JPH0918394A - 端末装置並びに情報配信システムおよび情報再生方法 - Google Patents

端末装置並びに情報配信システムおよび情報再生方法

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JPH0918394A
JPH0918394A JP7187885A JP18788595A JPH0918394A JP H0918394 A JPH0918394 A JP H0918394A JP 7187885 A JP7187885 A JP 7187885A JP 18788595 A JP18788595 A JP 18788595A JP H0918394 A JPH0918394 A JP H0918394A
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Nobuhide Yamazaki
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 博物館等においてユーザの移動や他の人によ
る通信の遮断によって解説音声等の出力がとぎれてしま
うことを防止し、また、ユーザが解説音声等をその先頭
から即座に聞くことが可能である。 【構成】 所定の配信情報を無線通信により限定された
領域に配信するホスト装置101と、配信情報の記録,
再生機能を有するポータブルな端末装置103とを有
し、端末装置103は、ホスト装置101から、限定さ
れた領域に無線通信によって所定の配信情報が繰り返し
送信されるときに、該所定の配信情報の先頭を割り出
し、該所定の配信情報の先頭から配信情報を記憶する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、博物館や美術館での展
示物の解説や、駅・空港・バスターミナルでの旅客の運
行状況や、デパート・スーパーの催事・特売や、高速道
路などでの道路状況や、交差点の信号等の配信情報を、
情報配信源から無線通信により受信する端末装置並びに
情報配信システムおよび情報再生方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば文献「電子技術1994
年,8月,第29頁〜33頁」に記載されているような
「エリア間での相互干渉をなくした博物館音声ガイドシ
ステム」が提案されている。この音声ガイドシステム
は、音声信号を赤外線により空間伝送し、来館者が博物
館や美術館などで展示品の説明を聴取することを目的と
して開発されたシステムであって、聴取エリアに応じて
天井部に設置した発光ユニットから赤外線を放射し、ヘ
ッドホン(受信機)を装着した来館者がその聴取エリアに
入ると、解説やBGMを聞くことができるようになって
いる。
【0003】このように、赤外線によるアナログ音声信
号の伝送を用いた音声ガイドシステムによれば、ステレ
オ2系統のBGMなどの運用が可能であり、また、赤外
線の指向性,遮光性を利用して近接空間内での受信エリ
アの空間分離が可能であり、受信エリアを使用形態に合
わせて広いエリアから狭いエリアまで設定できる、など
の利点を有している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな赤外線によるアナログ音声信号の伝送を用いた従来
の音声ガイドシステムでは、ユーザの移動や他の人によ
る通信の遮断によって、解説音声がとぎれてしまうとい
う問題があった。また、音声信号をオンタイムで送出し
ているため、そのエリア内の複数のユーザが同時に同じ
情報の部分を聞くことになり、ユーザによっては途中か
ら情報を聞かされることになるという問題もある。さら
には、ユーザが情報の一部分を聞き逃したと思った場合
に、ユーザは再びその部分が送出されるまで待つ必要が
あった。
【0005】本発明は、上記従来の問題点を解決するた
めのものであって、博物館等においてユーザの移動や他
の人による通信の遮断によって解説音声等の出力がとぎ
れてしまうことを防止し、また、ユーザが解説音声等を
その先頭から即座に聞くことの可能な端末装置並びに情
報配信システムおよび情報再生方法を提供することを目
的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段および作用】上記目的を達
成するために、請求項1乃至請求項15記載の発明で
は、情報配信源から限定された領域に無線通信によって
所定の配信情報が送信されるときに、情報配信源から送
信される配信情報を限定された領域において受信する受
信手段と、該受信手段により受信した配信情報を記憶す
る配信情報記憶手段と、配信情報記憶手段に記憶された
配信情報の再生制御を行なう再生制御手段と、該再生制
御手段による再生制御に従って、配信情報記憶手段に記
憶された配信情報を音声として再生出力する出力手段と
を具備し、配信情報記憶手段は、情報配信源から、限定
された領域に無線通信によって所定の配信情報が繰り返
し送信されるときに、該所定の配信情報の先頭を割り出
し、該所定の配信情報の先頭から配信情報を記憶する。
これにより、ユーザの移動や他の人による通信の遮断に
よって解説音声等の出力がとぎれてしまうことを防止
し、また、ユーザが解説音声等をその先頭から即座に聞
くことができる。
【0007】また、請求項2,請求項8記載の発明で
は、再生制御手段は、配信情報記憶手段に1回分の配信
情報が記憶された後、配信情報記憶手段に記憶された1
回分の配信情報を再生し、出力手段から音声として出力
させる。これにより、ユーザの移動や他の人による通信
の遮断によって解説音声等の出力がとぎれてしまうこと
を防止し、また、ユーザが解説音声等をその先頭から即
座に聞くことができる。
【0008】また、請求項3,請求項9記載の発明で
は、受信手段は、情報配信源から送信される配信情報の
うち、限定されて領域において1度受信し配信情報記憶
手段に記憶された配信情報と同一の情報については、そ
の受信を禁止する。これにより、端末装置のユーザー
は、同じ情報を2回以上聞かないようにすることができ
る。
【0009】また、請求項4,請求項10記載の発明で
は、配信情報記憶手段に記憶された配信情報のうち、出
力手段から音声により再生出力された配信情報について
は、これを音声による再生出力がなされた後に消去する
消去手段をさらに有している。これにより、配信情報を
2度は聞けず、著作権等の問題でメモリに残すことを回
避することができる。
【0010】また、請求項5,請求項11の発明では、
消去手段は、該端末装置が限定された領域外へ移動した
場合には、配信情報記憶手段に記憶されている配信情報
を消去する。これにより、端末装置の携帯者の情報の混
同を防ぎ、また、著作権等の問題を回避することができ
る。
【0011】また、請求項14記載の発明では、出力手
段により音声を出力中に、受信手段により発音情報を新
たに受信した場合には、再生制御手段は、出力手段から
の音声の出力を中止し、受信手段により新たに受信した
発音情報を優先的に再生する。これにより、ユーザは、
緊急情報などを聞き逃さないようにすることができる。
【0012】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図1は本発明に係る情報配信システムの構成例を
示す図である。図1を参照すると、この情報配信システ
ムは、各種の情報(配信情報)を提供する情報提供元のホ
スト装置101と、ホスト装置101から提供される各
種の情報(配信情報)を無線通信により送信する通信手段
(送信手段)102と、端末装置103とを有している。
【0013】なお、本発明では、赤外線通信,電波通
信,ラジオ波通信のような有線ではない通信を、無線通
信と称し、上記通信手段(送信手段)102としては、例
えば、IrDA等の赤外線通信を用いる場合には赤外線
発光ダイオードなどを使った発光モジュールが使用さ
れ、また、通信に微弱無線等の電波を利用する場合には
アンテナが利用されるが、いずれの場合も、通信手段1
02は、ホスト装置101からの配信情報を限定された
領域に配信するようになっている。従って、通信手段1
02は、必ずしも、ホスト装置101の近傍に設置され
る必要はなく、配信情報を限定された所定の領域に配信
できるところに配置されれば良い。例えば、天井,壁,
床などに設置することもできる。
【0014】また、図1において、ホスト装置101
は、言語処理部104と、発音情報ファイル105と、
ホスト制御部106と、通信処理部107とを有してい
る。
【0015】上記言語処理部104は、配信情報のコー
ドデータ、例えば博物館などでの展示物の説明等の文字
情報(文書情報)のコードデータを言語解析,例えば日本
語解析して、発音情報に変換する機能を備えており、所
望の配信情報に対してテキスト音声合成用の言語解析処
理を行ない、これを発音情報(発音コードデータ)の形に
変換するようになっている。
【0016】具体的に、言語処理部104は、例えば図
2に示すような文字情報のコードデータが与えられると
