JPH09192586A - 静電粉体塗装方法 - Google Patents

静電粉体塗装方法

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JPH09192586A
JPH09192586A JP8006017A JP601796A JPH09192586A JP H09192586 A JPH09192586 A JP H09192586A JP 8006017 A JP8006017 A JP 8006017A JP 601796 A JP601796 A JP 601796A JP H09192586 A JPH09192586 A JP H09192586A
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JP
Japan
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paint
pressurized air
outer cylinder
cylinder cover
powder
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JP8006017A
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English (en)
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Kenzo Yanagida
建三 柳田
Mitsuyoshi Kumada
光芳 熊田
Masahiro Yamamoto
雅洋 山本
Koichi Tsutsui
晃一 筒井
Ribuki Shiyanon
シャノン・リブキ
Takao Shirizaki
孝雄 尻崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nihon Parkerizing Co Ltd
Nippon Paint Co Ltd
Original Assignee
Nihon Parkerizing Co Ltd
Nippon Paint Co Ltd
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Publication date
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B05SPRAYING OR ATOMISING IN GENERAL; APPLYING FLUENT MATERIALS TO SURFACES, IN GENERAL
    • B05BSPRAYING APPARATUS; ATOMISING APPARATUS; NOZZLES
    • B05B5/00Electrostatic spraying apparatus; Spraying apparatus with means for charging the spray electrically; Apparatus for spraying liquids or other fluent materials by other electric means
    • B05B5/025Discharge apparatus, e.g. electrostatic spray guns
    • B05B5/03Discharge apparatus, e.g. electrostatic spray guns characterised by the use of gas, e.g. electrostatically assisted pneumatic spraying
    • B05B5/032Discharge apparatus, e.g. electrostatic spray guns characterised by the use of gas, e.g. electrostatically assisted pneumatic spraying for spraying particulate materials
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B05SPRAYING OR ATOMISING IN GENERAL; APPLYING FLUENT MATERIALS TO SURFACES, IN GENERAL
    • B05BSPRAYING APPARATUS; ATOMISING APPARATUS; NOZZLES
