JPH09202817A - 軟質ポリウレタンフォームの製造法およびポリウレタンインテグラルスキンフォームの製造法 - Google Patents

軟質ポリウレタンフォームの製造法およびポリウレタンインテグラルスキンフォームの製造法

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JPH09202817A
JPH09202817A JP8317004A JP31700496A JPH09202817A JP H09202817 A JPH09202817 A JP H09202817A JP 8317004 A JP8317004 A JP 8317004A JP 31700496 A JP31700496 A JP 31700496A JP H09202817 A JPH09202817 A JP H09202817A
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Tsuyoshi Tomosada
強 友定
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ポリオールが低粘度で発泡液の混合性に優
れ、反発弾性や圧縮永久歪などのフォーム物性を低下さ
せることなく、成形に要する時間を短縮することができ
る軟質ポリウレタンフォームの製造法およびポリウレタ
ンインテグラルスキンフォームの製造法を提供する。 【解決手段】 ポリオール類とポリイソシアネート類と
を、代替フロンおよび/または水からなる発泡剤の存在
下で反応させてポリウレタンフォームを製造する方法に
おいて、ポリオール類の少なくとも5重量%として、活
性水素を2個以上有し、かつ該活性水素の1個以上がメ
ルカプト基であり、平均分子量が2000〜20000
である化合物を用いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はポリウレタンフォー
ムの製造法に関する。さらに詳しくは、キュアー性の
優れた軟質ポリウレタンフォームの製造法、並びにフ
ロン化合物を使用せずとも液流れ性が良好、かつ、脱型
時に成形品膨れが起こりにくい等成形性良好なインテグ
ラルスキンフォームを製造する方法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来の軟質ウレタンフォームにおいて
は、モールドに注入してから脱型するまでに約6分から
10分の時間を要している。しかしながら近年、加熱炉
のエネルギー費削減等の目的で生産性のアップが求めら
れており、注入から脱型までに要する時間を2〜3分に
削減できる原料システムの要望が高まっている。
【0003】注入から脱型までの時間を短縮させる方法
としては、多官能のポリエーテルポリオールを使用する
方法や、多量の反応触媒を使用する方法、高官能架橋剤
を使用する方法などが公知である。
【0004】一方、従来、インテグラルスキンフォーム
を成形する際、発泡剤としてフロン11、フロン123
等の低沸点のフロン化合物を使用し成形することが一般
に行われてきた。しかしフロン化合物の使用はオゾン層
を破壊するという地球環境に影響を及ぼす問題がある。
このため、発泡剤として水のみを使用する方法が提案さ
れ(例えば特開平5−339338公報等)、一部実使
用の段階に至っている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
軟質ポリウレタンフォームの従来の方法ではポリエーテ
ルポリオールの粘度が高くなりすぎ、発泡液の混合性が
悪くなったり、成形したフォームの独立気泡率が高く、
収縮をおこしやすい等の問題点がある。さらに、水のみ
を発泡剤に使用して成形したインテグラルスキンフォー
ムは、脱型時に成形品が膨れる等の成形上の問題点があ
り、注入から脱型までに従来(30秒〜60秒)の2倍
以上の時間(90秒〜180秒)を要するという問題点
があった。
【0006】本発明の目的は、低粘度で発泡液の混合
性が良く、しかも成形品の収縮等の問題を有しない軟質
ポリウレタンフォームの製造法の提供、および短時間
での脱型が可能でかつ成形生に優れたインテグラルスキ
ンフォームの製造法の提供である。
【0007】
【発明を解決するための手段】本発明者らは、キュアー
性に優れ、発泡液注入から脱型までの時間を大幅に短縮
することが可能な軟質ポリウレタンフォームを製造する
方法について鋭意検討を重ねた結果、ポリオールとし
て、特定の官能基を有する活性水素化合物を使用するこ
とにより、上記の問題点を解決することを見出し、本発
明の第1発明に到達した。
【0008】すなわち第1発明は、活性水素化合物
(A)とポリイソシアネート(B)とを水素原子含有ハ
ロゲン化炭化水素および/または水からなる発泡剤
(C)の存在下で反応させる軟質ポリウレタンフォーム
の製造法において、活性水素化合物(A)の少なくとも
5重量%として、活性水素を2個以上有し、かつ該活性
水素の1個以上がメルカプト基であり、平均分子量が2
000〜20000である化合物(a1)を用いること
を特徴とする軟質ポリウレタンフォームの製造法であ
る。
【0009】さらに、本発明者らは、キュアー性に優
れ、注入から脱型までの時間を大幅に短縮することが可
能なポリウレタンインテグラルスキンフォームを製造す
る方法について鋭意検討を重ねた結果、ポリオールとし
て、特定の官能基を有する活性水素化合物を使用するこ
とにより、上記の問題点を解決することを見出し、もう
一つの本発明の第2発明に到達した。
【0010】すなわち第2発明は、活性水素化合物
(A)とポリイソシアネート(B)とを密閉系型中で発
泡反応させてポリウレタンインテグラルスキンフォーム
を製造する方法において、(A)の少なくとも5重量%
が、活性水素を2個以上有し、かつ該活性水素の1個以
上がメルカプト基であり、平均分子量が2000〜20
000である化合物(a1)であり、かつ、(A)の3
〜30重量%が、活性水素を2個以上有し、活性水素当