き、これを例えば図3に示すような発音情報(発音コー
ドデータ)に自動変換するようになっている。
【0017】また、ホスト制御部106は、例えばCP
Uによって実現され、ホスト装置の各部の制御を行なう
とともに、言語処理部104から送られた発音情報に対
して、必要に応じて加工,編集等を行ない、発音情報フ
ァイル105に格納する機能を有している。
【0018】図4には、言語処理部104から例えば図
3のような発音情報が送られるとき、これに編集,加工
を施した発音情報の一例が示されている。この例では、
発音情報は、制御コード302と発音記号列301とか
らなっている。ここで、発音記号列301は、音声およ
び効果音を、読み(「ア」,「イ」,「ウ」など)、アクセント
(「’」)、アクセント句の区切り(「|」や「;」など)、ポー
ズ(「,」や「,,」など)、その他のコード(例えば「^」)で
表現したものであり、可搬性規則音声合成装置103側
で音声に変換可能なコード列となっている。一方、制御
コード302は、発音記号列の開始・終了などデータの
構成および読み上げの制御を行なうためのコードであ
る。この例からわかるように、ホスト制御部106は、
図3のような発音情報に対して、制御コードを追加した
り、図3に下線で示した部分のアクセントの区切りやア
クセントの位置,ポーズの長さの変更などを行なって、
図4に示すような形に、発音情報を加工,編集すること
ができる。なお、このような加工,編集は、手作業によ
って行なうこともできる。
【0019】また、通信処理部107は、例えば、通信
手段102が赤外線通信により通信を行なうものである
場合には、並−直列変換回路および変調回路によって構
成され、ホスト制御部106を介して取得した配信情報
すなわち発音情報のデータにヘッダ等をつけてシリアル
データに変換した後、変調を行ない、これを通信手段1
02に与えて、通信手段102から送信させるようにな
っている。なお、この際、ホスト装置101は、配信情
報を何回も繰り返し通信手段102に与えて、同じ情報
を繰り返し送信させるようになっている。
【0020】また、端末装置103は、ポータブルなも
のであって、ホスト装置101,通信手段102から送
信される配信情報を、前記限定された領域において受信
し、受信した配信情報を一旦記憶し、記憶した配信情報
を音声により再生出力する機能を有している。
【0021】図5は端末装置103の構成例を示す図で
あり、また、図6は端末装置103の一例を示すブロッ
ク図である。先ず、図5を参照すると、端末装置103
は、受信手段241と、音声を出力するための出力端子
209と、電源スイッチ252,再生ボタン253,停
止ボタン254,巻き戻しボタン255,合成音の音量
を制御するボリュームスイッチ256,音声合成装置の
発話速度の制御スイッチ257等の操作スイッチ,ボタ
ンとを備えている。
【0022】また、図6を参照すると、端末装置103
は、受信手段241と、通信制御部201と、メモリ書
込部202と、メモリ203と、メモリ読出部204
と、規則音声合成処理部206と、音声データファイル
205と、操作情報入力部207と、音声出力部208
とを有している。
【0023】ここで、操作情報入力部207は、例え
ば、操作者が電源スイッチ252を操作したときに、端
末装置103の電源のオン/オフを制御したり、また、
再生ボタン253や停止ボタン254を操作したときに
合成音の出力の開始,中断を設定制御する機能を有して
いる。なお、操作情報入力部207として、これに、電
源スイッチ252,再生ボタン253,停止ボタン25
4,巻き戻しボタン255,ボリュームスイッチ25
6,制御スイッチ257等の各種操作スイッチ,ボタン
を含ませることもできる。
【0024】また、受信手段241は、例えば、通信手
段102がIrDA等の赤外線通信を利用するものであ
る場合にはフォトトランジスタなどを使った受光モジュ
ールが使用され、また、通信手段102が通信に微弱無
線等の電波を利用するものである場合にはアンテナなど
が使用される。また、受信手段241は、端末装置10
3の筐体内に設置することも可能だが、図5のように筐
体外に用意することもでき、クリップなどで端末の操作
者の肩や襟元に付けることも可能な構造のものになって
いてもよい。いずれの場合も、受信手段241は、通信
手段102から限定された領域に送信された情報を、こ
の限定された領域において受信可能なものであれば良
い。
【0025】また、端末装置103の通信制御部201
は、ホスト装置101の通信処理部107からの配信情
報(発音情報)を通信手段102を介して受信する機能を
有し、例えば、通信手段102にIrDA等の赤外線通
信が利用される場合には、復調回路および直−並列変換
回路によって構成され、受信した信号を復調した後、パ
ラレルデータに変換し、フレームの解析を行ってデータ
の誤り制御などを行なうようになっている。また、この
通信制御部201は、通常の状態では、端末装置のモー
ドを「データ再生モード」に設定しており、ホスト装置
101,通信手段102からの配信情報の受信が検知さ
れたときには、装置のモードを「データ受信モード」に
切替えるようになっている。
【0026】また、端末装置103のメモリ書込部20
2は、通信制御部201により受信した配信情報(発音
情報)を、メモリ203の所定のアドレスに書き込むよ
うになっている。また、メモリ203は、発音情報を記
憶するための書き換え可能なメモリであり、例えば半導
体メモリ等を用いることができる。また、メモリ読出部
204は、所望のアドレスを指定し、メモリ203から
発音情報を読出し、規則音声合成処理部206へ送出す
るようになっている。また、音声データファイル205
には、規則音声合成に必要なデータが蓄積されており、
これには例えば、ROMや書き換え可能なメモリ(例え
ばRAM)等が用いられる。また、規則音声合成処理部
206は、メモリ読出部204からの発音情報に対し
て、音声データファイル205に格納されているデータ
を用いて、連続的な音声波形の生成を行ない、出力する
ようになっている。
【0027】また、音声出力部208は、規則音声合成
処理部206によって合成された音声を出力するように
なっており、例えば、スピーカー等が用いられる。ま
た、この端末装置103は、音声を出力するための手段
として出力端子209をも有していることから、この出
力端子209にヘッドホンやイヤホン等の外部出力装置
210を接続し、ヘッドホン等の外部出力装置210か
ら音声を出力することもできる。
【0028】次に、このような構成の情報配信システム
の動作について説明する。図7は、ホスト装置101が
配信する情報を作成する手順を示すフローチャートであ
る。図7を参照すると、ホスト装置101の言語処理部
104は、配信情報とすべきコードデータを発音情報へ
変換する(ステップS401)。次に、上記ステップS4
01において変換した発音情報に対し加工や編集等が必
要であるか否かを調べ(ステップS402)、加工や編集
等が必要であれば、ホスト制御部106は、その発音情
報の必要部分に対し加工や編集等を行なう(ステップS
403)。その後、加工や編集等を行なった発音情報を
発音情報ファイル105に蓄積する(ステップS40
4)。次に、ファイル情報を通信処理部107により通
信手段102に与え、通信手段102から限定された領
域に無線通信により送信させる(ステップS406)。そ
の後、ファイル情報の送信を繰り返す。
【0029】また、図8は、端末装置103が通信手段
102から送信された発音情報を受信して取込む手順を
示すフローチャートである。端末装置103の操作者が
上記限定された領域(ホスト装置101,通信手段10
2からの信号を受信可能な領域)に入ると、端末装置1
03の受信手段241は、ホスト装置101からの発音
情報,すなわち通信手段102からの信号を受信可能に
なる。すなわち、端末装置103のユーザが上記限定さ
れた領域に入ると、端末装置103では、通信手段10
2からの信号を受信手段241で受信する。通信制御部
201が信号の受信を検知すると、通信制御部201
は、端末装置103のモードを「データ再生モード」か
ら「データ受信モード」に切替える(ステップS50
1)。この際、ホスト装置101から送出される発音情
報は、端末装置103と非同期に繰り返し送出されてお
り、端末装置103が「データ受信モード」になった時
点では、ホスト装置101が情報の送信途中である場合
が多い。
【0030】そこで、端末装置103の通信制御部20
1では、受信手段241で受信した信号のフレームを解
析して、1回分の配信情報(発音情報)の先頭が来るまで
待つ(ステップS502)。通信制御部201が配信情報
(発音情報)の先頭を検出すると(ステップS502)、メ
モリ書込み部202に対して書込み位置をメモリの先頭
にするよう指示する(ステップS503)。その後は1デ
ータの受信ごとにメモリ書込み部202によって、順
次、メモリ203に受信した発音情報のデータを書込ん
