JPH09183957A - 光硬化性接着剤組成物 - Google Patents

光硬化性接着剤組成物

Info

Publication number
JPH09183957A
JPH09183957A JP34305195A JP34305195A JPH09183957A JP H09183957 A JPH09183957 A JP H09183957A JP 34305195 A JP34305195 A JP 34305195A JP 34305195 A JP34305195 A JP 34305195A JP H09183957 A JPH09183957 A JP H09183957A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
weight
parts
adhesive composition
adhesive
photocurable adhesive
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP34305195A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3565235B2 (ja
Inventor
Hideshi Kotsubo
秀史 小坪
Yasuhiro Morimura
泰大 森村
Takae Yoshida
喬栄 吉田
Kiyomi Sasaki
清美 笹木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Bridgestone Corp
Original Assignee
Bridgestone Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Bridgestone Corp filed Critical Bridgestone Corp
Priority to JP34305195A priority Critical patent/JP3565235B2/ja
Publication of JPH09183957A publication Critical patent/JPH09183957A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3565235B2 publication Critical patent/JP3565235B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Adhesives Or Adhesive Processes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 金属板と金属板又は他材料とを接着する際
に、接着力、耐久性、耐熱性を改良し、強固に接着する
ことができる光硬化性接着剤材料を提供する。 【解決手段】 エチレン、酢酸ビニル並びにアクリレー
ト系及び/又はメタクリレート系モノマーからなる共重
合体を主成分とすること、これを特に光増感剤を架橋剤
(硬化剤)として使用することにより、そして好ましく
はシランカップリング剤、更にエポキシ基含有化合物を
添加することにより、硬化時に架橋構造が形成されると
共に、高い接着性が得られ、耐久性、耐熱性を大幅に向
上させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、金属板と金属板あ
るいは金属板と他材料との接着などに用いられる光硬化
性接着剤組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、金属用の接着剤としては、(1)
エポキシ系、アクリル系、ウレタン系、二液混合タイプ
もしくは一液の無溶剤液状反応型接着剤、(2)熱可塑
性樹脂を用いたホットメルト接着剤が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、(1)の液状
の接着剤は、複雑な形状のものを接着するにはよいが、
板状のもの、特に大きい板状のものを接着する場合、板
体と板体との間の接着剤中の空気抜き、或いは端部にお
ける接着剤のはみ出し等の問題がある。又、(2)の熱
可塑性樹脂を用いたホットメルト接着剤は、押出しやカ
レンダーでフィルムやシート状で提供することができ、
上記の(1)のような問題点はないものの接着力が弱
く、耐久性に乏しく、耐熱性についても問題がある。
【0004】本発明は、上記事情に鑑みなされたもの
で、建築、自動車、土木、電子、電気等の産業分野で一
般的に広く使用される材料等、特に金属板と金属板又は
他材料とを、上記のような問題を解消して強固に接着す
ることができる光硬化性接着剤組成物を提供することを
目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記目的
を達成するため鋭意検討を行った結果、エチレン、酢酸
ビニル並びにアクリレート系及び/又はメタクリレート
系モノマーからなる共重合体を主成分とすること、これ
を特に光増感剤を架橋剤(硬化剤)として使用すること
により、そして好ましくはシランカップリング剤、更に
はエポキシ基含有化合物を添加することにより、硬化時
に架橋構造が形成されると共に、高い接着性が得られ、
耐久性、耐熱性を大幅に向上させることができることを
見出し、本発明を為すに至ったものである。
【0006】即ち、本発明は (1)エチレン、酢酸ビニル並びにアクリレート系及び
/又はメタクリレート系モノマーからなる共重合体を主
成分とすることを特徴とする光硬化性接着剤組成物。 (2)上記共重合体100重量部に対し、光増感剤を
0.1〜10重量部、シランカップリング剤を0.01
〜5重量部添加してなることを特徴とする(1)に記載
の光硬化性接着剤組成物。 (3)上記共重合体100重量部に対し、エポキシ基含
