JPH09189766A - 時間・電圧変換回路及び距離測定装置 - Google Patents

時間・電圧変換回路及び距離測定装置

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JPH09189766A
JPH09189766A JP8001669A JP166996A JPH09189766A JP H09189766 A JPH09189766 A JP H09189766A JP 8001669 A JP8001669 A JP 8001669A JP 166996 A JP166996 A JP 166996A JP H09189766 A JPH09189766 A JP H09189766A
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time
measurement
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conversion circuit
signal
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JP8001669A
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Toshihiro Tanaka
智弘 田中
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Original Assignee
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、時間を電圧へ変換する時間・電圧
変換回路及びそれを用いて測定波の往復時間の一部又は
全部を測定し、測定対象物までの距離を測定する距離測
定装置に関し、ノイズの影響の低減が図れる時間・電圧
変換回路及びそれを利用して距離精度の向上が図れる距
離測定装置を提供することを目的とする。 【解決手段】 第1信号たるコンパレータ出力と第2信
号たる基準クロックの発生時点間隔をパルス幅とする2
つの測定パルス信号であって互いに極性が異なる測定正
パルス信号と測定負パルス信号をそれぞれ発生する測定
パルス発生回路21と、測定正パルス信号と測定負パルス
信号のそれぞれを受けて、それらの前縁から後縁までの
間コンデンサへの充電動作を行い、パルス幅に相当する
電圧値を出力するパルス幅・電圧変換回路22、23とを備
えることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、時間を電圧へ変換
する時間・電圧変換回路及びそれを用いて測定波の往復
時間の一部または全部を測定し、測定対象物までの距離
を測定する距離測定装置に関する。
【0002】
【従来の技術】測定波を測定対象物に向けて送波した時
点から測定対象物で反射して戻って来た測定波の受信時
点までの測定波往復時間から測定対象物までの距離を測
定する場合、一般に、測定対象位置に反射体(例えば測
定波としてレーザ光を用いる場合は、コーナーキューブ
プリズムが良く使用される)を設置することが行われて
いる。
【0003】一方、移動体における障害物検出、位置決
めの用途や測量分野等では、反射体を設置できない場合
があり、また作業の省力化の目的から、測定対象位置に
反射体を置かずに直接測定対象物までの距離を測定する
ことの要求がある。そして、近年、これらの分野でも、
測定対象位置に反射体を置く場合と同様に数cmから数mm
の高い測定精度が必要とされる場合も生じて来ている。
【0004】以下、測定波としてレーザ光を用い、測定
対象位置に反射体を置かずに測定対象物までの距離を高
精度に直接測定する従来の距離測定装置の概要を図9〜
図14を参照して説明する。図9は、従来の距離測定装
置の構成図である。図10は、図9に示す距離測定装置
が行う距離測定の一般的な動作タイムチャートである。
図9において、この距離測定装置は、距離計測部91
a、タイミングコントローラ92a、LDドライバ(レ
ーザダイオードドライバ)93、LD(レーザダイオー
ド)94、対物レンズ95、96、受光素子97、増幅
回路98、コンパレータ99、カウンタ100、時間・
電圧変換回路101a等を備える。
【0005】この距離測定装置の構成及び測定対象物た
るターゲット103までの距離計測の動作を、図10を
適宜参照しつつ説明する。距離計測部91aは、マイク
ロコンピュータを備え、外部から距離計測の開始指示が
入力すると、タイミングコントローラ92aに対しトリ
ガ信号を出力し、カウンタ100及び時間・電圧変換回
路101aの出力(測定結果)を得て、その測定結果と
光の速度とからターゲット103までの距離を演算して
求める。
【0006】タイミングコントローラ92aは、クロッ
ク発生回路とスタート信号発生回路とを備える。距離計
測部91aからのトリガ信号入力に応答してクロック発
生回路が発生する基準クロック(図10(b))をカウ
ンタ100及び時間・電圧変換回路101aに与えると
共に、基準クロックに同期してスタート信号発生回路が
発生するスタート信号をLDドライバ93、カウンタ1
00及び時間・電圧変換回路101aに与える。
【0007】LDドライバ93は、スタート信号入力に
応答して一定時間LD94を点灯駆動する。LD94の
発生するレーザパルス光(発光パルス:図10(a))
は、対物レンズ95で所定のビーム角にビーム整形さ
れ、ターゲット103を照射すべく射出される。ターゲ
ット103で反射して戻って来たレーザパルス光(受光
パルス:図10(c))は、対物レンズ96で受光素子
97の受光面に集光され、電気信号となり、増幅回路9
8で適宜レベルに増幅されてコンパレータ99に入力す
る。
【0008】コンパレータ99は、予め閾値が設定さ
れ、増幅回路98の出力レベルがこの閾値を越える時点
で、即ち、戻って来たレーザパルス光(受光パルス)を
