JP3870401B2 - 内燃機関の異常検出装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、内燃機関(エンジン)の回転状態を検出するシステムの異常を検出する内燃機関の異常検出装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に、4サイクルエンジンでは、クランク軸の2回転で吸気から排気までの全行程が終了し、その間にクランク軸の2回転でカム軸が1回転する。そして、エンジン回転中は、クランク軸側に設けたクランク軸センサから所定クランク角毎にクランク角信号(パルス信号)を出力すると共に、カム軸側に設けたカム軸センサからカム軸の1回転(クランク軸の2回転)につき1回の割合で基準信号を出力し、この基準信号によりクランク軸の基準位置(例えば特定気筒の上死点)を検出する。更に、この基準信号を基準にしてクランク軸センサから出力されるクランク角信号を計数することで、クランク角を検出し、それによって気筒判別して、点火時期制御、燃料噴射制御を行うようになっている。
【0003】
従って、クランク角信号と基準信号のいずれの信号が異常になっても、正しいクランク角を検出することができず、正常なエンジン制御を行うことができない。このため、クランク角信号と基準信号のいずれかが異常になった場合には、その異常を直ちに検出してフェールセーフ処置等を行う必要があり、そのための異常検出装置が従来より種々提案されている。
【0004】
例えば、特開昭63−61754号公報には、クランク軸センサから基準信号が出力されてから次に基準信号が出力されるまでの間に出力されるクランク角信号を計数し、その計数値を所定の判定値と比較することで、クランク角信号の異常の有無を判定する装置が開示されている。しかし、この装置は、基準信号が正しく出力されていることを前提にしてクランク角信号の異常のみを検出することができるだけであり、基準信号の異常は全く検出できない。
【0005】
そこで、この欠点を解消するため、特公昭63−45044号公報では、クランク角信号と基準信号とを用いてこれら2つの信号間で相互に異常の有無を監視する方法が提案されている。すなわち、この装置では、1つの基準信号入力後に次の基準信号が入力されるまでにクランク角信号が全く入力されなかった場合にはクランク角信号に異常があると判定し、1つの基準信号入力後にクランク角信号の計数値が所定数に達するまでに次の基準信号が入力されなかった場合には基準信号に異常があると判定するようにしている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記異常検出装置では、1つの基準信号入力後にクランク角信号の計数値が所定数に達するまでに次の基準信号が入力されることを正常判定条件とし、この条件を満たすか否かで基準信号が正常か異常かを判別するため、例えば基準信号ラインにノイズが混入し、次の正規の基準信号が入力される前にノイズ(偽の基準信号)が入力された場合でも、上述した正常判定条件を満たしてしまい、異常を検出することができない。
【0007】
本発明はこのような事情を考慮してなされたものであり、従ってその目的は、基準信号ラインにノイズが混入した場合でも、その異常を検出することができて、異常検出の信頼性を向上することができる内燃機関の異常検出装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明の請求項1の内燃機関の異常検出装置においては、クランク軸回転検出手段からのクランク角信号の入力回数をクランク角信号計数手段により計数し、第1の異常判定手段は、カム軸回転検出手段からの基準信号の入力タイミング時に前記クランク角信号計数手段によるクランク角信号の入力回数の計数値を所定の判定値と比較して両者が不一致のときに異常ありと判定する。つまり、例えば基準信号ラインにノイズが混入し、次の正規の基準信号が入力される前にノイズ(偽の基準信号)が入力された場合には、その入力タイミング時におけるクランク角信号の入力回数の計数値が所定の判定値よりも小さくなり、異常ありと判定される。また、一部のクランク角信号が欠落した場合やクランク角信号の入力が全くない場合にも、基準信号の入力タイミング時におけるクランク角信号の入力回数の計数値が所定の判定値よりも小さくなり、異常ありと判定される。また、クランク角信号にノイズが混入した場合は、基準信号の入力タイミング時におけるクランク角信号の入力回数の計数値が所定の判定値よりも大きくなり、異常ありと判定される。これにより、基準信号にノイズが混入した場合、又は、一部のクランク角信号が欠落した場合、又は、クランク角信号の入力が全く無い場合、又は、クランク角信号にノイズが混入した場合のいずれの異常が発生した場合でも、異常を検出することができて、異常検出の信頼性を向上することができる。