有化合物を0.1〜20重量部添加してなることを特徴
とする上記(1)又は(2)に記載の光硬化性接着剤組
成物。 (4)上記共重合体100重量部に対し、アクリロキシ
基含有化合物、メタクリロキシ基含有化合物及びアリル
基含有化合物のうち少なくとも一つを0.1〜50重量
部添加してなることを特徴とする上記(1)、(2)又
は(3)に記載の光硬化性接着剤組成物。 (5)金属用であることを特徴とする上記(1)乃至
(4)のいずれか1項に記載の光硬化性接着剤組成物。 を提供する。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明による接着剤組成物はシー
ト状で提供することができ、広い面積の金属板と金属板
或いは金属板と他材料とを板厚精度よく、しかも端部の
はみ出し等がないように容易に接着することができる。
また液状でも提供でき、材料に塗布、乾燥後、被着体と
貼り合わせ、硬化接着することもできる。以下、本発明
について詳述すると、本発明の光硬化性接着剤組成物
は、エチレン、酢酸ビニル並びにアクリレート系及び/
又はメタクリレート系モノマーからなる共重合体を主成
分として含有する。この本発明に用いられるエチレン、
酢酸ビニル並びにアクリレート系及び/又はメタクリレ
ート系モノマーからなる共重合体の酢酸ビニル含有量は
4〜50重量%であることが好ましく、更に好ましくは
14〜45重量%である。酢酸ビニル含有率が4重量%
より低いと、高温時に架橋硬化させる場合に充分な架橋
度が得られず、一方、50重量%を越えると樹脂の軟化
温度が低くなり、貯蔵が困難になる場合がある。
【0008】また、アクリレート系モノマー、メタクリ
レート系モノマーとしては、アクリル酸、メタクリル
酸、これらのエステル等が挙げられ、具体的には、(メ
タ)アクリル酸メチル、(メタ)アクリル酸エチル等の
(メタ)アクリル酸低級アルキルエステルのほか、(メ
タ)アクリル酸グリシジルなどが例示される。これらは
その1種を単独で用いてもよく、2種以上を併用しても
よいが、アクリレート系、メタクリレート系単位の上記
共重合体中での含有率は0.01〜10重量%、特に
0.05〜5重量%であることが好ましい。この含有率
が10重量%を越えると加工性が低下する場合がある。
【0009】本発明の接着剤組成物の硬化のために添加
される光増感剤(光重合開始剤)としては、水素引き抜
き型開始剤、分子内開裂型開始剤、α−ヒドロキシアル
キルフェノン型開始剤、α−アミノアルキルフェノン型
開始剤などのラジカル光重合開始剤が好適に用いられ
る。水素引き抜き型開始剤として、例えばベンゾフェノ
ン、オルソベンゾイル安息香酸メチル、4−ベンゾイル
−4´−メチルジフェニルサルファイド、イソプロピル
チオキサントン、ジエチルチオキサントン、エチル−4
−(ジエチルアミノ)ベンゾエートなどを挙げることが
できる。分子内開裂型開始剤として、例えばベンゾイン
エーテル、ベンジルジメチルケタールなどを挙げること
ができる。α−ヒドロキシアルキルフェノン型開始剤と
して、2−ヒドロキシ−2−メチル−1−フェニルプロ
パン−1−オン、1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニ
ルケトン、アルキルフェニルグリオキシレート、ジエト
キシアセトフェノンなどを挙げることができる。α−ア
ミノアルキルフェノン型開始剤として、2−メチル−1
−〔4−(メチルチオ)フェニル〕−2−モルフオリノ
プロパン−1、2−ベンジル−2−ジメチルアミノ−1
−(4−モルフオリノフェニル)−ブタノン−1、アシ
ルフォスフォンオキサイドなどを挙げることができる。
上記の光増感剤は1種を単独で又は2種以上を混合して
用いることができ、添加量は、上記共重合体100重量
部に対し0.1〜10重量部とすることが好ましい。
【0010】なお、本発明の接着剤組成物には、上記光
増感剤に加え必要に応じて有機過酸化物を配合してもよ
く、これによって光硬化とともに熱硬化を併用すること
ができる。添加される有機過酸化物としては、70℃以
上の温度で分解してラジカルを生ずるものであればいず
れも使用可能であるが、半減期10時間の分解温度が5
0℃以上のものがより好ましい。使用可能な有機過酸化
物としては、例えば2,5−ジメチルヘキサン−2,5
−ジハイドロキシパーオキサイド、2,5−ジメチル−
2,5−ジ(t−ブチルパーオキシ)ヘキシン−3、ジ
−t−ブチルパーオキサイド、t−ブチルクミルパーオ
キサイド、2,5−ジメチル−2,5−ジ(t−ブチル
パーオキシ)ヘキサン、ジクミルパーオキサイド、α,
α’−ビス(t−ブチルパーオキシイソプロピル)ベン
ゼン、n−ブチル−4,4´−ビス−(t−ブチルパー
オキシ)バレレート、1,1−ビス(t−ブチルパーオ
キシ)シクロヘキサン、1,1−ビス(t−ブチルパー
オキシ)−3,3,5−トリメチルシクロヘキサン、t
−ブチルパーオキシベンゾエート、t−ブチルパーオキ
シアセテート、メチルエチルケトンパーオキサイド、
2,5−ジメチルヘキシル−2,5−ビスパーオキシベ
ンゾエート、ブチルハイドロパーオキサイド、p−メタ
ンハイドロパーオキサイド、p−クロルベンゾイルパー
オキサイド、ヒドロキシヘプチルパーオキサイド、クロ
ルヘキサノンパーオキサイド、オクタノイルパーオキサ
イド、デカノイルパーオキサイド、ラウロイルパーオキ
サイド、クミルパーオキシオクトエート、サクシニック
アッシドパーオキサイド、アセチルパーオキサイド、t
−ブチルパーオキシ(2−エチルヘキサノエート)、m
−トルオイルパーオキサイド、ベンゾイルパーオキサイ
ド、t−ブチルパーオキシイソブチレート、2,4−ジ
クロルベンゾイルパーオキサイドなどが挙げられる。有
機過酸化物としては、これらのうちの一種を単独で又は
二種以上を混合して用いることができ、その添加量は上
