JPH0917634A - 積層型インダクタ - Google Patents

積層型インダクタ

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Publication number
JPH0917634A
JPH0917634A JP7162369A JP16236995A JPH0917634A JP H0917634 A JPH0917634 A JP H0917634A JP 7162369 A JP7162369 A JP 7162369A JP 16236995 A JP16236995 A JP 16236995A JP H0917634 A JPH0917634 A JP H0917634A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
coil
coil conductor
dielectric constant
insulating film
low dielectric
Prior art date
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Pending
Application number
JP7162369A
Other languages
English (en)
Inventor
Shingo Okuyama
晋吾 奥山
Masatoshi Arishiro
政利 有城
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Murata Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Murata Manufacturing Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Murata Manufacturing Co Ltd filed Critical Murata Manufacturing Co Ltd
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Publication of JPH0917634A publication Critical patent/JPH0917634A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 インダクタンス値が大きく、かつQ特性が優
れた小型の積層型インダクタを得る。 【構成】 絶縁性基板1の上面にコイル導体2,3及び
低誘電率絶縁膜8をフォトリソグラフィの手段にて交互
に形成する。低誘電率絶縁膜8の材料としては、ポリイ
ミド樹脂等が使用される。コイル導体2,3は、低誘電
率絶縁膜8に設けた窓8aを介して電気的に直列に接続
され、コイルを構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、積層型インダクタ、特
に、高周波空芯コイル等として使用される積層型インダ
クタに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のインダクタとしては、図
15に示すように、絶縁性基板70の上面に渦巻状コイ
ル導体71を設けたものが知られている。このコイル導
体71の一方の端部71aは絶縁性基板70の左端部に
設けた外部電極76に電気的に接続している。他方の端
部71bは、引出し電極73を介して、絶縁性基板70
の右端部に設けた外部電極77に電気的に接続してい
る。引出し電極73は絶縁被膜72を介してコイル導体
71と交差している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来のインダクタにあ
っては、絶縁性基板71のサイズを大きくすることな
く、インダクタンス値を大きくする場合、コイル導体7
1の線幅を細くして巻回数を多くする必要がある。とこ
ろが、線幅を細くすると、コイル導体の抵抗が大きくな
り、高周波域でのインダクタのQ特性が悪くなるという
問題点があった。
【0004】そこで、本発明の目的は、インダクタンス
値が大きく、かつQ特性が優れた小型の積層型インダク
タを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】以上の目的を達成するた
め、絶縁性基板の表面に、フォトリソグラフィの手段に
てそれぞれ形成したコイル導体と低誘電率絶縁膜とを交
互に積層し、前記低誘電率絶縁膜に設けた窓部にて前記
コイル導体相互が層間接続していることを特徴とする。
【0006】
【作用】以上の構成により、コイル導体は絶縁性基板上
に積層され、各コイル導体は低誘電率絶縁膜に設けた窓
部にて電気的に直列に接続されコイルを構成する。構成
されたコイルは、インダクタンス値を大きくする場合、
コイル導体の積層数を多くしてコイルの線長を長くすれ
ばよく、線幅を細くしたり、絶縁性基板を大きくしたり
する必要がなくなる。
【0007】
【実施例】以下、本発明に係る積層型インダクタの実施
例について、その製造方法と共に添付図面を参照して説