でいく(ステップS504〜S506)。
【0031】通信制御部201によって受信データの最
後,すなわち1回分の配信情報の最後を検出したか、あ
るいは信号がとだえるなどして受信ができなくなった場
合、これまで受信したメモリ203中の発音情報におい
てサム(SUM)チェックを行なう(ステップS507)。
この結果、受信データに誤りがあった場合にはメモリ2
03中のデータを消去する(ステップS508)。その後
「データ再生モード」に戻って発音情報を取込む手順を
終了する。
【0032】この段階で、端末装置103のメモリ20
3には、ホスト装置101から配信された1回分の発音
情報(発音コードデータ)が全て記憶される。
【0033】このように、ユーザが携帯する端末装置1
03を、限定された領域(すなわち送信手段102から
の信号を受信可能なエリア)に持ち込むことで、端末装
置103は、ホスト装置101からの配信情報(発音情
報)を迅速に取込むことができる。具体的に、IrDA
規格の赤外線通信を用いると、最大で115.2Kbp
sの伝送速度が得られるので、約100秒程度の音声を
出力するのに必要とされている1回分の発音情報を10
000bitとすると、1回の送信時間は約0.1秒と
なり、約0.1秒毎に発音情報が繰り返し送出されるこ
とになる。そこで、ホスト装置101(通信手段102)
から送出された発音情報の先頭データから最終データま
でを連続的に受信するには、最大でも1回の送信時間の
2倍の長さの時間を連続的に受信できればよい。先に示
したように1回分の発音情報の送信に0.1秒かかる場
合には、当初、発音情報の途中から受信し始める場合を
考慮し、1回分の発音情報を受信するのに、少なくとも
0.2秒間連続受信可能であれば良い。前述した従来の
赤外線のアナログ音声信号の伝送を用いた方式では、音
声波形そのものを出力し、これを受信してリアルタイム
で再生していたので、1回分の音声波形を受信するの
に、上述の例では約100秒の時間を要し、この間に、
操作者の移動や他の人による通信の遮断があると音声が
とぎれてしまうことがあるが、本発明では、1回分の発
音情報を受信し、これを取込むのに、最大でも約0.2
秒の時間しか要せず(従来の1/500程度の時間しか
要せず)、従って、この極めて短かい時間内に操作者の
移動や他の人による通信の遮断があることは極めて少な
く、取り込んだ1回分の発音情報を音声にて再生すると
き、音声がとぎれることがない。
【0034】すなわち、ホスト装置101から配信情報
を通信手段102を用いて配信し、かつ、配信情報を発
音情報の形で配信することによって、端末装置103で
は、配信情報を迅速に取り込むことができ、これによ
り、端末装置103の操作者が移動したり、他の人が通
信手段102と受信手段241の間に入って信号を遮断
するなどの場合でも、このような事態が1回分の発音情
報を受信して取り込む0.2秒間の時間内の途中で割込
みとして生ずることは非常に少なく、また、このような
事態が割り込みとして生じた場合でも、後述のように、
端末装置103では、このときの発音情報をエラーとし
て処理し、引き続き送信される次の1回分の発音情報を
迅速に受信し取り込むことで、このような割り込みの影
響を何ら受けることなく、操作者の簡単な操作で、端末
装置103から音声を再生することができる。
【0035】図9は端末装置103のメモリ203に蓄
積された発音情報を音声で再生出力するときの手順を示
すフローチャートである。なお、図9のフローチャート
では、すでに、メモリ203にはホスト装置101から
通信手段102を介して発音情報が転送されているもの
とする。
【0036】図9を参照すると、音声の再生を行ないた
いとき、端末装置103の操作者は、例えばメモリ20
3の読み出し位置を発音情報の先頭にセットし(ステッ
プS601)、次いで、再生ボタン253を押す。操作
情報入力部207は、再生ボタン253が押されたか否
かを調べ(ステップS602)、再生ボタン253が押さ
れなければ、押されるまで待機し、再生ボタン253が
押された場合は、メモリ読出部204を起動する。これ
により、メモリ読出部204は、メモリ203からの発
音情報(発音コードデータ)の取り出しを開始する(ステ
ップS603)。そして、取り出した発音情報(発音コー
ドデータ)が例えば最後の発音情報(発音コードデータ)
に該当するか否かを判断する(ステップS604)。な
お、最後の発音情報(発音コードデータ)に該当するか否
かは、例えば、発音情報(発音コードデータ)の内容が発
音記号の終了を示す制御情報等であるか否かにより判断
することができる。
【0037】上記ステップS604において、最後の発
音情報(発音コードデータ)に該当する場合は、ステップ
S601に戻る。一方、上記ステップS604におい
て、最後の発音情報(発音コードデータ)に該当しない場
合は、メモリ203の所定の読み出し位置から発音情報
の読み出しを順次に行ない、これを規則音声合成処理部
206に与える。
【0038】これにより、規則音声合成処理部206で
は、メモリ読出部204からの発音情報に基づいて音声
波形を合成し、音声の出力を行なう(ステップS60
5)。このとき、操作者により停止ボタン254が押さ
れると(ステップS606)、操作情報入力部207は、
規則音声合成処理部206に停止信号を与える。これに
より、規則音声合成処理部206は直ちに音声出力を中
断し(ステップS607)、ステップS601に戻り、読
み出し位置を発音情報(発音コードデータ)の先頭(メモ
リ203の先頭)に移動し、再び待機状態になる。一
方、ステップS606において、停止ボタン254が押
されなければ、読み出し位置を順次、先に進める(ステ
ップS608)。この一連の処理が繰返されることによ
り、発音情報(発音コードデータ)の内容が発音記号の終
了を示す制御情報となるまで、端末装置103からは発
音情報(発音コードデータ)に対応した音声が再生出力さ
れる。
【0039】さらに、端末装置103のメモリ203に
取り込まれた発音情報(発音コードデータ)は、上書きさ
れたり、メモリ203の内容が消されない限り、何回で
も再生可能に保持されているので、端末装置103のユ
ーザーは、停止ボタン254,巻き戻しボタン255,
再生ボタン253などの操作によって、ホスト装置10
1から取り込んだ情報を何回でも聞くことができる。ま
た、この端末装置103にタイトルだけを聞きながら再
生可能な機能が備わっているときには、タイトルだけを
聞きながら、所望の情報のみを再生して聞くことができ
る。
【0040】なお、上述の例では、端末装置103に取
り込まれた発音情報を音声で再生出力するのに、端末装
置103の操作者は、再生ボタン253を操作する必要
があるが、より操作性を向上させるため、端末装置10
3のメモリ203に発音情報が取り込まれ記憶された
後、記憶された発音情報を音声によって自動再生するこ
とも可能である。
【0041】このような自動再生を行なうため、図10
に示すように、図2の発音情報の最初に自動再生コード
303を挿入することができる。なお、このような自動
再生コード303の挿入は、例えば、ホスト装置101
側において、発音情報を送信する際に行なわれる。
【0042】図11は、図10のように自動再生コード
303が挿入されている発音情報を受信し、これを記憶
した後、自動的に音声による再生を開始する端末装置1
03の処理手順を示すフローチャートである。図11を
参照すると、このときの処理は、基本的には、図9に示
した処理と同様になされ、図9のステップS602に対
応する処理のみが相違している。
【0043】すなわち、図11の処理では、発音情報の
受信後、通信制御部201によって「データ再生モー
ド」になると、メモリ読出部204は、読出し位置を発
音情報の先頭にセットする(ステップS601)。その
後、再生ボタン253が押されたか、または、発音情報
の先頭データが自動再生コードであるかを判断し(ステ
ップS602’)、再生ボタン253が押されたか、ま
たは、発音情報の先頭データが自動再生コードである場
合には、発音記号の取り出しを開始する(ステップS6
03)。以降は、図9に示したと同様の処理を行なう。
【0044】このように、受信した発音情報が図10の
ように先頭に自動再生コードが挿入されている場合、端
末装置103は、発音情報の受信後、自動的に情報を音
声にて再生出力するので、端末装置103のユーザは、
特に何の操作をすることもなく、情報を受信した直後に
これを音声にて聞くことができる。
【0045】ところで、端末装置103のメモリ203
の記憶容量が少ないときには、端末装置103のメモリ
203には、例えば、1回分の発音情報しか記憶するこ
とができないが、端末装置103のメモリ203の記憶
容量が多い場合には、端末装置103のメモリ203に
は、複数分の発音情報を記憶することができる。
【0046】しかしながら、ホスト装置101,送信手
段102から発音情報が繰り返し送信される場合、端末
装置103のメモリ203が複数分の発音情報を記憶で
