JPH09202371A - ミスユースの無いエアゾール噴射器とその製造方法 - Google Patents

ミスユースの無いエアゾール噴射器とその製造方法

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JPH09202371A
JPH09202371A JP8008734A JP873496A JPH09202371A JP H09202371 A JPH09202371 A JP H09202371A JP 8008734 A JP8008734 A JP 8008734A JP 873496 A JP873496 A JP 873496A JP H09202371 A JPH09202371 A JP H09202371A
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JP
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pressure
balloon
resistant container
valve device
mouth
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JP8008734A
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Inventor
Kazuo Iijima
和男 飯島
Takeo Matsumoto
健夫 松本
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Kyowa Industrial Co Ltd
Original Assignee
Kyowa Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、噴射器を傾斜させて使用した場合
であっても、圧縮ガスを外部に漏らすことなく正常な原
液噴射状態を得ることができ、原液使用後に耐圧容器の
ガス抜きも容易にできるミスユースの無いエアゾール噴
射器の提供とその製造方法の提供を目的とする。 【解決手段】 本発明は、耐圧容器口部22に取り付け
られたマウンテンカップ23と、これを貫通して設けら
れたバルブ装置25と、バルブ装置上部に取り付けられ
た噴射ボタン26とを具備し、耐圧容器21内に圧縮ガ
ス30と液化ガスの少なくとも一方と原液31とを注入
し、前記ガスの加圧力によって原液を噴射口から噴射自
在に構成されてなり、前記耐圧容器の内部に圧縮ガスと
液化ガスの少なくとも一方を充填した伸縮自在のバルー
ン24を収納し、バルーン外部の耐圧容器内に原液を注
入し、ガスの加圧力をバルーンを介して原液に作用させ
たものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はエアゾール噴射器と
その製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】エアゾール噴射器は、通常、耐圧容器と
バルブ及び噴射ボタンから構成されており、前記耐圧容
器に原液を注入し、バルブを装着した後、噴霧剤を充填
して噴射ボタンを取り付けることでエアゾール噴射器が
製造されている。また、前記耐圧容器に充填される噴射
剤としては、従来、LPG、DMEを始めとして、各種
のフロンが用いられてきた。ところが、フロンの大量排
出による大規模なオゾン層の破壊が発見され、1985
年に出されたモントリオール宣言後においては、フロン
の使用が徐々に制限され始め、現在では主としてLP
G、DME及びそれらの混合ガスが多く用いられるよう
になってきている。しかし、これらのガスは、その物理
化学的性状から可燃性を有し、製品の製造に厳重な注意
と管理が必要であって、更に、製品の貯蔵運搬、流通の
過程そして、消費者の手元での消費と廃棄に至るまで、
製品のラベルによって、あるいは、その他広告等の種々
の手段によって安全管理が叫ばれている。このような背
景から最近では、前記噴射剤を前記の可燃性のガス種か
ら不燃性のガス種に切り替えようとする研究開発がなさ
れてきた。
【0003】不燃性あるいは安全性の高いガス種でエア
ゾール噴射剤として使用できるものとして、窒素ガス、
炭酸ガス、空気、笑気ガス、酸素ガス、ヘリウムガス、
アルゴンガス等が考えられ、これらの殆どは、圧縮ガス
と称されており、実際に一部ではこれらの圧縮ガスが使
用されているものもある。ところがここで、前記圧縮ガ
スを用いてエアゾール製品を得るには、技術上、大きな
問題点を有していた。まず、前記圧縮ガスの原液に対す
る溶解度が非常に低く、圧縮ガスが原液(主に液体)に
溶ける割合が非常に少ない。例えば、窒素ガスが精製水
に溶け込むのは、温度25℃で水1容積に対して窒素ガ
ス0.01434容積に過ぎない。従って通常のエアゾ
ール用の289mlの耐圧容器に精製水を160ml充
填する場合に、窒素ガスによる耐圧容器の内部圧力を2
5℃で7.2kg/cm2とすると、耐圧容器中に充填さ
れる窒素ガスは重量に換算すると1.3gに過ぎず、こ
の量はエアゾール噴射器用としては非常に少ない量とな
る。
【0004】このように圧縮ガスの溶解量が少ないと、
いわゆるミスユースを生じやすい問題があり、以下にこ
のミスユースについて説明する。一般的エアゾール噴射
器の一例の断面構造を図11(A)に示すが、この例の
エアゾール噴射器1は、金属製の耐圧容器2と、その口
部3を閉じるマウンテンカップ4と、マウンテンカップ
4を上下に貫通して設けられたバルブ装置5と、バルブ
装置5の上部に設けられた噴射ボタン6と、バルブ装置
5の下部に接続されて耐圧容器2の底部に達するディッ
プチューブ7とを主体として構成され、耐圧容器2の底
部側に原液8が注入され、その上の空間部に圧縮ガス9
が充填されて構成されている。このような構成のエアゾ
ール噴射器1を図11(A)に示すように正立させた状
態で噴射ボタン6を押すと、噴射器内で有効成分を含ん
だ原液8は、圧縮ガス9による圧力を受けてディップチ
ューブ7の最下端部(最先端部)より押し上げられ、デ
ィップチューブ内を上昇し、解放されたバルブ装置5を
通過して噴射ボタン6から大気中に噴射される。
【0005】ところが、原液8が減少した場合にエアゾ
ール噴射器1を図11(B)に示すように傾斜させて使
用することも多く、この場合、ディップチューブ7の下
端部が圧縮ガス部分に到達してしまうことがあると、圧
縮ガス9がディップチューブ7を介して外部に噴射され
てしまうことになる。このように原液8を噴射すること
なく、圧縮ガス9を噴出させてしまうことをミスユース
と称しており、このミスユースは噴射器1を図11
(B)に示すように傾けた場合に起こりやすく、更に
は、原液8が十分に残っている場合であっても、エアゾ
ール噴射器1を図12に示すように倒立させて使用した
場合にも起こりやすいものである。このミスユースを起
こすと、耐圧容器2内の圧縮ガス量が著しく減少し、耐
圧容器2内の圧力が急激に降下することになる。
【0006】エアゾール噴射器1における噴射のパター
ンは、巧妙に設計された噴射ボタン6とそれに必要な噴
