JPH09199027A - 蛍光体パターンの製造法 - Google Patents

蛍光体パターンの製造法

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JPH09199027A
JPH09199027A JP8008307A JP830796A JPH09199027A JP H09199027 A JPH09199027 A JP H09199027A JP 8008307 A JP8008307 A JP 8008307A JP 830796 A JP830796 A JP 830796A JP H09199027 A JPH09199027 A JP H09199027A
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JP
Japan
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phosphor
photosensitive
resin composition
photosensitive resin
composition layer
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JP8008307A
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English (en)
Inventor
Takeshi Nojiri
剛 野尻
Hideyasu Tachiki
秀康 立木
Hiroyuki Tanaka
裕之 田仲
Seiji Tai
誠司 田井
Yumiko Wada
有美子 和田
Seikichi Tanno
清吉 丹野
Hajime Kakumaru
肇 角丸
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Showa Denko Materials Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 PDP用基板の空間への埋め込み性(PDP
用基板のバリアリブ面及び空間底面上における蛍光体を
有する感光性樹脂組成物層の形成性)が優れ、高精度で
均一な形状の蛍光体パターンを、混色なく形成できる蛍
光体パターンの製造法を提供するものである。 【解決手段】 (I)バリアリブが形成されたプラズマ
ディスプレイパネル用基板上に、(A)蛍光体を含有す
る感光性樹脂組成物層の上部に(B)感光性の熱可塑性
樹脂層が配置された状態で、(B)層を加熱圧着する工
程、 (II)活性光線を像的に照射する工程、 (III)現像により不要部を除去する工程および (IV)焼成により不要分を除去する工程 の各工程を含むことを特徴とする蛍光体パターンの製造
法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、蛍光体パターンの
製造法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、平板ディスプレイの1つとし
て、プラズマ放電により発光する蛍光体を設けることに
よって多色表示を可能にしたプラズマディスプレイパネ
ル(以下PDPと記す)が知られている。PDPは、ガ
ラスからなる平板状の前面板と背面板とが互いに平行に
かつ対向して配設され、両者はその間に設けられたバリ
アリブにより一定の間隔に保持されており、前面板、背
面板及びバリアリブに囲まれた空間で放電する構造にな
っている。このような空間には、表示のための蛍光体が
塗布され、放電によって封入ガスから発生する紫外線に
よって蛍光体が発光させられ、この光を観察者が視認で
きるようになっている。
【0003】従来、この蛍光体を設ける方法としては、
各色蛍光体を分散させたスラリー液もしくはペーストを
スクリーン印刷等の印刷方法によって塗布する方法が提
案されており、特開平1−115027号公報、特開平
1−124929号公報、特開平1−124930号公
報、特開平2−155142号公報等に開示されてい
る。しかし、上記の蛍光体分散スラリー液は液状である
ため、蛍光体の沈澱等による分散不良が生じやすく、ま
たスラリー液に液状の感光性レジストを用いた場合に
は、暗反応の促進等により保存安定性が乏しくなる等の
欠点を有する。さらにスクリーン印刷等の印刷方法は印
刷精度に劣るため、将来的なPDPの大画面化への対応
は困難である等の問題がある。
【0004】これらの問題点の解決には、蛍光体を含有
させた感光性エレメント(感光性フィルムともいう)を
用いる方法が提案されている(特開平6−273925
号公報)。感光性エレメントを用いる方法とは、蛍光体
を含有する感光性樹脂層と支持体フィルムよりなる感光
性エレメントの蛍光体を含有する感光性樹脂層を、加熱
圧着(ラミネート)により前記PDP用基板の空間に埋
め込み、次に、ネガフィルムを用いて、写真法により紫
外線等の活性光で像的に露光し、その後、アルカリ水溶
液等の現像液で、未露光部分を除去し、さらに、焼成に
より不必要な有機成分を取り除いて、必要な部分のみに
蛍光体パターンを形成するものである。従って、前記P
DP用基板の空間に蛍光体パターンを形成する際には、
蛍光体の分散性を確認する必要はなく、また、蛍光体分
散スラリー液若しくはペーストに比べて保存安定性にも
優れている。さらに、写真法を用いるため、精度良く蛍
光体パターンを形成することができる。
【0005】しかし、従来の方法により感光性エレメン
トを使用して蛍光体を含有する感光性樹脂層を、ラミネ
ートにより前記PDP用基板の空間(セル内)に埋め込
むと、バリアリブ壁面及び空間底面上に蛍光体パターン
を均一な層厚、形状で形成することが困難であった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】請求項1記載の発明
は、PDP用基板の空間への埋め込み性(PDP用基板
のバリアリブ壁面及び空間底面上における蛍光体を含有
する感光性樹脂組成物層の形成性)が優れ、高精度で均
一な形状の蛍光体パターンを、混色なく形成できる蛍光
体パターンの製造法を提供するものである。請求項2記
載の発明は、請求項1記載の発明の効果に加えて、さら
に作業性及び膜べりの抑制に優れる蛍光体パターンの製
造法を提供するものである。請求項3記載の発明は、請
求項1又は2記載の発明の効果に加えて、より作業性に
優れる蛍光体パターンの製造法を提供するものである。
請求項4記載の発明は、請求項1、2又は3記載の発明
の効果に加えて、より作業性に優れる蛍光体パターンの
製造法を提供するものである。請求項5記載の発明は、
請求項1、2、3又は4記載の発明の効果に加えて、よ
り作業性に優れる蛍光体パターンの製造法を提供するも
のである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、(I)バリア
リブが形成されたプラズマディスプレイパネル用基板上
に、(A)蛍光体を含有する感光性樹脂組成物層の上部
に(B)感光性の熱可塑性樹脂層が配置された状態で、
(B)層を加熱圧着する工程、 (II)活性光線を像的に照射する工程、 (III)現像により不要部を除去する工程および (IV)焼成により不要分を除去する工程 の各工程を含むことを特徴とする蛍光体パターンの製造
法に関する。また、本発明は、(I)〜(III)の各工
程を繰り返して、赤、緑及び青に発色する蛍光体を含有
する感光性樹脂組成物からなる多色のパターンを形成し
た後、(IV)の工程を行ない多色の蛍光体パターンを形
成する前記蛍光体パターンの製造法に関する。
【0008】また、本発明は、(A)蛍光体を含有感光
性樹脂組成物層が、(a)フィルム性付与ポリマ、
(b)末端にエチレン性不飽和基を有する光重合性不飽
和化合物、(c)活性光の照射により遊離ラジカルを生
成する光開始剤及び(d)蛍光体を含むものである前記
蛍光体パターンの製造法に関する。また、本発明は、
(B)感光性の熱可塑性樹脂層が、(e)熱可塑性樹
脂、(f)末端にエチレン性不飽和基を有する光重合性
不飽和化合物及び(g)活性光の照射により遊離ラジカ
ルを生成する光開始剤を含むものである前記蛍光体パタ
ーンの製造法に関する。また、本発明は、(III)現像
により不要部を除去する工程において、(A)層及び
(B)層が、同一の現像液を使用して現像する前記蛍光
体パターンの製造法に関する。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明の蛍光体パターンの製造法
は、(I)バリアリブが形成されたプラズマディスプレ
イパネル用基板上に、(A)蛍光体を含有する感光性樹
脂組成物層の上部に(B)感光性の熱可塑性樹脂層が配
置された状態で、(B)層を加熱圧着する工程、(II)
活性光線を像的に照射する工程、(III)現像により不
要部を除去する工程および(IV)焼成により不要分を除
去する工程の各工程を含むことを特徴とする。
【0010】本発明におけるバリアリブが形成されたプ
ラズマディスプレイパネル用基板(PDP用基板)とし
ては、例えば、透明な接着のための表面処理を施してい
てもよい、ガラス板、合成樹脂板等の基板に、電極及び
