JPH09182423A - スイッチング電源回路 - Google Patents

スイッチング電源回路

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JPH09182423A
JPH09182423A JP33685695A JP33685695A JPH09182423A JP H09182423 A JPH09182423 A JP H09182423A JP 33685695 A JP33685695 A JP 33685695A JP 33685695 A JP33685695 A JP 33685695A JP H09182423 A JPH09182423 A JP H09182423A
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power supply
frequency
switching
signal
circuit
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JP33685695A
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Inventor
Masaaki Sakagami
正昭 阪上
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Panasonic Electric Works Co Ltd
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Matsushita Electric Works Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 スイッチング時に発生するノイズによる周辺
機器などへの悪影響を抑制する。 【解決手段】 トランス1に巻回された1次巻線L1と
直列にトランジスタQ1が接続されている。他励制御回
路2は、出力端子P1からハイレベル信号及びローレベ
ル信号からなる所定周波数でパルス状の出力信号V1を
出力するもので、この出力信号V1によってトランジス
タQ1のオン、オフが制御される。発振回路3は、出力
端子P3から電圧レベルが所定電圧を最大とする正弦波
状に変化する出力信号V2を出力するものである。そし
て、他励制御回路2は、入力端子P2への入力信号レベ
ルに応じて出力信号V1の周波数を変動させるようにな
されており、トランジスタQ1のオン、オフ周波数を定
常的に変動させている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、スイッチング素子
をオン、オフすることにより入力電圧を昇圧あるいは降
圧して出力するスイッチング電源回路に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】図11は従来のスイッチング電源回路を
示す回路図である。このスイッチング電源回路は、交流
入力ACをブリッジ整流回路DB及びコンデンサC1に
より整流、平滑し、得られた直流電圧をトランス11の
1次巻線L1及びスイッチング素子としてのトランジス
タQ1からなる1次側直列回路に入力するとともに、他
励制御回路12によって上記トランジスタQ1を高周波
でオン、オフさせて上記直流電圧をスイッチングするこ
とによりトランス11の2次巻線L2に電圧を誘起さ
せ、この誘起電圧をダイオードD1及びコンデンサC2
で整流、平滑して得られた直流電圧を出力するものであ
る。
【0003】図12は上記他励制御回路12からの出力
信号V11及びトランジスタQ1のオン、オフを示すタ
イミングチャートである。トランジスタQ1は、図12
に示すように、他励制御回路12から一定周期T、すな
わち一定周波数1/Tで出力される出力信号V11に同
期してオン、オフを繰り返している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来のスイッチン
グ電源回路では、上記1次巻線L1及びトランジスタQ
1からなる1次側直列回路への入力電圧は、例えば交流
入力ACとしてAC100Vの商用電源が用いられた場
合にはDC141Vで高電圧になっているため、この1