更に、請求項1に係る発明では、クランク角信号計数手段は、前記内燃機関の始動後、前記基準信号が入力されていない場合でも、前記クランク軸回転検出手段から前記クランク角信号が入力されたときには前記クランク角信号の入力回数の計数を開始する。このようにすれば、内燃機関の始動後、前記基準信号が入力されていない場合でも、前記クランク軸回転検出手段からのクランク角信号の入力回数が計数されるため、基準信号が入力されていない場合でも、異常を検出することができる。
【0009】
この場合、前記所定の判定値は、請求項2のように、クランク軸が2回転する間のクランク角信号の入力回数に設定すれば良い。これは、クランク軸が2回転する間に、カム軸が1回転してカム軸回転検出手段から基準信号が1個出力されるためである(換言すれば、1つの基準信号入力後に次の正規の基準信号が入力されるまでにクランク軸が2回転するためである)。
【0010】
更に、請求項3では、クランク軸回転検出手段からのクランク角信号の入力タイミング時に、前記クランク角信号計数手段によるクランク角信号の入力回数の計数値を前記所定の判定値と比較して前記計数値が前記所定の判定値より大きいときに異常ありと判定する第2の異常判定手段を備えている。この構成により、例えば、カム軸回転検出手段の故障や基準信号ラインの断線等により基準信号が入力されなくなった場合には、クランク角信号計数手段によるクランク角信号の入力回数の計数値が所定の判定値を越えた時点(つまり前回の基準信号入力時からクランク軸が2回転以上した時点)で異常ありと判定され、基準信号が入力されない異常も検出される。
【0011】
また、請求項4では、カム軸回転検出手段からの基準信号の入力回数を基準信号計数手段により計数し、内燃機関の始動の際の初期化処理で前記基準信号計数手段の計数値を初期値にリセットし、且つ前記クランク角信号計数手段によるクランク角信号の入力回数の計数値が前記所定の判定値より大きいと前記第2の異常判定手段により判定されたときにも前記基準信号計数手段の計数値を初期値にリセットする。これにより、基準信号計数手段の直前の計数値が初期値であるか否かによって次の基準信号の入力タイミング時のクランク角信号の入力回数の計数値がクランク軸の2回転分に相当する値であるか否かを判別できる。
【0012】
更に、請求項5では、前記基準信号計数手段は、前記初期値を0として前記基準信号の入力回数を計数し、その計数値が2を越えると計数値を1に戻す。これにより、正常な基準信号が入力されている間は、基準信号計数手段の計数値が、1→2→1→2→1→……のように変化する。
【0013】
この基準信号計数手段の計数特性を利用し、請求項6では、前記第1の異常判定手段は、前記カム軸回転検出手段からの基準信号の入力タイミングのうち、前記基準信号計数手段の計数値が0から1となるタイミング以外の基準信号の入力タイミングで前記異常の判定を行う。つまり、基準信号計数手段の計数値が0に初期化される位置は、正規の基準信号が出力される位置ではないので、基準信号計数手段の計数値が0に初期化されてから1になるまでの間に、クランク軸がどの程度回転するかは不明であり、異常判定を行うことができない。そこで、請求項6では、基準信号計数手段の計数値が0から1となるタイミング以外の基準信号の入力タイミングで、前記第1の異常判定手段により異常の判定を行う。これにより、クランク軸が2回転する毎に異常の判定を行うことができる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。まず、図1に基づいてエンジン制御システム全体の概略構成を説明する。内燃機関であるエンジン11の吸気管13の上流側にはエアフローメータ14が設けられ、このエアフローメータ14で測定した吸入空気量がポテンショメータ15で電圧信号に変換されて出力される。また、エアフローメータ14の下流側には、吸気温を検出する吸気温センサ16と、スロットルバルブ17とが設けられている。また、スロットルバルブ17を通過した吸入空気を各気筒に導入する吸気マニホールド12には、燃料を噴射するインジェクタ19が設けられている。
【0015】
一方、エンジン11の排気管21には、排出ガスの空燃比を検出する空燃比センサ22と排出ガス浄化用の三元触媒23が設けられている。また、エンジン11を冷却するウォータジャケット24には、冷却水温を検出する水温センサ25が取り付けられている。また、エンジン11の各気筒の点火プラグ26に高圧電流を配給するディストリビュータ27には、イグニッションコイル28の高圧二次電流が供給される。
