JPH09193642A - 車両用懸架装置 - Google Patents

車両用懸架装置

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JPH09193642A
JPH09193642A JP2596996A JP2596996A JPH09193642A JP H09193642 A JPH09193642 A JP H09193642A JP 2596996 A JP2596996 A JP 2596996A JP 2596996 A JP2596996 A JP 2596996A JP H09193642 A JPH09193642 A JP H09193642A
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oil
hydraulic
oil storage
vehicle
wheels
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JP2596996A
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Koji Sakai
浩二 坂井
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Yamaha Motor Co Ltd
Original Assignee
Yamaha Motor Co Ltd
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    • B60G21/00Interconnection systems for two or more resiliently-suspended wheels, e.g. for stabilising a vehicle body with respect to acceleration, deceleration or centrifugal forces
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 車両用懸架装置を、一個の絞り弁の減衰性能
を調整することにより、車体の姿勢変化を抑えるための
減衰性能を調整することができ、しかも、車両の各絞り
弁の減衰性能を調整するに当たって、それぞれの絞り弁
の減衰性能のセッティングを容易にすると共に、装置全
体をコンパクトなものとして、様々な車両に対して容易
に適用できるようにする。 【解決手段】 独立して上下動可能な2つの車輪2,3
のそれぞれに対して、車輪2,3の上下動に連動して回
動するベーン41,51により内部が2つの油室に画成
されるオイル収納部4,5を設け、一方のオイル収納部
4の各油室4a,4bと他方のオイル収納部5の各油室
5a,5bを、互いに反対側の油室(4aと5b,4b
と5a)同士が連通するように、それぞれの油圧管路
6,7により交差状に配管接続すると共に、両油圧管路
6,7に渡って、絞り弁9を有する連通管路8を配管接
続する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車のような車
両の懸架装置に関し、特に、車両のローリング時やピッ
チング時での車体の過度の姿勢変化を抑えることができ
る連結ショックアブソーバを備えた車両用懸架装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】自動車の懸架装置において、車両がロー
リングした時の車体の姿勢変化を抑えるために、独立し
て上下動可能な2つの車輪のそれぞれに配置された各油
圧シリンダに対して、一方の油圧シリンダの上部油室と
他方の油圧シリンダの下部油室とをそれぞれ油圧管路で
相互に連通すると共に、各油圧管路にそれぞれアキュム
レータと絞り弁(可調整計量弁)を取り付けた構造のも
のが従来公知となっている。(特開昭52−43225
号公報参照)
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記のよう
な従来公知の車両用懸架装置については、ローリング時
における各車輪の逆方向の動きを抑えるための減衰力を
調整するには、各油圧管路に取り付けられた各絞り弁を
それぞれ調整することが必要となり、しかも、バウンシ
ング時における各車輪の同相の動きによっても、各油圧
シリンダのピストンロッドの出入分のオイルが各油圧管
