JPH09190559A - 紙幣鑑別装置及び紙幣引抜手段検出方法 - Google Patents

紙幣鑑別装置及び紙幣引抜手段検出方法

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JPH09190559A
JPH09190559A JP8004388A JP438896A JPH09190559A JP H09190559 A JPH09190559 A JP H09190559A JP 8004388 A JP8004388 A JP 8004388A JP 438896 A JP438896 A JP 438896A JP H09190559 A JPH09190559 A JP H09190559A
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detecting
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宏 小林
Katsutoshi Okawa
勝利 大河
Yasumasa Suzuki
康正 鈴木
Yuuki Saitou
勇樹 斎藤
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 紙幣鑑別装置内に取り込まれた紙幣に接続さ
れた引抜手段を検出する。 【解決手段】 搬送通路3に回転可能に取付けられかつ
紙幣が通過可能なスリット41を有する回転体40と、
回転体40の回転を制御する鑑別制御回路50と、回転
体40を回転する回転体駆動装置70と、回転体駆動装
置70に設けられかつ回転体40の回転速度を検出する
回転体エンコーダ77と、回転体40を包囲して取付け
られたカバー部材47とを備える。紙幣を受取後に回転
体40を回転させて、紙幣に接続された引抜手段を回転
体40に巻き付けることができる。また、回転体40の
回転速度を測定し、不正な紙幣引抜手段の存在を検出す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】この発明は、紙幣取扱装置、
特に紙幣鑑別装置内に搬送された紙幣に接続された紐、
テープ等の引抜手段による紙幣の不正抜取りを防止する
紙幣鑑別装置及び引抜手段を検出できる紙幣引抜手段検
出方法及び紙幣鑑別装置に関連する。
【0002】
【従来の技術】例えば、実開昭63−89181号公報
には紙幣識別機の紙幣引き抜き防止装置が開示されてい
る。この引き抜き防止装置は図9及び図10に示すよう
に、挿入口207からフレーム201の起立部202、
203間に挿入された紙幣はベルト211及びローラ2
12により搬送され、更に紙幣はフレーム201に設け
られた舌片209とプレート205に設けられた舌片2
10の間を通過する。舌片209と210とを通過する
とき、紙幣は若干屈曲するが移送に支障を生じない。紙
幣が排出口208を通過した後に、紙幣に結合した釣糸
等を手繰って紙幣を挿入口207から外に不正に引き出
そうとすると、紙幣が舌片209、210に係合して不
正引き抜きが防止される。また、実開平4−36677
号公報には紙幣鑑別装置の紙幣通路内に突出するストッ
パを設け、紙幣鑑別装置の鑑別信号に基づいて紙幣通路
外に回動させる紙幣抜取り防止装置が開示されている。
この紙幣抜取り防止装置では真紙幣が通過しない限り、
ストッパが紙幣通路外に回動されず、抜取り防止効果が
得られる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図9及
び図10に示す紙幣引き抜き防止装置では、紙幣に接続
された紐又はテープ等の引抜手段を検出することはでき
ない。また、舌片209及び210の突出量を大きくす
ると、ベルト211による紙幣の搬送中に紙幣が舌片2
09又は210に係止して紙幣の搬送が困難となるた
め、舌片209及び210の大きな突出量を確保できな
い。このため、紙幣に付けた釣糸等の引抜手段を強く引
くと、紙幣の不正引き抜きが可能となり、抜取りを阻止
できても舌片209、210により紙幣を損傷する危険
がある。実開平4−36677号公報に示される抜取り
防止装置でも紙幣の不正抜取りを検出することはできな
い。そこで、この発明は、搬送通路に回転体を回転可能
に取り付けて、引抜手段を回転体に巻き付けることによ
り紙幣の不正抜取りを防止する紙幣鑑別装置を提供する
ことを目的とする。また、この発明は、紙幣受取後に回
転体を回転して回転体の回転速度を測定することによ
り、紙幣鑑別装置内に搬送された紙幣に接続された引抜
手段を検出して、紙幣の不正抜取りを防止する紙幣引抜
手段検出方法及び紙幣鑑別装置を提供することを目的と
する。
【0004】
【課題を解決するための手段】この発明による紙幣鑑別
装置は、ケースと、ケース内に形成されかつ紙幣が通過
する搬送通路と、搬送通路の一端に設けられた入口から
挿入された紙幣を搬送通路に沿って搬送通路の他端に設
けられた出口に搬送する搬送装置と、搬送通路に隣接し
て配置された鑑別センサとを有する。この紙幣鑑別装置
は、整合位置において搬送通路と一致するスリットを備
