JPH09193744A - 車両用制御装置 - Google Patents

車両用制御装置

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JPH09193744A
JPH09193744A JP555596A JP555596A JPH09193744A JP H09193744 A JPH09193744 A JP H09193744A JP 555596 A JP555596 A JP 555596A JP 555596 A JP555596 A JP 555596A JP H09193744 A JPH09193744 A JP H09193744A
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theft
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JP555596A
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Takeshi Takasu
全 高須
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 盗難判定処理に起因するシステムの異常の誤
診断を防止する。 【解決手段】 コード照合制御部27は、キーシリンダ
26に差し込まれたキー25の暗証コードを読み取って
所定の暗証コードと照合し、両暗証コードが一致すれ
ば、正常(盗難無し)と判定し、始動許可信号をエンジ
ン制御部28とスロットル制御部29の双方に出力す
る。スロットル制御部29は始動許可信号が入力される
まで、スロットルバルブ13を全閉してエンジン始動を
禁止し、始動許可信号が入力された後に、スロットルバ
ルブ13を開放駆動してエンジン11を始動させる。エ
ンジン制御部28は、始動許可信号が入力されてから所
定時間が経過するまでは、異常診断結果の記憶処理を禁
止する。この理由は、始動許可信号入力後(始動禁止解
除後)にスロットルバルブ13の開度が全閉位置から正
常領域に達するまでに若干の時間がかかるためである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両の盗難を防止
する装置と、車両の異常を診断する装置とを備えた車両
用制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、車両に盗難防止装置を装備したも
のがある。この盗難防止装置は、例えばエンジン始動用
のキーに暗証コードを持たせ、キーをキーシリンダに差
し込んだときに、キーの暗証コードをキーシリンダ側の
読取装置で読み取って車載コンピュータ内に記憶された
暗証コードと照合することで、正規のキーか否かを判定
し、正規のキーでなければ、車両盗難と判断して、エン
ジン始動を禁止することで、車両盗難を防ぐようにした
ものがある。ここで、エンジン始動を禁止する方法とし
ては、スタータリレーをカットしてスタータの作動を禁
止したり、噴射・点火信号をカットするようにしてい
る。
【0003】また、近年の電子制御化が進んだ自動車で
は、異常診断装置(ダイアグノーシス)を搭載してい
る。この異常診断装置は、エンジン運転中に各種車載シ
ステムの作動状況を監視して異常の有無を診断し、異常
発生時にはその診断結果を車載コンピュータ内のメモリ
に記憶し、その後、サービス工場で異常箇所を修理する
際にメモリから異常診断結果を読み出せば、異常内容が
簡単に解析できるようになっている。
【0004】上述した異常診断装置と盗難防止装置を搭
載した車両では、盗難無し(正常)と判定されるまでエ
ンジン始動が禁止され、キーを操作してもエンジンが正
常に始動されないため、このときの異常診断装置の診断
結果は「異常」となり、これをそのままメモリに記憶す
ると、誤った異常診断がなされてしまう。
【0005】この問題を回避するために、イグニッショ
ンスイッチのオン直後に盗難判定が行われる点に着目
し、イグニッションスイッチのオンから例えば500m
s間は異常診断の記憶処理を禁止して、この異常診断禁
