JPH09185074A - 液晶素子及びその製造方法 - Google Patents

液晶素子及びその製造方法

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JPH09185074A
JPH09185074A JP34405895A JP34405895A JPH09185074A JP H09185074 A JPH09185074 A JP H09185074A JP 34405895 A JP34405895 A JP 34405895A JP 34405895 A JP34405895 A JP 34405895A JP H09185074 A JPH09185074 A JP H09185074A
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film
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transparent
electrode
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JP34405895A
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Masaaki Suzuki
正明 鈴木
Makoto Kanda
誠 神田
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Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】基板と透明電極間の段差を小さくして、この段
差による表示不良領域の発生を抑制する。 【解決手段】ガラス基板5上にITO膜からなる透明電
極7と、その上層にモリブデン膜からなる補助電極10
を有する液晶素子1において、補助電極10とアライメ
ントされてパタンニングされる透明電極7を、50〜3
00Åの膜厚で成膜することによって、ガラス基板5と
透明電極7間の段差部11の段差が非常に小さくなり、
段差部11の領域近傍で強誘電性液晶12の反転速度の
違いからくる表示不良領域の発生が抑制される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液晶素子及びその
製造方法に係り、詳しくは基板とその上に形成される透
明電極間の段差を小さくして表示品位の向上を図れるよ
うにした液晶素子及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】液晶素子に用いられる一対のガラス基板
の少なくとも一方のガラス基板上に、透明電極と、その
上に配線抵抗の低減化を目的とした補助電極が形成され
ているものがある。
【0003】従来、ガラス基板上に透明電極と補助電極
を形成する場合、透明電極は、ガラス基板上に透明導電
膜(ITO膜)をスパッタ法などにより成膜し、その
後、フォトリソグラフィー法によりレジスト塗布、パタ
ーン露光、現像、エッチング、レジスト剥離という工程
を経て所望パターンに形成される。この時、同時に上層
の補助電極とのアライメント用のマークを、透明電極の
電極パターン露光時に形成しておく。
【0004】そして、補助電極は、この透明電極上に金
属膜をスパッタ法などにより全面成膜し、その後、フォ
トリソグラフィー法により透明電極と同様の工程を経て
所望パターンに形成される。
【0005】この際、補助電極の電極パターン露光時
に、透明電極の電極パターン露光時に形成したアライメ
ント用のマークを利用して透明電極に対しアライメント
を行い、透明電極上に補助電極が形成される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上述したように従来で
は、補助電極の電極パターンを透明電極上に形成する際
の露光工程において、補助電極の電極パターン露光時に
形成した透明導電膜(ITO膜)からなるアライメント
用のマークを利用して透明電極とのアライメントを行う
が、ガラス基板上に成膜される透明導電膜(ITO膜)
の膜厚があまり薄いと、補助電極の電極パターンを露光
する露光装置は、上述したアライメント用のマークをア
ライメントマークとして認識することができなかった。