    • B05B5/00Electrostatic spraying apparatus; Spraying apparatus with means for charging the spray electrically; Apparatus for spraying liquids or other fluent materials by other electric means
    • B05B5/025Discharge apparatus, e.g. electrostatic spray guns
    • B05B5/053Arrangements for supplying power, e.g. charging power
    • B05B5/0533Electrodes specially adapted therefor; Arrangements of electrodes

Landscapes

  • Electrostatic Spraying Apparatus (AREA)
  • Application Of Or Painting With Fluid Materials (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 この発明は、微粒子粉体塗料を用いて平滑性
に優れた塗膜を安定して形成することができる静電粉体
塗装方法を提供することを課題とする。 【解決手段】 高電圧発生装置21により発生された高
電圧がコロナ電極19に印加され、粉体流路7から供給
された粉体塗料は旋回エア導入口38から噴出するエア
により旋回しつつディフューザ本体12に衝突し、ノズ
ル開口15から噴出され、コロナ放電により生ずるイオ
ンによって荷電された後、被塗物に向かってスプレイさ
れる。コロナ放電により発生したフリーイオンは、イオ
ントラップ電極27によりトラップされる。多孔材から
なるディフューザ前部カバー17及び外筒カバー22を
通過して加圧エアを噴出すると共にノズル孔28aから
加圧エアを噴出することにより粉体塗料の付着が防止さ
れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、自動車の上塗り
塗装等の美装塗装に用いられる静電粉体塗装方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】環境保全の見地から、溶剤を使用しな
い、環境に優しい無公害型の塗装法として静電粉体塗装
が注目されている。この静電粉体塗装においては、塗料
タンクからインジェクタを介して粉体塗料が塗装ガンへ
供給され、塗装ガンの先端部に形成されたノズル開口か
ら搬送エア流と共に被塗物へ向けて噴射される。このと
き、塗装ガンの先端部に設けられたピン型電極に高電圧
が印加されると共に被塗物が接地されており、塗装ガン
の電極から被塗物へ向けてコロナ放電が発生している。
このため、ノズル開口から噴射された粉体塗料が電極近
傍を通過する際に、粉体塗料がコロナ放電により生ずる
イオンと衝突して荷電される。このようにして荷電され
た粉体塗料は搬送エア流と電気力線に沿った電気力との
影響を受けて被塗物の表面上に塗着する。
【0003】このような静電粉体塗装においては、一般
に平均粒径30〜40μmの粉体塗料が用いられていた
が、得られた塗膜の平滑性が溶剤塗装に比べて劣るた
め、粒径25μm以下の微粒子塗料を使用して平滑性の
優れた美装塗膜を得ようとする試みが行われている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、塗料の
粒径が小さくなると、静電気力の影響を強く受けて粉体
塗料同士で凝集したり、塗料供給チューブや塗装ガン等
に付着し易くなる。このため、微粒子塗料を安定して塗
装ガンへ供給するのは困難であり、所望の平滑性を有す
る塗膜を形成することが困難であった。また、コロナ放
電により生ずるイオンのうちの多くはフリーイオンとし
てそのまま被塗物の表面上に付着するため、被塗物上に
粉体粒子が堆積されるにつれて、フリーイオンも被塗物
の表面上に蓄積され、被塗物の表面電位が次第に上昇し
て粉体粒子の塗着効率が低下するという問題もあった。
さらに、このようにして粉体粒子層内の電界強度が増加
し、空気の絶縁破壊電界強度を越えると、粉体粒子層内
で微小な放電が発生する、いわゆる逆電離現象を生じて
塗膜の肌荒れを来してしまう。
【0005】この発明はこのような問題点を解消するた
めになされたもので、微粒子粉体塗料を用いて平滑性に
優れた塗膜を安定して形成することができる静電粉体塗
装方法を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明に係る静電粉体
