JPH09169131A - マルチラインサーマルプリンタの転送制御方式 - Google Patents

マルチラインサーマルプリンタの転送制御方式

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JPH09169131A
JPH09169131A JP33047895A JP33047895A JPH09169131A JP H09169131 A JPH09169131 A JP H09169131A JP 33047895 A JP33047895 A JP 33047895A JP 33047895 A JP33047895 A JP 33047895A JP H09169131 A JPH09169131 A JP H09169131A
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head
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JP33047895A
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Kazuhiro Uehara
和弘 上原
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Sharp Corp
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Sharp Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ヘッドにおける記録に関与しない部位へのデ
ータセットをスキップし、記録に関与する部位のみにデ
ータをセットすることによって、印刷データの転送時間
を短縮する。 【解決手段】 マルチラインサーマルプリンタ11は、
装着されているインクリボン22の幅を検出するリボン
カセット判別手段23を有する。CPU1は検出された
リボン幅に対応した印刷データの転送幅を決定する。サ
ーマルプリンタコントローラ10は、上記CPU1から
送信された印刷データを転送幅に合わせて受信し、サー
マルヘッド部21へ印刷データを転送する。サーマルヘ
ッド部21は、印刷データを転送幅に合わせて受信しヘ
ッドにそのデータをセットする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、日本語ワードプロ
セッサおよびパーソナルコンピュータなどの情報端末装
置に搭載され、一度に複数行の印刷が可能なマルチライ
ンサーマルプリンタの転送制御方式に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来の情報端末装置に搭載されたマルチ
ラインサーマルプリンタは、特開平5−24241号公
報に開示されているように、通紙方向に並んだ複数の発
熱素子群からなるヘッドを有しており、一度に複数行の
印刷を行うものである。このマルチラインサーマルプリ
ンタは、印刷データに応じて発熱した発熱素子群によっ
て熱転写性インクが塗布されたインクリボンのインクを
溶融させて用紙に印刷を行っている。
【0003】上記インクリボンには、カラーインクリボ
ンや白黒インクリボンがあるが、これらのインクリボン
は通常リボン幅が異なっている。例えばカラーインクリ
ボンの場合には1行分に相当するリボン幅を持ち、白黒
インクリボンの場合にはヘッドの最大幅を越えたリボン
幅を持っている。なお、上記カラーインクリボンは例え
ば特開昭56−98190号公報に開示されており、長
手方向に異なる色のインク(例えば、イエロ・マゼンダ
・シアン)を一定の区分毎に順次塗布し、各色信号に応
じて前記インクを選択的融解転写するようなものであ
る。
【0004】このように、インクリボンの色により印刷
のリボン幅を替える理由は、インクリボンの使用効率の
向上と記録処理の速度向上とを両立させるためである。
つまり、熱転写のカラー記録の場合、指定された色信号
にしたがってある色を記録しようとすれば、そのインク
の色がベッドの位置にくるまでリボンを巻き上げなけれ
ばならない。この場合、巻き上げられたリボンは未使用
であり、無駄に消費されることになるため、カラー記録
のランニングコストを押し上げることになる。特に、複
数行を同時に記録する幅広記録のマルチラインサーマル
プリンタでは、記録幅の広さに伴ってインクリボン幅も
広いため、無駄に消費するインクリボンの面積がより大
きくなってしまう。
【0005】しかしながら、実用上のカラー記録の例を
見るとワンポイント的な使い方がほとんどであり、この
ような使い方には記録幅を狭めて記録する方が効率的で