止時間が経過した後に異常診断の記憶処理を開始するよ
うにしている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、盗難判定処理
により正常(盗難無し)と判定されるまで時間は、外部
要因によりまちまちであり、例えばバッテリ電圧が低い
ときや、外来ノイズ等により通信エラーが生じて盗難判
定が繰り返されるとき等には、正常と判定されるまで時
間が長くなる。このため、予め設定された異常診断禁止
時間が経過しても盗難判定が終了していない場合があ
り、前述したように誤った異常診断結果が記憶されてし
まうおそれがある。これを避けるために、異常診断禁止
時間を長く設定することが考えられるが、この場合に
は、盗難判定処理が終了した後も暫く異常診断の記憶処
理を禁止することになり、この間に発生する異常を記憶
することができず、異常診断の本来の趣旨に反する結果
となる。
【0007】本発明はこのような事情を考慮してなされ
たものであり、従ってその目的は、盗難判定処理中の異
常診断の記憶処理を禁止して、誤った異常診断結果が記
憶されることを防止できると共に、盗難判定処理終了後
に速やかに異常診断の記憶処理を開始できて異常診断の
本来の機能を損なわずに済む車両用制御装置を提供する
ことにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の請求項1の車両用制御装置によれば、イグ
ニッションスイッチのオン後に、盗難判定手段は車両の
盗難の有無を判定し、盗難無しと判定したときには、始
動許可信号を出力してエンジン始動を許可する。この
際、始動許可信号が出力されるまでは、盗難阻止手段に
よりエンジン始動を禁止し、車両の盗難を防ぐ。更に、
少なくとも始動許可信号が出力されるまでは、異常診断
手段による異常診断結果の記憶を異常診断禁止手段によ
り禁止し、誤った異常診断結果が記憶されることを防
ぐ。そして、異常診断禁止が解除された後に直ちに異常
診断の記憶処理を開始し、もし、異常が検出されれば、
その異常を記憶する。
【0009】また、請求項2では、前記異常診断禁止手
段は、前記盗難判定手段から始動許可信号が出力された
時点から所定時間が経過するまで前記異常診断手段によ
る異常診断結果の記憶を禁止する。つまり、始動許可信
号が出力されるまでは、盗難阻止手段によりエンジン始
動が禁止された状態に保たれるため、盗難判定手段から
始動許可信号が出力されて、始動禁止状態が解除されて
からエンジン制御状態が正常領域に達するまでに若干の
時間がかかる。この点を考慮し、始動禁止解除後にエン
ジン制御状態が正常領域に達するのに必要な“所定時
間”が経過した後に異常診断の記憶処理を開始すること
で、異常診断精度を向上させる。
【0010】また、請求項3では、前記異常診断禁止手
段は、前記所定時間をバッテリ電圧に応じて設定する。
つまり、始動禁止解除後にエンジン制御状態が正常領域
に達するまでの時間は、バッテリ電圧が低くなるほど長
くなる傾向があるので、前記所定時間をバッテリ電圧に
応じて設定することで、そのときのバッテリ電圧に応じ
て最適のタイミングで異常診断の記憶処理を開始する。
【0011】また、請求項4では、電子スロットルシス
テムを利用し、前記盗難阻止手段は前記盗難判定手段か
ら始動許可信号が出力されるまでスロットルバルブを全
閉してエンジンへの吸気を遮断し、エンジンの運転を禁
止する。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を図面
に基づいて説明する。まず、図1に基づいてシステム全
体の概略構成を説明する。エンジン11の吸気管12の
途中にスロットルバルブ13が設けられ、このスロット
ルバルブ13の開度がスロットル開度センサ14により
検出される。このスロットルバルブ13の駆動方式は、
DCモータ16を駆動源とする電子スロットルシステム
が採用され、スロットルバルブ13を通過した吸入空気
が、サージタンク15→吸気マニホールド12aの経路
で各気筒のシリンダ内に供給される。各気筒の吸気マニ
ホールド12aには、燃料タンク17から供給される燃