バリアリブが形成されたものなどが挙げられる。バリア
リブの形成には、特に制限なく、公知の材料を使用でき
るが、例えば、シリカ、熱硬化性樹脂、低融点ガラス
(酸化鉛等)、溶剤などを含むリブ材を用いることがで
きる。また、PDP用基板には、電極及びバリアリブの
他に、必要に応じて、誘電膜、絶縁膜、補助電極、抵抗
体等が形成されていてもよい。これらのものを、基板へ
形成する方法としては、特に制限はなく、例えば、基板
に、蒸着、スパッタリング、メッキ、塗布、印刷等の方
法で電極を形成することができ、印刷法、サンドブラス
ト法、埋め込み法等の方法でバリアリブを形成すること
ができる。
【0011】バリアリブは、通常、高さが20〜500
μm、幅が20〜200μmとされる。バリアリブで囲
まれた放電空間の形状には、特に制限はなく、格子状、
ストライプ状、ハニカム状、3角形状、楕円形状等が可
能であるが、通常、図1及び図2等に示すような、格子
状又はストライプ状の放電空間が形成される。図1及び
図2において、基板1上には、バリアリブ2が形成され
ており、図1では格子状放電空間3が、図2ではストラ
イプ状放電空間4が形成されている。放電空間の大きさ
は、PDPの大きさと解像度によって決められ、通常、
図1のような格子状放電空間であれば、縦及び横の長さ
は、50μm〜1mmとなり、図2のようなストライプ状
放電空間であれば、間隔は、30μm〜1mmとなる。
【0012】本発明における(A)蛍光体を含有する感
光性樹脂組成物層としては、蛍光体を含有する感光性樹
脂組成物を含む層であれば特に制限はないが、例えば、
(a)フィルム性付与ポリマ、(b)末端にエチレン性
不飽和基を有する光重合性不飽和化合物、(c)活性光
の照射により遊離ラジカルを生成する光開始剤及び
(d)蛍光体を含む層等が好ましいものとして挙げられ
る。
【0013】(a)フィルム性付与ポリマとしては、ビ
ニル共重合体が好ましく、ビニル共重合体に用いられる
ビニル単量体としては、例えば、アクリル酸、メタクリ
ル酸、マレイン酸、フマル酸、イタコン酸、アクリル酸
メチル、メタクリル酸メチル、アクリル酸エチル、メタ
クリル酸エチル、アクリル酸n−プロピル、メタクリル
酸n−プロピル、アクリル酸iso−プロピル、メタクリ
ル酸iso−プロピル、アクリル酸n−ブチル、メタクリ
ル酸n−ブチル、アクリル酸iso−ブチル、メタアクリ
ル酸iso−ブチル、アクリル酸sec−ブチル、メタクリル
酸sec−ブチル、アクリル酸tert−ブチル、メタクリル
酸tert−ブチル、アクリル酸ペンチル、メタクリル酸ペ
ンチル、アクリル酸ヘキシル、メタクリル酸ヘキシル、
アクリル酸ヘプチル、メタクリル酸ヘプチル、アクリル
酸2−エチルヘキシル、メタクリル酸2−エチルヘキシ
ル、アクリル酸オクチル、メタクリル酸オクチル、アク
リル酸ノニル、メタクリル酸ノニル、アクリル酸デシ
ル、メタクリル酸デシル、アクリル酸ドデシル、メタク
リル酸ドデシル、アクリル酸テトラデシル、メタクリル
酸テトラデシル、アクリル酸ヘキサデシル、メタクリル
酸ヘキサデシル、アクリル酸オクタデシル、メタクリル
酸オクタデシル、アクリル酸エイコシル、メタクリル酸
エイコシル、アクリル酸ドコシル、メタクリル酸ドコシ
ル、アクリル酸シクロペンチル、メタクリル酸シクロペ
ンチル、アクリル酸シクロヘキシル、メタクリル酸シク
ロヘキシル、アクリル酸シクロヘプチル、メタクリル酸
シクロヘプチル、アクリル酸ベンジル、メタクリル酸ベ
ンジル、アクリル酸フェニル、メタクリル酸フェニル、
アクリル酸メトキシエチル、メタクリル酸メトキシエチ
ル、アクリル酸メトキシジエチレングリコール、メタク
リル酸メトキシジエチレングリコール、アクリル酸メト
キシジプロピレングリコール、メタクリル酸メトキシジ
プロピレングリコール、アクリル酸メトキシトリエチレ
ングリコール、メタクリル酸メトキシトリエチレングリ
コール、アクリル酸2−ヒドロキシエチル、メタクリル
酸2−ヒドロキシエチル、アクリル酸ジメチルアミノエ
チル、メタクリル酸ジメチルアミノエチル、アクリル酸
ジエチルアミノエチル、メタクリル酸ジエチルアミノエ
チル、アクリル酸ジメチルアミノプロピル、メタクリル
酸ジメチルアミノプロピル、アクリル酸2−クロロエチ
ル、メタクリル酸2−クロロエチル、アクリル酸2−フ
ルオロエチル、メタクリル酸2−フルオロエチル、アク
リル酸2−シアノエチル、メタクリル酸2−シアノエチ
ル、スチレン、α−メチルスチレン、ビニルトルエン、
塩化ビニル、酢酸ビニル、N−ビニルピロリドン、ブタ
ジエン、イソプレン、クロロプレン、アクリルアミド、
メタクリルアミド、アクリロニトリル、メタクリロニト
リル等が挙げられる。これらは単独で又は2種類以上を
組み合わせて使用される。
【0014】(a)フィルム性付与ポリマの重量平均分
子量は、5,000〜300,000とすることが好ま
しく、20,000〜150,000とすることがより
好ましい。この重量平均分子量が、5,000未満で
は、感光性エレメントとした場合にフィルム形成性及び
可とう性が低下する傾向があり、300,000を超え
ると、現像性(不要部が現像により、容易に除去できる
性質)が低下する傾向がある。なお、重量平均分子量
は、ゲルパーミエーションクロマトグラフィー法により
測定し、標準ポリスチレン検量線を用いて換算した値で
ある。
【0015】また、蛍光体を含有する感光性樹脂組成物
が、公知の各種現像液により現像可能となるように、
(a)フィルム性付与ポリマのカルボキシル基含有率
(酸価(mgKOH/g)で規定できる)を適宜調整すること
ができる。例えば、炭酸ナトリウム又は炭酸カリウム等
のアルカリ水溶液を用いて現像する場合には、酸価を、
90〜260とすることが好ましい。この酸価が、90
未満では、現像が困難となる傾向があり、260を超え
ると、耐現像液性(現像により除去されずに残りパター
ンとなる部分が、現像液によって侵されない性質)が低
下する傾向がある。また、水又はアルカリ水溶液と一種
以上の有機溶剤とからなる水系現像液を用いて現像する
場合には、酸価を、16〜260とすることが好まし
い。この酸価が、16未満では、現像が困難となる傾向
があり、260を超えると、耐現像液性が低下する傾向
がある。さらに、1,1,1−トリクロロエタン等の有
機溶剤現像液を用いる場合には、カルボキシル基を含有
しなくても良い。
【0016】(b)末端にエチレン性不飽和基を有する
光重合性不飽和化合物としては、従来、光重合性多官能
モノマとして知られているものを全て用いることができ
る。例えば、多価アルコールのアクリレート又はメタク
リレート(ジエチレングリコールジアクリレート、ジエ
チレングリコールジメタクリレート、テトラエチレング
リコールジアクリレート、テトラエチレングリコールジ
メタクリレート、ポリエチレングリコールジアクリレー
ト、ポリエチレングリコールジメタアクリレート、テト
ラプロピレングリコールジアクリレート、テトラプロピ
レングリコールジメタクリレート、ヘキサプロピレング
リコールジアクリレート、ヘキサプロピレングリコール
ジメタクリレート、ポリプロピレングリコールジアクリ
レート、ポリプロピレングリコールジメタクリレート、
トリメチロールプロパントリアクリレート、トリメチロ
ールプロパントリメタクリレート、ペンタエリスリトー
ルトリアクリレート、ペンタエリスリトールトリメタク
リレート、1,6−ヘキサンジオールジアクリレート、
1,6−ヘキサンジオールジメタクリレート、1,9−
ノナンジオールジアクリレート、ジペンタエリスリトー
ルペンタアクリレート、ジペンタエリスリトールペンタ
メタクリレート等)、エポキシアクリレート又はエポキ
シメタクリレート(2,2−ビス(4−メタクリロキシ
エトキシフェニル)プロパン、2,2−ビス(4−アク
リロキシエトキシフェニル)プロパン、ビスフェノール
A/エピクロルヒドリン系のエポキシ樹脂のアクリル酸
又はメタクリル酸付加物等)、分子中にベンゼン環を有
する低分子不飽和ポリエステルのアクリレート又はメタ
クリレート(無水フタル酸/ネオペンチルグリコール/
アクリル酸=1/2/2(モル比)の縮合物等)、トリ
メチロールプロパントリグリシジルエーテルのアクリル
酸又はメタクリル酸との付加物、トリメチルヘキサメチ
レンジイソシアネートと2価アルコールのアクリル酸モ
ノエステル又はメタクリル酸モノエステルとの反応で得
られるウレタンアクリレート化合物又はウレタンメタク
リレート化合物、トリス(アクリロキシエチル)イソシ
アヌレート、トリス(メタクリロキシエチル)イソシア
ヌレート、ポリスチリルエチルアクリレート、ポリスチ
リルエチルメタクリレート、4−(2,2,6,6−テ
トラメチルピペリジニル)アクリレート、4−(2,
2,6,6−テトラメチルピペリジニル)メタクリレー
ト、ビスフェノールAジアクリレート、ビスフェノール
Aジメタクリレートなどが挙げられる。これらは単独で
又は2種類以上を組み合わせて使用されるが、本発明に
おける(A)蛍光体を含有する感光性樹脂組成物層は、
焼成により不要な有機成分を除去する必要があるため、
熱分解性が良好であるポリエチレングリコールジメタク
リレートが好ましい。
【0017】(c)活性光の照射により遊離ラジカルを
生成する光開始剤としては、例えば、芳香族ケトン(ベ
ンゾフェノン、N,N′−テトラメチル−4,4′−ジ