ある。したがって、従来のマルチラインサーマルプリン
タでは、モノクロ記録時は1回で複数行にわたる幅広記
録を行ってスループットの向上を図り、カラー記録時に
は1行ずつの幅狭記録を行い、リボンの使用効率の向上
を図っている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記特
開平5−24241号公報のマルチラインサーマルプリ
ンタは、以下のような問題を有している。すなわち、リ
ボン幅の異なる数種類のインクリボンを用いて印刷する
場合でリボン幅がヘッドの最大印刷幅より小さいときに
は、ヘッドの一部の発熱素子のみにより記録を行うが、
このとき記録に関与しない素子群には印刷毎に“0”デ
ータを転送して記録を行っているので印刷データの転送
時間がかかってしまう。
【0007】リボン幅がヘッドの最大印刷幅より小さい
場合の従来の転送制御方式を図9に基づいて説明する。
100個のドットを持つヘッド101は、上位50ドッ
ドの上部分101aと下位50ドットの下部分101b
とからなる。本図では上部分101aは記録に関与しな
いドットであり、下部分101bは記録に関与するドッ
トである。このようなヘッド101で印刷を行う場合、
リボン102の点線内の領域102bを用いて記録が行
われる。このとき、従来では上部分101aは、印刷毎
に“0”データがセットされていた。したがって、上述
のように、印刷毎にヘッド101に“0”データを転送
しなければならないので、長い転送時間が必要であっ
た。
【0008】本発明は、上記従来の問題点を解決するた
めになされたもので、その目的は、ヘッドにおける記録
に関与しない部位へのデータセットをスキップし、記録
に関与する部位のみにデータをセットすることによっ
て、印刷データの転送時間を短縮することができるマル
チラインサーマルプリンタの転送制御方式を提供するこ
とにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明の請求項1記載のマルチラインサーマルプ
リンタの転送制御方式は、装着されているインクリボン
の幅の検出情報を認識することによって記録ヘッドの記
録に使用する部位を確定すると共に、検出されたリボン
幅に対応した印刷データの転送幅を決定する中央処理装
置(例えば、CPU)と、上記中央処理装置から送信さ
れた印刷データを上記転送幅に合わせて受信し、上記記
録ヘッドへ印刷データを転送するサーマルプリンタコン
トローラとを有することを特徴としている。
【0010】上記構成によれば、使用するインクリボン
の幅が検出されると、その検出されたリボン幅は中央処
理装置によって認識される。これによって、記録ヘッド
の記録に使用する部位が確定されると共に、リボン幅に
対応した印刷データの転送幅が決定され転送幅に応じて
印刷データの転送数が設定される。上記印刷データは、
サーマルプリンタコントローラを介して記録ヘッドへ転
送される。
【0011】このとき、転送幅に応じてその転送数が設
定された印刷データを、その転送幅に合わせてサーマル
プリンタコントローラで受信するので、記録に必要な最
低限のデータのみが中央処理装置からサーマルプリンタ
コントローラへ転送されることになる。
【0012】したがって、ヘッド幅より小さい幅のイン
クリボンを使って印刷を行う際に、ヘッドの記録に関与
しないデータを“0”データとして転送していた従来の
転送制御方式と比較して、“0”データを転送しない分
だけ中央処理装置・サーマルプリンタコントローラ間の
印刷データの転送時間を短縮することができる。また、
これにより、中央処理装置がデータ転送に占有される時
間も短縮されるので、中央処理装置の動作効率も向上す
る。
【0013】請求項2記載のマルチラインサーマルプリ
ンタの転送制御方式は、請求項1に記載の構成に加え
て、上記サーマルプリンタコントローラが、受信した印
刷データのみに対して、印刷の際に発色するデータであ
るONデータの数を計算することを特徴としている。
【0014】上記構成によれば、サーマルプリンタコン
トローラによって受信された印刷データのみのONデー
タ数が計算される。この情報に基づいて、蓄熱補正など
の処理が行われる。これにより、ヘッド幅より小さい幅
のインクリボンを使って印刷を行う際に、印刷データの
“0”データを含めてONデータ数を計算していた従来
のものと比べて、“0”データを省いた分だけ計算時間
を短縮することができる。この結果、中央処理装置がO
Nデータ数の計算結果を得るための待ち時間を短縮する
ことが可能となる。
【0015】請求項3記載のマルチラインサーマルプリ
ンタの転送制御方式は、請求項1または2に記載の構成
に加えて、上記サーマルプリンタコントローラが印刷デ