きる容量を有していても、端末装置103では、繰り返
し送信される発音情報のうち、1回分の発音情報のみを
取り込み、1回分の発音情報のみをメモリ203に記憶
させることが望まれる。
【0047】このように、ホスト装置101,送信手段
102から発音情報が繰り返し送信される場合にも、端
末装置103において、1回分の発音情報のみを取り込
むため、図12に示すように、図2の発音情報の最初に
情報番号304を挿入することができる。この情報番号
304は、情報番号であることを示す情報番号コード
と、情報毎に異なる番号(例えば“0038”)とにより
構成されており、このような情報番号304の挿入は、
例えば、ホスト装置101側において、発音情報を送信
する際に行なわれる。なお、図12の例では、情報番号
304の他に、自動再生コード303も挿入されている
が、情報番号304,自動再生コード303はそれぞれ
独立して挿入できる。すなわち、自動再生コード303
を挿入せず、情報番号304のみを挿入することもでき
る。
【0048】図13は、ホスト装置101から送出され
る発音情報の最初に情報番号304が挿入されている場
合における端末装置103の発音情報受信,取込み手順
を示すフローチャートである。図13を参照すると、こ
のときの処理は、基本的には、図8に示した処理と同様
になされる。
【0049】すなわち、図13の処理では、端末装置1
03のユーザが限定された領域(送信手段102からの
信号を受信可能な領域)に入ると、端末装置103で
は、送信手段102からの信号を受信手段241で受信
する。通信制御部201が信号の受信を検知すると、通
信制御部201は、端末装置103のモードを「データ
再生モード」から「データ受信モード」に切替える(ス
テップS501)。ホスト装置101から送出される発
音情報は、端末装置103と非同期に、繰り返し送出さ
れており、端末装置103が「データ受信モード」にな
った時点では、ホスト装置101が情報の送信途中であ
る場合が多い。そこで、通信制御部201では受信手段
241で受信した信号のフレームを解析して、配信情報
(発音情報)の先頭が来るまで待つ(ステップS502)。
通信制御部201が配信情報の先頭を検出すると(ステ
ップS502)、最初の情報が情報番号であるか否かを
判断し(ステップS510)、また、最初の情報が情報番
号であった場合には、前回受信した発音情報の情報番号
と一致するかを判断する(ステップS511)。この結
果、前回受信した発音情報の情報番号と一致した場合に
は、それ以上データを受信せずに、すなわち今回の発音
情報を記録せずに、データ再生モードに戻る。
【0050】このように、受信した最初のデータが情報
番号であり、それが前回受信したものと同じ情報番号で
ある場合には、これを取り込まず、再び同じ情報を記
憶,再生しないようにすることができる。すなわち、あ
る限定された領域内で、ホスト装置101,送信手段1
02から発音情報が繰り返し送信される場合でも、この
限定された領域内において端末装置103は、1回分の
発音情報のみを取り込みことができる。また、図12の
ように、発音情報中に情報番号304とともに自動再生
コード303が挿入されている場合、1回分の発音情報
を取り込んだ後、この1回分の発音情報を自動的に再生
出力することができる。
【0051】これに対し、ステップS511の判断の結
果、最初の情報が情報番号でなかった場合、あるいは、
前回受信した発音情報の情報番号がなかった場合、ある
いは、前回受信した発音情報の情報番号と一致しなかっ
た場合には、今回受信した情報番号を保存する(ステッ
プS512)。例えば、今回受信した情報番号を過去の
複数の情報番号とともに保存する。しかる後、メモリ書
込部202に対して書込み位置を前回受信した発音情報
の後にするよう指示し(ステップS503’)、以後、1
データの受信ごとにメモリ書込部202によって、順
次、メモリ203に受信した発音情報のデータを書き込
んでいく(ステップS504〜506)。
【0052】通信制御部201によって受信データの最
後,すなわち1回分の配信情報の最後を検出したか、あ
るいは信号がとだえるなどして受信ができなくなった場
合、これまで受信したメモリ203中の発音情報におい
てサムチェックを行なう(ステップS507)。この結
果、受信データに誤りがあった場合には、今回受信した
発音情報を消去し(S518)、書込み位置を今回受信し
た発音情報の先頭の位置に移動させる(S519)。すな
わち、メモリ203中の発音情報を前方サーチして、制
御コードが情報の先頭になった位置を今回受信した発音
情報の先頭として検出し、この位置まで書込み位置を移
動させる。しかる後、データ再生モードに戻って、発音
情報を取込む判断を終了する。
【0053】このように、端末装置103のメモリ20
3中に、すでに発音情報が蓄えられている場合であって
も、新たに受信した発音情報が前回とは異なる情報番号
のものであれば、新たに受信した発音情報を既に蓄えら
れている前回受信した発音情報の後ろに追加して、これ
を記憶することができる。
【0054】これにより、端末装置103のユーザは、
異なる情報を順次取り込みながら、それとは非同期に情
報を音声にて再生することが可能となる。
【0055】なお、図13のステップS512の情報番
号の保存処理において、情報番号がない場合には、情報
番号がないことを示すヌルデータにすればよい。また、
受信した情報番号を、メモリ203中の発音情報とは異
なる領域に記憶させても良い。
【0056】また、端末装置103に新たにスイッチ等
を設けて、このスイッチがオンの場合には、ステップS
511の情報番号一致の検出処理を行なわずに、全ての
場合において発音情報を受信するようにすることも可能
である。すなわち、端末装置103のユーザの設定によ
り、同じ情報を繰り返さない機能を無効にできるように
することも可能である。
【0057】また、メモリ203を巡回バッファとして
使用し、図13の処理において、書込み位置がメモリ2
03の最後にまで達した場合には書込み位置をメモリの
先頭にし、最も古い情報の上に最新の情報を上書きする
こともできる。
【0058】また、図13のステップS507のサムチ
ェックの結果、受信した発音情報が正常であった場合に
は、例えば、「ピッ」という音をあるいは「情報を受信
しました」という音声を音声出力に割込ませて、新たに
情報が入ったことを端末装置103のユーザに知らせる
ことも可能である。
【0059】このように、端末装置103のメモリ20
3に、互いに異なる情報番号の複数の発音情報を記憶す
る場合、音声を出力中に発音情報を受信した場合には、
受信した発音情報をメモリ203に記憶し、上記出力中
の音声の出力が完了した後に、いま受信し記憶した発音
情報を再生することができ、この際、音声を出力中に上
記のように発音情報を受信した場合には、その旨をユー
ザに通知することができる。
【0060】また、端末装置103では、1回分の発音
情報が記憶されたとき、1回分の発音情報を1回だけ再
生出力することが望まれることがある。あるいは、端末
装置103では、1回分の発音情報が再生出力されたと
きに、この発音情報をメモリ203から自動消去するこ
とが望まれることがある。
【0061】このため、図14に示すように、図2の発
音情報の最後に、再生制御コードあるいは消去コード3
05を挿入することができる。なお、このような再生制
御コードあるいは消去コード305の挿入は、例えば、
ホスト装置101側において、発音情報を送信する際に
行なわれる。
【0062】図15は、ホスト装置101から送出され
る発音情報の最後に再生制御コードあるいは消去コード
305が挿入されている場合における端末装置103の
処理の手順を示すフローチャートである。図15を参照
すると、このときの処理は、基本的には、図11に示し
た処理と同様になされ、図11のステップS608以後
の処理のみが相違している。すなわち、図15の処理で
は、ステップS608において読出し位置を次に進めた
後、メモリ203から読出した発音情報が、再生制御コ
ードあるいは消去コードであるかを判断し(ステップS
609)、再生制御コードあるいは消去コードでない場
合には、ステップS603に戻り、発音情報の取り出し
を行なう。
【0063】これに対し、ステップS609において、
メモリ203から読出した発音情報が、再生を停止する
再生制御コードである場合には、この段階で再生を停止
する(ステップS610)。このように、発音情報の最後
に、再生を停止する再生制御コードが付されている場合
には、1回分の発音情報が再生出力された後、この発音
情報が再度繰り返し再生されることはなく、1回分の発
音情報を1回だけ再生出力することができる。
【0064】また、ステップS609において、メモリ
203から読出した発音情報が消去コードである場合に
は、現在の読出し位置より以前の発音情報をメモリ20
3から削除する(ステップS611)。このように、発音
情報の最後に消去コードが付されている場合には、発音
情報の最後まで再生出力された後は、メモリ203中の