量が15〜150である化合物(a2)であることを特
徴とするポリウレタンインテグラルスキンフォームの製
造法に関するものである。
【0011】本発明の第1発明の軟質ポリウレタンフォ
ームの製造法および第2発明ポリウレタンインテグラル
スキンフォームの製造法で用いられる化合物(a1)と
しては、下記一般式(1)〜(6)で表される基を有す
るメルカプト基含有化合物などが挙げられる。 [式中、R1は水素またはメチル基である。] [式中、m個のX1のうち少なくとも1個はSHであ
り、残りはClである。mは1〜50の整数である。] [式中、nは1〜50の整数である。] [式中、pは1〜50の整数である。] −O−CO−(CH2)r−SH (6) [式中、rは1〜3の整数である。] これらのうち好ましいものは、上記一般式(1)〜
(5)で表される基の少なくとも一種の基を有する化合
物である。
【0012】上記一般式(1)で表される基を有する化
合物は、活性水素を2個以上有する化合物にアルキレン
オキサイドを付加させ、その水酸基の一部(平均1個以
上)をメルカプト基に置換するか、あるいは活性水素を
2個以上有する化合物にエピスルフィドを付加させるこ
とによって得られる化合物である。該活性水素を2個以
上有する化合物としては多価アルコール類、多価フェノ
ール類、多価アミン類、ポリカルボン酸類等が挙げられ
る。多価アルコール類としては、2価アルコール類[エ
チレングリコール、プロピレングリコール、1,4−ブ
タンジオール、1,6−ヘキサンジオール、ジエチレン
グリコール、ネオペンチルグリコール等];3価以上の
アルコール類[グリセリン、トリメチロールプロパン、
ペンタエリスリトール、ソルビトール、ショ糖等]が挙
げられる。多価フェノール類としては、ハイドロキノ
ン、ビスフェノール類(ビスフェノールA、ビスフェノ
ールF等)、フェノール化合物のホルマリン低縮合物等
が挙げられる。多価アミン類としては、アンモニア;ア
ルカノールアミン類[モノ−、ジ−もしくはトリエタノ
ールアミン、イソプロパノールアミン、アミノエチルエ
タノールアミン等];炭素数1〜20のアルキルアミン
類[メチルアミン、エチルアミン、n−ブチルアミン
等];炭素数2〜6のアルキレンジアミン類[エチレン
ジアミン、ヘキサメチレンジアミン等];ポリアルキレ
ンポリアミン類[ジエチレントリアミン、トリエチレン
テトラミン等];芳香族アミン類[アニリン、フェニレ
ンジアミン、ジアミノトルエン、キシリレンジアミン、
メチレンジアニリン、ジフェニルエーテルジアミン
等];脂環式アミン類[イソホロンジアミン、シクロヘ
キシレンジアミン等];並びにアミノエチルピペラジ
ン、特公昭55−21044号公報記載の複素環式アミ
ン類などが挙げられる。ポリカルボン酸類としては、脂
肪族ポリカルボン酸類[コハク酸、アジピン酸、セバシ
ン酸、マレイン酸、フマル酸等];芳香族ポリカルボン
酸類[フタル酸もしくはその異性体、トリメリット酸
等]などが挙げられる。
【0013】付加させるアルキレンオキサイドとして
は、エチレンオキサイド(以下EOと略記)、プロピレ
ンオキサイド(以下POと略記)およびこれらの2種以
上の併用が挙げられる。これらのうち好ましいものは、
PO単独およびEOとPOの併用であり、併用の場合の
付加形式はブロックまたはランダムのいずれでもよい。
【0014】水酸基をメルカプト基に置換する方法とし
ては、例えば塩化チオニルで水酸基をクロル基に置換
し、さらに水硫化ナトリウムで該クロル基をメルカプト
基に置換する公知の方法が挙げられる。
【0015】付加させるエピスルフィドとしてはエチレ
ンスルフィド、プロピレンスルフィドおよびこれらの2
種以上の併用が挙げられる。
【0016】前記一般式(2)で表される基を有する化
合物は、活性水素を1個以上有する化合物もしくはその
アルキレンオキサイド付加物1モル当り、少なくとも1
モルのエピクロロヒドリンを付加させ、そのクロル基の
少なくとも一部(平均1個以上)を水硫化ナトリウムと
反応させてメルカプト基に置換する公知の方法によって
得られる化合物である。活性水素を1個以上有する化合
物としてはアルコール類、フェノール類、アミン類、モ
ノもしくはポリカルボン酸類等が挙げられる。アルコー
ル類としては、1価アルコール類[メタノール、エタノ
ール、イソピロパノール、ブタノール等];2価アルコ
ール類[エチレングリコール、プロピレングリコール、
1,4−ブタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、
ジエチレングリコール、ネオペンチルグリコール等];
3価以上のアルコール類[グリセリン、トリメチロール
プロパン、ペンタエリスリトール、ソルビトール、ショ
糖等]などが挙げられる。フェノール類としては、フェ
ノール、クレゾール等の1価のフェノール化合物および
2価以上の多価フェノール類が挙げられる。アミン類と
しては、アンモニア;アルカノールアミン類[モノ−、
ジ−もしくはトリエタノールアミン、イソプロパノール
アミン、アミノエチルエタノールアミン等];炭素数1
〜20のアルキルアミン類[メチルアミン、エチルアミ
ン、ジエチルアミン、n−ブチルアミン、ジ−n−ブチ
ルアミン等];炭素数2〜6のアルキレンジアミン類
[エチレンジアミン、ヘキサメチレンジアミン等];ポ
リアルキレンポリアミン類[ジエチレントリアミン、ト
リエチレンテトラミン等];芳香族アミン類[アニリ
ン、フェニレンジアミン、ジアミノトルエン、キシリレ
ンジアミン、メチレンジアニリン、ジフェニルエーテル
ジアミン等];脂環式アミン類[イソホロンジアミン、
シクロヘキシレンジアミン等];アミノエチルピペラジ
ン、特公昭55−21044号公報記載の複素環式アミ
ン類などが挙げられる。モノもしくはポリカルボン酸類
のうち、モノカルボン酸としては、酢酸、プロピオン
酸、オクチル酸等の脂肪族モノカルボン酸および安息香
酸等の芳香族モノカルボン酸が挙げられ、ポリカルボン
酸類としては、脂肪族ポリカルボン酸類[コハク酸、ア