明する。 [第1実施例、図1〜図6]図1に示すように、絶縁性
基板1の上面にコイル導体2を形成する。コイル導体2
の一方の端部2aは絶縁性基板1の左辺に露出してい
る。コイル導体2はフォトリソグラフィの手段にて形成
されている。すなわち、スパッタリング、蒸着等のドラ
イメッキ方法等にてAg,Au,Cu等の金属膜を絶縁
性基板1の上面全面に形成する。次に、金属膜表面に感
光性レジスト膜を塗布、乾燥した後、この感光性レジス
ト膜にマスクフィルムを当てて所望の部分を露光する。
次に、感光性レジスト膜を現像し、金属膜の不要な部分
を感光性レジスト膜から露出させる。次に、この露出し
た部分の金属膜をエッチングにて除去した後、感光性レ
ジスト膜を剥離して所望のコイル導体2を形成する。
【0008】次に、図2に示すように、絶縁性基板1の
上面にフォトリソグラフィの手段にて低誘電率絶縁膜8
を形成する。この低誘電率絶縁膜8は、コイル導体2の
他方の端部2bを露出させるための窓部8aを有してい
る。低誘電率絶縁膜8の材料としては、ポリイミド樹脂
等が採用される。さらに、図3に示すように、低誘電率
絶縁膜8の上面にコイル導体3をフォトリソグラフィの
手段にて形成する。コイル導体3の一方の端部3aは、
窓部8aに露出しているコイル導体2の端部2bに電気
的に接続している。
【0009】次に、図4に示すように、絶縁性基板1の
上面にフォトリソグラフィの手段にて低誘電率絶縁膜9
を形成する。この低誘電率絶縁膜9は、コイル導体3の
他方の端部3bを露出させるための窓部9aを有してい
る。さらに、図5に示すように、低誘電率絶縁膜9の上
面にコイル導体4をフォトリソグラフィの手段にて形成
する。コイル導体4の一方の端部4aは、窓部9aに露
出しているコイル導体3の端部3bに電気的に接続して
いる。コイル導体4の他方の端部4bは絶縁性基板1の
右辺に露出している。
【0010】次に、図6に示すように、絶縁性基板1の
左右の両端部に外部電極15,16をスパッタリング、
蒸着あるいは印刷焼付等にて形成する。外部電極15は
コイル導体2の端部2aに電気的に接続し、外部電極1
6はコイル導体4の端部4bに電気的に接続している。
【0011】こうして得られた積層型インダクタは、コ
イル導体2〜4相互が、低誘電率絶縁膜8,9にそれぞ
れ設けた窓部8a,9aにて電気的に直列に接続され、
コイルを構成する。このコイルは、そのインダクタンス
値を大きくするには、コイル導体の積層数を多くしてコ
イルの線長を長くすればよく、線幅を細くしたり、絶縁
性基板1を大きくしたりする必要はない。従って、Q特
性が良く、かつ小型の積層型インダクタンスが得られ
る。また、低誘電率絶縁膜8,9を使用しているので、
コイル導体2〜4が重なって形成されたとしても、その
間の浮遊容量を小さくすることができ、自己共振周波数
の向上を図ることができる。さらに、コイル導体2〜4
をフォトリソグラフィの手段にて形成しているので、線
幅の仕上がり精度が高く、コイルのインダクタンス値の
狭偏差化が可能となる。
【0012】[第2実施例、図7〜図13]図7に示す
ように、絶縁性基板21の上面に渦巻状コイル導体22
をフォトリソグラフィの手段にて形成する。コイル導体
22の一方の端部22aは絶縁性基板21の左辺に露出
している。次に、図8に示すように、絶縁性基板21の
上面にフォトリソグラフィの手段にて低誘電率絶縁膜2
8を形成する。この低誘電率絶縁膜28は、コイル導体
22の他方の端部22bを露出させるための窓部28a
を有している。次に、低誘電率絶縁膜28の上面にコイ
ル導体23をフォトリソグラフィの手段にて形成する。
コイル導体23の一方の端部23aは、窓部28aに露
出しているコイル導体22の端部22bに電気的に接続
している。
【0013】次に、図9に示すように、絶縁性基板21
の上面にフォトリソグラフィの手段にて低誘電率絶縁膜
29を形成する。この低誘電率絶縁膜29は、コイル導
体23の他方の端部23bを露出させるための窓部29
aを有している。次に、図10に示すように、低誘電率
絶縁膜29の上面に渦巻状コイル導体24をフォトリソ
グラフィの手段にて形成する。コイル導体24の一方の
端部24aは、窓部29aに露出しているコイル導体2
3の端部23bに電気的に接続している。
【0014】次に、図11に示すように、絶縁性基板2
1の上面にフォトリソグラフィの手段にて低誘電率絶縁
膜30を形成する。この低誘電率絶縁膜30はコイル導
体24の他方の端部24bを露出させるための窓部30
aを有している。次に、図12に示すように、低誘電率
絶縁膜30の上面にコイル導体25をフォトリソグラフ
ィの手段にて形成する。コイル導体25の一方の端部2
5aは、窓部30aに露出しているコイル導体24の端
部24bに電気的に接続している。コイル導体25の他
方の端部25bは絶縁性基板21の右辺に露出してい
る。
【0015】さらに、絶縁性基板21の左右の両端部に
外部電極35,36をスパッタリング、蒸着あるいは印
刷焼付等にて形成する。外部電極35はコイル導体22
の端部22aに電気的に接続し、外部電極36はコイル