アミノベンゾフェノン(ミヒラーケトン)、N,N′−
テトラエチル−4,4′−ジアミノベンゾフェノン、4
−メトキシ−4′−ジメチルアミノベンゾフェノン、2
−ベンジル−2−ジメチルアミノ−1−(4−モルホリ
ノフェニル)−ブタノン−1、2,2−ジメトキシ−
1,2−ジフェニルエタン−1−オン、1−ヒドロキシ
−シクロヘキシル−フェニル−ケトン、2−メチル−1
−(4−(メチルチオ)フェニル)−2−モルフォリノ
プロパノン−1、2,4−ジエチルチオキサントン、2
−エチルアントラキノン、フェナントレンキノン等)、
ベンゾインエーテル(ベンゾインメチルエーテル、ベン
ゾインエチルエーテル、ベンゾインフェニルエーテル
等)、ベンゾイン(メチルベンゾイン、エチルベンゾイ
ン等)、ベンジル誘導体(ベンジルジメチルケタール
等)、2,4,5−トリアリールイミダゾール二量体
(2−(o−クロロフェニル)−4,5−ジフェニルイ
ミダゾール二量体、2−(o−クロロフェニル)−4,
5−ジ(m−メトキシフェニル)イミダゾール二量体、
2−(o−フルオロフェニル)−4,5−フェニルイミ
ダゾール二量体、2−(o−メトキシフェニル)−4,
5−ジフェニルイミダゾール二量体、2−(p−メトキ
シフェニル)−4,5−ジフェニルイミダゾール二量
体、2,4−ジ(p−メトキシフェニル)−5−フェニ
ルイミダゾール二量体、2−(2,4−ジメトキシフェ
ニル)−4,5−ジフェニルイミダゾール二量体等)、
アクリジン誘導体(9−フェニルアクリジン、1,7−
ビス(9,9′−アクリジニル)ヘプタン等)などが挙
げられる。これらは単独で又は2種類以上を組み合わせ
て使用される。
【0018】(d)蛍光体としては、特に限定はなく、
通常の金属酸化物を主体とするものが使用できる。赤色
発色の蛍光体としては、例えば、Y22S:Eu、Zn
3(PO4)2:Mn、Y23:Eu、YVO4:Eu、
(Y,Gd)BO3:Eu、γ−Zn3(PO4)2:Mn、
(ZnCd)S:Ag+In2O等が挙げられる。緑色発
色の蛍光体としては、例えば、ZnS:Cu、Zn2
iO4:Mn、ZnS:Cu+Zn2SiO4:Mn、G
22S:Tb、Y3Al512:Ce、ZnS:Cu,
Al、Y22S:Tb、ZnO:Zn、ZnS:Cu,
Al+In23、LaPO4:Ce,Tb、BaO・6
Al23:Mn等が挙げられる。青色発色の蛍光体とし
ては、例えば、ZnS:Ag、ZnS:Ag,Al、Z
nS:Ag,Ga,Al、ZnS:Ag,Cu,Ga,
Cl、ZnS:Ag+In23、Ca259Cl:E
2+、(Sr,Ca,Ba,Mg)10(PO4)6Cl2:E
2+、Sr10(PO4)6Cl2:Eu2+、BaMgAl10
17:Eu2+、BaMgAl1423:Eu2+、BaMg
Al1626:Eu2+等が挙げられる。
【0019】(a)成分の配合量は、(a)成分及び
(b)成分の総量が100重量部として、10〜90重
量部とすることが好ましく、20〜80重量部とするこ
とがより好ましい。この配合量が、10重量部未満で
は、感光性エレメントとしてロール状で供給した場合、
蛍光体含有感光性樹脂がロール端部からしみ出す(以下
エッジフュージョンと記す)ことにより、感光性エレメ
ントのラミネート時にロールからの繰り出しが困難とな
り、またしみ出した部分がPDP用基板の空間に部分的
に過剰に埋め込まれ、製造歩留りが著しく低下する等の
問題が生じたり、フィルム形成性が低下する等の傾向が
あり、90重量部を超えると、感度が不充分となる傾向
がある。
【0020】(b)成分の配合量は、(a)成分及び
(b)成分の総量が100重量部として、10〜90重
量部とすることが好ましく、20〜80重量部とするこ
とがより好ましい。この配合量が、10重量部未満で
は、蛍光体を含有する感光性樹脂組成物の感度が不充分
となる傾向があり、90重量部を超えると、感光性エレ
メントとした場合に、蛍光体を含有する感光性樹脂組成
物が流動によって端部からしみ出したり、フィルム形成
性が低下する等の傾向がある。
【0021】(c)成分の配合量は、(a)成分及び
(b)成分の総量100重量部に対して、0.01〜3
0重量部とすることが好ましく、0.1〜20重量部と
することがより好ましい。この配合量が、0.01重量
部未満では、蛍光体を含有する感光性樹脂組成物の感度
が不充分となる傾向があり、30重量部を超えると、蛍
光体を含有する感光性樹脂組成物の露光表面での活性光
の吸収が増大して、内部の光硬化が不充分となる傾向が
ある。
【0022】(d)成分の配合量は、(a)成分、
(b)成分及び(c)成分の総量100重量部に対し
て、10〜300重量部とすることが好ましく、50〜
250重量部とすることがより好ましく、70〜200
重量部とすることが特に好ましい。この配合量が、10
重量部未満では、PDPとして発光させた場合に発光効
率が低下する傾向があり、300重量部を超えると、感
光性エレメントとした場合に、フィルム形成性が低下し
たり、可とう性が低下する傾向がある。
【0023】本発明における(A)蛍光体を含有する感
光性樹脂組成物層を構成する感光性樹脂組成物には、長
期間増粘を起こさず、貯蔵安定性を良好にするために、
カルボキシル基を有する化合物を含有させることができ
る。カルボキシル基を有する化合物としては、例えば、
飽和脂肪酸、不飽和脂肪酸、脂肪族二塩基酸、芳香族二
塩基酸、脂肪族三塩基酸、芳香族三塩基酸等が挙げられ
る。
【0024】具体的には、例えば、ぎ酸、酢酸、クロロ
酢酸、ジクロロ酢酸、トリクロロ酢酸、プロピオン酸、
カプリン酸、ウンデカン酸、ラウリン酸、トリデカン
酸、ミリスチン酸、ペンタデカン酸、パルミチン酸、ヘ
プタデカン酸、ステアリン酸、ノナデカン酸、アラキジ
ン酸、パルミトオレイン酸、オレイン酸、エライジン
酸、リノレン酸、リノール酸、しゅう酸、マロン酸、メ
チルマロン酸、エチルマロン酸、マロン酸モノメチル、
マロン酸モノエチル、こはく酸、メチルこはく酸、アジ
ピン酸、メチルアジピン酸、ピメリン酸、スベリン酸、
アゼライン酸、セバシン酸、マレイン酸、イタコン酸、
フタル酸、イソフタル酸、テレフタル酸、トリメリト
酸、クエン酸、サリチル酸、ピルビン酸、リンゴ酸等が
挙げられる。中でも、増粘を抑制する効果が高い点か
ら、しゅう酸、マロン酸、メチルマロン酸、エチルマロ
ン酸、クエン酸等が好ましく、しゅう酸、マロン酸、ク
エン酸等がより好ましい。これらは単独で又は2種類以
上組み合わせて使用される。
【0025】カルボキシル基を有する化合物の配合量
は、(a)成分100重量部に対して、0.01〜30
重量部とすることが好ましい。この配合量が、0.01
重量部未満では、保存安定性の効果が低くなる傾向があ
り、30重量部を超えると、感度が不充分となる傾向が
ある。
【0026】本発明における(A)蛍光体を含有する感
光性樹脂組成物層を構成する感光性樹脂組成物には、蛍
光体の分散を良好とするために、分散剤を添加すること
が好ましい。分散剤としては、無機分散剤(シリカゲル
系、ベントナイト系、カオリナイト系、タルク系、ヘク
トライト系、モンモリロナイト系、サポナイト系、バイ
デライト系等)、有機分散剤(脂肪族アマイド系、脂肪
族エステル系、酸化ポリエチレン系、硫酸エステル系ア
ニオン活性剤、ポリカルボン酸アミン塩系、ポリカルボ
ン酸系、ポリアマイド系、高分子ポリエーテル系、アク
リル共重合物系、特殊シリコン系等)等が挙げられる。
これらは単独で又は2種類以上を組み合わせて使用する
ことができる。
【0027】分散剤の使用量としては、特に制限はな
く、(a)成分100重量部に対して、0.01〜10
0重量部とすることが好ましい。この使用量が、0.0
1重量部未満では、添加効果が発現しない傾向があり、
100重量部を超えると、パターン形成精度(蛍光体を
含有する感光性樹脂組成物からなるパターンを、現像
後、寸法的に正確に、所望の形状で得られる性質)が低
下する傾向がある。
【0028】本発明における(A)蛍光体を含有する感
光性樹脂組成物層を構成する感光性樹脂組成物には、焼
成後、PDP用基板から蛍光体が剥離しないようにする
ために、結着剤を使用することが好ましい。結着剤とし
ては、例えば、低融点ガラス、金属アルコキシド、シラ
ンカップリング剤等が挙げられる。これらは単独で又は
2種類以上を組み合わせて使用される。結着剤の使用量
としては、特に制限はなく、(d)成分100重量部に
対して、0.01〜100重量部とすることが好まし
く、0.05〜50重量部とすることがより好ましく、
0.1〜30重量部とすることが特に好ましい。この使
用量が、0.01重量部未満では、蛍光体の結着効果が
発現しない傾向があり、100重量部を超えると、発光
効率が低下する傾向がある。
【0029】また、本発明における(A)蛍光体を含有
する感光性樹脂組成物層を構成する感光性樹脂組成物に
は、染料、発色剤、可塑剤、顔料、重合禁止剤、表面改
質剤、安定剤、密着性付与剤、熱硬化剤等を必要に応じ
て添加することができる。
【0030】本発明における(A)蛍光体を含有する感
光性樹脂組成物層は、これを構成する前記各成分を溶解
又は分散可能な溶剤に、溶解又は混合させることによ
り、均一に分散した溶液とし、支持体フィルム上に、塗
布、乾燥することにより感光性エレメントとして得るこ