ジピン酸、セバシン酸、マレイン酸、フマル酸等];芳
香族ポリカルボン酸類[フタル酸もしくはその異性体、
トリメリット酸等]などが挙げられる。
【0017】付加させるアルキレンオキサイドとして
は、EO、PO、1,2−、1,4−もしくは2,3−
ブチレンオキサイド、スチレンオキサイドおよびこれら
の2種以上の併用が挙げられる。これらのうち好ましい
ものは、PO単独およびEOとPOの併用であり、併用
の場合の付加形式は、ブロックまたはランダムのいずれ
でもよい。
【0018】一般式(2)で表される基において、X2
の一部がClである場合の[−CH(CH2SH)CH2
O−]単位をを有する基と[−CH(CH2Cl)CH2
O−]単位を有する基との結合形式は、ブロックまたは
ランダムのいずれでもよく、また末端基も−CH(CH
2SH)CH2OHまたは−CH(CH2Cl)CH2OH
のいずれであってもよい。また、該一般式(2)におけ
るmは通常1〜50、好ましくは1〜30、さらに好ま
しくは1〜20である。mが50を超えると化合物の粘
度が増大し実用に適さない。
【0019】前記一般式(3)で表される基を有する化
合物は、例えば酸もしくは塩基性触媒の存在下で、1,
4−付加型ポリブタジエンポリマー(オリゴマー)、ポ
リブタジエングリコール等のポリジエン化合物に硫化水
素を高温、高圧下で付加反応させる公知の方法によって
得られる化合物である。
【0020】前記一般式(4)で表される基を有する化
合物は、側鎖にビニル基を有する(1,2−付加)ポリ
ブタジエンポリマー(オリゴマー)、ポリブタジエング
リコール等のポリジエン化合物に硫化水素を上記と同様
にして付加反応させて得られる化合物である。
【0021】また、一般式(3)におけるnおよび一般
式(4)におけるpは、それぞれ通常1〜50、好まし
くは1〜30、さらに好ましくは1〜20である。50
を超えると粘度が増大し実用に適さない。
【0022】前記一般式(5)で表される基を有する化
合物は、例えば活性水素化合物にアルカリ触媒の存在下
でエピクロロヒドリンを付加させ、脱塩酸して得たエポ
キシ化合物に硫化水素を高温、高圧下で付加反応させる
公知の方法によって得られる化合物である。
【0023】本発明の第1発明および第2発明における
メルカプト基含有化合物(a1)の平均分子量は通常2
000〜20000、好ましくは2500〜10000
である。平均分子量が2000未満では反発弾性率等の
フォーム物性が低下し、20000を越えると高粘度と
なりイソシアネート成分との混合が困難となる。
【0024】本発明の第2発明で用いられる(A)を構
成するもう一方の必須成分である、活性水素を2個以上
有し、活性水素当量が15〜300の化合物(a2)と
しては、多価アルコール類、多価フェノール類、アミン
類、ポリカルボン酸類等並びにそれらのアルキレンオキ
サイド低モル付加物が挙げられる。多価アルコール類と
しては、2価アルコール類[エチレングリコール、プロ
ピレングリコール、1,4−ブタンジオール、1,6−
ヘキサンジオール、ジエチレングリコール、ネオペンチ
ルグリコール等];3価以上のアルコール類[グリセリ
ン、トリメチロールプロパン、ペンタエリスリトール、
ソルビトール、ショ糖等]が挙げられる。多価フェノー
ル類としては、ハイドロキノン、ビスフェノール類(ビ
スフェノールA、ビスフェノールF等)、フェノール化
合物のホルマリン低縮合物等が挙げられる。アミン類と
しては、アンモニア;アルカノールアミン類[モノ−、
ジ−もしくはトリエタノールアミン、イソプロパノール
アミン、アミノエチルエタノールアミン等];炭素数1
〜20のアルキルアミン類[メチルアミン、エチルアミ
ン、n−ブチルアミン等];炭素数2〜6のアルキレン
ジアミン類[エチレンジアミン、ヘキサメチレンジアミ
ン等];ポリアルキレンポリアミン類[ジエチレントリ
アミン、トリエチレンテトラミン等];芳香族アミン類
[アニリン、フェニレンジアミン、ジアミノトルエン、
キシリレンジアミン、メチレンジアニリン、ジフェニル
エーテルジアミン等];脂環式アミン類[イソホロンジ
アミン、シクロヘキシレンジアミン等];並びにアミノ
エチルピペラジン、特公昭55−21044号公報記載
の複素環式アミン類などが挙げられる。ポリカルボン酸
類としては、脂肪族ポリカルボン酸類[コハク酸、アジ
ピン酸、セバシン酸、マレイン酸、フマル酸等];芳香
族ポリカルボン酸類[フタル酸もしくはその異性体、ト
リメリット酸等]などが挙げられる。
【0025】付加させるアルキレンオキサイドとして
は、EO、PO、1,2−、1,4−もしくは2,3−
ブチレンオキサイド、スチレンオキサイドおよびこれら
の2種以上の併用が挙げられる。これらのうち好ましい
ものは、PO単独およびEOとPOの併用であり、併用
の場合の付加形式は、ブロックまたはランダムのいずれ
でもよい。
【0026】該(a2)の活性水素当量は通常15〜3
00、好ましくは20〜200である。活性水素当量が
15未満または300を越えると、成形品が膨れ易くな
る。該(a2)はフォームに適度の強度を付与するため
の架橋剤(鎖伸長剤)として機能する成分である。
【0027】本発明の第1発明において、活性水素化合
物(A)は、前記メルカプト基含有化合物(a1)を必
須成分として含有するものであるが、該(a1)の量
は、(A)の重量に基づいて通常5〜100重量%、好
ましくは10〜100重量%である。(a1)の量が5
重量%未満では第1発明においてはフォームの脱型時間
短縮が不十分となる。
【0028】また、本発明の第2発明においては、活性
水素化合物(A)は、前記メルカプト基含有化合物(a
1)と前記の2個以上の活性水素を有する化合物(a
2)とをを必須成分として含有するものであるが、該
(a1)の量は、(A)の重量に基づいて通常5〜97
重量%、好ましくは10〜90重量%である。(a1)
の量が5重量%未満では成形品が膨れ易くなる。また、
(a2)の量は、(A)の重量に基づいて通常3〜30