導体25の端部25bに電気的に接続している。コイル
導体22〜25は、低誘電率絶縁膜28,29,30に
それぞれ設けた窓部28a,29a,30aにて電気的
に直列に接続され、コイルを構成する。
【0016】図13はこうして得られた積層型インダク
タの断面図であって、コイル導体22と24が厚み方向
に略対向して配設されている。この積層型インダクタは
前記第1実施例の積層型インダクタと同様の作用効果を
奏する。
【0017】[第3実施例、図14]図14に示すよう
に、第3実施例の積層型インダクタは、コイル導体22
と24が厚み方向に対して垂直な方向にずれていること
以外は、前記第2実施例の積層型インダクタと略同様の
ものであり、同一部品及び同一部分には同じ符号を付し
ている。コイル導体22と24をずらせることによっ
て、コイル導体22と24の間に発生する浮遊容量を更
に抑えることができ、第2実施例の積層型インダクタの
作用効果に加えて、高周波特性をより向上させることが
できる。
【0018】[他の実施例]なお、本発明に係る積層型
インダクタは前記実施例に限定するものではなく、その
要旨の範囲内で種々に変更することができる。特に、コ
イル導体の形状、層数等は任意であって、仕様に合わせ
て種々に変更される。また、各実施例の積層型インダク
タにおいて、最外層のコイル導体の表面を絶縁層で覆う
ようなことも任意に行ない得る。
【0019】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、本発明に
よれば、絶縁性基板上にフォトリソグラフィの手段にて
コイル導体と低誘電率絶縁膜を交互に積層し、各コイル
導体が低誘電率絶縁膜に設けた窓部にて電気的に直列に
接続してコイルを構成するので、インダクタンス値を大
きくする場合、コイル導体の積層数を多くしてコイルの
線長を長くすればよく、従来のように線幅を細くする必
要がない。この結果、インダクタンス値が大きく、かつ
Q特性が優れた小型の積層型インダクタが得られる。
【0020】また、低誘電率絶縁膜を使用することによ
り、コイル導体間の浮遊容量を小さくすることができ、
自己共振周波数の向上を図ることができる。さらに、隣
接するコイル導体を厚み方向に対して垂直な方向にずら
せて配置することにより、コイル導体間に発生する浮遊
容量を更に抑えることができ、高周波特性をより向上さ
せることができる。
【0021】また、コイル導体をフォトリソグラフィの
手段にて形成しているので、線幅の仕上がり精度が高
く、コイルのインダクタンス値の狭偏差化が可能とな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る積層型インダクタの第1実施例の
製造手順を示す斜視図。
【図2】図1に続く製造手順を示す斜視図。
【図3】図2に続く製造手順を示す斜視図。
【図4】図3に続く製造手順を示す斜視図。
【図5】図4に続く製造手順を示す斜視図。
【図6】第1実施例の積層型インダクタの外観を示す斜
視図。
【図7】本発明に係る積層型インダクタの第2実施例の
製造手順を示す斜視図。
【図8】図7に続く製造手順を示す斜視図。
【図9】図8に続く製造手順を示す斜視図。
【図10】図9に続く製造手順を示す斜視図。
【図11】図10に続く製造手順を示す斜視図。
【図12】第2実施例の積層型インダクタの外観を示す
斜視図。
【図13】図12のXIII−XIII断面図。
【図14】本発明に係る積層型インダクタの第3実施例
を示す断面図。
【図15】従来の積層型インダクタの外観を示す斜視
図。
【符号の説明】
1…絶縁性基板 2,3,4…コイル導体 8,9…低誘電率絶縁膜 8a,9a…窓部 21…絶縁性基板 22,23,24,25…コイル導体 28,29,30…低誘電率絶縁膜 28a,29a,30a…窓部

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 絶縁性基板の表面に、フォトリソグラフ
    ィの手段にてそれぞれ形成したコイル導体と低誘電率絶
    縁膜とを交互に積層し、前記低誘電率絶縁膜に設けた窓
    部にて前記コイル導体相互が層間接続していることを特
    徴とする積層型インダクタ。
JP7162369A 1995-06-28 1995-06-28 積層型インダクタ Pending JPH0917634A (ja)

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JP7162369A JPH0917634A (ja) 1995-06-28 1995-06-28 積層型インダクタ

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JP7162369A JPH0917634A (ja) 1995-06-28 1995-06-28 積層型インダクタ

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ID=15753268

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