料を噴射するインジェクタ18が取り付けられている。
【0013】上記燃料タンク17内の燃料は、燃料ポン
プ19により汲み上げられ、燃料フィルタ20で濾過さ
れてデリバリパイプ21に送られ、このデリバリパイプ
21から各気筒のインジェクタ18に分配される。ま
た、デリバリパイプ21内の余剰燃料はリターン配管2
2を通して燃料タンク17内に戻される。このリターン
配管22の途中にはプレッシャレギュレータ23が設け
られ、このプレッシャレギュレータ23の背圧室を吸気
圧導入管24を介してサージタンク15に連通させるこ
とで、プレッシャレギュレータ23の背圧室に吸気圧を
導入し、デリバリパイプ23内の燃圧を吸気圧との差圧
が一定になるように調整する。
【0014】一方、エンジン11を始動させるためのキ
ー25には、所定の暗証コードを格納するメモリ(図示
せず)が設けられ、このキー25が差し込まれるキーシ
リンダ26には、キー25の暗証コードを読み取る読取
装置(図示せず)が設けられている。この読取装置で読
み取られた暗証コードは、盗難判定手段であるコード照
合制御部27に入力され、このコード照合制御部27に
内蔵されたメモリ(図示せず)に格納されている暗証コ
ードと照合されて、キーシリンダ26に差し込まれたキ
ー25が正規のキーであるか否かが判定され、正規のキ
ーでなければ、車両盗難と判定される。更に、コード照
合制御部27は、盗難判定処理中はエンジン制御部28
とスロットル制御部29の双方に始動禁止信号を出力し
て、エンジン11の始動を禁止し、盗難判定結果が暗証
コード一致のとき、つまり盗難無し(正常)と判定した
ときに、両制御部28,29に直ちに始動許可信号を出
力してエンジン11の始動を許可する。
【0015】上記エンジン制御部28はマイクロコンピ
ュータを主体として構成され、エンジン回転数、吸気量
等のエンジン運転状態を検出する各種センサの出力情報
を基にして燃料噴射量や点火時期等を演算し、その演算
結果に基づいてインジェクタ18の噴射パルス幅や点火
プラグ30の点火時期を制御する。
【0016】一方、スロットル制御部29は、スロット
ルバルブ13を駆動するDCモータ16を制御するもの
であり、図2及び図3に示すように、コントローラ32
とモータ駆動回路33とから構成されている。コントロ
ーラ32は、アクセル開度(アクセルペダルの踏込み
量)を検出するアクセルセンサ34の出力信号とスロッ
トル開度センサ14の出力信号をA/D変換器35を介
して読み込み、目標スロットル開度を演算してその演算
値をモータ駆動回路33へ出力し、DCモータ16の回
転量を制御する。DCモータ16の回転軸とスロットル
バルブ13との間はバルブ開閉機構36により連結さ
れ、DCモータ16の回転によりスロットルバルブ13
の開度が調整される。尚、スロットルバルブ13はリタ
ーンスプリング37によって閉鎖方向に付勢されてい
る。
【0017】本実施形態では、スロットル制御部29の
コントローラ32は、コード照合制御部27から始動禁
止信号が入力されているとき(つまり始動許可信号が入
力されていないとき)、モータ駆動回路33へ全閉信号
を出力して、図3に示すようにスロットルバルブ13を
全閉し、エンジン11への吸気を遮断してエンジン始動
を禁止する(この機能が特許請求の範囲でいう盗難阻止
手段に相当する)。このときのスロットル開度センサ1
4の出力値は0Vとなる(図4参照)。更に、本実施形
態では、始動禁止の第2の手段として、エンジン制御部
28により噴射・点火カットを実行し、二重の始動禁止
措置をとるようになっている。
【0018】また、スロットル制御部29のコントロー
ラ32は、コード照合制御部27から始動許可信号が入
力されると、アクセルセンサ34とスロットル開度セン
サ14の出力信号に基づいて目標スロットル開度を演算
してその演算値をモータ駆動回路33へ出力し、DCモ
ータ16の回転量を制御して、スロットルバルブ13の
開度を目標スロットル開度に調整する(図2は通常のス
ロットル開度制御状態を示す)。このときのスロットル
開度センサ14の出力値は、図4に示す下限値VTLから
上限値VTHまでの範囲の値となり、図4に斜線で示す
0.0〜VTL,VTH〜5.0(V)の領域は、スロット
ル開度センサ14が異常と検出される領域である。
【0019】エンジン制御部28は、各種車載システム
の作動状況を検出する各種センサの出力を読み込み、そ
れらの出力値を監視して異常の有無を診断する異常診断
手段としても機能する。更に、エンジン制御部28は、
コード照合制御部27から始動許可信号が入力された時
点から後述する所定時間Kが経過するまで異常診断結果
の記憶を禁止する異常診断禁止手段としても機能する。
このエンジン制御部28には、バッテリ(図示せず)で
バックアップされたバックアップRAM(図示せず)が
設けられ、このバックアップRAMに異常診断結果であ
る異常コードが記憶されるようになっている。
【0020】次に、図5に示すタイムチャートを用い
て、イグニッションスイッチ(図示せず)のオンからエ
ンジン始動完了までの各部の動作状況を説明する。イグ
ニッションスイッチがオンされると、エンジン制御部2
8とスロットル制御部29が制御を開始するが、コード
照合制御部27から始動許可信号「1」が出力されるま
では、スロットルバルブ13が全閉状態に保たれて、エ
ンジン11への吸気が遮断され、エンジン始動が禁止さ
れる。このエンジン始動禁止期間中はエンジン制御部2
8により噴射・点火カットが実行され、二重の始動禁止
措置がとられる。
【0021】このエンジン始動禁止期間に、コード照合
制御部27は、キーシリンダ26に差し込まれたキー2
5の暗証コードを読み取ってメモリ(図示せず)に格納
されている暗証コードと照合し、盗難の有無を判定す
る。もし、両暗証コードが一致すれば、正常(盗難無
し)と判定し、始動許可信号「1」をエンジン制御部2
8とスロットル制御部29の双方に出力する。ここで、
イグニッションスイッチのオンから始動許可信号「1」
が出力されるまでの時間T1 は、外部要因(バッテリ電
圧等)や内部要因(照合方法等)によりまちまちであ
り、一定ではない。
【0022】そして、コード照合制御部27から始動許
可信号「1」が出力されると、始動禁止状態が解除さ
れ、スロットル制御部29のコントローラ32からモー
タ駆動回路33に目標スロットル開度信号が出力され、
DCモータ16が起動されてスロットルバルブ13が全
閉位置から目標スロットル開度まで開放される。ここ
で、始動許可信号「1」が出力されてからスロットルバ
ルブ13が動き始めるまでの時間T2 は、コントローラ
32の演算処理時間、データ通信時間、DCモータ16
の応答遅れ時間を合計したものである。
【0023】また、スロットルバルブ13が実際に動き
始めても、スロットルバルブ13の開度が全閉位置から
正常領域(つまりスロットル開度センサ14の出力値が
図4のVTL〜VTHの範囲)に達するまでに若干の時間が
かかる。もし、スロットルバルブ13の開度が正常領域
に達する前に異常診断結果を記憶すると、スロットル開
度センサ14の異常が誤診断されてしまう。これを避け
るために、始動許可信号「1」が出力されてから所定時
間K(=T2 +α)が経過するまでは、異常記憶許可フ
ラグXIMOOKを禁止を示す「0」に維持して異常診
断結果の記憶を禁止し、スロットル開度センサ14の異
常の誤診断を防止する。ここで、図5のαは、スロット
ルバルブ13の開度が正常領域(つまりスロットル開度
センサ14の出力値が図4のVTL〜VTHの範囲)に達す
るまでに必要な時間と若干の余裕時間とを加算したもの
である。上記所定時間K(=T2 +α)は、盗難判定シ
ステムによって予め設定される誤診断回避のための遅延
時間である。
【0024】以上説明した処理は、図6及び図7に示す
ルーチンに従って実行される。図6に示す異常記憶許可
フラグ設定ルーチンは、エンジン制御部28にてエンジ
ン制御プログラムのベースルーチン実行毎に次のように
実行される。まず、ステップ101で、コード照合制御
部27から始動許可信号「1」を受信したか否かを判定
し、受信していなければ、ステップ102に進み、カウ
ンタCDIMOを「0」にクリアする。ここで、カウン
タCDIMOは一定時間毎(例えば8ms毎)にインク
リメントされるオートインクリメントカウンタであり、
上限値は$FFでガードされる。エンジン制御部28が
始動許可信号「1」を受信するまで、ステップ102
で、カウンタCDIMOが「0」にクリアされ、始動許
可信号「1」を受信した後は、カウンタCDIMOで経
過時間をカウントする。
【0025】そして、次のステップ103で、バッテリ
電圧を読み込み、続くステップ104で、バッテリ電圧
に応じて所定時間Kを設定する。これは、始動許可信号
受信後(つまり始動禁止解除後)にスロットルバルブ1
3の開度が全閉位置から正常領域(スロットル開度セン
サ14の出力値が図4のVTL〜VTHの範囲)に達するま
での時間は、バッテリ電圧が低くなるほど長くなる傾向
があるので、所定時間Kをバッテリ電圧に応じて設定す
ることで、そのときのバッテリ電圧に応じて最適のタイ
ミングで異常診断の記憶処理を開始することができるよ
うにするものである。
【0026】この後、ステップ105で、始動許可信号
受信後の経過時間をカウントするカウンタCDIMOの
カウント値を見て、始動許可信号受信から所定時間Kが
経過したか否かを判定し、所定時間Kが経過していなけ
れば、ステップ105で「No」と判定され、ステップ
106に進んで、異常記憶許可フラグXIMOOKを禁
止を示す「0」に維持する。その後、始動許可信号受信
から所定時間Kが経過すると、ステップ105で「Ye
s」と判定され、ステップ107に進んで、異常記憶許
可フラグXIMOOKを許可を示す「1」にセットす
る。
【0027】一方、図7に示す異常診断ルーチンは、イ
グニッションスイッチのオン後に一定時間毎(例えば6
5ms毎)に実行される。この異常診断ルーチンの詳細
は、図示されていないが、各種車載システムの作動状況
を検出する各種センサの出力を読み込み、それらの出力
値を監視して異常を診断するものである。例えば、電子
スロットルシステムについては、スロットル開度センサ
14の出力値が図4に示す下限値VTLから上限値VTHま
での正常範囲内であるか否かを監視し、この正常範囲か
ら外れたときに、異常と診断する。
【0028】この後、図7のステップ121で、異常記
憶許可フラグXIMOOKが許可を示す「1」であるか
否かを判定し、禁止を示す「0」であれば、異常診断結
果である異常コードを記憶せずに本ルーチンを終了す
る。これにより、誤った異常診断コードが記憶されるこ
とが防止される。これに対し、異常記憶許可フラグXI
MOOKが許可を示す「1」であれば、ステップ122
に進み、異常コードをバックアップRAMに記憶して、
本ルーチンを終了する。
【0029】以上説明した実施形態では、コード照合制
御部27から始動許可信号「1」が出力された時点か
ら、予め設定された必要最小限の所定時間Kが経過する
まで異常診断結果の記憶を禁止するようにしたので、誤
った異常診断結果が記憶されることを防止できると共
に、盗難判定処理終了後に速やかに異常診断の記憶処理
を開始できて異常診断の本来の機能を損なわずに済む。
【0030】尚、上記実施形態では、異常記憶許可フラ
グXIMOOK=0のときに異常コードの記憶を禁止す
るようにしたが、異常記憶許可フラグXIMOOK=0
のときに異常診断処理そのものを禁止し、異常記憶許可
フラグXIMOOK=1になったときに異常診断処理を
開始し、異常検出時にその異常コードを記憶するように
しても良い。
【0031】また、上記実施形態では、異常記憶許可フ
ラグXIMOOK=0のときにエンジン始動を禁止する
措置としてスロットルバルブ13の全閉と噴射・点火カ
ットとを同時に行い、二重の始動禁止措置をとるように
なっているが、いずれか一方のみで始動禁止を実現して
も良く、或は、スタータリレーをカットしてスタータの
作動を禁止する等、他の手段で始動禁止を実現しても良
い。
【0032】また、上記実施形態では、所定時間Kをバ
ッテリ電圧に応じて設定することでそのときのバッテリ
電圧に応じて最適のタイミングで異常診断の記憶処理を
開始することができるようにしたが、常に所定時間Kを
一定時間としても良く、この場合でも本発明の所期の目
的は達成できる。
【0033】また、上記実施形態では、コード照合制御
部27から始動許可信号「1」が出力された時点から、
スロットルバルブ13の開度が正常領域(つまりスロッ
トル開度センサ14の出力値が図4のVTL〜VTHの範
囲)に達するまでに若干の時間がかかる点を考慮して所
定時間Kを設定したが、エンジン始動禁止方法や制御系
が異なるシステムに本発明を適用する場合において、始
動許可信号出力後に直ちにエンジン制御状態が正常領域
に達するシステムでは、所定時間Kを設ける必要はな
く、始動許可信号出力後に直ちに異常診断の記憶処理を
開始するようにしても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示すシステム全体の概略
構成図
【図2】通常状態の電子スロットルシステムの状態を示
す概略構成図
【図3】始動禁止状態の電子スロットルシステムの状態
を示す概略構成図
【図4】スロットル開度センサの出力特性図
【図5】イグニッションスイッチのオンからエンジン始
動完了までの各部の動作状況を説明するタイムチャート
【図6】異常記憶許可フラグ設定ルーチンの処理の流れ
を示すフローチャート
【図7】異常診断ルーチンの一部の処理の流れを示すフ
ローチャート
【符号の説明】
11…エンジン、13…スロットルバルブ、14…スロ
ットル開度センサ、16…DCモータ、25…キー、2
6…キーシリンダ、27…コード照合制御部(盗難判定
手段)、28…エンジン制御部(異常診断手段,異常診
断禁止手段)、29…スロットル制御部(盗難阻止手
段)、32…コントローラ、33…モータ駆動回路、3
4…アクセルセンサ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G08B 13/00 0234−2E G08B 13/00 B

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車載システムの異常を診断する異常診断
    手段と、 車両の盗難の有無を判定し、盗難無しと判定したときに
    始動許可信号を出力する盗難判定手段と、 前記盗難判定手段から始動許可信号が出力されるまでエ
    ンジン始動を禁止する盗難阻止手段と、 少なくとも前記盗難判定手段から始動許可信号が出力さ
    れるまでは前記異常診断手段による異常診断結果の記憶
    を禁止する異常診断禁止手段とを備えていることを特徴
    とする車両用制御装置。
  2. 【請求項2】 前記異常診断禁止手段は、前記盗難判定
    手段から始動許可信号が出力された時点から所定時間が
    経過するまで前記異常診断手段による異常診断結果の記
    憶を禁止することを特徴とする請求項1に記載の車両用
    制御装置。
  3. 【請求項3】 前記異常診断禁止手段は、前記所定時間
    をバッテリ電圧に応じて設定することを特徴とする請求
    項1に記載の車両用制御装置。
  4. 【請求項4】 前記盗難阻止手段は、前記盗難判定手段
    から始動許可信号が出力されるまでスロットルバルブを
    全閉してエンジンへの吸気を遮断することを特徴とする
    請求項1乃至3のいずれかに記載の車両用制御装置。
JP555596A 1996-01-17 1996-01-17 車両用制御装置 Pending JPH09193744A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010254007A (ja) * 2009-04-22 2010-11-11 Fujitsu Ten Ltd 車載器機制御装置、車載器機制御方法、及び車載器機

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010254007A (ja) * 2009-04-22 2010-11-11 Fujitsu Ten Ltd 車載器機制御装置、車載器機制御方法、及び車載器機

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