受信した時点(図10(c))で、ストップ信号をカウ
ンタ100及び時間・電圧変換回路101aに与える。
カウンタ100は、タイミングコントローラ92aから
のスタート信号の入力時点(図10(a))から、コン
パレータ99からのストップ信号の入力時点(図10
(c))までの基準クロック数をカウントする(図10
(d))。
【0009】ここに、受光パルスの受信時点は、図10
(c)に示すように、一般に、クロックとクロックの間
であるから、カウンタ100が計数する基準クロックの
最後のものは、図10(d)に示すように、原理的には
受光パルスの入力時点の直後に生ずる基準クロックであ
る。即ち、カウンタ100のカウント値は、受光パルス
受信以降において補正を要する粗カウント値であると言
うことになる。
【0010】なお、カウンタ100は、カウント値が所
定値以内であればそれをカウントデータとし、カウント
値が所定値以上であればそれをオーバーフロー信号と
し、それぞれを区別して距離計測部91aに与える。次
に時間・電圧変換回路101aは、測定パルス発生回路
とパルス幅・電圧変換回路とで構成される。測定パルス
発生回路は、タイミングコントローラ92aからのスタ
ート信号でリセットされ、図10(e)に示すように、
コンパレータ99からのストップ信号の入力時点(受光
パルス:図10(c))からその入力後に生ずる基準ク
ロックまでをパルス幅とする測定パルス(図10
(e))を生成し、それをパルス幅・電圧変換回路に与
える。
【0011】図示例では、測定パルスは、原則通り受光
パルスの入力時点からその直後に生ずる基準クロックま
でをパルス幅としているが、これだとパルス幅が狭すぎ
るので、実際には受光パルスの入力時点からその後に生
ずる複数基準クロックをカウント対象のクロックとし、
それまでをパルス幅とすることが行われる。
【0012】パルス幅・電圧変換回路は、図13に示す
ように、定電流回路111とスイッチ112とコンデン
サ113とで構成される。スイッチ112は、測定パル
スの前縁及び後縁の適宜レベルでスイッチング動作を
し、測定パルスのパルス幅の期間内定電流回路111と
コンデンサ113を接続し、即ち測定パルスのパルス幅
の期間内コンデンサ113への充電動作を行い、パルス
幅に相当する電圧値 v1を距離計測部91aへ保持出力
する(図10(f))。
【0013】なお、コンデンサ113の電圧保持は、タ
イミングコントローラ92aからのスタート信号でリセ
ットされ、その後の充電動作に備えるようになってい
る。コンデンサ113の充電時間は、端数時間と称さ
れ、距離計測部91aが測定する。即ち、距離計測部9
1aでは、別のタイミングで基準クロックの1クロック
分を時間・電圧変換回路101aで電圧変換し、この1
クロック分の電圧変換値と電圧値v1(図10(f))と
の比から、受光パルスの受信時点(図10(c))とその
後の基準クロックとの間の端数時間を計算する。
【0014】そして、距離計測部91aでは、カウンタ
100のカウント値に基準クロックの周波数を適用して
求めた時間からこの端数時間を引いてレーザ光の往復時
間を求め、それを光速で割ってターゲットまでの距離を
求める。次に、図11は、従来の距離測定装置の構成図
である。図12は、図11に示す距離測定装置が行う距
離測定の一般的な動作タイムチャートである。図11で
は、図9に示した距離測定装置と同一機能部分には、同
一符号・名称を付してある。
【0015】即ち、図9に示した距離測定装置では、カ
ウンタ100で粗カウントをし、時間・電圧変換回路1
01aで微小カウントをする構成であったが、図11に
示す距離測定装置は、図9に示した距離測定装置おいて
カウンタ100を省略し、時間・電圧変換回路101b
で全ての時間計測を行う。
【0016】具体的には、時間・電圧変換回路101b
では、構成は図9に示した時間・電圧変換回路101a
と同様であるが、図12に示すように、発光パルス(図
12(a))の送出時点から受光パルス(図12
(b))の受信時点までをパルス幅とする測定パルス
(図12(c))を生成し、それに基づきコンデンサ1
13の充電を行い、発光パルス(図12(a))の送出時点
から受光パルス(図12(b))の受信時点までの時間に相
当する電圧値v2(図12(d))を距離計測部91bへ
保持出力する。
【0017】距離計測部91bでは、別のタイミング
で、タイミングコントローラ92b内のクロック発生回
路が発生する基準クロックを用いて予め決めてある最大
到達距離に相当するクロックを、タイミングコントロー
ラ92bから時間・電圧変換回路101bに出力させて
電圧変換し、その変換電圧値と電圧値v2 との比から発
光パルス(図12(a))の送出時点から受光パルス
(図12(b))の受信時点までの時間を計算し、直接
ターゲット103までの距離を算出する。
【0018】図11に示す距離測定装置は、精度は図9
に示したものより若干劣るが、構成が簡単になる利点が
ある。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】以上の説明から、距離
精度は、時間・電圧変換回路の動作に依存することが理
解できるが、測定パルスにノイズが重畳した場合には、
測定誤差が生ずるという問題がある。
【0020】即ち、図14は、従来の時間・電圧変換回
路の動作説明図である。図14(a)において、測定パ
ルスの前縁の適宜位置にスイッチ112(図13)のス
イッチングレベル(1)があり、スイッチ112は測定パ
ルスの前縁がスイッチングレベル(1)に到達したタイミ
ングをスイッチングタイミング(3)として動作するが、
図14(b)に示すノイズが測定パルスの前縁に重畳す
ると、図14(c)に示すように、スイッチングタイミ
ングが(3)から(4)へ移動し、スイッチングタイミング
時間差(5)を生ずる。
【0021】なお、図14では、ノイズが測定パルスの