重量%、好ましくは5〜20重量%である。(a2)の
量が3重量%未満または30重量%を越えると成形品が
膨れ易くなる。
【0029】該(A)は、(a1)および(a2)と共
に必要に応じて通常の軟質ポリウレタンフォームあるい
はインテグラルスキンフォームに使用される公知のポリ
オール(C)を含有することができる。このようなポリ
オール(C)としては、例えば活性水素を2個以上有す
る化合物にアルキレンオキサイドを付加させることによ
って得られる化合物や重合体ポリオールが挙げられる。
該活性水素を2個以上有する化合物としては多価アルコ
ール類、多価フェノール類、アミン類、ポリカルボン酸
類等が挙げられる。多価アルコール類としては、2価ア
ルコール類[エチレングリコール、プロピレングリコー
ル、1,4−ブタンジオール、1,6−ヘキサンジオー
ル、ジエチレングリコール、ネオペンチルグリコール
等];3価以上のアルコール類[グリセリン、トリメチ
ロールプロパン、ペンタエリスリトール、ソルビトー
ル、ショ糖等]などが挙げられる。多価フェノール類と
しては、ハイドロキノン、ビスフェノール類(ビスフェ
ノールA、ビスフェノールF等)、フェノール化合物の
ホルマリン低縮合物等が挙げられる。アミン類として
は、アンモニア;アルカノールアミン類[モノ−、ジ−
もしくはトリエタノールアミン、イソプロパノールアミ
ン、アミノエチルエタノールアミン等];炭素数1〜2
0のアルキルアミン類[メチルアミン、エチルアミン、
n−ブチルアミン、オクチルアミン等];炭素数2〜6
のアルキレンジアミン類[エチレンジアミン、ヘキサメ
チレンジアミン等];ポリアルキレンポリアミン類[ジ
エチレントリアミン、トリエチレンテトラミン等];芳
香族アミン類[アニリン、フェニレンジアミン、ジアミ
ノトルエン、キシリレンジアミン、メチレンジアニリ
ン、ジフェニルエーテルジアミン等];脂環式アミン類
[イソホロンジアミン、シクロヘキシレンジアミン
等];アミノエチルピペラジン、特公昭55−2104
4号公報記載の複素環式アミン類などが挙げられる。ポ
リカルボン酸類としては、脂肪族ポリカルボン酸類[コ
ハク酸、アジピン酸、セバシン酸、マレイン酸、フマル
酸等];芳香族ポリカルボン酸類[フタル酸もしくはそ
の異性体、トリメリット酸等]などが挙げられる。
【0030】付加させるアルキレンオキサイドとして
は、EO、PO、1,2−、1,4−もしくは2,3−
ブチレンオキサイド、スチレンオキサイドおよびこれら
の2種以上の併用が挙げられる。これらのうち好ましい
ものは、PO単独およびEOとPOの併用であり、併用
の場合の付加形式は、ブロックまたはランダムのいずれ
でもよい。
【0031】重合体ポリオールとしては、上記に例示し
たポリオールの少なくとも一種中で、ラジカル開始剤存
在下、アクリロニトリル、スチレン等のビニルモノマー
を重合し安定分散させたものが挙げられる。該重合体ポ
リオール中のビニルポリマーの含量は、通常50重量%
以下である。
【0032】該(A)の平均官能基数は通常2以上、好
ましくは2.3以上であり、活性水素当量は通常300
以上、好ましくは500以上である。平均官能基数が2
未満または活性水素当量が300未満では、フォームの
キュアー性が低下して注入から脱型までに多大な時間を
要する。
【0033】本発明に使用されるポリイソシアネート
(B)としては、従来から軟質ポリウレタンフォームあ
るいはインテグラルスキンフォームに使用されているも
のが使用できる。このようなイソシアネートとしては、
芳香族ポリイソシアネート、脂肪族ポリイソシアネー
ト、脂環式ポリイソシアネート、これらの変性(例え
ば、カルボジイミド変性、アロファネート変性、ウレア
変性、ビューレット変性、イソシヌアレート変性、オキ
サゾリドン変性など)物、イソシアネート基末端プレポ
リマーおよびこれらの2種以上の混合物が挙げられる。
【0034】 芳香族ポリイソシアネートの具体例とし
ては、1,3−および1,4−フェニレンジイソシアネ
ート、2,4−および2,6−トリレンジイソシアネー
ト(TDI)、粗製TDI、2,4’−および4,4’
−ジフェニルメタンジイソシアネート(MDI)、ポリ
メチレンポリフェニルイソシアネート(粗製MDI)、
ナフチレン−1,5−ジイソシアネート、トリフェニル
メタン−4,4’,4’’−トリイソシアネート、キシ
リレンジイソシアネート、α,α,α’,α’−テトラ
メチルキシリレンジイソシアネートなどが挙げられる。
脂肪族イソシアネートの具体例としては、1,6−ヘキ
サメチレンジイソシアネート、2,2,4−トリメチル
ヘキサメチレンジイソシアネート、リジンジイソシアネ
ート、キシリレンジイソシアネート、などが挙げられ
る。脂環式ポリイソシアネートの具体例としては、イソ
ホロンジイソシアネート、4,4’−ジシクロヘキシル
メタンジイソシアネート、1,4−シクロヘキサンジイ
ソシアネートなどが挙げられる。変性ポリイソシアネー
トの具体例としては、カルボジイミド変性MDI、ショ
糖変性TDI、ひまし油変性MDIなどが挙げられる。
これらのうちで好ましいものは、MDI、粗製MDI、
ショ糖変性TDIおよびカルボジイミド変性MDIであ
る。
【0035】本発明の製造法において、ポリオール
(A)とポリイソシアネート(B)の比率は種々変える
ことができるが、イソシアネート指数[(A)からなる
ポリオール成分の活性水素基1当量に対する(B)の当
量数×100]は通常50〜150、好ましくは70〜
130である。
【0036】本発明の第1発明の軟質ウレタンフォーム
の製造において、発泡剤(D)として使用できる水素原
子含有ハロゲン化炭化水素(代替フロン)の具体例とし
ては、HCFCタイプのもの(例えば「HCFC−12
3」、「HCFC−141b」、「HCFC−22」お
よび「HCFC−142b」);HFCタイプのもの
(例えば「HFC−134a」、「HFC−152
a」、「HFC−356mff」、「HFC−236e
a」、「HFC−245ca」、「HFC−245f
