JPH09197412A - 液晶表示装置 - Google Patents

液晶表示装置

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JPH09197412A
JPH09197412A JP627096A JP627096A JPH09197412A JP H09197412 A JPH09197412 A JP H09197412A JP 627096 A JP627096 A JP 627096A JP 627096 A JP627096 A JP 627096A JP H09197412 A JPH09197412 A JP H09197412A
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crystal display
pair
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JP627096A
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Masao Kono
昌雄 河野
Masaharu Kamiyama
當治 神山
Toshio Shiga
俊夫 志賀
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Hitachi Ltd
Hitachi Consumer Electronics Co Ltd
Japan Display Inc
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Hitachi Device Engineering Co Ltd
Hitachi Ltd
Hitachi Consumer Electronics Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 スペーサが画素開口部に分散配置、あるい
は、凝集されるのを防止して、液晶表示パネルの表示品
質を向上させた液晶表示装置を提供する。 【解決手段】 一対の電極基板と、前記一対の電極基板
間に注入封止される液晶層(10)と、前記液晶層の中
に分散配置されるスペーサ(8)とを有し、前記一対の
電極基板のいずれか一方の電極基板が遮光膜(3)およ
びカラーフィルタ(4a,4b,4c)を備えた液晶表
示パネルを具備する液晶表示装置において、前記一対の
電極基板のいずれか一方の電極基板の前記液晶層と接す
る面の、前記遮光膜と相対向する位置にドット状の接着
層(16)を形成し、前記接着層により前記スペーサを
前記一対の電極基板のいずれか一方の電極基板の前記液
晶層と接する面に固定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液晶表示装置に係
わり、特に、画素開口部にスペーサが分散配置あるいは
凝集されるのを防止した液晶表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の液晶表示装置としては、ストライ
プ状のXY電極の交点の画素を駆動する単純マトリクス
型液晶表示装置と、画素毎に能動素子(例えば、薄膜ト
ランジスタ)を有しこの能動素子をスイッチング駆動す
るアクティブマトリクス型液晶表示装置に大別される。
【0003】図13は、従来の単純マトリクス形液晶表
示装置に使用されるカラーSTN(Super Twi
sted Nematic)方式の液晶表示パネルの概
略構成を示す断面図である。
【0004】図14は、図13に示すカラーSTN方式
の液晶表示パネルの1画素とその周辺を示す平面図であ
り、また、図15は、図14に示すC−C’切断線にお
ける断面を示す断面図である。
【0005】図13ないし図15において、1,2はガ
ラス基板、3は遮光膜、4a,4b,4cはそれぞれR
(赤色),G(緑色),B(青色)の3色のカラーフィ
ルタ、5は保護膜、6,7は配向膜、8はスぺーサ、9
はシール材、10は液晶層、11,12は偏光板、13
はセグメント電極、14はコモン電極、15は位相差板
である。
【0006】従来のカラーSTN方式の液晶表示パネル
装置においては、液晶層10を基準にして、ガラス基板
1側には帯状の透明導電膜(ITO)からなる複数のセ
グメント電極13が形成され、ガラス基板2側には帯状
の透明導電膜(ITO)からなる複数のコモン電極14
が形成される。
【0007】ガラス基板1の内側(液晶層側)には、複
数のセグメント電極13、配向膜7とが順次積層され、
ガラス基板2の内側(液晶層側)には、カラーフィルタ
(4a,4b,4c)および遮光膜3、保護膜5、複数
のコモン電極14、配向膜6とが順次積層される。
【0008】また、ガラス基板1の外側には、偏光板1
1および位相差板15が形成され、ガラス基板2の外側
には、偏光板12が形成される。
【0009】前記ガラス基板2、遮光膜3、カラーフィ
ルタ(4a,4b,4c)、保護膜5、コモン電極1
4、配向膜6および偏光板12が、コモン電極基板を構
成し、また、ガラス基板1、セグメント電極13、配向
膜7、偏光板11および位相差板15が、セグメント電
極基板を構成する。
【0010】コモン電極14は図14では左右方向に延
在し、上下方向に複数本配置され、また、セグメント電
極13は図14では上下方向に延在し、左右方向に複数
本配置される。
【0011】ここで、セグメント電極13は、それぞれ
R(赤色),G(緑色),B(青色)用のセグメント電
極から構成される。
【0012】また、カラーフィルタ(4a,4b,4
c)を取り巻くように、格子状の遮光膜3が形成され、
したがって、格子状の遮光膜3は、コモン電極14の
間、および、セグメント電極13の間に対向する位置に
