JPH11179246A - 静電粉体塗装ガン - Google Patents

静電粉体塗装ガン

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JPH11179246A
JPH11179246A JP34940297A JP34940297A JPH11179246A JP H11179246 A JPH11179246 A JP H11179246A JP 34940297 A JP34940297 A JP 34940297A JP 34940297 A JP34940297 A JP 34940297A JP H11179246 A JPH11179246 A JP H11179246A
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JP
Japan
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air
gun
powder coating
nozzle opening
electrostatic powder
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Application number
JP34940297A
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English (en)
Inventor
Masayuki Yamaguchi
賢之 山口
Yukihide Yamashita
行秀 山下
Satoru Nakamura
哲 中村
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Honda Motor Co Ltd
Nihon Parkerizing Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
Nihon Parkerizing Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 この発明は、高い塗着効率で粉体塗装を行う
と共に塗装パターンの径を容易に調整することができる
静電粉体塗装ガンを提供することを課題とする。 【解決手段】 混合エアが旋回流形成部材31の混合エ
ア導入口33から流路12内に接線方向に噴出し、粉体
塗料は旋回しながら環状のノズル開口13から前方へ噴
出される。分散エア形成部材20の分散エア噴出口21
からガン本体1の前方へ噴出された分散エアは、分散チ
ップ22に衝突して通路23から放射状外方へと噴出さ
れ、粉体塗料はこの分散エアによって放射状外方へ分散
される。分散された粉体塗料は、制御エア噴出口17を
通って前方へ噴出される制御エアにより過度の分散が抑
制され、被塗物に向かってスプレイされる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、粉体塗料に電荷
を与えて吹き付け、静電気を用いて被塗物上に塗装する
静電粉体塗装ガンに関する。
【0002】
【従来の技術】環境保全の見地から、溶剤を使用しな
い、環境に優しい無公害型の塗装法として静電粉体塗装
が注目されている。この静電粉体塗装においては、塗料
タンクからインジェクタを介して粉体塗料が塗装ガンへ
供給され、塗装ガンの先端部に形成されたノズル開口か
ら搬送エア流と共に被塗物へ向けて噴射される。このと
き、塗装ガンの先端部に設けられたピン型電極に高電圧
が印加されると共に被塗物が接地されており、塗装ガン
の電極から被塗物へ向けてコロナ放電が発生している。
このため、ノズル開口から噴射された粉体塗料が電極近
傍を通過する際に、粉体塗料がコロナ放電により生ずる
イオンと衝突して荷電される。このようにして荷電され
た粉体塗料は搬送エア流と電気力線に沿った電気力との
影響を受けて被塗物の表面上に塗着する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ノズル
開口から搬送エア流と共に粉体塗料を噴射するだけで