次側直列回路においてトランジスタQ1を瞬時にオン、
オフするスイッチング動作を繰り返すことにより、高レ
ベルのノイズが発生し、このノイズによって周辺機器に
悪影響を及ぼす虞れがあった。
【0005】一般に、ノイズが周辺機器に与える悪影響
は、一の周波数におけるノイズレベルの集中度合(ノイ
ズエネルギーという)に依存するが、上記従来のスイッ
チング電源回路のように、トランジスタQ1を一定の周
波数1/T(=f)でスイッチングすると、図13に示
すように、そのスイッチング周波数fの整数倍の周波数
f,2f,…,nf,…において高レベルのノイズエネ
ルギーが発生し、この定周期的なノイズによって電源回
路の近傍に配設された回路や他の周辺機器が誤動作する
などの悪影響を及ぼすという欠点があった。
【0006】なお、他の機器への影響を考慮して発振周
波数が変更可能にされた受信機(特開昭63−7372
8号公報)及び車載用空気清浄機(特開平3−2710
23号公報)が提案されているが、これらは、単に予め
設定された異なる周波数に切換可能にされたものに過ぎ
ず、周波数を定常的に変動させるようにしたものではな
い。
【0007】本発明は、上記問題を解決するもので、ス
イッチング周波数を変動させることでスイッチング時に
発生するノイズによる周辺機器などへの悪影響を抑制す
るスイッチング電源回路を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、直流電源と、
この直流電源に接続されたトランスの1次巻線及びスイ
ッチング素子からなる直列回路と、このスイッチング素
子をオン、オフさせるオン、オフ信号を繰り返し出力す
るスイッチング手段と、上記トランスの2次巻線とを備
え、上記スイッチング素子のオン、オフにより上記1次
巻線への直流入力をスイッチングさせて得られる上記2
次巻線の誘起電圧を出力するようにしたスイッチング電
源回路において、上記スイッチング手段が出力する上記
オン、オフ信号の周波数を変動させる周波数変動手段を
備えたものである(請求項1)。
【0009】この構成によれば、1次巻線及びスイッチ
ング素子からなる直列回路に入力される直流電源からの
電圧がスイッチング素子のオン、オフによってスイッチ
ングされる。ここで、周波数変動手段によってスイッチ
ング素子をオン、オフさせるオン、オフ信号の周波数が
変動することにより、スイッチング素子のオン、オフ時
に発生するノイズの一の周波数におけるノイズエネルギ
ーが低減することとなる。なお、周波数はランダムに変
動するようにしてもよい。
【0010】また、上記周波数変動手段は、上記オン、
オフ信号の周波数よりも低い周波数で発振する発振手段
からなり、この発振出力レベルに応じて上記オン、オフ
信号の周波数を変動させるものである(請求項2)。
【0011】この構成によれば、オン、オフ信号の周波
数よりも低い周波数の発振出力レベルに応じて上記オ
ン、オフ信号の周波数が変動することにより、上記オ
ン、オフ信号の周波数は所定範囲内を上記発振周期で変
動することとなる。
【0012】また、上記発振手段は、レベルが周期的に
変動する電圧信号を発振出力するものである(請求項
3)。
【0013】この構成によれば、オン、オフ信号の周波
数よりも低い周波数でレベルが周期的に変動する電圧信
号に応じて上記オン、オフ信号の周波数が変動すること
により、上記オン、オフ信号の周波数は所定範囲内を上
記電圧信号の周期で変動することとなる。
【0014】また、上記直流電源は、上記オン、オフ信
号の周波数よりも低い周波数の交流電源及びこの交流電
源の出力電圧を整流する整流手段からなるものであり、
上記周波数変動手段は、上記交流電源の交流周期に同期
したものである(請求項4)。
【0015】この構成によれば、オン、オフ信号の周波
数よりも低い周波数の交流電源の交流周期に同期して上
記オン、オフ信号の周波数が変動することにより、簡易
な構成で、上記オン、オフ信号の周波数が所定範囲内を
上記交流周期で変動することとなる。
【0016】また、上記周波数変動手段は、上記交流電
源の出力電圧が整流された後のリップルを用いている
(請求項5)。
【0017】この構成によれば、交流電源が整流された
後のリップルを用いることにより、簡易な構成で、上記
オン、オフ信号の周波数が所定範囲内を上記リップルの
周期で変動することとなる。