射圧力の組み合わせにより得られる。従って、前記ミス
ユースによる圧縮ガスの減少を引き起こすようである
と、耐圧容器2内の圧力減少により、噴射パターンが貧
弱になる問題がある。即ち、噴射された原液の霧が粗く
なるか、噴射パターンが末広がり状ではなく、棒状にな
り、製品価値を落とすばかりか、場合によってはそれ以
降噴射不能になるおそれもあった。現在では、このよう
なミスユースを防ぐ目的で、耐圧容器2の外面にミスユ
ースを引き起こす使い方をしない旨の警告や注意が印刷
されたり、耐圧容器2の口部に噴射方向を示す印を印刷
するなどの手段が講じられているが、従来構造のエアゾ
ール噴射器1でミスユースを防ぐことは現実的には困難
であり、圧縮ガスを噴射剤とするエアゾール噴射器を広
く普及させることの障害となっていた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、これらの事
態を解決するために、従来、いくつかの構造が提案され
ている。図13はこの種のエアゾール噴射器の一例を示
すが、この例のエアゾール噴射器1Aは、ディップチュ
ーブ7を細径のフレキシブルな柔軟チューブ10から構
成し、この柔軟チューブ10の先端部に紡錘型の錘11
を取り付けて構成されている。この例のエアゾール噴射
器1Aは多少傾斜させて使用した場合であっても、錘1
1が重力の作用で原液8の底部側に確実に移動するの
で、原液8が確実にディップチューブ7に吸い上げら
れ、原液を正しく噴射させることができる。ところが、
この構造のエアゾール噴射器1Aにあっても、エアゾー
ル容器1Aを種々の角度に傾けて使用した場合、あるい
は、逆さにして使用した場合等において、柔軟チューブ
10の先端側が耐圧容器2の底部の湾曲部等に移動を阻
止されるなどの理由から自由に動くことができない状態
を生じることがあった。例えば、図14に示すようにエ
アゾール噴射器1Aを倒立させて使用した場合は、錘1
1が原液8側に移動することができずに、ミスユースに
つながるおそれがあった。
【0008】図15はこの種のエアゾール噴射器の他の
例を示すが、この例のエアゾール噴射器1Bは、ディッ
プチューブ7の途中部分に薄肉の蛇腹部材12を取り付
け、先端側に錘13を取り付けて構成されている。この
例のエアゾール噴射器1Bは図13の構成と同様に多少
の傾斜状態で使用しても、錘13が原液8の底部側に移
動するので原液を正しく噴射させることができるが、こ
の例の構造にあっても図16に示すように原液が減少し
た状態で傾斜させて使用した場合に、耐圧容器2の湾曲
した底面2aに錘13が乗り上げてディップチューブ7
に原液8が吸い込まれない現象を生じることがあり、ミ
スユースにつながるおそれがあった。
【0009】本発明は前記事情に鑑みてなされたもので
あり、圧縮ガスを用いた場合であって、噴射器をどのよ
うな方向に傾斜させて使用した場合であっても、圧縮ガ
スを外部に漏らすことなく正常な原液噴射状態を確実に
得ることができるとともに、圧縮ガスでも液状ガスでも
用いることができ、原液使用後に耐圧容器のガス抜きも
容易にできるミスユースの無いエアゾール噴射器の提供
とその製造方法の提供を目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は前記課題を解決
するために、口部を有する耐圧容器と、この耐圧容器口
部にこの口部を閉じて取り付けられたマウンテンカップ
と、このマウンテンカップを貫通して設けられたバルブ
装置と、噴射口を有してマウンテンカップ外のバルブ装
置上部側に取り付けられてバルブ装置の開閉を行う噴射
ボタンとを具備し、耐圧容器内に圧縮ガスと液化ガスの
少なくとも一方と原液とを注入し、前記ガスの加圧力に
よって原液がバルブ装置を介して噴射ボタンの噴射口か
ら噴射自在に構成されてなるエアゾール噴射器であっ
て、前記耐圧容器の内部に圧縮ガスと液化ガスの少なく
とも一方を充填した伸縮自在のバルーンを収納し、バル
ーン外部の耐圧容器内に原液を注入し、ガスの加圧力を
バルーンを介して原液に作用させてなるものである。ま
た、本発明において、口部を有する耐圧容器と、この耐
圧容器口部にこの口部を閉じて取り付けられたマウンテ
ンカップと、このマウンテンカップを貫通して設けられ
たバルブ装置と、噴射口を有してマウンテンカップ外の
バルブ装置上部側に取り付けられてバルブ装置の開閉を
行う噴射ボタンとを具備してなり、耐圧容器内に圧縮ガ
スと液化ガスの少なくとも一方と原液とが注入され、前
記ガスの加圧力によって原液がバルブ装置を介して噴射
ボタンの噴射口から噴射自在に構成されてなるエアゾー
ル噴射器であって、前記耐圧容器の内部に原液を注入し
た伸縮自在のバルーンを収納し、バルーン外部の耐圧容
器内に圧縮ガスと液化ガスの少なくとも一方を充填する
とともに、前記バルブ装置の耐圧容器内側の吸入口を前
記バルーンの内部に開口し、前記ガスの加圧力をバルー
ンを介して原液に作用させてなるものである。本発明に
おいては、バルーン開口部の取付部を、耐圧容器の口部
と耐圧容器内のバルブ装置の外周部と耐圧容器底部のい
ずれか1つに設けることができる。また、本発明におい
ては、バルーンの内部に圧縮ガスと液化ガスの少なくと
も一方か原液を充填したバルーンの加圧状態においてバ
ルーンが耐圧容器の内壁に沿って膨出自在な大きさに形
成することができる。更に、耐圧容器の内部にバルーン
の最大膨出時にバルーンに接してバルーンを破壊する尖
鋭部材を設けた構成とすることもできる。前記バルーン
として、天然ゴム、合成ゴム、プラスチック、エラスト
マーまたはそれらの複合材から構成することもできる。
【0011】次に、前記構成において、バルブ装置に逆
止弁装置を介してディップチューブを接続し、ディップ
チューブを耐圧容器底部側に延出させることもできる。
また、逆止弁装置を、バルブ装置とディップチューブと
を連通する接続管と、この接続管内に設けられた逆止弁
と、接続管外方に設けられて接続管との間に収納空間を
構成する周壁部材とを具備して構成し、接続管の周壁に
第1オリフィス孔を、周壁部材の周壁に第2オリフィス
孔をそれぞれ形成し、各オリフィス孔に接続管内部ある
いは収納空間の高圧時にオリフィス孔を解放する弾性シ
ール部材を設けることもできる。更に、耐圧容器上部側
に位置するバルーン上部側の肉厚をバルーンの下部側の
肉厚よりも厚く形成することが好ましい。
【0012】次に、本発明の製造方法においては、口部
を有する耐圧容器と、この耐圧容器口部にこの口部を閉
じて取り付けられたマウンテンカップと、このマウンテ
ンカップを貫通して設けられたバルブ装置と、噴射口を
有してマウンテンカップ外のバルブ装置上部側に取り付
けられてバルブ装置の開閉を行う噴射ボタンとを具備し
てなり、耐圧容器内に圧縮ガスと液化ガスの少なくとも
一方と原液とが注入され、前記ガスの加圧力によって原
液がバルブ装置を介して噴射ボタンの噴射口から噴射自
在に構成されてなり、耐圧容器内部に前記原液に圧力を
付加するバルーンを設けてなるエアゾール噴射器を製造
する方法であって、耐圧容器に原液を注入する工程と、
耐圧容器口部にマウンテンカップを取り付ける工程と、
耐圧容器内部に圧縮ガスと液化ガスの少なくとも一方を
