JPH091890A - ワイヤドットプリンタヘッド及び印字装置 - Google Patents

ワイヤドットプリンタヘッド及び印字装置

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JPH091890A
JPH091890A JP14930095A JP14930095A JPH091890A JP H091890 A JPH091890 A JP H091890A JP 14930095 A JP14930095 A JP 14930095A JP 14930095 A JP14930095 A JP 14930095A JP H091890 A JPH091890 A JP H091890A
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JP
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armature
spacer
head holder
wire
yoke
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JP14930095A
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Masami Horii
正美 堀井
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TEC CORP
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 印字する用紙の積層枚数に応じてアーマチュ
アのストロークを調整し得るようにする。 【構成】 ヨーク17と複数のコア16のそれぞれに巻
回されたコイル15とアーマチュア6を起伏自在に保持
する支点部17aとを有するヨークブロックを設け、ア
ーマチュア6により駆動されるワイヤ9の先端を保持し
てキャリアに取り付けられるヘッドホルダ1を設け、こ
のヘッドホルダ1にアーマチュア6の復帰位置を定める
アーマチュアストッパ13を固定的に設け、ヨークブロ
ック19とヘッドホルダ1との対向面に挿入されるスペ
ーサ25の位置を調整することにより、コア16とアー
マチュア6との間隔を変えてアーマチュア6のストロー
クを調整する。また、このようなアーマチュアストロー
ク調整を印字ギャップ調整操作に連動させるようにす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ワイヤドットプリンタ
ヘッド及び印字装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ワイヤドットプリンタヘッドの原理は、
コイルが巻回された複数のコアを放射状に配列し、これ
らのコアの内側又は外側に環状のヨークを配列し、それ
ぞれワイヤを駆動する複数のアーマチュアをコアに対し
て起伏自在に配列し、コイルへの通電を制御することで
アーマチュアを起伏させてワイヤをプラテン方向に高速
移動させることにより印字を行なう。ところで、従来の
ワイヤドットプリンタヘッドにおいてはアーマチュアの
ストロークは調整することができない。以下、図10に
構造を示して説明する。
【0003】ワイヤドットプリンタヘッドPH1 はプリ
ンタのキャリア(図示せず)に固定されるヘッドホルダ
1Aを有し、このヘッドホルダ1Aに取り付けられる一
端開口の容器状のハウジング2Aが設けられている。こ
のハウジング2Aの内部から突出するワイヤガイド3の
一端にはハウジング2Aの底面に当接するアーマチュア
ガイド4が一体に形成されている。このアーマチュアガ
イド4には、複数のガイドピン5とアーマチュア6の両
側を案内する突片(図示せず)とが形成されているとと
もに、アーマチュアスプリング7と、このアーマチュア
スプリング7よりも圧力が弱い支点押えばね8とがガイ
ドピン5の内側と外側とに配置されて保持されている。
また、アーマチュア6の内方端に固定された複数のワイ
ヤ9は、ワイヤガイド3に固定された複数のガイドチッ
プ10により摺動自在に保持されている。さらに、アー
マチュアガイド4には複数のストッパ受け11Aが嵌め
込まれている。そして、ハウジング2Aの底面とストッ
パ受け11Aと調整板12とアーマチュアストッパ13
とが順次積層されてネジ14により結合されている。
