JPH09170484A - 内燃機関の異常検出装置 - Google Patents

内燃機関の異常検出装置

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JPH09170484A
JPH09170484A JP33169195A JP33169195A JPH09170484A JP H09170484 A JPH09170484 A JP H09170484A JP 33169195 A JP33169195 A JP 33169195A JP 33169195 A JP33169195 A JP 33169195A JP H09170484 A JPH09170484 A JP H09170484A
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聡 小池
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宣朗 槻田
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一男 田中
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  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)
  • Combined Controls Of Internal Combustion Engines (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 カム軸センサから入力される基準信号にノイ
ズが重畳した場合でも、異常を検出することができるよ
うにする。 【解決手段】 クランク軸センサからのクランク角信号
の入力回数をクランク角信号カウンタCNで計数すると
共に、カム軸センサからの基準信号の入力回数を基準信
号カウンタCGで計数する。そして、基準信号カウンタ
CGが0から1になるタイミング以外の基準信号の入力
タイミングt1 で、クランク角信号カウンタCNを所定
の判定値KCN(=12)と比較し、CN≠KCNの時
に異常ありと判定し、異常フラグXDPOS=1とす
る。この場合には、クランク角信号カウンタCN及び基
準信号カウンタCGを共に0にクリアする。その後、正
規の基準信号が入力されるタイミングt2 では、基準信
号カウンタCNが0から1になるため、上述した異常判
定が行われず、XDPOS=1に維持される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、内燃機関(エンジ
ン)の回転状態を検出するシステムの異常を検出する内
燃機関の異常検出装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、4サイクルエンジンでは、クラ
ンク軸の2回転で吸気から排気までの全行程が終了し、
その間にクランク軸の2回転でカム軸が1回転する。そ
して、エンジン回転中は、クランク軸側に設けたクラン
ク軸センサから所定クランク角毎にクランク角信号(パ
ルス信号)を出力すると共に、カム軸側に設けたカム軸
センサからカム軸の1回転(クランク軸の2回転)につ
き1回の割合で基準信号を出力し、この基準信号により
クランク軸の基準位置(例えば特定気筒の上死点)を検
出する。更に、この基準信号を基準にしてクランク軸セ
ンサから出力されるクランク角信号を計数することで、
クランク角を検出し、それによって気筒判別して、点火
時期制御、燃料噴射制御を行うようになっている。
【0003】従って、クランク角信号と基準信号のいず
れの信号が異常になっても、正しいクランク角を検出す
ることができず、正常なエンジン制御を行うことができ
ない。このため、クランク角信号と基準信号のいずれか
が異常になった場合には、その異常を直ちに検出してフ
ェールセーフ処置等を行う必要があり、そのための異常
検出装置が従来より種々提案されている。
【0004】例えば、特開昭63−61754号公報に
は、クランク軸センサから基準信号が出力されてから次
に基準信号が出力されるまでの間に出力されるクランク
角信号を計数し、その計数値を所定の判定値と比較する
ことで、クランク角信号の異常の有無を判定する装置が
開示されている。しかし、この装置は、基準信号が正し
く出力されていることを前提にしてクランク角信号の異