路を流れることにより、該絞り弁で減衰力が発生してし
まうため、通常の油圧緩衝器による減衰力を含めた全体
としての減衰力のセッティングが面倒なものとなってし
まう。
【0004】また、各車輪の上下動に連動させて各油圧
シリンダを効果的に作動させるためには、各車輪に近く
各油圧シリンダを配置する必要があり、しかも、一方の
油圧シリンダの上部油室と他方の油圧シリンダの下部油
室を相互に連通させるために各油圧管路の配管が複雑に
なることから、通常の油圧緩衝器等の他部材と干渉する
おそれがある。
【0005】その上、各車輪の減衰力特性の対称性を保
つためには、アキュムレータと絞り弁を2個ずつ設ける
ことが必要となり、しかも、各アキュムレータは、各油
圧シリンダに出入するピストンロッドの容積分のオイル
を補償するため、比較的大きな容積を有するものとする
必要があることから、配置スペースの関係上からも、通
常の油圧緩衝器との併用が困難なものとなる。
【0006】さらには、各アキュムレータの容積が大き
くなってしまうことにより、アキュムレータに封入され
ている不活性ガスの予圧が作用して懸架バネの特性に影
響を与えるという問題も生じる。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記のような
課題を解決するために、上記の請求項1に記載したよう
に、車両用懸架装置において、独立して上下動可能な2
つの車輪のそれぞれに対して、車輪の上下動に連動して
回動するベーンにより内部が2つの油室に画成されるオ
イル収納部が設けられ、一方のオイル収納部の各油室と
他方のオイル収納部の各油室が、互いに反対側の油室同
士が連通するように、それぞれの油圧管路により交差状
に配管接続されていると共に、両油圧管路に渡って、絞
り弁を有する連通管路が配管接続されていることを特徴
とするものである。
【0008】また、上記の請求項2に記載したように、
車両用懸架装置において、独立して上下動可能な2つの
車輪のそれぞれに対して、車輪の上下動に連動して回動
するベーンにより内部が2つの油室に画成されるオイル
収納部が設けられ、一方のオイル収納部の各油室と他方
のオイル収納部の各油室が、互いに反対側の油室同士が
連通するように、それぞれの油圧管路により交差状に配
管接続されていると共に、両オイル収納部の同じ側の各
油室に渡って、絞り弁を有する連通管路が配管接続され
ていることを特徴とするものである。
【0009】さらに、上記の請求項1又は2に記載した
車両用懸架装置において、上記の請求項3に記載したよ
うに、何れか一方の油圧管路に対して、チェックバルブ
を介してアキュムレータが接続されていることを特徴と
するものである。
【0010】さらにまた、上記の請求項1乃至3に記載
した車両用懸架装置において、上記の請求項4に記載し
たように、各油圧管路の途中に、それぞれ一対の絞り弁
が迂回路と共に設けられ、各一対の絞り弁に対して、そ
れぞれの迂回路に反対方向のチェックバルブが設けられ
ることにより、それぞれの車輪に対して配備されるべき
油圧緩衝器が省略されていることを特徴とするものであ
る。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の車両用懸架装置の
実施形態について図面に基づいて説明する。
【0012】図1〜図4は、本発明の車両用懸架装置の
一実施形態を示すもので、図示した自動車用懸架装置1
は、左右の車輪2,3を独立して上下動できるように支
持するダブルウィッシュボーンタイプのフロントサスペ
ンションであって、図1に示すように(以下、左右対称
であるため、図1についての説明の一部は右側について
のみ行う)、車輪2は、アッパーアーム21とロアアー
ム22により、コイルスプリング(図示せず)を外嵌し
た油圧緩衝器23を介して、車体に対して上下動可能に
支持されている。
【0013】すなわち、アッパーアーム21は、その一
端がピボット軸24で車輪側に、他端がピボット軸25
で車体側にそれぞれ連結されており、アッパーアーム2
1よりも長く形成されたロアアーム22は、その一端が
ピボット軸26で車輪側に、他端がピボット軸27で車
体側にそれぞれ連結されていて、各アーム21,22に
よる平行四辺形状のリンク機構に対して、油圧緩衝器2
3は、その一端が連結部28で車体側に、他端が連結部
29でロアアーム22にそれぞれ連結されている。
【0014】そして、ロアアーム22の車体側のピボッ