とができる。
【0031】前記各成分を溶解又は分散可能な溶剤とし
ては、例えば、トルエン、アセトン、メチルエチルケト
ン、メチルイソブチルケトン、メチルセロソルブ、エチ
ルセロソルブ、γ-ブチロラクトン、N-メチルピロリド
ン、ジメチルホルムアミド、テトラメチルスルホン、ジ
エチレングリコールジメチルエーテル、ジエチレングリ
コールモノブチルエーテル、クロロホルム、塩化メチレ
ン、メチルアルコール、エチルアルコール等があげられ
る。これらは単独で又は2種類以上を組み合わせて使用
される。
【0032】支持体フィルムとしては、化学的及び熱的
に安定であり、また、可とう性の物質で構成された、例
えば、ポリエチレンテレフタレート、ポリカーボネー
ト、ポリエチレン、ポリプロピレン等が挙げられ、その
中でも、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンが
好ましく、ポリエチレンテレフタレートがより好まし
い。この支持体フィルムの厚さは、5〜100μmとす
ることがが好ましく、10〜30μmとすることがより
好ましい。塗布方法としては、公知の方法を用いること
ができ、例えば、ナイフコート法、ロールコート法、ス
プレーコート法、グラビアコート法、バーコート法、カ
ーテンコート法等が挙げられる。乾燥温度は、60〜1
30℃とすることが好ましく、乾燥時間は、3分〜1時
間とすることが好ましい。
【0033】本発明における(A)蛍光体を含有する感
光性樹脂組成物層の厚さは、特に制限はないが、10〜
100μmとすることが好ましく、20〜80μmとす
ることがより好ましい。この厚さが、10μm未満で
は、焼成後の蛍光体パターンが薄くなり、発光効率が低
下する傾向があり、100μmを超えると、焼成後の蛍
光体パターンが厚くなり、蛍光面の発光面積が縮小して
発光効率が低下する傾向がある。
【0034】本発明における(A)蛍光体を含有する感
光性樹脂組成物層の上には、さらに剥離可能なカバーフ
ィルムを積層することができる。カバーフィルムとして
は、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエチレンテレ
フタレート、ポリカーボネート等が挙げられ、支持体フ
ィルムと(A)蛍光体を含有する感光性樹脂組成物層と
の接着力よりも、カバーフィルムと(A)蛍光体を含有
する感光性樹脂組成物層との接着力の方が小さいもので
あることが好ましい。このようにして得られる感光性エ
レメントは、ロール状に巻いて保管可能とすることがで
きる。
【0035】本発明における(B)熱可塑性樹脂層を構
成する樹脂としては、加熱圧着時の温度で軟化するもの
であれば特に制限はなく、例えば、ポリエチレン、ポリ
プロピレン、ポリ塩化ビニル、ポリ酢酸ビニル、ポリ塩
化ビニリデン、ポリスチレン、ポリビニルトルエン、ポ
リアクリル酸エステル、ポリメタクリル酸エステル、エ
チレンと酢酸ビニルの共重合体、エチレンとアクリル酸
エステルの共重合体、塩化ビニルと酢酸ビニルの共重合
体、スチレンとアクリル酸エステル又はメタクリル酸エ
ステルとの共重合体、ビニルトルエンとアクリル酸エス
テル又はメタクリル酸エステルとの共重合体、ポリビニ
ルアルコール系樹脂(ポリアクリル酸エステル又はポリ
メタクリル酸エステルの加水分解物、ポリ酢酸ビニルの
加水分解物、エチレンと酢酸ビニルとの共重合体の加水
分解物、エチレンとアクリル酸エステルとの共重合体の
加水分解物、塩化ビニルと酢酸ビニルとの共重合体の加
水分解物、スチレンとアクリル酸エステル又はメタクリ
ル酸エステルとの共重合体の加水分解物、ビニルトルエ
ンとアクリル酸エステル又はメタクリル酸エステルとの
共重合体の加水分解物等)、カルボキシアルキルセルロ
ースの水溶性塩、水溶性セルロースエーテル類、カルボ
キシアルキルでん粉の水溶性塩、ポリビニルピロリド
ン、不飽和カルボン酸とこれらと共重合可能な不飽和単
量体を共重合することにより得られるカルボキシル基を
有する樹脂などが挙げられる。
【0036】また、本発明における(B)熱可塑性樹脂
層は、混色防止、作業性の向上等の点から、(e)熱可
塑性樹脂、(f)末端にエチレン性不飽和基を有する光
重合性不飽和化合物及び(g)活性光の照射により遊離
ラジカルを生成する光開始剤を含有してなる感光性樹脂
組成物により構成することもできる。
【0037】(e)熱可塑性樹脂としては、前記した
(B)熱可塑性樹脂層を構成する樹脂として使用可能な
樹脂及び(A)蛍光体を含有する感光性樹脂組成物層を
構成する感光性樹脂組成物に使用可能な(a)フィルム
性付与ポリマを使用することができる。(f)末端にエ
チレン性不飽和基を有する光重合性不飽和化合物として
は、前記した(A)蛍光体を含有する感光性樹脂組成物
層を構成する感光性樹脂組成物に使用可能な(b)末端
にエチレン性不飽和基を有する光重合性不飽和化合物を
使用することができる。(g)活性光の照射により遊離
ラジカルを生成する光開始剤としては、前記した(A)
蛍光体を含有する感光性樹脂組成物層を構成する感光性
樹脂組成物に使用可能な(c)活性光の照射により遊離
ラジカルを生成する光開始剤を使用することができる。
【0038】(e)成分の配合量は、(e)成分及び
(f)成分の総量が100重量部として、10〜90重
量部とすることが好ましく、20〜80重量部とするこ
とがより好ましい。この配合量が、10重量部未満で
は、感光性エレメントとした場合に、感光性樹脂組成物
が流動によって端部からしみ出したり、フィルム形成性
が低下する等の傾向があり、90重量部を超えると、感
度が不充分となる傾向がある。
【0039】(f)成分の配合量は、(e)成分及び
(f)成分の総量が100重量部として、10〜90重
量部とすることが好ましく、20〜80重量部とするこ
とがより好ましい。この配合量が、10重量部未満で
は、感度が不充分となる傾向があり、90重量部を超え
ると、感光性エレメントとした場合に、流動によって端
部からしみ出したり、フィルム形成性が低下する等の傾
向がある。
【0040】(g)成分の配合量は、(e)成分及び
(f)成分の総量100重量部に対して、0.01〜3
0重量部とすることが好ましく、0.1〜20重量部と
することがより好ましい。この配合量が、0.01重量
部未満では、感度が不充分となる傾向があり、30重量
部を超えると、露光表面での活性光の吸収が増大して、
内部の光硬化が不充分となる傾向がある。
【0041】また、(B)熱可塑性樹脂層は、後述する
現像工程において、(A)蛍光体を含有する感光性樹脂
組成物層及び(B)熱可塑性樹脂層が、同一の現像液を
使用して現像できるものであることが、工程を少なくで
きる点から好ましい。同一の現像液で現像できるものと
しては、水又はアルカリ水溶液に可溶なものが挙げられ
る。
【0042】水又はアルカリ水溶液に可溶な(B)熱可
塑性樹脂層を構成する樹脂としては、例えば、ポリビニ
ルアルコール系樹脂(ポリアクリル酸エステル又はポリ
メタクリル酸エステルの加水分解物、ポリ酢酸ビニルの
加水分解物、エチレンと酢酸ビニルとの共重合体の加水
分解物、エチレンとアクリル酸エステルとの共重合体の
加水分解物、塩化ビニルと酢酸ビニルとの共重合体の加
水分解物、スチレンとアクリル酸エステル又はメタクリ
ル酸エステルとの共重合体の加水分解物、ビニルトルエ
ンとアクリル酸エステル又はメタクリル酸エステルとの
共重合体の加水分解物等)、カルボキシアルキルセルロ
ースの水溶性塩、水溶性セルロースエーテル類、カルボ
キシアルキルでん粉の水溶性塩、ポリビニルピロリド
ン、不飽和カルボン酸とこれらと共重合可能な不飽和単
量体を共重合することにより得られるカルボキシル基を
有する樹脂などが挙げられる。
【0043】不飽和カルボン酸とこれらと共重合可能な
不飽和単量体を共重合することにより得られるカルボキ
シル基を有する樹脂としては、例えば、不飽和カルボン
酸(アクリル酸、メタクリル酸、マレイン酸、フマル
酸、イタコン酸等)と、前記(A)蛍光体を含有する感
光性樹脂組成物層を構成する(a)フィルム性付与ポリ
マに使用可能なビニル単量体とを共重合して得られるビ
ニル共重合体などを使用することが好ましい。不飽和カ
ルボン酸とこれらと共重合可能な不飽和単量体を共重合
することにより得られるカルボキシル基を有する樹脂
は、重量平均分子量が、5,000〜300,000と
することが好ましく、20,000〜150,000と
することがより好ましい。この重量平均分子量が、5,
000未満では、感光性エレメントとした場合にフィル
ム形成性及び可とう性が低下する傾向があり、300,
000を超えると、現像性が低下する傾向がある。
【0044】また、アルカリ水溶液に可溶な(B)熱可
塑性樹脂層として、公知の各種現像液により現像可能と
なるように、不飽和カルボン酸とこれらと共重合可能な
不飽和単量体を共重合することにより得られるカルボキ
シル基を有する樹脂のカルボキシル基含有率(酸価(mg
KOH/g)で規定できる)を適宜調整することができる。
例えば、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム等のアルカリ水
溶液を用いて現像する場合には、酸価が、90〜260
とすることが好ましい。この酸価が、90未満では、現