記共重合体100重量部に対し0〜10重量部、特に
0.1〜10重量部とすることができる。
【0011】更に、本発明の接着剤組成物には、接着促
進剤としてシランカップリング剤を添加することができ
る。このシランカップリング剤としては、ビニルトリエ
トキシシラン、ビニルトリス(β−メトキシエトキシ)
シラン、γ−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラ
ン、ビニルトリアセトキシシラン、γ−グリシドキシプ
ロピルトリメトキシシラン、γ−グリシドキシプロピル
トリエトキシシラン、β−(3,4−エポキシシクロヘ
キシル)エチルトリメトキシシラン、ビニルトリクロル
シラン、γ−メルカプトプロピルトリメトキシシラン、
γ−アミノプロピルトリエトキシシラン、N−β(アミ
ノエチル)−γ−アミノプロピルトリメトキシシラン等
があり、これらの一種を単独で又は二種以上を混合して
用いることができる。これらシランカップリング剤の添
加量は、上記共重合体100重量部に対し通常、0.0
1〜5重量部で十分である。
【0012】また更に、本発明の接着剤組成物には、エ
ポキシシラン以外のエポキシ基含有化合物を接着促進剤
として添加することが好ましい。このようなエポキシ基
含有化合物としては、トリグリシジルトリス(2−ヒド
ロキシエチレン)イソシアヌレート、ネオペンチルグリ
コールジグリシジルエーテル、1,6−ヘキサンジオー
ルグリシジルエーテル、アリルグリシジルエーテル、2
−エチルヘキシルグリシジルエーテル、フェニルグリシ
ジルエーテル、フェノール(EO)5 グリシジルエーテ
ル、p−t−ブチルフェニルグリシジルエーテル、アジ
ピン酸ジグリシジルエステル、o−フタル酸グリシジル
エステル、グリシジルメタクリレート、ブチルグリシジ
ルエーテル等が挙げられる。又エポキシ基を含有したポ
リマーをアロイ化することによっても同様の効果を得る
ことができる。これらエポキシ基含有化合物は一種を単
独で又は二種以上を混合して用いることができ、添加量
は上記共重合体100重量部に対して、通常0.1〜2
0重量部で十分である。
【0013】又、本発明の接着剤組成物にはその物性
(機械的強度、接着性、光学的特性、耐熱性、耐湿熱
性、耐候性、架橋速度)等の改良や調節のために、アク
リロキシ基、メタクリロキシ基又はアリル基含有化合物
を添加することができる。この目的に供せられる化合物
としては、アクリル酸あるいはメタクリル酸誘導体、例
えばそのエステルやアミドが最も一般的である。この場
合、エステル残基としてはメチル、エチル、ドデシル、
ステアリル、ラウリルのような炭素数1〜24、特に1
〜18アルキル基の他に、シクロヘキシル基等のシクロ
アルキル基や、テトラヒドロフルフリル基、アミノエチ
ル基、2−ヒドロエチル基、3−ヒドロキシプロピル
基、3−クロロ−2−ヒドロキシプロピル基系のハロゲ
ン置換、水酸基置換、アミノ置換、その他の置換アルキ
ル基などが挙げられる。又、アクリル酸又はメタクリル
酸とエチレングリコール、トリエチレングリコール、ポ
リエチレングリコール、グリセリン、トリメチロールプ
ロパン、ペンタエリスリトール等の多官能アルコールと
のエステルも同様に用いられる。アミドとしては、ダイ
アセトンアクリルアミドが代表的である。更に、多官能
架橋助剤としてトリメチロールプロパン、ペンタエリス
リトール、グリセリン等のアクリル又はメタクリル酸エ
ステルを用いることができる。
【0014】又、アリル基含有化合物としては、トリア
リルシアヌレート、トリアリルイソシアヌレート、フタ
ル酸ジアリル、イソフタル酸ジアリル、マレイン酸ジア
リルなどが挙げられ、これらの一種又は二種以上の混合
物が、上記共重合体100重量部に対し、0.1〜50
重量部、好ましくは0.1〜30重量部添加して用いら
れる。0.1重量部未満であると前記機械的強度向上と
いう改良効果を低下させることがあり、50重量部を越
えると接着剤の調製時の作業性や成膜性を低下させるこ
とがある。
【0015】なおまた、本発明の接着剤組成物には、加
工性や貼り合わせ等の加工性向上の目的で炭化水素樹脂
を添加することができる。この場合、添加される炭化水
素樹脂は天然樹脂系、合成樹脂系のいずれでも差し支え
ない。天然樹脂系ではロジン、ロジン誘導体、テルペン
系樹脂が好適に用いられる。ロジンではガム系樹脂、ト
ール油系樹脂、ウッド系樹脂を用いることができる。ロ
ジン誘導体としてはロジンをそれぞれ水素化、不均一
化、重合、エステル化、金属塩化したものを用いること
ができる。
【0016】テルペン系樹脂ではα−ピネン、β−ピネ
ン等のテルペン系樹脂のほか、テルペンフェノール樹脂
を用いることができる。又、その他の天然樹脂としてダ
ンマル、コーバル、シェラックを用いても差し支えな
い。一方、合成樹脂系では石油系樹脂、フェノール系樹
脂、キシレン系樹脂が好適に用いられる。石油系樹脂で
は脂肪族系石油樹脂、芳香族系石油樹脂、脂環族系石油
樹脂、共重合体系系石油樹脂、水素系樹脂、純モノマー
系石油樹脂、クマロンインデン樹脂を用いることができ
る。フェノール系樹脂ではアルキルフェノール樹脂、変
性フェノール樹脂を用いることができる。キシレン系樹
脂ではキシレン樹脂、変性キシレン樹脂を用いることが
できる。
【0017】上記炭化水素樹脂の添加量は適宜選択され
るが、エチレン、酢酸ビニル並びにアクリレート系及び
/又はメタクリレート系モノマーからなる共重合体10
0重量部に対して0〜200重量部であり1〜200重
量部が好ましく、より好ましくは5〜150重量部であ
る。
【0018】以上の添加剤の他、本発明の接着組成物に
は、老化防止剤、紫外線防止剤、染料、加工助剤などを
本発明の効果を妨げない範囲で添加することができる。
【0019】本発明の接着剤組成物の被着体となる金属
としては、鉄、アルミニウム、スズ、ニッケル、クロ
