JPH09187525A - 可動式防火・防煙区画構造 - Google Patents

可動式防火・防煙区画構造

Info

Publication number
JPH09187525A
JPH09187525A JP8003865A JP386596A JPH09187525A JP H09187525 A JPH09187525 A JP H09187525A JP 8003865 A JP8003865 A JP 8003865A JP 386596 A JP386596 A JP 386596A JP H09187525 A JPH09187525 A JP H09187525A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
screen
fireproof
fire
building
weight bar
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP8003865A
Other languages
English (en)
Inventor
Yasuyuki Miyagawa
保之 宮川
Hiroshi Muraoka
宏 村岡
Masahiko Honma
正彦 本間
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Obayashi Corp
Original Assignee
Obayashi Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Obayashi Corp filed Critical Obayashi Corp
Priority to JP8003865A priority Critical patent/JPH09187525A/ja
Publication of JPH09187525A publication Critical patent/JPH09187525A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Special Wing (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 建物内部の大きな空間を簡単に仕切ることが
でき、その間仕切りで相当程度の防火・防煙性能を持た
せることができ、仕切った状態でも人が容易に通過でき
る避難通路があり、仕切りを取り去った状態ではまった
く障害物のない完全な連続空間をつくりだせるようにす
る。 【解決手段】 建物内部の空間を天井2から床3までに
わたる耐火スクリーン1で仕切るとともに、その耐火ス
クリーン1の中間高さ部分から下方部分に縦方向に延び
る1本以上のスリット6を形成して避難通路とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、建物内部の火災
の延焼および煙の拡散を防ぐための可動式防火・防煙区
画構造に関し、とくにガラス繊維の織布などからなる耐
火スクリーンを用いた構造に関する。
【0002】
【従来の技術】火災時に建物内の延焼・煙の拡散を防
ぎ、かつ避難を容易にするため、一定の床面積あるいは
部屋の用途に応じて、防火区画および防煙区画を適切に
設定するとともに避難経路を設定しなければならない。
この観点で防火隔壁や防煙垂れ壁あるいは防火シャッタ
ーや防火扉などの設備が計画的に配置される。
【0003】よく知られているように、防火シャッター
は防火性能を有する鋼製のシャッターであり、多数のス
ラットが結合した構造の電動巻取式が普通で、上部に巻
き取って収納した状態と、下方に引き降ろして建物内の
開口部を遮蔽した状態との間で作動する。防火シャッタ
ーはその構造上、シャッターそれ自体に避難通路となる
防火扉を組み込むことはできないので、シャッターを降
ろして開口部を塞いだ状態では完全に人は通れなくな
る。そこで避難通路を確保するために、防火シャッター
のすぐ近くに防火扉を併設する必要がある。防火扉は火
災時に自動的に閉じ、かつ避難方向にはいつでも押し開
くことができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】平常時あるいは必要時
に建物の開口部を大きく開放したいという理由で防火シ
ャッターを選択することが多い。シャッターを完全に収
納して前後の空間を一連にした大きな開放的な空間をつ
くりだし、例えば工場やオフィスとして使用したり(も
ちろんシャッターを閉じられるようにしておく必要はあ
る)、あるいは模様替えや儀式を行うといった要求に応
えるためである。
【0005】ところが前述したように、防火シャッター
を設置するには近くに防火扉を併設しなければならな
い。そのため防火シャッターを巻き上げて全開にして
も、そばに設けてある防火扉は撤去できないので、防火
扉とその周囲の枠パネルとが建物内部空間を局部的に仕
切る障害物として存在し、大きな開放的な空間をつくれ
ないという問題があった。
【0006】また防火シャッターの最大幅寸法は10メ
ートル程度であり、建物内部の広い空間を長いシャッタ
ーで防火間仕切りするためには、複数のシャッターを連
設することになる。その場合、隣り合うシャッターの間
にはスラットの昇降ガイドとなるレールポストが設置さ
れる。したがって、防火シャッターを巻き上げて全開に
しても、開放空間の中央部分にいくつかのレールポスト