【0016】
エンジン11のクランク軸31には、クランク角検出用のシグナルロータ32が取着され、このシグナルロータ32の外周に例えば電磁ピックアップ式のクランク軸センサ33(クランク軸回転検出手段)が対向するように配置されている。上記シグナルロータ32の外周には、気筒数(本実施形態では6気筒)と等しい個数の突起32aが等間隔で形成され、クランク軸31の回転に伴い、突起32aがクランク軸センサ33に対向する毎にクランク軸センサ33内の検出コイル(図示せず)で突起32aが検出され、クランク軸センサ33からパルス信号がクランク角信号として出力される。
【0017】
また、クランク軸31には、タイミングベルト34を介してカム軸35が連結され、クランク軸31の2回転でカム軸35が1回転するようになっている。このカム軸35には、基準位置検出用のシグナルロータ36が取着され、このシグナルロータ36の外周に例えば電磁ピックアップ式のカム軸センサ37(カム軸回転検出手段)が対向するように配置されている。上記シグナルロータ36の外周には、1個の突起36aが形成され、カム軸35が1回転する毎に突起36aがカム軸センサ37に対向してその内部の検出コイル(図示せず)で突起36aが検出され、カム軸センサ37からパルス信号が基準信号として出力される。
【0018】
上述した各種センサの出力信号は電子制御回路(以下「ECU」と略記する)38内に入出力回路39を介して読み込まれる。このECU38は、マイクロコンピュータを主体として構成され、CPU40、ROM41、RAM42、バックアップRAM43、タイマ44等を備え、カム軸センサ37からカム軸35の1回転(クランク軸31の2回転)につき1回の割合で出力される基準信号に基づいてクランク軸31の基準位置(例えば特定気筒の上死点)を検出し、これを基準にしてクランク軸センサ33からのクランク角信号を計数することで、クランク角を検出し、それによって気筒判別して、点火時期制御、燃料噴射制御を行う。
【0019】
このECU38は、図2に示す異常検出ルーチンを実行することで、クランク軸センサ33からのクランク角信号の異常や、カム軸センサ37からの基準信号の異常を検出する。この異常検出ルーチンは、所定時間毎(例えば5ms毎)に次のように実行される。
【0020】
まずステップ101で、イグニッションスイッチ(図示せず)のオン直後に行われる初期化処理時であるか否かを判定し、初期化処理時であれば、ステップ102に進み、クランク角信号カウンタCN及び基準信号カウンタCGを共に初期化して初期値(0)にセットし、本ルーチンを終了する。ここで、クランクカウンタCNは、クランク軸センサ33から入力されるクランク角信号を計数するカウンタであり、特許請求の範囲でいうクランク角信号計数手段に相当する。また、カムカウンタCGは、カム軸センサ37から入力される基準信号を計数するカウンタであり、特許請求の範囲でいう基準信号計数手段に相当する。
【0021】
一方、初期化処理後は、本ルーチンが実行される毎にステップ101で「No」と判定され、ステップ103,113で、カム軸センサ37からの基準信号とクランク軸センサ33からのクランク角信号のいずれかの信号が入力されたか否かを判定する。もし、基準信号、クランク角信号のいずれの信号も入力されていなければ、以降の処理を行うことなく、本ルーチンを終了する。
【0022】
これに対し、クランク軸センサ33からクランク角信号が入力された場合にはステップ103→113→114の順序で処理が進み、ストール判定時であるか否かを判定し、ストール判定時であれば、前述した初期化処理時と同じく、ステップ102に進み、クランク角信号カウンタCN及び基準信号カウンタCGを共に初期化して初期値(0)にセットし、本ルーチンを終了する。ストール判定時でなければ、ステップ114からステップ115に進み、クランク角信号カウンタCNを1カウントアップし、続くステップ116で、クランク角信号カウンタCNがオーバーフローしたか否か、つまり上限値(例えば255)以上になったか否かを判定し、オーバーフロー時にはステップ117に進み、クランク角信号カウンタCNを上限値で固定してステップ118に進む。
【0023】
このステップ118では、クランク角信号カウンタCNを予めROM41に記憶されている所定の判定値KCNと比較し、クランク角信号カウンタCNが所定の判定値KCNを越えたか否かを判定する。ここで、判定値KCNは、クランク軸31が2回転(カム軸35が1回転)する間にクランク軸センサ33から出力される正常なクランク角信号の入力回数であり、本実施形態ではKCN=12である。そして、CN≦KCNの場合には、ステップ118で「No」と判定し、システムが正常であると判断して本ルーチンを終了する。