ム、ステンレス、銅、亜鉛、真鍮等が挙げられる。これ
らの金属を接着させるには。上述した熱ラジカルを発生
する架橋剤を添加すほか架橋助剤、シランカップリング
剤、エポキシ基含有化合物などをエチレン、酢酸ビニル
並びにアクリレート系及び/又はメタクリレート系モノ
マーからなる共重合体に添加することが好ましい。ここ
で鉄、アルミニウム等の比較的接着し易い金属の場合に
はその配合量の許容範囲はかなり広く、一方、銅、亜鉛
等の比較的柔らかい金属の場合には、添加する架橋剤、
架橋助剤によって接着剤層の架橋密度を上げすぎる(ゲ
ル分率で95%以上)と、金属と接着層との剛性が異な
り、接着界面に歪みが生じ易く、接着性が低下する場合
が生じ、逆に架橋前の量を減らし過ぎると充分な接着性
が得られない虞がある。従って、本発明による接着組成
剤を製造する場合、被着体によって接着剤の架橋密度、
接着付与剤の量を制御することが好ましいが、通常架橋
密度はゲル分率で10〜98%、特に20〜96%であ
ることが好ましい。なお、このゲル分率の測定法は、8
0℃の熱トルエンによる抽出前後の重量変化率から算出
した。
【0020】本発明を実施するには、エチレン、酢酸ビ
ニル並びにアクリレート系及び/又はメタクリレート系
モノマーからなる共重合体と上述の添加剤とを均一に混
合して、押出し機、ロール等で混練した後、これをカレ
ンダー、ロール、Tダイ押出し、インフレーション等の
成膜法により所望の形状に成膜して用いることができ
る。なお、成膜に際しては、ブロッキング防止、被着体
との圧着を容易にするため等の目的で、エンボス加工が
施されていてもよい。上記のようにして得られたシート
は、常法により部材と貼り合わせることができる。例え
ば熱プレスによる貼り合わせ法、押出し機、カレンダー
による直接ラミネート法、フィルムラミネーターによる
加熱圧着法等の手法を用いて積層することができる。
又、各構成成分を部材になんら影響を与えない溶媒に均
一に溶解させて、部材の表面に均一に塗布し、他の部材
と仮圧着した後、もしくはそのまま光硬化させることが
できる。なお、本発明の接着剤組成物の硬化条件として
は、光源として紫外〜可視領域に発生する多くのものが
採用でき、例えば超高圧、高圧、低圧水銀灯、ケミカル
ランプ、キセノンランプ、ハロゲンランプ、マーキュリ
ーハロゲンランプ、カーボンアーク灯、白熱灯、レーザ
ー光等が挙げられる。照射時間はランプの種類、光源の
強さによって適宜選定されるが、数十秒〜数十分程度で
ある。また、硬化促進のために予め積層体を40〜12
0℃に加温し、これに紫外線を照射してもよい。また、
硬化は好ましくは0.01〜50kgf/mm2 、特に
0.1〜20kgf/mm2 の加圧下で行うことが推奨
される。
【0021】
【発明の効果】本発明の接着剤組成物は、エチレン、酢
酸ビニル並びにアクリレート系及び/又はメタクリレー
ト系モノマーからなる共重合体を主成分とする光硬化性
接着剤であるため、透明性、耐候性に優れ、特に光増感
剤による架橋構造を有するため、耐熱性、耐湿熱性、透
明性が向上する。又、シランカップリング剤、エポキシ
基含有化合物の添加により、光硬化に伴う接着性が向上
し、初期接着力、熱的安定性に優れる接着力が得られる
と共に、架橋剤及び架橋助剤の添加量を自由に変化さ
せ、架橋密度を制御できるため、接着剤の設計が多種多
様に行え、金属とあらゆる部材との接着性が得られる。
従って、本発明の接着剤組成物は、例えば屋外使用され
たり、傷がつきにくい場所で使用される金属板の表面を
保護する目的で金属板に例えばポリエステル、ポリカー
ボネート、ポリビニルアルコール、ポリエチレン−ビニ
ルアルコール等の透明フィルムを貼り合わせる際の接着
剤として有効であり、これにより耐熱、耐湿熱性に優れ
た貼り合わせ接着が可能となり、しかも接着剤組成物が
無色透明であるため、金属板の色等外観を損なうことが
ない。
【0022】
【実施例】以下、実施例と比較例とを示し、本発明を具
体的に説明するが、本発明は下記の実施例に制限される
ものではない。
【0023】[実施例1、2、比較例1]エチレン、酢
酸ビニル並びにアクリレート系及び/又はメタクリレー
ト系モノマーからなる共重合体100重量部に対して、
表1に示す各成分を添加し、ミキシングロールにて85
℃の温度で各成分が均一になるように充分混練した後
に、カレンダー法により0.4mm厚に成膜した。この
シートを各被着部材とセパレーターの間に挟み、4kW
のUV照射装置にて3分間照射し、光硬化させた。作成
した各部材/熱硬化性接着剤層からなる二層構造体を2
5mm幅にカットし、両者間の接着力を測定した(引張
速度100mm/min)。その結果を表2に示す。
【0024】
【表1】
【0025】
【表2】
【0026】[実施例3、比較例2]実施例1の配合の
接着剤組成物をキシレンに接着剤組成物が15重量%と
なるように溶解し、この溶液を精密コーターを用いてP
ETフィルムに均一に塗工し、乾燥後の接着剤層の厚さ
が30μmとなるようにした。これをステンレス板に仮
圧着し、PET(25μm)/接着剤層/ステンレス板
(1mm)の三層構造とした後、4kWのUV照射装置
にて3分間照射し、光硬化させた。又、比較のためPE
T/エチレン−エチルアクリレート接着剤層/ステンレ
ス板の三層積層体を作成した。両者の耐湿熱特性及び耐
熱特性を比較するために、50℃、90%RHで100
0時間の湿熱試験を行い、その試験前後の接着力を測定
した。結果を表3に示す。更に両者を100mm×10
0mmにカットし、100℃のオーブン中で2時間の耐
熱試験を行った。その結果、本発明による接着剤組成物
を用いたサンプルは、外観上何も変化は認められなかっ
た。一方、エチレン−エチルアクリレート系熱硬化性接
着剤を用いたサンプルは、端部から5mm程度のPET
フィルムの剥れが認められた。
【0027】
【表3】