【0018】また、上記スイッチング手段は、上記スイ
ッチング素子の制御端子に上記オン、オフ信号を繰り返
し出力する他励制御回路である(請求項6)。
【0019】この構成によれば、周波数変動手段により
スイッチング素子の制御端子に出力されるオン、オフ信
号の周波数が変動することとなる。
【0020】また、上記スイッチング手段は、上記トラ
ンスに巻回されたベース巻線を有し、このベース巻線の
誘起電圧からなる上記オン信号を出力するオン信号出力
部と、上記スイッチング素子に流れる電流レベルに応じ
て上記オフ信号を出力するオフ信号出力部とからなる自
励回路である(請求項7)。
【0021】この構成によれば、周波数変動手段により
上記オン、オフ信号の出力タイミングが変動し、これに
よってオン、オフ信号の周波数が変動することとなる。
【0022】
【発明の実施の形態】図1は本発明に係るスイッチング
電源回路の第1実施形態の回路図で、図2は発振回路3
の出力信号V2、他励制御回路2の出力信号V1及びト
ランジスタQ1のオン、オフを示すタイミングチャート
である。
【0023】このスイッチング電源回路は、ブリッジ整
流回路DB及びコンデンサC1からなる整流平滑回路、
トランス1、トランジスタQ1、他励制御回路2及び発
振回路3を備え、入力端子P11,P12間に交流電源
ACが、出力端子P21,P22間に図外の負荷が接続
可能に構成されている。
【0024】上記トランス1は、1次巻線L1及び2次
巻線L2が巻回されてなり、上記他励制御回路2は、出
力端子P1、入力端子P2及びアース端子を有し、上記
発振回路3は、出力端子P3及びアース端子を有する。
【0025】上記入力端子P11,P12間には、ノイ
ズ吸収用のコンデンサC3が接続されるとともに、上記
ブリッジ整流回路DBの入力側が接続されており、この
ブリッジ整流回路DBの整流出力端子P31及びアース
端子P32間には、平滑用のコンデンサC1が接続され
ている。
【0026】上記整流出力端子P31には、1次巻線L
1の一端が接続され、この1次巻線L1の他端には上記
トランジスタQ1のコレクタが接続され、このトランジ
スタQ1のエミッタは上記アース端子P32に、ベース
は上記他励制御回路2の出力端子P1に接続されてい
る。また、上記他励制御回路2の入力端子P2には、上
記発振回路3の出力端子P3が接続されている。
【0027】上記トランス1の2次巻線L2の一端に
は、整流用のダイオードD1のアノードが接続され、こ
のダイオードD1のカソードと上記2次巻線L2の他端
間には、平滑用のコンデンサC2が接続されている。
【0028】上記他励制御回路2は、出力端子P1から
ハイレベル信号及びローレベル信号からなる所定周波数
でパルス状の出力信号V1を出力するもので、この出力
信号V1によってトランジスタQ1のオン、オフが制御
される。上記発振回路3は、図2に示すように、出力端
子P3から電圧レベルが電圧V0を最大とする正弦波状
に変化する出力信号V2を出力するものである。この発
振回路3からの出力信号V2の周波数は、図2に示すよ
うに、トランジスタQ1のオン、オフ周波数よりも低い
値に設定されている。
【0029】そして、他励制御回路2は、図2に示すよ
うに、入力端子P2への入力信号レベルに応じて出力信
号V1の周波数を変動させるようになされており、本実
施形態では、入力端子P2の入力電圧が高くなるに従っ
て出力周波数を低下するように変動させ、これによっ
て、トランジスタQ1のオン、オフ周波数を定常的に変
動させている。
【0030】このとき、ノイズエネルギーは、トランジ
スタQ1のオン、オフ周波数が変動しているので、図3
に示すように、図13に示す従来の場合に比べて周波数
幅が広がることとなるため、一の周波数への集中度合が
緩和され、実質的に低減する。
【0031】このように、トランジスタQ1のオン、オ
フ周波数を定常的に変動させるようにしたので、ノイズ
エネルギーの一の周波数への集中を低減することがで
き、これによって、他の周辺機器に継続的に一定周波数
のノイズが影響せず、緩和されるので、その分誤動作を
生じさせるなどの悪影響を及ぼすのを防止することがで
きる。
【0032】なお、発振回路3は、出力信号V2とし
て、図4に示すように電圧レベルが電圧V0を最大とす
る三角波状に変化する信号を出力するようにしてもよ
い。この場合には、他励制御回路2の出力信号V1は、
図4に示すように、周波数が高レベルから徐々にリニア
に低下するサイクルを繰り返すこととなり、トランジス
タQ1のオン、オフ周波数が出力信号V1に同期して変
動するので、この結果ノイズエネルギーは上記図3と同
様になる。なお、三角波状の出力信号V2は、リニアに
低下するものでもよい。
【0033】また、発振回路3は、出力信号V2とし
て、図5に示すように電圧レベルが電圧V0を最大とす
る方形波状に変化する信号を出力するようにしてもよ
い。この場合には、他励制御回路2の出力信号V1は、
図5に示すように、周波数がf1=1/T1の高レベルの
期間とf2=1/T2の低レベルの期間を交互に繰り返す
こととなる。これによって、ノイズエネルギーは、トラ
ンジスタQ1のオン、オフ周波数に対応して、周波数f
1の整数倍の周波数f1,2f1,…,nf1,…と、周波
数f2の整数倍の周波数f2,2f2,…,nf2,…とに
分布するので、図6に示すように、図13に示す従来の
場合に比べて、一の周波数に対するレベルの集中度合が
低減する。なお、出力信号V2の電圧レベル数は、2以
上であればよい。
【0034】更に、発振回路3は、出力信号V2とし
て、白色雑音のピークを包絡して得られるような電圧レ
ベルがランダムに変化する信号を用いても、発生するノ
イズエネルギーは図3に示すようになる。
【0035】図7は本発明に係るスイッチング電源回路
の第2実施形態の回路図である。なお、第1実施形態と
同一構成要素には同一符号を付し、相違点についてのみ
説明する。
【0036】第2実施形態では、第1実施形態におい
て、発振回路3が省略され、他励制御回路2の入力端子
P2は、ブリッジ整流回路DBの整流出力端子P31に
接続されている。
【0037】すなわち、他励制御回路2の入力端子P2
には、コンデンサC1の平滑性能の点からリップルを含
む直流電圧が入力されている。そして、他励制御回路2
の出力信号V1は、このリップル電圧のレベルに応じ
て、かつその周期に同期してその周波数が変動する。リ
ップルの周波数は、交流電源ACが商用電源であれば5
0又は60Hzであり、一方、出力信号V1は少なくと
もそれ以上の高周波であるから、定常的な周波数の変動
が行える。これによって、トランジスタQ1のオン、オ
フ周波数は上記図2と同様に変動し、発生するノイズエ
ネルギーも上記図3と同様になる。
【0038】図8は本発明に係るスイッチング電源回路
の第3実施形態の回路図である。なお、第1実施形態と
同一構成要素には同一符号を付し、相違点についてのみ
説明する。
【0039】第3実施形態は、第1実施形態の発振回路
3に代えて、トランス1に巻回された3次巻線L3、整
流用のダイオードD2及び平滑用のコンデンサC4を備
えており、3次巻線L3の一端がブリッジ整流回路DB
のアース端子P32に、他端がダイオードD2のアノー
ドに接続され、ダイオードD2のカソードが他励制御回
路2の入力端子P2に接続され、ダイオードD2のカソ
ードとアース端子P32間にコンデンサC4が接続され
ている。
【0040】3次巻線L3には、1次巻線L1への入力
電圧によって電圧が誘起され、この誘起電圧は、ダイオ
ードD2で整流され、1次巻線L1のスイッチングによ
る高周波成分がコンデンサC4で除去されて、交流電源
ACのリップルを含む電圧V2が他励制御回路2の入力
端子P2に入力される。
【0041】このように、上記図7に示す第2実施形態
と同様に、交流電源ACのリップルを用いてトランジス
タQ1のオン、オフ周波数が変動するようにしたので、
ノイズエネルギーを低減することができる。
【0042】なお、1次巻線L1に対する3次巻線L3
の巻数比を1未満にすることにより、第2実施形態の場
合に比べて他励制御回路2への入力電圧を低レベルにす
ることができ、これによって、他励制御回路2の小型化
や低消費電力化を図ることができる。
【0043】図9は本発明に係るスイッチング電源回路
の第4実施形態の回路図である。なお、第3実施形態と
同一構成要素には同一符号を付し、相違点についてのみ
説明する。
【0044】第4実施形態は、第3実施形態の他励制御
回路2に代えて、起動抵抗R1、エミッタ抵抗R2、ベ
ース巻線L4及び制御用のトランジスタQ2などから構
成される自励回路が用いられている。