充填する工程を具備し、前記耐圧容器口部にマウンテン
カップを取り付ける工程において、マウンテンカップの
縁部にバルーンの開口部を沿わせてマウンテンカップと
耐圧容器口部でバルーンの口部を挟んだ状態でバルーン
を耐圧容器の内部に挿入し、この後に耐圧容器の内部を
減圧してバルーンを耐圧容器内部で膨出させた状態とし
た後にマウンテンカップの縁部と耐圧容器の口部周縁部
とを接合することで目的を達成するものである。また、
前記の製造方法で耐圧容器口部にマウンテンカップを取
り付ける工程において、耐圧容器口部にバルーンを取り
付ける代わりに、耐圧容器内のバルブ装置外部にバルー
ンの開口部を取り付け、バルブ装置とバルーンを耐圧容
器の内部に挿入してマウンテンカップを耐圧容器口部に
設置し、この後に耐圧容器の内部を減圧してバルーンを
耐圧容器内部で膨出させた状態とした後にマウンテンカ
ップの縁部と耐圧容器の口部周縁部とを接合することに
よっても目的を達成することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明を詳
細に説明する。図1は本発明に係るエアゾール噴射器の
第1の例を示すもので、この例のエアゾール噴射器20
は、アルミ缶あるいはブリキ缶などの金属缶からなる縦
長の耐圧容器21と、この耐圧容器21の口部22に一
体化された蓋状のマウンテンカップ23と、このマウン
テンカップ23と耐圧容器21の口部22とに上部開口
部を挟まれて耐圧容器21の内上部に挿入されたバルー
ン24と、前記マウンテンカップ23を上下に貫通して
設けられたバルブ装置25と、バルブ装置25の上部に
装着された噴射ボタン26と、バルブ装置25の下部に
取り付けられてバルーン24の内部に位置する逆止弁装
置27と、この逆止弁装置27の下部に接続されたディ
ップチューブ28とを主体として構成され、このディッ
プチューブ28はバルーン24の下部を突き抜けて耐圧
容器21の底部中央に到達されている。また、バルーン
24の内部には圧縮ガス30が、バルーン24の下方側
の耐圧容器21の内底部側には原液31がそれぞれ充填
されている。
【0014】図2はバルブ装置25と噴射ボタン26の
断面構造を示すが、これらの部分の構造は従来構造のエ
アゾール装置と基本的には同じ構造である。バルブ装置
25は、マウンテンカップ23の中央部に形成された凸
部23aをシール部材32を介して貫通した筒状のステ
ム35と、このステム35の下部側に緩く外挿されてス
テム35との間にスプリング36を介装した筒状のハウ
ジング37と、このハウジング37の下部側に装着され
た接続パイプ38とを主体として構成されている。ま
た、ステム35の下部とハウジング37の上部との間に
は流路39が形成され、ステム35の下端部とハウジン
グ37の中央部との間には流路40が形成されるととも
に、シール部材32に対するステム35の当接部分には
オリフィス孔41が形成されていて、ステム35をスプ
リング36の弾性力に抗して押し下げることによりオリ
フィス孔41が前記流路39、40に連通してバルブ装
置25が解放されるようになっている。噴射ボタン26
はボタン本体45を具備し、ボタン本体45の内部には
このボタン本体45をその中央底部から上部側面側にか
けて貫通する倒L字状の通過孔46が形成されていて、
この通過孔46の下部側に前記ステム35の上部を挿入
してボタン本体45がステム35に装着され、ボタン本
体45の側面側の通過孔46の開口部に噴射口47を備
えたノズル部材48が装着されていて、この噴射口47
がら原液31が噴射されるようになっている。
【0015】次に、マウンテンカップ23の周縁部に
は、湾曲形状のスカート部50が形成され、このスカー
ト部50の裏側にシール部材51が嵌め込まれるととも
に、前記スカート部50を前記耐圧容器21の口部22
の周縁部にシール部材51を介して嵌め込み両者を変形
加工することでマウンテンカップ23が耐圧容器21の
口部22に一体化されているが、ここで、この例の構造
では、マウンテンカップ23のスカート部50およびシ
ール部材51と、耐圧容器21の口部22との間に挟ま
れた状態でバルーン24が取り付けられている。このバ
ルーン24は上部と下部にそれぞれ開口部を有する形状
にされており、その上部開口部が前記マウンテンカップ
23およびシール部材50と耐圧容器21の口部22と
の間に挟まれ、その下部開口部がディップチューブ28
の下部側に環状の留め具53により取り付けられ、バル
ーン24のその他の部分は耐圧容器21の上部内周壁に
沿って膨出されている。また、ディップチューブ28の
先端部側には針状の尖鋭部材54が取り付けられてい
る。この尖鋭部材54は、原液31が減少して後述する
ようにバルーン24が耐圧容器21の内部ほぼ一杯に膨
出した時点においてバルーン24を破裂させるものであ
る。
【0016】このバルーン24は、アクリロニトリルブ
タジエンラバー(NBR)、スチレンブタジエンラバー
脂(SBR)、ブタジエンラバー(BR)、イソブチレ
ンイソプレンラバー(IIR)、クロロプレンラバー
(CR)、イソプレンラバー(IR)、シリコーンゴ
ム、フッ素ゴム、クロロスルホン化ポリエチレン、ウレ
タンゴム、アクリルゴム、エチレンプロピレンコポリマ
ー(EPM、EPDM)等の合成ゴムあるいは天然ゴム
から薄肉に構成され、伸縮自在に構成されている。ま
た、バルーン24は、サーモプラスチックエラストマー
(TPE)、例えば、スチレン系、オレフィン系、塩ビ
系、ウレタン系、エステル系、アミド系、その他の系の
TPEにより構成されていても良い。また、バルーン2
4の形状は、球形、円筒形、アコーディオン形など、種
々の形状が適用される。また、形状の取り方によって、
ゴム系、エラストマー系以外に、セルロース系樹脂、エ
チレン四ふっ化エチレンコポリマー、エチレン酢酸ビニ
ルコポリマー、ポリアミドナイロン樹脂、ポリカーボネ
ート、ポリエチレン、ポリスチレン、ポリウレタン、ポ
リビニルアルコール、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリ
デン、ふっ化ビニリデン、アクリロニトリルスチレン樹
脂、スチレンブタジエンコポリマー、シリコン樹脂等に
より適切な材料を選択すれば良い。なお、バルーン24
としての形状や膨張率、原液に対する化学的安定性、物
理的耐久性などを考慮し、ゴム系とプラスチック系の材
料を部分的に融着、溶融、張り合わせ等の方法で一体化
してバルーン24を形成しても良いのは勿論である。
【0017】次に、バルーン24の内部であって、バル
ブ装置25の下部側には、接続パイプ38に連続する接
続管55と、この接続管55を囲む接続管55より大径
の筒状の周壁部材56と、周壁部材56の天井壁57お
よび周壁部材56の底面壁58と、底面壁58の中央部
に設けられた逆止弁59とを具備する逆止弁装置27が
取り付けられ、この逆弁装置27の下部にディップチュ
ーブ28が接続されている。前記逆弁装置27の接続管
55と周壁部材56との間には収納空間60が形成され
るとともに、接続管55の底部周壁には、相互に対向す
る一対の第1オリフィス孔62が、周壁部材56の上部
側には相互に対向する一対の第2オリフィス孔63がそ