ータの上記転送幅に合わせて記録ヘッドへの送信データ
数を制御すると共に、上記記録ヘッドが印刷データを上
記転送幅に合わせて受信することを特徴としている。
【0016】上記構成によれば、サーマルプリンタコン
トローラから記録ヘッドへ印刷データを転送する際に、
サーマルプリンタコントローラは転送幅に合わせて印刷
データを送信し、記録ヘッドは転送幅に合わせて印刷デ
ータを受信する。
【0017】これにより、ヘッド幅より小さい幅のイン
クリボンを使って印刷を行う際に、記録に関与しないデ
ータを“0”データとして転送していた従来の転送制御
方式と比較して、“0”データを転送しない分だけサー
マルプリンタコントローラ・記録ヘッド間の印刷データ
の転送時間を短縮することができる。また、これによ
り、サーマルプリンタコントローラがデータ転送に占有
される時間も短縮されるので、サーマルプリンタコント
ローラの動作効率も向上する。
【0018】
【発明の実施の形態】本発明の実施の一形態について図
1ないし図8に基づいて説明すれば、以下の通りであ
る。
【0019】本実施の形態のマルチラインサーマルプリ
ンタが搭載された情報端末装置は、パーソナルコンピュ
ータ、ワードプロセッサ、および電子手帳などであり、
図2に示す構成となっている。
【0020】CPU1は情報端末装置における中央処理
装置であり、装置全体の情報加工処理および入出力部制
御などを行う演算処理部である。ROM2は読み出し専
用のメモリであり、情報端末装置の制御プログラムや出
力用活字フォント情報などを記憶している。RAM3は
読み書き可能なメモリであり、情報端末装置にて処理さ
れる文章情報および装置管理に必要な情報を記憶する。
【0021】KEY4はキーボードであり、情報端末装
置の入力部の1つである。イメージスキャナ5は、用紙
上に記載されているイメージを情報端末装置に取り込む
入力部である。通信装置6は、他の装置と処理情報の送
受を行うための情報入力および情報出力装置である。マ
ウス8は、操作者が操作できるポインティングデバイス
である。マウス入力部7は、上記マウス8を情報端末装
置に接続するための入力部である。
【0022】記憶装置9はフロッピーディスクおよびハ
ードディスクなどに代表される記憶部であり、上記RO
M2やRAM3がCPU1の制御空間の中で管理される
のに対し、記憶装置9は特定空間の中で外部記憶装置と
しての位置付けで管理される拡張メモリ部である。
【0023】サーマルプリンタコントローラ10および
マルチラインサーマルプリンタ11は、情報端末装置の
情報を用紙に印刷出力する印刷部である。これらについ
ては後で詳しく説明する。
【0024】タブレット制御部12は、タブレット13
とペン14を制御の上、CPU1に接続する機能部分で
ある。タブレット13は、ペン14と組み合わせて利用
され、タブレット制御部12で管理される。上記ペン1
4は、タブレット13の特定座標を指定する座標入力支
持棒であり、その入力情報がタブレット制御部12で解
読される。
【0025】表示部15は、情報端末装置の情報をCR
T(陰極線表示部)またはLCD(液晶表示部)に表示
出力する表示部である。
【0026】なお、図2の構成は情報端末装置の一構成
例であり、機能の一部が省かれたり、他の入出力仕様で
代用される場合もある。また、最近のタブレット13
は、表示部15に重ね合わせて機能する表示一体型タブ
レットが多い。
【0027】本実施の形態の転送制御は、図1に示すよ
うに、CPU1、RAM3、サーマルプリンタコントロ
ーラ10、およびマルチラインサーマルプリンタ11の
間にて実行される。
【0028】すなわち、CPU1から印刷命令が出され
ると、前述のROM2または記憶装置9に格納されたプ
ログラムがRAM3へロードされ情報の中に格納され、
実行される。そして、印刷データはサーマルプリンタコ
ントローラ10を介してマルチラインサーマルプリンタ
11へ転送される。その後、サーマルプリンタコントロ
ーラ10にてその動作が制御されるマルチラインサーマ
ルプリンタ11によって、用紙上に一度に複数行の記録
が行われる。
【0029】上記マルチラインサーマルプリンタ11
は、サーマルヘッド部(記録ヘッド)21、インクリボ
ン22、リボンカセット判別手段23、およびモータ2
4を備えている。
【0030】インクリボン22は、各々幅の異なる複数
のリボンからなる。また、リボンカセット判別手段23
は、マルチラインサーマルプリンタ11にどの幅のイン
クリボン22がセットされているかを判別する。サーマ
ルヘッド部21は、印刷データに応じて発熱した後述の
ヘッド45(図8参照)をインクリボン22に当接させ
ることによってインクを溶融させて用紙に転写を行う部