【0007】このため、従来、ガラス基板上に成膜され
る透明導電膜(ITO膜)の膜厚は、例えば600Å程
度以上に成膜されていた。
【0008】そして、上述した透明電極と補助電極が形
成された一対のガラス基板間に強誘電性液晶が挟持され
る液晶素子は、基板間の隙間(セルギャップ)が1μm
程度と極めて狭いことから、配向処理の際のラビング方
向によっては、従来のTN(Twisted Nematic )型液晶
では大きな問題にならなかったガラス基板と透明電極間
の段差によっても表示品位に影響が現れることが判明し
た。
【0009】即ち、図4に示すように、強誘電性液晶1
00がその間に注入された一対のガラス基板101,1
02に、ITO膜からなる透明電極(膜厚600Å程度
以上)103,104と配向膜105,106等がそれ
ぞれ形成され、一方の透明電極104に、補助電極10
7と未表示領域である段差部108が形成されている従
来の液晶素子において、透明電極103,104間の表
示領域でのギャップD1と、透明電極103と段差部1
08間の未表示領域でのギャップD2は大きく異なって
いる。
【0010】特に、透明電極103,104間の表示領
域でのギャップD1が約1μmの時には、透明電極10
3と段差部108間の未表示領域でのギャップD2は、
透明電極104の膜厚分(600Å程度以上)だけ厚く
なる。
【0011】そして、この段差部108のある領域での
強誘電性液晶100の配向状態があまり大きいと不安定
になり、特に透明電極103,104間に駆動電圧を印
加して強誘電性液晶100を駆動すると、図5に示すよ
うに、段差部108の領域近傍で反転速度の違いからく
る表示不良領域(斜線部分)109が発生し、この表示
不良領域(斜線部分)109によって駆動マージンが狭
くなり、表示品位が低下するという問題があった。
【0012】尚、この図において、107は補助電極、
108は段差部、110は透明電極103,104間で
形成される画素の表示領域、Aはラビング方向である。
【0013】そこで、本発明は、基板と透明電極間の段
差を小さくし、駆動マージンを広くして表示品位の向上
を図ることができる液晶素子及びその製造方法を提供す
ることを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明は、上述事情に鑑
みなされたものであって、互いに対向するように配置さ
れた一対の基板と、前記基板にそれぞれ形成された透明
導電膜からなる透明電極と、少なくとも一方の前記基板
の前記透明電極上に形成された金属膜からなる補助電極
と、前記一対の基板間に挟持された液晶とを有する液晶
素子において、前記補助電極とアライメントされてパタ
ーニングされる前記透明電極を、50〜300Åの膜厚
で成膜したことを特徴としている。
【0015】また、好ましくは、前記透明電極を、前記
補助電極に対して±2.0μm以内でアライメントす
る。
【0016】また、液晶がその間に注入される一対の基
板の少なくとも一方の前記基板に、透明導電膜からなる
透明電極と、前記透明電極の上層に金属膜からなる補助
電極とを形成する工程を少なくとも有する液晶素子の製
造方法において、前記基板上に前記透明導電膜を50〜
300Åの膜厚で成膜する工程と、前記透明導電膜上に
前記金属膜を成膜する工程と、前記金属膜をフォトリソ
グラフィー法により前記補助電極としてパターニングす
る工程と、前記補助電極のパターニング時に前記金属膜
により前記補助電極の所定位置にアライメントマークを
形成する工程と、前記透明導電膜をフォトリソグラフィ
ー法により、前記補助電極のパターニング時に形成した
前記アライメントマークによりアライメントして前記透
明電極としてパターニングする工程とを有することを特
徴としている。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明に係
る実施の形態について説明する。
【0018】図1は、第 1の実施の形態に係る液晶素子
を示す概略断面図である。この液晶素子1は、偏光板
2,3の間に対向して配置された一対のガラス基板4,
5を備えており、ガラス基板4,5には、それぞれ透明
電極6,7、配向膜8,9、絶縁膜(図示省略)等が形
成されている。
【0019】また、透明電極7には、補助電極10が形
成され、補助電極10近傍には、ガラス基板5と透明電