れぞれ形成されていて、接続管55の外周部には第1オ
リフィス孔62、62を閉じるOリング等の環状のシー
ル部材65が装着され、周壁部材56の外周部には第2
オリフィス孔63、63を閉じるOリング等の環状のシ
ール部材66が装着されている。前記シール部材65、
66はいずれもゴム等の弾性部材から形成され、接続管
55の内圧が所定圧力以上に高まるとシール部材65は
弾性変形して拡がり、第1オリフィス孔62を解放する
とともに、収納空間60の内圧が所定圧力以上に高まる
とシール部材66は弾性変形して拡がり第2オリフィス
孔63を解放するように構成されている。また、前記逆
止弁59は、底面壁58の中央部に形成された弁座にボ
ール弁を設置して構成され、接続管55からディップチ
ューブ28側への流体の流れを阻止し、その逆方向の流
れを許容するものである。
【0018】次にバルーン24の内部に充填された圧縮
ガス30は、窒素ガス、炭酸ガス、酸素ガス、笑気ガ
ス、空気、ヘリウムガス、ネオンガス、アルゴンガス等
を適宜選択して単独であるいはこれらを適宜混合して用
いることができる。また、前記逆止弁装置27内の収納
空間60に、必要に応じて液化ガスを注しても良い。こ
の液化ガスは、オゾン破壊能(ODP:Ozone Depletio
n Potential)がゼロと見られるHFC-134a、HF
C-143a、HFC-152aを用いることが好まし
い。また、液化ガスの他に、LPG、DME、またはそ
れらの混合ガスを目的によっては用いることも可能であ
る。更に、原液31は、従来の各種圧縮ガスエアゾール
容器用の原液と同じ物を用いることができる。
【0019】この例のエアゾール容器20にあっては、
バルーン24内の圧縮ガス30がパスカルの原理に従っ
てバルーン24の全面に均等に圧力を付加するので、バ
ルーン24は図1に示す矢印Pに示す如く均等に原液3
1を加圧する。従って噴射ボタン26を手動で押し下げ
てバルブ装置25を解放すると、加圧されている原液3
1はディップチューブ28に吸い込まれて逆弁59を通
過して噴射ボタン26の噴射口47から所望のパターン
で噴射される。また、原液31の一部が噴射されるとそ
の分の原液31の占有空間が減少するが、その分の占有
空間はバルーン24が膨出して直ちに埋めるので、原液
31に対してバルーン24により更に均等の圧力を付加
できる。このようにして必要に応じて噴射ボタン26を
押し下げることにより、良好な噴射状態を維持できる。
また、噴射のための圧力を発生させる圧縮ガスはバルー
ン24の内部にあり、バルーン24により原液31と区
画されているので、原液31に溶解混入するおそれはな
く、これによって従来問題となっていたいわゆるミスユ
ースは生じ得ない。
【0020】次に、原液中にガスを溶解させてしまうこ
とが無いことから、ガスによる原液の着臭、変質のおそ
れも生じない。更に、通常の圧縮ガスを用いたエアゾー
ル製品においては、なるべく加振しないで使用するよう
に容器外面に警告文を印刷して使用上の注意を促し、圧
縮ガスが原液中に混入しないようにしているが、本発明
に係るエアゾール噴射器にあっては、バルーンで圧縮ガ
スと原液を区画しているので両者が混合するおそれはな
く、このような使用上の注意を心配する必要は生じな
い。更に、耐圧容器21を如何なる姿勢として原液31
を噴射しても、即ち、正立状態、倒立状態、傾斜状態、
横転状態のいずれにしても、この例のディップチューブ
28の下端部は常に耐圧容器21の底面中央部に位置
し、原液31もディップチューブ28の下端部の周囲に
あるので、耐圧容器21をどのような姿勢としてもディ
ップチューブ28に確実に原液31を吸い込ませること
ができ、確実に原液31を噴射できる。
【0021】次に、以上のようにミスユースのない原液
噴射状態を確保することができるようになるが、圧縮ガ
ス30の場合は、温度の変化に伴い、あるいは、原液噴
射に伴いバルーン24を膨出させる圧力は次第に低下す
るが、この低下分を見込んで予め法律で定められた範囲
内で高い圧力の圧縮ガスをバルーン24の内部に充填し
ておくことでこの圧力低下に起因するミスユースを防止
できる。また、必要に応じて収納部60に更にオゾン層
破壊の問題などを生じない種類の液化ガスを注入してお
くと、バルーン24内の圧縮ガス30の圧力が低下する
に従って液化ガスが気化して第2オリフィス孔63から
バルーン24の内部に出ることにより、この圧力低下分
を補うので、バルーン24が原液31に及ぼす加圧力を
常に一定にすることができる。なおここで、収納部60
に注入した液化ガスが確実にシール部材65を開けて第
2オリフィス孔63からバルーン24の内部側に出るこ
とができるようにするためには、シール部材65を0.
1kg/cm2程度以上の内部圧力で開くように調製し
ておけば容易に対応できる。また、原液31が減少して
バルーン24が耐圧容器21の内部ほぼ一杯近くに膨出
するようになると、バルーン24は尖鋭部材54に接触
し始め、更にバルーン24が耐圧容器21の内部一杯に
拡がると尖鋭部材54がバルーン24を破るのでこの段
階でエアゾール噴射器20を完全に使用終了とすること
ができる。また、バルーン24が破れた場合、噴射ボタ
ン26を押し込むことでバルーン24の内部に充填され
ていた圧縮ガス30をディップチューブ28とバルブ装
置25などを介して外部に放出できるので耐圧容器21
の内部のガス抜きも容易に行うことができる。なお、前
記の構造では尖鋭部材54をディップチューブ28の先
端部に設けたが、尖鋭部材54を耐圧容器21の底部側
に設けても良いのは勿論である。
【0022】前記構造のエアゾール噴射器20は、化粧
水、トニック、オーデコロン、ヘアースプレー、ヘアコ
ロン、ムース、シェービングクリーム、制汗剤、忌避
剤、殺虫剤等の噴射用の種々の用途に広く用いることが
できるのは勿論であり、その他にも比較的粘度の高い商
品、乳液、ジェル、発泡ジェル、染毛剤等の噴射用とし
て用いることができるのは勿論である。
【0023】図3は本発明に係るエアゾール噴射器の第
2の例の要部を示すもので、この例のエアゾール噴射器
にあっては、逆止弁装置70が先の例の逆止弁装置27
と若干異なった構成とされている。この例の逆止弁装置
70が接続管55と周壁部材56と天井壁57と底面壁
58と逆止弁59を有し、オリフィス孔62、63とシ
ール部材65、66を具備する点は先の例の逆弁装置2
7と同じであるが、この例においては、バルブ装置25
と逆止弁装置70とを接続する接続パイプ38Aの途中
にバルーン取付用の周段部38Bが形成されている点に
特徴がある。この周段部38Bに先窄まり状のバルーン
24Aの先端を装着して装着部分を環状リング等で固定
することでバルーン24Aを逆弁装置部分に取り付ける
ことができるように構成されている。図3の構成におい
ても先の例と同等の効果を得ることができる。
【0024】図4は本発明に係るエアゾール噴射器の第
3の例の要部を示すもので、この例のエアゾール噴射器
にあっては、逆止弁装置71が先の例の逆止弁装置70
と若干異なった構成とされている。この例の逆止弁装置
71は、接続管55とその内部の逆止弁59のみを有