発音情報は全て消去され、以降は、端末装置103の操
作者が再生ボタンを押しても音声の再生は行われること
がない。
【0065】このように、端末装置103のユーザが情
報を聞き終った時点で、情報を自動的に消去可能にする
ことで、一過性のデータにおいて、あとからユーザがデ
ータを削除する操作が省ける。または、情報の提供者に
とって情報の再利用を防ぐことができる。
【0066】また、再生制御コードあるいは消去コード
を、発音情報の途中に、また、複数個、挿入することも
可能である。この場合、音声による再生の途中で、再生
を停止する再生制御コードに達したときは、この時点で
再生を停止することができる。なお、この場合、例え
ば、再生ボタンを押すことで、発音情報の続きを再生す
ることができる。また、音声による再生の途中で消去コ
ードに達したとこは、この時点で、この時点までに再生
した発音情報を順次消去することができる。これによ
り、情報全体を一括して消去するのではなく、細分化し
て聞いた所から消去することも可能となる。
【0067】また、前述したように、端末装置103が
互いに異なる情報番号の複数の発音情報を受信し、記憶
可能なものとなっており、すでに受信した発音情報の再
生中に、新たな発音情報を受信してこれを記憶するとき
に、この新たな情報をいま再生している発音情報よりも
優先して再生したいことがある。
【0068】このような優先再生を行なわせるため、図
16に示すように、図2の発音情報の最初に優先コード
306を挿入することができる。なお、このような優先
コード306の挿入は、例えば、ホスト装置101側に
おいて、発音情報を送信する際に行なわれ、例えば、緊
急情報として、既に受信した情報の再生中であってもこ
れに割込んで再生を行うときにはこの優先コードを挿入
し、それ以外の一般的な情報の場合には優先コードは付
与しないようにすることができる。
【0069】図17は、優先コードが付された発音情報
を優先的に再生することの可能な端末装置の構成例を示
す図である。図17を参照すると、この端末装置103
は、基本的には、図4の端末装置と同様の構成となって
いるが、優先コードが付された発音情報を優先的に再生
するため、メモリ読出部204は通信制御部201に直
接接続されており、通信制御部201において、優先コ
ードが付された発音情報が検出されたとき、通信制御部
201からの指令によって、メモリ読出部204は、メ
モリ読出し位置を次の発音情報の先頭に優先的に移動す
ることができるようになっている。
【0070】図18,図19は、図17の端末装置10
3の処理動作例を示すフローチャートである。なお、図
18,図19の処理は、基本的には、図13と同様にな
される。すなわち、図18,図19を参照すると、端末
装置103の操作者が限定された領域(ホスト装置10
1からの信号を受信可能な領域)に入ると、端末装置1
03では、送信手段102からの信号を受信手段241
で受信する。通信制御部201が信号の受信を検知する
と、通信制御部201は、端末装置103のモードを
「データ再生モード」から「データ受信モード」に切替
える(ステップS501)。ホスト装置101,送信手段
102から送出される発音情報は、端末装置103と非
同期に、繰り返し送出されており、端末装置103が
「データ受信モード」になった時点では、ホスト装置1
01が情報の送信途中である場合が多い。そこで、通信
制御部201では受信手段241で受信した信号のフレ
ームを解析して、配信情報の先頭が来るまで待つ(ステ
ップS502)。通信制御部201が配信情報の先頭を
検出すると(ステップS502)、最初の受信情報が優先
コードであるか判定する(ステップS521)。この結
果、優先コードであった場合には優先フラグをオンにし
(ステップS522)、また、優先コードでなかった場合
には優先フラグをオフにする(ステップS523)。ここ
で、優先フラグは、例えば数ビット程度の情報であっ
て、半導体メモリやメモリ203の一部のビットを使用
することができる。
【0071】ステップS522またはS523において
優先フラグの設定がなされた後、続いて、受信した情報
が情報番号であるかを判断し(ステップS510)、情報
番号であった場合には、前回受信した発音情報の情報番
号と一致するかを判断する(ステップS511)。この結
果、この情報番号が情報番号でなかった場合、あるい
は、前回受信した発音情報の情報番号がなかった場合、
あるいは、前回受信した発音情報の情報番号と一致しな
かった場合には、今回受信した情報番号を保存し(ステ
ップS512)、メモリ書込み位置を前回受信した発音
情報の後に設定した後(ステップS503’)、1データ
の受信ごとにメモリ書込部202によって、順次、メモ
リ203に受信した発音情報のデータを書き込んでいく
(ステップS504〜506)。
【0072】通信制御部201によって受信データの最
後,すなわち、1回分の配信情報の最後を検出したか、
あるいは信号がとだえるなどして受信ができなくなった
場合、これまで受信したメモリ203中の発音情報にお
いてサムチェックを行なう(ステップS507)。この結
果、受信データに誤りがあった場合には、今回受信した
発音情報を消去し(S518)、書込み位置を今回受信し
た発音情報の先頭の位置に移動させる(S519)。すな
わち、メモリ203中の発音情報を前方サーチして、制
御コードが情報の先頭になった位置を今回受信した発音
情報の先頭として検出し、この位置まで書込み位置を移
動させる。しかる後、データ再生モードに戻って発音情
報を取込む手順を終了する。
【0073】これに対し、ステップS507の判断の結
果、受信データに誤りがないときには、優先フラグがオ
ンになっているか否かを判定し(ステップS524)、優
先フラグがオフであればそのまま処理を終了しデータ再
生モードに戻す。これに対し、優先フラグがオンであれ
ば通信制御部201からメモリ読出部204に対し、読
出し位置を今回受信した発音情報の先頭へ移動すること
を指示し(ステップS525)、しかる後、データ再生モ
ードに戻す。これにより、メモリ読出部204は、前回
受信した発音情報を読出し中であっても、これを中断
し、今回受信した発音情報を優先的に読出すことができ
る。
【0074】このように、端末装置103がすでに受信
した情報を音声によって再生中であっても、優先コード
が付された発音情報を新たに受信することによって、す
でに受信した情報の再生を中断し、新たに受信した発音
情報の再生を開始させることができる。これにより、緊
急を要する情報の場合にはホスト装置101側で発音情
報に優先コードをつけることによって、この情報の内容
を端末装置103のユーザに早急に知らせることができ
る。
【0075】なお、この場合、優先コードをレベルに応
じて複数定義し、現在発生中の情報よりも優先レベルの
高い発音情報に関してのみ、新たに受信した発音情報の
再生を開始するようにすることもできる。
【0076】また、優先フラグがオンのときに、読出し
位置を移動するに先立って、そのときの読出し位置を記
憶しておき、優先コードの付された発音情報の再生出力
を終了した後、再び、読出し位置を、上記記憶していた
位置に戻し、その前に中断していた発音情報の再生を行
なうようにすることもできる。
【0077】また、優先フラグがオンで読出し位置を移
動するときに、「ピッ」という音あるいは「緊急情報を
受信しました」という音声を出力して、優先的な情報が
入ったことをユーザに知らせることもできる。
【0078】上述の各例では、限定された領域について
言及しなかったが、博物館などでは、例えば複数の展示
物A,B,Cごとにそれぞれ異なった解説が必要とな
り、従って、各展示物A,B,Cごとに異なる情報配信
源,すなわち送信手段を必要とすることがある。この場
合、各展示物A,B,Cごとに限定された領域RA,R
B,RCを設け、領域RAについては、展示物Aについ
ての解説を繰り返し送信し、領域RBについては、展示
物Bについての解説を繰り返し送信するというように、
各領域RA,RB,RCごとに、それぞれ異なる解説を
送信する複数の送信手段を設けることができる。
【0079】図20はこの様子を示す図である。図20
の例では、領域RAに展示物RAについての解説を送信
するために送信手段102(A)が設けられ、また、領域
RBに展示物RBについての解説を送信するために送信
手段102(B)が設けられ、また、領域RCに展示物R
Cについての解説を送信するために2つの送信手段10
2(C),102(D)が設けられている。なお、送信手段
102(C),102(D)は、展示物RCについて全く同
じ解説を発信するものとなっており、この例では、領域
A,Bよりも広い範囲の領域Cをカバーするため、2つ
の送信手段102(C),102(D)が設けられている。
【0080】送信手段102の空間的な配置が図20の
ようになっている場合、すなわち、各送信手段102
(A),102(B),102(C),102(D)がそれぞれ
離れて設置され、各送信手段102(A),102(B),