が障害物として存在し、完全な連続空間をつくれない。
【0007】この発明は前述した従来の問題点に鑑みな
されたもので、その目的は、建物内部の大きな空間を簡
単に仕切ることができ、その間仕切りで相当程度の防火
・防煙性能を持たせることができ、仕切った状態でも人
が容易に通過できる避難通路があり、仕切りを取り去っ
た状態ではまったく障害物のない完全な連続空間をつく
りだせるようにした可動式防火・防煙区画構造を提供す
ることにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明の可動式防火・
防煙区画構造は、建物内部の空間を天井から床までにわ
たる耐火スクリーンで仕切るとともに、その耐火スクリ
ーンの中間高さ部分から下方部分に縦方向に延びる1本
以上のスリットを形成して避難通路としたものである。
【0009】またこの発明は、建物内部の幅の広い空間
を、建物内部の空間を天井から床までにわたる幅の広い
耐火スクリーンで仕切り、その建物内部の避難経路に交
差する前記耐火スクリーンの局部的な特定部分に複数本
のスリットを適宜な間隔で形成することもできる。
【0010】
【発明の実施の形態】この発明の可動式防火・防煙区画
構造の実施形態の一例を図1に示している。この例では
間口28メートル・奥行45メートル・天井高2.5メ
ートルの大きな室内空間の中央部を幅28メートルの耐
火スクリーン1で仕切っている。耐火スクリーン1はガ
ラス繊維の織布からなり充分にしなやかである。図1の
ように、スクリーン1の上端は天井2に固定され、スク
リーン1の下端は床3に接し、スクリーン1の左端は窓
際の柱4の側面に接し、スクリーン1の右端は壁5に接
している。
【0011】天井2に設けた凹溝に耐火スクリーン1の
巻取軸が水平に取り付けられ、この巻取軸がモータによ
り駆動され、耐火スクリーン1は電動巻取動作によって
昇降する。耐火スクリーン1をすべて巻き上げると、巻
かれたスクリーン全体が天井2の凹溝内に収納される。
この状態では仕切り位置にまったく障害物、邪魔物がな
くなり、仕切り位置の前後の空間が完全に連続する。
【0012】耐火スクリーン1の下端にはアルミニウム
製のウエイトバーが水平に止着されており、スクリーン
1を下方に垂らすと、ウエイトバーの重さでスクリーン
1に適度な張力が作用してきれいな垂直面になる。ウエ
イトバーには永久磁石を取り付けてあり、スクリーン1
直下の床3面には帯状の金属プレートを取り付けてあ
る。耐火スクリーン1をいちばん下まで降ろすと、スク
リーン下端のウエイトバーの永久磁石が床3の金属プレ
ートに吸着する。また、耐火スクリーン1の左端に沿う
ように柱4の側面にはガイド溝が形成されており、スク
リーン左端がそのガイド溝内に収まった状態で昇降す
る。同様に、耐火スクリーン1の右端に沿うようにガイ
ド溝が形成されていて、右端がそのガイド溝内に収まっ
ている。
【0013】したがって、耐火スクリーン1をいちばん
下まで降ろした状態では、その上端・下端・左端・右端
と建物との隙間はほとんどなく、また耐火スクリーン1
にある程度の風圧や圧力差が作用しても、スクリーン1
は容易には遊動せずに安定した姿勢を保つ。これにより
相当に高いレベルの延焼防止性能と防煙性能が実現す
る。
【0014】また図1の例では、耐火スクリーン1の右
端から約3〜7メートルの範囲に、縦方向に延びる7本
のスリット6を約60センチメートル間隔で形成してい
る。各スリット6は耐火スクリーン1の下端から180
センチメートルの高さ位置まで形成されている。耐火ス
クリーン1はしなやかな布製なので、スリット6を容易
に人の手で押し広げることができ、その広がった隙間を
人が容易に通過できる。つまり耐火スクリーン1で間仕
切りをした状態において、7本のスリット6を形成して
ある部分が前述の防火扉に相当する避難通路となる。こ
の避難通路の位置は建物の全体の避難経路の設定状態と
当該室内の利用状況とに合せて、適切な位置に設定す
る。つまり、あらかじめ計画された避難経路と耐火スク
リーン1とが交差する部分にスリット6を形成する。
【0015】スリット6は下から180センチメートル
の高さまでしか形成しておらず、天井2から70センチ
メートルの範囲にはスリット6は達していない。そのた
め避難通路としてのスリット6があっても、耐火スクリ
ーン1による防煙性能は充分に高いレベルに保たれる
(通常の防煙垂れ壁より高い防煙性能が得られる)。
【0016】なお、スリット6の形成位置でスクリーン
1下端の前記ウエイトバーも切断分離しておいてもよ
い。そうすれば、避難する人の足元の障害がなくなり、
より通過しやすくなる。その場合、切断分離したウエイ
トバーの端面同士を永久磁石で吸着するようにしておけ
ば、スリット6による防煙性能の低下を最小限にくいと
められる。
【0017】
【発明の効果】この発明によれば、建物内部の大きな空
間を簡単に仕切ることができ、その間仕切りで相当程度
の防火・防煙性能を持たせることができ、仕切った状態
でも人が容易に通過できる避難通路があり、仕切りを取
り去った状態ではまったく障害物のない完全な連続空間
をつくりだせる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施形態の一例を示す概略図であ
る。
【符号の説明】
1 耐火スクリーン 2 天井 3 床 4 柱 5 壁 6 スリット