は、ノズル開口の形状、向き、大きさ等に応じて塗装パ
ターンの径が概ね限定されてしまう。搬送エアの流速、
圧力等によって多少は塗装パターンの径を調整すること
ができるが、被塗物に向かう搬送エアの流速を増加する
と、被塗物の表面に一旦付着した粉体塗料がこのエア流
により吹き飛ばされて所望の塗装を行うことが困難にな
るという問題が生じる。また、搬送エア流に径方向に分
散エアを導入して塗装パターンの径を変化させる方法も
あるが、この方法では搬送エアと共に被塗物に向かう粉
体塗料が分散エアによって飛散し、塗着効率が低下する
惧れがあった。
【0004】この発明はこのような問題点を解消するた
めになされたもので、高い塗着効率で粉体塗装を行うと
共に塗装パターンの径を容易に調整することができる静
電粉体塗装ガンを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明に係る静電粉体
塗装ガンは、電気的に接地された被塗物の表面上に荷電
粉体塗料を静電塗着する静電粉体塗装ガンであって、先
端部に形成された環状のノズル開口から前方に向けて粉
体塗料を噴出するガン本体と、ガン本体の先端部に設け
られると共にノズル開口から噴出された粉体塗料を荷電
するコロナ電極と、ノズル開口から噴出された粉体塗料
にノズル開口の内側から放射状外方へ分散エアを噴出す
る分散エア噴出手段と、ノズル開口の外周部に沿って形
成された制御エア噴出口から前方へ制御エアを噴出して
分散エアによる放射状外方への粉体塗料の過度の分散を
抑制する制御エア噴出手段とを備えたものである。
【0006】コロナ電極としては、ノズル開口と制御エ
ア噴出手段のエア噴出口との間においてノズル開口と同
心円上に等間隔に複数のコロナ電極を配置することもで
き、あるいはノズル開口の内側に放射状に複数のコロナ
電極を配置することもできる。分散エア噴出手段とし
て、それぞれガン本体の前方へ向けられた複数の分散エ
ア噴出口をノズル開口の内側に環状に配列すると共にこ
れら分散エア噴出口の前方に分散チップを設け、分散エ
ア噴出口から前方へ向けて噴出された分散エアを分散チ
ップに衝突させて放射状外方へと方向変換することがで
きる。制御エア噴出手段の制御エア噴出口は、それぞれ
ガン本体の中心軸に対して所定の広がり角度を有する複
数の噴出口をノズル開口の外周部に沿って環状に配列し
たものでもよい。
【0007】さらに、ガン本体の外周部に配置されると
共にコロナ放電により発生したフリーイオンをトラップ
するために電気的に接地された複数のイオントラップ電
極をガン本体の外周部に配置してもよい。また、ガン本
体内の粉体流路に旋回流を形成する旋回流形成手段を備
えることもできる。制御エア噴出口に連通するようにガ
ン本体内にエアチャンバを形成し、このエアチャンバ内
にコロナ電極と同じ極性の電圧が印加される塗料付着防
止用の電極を配置してもよい。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を添
付図面に基づいて説明する。 実施の形態1.図1にこの発明の実施の形態1に係る静
電粉体塗装ガンの構成を示す。静電粉体塗装ガンは、ほ
ぼ円筒形状のガン本体1を有しており、ガン本体1の中
心軸上に粉体流路2が形成され、ガン本体1の前半部に
は外筒3が設けられている。図2の拡大図に明確に示さ
れるように、外筒3内には内筒4及び5が設けられ、内
筒4には粉体流路2に連通し且つガン本体1の前方に向
かって拡径される円錐形状の開口部6が形成されてい
る。内筒5及び外筒3の内部には内筒4の開口部6に連
通する円柱形状の開口部7及び8が形成されている。こ
れら開口部7及び8内に円柱形状のヘッド9が配置さ
れ、ヘッド9の基端部には内筒4の開口部6内に配置さ
れる円錐形状のディフューザ10が連結されている。デ
ィフューザ10の外周面と内筒4の開口部6との間に粉
体流路2に連通する円錐面形状の流路11が形成され、
ヘッド9の外周面と開口部7及び8との間に流路11に
連通する円筒形状の流路12が形成されている。この流
路12の先端部は環状のノズル開口13としてガン本体