102(C),102(D)から発信される発音情報の受信
可能領域がそれぞれ、RA,RB,RC,RCである場
合、端末装置103のユーザは、領域RAに入るとき、
送信手段102(A)からの発音情報を受信して取り込
み、端末装置103から展示物Aについての解説を聞く
ことができる。また、このユーザが領域RBに入ると
き、送信手段102(B)からの発音情報を受信して取り
込み、端末装置103から展示物Bについての解説を聞
くことができる。同様にして、このユーザが領域RCに
入るとき、送信手段102(C)または102(D)からの
発音情報を受信して取り込み、端末装置103から展示
物Cについての解説を聞くことができる。一方、端末装
置103のユーザは、上記領域RA,RB,RCのいず
れの領域にも入っていないときには、情報を受信不可能
な状態にあり、前述のように端末装置103に記憶され
ている情報が領域RA,RB,RCを出たときに消去さ
れるとすると、ユーザは、展示物A,B,Cのいずれの
解説をも聞くことができなくなり、情報の再利用を防止
することができる。
【0081】また、上述の例では、ホスト装置101,
送信手段102は、例えば博物館内の展示物を解説する
ための配信情報(発音情報)を送信するようになっている
が、場合に応じ、端末装置103のメモリ203に記憶
されている全ての発音情報を消去するための配信情報,
すなわちメッセージ情報ALLCLRを限定された領域
に繰り返し送信することもできる。
【0082】ホスト装置101,送信手段102から全
ての発音情報を消去するための配信情報ALLCLRが
限定された領域に繰り返し送信されている場合、この限
定された領域に持ち込まれた端末装置103は、この配
信情報ALLCLRを受信することで、この端末装置1
03のメモリ203に記憶されている全ての発音情報を
消去することができる。なおこのような配信情報ALL
CLRは、ホスト装置101,送信手段102から送出
される1フレーム信号のうちヘッダー等を除いたデータ
があらかじめ定義されたALLCLRのコードのみで構
成することができる。
【0083】図21は、端末装置103がホスト装置1
01からメッセージ情報ALLCLRを受信してメモリ
203中の発音情報を消去する機能を有しているときの
端末装置103の処理手順を示すフローチャートであ
る。図21を参照すると、このときの処理は、基本的に
は、図8に示した処理と同様になされるが、図8のステ
ップS502とステップS503との間に、メッセージ
情報ALLCLRの受信に関する処理が付加されたもの
となっている。
【0084】すなわち、図21の処理では、端末装置1
03のユーザが限定された領域(ホスト装置101から
の信号を受信可能な領域)に入ると、端末装置103で
は、送信手段102からの信号を受信手段241で受信
する。通信制御部201が、信号の受信を検知すると、
通信制御部201は、端末装置103のモードを「デー
タ再生モード」から「データ受信モード」に切替える
(ステップS501)。ホスト装置101から送出される
発音情報は、端末装置103と非同期に、繰り返し送出
されており、端末装置103が「データ受信モード」に
なった時点では、ホスト装置101が情報の送信途中で
ある場合が多い。そこで、通信制御部201では受信手
段241で受信した信号のフレームを解析して、配信情
報の先頭が来るまで待つ(ステップS502)。通信制御
部201が配信情報の先頭を検出すると(ステップS5
02)、最初の受信情報が例えばALLCLRとして定
義されたコードか否かを判断する(ステップS531)。
【0085】この結果、ALLCLRであった場合に
は、通信制御部201はこれをメモリ書込部202に指
示し、メモリ書込部202によりメモリ203に記憶さ
れている発音情報を全て消去する(ステップS532)。
その後、データ再生モードも戻る。
【0086】これに対し、ステップS531の判断の結
果、ALLCLRでなかった場合には、メモリ書込部2
02に対して書込み位置をメモリの先頭にするよう指示
し(ステップS503)、以後、図8と同様の処理を行な
い、配信情報(発音情報)を受信するごとにメモリ書込部
202によって、順次、メモリ203に受信した発音情
報を書き込んでいく(ステップS504〜506)。
【0087】図22は、例えば博物館の展示物A,B,
Cに対応させて送信手段102(A),102(B),10
2(C)を設け、送信手段102(A),102(B),10
2(C)によって、各展示物A,B,Cごとに限定された
領域RA,RB,RCにそれぞれ各展示物A,B,Cに
ついての解説の発音情報を繰り返し送信し、また、これ
らとは別に、例えば博物館の出口に近い限定された領域
RDにメッセージ情報ALLCLRを繰り返し送信する
送信手段102(D)を設けた場合を示す図である。
【0088】この場合には、端末装置103をもつユー
ザは、図20において説明したと同様に、例えば限定さ
れた領域RA,RB,RCを順次に移動することで、展
示物A,展示物B,展示物Cについての解説を音声で聞
くことができ、次いで、ユーザが出口に近い領域Dに入
ったときに、端末装置103は、送信手段102(D)か
ら送出されるメッセージ情報ALLCLRを受信し、端
末装置103のメモリ203に記憶されている全ての発
音情報を消去する。
【0089】このように、端末装置103のユーザが通
過する特定区間に、メッセージ情報ALLCLRを送出
する送信手段を設置しておくことにより、ユーザが、こ
の区間に入っただけで、それまで受信した情報を自動的
に消去できる。これにより、一過性の情報削除するユー
ザの操作を省くことができる。また、情報の提供者にと
って情報の再利用を防ぐことができる。
【0090】以上のように、本発明によれば、博物館や
美術館等における展示物の説明や案内のガイダンスな
ど、あるいは、駅・空港・バスターミナルにおける旅客
の発着案内、運航状況など、あるいは、デパート・スー
パーにおける催物案内・特売情報・タイムサービス案内
など、あるいは、自動車等の運転中における渋滞情報,
駐車場の空き情報等の交通情報、あるいは、横断歩道に
おける歩行者信号の情報等の配信情報などを、本発明の
ホスト装置101を有する情報提供元から無線通信によ
り、端末装置103に送信することができ、この場合、
端末装置103側では、1回分の情報の取込み時間を従
来に比べて1/500程度の短いものにすることができ
るので、本発明の端末装置を携帯するユーザが情報の取
り込みを意識することなくホスト装置101からの配信
情報を迅速に受信して取込むことができる。また、ユー
ザは、端末装置に取り込まれた配信情報をその先頭から
音声にて聞くことができる。さらにユーザの操作によっ
て情報の再生出力を制御することもできる。
【0091】より具体的に、例えば、横断歩道におい
て、信号機が青になったことそ示すメロディ音をこの信
号機のスピーカーから直接出力して、信号機が青になっ
たことを示す情報を提供する従来の方式では、このスピ
ーカーから出力されるメロディ音を聞く必要としない者
もこれを聞かされてしまい、騒音の問題になるのに対
し、本発明によれば、端末装置103を携帯するものだ
けが端末装置103の例えばヘッドホンからこのメロデ
ィ音を聞くことができる。換言すれば、信号機に本発明
のホスト装置101,送信手段102の機能をもたせ、
信号機からはメロディ音かわりに、配信情報を無線通信
(例えば赤外線通信)により限られた領域に送信するよう
にすることにより、本発明の端末装置103を携帯して
いる者のみが信号機から送信された配信情報を受信,再
生して聞くことができるので、近隣の騒音になることな
く、視覚障害者等の情報を必要とするユーザだけに情報
を提供することができるようになる。
【0092】また、例えば信号機のスピーカーからメロ
ディ音を直接出力する従来の方式や、音声信号を赤外線
信号で伝送してその受信機能を持ったヘッドホン等で情
報を受け取る前述した従来の方式では、多くの者が同時
に同じ音声を聞くため、受信者が任意のタイミングで情
報を入手しようとすると、多くの場合、途中から聞かさ
れることになるが、本発明によれば、ホスト装置側から
一連の配信情報が高速に繰返して送信するため、少ない
待ち時間で、受信者がそれぞれ独自のタイミングで、配
信情報を常に先頭から聞くことができる。さらに、端末
装置103の操作によって、情報の一部を繰返して再生
したり、読み飛ばし等をしたりするなど、再生のコント
ロールを受信者の意志によって行なうことができる。
【0093】また、本発明では、限定された領域で情報
を配信することができ、端末装置を携帯するユーザが、
この限定された領域に入ることで自動的に配信情報を受
信し取り込むことができる。これにより、端末装置のユ
ーザは、配信情報を取り込むための操作を何ら行なう必
要がない。例えば、博物館等の展示物の前で端末装置の
操作をする必要が無い。
【0094】また、本発明では、配信情報の受信完了
後、自動的に再生出力を開始することもでき、これによ