a」および「HFC−365mcf」)などが挙げられ
る。これらのうち好ましいものは、「HCFC−141
b」、「HFC−134a」、「HFC−356mf
f」、「HFC−236ea」、「HFC−245c
a」、「HFC−245fa」、「HFC−365mc
f」およびこれらの2種以上の混合物である。また、必
要によりこれらの代替フロン系発泡剤と共に、水や低沸
点炭化水素を併用しても良い。更には、上記の代替フロ
ン系や低沸点炭化水素を使用せずに、水を単独を発泡剤
に用いることもできる。低沸点炭化水素は、通常沸点が
0〜50℃の炭化水素であり、その具体例としてはプロ
パン、ブタン、ペンタンおよびこれらの混合物が挙げら
れる。本発明の方法における代替フロン単独を発泡剤に
用いる場合の使用量は、ポリオール成分100重量部あ
たり、通常5〜50重量部、好ましくは10〜45重量
部である。また、水単独を発泡剤に用いる場合の使用量
はポリオール成分100重量部あたり、通常0.5〜1
0重量部、好ましくは1〜8重量部である。代替フロン
と水とを併用する場合は上記範囲内で適宜選択すればよ
い。低沸点炭化水素類の使用量はポリオール100重量
部あたり、通常0〜40重量部、好ましくは0〜30重
量部である。
【0037】 本発明の第1発明においては、必要によ
り、ポリウレタン反応に通常使用される触媒、例えばア
ミン系触媒(トリエチレンジアミン、N−エチルモルホ
リン、ジエチルエタノールアミン、1−イソブチル−2
−メチルイミダゾール、1,8−ジアザビシクロ−
[5,4,0]−ウンデセン−7など)、金属触媒(オ
クチル酸第一スズ、ジラウリル酸ジブチル第二スズ、オ
クチル酸鉛など)およびこれらの二種以上の混合物を使
用することができる。該触媒の使用量は(A)の重量に
対して、通常0.001〜5重量%である。
【0038】更に必要により、整泡剤、着色剤(染料、
顔料)、可塑剤、充填剤、難燃剤、老化防止剤、抗酸化
剤などの公知の添加剤も使用することができる
【0039】本発明第1発明の軟質ポリウレタンフォー
ムの製造法の一例を示せば下記のとおりである。まず、
ポリオール成分、発泡剤、整泡剤、触媒およびその他の
添加剤を所定量混合する。次いでポリウレタン発泡機又
は攪拌機を使用して、この混合物とポリイソシアネート
成分とを急速混合する。得られた混合液をモールドに注
入する。硬化後脱型し、軟質ポリウレタンフォームを得
る。
【0040】本発明の方法で得られる軟質ポリウレタン
フォームは高強度でしかも弾性が高く、シートクッショ
ン、シートバック、ヘッドレスト、アームレストなどの
自動車部品材、家具材等として広く利用できる。
【0041】一方、本発明の第2発明のインテグラルス
キンフォームの製造において使用される密閉系型は、金
属または樹脂製の型であり、ハンドル、ホーンパッド、
エアバッグカバー、スポイラー、各種グリップなどの製
造に用いられるものである。
【0042】本発明の第2発明の方法によるインテグラ
ルスキンフォームの製造においても、必要によりポリウ
レタンに通常使用される公知のウレタン化触媒(D)お
よび発泡剤(E)を使用してもよい。
【0043】第2発明で使用できる触媒(D)の具体例
としては、3級アミン類(トリエチルアミン、トリエチ
レンジアミン、N−メチルモルホリン、ジメチルアミノ
メチルフェノール、N−メチル−N−ジメチルアミノエ
チルピペラジン、ピリジン等)およびこれらの有機酸
塩;カルボン酸の金属塩(酢酸ナトリウム、オクチル酸
鉛、オクチル酸亜鉛、ナフテン酸コバルト、スタナスオ
クトエート、ジブチルスズジラウレート等);アルカリ
金属もしくはアルカリ土類金属のアルコキシドもしくは
フェノキシド(ナトリウムメトキシド、ナトリウムフェ
ノキシド等);4級アンモニウム塩(テトラエチルヒド
ロキシルアンモニウム等);イミダゾール類(イミダゾ
ール、2−エチル−4−メチルイミダゾール等);ス
ズ、アンチモン等の金属を含有する有機金属化合物(テ
トラフェニルスズ、トリブチルアンチモンオキサイド
等)等が挙げられる。これらの触媒は、単独または2種
以上を混合して使用することができる。これらのうち好
ましいものは、3級アミン類およびスズを含有するカル
ボン酸の金属塩である。触媒の使用量は、触媒の種類に
よっても異なるが、通常、(B)の重量に対して、10
重量%以下である。触媒の使用量が10重量%を超える
と反応性が高くなり、型中での液流れ性が悪くなる。
【0044】また、第2発明で使用できる発泡剤(E)
のうち、水素原子含有ハロゲン化炭化水素(代替フロ
ン)の具体例としては、HCFCタイプのもの(例えば
HCFC−123、HCFC−141b、HCFC−2
2およびHCFC−142b);HFCタイプのもの
(例えばHFC−134a、HFC−152a、HFC
−356mff、HFC−236ea、HFC−245
ca、HFC−245faおよびHFC−365mc
f)などが挙げられる。これらのうち好ましいものは、
HCFC−141b、HFC−134a、HFC−35
6mff、HFC−236ea、HFC−245ca、
HFC−245fa、HFC−365mcfおよびこれ
らの2種以上の混合物である。また、必要によりこれら
の代替フロンと共に、水や低沸点炭化水素を併用しても
良い。更には、上記のハロゲン化炭化水素発泡剤や低沸
点炭化水素を使用せずに、水単独を発泡剤に用いること
もできる。低沸点炭化水素は、通常沸点が0〜50℃の
炭化水素であり、その具体例としてはプロパン、ブタ
ン、ペンタンおよびこれらの混合物が挙げられる。発泡
剤に代替フロン単独を用いる場合の使用量は、ポリオー
ル成分100重量部あたり、通常5〜50重量部、好ま
しくは10〜45重量部である。また、水単独を用いる
場合の使用量はポリオール100重量部あたり、通常
0.5〜10重量部、好ましくは1〜8重量部である。
発泡剤として代替フロンと水とを併用する場合は、目的
とする成形品の物性等に応じて各々の量を適宜選択すれ
ばよい。低沸点炭化水素類の使用量はポリオール100