塗装方法は、電気的に接地された被塗物の表面上に荷電
粉体塗料を静電塗着する静電粉体塗装方法であって、塗
装ガンの環状のノズル開口の内側にノズル開口と同心円
上に等間隔に配置された複数のコロナ電極に高電圧を印
加してコロナ放電を発生させ、円錐面に沿って拡散する
粉体流路を介して環状のノズル開口から平均粒径25μ
m以下の微粒子塗料を被塗物に向けて噴出し、塗装ガン
の外周部を覆い且つ多孔材からなる外筒カバーの内側か
ら外筒カバーを通過して加圧エアを外方へ噴出させるこ
とにより外筒カバーの外面に付着した微粒子塗料を除去
し、外筒カバーの外周部に配置され且つ電気的に接地さ
れた複数のイオントラップ電極でコロナ放電により発生
したフリーイオンをトラップする方法である。
【0007】微粒子塗料として球形の形状を有する塗料
を用いると効果的である。また、塗料容器内を多孔材に
より上側の流動槽と下側のエア室とに仕切ってエア室か
ら多孔材を通過して流動槽内に温度及び湿度が調節され
た加圧エアを流入させると共に流動槽内の粉体塗料を撹
拌して粉体塗料を流動化する粉体塗料供給装置を用いて
微粒子塗料を塗装ガンに供給し、これにより下塗り層が
形成された自動車の車体に所望の塗膜を形成することが
できる。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を添
付図面に基づいて説明する。図1にこの発明の静電粉体
塗装方法を実施するために用いられる塗装ガン100の
構成を示す。塗装ガン100は、円筒形状のガン本体1
を有しており、ガン本体1の先端に内筒2が設けられて
いる。図2の拡大図に明確に示されるように、内筒2
は、ガン本体1の先端に連結された内筒部材3と、さら
に内筒部材3の先端部に連結された内筒部材4と、これ
ら内筒部材3及び4の外周部を覆う内筒カバー部材5と
からなっている。内筒部材3にはその中心軸上にパイプ
形状の開口部6が形成されると共にこの開口部6に連通
するように粉体流路7が形成されている。一方、内筒部
材4には、内筒部材3の開口部6に連通し且つ前方に向
かって拡径される円錐形状の開口部8が形成されてい
る。
【0009】内筒部材3及び4の開口部6及び8内にデ
ィフューザ9が挿入されている。ディフューザ9は、円
柱部分10とこの円柱部分10に連結され且つ円柱部分
10から離れるに従って拡径される円錐部分11とから
なるディフューザ本体12を有している。ディフューザ
本体12の円柱部分10は内筒部材3の開口部6の径よ
りわずかに小さい径を有しており、円柱部分10の外周
面と内筒部材3の開口部6との間に粉体流路7に連通す
る円筒形状の流路13が形成されている。一方、ディフ
ューザ本体12の円錐部分11は内筒部材4の円錐状の
開口部8よりわずかに小さく形成されており、円錐部分
11の外周面と内筒部材4の開口部8との間に流路13
に連通する円錐面形状の流路14が形成されると共に、
内筒カバー部材5の先端部との間に流路14に連通する
環状のノズル開口15が形成されている。また、ディフ
ューザ本体12には中心軸上に加圧エア通路16が形成
され、円錐部分11の前端面に開口している。
【0010】ディフューザ9は、さらにディフューザ本
体12の前端部に取り付けられた、多孔材からなるディ
フューザ前部カバー17を有している。このディフュー
ザ前部カバー17によりディフューザ本体12の前端面
との間で且つノズル開口15の内側に加圧エア通路16
に連通するディフューザクリーニング用エアチャンバ1
8が形成されている。
【0011】ディフューザ本体12の前端部には、ノズ
ル開口15の内側にピン型のコロナ電極19が設けら
れ、コロナ電極19の先端部がディフューザ前部カバー
17を貫通してディフューザ9の前方に突出している。
コロナ電極19は、図3に示されるように、ノズル開口
15と同心円上に等間隔に8本配置されている。各コロ
ナ電極19は、互いに電気的に接続され、ディフューザ
本体12の加圧エア通路16内を通ってガン本体1内の
保護抵抗20を介し、高電圧発生装置21に接続されて
いる。
【0012】内筒2の外周部には多孔材からなる外筒カ
バー22が設けられており、内筒カバー部材5の外周面
と外筒カバー22との間に外筒カバークリーニング用エ
アチャンバ23が形成されている。
【0013】また、ガン本体1の先端部の外周にはリン
グ部材24が設けられ、このリング部材24にガンの前
方に向かって突出すると共にその中心軸上に加圧エア通
路25が形成されたロッド状のイオントラップ支持材2
6が取り付けられている。各イオントラップ支持材26
の先端部にはピン型のイオントラップ電極27が固定さ
れている。また、各イオントラップ支持材26の先端部
には、イオントラップ電極27の根元部に加圧エア通路
25に連通するイオントラップクリーニング用エアチャ
ンバ28を形成すると共にこのエアチャンバ28内の加
圧エアをイオントラップ電極の先端部へ向けて噴出する
ためのノズル孔28aが形成されたイオントラップ先端
カバー29が設けられている。このようなイオントラッ
プ支持材26及びイオントラップ電極27は、図3に示
されるように、ノズル開口15と同心円上に等間隔に8
本配置されている。各イオントラップ電極27は、リン
グ状の導電部材30により互いに電気的に接続され、図
1に示されるように、ガン本体1内のリード線31を介
してガン本体1の背部に設けられた接地端子32に電気
的に接続されている。
【0014】ガン本体1内には加圧エア供給管33が設
けられており、この加圧エア供給管33の前端部にディ
フューザ本体12の加圧エア通路16、外筒カバークリ
ーニング用エアチャンバ23及び各イオントラップ支持
材26の加圧エア通路25がそれぞれ連通している。加
圧エア供給管33の後端部は、ガン本体1の背部に設け
られた加圧エア供給口34に接続されている。
【0015】また、図2に示されるように、内筒2の内
筒部材3の先端部には、内筒部材3との間に環状の旋回
エアチャンバ35を形成すべくリング状の旋回流形成部
材36が設けられている。図4に示されるように、旋回
流形成部材36の中心部には内筒部材3の開口部6に連
続的に接続される開口部37が形成されており、この開
口部37の回りに開口部37と接線方向に複数の旋回エ
ア導入口38が形成されている。これらの旋回エア導入
口38により旋回エアチャンバ35と流路13とが連通
している。旋回エアチャンバ35は、内筒部材3に形成
された旋回エア通路39と連通し、さらにガン本体1内
に設けられた図示しない旋回エア供給管を介してガン本
体1の背部に設けられた旋回エア供給口40に接続され
ている。
【0016】ガン本体1の背部には、さらに、粉体流路
7に連通する粉体塗料供給口41が設けられると共に、
高電圧発生装置21に電源を供給するための電源端子4
2が設けられている。
【0017】なお、ディフューザ前部カバー17及び外
筒カバー22は、それぞれ加圧エアが通過できるよう
に、仮焼結ポリエチレンあるいはテフロン系、その他の
多孔質樹脂等の多孔材から形成されている。その他の内
筒部材3及び4、内筒カバー部材5、ディフューザ本体
12、イオントラップ支持材26、旋回流形成部材36
等は、粉体塗料が付着しにくいようにテフロン系、高密
度ポリエチレン等の樹脂から形成されている。
【0018】以上のような構成の塗装ガン100に粉体
塗料を供給する粉体塗料供給装置101を図4に示す。
この粉体塗料供給装置101は、平均粒径25μm以
下、好適には平均粒径5〜20μmの微粒子塗料52を
収容する塗料容器51と、下記に詳しく説明する流動化
手段により流動化した微粒子塗料52を塗料容器51か
ら吸引し塗料供給チューブ60を介して塗装ガン100
へ圧送するインジェクタ59と、インジェクタ59へ供
給するエア量を調整することにより塗料吸引量を制御す
る塗装機制御盤62と、塗装機制御盤62や流動化手段
に使用される加圧エアの温度及び湿度を制御する温度湿
度制御装置63と、塗料容器51の排気口68から余剰
エアの排気を行う排気ファン69と、この排気を濾過す
るフィルタ70とにより主として構成されている。
【0019】加圧エア源Aoから供給された加圧エアA
は、温度湿度制御装置63により温度25℃以下、湿度
50%以下の比較的低温、低湿度に制御され、塗装機制
御盤62に供給されると共に流動エア、エアバイブレー
タ駆動エアとして各機器へ供給されている。
【0020】塗料容器51は、多孔質樹脂板又はキャン
バスシート51cにより流動槽51aとエア室51bと
に区分されており、エア室51b側面に設けられた流動
エア供給口53には流動エア供給管54が接続されてい
る。温度湿度制御装置63により比較的低温、低湿度に
制御された流動エアの流量は、減圧弁64により調整で
きるようになっている。
【0021】また、塗料容器51の流動槽51a内には
撹拌羽支持棒56に取り付けられた撹拌羽55が設けら
れており、撹拌羽55と撹拌羽支持棒56は撹拌機駆動
モータ57により低速で矢印A7方向に回転し、塗料容
器51内の粉体塗料52を撹拌する機能を有している。
【0022】キャンバスシート51cの下側には、加振
手段、例えば、エアバイブレータ58が取り付けられて
いる。このバイブレータ58は、減圧弁65でエア流量
を調節することにより振動力が制御される。加振手段
は、エアバイブレータに限定されるものでなく、例え
ば、電気式バイブレータを用いても良い。
【0023】塗料容器51の内面51i、撹拌羽55、
撹拌羽保持棒56、インジェクタ59の内面、継ぎ手6
6及び67の内面、塗料供給チューブ60の内面等の、
各機器の粉体が接触する部分、すなわち、粉接面に粉体
塗料付着防止手段として、例えば、フッ素樹脂層が形成
されている。
【0024】塗料付着防止手段は、フッ素樹脂による表
面加工に限らず、フッ素樹脂の微粒子を均一に分散共析
させた複合メッキ被膜、あるいは、1010Ωcm以下の
導電性樹脂層であってもよい。
【0025】次に、この実施形態に係る静電粉体塗装方
法について説明する。まず、電源端子42に電源を接続
して高電圧発生装置21により高電圧を発生し、コロナ
電極19に高電圧を印加すると、コロナ電極19から図
示しない被塗物に向けてコロナ放電が発生する。このと
き、コロナ電極19の後方に接地レベルにあるイオント
ラップ電極27が配置されているので、電気力線はイオ
ントラップ電極27に集中し、コロナ電極19の付近で
発生したフリーイオンの多くは電気力線に沿って移動し
てイオントラップ電極27にトラップされる。
【0026】一方、加圧エア源Aoからの加圧エアAは
粉体塗料供給装置101の温度湿度制御装置63により
低温低湿、例えば、温度5〜25℃、湿度50%以下に
調整された後、減圧弁64により流量を制御されながら
流動エア供給管54を介して流動エア供給口53からエ
ア室51b内に圧送される。このエア室51b内の加圧
エアAはキャンバスシート51cを通過して流動槽51
a内に流入し、微粒子塗料52を流動化しながら排気口
68に向い、排気ファン69及びフィルタ70を介して
機外に排出される。
【0027】加圧エア源Aoからの加圧エアAは減圧弁
65を介してエアバイブレータ58にも供給されてい
る。エアバイブレータ58はキャンバスシート51cを
加振して流動槽51a内の微粒子粉体52を振動させ
る。このバイブレータ58の振動数は、必要に応じて適
宜選択されるが、例えば、2000〜30000rpm
が選ばれる。また、モータ57が駆動されて流動槽51
a内の撹拌羽55が矢印A7方向に回転すると、微粒子
塗料52が回動され、塗料52とエアが均一に混合され
る。撹拌羽55の回転速度は必要に応じて適宜選択され
るが、例えば、10〜100rpmが選択される。
【0028】このようにして充分に流動化された微粒子
塗料52は、インジェクタ59、継ぎ手66、塗料供給
チューブ60及び継ぎ手67を通って、図1に示される
粉体塗料供給口41から塗装ガン100に供給される。
また、塗装ガン100の旋回エア供給口40には加圧エ
アが供給される。
【0029】図2において、微粒子塗料が、粉体流路7
を通って円筒状の流路13に至ると、旋回エア通路39
から旋回エアチャンバ35に供給されたエアが旋回エア
導入口38を介して流路13内に接線方向に噴出してい
るので、流路13内の搬送エアは流路13の中心軸の回
りの旋回流となり、粉体塗料は旋回しながらディフュー
ザ本体12の円錐部分11に衝突する。これにより凝集
した微粒子塗料は解砕、分散され、流路14を通って環
状のノズル開口15から噴出される。微粒子塗料は、コ
ロナ放電により生ずるイオンによって荷電された後、下
塗り層が形成された自動車の車体等の被塗物に向かって
スプレイされ、均一な塗膜が得られる。
【0030】このような微粒子塗料52を用いて塗装を
行うと、ノズル開口15から噴出された微粒子塗料52
の一部がディフューザ前部カバー17、外筒カバー22
及びイオントラップ電極27の付近に付着し易くなる。
そこで、ガン本体1の背部の加圧エア供給口34から加
圧エア供給管33を介して加圧エアを供給すると、加圧
エアの一部はディフューザ本体12の加圧エア通路16
を通ってディフューザクリーニング用エアチャンバ18
内に入り、多孔材からなるディフューザ前部カバー17
を通過して前方へ噴出される。また、加圧エアの一部は
外筒カバークリーニング用エアチャンバ23内に供給さ
れ、多孔材からなる外筒カバー22を通過して外方へ噴
出される。さらに、加圧エアの一部は各イオントラップ
支持材26の加圧エア通路25を通ってイオントラップ
クリーニング用エアチャンバ28内に入り、ノズル孔2
8aからイオントラップ電極27の先端部に向かって噴
出される。これらの加圧エアの噴出により微粒子塗料5
2が吹き飛ばされ、ディフューザ前部カバー17、外筒
カバー22及びイオントラップ電極27への微粒子塗料
52の付着が防止される。
【0031】なお、イオントラップ先端カバー29に設