極7との間で段差部11が形成されている。
【0020】そして、配向膜8,9の間に径が均一なス
ペーサ(図示省略)を散布してガラス基板4,5が貼り
付けられており、その間に電界に対して双安定性を有す
る強誘電性液晶12が注入されている。
【0021】透明電極6,7は、膜厚の非常に薄いIT
O膜からなり、マトリクス状に配置されている。
【0022】補助電極10は、モリブデン等の金属膜か
らなり、透明電極7に対して±2μm以内に精密にアラ
イメントされて形成されている。
【0023】次に、上述した液晶素子1の製造方法にお
ける透明電極7と補助電極10の形成方法を、図2
(a)〜(e)を参照して説明する。
【0024】先ず、ガラス基板(厚さが1.1mm)5
上に、スパッタ法により50〜300Å、好ましくは1
00Å程度の膜厚で透明導電膜であるITO膜13を全
面成膜する(図2(a)参照)。
【0025】この時のITO膜13の成膜条件は、例え
ば成膜温度:50℃、圧力:6.5×10-1 Pa 、Arガ
ス流量:330sccm 、O2ガス流量:1.32sccm 、
搬送速度:220mm/min 、パワー:1.2Kwであり、
スパッタ装置には、日電アネルバ(社)製のILC−7
05を用いた。
【0026】次に、このITO膜13上に、スパッタ法
により1500Å程度の膜厚でモリブデンからなる金属
膜14を全面成膜する(図2(a)参照)。
【0027】この時の金属膜14の成膜条件は、例えば
成膜温度:100℃、圧力:3.5×10-1 Pa 、Arガ
ス流量:150sccm 、搬送速度:220mm/min 、パ
ワー:2.2Kwであり、スパッタ装置には、日電アネル
バ(社)製のILC−705を用いた。
【0028】次に、フォトリソグラフィー法によって、
この金属膜14上にフォトレジスト(東京応化工業
(株)社製、OFPR−800)15をスピンコート法
により2μm程度の膜厚で全面塗布してプリベークし、
所望のストライプパターンのフォトマスク16を用い
て、露光装置(キヤノン(株)社製、MPA−150
0)により80mJ/cm2 のエネルギーで露光し(図
2(b)参照)、フォトレジスト15を現像、ポストベ
ークしてフォトレジストパターン17を形成する(図2
(c)参照)。
【0029】次に、フォトレジストパターン17が形成
された上層の金属膜14だけを選択的にエッチングする
エッチング液(りん酸:酢酸:硝酸:水=16:1:
1:1(vol比))によりエッチング処理して補助電
極10をパターニングし、その後、フォトレジストパタ
ーン17を剥離する(図2(d)参照)。この時、次に
行う透明電極7のパターニング時のアライメントマーク
(図示省略)を、補助電極10のパターニング時に同時
に金属膜14によってITO膜13上に形成しておく。
【0030】次に、フォトリソグラフィー法により補助
電極10の形成と同様にして補助電極10がパターニン
グされたITO膜13上に、フォトレジスト(図示省
略)をスピンコート法により2μm程度の膜厚で全面塗
布してプリベークし、所望の電極パターンのフォトマス
ク(図示省略)を用いて、露光装置(キヤノン(株)社
製、MPA−1500)により80mJ/cm2 のエネ
ルギーで露光する。
【0031】この電極パターンの露光時に、補助電極1
0のパターニング時に形成しておいた金属膜14からな
るアライメントマーク(図示省略)を使用して画像処理
し、補助電極10とのアライメントを自動で行った。こ
の時のアライメントはコンピュータ制御で行われるの
で、±2μm以内に精密にアライメントされた。
【0032】次に、現像、ポストベークを行ってフォト
レジストパターン18をITO膜13上に形成する(図
2(e)参照)。
【0033】次に、ITO膜13だけを選択的にエッチ
ングするエッチング液であるヨウ化水素酸により液温4
0℃、エッチング時間60secで、ITO膜13をエ
ッチング処理して透明電極7をパターニングし、その
後、フォトレジストパターン18を剥離する(図2
(f)参照)。
【0034】透明電極7のパターニングにより、ガラス
基板5と透明電極7との間に透明電極7の膜厚分(本実
施の形態では100Å程度)の段差部11が形成され
る。尚、ガラス基板4側の透明電極6も同様にして形成
される。
【0035】そして、図1に示したように、透明電極