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エチレン、酢酸ビニル並びにアクリレー
    ト系及び/又はメタクリレート系モノマーからなる共重
    合体を主成分とすることを特徴とする光硬化性接着剤組
    成物。
  2. 【請求項2】 上記共重合体100重量部に対し、光増
    感剤を0.1〜10重量部、シランカップリング剤を
    0.01〜5重量部添加してなることを特徴とする請求
    項1に記載の光硬化性接着剤組成物。
  3. 【請求項3】 上記共重合体100重量部に対し、エポ
    キシ基含有化合物を0.1〜20重量部添加してなるこ
    とを特徴とする請求項1又は2項に記載の光硬化性接着
    剤組成物。
  4. 【請求項4】 上記共重合体100重量部に対し、アク
    リロキシ基含有化合物、メタクリロキシ基含有化合物及
    びアリル基含有化合物のうち少なくとも一つを0.1〜
    50重量部添加してなることを特徴とする請求項1、2
    又は3項に記載の光硬化性接着剤組成物。
  5. 【請求項5】 金属用であることを特徴とする請求項1
    乃至5のいずれか1項に記載の光硬化性接着剤組成物。
JP34305195A 1995-12-28 1995-12-28 光硬化性接着剤組成物 Expired - Fee Related JP3565235B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP34305195A JP3565235B2 (ja) 1995-12-28 1995-12-28 光硬化性接着剤組成物