分である。モータ24は、ヘッド45の移動機能および
用紙の送り機能を駆動させるものである。
【0031】また、上記CPU1は、リボンカセット判
別手段23からの情報によって、マルチラインサーマル
プリンタ11上にどの幅のインクリボン22がセットさ
れているかを認識する。そして、その情報により、サー
マルヘッド部21におけるヘッド45の使用幅を確定
し、ヘッド一列分の印刷データの転送幅を決定する。
【0032】さらに、CPU1は、コマンドによりサー
マルプリンタコントローラ10およびサーマルヘッド部
21にヘッド45の使用幅の情報をセットする。この情
報によりサーマルプリンタコントローラ10とサーマル
ヘッド部21とはドットデータの転送手順を知ることが
できる。
【0033】上記構成によれば、印刷を行う場合、まず
CPU1は印刷データをRAM3に展開する。CPU1
は、展開した印刷データのうちのヘッド一列分のドット
データを後述の図3・図4に示すCPU1とサーマルプ
リンタコントローラ10との間のデータ転送手順にした
がってサーマルプリンタコントローラ10に送信する。
このとき、ヘッド45の使用しないドットデータについ
ては従来のような“0”データを送信せずに送信自体を
スキップさせ、インクリボン22の幅分だけのデータを
送信する。
【0034】また、このときサーマルプリンタコントロ
ーラ10は、上記データ転送手順にしたがって受信した
データのみにより、蓄熱補正などに使用するONドット
(データ)の数を計算する。ここで、ONドットとは、
マルチラインサーマルプリンタにおける印刷の際に発色
するドットのことである。
【0035】ヘッド一列分の印刷データを送信したとこ
ろで、CPU1はサーマルプリンタコントローラ10に
対して印刷の開始を指示する印刷開始命令を発行する。
この命令をサーマルプリンタコントローラ10が受け取
ると、サーマルプリンタコントローラ10は、印刷デー
タを後述の図3・図4に示すサーマルプリンタコントロ
ーラ10とサーマルヘッド部21間のデータ転送手順に
したがってサーマルヘッド部21に送信する。
【0036】このときヘッド45の使用しないドットの
データについては従来のような“0”データを送信せず
に送信自体をスキップし、インクリボン22の幅分だけ
のデータを送信する。この受信した印刷データにしたが
ってヘッド45は用紙に対してヘッド一列分の記録を行
う。
【0037】このようにして、上記一連の動作を印列デ
ータ分繰り返し行って、すべてのデータを印刷する。な
お、印刷に伴う各種のモータ制御は、現在のサーマルプ
リンタの技術において公知の技術であるので割愛する。
【0038】次に、図3のフローチャートに基づいて、
サーマルヘッド部21の初期設定までの動作を説明す
る。なお、S(ステップ)1〜S4はサーマルヘッド部
21(あるいはマルチラインサーマルプリンタ11)の
動作、S11〜S15はサーマルプリンタコントローラ
10の動作、S21〜S23はCPU1の動作をそれぞ
れ示している。
【0039】まず、ハードウェアリセットがCPU1、
サーマルプリンタコントローラ10、およびサーマルヘ
ッド部21を初期化する。次に、S1で前記リボンカセ
ット判別手段23がマルチラインサーマルプリンタ11
に装着されているインクリボン種を検出する。マルチラ
インサーマルプリンタ11はこの検出情報をサーマルプ
リンタコントローラ10に発信し(S2)、サーマルプ
リンタコントローラ10では上記検出情報が受信された
かどうかの判断が行われる(S11)。S11で検出情
報が受信されていれば、その情報をさらにCPU1へ送
信する(S12)。
【0040】上記検出情報がCPU1で受信されると
(S21)、CPU1はインクリボン種のデータをリー
ドし(S22)、その結果に基づいてサーマルプリンタ
コントローラ10に転送数設定コマンドを発行する(S
23)。サーマルプリンタコントローラ10はこのコマ
ンドを受け取り(S13)、CPU1からの受信データ
数およびサーマルヘッド部21への送信データ数をセッ
トする(S14)。これと平行してサーマルプリンタコ
ントローラ10は、転送数設定コマンドをサーマルヘッ
ド部21に対して発行する(S15)。サーマルヘッド
部21はこのコマンドを受信し(S3)、ドットのスキ
ップ領域および受信データ数をセットする(S4)。上
記一連の流れにより初期設定が完了する。この初期設定
後に印刷が可能となる。
【0041】この初期設定、すなわち、上記転送数設定
コマンドの形式は、例えばCPU1が16ビット、およ
びマルチラインサーマルプリンタ11が160ドットの
ヘッド45を持つシステムで、CPU1とサーマルプリ
ンタコントローラ10との間、およびサーマルプリンタ
コントローラ10とサーマルヘッド部21との間のデー
