JPH09174749A - 透明導電性フィルム - Google Patents

透明導電性フィルム

Info

Publication number
JPH09174749A
JPH09174749A JP7342246A JP34224695A JPH09174749A JP H09174749 A JPH09174749 A JP H09174749A JP 7342246 A JP7342246 A JP 7342246A JP 34224695 A JP34224695 A JP 34224695A JP H09174749 A JPH09174749 A JP H09174749A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
film
thickness
laminated
ito film
ito
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP7342246A
Other languages
English (en)
Inventor
Hironori Maruyama
宏典 丸山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Bakelite Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Bakelite Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Bakelite Co Ltd filed Critical Sumitomo Bakelite Co Ltd
Priority to JP7342246A priority Critical patent/JPH09174749A/ja
Publication of JPH09174749A publication Critical patent/JPH09174749A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Laminated Bodies (AREA)
  • Coating Of Shaped Articles Made Of Macromolecular Substances (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ITO膜の比抵抗を下げることにより膜厚を
薄くし透明性や耐久性を損なわずにエッチング性の向上
をはかることで、液晶ディスプレイ等に適した電極材料
を提供することにある。 【解決手段】 高分子からなるフィルム上に厚さ50〜10
0Åの酸化インジウムを主成分とする膜を積層し、さら
にその上にトータル厚さが300〜1600Åになるように酸
化インジウムを主成分とする膜を積層してなる透明導電
性フィルムである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は液晶ディスプレイ等
に用いられる透明導電性フィルムに関し、詳しくは高分
子フィルム上に厚さの異なる2層の酸化インジウムを主
成分とする透明導電膜を積層してなる透明導電性フィル
ムに関する。
【0002】
【従来の技術】酸化インジウムを主成分とする膜(以下
ITO膜と記す)からなる透明導電性フィルムは、高導
電性、高透明性の特性を活かし、液晶ディスプレイ等の
電極材料として広く用いられている。これらの電極材料
では多くの場合エッチング処理を伴うので、良好なエッ
チング特性が求められると同時に液晶ディスプレイ等の
組立工程に耐えうる高い耐久性能も求められている。使
用する高分子フィルムとしてはポリエーテルサルホン、
ポリカーボネート等が、液晶ディスプレイ用途として適
切な光学特性を有しているので好ましい。また、ITO
膜の成膜には真空蒸着、スパッタリング、イオンプレー
ティング法などが有るが、良好な膜特性が得られるとい
う点で一般的にはスパッタリング法が用いられている。
しかし、これらの方法によるITO膜の成膜は真空中で
行われるため、成膜時に高分子フィルムよりガスが発生
し、その影響で成膜したITO膜の比抵抗が高くなると
いう問題がある。よって低抵抗なITO膜を成膜すると
なると、ITO膜厚が2000Å近くになり、ITO膜厚の
増加に従って透明性が悪くなりかつエッチングも困難に
なってくる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、IT
O膜の比抵抗を下げることにより膜厚を薄くし透明性や
耐久性を損なわずにエッチング性の向上をはかること
で、液晶ディスプレイ等に適した電極材料を提供するこ
とにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】高分子からなるフィルム
上に厚さ50〜100Åの酸化インジウムを主成分とする膜
を積層し、さらにその上にトータル厚さが300〜1600Å
になるように酸化インジウムを主成分とする膜を積層し
た透明導電性フィルム。
【0005】
【発明の実施の形態】真空中におけるITO膜の成膜に
おいて、一度にITO膜を成膜すると、フィルムから出
てくるガスによって比抵抗が高くなる。これを防ぐた
め、フィルム上に厚さ50〜100Åの酸化インジウムを主
成分とする膜を積層し(ITO膜下層)、さらにその上
に厚さ250〜1500Åの酸化インジウムを主成分とする膜
を積層する(ITO膜上層)ことによって、ITO膜上
層を成膜するときにフィルムから出てくるガスを下層の
ITO膜が減少させ、上層のITO膜の比抵抗が高くな
ることを阻止できる。同じシート抵抗値を狙うならば比
抵抗の低い方が膜厚を薄くできるので、この薄い膜厚に
より透明性およびエッチング性の良好なITO膜が得ら
れることになる。