えかつ回転可能に取付けられた回転体と、回転体を回転
させる回転体駆動装置と、鑑別センサの出力により紙幣
の真贋を判断すると共に、回転体駆動装置を制御する鑑
別制御回路とを備えている。鑑別制御回路は紙幣が回転
体のスリットを通過した後、回転体駆動装置により回転
体を回転させて、紙幣に接続された引抜手段を回転体の
外周に巻き付ける。
【0005】この発明の実施の形態では、紙幣を案内す
るテーパ部を回転体のスリットに形成する。回転体の外
周部に形成された切欠部に嵌合するレバーを設け、レバ
ーは回転体を整合位置に位置決めすると共に、回転体を
一方向にのみ回転させる。
【0006】この発明による紙幣引抜手段検出方法は、
入口に挿入された紙幣を搬送装置により搬送通路に沿っ
て移動し、搬送通路に沿って取付けた鑑別センサにより
鑑別出力を取出すと共に、搬送通路に回転可能に配置し
た回転体のスリットを通過させて紙幣を移動する過程
と、紙幣鑑別装置により紙幣の真贋を判定し、真紙幣と
判断したとき紙幣を紙幣搬送装置から紙幣を収納するス
タッカ装置に送る過程と、紙幣が搬送通路を通過した後
に、スリットが搬送通路に対して一致する整合位置から
一定角度回転体を回転して、回転体の回転速度又は回転
時間を測定する過程と、回転体の通常の回転速度又は回
転時間と比較して、回転体の回転速度が遅いとき又は回
転時間が長いとき、引抜手段の存在を検出する過程とを
含む。
【0007】この発明の実施の形態では、紙幣が入口に
挿入されたとき、搬送通路にスリットが一致する整合位
置に回転体を回転する過程、紙幣が搬送されない状態の
所定の角度範囲への回転体の回転時間又は回転速度を予
め記憶する過程、スリットが搬送通路と一致する整合位
置を検出する過程、整合位置に回転体を位置決めしかつ
整合位置にある回転体の一方向の回転を阻止する過程、
回転体を回転させる回転体モータに連結されたエンコー
ダから発生するパルスのパルス幅を測定する過程又は回
転体を回転させる回転体モータに連結されたエンコーダ
から発生するパルスの時間間隔を計数して回転体の回転
時間を測定する過程を含んでもよい。
【0008】また、この発明の実施の形態では、紙幣を
搬送する前に、所定角度だけ回転体を回転させる回転体
モータに連結されたエンコーダから発生するパルスのパ
ルス幅及び時間間隔を計数して回転体の回転速度又は回
転時間を予め測定する過程と、予め測定した回転体の回
転速度を記憶する過程と、入口に挿入された紙幣を搬送
通路に沿って移動し、移動中に紙幣の鑑別を行うと共
に、搬送通路の出口から排出する過程と、紙幣を出口か
ら排出した後に、所定角度だけ回転体を回転させて、回
転体モータに連結されたエンコーダから発生するパルス
のパルス幅及び時間間隔を計数して回転体の回転速度又
は回転時間を後に測定する過程と、後に測定した回転体
の回転速度又は回転時間を記憶する過程と、予め測定し
た回転体の回転速度又は回転時間を後に測定した回転体
の回転速度又は回転時間と比較して、後に測定した回転
体の回転速度又は回転時間が予め測定した回転体の回転
速度又は回転時間より一定範囲以上大きいときに引抜手
段の存在を検出する過程とを含む。
【0009】後に回転体が1回転するのに要する時間が
先に回転体が1回転するのに要する時間より一定時間以
上長いとき、引抜手段の存在を検出してもよい。また、
後に回転体が1.25回転するのに要する時間が先に回
転体が1.25回転するのに要する時間より一定時間以
上長いとき、引抜手段の存在を検出してもよい。
【0010】この発明による紙幣鑑別装置は、整合位置
において搬送通路と一致するスリットを備えかつ回転可
能に取付けられた回転体と、回転体を回転させる回転体
駆動装置と、鑑別センサの出力により紙幣の真贋を判断
すると共に、回転体駆動装置を制御する鑑別制御回路
と、回転体駆動装置に作動連結されかつ回転体の回転速
度を検出するエンコーダと、回転体を包囲して取付けら
れたカバー部材とを備えている。この発明の実施の形態
では、回転体とカバー部材のそれぞれに互いに対応する
段部を少なくとも一箇所形成する。
【0011】搬送装置により紙幣を鑑別センサ及び回転
体のスリットを通過させた後、回転体を回転させると、
紙幣に接続された紐、糸、テープ等の引抜手段を回転体
の周囲に巻き付けて紙幣の不正引抜を阻止することがで
きる。また、回転体の回転により、回転体とガイド部材
との極めて僅かな間隙に引抜手段が強制的に入り込むた
め、回転体の回転が妨害され、回転体の回転速度が低下
する。従って、引抜手段のない正規の状態での回転速度
又は所定角度への回転に要する回転時間と、引抜手段が
接続された状態での回転体の回転速度又は所定角度への
回転に要する回転時間とを比較して、回転体の回転速度
が遅いか又は回転時間が長いと、引抜手段が回転体の周
囲に存在することを検出することができる。回転体の外
周部に形成された切欠部に嵌合するレバーによって回転
体は回転体のスリットが搬送通路に整合する整合位置に
位置決めされると共に、回転体は一方向にのみ回転する
ので、整合位置にある回転体を強制的に回転して引抜手