像が困難となる傾向があり、260を超えると、耐現像
液性が低下する傾向がある。また、水又はアルカリ水溶
液と一種以上の有機溶剤とからなる水系現像液を用いて
現像する場合には、酸価が、16〜260とすることが
好ましい。この酸価が、16未満では、現像が困難とな
る傾向があり、260を超えると、耐現像液性が低下す
る傾向がある。
【0045】また、(B)感光性の熱可塑性樹脂層のフ
ィルム性を良好なものとするために、上記した(B)熱
可塑性樹脂層を構成する樹脂中に、可塑剤を添加するこ
とができる。可塑剤としては、ポリプロピレングリコー
ル、ポリエチレングリコール、ジオクチルフタレート、
ジヘプチルフタレート、ジブチルフタレート、トリクレ
ジルフォスフェート、クレジルジフェニルフォスフェー
ト、ビフェニルジフェニルフォスフェート等が挙げられ
る。
【0046】本発明における(B)感光性の熱可塑性樹
脂層は、これを構成する樹脂を溶解する溶剤に、溶解又
は混合させることにより、均一な溶液とし、前記した支
持体フィルム上に、ナイフコート法、ロールコート法、
スプレーコート法、グラビアコート法、バーコート法、
カーテンコート法等の公知の塗布方法を用いて、塗布、
乾燥することによりフィルム状に形成することができ
る。(B)感光性の熱可塑性樹脂層を構成する樹脂を溶
解する溶剤としては、例えば、水、トルエン、アセト
ン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、メ
チルセロソルブ、エチルセロソルブ、γ−ブチルラクト
ン、N−メチルピロリドン、ジメチルホルムアミド、テ
トラメチルスルホン、ジエチレングリコールジメチルエ
ーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、ク
ロロホルム、塩化メチレン、メチルアルコール、エチル
アルコール等が挙げられる。これらは単独で又は2種類
以上を組み合わせて使用される。
【0047】本発明における(B)感光性の熱可塑性樹
脂層の厚さは、特に制限はないが、PDP用基板の空間
への埋め込み性等の点から、10〜200μmとするこ
とが好ましく、20〜100μmとすることがより好ま
しい。また、本発明における(B)感光性の熱可塑性樹
脂層の上には、さらに剥離可能なカバーフィルムを積層
することができる。カバーフィルムとしては、ポリエチ
レン、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート、
ポリカーボネート等が挙げられ、支持体フィルムと
(B)感光性の熱可塑性樹脂層との接着力よりも、カバ
ーフィルムと(B)感光性の熱可塑性樹脂層との接着力
の方が小さいものが好ましい。このようにしてフィルム
状に形成された(B)感光性の熱可塑性樹脂層は、ロー
ル状に巻いて保管可能とすることができる。
【0048】以下、本発明の蛍光体パターンの製造法の
各工程について、図3及び図4を用いて詳述する。な
お、図3及び図4は、本発明の蛍光体パターンの製造法
の各工程を示した模式図である。
【0049】〔(I)バリアリブが形成されたプラズマ
ディスプレイパネル用基板上に、(A)蛍光体を含有す
る感光性樹脂組成物層の上部に(B)感光性の熱可塑性
樹脂層が配置された状態で、(B)層を加熱圧着する工
程〕バリアリブ2が形成されたPDP用基板1上に、前
記(A)蛍光体を含有する感光性樹脂組成物層5を積層
させた状態を図3(I)に示した。図3(I)におい
て、バリアリブ2が形成されたPDP用基板1上に、
(A)蛍光体を含有する感光性樹脂組成物層5を積層さ
せる方法としては、例えば、前記した感光性エレメント
を用いて積層させる方法等が挙げられる。
【0050】感光性エレメントを用いる場合は、感光性
エレメントにカバーフィルムが存在しているときは、そ
のカバーフィルムを除去後、PDP用基板のバリアリブ
を形成した面に、(A)蛍光体を含有する感光性樹脂組
成物層5が接するように、圧着ロール等で圧着させるこ
とにより積層することができる。この時の圧着圧力は、
1×102〜1×107Paとすることが好ましく、5×1
2〜5×106Paとすることがより好ましく、1×10
4〜1×106Paとすることが特に好ましい。この圧着圧
力が、1×102Pa未満では、(A)蛍光体を含有する
感光性樹脂組成物層5が、PDP基板上に充分に密着で
きない傾向があり、1×107Paを超えると、PDP用
基板のバリアリブが破壊される傾向がある。
【0051】また、(A)蛍光体を含有する感光性樹脂
組成物層5の空間への埋め込み性をさらに向上させる点
から、上記圧着ロールの表面が、ゴム、プラスチック等
の柔軟性に富んだ材質のものを使用することもできる。
なお、柔軟性に富んだ材質の層の厚さは、200〜40
0μmとすることが好ましい。
【0052】また、(A)蛍光体を含有する感光性樹脂
組成物層5の空間への埋め込み性をさらに向上させる点
から、加熱ロール等により感光性エレメントを加熱しな
がら、PDP用基板のバリアリブを形成した面に圧着し
て積層することもできる。加熱圧着時の加熱温度は、1
0〜130℃とすることが好ましく、20〜120℃と
することがより好ましく、30〜110℃とすることが
特に好ましい。この加熱温度が、10℃未満では、
(A)蛍光体を含有する感光性樹脂組成物層5が、PD
P基板上に充分に密着できない傾向があり、130℃を
超えると、(A)蛍光体を有する感光性樹脂組成物層5
が熱硬化する傾向がある。また、加熱圧着時の圧着圧力
は、1×102〜1×107Paとすることが好ましく、5
×102〜5×106Paとすることがより好ましく、1×
104〜1×106Paとすることが特に好ましい。この圧
着圧力が、1×102Pa未満では、(A)蛍光体を含有
する感光性樹脂組成物層5が、PDP基板上に充分に密
着できない傾向があり、1×107Paを超えると、PD
P用基板のバリアリブが破壊される傾向がある。
【0053】感光性エレメントを前記のように加熱すれ
ば、バリアリブを形成したPDP用基板を予熱処理する
ことは必要ではないが、(A)蛍光体を含有する感光性
樹脂組成物層5の空間への埋め込み性をさらに向上させ
る点から、前記PDP用基板の予熱処理を行うことが好
ましい。さらに、同様の目的で、4×103Pa以下の減
圧下で、上記した圧着及び加熱圧着の操作を行うことも
できる。また、このように積層が完了した後、30〜1
50℃の範囲で、1〜120分間、加熱することもでき
る。この際、支持体フィルムを必要に応じて除去するこ
ともできる。
【0054】(A)蛍光体を含有する感光性樹脂組成物
層5の上部に、(B)感光性の熱可塑性樹脂層6を配置
し、加熱圧着しながら(A)蛍光体を含有する感光性樹
脂組成物層5及び(B)感光性の熱可塑性樹脂層6を積
層させた状態を図3(II)に示した。図3(II)におい
て、(A)蛍光体を含有する感光性樹脂組成物層5の上
部に、(B)感光性の熱可塑性樹脂層6を配置し、加熱
圧着させる方法としては、例えば、図3(I)の状態の
(A)蛍光体を含有する感光性樹脂組成物層5の上に、
支持体フィルムが存在している場合には、支持体フィル
ムを除去後、(A)蛍光体を含有する感光性樹脂組成物
層5の上部に、(B)感光性の熱可塑性樹脂層6(カバ
ーフィルムが存在しているときは、そのカバーフィルム
を除去した後)を配置し、加熱ロール7等により加熱圧
着する方法などが挙げられる。
【0055】加熱圧着時の加熱温度は、10〜130℃
とすることが好ましく、20〜120℃とすることがよ
り好ましく、30〜110℃とすることが特に好まし
い。この加熱温度が、10℃未満では、(A)蛍光体を
含有する感光性樹脂組成物層5のPDP基板の空間への
埋め込み性が低下する傾向があり、130℃を超える
と、(A)蛍光体を含有する感光性樹脂組成物層5が熱
硬化する傾向がある。また、加熱圧着時の圧着圧力は、
1×104〜1×107Paとすることが好ましく、2×1
4〜5×106Paとすることがより好ましく、4×10
4〜1×106Paとすることが特に好ましい。この圧着圧
力が、1×104Pa未満では、(A)蛍光体を含有する
感光性樹脂組成物層5のPDP基板の空間への埋め込み
性が低下する傾向があり、1×107Paを超えると、P
DP用基板のバリアリブが破壊される傾向がある。
【0056】(B)感光性の熱可塑性樹脂層6を前記の
ように加熱すれば、(A)蛍光体を含有する感光性樹脂
組成物層5を積層したPDP用基板を予熱処理すること
は必要ではないが、(A)蛍光体を含有する感光性樹脂
組成物層5の空間への埋め込み性をさらに向上させる点
から、(A)蛍光体を含有する感光性樹脂組成物層5を
積層したPDP用基板を予熱処理することが好ましい。
この時の予熱温度は、30〜130℃とすることが好ま
しく、また、予熱時間は、0.5〜20分間とすること
が好ましい。また、(A)蛍光体を含有する感光性樹脂
組成物層5の空間への埋め込み性をさらに向上させる点
から、上記圧着ロールの表面が、ゴム、プラスチック等
の柔軟性に富んだ材質のものを使用することもできる。
なお、柔軟性に富んだ材質の層の厚さは、200〜40
0μmとすることが好ましい。
【0057】さらに、同様の目的で、4×103Pa以下
の減圧下で、上記した圧着及び加熱圧着の操作を行うこ