重量部あたり、通常0〜40重量部、好ましくは0〜3
0重量部である。
【0045】第2発明においても、更に必要により、整
泡剤、着色剤(染料、顔料)、可塑剤、充填剤、難燃
剤、老化防止剤、抗酸化剤などの公知の添加剤も使用す
ることができる。
【0046】本発明において、ポリウレタンフォームを
製造するための各成分の注入は通常低圧あるいは高圧の
注入装置を用いて混合反応させつつ金属製もしくは樹脂
製の密閉系型に吐出させることにより行われる。
【0047】
【発明の実施の形態】以下、実施例により本発明を更に
説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。
以下において「部」および「%」はそれぞれ重量基準で
ある。
【実施例】
【0048】まず、第1発明の軟質ポリウレタンフォー
ムの実施例を示す。 製造例I−1 ソルビトール182g(1モル)に9976g(172
モル)のPOを付加し、ついで1848g(42モル)
のEOを付加して得たポリエーテルポリオール(1)
に、三フッ化ホウ素ジエチルエーテル錯塩1gを触媒と
して添加し、60℃でエチレンスルフィド360g(6
モル)を滴下して、約2時間反応させて付加させ、平均
分子量12360、メルカプト基含量1.6%のポリオ
ール(a−1)を得た。
【0049】製造例I−2 グリセリン92g(1モル)に、4988g(86モ
ル)のPOを付加し、ついで880g(20モル)のE
Oを付加して得たポリエーテルポリオール(2)に、三
フッ化ホウ素ジエチルエーテル錯塩1gを触媒として添
加し、60℃でエピクロロヒドリン277.5g(3モ
ル)を滴下して、約2時間反応させ付加させた。ついで
水55gに溶解させた水硫化ナトリウム水和物234g
(3モル)を70℃で滴下し、約1時間反応させクロル
基をメルカプト基に置換し、80℃で減圧して水を除去
したのち、少量の硫酸マグネシウムを加えて水分を吸着
させ、生成した塩とともに濾過してこれを除き、平均分
子量6230、水酸基価27、メルカプト基含量1.6
%のポリオール(a−2)を得た。
【0050】製造例I−3 平均分子量4000のブタジエンポリマー4000g
(出光石油化学社製、「Poly−bd R−45
M」)に、硫酸4.0gを触媒として408g(12モ
ル)の硫化水素を13気圧、120℃で吹き込み、吹き
込み終了後3時間熟成をおこない、平均分子量420
0、メルカプト基含量4.7%のポリオール(a−3)
を得た。
【0051】製造例I−4 ポリエーテルポリオール(1)12000g(1モル)
に、水酸化カリウム337g(6モル)を触媒として添
加し、40℃でエピクロロヒドリン555g(6モル)
を滴下して、約2時間反応させ、付加させると同時に脱
塩酸をおこない、ついで硫酸12.0gを触媒として4
08g(12モル)の硫化水素を13気圧、120℃で
吹き込み、吹き込み終了後3時間熟成をおこない、平均
分子量12500、メルカプト基含量1.6%のポリオ
ール(a−4)を得た。
【0052】実施例I−1 製造例1のポリオール(a−1)70部と、グリセリン
92g(1モル)にPO4176g(72モル)を付加
させ、さらにEO748g(17モル)を付加させて得
たポリエーテルポリオール中でアゾビスイソブチロニト
リルを触媒としてアクリロニトリル1254g(23.
7モル)を重合させて得た水酸基価28の重合体ポリオ
ール(1)30部との混合物に、ジエタノールアミン
1.5部、「シリコーンL−3601」(日本ユニカー
社製、整泡剤)1.5部、水4部、「DABCO NC
−IM」(三共エアプロダクツ社製、アミン触媒)0.
4部および「DABCO 33LV」(三共エアプロダ
クツ社製、アミン触媒)0.3部を予め配合して25℃
に温度調節し、この中に25℃に温度調節した「CE−
729」(日本ポリウレタン工業製、粗製MDI/TD
I混合物)56部を加えてホモディスパー(特殊機化製
攪拌機)3000rpmで10秒攪拌後、60℃に温度
調節した300mm×300mm×50(高さ)mmの
モールドに注入し、キュアーの後脱型し、軟質ポリウレ
タンフォームを得た。
【0053】実施例I−2 製造例2のポリオール(a−2)70部および重合体ポ
リオール(1)30部の混合物に、ジエタノールアミン
1.5部、「シリコーンL−3601」1.5部、水4
部、「DABCO NC−IM」0.4部および「DA
BCO 33LV」0.3部を予め配合して25℃に温
度調節し、この中に25℃に温度調節した「CE−72
9」56部を加えて実施例1と同様の操作を行い、軟質
ポリウレタンフォームを得た。
【0054】実施例I−3 製造例3のポリオール(a−3)10部と、グリセリン
92g(1モル)にPO4176g(72モル)を付加
させ、さらにEO748g(17モル)を付加させて得
た水酸基価35のポリエーテルポリオール(3)60部
および重合体ポリオール(1)30部の混合物に、ジエ
タノールアミン1.5部、「シリコーンL−3601」
1.5部、水4部、「DABCO NC−IM」0.4
部および「DABCO 33LV」0.3部を予め配合
して25℃に温度調節し、この中に25℃に温度調節し
た「CE−729」56部を加えて実施例1と同様の操
作を行い、軟質ポリウレタンフォームを得た。
【0055】実施例I−4 製造例4のポリオール(a−4)40部とポリエーテル
ポリオール(3)40部および重合体ポリオール(1)
20部の混合物に、ジエタノールアミン1.5部、「シ
リコーンL−3601」1.5部、水4部、「DABC
O NC−IM」0.4部および「DABCO 33L
V」0.3部を予め配合して25℃に温度調節し、この
中に25℃に温度調節した「CE−729」56部を加
えて実施例1と同様の操作を行い、軟質ポリウレタンフ
ォームを得た。
【0056】比較例I−1 ポリエーテルポリオール(1)70部および重合体ポリ
オール(1)30部の混合物に、ジエタノールアミン
1.5部、「シリコーンL−3601」1.5部、水4