段を回転体から除去することができない。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、この発明による紙幣鑑別装
置の実施の形態を図1〜図8について説明する。図1に
示すように、紙幣鑑別装置1は、ケース2と、ケース2
内に形成されかつ紙幣が通過する搬送通路3とを備えて
いる。搬送通路3はケース2の一端に設けられた入口4
と、他端に設けられた出口5との間に形成される。搬送
通路3に沿って紙幣を搬送する搬送装置6は、搬送モー
タ7と、搬送モータ7の出力軸8に取り付けられたピニ
オン9と、ピニオン9に接続された中間大歯車10と、
中間大歯車10の軸11に接続された中間小歯車12
と、中間小歯車12に接続された駆動歯車13と、駆動
歯車13の軸14に接続された駆動プーリ15とを備え
ている。駆動プーリ15に捲回された駆動ベルト16
は、3個のローラ17、18及び19のプーリ部並びに
プーリ20にも捲回される。プーリ20に駆動ベルト1
6を捲回させて、駆動ベルト16が部分的に下方に迂回
される。また、駆動ベルト16は緊張プーリ21により
押圧される。支持レバー22の一端は軸22aによりフ
レーム2に回転可能に取り付けられ、緊張プーリ21は
支持レバー22の他端に回転可能に取り付けられる。軸
22aに捲回されたトーションスプリング23の一端は
支持レバー22に係止され、トーションスプリング23
の他端はピン24に係止される。支持レバー22はトー
ションスプリング23により付勢され、緊張プーリ21
は駆動ベルト16を内側に押圧して緊張力を付与する。
各ローラ17〜19に対向して押圧ローラ25〜27が
回転可能に配置され、搬送すべき紙幣をローラ17、1
8、19と押圧ローラ25〜27との間に挟持して確実
に出口5に向かって搬送通路3に沿い搬送する。
【0013】搬送モータ7の出力軸8に取り付けられる
搬送エンコーダ30は、周方向に一定角度間隔で複数の
切欠部32が形成されたディスク31を備えている。搬
送エンコーダ30は、図示しないホトカプラを備え、ホ
トカプラから生ずる光が切欠部32により透過されるこ
とを検出して、マイクロコンピュータにより構成された
図5に示す鑑別制御回路50に出力を送出する。鑑別制
御回路50は単位時間当たりのホトカプラの出力を計数
して、搬送モータ7の回転数及び回転速度を検出するこ
とができる。
【0014】鑑別制御回路50は、図示しないが、光鑑
別センサ34及び磁気鑑別センサ35の出力を受信して
真紙幣か否か判断し、真紙幣と判断したとき、出口セン
サ36の出力を受信した後、回転体モータ71を駆動す
ると共に、真紙幣と判断しないとき、搬送モータ7を逆
転して紙幣を入口4に返却する判別手段と、基準パルス
を発生するパルス発生手段と、回転体40の回転中にパ
ルス発生手段の基準パルス数を計数して、紙幣を搬送す
る前後での回転体40の回転時間及び回転速度を記憶す
る記憶手段と、記憶手段に記憶されかつ紙幣を搬送する
前後での回転体40の回転時間及び回転速度を比較して
紙幣の搬送後の回転体40の回転時間又は回転速度が紙
幣の搬送前の回転時間又は回転速度に比較して基準範囲
外にあるとき警報出力を発生する比較手段とを備えてい
る。
【0015】図1に示すように、入口4から投入される
紙幣を検出する入口センサ33が入口4の近傍で搬送通
路3に隣接して取り付けられる。また、例えば実開平4
−36677号公報に示されるように、入口センサ33
の奥に光鑑別センサ34と磁気鑑別センサ35が取り付
けられ、搬送通路3の出口近傍には出口センサ36が取
り付けられる。入口センサ33は例えば発光ダイオード
と受光トランジスタからなるホトカプラにより構成され
る。光鑑別センサ34は発光部から生じた赤外線を紙幣
の表面で反射させ又は紙幣を透過させた後、受光して紙
幣の光学的パターン(光学的特徴)を認識することがで
きるホトカプラである。磁気鑑別センサ35は紙幣に印
刷されたインキの磁気成分(磁気的特徴)を検出する磁
気ヘッド又はホールセンサである。光鑑別センサ34及
び磁気鑑別センサ35の出力はそれぞれ鑑別制御回路5
0に送出される。出口センサ36は回転可能に軸着され
たベンドレバー37と、ベンドレバー37に隣接して取
り付けられたホトカプラ38とを備えている。搬送通路
3内の紙幣がベンドレバー37の一端に当接するとベン
ドレバー37は紙幣により回転され、これによりベンド
レバー37の他端がホトカプラ38の光を遮断又は透過
する。従って、出口センサ36のホトカプラ38は紙幣
の先端と後端の通過を検出して、鑑別制御回路50に出
力を送出することができる。出口5に隣接して配置され
る図示しないスタッカ装置は、出口5から排出される紙
幣を積層状態で順次収容する。
【0016】ローラ18と出口センサ36との間には回
転体40が回転可能にかつ搬送通路3の長さ方向に対し
てほぼ直角に取り付けられる。図1及び図3に示すよう
に、回転体40はほぼ円柱形に形成され、円柱の長さ方
向に沿うスリット41と、両端部に形成された一対の突
起部42、43と、外周部に形成された複数の段部44
とを備えている。スリット41は搬送通路3と整合した
ときに、搬送通路3及びスリット41を通り紙幣を出口
5に向かって搬送することができる。スリット41は、
搬送方向に向かって狭くなるテーパ部46を有する。テ
ーパ部46により、スリット41を通過した紙幣を出口
5に向かって搬送通路3に円滑に案内し、ジャミングの
発生を防止して紙幣を確実に搬送すると共に、樹脂によ
り成形される回転体40の製造時の型抜きを容易にする
ことができる。突起部42、43は回転可能に各軸受部
42a、43aに支持される。回転体40には突起部4
3に隣接して歯車45が取り付けられる。回転体40の
周囲には回転体40の段部44と相補的形状を有する一
対のカバー部材47が回転体40の外側を包囲して設け
られる。一対のカバー部材47は搬送通路3を形成して
一定間隔離間して配置される。回転体40とカバー部材
47との間には0.5mm程度の小さな間隙47aが形
成され、紙幣が搬送通路3を通過するときに間隙47a
に侵入してジャミングが発生するのを防止するため段部
44が形成される。図2に示すように、回転体40が初
期位置にあるとき、回転体40の外周の一部に形成され
た切欠部65には、軸62により回動自在に支持された
レバー60の爪部61が係合する。このため、回転体4
0は、回転体駆動装置70によって爪部61と切欠部6
5との係合が解除される図2における時計方向にのみ回
転され、爪部61と切欠部65とが係止するとき、回転
体40は反時計方向には回転されない。レバー60は、
爪部61が切欠部65に常時係合するように、一端60
aに接続されたスプリング63の弾力により支軸62を
介して反時計方向に付勢される。爪部61が切欠部65
に係合する回転体40の初期位置では回転体40のスリ
ット41が搬送通路3に整合する。爪部61が切欠部6
5に係止した状態を検出するため、レバー60の位置を
検出する位置センサ66がレバー60の下部に取り付け
られる。レバー60の他端には突起64が設けられ、突
起64に指等により外力を加えて図2における時計方向
にレバー60を傾動して、切欠部65と爪部61の係合
を解除できる。紙幣に接続された引抜手段が回転体40
の周囲に巻き付いたときは、突起64により切欠部65
と爪部61の係合を解除し、回転体40を回転させて引
抜手段を取り除くことができる。
【0017】回転体40を初期位置で停止させる場合、
回転体40が回転体駆動装置70により時計方向に回転
され、レバー60の爪部61が切欠部65に係合する
と、この係合状態は位置センサ66により検出され、回
転体駆動装置70の作動が停止される。このとき、回転
体40は初期位置からオーバーランした位置で停止す
る。爪部61を切欠部65に係止した初期位置に回転体
40を確実に配置するため、回転体駆動装置70により
回転体40は短時間逆転され、切欠部65が爪部61と
係合した初期位置において正確に停止される。従って、
初期位置では回転体40を逆転することはできない。
【0018】回転体40を回転する図2に示す回転体駆
動装置70は、回転体モータ71と、回転体モータ71
の出力軸に取り付けられたピニオン72と、ピニオン7
2に噛合する大歯車73と、大歯車73の軸74に固定
される小歯車75と、小歯車75と回転体40の歯車4
5とに噛合する中間歯車76とを備えている。回転体モ
ータ71を駆動すると、回転体40の切欠部65に嵌合
したレバー60の爪部61が回転体40の回転に伴って
切欠部65に押し出される。これにより、切欠部65と
爪部61の係合が解除されレバー60がスプリング63
の弾力に抗して図2における時計方向に回動するので、
回転体40は時計方向に回転する。回転体40が1回転
すると、スプリング63の弾力により切欠部65に爪部
61が係合し、回転体40のスリット41が搬送通路3
に整合する初期位置に回転体40を位置決めする。回転
体モータ71が停止すると、回転体40はその慣性力に
より正回転を続けるため、回転体モータ71を逆回転駆
動させて切欠部65とレバー60の爪部61を確実に係
合する。これにより、回転体40を初期位置に正確に復
帰できるので、位置センサ66はレバー60の位置を正
確に検出することができる。回転体モータ71の出力軸
に取り付けられる回転体エンコーダ77は、周方向に一
定角度間隔で複数の切欠部79が形成されたディスク7
8を備えている。回転体エンコーダ77は、図示しない
ホトカプラを備え、ホトカプラから生ずる光が切欠部7
9により遮断されることを検出して、鑑別制御回路50
に出力を送出する。鑑別制御回路50は単位時間当たり
のホトカプラの出力を計数して、回転体モータ71の回
転数及び回転速度を検出することができる。
【0019】次に、図5に示す鑑別制御回路50の動作
を図6について説明する。ステップ100からステップ
101に進み、鑑別制御回路50は入口4に紙幣が投入
されるか否かを検出するために待機している。搬送通路
3の一端に設けられた入口4に紙幣を投入すると、入口
センサ33が紙幣の挿入を検出して鑑別制御回路50に
出力を送出する。次に、ステップ102において鑑別制
御回路50は回転体モータ71に出力を送出して回転体
40を360度の角度で1回転させると共に、ステップ
103において回転体エンコーダ77を駆動する。続い
て、ステップ104において回転体40が1回転したか
否か判断する。回転体40が1回転すると、スプリング
63の弾力によりレバー60の爪部61が回転体40の
切欠部65に係合し、位置センサ66により爪部61の
切欠部65への係合を検出し、鑑別制御回路50に出力
を送出する。従って、鑑別制御回路50はステップ10
5において回転体モータ71の駆動を停止すると同時
に、ステップ106において回転体エンコーダ77の作
動を停止する。ステップ107において回転体40の回
転体エンコーダ77から送出された1回転に要する回転
時間及び回転速度を記憶手段に記憶する。続いて、ステ
ップ108において鑑別制御回路50は搬送モータ7を
駆動して搬送通路3に沿って紙幣を搬送すると共に、ス
テップ109において搬送エンコーダ30を作動させ
る。このとき、紙幣は搬送通路3及び回転体40のスリ
ット41を通過して出口5に向かって移動される。
【0020】搬送通路3に沿って移動する紙幣が光鑑別
センサ34及び磁気鑑別センサ35を通過するとき、鑑
別制御回路50は光鑑別センサ34及び磁気鑑別センサ
35の出力を受信して、搬送される紙幣が真紙幣か否か
紙幣の真贋を判断する(ステップ110)。紙幣の光学
的特徴及び磁気的特徴から鑑別制御回路50が真紙幣を
判断すると、ステップ111において出口センサ36が
紙幣の通過を検出したか否かを検出する。搬送される紙
幣の先端が出口センサ36のベンドレバー37を通過す
るとき、紙幣の先端はベンドレバー37を回転させて、
出口センサ36のホトカプラ38は紙幣の先端を検出し
た検出出力を発生する。また、紙幣の後端がベンドレバ
ー37を通過すると、ベンドレバー37は自重により初
期の位置に復帰するので、ホトカプラ38は紙幣の後端
の通過を検出した検出出力を発生する。ステップ111
において出口センサ36が紙幣の通過を検出したことを
検出すると、紙幣は出口センサ36及び出口5を完全に
通過し、スタッカ装置内に移動したことを意味する。
【0021】鑑別制御回路50が紙幣の後端の検出信号
を出口センサ36から受信すると、ステップ111から
112に進み、紙幣が出口5を通過した後、回転体モー
タ71に出力を送出して回転体40を1回転させる。そ
の後、判別制御回路50はステップ113において回転
体40が1回転したか否か判断し、1回転して位置セン
サ66がレバー60の位置を検出すると、ステップ11
4において回転体モータ71の作動を停止する。続い
て、鑑別制御回路50は回転体エンコーダ77のパルス
幅が所定の時間間隔であるか否か(ステップ115)及
び回転体40の1回転に要する時間がステップ107に
おいて記憶した回転時間と比較して基準範囲内にあるか
否か(ステップ116)判断する。
【0022】出口5を通過した紙幣に紐、糸、テープ等
の引抜手段が接続されていると、図4に示すように、紙
幣に接続された引抜手段は搬送通路3及び回転体40の
スリット41内に延びるので、ステップ112において
回転体40を1回転すると、引抜手段は回転体40とカ
バー部材47との間の小さな間隙内に挟持されかつ回転
体40の外周に巻き付く。引抜手段が回転体40とカバ
ー部材47との間に挟持されるとき、引抜手段によって
回転体40の回転を妨害するため、回転体エンコーダ7
7のパルスに異常が発生するか又は紙幣搬送前の回転速
度に比べて、回転体40の回転速度が低下する。従っ
て、ステップ115において回転体エンコーダ77のパ
ルス幅が所定の時間間隔でないとき、及びステップ11
6において回転体40の1回転に要する時間がステップ
107において記憶した回転時間と比較して基準範囲内
にないときは、鑑別制御回路50は引抜手段が紙幣に接
続されたものと判断して、ステップ123において、警
報機80に警報信号を送出して警報機80を作動した
後、ステップ124に進む。回転体40の外周に巻き付
いた引抜手段は、レバー60の突起64を図2における
時計方向に回動して回転体40の切欠部65とレバー6
0の爪部61の係合を解除し、回転体40を回転させて
取り除くことができる。ステップ115において回転体
エンコーダ77のパルス幅が所定の時間間隔のとき及び
回転体40の1回転に要する時間がステップ107にお
いて記憶した回転時間と比較して基準範囲内にあるとき
は、鑑別制御回路50は引抜手段が紙幣に接続されない
ものと判断して、ステップ117においてスタッカ装置
内に紙幣を収納した後、ステップ124に進む。
【0023】ステップ110において、鑑別制御回路5
0が真紙幣を判断しないとき、ステップ118及び11
9において搬送モータ7を停止かつ逆転し、紙幣を入口
4に向かって返却する。ステップ120において入口セ
ンサ33がオフとなったとき、鑑別制御回路50は搬送
モータ7の駆動を停止(ステップ121)して、紙幣の
排出を完了(ステップ122)し、ステップ124に進
む。
【0024】図7は判別制御回路50をディスクリート
回路により構成した形態を示す。図7において、入口セ
ンサ33が紙幣の挿入を検出すると、ワンショットマル
チバイブレータ等のパルス成形回路130はR/Sフリ
ップフロップ131をセット状態に切換え、オアゲート
132を通じて回転体モータ71を駆動する。回転体モ
ータ71の駆動中はアンドゲート140に回転体エンコ
ーダ77のパルスが付与されるから、回転体エンコーダ
77のパルスがオン状態のとき、パルス発生器141の
パルス数が第1のカウンタ142により計数される。第
1のカウンタ142はパルス発生器141が発生する各
パルスのパルス幅を計数することにより、パルス発生器
の基準パルスを計数して、回転体40の回転速度の変化
をリアルタイムで測定する。また、第1のカウンタ14
2は回転体40が1回転するまで回転体モータ71の回
転に要する全時間を計数する。判別回路143は光鑑別
センサ34及び磁気鑑別センサ35の出力を受信して、
紙幣が所定の光学的特徴又は磁気的特徴を備えているか
否か判断する。判別回路143は真紙幣と判断すると、
OK端子から出力を発生し、パルス成形回路144を介
して出口センサ36が出力を発生したときに、アンドゲ
ート145がオンとなり、R/Sフリップフロップ14
6がセットされる。回転体エンコーダ77のパルスがオ
ン状態のとき、R/Sフリップフロップ146の出力に
より、第2のカウンタ148はアンドゲート147を通
じてパルス発生器141のパルス数は第2のカウンタ1
48により計数される。第2のカウンタ148は、紙幣
がスリット41を通過した後に、パルス発生器141が
発生する各パルスのパルス幅を計数することにより、単
位時間当たりのパルス発生器の基準パルスを計数して、
回転体40の回転速度の変化をリアルタイムで測定す
る。また、紙幣がスリット41を通過した後の、第2の
カウンタ148は回転体40が1回転するまで回転体モ
ータ71の回転に要する全時間を計数する。回転体40
が1回転すると、位置センサ66が出力を発生してパル
ス成形回路133のパルスによりR/Sフリップフロッ
プ146がリセットされ、回転体モータ71の駆動が停
止される。比較手段150は第1のカウンタ142に記
憶された紙幣搬送前の回転体40の回転速度及び全回転
時間と第2のカウンタ148に記憶された紙幣搬送後の
回転体40の回転速度及び全回転時間とを比較する。比
較手段150は、第2のカウンタ148に記憶された回
転体40の回転速度及び全回転時間が第1のカウンタ1
42に記憶された回転体40の回転速度及び全回転時間
に比べて、所定の回転時間の基準内にないとき、警報機
80を作動する。判別回路143から真紙幣と判断され
ないとき、NG端子から出力を発生し、R/Sフリップ
フロップ149をセットして、搬送モータ7を逆転す
る。入口4に紙幣が戻され、入口センサ33から出力が
生ずると、R/Sフリップフロップ149はリセットさ
れる。
【0025】次に、この発明による紙幣鑑別装置の他の
実施の形態の動作を図8について説明する。ステップ1
00からステップ101に進み、鑑別制御回路50が紙
幣の投入を検出するために待機しているとき、入口4に
紙幣を投入すると紙幣の挿入を入口センサ33が検出
し、ステップ102において回転体モータ71を作動し
て回転体40を630度の角度で1.75回転(1回転
と3/4回転)させると共に、ステップ103において
回転体エンコーダ77を駆動する。続いて、ステップ1
04において、回転体40のスリット41が搬送通路3
と一致する整合位置に回転体40が回転され、回転体4
0が初期位置に復帰したか否か判断する。回転体40が
初期位置に復帰すると、位置センサ66がレバー60の
位置を検出し、鑑別制御回路50は回転体モータ71の
駆動を停止(ステップ105)し、回転体エンコーダ7
7の作動を停止する(ステップ106)。続いてステッ
プ107において、鑑別制御回路50は、回転体エンコ
ーダ77から送出された出力に基づいて、回転体40の
1.25回転(1回転と1/4回転)に要する回転時間
及び回転速度を計数して記憶手段に記憶する。
【0026】次に、鑑別制御回路50は搬送モータ7を
駆動(ステップ108)し、搬送エンコーダ30を作動
(ステップ109)して、ステップ110において搬送
通路3を出口5に向かって移動する紙幣の真贋を判断す
る。真紙幣と判断されると、紙幣は回転体40のスリッ
ト41を通過して出口5に向かって搬送される。真紙幣
と判断されないと、搬送モータ7を停止(ステップ11
8)した後逆転(ステップ119)して、紙幣は入口4
に返却される。ステップ120において入口センサ33
がオフとなったとき、鑑別制御回路50は搬送モータ7
の駆動を停止(ステップ121)して、紙幣の排出を完
了する(ステップ122)。その後、ステップ123に
おいて回転体40を450度の角度で1.25回転(1
回転と1/4回転)して停止した後、ステップ125に
進む。回転体40のスリット41は搬送通路3に整合し
ない垂直状態となり、紙幣が入口4に投入されない待機
時に工具を不正にスリット41内に挿入することを阻止
することができる。
【0027】ステップ111において出口センサ36が
紙幣の通過を検出すると、回転体モータ71を駆動(ス
テップ112)して回転体40を1.25回転させる。
回転体40のスリット41は垂直状態となり、紙幣が回
転体40のスリット41を通過後に工具を不正にスリッ
ト41内に挿入することを阻止することができる。その
後、ステップ113において、鑑別制御回路50が回転
体エンコーダ77の出力に基づいて回転体40が1.2
5回転したと判断すると、回転体モータ71の作動が停
止される(ステップ114)。続いて、ステップ115
及びステップ116において、鑑別制御回路50はステ
ップ107において記憶した回転体40の1.25回転
に要する回転時間及び回転速度とステップ112におい
て測定した回転体40の1.25回転に要する回転時間
及び回転速度とを比較する。回転時間及び回転速度が基
準範囲内であると、ステップ117において紙幣をスタ
ッカ装置内に収容後ステップ125に進み、基準範囲内
にないとき、紙幣に引抜手段が接続されたものと判断し
て警報信号を発生(ステップ124)した後ステップ1
25に進む。次の紙幣が入口4に投入されて回転体40
が整合位置に回転するまでの待機時に、回転体40のス
リット41は搬送通路3と整合しない垂直状態にあるの
で、工具を不正にスリット41内に挿入することを阻止
できる。
【0028】この発明の実施の形態は前記の例に限定さ
れず、変更が可能である。例えば、回転体40を1回転
又は1.25回転する回転時間又は回転速度を計数した
が、半回転又は1.25回転を越える所定の回転角度で
回転体40を回転させて引抜手段を検出するように検出
してもよい。また、紙幣が入口に挿入されたときに回転
体を予備回転させずに、予め所定の回転時間又は回転速
度を記憶した記憶手段を第2のカウンタとして使用し、
記憶手段に記憶された回転時間又は回転速度と第1のカ
ウンタに記憶された回転時間又は回転速度と比較しても
よい。
【0029】
【発明の効果】前記のように、この発明では紙幣に連結
された引抜手段を回転体に巻き付け又は引抜手段の存在
を検出でき、紙幣の不正抜取及び紙幣鑑別装置の不正使
用を確実に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図3のI−I線に沿う断面図
【図2】 図3のII−II線に沿う断面図
【図3】 この発明による紙幣鑑別装置の平面の断面図
【図4】 図1の部分拡大図
【図5】 マイクロコンピュータにより構成したこの発
明による紙幣鑑別装置のブロック図
【図6】 図5の鑑別制御回路の動作シーケンスを表す
フローチャート
【図7】 ディスクリート回路により構成したこの発明
による紙幣鑑別装置の回路図
【図8】 この発明による紙幣鑑別装置の他の実施の形
態の動作シーケンスを表すフローチャート
【図9】 従来の紙幣識別機の斜視図
【図10】 図9の側面図 1・・紙幣鑑別装置、 2・・ケース、 3・・搬送通
路、 4・・入口、5・・出口、 6・・搬送装置、
34・・光鑑別センサ、 35・・磁気鑑別センサ、
40・・回転体、 41・・スリット、 44・・段
部、 46・・テーパ部、 47・・カバー部材、 5
0・・鑑別制御回路、 60・・レバー、
フロントページの続き (72)発明者 斎藤 勇樹 神奈川県相模原市鹿沼台1丁目9番15号 日本金銭機械株式会社相模原研究所内

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ケースと、ケース内に形成されかつ紙幣
    が通過する搬送通路と、搬送通路の一端に設けられた入
    口から挿入された紙幣を搬送通路に沿って搬送通路の他
    端に設けられた出口に搬送する搬送装置と、搬送通路に
    隣接して配置された鑑別センサとを有する紙幣鑑別装置
    において、 整合位置において搬送通路と一致するスリットを備えか
    つ回転可能に取付けられた回転体と、 回転体を回転させる回転体駆動装置と、 鑑別センサの出力により紙幣の真贋を判断すると共に、
    回転体駆動装置を制御する鑑別制御回路とを備え、 鑑別制御回路は紙幣が回転体のスリットを通過した後、
    回転体駆動装置により回転体を回転させて、紙幣に接続
    された引抜手段を回転体の外周に巻き付けることを特徴
    とする紙幣鑑別装置。
  2. 【請求項2】 紙幣を案内するテーパ部を回転体のスリ
    ットに形成した請求項1に記載の紙幣鑑別装置。
  3. 【請求項3】 回転体の外周部に形成された切欠部に嵌
    合するレバーを設けた請求項1に記載の紙幣鑑別装置。
  4. 【請求項4】 レバーは回転体を整合位置に位置決めす
    ると共に、回転体を一方向にのみ回転させる請求項3に
    記載の紙幣鑑別装置。
  5. 【請求項5】 入口に挿入された紙幣を搬送装置により
    搬送通路に沿って移動し、搬送通路に沿って取付けた鑑
    別センサにより鑑別出力を取出すと共に、搬送通路に回
    転可能に配置した回転体のスリットを通過させて紙幣を
    移動する過程と、 紙幣鑑別装置により紙幣の真贋を判定し、真紙幣と判断
    したとき紙幣を紙幣搬送装置から紙幣を収納するスタッ
    カ装置に送る過程と、 紙幣が搬送通路を通過した後に、スリットが搬送通路に
    対して一致する整合位置から一定角度回転体を回転し
    て、回転体の回転速度又は回転時間を測定する過程と、 回転体の通常の回転速度又は回転時間と比較して、回転
    体の回転速度が遅いとき又は回転時間が長いとき、引抜
    手段の存在を検出する過程とを含むことを特徴とする紙
    幣引抜手段検出方法。
  6. 【請求項6】 紙幣が入口に挿入されたとき、搬送通路
    にスリットが一致する整合位置に回転体を回転する過程
    を含む請求項5に記載の紙幣引抜手段検出方法。
  7. 【請求項7】 紙幣が搬送されない状態の所定の角度範
    囲への回転体の回転時間又は回転速度を予め記憶する過
    程を含む請求項5に記載の紙幣引抜手段検出方法。
  8. 【請求項8】 スリットが搬送通路と一致する整合位置
    を検出する過程を含む請求項5に記載の紙幣引抜手段検
    出方法。
  9. 【請求項9】 整合位置に回転体を位置決めしかつ整合
    位置にある回転体の一方向の回転を阻止する過程を含む
    請求項5に記載の紙幣引抜手段検出方法。
  10. 【請求項10】 回転体を回転させる回転体モータに連
    結されたエンコーダから発生するパルスのパルス幅を測
    定する過程を含む請求項5に記載の紙幣引抜手段検出方
    法。
  11. 【請求項11】 回転体を回転させる回転体モータに連
    結されたエンコーダから発生するパルスの時間間隔を計
    数して回転体の回転時間を測定する過程を含む請求項5
    に記載の紙幣引抜手段検出方法。
  12. 【請求項12】 紙幣を搬送する前に、所定角度だけ回
    転体を回転させる回転体モータに連結されたエンコーダ
    から発生するパルスのパルス幅及び時間間隔を計数して
    回転体の回転速度又は回転時間を予め測定する過程と、 予め測定した回転体の回転速度又は回転時間を記憶する
    過程と、 入口に挿入された紙幣を搬送通路に沿って移動し、移動
    中に紙幣の鑑別を行うと共に、搬送通路の出口から排出
    する過程と、 紙幣を出口から排出した後に、所定角度だけ回転体を回
    転させて、回転体モータに連結されたエンコーダから発
    生するパルスのパルス幅及び時間間隔を計数して回転体
    の回転速度又は回転時間を後に測定する過程と、 後に測定した回転体の回転速度又は回転時間を記憶する
    過程と、 予め測定した回転体の回転速度又は回転時間を後に測定
    した回転体の回転速度又は回転時間と比較して、後に測
    定した回転体の回転速度又は回転時間が予め測定した回
    転体の回転速度又は回転時間より一定範囲以上大きいと
    きに引抜手段の存在を検出する過程とを含む請求項5に
    記載の紙幣引抜手段検出方法。
  13. 【請求項13】 後に回転体が1回転するのに要する時
    間が先に回転体が1回転するのに要する時間より一定時
    間以上長いとき、引抜手段の存在を検出する過程とを含
    む請求項12に記載の紙幣引抜手段検出方法。
  14. 【請求項14】 後に回転体が1.25回転するのに要
    する時間が先に回転体が1.25回転するのに要する時
    間より一定時間以上長いとき、引抜手段の存在を検出す
    る過程とを含む請求項12に記載の紙幣引抜手段検出方
    法。
  15. 【請求項15】 ケースと、ケース内に形成されかつ紙
    幣が通過する搬送通路と、搬送通路の一端に設けられた
    入口から挿入された紙幣を搬送通路に沿って搬送通路の
    他端に設けられた出口に搬送する搬送装置と、搬送通路
    に隣接して配置された鑑別センサとを有する紙幣鑑別装
    置において、 整合位置において搬送通路と一致するスリットを備えか
    つ回転可能に取付けられた回転体と、 回転体を回転させる回転体駆動装置と、 鑑別センサの出力により紙幣の真贋を判断すると共に、
    回転体駆動装置を制御する鑑別制御回路と、 回転体駆動装置に作動連結されかつ回転体の回転速度を
    検出するエンコーダと、 回転体を包囲して取付けられたカバー部材とを備えたこ
    とを特徴とする紙幣鑑別装置。
  16. 【請求項16】 回転体とカバー部材のそれぞれに互い
    に対応する段部を少なくとも一箇所形成した請求項15
    に記載の紙幣鑑別装置。
  17. 【請求項17】 紙幣を案内するテーパ部を回転体のス
    リットに形成した請求項15に記載の紙幣鑑別装置。
  18. 【請求項18】 回転体の外周部に形成された切欠部に
    嵌合するレバーを設けた請求項15に記載の紙幣鑑別装
    置。
  19. 【請求項19】 レバーは回転体を整合位置に位置決め
    すると共に、回転体を一方向にのみ回転させる請求項1
    8に記載の紙幣鑑別装置。
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