って、オンタイムのサービスを提供することができる。
【0095】また、本発明では、端末装置に記憶された
配信情報を再生後、自動的に、これを消去することもで
き、これにより、一過性のデータで、不要なものを削除
することができる。換言すれば、配信情報を2度は聞け
ず、著作権等の問題でメモリに残すことを回避すること
ができる。
【0096】また、本発明では、同一の配信情報を取り
込まないようにしていることにより、同じ情報を2回以
上聞かないようにすることができる。
【0097】また、本発明では、端末装置を携帯するユ
ーザが受信可能エリア,すなわち限定された領域を出た
場合には、端末装置に記憶されている配信情報を消去す
ることにより、端末装置の携帯者の情報の混同を防ぎ、
また、著作権等の問題を回避することができる。
【0098】また、本発明では、情報番号の異なる複数
の配信情報をFIFO(ファースト・イン・ファースト
・アウト)で順番に取り込み、取り込んだ各配信情報を
取込んだ順に再生することができる。
【0099】また、本発明では、端末装置において、記
憶された配信情報を再生出力中に別の配信情報を受信し
た場合、その旨を例えばLEDの発光により、あるい
は、「新たな情報を受信しました」などの音声により、
通知することによって、受信状態を端末装置のユーザに
知らせることができる。
【0100】また、本発明では、端末装置において、記
憶された配信情報を再生出力中に割り込みによって別の
配信情報を受信し、例えば、受信した配信情報の再生の
優先順位が高い場合には、現在再生している配信情報の
再生を中断して、割り込みにより受信した配信情報の再
生を優先して行ない、この再生が終了した後、中断され
た配信情報再生を再開するようにすることで、緊急情報
などを聞き逃さないようにすることができる。また、博
物館において、例えば、端末装置のユーザが展示物Aに
ついての説明を聞いている途中で、次の展示物Bの方に
移動した場合、新たな展示物Bについての説明を聞くこ
とができ、このユーザが再び展示物Aの方に移動した場
合、展示物Aについての説明を中断された箇所から再び
聞くことができる。
【0101】なお、上述した各構成例では、ホスト装置
101に言語処理部104が設けられているが、情報の
種類等によっては言語処理部104を必ずしも設けずと
も良い。すなわち、情報の種類によっては言語解析によ
らずに、直接発音情報を生成することも可能である。例
えば旅客情報で「次の電車はあと2分で到着いたしま
す。」で「2分」を「1分」に置き換える場合などに
は、言語解析を行なわずに、発音情報を直接生成するこ
とができる。
【0102】また、上述した各構成例では、ホスト装置
101から配信情報として、発音情報を送信し、端末装
置103では、ホスト装置101から送信された発音情
報を記憶した後、これを規則音声合成によって音声合成
して再生出力するようになっているが、ホスト装置10
1は、配信情報として、発音情報以外のものを送信する
こともできる。例えば音声情報を送信することもでき
る。ホスト装置101から音声情報が送信される場合に
は、端末装置103では、送信された音声情報を記憶し
た後、この音声情報を直接再生出力することができる。
但し、配信情報として音声情報が送信される場合、ユー
ザの移動や他の人による通信の遮断によって解説音声等
の再生出力がとぎれたものとならないよう、音声情報を
従来に比べて高速に(例えば音声情報を圧縮した形で)送
信する必要がある。
【0103】また、ホスト装置101から配信情報とし
て、テキスト情報を送信することもでき、この場合に
は、端末装置103では、送信されたテキスト情報を記
憶した後、このテキスト情報をテキスト音声合成によっ
て音声合成して再生出力することができる。
【0104】また、上述の各実施例では、端末装置10
3は、メモリ203に配信情報が記憶されたとき、ユー
ザが再生ボタンを押すことにより,すなわち手動操作に
より配信情報を再生出力するか、あるいは、メモリ20
3に配信情報が記憶されたとき、この配信情報を自動的
に再生出力するようになっているが、手動操作により再
生出力するか自動的に再生出力するかを切換える切換手
段(例えばスイッチ)がさらに端末装置103に設けられ
ていても良い。
【0105】また、端末装置103にさらにタイマ手段
を設け、配信情報を受信し取り込んだ後、一定の時間が
経過したとき、あるいは、所定の時刻となったときに、
取り込んだ配信情報を消去することも可能である。
【0106】また、上述の各実施例では、端末装置10
3を単体として構成しているが、端末装置103を、携
帯電話,PHS,ラジオ,再生専用装置,電子手帳,ポ
ケベルなどに組み込むことも可能である。
【0107】
【発明の効果】以上に説明したように、請求項1乃至請
求項15記載の発明によれば、情報配信源から限定され
た領域に無線通信によって所定の配信情報が送信される
ときに、情報配信源から送信される配信情報を限定され
た領域において受信する受信手段と、該受信手段により
受信した配信情報を記憶する配信情報記憶手段と、配信
情報記憶手段に記憶された配信情報の再生制御を行なう
再生制御手段と、該再生制御手段による再生制御に従っ
て、配信情報記憶手段に記憶された配信情報を音声とし
て再生出力する出力手段とを具備し、配信情報記憶手段
は、情報配信源から、限定された領域に無線通信によっ
て所定の配信情報が繰り返し送信されるときに、該所定
の配信情報の先頭を割り出し、該所定の配信情報の先頭
から配信情報を記憶するので、ユーザの移動や他の人に
よる通信の遮断によって解説音声等の出力がとぎれてし
まうことを防止し、また、ユーザが解説音声等をその先
頭から即座に聞くことができる。
【0108】また、請求項2,請求項8記載の発明によ
れば、再生制御手段は、配信情報記憶手段に1回分の配
信情報が記憶された後、配信情報記憶手段に記憶された
1回分の配信情報を再生し、出力手段から音声として出
力させるので、ユーザの移動や他の人による通信の遮断
によって解説音声等の出力がとぎれてしまうことを防止
し、また、ユーザが解説音声等をその先頭から即座に聞
くことができる。
【0109】また、請求項3,請求項9記載の発明によ
れば、受信手段は、情報配信源から送信される配信情報
のうち、限定されて領域において1度受信し配信情報記
憶手段に記憶された配信情報と同一の情報については、
その受信を禁止するので、端末装置のユーザーは、同じ
情報を2回以上聞かないようにすることができる。
【0110】また、請求項4,請求項10記載の発明に
よれば、配信情報記憶手段に記憶された配信情報のう
ち、出力手段から音声により再生出力された配信情報に
ついては、これを音声による再生出力がなされた後に消
去する消去手段をさらに有しているので、配信情報を2
度は聞けず、著作権等の問題でメモリに残すことを回避
することができる。
【0111】また、請求項5,請求項11の発明によれ
ば、消去手段は、該端末装置が限定された領域外へ移動
した場合には、配信情報記憶手段に記憶されている配信
情報を消去するので、端末装置の携帯者の情報の混同を
防ぎ、また、著作権等の問題を回避することができる。
【0112】また、請求項14記載の発明によれば、出
力手段により音声を出力中に、受信手段により発音情報
を新たに受信した場合には、再生制御手段は、出力手段
からの音声の出力を中止し、受信手段により新たに受信
した発音情報を優先的に再生するので、ユーザは、緊急
情報などを聞き逃さないようにすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る情報配信システムの構成例を示す
図である。
【図2】文字情報のコードデータの一例を示す図であ
る。
【図3】図2に示す文字情報のコードデータを変換した
結果の発音情報の一例を示す図である。
【図4】図3に示す発音情報に加工,編集を施した結果
の発音情報の一例を示す図である。
【図5】端末装置の構成例を示す図である。
【図6】端末装置の一例を示すブロック図である。
【図7】ホスト装置が配信する情報を作成する手順を示
すフローチャートである。
【図8】端末装置がホスト装置,通信手段から送信され
た発音情報を受信して取り込む手順を示すフローチャー
トである。
【図9】端末装置のメモリに蓄積された発音情報を音声
で再生出力するときの手順を示すフローチャートであ
る。
【図10】自動再生コードが挿入されている発音情報を
示す図である。
【図11】端末装置のメモリに蓄積された発音情報を音
声で再生出力するときの手順を示すフローチャートであ
る。
【図12】情報番号が挿入されている発音情報を示す図
である。
【図13】端末装置がホスト装置,通信手段から送信さ
れた発音情報を受信して取り込む手順を示すフローチャ
ートである。
【図14】再生制御コードあるいは消去コードが挿入さ
れている発音情報を示す図である。
【図15】ホスト装置から送出される発音情報の最後に
再生制御コードあるいは消去コードが挿入されている場
合における端末装置の処理の手順を示すフローチャート
である。