ともできる。また、積層が完了した後、30〜150℃
の範囲で、1〜120分間加熱することもできる。この
時、(B)感光性の熱可塑性樹脂層6の上に支持体フィ
ルムが存在する場合には、その支持体フィルムを必要に
応じて除去してもよい。このようにして、(A)蛍光体
を含有する感光性樹脂組成物層5をPDP用基板の空間
に均一に形成することができる。
【0058】また、本発明における(I)工程では、
(A)蛍光体を含有する感光性樹脂組成物層5と(B)
感光性の熱可塑性樹脂層6とを、2層同時に加熱圧着し
ながら積層させることもできる。2層同時に加熱圧着さ
せる時の加熱圧着条件としては、前記(B)感光性の熱
可塑性樹脂層6を加熱圧着させる時の条件を用いること
ができる。
【0059】〔(II)活性光線を像的に照射する工程〕
活性光線9を像的に照射する状態を図3(III)に示し
た。図3(III)において、活性光線9を像的に照射す
る方法としては、図3(II)の状態の(B)感光性の熱
可塑性樹脂層6の上部に、ネガフィルム、ポジフィルム
等のフォトマスク8を介して、活性光線9を像的に照射
することができる。この時、(B)感光性の熱可塑性樹
脂層6の上に支持体フィルムが存在する場合は、その支
持体フィルムを積層したまま活性光線9を像的に照射し
てもよく、また、支持体フィルムを除去した後に活性光
線9を像的に照射してもよい。なお、この時、(B)感
光性の熱可塑性樹脂層6は、(A)蛍光体を有する感光
性樹脂組成物層5と同時に光硬化することとなる。
【0060】活性光線9としては、公知の活性光源が使
用でき、例えば、カーボンアーク、水銀蒸気アーク、キ
セノンアーク、その他から発生する光等が挙げられる。
光開始剤の感受性は、通常、紫外線領域において最大で
あるので、その場合の活性光源は、紫外線を有効に放射
するものにすべきである。また、光開始剤が可視光線に
感受するもの、例えば、9、10−フェナンスレンキノ
ン等である場合には、活性光線9としては、可視光が用
いられ、その光源としては、前記のもの以外に写真用フ
ラッド電球、太陽ランプ等も使用することができる。
【0061】〔(III)現像により不要部を除去する工
程〕現像により不要部を除去した状態を図4(IV)に示
した。なお、図4(IV)において、5′は光硬化後の蛍
光体を含有する感光性樹脂組成物及び6′は光硬化後の
熱可塑性樹脂層である。図4(IV)において、現像方法
としては、例えば、図3(III)の状態の後、(B)感
光性の熱可塑性樹脂層6の上に支持体フィルムが存在す
る場合には、これを除去した後、アルカリ水溶液、水系
現像液、有機溶剤等の公知の現像液を用いて、スプレ
ー、揺動浸漬、ブラッシング、スクラッピング等の公知
方法により現像を行い、不要部を除去する方法等が挙げ
られる。
【0062】不要部を除去する場合には、まず、(A)
蛍光体を含有する感光性樹脂組成物層5を溶解しない
水、アルカリ水溶液、半溶剤水溶液、半溶剤アルカリ水
溶液、有機溶剤等を用いて、(B)感光性の熱可塑性樹
脂層6の不要部を溶解により除去した後に、現像液を用
いて、(A)蛍光体を含有する感光性樹脂組成物層5の
不要部を除去してもよく、また、(B)感光性の熱可塑
性樹脂層6が、前記した(A)蛍光体を含有する感光性
樹脂組成物層5及び(B)感光性の熱可塑性樹脂層6
が、同一の現像液を使用して現像できるものである場合
には、その現像液を用いて、(A)蛍光体を含有感光性
樹脂組成物層5の不要部及び(B)感光性の熱可塑性樹
脂層6の不要部を一工程で除去することもできる。ま
た、(A)蛍光体を含有する感光性樹脂組成物層5の不
要部及び(B)感光性の熱可塑性樹脂層6の不要部を除
去する方法として、ドライ現像にて、それぞれ単独に又
は一工程で行うこともできる。
【0063】なお、この時、光硬化後の蛍光体を有する
感光性樹脂組成物層5′の上部には、光硬化後の感光性
の熱可塑性樹脂層6′が残存することとなり、後述す
る、赤、緑及び青に発色する蛍光体を有する感光性樹脂
組成物からなる多色のパターンを形成する際に、混色防
止及び膜べり防止の効果に優れたものとなる。
【0064】アルカリ水溶液の塩基としては、水酸化ア
ルカリ(リチウム、ナトリウム又はカリウムの水酸化物
等)、炭酸アルカリ(リチウム、ナトリウム又はカリウ
ムの炭酸塩若しくは重炭酸塩等)、アルカリ金属リン酸
塩(リン酸カリウム、リン酸ナトリウム等)、アルカリ
金属ピロリン酸塩(ピロリン酸ナトリウム、ピロリン酸
カリウム等)、水酸化テトラメチルアンモニウム、トリ
エタノールアミンなどが挙げられ、中でも、炭酸ナトリ
ウム、水酸化テトラメチルアンモニウム等が好ましいも
のとして挙げられる。現像に用いるアルカリ水溶液のpH
は、9〜11とすることが好ましく、また、その温度
は、(A)蛍光体を含有する感光性樹脂組成物層5及び
(B)感光性の熱可塑性樹脂層6の現像性に合わせて調
整することができる。また、アルカリ水溶液中には、表
面活性剤、消泡剤、現像を促進させるための少量の有機
溶剤等を混入させることができる。
【0065】水系現像液としては、水又はアルカリ水溶
液と一種以上の有機溶剤とからなるものが挙げられる。
ここで、アルカリ水溶液の塩基としては、前記物質以外
に、例えば、ホウ砂、メタケイ酸ナトリウム、エタノー
ルアミン、エチレンジアミン、ジエチレントリアミン、
2−アミノ−2−ヒドロキシメチル−1、3−プロパン
ジオール、1,3−ジアミノプロパノール−2−モルホ
リン、水酸化テトラメチルアンモニウム等が挙げられ
る。水系現像液のpHは、8〜12とすることが好まし
く、9〜10とすることがより好ましい。
【0066】有機溶剤としては、例えば、三アセトンア
ルコール、アセトン、酢酸エチル、炭素数1〜4のアル
コキシ基をもつアルコキシエタノール、エチルアルコー
ル、イソプロピルアルコール、ブチルアルコール、ジエ
チレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリ
コールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノ
ブチルエーテル等が挙げられる。これらは単独で又は2
種類以上を組み合わせて使用される。有機溶剤の濃度
は、通常、2〜90重量%の範囲とされ、また、その温
度は、現像性にあわせて調整することができる。また、
水系現像液中には、界面活性剤、消泡剤等を少量混入す
ることができる。単独で用いる有機溶剤現像液として
は、例えば、1,1,1−トリクロロエタン、N−メチ
ルピロリドン、N、N−ジメチルホルムアミド、シクロ
ヘキサノン、メチルイソブチルケトン、γ−ブチロラク
トン等が挙げられる。これらの有機溶剤は、引火防止の
ため、1〜20重量%の範囲で水を添加してもよい。
【0067】また、現像後、PDP用基板の空間の表面
における蛍光体含有フォトレジストの密着性及び耐薬品
性等を向上させる目的で、高圧水銀ランプ等による紫外
線照射や加熱を行うこともできる。この時の、紫外線の
照射量は、通常、0.2〜10J/cm2であり、照射の際
に、加熱を伴うこともできる。また、加熱時の温度は、
60〜180℃とすることが好ましく、100〜180
℃とすることがより好ましい。また、加熱時間は、15
〜90分間とすることが好ましい。これらの紫外線の照
射と加熱は、照射と加熱を別々に行ってもよく、どちら
を先に行ってもよい。
【0068】〔(IV)焼成により不要分を除去する工
程〕焼成により不要分を除去した後の蛍光体パターンを
形成した状態を図4(V)に示した。なお、図4(V)
において、10は蛍光体パターンである。図4(V)に
おいて、焼成方法としては、特に制限はなく、公知の焼
成方法を使用し、蛍光体及び結着剤以外の不要分を除去
し、蛍光体パターンを形成することができる。この時
の、焼成温度は、350〜800℃とすることが好まし
く、400〜600℃とすることがより好ましい。ま
た、焼成時間は、3〜120分間とすることが好まし
く、5〜90分間とすることがより好ましい。
【0069】本発明の蛍光体パターンの製造法は、
(I)〜(III)の各工程を1色毎に繰り返して、赤
色、緑色及び青色に発色する蛍光体を含有する感光性樹
脂組成物層からなる多色パターンを形成した後、(IV)
の工程を行ない多色の蛍光体パターンを形成すること
が、膜べりの抑制(1色目及び2色目の光硬化後の蛍光
体を含有する感光性樹脂組成物層は、(III)の工程に
おいて、数回現像液にさらされるが、これらの光硬化後
の蛍光体を有する感光性樹脂組成物層は、光硬化後の感
光性の熱可塑性樹脂組成物層6′に被覆されており、直
接、現像液にさらされないために、膜べりを抑制するこ
とができる)及び工程数を低減できる点から好ましい。
本発明において、赤色、青色及び緑色に発色するそれぞ
れの蛍光体を単独で含む(A)蛍光体を含有する感光性
樹脂組成物層5は、赤色、青色及び緑色の各色につい
て、どの様な順番でも行うことができる。
【0070】本発明における(I)〜(III)の各工程
を1色毎に繰り返して、赤色、緑色及び青色に発色する
蛍光体を含有する感光性樹脂組成物層を含む多色パター
ンを形成した状態を図5に示した。図5において、5′
aは1色目のパターン、5′bは2色目のパターン及び
5′cは3色目のパターンである。また、本発明におけ