タバス幅が16ビットである場合には図5に示すように
なる。
【0042】この形式の下位4ビットは、ヘッド45の
上位ドットから何ドットスキップするかの幅をバイナリ
にて指示している。実際のスキップ幅はバイナリ*16
ビットとなる。例えば、ヘッド45の上から48ドット
をスキップする場合には下位4ビットに“0011”を
設定する。なお、図5においては、右側が下位ビットで
ある。
【0043】上記下位4ビットの次4ビットは、データ
をセットするドットの幅をバイナリにて指示している。
このドット幅もバイナリ*16ビットとなる。例えば上
記48ドットに続いて80ドットにデータをセットする
場合には、次4ビットに“0101”をセットする。こ
のコマンドの場合、ヘッド45の上から129ドット目
から160ドットまでの幅についてもスキップ領域とな
る。また、次8ビットはDont’careとなる。
【0044】すなわち、このような初期設定によってヘ
ッド45の印刷データがセットされる印刷領域以外のス
キップ領域には“0”が固定され、スキップ領域ではそ
の後の印刷時のデータセットはスキップされることにな
る。
【0045】他の例としてヘッド45の160ドットす
べてを印刷領域とする場合には図6(a)に示すような
コマンド形式となる。また、ヘッド45の上80ドット
をスキップ領域、次64ビットを印刷領域、次16ドッ
トをスキップ領域とする場合には図6(b)のようなコ
マンド形式となる。
【0046】次に、図4のフローチャートに基づいて、
上記初期設定後から印刷開始までの動作を説明する。な
お、S31〜S36はCPU1の動作、S41〜S48
はサーマルプリンタコントローラ10の動作、S51〜
53はサーマルヘッド部21の動作をそれぞれ示してい
る。
【0047】S31にてCPU1はRAM3上に印刷デ
ータを展開する。展開が終了するとCPU1はヘッド一
列分の印刷データを送信する(S32)。このときの送
信データは上記初期設定の内容にしたがう。上記ヘッド
一列分のデータをサーマルプリンタコントローラ10が
受信すると(S41)、サーマルプリンタコントローラ
10は受信したデータのONドット数を計算する(S4
2)。この計算結果はCPU1に送信され(S43)、
CPU1にて受信されてリードされる(S33)。
【0048】その後、CPU1は蓄熱補正命令を発行し
(S34)、サーマルプリンタコントローラ10はその
命令を受けて(S44)、蓄熱補正を行う(S45)。
補正終了の情報がサーマルプリンタコントローラ10か
らCPU1へ送られると(S46・S35)、CPU1
は印刷開始命令を発行する(S36)。このコマンドを
サーマルプリンタコントローラ10が受信すると(S4
7)、ヘッド一列分のデータをサーマルヘッド部21に
送信する(S48)。
【0049】サーマルヘッド部21はサーマルプリンタ
コントローラ10からのデータを受信して(S51)、
そのデータを上記初期設定で指定された指定ドット(印
刷領域)にセットする(S52)。その後、印刷が開始
される(S53)。S53の印刷開始後は、S32〜S
36、S41〜48、およびS51〜53の工程を繰り
返すことによりS31で展開した印刷データ分をすべて
用紙に記録する。
【0050】次に、上記サーマルプリンタコントローラ
10の詳細な構成を図7を用いて説明する。サーマルプ
リンタコントローラ10は、CPUインターフェイス部
31、レジスタ32、シフトレジスタ33、シフトクロ
ックカウンタ34、セレクタ35、カウンタ36、熱制
御回路37、およびヘッドインターフェイス部38によ
り構成される。
【0051】CPUインターフェイス部31はCPU1
とサーマルプリンタコントローラ10とのインターフェ
イスを司る部分である。
【0052】レジスタ32はCPU1からの転送数設定
コマンドによって、CPU1からの受信データ数をセッ
トする受信データ数レジスタ32aと、サーマルヘッド
部21への送信データ数をセットする送信データ数レジ
スタ32bとからなる。サーマルプリンタコントローラ
10の制御系はこれらの数値を基本に動作する。
【0053】シフトレジスタ33はCPU1からのヘッ
ド一列分のデータをセットする。このシフトレジスタ3
3の一つの箱が16ビット幅であり、本実施の形態では
ヘッド45を160ビットとしているので10箱とな
る。例えば、ヘッド一列中の使用ドット幅が80ドット
のときには、このシフトレジスタ33の中の上から5番
目の箱までにドットデータがセットされる。そして、シ
フトレジスタ33のシフトは1から80ビットまでの間
で行われる。なお、シフトレジスタ33はONドットを
カウントするためにシフトレジスタ構成としている。
【0054】シフトクロックカウンタ34は、上記シフ