6,7に絶縁膜(図示省略)、及びポリイミド系の配向
膜8,9(例えば、東レ(株)社製LP−64)をそれ
ぞれ50Å程度の膜厚で形成する。そして、1μm程度
のギャップに保持されたガラス基板4,5の配向膜8,
9間に強誘電性液晶12を注入する。
【0036】このように、本実施の形態では、ガラス基
板5上にITO膜13と金属膜14を成膜して、金属膜
14をフォトリソグラフィー法によってエッチング処理
して補助電極10を形成する際に同時にアライメントマ
ークを形成し、このアライメントマークを利用してアラ
イメントを行って、ITO膜13に透明電極7の電極パ
ターンを露光することにより、補助電極10と透明電極
7のパターンをガラス基板5全面において設定した位置
に対して、精密(±2μm以内)にアライメントされて
形成することができる。
【0037】また、透明電極7の膜厚を50〜300Å
と非常に薄くできるので透過率もよくなり、更に、ガラ
ス基板5と透明電極7との段差部11の段差が非常に小
さくなるので、透明電極6,7間に駆動電圧を印加して
強誘電性液晶12を駆動した時に、段差部11の領域で
の反転速度の違いからくる表示不良領域の発生が抑制さ
れることにより、駆動マージンが広くなって表示品位の
向上を図ることができる。
【0038】本実施の形態の比較例として、透明電極7
の膜厚を300Å以上に形成した場合においては、ガラ
ス基板5と透明電極7との段差部11の領域での強誘電
性液晶12の反転速度の違いからくる表示不良領域の発
生が認められた。
【0039】一方、透明電極7の膜厚を50Å以下に形
成した場合においては、成膜された結晶化した透明電極
(ITO膜)7は、下地(ガラス基板5等)の表面粗さ
の影響を受けるため、透明電極(ITO膜)7がミクロ
的に均一に成膜されないため、電界を印加した時に均一
な電界強度にならず、表示領域(マトリクス状に配置さ
れる透明電極6,7の交差部分)の全域で、反転速度の
違いからくる表示不良の発生が認められた。
【0040】次に、第2の実施の形態に係る液晶素子の
製造方法における透明電極と補助電極の形成方法を、図
3(a)〜(c)を参照して説明する。
【0041】本実施の形態では、液晶素子として大画
面、高精細化した際に配線電極としてさらなる低抵抗化
が必要なことから補助電極材料としてアルミニウム系の
金属材料を使用した例である。
【0042】先ず、上述した第1の実施の形態と同様に
ガラス基板(厚さが1.1mm)5上に、スパッタ法に
より50〜300Å、好ましくは200Å程度の膜厚で
透明導電膜であるアモルファスからなるITO膜13を
全面成膜する(図3(a)参照)。
【0043】この時のITO膜13の成膜条件は、例え
ば成膜温度:50℃、圧力:6.5×10-1 Pa 、Arガ
ス流量:330sccm 、O2ガス流量:1.32sccm 、
搬送速度:220mm/min 、パワー:1.2Kwであり、
スパッタ装置には、日電アネルバ(社)製のILC−3
949を用いた。
【0044】次に、このITO膜13上に、300Å程
度の膜厚でモリブデン−タンタル合金からなる第1の金
属膜20と、1000Å程度の膜厚でアルミニウムから
なる第2の金属膜21と、500Å程度の膜厚でモリブ
デン−タンタル合金からなる第3の金属膜22をスパッ
タ法により順次連続的に積層して全面成膜する(図3
(a)参照)。
【0045】この時の第1,2,3の金属膜20,2
1,22の成膜条件は、例えば成膜温度:100℃、圧
力:3.5×10-1 Pa 、Arガス流量:150sccm 、
搬送速度:220mm/min 、パワー:2.0Kwであり、
スパッタ装置には、日電アネルバ(社)製のILC−3
949を用いた。
【0046】次に、フォトリソグラフィー法によって、
第1の実施の形態と同様に最上層の第3の金属膜22上
にフォトレジスト(図示省略)をスピンコート法により
2μm程度の膜厚で全面塗布してプリベークし、所望の
ストライプパターンのフォトマスク(図示省略)を用い
て、露光装置(トプコン(株)社製、TME−550)
により100mJ/cm2 のエネルギーで露光して、フ
ォトレジスト(図示省略)を現像、ポストベークしてフ
ォトレジストパターン(図示省略)を形成し、モリブデ
ン−タンタル合金及びアルミニウム用のエッチング液
(りん酸:酢酸:硝酸:水=16:1:4:1(vol