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP34305195A JP3565235B2 (ja) 1995-12-28 1995-12-28 光硬化性接着剤組成物

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH09183957A true JPH09183957A (ja) 1997-07-15
JP3565235B2 JP3565235B2 (ja) 2004-09-15

Family

ID=18358563

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP34305195A Expired - Fee Related JP3565235B2 (ja) 1995-12-28 1995-12-28 光硬化性接着剤組成物

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3565235B2 (ja)

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1999057216A1 (en) * 1998-05-01 1999-11-11 Minnesota Mining And Manufacturing Company Epoxy/thermoplastic photocurable adhesive composition
US6077601A (en) * 1998-05-01 2000-06-20 3M Innovative Properties Company Coated abrasive article
US6136398A (en) * 1998-05-01 2000-10-24 3M Innovative Properties Company Energy cured sealant composition
US6228133B1 (en) 1998-05-01 2001-05-08 3M Innovative Properties Company Abrasive articles having abrasive layer bond system derived from solid, dry-coated binder precursor particles having a fusible, radiation curable component
US6274643B1 (en) 1998-05-01 2001-08-14 3M Innovative Properties Company Epoxy/thermoplastic photocurable adhesive composition
JP2009161763A (ja) * 2009-02-13 2009-07-23 Nitto Denko Corp 感圧性接着シート
JP2010065235A (ja) * 2009-12-20 2010-03-25 Nitto Denko Corp 感圧性接着シート
JP4717167B2 (ja) * 1998-11-02 2011-07-06 株式会社クラレ 金属材料用接着性組成物