る(IV)の工程を行ない多色の蛍光体パターンを形成し
た状態を図6に示した。図6において、10aは1色目
の蛍光体パターン、10bは2色目の蛍光体パターン及
び10cは3色目の蛍光体パターンである。
【0071】
【実施例】以下、実施例により本発明を説明する。 製造例1 〔フィルム性付与ポリマ(a−1)の作製〕撹拌機、還
流冷却機、不活性ガス導入口及び温度計を備えたフラス
コに、表1に示すを仕込み、窒素ガス雰囲気下で80
℃に昇温し、反応温度を80℃±2℃に保ちながら、表
1に示すを4時間かけて均一に滴下した。の滴下
後、80℃±2℃で6時間撹拌を続け、重量平均分子量
が80,000、酸価が130mgKOH/gのフィルム性付
与ポリマ(a−1)を得た。
【0072】
【表1】
【0073】製造例2 〔フィルム性付与ポリマ(a−2)の作製〕製造例1に
おいて、のメタクリル酸を4重量部に、メタクリル酸
メチルを86重量部に、メタクリル酸n−ブチルを10
重量部に代えた以外は、製造例1と同様にして、重量平
均分子量が80,000、酸価が26mgKOH/gのフィル
ム性付与ポリマ(a−2)を得た。
【0074】製造例3 〔(A)蛍光体を含有する感光性樹脂組成物層を含む感
光性エレメント(A−1)の作製〕表2に示す材料を、
ライカイ機を用いて15分間混合し、赤色の蛍光体を含
有する感光性樹脂組成物溶液を調製した。
【0075】
【表2】
【0076】得られた溶液を、20μmの厚さのポリエ
チレンテレフタレートフィルム上に均一に塗布し、80
〜110℃の熱風対流式乾燥機で10分間乾燥して溶剤
を除去し、赤色の(A)蛍光体を含有する感光性樹脂組
成物層を形成した。得られた(A)蛍光体を含有する感
光性樹脂組成物層の乾燥後の厚さは、60μmであっ
た。次いで、(A)蛍光体を含有する感光性樹脂組成物
層の上に、厚さが25μmのポリエチレンフィルムをカ
バーフィルムとして張り合わせて、(A)蛍光体を含有
する感光性樹脂組成物層を含む感光性エレメント(A−
1)を作製した。
【0077】製造例4 〔(A)蛍光体を含有する感光性樹脂組成物層を含む感
光性エレメント(A−2)の作製〕表2に示す材料に代
えて、表3に示す材料を使用した以外は、製造例3と同
様にして、赤色の(A)蛍光体を含有する感光性樹脂組
成物層を形成した。得られた(A)蛍光体を含有する感
光性樹脂組成物層の乾燥後の厚さは、60μmであっ
た。
【0078】
【表3】
【0079】次いで、製造例3と同様にして、(A)蛍
光体を含有する感光性樹脂組成物層を含む感光性エレメ
ント(A−2)を作製した。
【0080】製造例5 〔(A)蛍光体を含有する感光性樹脂組成物層を含む感
光性エレメント(A−3)の作製〕表2に示す材料に代
えて、表4に示す材料を使用した以外は、製造例3と同
様にして、赤色の(A)蛍光体を含有する感光性樹脂組
成物層を形成した。得られた(A)蛍光体を含有する感
光性樹脂組成物層の乾燥後の厚さは、60μmであっ
た。
【0081】
【表4】
【0082】次いで、製造例3と同様にして、(A)蛍
光体を含有する感光性樹脂組成物層を含む感光性エレメ
ント(A−3)を作製した。
【0083】製造例6 〔(A)蛍光体を含有する感光性樹脂組成物層を含む感
光性エレメント(A−4)の作製〕表2に示す材料に代
えて、表5に示す材料を使用した以外は、製造例3と同
様にして、青色の(A)蛍光体を含有する感光性樹脂組
成物層を形成した。得られた(A)蛍光体を含有する感
光性樹脂組成物層の乾燥後の厚さは、60μmであっ
た。
【0084】
【表5】
【0085】次いで、製造例3と同様にして、(A)蛍
光体を含有する感光性樹脂組成物層を含む感光性エレメ
ント(A−4)を作製した。
【0086】製造例7 〔(A)蛍光体を含有する感光性樹脂組成物層を含む感
光性エレメント(A−5)の作製〕表2に示す材料に代
えて、表6に示す材料を使用した以外は、製造例3と同
様にして、緑色の(A)蛍光体を含有する感光性樹脂組
成物層を形成した。得られた(A)蛍光体を含有する感
光性樹脂組成物層の乾燥後の厚さは、60μmであっ
た。
【0087】
【表6】
【0088】次いで、製造例3と同様にして、(A)蛍
光体を含有する感光性樹脂組成物層を含む感光性エレメ
ント(A−5)を作製した。
【0089】製造例8 〔(B)感光性の熱可塑性樹脂層を含むフィルム(B−
1)の作製)表7に示す材料からなる樹脂溶液を、20
μmの厚さのポリエチレンテレフタレートフィルム上に
均一に塗布し、80〜110℃の熱風対流式乾燥機で1
0分間乾燥して蒸留水を除去し、(B)感光性の熱可塑
性樹脂層を形成した。得られた(B)感光性の熱可塑性
樹脂層の乾燥後の厚さは、70μmであった。
【0090】
【表7】
【0091】次いで、(B)感光性の熱可塑性樹脂層の
上に、厚さが25μmのポリエチレンフィルムをカバー
フィルムとして張り合わせて、(B)感光性の熱可塑性
樹脂層を含むフィルム(B−1)を作製した。
【0092】製造例9 〔熱可塑性樹脂層を含むフィルム(B−2)の作製)表
7に示す材料に代えて、表8に示す材料を使用した以外
は、製造例8と同様にして、熱可塑性樹脂層を形成し
た。得られた熱可塑性樹脂層の乾燥後の厚さは、70μ
mであった。
【0093】
【表8】
【0094】次いで、製造例8と同様にして、熱可塑性
樹脂層を含むフィルム(B−2)を作製した。
【0095】製造例3〜7で得られた(A)蛍光体を含
有する感光性樹脂組成物層を含む感光性エレメント(A
−1)、(A−2)、(A−3)、(A−4)及び(A
−5)並びに製造例8〜9で得られた(B)感光性の熱
可塑性樹脂層を含むフィルム(B−1)及び熱可塑性樹
脂層を含むフィルム(B−2)について、エッジフュー
ジョン性を下記の方法で評価し、結果を表9に示した。
【0096】〔エッジフュージョン性〕ロール状に巻き
取られた長さ90mの(A)蛍光体を有する感光性樹脂
組成物層からなる感光性エレメント及び(B)感光性の
熱可塑性樹脂層からなるフィルムを、温度が23℃、湿
度が60%Rhで保管し、ロール側面から感光層及び樹
脂層のしみ出しの様子を、6カ月間にわたって目視で評
価した。評価基準は次の通りである。 ○:エッジフュージョン性が良好なもの(6カ月間でも
感光層のしみ出しがないもの) ×:エッジフュージョン性が不良なもの(6カ月間で感
光層のしみ出しが発生したもの)
【0097】
【表9】
【0098】表9から、製造例5で作製した(A)蛍光
体を含有する感光性樹脂組成物層を含む感光性エレメン
ト(A−3)のみが、エッジフュージョン性が劣り、感
光性エレメントとしては、使用することが困難なもので
あった。
【0099】〔蛍光体パターンの作製〕 実施例1 〔(I)バリアリブが形成されたプラズマディスプレイ
パネル用基板上に、(A)蛍光体を含有する感光性樹脂
組成物層の上部に(B)感光性の熱可塑性樹脂層が配置
された状態で、(B)層を加熱圧着する工程〕PDP用
基板(ストライプ状のバイアリブ、バイアリブ間の開口
幅150μm、バイアリブの幅70μm、バイアリブの
高さ150μm)のバイアリブが形成された側に、製造
例3で得られた(A)蛍光体を含有する感光性樹脂組成
物層を含む感光性エレメント(A−1)を、ポリエチレ
ンフィルムを剥がしながら、真空ラミネータ(日立化成
工業(株)製、商品名VLM−1型)を用いて、ヒートシ
ュー温度が30℃、ラミネート速度が1.5m/分、気
圧が4000Pa以下、圧着圧力が5×104Paで積層し
た。
【0100】次いで、(A)蛍光体を含有する感光性樹
脂組成物層を含む感光性エレメント(A−1)のポリエ
チレンテレフタレートフィルムを剥離し、(A)蛍光体
を含有する感光性樹脂組成物層上に、製造例6で得られ
た(B)感光性の熱可塑性樹脂層を含むフィルム(B−
1)を、ポリエチレンフィルムを剥がしながら、ラミネ
ータ(日立化成工業(株)製、商品名HLM−3000
型)を用いて、ラミネート温度が110℃、ラミネート
速度が0.5m/分、圧着圧力が4×105Paで積層し
た。
【0101】〔(II)活性光線を像的に照射する工程〕
次いで、(B)感光性の熱可塑性樹脂層を含むフィルム
(B−1)のポリエチレンテレフタレートフィルム上
に、試験用フォトマスクを密着させて、(株)オーク製作
所製、HMW−590型露光機を使用し、100mJ/cm2
で活性光線を像的に照射した。
【0102】〔(III)現像により不要部を除去する工
程〕次いで、活性光線の照射後、常温で1時間放置した
後、1重量%炭酸ナトリウム水溶液を用いて、30℃で
70秒間スプレー現像した。現像後、80℃で10分間
乾燥し、東芝電材(株)製東芝紫外線照射装置を使用し
て、3J/cm2の紫外線照射を行った。
【0103】〔(IV)焼成により不要分を除去する工
程〕次いで、550℃で30分間加熱処理(焼成)を行
い、不必要な樹脂成分を除去し、PDP用基板の空間に
蛍光体パターンを形成させた。
【0104】〔蛍光体パターンの評価〕得られた蛍光体
パターンの断面を、実体顕微鏡及びSEMにより目視に
て観察し、蛍光体パターンの形成状況を評価し、結果を
表10に示した。評価基準は次の通りである。 ○:蛍光体層がPDP用基板の空間(バリアリブ壁面及
びセル底面上)に均一に形成されている ×:蛍光体層がPDP用基板の空間(バリアリブ壁面及