配置される。
【0013】さらに、図13に示すように、液晶層10
には、液晶層10の厚さを均一に保つためのスペーサ8
が封入される。
【0014】ここで、スペーサ8としては、一般的に
は、ガラスファイバー、アルミナビーズ、プラスチック
ビーズ、シリカビーズ等が使用される。
【0015】また、液晶表示パネルの表示画質の関係か
ら、液晶表示パネルの使用状況、即ち、通常白地表示画
面(ノーマリホワイト)を利用する場合には、スペーサ
8としては透明なスペーサ8を、通常黒地表示画面(ノ
ーマリブラック)を利用する場合には、スペーサ8とし
ては黒色のスペーサ8を使用して、表示画質を向上させ
るようにしている。
【0016】また、前記スペーサ8は、スピンコート
法、スプレー分散法等により配向膜(6,7)の上に分
散配置されるが、量産性および大形の電極基板に対する
難易度の面からスプレー分散法が幅広く使用されてい
る。
【0017】このスプレー分散法とは、ガラスファイバ
ー、アルミナビーズ、プラスチックビーズ、あるいは、
シリカビーズなどの微粒子を、アルコール、フロン等の
揮発性溶液に、所定の割合で混合した揮発性分散液をス
プレーを用いて、配向膜の上に分散した後、揮発性溶液
を蒸発させて、スペーサとなる微粒子のみを配向膜の上
に分散配置する方法である。
【0018】図16、図17は、前記図13ないし図1
5に示す液晶表示パネルの製造方法の一例を説明するた
めの要部断面図である。
【0019】なお、図16、図17に示す製造方法は、
スペーサ8の分散配置方法としてスプレー分散法を使用
した方法である。
【0020】次に、前記図13ないし図15に示すカラ
ーSTN方式の液晶表示パネルの製造方法について図1
6、図17を用いて説明する。
【0021】(1)工程1 ガラス基板1およびガラス基板2を洗浄する。
【0022】(2)工程2 ガラス基板2の表面に遮光膜3を形成する。
【0023】(3)工程3 遮光膜3の開口部にR,G,Bのカラーフィルタ(4
a,4b,4c)を形成する。
【0024】(4)工程4 遮光膜3およびカラーフィルタ(4a,4b,4c)の
上に保護膜5を形成する。
【0025】(5)工程5 ガラス基板2の保護膜5の上にコモン電極14、また、
ガラス基板1上にセグメント電極13を形成する。
【0026】(6)工程6 ガラス基板1上のセグメント電極13、および、ガラス
基板2上のコモン電極14の表面を含む、ガラス基板1
およびガラス基板2の有効面全体に配向膜(6,7)を
形成した後、ラビング処理を施す。
【0027】(7)工程7 ガラス基板1の配向膜7(あるいはガラス基板2の配向
膜6)の表面上にアルコール系溶剤にスペーサ8を分散
させた分散液を吹き付け、スペーサ8が200〜300
個/mm2になるように分散配置する。
【0028】(8)工程8 ガラス基板2の外周辺部にシール剤9を塗布する。
【0029】(9)工程9 ガラス基板1とガラス基板2とのパターン面を合わせ、
ガラス基板(1,2)の外面を加圧αした状態で加熱し
シール材9を硬化させガラス基板1とガラス基板2とを
接着シールする。
【0030】(10)工程10 シール材9の開口部(図示せず)から液晶層10を注入
し、開口部をエポキシ樹脂等で封止し、その後、ガラス
基板1の外側に、偏光板11および位相差板15を形成
し、また、ガラス基板2の外側に、偏光板12を形成す
る。
【0031】図18は、従来のアクティブマトリクス型
液晶表示装置に使用されるカラーTFT(Thin F
ilm Transister)方式の液晶表示パネル
の1画素とその周辺を示す平面図であり、また、図19
は、図18に示すD−D’切断線における断面を示す断
面図である。
【0032】図18、図19において、101,102
はガラス基板(SUB1、SUB2)、103は遮光膜
(BM)、104a,104b,104cはそれぞれR
(赤色),G(緑色),B(青色)の3色のカラーフィ
ルタ(FIL(R),FIL(G),FIL(B))、
105,115は保護膜(PSV1,PSV2)、10
6,107は配向膜(ORI1,ORI2)、110は
液晶層(LC)、111,112は偏光板(POL1,
POL2)、113は画素電極(ITO1)、114は
コモン電極(ITO2)、116はゲート電極(G
T)、117はソース電極(SD1)、118はドレイ
ン電極(SD2)、119はアモルファスシリコン(A
S)、120a,120bは薄膜トランジスタ(TFT
1,TFT2)、121はデータライン(DL)、12
2はゲートライン(GL)、123は保持容量(Cad
d)、124は絶縁膜(GI)、125,126,12
7,128は酸化シリコン膜(SIO)である。
【0033】図18、図19に示すカラーTFT方式の
液晶表示パネルにおいて、各画素は隣接する2本の走査
信号線(ゲートライン(GL))と、隣接する2本の映
像信号線はデータライン(DL))との交差領域(4本
の信号線で囲まれた領域)内に配置され、各画素は、2
個の薄膜トランジスタ(120a,120b)と、画素
電極113および保持容量123を含んでいる。
【0034】ゲートライン122は図18では左右方向
に延在し、上下方向に複数本配置され、また、データラ
イン121は図18では上下方向に延在し、左右方向に
複数本配置される。
【0035】各薄膜トランジスタ(120a,120
b)は、ゲート電極116と、ゲート絶縁膜として用い
られる絶縁膜124と、アモルファスシリコン119
と、ソース電極117と、ドレイン電極118とを有す
る。
【0036】ゲート電極116は、ゲートライン122
から垂直方向に突出する形で、ゲートライン122と連
続して一体的に形成され、また、ゲート電極116とゲ
ートライン122とは単層の第2導電膜(g2)で形成