ト軸27に対して、ベーン41により内部が上部油室4
aと下部油室4bとに画成されるオイル収納部4が設置
されており、ベーン41がピボット軸27に固定されて
いて、車輪2の上下動に応じて、それと連動するロアア
ーム22の揺動によるピボット軸27の回動により、ベ
ーン41は、ピボット軸27を回転軸としてオイル収納
部4内で揺動する。
【0015】そのような一方(右側)のオイル収納部4
と、それと左右対称的に同じ構造を有する他方(左側)
のオイル収納部5の間には、オイル収納部4の上部油室
4aとオイル収納部5の下部油室5bを連通させる油圧
管路6と、オイル収納部5の上部油室5aとオイル収納
部4の下部油室4bを連通させる油圧管路7とが、交差
するように配管接続されている。
【0016】また、油圧管路6と油圧管路7とに渡っ
て、両油圧管路同士を連通させるように、連通管路8が
配管接続されていて、連通管路8の途中には流量調節可
能な絞り弁9が設置されている。
【0017】さらに、本実施形態では、各オイル収納部
4,5と各管路6,7,8による油圧回路において、局
所的な圧力の急低下(キャビテーション)に伴ってオイ
ル中に気泡が発生することによる油圧の不安定化を防止
すると共に、オイル漏れ(リーク)等による油量の減少
に対応するために、一方の油圧管路6の途中に、チェッ
クバルブ11を介してアキュムレータ10が接続されて
いる。
【0018】上記のような構成を有する本実施形態の車
両用懸架装置1の作動状態について以下に説明すると、
バウンシング時で各車輪2,3が車体に対して同相で上
下動する場合には、各ロアアーム22,32がそれぞれ
のピボット軸27,37を軸として同じ方向で同じよう
に回動するため、それに連動して、各オイル収納部4,
5において各ベーン41,51が同じ方向で同じように
回動する。
【0019】すなわち、車体に対して各車輪2,3が上
動するバンプの場合は、図2に示すように、各オイル収
納部4,5において、各上部油室4a,5aが同じ程度
に低圧となり、各下部油室4b,5bが同じ程度に高圧
となって、オイル収納部4の下部油室4bのオイルが油
圧管路7を通ってオイル収納部5の上部油室5aに流
れ、オイル収納部5の下部油室5bのオイルが油圧管路
6を通ってオイル収納部4の上部油室4aに流れる。
【0020】また、車体に対して各車輪2,3が下動す
るリバウンドの場合は、図3に示すように、各オイル収
納部4,5において、各上部油室4a,5aが同じ程度
に高圧となり、各下部油室4b,5bが同じ程度に低圧
となって、オイル収納部4の上部油室4aのオイルが油
圧管路6を通ってオイル収納部5の下部油室5bに流
れ、オイル収納部5の上部油室5aのオイルが油圧管路
7を通ってオイル収納部4の下部油室4bに流れる。
【0021】そして、それら何れの場合においても、各
油圧管路6,7を流れるオイルの油圧は略等しいため、
両油圧管路6,7を連通する連通管路8にオイルが流れ
ることはなく、したがって、連通管路8の途中に設置さ
れている絞り弁9で減衰力が発生することはないため、
各車輪2,3の車体に対する同相の上下動、すなわち、
車両のバウンシングは、連通管路8の絞り弁9の減衰性
能に関係なく、それぞれの油圧緩衝器23,33で発生
する減衰力のみによって抑えられる。
【0022】これに対して、ローリング時で各車輪2,
3が車体に対して逆相で上下動する場合には、各ロアア
ーム22,32がそれぞれのピボット軸27,37を軸
として互いに逆の方向に回動するため、それに連動して
各オイル収納部4,5内で各ベーン41,51が互いに
逆の方向に回動する。
【0023】そのため、例えば、図4に示すように、一
方のオイル収納部4では、上部油室4aが低圧で下部油
室4bが高圧となり、他方のオイル収納部5では、上部
油室5aが高圧で下部油室5bが低圧となって、高圧と
なったオイル収納部5の上部油室5aとオイル収納部4
の下部油室4bのオイルが、油圧管路7から連通管路8
を通って油圧管路6により、低圧となったオイル収納部
4の上部油室4aとオイル収納部5の下部油室5bにそ
れぞれ流れ込む。
【0024】その際、連通管路8の絞り弁9をオイルが
通過するときの絞りによって減衰力が発生するため、各
車輪2,3の車体に対する逆相の上下動、すなわち、車
両のローリングは、それぞれの油圧緩衝器23,33で
発生する減衰力と共に、連通管路8の絞り弁9による減
衰力によって抑えられる。