トレジスタ33用のシフトクロックを生成する。上述の
ようにヘッド一列中の使用ドット幅が80ドットのとき
には、80個のクロックを発生する。
【0055】セレクタ35は、シフトレジスタ33中の
どのレジスタを使ってシフトを行うかを選択する。上記
例の場合には5番目の箱より出ているラインを使ってシ
フトを行う。
【0056】カウンタ36は、シフトしていくドット中
のONドットを数える。そして、このカウンタ値はCP
U1によりリードされる。なお、上記例の場合にはシフ
トレジスタ33にセットされたデータは80回のシフト
を行うと一周して元に戻る。
【0057】熱制御回路37は、履歴・隣接などの蓄熱
補正を行う回路である。ヘッドインターフェイス部38
は、サーマルヘッド部21とのインターフェイスであ
り、蓄熱補正を施した後の印刷データを16ビット単位
でサーマルヘッド部21へ送信する。
【0058】次に、上記サーマルヘッド部21の詳細な
構成を図8を用いて説明する。サーマルヘッド部21
は、コントローラインターフェイス部41、レジスタ4
2、セレクタ43、ヘッドドライバ44、およびヘッド
45を有している。
【0059】コントローラインターフェイス部41は、
サーマルプリンタコントローラ10とのインターフェイ
スを司る部分である。
【0060】レジスタ42は、CPU1からの転送数設
定コマンド(サーマルプリンタコントローラ10経由)
によって、データセットのスキップ数をセットするスキ
ップ数レジスタ42aと、サーマルプリンタコントロー
ラ10からの受信データ数をセットする受信データ数レ
ジスタ42bとからなる。
【0061】セレクタ43は、上記レジスタ42の値に
基づいて、駆動させるヘッドドライバ44を選択する。
【0062】ヘッドドライバ44は、前記シフトレジス
タ33に対応して16ビット単位で印刷データがセット
される10個のドライバからなる。ヘッドドライバ44
には、セレクタ43により選択されたドライバに印刷デ
ータがセットされる。このセットされたデータにしたが
って、ヘッド45に印刷データが印加される。
【0063】ヘッド45は通紙方向に並んだ複数の発熱
素子群からなり、本実施の形態では160ドットヘッド
である。
【0064】以上のように、本実施の形態にかかるマル
チラインサーマルプリンタ11の転送制御方式は、CP
U1が使用するインクリボン22の幅に対応した印刷デ
ータの転送幅を決定し、サーマルプリンタコントローラ
10を介して、サーマルヘッド部21におけるヘッド4
5が上記転送幅に合わせて印刷データを受信する構成で
ある。
【0065】これにより、ヘッド45の最大印刷幅より
小さい幅のインクリボン22を使って印刷を行う際に、
ヘッド45の記録に関与しない素子群への出力データを
スキップするので、CPU1・サーマルプリンタコント
ローラ10・サーマルヘッド部21間の印刷データの転
送時間を短縮することができる。また、CPU1やサー
マルプリンタコントローラ10がデータ転送に占有され
る時間も短縮されるので、これらの動作効率も向上す
る。
【0066】
【発明の効果】以上のように、本発明の請求項1記載の
マルチラインサーマルプリンタの転送制御方式は、装着
されているインクリボンの幅の検出情報を認識すること
によって記録ヘッドの記録に使用する部位を確定すると
共に、検出されたリボン幅に対応した印刷データの転送
幅を決定する中央処理装置と、上記中央処理装置から送
信された印刷データを上記転送幅に合わせて受信し、上
記記録ヘッドへ印刷データを転送するサーマルプリンタ
コントローラとを有する構成である。
【0067】これにより、ヘッド幅より小さい幅のイン
クリボンを使って印刷を行う際に、記録に必要な最低限
のデータのみが中央処理装置からサーマルプリンタコン
トローラへ転送されるので、中央処理装置・サーマルプ
リンタコントローラ間の印刷データの転送時間を短縮す
ることができる。また、中央処理装置がデータ転送に占
有される時間も短縮されるので、中央処理装置の動作効
率も向上するという効果を奏する。
【0068】請求項2記載のマルチラインサーマルプリ
ンタの転送制御方式は、請求項1に記載の構成に加え
て、上記サーマルプリンタコントローラが、受信した印
刷データのみに対して、印刷の際に発色するデータであ
るONデータの数を計算する構成である。
【0069】これにより、ヘッド幅より小さい幅のイン
クリボンを使って印刷を行う際に、受信した印刷データ
のみのONデータ数を計算するので、計算時間を短縮す
ることができる。この結果、中央処理装置がONデータ
数の計算結果を得るための待ち時間を短縮することが可
能となるという効果を奏する。
【0070】請求項3記載のマルチラインサーマルプリ