し、周壁部材56と天井壁57と底面壁58とを省略し
た構成である。また、第1オリフィス孔62とシール部
材66を具備する点は先の例の逆弁装置70と同じであ
るが、第2オリフィス孔63とシール部材65を省略
し、バルブ装置25と逆止弁装置71とを接続する接続
パイプ38Cの途中にバルーン取付用の周段部38Dが
形成されている点に特徴がある。この周段部38Dに先
窄まり状のバルーン24Aの先端を装着して装着部分を
環状リング等で固定することでバルーン24Aを逆弁装
置部分に取り付けることができるように構成されてい
る。図4の構成においても先の例と同等の効果を得るこ
とができる。
【0025】次に、エアゾール噴射器の製造方法の一例
について説明する。図5(A)〜(D)は、図4に示す
逆止弁装置71を備えたエアゾール噴射器の製造方法の
一例を示すもので、このエアゾール噴射器を製造する場
合、前工程では耐圧容器21の内部には圧縮ガス30や
原液31は収納されていない状態となっており、バルブ
装置25およびマウンテンカップ50と逆止弁装置71
をセットして一体化したものは耐圧容器21に固定され
ていない状態となっている。ここで耐圧容器21を図5
(A)に示すように用意したならば、これの内部に所定
量の原液31を注入し、この後に、マウンテンカップ2
3とバルブ装置25と逆止弁装置71とディップチュー
ブ28とバルーン24Aを一体化したものを図5(A)
に示すように挿入し、マウンテンカップ23のスカート
部50を耐圧容器21の口部22に上から軽く位置合わ
せして設置する。
【0026】この後、減圧クリンプ工程を施す。減圧ク
リンプ工程に使用する装置を図17に示す。この減圧ク
リンプ工程においては、図17に示すようにマウンテン
カップ23とバルブ装置38とディップチューブをセッ
トにしたものを耐圧容器21の内部に挿入し、マウンテ
ンカップ23を耐圧容器21の口部23に被せ、その後
に耐圧容器21の上部を覆うことができる中空カップ1
5を備えたクリンプ装置16を用い、この中空カップ1
5の下部開口に設けられたシール部材17を耐圧容器2
の肩部に押しつけて中空カップ15を耐圧容器21に装
着し、矢印S’に示すように脱気した後、中空カップ1
5の内部で上下移動自在に設けられたクリンプ爪18を
下降させてマウンテンカップ23と耐圧容器21の口部
23をかしめ固定することで両者を一体化する。また、
この減圧クリンプ工程では、通常、耐圧容器21の内部
を1/2気圧程に脱気してからスカート部を機械加工す
るので、この例の構成を採用した場合、減圧クリンプ工
程を行って図5(B)に示す矢印Sのように脱気するこ
とでバルーン24Aの内部が大気圧であることを利用し
てバルーン24Aを膨張させて耐圧容器21の内上部に
沿った形に拡げることができる。この状態から図5
(C)に示すようにスカート部50と口部22を前記の
クリンプ爪18で加圧変形させて両者を気密に一体化す
る。次に、図5(D)に矢印Pで示すようにバルブ装置
25を介して接続管55内に圧縮ガスを送り込むと、ガ
ス圧が一定値以上になった場合にシール部材66が変形
して拡がり、第1オリフィス孔62が解放されるので、
バルーン24Aの内部に圧縮ガスを注入することができ
る。ここでバルーン24A内部での圧縮ガスの圧力が一
定値になったならば、注入作業を停止すると、図5
(D)に示すように、バルーン内部から圧力P’で示す
圧力を原液31にバルーン24Aを介して均等に付加し
た構成のエアゾール噴射器73を得ることができる。
【0027】以上のようにエアゾール噴射器を製造する
ならば、従来のエアゾール噴射器の製造工程で行われて
いた減圧クリンプ工程を巧妙に利用してバルーン24A
の膨張と位置決めを容易に行うことができる。なお、バ
ルーン24Aの内部に注入する圧縮ガスのガス圧は、こ
の種のエアゾール噴射器の耐圧容器において法律で規定
されている範囲内でできるだけ高い圧力としておくこと
が好ましい。それは、原液31を使用してゆくと、バル
ーン24A内のガス圧によりバルーン24Aが次第に膨
出してゆき、相対的に原液31に対する加圧力が減少す
るので、バルーン24Aの内圧を予め高めておくなら
ば、原液31を殆ど使用してしまった場合であっても、
バルーン24Aによって原液31に必要な圧力を均一に
作用させることができ、これにより目的の噴射形態をと
ることができる。ここで例えば、エアゾール噴射器に求
められる規制によると、最高値は35℃で8kg/cm
2であるので、常温で7.2kg/cm2程度とすること
が好ましい。
【0028】図6(A)〜(D)は、図3に示す逆止弁
装置70を備えたエアゾール噴射器の製造方法の一例を
示すもので、このエアゾール噴射器を製造する場合、最
初は耐圧容器21とバルブ装置25およびマウンテンカ
ップ50と逆止弁装置70は一体化されておらず、耐圧
容器21の内部には圧縮ガス30や原液31は収納され
ていない状態となっている。耐圧容器21を図6(A)
に示すように用意したならば、これの内部に所定量の原
液31を注入し、この後に、マウンテンカップ23とバ
ルブ装置25と逆止弁装置70とディップチューブ28
とバルーン24Aを一体化したものを図6(A)に示す
ように挿入し、マウンテンカップ23のスカート部50
を耐圧容器21の口部22に上から軽く位置合わせして
設置する。
【0029】この後、前記減圧クリンプ工程を施す。こ
の減圧クリンプ工程は、通常、耐圧容器21の内部を1
/2気圧程に脱気してからスカート部を機械加工する工
程であり、この例の構成を採用した場合に、減圧クリン
プ工程を行って図6(B)に示す矢印S’のように脱気
することでバルーン24Aの内部が大気圧であることを
利用してバルーン24Aを膨張させて耐圧容器21の内
上部に沿った形に拡げることができる。この状態から図
6(C)に示すようにスカート部50と口部22を加圧
変形させて両者を気密に一体化する。
【0030】次に、図6(D)に矢印Pで示すようにバ
ルブ装置25を介して接続管55内に圧縮ガスを送り込
むと、ガス圧が一定値以上になった場合にシール部材6
6、65が変形して拡がり、第1オリフィス孔62と第
2オリフィス孔63が解放されるので、バルーン24A
の内部に圧縮ガスを注入することができる。ここでバル
ーン24A内部での圧縮ガスの圧力が一定値になったな
らば、注入作業を停止し、次いでバルブ装置25を介し
て液化ガス75を逆止弁装置70内の収納空間60内に
所定量、例えば図6(D)に示すように注入する。この
液化ガス75の注入時においても注入圧が一定値以上に
なった場合にシール部材66が変形して拡がり、第1オ
リフィス孔62が解放されるので、収納空間60の内部
に液化ガスを注入することができる。以上により、図6
(D)に示すように、バルーン内部から圧力P'で示す
圧力を原液31にバルーン24Aを介して均等に付加し
た構成のエアゾール噴射器76を得ることができる。
【0031】以上のようにエアゾール噴射器を製造する
ならば、従来のエアゾール噴射器の製造工程で行われて
いた減圧クリンプ工程を巧妙に利用してバルーン24A
の膨張と位置決めを容易に行うことができる。なお、バ
ルーン24Aの内部に注入する圧縮ガスと液化ガスによ
