタイヤ
の子午線に対し40度の方向に直線状に延びているこ
と、第一領域Aのリッジ2が1.04mmの間隔をおい
て設けられていること、かつ第一領域Aの周長の長いタ
イプは装飾体1の全周長さの33%および同短いタイプ
は同11%であること、また第二領域Bが周上4ヶ存在
すること、第二領域Bの周方向長さは、いずれも、装飾
体1の全周長さの1.7%で、第二領域Bの周方向長さ
の和が装飾体の全周長さの6.8%であること、第二領
域Bのリッジ密度が高から低へと周方向に順次変化する
ように不等間隔に設けられていること以外は、ほぼ実施
例2のタイヤと同じである。
従来例のタイヤは、装飾体1の上にはリッジが設けられ
ていないことを除いて実施例1のタイヤとほぼ同じであ
る。
イヤについて、装飾体の上に設けられた英文字のトレー
ドマークや、その他の文字や図形よりなる標章の視認性
を目視によって評価した。その評価結果を、従来例のタ
イヤの評価結果を100として、表1に示す。数字が大
きいほど目視性が優れていることを示す。
さな間隔を置いて設けられた多数の小さなリッジよりな
る環状装飾体の上に設けられた、文字、数字、記号又は
図形などよりなるトレードマークなどの標章の視認性が
優れていることが分かる。
Claims (12)
- 【請求項1】 タイヤのサイドウォールの表面に、環状
の装飾体を備えた空気入りタイヤにおいて、 該装飾体は、タイヤの子午線に対して0乃至80度程度
の傾斜角度で同じ方向に直線状に延びる、高さが0.2
乃至2.5mmのリッジを、周方向に0.4乃至5mm
の間隔にて多数配列し、 かつリッジ上に、文字、数字、記号又は図形などの標章
を、その表面がリッジ表面よりタイヤの外側に少なくと
も0.1mm突出させて配置してなり、 さらに装飾体は、多数のリッジを隣接相互間でほぼ平行
にかつ等間隔に配列した第一領域と、 多数のリッジを第一領域のリッジ密度と異なるリッジ密
度で配列した第二領域との、 それぞれ単数または複数の組み合わせであり、 第二領域の周方向長さが第一領域の周方向長さに比べて
短いことを特徴とする多数のリッジによる装飾体を備え
た空気入りタイヤ。 - 【請求項2】 第二領域のリッジ密度が第一領域のリッ
ジ密度より低い請求項1記載の空気入りタイヤ。 - 【請求項3】 第二領域のリッジが不等間隔配列である
請求項1または2記載の空気入りタイヤ。 - 【請求項4】 第二領域の周方向長さは、装飾体の全周
長さの1乃至25%である請求項1乃至3のいずれか1
項記載の空気入りタイヤ。 - 【請求項5】 装飾体は1乃至6個の第二領域を含む請
求項1乃至4のいずれか1項記載の空気入りタイヤ。 - 【請求項6】 装飾体は2乃至4個の第二領域を含む請
求項5記載の空気入りタイヤ。 - 【請求項7】 第二領域の周方向長さの総和が装飾体の
全周長さの1乃至25%であることを特徴とする請求項
1乃至6のいずれか1項記載の空気入りタイヤ。 - 【請求項8】 第二領域内のリッジ密度が周方向に順次
変化する請求項1乃至7のいずれか1項記載の空気入り
タイヤ。 - 【請求項9】 標章が装飾体と同心円状に設けられてい
る請求項1乃至9のいずれか1項記載の空気入りタイ
ヤ。 - 【請求項10】 リッジの表面がサイドウォールの表面
よりタイヤの内側に位置している請求項1乃至8のいず
れか1項記載の空気入りタイヤ。 - 【請求項11】 標章の表面がサイドウォールの表面よ
りタイヤの外側に位置している請求項1乃至10のいず
れか1項記載の空気入りタイヤ。 - 【請求項12】 標章の表面がフラットである請求項1
乃至11のいずれか1項記載の空気入りタイヤ。
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- 1996-04-17 JP JP09542696A patent/JP3614973B2/ja not_active Expired - Fee Related
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