部、「DABCO NC−IM」0.4部および「DA
BCO 33LV」0.3部を予め配合して25℃に温
度調節し、この中に25℃に温度調節した「CE−72
9」56部を加えて実施例1と同様の操作を行い、比較
の軟質ポリウレタンフォームを得た。
【0057】比較例I−2 ポリエーテルポリオール(2)70部および重合体ポリ
オール(1)30部の混合物に、ジエタノールアミン
1.5部、「シリコーンL−3601」1.5部、水4
部、「DABCO NC−IM」0.4部および「DA
BCO 33LV」0.3部を予め配合して25℃に温
度調節し、この中に25℃に温度調節した「CE−72
9」56部を加えて実施例1と同様の操作を行い、比較
の軟質ポリウレタンフォームを得た。
【0058】比較例I−3 ポリエーテルポリオール(2)70部および重合体ポリ
オール(1)30部の混合物に、ジエタノールアミン
1.5部、「シリコーンL−3601」1.5部、水4
部、「DABCO NC−IM」0.8部および「DA
BCO 33LV」0.6部を予め配合して25℃に温
度調節し、この中に25℃に温度調節した「CE−72
9」56部を加えて実施例1と同様の操作を行い、比較
の軟質ポリウレタンフォームを得た。
【0059】比較例I−4 ポリエーテルポリオール(2)70部および重合体ポリ
オール(1)30部の混合物に、トリエタノールアミン
5部、「シリコーンL−3601」1.5部、水4部、
「DABCO NC−IM」0.4部および「DABC
O 33LV」0.3部を予め配合して25℃に温度調
節し、この中に25℃に温度調節した「CE−729」
56部を加えて実施例1と同様の操作を行い、比較の軟
質ポリウレタンフォームを得た。
【0060】試験方法 粘度の測定はB型粘度計にておこなった。脱型可能時間
の評価は脱型直後にフォーム端部を2kg/cm2fで
圧縮し、変形の発生しない最短時間とした。密度、引張
強度、引裂強度および切断伸度は、JIS K6301
に準じて測定した。25%ILD、反発弾性率および圧
縮永久歪はJIS K6382に準じて測定した。通気
性はダウ式フローメーター法(試験片5cm×5cm×
2.5cm)にて測定した。実施例I−1〜4のポリオ
ール粘度、脱型可能時間およびフォーム物性測定結果を
表1に、比較例I−1〜4のポリオール粘度、脱型可能
時間およびフォーム物性測定結果を表2に示す。
【0061】
【表1】
【0062】
【表2】
【0063】表1および表2から明らかなように、実施
例I−1〜4のポリオールを用いると脱型時間を大幅に
短縮できかつ、通気性も高く反発弾性率や圧縮永久歪の
良好な軟質ポリウレタンフォームを得ることができる。
【0064】次に、第2発明のポリウレタンインテグラ
ルスキンフォームの実施例を示す。なお、実施例および
比較例における使用原料の略号の意味は次の通りであ
る。 ポリエーテルポリオールA:グリセリンにPOおよびE
Oを付加させた、1級OHが全OH中の80%の活性水
素当量1600のポリエーテルポリオール。 ポリエーテルポリオールB:プロピレングリコールにP
OおよびEOを付加させた、1級OHが全OH中の80
%の活性水素当量2000のポリエーテルポリオール。 重合体ポリオールA:ポリオールA中でアクリロニトリ
ルを重合させた重合体ポリオール(重合体含量20
%)。 EG:エチレングリコール 触媒A:「DABCO BL−19」、ビス(ジメチル
アミノエチル)エーテル〔三共エアプロダクツ(株)
製〕 触媒B:「DABCO EG」、トリエチレンジアミン
の33%EG溶液〔三共エアプロダクツ(株)製〕 触媒C:「ネオスタンU−100」、ジブチル錫ジラウ
レート〔日東化成(株)製〕 プレポリマーA:プロピレングリコールにPO及びEO
を付加させた、1級OHが全OH中の78%であり、活
性水素当量が450のポリ(オキシアルキレン)グリコ
ールと、MDIとを反応させて得たプレポリマー(NC
O含量8.8%) イソシアネートA:「ミリオネートMT」、MDI〔日
本ポリウレタン工業(株)製〕 イソシアネートB:「ミリオネートMX」、カルボジイ
ミド変性MDI〔日本ポリウレタン工業(株)製〕 イソシアネートC:「ミリオネートMR−100」、粗
製MDI〔日本ポリウレタン工業(株)製〕 イソシアネート1:上記プレポリマーA/イソシアネー
トA/イソシアネートB/イソシアアネートCを45/
30/15/10の重量比で混合して得たイソシアネー
ト混合物(NCO含量21.4%)
【0065】製造例II−1 ポリエーテルポリオールA4800g(1モル)に、三
フッ化ホウ素ジエチルエーテル錯塩1gを触媒として添
加し、60℃でエチレンスルフィド180g(3モル)
を滴下して、約2時間反応させて付加させ、平均分子量
5000、メルカプト基含量2.0%のポリオール
(a’−1)を得た。
【0066】製造例II−2 ポリエーテルポリオールB4000g(1モル)に、三
フッ化ホウ素ジエチルエーテル錯塩1gを触媒として添
加し、60℃でエピクロロヒドリン185g(2モル)
を滴下して、約2時間反応させ付加させた。ついで水1
50gに溶解させた水硫化ナトリウム水和物156g
(2モル)を70℃で滴下し、約1時間反応させクロル
基をメルカプト基に置換し、80℃で減圧して水を除去
したのち、少量の硫酸マグネシウムを加えて水分を吸着
させ、生成した塩とともに濾過してこれを除き、平均分
子量4200、水酸基価27、メルカプト基含量1.6
%のポリオール(a’−2)を得た。
【0067】製造例II−3 平均分子量4000のブタジエンポリマー4000g
(出光石油化学社製、「Poly−bd R−45
M」)に、硫酸4.0gを触媒として408g(12モ
ル)の硫化水素を13気圧、120℃で吹き込み、吹き
込み終了後3時間熟成して、平均分子量4200、メル
カプト基含量4.7%のポリオール(a’−3)を得
た。
【0068】製造例II−4 ポリエーテルポリオールA4800g(1モル)に、水
酸化カリウム168g(3モル)を添加し、40℃でエ
