JPH09167725A - 半導体製造装置 - Google Patents

半導体製造装置

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JPH09167725A
JPH09167725A JP32770295A JP32770295A JPH09167725A JP H09167725 A JPH09167725 A JP H09167725A JP 32770295 A JP32770295 A JP 32770295A JP 32770295 A JP32770295 A JP 32770295A JP H09167725 A JPH09167725 A JP H09167725A
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JP
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particles
chamber
wafer
airlock
static electricity
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JP32770295A
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Hiroyoshi Matsumoto
浩義 松本
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Nissin Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 効率よくパーティクルを除去する。パーティ
クルによる処理室の汚染を防止する。半導体デバイスの
歩留りを向上させる。 【解決手段】 エアロック蓋5に静電気発生部10を設
ける。この静電気発生部10の底面部12aに導電塗料
を塗布し、電極13a、13bを形成する。上記電極1
3a、13bに直流電源14の正端子、負端子をそれぞ
れ接続し、電極13a、13b間に約1000Vの直流
電圧を印加する。これにより、電極13aは正に帯電
し、電極13bは負に帯電する。この結果、ウェーハ表
面に吸着したパーティクル、およびエアロック室内に存
在するパーティクルは、電極13a、13bに引きつけ
られ吸着する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体製造装置に
関するもので、特に被処理基板を一旦格納し、真空引き
を行うためのエアロック室が設けられた半導体製造装置
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、IC(Integrated Circuit;集積
回路)の需要が増大するにつれて、その生産量も著しく
増大している。これに伴い、現在、半導体デバイスの微
細化、高集積化が進められている。また、このような半
導体デバイスを製造する上で、同時に、半導体デバイス
における歩留り向上の要求が年々高まっている。
【0003】歩留り向上を実現するために、半導体製造
装置の性能を向上させることが現在試みられている。し
かしながら、半導体デバイスにおける歩留りの低下は、
被処理基板であるウェーハ表面の汚染度にも強く起因し
ている。
【0004】つまり、半導体製造装置に搬入されるウェ
ーハは、搬入前には大気に晒されているため、ウェーハ
表面には大気中の微細な塵やほこり、すなわちパーティ
クルが吸着している。そのため、半導体デバイスを製造
する前に、まずウェーハ表面に存在するパーティクルを
低減させることが、半導体デバイスの微細化、高集積化
および歩留り向上を図るための前提条件となる。
【0005】通常、半導体製造装置には、内部を大気圧
と真空とに選択的に切り替えることのできるエアロック
室が設けられている。このエアロック室は、迅速に内部
の圧力を切り替えることができるように、必要最小限の
容積になっている。これにより、大気側と処理室(ター
ゲットチャンバー)との間でウェーハを搬入出する際
に、処理室の真空を一旦破ることなく、処理室を高真空
に保ったまま、ウェーハを搬入出することが可能となっ
ている。図7に、従来の半導体製造装置に設けられたエ
アロック室31を示す。
【0006】このエアロック室31は、通常は固定され
ているエアロック蓋32と、エアロック室31の下壁で
もあり、ウェーハ33が載置されるステージ34と、処
理室35の外壁であり、エアロック室31の側壁でもあ
る側壁部36・36とからなっている。
【0007】エアロック室31の一部を形成する側壁部
36の所定の場所には、搬送路37が設けられている。
これにより、ウェーハ33を大気側からエアロック室3
1へ、あるいはエアロック室31から大気側へ搬送路3
7を介して搬送することが可能となっている。また、搬
送路37の大気側開口部37a付近には、フラップバル
ブ39が設けられている。このフラップバルブ39の回
動動作により、大気側開口部37aを開口あるいは封鎖
することが可能となっている。
【0008】ステージ34には、エアロック室31内に
搬入されたウェーハ33が載置される。ステージ34が
下降して移動することにより、上記ウェーハ33をエア
ロック室31から処理室35の所定の場所に導くことが
可能となっている。また、同様にステージ34の移動に
より、処理室35の所定の場所からウェーハ33をエア
ロック室31へ搬送することも可能となっている。
【0009】次に、ウェーハ33が、上記のようなエア
ロック室31を介して処理室35へ搬送される過程を説
明する。
【0010】まず、フラップバルブ39を回動させて、
搬送路37の大気側開口部37aを開口し、ウェーハ3
3を搬送路37を介してエアロック室31に搬入する。
次に、フラップバルブ39を先ほどとは逆方向に回動さ
せて、搬送路37の大気側開口部37を封鎖し、エアロ
ック室31の真空排気を行う。その後、ステージ34が
下降し、処理室35内に設けられた図示しない搬送用ロ
ボットにより、ウェーハ33が処理室35の所定の場所
まで搬送される。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来の
半導体製造装置の構成では、ウェーハ33が、その表面
にパーティクル40を吸着させたままエアロック室31
を介して処理室35に搬入されるので、半導体デバイス
の製造プロセスにおいて、上記パーティクル40が半導
体デバイスの微細化、高集積化に支障をきたし、歩留り
の低下を招くという問題が生ずる。
【0012】また、ウェーハ33を大気側からエアロッ
ク室31に搬入する際に、大気中のパーティクル40ま
でもエアロック室31に導入されるため、エアロック室
31が汚染されると共に、ステージ34の移動時に、パ
ーティクル40が処理室35にも進入し、同様に処理室
35も汚染され、半導体デバイスの製造プロセスに悪影
響を及ぼすという問題も生ずる。
【0013】本発明は、上記の問題点を解決するために
なされたもので、その目的は、ウェーハに吸着したパー
ティクルを排除してクリーンなウェーハを処理室に導入
することができると共に、パーティクルによる処理室内
の汚染を防止し、半導体デバイスの歩留りを向上させる
ことのできる半導体製造装置を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明に係る半
導体製造装置は、上記の課題を解決するために、大気側
と処理室との間に設けられ、内部の気圧を大気圧と真空
とに切り替える、処理室よりも室内の狭いエアロック室
が設けられた半導体製造装置において、上記エアロック
室内に、静電気力によってパーティクルを吸着するパー
ティクル吸着部が設けられていることを特徴としてい
る。
【0015】上記の構成によれば、被処理基板を大気側
から処理室に搬入する際に、上記被処理基板は一旦エア
ロック室に格納される。エアロック室内を所定の真空度
にした後、上記被処理基板が処理室に搬送される。
【0016】このエアロック室内には、パーティクル吸
着部が設けられている。上記被処理基板表面に吸着して
いるパーティクル、および上記被処理基板とともに大気
側からエアロック室内に持ち込まれたパーティクルは、
上記パーティクル吸着部との間で生じる静電気力によ
り、上記パーティクル吸着部に引きつけられ吸着する。
その後、パーティクルの除去された表面のクリーンな被
処理基板が処理室に搬入される。
【0017】したがって、大気側との接触部であるエア
ロック室で上記のようにパーティクルが除去されるの
で、パーティクルが処理室内に持ち込まれることはな
い。よって、処理室がパーティクルで汚染されるのを防
止することができ、処理室内を常に清浄に保つことがで
きる。また、上記のエアロック室は、処理室に比べて狭
く形成されており、パーティクルの拡散は非常に抑えら
れる。したがって、パーティクル吸着部を上記エアロッ
ク室に設けることによって、効率よくパーティクルを吸
着し除去することができる。また、狭く形成されるエア
ロック室にあわせて、上記パーティクル吸着部を小型化
することができ、この小型のパーティクル吸着部を用い
ても、十分に、また効率よくパーティクルを吸着し除去
することができる。さらに、パーティクルの除去によっ
て被処理基板の表面が清浄になるので、上記被処理基板
を用いて半導体デバイスを作製した際、半導体デバイス
の歩留りを従来よりも向上させることができる。
【0018】
【発明の実施の形態】本発明の実施の一形態について図
1ないし図6に基づいて説明すれば、以下のとおりであ
る。
【0019】図3は、ウェーハ1を一旦格納するエアロ
ック室2と、処理室3の一部とを示している。
【0020】エアロック室2は、処理室3を覆う側壁部
4・4、エアロック蓋5、およびエアロック室2の下壁
であり、ウェーハ1を水平に載置するステージ6によっ
て囲まれた空間で形成されている。
【0021】エアロック室2の一部を形成する側壁部4
の所定の場所には、搬送路7が設けられている。これに
より、ウェーハ1を大気側からエアロック室2へ、ある
いはエアロック室2から大気側へ搬送路7を介して搬送
することが可能となっている。なお、このウェーハ1
は、大気側に設けられた搬送用フォーク8によって、エ
アロック室2へ搬入、あるいはエアロック室2から搬出
される。
【0022】搬送路7の大気側開口部7a付近には、フ
ラップバルブ9が設けられている。また、フラップバル
ブ9の端部には回動端9aが設けられている。ここで、
上記回動端9aを軸に、フラップバルブ9が時計回りに
回動する方向をA方向、これとは逆に、フラップバルブ
9が反時計回りに回動する方向をB方向とする。エアロ
ック室2を真空排気する際には、このフラップバルブ9
がA方向に回動して大気側開口部7aを封鎖し、エアロ
ック室2を密閉する構造となっている。また、エアロッ
ク室2からウェーハ1を搬出する際には、このフラップ
バルブ9がB方向に回動し、大気側開口部7aを開口す
る構造となっている。
【0023】ステージ6には、エアロック室2内に搬入
されたウェーハ1が水平に載置される。ステージ6が下
降することにより、上記ウェーハ1をエアロック室2か
ら処理室3の所定の場所に、また逆に、ステージ6の上
昇により、ウェーハ1を処理室3からエアロック室2へ
搬送することが可能となっている。なお、処理室3内で
のウェーハ1の搬送は、図示しない搬送用ロボットによ
り行われる。
【0024】次に、エアロック室2の一部をなすエアロ
ック蓋5について、図1に基づいて説明する。
【0025】図1は、エアロック蓋5の断面を示してい
る。エアロック蓋5は、静電気を発生する静電気発生部
10(パーティクル吸着部)と、該静電気発生部10を
覆う蓋本体11とによって構成されている。
【0026】上記静電気発生部10は、さらに、絶縁部
12と、電極13a、13bと、直流電源14とによっ
て構成されている。絶縁部12の底面部12aは、図2
に示すような外観を呈しており、この表面に半月型に導
電塗料が塗布され、電極13a、13bが形成されてい
る。
【0027】また、図1に示すように、電極13a、1
3bは、直流電源14の正端子および負端子とそれぞれ
接続されている。これにより、電極13a、13b間に
約1000Vの直流電圧を印加することが可能となって
いる。本実施の形態では、絶縁部12の材質はセラミッ
クであり、蓋本体11の材質はアクリル樹脂である。な
お、蓋本体11の材質はこれに限定されず、例えば金属
等の材質であっても構わない。この場合、電極13a、
13bと直流電源14とを接続するリード線が、蓋本体
11と絶縁されるように、上記リード線の周囲を絶縁物
で覆う等の処置が必要である。
【0028】次に、ウェーハ1をエアロック室2を介し
て処理室3に搬送する動作について、図3ないし図5に
基づいて説明する。
【0029】まず、図3において、ウェーハ1をエアロ
ック室2へ搬入する前に、エアロック蓋5の電極13
a、13b(図1参照)間に、約1000Vの直流電圧
を印加しておく。
【0030】次に、同図に示すように、フラップバルブ
9をB方向に回動させて、搬送路7の大気側開口部7a
を開口させる。続いて、搬送用フォーク8により、ウェ
ーハ1を搬送路7を介してエアロック室2へ搬入し、ス
テージ6上にウェーハ1を載置する。このとき、ステー
ジ6は、処理室3を密閉してエアロック室2を形成する
位置で静止している。また、このとき、エアロック室2
内には、図示しないパージラインによって窒素ガス等の
不活性ガスが封入され、エアロック室2内の気圧が大気
圧と等しくなるように制御される。
【0031】次に、図4に示すように、フラップバルブ
9をA方向に回動させて搬送路7の大気側開口部7aを
封鎖し、エアロック室2の真空排気を行う。なお、この
真空排気は、図示しない油回転ポンプ等を含む排気ライ
ンによって行われる。
【0032】このとき、印加された電圧によって、図5
に示すように、電極13aは正に帯電し、電極13bは
負に帯電する。エアロック室2内に存在するパーティク
ル15、およびウェーハ1表面に吸着しているパーティ
クル15は、もともと正または負に帯電しているので、
上記電極13a、13bと、パーティクル15との間に
は静電気力が働く。この結果、パーティクル15は電極
13a、13b側に引きつけられて吸着する。
【0033】その後、再び図4に示すように、エアロッ
ク室2における真空排気によって、エアロック室2内が
所定の真空度となった時点で、ステージ6が下降して、
上記ウェーハ1が処理室3内の所定の場所まで搬送され
る。
【0034】また、処理室3内からウェーハ1を大気側
へ搬出するには、上記とは逆の工程で行われる。すなわ
ち、ウェーハ1を載置したステージ6を、処理室3を密
閉し、かつエアロック室2を形成する位置まで移動させ
る。次に、図示しないパージラインにより、エアロック
室2内にパージ用の窒素ガス等を封入し、エアロック室
2内の気圧が大気圧になるように制御する。その後、フ
ラップバルブをB方向に回動させて、搬送路7の大気側
開口部7aを開口し、搬送用フォーク8(図3参照)に
よって、ウェーハ1を大気側へ搬出する。
【0035】また、パーティクル15が、電極13a、
13b(図1参照)表面にある程度吸着すると、その後
のパーティクル15の吸着効率が低下する。このため、
定期的に電極13a、13b表面をクリーニングして、
吸着したパーティクル15を排除する方が望ましい。こ
の場合、ステージ6を上昇させて処理室3を密閉した
後、直流電源14(図1参照)をOFFにし、エアロッ
ク蓋5を固定している図示しないボルトを取り外し、エ
アロック蓋5を取り外すことにより、電極13a、13
b表面およびエアロック室2内のクリーニングおよびメ
ンテナンスを行うことが可能となる。
【0036】なお、本実施の形態では、静電気発生部1
0の底面部12aに塗布された導電塗料に電圧を印加し
て静電気を発生させているが、例えば、静電気発生部1
0の内部に金属電極を埋め込み、この金属電極に電圧を
印加することによって静電気発生部10の底面部12a
に静電気を発生させるような構成としても構わない。図
6に、このような構成を有する静電気発生部20を示
す。
【0037】静電気発生部20は、セラミック等からな
る絶縁部21と、金属からなる電極22a、22bと、
直流電源23とによって構成されている。上記電極22
a、22bは、絶縁部21の内部に埋め込まれている。
この電極22a、22bは、直流電源23の正端子およ
び負端子とそれぞれ接続されている。
【0038】上記静電気発生部20の電極22a、22
bに直流電源23から電圧を印加すると、誘電分極現象
により、電極22a、22b上の電荷と異符号の電荷が
その表面の絶縁体に励起される。また、上記の誘電分極
現象により、静電気発生部20の底面部21aには、電
極22a、22b上の電荷と同符号の電荷が生じる。こ
れにより、静電気発生部20の底面部21aと図示しな
いパーティクルとの間で静電気力が発生し、上記パーテ
ィクルが底面部21aに引きつけられ吸着することにな
る。
【0039】上記の構成により、パーティクル15を吸
着する静電気発生部10・20(以下、静電気発生部1
0と静電気発生部20とは同一の機能を有するので、静
電気発生部20についてはその説明を省略する。)を処
理室3内ではなく、エアロック室2内に設けることによ
り、以下の具体的理由によって、パーティクル15をよ
り効率的に吸着することが可能となる。
【0040】静電気発生部10とパーティクル15との
間に働く静電気力は、その間の距離の2乗に反比例す
る。つまり、距離が離れるほど静電気力は弱くなる。し
たがって、静電気発生部10とパーティクル15との距
離をなるべく近くに保つほうが、静電気発生部10によ
るパーティクル15の吸着効率は上がることになる。
【0041】処理室3は、広い空間を有しているため、
処理室3内にパーティクル15が存在すれば、このパー
ティクル15はあらゆる方向に拡散する。このため、処
理室3内に静電気発生部10を設けても、静電気発生部
10とパーティクル15との距離が離れてしまい、10
00V程度の印加電圧により、パーティクル15を吸着
させることは困難となる。また、処理室3内に静電気発
生部10を設けるとすれば、拡散したパーティクル15
を吸着し除去するために、広範囲に静電気発生部10を
設ける必要が生じてくる。
【0042】これに対して、エアロック室2は、ウェー
ハ1が搬入される程度の狭い空間、つまり、処理室3と
比較すると十分に狭い空間で形成されているため、エア
ロック室2内に存在するパーティクル15の拡散は、先
ほどの場合よりも著しく制限される。したがって、静電
気発生部10をエアロック室2内に設けた場合、静電気
発生部10とパーティクル15との距離を近くに保つこ
とができるので、1000V程度の印加電圧でも、パー
ティクル15を十分に、また効率よく吸着することがで
きる。
【0043】また、上記の構成により、静電気発生部1
0をエアロック室2内の側壁部4に形成せず、エアロッ
ク蓋5に形成することにより、以下の具体的理由によっ
て、エアロック室2内のパーティクル15、およびウェ
ーハ1の表面に吸着したパーティクル15を効率的に吸
着することができる。
【0044】側壁部4は、ウェーハ1の表面と対向して
おらず、その表面に対しては垂直に設けられている。静
電気発生部10が、この側壁部4に設けられた場合、先
ほどと同じ原理により、側壁部4の近くに存在するパー
ティクル15は、静電気力により静電気発生部10に吸
着される。しかし、例えばウェーハ1の中央付近あるい
はその上方に存在するパーティクル15は、静電気発生
部10との距離が離れているため、両者間の静電気力が
弱くなり、パーティクル15は静電気発生部10に吸着
されにくくなる。
【0045】これに対して、エアロック蓋5は、ウェー
ハ1の表面と対向して設けられている。したがって、こ
のエアロック蓋5に静電気発生部10を設けた場合、静
電気発生部10とウェーハ1との距離を一様にすること
ができ、ウェーハ1の表面全体にわたって均等に静電気
力を発生させることが可能となる。また、ウェーハ1の
表面に存在するパーティクル15以外の、エアロック室
2内に存在するパーティクル15は、この静電気発生部
10とウェーハ1との間に位置することになるため、上
記パーティクル15にも十分に静電気力が働く。よっ
て、エアロック室2内に存在するパーティクル15、お
よびウェーハ1の表面に存在するパーティクル15を、
エアロック蓋5に設けられた静電気発生部10によって
効率的に吸着させることが可能となる。
【0046】なお、本実施の形態では、ウェーハ1がス
テージ6上に水平に載置されるので、静電気発生部10
をウェーハ1と対向したエアロック蓋5に設ける構成に
ついて述べたが、静電気発生部10をウェーハ1と対向
した面に設ける構成であれば、静電気発生部10の設置
場所については、上記のエアロック蓋5に限定されな
い。例えば、ウェーハ1の表面がエアロック蓋5に対し
て垂直に設けられた場合、上記ウェーハ1と対向した側
壁部4に静電気発生部10を設ける構成とすればよく、
そのような場合でも、本発明と同様の効果が得られるの
は勿論である。
【0047】なお、本実施の形態で説明した静電気発生
部10が、エアロック室内で、しかもウェーハと対向す
る面に設けられる構成であれば、イオン注入装置のほ
か、エアロック室を有するあらゆる半導体製造装置にお
いて、本発明と同様の効果が得られるのは勿論である。
【0048】
【発明の効果】請求項1の発明に係る半導体デバイス製
造装置は、以上のように、エアロック室内に、静電気力
によってパーティクルを吸着するパーティクル吸着部が
設けられている構成である。
【0049】それゆえ、大気側との接触部であるエアロ
ック室でパーティクルが除去されるので、パーティクル
が処理室に持ち込まれることはなく、処理室がパーティ
クルで汚染されるのを防止することができ、処理室内を
常に清浄に保つことができる。また、上記のエアロック
室は、処理室に比べて狭く形成されており、パーティク
ルの拡散は非常に抑えられる。したがって、パーティク
ル吸着部が上記のエアロック室内に設けらているので、
効率よくパーティクルを吸着し除去することができる。
また、狭く形成されるエアロック室にあわせて、上記パ
ーティクル吸着部を小型化することができ、この小型の
パーティクル吸着部を用いても、十分に、また効率よく
パーティクルを吸着し除去することができる。さらに、
パーティクルの除去によって被処理基板の表面が清浄に
なるので、上記被処理基板を用いて半導体デバイスを作
製した際、半導体デバイスの歩留りを従来よりも向上さ
せることができるという効果を併せて奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の一形態における、エアロック蓋の構造
を示す断面図である。
【図2】上記エアロック蓋に形成された静電気発生部の
外観を示す斜視図である。
【図3】ウェーハをエアロック室へ搬入またはエアロッ
ク室から搬出する時の様子を示す断面図である。
【図4】パーティクルが、静電気発生部に吸着した状態
を示す断面図である。
【図5】エアロック室内のパーティクルが、静電気力に
よって電極に引きつけられる様子を説明するための断面
図である。
【図6】静電気発生部のその他の構造を示す断面図であ
る。
【図7】従来の半導体製造装置において、エアロック室
と処理室の一部とを示す断面図である。
【符号の説明】
2 エアロック室 3 処理室 10 静電気発生部(パーティクル吸着部) 12 絶縁部 13a 電極 13b 電極 14 直流電源 15 パーティクル

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】大気側と処理室との間に設けられ、内部の
    気圧を大気圧と真空とに切り替える、処理室よりも室内
    の狭いエアロック室が設けられた半導体製造装置におい
    て、 上記エアロック室内に、静電気力によってパーティクル
    を吸着するパーティクル吸着部が設けられていることを
    特徴とする半導体製造装置。
JP32770295A 1995-12-15 1995-12-15 半導体製造装置 Pending JPH09167725A (ja)

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