【0024】
もし、CN>KCNであれば、それまでに入力されるべき基準信号が入力されていないことを意味する。この場合には、カム軸センサ37の故障や基準信号ラインの断線等の何等かの異常が発生して基準信号が入力されなくなったものと推定され、ステップ119に進み、異常フラグXDPOSを異常ありを示す「1」にセットし、続くステップ120で、基準信号カウンタCGを初期化して初期値(0)に戻して本ルーチンを終了する。上記ステップ118,119の処理が特許請求の範囲でいう第2の異常判定手段として機能する。
【0025】
一方、カム軸センサ37から基準信号が入力された場合には、ステップ103からステップ104へ進み、基準信号カウンタCGを1カウントアップし、続くステップ105で、基準信号カウンタCGが上限値である「2」を越えたか否かを判定し、CG>2の場合にはステップ106に進み、基準信号カウンタCGを1に戻す。これにより、正常な基準信号が入力されている間は、基準信号カウンタCGの計数値が、1→2→1→2→1→……の順序で変化する。
【0026】
そして、次のステップ107で、基準信号カウンタCGが0(初期値)から1となるタイミングであるか否かを判定し、0から1となるタイミングであれば、ステップ108に進み、クランク角信号カウンタCNを前記所定の判定値KCN(本実施形態では12)と比較し、CN=KCNであるか否かを判定する。ここで、CN=KCNであれば、システムが正常であると判断してステップ111に進み、異常フラグXDPOSをクリアして、XDPOS=0(異常なし)とし、続くステップ112で、クランク角信号カウンタCNを初期化して初期値(0)に戻し、本ルーチンを終了する。もし、上記ステップ108で、CN≠KCNと判断されれば、異常フラグXDPOSをクリアすることなく、ステップ112に進み、クランク角信号カウンタCNを初期化して本ルーチンを終了する。
【0027】
一方、上記ステップ107で「No」と判定された場合、すなわち基準信号カウンタCGが0から1になるタイミング以外の基準信号の入力タイミングと判定された場合には、ステップ109に進み、クランク角信号カウンタCNを前記所定の判定値KCNと比較し、CN=KCNであるか否かを判定する。ここで、CN=KCNであれば、1つの基準信号が入力されてから次の基準信号が入力されるまでのクランク角信号の入力回数がクランク軸31の2回転(カム軸35の1回転)分の信号数と一致することを意味する。この場合には、システムが正常であると判断してステップ111に進み、異常フラグXDPOSをクリアし、XDPOS=0(異常なし)としてステップ112に進む。
【0028】
もし、上記ステップ109で、CN≠KCNと判断されれば、1つの基準信号が入力されてから次の基準信号が入力されるまでのクランク角信号の入力回数がクランク軸31の2回転(カム軸35の1回転)の信号数と不一致であることを意味する。このような状態は、例えば基準信号ラインに混入したノイズ(偽の基準信号)が次の正規の基準信号が入力される前に入力されたり、或は、クランク角信号ラインに混入したノイズがクランク角信号としてカウントされたりしたときに発生する。この場合には、異常ありと判断してステップ110に進み、異常フラグXDPOSを異常ありを示す「1」にセットし、続くステップ112で、クランク角信号カウンタCNを初期化して本ルーチンを終了する。上記ステップ109〜111の処理が特許請求の範囲でいう第1の異常判定手段として機能する。
【0029】
以上説明した図2の異常検出ルーチンによる処理を図3乃至図5のタイムチャートを用いて具体的に説明する。
【0030】
(1)正常な場合
図3はイグニッションスイッチのオン後の正常な場合の挙動を示すタイムチャートである。この図3の例では、イグニッションスイッチのオン直後に、まず初期化処理が行われ、クランク角信号カウンタCN及び基準信号カウンタCGが共に初期化されて初期値(0)にセットされる。その後、エンジン11の始動によりクランク軸センサ33からのクランク角信号が入力される毎にクランク角信号カウンタCNが1ずつカウントアップされる。そして、時刻t2 で、カム軸センサ37から最初の基準信号が入力されると、基準信号カウンタCGが1カウントアップされ、CG=1となるが、基準信号カウンタCGが0から1になるタイミングでは、異常判定が行われず、異常フラグXDPOS=0(異常なし)が維持される。そして、カム軸センサ37から基準信号が入力される毎にクランク角信号カウンタCNが初期化されて0に戻される。
【0031】
そして、基準信号カウンタCGが0から1になるタイミング以外の基準信号の入力タイミングでは、クランク角信号カウンタCNが所定の判定値KCN(例えば12)と比較され、CN=KCNであれば、1つの基準信号が入力されてから次の基準信号が入力されるまでのクランク角信号の入力回数がクランク軸31の2回転(カム軸35の1回転)分の信号数と一致することを意味する。この場合には、システムが正常であると判断され、異常フラグXDPOS=0(異常なし)に維持される。
【0032】
また、クランク軸センサ33からクランク角信号が入力される毎に、クランク角信号カウンタCNが所定の判定値KCN(例えば12)を越えたか否かが判定される。図3の例では、クランク角信号カウンタCNが所定の判定値KCNに達する毎に基準信号が入力されてクランク角信号カウンタCNが0に初期化されるため、クランク角信号カウンタCNが判定値KCNを越えることはなく、システムが正常であると判断され、異常フラグXDPOS=0(異常なし)に維持される。
【0033】
そして、基準信号の入力毎にカウントアップされる基準信号カウンタCGが上限値である2を越えると、基準信号カウンタCGが1に戻される。これにより、正常な基準信号が入力されている間は、基準信号カウンタCGが、1→2→1→2→1→……の順序で変化する。
【0034】
(2)基準信号ラインにノイズが混入した場合
図4は基準信号ラインにノイズが混入した場合の挙動を示すタイムチャートである。図4の例では、時刻t1 で基準信号ラインにノイズが混入し、その時点でクランク角信号カウンタCNが所定の判定値KCN(例えば12)と比較されるが、CN≠KCNであるため、異常ありと判定される。この場合には、異常フラグXDPOSが異常ありを示す「1」にセットされると共に、クランク角信号カウンタCN及び基準信号カウンタCGが共に初期化されて初期値(0)に戻される。
【0035】
その後、時刻t2 で次の正規の基準信号が入力されるが、このタイミングは、基準信号カウンタCGが0から1になるタイミングであるため、異常判定が行われず、異常フラグXDPOSが異常ありを示す「1」に維持される。そして、カム軸センサ37から基準信号が入力される毎にクランク角信号カウンタCNが初期化されて0に戻される。
【0036】
その後、ノイズの入力がなく、時刻t3 で次の正規の基準信号が入力されると、このタイミングは、基準信号カウンタCGが0から1になるタイミング以外の基準信号の入力タイミングとなるため、クランク角信号カウンタCNと所定の判定値KCNとの比較による異常判定が行われる。この場合には、CN=KCNとなるため、正常と判定され、異常フラグXDPOSが異常なしを示す「0」にリセットされる。
【0037】
(3)基準信号が入力されない場合
図5はカム軸センサ37から基準信号が入力されない場合の挙動を示すタイムチャートである。基準信号が入力されない場合でも、クランク軸センサ33からクランク角信号が入力される毎に、クランク角信号カウンタCNが所定の判定値KCN(例えば12)を越えたか否かが判定される。そして、時刻t1 以後は、クランク角信号カウンタCNが所定の判定値KCNを越えるため、異常ありと判定され、異常フラグXDPOSが異常ありを示す「1」にセットされる。その後も、クランク軸センサ33からクランク角信号が入力される毎にクランク角信号カウンタCNが1ずつカウントアップされ、その計数値が上限値(例えば255)に達した時点t2 で、上限値に固定される。
【0038】
尚、この例では、クランク角信号カウンタCNの上限値を255に設定したが、所定の判定値KCNを越えた値(本実施形態では13以上)で自由に設定することが可能である。クランク角信号カウンタCNの上限値を大きくすると、異常検出後の経過時間をクランク角信号カウンタCNの計数値から判断することができる利点がある。
【0039】
(4)クランク角信号が欠落した場合やクランク角信号の入力がない場合
この例は、図示されていないが、上述と同様に異常ありと判定される。すなわち、この場合には、クランク角信号カウンタCNの計数値が正常な場合の計数値よりも少なくなるため、基準信号の入力タイミングで、クランク角信号カウンタCNを所定の判定値KCN(例えば12)と比較したときに、CN≠KCNとなり、異常ありと判定される。
【0040】
(5)クランク角信号ラインにノイズが混入した場合
この例は、図示されていないが、上述と同様に異常ありと判定される。すなわち、この場合には、クランク角信号カウンタCNの計数値が正常な場合の計数値よりも多くなるため、基準信号の入力タイミングで、クランク角信号カウンタCNを所定の判定値KCN(例えば12)と比較したときに、CN≠KCNとなり、異常ありと判定される。
【0041】
ちなみに、前述した特公昭63−45044号公報の技術では、信号ラインにノイズが混入した場合には、その異常を検出することは不可能であった。
【0042】
尚、上述した例は、6気筒エンジンで60℃A毎にクランク角信号が入力される例であるが、例えば30℃A毎にクランク角信号が入力されるようにしても良い(この場合には判定値KCN=24となる)。
【0043】
その他、本発明は、種々の気筒数のエンジンに適用でき、また、その気筒数に応じてクランク角信号の入力パルス間隔を適宜変更しても良い。更に、本発明はガソリンエンジンに限定されず、ディーゼルエンジン、ガスエンジン等、種々の内燃機関に適用して実施できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示すエンジン制御システム全体の概略構成図
【図2】異常検出ルーチンの処理の流れを示すフローチャート
【図3】イグニッションスイッチのオン後の正常な場合の挙動を示すタイムチャート
【図4】基準信号ラインにノイズが混入した場合の挙動を示すタイムチャート
【図5】カム軸センサから基準信号が入力されない場合の挙動を示すタイムチャート
【符号の説明】
11…エンジン(内燃機関)、31…クランク軸、32…クランク角検出用のシグナルロータ、33…クランク軸センサ(クランク軸回転検出手段)、34…タイミングベルト、35…カム軸、36…基準位置検出用のシグナルロータ、37…カム軸センサ(カム軸回転検出手段)、38…電子制御回路(クランク角信号計数手段,基準信号計数手段,第1の異常判定手段,第2の異常判定手段)。

Claims (6)

  1. 内燃機関のクランク軸の1回転につき等間隔の複数個のクランク角信号を出力するクランク軸回転検出手段と、
    前記クランク軸の2回転に1回の割合で回転するカム軸に設けられ、該カム軸の1回転につき1個の基準信号を出力するカム軸回転検出手段と、
    前記クランク軸回転検出手段からのクランク角信号の入力回数を計数し、その計数値が前記カム軸回転検出手段からの基準信号入力毎にリセットされるクランク角信号計数手段と、
    前記カム軸回転検出手段からの基準信号の入力タイミング時に前記クランク角信号計数手段による前記クランク角信号の入力回数の計数値を所定の判定値と比較して両者が不一致のときに異常ありと判定する第1の異常判定手段とを備え、
    前記クランク角信号計数手段は、前記内燃機関の始動後、前記基準信号が入力されていない場合でも、前記クランク軸回転検出手段から前記クランク角信号が入力されたときには前記クランク角信号の入力回数の計数を開始し、
    前記第1の異常判定手段は、前記クランク角信号の入力回数の計数値が前記所定の判定値よりも小さいときには、前記基準信号のノイズ混入又は前記クランク角信号の欠落若しくは入力無しのいずれかによる異常ありと判定し、前記クランク角信号の入力回数の計数値が前記所定の判定値よりも大きいときには、前記クランク角信号のノイズ混入による異常ありと判定することを特徴とする内燃機関の異常検出装置。
  2. 前記所定の判定値は、前記クランク軸が2回転する間の前記クランク角信号の入力回数に設定されていることを特徴とする請求項1に記載の内燃機関の異常検出装置。
  3. 前記クランク軸回転検出手段からのクランク角信号の入力タイミング時に前記クランク角信号計数手段によるクランク角信号の入力回数の計数値を前記所定の判定値と比較して前記計数値が前記所定の判定値より大きいときに前記基準信号の入力無しによる異常ありと判定する第2の異常判定手段を備えていることを特徴とする請求項1又は2に記載の内燃機関の異常検出装置。
  4. 前記カム軸回転検出手段からの基準信号の入力回数を計数する基準信号計数手段を備え、内燃機関の始動の際の初期化処理で前記基準信号計数手段の計数値を初期値にリセットし、且つ前記クランク角信号計数手段によるクランク角信号の入力回数の計数値が前記所定の判定値より大きいと前記第2の異常判定手段により判定されたときにも前記基準信号計数手段の計数値を初期値にリセットすることを特徴とする請求項3に記載の内燃機関の異常検出装置。
  5. 前記基準信号計数手段は、前記初期値を0として前記基準信号の入力回数を計数し、その計数値が2を越えると計数値を1に戻すことを特徴とする請求項4に記載の内燃機関の異常検出装置。
  6. 前記第1の異常判定手段は、前記カム軸回転検出手段からの基準信号の入力タイミングのうち、前記基準信号計数手段の計数値が0から1となるタイミング以外の基準信号の入力タイミングで前記異常の判定を行うことを特徴とする請求項5に記載の内燃機関の異常検出装置。
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