【図16】優先コードが挿入されている発音コードを示
す図である。
【図17】端末装置の他の構成例を示す図である。
【図18】図17の端末装置の処理動作例を示すフロー
チャートである。
【図19】図17の端末装置の処理動作例を示すフロー
チャートである。
【図20】送信手段の空間的配置,並びに限定された領
域を説明するための図である。
【図21】端末装置がホスト装置からメッセージ情報A
LLCLRを受信してメモリ中の発音情報を消去する機
能を有しているときの端末装置の処理手順を示すフロー
チャートである。
【図22】送信手段の空間的配置,並びに限定された領
域を説明するための図である。
【符号の説明】
101 ホスト装置 102 通信手段 103 端末装置 104 言語処理部 105 発音情報ファイル 106 ホスト制御部 107 通信処理部 201 通信制御部 202 メモリ書込部 203 メモリ 204 メモリ読出部 205 音声データファイル 206 規則音声合成処理部 207 操作情報入力部 208 音声出力部 209 出力端子 210 外部出力装置

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 情報の記録,再生機能を有するポータブ
    ルな端末装置であって、情報配信源から限定された領域
    に無線通信によって所定の配信情報が送信されるとき
    に、前記情報配信源から送信される配信情報を前記限定
    された領域において受信する受信手段と、該受信手段に
    より受信した配信情報を記憶する配信情報記憶手段と、
    配信情報記憶手段に記憶された配信情報の再生制御を行
    なう再生制御手段と、該再生制御手段による再生制御に
    従って、前記配信情報記憶手段に記憶された配信情報を
    音声として再生出力する出力手段とを具備し、前記配信
    情報記憶手段は、前記情報配信源から、限定された領域
    に無線通信によって所定の配信情報が繰り返し送信され
    るときに、該所定の配信情報の先頭を割り出し、該所定
    の配信情報の先頭から配信情報を記憶することを特徴と
    する端末装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の端末装置において、前記
    再生制御手段は、配信情報記憶手段に1回分の配信情報
    が記憶された後、前記配信情報記憶手段に記憶された1
    回分の配信情報を再生し、出力手段から音声として出力
    させることを特徴とする端末装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の端末装置において、前記
    受信手段は、前記情報配信源から送信される配信情報の
    うち、前記限定されて領域において1度受信し前記配信
    情報記憶手段に記憶された配信情報と同一の情報につい
    ては、その受信を禁止することを特徴とする端末装置。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の端末装置において、前記
    配信情報記憶手段に記憶された配信情報のうち、前記出
    力手段から音声により再生出力された配信情報について
    は、これを音声による再生出力がなされた後に消去する
    消去手段をさらに有していることを特徴とする端末装
    置。
  5. 【請求項5】 請求項4記載の端末装置において、前記
    消去手段は、該端末装置が前記限定された領域外へ移動
    した場合には、前記配信情報記憶手段に記憶されている
    配信情報を消去することを特徴とする端末装置。
  6. 【請求項6】 所定の配信情報を無線通信により限定さ
    れた領域に配信するホスト装置と、配信情報の記録,再
    生機能を有するポータブルな端末装置とを有し、 前記端末装置は、前記ホスト装置から無線通信により配
    信される配信情報を前記限定された領域において受信す
    る受信手段と、該受信手段により受信した配信情報を記
    憶する配信情報記憶手段と、配信情報記憶手段に記憶さ
    れた配信情報の再生制御を行なう再生制御手段と、該再
    生制御手段による再生制御に従って、前記配信情報記憶
    手段に記憶された配信情報を音声として再生出力する出
    力手段とを具備し、前記端末装置の配信情報記憶手段
    は、前記ホスト装置から、限定された領域に無線通信に
    よって所定の配信情報が繰り返し送信されるときに、該
    所定の配信情報の先頭を割り出し、該所定の配信情報の
    先頭から配信情報を記憶することを特徴とする情報配信
    システム。
  7. 【請求項7】 配信情報のコードデータを発音情報に変
    換するコードデータ変換手段と、前記コードデータ変換
    手段により変換された発音情報を蓄積する発音情報蓄積
    手段と、前記発音情報蓄積手段により蓄積された発音情
    報を配信する発音情報配信手段とを具備するホスト装置
    と、 前記ホスト装置と接続され、該ホスト装置の前記発音情
    報配信手段からの発音情報を限定された領域に送信する
    通信手段と、 前記通信手段から送信される発音情報を前記限定された
    領域において受信する受信手段と、該受信手段により受
    信した発音情報を記憶する発音情報記憶手段と、発音情
    報記憶手段に記憶された発音情報の再生制御を行なう再
    生制御手段と、該再生制御手段による再生制御に従っ
    て、前記発音情報記憶手段に記憶された発音情報を音声
    として合成する規則音声合成手段と、該規則音声合成手
    段により合成された音声を出力する出力手段とを具備す
    る可搬性規則音声合成装置と、を有していることを特徴
    とする情報配信システム。
  8. 【請求項8】 請求項7記載の情報配信システムにおい
    て、前記端末装置の再生制御手段は、前記発音情報記憶
    手段に1回分の発音情報が記憶された後、発音情報記憶
    手段に記憶された1回分の発音情報を規則音声合成手段
    により音声として再生させ、出力手段から出力させるこ
    とを特徴とする情報配信システム。
  9. 【請求項9】 請求項7記載の情報配信システムにおい
    て、前記端末装置の受信手段は、前記通信手段から送信
    される発音情報のうち、前記限定されて領域において1
    度受信し前記発音情報記憶手段に記憶された発音情報と
    同一の情報については、その受信を禁止することを特徴
    とする情報配信システム。
  10. 【請求項10】 請求項7記載の情報配信システムにお
    いて、前記可搬性規則音声合成装置は、前記発音情報記
    憶手段に記憶された発音情報のうち、出力手段から音声
    により出力された発音情報については、これを音声によ
    る出力がなされた後に消去する消去手段をさらに有して
    いることを特徴とする情報配信システム。
  11. 【請求項11】 請求項10記載の情報配信システムに
    おいて、前記消去手段は、該可搬性規則音声合成装置が
    前記限定された領域外へ移動した場合には、前記発音情
    報記憶手段に記憶されている発音情報を消去することを
    特徴とする情報配信システム。
  12. 【請求項12】 請求項7記載の情報配信システムにお
    いて、前記出力手段により音声を出力中に、受信手段に
    より発音情報を受信した場合には、前記発音情報記憶手
    段は、前記受信した発音情報を記憶し、前記再生制御手
    段は、前記出力中の音声の出力が完了した後に、前記受
    信手段により受信し前記発音情報記憶手段に記憶された
    発音情報を再生することを特徴とする情報配信システ
    ム。
  13. 【請求項13】 請求項12記載の情報配信システムに
    おいて、前記出力手段により音声を出力中に、受信手段
    により発音情報を受信した場合に、その旨をユーザに通
    知する受信通知手段が前記可搬性音声合成装置にさらに
    設けられていることを特徴とする情報配信システム。
  14. 【請求項14】 請求項7記載の情報配信システムにお
    いて、前記出力手段により音声を出力中に、受信手段に
    より発音情報を新たに受信した場合には、前記再生制御
    手段は、出力手段からの音声の出力を中止し、前記受信
    手段により新たに受信した発音情報を優先的に再生する
    ことを特徴とする情報配信システム。
  15. 【請求項15】 発音情報のコードデータを発音情報に
    変換し、変換した発音情報を限定された領域において無
    線通信により配信し、配信された発音情報を限定された
    領域において受信して取り込み、取り込んだ発音情報を
    音声にて再生することを特徴とする情報再生方法。
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