前縁に重畳した場合を示したが、測定パルスの後縁に重
畳した場合も同様である。特に、図9に示す距離測定装
置では、ターゲット103までの距離を数mmの精度で求
めるには、時間計測精度として10〜20ps程度の精度
が必要であるが、それに対してこのスイッチングタイミ
ング時間差(5)は無視できない程度であるので、改善が
望まれている。
【0022】本発明は、従来の課題を解決すべく創作さ
れたもので、ノイズの影響の低減が図れる時間・電圧変
換回路及びそれを利用して距離精度の向上が図れる距離
測定装置を提供することを目的とする。
【0023】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に本発明の時間・電圧変換回路及び距離測定装置は、次
の如き構成を有する。
【0024】請求項1に記載の時間・電圧変換回路は、
第1信号と第2信号の発生時点間隔をパルス幅とする2
つの測定パルス信号であって互いに極性が異なる測定正
パルス信号と測定負パルス信号をそれぞれ発生する測定
パルス発生回路と、測定正パルス信号と測定負パルス信
号のそれぞれを受けて、それらの前縁から後縁までの間
コンデンサへの充電動作を行い、パルス幅に相当する電
圧値を出力するパルス幅・電圧変換回路とを備えること
を特徴とする。
【0025】請求項2に記載の時間・電圧変換回路は、
請求項1に記載の時間・電圧変換回路において、パルス
幅・電圧変換回路は、測定正パルス信号と測定負パルス
信号のそれぞれが同一のタイミングで入力し、共通のコ
ンデンサへの充電動作を同一のタイミングで行うことを
特徴とする。
【0026】請求項3に記載の時間・電圧変換回路は、
請求項1に記載の時間・電圧変換回路において、パルス
幅・電圧変換回路は、測定正パルス信号と測定負パルス
信号のそれぞれが重ならないタイミングで入力し、共通
のコンデンサへの充電動作を重ならないタイミングで行
うことを特徴とする。請求項4に記載の時間・電圧変換
回路は、請求項1乃至請求項3の何れか1項に記載の時
間・電圧変換回路において、パルス幅・電圧変換回路の
出力段に、電圧値の平均値を求める平均化回路を備える
ことを特徴とする。
【0027】請求項5に記載の時間・電圧変換回路は、
請求項1乃至請求項4の何れか1項に記載の時間・電圧
変換回路において、測定パルス発生回路とパルス幅・電
圧変換回路との間では、測定正パルス信号を発生する回
路からパルス幅・電圧変換回路への信号伝達時間と、測
定負パルス信号を発生する回路からパルス幅・電圧変換
回路への信号伝達時間とが等しくなっていることを特徴
とする。
【0028】請求項6に記載の距離測定装置は、基準ク
ロックに同期して測定波を測定対象物に向けて送波した
時点から測定対象物で反射して戻って来た測定波の受信
時点までの測定波往復時間を、測定波を送波した時点の
基準クロックから測定波の受信後に生ずる基準クロック
までのクロック数と、測定波の受信時点からその後に生
ずる基準クロックまでの時間の電圧変換値とから求め、
そのクロック数と電圧変換値とから測定対象物までの距
離を測定する距離測定装置において、測定波の受信時点
を第1信号の発生時点とし、その測定波の受信時点の直
後に生ずる基準クロックを第2信号の発生時点とする請
求項1乃至請求項3の何れか1項の時間・電圧変換回路
と、時間・電圧変換回路の出力電圧値の平均を求める平
均化回路とを備えることを特徴とする。
【0029】請求項7に記載の距離測定装置は、基準ク
ロックに同期して測定波を測定対象物に向けて送波した
時点から測定対象物で反射して戻って来た測定波の受信
時点までの測定波往復時間を、測定波を送波した時点の
基準クロックから測定波の受信後に生ずる基準クロック
までのクロック数と、測定波の受信時点からその後に生
ずる基準クロックまでの時間の電圧変換値とから求め、
そのクロック数と電圧変換値とから測定対象物までの距
離を測定する距離測定装置において、測定波の受信時点
を第1信号の発生時点とし、その測定波の受信時点の直
後に生ずる基準クロックを第2信号の発生時点とする請
求項4の時間・電圧変換回路を備えることを特徴とす
る。
【0030】請求項8に記載の距離測定装置は、測定波
を測定対象物に向けて送波した時点から測定対象物で反
射して戻って来た測定波の受信時点までの測定波往復時
間を、測定波を送波した時点から測定波の受信時点まで
の時間の電圧変換値から求め、その電圧変換値から測定
対象物までの距離を測定する距離測定装置において、測
定波の送波時点を第1信号の発生時点とし、その測定波
の受信時点を第2信号の発生時点とする請求項1乃至請
求項3の何れか1項の時間・電圧変換回路と、時間・電
圧変換回路の出力電圧値の平均を求める平均化回路とを
備えることを特徴とする。
【0031】請求項9に記載の距離測定装置は、測定波
を測定対象物に向けて送波した時点から測定対象物で反
射して戻って来た測定波の受信時点までの測定波往復時
間を、測定波を送波した時点から測定波の受信時点まで
の時間の電圧変換値から求め、その電圧変換値から測定
対象物までの距離を測定する距離測定装置において、測
定波の送波時点を第1信号の発生時点とし、その測定波
の受信時点を第2信号の発生時点とする請求項4の時間
・電圧変換回路を備えることを特徴とする。
【0032】(作用)次に、前記の如く構成される本発
明の時間・電圧変換回路及び距離測定装置の作用を説明
する。請求項1に記載の時間・電圧変換回路は、互いに
極性が異なる測定正パルス信号と測定負パルス信号をそ
れぞれ発生し、それぞれの測定パルス信号によってコン
デンサへの充電動作を行い、パルス幅に相当する電圧値
を出力する。
【0033】ノイズは、2つの測定パルス信号のそれぞ
れに同一のタイミングで重畳するが、同一のタイミング
で発生する2つの測定パルス信号は、互いに極性が異な
るので、ノイズが重畳すると充電動作の開始時点または
終了時点が2つの測定パルス信号間で互いに逆向きにず
れた位置へ移動する。従って、当該時間・電圧変換回路
