JPH09165378A - N1−[18f]フルオロベンジル複素環化合物およびそれらの製造法 - Google Patents

N1−[18f]フルオロベンジル複素環化合物およびそれらの製造法

Info

Publication number
JPH09165378A
JPH09165378A JP7327005A JP32700595A JPH09165378A JP H09165378 A JPH09165378 A JP H09165378A JP 7327005 A JP7327005 A JP 7327005A JP 32700595 A JP32700595 A JP 32700595A JP H09165378 A JPH09165378 A JP H09165378A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
methyl
benzyl
group
fluoro
carboxylic acid
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP7327005A
Other languages
English (en)
Inventor
Oushiyou Sai
応渉 崔
Naoto Hashimoto
直人 橋本
Yoshihiro Miyake
可浩 三宅
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
SEITAI KINOU KENKYUSHO KK
Original Assignee
SEITAI KINOU KENKYUSHO KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by SEITAI KINOU KENKYUSHO KK filed Critical SEITAI KINOU KENKYUSHO KK
Priority to JP7327005A priority Critical patent/JPH09165378A/ja
Publication of JPH09165378A publication Critical patent/JPH09165378A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 アンジオテンシンII受容体拮抗作用を有する
新規N1−[18F]フルオロベンジル複素環化合物および
その陽電子放射断層法用試薬としての用途。 【解決手段】 一般式 【化1】 (式中、18Fはフッ素−18を、環Aは置換基を有して
いてもよいイミダゾールまたは環合イミダゾール環を表
わし、Nは該イミダゾール環内の1位窒素原子を指す。
Xは置換基を表わし、Phは置換基を有していてもよい
フェニル基を表わす。nは0−3の整数を、mは0また
は1を、pは1または2を表わす)で表わされるN1−[
18F]フルオロベンジル複素環化合物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、N1−(置換)ベン
ジル基を有する複素環化合物の該ベンジル基にフッ素−
18を導入した新規なN1−[18F]フルオロ(置換)ベン
ジル複素環化合物およびその製造法に関し、さらに詳し
くは、なかんずく非ペプチド性のアンジオテンシンII
(以下AIIと記す)受容体拮抗薬にしばしば見られる
(N1−置換ベンジル)複素環化合物のN1−置換ベンジ
ル基にさらに[18F]フルオロ基が導入された、それ自身
AII受容体拮抗薬としての生理活性を有する新規(N1
−[18F]フルオロ(置換)ベンジル)複素環化合物および
その製造法、かくして得られた化合物の陽電子放射断層
法(PET)用試薬として用途に関する。
【0002】
【従来の技術】レニン−アンジオテンシン系は生体の血
圧および水・電解質代謝に深くかかわる重要なホルモン
系であり、血圧などのホメオスタシス調節に重要な役割
を演じている。しかして、この系の活性物質であるAII
の産生を触媒するアンジオテンシンII変換酵素(以下A
CEという)の阻害剤は高血圧の治療に繁用されてい
る。しかし、これらの薬剤にはから咳などの副作用や、
ACE以外の酵素によるAIIの産生を抑制できないとい
う問題点があり、それらの欠点を持たない薬剤として非
ペプチド性AII受容体拮抗薬の検討が世界中で行なわれ
ている。これらのAII受容体拮抗作用を有する化合物の
例としては例えばCV−11974(武田薬品工業)に
代表される(N1−置換ベンジル)ベンツイミダゾール
−7−カルボン酸系化合物および、TCV−194に代
表される(N1−置換ベンジル)イミダゾール−5−酢
酸系化合物などのほかDuP−753(デュポン−メル
ク),L−159,884(メルク)などの化合物が発表
されており、それらの周辺化合物も多数合成されている
がその多くは一般式III
【化3】 で表わされるN−ベンジル複素環構造を分子内に含ん
でいる。
【0003】一方、フッ素は、水素原子とほぼ同じファ
ンデルワールス半径を有し、水素原子とのミメティック
効果を示し、また、ヒドロキシ基と同様の水素原子との
水素結合性を示し、そのバイオメディカル領域での応用
に関して多くの研究が行なわれ、含フッ素医薬品やバイ
オマテリアルが多数開発されてきた(「フッ素の化学」
北爪智也著 講談社;「フッ素の研究」松浦新之助著 東
大出版会;「フッ素の化合物」石川延男著 講談社;
「フッ素薬学」小林義郎著 広川書店)。
【0004】また、近年無侵襲断層撮影診断技術の一つ
として陽電子放射性核種で標識した化合物を用いる陽電
子放射断層法(ポジトロンエミッショントモグラフィ
ー、PET)が急速に普及しつつある(「放射線医学大
系」6(特別巻)ポジトロンCT中山書店;「脳の機能と
ポジトロンCT」松浦啓一著 秀潤社)。PETによれば
各種生理活性物質の陽電子放出性核種による標識体を用
いて、非侵襲的に生体内での生理機能の分布、その活動
度を示す画像を得ることが出来、脳、循環器、消化器な
どの各臓器の機能検査、病変部位の確定、病状診断が可
能となるが、さらに医薬品の体内分布、作用機序、副作
用の予測など新規医薬品の開発上、および、逆にこれら
薬品をプローブ(探索子)とすればそれらの関る生理機
能の探求上有益な知見が得られる。PET用陽電子放射
性核種による標識体の合成法としては、既に11C核種に
よる標識法がよく確立されており比較的よく普及してい
る(「ポジトロンCT」館野之男著 医学書院)。しか
し、11C核種の半減期は非常に短い(20分)ため、半
減期が比較的長い(110分)フッ素−18による標識化
がより好ましい。しかしながら、フッ素−18は陽電子
放射性核種のうち最長の半減期を有する部類に入るとは
言え、その短い半減期内に標識体を製造し、PET試験
を行うことを可能にするには十分効率の良い製造法を必
要とする。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、上記非ペプ
チド性AII受容体拮抗薬の開発研究においては多数の化
合物(主として(N1−(置換)ベンジル)複素環化合物の
範疇に入る化合物)が合成されてきたにもかかわらず、
該N1−ベンジル基にフッ素を導入した化合物は2、3
を除きほとんど検討されていない。公知の化合物として
は古川純康ら、武田研究所報,50,56−74に記載
のある4−クロロ−1−(2−フルオロベンジル)−2−
フェニルイミダゾール−5−酢酸、4−クロロ−1−
(2−クロロ−6−フルオロベンジル)−2−フェニルイ
ミダゾール−5−酢酸があるのみであり、また、その製
造法は、フッ素−19が初めから導入されたベンジルハ
ロゲニドを用い、イミダゾール環を置換(ベンジル化)す
る方法であって、半減期が比較的長いとはいえ、本発明
が意図するフッ素−18が導入された化合物の製造には
全く適用し得ないものである。また、AII受容体拮抗体
についても11Cによる標識体が合成され、PETによる
検討が行なわれている(アール・エフ・ダンナルスら、
ジャーナル・オブ・ニュークレアー・メディシン(J.
Nuclear Medicine),35(5)、プロシーディング
ズ(Proceedings),第41回アニュアル・ミーティング
・オブ・ソサイアティー・オブ・ニュクレアー・メディ
シン,オルランド,フロリダ,No.12(1994)およびズ
ィー・サーボら、同プロシーディングズNo.497な
ど)だけで、フッ素−18による標識化は知られていな
かった。
【0006】
【課題を解決するための手段および実施の形態】本発明
者らは今回非ペプチド性AII受容体拮抗薬に関するさら
なる検討過程において、生体内のAII受容体のPETに
よる描出を可能にし、AII受容体およびその拮抗薬の生
体内分布、作用部位、挙動などの検討に有用な[18F]フ
ッ素標識された該AII受容体拮抗薬およびその製造法を
提供することを目標として検討した結果、本系統の化合
物にしばしば見られるN1−(置換)ベンジル複素環部分
構造のN1−(置換)ベンジル基が求電子フッ素化剤によ
り選択的にフッ素化出来ること、得られたN1−フルオ
ロ(置換)ベンジル体が非フルオロ置換体と同様の強い生
理活性を有することを見出し、さらに、求電子フッ素化
剤として[18F]フルオロ求電子フッ素化剤を用いること
によりPET用標識薬として有用な新規[18F]フッ素標
識AII受容体拮抗体が得られることを確認し、これらの
知見に基づきさらに検討を重ね、本発明を完成した。
【0007】すなわち本発明は一般式I
【化4】 の新規なフッ素−18標識AII受容体拮抗薬としてのN
1−[18F]フルオロ(置換)ベンジル化合物およびその製
法およびそれらの化合物のPET用薬剤としての用途に
係る。本発明において、出発原料物質のN1−(置換)
ベンジル複素環化合物は一般式II
【化5】 (式中、環Aは置換基を有していてもよいイミダゾール
または縮合イミダゾール環基を表わし、Nはそれらの環
内の1位窒素原子を指す。Xは置換基を表わす。Phは
置換基を有していてもよいフェニル基を表わす。nは0
−3の整数を、mは0または1を表わす。)で表わされ
るN1−ベンジル複素環化合物である。
【0008】一般式IIにおいて、Xで表わされる置換基
としては、本発明の目的にかなう限りどのようなもので
もよく、アルキル基、シクロアルキル基、アルコキシ
基、ハロゲノ(フルオロ、クロロ、ブロモ、ヨード)
基、ハロゲノメチル基、ハロゲノアルコキシ基、カルボ
キシル基、アルコキシカルボニル基、アシル基、(N−
置換)カルバモイル基、ニトロ基、アミノ基、置換アミ
ノ基、アシルアミノ基、アルキル−およびアリールスル
ホニルアミノ基、シアノ基、5−テトラゾリル基などが
挙げられる。Phは置換基を有していてもよいフェニル
基を表わし、その置換基としてはXで表わされるものと
同じ基が挙げられる。
【0009】Xで表わされるアルキル基としては炭素数
1−6のアルキル基(例:メチル、エチル、プロピル、
イソプロピル、ブチル、イソブチル、sec−ブチル、ter
t−ブチル、ペンチル、ヘキシル基など)が挙げられ
る。Xで表わされるシクロアルキル基としては炭素数3
−6のシクロアルキル基(例:シクロプロピル、シクロ
ブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、メチルシク
ロペンチル基など)が挙げられる。Xで表わされるアル
コキシ基としては炭素数1−6のアルコキシ基(例:メ
トキシ、エトキシ、プロポキシ、イソプロポキシ、ブト
キシ、イソブトキシ、ペンチルオキシ、ヘキシルオキシ
基など)が挙げられる。Xで表わされるハロゲノ基とし
てはフルオロ、クロロ、ブロモおよびヨード基が挙げら
れ、同じくハロゲノメチル基としてはモノフルオロメチ
ル、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、モノクロ
ロメチル、モノブロモメチル基などが、又、同じくハロ
ゲノアルコキシ基としては2−フルオロエトキシ、2,
2,2−トリフルオロエトキシ基などが挙げられる。X
で表わされるアルコキシカルボニル基としては炭素数2
−7のアルコキシカルボニル基(例:メトキシカルボニ
ル、エトキシカルボニル、プロポキシカルボニル、イソ
プロポキシカルボニル、イソブチルオキシカルボニル、
ブトキシカルボニル、ペンチルオキシカルボニル、ヘキ
シルオキシカルボニルなどが挙げられる。Xで表わされ
る(置換)カルバモイル基としてはN−メチルカルバモ
イル、N−エチルカルバモイル、N−プロピルカルバモ
イル、N−ブチルカルバモイル、N−ヘキシルカルバモ
イル、N,N−ジメチルカルバモイル、N,N−ジエチル
カルバモイル、ピペリジノカルボニル、モルホリノカル
ボニル、(4'−メチルピペラジノ)カルボニル基など
が挙げられる。Xで表わされるアシル基としては炭素数
2−11のアシル基(例:アセチル、プロピオニル、ブ
チリル、イソブチリル、ペンタノイル、ヘキサノイル、
ベンゾイル、トルオイル、ナフチルカルボニル、アダマ
ンチルカルボニル基など)が挙げられる。Xで表わされ
る置換アミノ基としてはN−メチルアミノ、N−エチル
アミノ、N−プロピルアミノ、N−ブチルアミノ、N−
ヘキシルアミノ、N,N−ジメチルアミノ、N,N−ジエ
チルアミノ、ピペリジノ、モルホリノ、4−メチルピペ
ラジノ基などが挙げられる。Xで表わされるアシルアミ
ノ基としては例えば上記炭素数2−11のアシル基を置
換基として有するアミノ基(例:アセチルアミノ基な
ど)が挙げられる。Xで表わされるアルキルスルホニル
アミノ基としてはメタンスルホニルアミノ基、エタンス
ルホニルアミノ基、トリフルオロメタンスルホニルアミ
ノ基などが、またアリールスルホニルアミノ基としては
ベンゼンスルホニルアミノ基、トルエンスルホニルアミ
ノ基、アセチルアミノベンゼンスルホニルアミノ基、ト
リフルオロメチルベンゼンスルホニルアミノ基などが挙
げられる。
【0010】かくして、一般式I中のイミダゾールのN
1窒素原子上のベンジル残基の具体例としては、例え
ば、以下のものが挙げられる。ベンジル、2−,3−お
よび4−メチルベンジル、4−クロロベンジル、2−,
3−および4−ニトロベンジル、2−フルオロベンジ
ル、2−クロロベンジル、2−ブロモベンジル、3,4
−および2、6−ジクロロベンジル、2−および4−メ
トキシベンジル、2−,3−および4−エトキシベンジ
ル、2−クロロ−6−フルオロベンジル、4−ブトキシ
ベンジル、3−メチル−4−メトキシベンジル、3−メ
チル−4−エトキシベンジル、3,4−ジメトキシベン
ジル、3,4,5−トリメトキシベンジル、4−カルボキ
シベンジル、2−クロロ−4−カルボキシベンジル、4
−(1H−テトラゾリル−5−イル)ベンジル、4−(2
−カルボキシベンゾイルアミノ)ベンジル、4−(フェニ
ルスルホニルアミノカルボニル)ベンジル、4−(N−
(2−カルボキシ−3−メチルフェニル)カルバモイル)
ベンジル、4−(N−(2−(1H−テトラゾール−5−
イル)フェニル)カルバモイル)ベンジル、4−(2−カル
ボキシ−6−メチルベンゾイルアミノ)ベンジル、(2'
−シアノビフェニル−4−イル)メチル、(2'−カルボ
キシビフェニル−4−イル)メチル、(2'−ベンゾイ
ルアミノスルホニルビフェニル−4−イル)メチル、
(2'−(1H−テトラゾール−5−イル)ビフェニル−
4−イル)メチル、(2'−(1H−テトラゾール−5−
イル)−3−メチルビフェニル−4−イル)メチル、
(2'−(1H−テトラゾール−5−イル)−5'−クロロ
ビフェニル−4−イル)メチル。
【0011】A環で表わされる置換基を有していてもよ
いイミダゾールまたは縮合イミダゾール環基としては、
置換基を有していてもよいイミダゾール、ベンツイミダ
ゾール、テトラヒドロベンツイミダゾール、イミダゾ
[5,4−b]ピリジン環などが挙げられ、イミダゾー
ル、ベンツイミダゾール環が好ましい。A環が置換基を
有する場合、その置換基としては、上記X、Phで挙げ
た基と同じものが挙げられるが、さらにそれらに加えて
シアノメチル、ヒドロキシメチル、ホルミル、カルボキ
シメチルおよびこれらの基の内、後3者についてはそれ
ぞれそれらの保護された基、例えば、ヒドロキシメチル
基の場合には、メトキシメチル、メトキシエトキシメチ
ル、アセトキシメチル、ピバロイルオキシメチル、トリ
フルオロアセトキシメチル基など、ホルミル基の場合に
は1,3−ジオキソラン−2−イル基などまたカルボキ
シメチル基の場合には上記のアルコキシカルボニル基
(例えばメトキシカルボニル、エトキシカルボニル基な
ど)のほか(1−エトキシ)エトキシカルボニル、(1−
ピバロイルオキシ)エトキシカルボニル、(1−シクロヘ
キシルオキシカルボニルオキシ)エトキシカルボニルな
どの基が挙げられる。
【0012】置換基を有するA環基の具体例としては、
例えば2−フェニル−4−クロロ−5−カルボキシメチ
ルイミダゾール−1−イル、2−p−トリル−4−クロ
ロ−5−カルボキシメチルイミダゾール−1−イル、2
−p−ブロモフェニル−4−クロロ−5−カルボキシメ
チルイミダゾール−1−イル、2−p−クロロフェニル
−4−クロロ−5−カルボキシメチルイミダゾール−1
−イル、2−o−フルオロフェニル−4−クロロ−5−
カルボキシメチルイミダゾール−1−イル、2−o−,
−m−および−p−メトキシフェニル−4−クロロ−5−
カルボキシメチルイミダゾール−1−イル、2−p−ブ
トキシフェニル−4−クロロ−5−カルボキシメチルイ
ミダゾール−1−イル、2−(3,5−ジクロロ−4−メ
トキシフェニル)−4−クロロ−5−カルボキシメチル
イミダゾール−1−イル、2−(3−メチル−4−メト
キシフェニル)−4−クロロ−5−カルボキシメチルイ
ミダゾール−1−イル、2−p−ジメチルアミノフェニ
ル−4−クロロ−5−カルボキシメチルイミダゾール−
1−イル、2−p−ニトロフェニル−4−クロロ−5−
カルボキシメチルイミダゾール−1−イル、2−メチル
−4−クロロ−5−カルボキシメチルイミダゾール−1
−イル、2−エチル−4−クロロ−5−カルボキシメチ
ルイミダゾール−1−イル、2−プロピル−4−クロロ
−5−カルボキシメチルイミダゾール−1−イル、2−
イソプロピル−4−クロロ−5−カルボキシメチルイミ
ダゾール−1−イル、2−ブチル−4−クロロ−5−カ
ルボキシメチルイミダゾール−1−イル、2−tert−ブ
チル−4−クロロ−5−カルボキシメチルイミダゾール
−1−イル、2−ペンチル−4−クロロ−5−カルボキ
シメチルイミダゾール−1−イル、2−シクロペンチル
−4−クロロ−5−カルボキシメチルイミダゾール−1
−イル、2−ヘキシル−4−クロロ−5−カルボキシメ
チルイミダゾール−1−イル、2−シクロヘキシル−4
−クロロ−5−カルボキシメチルイミダゾール−1−イ
ル、2−ブチル−4−クロロ−5−メトキシカルボニル
メチルイミダゾール−1−イル、2−ブチル−4−クロ
ロ−5−ヒドロキシメチルイミダゾール−1−イル、2
−ブチル−4−クロロ−5−アセトキシメチルイミダゾ
ール−1−イル、2−ブチル−4−クロロ−5−メトキ
シメチルイミダゾール−1−イル、2−ブチル−4−ク
ロロ−5−(5−テトラゾリルメチル)イミダゾール−1
−イル、2−メトキシ−7−カルボキシベンツイミダゾ
ール−1−イル、2−エトキシ−7−カルボキシベンツ
イミダゾール−1−イル、2−プロポキシ−7−カルボ
キシベンツイミダゾール−1−イル、2−ブトキシ−7
−カルボキシベンツイミダゾール−1−イル、2−(2
−フルオロエトキシ)−7−カルボキシベンツイミダゾ
ール−1−イル、2−(2,2,2−トリフルオロエトキ
シ)−7−カルボキシベンツイミダゾール−1−イル、
2−メチル−7−カルボキシベンツイミダゾール−1−
イル、2−エチル−7−カルボキシベンツイミダゾール
−1−イル、2−プロピル−7−カルボキシベンツイミ
ダゾール−1−イル、2−イソプロピル−7−カルボキ
シベンツイミダゾール−1−イル、2−シクロプロピル
−7−カルボキシベンツイミダゾール−1−イル、2−
ブチル−7−カルボキシベンツイミダゾール−1−イ
ル、2−メトキシメチル−7−カルボキシベンツイミダ
ゾール−1−イル、2−エトキシメチル−7−カルボキ
シベンツイミダゾール−1−イル、2−プロピル−4−
メチルベンツイミダゾール−1−イル、2−ブチル−4
−メチル−7−アザベンツイミダゾール−1−イル、2
−プロピル−4−メチル−7−アザベンツイミダゾール
−1−イル、2−シクロプロピル−4−メチル−7−ア
ザベンツイミダゾール−1−イル、2−ブチル−7−ア
ザベンツイミダゾール−1−イル、2−エチル−4,6
−ジメチル−7−アザベンツイミダゾール−1−イル、
2−フェニルベンツイミダゾール−1−イル、2−ブチ
ル−5−ペンタノイルアミノ−6−メチル−7−アザベ
ンツイミダゾール−1−イルなどが挙げられる。なかで
も2−フェニル−4−クロロ−5−カルボキシメチルイ
ミダゾール−1−イル、2−ブチル−4−クロロ−5−
カルボキシメチルイミダゾール−1−イル、2−ブチル
−7−カルボキシベンツイミダゾール−1−イル、2−
エトキシ−7−カルボキシベンツイミダゾール−1−イ
ルなどが好ましい。
【0013】[18F]求電子フッ素化剤は、自体公知の方
法により得られる。例えば、フッ素−18は自体公知の
方法により小型加速器を用い、例えば、キャリアーとし
て少量のフッ素−19を添加したネオンガスに重水素ビ
ームを照射することにより20Ne(d,α)18Fの核反応に
より製造しうる。また、より高比活性のフッ素−18を
酸素−18富化水をプロトンビームで照射し、18O(p,
n)18Fの核反応により得られる[18F]フルオライドから
種々の方法により[18F]フッ素ガスを製造することも出
来る。こうして得られた[18F]フッ素ガスを用いうるが
アセチルハイポフルオライト(CH3COO18F)がよ
り好ましく、その製造は、例えば結晶酢酸ナトリウムと
[18F]フッ素ガスと接触させる固相/気相反応によりガ
ス体として、または酢酸アンモニウムの酢酸溶液に[18
F]フッ素ガスを吹き込む液相/気相反応により溶液と
して得ることができる。
【0014】なお、本発明はN1−[18F]フルオロベン
ジル複素環化合物に関するものであるので、その製造に
用いられる[18F]求電子フッ素化剤について説明した
が、上記したように、N1−ベンジル基にフッ素−19
が導入された化合物としては、わずかに2例が知られて
いるに過ぎず、従って、本発明の化合物に対応するN1
−フルオロベンジル複素環化合物(いわゆるコールド
体)もそのほとんどが新規化合物である。そして、その
ような新規な化合物を得るには、上記の[18F]求電子フ
ッ素化剤の代わりに通常のフッ素化剤を用い、以下に詳
細に説明される本発明の方法を適用すれば、その目的を
達成しうることは明らかなところである。かかるフッ素
化剤としては、フッ素(F2)自体も用いうるのであっ
て、フッ素ガスはフッ化水素酸の電気分解などの自体公
知の方法で製造され、通常、窒素、ネオンなどの不活性
ガスにより希釈された形で市販されており、容易に入手
しうる。さらに、フッ素化剤としてはアセチルハイポフ
ルオライト(CH3COOF)がより好ましく、これ
は、上記したCH3COO18Fの場合と同様にして製造
することができる。
【0015】一般式IIの化合物の[18F]求電子フッ素化
剤によるフッ素化は、自体公知の方法により一般式IIの
化合物(化合物II)と上記フッ素化剤とを接触させるこ
とにより行いうる。この際、大きな反応熱を効率良く発
散させることが好ましく、そのため、反応は通常化合物
IIの溶液中に不活性ガスで希釈したガス状フッ素化剤を
通じることにより、あるいは、あらかじめ溶液としたフ
ッ素化剤と化合物IIの溶液を混合することにより行うの
がよい。ガス状フッ素化剤の好適使用濃度は基質の反応
性、安定性により異なるが通常約0.01−5%が、好
ましくは0.1−3%が良い。小型加速器により製造で
きる[18F]フッ素の量は通常ナノモルからピコモルであ
るが、これを用いて化合物IIを標識することによりPE
T試験において実用になる量の標識体を得ることが出来
る。
【0016】反応溶媒としてはフルオロハロゲノアルカ
ン(フレオン)類(例:フルオロトリクロロメタン(フ
レオン−11)、1,1,1−フルオロジクロロエタン(フ
レオン141−B)など)、低級カルボン酸類(例:酢
酸、トリフルオロ酢酸など)、フッ化水素酸およびこれ
らの混合溶媒などが挙げられるがフレオン類、酢酸、ト
リフルオロ酢酸およびこれらの混合溶媒が好ましい。
【0017】これらの溶媒中、基質である化合物IIの濃
度は、特に制限はないが通常1mM−200mM、より好
ましくは2mM−50mM位が用いられる。反応温度は基
質の反応性、溶解度により適宜選ぶのがよいが通常−8
0℃から40℃の範囲から選ばれる。好ましくは、−2
0℃から室温(約20−30℃)程度、さらに好ましく
は約−10℃から0℃程度である。
【0018】反応終了後反応液を溶媒溜去、中和、抽
出、クロマトグラフィー、蒸留、再結晶、など自体公知
の手段により処理し、目的物を得ることができる。これ
らの目的物は、そのもの自体(遊離型)として単離して
もよいし、また、要すればその溶媒和物(例:水和物)
あるいは塩(酸付加塩を含む)の型で単離してもよい。
該塩(酸付加塩)としては、とくに限定はなく、それ自
体、医薬として用いられるかあるいは生理的に許容され
る酸又は塩基類から誘導されたものであってもよく、例
えば塩酸、臭素酸、ヨウ素酸、硫酸、硝酸、リン酸など
の無機酸との塩、酢酸、シュウ酸、コハク酸、クエン
酸、アスコルビン酸、乳酸、p−トルエンスルホン酸、
メタンスルホン酸、フマル酸、酒石酸、マレイン酸など
の有機酸との塩、ナトリウム、カリウムなどのアルカリ
金属との塩、カルシウム、マグネシウムなどのアルカリ
土類金属との塩、トリアルキルアミン類(例:トリメチ
ルアミン、トリエチルアミン、トリブチルアミンな
ど)、ジベンジルアミン、エタノールアミン、トリエタ
ノールアミン、N−メチルモルホリンなどの有機塩基と
の塩などが挙げられる。とくに[18F]フッ素標識薬剤の
製造においては、その製造量が極めて微量であること、
短い半減期内にPET試験において使用する必要から、
HPLC精製後、要すれば水以外の溶媒を除去し、残留
液の濃度調整、pHの調整、等張化、ミリポアフィルタ
ーによる無菌濾過などの操作により注射用製剤が調製さ
れる。用量は適用形態によっても異なるが、有効成分を
0.1−100mCi、好ましくは0.5−20mCi、さら
に好ましくは1−10mCi含み、0.1−10mCi/回
程度で用いられる。該注射用製剤はエタノール、生理食
塩水などの希釈剤、トリトンX、よう化カリウム、燐
酸、塩酸、クエン酸、水酸化ナトリウム、炭酸水素ナト
リウム、ポリソルベート80などの添加物を含み得る。
以下に本発明を実施例によりさらに説明するが、本発明
はこれらのものに限定されるものではない。
【0019】
【実施例】
実施例1 2−ブチル−4−クロロ−1−(3−[18F]フルオロ−
4−ブトキシベンジル)イミダゾール−5−酢酸および
2−ブチル−4−クロロ−1−(3,5−ジ[18F]フルオ
ロ−4−ブトキシベンジル)イミダゾール−5−酢酸の
製造 小型加速器(サイプリスHM−18型(住友重機械工業
(株)製))を用い、そのニッケル製ターゲット容器(3
0φ×242mm)に微量(0.14%)の[19F]F2をキ
ャリアとして添加したネオンを充填(4.1kgf/cm2
し、これに重水素ビーム(10MeV,20μA)を照
射した。照射終了後ターゲット内のガスを結晶酢酸ナト
リウムを詰めたカラム(4φ×100mm)に通して[18
F]アセチルハイポフルオライトとした後2−ブチル−
4−クロロ−1−(4−ブトキシベンジル)イミダゾール
−5−酢酸(30mg,79.2μmol)をトリフルオロ酢
酸(7ml)に溶かした液に、約100ml/分の流速で、
反応液の温度を約−10−0℃に保ちながら通じて[18
F]フッ素化し、ついで反応溶媒を減圧下に溜去した後
残留物をジメチルスルホキシド(DMSO)に溶かし分
取高速液体クロマトグラフィー(以下HPLCと記す)
(カラム:YMC−pack ODS−AQ,20φ×30
0mm(ワイ・エム・シー(株)製);溶媒:メタノール−
10mMりん酸水溶液(80:20(v/v));流速:1
0ml/分;検出:紫外線吸収(以下UVと記す),25
0nm)に付した。溶出液をUV(250nm)および結晶
よう化ナトリウム放射能検出器により監視し、放射能を
持つフラクションを分取して2−ブチル−4−クロロ−
1−(3−[18F]フルオロ−4−ブトキシベンジル)イミ
ダゾール−5−酢酸および2−ブチル−4−クロロ−1
−(3,5−ジ[18F]フルオロ−4−ブトキシベンジル)
イミダゾール−5−酢酸の溶液を得た。これらの生成物
はそれぞれ分析HPLC(カラム:ワイ・エム・シー−
パック,ODS−AQ,4.6φ×250mm;溶媒は分
取クロマトにおけると同じ)においてコールド体と同じ
保持時間に放射能を伴ったピークを与えることにより確
認され同時にそれらの純度も確かめられた。PET試験
用にはさらに有機溶媒を溜去後残部を5%炭酸水素ナト
リウム溶液を加えてpHを調節し、ミリポアフィルター
で濾過して注射用液を調製した。
【0020】実施例2 2−エトキシ−1−(2−[18F]フルオロ−2'−(1H
−テトラゾール−5−イル)ビフェニル−4−イル)メチ
ル−1H−ベンツイミダゾール−7−カルボン酸、2−
エトキシ−1−(3−[18F]フルオロ−2'−(1H−テ
トラゾール−5−イル)ビフェニル−4−イル)メチル−
1H−ベンツイミダゾール−7−カルボン酸、2−エト
キシ−1−(2,5−ジ[18F]フルオロ−2'−(1H−テ
トラゾール−5−イル)ビフェニル−4−イル)メチル−
1H−ベンツイミダゾール−7−カルボン酸および2−
エトキシ−1−(2,6−ジ[18F]フルオロ−2'−(1H
−テトラゾール−5−イル)ビフェニル−4−イル)メチ
ル−1H−ベンツイミダゾール−7−カルボン酸の製造 ターゲットガスとして[19F]F2 0.35%をキャリア
として添加したネオンを使用した以外、実施例1と同様
にして、2−エトキシ−1−(−2'−(1H−テトラゾ
ール−5−イル)ビフェニル−4−イル)メチル−1H−
ベンツイミダゾール−7−カルボン酸(40mg,90.
8μmol)をトリフルオロ酢酸(7ml)中−10−0℃
で[18F]フッ素化し、反応液を実施例1に準じてHPL
Cに付し、溶出液をUV(250nm)および結晶よう化
ナトリウム放射能検出器により監視し、放射能を持つフ
ラクションを分取して標記のモノフルオロ体を合計放射
化学収率4.3%で、およびジフルオロ体を合計放射化
学収率1.4%で得た。これらの生成物はそれぞれ分析
HPLC(実施例1におけるものと同様条件下)におい
てコールド体と同じ保持時間に放射能を伴ったピークを
与えることにより確認され同時にそれらの純度(共に9
5%)も確かめられた。PET試験用にはさらに有機溶
媒を溜去後残部を5%炭酸水素ナトリウム溶液を加えて
pHを調節し、ミリポアフィルターで濾過して注射用液
を調製した。
【0021】実施例3 2−ブチル−1−(2−[18F]フルオロ−2'−(1H−
テトラゾール−5−イル)ビフェニル−4−イル)メチル
−1H−ベンツイミダゾール−7−カルボン酸および2
−ブチル−1−(3−[18F]フルオロ−2'−(1H−テ
トラゾール−5−イル)ビフェニル−4−イル)メチル−
1H−ベンツイミダゾール−7−カルボン酸の製造 実施例2と同様にして、2−ブチル−1−(2'−(1H
−テトラゾール−5−イル)ビフェニル−4−イル)メチ
ル−1H−ベンツイミダゾール−7−カルボン酸20mg
(44.2μmol)をトリフルオロ酢酸5ml中[18F]フッ
素化し、反応液を実施例1に準じてHPLCに付し、溶
出液をUV(250nm)および結晶よう化ナトリウム放
射能検出器により監視し、放射能を持つフラクションを
分取して標記の化合物をそれぞれ2%ずつの放射化学収
率で得た。純度は共に95%であった。
【0022】参考例1 2−ブチル−4−クロロ−1−(3−フルオロ−4−ブ
トキシベンジル)イミダゾール−5−酢酸および2−ブ
チル−4−クロロ−1−(3,5−ジフルオロ−4−ブト
キシベンジル)イミダゾール−5−酢酸の製造 日本酸素製5%フッ素/ネオン混合ガスをネオンで希釈
して得た0.2%フッ素/ネオン混合ガス約1Lを室温
で結晶酢酸ナトリウム(CH3COONa・3H2O)の
カラム(直径約4mm、長さ約10cmに通した後、2−ブ
チル−4−クロロ−1−(4−ブトキシベンジル)イミダ
ゾール−5−酢酸20mgを5mlのトリフルオロ酢酸に溶
かした液に室温で50ml/分の流速で通じた。ついで溶
媒を減圧下に溜去し、残留物を酢酸エチルに溶解し、5
%チオ硫酸ナトリウム水溶液ついで水で洗浄後乾燥し
た。溶媒を減圧溜去後残留物を実施例1に準じHPLC
に付し、2−ブチル−4−クロロ−1−(3−フルオロ
−4−ブトキシベンジル)イミダゾール−5−酢酸(収
率16%)1 H−NMR(CD3OD)δ:0.88(3H,t,J=
7.4Hz),1.00(3H,t,J=7.4Hz),1.34
(2H,m),1.43−1.60(4H,m),1.88(2
H,m),2.62(2H,t,J=7.9Hz),3.55(2
H,s),4.04(2H,t,J=6.4Hz),5.15(2
H,s),6.75(1H,m),6.84(1H,dd,J=1
1.9,2.2Hz),7.06(1H,t,J=8.5Hz)。
19F−NMR(CD3OD)δ:−133.36。 および2−ブチル−4−クロロ−1−(3,5−ジフルオ
ロ−4−ブトキシベンジル)イミダゾール−5−酢酸
(収率5%)1 H−NMR(CD3OD)δ:0.96(3H,t,J=
7.3Hz),1.05(3H,t,J=7.3Hz),1.41
(2H,m),1.55−1.66(4H,m),1.80(2
H,m),2.68(2H,t,J=7.9Hz),3.65(2
H,s),4.19(2H,t,J=6.3Hz),5.26(2
H,s),6.76(2H,d,J=9.0Hz)。19F−NM
R(CD3OD)δ:−136.42を得た。
【0023】参考例2 2−エトキシ−1−(2−フルオロ−2'−(1H−テト
ラゾール−5−イル)ビフェニル−4−イル)メチル−1
H−ベンツイミダゾール−7−カルボン酸、2−エトキ
シ−1−(3−フルオロ−2'−(1H−テトラゾール−
5−イル)ビフェニル−4−イル)メチル−1H−ベンツ
イミダゾール−7−カルボン酸、2−エトキシ−1−
(2,5−ジフルオロ−2'−(1H−テトラゾール−5−
イル)ビフェニル−4−イル)メチル−1H−ベンツイミ
ダゾール−7−カルボン酸および2−エトキシ−1−
(2,6−ジフルオロ−2'−(1H−テトラゾール−5−
イル)ビフェニル−4−イル)メチル−1H−ベンツイミ
ダゾール−7−カルボン酸の製造 参考例1と同様にして0.3%フッ素/ネオン混合ガス
約1Lを結晶酢酸ナトリウムを詰めたカラム(大きさも
参考例1におけるものと同じ)に通した後、2−エトキ
シ−1−(2'−(1H−テトラゾール−5−イル)ビフェ
ニル−4−イル)メチル−1H−ベンツイミダゾール−
7−カルボン酸20mgを5mlのトリフルオロ酢酸に溶か
した液に50ml/分の流速で通じ、以後実施例1におけ
ると同様にして粗生成物を得、このものを分取HPLC
(カラム:YMC−pack ODS−AQ,20φ×30
0mm(ワイ・エム・シー(株)製);溶媒:メタノール−
アセトニトリル−10mMりん酸水溶液(30:20:
50(v/v));流速:10ml/分;検出:紫外線吸収
(以下UVと記す),250nm)に付し、2−エトキシ−
1−(2−フルオロ−2'−(1H−テトラゾール−5−
イル)ビフェニル−4−イル)メチル−1H−ベンツイミ
ダゾール−7−カルボン酸(収率10%)、1 H−NMR(CD3OD)δ:1.48(3H,t,J=
7.1Hz),4.62(2H,q,J=7.1Hz),5.71
(2H,s),6.75(H,dd,J=10.9,1.7H
z),6.85(1H,dd,J=8.0,1.7Hz),7.1
7(1H,t,J=8.0Hz),7.23(1H,t,J=
7.9Hz),7.48−7.75(6H,m)。19F−NMR
(CD3OD)δ:−115.61。 2−エトキシ−1−(3−フルオロ−2'−(1H−テト
ラゾール−5−イル)ビフェニル−4−イル)メチル−1
H−ベンツイミダゾール−7−カルボン酸(収率6
%)、1 H−NMR(DMSO−d6)δ:1.36(3H,t,J
=7.1Hz),4.55(2H,q,J=7.1Hz),5.6
8(2H,s),6.68(1H,t,J=8.0Hz),6.8
0(1H,dd,J=8.0,1.7Hz),6.92(1H,d
d,J=11.2,1.4Hz),7.19(1H,t,J=
8.0Hz),7.47−7.71(6H,m)。19F−NMR
(DMSO−d6)δ:−117.36。 2−エトキシ−1−(2,5−ジフルオロ−2'−(1H−
テトラゾール−5−イル)ビフェニル−4−イル)メチル
−1H−ベンツイミダゾール−7−カルボン酸(収率2
%)、1 H−NMR(CD3OD)δ:1.48(3H,t,J=
7.0Hz),4.62(2H,q,J=7.0Hz),5.74
(2H,s),6.53(1H,dd,J=10.1,6.2H
z),7.02(1H,dd,J=10.1,6.0Hz),7.
22(1H,t,J=8.0Hz),7.49−7.75(6
H,m)。19F−NMR(CD3OD)δ:−121.1
3,−122.81。 2−エトキシ−1−(2,6−ジフルオロ−2'−(1H−
テトラゾール−5−イル)ビフェニル−4−イル)メチル
−1H−ベンツイミダゾール−7−カルボン酸(収率3
%)、1 H−NMR(CD3OD)δ:1.46(3H,t,J=
7.0Hz),4.62(2H,q,J=7.0Hz),5.78
(2H,s),7.16(1H,m),7.23(1H,t,J=
8.0Hz),7.43(1H,m),7.52(2H,m),7.
61−7.75(4H,m)。19F−NMR(CD3OD)
δ:−118.05を得た。
【0024】参考例3 2−ブチル−1−(2−フルオロ−2'−(1H−テトラ
ゾール−5−イル)ビフェニル−4−イル)メチル−1H
−ベンツイミダゾール−7−カルボン酸および2−ブチ
ル−1−(3−フルオロ−2'−(1H−テトラゾール−
5−イル)ビフェニル−4−イル)メチル−1H−ベンツ
イミダゾール−7−カルボン酸の製造 参考例2と同様にして、0.3%フッ素/ネオン混合ガ
ス約1Lを2−ブチル−1−(2'−(1H−テトラゾー
ル−5−イル)ビフェニル−4−イル)メチル−1H−ベ
ンツイミダゾール−7−カルボン酸20mgを5mlのトリ
フルオロ酢酸に溶かした液に50ml/分の流速で通じ、
以後参考例2におけると同様にして粗生成物を得、この
ものを分取HPLC(カラム:YMC−pack ODS−
AQ,20φ×300mm(ワイ・エム・シー(株)製);
溶媒:メタノール−10mMりん酸水溶液(50:50
(v/v));流速:10ml/分;検出:紫外線吸収(以下
UVと記す),250nm)に付し、2−ブチル−1−(2
−フルオロ−2'−(1H−テトラゾール−5−イル)ビ
フェニル−4−イル)メチル−1H−ベンツイミダゾー
ル−7−カルボン酸(収率10%)、1 H−NMR(CD3OD)δ:0.94(3H,t,J=
7.4Hz),1.46(2H,m),1.80(2H,m),2.
12(2H,t,J=7.9Hz),5.96(2H,s),6.
66(1H,dd,J=11.0,1.2Hz),6.73(1
H,dd,J=8.0,1.2Hz),7.20(1H,t,J
=8.0Hz),7.35−7.88(7H,m)。19F−NM
R(CD3OD)δ:−115.12。 および2−ブチル−1−(3−フルオロ−2'−(1H−
テトラゾール−5−イル)ビフェニル−4−イル)メチル
−1H−ベンツイミダゾール−7−カルボン酸(収率6
%)、1 H−NMR(DMSO−d6)δ:0.89(3H,t,J
=7.4Hz),1.40(2H,m),1.76(2H,m),
2.94(2H,t,J=7.7Hz),5.93(2H,s),
6.36(1H,t,J=8.0Hz),6.62(1H,dd,
J=8.0,1.5Hz),6.69(1H,dd,J=11.
2,1.5Hz),7.20(1H,t,J=8.0Hz),7.
44−7.86(6H,m)。19F−NMR(DMSO−
d6)δ:−117.38を得た。
【0025】参考例4 1−(シクロヘキシルオキシカルボニルオキシ)エチル
2−エトキシ−1−(2−フルオロ−2'−(1H−テト
ラゾール−5−イル)ビフェニル−4−イル)メチル−1
H−ベンツイミダゾール−7−カルボキシラート、1−
(シクロヘキシルオキシカルボニルオキシ)エチル 2−
エトキシ−1−(3−フルオロ−2'−(1H−テトラゾ
ール−5−イル)ビフェニル−4−イル)メチル−1H−
ベンツイミダゾール−7−カルボキシラート、1−(シ
クロヘキシルオキシカルボニルオキシ)エチル 2−エ
トキシ−1−(2,5−ジフルオロ−2'−(1H−テトラ
ゾール−5−イル)ビフェニル−4−イル)メチル−1H
−ベンツイミダゾール−7−カルボキシラートおよび1
−(シクロヘキシルオキシカルボニルオキシ)エチル2−
エトキシ−1−(2,6−ジフルオロ−2'−(1H−テト
ラゾール−5−イル)ビフェニル−4−イル)メチル−1
H−ベンツイミダゾール−7−カルボキシラートの製造 原料化合物として1−(シクロヘキシルオキシカルボニ
ルオキシ)エチル 2−エトキシ−1−(2'−(1H−テ
トラゾール−5−イル)ビフェニル−4−イル)メチル−
1H−ベンツイミダゾール−7−カルボキシラートを用
いる以外は参考例2と同様に反応を行い、生成物を参考
例2と同様に分取HPLCにより分離、精製して1−
(シクロヘキシルオキシカルボニルオキシ)エチル 2−
エトキシ−1−(2−フルオロ−2'−(1H−テトラゾ
ール−5−イル)ビフェニル−4−イル)メチル−1H−
ベンツイミダゾール−7−カルボキシラート、1−(シ
クロヘキシルオキシカルボニルオキシ)エチル 2−エ
トキシ−1−(3−フルオロ−2'−(1H−テトラゾー
ル−5−イル)ビフェニル−4−イル)メチル−1H−ベ
ンツイミダゾール−7−カルボキシラート、1−(シク
ロヘキシルオキシカルボニルオキシ)エチル 2−エト
キシ−1−(2,5−ジフルオロ−2'−(1H−テトラゾ
ール−5−イル)ビフェニル−4−イル)メチル−1H−
ベンツイミダゾール−7−カルボキシラートおよび1−
(シクロヘキシルオキシカルボニルオキシ)エチル 2−
エトキシ−1−(2,6−ジフルオロ−2'−(1H−テト
ラゾール−5−イル)ビフェニル−4−イル)メチル−1
H−ベンツイミダゾール−7−カルボキシラートを得
た。
【0026】参考例5 2−(2−フルオロエトキシ)−1−(2−フルオロ−2'
−(1H−テトラゾール−5−イル)ビフェニル−4−イ
ル)メチル−1H−ベンツイミダゾール−7−カルボン
酸、2−(2−フルオロエトキシ)−1−(3−フルオロ
−2'−(1H−テトラゾール−5−イル)ビフェニル−
4−イル)メチル−1H−ベンツイミダゾール−7−カ
ルボン酸、2−(2−フルオロエトキシ)−1−(2,5−
ジフルオロ−2'−(1H−テトラゾール−5−イル)ビ
フェニル−4−イル)メチル−1H−ベンツイミダゾー
ル−7−カルボン酸および2−(2−フルオロエトキシ)
−1−(2,6−ジフルオロ−2'−(1H−テトラゾール
−5−イル)ビフェニル−4−イル)メチル−1H−ベン
ツイミダゾール−7−カルボン酸の製造 原料化合物として2−(2−フルオロエトキシ)−1−
(2'−(1H−テトラゾール−5−イル)ビフェニル−4
−イル)メチル−1H−ベンツイミダゾール−7−カル
ボン酸を用いる以外は参考例2と同様に反応を行い、生
成物を参考例2と同様に分取HPLCにより分離、精製
して2−(フルオロエトキシ)−1−(2−フルオロ−2'
−(1H−テトラゾール−5−イル)ビフェニル−4−イ
ル)メチル−1H−ベンツイミダゾール−7−カルボン
酸、2−(フルオロエトキシ)−1−(3−フルオロ−2'
−(1H−テトラゾール−5−イル)ビフェニル−4−イ
ル)メチル−1H−ベンツイミダゾール−7−カルボン
酸、2−(フルオロエトキシ)−1−(2,5−ジフルオロ
−2'−(1H−テトラゾール−5−イル)ビフェニル−
4−イル)メチル−1H−ベンツイミダゾール−7−カ
ルボン酸および2−(2−フルオロエトキシ)−1−(2,
6−ジフルオロ−2'−(1H−テトラゾール−5−イ
ル)ビフェニル−4−イル)メチル−1H−ベンツイミダ
ゾール−7−カルボン酸を得た。
【0027】参考例6 2−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)−1−(2−フ
ルオロ−2'−(1H−テトラゾール−5−イル)ビフェ
ニル−4−イル)メチル−1H−ベンツイミダゾール−
7−カルボン酸、2−(2,2,2−トリフルオロエトキ
シ)−1−(3−フルオロ−2'−(1H−テトラゾール−
5−イル)ビフェニル−4−イル)メチル−1H−ベンツ
イミダゾール−7−カルボン酸、2−(2,2,2−トリ
フルオロエトキシ)−1−(2,5−ジフルオロ−2'−
(1H−テトラゾール−5−イル)ビフェニル−4−イ
ル)メチル−1H−ベンツイミダゾール−7−カルボン
酸および2−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)−1−
(2,6−ジフルオロ−2'−(1H−テトラゾール−5−
イル)ビフェニル−4−イル)メチル−1H−ベンツイミ
ダゾール−7−カルボン酸の製造 原料化合物として2−(2,2,2−トリフルオロエトキ
シ)−1−(2'−(1H−テトラゾール−5−イル)ビフ
ェニル−4−イル)メチル−1H−ベンツイミダゾール
−7−カルボン酸を用いる以外は参考例2と同様に反応
を行い、生成物を参考例2と同様に分取HPLCにより
分離、精製して2−(2,2,2−フルオロエトキシ)−1
−(2−フルオロ−2'−(1H−テトラゾール−5−イ
ル)ビフェニル−4−イル)メチル−1H−ベンツイミダ
ゾール−7−カルボン酸、2−(2,2,2−トリフルオ
ロエトキシ)−1−(3−フルオロ−2'−(1H−テトラ
ゾール−5−イル)ビフェニル−4−イル)メチル−1H
−ベンツイミダゾール−7−カルボン酸、2−(2,2,
2−トリフルオロエトキシ)−1−(2,5−ジフルオロ
−2'−(1H−テトラゾール−5−イル)ビフェニル−
4−イル)メチル−1H−ベンツイミダゾール−7−カ
ルボン酸および2−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)
−1−(2,6−ジフルオロ−2'−(1H−テトラゾール
−5−イル)ビフェニル−4−イル)メチル−1H−ベン
ツイミダゾール−7−カルボン酸を得た。
【0028】参考例7 1−(シクロヘキシルオキシカルボニルオキシ)エチル
2−(2−フルオロエトキシ)−1−(2−フルオロ−2'
−(1H−テトラゾール−5−イル)ビフェニル−4−イ
ル)メチル−1H−ベンツイミダゾール−7−カルボキ
シラート、1−(シクロヘキシルオキシカルボニルオキ
シ)エチル 2−(2−フルオロエトキシ)−1−(3−フ
ルオロ−2'−(1H−テトラゾール−5−イル)ビフェ
ニル−4−イル)メチル−1H−ベンツイミダゾール−
7−カルボキシラート、1−(シクロヘキシルオキシカ
ルボニルオキシ)エチル 2−(2−フルオロエトキシ)
−1−(2,5−ジフルオロ−2'−(1H−テトラゾール
−5−イル)ビフェニル−4−イル)メチル−1H−ベン
ツイミダゾール−7−カルボキシラートおよび1−(シ
クロヘキシルオキシカルボニルオキシ)エチル 2−(2
−フルオロエトキシ)−1−(2,6−ジフルオロ−2'−
(1H−テトラゾール−5−イル)ビフェニル−4−イ
ル)メチル−1H−ベンツイミダゾール−7−カルボキ
シラートの製造。 原料化合物として1−(シクロヘキシルオキシカルボニ
ルオキシ)エチル 2−(2−フルオロエトキシ)−1−
(2'−(1H−テトラゾール−5−イル)ビフェニル−4
−イル)メチル−1H−ベンツイミダゾール−7−カル
ボキシラートを用いる以外は参考例2と同様に反応を行
い、生成物を参考例2と同様に分取HPLCにより分
離、精製し1−(シクロヘキシルオキシカルボニルオキ
シ)エチル 2−(2−フルオロエトキシ)−1−(2−フ
ルオロ−2'−(1H−テトラゾール−5−イル)ビフェ
ニル−4−イル)メチル−1H−ベンツイミダゾール−
7−カルボキシラート、1−(シクロヘキシルオキシカ
ルボニルオキシ)エチル 2−(2−フルオロエトキシ)
−1−(3−フルオロ−2'−(1H−テトラゾール−5
−イル)ビフェニル−4−イル)メチル−1H−ベンツイ
ミダゾール−7−カルボキシラート、1−(シクロヘキ
シルオキシカルボニルオキシ)エチル 2−(2−フルオ
ロエトキシ)−1−(2,5−ジフルオロ−2'−(1H−
テトラゾール−5−イル)ビフェニル−4−イル)メチル
−1H−ベンツイミダゾール−7−カルボキシラートお
よび1−(シクロヘキシルオキシカルボニルオキシ)エチ
ル 2−(2−フルオロエトキシ)−1−(2,6−ジフル
オロ−2'−(1H−テトラゾール−5−イル)ビフェニ
ル−4−イル)メチル−1H−ベンツイミダゾール−7
−カルボキシラートを得た。
【0029】参考例8 同様にして以下の化合物を得た。1−(シクロヘキシル
オキシカルボニルオキシ)エチル 2−(2,2,2−トリ
フルオロエトキシ)−1−(2−フルオロ−2'−(1H−
テトラゾール−5−イル)ビフェニル−4−イル)メチル
−1H−ベンツイミダゾール−7−カルボキシラート、
1−(シクロヘキシルオキシカルボニルオキシ)エチル
2−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)−1−(3−フ
ルオロ−2'−(1H−テトラゾール−5−イル)ビフェ
ニル−4−イル)メチル−1H−ベンツイミダゾール−
7−カルボキシラート、1−(シクロヘキシルオキシカ
ルボニルオキシ)エチル 2−(2,2,2−トリフルオロ
エトキシ)−1−(2,5−ジフルオロ−2'−(1H−テ
トラゾール−5−イル)ビフェニル−4−イル)メチル−
1H−ベンツイミダゾール−7−カルボキシラートおよ
び1−(シクロヘキシルオキシカルボニルオキシ)エチル
2−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)−1−(2,6−
ジフルオロ−2'−(1H−テトラゾール−5−イル)ビ
フェニル−4−イル)メチル−1H−ベンツイミダゾー
ル−7−カルボキシラート。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C07D 403/10 235 A61K 49/02 C

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式I 【化1】 (式中、18Fは陽電子崩壊性のフッ素−18を、環Aは
    置換基を有していてもよいイミダゾールまたは縮合イミ
    ダゾール環を表わし、Nは該イミダゾール環内の1位窒
    素原子を指す。Xは置換基を表わし、Phは置換基を有
    していてもよいフェニル基を表わす。nは0−3の整数
    を、mは0または1を、pは1または2を表わす)で表
    わされるN1−[18F]フルオロベンジル複素環化合物。
  2. 【請求項2】 化合物が、1−(4−ブトキシ−3−[18
    F]フルオロベンジル)−2−ブチル−4−クロロ−イミ
    ダゾール−5−酢酸、1−(4−ブトキシ−[G−3,5]
    [18F]ジフルオロベンジル)−2−ブチル−4−クロロ
    −イミダゾール−5−酢酸、1−(2−[18F]フルオロ
    −4−(2‘−(テトラゾリル−5)フェニル))ベンジル
    −2−エトキシベンツイミダゾール−7−カルボン酸、
    1−(3−[18F]フルオロ−4−(2‘−(テトラゾリル
    −5)フェニル))ベンジル−2−エトキシベンツイミダ
    ゾール−7−カルボン酸、1−([G−2,5][18F]ジフ
    ルオロ−4−(2‘−(テトラゾリル−5)フェニル))ベ
    ンジル−2−エトキシベンツイミダゾール−7−カルボ
    ン酸および1−([G−2,6][18F]ジフルオロ−4−
    (2‘−(テトラゾリル−5)フェニル))ベンジル−2−
    エトキシベンツイミダゾール−7−カルボン酸からなる
    群から選択される、請求項1の化合物。
  3. 【請求項3】 一般式II 【化2】 (式中、環Aは置換基を有していてもよいイミダゾール
    または縮合イミダゾール環を表わし、Nは該イミダゾー
    ル環内の1位窒素原子を指す。Xは置換基を表し、Ph
    は置換基を有していてもよいフェニル基を表わし、nは
    0−3の整数を、mは0または1を表わす)で表わされ
    るN1−ベンジル複素環化合物を[18F]求電子フッ素化
    剤により[18F]フッ素化することを特徴とする、請求項
    1の一般式Iで表わされるN1−[18F]フルオロベンジ
    ル複素環化合物の製造法。
  4. 【請求項4】 請求項1のN1−[18F]フルオロベンジ
    ル複素環化合物を有効成分とする陽電子放射断層法(P
    ET)用診断薬。
  5. 【請求項5】 化合物が、1−(4−ブトキシ−3−[18
    F]フルオロベンジル)−2−ブチル−4−クロロ−イミ
    ダゾール−5−酢酸、1−(4−ブトキシ−[G−3,5]
    [18F]ジフルオロベンジル)−2−ブチル−4−クロロ
    −イミダゾール−5−酢酸、1−(2−[18F]フルオロ
    −4−(2‘−(テトラゾリル−5)フェニル))ベンジル
    −2−エトキシベンツイミダゾール−7−カルボン酸、
    1−(3−[18F]フルオロ−4−(2‘−(テトラゾリル
    −5)フェニル))ベンジル−2−エトキシベンツイミダ
    ゾール−7−カルボン酸、1−([G−2,5][18F]ジフ
    ルオロ−4−(2‘−(テトラゾリル−5)フェニル))ベ
    ンジル−2−エトキシベンツイミダゾール−7−カルボ
    ン酸および1−([G−2,6][18F]ジフルオロ−4−
    (2‘−(テトラゾリル−5)フェニル))ベンジル−2−
    エトキシベンツイミダゾール−7−カルボン酸からなる
    群から選択される、請求項4のPET用診断薬。
JP7327005A 1995-12-15 1995-12-15 N1−[18f]フルオロベンジル複素環化合物およびそれらの製造法 Pending JPH09165378A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7327005A JPH09165378A (ja) 1995-12-15 1995-12-15 N1−[18f]フルオロベンジル複素環化合物およびそれらの製造法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7327005A JPH09165378A (ja) 1995-12-15 1995-12-15 N1−[18f]フルオロベンジル複素環化合物およびそれらの製造法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH09165378A true JPH09165378A (ja) 1997-06-24

Family

ID=18194257

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7327005A Pending JPH09165378A (ja) 1995-12-15 1995-12-15 N1−[18f]フルオロベンジル複素環化合物およびそれらの製造法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH09165378A (ja)

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1998018496A3 (en) * 1996-10-28 1998-07-16 Nycomed Imaging As Contrast agents
WO2009102498A1 (en) * 2008-02-14 2009-08-20 Siemens Medical Solutions Usa, Inc. Novel imaging agents for detecting neurological dysfunction
US7919071B2 (en) 2003-01-09 2011-04-05 Ge Healthcare As Contrast agent
US8236843B2 (en) 2008-09-02 2012-08-07 Elder Pharmaceuticals Ltd. Anti inflammatory compounds
US8420052B2 (en) 2008-07-24 2013-04-16 Siemens Medical Solutions Usa, Inc. Imaging agents useful for identifying AD pathology
US8491869B2 (en) 2009-03-23 2013-07-23 Eli Lilly And Company Imaging agents for detecting neurological disorders
US8691187B2 (en) 2009-03-23 2014-04-08 Eli Lilly And Company Imaging agents for detecting neurological disorders
US8932557B2 (en) 2008-02-14 2015-01-13 Eli Lilly And Company Imaging agents for detecting neurological dysfunction

Cited By (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6264914B1 (en) 1996-10-28 2001-07-24 Nycomed Imaging As Contrast agents
US6524552B2 (en) 1996-10-28 2003-02-25 Jo Klaveness Contrast agents
US6921525B2 (en) 1996-10-28 2005-07-26 Amersham Health As Contrast agents
WO1998018496A3 (en) * 1996-10-28 1998-07-16 Nycomed Imaging As Contrast agents
US7919071B2 (en) 2003-01-09 2011-04-05 Ge Healthcare As Contrast agent
EP2599763A1 (en) * 2008-02-14 2013-06-05 Siemens Molecular Imaging, Inc. Novel imaging agents for detecting neurological dysfunction
US8318132B2 (en) 2008-02-14 2012-11-27 Siemens Medical Solutions Usa, Inc. Imaging agents for detecting neurological dysfunction
WO2009102498A1 (en) * 2008-02-14 2009-08-20 Siemens Medical Solutions Usa, Inc. Novel imaging agents for detecting neurological dysfunction
US8932557B2 (en) 2008-02-14 2015-01-13 Eli Lilly And Company Imaging agents for detecting neurological dysfunction
US8420052B2 (en) 2008-07-24 2013-04-16 Siemens Medical Solutions Usa, Inc. Imaging agents useful for identifying AD pathology
US8236843B2 (en) 2008-09-02 2012-08-07 Elder Pharmaceuticals Ltd. Anti inflammatory compounds
US8491869B2 (en) 2009-03-23 2013-07-23 Eli Lilly And Company Imaging agents for detecting neurological disorders
US8691187B2 (en) 2009-03-23 2014-04-08 Eli Lilly And Company Imaging agents for detecting neurological disorders

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6254126B2 (ja) 造影剤およびその中間体を合成するための方法および装置
ES2804801T3 (es) Ligandos para la formación de imágenes de la inervación cardíaca
JP5258583B2 (ja) 放射性画像診断剤の製造方法
AU2015281060B2 (en) 2-(3-pyridinyl)-1H-benzimidazole derivative compound and medicine containing same
CN101137397A (zh) 淀粉样蛋白成像作为抗淀粉样蛋白疗法的功效的替代标记物
EP2759538A1 (en) Radioactive fluorine labeled compound
JP2009522240A (ja) 陽電子放出断層撮影として有用なラジシコール誘導体
JPH09165378A (ja) N1−[18f]フルオロベンジル複素環化合物およびそれらの製造法
US20060115425A1 (en) Substituted amides
JP4554202B2 (ja) 放射性標識神経ペプチドyy5受容体拮抗薬
JP5085824B2 (ja) 低酸素の検出のために有用な化合物の製造
JP7209970B2 (ja) 2-[5-(イミダゾール-1-イルメチル)ピリジン-3-イル]ベンズイミダゾール誘導体化合物、及び、これを含む医薬
US20080138282A1 (en) Radiolabeled Arylsulfonyl Compounds and Uses Thereof
JP2022501311A (ja) 放射性標識カンナビノイド受容体2リガンド
US7329401B2 (en) Cyclooxygenase-2 selective agents useful as imaging probes and related methods
US20150239796A1 (en) One pot synthesis of 18f labeledtrifluoromethylated compounds with difluoro(iodo)methane
JPWO2016072104A1 (ja) ホスホニウム化合物およびその製造方法
JPH09165377A (ja) 新規2−フルオロ芳香環−n1置換イミダゾール化合物およびその[18f]フッ素標識体
JP6041751B2 (ja) スチリルピリジン誘導体化合物
JP2020093985A (ja) 放射性フッ素標識2−(3−ピリジニル)−1h−ベンゾイミダゾール誘導体の製造方法および放射性薬剤の製造方法
JPH0871413A (ja) 芳香族フルオロ体とニトロ体の分離
WO2020257653A1 (en) Radiolabeled compounds and uses thereof
JP2014218454A (ja) スチリルピリジン誘導体化合物
JP2021130610A (ja) 心疾患の非侵襲的画像診断剤
Pijeira Synthesis of fluorine-18-labeled losartan analogs as novel positron emission tomography tracers for cancer imaging

Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20040106