【0045】上記起動抵抗R1は、整流出力端子P31
とトランジスタQ1のベース間に接続されている。トラ
ンジスタQ1のエミッタとアース端子P32間にエミッ
タ抵抗R2が接続されている。トランジスタQ2は、コ
レクタがトランジスタQ1のベースに、エミッタがアー
ス端子P32に、ベースが抵抗R3を介してトランジス
タQ1のエミッタに、それぞれ接続されている。また、
トランジスタQ2のベースとアース端子P32間に、抵
抗R4が接続されている。
【0046】ベース巻線L4は、一端がアース端子P3
2に、他端が抵抗R5及びコンデンサC5からなる直列
回路を介してトランジスタQ1のベースに接続され、こ
のコンデンサC5には、抵抗R6が並列に接続されてい
る。
【0047】ダイオードD2のカソードは、抵抗R7を
介してトランジスタQ2のベースに接続されている。
【0048】このような回路において、起動抵抗R1に
よりトランジスタQ1にベース電流が供給されてトラン
ジスタQ1がオンし始めると、ベース巻線L3に電圧が
誘起され、この誘起電圧によりコンデンサC5の両端電
圧が持ち上げられてトランジスタQ1に更にベース電流
が供給されて、この結果トランジスタQ1が急激にオン
する。
【0049】次いで、トランジスタQ1のコレクタ電流
によりエミッタ抵抗R2の両端に発生する電圧によって
電圧V1が増大してトランジスタQ2がオンすると、ト
ランジスタQ1へのベース電流の供給が停止し、トラン
ジスタQ1がオフになる。これによって、トランジスタ
Q1がオン、オフを繰り返すようになっている。
【0050】そして、上記図8に示す第3実施形態と同
様に、交流電源ACのリップルを含む電圧V2が、抵抗
R7を介してトランジスタQ2のベースに印加される。
【0051】ここで、電圧V2≒0のときは、電圧V1
はエミッタ抵抗R2の両端電圧のみによって決まるの
で、図10(a)に示すように、エミッタ抵抗R2の抵
抗値で決まるオン時間T1、周期T10でトランジスタ
Q1がオン、オフを繰り返すこととなる。
【0052】一方、電圧V2が所要のレベルのときは、
電圧V1はエミッタ抵抗R2の両端電圧及び電圧V2の
両方によって決まるので、図10(b)に示すように、
オン時間がT2(<T1)に短縮される。オン時間が短
縮されると、電源回路の出力端子P21,P22間に同
一レベルの電圧を出力するためにオフ時間も短縮される
ことになるので、周期もT20(<T10)に短縮され
て、周期T20でトランジスタQ1がオン、オフを繰り
返すこととなる。
【0053】このように、上記図8に示す第3実施形態
と同様に、交流電源ACのリップルを用いてトランジス
タQ1のオン、オフ周波数が変動するようにしたので、
ノイズエネルギーを低減することができる。
【0054】なお、3次巻線L3とベース巻線L4を共
用するようにしてもよい。この場合には、回路構成をよ
り簡素にすることができる。
【0055】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
スイッチング素子をオン、オフさせるオン、オフ信号の
周波数を変動させるようにしたので、スイッチング素子
のオン、オフ時に発生するノイズの一の周波数における
ノイズエネルギーを低減することができ、これによって
他の周辺機器に与える影響を低減することができる。
【0056】また、オン、オフ信号の周波数よりも低い
周波数の発振出力レベルに応じてオン、オフ信号の周波
数を変動させるようにすれば、オン、オフ信号の周波数
を発振周期で所定範囲内において変動させることができ
る。
【0057】また、オン、オフ信号の周波数よりも低い
周波数の交流電源の交流周期に同期して、あるいは交流
電源が整流された後のリップルを用いてオン、オフ信号
の周波数を変動させるようにすれば、別途発振手段等を
要することなく、簡易な構成でノイズエネルギーを低減
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るスイッチング電源回路の第1実施
形態の回路図である。
【図2】発振回路の出力信号V2、他励制御回路の出力
信号V1及びトランジスタQ1のオン、オフを示すタイ
ミングチャートである。
【図3】第1実施形態における周波数に対するノイズエ
ネルギーを示す図である。
【図4】第1実施形態の変形形態における発振回路の出