比))で第1,2,3の金属膜20,21,22を連続
的にエッチング処理して補助電極23をパタンニング
し、その後、フォトレジストパターン(図示省略)を剥
離する(図3(b)参照)。
【0047】この時、次に行う透明電極7のパターニン
グ時に使用するアライメントマーク(図示省略)を、補
助電極23のパターニング時に同時に第1,2,3の金
属膜20,21,22によってITO膜13上に形成し
ておく。
【0048】次に、フォトリソグラフィー法により第1
の実施の形態と同様にして補助電極23がパターニング
されたITO膜13上に、フォトレジストをスピンコー
ト法により2μm程度の膜厚で全面塗布してプリベーク
し、所望の電極パターンのフォトマスク(図示省略)を
用いて、露光装置(トプコン(株)社製、TME−55
0)により90mJ/cm2 のエネルギーで露光する。
【0049】この電極パターンの露光時に、補助電極2
3のパターニング時に形成しておいた第1,2,3の金
属膜20,21,22からなるアライメントマーク(図
示省略)を使用して画像処理し、補助電極23とのアラ
イメントを自動で行った。この時のアライメントはコン
ピュータ制御で行われるので、±2μm以内に精密にア
ライメントされた。
【0050】次に、現像、ポストベークを行ってフォト
レジストパターン(図示省略)を形成して、アモルファ
スからなるITO膜13だけを選択的にエッチングする
弱酸のエッチング液である希釈ヨウ化水素酸溶液(混合
容積比は、15wt%HI:H2 O=2:1)により液
温35℃、エッチング時間60secで、ITO膜13
をエッチング処理して透明電極7をパターニングし、そ
の後、フォトレジストパターン(図示省略)を剥離する
(図3(c)参照)。
【0051】次に、パターニングされた透明電極7を2
50℃で1時間加熱処理して、透明電極7を構成するア
モルファスのITO膜13を結晶化する。
【0052】そして、上述した第1の実施の形態と同様
に、一対のガラス基板(図示省略)の表面を配向処理
し、1μm程度のギャップに保持されたガラス基板間に
強誘電性液晶(図示省略)を注入する。透明電極7のパ
ターニングにより、ガラス基板5と透明電極7との間に
透明電極7の膜厚分(本実施の形態では200Å程度)
の段差部11が形成される。
【0053】このように、本実施の形態においても、上
述した第1の実施の形態と同様に、補助電極23と透明
電極7のパターンをガラス基板5全面において設定した
位置に対して、精密(±2μm以内)にアライメントさ
れて形成することができる。また、透明電極7の膜厚を
50〜200Åと非常に薄くできるので透過率がよくな
る。
【0054】また、ガラス基板5と透明電極7との段差
部11の段差を非常に小さくできるので、駆動電圧を印
加して強誘電性液晶を駆動した時に、段差部11の領域
での反転速度の違いからくる表示不良領域の発生が抑制
されることにより、駆動マージンが広くなって表示品位
の向上を図ることができ、更に、スピードアップ化され
た大画面、高精細な液晶素子でも駆動マージンを広くす
ることができる。
【0055】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によると、
補助電極とアライメントされてパターニングされる透明
電極を、50〜300Åと非常に薄い膜厚で成膜して基
板と透明電極との段差を非常に小さくしたことによっ
て、駆動電圧を印加して強誘電性液晶を駆動した時に、
基板と透明電極との段差部の領域での反転速度の違いか
らくる表示不良領域の発生が抑制されて駆動マージンが
広くなり、表示品位の向上を図ることができる。
【0056】また、透明電極を、50〜300Åと非常
に薄い膜厚で成膜したことにより、可視領域での透過率
をよくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る液晶素子を示
す概略断面図。
【図2】本発明の第1の実施の形態に係る液晶素子の製
造方法を説明するための図で、(a)はITO膜と金属
膜の成膜工程を示す図、(b)はフォトレジストへの露
光工程を示す図、(c)は補助電極のフォトレジストパ
ターンの形成工程を示す図、(d)は補助電極の形成工
程を示す図、(e)は透明電極のフォトレジストパター
ンの形成工程を示す図、(f)は透明電極の形成工程を