ピクロロヒドリン277.5g(3モル)を滴下して、
約2時間反応させ、付加させると同時に脱塩酸を行い、
ついで硫酸6.0gを触媒として204g(6モル)の
硫化水素を13気圧、120℃で吹き込み、吹き込み終
了後3時間熟成して、平均分子量5100、メルカプト
基含量2.0%のポリオール(a’−4)を得た。
【0069】実施例II−1〜6 高圧発泡機(PEC社製MiniRIM機)を用いて表
1に示すポリオール成分とイソシアネート成分とを混合
し、300×400×5mmの密閉モールドおよび自動
車ハンドルの密閉モールドに注入成形した。各成形条件
と得られた各インテグラルスキンフォームの成形性およ
び物性値の測定結果を表3に示す。
【0070】
【表3】
【0071】比較例II−1〜6 高圧発泡機(PEC社製MiniRIM機)を用いて表
2に示すポリオール成分とイソシアネート成分とを混合
し、300×400×5mmの密閉モールドおよび自動
車ハンドルの密閉モールドに注入成形した。各成形条件
と得られた各インテグラルスキンフォームの成形性およ
び物性値の測定結果を表4に示す。
【0072】
【表4】
【0073】成形性および耐摩耗性の測定方法は以下の
とおりである。 (成形品膨れ率):自動車ハンドル成形時、吐出から6
0秒後に脱型し、さらに60秒後にハンドル握り部外径
を測定し、金型寸法に対して膨れ率を算出した。 (成形品密度差):上記と同様の条件で自動車ハンドル
成形した時の注入部と端末部の密度差。密度差が小さい
ほど液流れ性が良いことを示している。 (脱型可能最短時間):上記成形品膨れ率が0.5%以
内となり、かつルーズスキン等の成形不良が発生しない
最短の脱型時間を測定した。 (耐摩耗性評価方法):上記のようにして得た自動車ハ
ンドル成形品から鉄芯ごと切り出した外周長約80mm
の試験片をスガ摩擦試験機FR−2S型〔スガ試験機
(株)製〕を用い、綿帆布による摩耗試験をおこなっ
た。本試験は試験片の外周に綿帆布が接触するように試
験機にセットし、綿帆布の一端には100gの荷重をか
けた状態で、綿帆布で試験片の表面を所定の回数(10
万回)摩擦するものである。耐摩耗性の評価は目視にて
おこない、1〜5級の等級を判定した。全く異常の無い
ものを5級、表面が摩耗し内部のフォーム層が露出した
状態のものを1級とした。
【0074】表3と表4から明らかなように、本発明の
第2発明のポリウレタンインテグラルスキンフォームの
製法は、成形品の膨れがおこりにくく、短時間での脱型
が可能である。また、触媒を多量に使用する必要がない
ため液流れ性が良い等の優れた成形性を有している。
【0075】
【発明の効果】本発明の第1発明の軟質ポリウレタンフ
ォームの製造法を用いることにより、反発弾性率や圧縮
永久歪などのフォーム物性を損なうことなく、従来の成
形サイクルを大幅に短縮することができる。上記効果を
奏することから、本発明の製法を用いて得られる軟質ポ
リウレタンフォームは、シートクッション、シートバッ
ク、ヘッドレスト、アームレストなどの自動車部品材、
家具材等として極めて有用である。
【0076】また、本発明の第2発明のポリウレタンイ
ンテグラルスキンフォームの製造法は、下記の利点を有
する。 (1)フロン化合物を発泡剤に使用しなくても、従来の
水発泡法に比べ脱型時の成形品膨れが起こりにくく、短
時間のキュアーで脱型できる。 (2)液流れ性が良好で成形品密度差が小さい等、成形
性が極めて良好であり、短いサイクルでのインテグラル
スキンフォームの製造が可能である。 上記のような効果を奏することから、本発明の製法を用
いて得られるポリウレタンインテグレルスキンフォーム
は、自動車用のハンドル、スポイラー、エアバッグカバ
ー、アームレスト、ヘッドレストなどの材料として極め
て有用である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C08J 9/14 CFF C08J 9/14 CFF //(C08G 18/52 101:00) (C08G 18/38 101:00) (C08G 18/62 101:00) C08L 75:04

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 活性水素化合物(A)とポリイソシアネ
    ート(B)とを水素原子含有ハロゲン化炭化水素および
    /または水からなる発泡剤(C)の存在下で反応させる
    軟質ポリウレタンフォームの製造法において、活性水素
    化合物(A)の少なくとも5重量%として、活性水素を
    2個以上有し、かつ該活性水素の1個以上がメルカプト
    基であり、平均分子量が2000〜20000である化
    合物(a1)を用いることを特徴とする軟質ポリウレタ
    ンフォームの製造法。
  2. 【請求項2】 活性水素化合物(A)とポリイソシアネ
    ート(B)とを密閉系型中で発泡反応させてポリウレタ
    ンインテグラルスキンフォームを製造する方法におい
    て、(A)の少なくとも5重量%が、活性水素を2個以
    上有し、かつ該活性水素の1個以上がメルカプト基であ
    り、平均分子量が2000〜20000である化合物
    (a1)であり、かつ、(A)の3〜30重量%が、活
    性水素を2個以上有し、活性水素当量が15〜150で
    ある化合物(a2)であることを特徴とするポリウレタ
    ンインテグラルスキンフォームの製造法。
  3. 【請求項3】 (a1)が、下記一般式(1)〜(5)
    で表される基の少なくとも1種の基を有する化合物であ
    る請求項1または2記載のフォームの製造法。 [式中、R1は水素またはメチル基である。] [式中、m個のX1のうち少なくとも1個はSHであ
    り、残りはClである。mは1〜50の整数である。] [式中、nは1〜50の整数である。] [式中、pは1〜50の整数である。]
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