1の前方外部に露出している。
【0009】外筒3の前端部には、ノズル開口13の外
側にピン型のコロナ電極14が前方に突出して設けられ
ている。コロナ電極14は、図3に示されるように、ノ
ズル開口13と同心円上に等間隔に8本配置されてい
る。各コロナ電極14は、互いに電気的に接続され、外
筒3、内筒4及び5を通って図示しない高電圧発生装置
に接続されている。
【0010】外筒3の先端外周部には前部カバー15が
設けられ、この前部カバー15と外筒3との間に環状の
制御エアチャンバ16が形成されている。前部カバー1
5の前面には、それぞれガン本体1の中心軸に対して所
定の広がり角度を有するように斜めに制御エア噴出口1
7が形成され、制御エアチャンバ16に連結している。
制御エア噴出口17は、図3に示されるように、ノズル
開口13と同心円上で且つコロナ電極14の外側に等間
隔に多数配列されている。制御エアチャンバ16は、加
圧エア通路18を介してガン本体1背部の図示しない制
御エア供給口に連通している。
【0011】ヘッド9の前端部に分散エアチャンバ19
が形成されると共にこの分散エアチャンバ19を覆うよ
うに分散エア形成部材20が設けられている。図4に示
されるように、分散エア形成部材20には分散エアチャ
ンバ19に連通する多数の分散エア噴出口21が環状に
配列形成されている。分散エア形成部材20の前方には
半球状の分散チップ22が配置され、この分散チップ2
2と分散エア形成部材20の前面との間に各分散エア噴
出口21に連通する円形の通路23が形成されている。
分散エアチャンバ19は、加圧エア通路24を介してガ
ン本体1背部の図示しない分散エア供給口に連通してい
る。
【0012】外筒3の基端部には組立リング25が装着
され、この組立リング25と外筒3のフランジ26との
間に環状の塗料付着防止用エアチャンバ27が形成され
ると共に組立リング25と外筒3の外周面との間にエア
チャンバ27に連通する環状のエア吹き出し口28が形
成されている。エアチャンバ27は、加圧エア通路29
を介してガン本体1背部の図示しない塗料付着防止エア
供給口に連通している。
【0013】また、外筒3の開口部8内には、外筒3と
の間に環状の混合エアチャンバ30を形成すべく円筒形
状の旋回流形成部材31が設けられている。旋回流形成
部材31の中心部には外筒3の開口部8に連続的に接続
される開口部32が形成されており、図5に示されるよ
うに、この開口部32の回りに開口部32と接線方向に
接続される複数の混合エア導入口33が形成されてい
る。これらの混合エア導入口33により混合エアチャン
バ30と流路12とが連通している。混合エアチャンバ
30は、図示しないエア供給管を介してガン本体1の背
部に設けられた混合エア供給口に接続されている。
【0014】図1において、ガン本体1の外周部にはリ
ング部材34が設けられ、このリング部材34にガンの
前方に向かって突出するように複数のピン型のイオント
ラップ電極35が装着されている。複数のイオントラッ
プ電極35は、リング状の導電部材36に固定され、そ
れぞれリング部材34に形成された加圧エア噴出口37
内を通ってその先端部が前方へ突出している。加圧エア
噴出口37は、イオントラップ電極35よりわずかに太
く形成されており、イオントラップ電極35との間に加
圧エアを流通させるための隙間を形成している。各加圧
エア噴出口37は、リング部材34とガン本体1の外周
部との間に形成されたイオントラップ用エアチャンバ3
8に連通し、さらにエアチャンバ38は加圧エア通路3
9を介してガン本体1背部のイオントラップ用エア供給
口40に連通している。また、各イオントラップ電極3
5は、導電部材36を介してガン本体1の外側部に設け
られたアース端子41に電気的に接続されている。
【0015】ガン本体1の背部に形成された制御エア供
給口、分散エア供給口、塗料付着防止エア供給口、混合
エア供給口及びイオントラップ用エア供給口40には、
それぞれ加圧エアを供給するためのエア供給手段が接続
されている。さらに、ガン本体1の背部には、粉体流路
2に連通する粉体塗料供給口42が設けられている。