ンタの転送制御方式は、請求項1または2に記載の構成
に加えて、上記サーマルプリンタコントローラが印刷デ
ータの上記転送幅に合わせて記録ヘッドへの送信データ
数を制御すると共に、上記記録ヘッドが印刷データを上
記転送幅に合わせて受信する構成である。
【0071】これにより、ヘッド幅より小さい幅のイン
クリボンを使って印刷を行う際に、記録に必要な最低限
のデータのみがサーマルプリンタコントローラから記録
ヘッドへ転送されるので、サーマルプリンタコントロー
ラ・記録ヘッド間の印刷データの転送時間を短縮するこ
とができる。また、サーマルプリンタコントローラがデ
ータ転送に占有される時間も短縮されるので、サーマル
プリンタコントローラの動作効率も向上するという効果
を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態にかかるマルチラインサ
ーマルプリンタの転送制御方式を説明するブロック図で
ある。
【図2】上記マルチラインサーマルプリンタの転送制御
方式が適用される情報端末装置の構成を示すブロック図
である。
【図3】上記マルチラインサーマルプリンタにおけるサ
ーマルヘッド部の初期設定までの動作を示すフローチャ
ートである。
【図4】上記初期設定後から印刷が開始されるまでの動
作を示すフローチャートである。
【図5】転送数設定コマンドの形式を示す説明図であ
る。
【図6】上記転送数設定コマンドの例を示す説明図であ
り、(a)は160ドットすべてを印刷領域とする場
合、(b)は上80ドットをスキップ領域、次64ドッ
トを印刷領域とする場合である。
【図7】サーマルプリンタコントローラの構成を示すブ
ロック図である。
【図8】上記サーマルヘッド部の構成を示すブロック図
である。
【図9】従来のマルチラインサーマルプリンタの転送制
御方式を示す説明図である。
【符号の説明】
1 CPU(中央処理装置) 10 サーマルプリンタコントローラ 11 マルチラインサーマルプリンタ 21 サーマルヘッド部(記録ヘッド) 22 インクリボン 23 リボンカセット判別手段 45 ヘッド

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】装着されているインクリボンの幅の検出情
    報を認識することによって記録ヘッドの記録に使用する
    部位を確定すると共に、検出されたリボン幅に対応した
    印刷データの転送幅を決定する中央処理装置と、 上記中央処理装置から送信された印刷データを上記転送
    幅に合わせて受信し、上記記録ヘッドへ印刷データを転
    送するサーマルプリンタコントローラとを有することを
    特徴とするマルチラインサーマルプリンタの転送制御方
    式。
  2. 【請求項2】上記サーマルプリンタコントローラは、受
    信した印刷データのみに対して、印刷の際に発色するデ
    ータであるONデータの数を計算することを特徴とする
    請求項1に記載のマルチラインサーマルプリンタの転送
    制御方式。
  3. 【請求項3】上記サーマルプリンタコントローラは印刷
    データの上記転送幅に合わせて記録ヘッドへの送信デー
    タ数を制御すると共に、上記記録ヘッドは印刷データを
    上記転送幅に合わせて受信することを特徴とする請求項
    1又は2に記載のマルチラインサーマルプリンタの転送
    制御方式。
JP33047895A 1995-12-19 1995-12-19 マルチラインサーマルプリンタの転送制御方式 Pending JPH09169131A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6742868B2 (en) 1999-05-12 2004-06-01 Seiko Epson Corporation Recording apparatus and data control method therein
US7255416B2 (en) 2003-03-17 2007-08-14 Seiko Epson Corporation Liquid drop ejecting device and method for ejecting liquid drop, liquid drop ejecting head device, method and manufacturing method for device
CN103862890A (zh) * 2012-12-10 2014-06-18 山东新北洋信息技术股份有限公司 多打印装置的打印控制方法及打印机

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