【0006】ITO膜下層の厚みが50〜100Åなのは、5
0Å以下だとフィルムからのガスを押さえる効果が無
い。下層は比抵抗の高い膜なので、ガス防止効果の有る
範囲で出来るだけ薄い膜の方がよい。また、100Åを越
えるとそれ以上のガス防止効果の向上は期待できないの
で100Å以下が望ましい。よって、下層は50〜100Åの範
囲内でなければ、本発明の意図するところの十分な効果
は望めない。また、トータル厚みが300Å以上でなけれ
ば本発明の効果は発揮できないので上層は250Å以上が
望ましく、トータル厚みが2000Å近くなると光線透過率
の低下や液晶用途としてパターン加工した場合にパター
ンが見えてしまうなどの光学的問題が発生するため1600
Å以下が望ましい。
【0007】
【実施例】
<実施例1>本発明の実施例としては幅300mm、厚さ100
μmのポリエーテルサルホンフィルムを図3で示すDC
マグネトロンスパッタリング装置にセットした。真空ポ
ンプ(5)で真空槽(1)内を減圧し、5×10-6mbar台まで排
気した。その後、アルゴンと酸素の混合ガス(Ar:O2=
5:1)を導入し、真空度を6×10-3mbarに保った。また、
基板温度をを50℃に保ちつつ、ITOターゲット(相対密度
90%)を用いて反応性スパッタリングを行い膜厚が60Å
になるようにフィルム速度を調整した。その後さらに同
スパッタ装置を用いて同一条件にてトータル厚さ500Å
のITO膜の成膜を行った。このときのシート抵抗値は
100Ω/□だった。ITO膜厚は簡易エッチングを行い
精密段差計にて確認した。 <実施例2>幅300mm、厚さ100μmのポリエーテルサル
ホンフィルム上にスパッタリング装置を用いて実施例1
と同一条件にて下層の厚さが60Å、トータルの膜厚が15
00ÅのITO膜を成膜した。このときのシート抵抗値は
36Ω/□だった。 <実施例3>幅300mm、厚さ100μmのポリエーテルサル
ホンフィルム上にスパッタリング装置を用いて実施例1
と同一条件にて下層の厚さが90Å、トータルの膜厚が15
00ÅのITO膜を成膜した。このときのシート抵抗値は
34Ω/□だった。
【0008】<比較例1>幅300mm、厚さ100μmのポリ
エーテルサルホンフィルム上にスパッタリング装置を用
いて実施例1と同一条件にて厚さ500ÅのITO膜を一
度に成膜した。このときのシート抵抗値は160Ω/□だ
った。 <比較例2>幅300mm、厚さ100μmのポリエーテルサル
ホンフィルム上にスパッタリング装置を用いて実施例1
と同一条件にて厚さ1500ÅのITO膜を一度に成膜し
た。このときのシート抵抗値は75Ω/□だった。 <比較例3>幅300mm、厚さ100μmのポリエーテルサル
ホンフィルム上にスパッタリング装置を用いて実施例1
と同一条件にて下層の厚さが20Å、トータルの膜厚が15
00ÅのITO膜を成膜した。このときのシート抵抗値は
70Ω/□だった。 <比較例4>幅300mm、厚さ100μmのポリエーテルサル
ホンフィルム上にスパッタリング装置を用いて実施例1
と同一条件にて下層の厚さが150Å、トータルの膜厚が5
00ÅのITO膜を成膜した。このときのシート抵抗値は
145Ω/□だった。 <比較例5>幅300mm、厚さ100μmのポリエーテルサル
ホンフィルム上にスパッタリング装置を用いて実施例1
と同一条件にて下層の厚さが90Å、トータルの膜厚が30
00ÅのITO膜を成膜した。このときのシート抵抗値は
35Ω/□だった。
【0009】実施例と比較例によるITO膜の評価結果
を表1に示す。
【表1】
【0010】評価方法は次のとおりである。 ・比抵抗はシート抵抗とITO膜厚からの計算値。 ・シート抵抗は2極探針測定によるもの。 ・ITO膜厚は簡易エッチング後に精密段差計にて測定
したもの。 ・光線透過率は分光透過率計にて測定したもの。 ・エッチング性はITO膜が溶けて導電性の無くなるま
での時間。
【0011】
【発明の効果】本発明に従うと、比抵抗の低い膜が得ら
れ液晶ディスプレイ等に適した実用特性を持った電極材
料を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の層構成を示す。
【図2】従来品および比較例の層構成を示す。
【図3】実施例、比較例に用いたスパッタリング装置の
構成図。
【符号の説明】
1.ITO膜上層 1A.ITO膜 2.ITO膜下層 3.フィルム基板 4.真空槽 5.ターゲット 6.巻出しロール 7.巻取りロール 8.蒸着ドラム 9.フィルム基板 10.真空ポンプ 11.スパッタ電源 12.アルゴンガスボンベ 13.酸素ボンベ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 高分子からなるフィルム上に厚さ50〜10
    0Åの酸化インジウムを主成分とする膜を積層し、さら
    にその上にトータル厚さが300〜1600Åになるように酸
    化インジウムを主成分とする膜を積層したことを特徴と
    する透明導電性フィルム。
JP7342246A 1995-12-28 1995-12-28 透明導電性フィルム Pending JPH09174749A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7342246A JPH09174749A (ja) 1995-12-28 1995-12-28 透明導電性フィルム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7342246A JPH09174749A (ja) 1995-12-28 1995-12-28 透明導電性フィルム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH09174749A true JPH09174749A (ja) 1997-07-08