【0025】上記のような本実施形態の車両用懸架装置
1によれば、連通管路8の絞り弁9の減衰性能を調整す
ることにより、ローリング時での各車輪2,3の逆方向
の上下動を抑えるための減衰力を調整することができ、
しかも、その調整に当たって、各車輪2,3の同相の動
きに対する各油圧緩衝器23,33での減衰力と、絞り
弁9により発生する減衰力を切り離して考えることがで
きるため、絞り弁9の減衰性能と各油圧緩衝器23,3
3での減衰性能のそれぞれのセッティングを容易なもの
とすることができる。
【0026】また、各オイル収納部4,5が、各車輪
2,3から離れた各ロアアーム22,32のピボット軸
27,37に対して設置されており、各オイル収納部
4,5や各管路6,7,8が油圧緩衝器23,33等と
干渉するおそれがないため、配置スペースの関係上、油
圧緩衝器23,33との併用に問題はなく、様々な車両
に対して容易に設置することができる。
【0027】さらに、本実施形態では、油圧管路6にチ
ェックバルブ11を介してアキュムレータ10が接続さ
れているため、各オイル収納部4,5と各管路6,7,
8による油圧回路において、キャビテーションによる油
圧の不安定化を防止することができ、また、リーク等に
よる油量の減少に対応することができる。
【0028】なお、本実施形態のアキュムレータ10
は、従来の車両用懸架装置に設置されているアキュムレ
ータのように、油圧シリンダに出入するピストンロッド
の容積分のオイルを補償するような大きな容積のもので
はなく、また、各車輪に応じてそれぞれ設ける必要もな
いため、様々な車両に対して本装置を設置するときに、
配置スペース上問題になるようなことはなく、しかも、
場合によっては省略することも可能である。
【0029】以上、本発明の車両用懸架装置の一実施形
態について説明したが、本発明は、上記のような実施形
態に限られるものではなく、例えば、図5に示すように
(以下、左右対称であるため、図5〜図7についての説
明は右側についてのみ行う)、オイル収納部4のベーン
41の回転軸42を、ロアアーム22のピボット軸27
とは別に車体側に設けて、該回転軸42とロアアーム2
2の間にリンク43,44を介在させることにより実施
することも可能で、このようにリンク機構を介在させる
ことにより微低速域での絞り弁9による減衰特性を容易
に改善することができる。
【0030】また、図6に示すように、ダブルウィッシ
ュボーンタイプのサスペンションでは、オイル収納部4
をアッパーアーム21のピボット軸25に対して設置す
ることにより実施することも可能であり、さらに、図7
に示すように、ストラットタイプのサスペンションのよ
うな他の形式のサスペンションに対して実施することも
可能である。
【0031】図8〜図10は、ダブルウィッシュボーン
タイプのフロントサスペンションによる本発明の更に他
の実施形態を示すもので、この実施形態は、図1に示し
た実施形態と比べて、以下の点でのみ構成が相違するも
のである。
【0032】すなわち、図8に示すように、一方の油圧
管路6の途中に、一対の絞り弁12,13が、それぞれ
に対して迂回路6a,6bが形成されるように設置さ
れ、各迂回路6a,6bに対して、互いに反対方向のチ
ェックバルブ16,17が設置されていると共に、他方
の油圧管路7についても同様に、該油圧管路7の途中
に、一対の絞り弁14,15と、チェックバルブ18,
19を有する迂回路7a,7bが設置されていて、それ
ぞれの車輪2,3に対して配備されるべき油圧緩衝器
(図1における油圧緩衝器22,32)が省略されてい
る。
【0033】上記のような構成を有する本実施形態の車
両用懸架装置1では、バウンシング時で各車輪2,3が
車体に対して同相で上下動する場合には、図1に示した
実施形態と同様に、例えば、上動する場合は、図9に示
すように、オイル収納部4の下部油室4bのオイルが、
油圧管路7を通ってオイル収納部5の上部油室5aに流
れ、オイル収納部5の下部油室5bのオイルが、油圧管
路6を通ってオイル収納部4の上部油室4aに流れる。
【0034】その際、油圧管路6を通るオイルは、該油
圧管路6の一対の絞り弁のうちの一方の絞り弁13と他
方の迂回路6aを通り、油圧管路7を通るオイルは、該
油圧管路7の一対の絞り弁のうちの一方の絞り弁14と
他方の迂回路7bを通るため、それによって絞り弁13
と絞り弁14による減衰力が発生する一方、各油圧管路
6,7を流れるオイルの油圧は略等しいため、両油圧管