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 建物内部の空間を天井から床までにわた
    る耐火スクリーンで仕切るとともに、その耐火スクリー
    ンの中間高さ部分から下方部分に縦方向に延びる1本以
    上のスリットを形成して避難通路としたことを特徴とす
    る可動式防火・防煙区画構造。
  2. 【請求項2】 建物内部の幅の広い空間を、建物内部の
    空間を天井から床までにわたる幅の広い耐火スクリーン
    で仕切り、その建物内部の避難経路に交差する前記耐火
    スクリーンの局部的な特定部分に複数本のスリットを適
    宜な間隔で形成したことを特徴とする可動式防火・防煙
    区画構造。
JP8003865A 1996-01-12 1996-01-12 可動式防火・防煙区画構造 Pending JPH09187525A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8003865A JPH09187525A (ja) 1996-01-12 1996-01-12 可動式防火・防煙区画構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8003865A JPH09187525A (ja) 1996-01-12 1996-01-12 可動式防火・防煙区画構造

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH09187525A true JPH09187525A (ja) 1997-07-22

Family

ID=11569098

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8003865A Pending JPH09187525A (ja) 1996-01-12 1996-01-12 可動式防火・防煙区画構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH09187525A (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001173336A (ja) * 1999-10-06 2001-06-26 Bunka Shutter Co Ltd 扉機構付きシャッター装置
JP2001173334A (ja) * 1999-10-06 2001-06-26 Bunka Shutter Co Ltd 扉機構付きシャッター装置
JP2001182445A (ja) * 1999-12-22 2001-07-06 Bunka Shutter Co Ltd 扉機構付きシャッター装置
JP2003013676A (ja) * 1999-10-06 2003-01-15 Bunka Shutter Co Ltd 扉機構付きシャッター装置
JP2003286792A (ja) * 1999-10-06 2003-10-10 Bunka Shutter Co Ltd 扉機構付きシャッター装置
JP2003328661A (ja) * 1999-10-06 2003-11-19 Bunka Shutter Co Ltd 扉機構付きシャッター装置
JP2004027831A (ja) * 1999-10-06 2004-01-29 Bunka Shutter Co Ltd 扉機構付きシャッター装置

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001173336A (ja) * 1999-10-06 2001-06-26 Bunka Shutter Co Ltd 扉機構付きシャッター装置
JP2001173334A (ja) * 1999-10-06 2001-06-26 Bunka Shutter Co Ltd 扉機構付きシャッター装置
JP2003013676A (ja) * 1999-10-06 2003-01-15 Bunka Shutter Co Ltd 扉機構付きシャッター装置
JP2003286792A (ja) * 1999-10-06 2003-10-10 Bunka Shutter Co Ltd 扉機構付きシャッター装置
JP2003328661A (ja) * 1999-10-06 2003-11-19 Bunka Shutter Co Ltd 扉機構付きシャッター装置
JP2004027831A (ja) * 1999-10-06 2004-01-29 Bunka Shutter Co Ltd 扉機構付きシャッター装置
JP2001182445A (ja) * 1999-12-22 2001-07-06 Bunka Shutter Co Ltd 扉機構付きシャッター装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100499861B1 (ko) 보행통과내화스크린장치
JPH09187525A (ja) 可動式防火・防煙区画構造
KR100542792B1 (ko) 대형 건축물의 방화셔터 강화구조
JP3085200B2 (ja) 防火区画用スクリーン装置
JP3097543B2 (ja) 人が容易に通過できる防火・防煙区画構造
KR20110064803A (ko) 방화스크린셔터의 비상문 고정장치
JP3574956B2 (ja) 連装式防火シャッタ−
KR20090110530A (ko) 새로운 비상구 구조를 갖는 방화 스크린 셔터
JP3419336B2 (ja) 開閉体の構造
KR100859526B1 (ko) 수평 이동형 접이식 셔터
KR102030504B1 (ko) 방화문 연동셔터
CN112302514A (zh) 一种水平防火卷帘门及其使用方法
JP4020605B2 (ja) エレベーター装置
JP3224742B2 (ja) 耐火スクリーン装置
KR102646816B1 (ko) 방화 기능을 향상시킨 창호 구조
JP2022112747A (ja) 建物用シャッター装置
KR20110064811A (ko) 방화스크린셔터의 하단바 구조
CN212803007U (zh) 复合型防火卷帘门
KR102489624B1 (ko) 웨이트 유닛 및 이를 포함하는 방화 스크린 셔터
JP3311897B2 (ja) ロールスクリーン
JP2000005331A (ja) 防火装置
JPH1015100A (ja) 人が容易に通過できる防火区画用スクリーン装置
KR101343047B1 (ko) 방화 커튼 장치
JPH0642681Y2 (ja) 可動式防火壁
JP4566387B2 (ja) 防火ブラインドおよびそれを使用した防火区画システム