るガス圧は、この種のエアゾール噴射器の耐圧容器にお
いて法律で規定されている範囲内でできるだけ高い圧力
としておくことが好ましい。また、この例の構成では、
原液31を使用してゆくと、バルーン24A内のガス圧
によりバルーン24Aが次第に膨出してゆき、バルーン
24A内の圧縮ガスのガス圧が低下するが、この圧縮ガ
ス圧の低下を補う形で液化ガス75が気化するので、相
対的にバルーン24A内の圧力低下は生じることがな
く、原液31に対する加圧力が減少しない。従ってこの
例のエアゾール噴射器76の構成であれば、使用し始め
てから原液31が減少して無くなるまで、一定のガス圧
を原液31に確実に付加することができる。
【0032】次に、本発明で使用するバルーンの種々の
形態について説明する。本発明で耐圧容器内に収納する
バルーンは、種々の形態をとることができ、図7(A)
に示すような全体が合成ゴムで構成されて上端部に開口
部81を下端部に開口部82をそれぞれ有し、上部83
の内径が小さく、下部84の内径が大きく形成された袋
状のバルーン80であっても良い。また、バルーン80
の最上部には、バルーン取付部、即ち、先の図1に示す
第1の例の耐圧容器21の口部22、あるいは図3、4
に示す先の第2の例の逆止弁装置70、71にそれぞれ
取付可能な口部85が形成されたものを用いることがで
きる。なお、このバルーン80にあっては、上部83が
肉厚に、下部84が肉薄に、中央部86が上部と下部の
中間の肉厚に形成されることが好ましい。以上の構成の
バルーン80が耐圧容器21内に設けられた状態を図8
(A)に示すが、この例のバルーン80にあっては、圧
縮ガスの充填時にバルーン80の下部側から確実に膨張
が始まり、膨張がその後、中央部86、上部83へと広
がるので、確実に耐圧容器21内の空気を上部側に移動
させることができ、これにより耐圧容器内の空気が原液
に混入してしまうことを防止できる。
【0033】次に7(B)は、バルーンの他の例を示す
もので、この例のバルーン90は、プラスチック等の材
料で形成され、上端部と下端部には開口部91、92が
形成され、上部に筒部93が、その他の部分は下窄まり
の蛇腹部94が形成されている点に特徴がある。この例
のバルーン90が耐圧容器21内に設けられた状態を図
8(B)に示すが、バルーン90に圧縮ガスを充填する
際に下窄まり状のバルーン90が膨出することで耐圧容
器21内の空気が確実に上部側に移動される。次に図7
(C)は、バルーンの更に他の例を示すもので、この例
のバルーン100は、液化ガスに合わせて形成されたも
ので、上端部に形成された開口部101と下端部に形成
された開口部102を有し、上部103と下部104が
薄肉に形成され、中央部105がそれらよりも若干肉厚
に形成されている。この例のバルーン100が耐圧容器
21内に設けられた状態を図8(C)に示すが、バルー
ン100に圧縮ガスを充填する際に下窄まり状のバルー
ン100が膨出することで耐圧容器21内の空気が確実
に上部側に移動される。
【0034】図9(A)は、バルーンに圧縮ガスを充填
する機構と原液を噴射する機構を別個に独立させて形成
した例を示すものである。この例のエアゾール噴射器1
05は、耐圧容器21の内底部側に原液31が収納さ
れ、マウンテンカップ23を貫通したバルブ装置25の
底部側にバルーン106が取り付けられ、バルブ装置2
5の側壁部に逆止弁装置107を介してディップチュー
ブ108が装着されて構成されている。図9(B)は、
バルーンの取付構成の一例を示すもので、この例のエア
ゾール噴射器109のバルーン110の上部開口部11
1をマウンテンカップ23の周縁部の下に沿わせた構成
であり、図9(C)はエアゾール噴射器113の耐圧容
器114の底部にガス充填弁115を設けてこれに袋状
のバルーン116の下部開口部117を取り付け、バル
ーン116の上部側の耐圧容器内に原液31を充填し、
バルーン116の内部に圧縮ガス30を充填した構成で
あり、図9(D)はディップチューブを省略して構成
し、マウンテンカップ23を貫通したバルブ装置25の
下部に直接バルーン118の上部開口部119を取り付
け、バルーン118下方の耐圧容器内部に圧縮ガス30
を充填したエアゾール噴射器120の構成であり、この
例では耐圧容器121の底部にガス充填弁122を備え
て構成されている。以上説明した例の如くバルーンの形
態には種々の形態があり、バルーンの内部に圧縮ガスと
原液のどちから一方を充填することができるとともに、
バルーン外部の耐圧容器内に原液と圧縮ガスのどちらか
一方を充填することができる。
【0035】次に図10は、バルーンの取付態様の他の
例を示すもので、例えば図10(A)に示す蛇腹状の袋
状のバルーン本体125の下部に逆止弁126を備えた
バルーン127を用い、このバルーン127に予め最終
製品と同等あるいは若干高い圧力で圧縮ガス30を充填
しておき、これを耐圧容器21に挿入し、その後に図1
0(B)に示すようにマウンテンカップ23とバルブ装
置25を取り付け、バルブ装置25を介して原液31を
図9(C)に示すように充填することにより、図9
(C)に示す構造と同等の構造のエアゾール噴射器12
9を得ることができる。
【0036】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、耐
圧容器の内部に圧縮ガスと液化ガスの少なくとも一方あ
るいは原液を充填した伸縮自在のバルーンを設け、ガス
からの加圧力によりバルーンを介して原液に均等に圧力
を印加した状態で原液をバルブ装置を介して耐圧容器外
部に放出できるので、バルーンを介して原液を常にガス
で均一に加圧することができ、しかもバルーンにより原
液とガスを確実に区画できるので、原液の噴射時に謝っ
てガスを放出してしまうことは無くなり、原液中にガス
を溶解させてしまうことも生じないので、いわゆるミス
ユースの無い噴射状態を確実に得ることができる。次
に、原液中にガスを溶解させてしまうことが無いことか
ら、ガスによる原液の着臭、変質のおそれも生じない。
更に、通常の圧縮ガスを用いたエアゾール製品において
は、なるべく加振しないで使用するように容器外面に警
告文を印刷して使用上の注意を促し、圧縮ガスが原液中
に溶解しないようにしているが、本発明に係るエアゾー
ル噴射器にあっては、バルーンで圧縮ガスと原液を区画
しているので両者が混合するおそれはなく、このような
使用上の注意を心配する必要は生じない。
【0037】また、バルーンの内部にガスを充填しバル
ーン外部の耐圧容器内に原液を充填した構造の場合は原
液の減少に伴ってバルーンは徐々に膨出し、バルーンの
内部に原液を充填しバルーン外部の耐圧容器内にガスを
充填した構造の場合は原液の減少に伴ってバルーンは徐
々に縮小するので、いずれの場合において原液が減少し
ても確実にバルーンを介して原液にガス圧を印加するこ
とができるとともに、耐圧容器をどのような方向に傾斜
してもバルーンは確実に原液に接触して原液に圧力を印
加するので、原液が減少した場合であっても、耐圧容器
をどのような方向に向けて使用した場合であっても、噴
射ムラの生じないミスユースの無い噴射状態を得ること
ができる。また、このように伸縮自在なバルーンで耐圧