され、さらに、ゲート電極116とゲートライン122
上には陽極酸化膜(AOF)が形成されている。
【0037】ソース電極117とドレイン電極118と
は、N(+)型半導体層(d0)に接触する第2導電膜
(d2)とその上に形成された第3導電膜(d3)とか
ら構成され、また、ドレイン電極118はデータライン
121に接続され、ソース電極117は画素電極113
に接続される。
【0038】また、データライン121は、ドレイン電
極118と同層の第2導電膜(d2)とその上に形成さ
れた第3導電膜(d3)とから構成され、画素電極11
3は透明な第1導電膜(d1)で形成される。
【0039】図18、図19に示すカラーTFT方式の
液晶表示パネルにおいて、液晶層100を基準にして、
ガラス基板101には薄膜トランジスタ(120a,1
20b)および画素電極113が形成され、ガラス基板
102にはカラーフィルタ(104a,104b,10
4c)および遮光膜103が形成される。
【0040】ガラス基板102の内側(液晶層側)に
は、カラーフィルタ(104a,104b,104c)
および遮光膜103、保護膜115、透明導電膜からな
るコモン電極114、配向膜107とが順次積層され
る。
【0041】ガラス基板101の内側(液晶層側)に
は、ゲート電極116およびゲートライン122、絶縁
膜124、アモルファスシリコン119、画素電極11
3、データライン121、ソース電極117、ドレイン
電極118、保護膜105、配向膜106とが順次積層
される。
【0042】また、ガラス基板(101,102)の外
側には、それぞれ偏光板(111,112)が形成さ
れ、さらに、各ガラス基板(101,102)の両面に
はディップ処理等によって形成された酸化シリコン膜
(125〜128)が形成されている。
【0043】ガラス基板102、カラーフィルタ(10
4a,104b,104c)、遮光膜103、保護膜1
15、コモン電極114、配向膜107および偏光板1
12が、フィルタ電極基板を構成する。
【0044】ガラス基板101、ゲートライン122、
絶縁膜124、画素電極113、データライン121、
薄膜トランジスタ(120a,120b)、保護膜10
5、配向膜106および偏光板111が、TFT電極基
板を構成する。
【0045】また、図19には図示していないが、液晶
層110には、液晶層110の厚さを均一に保つための
スペーサが封入される。
【0046】前記図18、図19に示すカラーTFT方
式の液晶表示パネルにおいて、フィルタ電極基板の製造
方法は、前記図16、図17に示すガラス基板2の製造
方法において、工程1でディップ処理等によって酸化シ
リコン膜(125,126)を形成し、また、工程5に
おいて全面に透明導電膜を形成する以外は、前記図1
6、図17に示すガラス基板2の製造方法と同じであ
る。
【0047】しかしながら、TFT電極基板の製造方法
は、前記図16、図17に示すガラス基板1の製造方法
における工程1〜工程5が、図20に示す工程に変更さ
れる。
【0048】図20は、前記図18または図19に示す
カラーTFT方式の液晶表示パネルのTFT電極基板の
製造方法の一例を説明するための図である。
【0049】次に、前記図18または図19に示すカラ
ーTFT方式の液晶表示パネルのTFT電極基板の製造
方法について図20を用いて説明する。
【0050】(11)工程11 ガラス基板101の両面に、ディップ処理等によって酸
化シリコン膜(127,128)を形成し、ガラス基板
101の表面に、ゲート電極116およびゲートライン
122を形成し、さらに、陽極酸化膜(AOF)を形成
する。
【0051】(12)工程12 ガラス基板102上のゲート電極116およびゲートラ
イン122の表面を含む、ガラス基板101の有効面全
体に絶縁膜124を形成し、絶縁膜124上に、アモル
ファスシリコン119およびN(+)型半導体層(d
0)を形成する。
【0052】(13)工程13 アモルファスシリコン119およびN(+)型半導体層
(d0)形成された領域以外の絶縁膜124上に、画素
電極113を形成する。
【0053】(14)工程14 アモルファスシリコン119および画素電極113と電
気的に接続されるように、ソース電極117、ドレイン
電極118およびデータライン121を形成する。
【0054】(15)工程15 アモルファスシリコン119、画素電極113、ソース
電極117、ドレイン電極118およびデータライン1
21の表面を含む、ガラス基板101の有効面全体に保
護膜105を形成する。
【0055】以下、前記図16、図17に示す工程6か
ら工程10を経て、前記図18、図19に示すカラーT
FT方式の液晶表示パネルが製造される。
【0056】図21は、前記図13ないし図15に示す
液晶表示パネルのスペーサ8の配置状態の一例を示す図
であり、図21に示す例は、画素の大きさが0.27m
m×0.17mm(L10=0.27mm、S10=
0.17mm、TL10=TS10=0.03mm)
で、また、スペーサ8としてアクリル系の直径が0.0
06mmである球状の透明ポリマービーズを用いた例で
ある。
【0057】図22は、前記図18、図19に示す液晶
表示パネルのスペーサ8の配置状態の一例を示す図であ
る。
【0058】図22に示す例は、画素の大きさが0.2
25mm×0.07mm(L11=0.225mm、S
11=0.07mm、TL11=0.075mm、TS
11=0.03mm)で、また、スペーサ8としてアク
リル系の直径が0.005mm球状の透明ポリマービー
ズを用いた例である。
【0059】図21または図22に示す例では、1画素
あたり約18〜24個のスペーサ8がランダムに分散配
置され、液晶層10の厚さを均一に保っている。