力信号V2及び他励制御回路の出力信号V1を示すタイ
ミングチャートである。
【図5】第1実施形態の別の変形形態における発振回路
の出力信号V2及び他励制御回路の出力信号V1を示す
タイミングチャートである。
【図6】図5の変形形態における周波数に対するノイズ
エネルギーを示す図である。
【図7】本発明に係るスイッチング電源回路の第2実施
形態の回路図である。
【図8】本発明に係るスイッチング電源回路の第3実施
形態の回路図である。
【図9】本発明に係るスイッチング電源回路の第4実施
形態の回路図である。
【図10】図9の電圧V1の波形図で、(a)は電圧V
2≒0の場合、(b)は電圧V2が所要のレベルの場合
を示している。
【図11】従来のスイッチング電源回路の回路図であ
る。
【図12】図11における他励制御回路の出力信号V1
1及びトランジスタQ1のオン、オフを示すタイミング
チャートである。
【図13】図11のスイッチング電源回路における周波
数に対するノイズエネルギーを示す図である。
【符号の説明】 1 トランス 2 他励制御回路(スイッチング手段) 3 発振回路(周波数変動手段、発振手段) AC 交流電源 DB ブリッジ整流回路(整流手段) C1〜C4 コンデンサ D1,D2 ダイオード L1 1次巻線 L2 2次巻線 L3 3次巻線 L4 ベース巻線 Q1 トランジスタ(スイッチング素子) Q2 トランジスタ R1〜R7 抵抗

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 直流電源と、この直流電源に接続された
    トランスの1次巻線及びスイッチング素子からなる直列
    回路と、このスイッチング素子をオン、オフさせるオ
    ン、オフ信号を繰り返し出力するスイッチング手段と、
    上記トランスの2次巻線とを備え、上記スイッチング素
    子のオン、オフにより上記1次巻線への直流入力をスイ
    ッチングさせて得られる上記2次巻線の誘起電圧を出力
    するようにしたスイッチング電源回路において、上記ス
    イッチング手段が出力する上記オン、オフ信号の周波数
    を変動させる周波数変動手段を備えたことを特徴とする
    スイッチング電源回路。
  2. 【請求項2】 上記周波数変動手段は、上記オン、オフ
    信号の周波数よりも低い周波数で発振する発振手段から
    なり、この発振出力レベルに応じて上記オン、オフ信号
    の周波数を変動させるものであることを特徴とする請求
    項1記載のスイッチング電源回路。
  3. 【請求項3】 上記発振手段は、レベルが周期的に変動
    する電圧信号を発振出力するものであることを特徴とす
    る請求項2記載のスイッチング電源回路。
  4. 【請求項4】 上記直流電源は、上記オン、オフ信号の
    周波数よりも低い周波数の交流電源及びこの交流電源の
    出力電圧を整流する整流手段からなるものであり、上記
    周波数変動手段は、上記交流電源の交流周期に同期した
    ものであることを特徴とする請求項1記載のスイッチン
    グ電源回路。
  5. 【請求項5】 上記周波数変動手段は、上記交流電源の
    出力電圧が整流された後のリップルを用いていることを
    特徴とする請求項4記載のスイッチング電源回路。
  6. 【請求項6】 上記スイッチング手段は、上記スイッチ
    ング素子の制御端子に上記オン、オフ信号を繰り返し出
    力する他励制御回路であることを特徴とする請求項1記
    載のスイッチング電源回路。
  7. 【請求項7】 上記スイッチング手段は、上記トランス
    に巻回されたベース巻線を有し、このベース巻線の誘起
    電圧からなる上記オン信号を出力するオン信号出力部
    と、上記スイッチング素子に流れる電流レベルに応じて
    上記オフ信号を出力するオフ信号出力部とからなる自励
    回路であることを特徴とする請求項1記載のスイッチン
    グ電源回路。
JP33685695A 1995-12-25 1995-12-25 スイッチング電源回路 Pending JPH09182423A (ja)

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