容器内部の原液に圧力を印加する構成であると、従来の
圧縮ガスを用いたエアゾール噴射器において原液の95
%程度までは使用可能であり、それ以上はディップチュ
ーブによる吸い上げ不能であったものを98%程度まで
使用可能にすることができる。
【0038】次に、バルーンの取り付けは、耐圧容器の
口部であっても、バルブ装置の外周部であっても、耐圧
容器の底部であっても良く、いずれの場所に取り付けた
場合であっても、バルーンを介して原液にガス圧を確実
に印加できる機構をとることができ、ミスユースの無い
噴射状態を得ることができる。また、原液が減少してバ
ルーンが耐圧容器の内部一杯に拡がると尖鋭部材がバル
ーンを破るのでこの段階でエアゾール噴射器を完全に使
用終了とすることができる。また、バルーンが破れた場
合、噴射ボタンを押し込むことでバルーンの内部あるい
は耐圧容器の内部に充填されていたガスをディップチュ
ーブとバルブ装置などを介して外部に放出できるので耐
圧容器の内部のガス抜きも容易に行うことができる。
【0039】次に、バルーン上部側の肉厚をバルーン下
部側の肉厚よりも厚く形成することにより、バルーンの
膨出時にバルーンをその下部側から順序に膨出させるこ
とができ、これにより原液上部側の空気を耐圧容器上部
側に確実に移動させることができるので、耐圧容器内に
残る空気を原液に触れさせることをできる限り防止する
ことができ、原液充填時に原液内に空気を混入させるお
それを少なくすることができる。
【0040】本発明の製造方法では、マウンテンカップ
を耐圧容器口部に取り付ける場合にバルーンの開口部も
同時に挟み込み、耐圧容器内部を減圧することにより耐
圧容器内部でバルーンを膨出させ、その後にマウンテン
カップを耐圧容器口部に接合するクリンプ工程を行うこ
とで膨出状態のバルーンを耐圧容器内部に容易に設ける
ことができる。また、このバルーンの開口部をマウンテ
ンカップを貫通したバルブ装置の下部側に取り付けるこ
とにより、マウンテンカップを耐圧容器口部に取り付け
る場合にバルーンも同時に耐圧容器内に挿入し、耐圧容
器内部を減圧することにより耐圧容器内部でバルーンを
膨出させ、その後にマウンテンカップを耐圧容器口部に
接合するクリンプ工程を行うことで膨出状態のバルーン
を耐圧容器内部に容易に設けることができる。従って本
発明の製造方法によれば、マウンテンカップを耐圧容器
に取り付ける場合に従来行っていた減圧クリンプ工程を
巧妙に利用し、新たな別の工程を付加することなくバル
ーンを耐圧容器内部に取り付けることが容易にできる効
果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係るエアゾール噴射器の第1の例を
示す断面図。
【図2】 図1に示すエアゾール噴射器の噴射ボタンま
わりの部分の拡大断面図である。
【図3】 本発明に係るエアゾール噴射器の逆止弁装置
の第2の例の拡大断面図である。
【図4】 本発明に係るエアゾール噴射器の逆止弁装置
の第3の例の拡大断面図である。
【図5】 図5(A)は耐圧容器の内部にバルーンとバ
ルブ装置を収納して耐圧容器口部にマウンテンカップを
被せた状態を示す断面図、図5(B)は耐圧容器口部か
ら脱気している状態を示す断面図、図5(C)はマウン
テンカップを取り付けた耐圧容器内のバルーンに圧縮ガ
スを充填した状態を示す断面図、図5(D)はバルーン
から原液に圧力を印加している状態を示す断面図であ
る。
【図6】 図6(A)は耐圧容器の内部にバルーンとバ
ルブ装置を収納して耐圧容器口部にマウンテンカップを
被せた状態を示す断面図、図6(B)は耐圧容器口部か
ら脱気している状態を示す断面図、図6(C)はマウン
テンカップを取り付けた耐圧容器内のバルーンに圧縮ガ
スを充填した状態を示す断面図、図6(D)は収納部に
注入した液化ガスと圧縮ガスによりバルーンを介して原
液に圧力を印加している状態を示す断面図である。
【図7】 図7(A)はバルーンの第2の例を示す断面
図、図7(B)はバルーンの第3の例を示す断面図、図
7(C)はバルーンの第4の例を示す断面図である。
【図8】 図8(A)は図7(A)に示すバルーンを耐
圧容器に収納した状態を示す断面図、図8(B)は図7
(B)に示すバルーンを耐圧容器に収納した状態を示す
断面図、図8(C)は図7(C)に示すバルーンを耐圧
容器に収納した状態を示す断面図である。
【図9】 図9はエアゾール噴射器のその他の例を示す
もので、図9(A)はバルーンとディップチューブを別
々に設けた例の断面図、図9(B)はバルーンの上部開
口部を耐圧容器口部に取り付けた場合の断面図、図9
(C)はバルーンを耐圧容器底部に取り付けた場合の断
面図、図9(D)はバルーン内部に原液を充填した場合
の断面図である。
【図10】 図10はバルーンの他の構造例を示すもの
で、図10(A)は逆止弁を備えたバルーンと耐圧容器
を示す断面図、図10(B)は耐圧容器にバルーンを挿
入してマウンテンカップとバルブ装置を取り付けた状態
を示す断面図、図10(C)は耐圧容器に原液を充填し
た状態を示す断面図である。
【図11】 従来のエアゾール噴射装置の第1の例の構
成を示すもので、図11(A)は正立状態で原液を噴射
している状態を示す断面図、図11(B)は傾斜させて
原液を噴射している状態を示す断面図である。
【図12】 従来のエアゾール噴射器の第1の例を倒立
させて原液を噴射している状態を示す断面図である。
【図13】 従来のエアゾール噴射器の第2の例を示す
断面図。
【図14】 図13に示すエアゾール噴射器を倒立させ
た状態で原液を噴射している状態を示す断面図である。
【図15】 従来のエアゾール噴射器の第3の例を示す
断面図。
【図16】 図15に示すエアゾール噴射器を傾斜させ
た状態で原液を噴霧している状態を示す断面図である。
【図17】 エアゾール噴射器を製造する場合に施すク
リンプ工程を示す図である。
【符号の説明】
20・・・エアゾール噴射器、21・・・耐圧容器、22・・・
口部、23・・・マウンテンカップ、24・・・バルーン、2
5・・・バルブ装置、26・・・噴射ボタン、27・・・逆止弁
装置、28・・・ディップチューブ、30・・・圧縮ガス、3
1・・・原液、32・・・シール部材、38・・・接続パイプ、
47・・・噴射口、50・・・スカート部、51・・・シール部
材、53・・・留め具、56・・・周壁部材、57・・・天井
壁、58・・・底面壁、59・・・逆止弁、60・・・収納空
間、62・・・第1オリフィス孔、63・・・第2オリフィス
孔、65、66・・・シール部材、70・・・逆止弁装置、3
8A、38C・・・接続パイプ、38B、38D・・・周段
部、24A・・・バルーン、80、90、100・・・バルー
ン、105・・・エアゾール噴射器、106・・・バルーン、
108・・・ディップチューブ、109、113、120・
・・エアゾール噴射器。

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 口部を有する耐圧容器と、この耐圧容器
    口部にこの口部を閉じて取り付けられたマウンテンカッ
    プと、このマウンテンカップを貫通して設けられたバル