【0060】
【発明が解決しようとする課題】従来のカラーSTN方
式の液晶表示パネルあるいはカラーTFT方式の液晶表
示パネルにおいては、液晶表示パネルのコントラスト比
が低下する、表示輝度が低下する、表示むらが発生する
という問題点があった。
【0061】この問題点は、主に、スペーサに起因する
ものであり、この問題点は、液晶表示パネルの最大の欠
点となっている。
【0062】即ち、従来の液晶表示パネルにおいては、
液晶表示パネルにおける光の透過率は、液晶層(図15
の10あるいは図19の110)の厚さに依存するた
め、スペーサの分散配置密度が低密度になると液晶層の
ギャップ長にばらつきが発生し、これにより液晶表示パ
ネルの表示面に色むら等の表示むらが生じ、カラー液晶
表示パネルの表示品質を低下させるという問題点があっ
た。
【0063】また、スペーサとして透明なスペーサを使
用した場合には、バックライトからの照射光はスペーサ
を透過するので、スペーサの分散配置密度が高密度にな
るとバックライトからの照射光の光漏れが発生して、液
晶表示パネルの表示面が黒を表示している場合には、そ
の部分だけが明るく発光し、逆に、スペーサとして黒色
のスペーサを使用した場合には、バックライトからの照
射光はスペーサを透過しないので、スペーサの分散配置
密度が高密度になるとバックライトからの照射光が透過
せず、液晶表示パネルの表示面が白を表示している場合
には、その部分だけが暗くなり、どちらにしてもコント
ラスト比を低下させるという問題点があった。
【0064】さらに、画素内にもスペーサが分散配置さ
れるため、表示輝度が低下するという問題点もあった。
【0065】図23は、スペーサの分散配置密度と、従
来の液晶表示パネルのコントラスト比および表示むらと
の関係を示すグラフである。
【0066】図23に示すように、スペーサの分散配置
密度が高密度になると、コントラスト比が低下するのに
対して、表示むらレベルが向上、即ち、表示むらの発生
が少なくなり、逆に、スペーサの分散配置密度が低密度
になると、コントラスト比が向上するのに対して、表示
むらの発生が多くなる。
【0067】このように、スペーサの分散配置密度によ
って、液晶表示パネルのコントラスト比と表示むらとは
相反する特性を示す。
【0068】したがって、実際の液晶表示パネルを製造
するにあたっては、図23に示すように、あるレベル以
上の表示むらレベルを確保するためには、コントラスト
比を犠牲にする必要があった。
【0069】また、前記スプレー分散法等により、スペ
ーサを配向膜(図15の6,7あるいは図19の10
6,107)上に分散配置する場合に、スペーサが画素
開口部、即ち、格子状の遮光膜(図15の3あるいは図
19の103)の間に形成されるカラーフィルタ(図1
5の4a,4b,4cあるいは図19の104a,10
4b,104c)の部分に凝集する場合があった。
【0070】さらに、シール材(図13の9)の開口部
から液晶層を注入・封止する場合、あるいは、シール材
の開口部から液晶層を注入・封止した後に振動(落下
等)を与えた場合等にも、スペーサが移動することによ
り、スペーサが画素開口部に凝集する場合があった。
【0071】これにより、前記した理由と同じ理由によ
り、スペーサとして透明なスペーサを使用した場合に
は、バックライトからの照射光の光漏れが発生してその
部分だけが常に明るく発光し、また、スペーサとして黒
色のスペーサを使用した場合には、バックライトからの
照射光が透過せずその部分だけが常に暗くなり、液晶表
示パネルの表示品質を損なうという問題点があった。
【0072】さらに、液晶表示パネルにおける光の透過
率は、液晶層の厚さに依存しており、そのギャップ長の
ばらつきが0.05μm以上になると、その特性差が顕
著に表れ、液晶表示パネルの表示面に色むら等の表示む
らが生じ、液晶表示パネルの表示品質を著しく損なわせ
る。
【0073】そのため、従来の液晶表示装置において
は、液晶層のギャップ長を均一にするために、配向膜の
平坦化、スペーサの寸法精度に細心の注意を払って製造
していたが、いずれの場合にも製造コストが高くなると
いう問題点があった。
【0074】本発明は、前記従来技術の問題点を解決す
るためになされたものであり、本発明の目的は、液晶表
示装置において、液晶表示パネル内のスペーサが液晶表
示パネルの画素開口部に分散配置、あるいは、凝集され
るのを防止して、液晶表示パネルの表示品質を向上させ
ることが可能となる技術を提供することにある。
【0075】本発明の前記目的並びにその他の目的及び
新規な特徴は、本明細書の記載及び添付図面によって明
らかにする。
【0076】
【課題を解決するための手段】本願において開示される
発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、
下記の通りである。
【0077】(1)一対の電極基板と、前記一対の電極
基板間に注入封止される液晶層と、前記液晶層の中に分
散配置されるスペーサとを有し、前記一対の電極基板の
いずれか一方の電極基板が遮光膜およびカラーフィルタ
を備えた液晶表示パネルを具備する液晶表示装置におい
て、前記一対の電極基板のいずれか一方の電極基板の前
記液晶層と接する面の、前記遮光膜と相対向する位置に
ドット状の接着層を形成し、前記接着層により前記スペ
ーサを前記一対の電極基板のいずれか一方の電極基板の
前記液晶層と接する面に固定することを特徴とする。
【0078】(2)前記(1)の手段において、前記液
晶表示パネルが、能動素子を有するアクティブマトリク
ス型の液晶表示パネルであり、前記接着層が前記能動素
子が形成される領域以外の領域に形成されることを特徴
とする。
【0079】(3)一対の電極基板と、前記一対の電極