けられたノズル孔28aからクリーニング用エアを噴出
せずに、多孔材からなるイオントラップ先端カバーでイ
オントラップ電極27の根元部を覆い、イオントラップ
先端カバーを通過させてエアを噴出するようにしてもよ
い。
【0032】上記の実施形態で使用されたような平均粒
径25μm以下の微粒子塗料は、より大きな粒径の粉体
塗料を機械的に粉砕することにより製造することができ
るが、この機械的粉砕法により製造された微粒子塗料は
極めて不規則な形状を有する粒子となる。
【0033】これに対して、球形の微粒子塗料の製造法
が知られている。例えば、懸濁重合法、シード重合法、
乳化重合法、分散重合法等の化学的製造方法と、粒子を
瞬間的に熱溶融させて球形にする方法、塗料溶液を噴霧
乾燥させて球形にする方法、温風化で粒子を循環させ衝
撃により球形にする方法、熱硬化性混合物を溶融噴霧す
る方法等の物理的製造方法とがある。ここで、球形の微
粒子とは、真球状に限られるものではなく、より球形に
近い形状を含むものとする。
【0034】このような製造方法で得られた球形の微粒
子塗料を本発明の静電粉体塗装方法に用いれば、塗装ガ
ン100や塗料供給チューブ60等に塗料がさらに付着
しにくくなってスピットが減少すると共に、塗料の流動
性が一層向上してより安定した塗料の供給が可能とな
る。
【0035】以上説明したように、この発明の静電粉体
塗装方法によれば、平均粒径25μm以下の微粒子塗料
を用いながらも、凝集した微粒子塗料を解砕、分散して
平滑性に優れた塗膜を安定して得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態に係る静電粉体塗装方法
で用いられた塗装ガンの構成を示す断面図である。
【図2】図1の要部拡大図である。
【図3】図1の塗装ガンを示す正面図である。
【図4】図1の塗装ガンに用いられた旋回流形成部材を
示す断面図である。
【図5】この発明の一実施形態に係る静電粉体塗装方法
で用いられた粉体塗料供給装置の構成を示すブロック図
である。
【符号の説明】
7 粉体流路 9 ディフューザ 15 ノズル開口 19 コロナ電極 21 高電圧発生装置 22 外筒カバー 27 イオントラップ電極 51 塗料容器 51a 流動槽 51b エア室 55 撹拌羽 63 温度湿度制御装置 100 塗装ガン 101 粉体塗料供給装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山本 雅洋 東京都江東区東雲2−13−27 秩父小野田 株式会社アイオニクス事業部内 (72)発明者 筒井 晃一 大阪府寝屋川市池田中町19−17 日本ペイ ント株式会社寝屋川事業所内 (72)発明者 シャノン・リブキ 大阪府寝屋川市池田中町19−17 日本ペイ ント株式会社寝屋川事業所内 (72)発明者 尻崎 孝雄 大阪府寝屋川市池田中町19−17 日本ペイ ント株式会社寝屋川事業所内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電気的に接地された被塗物の表面上に荷
    電粉体塗料を静電塗着する静電粉体塗装方法であって、 塗装ガンの環状のノズル開口の内側にノズル開口と同心
    円上に等間隔に配置された複数のコロナ電極に高電圧を
    印加してコロナ放電を発生させ、 円錐面に沿って拡散する粉体流路を介して環状のノズル
    開口から平均粒径25μm以下の微粒子塗料を被塗物に
    向けて噴出し、 塗装ガンの外周部を覆い且つ多孔材からなる外筒カバー
    の内側から外筒カバーを通過して加圧エアを外方へ噴出
    させることにより外筒カバーの外面に付着した微粒子塗
    料を除去し、 外筒カバーの外周部に配置され且つ電気的に接地された
    複数のイオントラップ電極でコロナ放電により発生した
    フリーイオンをトラップすることを特徴とする静電粉体
    塗装方法。
  2. 【請求項2】 球形の形状を有する微粒子塗料を用いる
    ことを特徴とする請求項1に記載の静電粉体塗装方法。
  3. 【請求項3】 塗料容器内を多孔材により上側の流動槽
    と下側のエア室とに仕切ってエア室から多孔材を通過し
    て流動槽内に温度及び湿度が調節された加圧エアを流入
    させると共に流動槽内の粉体塗料を撹拌して粉体塗料を
    流動化する粉体塗料供給装置を用いて微粒子塗料を塗装
    ガンに供給し、下塗り層が形成された自動車の車体を被
    塗物とすることを特徴とする請求項1または2に記載の
    静電粉体塗装方法。
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