の後段においてその影響を取り除くことが可能となる。
【0034】具体的には、請求項4に記載の時間・電圧
変換回路のように、後段に平均化回路を設け、2つの測
定パルス信号に基づく電圧変換値の平均を求めれば、ノ
イズ成分は大幅に低減させることができる。コンデンサ
は、各測定パルス信号毎に設けても良いが、請求項2及
び請求項3に記載の時間・電圧変換回路のように、共通
のコンデンサとすれば、回路の簡素化が図れる。
【0035】また、請求項5に記載の時間・電圧変換回
路のように、測定正パルス信号を発生する回路からパル
ス幅・電圧変換回路への信号伝達時間と、測定負パルス
信号を発生する回路からパルス幅・電圧変換回路への信
号伝達時間とを等しくしてあるので、2つの測定パルス
信号における電圧変換のタイミングを揃えることがで
き、誤差の発生を防止できる。
【0036】次に、請求項6乃至請求項9に記載の距離
測定装置は、時間・電圧変換回路の2つの測定パルス信
号にノイズが重畳しても、それらにより形成した電圧変
換値の平均を求めるので、ノイズの影響を除去して真の
電圧変換値を取得でき、測定誤差の発生を防止し、測定
精度を向上させることができる。
【0037】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。
【0038】図1は、本発明の第1実施の形態の距離測
定装置の構成図である。本第1実施の形態の距離測定装
置は、図9に示した従来の距離測定装置への適用例を示
し、同一機能部分には同一符号名称を付してある。以
下、本発明に係る部分を中心に説明する。図示するよう
に、本第1実施の形態の距離測定装置は、従来の距離計
測部91a及び時間・電圧変換回路101aに代えて、
距離計測部1a及び時間・電圧変換回路2aを設けたも
のである。
【0039】距離計測部1aは、従来の距離計測部91
aの機能に加えて、時間・電圧変換回路2aの出力(変
換電圧値)を平均化する機能を備える。図2は、本発明
の第1実施の形態に係る時間電圧変換回路の構成図であ
る。この時間・電圧変換回路2aは、図2に示すよう
に、測定パルス発生回路21と、2つのパルス幅・電圧
変換回路22、23とで構成される。
【0040】測定パルス発生回路21は、第1信号たる
コンパレータ99からのストップ信号(コンパレータ出
力)と第2信号たるタイミングコントローラ92aから
の基準クロックとを受けて、両者の発生時点間隔をパル
ス幅とする2つの測定パルス信号であって互いに極性が
異なる測定正パルス信号と測定負パルス信号をそれぞれ
発生する。具体的には、例えば図3に示すように構成さ
れる。
【0041】2つのパルス幅・電圧変換回路22、23
は、測定パルス発生回路21からの測定正パルス信号と
測定負パルス信号のそれぞれを受けて、それらの前縁か
ら後縁までの間コンデンサへの充電動作を行い、パルス
幅に相当する電圧値を出力する。具体的には、例えば図
4に示すように構成される。即ち、本発明の時間・電圧
変換回路2aは、従来の時間・電圧変換回路101aと
同様に測定パルス信号のパルス幅に相当する電圧値を出
力するが、互いに極性が異なる2つの測定パルス信号を
生成し、それぞれについて電圧変換値を求める点が異な
る。
【0042】図3は、測定パルス発生回路21の具体例
を示す。図3において、この測定パルス発生回路21
は、3つのフリップフロップ31、32、33と、2つ
の排他的論理和回路34、35とで構成される。フリッ
プフロップ31は、データ入力端Dに電源電圧VCCが印
加され、クロック入力端にコンパレータ出力が印加され
る。フリップフロップ32は、データ入力端Dにフリッ
プフロップ31の正相データ出力端Qが接続され、クロ
ック入力端に基準クロックが印加される。フリップフロ
ップ33は、データ入力端Dにフリップフロップ32の
正相データ出力端Qが接続され、クロック入力端に基準
クロックが印加される。なお、3つのフリップフロップ
31、32、33のリセット端にはリセット信号が印加
される。
【0043】排他的論理和回路34は、一方の入力端に
フリップフロップ33の正相データ出力端Qが接続さ
れ、他方の入力端にフリップフロップ31の正相データ
出力端Qが接続され、出力端に測定正パルス信号を送出
する。他方の排他的論理和回路35は、一方の入力端に
フリップフロップ33の逆相データ出力端Q- が接続さ
れ、他方の入力端にフリップフロップ31の正相データ
出力端Qが接続され、出力端に測定負パルス信号を送出
する。
【0044】以上の構成において、3つのフリップフロ
ップ31、32、33のリセット端には、タイミングコ
ントローラ92aが出力するスタート信号がリセット信
号として印加され、発光パルス(図10(a))の送出
時点で初期設定される。従って、排他的論理和回路34
は、2入力が共に低レベル(以下「Lレベル」)であるの
で、出力をLレベルにしている。他方の排他的論理和回
路35は、一方の入力(フリップフロップ33の逆相デ
ータ出力)が高レベル(以下「Hレベル」)、他方の入力
(フリップフロップ31の正相データ出力)がLレベル
であるので、出力をHレベルにしている。
【0045】この状態で、フリップフロップ31は、受
光パルス(図10(c))の受信時点でコンパレータ9
9からストップ信号がクロック端に入力すると、データ
入力端Dに印加される電源電圧VCCを取り込み、正相デ
ータ出力端QをHレベルにする。この時点では、フリッ
プフロップ33は、正相データ出力端QをLレベルに
し、逆相データ出力端Q- をHレベルにしている。
【0046】その結果、排他的論理和回路34は、一方
の入力がLレベルで、他方の入力がHレベルであるの
で、出力をLレベルからHレベルに立ち上げる。他方の
排他的論理和回路35は、双方の入力がHレベルである
ので、出力をHレベルからLレベルに立ち下げる。そし
て、2つのフリップフロップ32、33のクロック端
に、受光パルス(図10(c))受信後の最初の基準ク
ロックとその次の基準クロックとが入力すると、フリッ
プフロップ32は、最初の基準クロックでフリップフロ
ップ32の正相データ出力端QのHレベルを取り込み、
自己の正相データ出力端QをHレベルにするので、フリ
ップフロップ33は、その次の基準クロックでそれを取
り込み自己の正相データ出力端QをHレベルに、逆相デ
ータ出力端Q- をLレベルにする。
【0047】その結果、排他的論理和回路34は、双方
の入力がHレベルであるので、出力をHレベルからLレ
ベルに立ち下げる。他方の排他的論理和回路35は、一
方の入力がLレベルで、他方の入力がHレベルであるの
で、出力をLレベルからHレベルに立ち上げる。即ち、
排他的論理和回路34は、受光パルス(図10(c))
の受信時点からその後の2つの基準クロックまでの時間
間隔をパルス幅とする正極性の測定パルス信号(測定正
パルス信号)を出力し、他方の排他的論理和回路35
は、受光パルス(図10(c))の受信時点からその後
の2つの基準クロックまでの時間間隔をパルス幅とする
負極性の測定パルス信号(測定負パルス信号)を出力す
る。
【0048】これら2つの測定パルス信号は、同一のパ
ルス幅のもので、しかも同一のタイミングで発生する。
そのような状態を維持して、パルス幅・電圧変換回路に
入力する必要がある。従って、測定パルス発生回路とパ
ルス幅・電圧変換回路との間では、遅延時間や配線パタ
ーンの長さを等しくして、測定パルス発生回路21の測
定正パルス信号を発生する回路からパルス幅・電圧変換
回路22への信号伝達時間と、測定パルス発生回路21
の測定負パルス信号を発生する回路からパルス幅・電圧
変換回路23への信号伝達時間とが等しくなるようにし
てある。そのとき、できるだけ同じルートを通り、か
つ、そのルートもできるだけ短くなるように工夫してあ
る。
【0049】なお、受光パルス(図10(c))の受信
後の2つの基準クロックまでの時間を対象とするのは、
受信直後の1つの基準クロックまでの時間を対象とする
と、パルス幅が測定不可能な程狭くなる場合があるため
であることは前述した。次に図4は、パルス幅・電圧変
換回路の構成図であり、図4(a)は原理図、図4
(b)は具体的回路例である。
【0050】図4(a)において、このパルス幅・電圧
変換回路は、定電流回路41とスイッチ42とコンデン
サ43とで構成される。構成要素としては従来例(図1
3)と同様であるが、スイッチ42に上述のようにして
生成された2つの測定パルス信号(測定正パルス、測定
負パルス)が入力する点が異なる。図4(b)におい
て、電源(電圧VCC)には定電流源I0 の一端が接続さ
れ、定電流源I0 の他端にはダイオードDのアノードが
接続され、ダイオードDのカソードにはコンデンサC1
の一端が接続され、コンデンサC1の他端は接地され
る。
【0051】NPN型のトランジスタQ1は、エミッタ
が接地され、ベースが抵抗器R1を介して負電源(電圧
−VCC)に接続され、コレクタが定電流源I0 の他端に
接続される。このトランジスタQ1のベースには、測定
負パルス信号が、並列接続される抵抗器R2及びコンデ
ンサC2を介して印加される。PNP型のトランジスタ
Q2は、コレクタが接地され、ベースが抵抗器R4を介
して負電源(電圧−VCC)に接続され、エミッタが定電
流源I0 の他端に接続される。このトランジスタQ2の
ベースには、測定正パルス信号が、並列接続される抵抗
器R3及びコンデンサC3を介して印加される。以上の
構成において、トランジスタQ1は、測定負パルス信号
が入力するまでは、ベース電位が正の信号レベルまで持
ち上げられているのでオン状態にある。また、トランジ
スタQ2は、測定正パルス信号が入力するまでは、ベー
ス電位が負電源によってマイナス側に引っ張られている
ので、同様にオン状態にある。
【0052】従って、定電流源I0 は、他端がトランジ
スタQ1、Q2を介して接地されるので、定電流源I0
からダイオードD、コンデンサC1へ向かう電流路は形
成されず、コンデンサC1への充電は行われない。次い
で、トランジスタQ1は、測定負パルス信号が入力する
と、ベース電位が負電位の方向へ引き下げられるので、
オン状態からオフ状態になる。また、トランジスタQ2
は、測定正パルス信号が入力すると、ベース電位が正の
信号レベルへ引き上げられるので、同様にオン状態から
オフ状態になる。これらの状態変化は、測定パルス信号
の前縁の適宜レベルで行われる。
【0053】つまり、トランジスタQ1には、測定負パ
ルス信号が、トランジスタQ2には、測定正パルス信号
がそれぞれ同時に入力すると、両トランジスタは同様に
オン状態からオフ状態となり、定電流源I0からダイオ
ードD、コンデンサC1へ向かう電流路が形成され、コ
ンデンサC1への充電が行われる。そして、トランジス
タQ1は、測定負パルス信号が消滅すると、ベース電位
が正の信号レベルまで持ち上げられるので、オフ状態か
らオン状態になる。またトランジスタQ2は、測定正パ
ルス信号が消滅すると、ベース電位が負電源によってマ
イナス側に引っ張られるので、同様にオフ状態からオン
状態になる。これらの状態変化は、測定パルス信号の後
縁の適宜レベルで行われる。
【0054】つまり、トランジスタQ1は、測定負パル
ス信号が、トランジスタQ2は、測定正パルス信号がそ
れぞれ同時に消滅すると、両トランジスタは同様にオフ
状態からオン状態となり、定電流源I0からダイオード
D、コンデンサC1へ向かう電流路が遮断され、コンデ
ンサC1への充電が停止される。斯くして、コンデンサ
C1には、2つの測定パルス信号のパルス幅に相当する
時間内充電が行われ、電圧変換値が蓄積される。
【0055】そして、トランジスタQ1、Q2はオン状
態になるが、コンデンサC1の充電電荷は、ダイオード
DによってトランジスタQ1、Q2側へ流出するのが阻
止され、電圧変換値として保持され、距離計測部1aへ
出力される。次に、図5は、以上のように構成される本
発明の時間・電圧変換回路の動作説明図である。図5に
おいて、測定正パルス(図5(a))及び測定負パルス
(図5(b))は、上述のように両者同一のパルス幅
で、かつ同一のタイミングで発生し、スイッチ42に印
加される。スイッチ42では、両測定パルスの前縁と後
縁との間においてコンデンサへの充電動作を行う。
【0056】従って、測定正パルス(図5(a))に対
するトランジスタQ2は、測定正パルスの前縁がスイッ
チングレベル(1)を越えたときオン状態からオフ状態へ
スイッチング動作をし、測定負パルス(図5(b))に
対するトランジスタQ1は、測定負パルスの前縁がスイ
ッチングレベル(2)を越えたときオン状態からオフ状態
へスイッチング動作をするが、両トランジスタのスイッ
チングタイミング(3)は同一である。
【0057】そのような測定正パルス(図5(a))及
び測定負パルス(図5(b))の前縁の時間領域におけ
るスイッチングタイミング(3)の付近でノイズ(図5
(c))が発生し、測定パルスに重畳すると、測定正パル
スの前縁波形は図5(d)のようになり、また測定負パ
ルスの前縁波形は図5(e)のようになる。ここで、注
意すべきことは、ノイズが測定パルスに重畳すると、測
定正パルスでは、図5(d)に示すように、パルス幅が
広がる方向へ変化し、測定負パルスでは、図5(e)に
示すように、パルス幅が狭くなる方向へ変化すると言う
ことである。
【0058】つまり、測定正パルス(図5(d))に対
するトランジスタQ2は、測定正パルスの前縁がスイッ
チングレベル(1)を越えたときオン状態からオフ状態へ
スイッチング動作をするが、スイッチングタイミングが
(3)から(4)へ移動し、スイッチングタイミング時間差
(5)だけ速いタイミングでスイッチング動作をする。他
方の測定負パルス(図5(e))に対するトランジスタ
Q1は、測定負パルスの前縁がスイッチングレベル(2)
を越えたときオン状態からオフ状態へスイッチング動作
をするが、スイッチングタイミングが(3)から(6)へ移
動し、スイッチングタイミング時間差(7)だけ遅いタイ
ミングでスイッチング動作をする。
【0059】このように、ノイズが重畳すると、測定正
パルス及び測定負パルスでスイッチング動作をするスイ
ッチ42では、トランジスタQ1とQ2のスイッチング
タイミングが逆向きにずれる。従って、距離計測部1a
で、コンデンサ43から得た2つの電圧変換値(本実施
の形態では加算値)の平均をとれば、ノイズの影響を軽
減できるので、距離計測部1aは、真の時間・電圧変換
値を取得でき、距離を高精度に測定できることになる。
【0060】次に、図6は、本発明の第2実施の形態の
距離測定装置の構成図である。本第2実施の形態の距離
測定装置は、図11に示した従来の距離測定装置への適
用例を示し、同一機能部分には同一符号名称を付してあ
る。以下、本発明に係る部分を中心に説明する。図6に
おいて、本第1実施の形態の距離測定装置は、従来の距
離計測部91b及び時間・電圧変換回路101bに代え
て、距離計測部1b及び時間・電圧変換回路2bを設け
たものである。
【0061】距離計測部1bは、従来の距離計測部91
bの機能に加えて、時間・電圧変換回路2bの出力(変
換電圧値)を平均化する機能を備える。図7は、本発明
の第2実施の形態に係る時間電圧変換回路の構成図であ
る。この時間・電圧変換回路2bは、図7に示すよう
に、測定パルス発生回路71と、2つのパルス幅・電圧
変換回路22、23とで構成される。
【0062】測定パルス発生回路71は、第1信号たる
タイミングコントローラ92bからの測定スタート信号
と第2信号たるコンパレータ99からの測定ストップ信
号とを受けて、両者の発生時点間隔をパルス幅とする2
つの測定パルス信号であって互いに極性が異なる測定正
パルス信号と測定負パルス信号をそれぞれ発生する。具
体的には、例えば図8に示すように構成される。
【0063】なお、2つのパルス幅・電圧変換回路2
2、23は、第1実施の形態で用いたものと同一である
ので、その説明を省略する。図8は、測定パルス発生回
路71の具体例を示す。図8において、この測定パルス
発生回路71は、2つのフリップフロップ81、82
と、2つの排他的論理和回路83、84とで構成され
る。
【0064】フリップフロップ81は、データ入力端D
に電源電圧VCCが印加され、クロック入力端に測定スタ
ート信号が印加される。フリップフロップ82は、デー
タ入力端Dにフリップフロップ81の正相データ出力端
Qが接続され、クロック入力端に測定ストップ信号が印
加される。なお、2つのフリップフロップ81、82の
リセット端にはリセット信号が印加される。
【0065】排他的論理和回路83は、一方の入力端に
フリップフロップ82の正相データ出力端Qが接続さ
れ、他方の入力端にフリップフロップ81の正相データ
出力端Qが接続され、出力端に測定正パルス信号を送出
する。他方の排他的論理和回路84は、一方の入力端に
フリップフロップ82の逆相データ出力端Q- が接続さ
れ、他方の入力端にフリップフロップ81の正相データ
出力端Qが接続され、出力端に測定負パルス信号を送出
する。
【0066】以上の構成において、2つのフリップフロ
ップ81、82のリセット端には、タイミングコントロ
ーラ92bから測定スタート信号の出力に先立ってリセ
ット信号が印加され、発光パルス(図12(a))の送
出以前に初期設定される。
【0067】従って、排他的論理和回路83は、2入力
が共にLレベルであるので、出力をLレベルにしてい
る。他方の排他的論理和回路35は、一方の入力(フリ
ップフロップ82の逆相データ出力)がHレベル、他方
の入力(フリップフロップ81の正相データ出力)がL
レベルであるので、出力をHレベルにしている。この状
態で、フリップフロップ81は、発光パルス(図12
(a))の送出時点でタイミングコントローラ92bか
ら測定スタート信号がクロック端に入力すると、データ
入力端Dに印加される電源電圧VCCを取り込み、正相デ
ータ出力端QをHレベルにする。この時点では、フリッ
プフロップ82は、正相データ出力端QをLレベルに
し、逆相データ出力端Q- をHレベルにしている。
【0068】その結果、排他的論理和回路83は、一方
の入力がLレベルで、他方の入力がHレベルであるの
で、出力をLレベルからHレベルに立ち上げる。他方の
排他的論理和回路84は、双方の入力がHレベルである
ので、出力をHレベルからLレベルに立ち下げる。そし
て、フリップフロップ82のクロック端に、受光パルス
(図12(b))受信に基づく測定ストップ信号がコン
パレータ99から入力すると、フリップフロップ82
は、正相データ出力端QをHレベルに、逆相データ出力
端Q- をLレベルにする。
【0069】その結果、排他的論理和回路83は、双方
の入力がHレベルであるので、出力をHレベルからLレ
ベルに立ち下げる。他方の排他的論理和回路84は、一
方の入力がLレベルで、他方の入力がHレベルであるの
で、出力をLレベルからHレベル立ち上げる。即ち、排
他的論理和回路83は、発光パルス(図12(a))の
送出時点から受光パルス(図12(b))の受信時点ま
での時間間隔をパルス幅とする正極性の測定パルス信号
(測定正パルス信号)を出力し、他方の排他的論理和回
路84は、発光パルス(図12(a))の送出時点から
受光パルス(図12(b))の受信時点までの時間間隔
をパルス幅とする負極性の測定パルス信号(測定負パル
ス信号)を出力する。
【0070】これら2つの測定パルス信号は、同一のパ
ルス幅のもので、しかも同一のタイミングで発生する
点、第1実施の形態と同様である。従って、第1実施の
形態と同様の作用・効果が得られる。
【0071】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に記載の
時間・電圧変換回路は、互いに極性が異なる測定正パル
ス信号と測定負パルス信号をそれぞれ発生し、それぞれ
の測定パルス信号によってコンデンサへの充電動作を行
い、パルス幅に相当する電圧値を出力する。
【0072】このとき、ノイズは、2つの測定パルス信
号のそれぞれに同一のタイミングで重畳するが、同一の
タイミングで発生する2つの測定パルス信号は、互いに
極性が異なるので、ノイズが重畳すると充電動作の開始
時点または終了時点が2つの測定パルス信号間で互いに
逆向きにずれた位置へ移動する。従って、当該時間・電
圧変換回路の後段においてその影響を取り除くことが可
能となる。
【0073】具体的には、請求項4に記載の時間・電圧
変換回路のように、後段に平均化回路を設け、2つの測
定パルス信号に基づく電圧変換値の平均を求めれば、ノ
イズ成分は大幅に低減させることができる。コンデンサ
は、各測定パルス信号毎に設けても良いが、請求項2及
び請求項3に記載の時間・電圧変換回路のように、共通
のコンデンサとすれば、回路の簡素化が図れる。
【0074】また、請求項5に記載の時間・電圧変換回
路によれば、2つの測定パルス信号での電圧変換のタイ
ミングを揃えることができ、誤差の発生を防止できる。
次に、請求項6乃至請求項9に記載の距離測定装置は、
時間・電圧変換回路の2つの測定パルス信号にノイズが
重畳しても、それらにより形成した電圧変換値の平均を
求めるので、ノイズの影響を除去して真の電圧変換値を
取得でき、測定誤差の発生を防止し、測定精度を向上さ
せることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施の形態の距離測定装置の構成
図である。
【図2】本発明の第1実施の形態に係る時間・電圧変換
回路の構成図である。
【図3】測定パルス発生回路の具体例の回路図である。
【図4】パルス幅・電圧変換回路の構成図であり、
(a)は原理図、(b)は具体的回路例である。
【図5】本発明の時間・電圧変換回路の動作説明図であ
る。
【図6】本発明の第2実施の形態の距離測定装置の構成
図である。
【図7】本発明の第2実施の形態に係る時間・電圧変換
回路の構成図である。
【図8】測定パルス発生回路の具体例の回路図である。
【図9】従来の距離測定装置の構成図である。
【図10】図9に示す距離測定装置が行う距離測定の一
般的な動作タイムチャートである。
【図11】従来の距離測定装置の構成図である。
【図12】図11に示す距離測定装置が行う距離測定の
一般的な動作タイムチャートである。
【図13】従来のパルス幅・電圧変換回路の構成図であ
る。
【図14】従来の時間・電圧変換回路の動作説明図であ
る。
【符号の説明】
1a、1b 距離計測部 2a、2b 時間・電圧変換回路 21、71 測定パルス発生回路 22、23 パルス幅・電圧変換回路 31、32、33 フリップフロップ 34、35 排他的論理和回路 41、Io 定電流回路 42 スイッチ 43、C3 コンデンサ 81、82 フリップフロップ 83、84 排他的論理和回路 Q1、Q2 トランジスタ(スイッチ) 92a、92b タイミングコントローラ 93 LDドライバ 94 レーザダイオード(LD) 95、96 対物レンズ 97 受光素子 98 増幅回路 99 コンパレータ 100 カウンタ 103 ターゲット
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H03K 11/00 H03K 11/00

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1信号と第2信号の発生時点間隔をパ
    ルス幅とする2つの測定パルス信号であって互いに極性
    が異なる測定正パルス信号と測定負パルス信号をそれぞ
    れ発生する測定パルス発生回路と、 前記測定正パルス信号と測定負パルス信号のそれぞれを
    受けて、それらの前縁から後縁までの間コンデンサへの
    充電動作を行い、パルス幅に相当する電圧値を出力する
    パルス幅・電圧変換回路とを備えることを特徴とする時
    間・電圧変換回路。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の時間・電圧変換回路に
    おいて、前記パルス幅・電圧変換回路は、前記測定正パ
    ルス信号と測定負パルス信号のそれぞれが同一のタイミ
    ングで入力し、共通のコンデンサへの充電動作を同一の
    タイミングで行うことを特徴とする時間・電圧変換回
    路。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の時間・電圧変換回路に
    おいて、前記パルス幅・電圧変換回路は、前記測定正パ
    ルス信号と測定負パルス信号のそれぞれが重ならないタ
    イミングで入力し、共通のコンデンサへの充電動作を重
    ならないタイミングで行うことを特徴とする時間・電圧
    変換回路。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至請求項3の何れか1項に記
    載の時間・電圧変換回路において、前記パルス幅・電圧
    変換回路の出力段に、電圧値の平均値を求める平均化回
    路を備えることを特徴とする時間・電圧変換回路。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至請求項4の何れか1項に記
    載の時間・電圧変換回路において、 測定パルス発生回路とパルス幅・電圧変換回路との間で
    は、測定正パルス信号を発生する回路からパルス幅・電
    圧変換回路への信号伝達時間と、測定負パルス信号を発
    生する回路からパルス幅・電圧変換回路への信号伝達時
    間とが等しくなっていることを特徴とする時間・電圧変
    換回路。
  6. 【請求項6】 基準クロックに同期して測定波を測定対
    象物に向けて送波した時点から測定対象物で反射して戻
    って来た測定波の受信時点までの測定波往復時間を、測
    定波を送波した時点の基準クロックから測定波の受信後
    に生ずる基準クロックまでのクロック数と、測定波の受
    信時点からその後に生ずる基準クロックまでの時間の電
    圧変換値とから求め、そのクロック数と電圧変換値とか
    ら測定対象物までの距離を測定する距離測定装置におい
    て、 前記測定波の受信時点を前記第1信号の発生時点とし、
    その測定波の受信後に生ずる基準クロックを前記第2信
    号の発生時点とする請求項1乃至請求項3の何れか1項
    の時間・電圧変換回路と、 前記時間・電圧変換回路の出力電圧値の平均を求める平
    均化回路とを備えることを特徴とする距離測定装置。
  7. 【請求項7】 基準クロックに同期して測定波を測定対
    象物に向けて送波した時点から測定対象物で反射して戻
    って来た測定波の受信時点までの測定波往復時間を、測
    定波を送波した時点の基準クロックから測定波の受信後
    に生ずる基準クロックまでのクロック数と、測定波の受
    信時点からその後に生ずる基準クロックまでの時間の電
    圧変換値とから求め、そのクロック数と電圧変換値とか
    ら測定対象物までの距離を測定する距離測定装置におい
    て、 前記測定波の受信時点を前記第1信号の発生時点とし、
    その測定波の受信後に生ずる基準クロックを前記第2信
    号の発生時点とする請求項4の時間・電圧変換回路を備
    えることを特徴とする距離測定装置。
  8. 【請求項8】 測定波を測定対象物に向けて送波した時
    点から測定対象物で反射して戻って来た測定波の受信時
    点までの測定波往復時間を、測定波を送波した時点から
    測定波の受信時点までの時間の電圧変換値から求め、そ
    の電圧変換値から測定対象物までの距離を測定する距離
    測定装置において、 前記測定波の送波時点を前記第1信号の発生時点とし、
    その測定波の受信時点を前記第2信号の発生時点とする
    請求項1乃至請求項3の何れか1項の時間・電圧変換回
    路と、 前記時間・電圧変換回路の出力電圧値の平均を求める平
    均化回路とを備えることを特徴とする距離測定装置。
  9. 【請求項9】 測定波を測定対象物に向けて送波した時
    点から測定対象物で反射して戻って来た測定波の受信時
    点までの測定波往復時間を、測定波を送波した時点から
    測定波の受信時点までの時間の電圧変換値から求め、そ
    の電圧変換値から測定対象物までの距離を測定する距離
    測定装置において、 前記測定波の送波時点を前記第1信号の発生時点とし、
    その測定波の受信時点を前記第2信号の発生時点とする
    請求項4の時間・電圧変換回路を備えることを特徴とす
    る距離測定装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008506115A (ja) * 2004-07-06 2008-02-28 ディムズデール エンジニアリング,エルエルシー 3次元画像システムにおける範囲または距離またはレインジ(range)の決定
JP2011122840A (ja) * 2009-12-08 2011-06-23 Mitsubishi Electric Corp アナログ信号処理回路、及び、それを用いた距離・強度計測システム
CN108761257A (zh) * 2018-03-21 2018-11-06 北京蓝宇天翔环境科技有限公司 新型的智能热管网泄露和定位监测***及方法
WO2021060144A1 (ja) * 2019-09-23 2021-04-01 ソニーセミコンダクタソリューションズ株式会社 測距システム

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