基板間に注入封止される液晶層と、前記液晶層の中に分
散配置されるスペーサとを有し、前記一対の電極基板の
いずれか一方の電極基板が遮光膜およびカラーフィルタ
を備えた液晶表示パネルを具備する液晶表示装置の製造
方法において、前記一対の電極基板をそれぞれ製造する
工程と、前記一対の電極基板のいずれか一方の電極基板
の前記液晶層と接する面の、前記遮光膜と相対向する位
置にドット状の接着層を形成する工程と、前記一対の電
極基板のいずれか一方の電極基板の前記液晶層と接する
面にスペーサを分散配置する工程と、前記接着層に接着
されたスペーサ以外のスペーサを除去する工程と、前記
一対の電極基板を重ね合わせ加熱加圧して前記一対の電
極基板を組み立てるとともに、前記スペーサを前記一対
の電極基板のいずれか一方の電極基板の前記液晶層と接
する面に固着する工程と、前記一対の電極基板間に液晶
を注入封止する工程とを具備することを特徴とする。
【0080】前記(1)ないし(3)手段によれば、液
晶表示装置において、液晶表示パネルの一方の電極基板
の液晶層と接する面の、遮光膜と相対向する位置にドッ
ト状の接着層を形成して、当該接着層にスペーサを固定
するようにしたので、当該接着層の上にのみスペーサを
分散配置することが可能となる。
【0081】これにより、スペーサが画素開口部に分散
配置、あるいは、凝集されることを防止して、液晶表示
装置の表示品質を向上させることが可能となる。
【0082】
【発明の実施の形態】以下、本発明の発明の実施の形態
を図面を参照して詳細に説明する。
【0083】なお、発明の実施の形態を説明するための
全図において、同一機能を有するものは同一符号を付
け、その繰り返しの説明は省略する。
【0084】図1は、本発明の一発明の実施の形態であ
る単純マトリクス形液晶表示装置に使用されるカラーS
TN(Super Twisted Nematic)
方式の液晶表示パネルの概略構成を示す断面図である。
【0085】図2は、図1に示すカラーSTN方式の液
晶表示パネルの1画素とその周辺の断面を示す断面図で
ある。
【0086】図1または図2において、1,2はガラス
基板、3は遮光膜、4a,4b,4cはそれぞれR(赤
色),G(緑色),B(青色)の3色のカラーフィル
タ、5は保護膜、6,7は配向膜、8はスぺーサ、9は
シール材、10は液晶層、11,12は偏光板、13は
セグメント電極、14はコモン電極、15は位相差板、
16は接着層である。
【0087】図1または図2に示す液晶表示パネルは、
コモン電極基板の配向膜6上に接着層16を形成するよ
うにした点で、前記図13ないし図15に示す液晶表示
パネルと相違している。
【0088】以下、本発明の実施の形態の液晶表示装置
の液晶表示パネルについて、従来の液晶表示装置の液晶
表示パネルと相違する点を中心に説明する。
【0089】本発明の実施の形態の液晶表示装置の表示
パネルにおいては、コモン電極基板の配向膜6上にエポ
キシ系の接着剤等からなる接着層16が形成される。
【0090】ここで、この接着層16が形成される位置
は、遮光膜3と相対向する位置、即ち、格子状の遮光膜
3の内側で、また、所定間隔を有するドット状に形成さ
れる。
【0091】したがって、本発明の実施の形態では、ガ
ラスファイバー、アルミナビーズ、プラスチックビー
ズ、あるいは、シリカビーズなどのスペーサ8を、前記
スプレー分散法等により配向膜6上に分散配置した場合
に、接着層16の上に分散されたスペーサ8は接着層1
6に接着される。
【0092】その後、エアーブロー、機械的な振動等に
より画素開口部のスペーサ8を取り除くことにより、配
向膜6上の格子状の遮光膜3に対向する位置で、所定の
間隔を有するドット状にスペーサ8を配置することが可
能となる。
【0093】なお、接着層16を格子状の遮光膜3の内
側の全面に形成すると、前記スプレー分散法等によりス
ペーサ8を配向膜6上に分散配置した場合に、スペーサ
8が格子状の遮光膜3の内側の全面に接着されので、エ
アーブロー、機械的な振動等により画素開口部のスペー
サ8を取り除くのが困難となる。
【0094】しかしながら、発明の実施の形態では、接
着層16を格子状の遮光膜3の内側で、所定間隔を有す
るドット状に形成したので、エアーブロー、機械的な振
動等により画素開口部のスペーサ8を簡単に取り除くこ
とが可能となる。
【0095】図3は、図1または図2に示す液晶表示パ
ネルのスペーサ8の配置状態の一例を示す図であり、図
3に示す例は、画素の大きさが0.27mm×0.17
mm(L1=0.27mm、S1=0.17mm、TL
1=TS1=0.03mm)で、また、スペーサ8を長
辺方向に0.15mm(L0=0.15mm)、短辺方
向に0.2mm(S0=S1+TS1=0.2mm)の
間隔で分散配置し、さらに、スペーサ8としてアクリル
系の直径が0.006mmである球状の透明ポリマービ
ーズを用いた例である。
【0096】なお、スペーサ8の配置状態は、図3に示
す配置状態に限定されるものではなく、例えば、図3の
D列に示すように、液晶表示パネルの製造上の耐圧縮加
重を考慮して適宜選択可能である。
【0097】また、本発明はアクティブマトリクス形液
晶表示装置に使用されるカラーTFT方式の液晶表示パ
ネルにも使用可能であり、図4に、図19に示すカラー
TFT方式の液晶表示パネルのフィルタ電極基板の配向
膜107上に接着層16を形成した例について説明す
る。
【0098】図4は、本発明の他の発明の実施の形態で
あるアクティブマトリクス形液晶表示装置に使用される
カカラーTFT方式の液晶表示パネルのスペーサ8の配
置状態の一例を示す図であり、図4に示す例は、画素の
大きさが0.225mm×0.07mm(L4=0.2
25mm、S4=0.07mm、TL4=0.075m
m、TS4=0.03mm)で、また、スペーサ8を長
辺方向に0.1mm(L3=0.1mm)、短辺方向に
薄膜トランジスタ(120a,120b)の領域をさけ
て0.1mm(S3=0.1mm、S5=0.05m
m)の間隔で分散配置し、さらに、スペーサ8としてア
クリル系の直径が0.005mm球状の透明ポリマービ
ーズを用いた例である。
【0099】図4に示すカラーTFT方式の液晶表示パ
ネルにおいては、薄膜トランジスタ(120a,120
b)の領域を避けて、格子状の遮光膜103の内側に配
置されるように、スペーサ8をフィルタ電極基板の配向
膜107上に接着層16を形成する。
【0100】以上説明したように、本発明の実施の形態
では、スペーサ8を配向膜(6,106)上に分散配置
した後、エアーブロー、機械的な振動等により画素開口
部のスペーサ8を取り除き、配向膜(6,106)上の
格子状の遮光膜(3,103)に対向する位置にのみ、
スペーサ8を配置することが可能となる。
【0101】また、シール材9の開口部から液晶層(1
0,110)を注入・封止する場合、あるいは、シール
材の開口部から液晶層を注入・封止した後に振動(落下
等)を与えた場合等にも、スペーサ8は接着層16に固
定されるので、スペーサ8が移動することがなくなる。
【0102】したがって、本発明の実施の形態によれ
ば、スペーサ8が画素開口部以外の領域に、その一端を
固定して分散配置されので、画素開口部にスペーサ8が
配置されることがなくなり、これにより、スペーサ8に
起因するバックライトからの照射光の光漏れがなくな
り、液晶表示パネルのコントラスト比を向上させ、か
つ、表示輝度を向上させることが可能となる。
【0103】また、本発明の実施の形態によれば、液晶
層の注入封止あるいは機械的振動等により、スペーサ8
が移動、あるいは、スペーサ8が画素開口部に凝集され
ることがなくなり、液晶表示パネルの表示品質を向上さ
せることが可能となる。
【0104】また、本発明の実施の形態によれば、液晶
層の注入封止あるいは機械的振動等により、スペーサ8
が移動して、能動素子(例えば、薄膜トランジスタ12
0a,120b)を破壊することがなくなり、液晶表示
パネルの信頼性を向上させることが可能となる。
【0105】また、本発明の実施の形態によれば、スペ
ーサ8の0.05μm以下の寸法ばらつきは接着層16
により吸収することができるので、これにより、液晶層
のギャップ長を均一にでき、表示むらの発生を防止する
ことが可能となる。
【0106】また、本発明の実施の形態によれば、材料
コスト等の製造コストが大幅に高くなることもない。
【0107】前記接着層16は、配向膜6を形成した後
に、転写印刷法、スクリーン印刷法、あるいは、フォト
リソグラフィ技術を用いて形成することができる。
【0108】図5は、接着層16を、転写印刷法により
カラーSTN方式の液晶表示パネルの配向膜6上に形成
する方法を説明するための図であり、図6は、図5に示
すA−A’線で切断した断面図、図7は、図5に示す転
写印刷ロールの表面を示す正面図である。
【0109】図5ないし図7において、6は配向膜、2
05は接着剤、201は転写印刷ロール、202はコモ
ン電極基板、203は転写印刷ロール201の表面に形
成された凸状の印台、204はタンクである。
【0110】なお、転写印刷ロール201の表面に形成
された印台203は、直径が約0.02mmの円筒状で
あり、また、前記印台203は、長辺方向が0.2mm
(L5=0.2mm)、短辺方向が0.15mm(L6
=0.15mm)の間隔で設けられ、これにより、接着
層16(スペーサ8)の配置位置が、図3に示す例と一
致するように設計加工されている。
【0111】図5ないし図7に示す転写印刷法では、転
写印刷ロール201とコモン電極基板202との位置を
合わせ、転写印刷ロール201を配向膜6に接触させ、
その後、図5に示すB、B’の方向に転写印刷ロール2
01を回転させる。
【0112】これにより、タンク204内の接着剤20
5は、転写印刷ロール201の表面に形成された印台2
03に転写され、さらに、印台203からコモン電極基
板202の配向膜6の上に転写される。
【0113】図8は、接着層16を、スクリーン印刷法
によりカラーTFT方式の液晶表示パネルの配向膜10
6上に形成する方法を説明するための図であり、図9
は、図8に示す印刷マスクの平面を示す図である。
【0114】図8または図9において、205は接着
剤、211は印刷マスク、212は位置合わせマーク、
213は印刷パターン、214はスキージ、215は印
刷台、216はフィルタ電極基板である。
【0115】なお、印刷パターン213は、直径が約
0.02mmの円状であり、また、接着層16(スペー
サ8)の配置位置が、図4に示す例と一致するように設
計加工されている。
【0116】図8または図9に示すスクリーン印刷法で
は、フィルタ電極基板216を印刷台215にセット
し、印刷マスク211の位置合わせマーク212とフィ
ルタ電極基板216の位置合わせマークとを合わせて固
定し、印刷マスク211の表面に接着剤205を乗せス
キージ214を移動させて、フィルタ電極基板216に
形成された配向膜106上に接着層16を印刷塗布す
る。
【0117】図10は、接着層16を、フォトリソグラ
フィ技術を用いてカラーSTN方式の液晶表示パネルの
配向膜6上に形成する方法の一例を示す図である。
【0118】始めに、図10(A)に示すように、ガラ
ス基板1上に、遮光膜3およびカラーフィルタ(4a,
4b,4c)、保護膜5、コモン電極14、配向膜6を
順次形成したコモン電極基板上に、ネガ型フォトレジス
ト膜221を形成する。
【0119】次に、フォトレジスト膜221の上に、フ
ォトマスク222を配置し、フォトフォトレジスト膜2
21に光を照射する。
【0120】次に、図10(B)に示すように、フォト
レジスト膜221の露光されない部分を現像、除去し、
図10(C)に示すように、その上に接着層16を形成
する。
【0121】次に、図10(D)に示すように、フォト
レジスト膜221を除去し、ドット状の接着層16を形
成する。
【0122】図11、図12は、転写印刷法、あるい
は、スクリーン印刷法を用いて、図1に示すカラーST
N方式の液晶表示パネルを製造する製造方法の一例を説
明するための要部平面図および要部断面図である。
【0123】(1)工程1 ガラス基板2に、遮光膜3、カラーフィルタ(4a,4
b,4c)、保護膜5、コモン電極14および配向膜6
を形成する。
【0124】(2)工程2 ガラス基板2と印刷マスク211との位置を合わせ、印
刷マスク211をガラス基板2の表面に形成された配向
膜6上に載置し、印刷マスク211の表面に接着剤20
5を乗せスキージ214を移動させて、配向膜6上に接
着層16を印刷塗布する。
【0125】あるいは、ガラス基板2と転写印刷ロール
201との位置を合わせ、転写印刷ロール201をガラ
ス基板2の表面に形成された配向膜6上に載置し、転写
印刷ロール201を回転させて、印台203に転写され
たタンク204内の接着剤205を配向膜6の上に転写
し、配向膜6上に接着層16を転写印刷する。
【0126】ここで、接着剤205としては、シール剤
9と同質の熱硬化型エポキシ樹脂材料を使用する。
【0127】(3)工程3 接着層16がドット状に形成された配向膜6上にスペー
サ8をスプレー分散法等により分散配置する。
【0128】その後、機械的な振動あるいはエアーによ
りスペーサ8を除去することにより、接着層16に付着
したスペーサ8以外のスペーサ8除去する。
【0129】(4)工程4 ガラス基板2の外周辺部にシール剤9を塗布する。
【0130】(5)工程5 ガラス基板1とガラス基板2とのパターン面を合わせ、
ガラス基板(1,2)の外面を加圧αした状態で加熱
し、接着層16およびシール材9を硬化させて、ガラス
基板1とガラス基板2とを接着シールするとともに、ス
ペーサ8の一端を配向膜6に固定する。
【0131】以下、シール材9の開口部(図示せず)か
ら液晶層10を注入し、開口部をエポキシ樹脂等で封止
し、その後、ガラス基板1の外側に、偏光板11および
位相差板15を形成し、また、ガラス基板2の外側に、
偏光板12を形成する。
【0132】なお、接着層16は、ガラス基板1上に形
成することも可能である。
【0133】以上、本発明を発明の実施の形態に基づき
具体的に説明したが、本発明は、前記発明の実施の形態
に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲
で種々変更し得ることは言うまでもない。
【0134】
【発明の効果】本願において開示される発明のうち代表
的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば、下
記の通りである。
【0135】(1)本発明によれば、液晶表示装置の液
晶表示パネルにおいて、スペーサが画素開口部以外の領
域に、その一端が接着層により固定されて分散配置され
るので、スペーサが画素開口部に分散配置されることが
なくなり、液晶表示パネルのコントラスト比を向上さ
せ、かつ、表示輝度を向上させることが可能となる。
【0136】(2)本発明によれば、液晶表示装置の液
晶表示パネルにおいて、スペーサが画素開口部以外の領
域に、その一端が接着層により固定されて分散配置され
るので、液晶層の注入封止あるいは機械的振動等によ
り、スペーサが移動、あるいは、スペーサが画素開口部
に凝集されることがなくなり、液晶表示パネルの表示品
質を向上させることが可能となる。
【0137】(3)本発明によれば、液晶表示装置の液
晶表示パネルにおいて、スペーサが画素開口部以外の領
域に、その一端が接着層により固定されて分散配置され
るので、液晶層の注入封止あるいは機械的振動等によ
り、スペーサが移動して、能動素子を破壊することがな
くなり、液晶表示パネルの信頼性を向上させることが可
能となる。
【0138】(4)本発明によれば、液晶表示装置の液
晶表示パネルにおいて、スペーサが画素開口部以外の領
域に、その一端が接着層により固定されて分散配置され
るので、スペーサの寸法ばらつきが接着層により吸収さ
れ、これにより、材料コスト等の製造コストを大幅に上
昇させることなく、液晶層のギャップ長を均一にでき、
表示むらの発生を防止することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一発明の実施の形態である単純マトリ
クス形液晶表示装置に使用されるカラーSTN(Sup
er Twisted Nematic)方式の液晶表
示パネルの概略構成を示す断面図である。
【図2】図1に示すカラーSTN方式の液晶表示パネル
の1画素とその周辺の断面を示す断面図である。
【図3】図1または図2に示す液晶表示パネルのスペー
サ8の配置状態の一例を示す図である。
【図4】本発明の他の発明の実施の形態であるアクティ
ブマトリクス形液晶表示装置に使用されるカラーTFT
(Thin Film Transister)方式の
液晶表示パネルのスペーサ8の配置状態の一例を示す図
である。
【図5】接着層16を、転写印刷法によりカラーSTN
方式の液晶表示パネルの配向膜6上に形成する方法を説
明するための図である。
【図6】図5に示すA−A’線で切断した断面図であ
る。
【図7】図5に示す転写印刷ロールの表面を示す正面図
である。
【図8】接着層16を、スクリーン印刷法によりカラー
TFT方式の液晶表示パネルの配向膜106上に形成す