Family

ID=18352243

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7342246A Pending JPH09174749A (ja) 1995-12-28 1995-12-28 透明導電性フィルム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH09174749A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR20070084121A (ko) 도전막 부착 기체 및 그 제조 방법
JP2509215B2 (ja) 反射防止能を有する透明導電性フイルム
JP3257913B2 (ja) 透明電極
JPH06136159A (ja) 透明導電性フィルムおよびその製造法
JP2003533890A (ja) 電極を作製するためのエッチング方法
JPH0957892A (ja) 透明導電性積層体
JP3176812B2 (ja) 透明導電性フィルム
JP3501820B2 (ja) 屈曲性に優れた透明導電性フィルム
JP4842416B2 (ja) 透明導電薄膜付きフィルムおよびその製造方法
JPH09174749A (ja) 透明導電性フィルム
JP3684720B2 (ja) 液晶ディスプレイ用透明導電基板および透明電極形成方法
JPH09226046A (ja) 透明導電性積層体及びその製造方法
JP3654841B2 (ja) 透明導電性フィルムおよびその製造方法
JP3489844B2 (ja) 透明導電性フィルムおよびその製造方法
JP2000192237A (ja) 高透明ガスバリア性フィルムの製造方法
JPH06160876A (ja) 透明電極板及びその製造方法
JPH0874033A (ja) 液晶表示用電極
JP3369728B2 (ja) 積層型透明導電基材
JP3501819B2 (ja) 平坦性に優れた透明導電性フィルム
JPH08132554A (ja) 透明導電性フィルム
JPH11262968A (ja) 透明導電膜
JP3334922B2 (ja) ガスバリアー性高分子フィルムおよびその製造方法
JPS63202890A (ja) 透明導電性薄膜
JP3197623B2 (ja) 透明導電性薄膜の形成方法
JPH07146480A (ja) 透明導電膜付きカラーフィルター基板の製造方法