    ブ装置と、噴射口を有してマウンテンカップ外のバルブ
    装置上部側に取り付けられてバルブ装置の開閉を行う噴
    射ボタンとを具備してなり、耐圧容器内に圧縮ガスと液
    化ガスの少なくとも一方と原液とが注入され、前記ガス
    の加圧力によって原液がバルブ装置を介して噴射ボタン
    の噴射口から噴射自在に構成されてなるエアゾール噴射
    器であって、 前記耐圧容器の内部に圧縮ガスと液化ガスの少なくとも
    一方を充填した伸縮自在のバルーンが収納され、バルー
    ン外部の耐圧容器内に原液が注入され、ガスの加圧力が
    バルーンを介して原液に作用されてなることを特徴とす
    るミスユースの無いエアゾール噴射器。
  2. 【請求項2】 口部を有する耐圧容器と、この耐圧容器
    口部にこの口部を閉じて取り付けられたマウンテンカッ
    プと、このマウンテンカップを貫通して設けられたバル
    ブ装置と、噴射口を有してマウンテンカップ外のバルブ
    装置上部側に取り付けられてバルブ装置の開閉を行う噴
    射ボタンとを具備してなり、耐圧容器内に圧縮ガスと液
    化ガスの少なくとも一方と原液とが注入され、前記ガス
    の加圧力によって原液がバルブ装置を介して噴射ボタン
    の噴射口から噴射自在に構成されてなるエアゾール噴射
    器であって、 前記耐圧容器の内部に原液を注入した伸縮自在のバルー
    ンが収納され、バルーン外部の耐圧容器内に圧縮ガスと
    液化ガスの少なくとも一方が充填されるとともに、前記
    バルブ装置の耐圧容器内側の吸入口が前記バルーンの内
    部に開口され、前記ガスの加圧力がバルーンを介して原
    液に作用されてなることを特徴とするミスユースの無い
    エアゾール噴射器。
  3. 【請求項3】 バルーンの開口部の取付部が、耐圧容器
    の口部と耐圧容器内のバルブ装置の外周部と耐圧容器底
    部のいずれか1つに設けられてなることを特徴とする請
    求項1または2記載のエアゾール噴射器。
  4. 【請求項4】 バルーンの内部に圧縮ガスと液化ガスの
    少なくとも一方か原液を充填したバルーンの加圧状態に
    おいてバルーンが耐圧容器の内壁に沿って膨出自在な大
    きさに形成されてなることを特徴とする請求項1〜3の
    いずれかに記載のエアゾール噴射器。
  5. 【請求項5】 耐圧容器の内部にバルーンの最大膨出時
    にバルーンに接してバルーンを破壊する尖鋭部材が設け
    られてなることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに
    記載のエアゾール噴射器。
  6. 【請求項6】 前記バルーンが、天然ゴム、合成ゴム、
    プラスチック、エラストマーまたはそれらの複合材から
    なることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の
    エアゾール噴射器。
  7. 【請求項7】 バルブ装置に逆止弁装置を介してディッ
    プチューブが接続され、このディップチューブが耐圧容
    器底部側に延出されてなることを特徴とする請求項1〜
    6のいずれかに記載のエアゾール噴射器。
  8. 【請求項8】 逆止弁装置が、バルブ装置とディップチ
    ューブとを連通する接続管と、この接続管内に設けられ
    た逆止弁と、接続管外方に設けられて接続管との間に収
    納空間を構成する周壁部材とを具備して構成され、接続
    管の周壁に第1オリフィス孔が、周壁部材の周壁に第2
    オリフィス孔がそれぞれ形成され、各オリフィス孔に
    は、接続管内部あるいは収納空間の高圧時にオリフィス
    孔を解放する弾性シール部材が設けられてなることを特
    徴とする請求項7に記載のエアゾール噴射器。
  9. 【請求項9】 耐圧容器上部側に位置するバルーン上部
    側の肉厚がバルーンの下部側の肉厚よりも厚く形成され
    てなることを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載
    のエアゾール噴射器。
  10. 【請求項10】 口部を有する耐圧容器と、この耐圧容
    器口部にこの口部を閉じて取り付けられたマウンテンカ
    ップと、このマウンテンカップを貫通して設けられたバ
    ルブ装置と、噴射口を有してマウンテンカップ外のバル
    ブ装置上部側に取り付けられてバルブ装置の開閉を行う
    噴射ボタンとを具備してなり、耐圧容器内に圧縮ガスと
    液化ガスの少なくとも一方と原液とが注入され、前記ガ
    スの加圧力によって原液がバルブ装置を介して噴射ボタ
    ンの噴射口から噴射自在に構成されてなり、耐圧容器内
    部に前記原液に圧力を付加する伸縮自在のバルーンが収
    納されてなるエアゾール噴射器を製造する方法であっ
    て、 耐圧容器に原液を注入する工程と、耐圧容器口部にマウ
    ンテンカップを取り付ける工程と、耐圧容器内部に圧縮
    ガスと液化ガスの少なくとも一方を充填する工程を具備
    し、 前記耐圧容器口部にマウンテンカップを取り付ける工程
    において、マウンテンカップの縁部にバルーンの開口部
    を沿わせてマウンテンカップと耐圧容器口部でバルーン
    の口部を挟んだ状態でバルーンを耐圧容器の内部に挿入
    し、この後に耐圧容器の内部を減圧してバルーンを耐圧
    容器内部で膨出させた状態とした後にマウンテンカップ
    の縁部と耐圧容器の口部周縁部とを接合することを特徴
    とするエアゾール噴射器の製造方法。
  11. 【請求項11】 請求項10に記載の耐圧容器口部にマ
    ウンテンカップを取り付ける工程において、耐圧容器口
    部にバルーンを取り付ける代わりに、耐圧容器内のバル
    ブ装置外部にバルーンの開口部を取り付け、バルブ装置
    とバルーンを耐圧容器の内部に挿入してマウンテンカッ
    プを耐圧容器口部に設置し、この後に耐圧容器の内部を
    減圧してバルーンを耐圧容器内部で膨出させた状態とし
    た後にマウンテンカップの縁部と耐圧容器の口部周縁部
    とを接合することを特徴とするエアゾール噴射器の製造
    方法。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2009518240A (ja) * 2005-12-07 2009-05-07 チョウ,カン−リム 圧縮空気用ストロー組立体
JP4896357B2 (ja) * 2000-09-29 2012-03-14 アブプラナルプ,ラバト、エイチ エーロゾル噴霧分与装置
KR101498962B1 (ko) * 2013-07-11 2015-03-04 서종원 스프레이식 휴대용 소화기
JP2016196330A (ja) * 2015-04-03 2016-11-24 株式会社ダイゾー 吐出容器および吐出製品の製造方法

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