Cited By (15)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6258138B1 (en) 1998-05-01 2001-07-10 3M Innovative Properties Company Coated abrasive article
US6359027B1 (en) 1998-05-01 2002-03-19 3M Innovative Properties Company Coated abrasive article
US6077601A (en) * 1998-05-01 2000-06-20 3M Innovative Properties Company Coated abrasive article
US6136398A (en) * 1998-05-01 2000-10-24 3M Innovative Properties Company Energy cured sealant composition
US6136384A (en) * 1998-05-01 2000-10-24 3M Innovative Properties Company Epoxy/thermoplastic photocurable adhesive composition
US6228133B1 (en) 1998-05-01 2001-05-08 3M Innovative Properties Company Abrasive articles having abrasive layer bond system derived from solid, dry-coated binder precursor particles having a fusible, radiation curable component
US6057382A (en) * 1998-05-01 2000-05-02 3M Innovative Properties Company Epoxy/thermoplastic photocurable adhesive composition
US6274643B1 (en) 1998-05-01 2001-08-14 3M Innovative Properties Company Epoxy/thermoplastic photocurable adhesive composition
WO1999057216A1 (en) * 1998-05-01 1999-11-11 Minnesota Mining And Manufacturing Company Epoxy/thermoplastic photocurable adhesive composition
US6372336B1 (en) 1998-05-01 2002-04-16 3M Innovative Properties Company Coated abrasive article
US6441058B2 (en) 1998-05-01 2002-08-27 3M Innovative Properties Company Abrasive articles having abrasive layer bond system derived from solid, dry-coated binder precursor particles having a fusible, radiation curable component
US6753359B2 (en) 1998-05-01 2004-06-22 3M Innovative Properties Company Abrasive articles having abrasive layer bond system derived from solid, dry-coated binder precursor particles having a fusible, radiation curable component
JP4717167B2 (ja) * 1998-11-02 2011-07-06 株式会社クラレ 金属材料用接着性組成物
JP2009161763A (ja) * 2009-02-13 2009-07-23 Nitto Denko Corp 感圧性接着シート
JP2010065235A (ja) * 2009-12-20 2010-03-25 Nitto Denko Corp 感圧性接着シート

Also Published As

Publication number Publication date
JP3565235B2 (ja) 2004-09-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH10338860A (ja) 異方性導電フィルム
JP3565235B2 (ja) 光硬化性接着剤組成物
JPH11199846A (ja) 接着剤組成物
JP2001026758A (ja) 光学機能部材一体型表示装置用接着剤組成物、接着剤フィルム、接着剤フィルム積層体、光学機能部材一体型表示装置及びその製造方法
JPH11181385A (ja) タッチパネル一体型表示装置用接着剤組成物及び接着剤フィルム並びにタッチパネル一体型表示装置及びその製造方法
JPH09176600A (ja) 光硬化性接着剤組成物
JP2001026759A (ja) 光学機能部材一体型表示装置用接着剤組成物、接着剤フィルム、接着剤フィルム積層体、光学機能部材一体型表示装置及びその製造方法
JPH1180682A (ja) 架橋型導電性粘着テープ
JP2004043602A (ja) 異方性導電フィルム
JPH09176599A (ja) 熱硬化性接着剤組成物
JP2004047228A (ja) 異方性導電フィルム及び電極付き基板の接着方法
JP3539024B2 (ja) 熱硬化性接着剤組成物
JP3539025B2 (ja) 光硬化性接着剤組成物
JP3565234B2 (ja) 熱硬化性接着剤組成物
JPH09183958A (ja) 光硬化性接着剤組成物
JP2001019925A (ja) 光学機能部材一体型表示装置用接着剤組成物、接着剤フィルム、接着剤フィルム積層体、光学機能部材一体型表示装置及びその製造方法
JPH10338857A (ja) 接着剤組成物
JPH09183956A (ja) 光硬化性接着剤組成物
JPH10338858A (ja) 接着剤組成物
JPH10338842A (ja) 異方性導電フィルム
JPH09176596A (ja) 熱硬化性接着剤組成物
JP3622821B2 (ja) 積層体の製造方法
JPH10273633A (ja) 異方性導電フィルム
JPH09176601A (ja) 熱硬化性接着剤組成物
JP4431843B2 (ja) フッ素樹脂の表面処理方法及び積層体の製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20040123

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20040302

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20040422

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20040519

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Effective date: 20040601

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

R150 Certificate of patent (=grant) or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees