JPH09166221A - シール範囲に高温を有しかつ／又は高速回転する流体機械のための接触シール - Google Patents
シール範囲に高温を有しかつ／又は高速回転する流体機械のための接触シールInfo
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- JPH09166221A JPH09166221A JP8313961A JP31396196A JPH09166221A JP H09166221 A JPH09166221 A JP H09166221A JP 8313961 A JP8313961 A JP 8313961A JP 31396196 A JP31396196 A JP 31396196A JP H09166221 A JPH09166221 A JP H09166221A
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- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
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- F16J15/16—Sealings between relatively-moving surfaces
- F16J15/164—Sealings between relatively-moving surfaces the sealing action depending on movements; pressure difference, temperature or presence of leaking fluid
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- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16C—SHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
- F16C17/00—Sliding-contact bearings for exclusively rotary movement
- F16C17/12—Sliding-contact bearings for exclusively rotary movement characterised by features not related to the direction of the load
- F16C17/24—Sliding-contact bearings for exclusively rotary movement characterised by features not related to the direction of the load with devices affected by abnormal or undesired positions, e.g. for preventing overheating, for safety
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- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
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- F16J15/00—Sealings
- F16J15/16—Sealings between relatively-moving surfaces
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- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16C—SHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
- F16C2360/00—Engines or pumps
- F16C2360/23—Gas turbine engines
- F16C2360/24—Turbochargers
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- Combustion & Propulsion (AREA)
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- Sealing Devices (AREA)
- Gasket Seals (AREA)
- Sealing With Elastic Sealing Lips (AREA)
- Sealing Of Bearings (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 高い周速度のためにも高い温度のためにも適
している、流体機械用の接触シールを提供する。 【解決手段】 接触シール１２が少なくとも２つの部分
から構成されていて、薄い支持リング１３とシールリン
グ１４とから成っており、シールリングが、十分に耐油
性及び耐熱性でかつ耐摩耗性の材料から成っており、支
持リング１３が、高い負荷の場合でも完全にリーバーシ
ブルな弾性的な材料から成っていて、かつ内側の固定部
分１７と外側の支持部分１８とを有しており、該支持部
分が、形状結合的にシールリング１４と結合されてお
り、少なくとも支持部分１８が、接触シールの組み立て
られた状態において、シール面１６に向かって傾けられ
て構成されている。
している、流体機械用の接触シールを提供する。 【解決手段】 接触シール１２が少なくとも２つの部分
から構成されていて、薄い支持リング１３とシールリン
グ１４とから成っており、シールリングが、十分に耐油
性及び耐熱性でかつ耐摩耗性の材料から成っており、支
持リング１３が、高い負荷の場合でも完全にリーバーシ
ブルな弾性的な材料から成っていて、かつ内側の固定部
分１７と外側の支持部分１８とを有しており、該支持部
分が、形状結合的にシールリング１４と結合されてお
り、少なくとも支持部分１８が、接触シールの組み立て
られた状態において、シール面１６に向かって傾けられ
て構成されている。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、シール範囲に高温
を有しかつ／又は高速回転する流体機械（ターボエンジ
ン）のための接触シールであって、該接触シールが、流
体機械の、異なった圧力状況を有する隣接した２つの作
業室の間において、両作業室を相互にシールするように
摩擦力結合的に又は形状結合的に固定されており、この
ために一方の作業室のシール面に接触しており、しかも
臨界的な運転ポイントを上回る回転数では、該シール面
から持ち上がるようになっている形式のものに関する。
を有しかつ／又は高速回転する流体機械（ターボエンジ
ン）のための接触シールであって、該接触シールが、流
体機械の、異なった圧力状況を有する隣接した２つの作
業室の間において、両作業室を相互にシールするように
摩擦力結合的に又は形状結合的に固定されており、この
ために一方の作業室のシール面に接触しており、しかも
臨界的な運転ポイントを上回る回転数では、該シール面
から持ち上がるようになっている形式のものに関する。
【０００２】
【従来の技術】外部の油供給部を用いて運転される今日
の排ガスターボチャージャーは、多くの場合、タービン
ホイールとコンプレッサホイールとの間に滑り軸受を有
している。タービン及びコンプレッサの流体ケーシング
に対して軸受ケーシングをシールするために、有利に
は、ラビリンスやピストンリングのような無接触式のシ
ールが使用される。
の排ガスターボチャージャーは、多くの場合、タービン
ホイールとコンプレッサホイールとの間に滑り軸受を有
している。タービン及びコンプレッサの流体ケーシング
に対して軸受ケーシングをシールするために、有利に
は、ラビリンスやピストンリングのような無接触式のシ
ールが使用される。
【０００３】このようなシールは、摩耗せず、しかも比
較的安価である。しかしながら無接触式のシールには、
軸受側の圧力が空気側もしくは排ガス側における圧力を
上回った場合に、常に油漏れを生ぜしめる、という欠点
がある。このことは特に、機関アイドリング時及び吸込
み負圧の上昇時において顕著である。
較的安価である。しかしながら無接触式のシールには、
軸受側の圧力が空気側もしくは排ガス側における圧力を
上回った場合に、常に油漏れを生ぜしめる、という欠点
がある。このことは特に、機関アイドリング時及び吸込
み負圧の上昇時において顕著である。
【０００４】このためにスウェーデン国特許第２１２８
４３号明細書には、エラストマから成る接触シールが開
示されている。このいわゆる「Ｖリング」は、機関のア
イドリング時にシール範囲に接触しており、臨界的な運
転状態を上回る規定の回転数時に初めて持ち上がるよう
になっている。そしてこれによって、接触シールが早期
に摩耗することは回避されている。
４３号明細書には、エラストマから成る接触シールが開
示されている。このいわゆる「Ｖリング」は、機関のア
イドリング時にシール範囲に接触しており、臨界的な運
転状態を上回る規定の回転数時に初めて持ち上がるよう
になっている。そしてこれによって、接触シールが早期
に摩耗することは回避されている。
【０００５】しかしながら比較的高い周速度が生じる場
合には、Ｖリングは金属リングに支持されねばならな
い。また、１５０ｍ／ｓに至るまでの周速度やシール範
囲における３００°Ｃを越える短時間の温度のために
は、このようなカプセル化されたＶリングは適していな
い。
合には、Ｖリングは金属リングに支持されねばならな
い。また、１５０ｍ／ｓに至るまでの周速度やシール範
囲における３００°Ｃを越える短時間の温度のために
は、このようなカプセル化されたＶリングは適していな
い。
【０００６】その他の流体機械においても、隣り合った
作業室の間においては、例えばガスタービン装置の軸受
ケーシングと流体ケーシングとの間においては、同様な
シールに関する問題が存在する。
作業室の間においては、例えばガスタービン装置の軸受
ケーシングと流体ケーシングとの間においては、同様な
シールに関する問題が存在する。
【０００７】
【発明が解決しようとする課題】ゆえに本発明の課題
は、上に述べたような欠点を排除すべく、冒頭に述べた
形式の接触シールを改良して、高い周速度のためにも高
い温度のためにも適している、流体機械用の接触シール
を提供することである。
は、上に述べたような欠点を排除すべく、冒頭に述べた
形式の接触シールを改良して、高い周速度のためにも高
い温度のためにも適している、流体機械用の接触シール
を提供することである。
【０００８】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
に本発明の構成では、イ）接触シールが少なくとも２つ
の部分から構成されていて、薄い支持リングとシールリ
ングとから成っており、ロ）シールリングが、十分に耐
油性及び耐熱性でかつ耐摩耗性の材料から成っており、
ハ）支持リングが、高い負荷（回転数、温度及び時間）
の場合でも完全にリーバーシブルな弾性的な材料から成
っていて、かつ内側の固定部分と外側の支持部分とを有
しており、ニ）該支持部分が、形状結合的にシールリン
グと結合されており、ホ）少なくとも支持部分が、接触
シールの組み立てられた状態において、シール面に向か
って傾けられて構成されている。
に本発明の構成では、イ）接触シールが少なくとも２つ
の部分から構成されていて、薄い支持リングとシールリ
ングとから成っており、ロ）シールリングが、十分に耐
油性及び耐熱性でかつ耐摩耗性の材料から成っており、
ハ）支持リングが、高い負荷（回転数、温度及び時間）
の場合でも完全にリーバーシブルな弾性的な材料から成
っていて、かつ内側の固定部分と外側の支持部分とを有
しており、ニ）該支持部分が、形状結合的にシールリン
グと結合されており、ホ）少なくとも支持部分が、接触
シールの組み立てられた状態において、シール面に向か
って傾けられて構成されている。
【０００９】
【発明の効果】本発明のように構成されていると、接触
シールが２つの部分から構成されていることに基づい
て、接触シールのシール作用と固定作用とを互いに切り
離すことができ、そしてシール作用と固定作用とを、そ
れぞれの目的のために特殊に構成された部材に任せるこ
とができる。したがって、シールリングを、高温に対し
ても耐性のある材料から製造することができる。支持リ
ングの材料は、高い周速度時に必要なシールリングのの
ための支持作用を保証する。支持部分が支持リングの弾
性材料及びシール面に向かって傾けられていることに基
づいて、シールリングは、臨界的な運転状態を上回る回
転数時に、シール面から持ち上がる。予期される周速度
に相応して、種々異なる材料から成る支持リングを使用
することが可能である。これによって、極端な運転状況
においても、流体機械の隣り合う作業室における永続的
でかつ最適なシールが保証される。
シールが２つの部分から構成されていることに基づい
て、接触シールのシール作用と固定作用とを互いに切り
離すことができ、そしてシール作用と固定作用とを、そ
れぞれの目的のために特殊に構成された部材に任せるこ
とができる。したがって、シールリングを、高温に対し
ても耐性のある材料から製造することができる。支持リ
ングの材料は、高い周速度時に必要なシールリングのの
ための支持作用を保証する。支持部分が支持リングの弾
性材料及びシール面に向かって傾けられていることに基
づいて、シールリングは、臨界的な運転状態を上回る回
転数時に、シール面から持ち上がる。予期される周速度
に相応して、種々異なる材料から成る支持リングを使用
することが可能である。これによって、極端な運転状況
においても、流体機械の隣り合う作業室における永続的
でかつ最適なシールが保証される。
【００１０】本発明の有利な構成では、シールリングが
外側面を有しており、該外側面の外周部が、シール面に
向かって増大していて、最大の外周部に、シール面に接
触するシールエッジが構成されている。シールリングが
このように構成されていると、シールエッジを常に油な
しに保つことができる。さらにまた、接触シールのプレ
ストレスが種々異なる強さを有している場合でも、常に
エッジ圧が得られる。この結果、シールリングの改善さ
れたシール作用と正確な摩耗（Einschleifen）を得るこ
とができる。
外側面を有しており、該外側面の外周部が、シール面に
向かって増大していて、最大の外周部に、シール面に接
触するシールエッジが構成されている。シールリングが
このように構成されていると、シールエッジを常に油な
しに保つことができる。さらにまた、接触シールのプレ
ストレスが種々異なる強さを有している場合でも、常に
エッジ圧が得られる。この結果、シールリングの改善さ
れたシール作用と正確な摩耗（Einschleifen）を得るこ
とができる。
【００１１】本発明の特に有利な構成では、支持リング
が金属ダイヤフラム、特にばね鋼から成っており、かつ
シールリングが高性能プラスチック、例えばポリエーテ
ル-エーテル-ケトン（ＰＥＥＫ）又はポリイミド（Ｐ
Ｉ）から成っている。また、高性能プラスチックが付加
的にグラファイトを含有していると有利である。このよ
うな金属ダイヤフラムは、安定的なばね特性を有してお
り、これによってターボチャージャーの極端に高い回転
数時におけるシールリングの持ち上がり動作が、改善さ
れもしくは再現可能となる。いわゆる高性能プラスチッ
クは、その良好な耐摩耗特性及び耐油性並びに耐熱性に
基づいて、強い負荷を受ける接触シールを製造するため
に適している。
が金属ダイヤフラム、特にばね鋼から成っており、かつ
シールリングが高性能プラスチック、例えばポリエーテ
ル-エーテル-ケトン（ＰＥＥＫ）又はポリイミド（Ｐ
Ｉ）から成っている。また、高性能プラスチックが付加
的にグラファイトを含有していると有利である。このよ
うな金属ダイヤフラムは、安定的なばね特性を有してお
り、これによってターボチャージャーの極端に高い回転
数時におけるシールリングの持ち上がり動作が、改善さ
れもしくは再現可能となる。いわゆる高性能プラスチッ
クは、その良好な耐摩耗特性及び耐油性並びに耐熱性に
基づいて、強い負荷を受ける接触シールを製造するため
に適している。
【００１２】さらに別の有利な構成では、支持部分がそ
の自由な外側範囲において折り曲げられている。この場
合シールリングが、支持部分をその折り曲げられた外側
範囲において、少なくとも部分的に取り囲んでいるか、
又は支持部分の折り曲げられた外側範囲がシールリング
を、少なくとも部分的に取り囲んでいる。このために高
性能プラスチックは金属ダイヤフラムの回りに射出され
るか又はプレスされ、これによって、支持部分とシール
リングとの簡単な形状結合的な結合部が得られる。また
第２のバリエーションでは、支持部分とシールリングと
の形状結合的な結合部に加えて、両部材の間に、接着又
は溶接によって素材結合的な結合部が形成されている。
の自由な外側範囲において折り曲げられている。この場
合シールリングが、支持部分をその折り曲げられた外側
範囲において、少なくとも部分的に取り囲んでいるか、
又は支持部分の折り曲げられた外側範囲がシールリング
を、少なくとも部分的に取り囲んでいる。このために高
性能プラスチックは金属ダイヤフラムの回りに射出され
るか又はプレスされ、これによって、支持部分とシール
リングとの簡単な形状結合的な結合部が得られる。また
第２のバリエーションでは、支持部分とシールリングと
の形状結合的な結合部に加えて、両部材の間に、接着又
は溶接によって素材結合的な結合部が形成されている。
【００１３】支持部分の外周部に複数のスロットが構成
されており、該スロットが、最大でシールリングの固定
範囲全体にわたって延在しており、しかしながら少なく
とも支持部分の折り曲げられた外側範囲に配置されてい
る。有利には半円形に構成されているこれらのスロット
によって、接触シールの弾性度が改善され、かつ接触シ
ールの外周部における緊張が回避される。支持リングの
内側の固定部分は、作業室の間において、摩擦力結合的
に又は形状結合的に固定されている。
されており、該スロットが、最大でシールリングの固定
範囲全体にわたって延在しており、しかしながら少なく
とも支持部分の折り曲げられた外側範囲に配置されてい
る。有利には半円形に構成されているこれらのスロット
によって、接触シールの弾性度が改善され、かつ接触シ
ールの外周部における緊張が回避される。支持リングの
内側の固定部分は、作業室の間において、摩擦力結合的
に又は形状結合的に固定されている。
【００１４】
【発明の実施の形態】次に図面につき本発明の実施の形
態を説明する。
態を説明する。
【００１５】図面には本発明を理解するために重要なエ
レメントだけが示されている。例えば排ガスターボチャ
ージャーのタービン側は示されていない。作業媒体の流
れ方向は矢印で示されている。
レメントだけが示されている。例えば排ガスターボチャ
ージャーのタービン側は示されていない。作業媒体の流
れ方向は矢印で示されている。
【００１６】排ガスターボチャージャーはコンプレッサ
１と排ガスタービンとから成っており、この両者は共通
の軸２に配置されている。コンプレッサ１は、コンプレ
ッサケーシング３と、コンプレッサホイール４と、遠心
円板として構成されたスペーサリング５とを有してい
る。コンプレッサホイール４は、軸２の端部を受容する
ために中央の孔６を有している。このためにコンプレッ
サホイール４は、コンプレッサケーシング３内にまで延
長されたホイールブシュ８を有している。軸方向で見て
遠心円板５のそばには、軸受範囲９が配置されており、
この軸受範囲９は軸受ケーシング１０と滑り軸受１１と
から成っている。コンプレッサ１と軸受範囲９とには、
異なった圧力状況を有する、ターボチャージャーの２つ
の作業室が互いに接続されており、かつ相互にシールさ
れている。このために両作業室１，９の間には、接触シ
ール１２が摩擦力結合式に（kraftschluessig）配置さ
れている（図１）。もちろんこのような接触シール１２
は、図示されていない排ガスタービンを軸受範囲９に対
してシールするためにも使用されることができる。
１と排ガスタービンとから成っており、この両者は共通
の軸２に配置されている。コンプレッサ１は、コンプレ
ッサケーシング３と、コンプレッサホイール４と、遠心
円板として構成されたスペーサリング５とを有してい
る。コンプレッサホイール４は、軸２の端部を受容する
ために中央の孔６を有している。このためにコンプレッ
サホイール４は、コンプレッサケーシング３内にまで延
長されたホイールブシュ８を有している。軸方向で見て
遠心円板５のそばには、軸受範囲９が配置されており、
この軸受範囲９は軸受ケーシング１０と滑り軸受１１と
から成っている。コンプレッサ１と軸受範囲９とには、
異なった圧力状況を有する、ターボチャージャーの２つ
の作業室が互いに接続されており、かつ相互にシールさ
れている。このために両作業室１，９の間には、接触シ
ール１２が摩擦力結合式に（kraftschluessig）配置さ
れている（図１）。もちろんこのような接触シール１２
は、図示されていない排ガスタービンを軸受範囲９に対
してシールするためにも使用されることができる。
【００１７】接触シール１２は、金属ダイヤフラムとし
て構成された薄い支持リング１３と、シールリング１４
とから成っている。シールリング１４はシール突起１５
を有しており（図２）、このシール突起１５は、コンプ
レッサケーシング３のシール面１６に接触している（図
１）。金属ダイヤフラム１３はばね鋼から成っている
が、しかしながら別の材料、例えばばねブロンズから製
造されてもよい。金属ダイヤフラム１３は、内側の固定
部分１７と外側の支持部分１８とを有している。支持部
分１８はその自由な外側範囲１９において、シール面１
６の方向に折り曲げられており、かつ同じ方向で傾けら
れて構成されている。もちろん支持部分１８の外側部分
１９は、逆向きに折り曲げられていてよい（図示せ
ず）。シールリング１４はその折り曲げられた範囲１９
において、支持部分１８を取り囲んでいる。支持部分１
８の周囲には、複数のスロット２０が構成されており、
これらのスロット２０は、支持部分１８におけるシール
リング１４のほぼ全固定範囲にわたって延在している
（図２）。スロット２０は半円形に構成されている。金
属ダイヤフラム１３の内側の固定部分１７は、ホイール
ブシュ８及び遠心円板５の軸方向範囲の間においてかし
められている（図１）。
て構成された薄い支持リング１３と、シールリング１４
とから成っている。シールリング１４はシール突起１５
を有しており（図２）、このシール突起１５は、コンプ
レッサケーシング３のシール面１６に接触している（図
１）。金属ダイヤフラム１３はばね鋼から成っている
が、しかしながら別の材料、例えばばねブロンズから製
造されてもよい。金属ダイヤフラム１３は、内側の固定
部分１７と外側の支持部分１８とを有している。支持部
分１８はその自由な外側範囲１９において、シール面１
６の方向に折り曲げられており、かつ同じ方向で傾けら
れて構成されている。もちろん支持部分１８の外側部分
１９は、逆向きに折り曲げられていてよい（図示せ
ず）。シールリング１４はその折り曲げられた範囲１９
において、支持部分１８を取り囲んでいる。支持部分１
８の周囲には、複数のスロット２０が構成されており、
これらのスロット２０は、支持部分１８におけるシール
リング１４のほぼ全固定範囲にわたって延在している
（図２）。スロット２０は半円形に構成されている。金
属ダイヤフラム１３の内側の固定部分１７は、ホイール
ブシュ８及び遠心円板５の軸方向範囲の間においてかし
められている（図１）。
【００１８】シールリング１４のための材料としては、
ポリエーテル-エーテル-ケトン（ＰＥＥＫ）が使用さ
れ、この材料は付加的にグラファイトを含有することも
できる。十分に耐油性及び耐熱性で耐摩耗性のこの高性
能プラスチックは、ターボチャージャーのコンプレッサ
ケーシング３と軸受ケーシング１０との間をシールする
ために、特に良好である。もちろん例えばポリイミド
（ＰＩ）のような別の高性能プラスチックを使用するこ
とも可能である。接触シール１２を製造する場合には、
高性能プラスチックが金属ダイヤフラム１３の回りに射
出され、これによって、支持部分１８とシールリング１
４とは形状結合的に（formschluessig）簡単に結合す
る。もちろん形状結合は、金属ダイヤフラム１３に高性
能プラスチックを適当に圧着させることによっても達成
することができる。
ポリエーテル-エーテル-ケトン（ＰＥＥＫ）が使用さ
れ、この材料は付加的にグラファイトを含有することも
できる。十分に耐油性及び耐熱性で耐摩耗性のこの高性
能プラスチックは、ターボチャージャーのコンプレッサ
ケーシング３と軸受ケーシング１０との間をシールする
ために、特に良好である。もちろん例えばポリイミド
（ＰＩ）のような別の高性能プラスチックを使用するこ
とも可能である。接触シール１２を製造する場合には、
高性能プラスチックが金属ダイヤフラム１３の回りに射
出され、これによって、支持部分１８とシールリング１
４とは形状結合的に（formschluessig）簡単に結合す
る。もちろん形状結合は、金属ダイヤフラム１３に高性
能プラスチックを適当に圧着させることによっても達成
することができる。
【００１９】接触シール１２は同様な有利な作用をもっ
て、別の流体機械の、互いに異なった圧力状況を有する
隣り合う作業室の間においても配置することができる。
て、別の流体機械の、互いに異なった圧力状況を有する
隣り合う作業室の間においても配置することができる。
【００２０】ターボチャージャーの通常運転時には、コ
ンプレッサ１と軸受範囲９とは接触シール１２によって
互いに対してシールされる。このようにして、コンプレ
ッサ１の作業媒体である空気２１と軸受範囲９の作業媒
体である潤滑油２２とが相互に、それぞれ他方の作業室
９もしくは１に侵入することは回避される。このために
支持部分１８は、シール面１６に向かって傾けられてお
り、この結果シールリング１４はそのシール突起１５で
コンプレッサケーシング３に接触している。金属ダイヤ
フラム１３はこの場合、高い周速度時に必要なシールリ
ング１４のための支持作用を保証しており、これに対し
てスロット２０は、接触シール１２の弾性度を改善し、
かつ接触シール１２の全周における緊張の形成を阻止す
る。回転数が臨界的な運転状態を越えて高められると、
金属ダイヤフラム１３のばね作用に基づいて、シールリ
ング１４はシール面１６から持ち上がる。この状況にお
いてコンプレッサ１及び支承範囲９のシールは、コンプ
レッサ側においてより高い圧力が形成されることによっ
て保証されている。さらに、遠心円板５は回転状態にお
いて、動的なシールとして作用し、つまりこの場合遠心
円板５はスプレイ効果を有している。ターボチャージャ
ーの回転数が低下すると、シールリング１４は再びシー
ル面１６におけるその出発位置を占める。
ンプレッサ１と軸受範囲９とは接触シール１２によって
互いに対してシールされる。このようにして、コンプレ
ッサ１の作業媒体である空気２１と軸受範囲９の作業媒
体である潤滑油２２とが相互に、それぞれ他方の作業室
９もしくは１に侵入することは回避される。このために
支持部分１８は、シール面１６に向かって傾けられてお
り、この結果シールリング１４はそのシール突起１５で
コンプレッサケーシング３に接触している。金属ダイヤ
フラム１３はこの場合、高い周速度時に必要なシールリ
ング１４のための支持作用を保証しており、これに対し
てスロット２０は、接触シール１２の弾性度を改善し、
かつ接触シール１２の全周における緊張の形成を阻止す
る。回転数が臨界的な運転状態を越えて高められると、
金属ダイヤフラム１３のばね作用に基づいて、シールリ
ング１４はシール面１６から持ち上がる。この状況にお
いてコンプレッサ１及び支承範囲９のシールは、コンプ
レッサ側においてより高い圧力が形成されることによっ
て保証されている。さらに、遠心円板５は回転状態にお
いて、動的なシールとして作用し、つまりこの場合遠心
円板５はスプレイ効果を有している。ターボチャージャ
ーの回転数が低下すると、シールリング１４は再びシー
ル面１６におけるその出発位置を占める。
【００２１】第２実施例ではシールリング１４は、外周
部がコンプレッサケーシング３のシール面１６に向かっ
て増大する外側面２３を有している。この外側面２３の
最大の外周部には、シールエッジ２４が構成されてお
り、このシールエッジ２４でシールリング１４は、コン
プレッサケーシング３のシール面１６に接触している
（図３）。シールリング１４の外側面２３の、軸受側に
向かって減少する外周部に基づいて、潤滑油２２は常に
この方向において流出する。これによってシールエッジ
２４はオイルなしに保たれる。さらに、シールリング１
４の半径方向外側の範囲には、接触シール１２の種々異
なったプレストレスにおいても、常にエッジ圧が得られ
る。そしてこのエッジ圧によって、改善されたシール作
用が得られる。
部がコンプレッサケーシング３のシール面１６に向かっ
て増大する外側面２３を有している。この外側面２３の
最大の外周部には、シールエッジ２４が構成されてお
り、このシールエッジ２４でシールリング１４は、コン
プレッサケーシング３のシール面１６に接触している
（図３）。シールリング１４の外側面２３の、軸受側に
向かって減少する外周部に基づいて、潤滑油２２は常に
この方向において流出する。これによってシールエッジ
２４はオイルなしに保たれる。さらに、シールリング１
４の半径方向外側の範囲には、接触シール１２の種々異
なったプレストレスにおいても、常にエッジ圧が得られ
る。そしてこのエッジ圧によって、改善されたシール作
用が得られる。
【００２２】第３実施例ではシールリング１４は、金属
ダイヤフラムの支持部分１８をその折り曲げられた範囲
１９において部分的にしか取り囲んでいない（図１
４）。シールリング１４と折り曲げられた範囲１９との
中間室には、つまり折り曲げられた範囲１９がもはや直
接的にはシールリング１４によって取り囲まれていない
ところには、接着剤２５が設けられている。これによっ
て、形状結合的な結合部に加えて、シールリング１４と
支持部分１８との安定的な接着結合部も存在している。
もちろん、例えば溶接によって、材料結合的な（stoffs
chluessig）別の結合部を生ぜしめることも可能であ
る。
ダイヤフラムの支持部分１８をその折り曲げられた範囲
１９において部分的にしか取り囲んでいない（図１
４）。シールリング１４と折り曲げられた範囲１９との
中間室には、つまり折り曲げられた範囲１９がもはや直
接的にはシールリング１４によって取り囲まれていない
ところには、接着剤２５が設けられている。これによっ
て、形状結合的な結合部に加えて、シールリング１４と
支持部分１８との安定的な接着結合部も存在している。
もちろん、例えば溶接によって、材料結合的な（stoffs
chluessig）別の結合部を生ぜしめることも可能であ
る。
【００２３】支持部分１８の折り曲げられた範囲１９が
シールリング１４を部分的に取り囲んでいる別の実施例
が、図５に示されている。この図５に示された実施例で
は、シールリング１４と支持部分１８との結合は、形状
結合的に、つまり内側に向かって縁曲げされたタブ２６
によって行われている。接触シール１２を固定するため
に、遠心円板５はコンプレッサ側に切欠き２７を有して
おり、この切欠き２７は、金属ダイヤフラム１３の相応
に構成された固定部分１７と対応している。この形状結
合的なスナップ結合形式に基づいて、接触シール１２の
取付けにかかる手間もしくは費用は減じられる。図６に
は、半円形のスロット２０を備えた接触シール１２が拡
大された斜視図で示されている。
シールリング１４を部分的に取り囲んでいる別の実施例
が、図５に示されている。この図５に示された実施例で
は、シールリング１４と支持部分１８との結合は、形状
結合的に、つまり内側に向かって縁曲げされたタブ２６
によって行われている。接触シール１２を固定するため
に、遠心円板５はコンプレッサ側に切欠き２７を有して
おり、この切欠き２７は、金属ダイヤフラム１３の相応
に構成された固定部分１７と対応している。この形状結
合的なスナップ結合形式に基づいて、接触シール１２の
取付けにかかる手間もしくは費用は減じられる。図６に
は、半円形のスロット２０を備えた接触シール１２が拡
大された斜視図で示されている。
【図１】コンプレッサケーシングと軸受ケーシングとの
間に配置された接触シールを備えたターボチャージャー
ケーシングの部分縦断面図である。
間に配置された接触シールを備えたターボチャージャー
ケーシングの部分縦断面図である。
【図２】接触シールの第１実施例を拡大して示す断面図
である。
である。
【図３】接触シールの第２実施例を拡大して示す断面図
である。
である。
【図４】接触シールの第３実施例を拡大して示す断面図
である。
である。
【図５】ターボチャージャーケーシングの別の実施例を
示す部分縦断面図である。
示す部分縦断面図である。
【図６】図５に示された接触シールを拡大して示す斜視
図である。
図である。
１ コンプレッサ（作業室）、 ２ 軸、 ３ コンプ
レッサケーシング、４ コンプレッサホイール、 ５
スペーサリング（遠心円板）、 ６ 軸、８ ホイール
ブシュ、 ９ 軸受範囲（作業室）、 １０ 軸受ケー
シング、１１ 滑り軸受、 １２ 接触シール、 １３
支持リング（金属ダイヤフラム）、 １４ シールリ
ング、 １５ シール突起、 １６ シール面、 １７
固定部分、 １８ 支持部分、 １９ 外側範囲、 ２
０ スロット、 ２３外側面、 ２４ シールエッジ、
２５ 接着剤、 ２６ タブ、 ２７ 切欠き
レッサケーシング、４ コンプレッサホイール、 ５
スペーサリング（遠心円板）、 ６ 軸、８ ホイール
ブシュ、 ９ 軸受範囲（作業室）、 １０ 軸受ケー
シング、１１ 滑り軸受、 １２ 接触シール、 １３
支持リング（金属ダイヤフラム）、 １４ シールリ
ング、 １５ シール突起、 １６ シール面、 １７
固定部分、 １８ 支持部分、 １９ 外側範囲、 ２
０ スロット、 ２３外側面、 ２４ シールエッジ、
２５ 接着剤、 ２６ タブ、 ２７ 切欠き
Claims (9)
- 【請求項１】 シール範囲に高温を有しかつ／又は高速
回転する流体機械のための接触シールであって、該接触
シールが、流体機械の、異なった圧力状況を有する隣接
した２つの作業室（１，９）の間において、両作業室
（１，９）を相互にシールするように摩擦力結合的に又
は形状結合的に固定されており、このために一方の作業
室（１，９）のシール面（１６）に接触しており、しか
も臨界的な運転ポイントを上回る回転数では、該シール
面（１６）から持ち上がるようになっている形式のもの
において、 イ）接触シール（１２）が少なくとも２つの部分から構
成されていて、薄い支持リング（１３）とシールリング
（１４）とから成っており、 ロ）シールリング（１４）が、十分に耐油性及び耐熱性
でかつ耐摩耗性の材料から成っており、 ハ）支持リング（１３）が、高い負荷の場合でも完全に
リーバーシブルな弾性的な材料から成っていて、かつ内
側の固定部分（１７）と外側の支持部分（１８）とを有
しており、 ニ）該支持部分（１８）が、形状結合的にシールリング
（１４）と結合されており、 ホ）少なくとも支持部分（１８）が、接触シールの組み
立てられた状態において、シール面（１６）に向かって
傾けられて構成されていることを特徴とする、シール範
囲に高温を有しかつ／又は高速回転する流体機械のため
の接触シール。 - 【請求項２】 シールリング（１４）が外側面（２３）
を有しており、該外側面（２３）の外周部が、シール面
（１６）に向かって増大していて、最大の外周部に、シ
ール面（１６）に接触するシールエッジ（２４）が構成
されている、請求項１記載の接触シール。 - 【請求項３】 支持リング（１３）が金属ダイヤフラ
ム、特にばね鋼から成っており、かつシールリング（１
４）が高性能プラスチックから成っている、請求項１又
は２記載の接触シール。 - 【請求項４】 高性能プラスチックがグラファイトを含
有している、請求項３記載の接触シール。 - 【請求項５】 支持部分（１８）とシールリング（１
４）との形状結合的な結合部に加えて、両部材（１８，
１４）の間に、素材結合的な結合部が形成されている、
請求項３又は４記載の接触シール。 - 【請求項６】 支持部分（１８）がその自由な外側範囲
（１９）において折り曲げられており、かつシールリン
グ（１４）が、支持部分（１８）をその折り曲げられた
外側範囲（１９）において少なくとも部分的に取り囲ん
でいる、請求項１から５までのいずれか１項記載の接触
シール。 - 【請求項７】 支持部分（１８）がその自由な外側範囲
（１９）において、シール面（１６）に向かって折り曲
げられており、かつ折り曲げられた外側範囲（１９）が
シールリング（１４）を少なくとも部分的に取り囲んで
いる、請求項１から５までのいずれか１項記載の接触シ
ール。 - 【請求項８】 支持部分（１８）の外周部に複数のスロ
ット（２０）が構成されており、該スロット（２０）
が、最大でシールリング（１４）の固定範囲全体にわた
って延在しており、しかしながら少なくとも支持部分
（１８）の折り曲げられた外側範囲（１９）に配置され
ている、請求項６又は７記載の接触シール。 - 【請求項９】 スロット（２０）が半円形に構成されて
いる、請求項８記載の接触シール。
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| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| DE19543764A DE19543764A1 (de) | 1995-11-24 | 1995-11-24 | Berührungsdichtung für Strömungsmaschinen |
| DE19543764.0 | 1995-11-24 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09166221A true JPH09166221A (ja) | 1997-06-24 |
| JP2989151B2 JP2989151B2 (ja) | 1999-12-13 |
Family
ID=7778272
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP8313961A Expired - Fee Related JP2989151B2 (ja) | 1995-11-24 | 1996-11-25 | シール範囲に高温を有しかつ／又は高速回転する流体機械のための接触シール |
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|---|---|
| US (1) | US5743707A (ja) |
| EP (1) | EP0775857A1 (ja) |
| JP (1) | JP2989151B2 (ja) |
| KR (1) | KR970027712A (ja) |
| CN (1) | CN1083052C (ja) |
| CZ (1) | CZ291248B6 (ja) |
| DE (1) | DE19543764A1 (ja) |
| PL (1) | PL317121A1 (ja) |
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| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100693312B1 (ko) * | 2000-03-20 | 2007-03-14 | 젠텍스 코포레이션 | 외부 차량 라이트를 제어하는 장치 및 차량 헤드램프를 제어하는 방법 |
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