【0016】次に、この実施の形態1の動作について説
明する。まず、図示しない高電圧発生装置により高電圧
を発生してコロナ電極14に印加すると、コロナ電極1
4から被塗物に向けてコロナ放電が発生する。このと
き、コロナ電極14の後方に接地レベルにあるイオント
ラップ電極35が配置されているので、電気力線はイオ
ントラップ電極35に集中し、コロナ電極14の付近で
発生したフリーイオンの多くは電気力線に沿って移動し
てイオントラップ電極35にトラップされる。
【0017】この状態で、粉体塗料が搬送エアに搬送さ
れて粉体塗料供給口42から供給されると共に制御エア
供給口、分散エア供給口及び混合エア供給口からそれぞ
れ加圧エアが供給される。粉体塗料は粉体流路2を通っ
てディフューザ10に衝突し、凝集した粉体塗料は解
砕、分散されて円錐形の流路11から円筒形の流路12
へと流れる。ここで、混合エアチャンバ30に供給され
た加圧エアが混合エア導入口33から混合エアとして流
路12内に接線方向に噴出しているので、流路12内の
搬送エアは流路12の中心軸の回りの旋回流となり、粉
体塗料は旋回しながら環状のノズル開口13から前方へ
噴出される。
【0018】このとき、分散エアチャンバ19に供給さ
れた加圧エアが分散エア形成部材20の分散エア噴出口
21を通ってガン本体1の前方へ噴出され、さらに分散
チップ22に衝突することにより方向変換し、分散エア
として円形の通路23から放射状外方へと噴出される。
従って、ノズル開口13から前方へ噴出された粉体塗料
は、この分散エアにより放射状外方へ分散され、コロナ
電極14の付近でコロナ放電により生ずるイオンによっ
て荷電される。さらに、制御エアチャンバ16に供給さ
れた加圧エアが制御エア噴出口17を通り、制御エアと
して所定の広がり角度を持って前方へ噴出されるため、
分散エアにより放射状外方へ分散された粉体塗料は、過
度の分散が抑制され、図示しない被塗物に向かってスプ
レイされる。
【0019】なお、コロナ電極14の付近で荷電された
粉体塗料は、コロナ電極14とイオントラップ電極35
との間に形成される電界からイオントラップ電極35へ
向かう静電気引力を受けるが、制御エア噴出口17から
前方へ制御エアが噴出されているため、イオントラップ
電極35へ引き寄せられることが抑制され、被塗物へと
向かう。
【0020】ここで、実施の形態1に係る静電粉体塗装
ガンを用い、分散エア圧を変化させて粉体塗装を行った
場合の1/2パターン幅の測定結果を図6に示す。1/
2パターン幅とは、被塗物上に塗膜を形成したときの最
大膜厚に対して1/2の膜厚を有する部分の直径を表し
ている。図6において、A1〜A4はそれぞれ制御エア
の流速を70l/minとし、A1は混合エアなし、A
2は混合エア圧1kgf/cm、A3は混合エア圧2
kgf/cm、A4は混合エア圧3kgf/cm
した場合の実測値を示している。また、混合エア圧を変
化させた場合の1/2パターン幅の測定結果を図7に示
す。B1〜B3はそれぞれ制御エアの流速を70l/m
inとし、B1は分散エア圧1.5kgf/cm、B
2は分散エア圧2.0kgf/cm、B3は分散エア
圧2.5kgf/cmとした場合の実測値を示してい
る。さらに、制御エア流量を変化させた場合の1/2パ
ターン幅の測定結果を図8に示す。C1〜C3はそれぞ
れ混合エアなしで、C1は分散エア圧1.5kgf/c
、C2は分散エア圧2.0kgf/cm、C3は
分散エア圧2.5kgf/cmとした場合の実測値を
示している。これらの測定結果から分かるように、塗装
パターンの径は、混合エア、分散エア及び制御エアの圧
力または流速等を調整することにより変化させることが
できる。
【0021】また、混合エア圧1kgf/cm、分散
エア圧2.0kgf/cm、制御エア流速70l/m
inの条件下で、粉体塗料の吐出量を180g/min
から200g/minの間で変化させて塗着効率の測定
を行ったところ、90.5〜99.6%もの高い値を示
した。
【0022】なお、粉体塗装を行うと、ノズル開口13
から噴出された粉体塗料の一部が外筒3の外周部及びイ
オントラップ電極35の付近に付着し易くなる。そこ