びセル底面上)に均一に形成されていない
【0105】実施例2 実施例1において、(A)蛍光体を含有する感光性樹脂
組成物層を含む感光性エレメント(A−1)に代えて、
(A)蛍光体を含有する感光性樹脂組成物層を含む感光
性エレメント(A−2)とし、(III)現像により不要
部を除去する工程を、下記に示すように代えた以外は、
実施例1と同様にして、蛍光体パターンを形成し、得ら
れた蛍光体パターンの形成状況を評価し、結果を表10
に示した。 〔(III)現像により不要部を除去する工程〕1重量%
炭酸ナトリウム水溶液を用いて現像した後、さらに、5
重量%のホウ砂及び20重量%のブチルカルビトールの
水溶液を用いて現像した。
【0106】実施例3 実施例1において、(A)蛍光体を含有する感光性樹脂
組成物層を含む感光性エレメント(A−1)に代えて、
(A)蛍光体を含有する感光性樹脂組成物層を含む感光
性エレメント(A−4)とした以外は、実施例1と同様
にして、蛍光体パターンを形成し、得られた蛍光体パタ
ーンの形成状況を評価し、結果を表10に示した。
【0107】実施例4 実施例1において、(A)蛍光体を含有する感光性樹脂
組成物層を含む感光性エレメント(A−1)に代えて、
(A)蛍光体を含有する感光性樹脂組成物層を含む感光
性エレメント(A−5)とした以外は、実施例1と同様
にして、蛍光体パターンを形成し、得られた蛍光体パタ
ーンの形成状況を評価し、結果を表10に示した。
【0108】比較例1 実施例1において、(B)感光性の熱可塑性樹脂層を含
むフィルム(B−1)を使用しなかった以外は、実施例
1と同様にして、蛍光体パターンを形成し、得られた蛍
光体パターンの形成状況を評価し、結果を表10に示し
た。
【0109】比較例2 実施例1において、(B)感光性の熱可塑性樹脂層を含
むフィルム(B−1)に代えて、熱可塑性樹脂層を含む
フィルム(B−2)とした以外は、実施例1と同様にし
て、蛍光体パターンを形成し、得られた蛍光体パターン
の形成状況を評価し、結果を表10に示した。
【0110】
【表10】
【0111】〔多色の蛍光体パターンの作製〕 実施例5 実施例1における(I)〜(III)の工程を行って得ら
れた、1色目の赤色のパターンが形成された基板を用い
て、実施例3における(I)〜(III)の工程を行い、
2色目の青色のパターンを形成し、次いで、実施例4に
おける(I)〜(III)の工程を行い、3色目の緑色の
パターンを形成して多色のパターンを作製した。得られ
た多色のパターンの膜べり状況を、実体顕微鏡及びSE
Mにより目視にて観察した結果、膜べりは発生していな
いものであった。次に、得られた多色のパターンを、実
施例1における(IV)の工程を行い、多色の蛍光体パタ
ーンを作製した。得られた多色の蛍光体パターンを、E
DAX社製 PV9900型「エネルギー分散型X線分
析装置(XMA)」(加速電圧 20kV)を用いて、各
色毎に、蛍光体の組成を測定し、混色の有無を確認した
結果、混色は見られなかった。
【0112】比較例3 実施例5において、(B)感光性の熱可塑性樹脂層を含
むフィルム(B−1)に代えて、熱可塑性樹脂層を含む
フィルム(B−2)とした以外は、実施例5と同様にし
て、多色のパターンを作製し、得られた多色のパターン
の膜べり状況を、実施例5と同様にして観察した結果、
膜べりが発生していた。また、得られた多色のパターン
を、実施例5と同様にして、多色の蛍光体パターンを作
製し、得られた多色の蛍光体パターンを、実施例5と同
様にして混色の有無を確認した結果、混色が見られた。
【0113】表10、実施例5及び比較例3の結果か
ら、(B)感光性の熱可塑性樹脂層を含むフィルムを使
用した実施例1〜4は、PDP用基板の空間における蛍
光体パターンの形成性(PDP用基板のバリアリブ壁面
及び空間底面上への埋め込み性)が良好であり、これと
比較して、(B)感光性の熱可塑性樹脂層を含むフィル
ムを使用しなかった比較例1は、PDP用基板の空間に
おける蛍光体パターンの形成性(PDP用基板のバリア
リブ壁面及び空間底面上への埋め込み性)が劣ることが
わかる。また、(B)感光性の熱可塑性樹脂層を含むフ
ィルム(B−1)に代えて、熱可塑性樹脂層を含むフィ
ルム(B−2)を使用した比較例2は、PDP用基板の
空間における蛍光体パターンの形成性(PDP用基板の
バリアリブ壁面及び空間底面上への埋め込み性)は良好
であったが、比較例3のように、膜べりが発生し、多色
の蛍光体パターンを形成した場合に、混色が発生するも
のであることがわかった。
【0114】
【発明の効果】請求項1記載の蛍光体パターンの製造法
は、PDP用基板の空間への埋め込み性(PDP用基板
のバリアリブ壁面及び空間底面上における蛍光体を有す
る感光性樹脂組成物層の形成性)が優れ、高精度で均一
な形状の蛍光体パターンを、混色なく形成できる。請求
項2記載の蛍光体パターンの製造法は、請求項1記載の
蛍光体パターンの製造法の効果を奏し、さらに作業性及
び膜べりの抑制に優れるものである。請求項3記載の蛍
光体パターンの製造法は、請求項1又は2記載の蛍光体
パターンの製造法の効果を奏し、より作業性に優れるも
のである。請求項4記載の蛍光体パターンの製造法は、
請求項1、2又は3記載の蛍光体パターンの製造法の効
果を奏し、より作業性に優れるものである。請求項5記
載の蛍光体パターンの製造法は、請求項1、2、3又は
4記載の蛍光体パターンの製造法の効果を奏し、より作
業性に優れるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】バリアリブが形成さされたPDP用基板の一例
を示した模式図である。
【図2】バリアリブが形成さされたPDP用基板の一例
を示した模式図である。
【図3】本発明の蛍光体パターンの製造法の各工程を示
した模式図である。
【図4】本発明の蛍光体パターンの製造法の各工程を示
した模式図である。
【図5】蛍光体を含有する感光性樹脂組成物層からなる
多色パターンを形成した状態を示した模式図である。
【図6】多色の蛍光体パターンを形成した状態を示した
模式図である。
【符号の説明】
1 …基板 2 …バリアリブ 3 …格子状放電空間 4 …ストライプ状放電空間 5 …蛍光体を有する感光性樹脂組成物層 5′…光硬化後の蛍光体を有する感光性樹脂組成物層 5′a…1色目のパターン 5′b…2色目のパターン 5′c…3色目のパターン 6 …感光性の熱可塑性樹脂層 6′…光硬化後の感光性の熱可塑性樹脂層 7 …加熱ロール 8 …フォトマスク 9 …活性光線 10 …蛍光体パターン 10a…1色目の蛍光体パターン 10b…2色目の蛍光体パターン 10c…3色目の蛍光体パターン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 田井 誠司 茨城県日立市東町四丁目13番1号 日立化 成工業株式会社茨城研究所内 (72)発明者 和田 有美子 茨城県日立市東町四丁目13番1号 日立化 成工業株式会社茨城研究所内 (72)発明者 丹野 清吉 茨城県日立市東町四丁目13番1号 日立化 成工業株式会社山崎工場内 (72)発明者 角丸 肇 茨城県日立市東町四丁目13番1号 日立化 成工業株式会社山崎工場内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (I)バリアリブが形成されたプラズマ
    ディスプレイパネル用基板上に、(A)蛍光体を含有す
    る感光性樹脂組成物層の上部に(B)感光性の熱可塑性
    樹脂層が配置された状態で、(B)層を加熱圧着する工
    程、 (II)活性光線を像的に照射する工程、 (III)現像により不要部を除去する工程および (IV)焼成により不要分を除去する工程の各工程を含む
    ことを特徴とする蛍光体パターンの製造法。
  2. 【請求項2】 (I)〜(III)の各工程を繰り返し
    て、赤、緑及び青に発色する蛍光体を含有する感光性樹
    脂組成物からなる多色のパターンを形成した後、(IV)
    の工程を行ない多色の蛍光体パターンを形成する請求項
    1記載の蛍光体パターンの製造法。
  3. 【請求項3】 (A)蛍光体を含有感光性樹脂組成物層
    が、(a)フィルム性付与ポリマ、(b)末端にエチレ
    ン性不飽和基を有する光重合性不飽和化合物、(c)活
    性光の照射により遊離ラジカルを生成する光開始剤及び
    (d)蛍光体を含むものである請求項1、2又は3記載
    の蛍光体パターンの製造法。
  4. 【請求項4】 (B)感光性の熱可塑性樹脂層が、
    (e)熱可塑性樹脂、(f)末端にエチレン性不飽和基
    を有する光重合性不飽和化合物及び(g)活性光の照射
    により遊離ラジカルを生成する光開始剤を含むものであ
    る請求項1、2、3又は4記載の蛍光体パターンの製造
    法。
  5. 【請求項5】 (III)現像により不要部を除去する工
    程において、(A)層及び(B)層が、同一の現像液を
    使用して現像する請求項1、2、3、4又は5記載の蛍
    光体パターンの製造法。
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