【0004】さらに、それぞれコイル15が装着された
複数のコア16がヨーク17とともに一体に形成され、
コイル15が接続された基板18をヨーク17の背面に
固定することによりヨークブロック19が形成されてい
る。基板18に接続されたコネクタ20は、外部回路に
接続するためにホルダ21に形成された開口部22から
一部が突出されている。ヘッドホルダ1Aとハウジング
2Aとストッパ受け11Aとに通したネジ23はヨーク
17に螺合されている。この組立状態では、アーマチュ
ア6の内面はコア16の吸引面16aに対向されるとと
もに、支点押えばね8の圧力により支点部17aに起伏
自在に支えられている。この支点部17aはヨーク17
に形成された環状のエッジである。
【0005】次に、動作について説明する。選択的にコ
イル15を励磁することにより、アーマチュア6がコア
16の吸引面16aに吸引されて支点部17aを中心に
回動し、ワイヤ9がインクリボン(図示せず)を介して
プラテン上の用紙(図示せず)に押し付けられ、これに
より、印字がなされる。コイル15への通電が途絶えた
時に、アーマチュア6がアーマチュアスプリング7の付
勢力により復帰してアーマチュアストッパ13により復
帰位置が定められる。
【0006】以上の説明のように、アーマチュア6のス
トロークは、コア16の吸引面16aとの間隔により決
定されるが、その吸引面16aとの間隔は、機種毎のワ
イヤドットプリンタヘッドの仕様によって決定されるも
のであり、仮に調整するとしても組立作業の過程でのみ
可能な管理項目であるため、ユーザーが用途に応じて調
整することは極めて困難であり、実際にはアーマチュア
6のストロークを変えることはできない。
【0007】また、ワイヤドットプリンタヘッドPH1
においては、プラテンにワイヤ9が当接した後の反発作
用とアーマチュアスプリング7の付勢力とにより復帰す
るアーマチュア6をアーマチュアストッパ13で支えて
速やかに静止させ、次の印字動作のために安定状態で待
機させることが要求される。また、印字圧を安定させて
印字速度を高めるためには、コア16の吸引力を高め、
アーマチュア6やワイヤ9の慣性モーメントを小さくす
る等、吸引力と負荷の効率を考慮して設計している。
【0008】ワイヤドットプリンタは、ワイヤドットプ
リンタヘッドPH1 が搭載されるキャリアとプラテンと
の対向間隔を調整することにより、ワイヤドットプリン
タヘッドPH1 の先端(ワイヤ9の先端)とプラテンと
の間の印字ギャップを調整するギャップ調整機構を具備
している。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】インクリボンを用いる
場合では、印字ギャップは用紙の厚さとインクリボンの
厚さとの和に、用紙送りに最小限の隙間を加味した値に
設定する。専ら一枚の用紙を対象に印字を行なう機種で
は、アーマチュア6のストロークを最小限に設計し、印
字速度を高めることが有利である。また、裏面にカーボ
ンが塗布された用紙や感圧紙等を複数枚重ねた伝票等を
対象に印字する機種では、印字速度が低下してもアーマ
チュア6のストロークを大きくしないと、伝票に対する
ワイヤ9の圧力が不足し、プラテン側の下層の用紙ほど
ワイヤ9の圧力が小さくなるために印字濃度が薄くな
る。このため、一枚の用紙から伝票のようなものまで印
字の対象とする場合には、一枚印字に適した仕様と、伝
票印字に適した仕様との中間の仕様で設計せざるを得
ず、印字の高速化も印字濃度の向上も中途半端なものと
なってしまう。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
複数のアーマチュアに対向するヨークと、一端が前記ア
ーマチュアに対向する複数のコアのそれぞれに巻回され
たコイルと、前記コアの端面に対して前記アーマチュア
を起伏自在に保持する支点部とを有するヨークブロック
と、前記アーマチュアにより駆動されるワイヤの少なく
とも先端を摺動自在に整列させる先端ガイドを有してプ
ラテンに沿って往復駆動されるキャリアに取り付けられ
るヘッドホルダと、前記ヘッドホルダに固定的に設けら
れ、復帰方向に付勢された前記アーマチュアの前記ワイ
ヤ側の端部近傍を支えてそれぞれのアーマチュアの復帰
位置を定めるアーマチュアストッパと、前記ヨークブロ
ックと前記ヘッドホルダとの対向面に挿入されて両者間
の間隔を変更するスペーサと、前記スペーサを間にして
前記ヨークブロックと前記ヘッドホルダとを結合する結