で、ガン本体1の背部の塗料付着防止エア供給口及びイ
オントラップ用エア供給口40から加圧エアが供給され
る。塗料付着防止用エアチャンバ27内に入った加圧エ
アは環状のエア吹き出し口28から外筒3の外周部に沿
って前方へ噴出され、これにより外筒3の外周部への粉
体塗料の付着が防止される。また、イオントラップ用エ
アチャンバ38に入った加圧エアは各加圧エア噴出口3
7から前方へ噴出され、イオントラップ電極35への粉
体塗料の付着が防止される。
【0023】実施の形態2.実施の形態2に係る静電粉
体塗装ガンの先端部の構成を図9に示す。この静電粉体
塗装ガンは、実施の形態1に係る静電粉体塗装ガンにお
いて、ノズル開口13と制御エア噴出口17との間で且
つノズル開口13と同心円上に複数のコロナ電極14を
設ける代わりに、ノズル開口13の内側で分散チップ2
2に放射状に複数のコロナ電極14を設けたものであ
る。図10に示されるように、コロナ電極14は放射状
に且つ等間隔に8本配置されている。さらに、この実施
の形態2の静電粉体塗装ガンでは、制御エアチャンバ1
6内に複数のピン型の塗料付着防止用電極43が配設さ
れており、複数のコロナ電極14と複数の塗料付着防止
用電極43は互いに電気的に接続され、リード線44を
介して図示しない高電圧発生装置に接続されている。
【0024】この静電粉体塗装ガンにおいても、高電圧
発生装置により高電圧を発生してコロナ電極14に印加
すると、コロナ電極14から被塗物に向けてコロナ放電
が発生し、ノズル開口13から噴出された粉体塗料がコ
ロナ放電により生ずるイオンによって荷電され、被塗物
に向かってスプレイされる。
【0025】このとき、塗料付着防止用電極43はコロ
ナ電極14と電気的に接続されているので、コロナ電極
14に印加される電圧と同じ極性の電圧が塗料付着防止
用電極43にも印加される。このため、塗料付着防止用
電極43の回りに形成される電界によって生じる前部カ
バー15の電位は、コロナ放電により生ずるイオンによ
って荷電される粉体塗料と同じ極性となり、粉体塗料は
前部カバー15から反発して前部カバー15に付着する
ことが防止される。
【0026】実施の形態2の静電粉体塗装ガンにおいて
も、混合エア、分散エア及び制御エアの圧力または流速
等を調整することにより塗装パターンの径を変化させる
ことができるという効果は、実施の形態1の静電粉体塗
装ガンと同様である。
【0027】
【発明の効果】以上説明したように、この発明の静電粉
体塗装ガンにおいては、混合エア、分散エア及び制御エ
アの圧力または流速等を調整することにより塗装パター
ンの径を容易に制御することができると共に高い塗着効
率で粉体塗装を行うことができる。従って、形状、大き
さ等の異なる多種の被塗物に広く粉体塗装を適用するこ
とが可能となる。また、フリーイオンをトラップするイ
オントラップ電極を備えた塗装ガンにこの発明を適用す
れば、制御エア流によって、コロナ電極とイオントラッ
プ電極との間に形成された電界から受ける静電気引力に
起因して粉体塗料がイオントラップ電極へ引き寄せられ
ることを防止でき、ガン本体への塗料の付着防止及び塗
着効率の向上において特に著しい効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1に係る静電粉体塗装
ガンの構成を示す断面図である。
【図2】 図1の要部拡大図である。
【図3】 実施の形態1に係る静電粉体塗装ガンのガン
本体先端部を示す正面図である。
【図4】 実施の形態1に係る静電粉体塗装ガンに用い
られた分散エア形成部材を示す正面図である。
【図5】 実施の形態1に係る静電粉体塗装ガンに用い
られた旋回流形成部材を示す正面図である。
【図6】 実施の形態1に係る静電粉体塗装ガンによる
分散エア圧と1/2パターン幅との関係を示すグラフで
ある。
【図7】 実施の形態1に係る静電粉体塗装ガンによる
混合エア圧と1/2パターン幅との関係を示すグラフで
ある。
【図8】 実施の形態1に係る静電粉体塗装ガンによる
制御エア流量と1/2パターン幅との関係を示すグラフ
である。