路6,7を連通する連通管路8にオイルが流れることは
なく、連通管路8の途中に設置されている絞り弁9で減
衰力が発生することはない。
【0035】したがって、各車輪2,3の車体に対する
同相の上下動、すなわち、車両のバウンシングは、連通
管路8の絞り弁9の減衰性能に関係なく、各油圧管路
6,7のそれぞれの絞り弁13と絞り弁14により発生
する減衰力のみによって抑えられることとなる。
【0036】これに対して、ローリング時で各車輪2,
3が車体に対して逆相で上下動する場合には、図1に示
した実施形態と同様に、例えば、図10に示すように、
高圧となったオイル収納部4の上部油室4aとオイル収
納部5の下部油室5bのオイルが、油圧管路6から連通
管路8を通って油圧管路7により、低圧となったオイル
収納部4の下部油室4bとオイル収納部5の上部油室5
aにそれぞれ流れ込むと共に、連通管路8を通って油圧
管路6から油圧管路7にオイルが流れる。
【0037】その際、油圧管路6を通るオイルは、該油
圧管路6に設置されている一対の絞り弁12,13の両
方を通り、油圧管路7を通るオイルは、該油圧管路7に
設置されている両方の迂回路7a,7bを通るため、絞
り弁12と絞り弁13により減衰力が発生することな
る。
【0038】それと共に、連通管路8の絞り弁9をオイ
ルが通過するときの絞りによって減衰力が発生するた
め、各車輪2,3の車体に対する逆相の上下動、すなわ
ち、車両のローリングは、一方の油圧管路6の各絞り弁
12,13により発生する減衰力と共に、連通管路8の
絞り弁9により発生する減衰力によって抑えられること
となる。
【0039】上記のような本実施形態の車両用懸架装置
1によれば、すでに説明した他の実施形態と同様に、連
通管路8の絞り弁9の減衰性能を調整することにより、
ローリング時での各車輪2,3の逆方向の上下動を抑え
るための減衰力を調整することができ、また、その調整
に当たって、絞り弁9の減衰性能と、他の各絞り弁1
2,13,14,15の減衰性能を切り離して考えるこ
とができるため、それぞれの減衰性能のセッティングが
容易なものとなる。
【0040】その上、各油圧管路6,7の各絞り弁1
2,13,14,15のうちの何れか一対の絞り弁よっ
て、各車輪2,3の車体に対する同相の上下動、すなわ
ち、車両のバウンシングに対する減衰力を得ることがで
きるため、他の実施形態において設置されている各油圧
緩衝器23,33を省略することが可能となる。
【0041】以上、本発明の車両用懸架装置の各実施形
態について説明したが、本発明は、上記のような具体的
な各実施形態にのみ限られるものではない。
【0042】すなわち、例えば、上記の各実施形態は、
前輪の左右の車輪についてものであるが、互いに独立し
て上下動することができる一対の車輪であれば、ローリ
ングに対しては、後輪側の左右の車輪に対しても適用可
能であり、さらに、ローリングに対してだけでなく、ピ
ッチングに対しても、前後の一対の車輪(例えば、左側
の前輪と後輪、右側の前輪と後輪、左側の前輪と右側の
後輪、右側の前輪と左側の後輪等)に対して適用可能で
あって、さらには、一台の車両の一対の車輪に対してだ
けでなく、一台の車両の二対の車輪に対してそれぞれ適
用することも可能である。
【0043】
【発明の効果】以上説明したような本発明の車両用懸架
装置によれば、一個の絞り弁の減衰性能を調整すること
により、ローリングやピッチングによる車体の姿勢変化
を抑えるための減衰性能を調整することができ、しか
も、車両の各絞り弁の減衰性能を調整するに当たって、
当該絞り弁の減衰性能を、車両の他の絞り弁の減衰性能
と切り離して考えることができるため、それぞれの絞り
弁の減衰性能のセッティングが容易になると共に、装置
全体をコンパクトなものとすることができて、様々な車
両に対して容易に適用することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の車両用懸架装置の一実施形態の概略を
示す正面説明図。
【図2】図1に示した実施形態における車体に対する各
車輪の同相の上動(バンプ)時におけるオイルの流れを
示す正面説明図。
【図3】図1に示した実施形態における車体に対する各
車輪の同相の下動(リバウンド)時におけるオイルの流
れを示す正面説明図。
【図4】図1に示した実施形態における車体に対する各
車輪の逆相の上下動(ロール)時におけるオイルの流れ