合部材と、を備えたワイヤドットプリンタヘッドであ
る。
【0011】請求項2記載の発明は、プラテンに沿って
往復駆動されるキャリアと、このキャリアに装着される
ヘッドホルダを有する請求項1記載のワイヤドットプリ
ンタヘッドと、前記プラテンに対する前記キャリアの対
向間隔を変化させて前記プラテンと前記ワイヤドットプ
リンタヘッドとの間の印字ギャップを調整する印字ギャ
ップ調整機構と、印字ギャップ調整機構の動作を前記ワ
イヤドットプリンタヘッドのスペーサに伝達して前記印
字ギャップの間隔に比例してアーマチュアのストローク
を変化させる伝動機構と、を備えた印字装置である。
【0012】
【作用】請求項1記載の発明は、ヘッドホルダとヨーク
ブロックとを、両者の対向面に挿入されたスペーサの位
置を変えて結合部材により結合すると、先端ガイドに対
するワイヤの先端位置を一定に保った状態で、アーマチ
ュアとコアとの隙間が変化し、これにより、アーマチュ
アのストロークが調整される。
【0013】請求項2記載の発明は、印字ギャップ調整
機構によりワイヤドットプリンタヘッドの先端とプラテ
ンとの印字ギャップを調整すると、印字ギャップ調整機
構の動きが伝動機構によりスペーサに伝達される。これ
により、ヘッドホルダとヨークブロックとの対向面に挿
入されたスペーサの位置が変り、印字ギャップの間隔に
比例して、アーマチュアのストロークが変化する。
【0014】
【実施例】請求項1記載の発明の一実施例を図1及び図
2に基づいて説明する。図10に基づいて説明した部分
と同一部分は同一符号を用い説明も省略する(以下同
様)。本実施例のワイヤドットプリンタヘッドPH2
有するヘッドホルダ1には、プリンタのキャリア(図示
せず)に位置決めされて固定される取付部1aと先端ガ
イド1bとを有する。アーマチュア6の内方端に固定さ
れた複数のワイヤ9は、ワイヤガイド3に固定された複
数のガイドチップ10により摺動自在に保持され、先端
はヘッドホルダ1の先端ガイド1bにより直線上に整列
されて摺動自在に保持されている。
【0015】また、アーマチュアガイド4の複数箇所に
は切欠(図示せず)が形成され、それらの切欠にはハウ
ジング2の一体に形成された複数のブロック11が嵌め
込まれている。そして、前記ヘッドホルダ1とアーマチ
ュアストッパ13とがネジ14により結合されている。
さらに、ブロック11を有するハウジング2と、それぞ
れコイル15が装着された複数のコア16が一体に形成
されたヨーク17と、基板18とを組み立てることによ
りヨークブロック19が形成されている。
【0016】さらに、ヘッドホルダ1とヨークブロック
19とが結合部材であるネジ23により結合されてい
る。ネジ23は放射状に配列されてヘッドホルダ1とハ
ウジング2のブロック11とに挿通され、ヨーク17に
螺合されている。また、ネジ23の頭部23aとヘッド
ホルダ1との間にはスプリング24が介装されている。
【0017】そして、前記ヘッドホルダ1と前記ヨーク
ブロック19との対向面に挿入されるスペーサ25が前
記ネジ23の本数に対応する数だけ設けられている。こ
れらのスペーサ25は、図2に示すように、薄板部26
と厚板部27と摘み28とを有し、薄板部26と厚板部
27とにはネジ23を貫通させる長孔29が形成されて
いる。
【0018】このような構成において、被駆動時には、
アーマチュア6は支点押えばね8によりヨーク17の支
点部17aに当接され、アーマチュアスプリング7によ
り付勢されてワイヤ9側の端部付近がアーマチュアスト
ッパ13により復帰位置が定められ、このときのアーマ
チュア6とコア16の吸引面16aとの間隔でアーマチ
ュア6のストロークが決定される。アーマチュアストッ
パ13のアーマチュア6側の面に対して支点部17aが
ワイヤ9の先端側に寄っている程、アーマチュア6とア
ーマチュアストッパ13との当接部と支点部17aとを
結ぶ平面が、アーマチュアストッパ13のアーマチュア
6側の一面に対して傾斜し、アーマチュア6の後端側の
内面とコア16の吸引面16aとの間隔が広くなる。
【0019】図1は、ヘッドホルダ1とヨークブロック
19とを、両者の間にスペーサ25の薄板部26を挿入
した状態でネジ23により結合した状態である。この状
態では、スペーサ25を用いない状態を除いてヘッドホ
ルダ1とヨークブロック19との対向間隔が最も狭くな
り、アーマチュアストッパ13のアーマチュア6側の面
に対して支点部17aが最もワイヤ9の先端側に寄り、
アーマチュア6のストロークが大きくなる状態である。
【0020】これに対して、ハウジング2外周から突出
するスペーサ25の摘み28を押し込むと、ヘッドホル
ダ1とヨークブロック19との間にスペーサ25の厚板
部27が挿入され、ヘッドホルダ1とヨークブロック1
9との対向間隔が最大となり、アーマチュアストッパ1
3のアーマチュア6側の面側に支点部17aが接近す
る。この状態は、アーマチュア6とアーマチュアストッ
パ13との当接部と支点部17aとを結ぶ平面が、アー
マチュアストッパ13のアーマチュア6側の一面に対し
て平行に近くなる傾向を示し、アーマチュア6の後端側
の内面とコア16の吸引面16aとの間隔が狭くなり、
アーマチュア6のストロークが小さくなる状態である。
【0021】このようにして、ヘッドホルダ1とヨーク
ブロック19との間隔をスペーサ25によって調整する
ことにより、ワイヤドットプリンタヘッドPH2 を分解
することなくアーマチュア6のストロークを用途に応じ
て調整することができる。これにより、一枚の用紙を対
象に印字する場合には、鮮明な印字状態を得るとともに
アーマチュア6のストロークを小さめに設定して印字の
高速化を図る。複数枚重ねた用紙を対象に印字する場合
には、最表層の用紙から最下層の用紙に至るまでワイヤ
9の圧力が及ぶように、アーマチュア6のストロークを
大きくする。これにより、伝票等への印字に際しても、
印字の濃淡差が生ずることがない。
【0022】また、アーマチュアストッパ13は先端ガ
イド1bを有するヘッドホルダ1にネジ14により固定
的に結合されるため、アーマチュア6とアーマチュアス
トッパ13との当接部からワイヤ9の先端までの距離L
を一定に維持し、先端ガイド1bの表面に対するワイヤ
9の先端面の位置を変動させることなく、アーマチュア
6のストロークを調整することができる。
【0023】次いで、請求項2記載の発明の一実施例を
図3ないし図9に基づいて説明する。本実施例のワイヤ
ドットプリンタヘッドPH3 は、図1及び図2に示した
スペーサ25に代えて、リング状のスペーサ30をヘッ
ドホルダ1とヨークブロック19との間に装着したもの
である。このスペーサ30には、図4(a)に示すよう
に、ネジ23を挿通させる複数の弧状の長孔31と、外
周の一部から半径方向に突出する突片32とが形成され
ている。また、図4(b)に示すように、スペーサ30
のヨークブロック19側の内面33には、周方向の位置
によって内面33からの突出高さが連続的に変化する傾
斜面34を有する突部35が形成されている。これに対
応して、ヨークブロック19のハウジング2の端面に
は、図5に示すように、突部35の傾斜面34の傾斜方
向と同じ方向に傾斜面36を有して突部35に係合する
複数の凹部37が形成されている。
【0024】すなわち、図5(a)に示すように、リン
グ状のスペーサ30を矢印A方向に回動させ、凹部37
から突部35を脱出させることにより、ヘッドホルダ1
とヨークブロック19との対向間隔がs2と広がる。こ
の状態は前記実施例で説明したようにアーマチュア6の
ストロークが最小になる状態である。これに対し、図5
(b)に示すように、スペーサ30を矢印B方向に回動
させ、凹部37に突部35を係合させた状態では、ヘッ
ドホルダ1とヨークブロック19との対向間隔がs1と
狭くなる。この状態は前記実施例で説明したようにアー
マチュア6のストロークが最大になる状態である。
【0025】次いで、図6ないし図9に基づいて印字装
置(ワイヤドットプリンタ)Pの構成について説明す
る。キャリアシャフト38により摺動自在に嵌合された
キャリア39の先端部には、プラテン(図示せず)と直
交するガイドレール40が形成され、このガイドレール
40には、ヘッドホルダ1の取付部1aをネジ41によ
り固定する取付台42が摺動自在に保持されている。ま
た、キャリア39の後部上面には正逆回転自在のモータ
43が取り付けられ、このモータ43に直結されたギヤ
44により順次駆動されるギヤ45,46,47が、キ
ャリア39の一側に形成された支持壁48に回転自在に
保持されている。扇形のギヤ47には、このギヤ47の
回転中心に対して偏心された偏心カム49が固定的に結
合されている。また、取付台42には、幅寸法が偏心カ
ム49の外径と一致し高さ寸法が偏心カム49の外径よ
りも大きな角孔50が形成され、この孔50に偏心カム
49が嵌合されている。すなわち、モータ43の回転を
ギヤ44,45,46,47を介して偏心カム49に伝
達し、この偏心カム49を時計方向又は反時計方向に所
定角度回転させることにより、前記取付台42をプラテ
ンに対する前後方向に移動させる構造をもって、ワイヤ
ドットプリンタヘッドPH3 とプラテンとの間の印字ギ
ャップを調整する印字ギャップ調整機構51が形成され
ている。
【0026】そして、前記印字ギャップ調整機構51の
動作を前記ワイヤドットプリンタヘッドPH3 のスペー
サ30に伝達して印字ギャップの間隔に比例して前記ア
ーマチュア6のストロークを変化させる伝動機構52が
設けられている。この伝動機構52は、前記キャリア3
9の支持壁48に支持されて同軸上で一体に回転するギ
ヤ53及びベベルギヤ54と、スペーサ30の突片32
の背面に形成されたベベルギヤ55(図7及び図9参
照)とよりなる。ギヤ53はギヤ47に噛合され、ベベ
ルギヤ54はベベルギヤ55に噛合されている。
【0027】なお、キャリア39は図示しないキャリア
モータの回転運動を、ベルトやワイヤ等により直線運動
に変換してキャリア39に伝達する公知の搬送機構によ
り往復駆動されるものである。
【0028】このような構成において、モータ44を時
計方向に駆動して扇形のギヤ47を反時計方向に回転さ
せると、偏心カム49の半径の中心が回転中心よりもプ
ラテン側に変位するため、図6及び図7に示すように、
取付台42が矢印C方向(プラテン側)に進出し、印字
ギャップが小さくなる。このときのギヤ47の回転はギ
ヤ53、ベベルギヤ54,55に伝達され、リング状の
スペーサ30が回転する。このスペーサ30の回転方向
は図5(a)における矢印A方向であり、前述したよう
に、アーマチュア6のストロークが小さくなる。
【0029】また、モータ44を反時計方向に駆動して
扇形のギヤ47を時計方向に回転させると、偏心カム4
9の半径の中心が回転中心よりもプラテンとは反対側に
変位するため、図8及び図9に示すように、取付台42
が矢印D方向に後退し、印字ギャップが大きくなる。こ
のときのギヤ47の回転はギヤ53、ベベルギヤ54,
55に伝達され、リング状のスペーサ30が回転する。
このスペーサ30の回転方向は図5(b)に示す矢印B
方向であり、前述したようにアーマチュア6のストロー
クが大きくなる。
【0030】ここで、図7及び図9で明らかなように、
キャリア39上のギヤ53、ベベルギヤ54の回転中心
が一定であるのに対して、スペーサ30上のベベルギヤ
55は取付台42及びワイヤドットプリンタヘッドPH
3 とともに矢印C又はD方向に変位する。したがって、
印字ギャップ調整幅に応じてスペーサ30上のベベルギ
ヤ55の厚さが周方向の位置に応じて連続的に変化する
ように定められている。したがって、スペーサ30の回
転方向の位置が変化しても、ベベルギヤ54,55の対
向間隔が一定に維持されるため、両者を正常に噛合させ
ることが可能である。
【0031】なお、リング状のスペーサ30を、印字ギ
ャップ調整機構51に関係なく独立的に操作してアーマ
チュア6のストロークを調整するようにした場合、この
スペーサ30は請求項1におけるスペーサの機能と同様
である。
【0032】
【発明の効果】請求項1記載の発明は、ヨークと複数の
コアのそれぞれに巻回されたコイルとアーマチュアを起
伏自在に保持する支点部とを有するヨークブロックを設
け、前記アーマチュアにより駆動されるワイヤの先端を
保持してキャリアに取り付けられるヘッドホルダを設
け、このヘッドホルダに前記アーマチュアの復帰位置を
定めるアーマチュアストッパを固定的に設け、前記ヨー
クブロックと前記ヘッドホルダとの対向面に挿入されて
両者間の間隔を変更するスペーサを設けたので、ヘッド
ホルダとヨークブロックとを、両者の対向面に挿入され
たスペーサの位置を変えて結合することにより、先端ガ
イドに対するワイヤの先端位置を一定に保った状態で、
アーマチュアとコアとの隙間を変化させてアーマチュア
のストロークを調整することができる。これにより、一
枚の用紙を対象に印字する場合にはアーマチュアのスト
ロークを小さくし、鮮明且つ高速で印字することがで
き、また、積層した複数枚の用紙を対象に印字する場合
には、アーマチュアのストロークを大きくし、最表層と
最下層との用紙の印字の濃淡差を少なくすることができ
る。
【0033】請求項2記載の発明は、プラテンに対する
キャリアの対向間隔を変化させて請求項1記載のワイヤ
ドットプリンタヘッドと前記キャリアとの間の印字ギャ
ップを調整する印字ギャップ調整機構を設け、この印字
ギャップ調整機構の動作を前記ワイヤドットプリンタヘ
ッドのスペーサに伝達して前記印字ギャップの間隔に比
例してアーマチュアのストロークを変化させる伝動機構
を設けたので、印字ギャップ調整機構により印字ギャッ
プを調整すると、印字ギャップ調整機構の動きが伝動機
構によりスペーサに伝達される。これにより、ヘッドホ
ルダとヨークブロックとの対向面に挿入されたスペーサ
の位置が変るため、印字ギャップの間隔に比例して、ア
ーマチュアのストロークを変化させることができる。し
たがって、用紙の枚数が変化した場合における調整作業
を簡易化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1記載の発明の一実施例を示す縦断側面
図である。
【図2】スペーサの斜視図である。
【図3】請求項2記載の発明の一実施例におけるワイヤ
ドットプリンタヘッドの縦断側面図である。
【図4】(a)はスペーサの平面図、(b)は同図
(a)におけるイ−イ線部の断面図である。
【図5】一部を断面にしてアーマチュアのストローク調
整の状態を示すもので、(a)はストロークを小さくす
る状態を示す水平断面図、(b)はストロークを大きく
する状態を示す水平断面図である。
【図6】印字ギャップを狭めた状態の印字装置の主要部
を示す斜視図である。
【図7】印字ギャップを狭めた状態の印字装置の主要部
を示す側面図である。
【図8】印字ギャップを広げた状態の印字装置の主要部
を示す斜視図である。
【図9】印字ギャップを広げた状態の印字装置の主要部
を示す側面図である。
【図10】従来のワイヤドットプリンタヘッドの縦断側
面図である。
【符号の説明】
1 ヘッドホルダ 6 アーマチュア 9 ワイヤ 13 アーマチュアストッパ 15 コイル 16 コア 16a コアの端面 17 ヨーク 19 ヨークブロック 23 結合部材 25,30 スペーサ 51 印字ギャップ調整機構 52 伝動機構 PH3 ワイヤドットプリンタヘッド

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のアーマチュアに対向するヨーク
    と、一端が前記アーマチュアに対向する複数のコアのそ
    れぞれに巻回されたコイルと、前記コアの端面に対して
    前記アーマチュアを起伏自在に保持する支点部とを有す
    るヨークブロックと、 前記アーマチュアにより駆動されるワイヤの少なくとも
    先端を摺動自在に整列させる先端ガイドを有してプラテ
    ンに沿って往復駆動されるキャリアに取り付けられるヘ
    ッドホルダと、 前記ヘッドホルダに固定的に設けられ、復帰方向に付勢
    された前記アーマチュアの前記ワイヤ側の端部近傍を支
    えてそれぞれのアーマチュアの復帰位置を定めるアーマ
    チュアストッパと、 前記ヨークブロックと前記ヘッドホルダとの対向面に挿
    入されて両者間の間隔を変更するスペーサと、 前記スペーサを間にして前記ヨークブロックと前記ヘッ
    ドホルダとを結合する結合部材と、を備えたことを特徴
    とするワイヤドットプリンタヘッド。
  2. 【請求項2】 プラテンに沿って往復駆動されるキャリ
    アと、このキャリアに装着されるヘッドホルダを有する
    請求項1記載のワイヤドットプリンタヘッドと、前記プ
    ラテンに対する前記キャリアの対向間隔を変化させて前
    記プラテンと前記ワイヤドットプリンタヘッドとの間の
    印字ギャップを調整する印字ギャップ調整機構と、印字
    ギャップ調整機構の動作を前記ワイヤドットプリンタヘ
    ッドのスペーサに伝達して前記印字ギャップの間隔に比
    例してアーマチュアのストロークを変化させる伝動機構
    と、を備えたことを特徴とする印字装置。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6784907B2 (en) 2001-07-23 2004-08-31 Toshiba Tec Kabushiki Kaisha Wire dot printer head and wire dot printer
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