常のみを検出することができるだけであり、基準信号の
異常は全く検出できない。
【0005】そこで、この欠点を解消するため、特公昭
63−45044号公報では、クランク角信号と基準信
号とを用いてこれら2つの信号間で相互に異常の有無を
監視する方法が提案されている。すなわち、この装置で
は、1つの基準信号入力後に次の基準信号が入力される
までにクランク角信号が全く入力されなかった場合には
クランク角信号に異常があると判定し、1つの基準信号
入力後にクランク角信号の計数値が所定数に達するまで
に次の基準信号が入力されなかった場合には基準信号に
異常があると判定するようにしている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記異
常検出装置では、1つの基準信号入力後にクランク角信
号の計数値が所定数に達するまでに次の基準信号が入力
されることを正常判定条件とし、この条件を満たすか否
かで基準信号が正常か異常かを判別するため、例えば基
準信号ラインにノイズが混入し、次の正規の基準信号が
入力される前にノイズ(偽の基準信号)が入力された場
合でも、上述した正常判定条件を満たしてしまい、異常
を検出することができない。
【0007】本発明はこのような事情を考慮してなされ
たものであり、従ってその目的は、基準信号ラインにノ
イズが混入した場合でも、その異常を検出することがで
きて、異常検出の信頼性を向上することができる内燃機
関の異常検出装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の請求項1の内燃機関の異常検出装置におい
ては、クランク軸回転検出手段からのクランク角信号の
入力回数をクランク角信号計数手段により計数し、第1
の異常判定手段は、カム軸回転検出手段からの基準信号
の入力タイミング時に前記クランク角信号計数手段によ
るクランク角信号の入力回数の計数値を所定の判定値と
比較して両者が不一致のときに異常ありと判定する。つ
まり、例えば基準信号ラインにノイズが混入し、次の正
規の基準信号が入力される前にノイズ(偽の基準信号)
が入力された場合には、その入力タイミング時における
クランク角信号の入力回数の計数値が所定の判定値と不
一致となり、異常ありと判定される。これにより、基準
信号ラインにノイズが混入した場合でも異常を検出する
ことができて、異常検出の信頼性を向上することができ
る。
【0009】この場合、前記所定の判定値は、請求項2
のように、クランク軸が2回転する間のクランク角信号
の入力回数に設定すれば良い。これは、クランク軸が2
回転する間に、カム軸が1回転してカム軸回転検出手段
から基準信号が1個出力されるためである(換言すれ
ば、1つの基準信号入力後に次の正規の基準信号が入力
されるまでにクランク軸が2回転するためである)。
【0010】更に、請求項3では、クランク軸回転検出
手段からのクランク角信号の入力タイミング時に、前記
クランク角信号計数手段によるクランク角信号の入力回
数の計数値を前記所定の判定値と比較して前記計数値が
前記所定の判定値より大きいときに異常ありと判定する
第2の異常判定手段を備えている。この構成により、例
えば、カム軸回転検出手段の故障や基準信号ラインの断
線等により基準信号が入力されなくなった場合には、ク
ランク角信号計数手段によるクランク角信号の入力回数
の計数値が所定の判定値を越えた時点(つまり前回の基
準信号入力時からクランク軸が2回転以上した時点)で
異常ありと判定され、基準信号が入力されない異常も検
出される。
【0011】また、請求項4では、カム軸回転検出手段
からの基準信号の入力回数を基準信号計数手段により計
数し、内燃機関の始動の際の初期化処理で前記基準信号
計数手段の計数値を初期値にリセットし、且つ前記クラ
ンク角信号計数手段によるクランク角信号の入力回数の
計数値が前記所定の判定値より大きいと前記第2の異常
判定手段により判定されたときにも前記基準信号計数手
段の計数値を初期値にリセットする。これにより、基準
信号計数手段の直前の計数値が初期値であるか否かによ
って次の基準信号の入力タイミング時のクランク角信号
の入力回数の計数値がクランク軸の2回転分に相当する
値であるか否かを判別できる。
【0012】更に、請求項5では、前記基準信号計数手
段は、前記初期値を0として前記基準信号の入力回数を
計数し、その計数値が2を越えると計数値を1に戻す。
これにより、正常な基準信号が入力されている間は、基