示す図。
【図3】本発明の第2の実施の形態に係る液晶素子の製
造方法を説明するための図で、(a)はITO膜と3層
からなる金属膜の成膜工程を示す図、(b)は補助電極
の形成工程を示す図、(c)は透明電極の形成工程を示
す図。
【図4】強誘電性液晶が挟持された従来例に係る液晶素
子を示す概略断面図。
【図5】従来例に係る液晶素子の駆動状態を説明するた
めの図。
【符号の説明】
1 液晶素子 4,5 ガラス基板(基板) 6,7 透明電極 8,9 配向膜 10,23 補助電極 11 段差部 12 強誘電性液晶(液晶) 13 ITO膜 14 金属膜 20 第1の金属膜 21 第2の金属膜 22 第3の金属膜

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 互いに対向するように配置された一対の
    基板と、前記基板にそれぞれ形成された透明導電膜から
    なる透明電極と、少なくとも一方の前記基板の前記透明
    電極上に形成された金属膜からなる補助電極と、前記一
    対の基板間に挟持された液晶とを有する液晶素子におい
    て、 前記補助電極とアライメントされてパターニングされる
    前記透明電極を、50〜300Åの膜厚で成膜した、 ことを特徴とする液晶素子。
  2. 【請求項2】 前記透明導電膜はITO膜である、 請求項1記載の液晶素子。
  3. 【請求項3】 前記金属膜はモリブデン膜である、 請求項1記載の液晶素子。
  4. 【請求項4】 前記金属膜は複数段に積層されている、 請求項1記載の液晶素子。
  5. 【請求項5】 前記金属膜の少なくとも一層は、アルミ
    ニウム、又はアルミニウム合金である、 請求項4記載の液晶素子。
  6. 【請求項6】 前記透明電極は、前記補助電極に対して
    ±2.0μm以内でアライメントされる、 請求項1記載の液晶素子。
  7. 【請求項7】 前記液晶は、配向状態において少なくと
    も2つの安定状態を示す強誘電性液晶である、 請求項1記載の液晶素子。
  8. 【請求項8】 液晶がその間に注入される一対の基板の
    少なくとも一方の前記基板に、透明導電膜からなる透明
    電極と、前記透明電極の上層に金属膜からなる補助電極
    とを形成する工程を少なくとも有する液晶素子の製造方
    法において、前記基板上に前記透明導電膜を50〜30
    0Åの膜厚で成膜する工程と、 前記透明導電膜上に前記金属膜を成膜する工程と、 前記金属膜をフォトリソグラフィー法により前記補助電
    極としてパターニングする工程と、 前記補助電極のパターニング時に前記金属膜により前記
    補助電極の所定位置にアライメントマークを形成する工
    程と、 前記透明導電膜をフォトリソグラフィー法により、前記
    補助電極のパターニング時に形成した前記アライメント
    マークによりアライメントして前記透明電極としてパタ
    ーニングする工程と、を有する、 ことを特徴とする液晶素子の製造方法。
  9. 【請求項9】 前記透明導電膜はITO膜である、 請求項8記載の液晶素子の製造方法。
  10. 【請求項10】 前記金属膜はモリブデン膜である、 請求項8記載の液晶素子の製造方法。
  11. 【請求項11】 前記金属膜は複数段に積層されてい
    る、 請求項8記載の液晶素子の製造方法。
  12. 【請求項12】 前記金属膜の少なくとも一層は、アル
    ミニウム、又はアルミニウム合金である、 請求項8記載の液晶素子の製造方法。
  13. 【請求項13】 前記透明電極は、前記補助電極に対し
    て±2.0μm以内でアライメントされる、 請求項8記載の液晶素子の製造方法。
  14. 【請求項14】 前記液晶は、配向状態において少なく
    とも2つの安定状態を示す強誘電性液晶である、 請求項8記載の液晶素子の製造方法。
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JP2009211016A (ja) * 2008-03-06 2009-09-17 Fujitsu Ltd ドットマトリクス表示装置の透明電極基板および表示装置
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