【図9】 実施の形態2に係る静電粉体塗装ガンの要部
を示す断面図である。
【図10】 実施の形態2に係る静電粉体塗装ガンのガ
ン本体先端部を示す正面図である。
【符号の説明】
1 ガン本体 2 粉体流路 3 外筒 11,12 流路 13 ノズル開口 14 コロナ電極 15 前部カバー 16 制御エアチャンバ 17 制御エア噴出口 19 分散エアチャンバ 20 分散エア形成部材 21 分散エア噴出口 22 分散チップ 23 通路 30 混合エアチャンバ 31 旋回流形成部材 33 混合エア導入口 34 リング部材 35 イオントラップ電極 41 アース端子 42 粉体塗料供給口 43 塗料付着防止用電極
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中村 哲 東京都中央区日本橋1−15−1 日本パー カライジング株式会社内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電気的に接地された被塗物の表面上に荷
    電粉体塗料を静電塗着する静電粉体塗装ガンであって、 先端部に形成された環状のノズル開口から前方に向けて
    粉体塗料を噴出するガン本体と、 前記ガン本体の先端部に設けられると共に前記ノズル開
    口から噴出された粉体塗料を荷電するコロナ電極と、 前記ノズル開口から噴出された粉体塗料に前記ノズル開
    口の内側から放射状外方へ分散エアを噴出する分散エア
    噴出手段と、 前記ノズル開口の外周部に沿って形成された制御エア噴
    出口から前方へ制御エアを噴出して分散エアによる放射
    状外方への粉体塗料の過度の分散を抑制する制御エア噴
    出手段とを備えたことを特徴とする静電粉体塗装ガン。
  2. 【請求項2】 前記ノズル開口と前記制御エア噴出手段
    のエア噴出口との間で且つ前記ノズル開口と同心円上に
    等間隔に複数のコロナ電極が配置された請求項1に記載
    の静電粉体塗装ガン。
  3. 【請求項3】 前記ノズル開口の内側で且つ放射状に複
    数のコロナ電極が配置された請求項1に記載の静電粉体
    塗装ガン。
  4. 【請求項4】 前記分散エア噴出手段は、ノズル開口の
    内側において環状に配列され且つそれぞれ前記ガン本体
    の前方へ向けられた複数の分散エア噴出口と、これら分
    散エア噴出口の前方に設けられ且つ分散エア噴出口から
    前方へ向けて噴出された分散エアを衝突させて放射状外
    方へと方向変換する分散チップとを含む請求項1〜3の
    いずれか一項に記載の静電粉体塗装ガン。
  5. 【請求項5】 前記制御エア噴出手段は、前記ノズル開
    口の外周部に沿って環状に配列され且つそれぞれ前記ガ
    ン本体の中心軸に対して所定の広がり角度を有する複数
    の制御エア噴出口を含む請求項1〜4のいずれか一項に
    記載の静電粉体塗装ガン。
  6. 【請求項6】 前記ガン本体の外周部に配置されると共
    にコロナ放電により発生したフリーイオンをトラップす
    るために電気的に接地された複数のイオントラップ電極
    を備えた請求項1〜5のいずれか一項に記載の静電粉体
    塗装ガン。
  7. 【請求項7】 前記ガン本体内の粉体流路に旋回流を形
    成する旋回流形成手段を備えた請求項1〜6のいずれか
    一項に記載の静電粉体塗装ガン。
  8. 【請求項8】 前記制御エア噴出口に連通するように前
    記ガン本体内にエアチャンバが形成され、このエアチャ
    ンバ内に前記コロナ電極と同じ極性の電圧が印加される
    塗料付着防止用の電極を配置した請求項3に記載の静電
    粉体塗装ガン。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2004509742A (ja) * 2000-09-29 2004-04-02 グラコ ミネソタ インコーポレーテッド 低電圧静電放電
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