準信号計数手段の計数値が、1→2→1→2→1→……
のように変化する。
【0013】この基準信号計数手段の計数特性を利用
し、請求項6では、前記第1の異常判定手段は、前記カ
ム軸回転検出手段からの基準信号の入力タイミングのう
ち、前記基準信号計数手段の計数値が0から1となるタ
イミング以外の基準信号の入力タイミングで前記異常の
判定を行う。つまり、基準信号計数手段の計数値が0に
初期化される位置は、正規の基準信号が出力される位置
ではないので、基準信号計数手段の計数値が0に初期化
されてから1になるまでの間に、クランク軸がどの程度
回転するかは不明であり、異常判定を行うことができな
い。そこで、請求項6では、基準信号計数手段の計数値
が0から1となるタイミング以外の基準信号の入力タイ
ミングで、前記第1の異常判定手段により異常の判定を
行う。これにより、クランク軸が2回転する毎に異常の
判定を行うことができる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を図面
に基づいて説明する。まず、図1に基づいてエンジン制
御システム全体の概略構成を説明する。内燃機関である
エンジン11の吸気管13の上流側にはエアフローメー
タ14が設けられ、このエアフローメータ14で測定し
た吸入空気量がポテンショメータ15で電圧信号に変換
されて出力される。また、エアフローメータ14の下流
側には、吸気温を検出する吸気温センサ16と、スロッ
トルバルブ17とが設けられている。また、スロットル
バルブ17を通過した吸入空気を各気筒に導入する吸気
マニホールド12には、燃料を噴射するインジェクタ1
9が設けられている。
【0015】一方、エンジン11の排気管21には、排
出ガスの空燃比を検出する空燃比センサ22と排出ガス
浄化用の三元触媒23が設けられている。また、エンジ
ン11を冷却するウォータジャケット24には、冷却水
温を検出する水温センサ25が取り付けられている。ま
た、エンジン11の各気筒の点火プラグ26に高圧電流
を配給するディストリビュータ27には、イグニッショ
ンコイル28の高圧二次電流が供給される。
【0016】エンジン11のクランク軸31には、クラ
ンク角検出用のシグナルロータ32が取着され、このシ
グナルロータ32の外周に例えば電磁ピックアップ式の
クランク軸センサ33(クランク軸回転検出手段)が対
向するように配置されている。上記シグナルロータ32
の外周には、気筒数(本実施形態では6気筒)と等しい
個数の突起32aが等間隔で形成され、クランク軸31
の回転に伴い、突起32aがクランク軸センサ33に対
向する毎にクランク軸センサ33内の検出コイル(図示
せず)で突起32aが検出され、クランク軸センサ33
からパルス信号がクランク角信号として出力される。
【0017】また、クランク軸31には、タイミングベ
ルト34を介してカム軸35が連結され、クランク軸3
1の2回転でカム軸35が1回転するようになってい
る。このカム軸35には、基準位置検出用のシグナルロ
ータ36が取着され、このシグナルロータ36の外周に
例えば電磁ピックアップ式のカム軸センサ37(カム軸
回転検出手段)が対向するように配置されている。上記
シグナルロータ36の外周には、1個の突起36aが形
成され、カム軸35が1回転する毎に突起36aがカム
軸センサ37に対向してその内部の検出コイル(図示せ
ず)で突起36aが検出され、カム軸センサ37からパ
ルス信号が基準信号として出力される。
【0018】上述した各種センサの出力信号は電子制御
回路(以下「ECU」と略記する)38内に入出力回路
39を介して読み込まれる。このECU38は、マイク
ロコンピュータを主体として構成され、CPU40、R
OM41、RAM42、バックアップRAM43、タイ
マ44等を備え、カム軸センサ37からカム軸35の1
回転(クランク軸31の2回転)につき1回の割合で出
力される基準信号に基づいてクランク軸31の基準位置
(例えば特定気筒の上死点)を検出し、これを基準にし
てクランク軸センサ33からのクランク角信号を計数す
ることで、クランク角を検出し、それによって気筒判別
して、点火時期制御、燃料噴射制御を行う。
【0019】このECU38は、図2に示す異常検出ル
ーチンを実行することで、クランク軸センサ33からの
クランク角信号の異常や、カム軸センサ37からの基準
信号の異常を検出する。この異常検出ルーチンは、所定
時間毎(例えば5ms毎)に次のように実行される。
【0020】まずステップ101で、イグニッションス
イッチ(図示せず)のオン直後に行われる初期化処理時
であるか否かを判定し、初期化処理時であれば、ステッ
プ102に進み、クランク角信号カウンタCN及び基準
信号カウンタCGを共に初期化して初期値(0)にセッ
トし、本ルーチンを終了する。ここで、クランクカウン
タCNは、クランク軸センサ33から入力されるクラン
ク角信号を計数するカウンタであり、特許請求の範囲で
いうクランク角信号計数手段に相当する。また、カムカ
ウンタCGは、カム軸センサ37から入力される基準信
号を計数するカウンタであり、特許請求の範囲でいう基
準信号計数手段に相当する。
【0021】一方、初期化処理後は、本ルーチンが実行
される毎にステップ101で「No」と判定され、ステ
ップ103,113で、カム軸センサ37からの基準信
号とクランク軸センサ33からのクランク角信号のいず
れかの信号が入力されたか否かを判定する。もし、基準
信号、クランク角信号のいずれの信号も入力されていな
ければ、以降の処理を行うことなく、本ルーチンを終了
する。
【0022】これに対し、クランク軸センサ33からク
ランク角信号が入力された場合にはステップ103→1
13→114の順序で処理が進み、ストール判定時であ
るか否かを判定し、ストール判定時であれば、前述した
初期化処理時と同じく、ステップ102に進み、クラン
ク角信号カウンタCN及び基準信号カウンタCGを共に
初期化して初期値(0)にセットし、本ルーチンを終了
する。ストール判定時でなければ、ステップ114から
ステップ115に進み、クランク角信号カウンタCNを
1カウントアップし、続くステップ116で、クランク
角信号カウンタCNがオーバーフローしたか否か、つま
り上限値(例えば255)以上になったか否かを判定
し、オーバーフロー時にはステップ117に進み、クラ
ンク角信号カウンタCNを上限値で固定してステップ1
18に進む。
【0023】このステップ118では、クランク角信号
カウンタCNを予めROM41に記憶されている所定の
判定値KCNと比較し、クランク角信号カウンタCNが
所定の判定値KCNを越えたか否かを判定する。ここ
で、判定値KCNは、クランク軸31が2回転(カム軸
35が1回転)する間にクランク軸センサ33から出力
される正常なクランク角信号の入力回数であり、本実施
形態ではKCN=12である。そして、CN≦KCNの
場合には、ステップ118で「No」と判定し、システ
ムが正常であると判断して本ルーチンを終了する。
【0024】もし、CN>KCNであれば、それまでに
入力されるべき基準信号が入力されていないことを意味
する。この場合には、カム軸センサ37の故障や基準信
号ラインの断線等の何等かの異常が発生して基準信号が
入力されなくなったものと推定され、ステップ119に
進み、異常フラグXDPOSを異常ありを示す「1」に
セットし、続くステップ120で、基準信号カウンタC
Gを初期化して初期値(0)に戻して本ルーチンを終了
する。上記ステップ118,119の処理が特許請求の
範囲でいう第2の異常判定手段として機能する。
【0025】一方、カム軸センサ37から基準信号が入
力された場合には、ステップ103からステップ104
へ進み、基準信号カウンタCGを1カウントアップし、
続くステップ105で、基準信号カウンタCGが上限値
である「2」を越えたか否かを判定し、CG>2の場合
にはステップ106に進み、基準信号カウンタCGを1
に戻す。これにより、正常な基準信号が入力されている
間は、基準信号カウンタCGの計数値が、1→2→1→
2→1→……の順序で変化する。
【0026】そして、次のステップ107で、基準信号
カウンタCGが0(初期値)から1となるタイミングで
あるか否かを判定し、0から1となるタイミングであれ
ば、ステップ108に進み、クランク角信号カウンタC
Nを前記所定の判定値KCN(本実施形態では12)と
比較し、CN=KCNであるか否かを判定する。ここ
で、CN=KCNであれば、システムが正常であると判
断してステップ111に進み、異常フラグXDPOSを
クリアして、XDPOS=0(異常なし)とし、続くス
テップ112で、クランク角信号カウンタCNを初期化
して初期値(0)に戻し、本ルーチンを終了する。も
し、上記ステップ108で、CN≠KCNと判断されれ
ば、異常フラグXDPOSをクリアすることなく、ステ
ップ112に進み、クランク角信号カウンタCNを初期
化して本ルーチンを終了する。
【0027】一方、上記ステップ107で「No」と判
定された場合、すなわち基準信号カウンタCGが0から
1になるタイミング以外の基準信号の入力タイミングと
判定された場合には、ステップ109に進み、クランク
角信号カウンタCNを前記所定の判定値KCNと比較
し、CN=KCNであるか否かを判定する。ここで、C
N=KCNであれば、1つの基準信号が入力されてから
次の基準信号が入力されるまでのクランク角信号の入力
回数がクランク軸31の2回転(カム軸35の1回転)
分の信号数と一致することを意味する。この場合には、
システムが正常であると判断してステップ111に進
み、異常フラグXDPOSをクリアし、XDPOS=0
(異常なし)としてステップ112に進む。
【0028】もし、上記ステップ109で、CN≠KC
Nと判断されれば、1つの基準信号が入力されてから次
の基準信号が入力されるまでのクランク角信号の入力回
数がクランク軸31の2回転(カム軸35の1回転)の
信号数と不一致であることを意味する。このような状態
は、例えば基準信号ラインに混入したノイズ(偽の基準
信号)が次の正規の基準信号が入力される前に入力され
たり、或は、クランク角信号ラインに混入したノイズが
クランク角信号としてカウントされたりしたときに発生
する。この場合には、異常ありと判断してステップ11
0に進み、異常フラグXDPOSを異常ありを示す
「1」にセットし、続くステップ112で、クランク角
信号カウンタCNを初期化して本ルーチンを終了する。
上記ステップ109〜111の処理が特許請求の範囲で
いう第1の異常判定手段として機能する。
【0029】以上説明した図2の異常検出ルーチンによ
る処理を図3乃至図5のタイムチャートを用いて具体的
に説明する。
【0030】(1)正常な場合 図3はイグニッションスイッチのオン後の正常な場合の
挙動を示すタイムチャートである。この図3の例では、
イグニッションスイッチのオン直後に、まず初期化処理
が行われ、クランク角信号カウンタCN及び基準信号カ
ウンタCGが共に初期化されて初期値(0)にセットさ
れる。その後、エンジン11の始動によりクランク軸セ
ンサ33からのクランク角信号が入力される毎にクラン
ク角信号カウンタCNが1ずつカウントアップされる。
そして、時刻t2 で、カム軸センサ37から最初の基準
信号が入力されると、基準信号カウンタCGが1カウン
トアップされ、CG=1となるが、基準信号カウンタC
Gが0から1になるタイミングでは、異常判定が行われ
ず、異常フラグXDPOS=0(異常なし)が維持され
る。そして、カム軸センサ37から基準信号が入力され
る毎にクランク角信号カウンタCNが初期化されて0に
戻される。
【0031】そして、基準信号カウンタCGが0から1
になるタイミング以外の基準信号の入力タイミングで
は、クランク角信号カウンタCNが所定の判定値KCN
(例えば12)と比較され、CN=KCNであれば、1
つの基準信号が入力されてから次の基準信号が入力され
るまでのクランク角信号の入力回数がクランク軸31の
2回転(カム軸35の1回転)分の信号数と一致するこ
とを意味する。この場合には、システムが正常であると
判断され、異常フラグXDPOS=0(異常なし)に維
持される。
【0032】また、クランク軸センサ33からクランク
角信号が入力される毎に、クランク角信号カウンタCN
が所定の判定値KCN(例えば12)を越えたか否かが
判定される。図3の例では、クランク角信号カウンタC
Nが所定の判定値KCNに達する毎に基準信号が入力さ
れてクランク角信号カウンタCNが0に初期化されるた
め、クランク角信号カウンタCNが判定値KCNを越え
ることはなく、システムが正常であると判断され、異常
フラグXDPOS=0(異常なし)に維持される。
【0033】そして、基準信号の入力毎にカウントアッ
プされる基準信号カウンタCGが上限値である2を越え
ると、基準信号カウンタCGが1に戻される。これによ
り、正常な基準信号が入力されている間は、基準信号カ
ウンタCGが、1→2→1→2→1→……の順序で変化
する。
【0034】(2)基準信号ラインにノイズが混入した
場合 図4は基準信号ラインにノイズが混入した場合の挙動を
示すタイムチャートである。図4の例では、時刻t1 で
基準信号ラインにノイズが混入し、その時点でクランク
角信号カウンタCNが所定の判定値KCN(例えば1
2)と比較されるが、CN≠KCNであるため、異常あ
りと判定される。この場合には、異常フラグXDPOS
が異常ありを示す「1」にセットされると共に、クラン
ク角信号カウンタCN及び基準信号カウンタCGが共に
初期化されて初期値(0)に戻される。
【0035】その後、時刻t2 で次の正規の基準信号が
入力されるが、このタイミングは、基準信号カウンタC
Gが0から1になるタイミングであるため、異常判定が
行われず、異常フラグXDPOSが異常ありを示す
「1」に維持される。そして、カム軸センサ37から基
準信号が入力される毎にクランク角信号カウンタCNが
初期化されて0に戻される。
【0036】その後、ノイズの入力がなく、時刻t3 で
次の正規の基準信号が入力されると、このタイミング
は、基準信号カウンタCGが0から1になるタイミング
以外の基準信号の入力タイミングとなるため、クランク
角信号カウンタCNと所定の判定値KCNとの比較によ
る異常判定が行われる。この場合には、CN=KCNと
なるため、正常と判定され、異常フラグXDPOSが異
常なしを示す「0」にリセットされる。
【0037】(3)基準信号が入力されない場合 図5はカム軸センサ37から基準信号が入力されない場
合の挙動を示すタイムチャートである。基準信号が入力
されない場合でも、クランク軸センサ33からクランク
角信号が入力される毎に、クランク角信号カウンタCN
が所定の判定値KCN(例えば12)を越えたか否かが
判定される。そして、時刻t1 以後は、クランク角信号
カウンタCNが所定の判定値KCNを越えるため、異常
ありと判定され、異常フラグXDPOSが異常ありを示
す「1」にセットされる。その後も、クランク軸センサ
33からクランク角信号が入力される毎にクランク角信
号カウンタCNが1ずつカウントアップされ、その計数
値が上限値(例えば255)に達した時点t2 で、上限
値に固定される。
【0038】尚、この例では、クランク角信号カウンタ
CNの上限値を255に設定したが、所定の判定値KC
Nを越えた値(本実施形態では13以上)で自由に設定
することが可能である。クランク角信号カウンタCNの
上限値を大きくすると、異常検出後の経過時間をクラン
ク角信号カウンタCNの計数値から判断することができ
る利点がある。
【0039】(4)クランク角信号が欠落した場合やク
ランク角信号の入力がない場合 この例は、図示されていないが、上述と同様に異常あり
と判定される。すなわち、この場合には、クランク角信
号カウンタCNの計数値が正常な場合の計数値よりも少
なくなるため、基準信号の入力タイミングで、クランク
角信号カウンタCNを所定の判定値KCN(例えば1
2)と比較したときに、CN≠KCNとなり、異常あり
と判定される。
【0040】(5)クランク角信号ラインにノイズが混
入した場合 この例は、図示されていないが、上述と同様に異常あり
と判定される。すなわち、この場合には、クランク角信
号カウンタCNの計数値が正常な場合の計数値よりも多
くなるため、基準信号の入力タイミングで、クランク角
信号カウンタCNを所定の判定値KCN(例えば12)
と比較したときに、CN≠KCNとなり、異常ありと判
定される。
【0041】ちなみに、前述した特公昭63−4504
4号公報の技術では、信号ラインにノイズが混入した場
合には、その異常を検出することは不可能であった。
【0042】尚、上述した例は、6気筒エンジンで60
℃A毎にクランク角信号が入力される例であるが、例え
ば30℃A毎にクランク角信号が入力されるようにして
も良い(この場合には判定値KCN=24となる)。
【0043】その他、本発明は、種々の気筒数のエンジ
ンに適用でき、また、その気筒数に応じてクランク角信
号の入力パルス間隔を適宜変更しても良い。更に、本発
明はガソリンエンジンに限定されず、ディーゼルエンジ
ン、ガスエンジン等、種々の内燃機関に適用して実施で
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示すエンジン制御システ
ム全体の概略構成図
【図2】異常検出ルーチンの処理の流れを示すフローチ
ャート
【図3】イグニッションスイッチのオン後の正常な場合
の挙動を示すタイムチャート
【図4】基準信号ラインにノイズが混入した場合の挙動
を示すタイムチャート
【図5】カム軸センサから基準信号が入力されない場合
の挙動を示すタイムチャート
【符号の説明】
11…エンジン(内燃機関)、31…クランク軸、32
…クランク角検出用のシグナルロータ、33…クランク
軸センサ(クランク軸回転検出手段)、34…タイミン
グベルト、35…カム軸、36…基準位置検出用のシグ
ナルロータ、37…カム軸センサ(カム軸回転検出手
段)、38…電子制御回路(クランク角信号計数手段,
基準信号計数手段,第1の異常判定手段,第2の異常判
定手段)。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小池 聡 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 日本電 装株式会社内 (72)発明者 槻田 宣朗 東京都港区海岸1−5−20 東京瓦斯株式 会社内 (72)発明者 田中 一男 大阪市中央区平野町四丁目1番2号 大阪 瓦斯株式会社内 (72)発明者 谷口 圭仁 名古屋市熱田区桜田町19−18 東邦ガス株 式会社内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内燃機関のクランク軸の1回転につき複
    数個のクランク角信号を出力するクランク軸回転検出手
    段と、 前記クランク軸の2回転に1回の割合で回転するカム軸
    に設けられ、該カム軸の1回転につき1個の基準信号を
    出力するカム軸回転検出手段と、 前記クランク軸回転検出手段からのクランク角信号の入
    力回数を計数し、その計数値が前記カム軸回転検出手段
    からの基準信号入力毎にリセットされるクランク角信号
    計数手段と、 前記カム軸回転検出手段からの基準信号の入力タイミン
    グ時に前記クランク角信号計数手段による前記クランク
    角信号の入力回数の計数値を所定の判定値と比較して両
    者が不一致のときに異常ありと判定する第1の異常判定
    手段とを備えていることを特徴とする内燃機関の異常検
    出装置。
  2. 【請求項2】 前記所定の判定値は、前記クランク軸が
    2回転する間の前記クランク角信号の入力回数に設定さ
    れていることを特徴とする請求項1に記載の内燃機関の
    異常検出装置。
  3. 【請求項3】 前記クランク軸回転検出手段からのクラ
    ンク角信号の入力タイミング時に前記クランク角信号計
    数手段によるクランク角信号の入力回数の計数値を前記
    所定の判定値と比較して前記計数値が前記所定の判定値
    より大きいときに異常ありと判定する第2の異常判定手
    段を備えていることを特徴とする請求項1又は2に記載
    の内燃機関の異常検出装置。
  4. 【請求項4】 前記カム軸回転検出手段からの基準信号
    の入力回数を計数する基準信号計数手段を備え、内燃機
    関の始動の際の初期化処理で前記基準信号計数手段の計
    数値を初期値にリセットし、且つ前記クランク角信号計
    数手段によるクランク角信号の入力回数の計数値が前記
    所定の判定値より大きいと前記第2の異常判定手段によ
    り判定されたときにも前記基準信号計数手段の計数値を
    初期値にリセットすることを特徴とする請求項3に記載
    の内燃機関の異常検出装置。
  5. 【請求項5】 前記基準信号計数手段は、前記初期値を
    0として前記基準信号の入力回数を計数し、その計数値
    が2を越えると計数値を1に戻すことを特徴とする請求
    項4に記載の内燃機関の異常検出装置。
  6. 【請求項6】 前記第1の異常判定手段は、前記カム軸
    回転検出手段からの基準信号の入力タイミングのうち、
    前記基準信号計数手段の計数値が0から1となるタイミ
    ング以外の基準信号の入力タイミングで前記異常の判定
    を行うことを特徴とする請求項5に記載の内燃機関の異
    常検出装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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FR2848631A1 (fr) * 2002-12-17 2004-06-18 Peugeot Citroen Automobiles Sa Systeme de diagnostic de l'etat d'un mecanisme de raccordement

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