を示す正面説明図。
【図5】本発明の車両用懸架装置のリンク機構を用いた
他の実施形態の概略を示す一部正面説明図。
【図6】本発明の車両用懸架装置のオイル収納部の位置
を変えた他の実施形態の概略を示す一部正面説明図。
【図7】本発明の車両用懸架装置のストラットタイプの
サスペンションに適用した他の実施形態の概略を示す一
部正面説明図。
【図8】本発明の車両用懸架装置の油圧緩衝器を省略し
た他の実施形態の概略を示す正面説明図。
【図9】図8に示した実施形態における車体に対する各
車輪の同相の上動(バンプ)時におけるオイルの流れを
示す正面説明図。
【図10】図8に示した実施形態における車体に対する
各車輪の逆相の上下動(ロール)時におけるオイルの流
れを示す正面説明図。
【符号の説明】
1 車両用懸架装置 2 車輪 3 車輪 4 オイル収納部 4a (オイル収納部の)上部油室 4b (オイル収納部の)下部油室 5 オイル収納部 5a (オイル収納部の)上部油室 5b (オイル収納部の)下部油室 6 油圧管路 6a (油圧管路の)迂回路 6b (油圧管路の)迂回路 7 油圧管路 7a (油圧管路の)迂回路 7b (油圧管路の)迂回路 8 連通管路 9 (連通管路の)絞り弁 10 アキュムレータ 11 (アキュムレータの)チェックバルブ 12 (油圧管路の)絞り弁 13 (油圧管路の)絞り弁 14 (油圧管路の)絞り弁 15 (油圧管路の9絞り弁 16 (迂回路の)チェックバルブ 17 (迂回路の)チェックバルブ 18 (迂回路の)チェックバルブ 19 (迂回路の)チェックバルブ 23 油圧緩衝器 33 油圧緩衝器 41 ベーン

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 独立して上下動可能な2つの車輪のそれ
    ぞれに対して、車輪の上下動に連動して回動するベーン
    により内部が2つの油室に画成されるオイル収納部が設
    けられ、一方のオイル収納部の各油室と他方のオイル収
    納部の各油室が、互いに反対側の油室同士が連通するよ
    うに、それぞれの油圧管路により交差状に配管接続され
    ていると共に、両油圧管路に渡って、絞り弁を有する連
    通管路が配管接続されていることを特徴とする車両用懸
    架装置。
  2. 【請求項2】 独立して上下動可能な2つの車輪のそれ
    ぞれに対して、車輪の上下動に連動して回動するベーン
    により内部が2つの油室に画成されるオイル収納部が設
    けられ、一方のオイル収納部の各油室と他方のオイル収
    納部の各油室が、互いに反対側の油室同士が連通するよ
    うに、それぞれの油圧管路により交差状に配管接続され
    ていると共に、両オイル収納部の同じ側の各油室に渡っ
    て、絞り弁を有する連通管路が配管接続されていること
    を特徴とする車両用懸架装置。
  3. 【請求項3】 何れか一方の油圧管路に対して、チェッ
    クバルブを介してアキュムレータが接続されていること
    を特徴とする請求項1又は2に記載の車両用懸架装置。
  4. 【請求項4】 各油圧管路の途中に、それぞれ一対の絞
    り弁が迂回路と共に設けられ、各一対の絞り弁に対し
    て、それぞれの迂回路に反対方向のチェックバルブが設
    けられることにより、それぞれの車輪に対して配備され
    るべき油圧緩衝器が省略されていることを特徴とする請
    求項1乃至3に記載の車両用懸架装置。
JP2596996A 1996-01-19 1996-01-19 車両用懸架装置 Pending JPH09193642A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6556907B1 (en) 1999-11-11 2003-04-29 Yamaha Hatsudoki Kabushiki Kaisha Vehicle suspension system

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US6556907B1 (en) 1999-11-11 2003-04-29 Yamaha Hatsudoki Kabushiki Kaisha Vehicle suspension system

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