る方法を説明するための図である。
【図9】図8に示す印刷マスクの平面を示す図である。
【図10】接着層16を、フォトリソグラフィ技術を用
いてカラーSTN方式の液晶表示パネルの配向膜6上に
形成する方法の一例を示す図である。
【図11】転写印刷法、あるいは、スクリーン印刷法を
用いて、図1に示すカラーSTN方式の液晶表示パネル
を製造する製造方法の一例を説明するための要部平面図
および要部断面図である。
【図12】転写印刷法、あるいは、スクリーン印刷法を
用いて、図1に示すカラーSTN方式の液晶表示パネル
を製造する製造方法の一例を説明するための要部平面図
および要部断面図である。
【図13】従来の単純マトリクス形液晶表示装置に使用
されるカラーSTN方式の液晶表示パネルの概略構成を
示す断面図である。
【図14】図13に示すカラーSTN方式の液晶表示パ
ネルの1画素とその周辺を示す平面図である。
【図15】図14に示すC−C’切断線における断面を
示す断面図である。
【図16】図13ないし図15に示す液晶表示パネルの
製造方法の一例を説明するための要部断面図である。
【図17】図13ないし図15に示す液晶表示パネルの
製造方法の一例を説明するための要部断面図である。
【図18】従来のアクティブマトリクス型液晶表示装置
に使用されるカラーTFT方式の液晶表示パネルの1画
素とその周辺を示す平面図である。
【図19】図18に示すD−D’切断線における断面を
示す断面図である。
【図20】図18または図19に示すカラーTFT方式
の液晶表示パネルのTFT電極基板の製造方法の一例を
説明するための図である。
【図21】図13ないし図15に示す液晶表示パネルの
スペーサ8の配置状態の一例を示す図である。
【図22】図18または図19に示す液晶表示パネルの
スペーサ8の配置状態の一例を示す図である。
【図23】スペーサの分散配置密度と、従来の液晶表示
パネルのコントラスト比および表示むらとの関係を示す
グラフである。
【符号の説明】
1,2,101,102…ガラス基板、3,103…遮
光膜、4a,4b,4c,104a,104b,104
c…R(赤色),G(緑色),B(青色)のカラーフィ
ルタ、5,105,115……保護膜、6,7,10
6,107…配向膜、8…スぺーサ、9…シール材、1
0,110…液晶層、11,12,111,112…偏
光板、13…セグメント電極、14,114…コモン電
極、15…位相差板、16…接着層、113…画素電
極、116…ゲート電極、117…ソース電極、118
…ドレイン電極、119…アモルファスシリコン、12
0a,120b…薄膜トランジスタ、121…データラ
イン、122…ゲートライン、123…保持容量、12
4……縁膜膜、125,126,127,128…酸化
シリコン膜、201…転写印刷ロール、202…コモン
電極基板、203…転写印刷ロール201の表面に形成
された凸状の印台、204…タンク、205…接着剤、
211…印刷マスク、212…位置合わせマーク、21
3…印刷パターン、214…スキージ、215…印刷
台、216…フィルタ電極基板、221…ネガ型フォト
レジスト膜、222…フォトマスク。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 志賀 俊夫 千葉県茂原市早野3681番地 日立デバイス エンジニアリング株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一対の電極基板と、前記一対の電極基板
    間に注入封止される液晶層と、前記液晶層の中に分散配
    置されるスペーサとを有し、前記一対の電極基板のいず
    れか一方の電極基板が遮光膜およびカラーフィルタを備
    えた液晶表示パネルを具備する液晶表示装置において、
    前記一対の電極基板のいずれか一方の電極基板の前記液
    晶層と接する面の、前記遮光膜と相対向する位置にドッ
    ト状の接着層を形成し、前記接着層により前記スペーサ
    を前記一対の電極基板のいずれか一方の電極基板の前記
    液晶層と接する面に固定することを特徴とする液晶表示
    装置。
  2. 【請求項2】 前記液晶表示パネルが、能動素子を有す
    るアクティブマトリクス型の液晶表示パネルであり、前
    記接着層が前記能動素子が形成される領域以外の領域に
    形成されることを特徴とする請求項1に記載された液晶
    表示装置。
  3. 【請求項3】 一対の電極基板と、前記一対の電極基板
    間に注入封止される液晶層と、前記液晶層の中に分散配
    置されるスペーサとを有し、前記一対の電極基板のいず
    れか一方の電極基板が遮光膜およびカラーフィルタを備
    えた液晶表示パネルを具備する液晶表示装置の製造方法
    において、前記一対の電極基板をそれぞれ製造する工程
    と、前記一対の電極基板のいずれか一方の電極基板の前
    記液晶層と接する面の、前記遮光膜と相対向する位置に
    ドット状の接着層を形成する工程と、前記一対の電極基
    板のいずれか一方の電極基板の前記液晶層と接する面に
    スペーサを分散配置する工程と、前記接着層に接着され
    たスペーサ以外のスペーサを除去する工程と、前記一対
    の電極基板を重ね合わせ加熱加圧して前記一対の電極基
    板を組み立てるとともに、前記スペーサを前記一対の電
    極基板のいずれか一方の電極基板の前記液晶層と接する
    面に固着する工程と、前記一対の電極基板間に液晶を注
    入封止する工程とを具備することを特徴とする液晶表示
    パネルの製造方法。
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